JP3396691B2 - オイル処理用フィルタ - Google Patents

オイル処理用フィルタ

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JP3396691B2
JP3396691B2 JP05271098A JP5271098A JP3396691B2 JP 3396691 B2 JP3396691 B2 JP 3396691B2 JP 05271098 A JP05271098 A JP 05271098A JP 5271098 A JP5271098 A JP 5271098A JP 3396691 B2 JP3396691 B2 JP 3396691B2
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の内燃機
関の潤滑用オイルを濾過するオイル処理用フィルタにお
いて、使用済みのものの処分をやり易くしたオイル処理
用フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車分野、機械製造分野、機械加工分
野、工作機分野、船舶分野においては、潤滑用のオイル
が用いられており、そのオイルを循環して使用すること
も行われており、その際その循環回路途中においてオイ
ル処理用フィルタを設けてオイルを濾過することも行わ
れている。
【0003】例えば自動車等の内燃機関用オイルフィル
タの場合には、スチール製ケースの中に濾過材及びその
支持部材からなる濾過体を組み込んだ一体的で分解でき
ない構造からなるカートリッジ型オイル処理用フィルタ
が多く用いられ、内燃機関から排出された使用済のオイ
ルを濾過してこれをその内燃機関に戻しており、オイル
循環回路に必要不可欠なものとして組み込まれている。
このようなカートリッジ型オイル処理用フィルタは、あ
る程度使用を継続すると、濾過体の濾過能力が低減する
ので新たなものと交換する必要がある。その際、使用済
のカートリッジ型オイル処理用フィルタは付着したオイ
ル、ダストとともに埋め立てて廃棄処分したり、あるい
は焼却した後残ったものを廃棄処分していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カート
リッジ型オイル処理用フィルタの廃棄処分による埋め立
てを行なうと、例えば自動車について言えばその台数は
多く、その廃棄されるカートリッジ型オイル処理用フィ
ルタも莫大な数になるので、埋め立てるために多くの土
地を必要としその選択した土地や周囲の自然環境を変え
るのみならず、埋め立てたその場所のオイルが周囲に浸
透し、環境を害することがあり、環境保護の点から問題
がある。そのため埋め立てには一定の規制がある。一
方、焼却処分を行うには、カートリッジ型オイル処理用
フィルタを切断して細かくして行うか、そのまま高温の
炉で焼却する必要があり、その焼却した後にスチールの
回収も一部行われているが、酸化による劣化があり、再
度利用する材料としては強度や耐久性等の点で不利であ
り、資源保護の点からも無駄が多いという問題がある。
このような問題を解決するために、最近、カートリッジ
型オイル処理用フィルタのケース部分を切断し、ケース
部分、その内部の濾過体その他の部材に分別し、処理を
し易くする試みもなされるようになったが、この場合で
も、濾過体はパンチングメタルからなる筒状の支持体に
襞状の濾紙等の濾過材が巻き付けられ、その両端が金属
製のプレートで挟持され、さらにその一方のプレートと
リリーフバルブの構成部材を一体化した構造であり、ま
た、このように一体化したものを他の部材のバネ部材に
よりケース内部に押圧支持されるものであるので、ケー
スを切断し、バネ部材と濾過体を分離し、濾過体を上述
のように焼却処理にすれば、金属材料の支持体、プレー
トが残さとして残り、結局、金属ケース及びバネ部材の
金属部材の一部を回収することができるが上記の問題の
本質的な解決にはならず、これを避けようとして金属の
部材と濾紙等の可燃材の部材とに分解して処理すれば、
前者を回収して再利用し、後者は焼却することができ、
上記の問題点を解決できるが、その分解のための手間を
必要とするという別の問題を生じる。本発明の第1の目
的は、オイル処理用フィルタの不燃部分と可燃部分を分
離し易くし、その分別を容易にすることある。本発明の
第2の目的は、構成部材のリサイクル可能な部分の割合
を多くし、廃棄する部分はその処理を容易にすることに
ある。本発明の第3の目的は、埋め立てのための土地を
必要とせず、焼却も容易に行われ、残さも灰分のほかは
ないようにして、環境保護、資源保護を図ることができ
るようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、オイル循環回路の一方を構成す
るオイルを導入して使用しその使用後のオイルを送出す
るオイル使用体本体に接続して設けられる該オイル循環
回路の他方を構成するオイル処理用フィルタにおいて、
該オイル使用体本体のオイルを導入する導入部及びオイ
ルを送出する送出部にそれぞれ連通する送出口及び導入
口を一端側に有するケースと、透孔を有する両端開口の
筒状体を有する支持部材の該筒状体の周側に濾過材を有
し該筒状体の一端側開口部を上記送出口に連通させかつ
該濾過材の外側に上記導入口を連通させるように該ケー
ス内に設けられる濾過体と、該支持部材の少なくとも該
筒状体の一端側を該ケースの一端側内側に押圧するよう
に該支持部材の他端側に相対して該ケースの他端側内部
に設けられるオイルを透過自在のバネ部材と、上記筒状
体の他端側開口部に設けられる弁座と弁体と該弁体を該
弁座に押圧するスプリングを有するリリーフバルブを有
し、オイルを上記導入口より導入して上記濾過材を介し
て上記透孔を通過させて上記筒状体の一端側開口部側よ
り上記送出口に送出し、上記濾過材の目詰まりにより所
定圧になったときに上記リリーフバルブを作動させて上
記筒状体内にオイルをその他端開口部側から導入してそ
の一端側開口部側より上記送出口に送出するオイル処理
用フィルタであって、上記バネ部材とリリーフバルブを
不燃物により一体に構成するとともに、上記濾過体を可
燃物で一体に構成し、かつ上記濾過体を上記ケース、及
びバネ部材とリリーフバルブの一体物とは別体に構成し
て分離可能に設けたオイル処理用フィルタを提供するも
のである。また、本発明は、(2)、リリーフバルブは
筒状体の他端側開口部に連通するバルブ用開口部を形成
した該筒状体内に設けられるオイルを透過自在の枠体を
有し、該枠体にスプリングを収容してその先端に上記バ
ルブ用開口部に臨ませた弁体を設け、バネ部材及び該枠
体の該バルブ用開口部側の端部の少なくとも一方又は両
者の間に該バルブ用開口部に連通する貫通孔を有する上
記弁体の当接する弁座を形成しかつ該バネ部材及び該枠
体の該バルブ用開口部に形成した鍔板の少なくとも一方
により上記支持部材の他端側開口部を少なくとも上記貫
通孔に対応する部分を除いて閉塞し、かつ上記枠体及び
バネ部材を両者の相対する少なくとも一部で一体に形成
し、上記弁体をオイルの所定圧により上記スプリングの
弾力に抗して上記枠体内において移動させ該枠体よりオ
イルを上記筒状体内に導入する上記(1)のオイル処理
用フィルタ、(3)、バネ部材及び鍔板の少なくとも一
方による筒状体の他端側開口部の少なくとも貫通孔に対
応する部分を除いた閉塞はその閉塞をする該バネ部材及
び鍔板の少なくとも一方を該支持部材の他端側端面に当
接するか又は該支持部材の他端側端面に当接しかつ該筒
状体の他端側端部内面に対して押し込んで当接させるこ
とにより行う上記(1)又は(2)のオイル処理用フィ
ルタ、(4)、濾過体は濾紙及び不織布の少なくとも一
方からなり襞状に形成された濾過材と、紙及び樹脂の少
なくとも一方からなる多数の透孔を有する筒状体であっ
てその周側に該濾過材が設けられる筒状体及び該濾過材
の両端部を閉塞する紙及び不織布の少なくとも一方から
なるプレートを有する支持部材を有し、上記濾過材と上
記プレートの少なくとも一方が不織布からなる上記
(1)、(2)又は(3)のオイル処理用フィルタを提
供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1に示すように、一端側を閉塞
し他端側を開口しその開口部周縁に加締めにより中央に
開口部1aを有し、外側周縁に環状溝を有する取付板1
bを取り付けた円筒状のケース1を設け、その取付板1
bの内側には、上記開口部1aに連通する中央に取付管
体1cを有するとともに、その取付管体1cの周囲に導
入孔1d、1d・・を等間隔に設けた閉塞板1eを接合
して設ける。そして、上記環状溝にはパッキンとしての
ガスケット1fを着脱自在に設け、上記取付管体1cを自
動車の内燃機関に付属する平面板状ブラケット(図示省
略)から突出した外面にねじ部を有する導入管体(図示
省略)にねじ込むことにより上記ガスケット1fにより上
記閉塞板と平面板状のブラケット間がシールされ、ブラ
ケットの導入管体の周囲に設けたオイルの送出孔より送
出されるオイルが漏れないようになっている。図1、2
に示すように、2は濾過体であり、支持部材3と濾過材
4とからなる。支持部材3は多数の透孔を有する円筒体
3aの一端側に先端部分を残し、また、その他端部に、
ドーナツ状のプレート3b、3cがそれぞれ嵌合され、
これらのプレート3b、3cの間の円筒体3aに襞状の
濾過材4が巻き付けられ、これら円筒体3a、プレート
3b、3cからなる支持部材3及び濾過材4は一体に構
成されている。図1に示すように、5は上記ケース1の
他端側に内装される板バネであり、偏平皿状に形成さ
れ、その周側部には多数の切り溝(図示省略)が形成さ
れているとともに、その中央底板5aは上記支持部材3
の円筒体3aの他端側開口部を覆う大きさよりやや大き
く形成され、その中心部には皿状の凹部の内方に突出す
る貫通管部5bが形成されている。6はリリーフバルブ
であり、周側に多数の透孔(図示省略)を有する一端側
を閉塞し他端側を開口した円筒体の枠体6aを有し、そ
の開口部外周縁には上記中央底板5aの全面に重ね合わ
される鍔部6bが形成され、これらの鍔部6bと中央底
板5aは接合されている。枠体6aの内部にはスプリン
グ6cが収容され、その先端に弁板6dが連結され、こ
の弁板6dは枠体6aの開口部に臨ませられ、上記中央
底板5aの上記貫通管部5bの周縁が弁座6eに形成さ
れ、これに当接している。このようにして、板バネ5と
リリーフバルブ6は一体に構成されている。
【0007】図1に示すように、7はゴム等の可撓性材
からなる皿状の弁体であり、その中央に上記取付管体1
cに嵌合される取付孔が形成され、さらにこの取付管体
1cに余裕を以て嵌合した上記支持部材3の円筒体3a
の一端側の外側面を囲む周壁7aが形成されているとと
もに、その外周側に設けた先端側弁体本体7bは上記導
入孔1d、1d・・を覆ってさらにその周囲の閉塞板1
eに先端縁が材料の弾力性により圧接されるようになっ
ている。
【0008】このような構成において、その組立てを行
うには、まず、図1に示すように、板バネ5と枠体6を
一体にしたものがケース1の取付板1aを取り付ける前
のケース本体に収容され、ついで図2に示す濾過体2が
その支持部材3の円筒体3aの他端側に枠体6を挿入す
るようにして収容され、かつその円筒体3aの他端側開
口部が鍔板6b及びバネ部材の中央底板5aに覆われる
ようにしてその他端側端面及び上記プレート3cの内側
端部が鍔板6bに当接され、さらに弁体7が円筒体3a
の一端側の先端に嵌合される。それから、予め接合して
おいた取付板1bと閉塞板1eを一体にしたものを閉塞
板1eを内側にして上記取付管体1cが弁体7の取付孔
に挿入され、そして取付板1bがケース1の開口部の周
縁に加締めにより取り付けられ、濾過体2はケース1に
収容され板バネ5と閉塞板1eにより挟持されることに
なる。
【0009】また、図1と同一符合部分は同一構成部分
を示す図3に示すように、板バネ5’の中央底板5’a
を上記中央底板5aより大きく形成して上記円筒体3a
の他端側端面に当接し、かつその他端側端部内面に対し
て押し込んで当接する突出部を形成し、リリーフバルブ
6’の鍔板6’bを上記円筒体3aの内面に合致する大
きさに形成し、さらに中央底板5’aの外側端部が上記
プレート3cに当接するようにし、中央底板5’aと鍔
板6’bを接合して板バネ5’とリリーフバルブ6’を
一体にする。このようにすると、この一体にしたものに
対して、上記突出部に嵌合する円筒体3a、上記中央底
板5’aの外側端部に当接するプレート板3cからなる
支持部材3を介して濾過体2の位置決めを容易にし、か
つその位置ずれを防止することができる。
【0010】このようにして図1、3に示すカートリッ
ジ型オイル処理用フィルタが完成されるが、その使用を
するときは、図示省略した内燃機関に付属する平面板状
のブラケットから突出している導入管(これら全体がオ
イル使用体本体)の外側ねじ部にガスケット1fを介して
取付管体1cをねじ込み、ガスケット1fで平面板状ブラ
ケットとの間をシールし、その平面板状ブラケットに設
けられている送出孔よりオイルを送出する。これにより
導入孔1d、1d・・にオイルが導入され、その圧力が
高まることにより弁体7の弁体本体7bがその可撓性に
より変形してケース1の閉塞板との間に隙間ができ、そ
こからオイルはケース1の内部全体に流入し、襞状の濾
過材4を介して多数の透孔を通過して円筒体3aに流入
し、さらに取付管体1cを通過してブラケットから突出
している導入管に送出される。そして、内燃機関に導入
され、その使用後のオイルは上述のように送出孔より送
出され、オイル使用体本体とオイル処理用フィルタから
なるオイル循環回路が構成され、以下同様なことが繰り
返される。濾過材4が目詰まりを起こしたときは、オイ
ルの一定限度を越えた所定圧によりリリーフバルブ6、
6’の弁板6dがスプリング6cの弾力に抗して移動
し、その移動とともに流入したオイルが枠体6aを透過
して円筒体3aに流入し、さらに取付管体1cを通過し
てブラケットから突出している導入管に送出される。
【0011】図1、3に示すカートリッジ型オイル処理
用フィルタが使用済みになったときは、ケース1を切断
し、ケース1を取り除くと、板バネ5とリリーフバルブ
6、板バネ5’とリリーフバルブ6’を一体にしたもの
と濾過体2を図1の場合には自動的に、図3の場合には
単に引っ張ることにより分離することができ、さらに弁
体7を濾過体2から取り外すことにより、濾過体2は単
体となる。ケース1を切断して得られた部分、板バネと
リリーフバルブを一体にしたものは、金属材料として回
収し、濾過体は焼却するが、取り外されたガスケット1f
及び弁体7はゴムで構成されている場合には濾過体とと
もに焼却してもよい。
【0012】上記において、ケース1の構成部材として
は、スチール等の金属材料等の不燃材料が挙げられる
が、軽く丈夫な点ではアルミニウムあるいはその合金材
料も使用できる。また、濾過体2としては、筒状体の周
側に巻き付けた襞濾紙等の襞状濾過材のプリーツの両端
をプレートで固定したもの、不織布の円筒体等、ケース
にバネ部材により保持固定できるものであればよい。ま
た、支持部材3の筒状体は紙及び樹脂の少なくとも一
方、すなわち紙のみ、樹脂のみ、あるいは紙と樹脂の複
合体からなり、プレート3a、3bは紙及び不織布の少
なくとも一方、すなわち紙のみ、不織布のみ、あるいは
紙と不織布の複合体からなり、濾過材4は濾紙及び不織
布の少なくとも一方、すなわち濾紙のみ、不織布のみ、
あるいは濾紙と不織布の複合体からなり、プレート3
a、3b及び濾過材4の少なくとも一方は不織布からな
ることが好ましいが、これら各部材は可燃物からなるの
で、濾過体2も可燃物となる。上記樹脂としてはポリオ
レフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられるがその他
の樹脂でもよく、不織布もセルローズ繊維のみならず合
成繊維あるいはこれらの混合したものでもよく、いずれ
も焼却時有毒ガスを発生しない材料が好ましいが、これ
に限らない。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 図1、3に示すように、スチールからなるケース1に、
図2に示すような濾過体2(折幅11mm、高さ58m
mで山が64である襞濾紙からなる濾過材4を、樹脂で
補強した紙(複合材)からなる多数の透孔を有する円筒
体3aに巻付け、濾過材の端部は不織布からなるプレー
ト3a、3bを接着剤で貼り合わせたもの)を組み込ん
だカートリッジ型オイル処理用フィルタを作製し、その
性能を評価した(自動車用オイル試験装置を用い、JI
S D1611に準拠した試験法)。その結果、得られ
たカートリッジ型オイル処理用フィルタの寿命は49時
間、濾過効率は85%であった。試験終了後は、図1に
示すカートリッジ型オイル処理用フィルタのケース1を
切断し、異なる材料からなる部材は分離し、スチール部
分、ゴム部分(ガスケット1fと弁体7)、濾過体2に分
別した。スチール部分は回収して再利用を図るように
し、ゴム部分及び濾過体2は焼却したところ、その残さ
は少量の灰分を残すのみであった。なお、スチール部分
は加熱されることなく回収されるので、酸化する程度の
少ない良質な資源として再利用できる。
【0014】比較例1 図1と同一符合部は同一構成部分を示す図4に示すよう
に、スチールのパンチングメタルからなる円筒体13a
に襞濾紙からなる濾過材14を巻き付け、これらの両端
にほぼドーナツ状のスチール製のプレート13b、13
cを設けて、円筒体13a、プレート13a、13bか
らなる支持部材13に濾過材14を一体に組み込んだ濾
過体12をケース1に収容し、円筒体13aに挿入した
リリーフバルブ16の枠体16aを上記プレート13c
と鍔板16bにより一体に結合してスプリング16cに
連結した弁板16dをプレート13cの内側周縁からな
る弁座16eに当接し、このようにして濾過体12とリ
リーフバルブ16とを一体にし、さらにこれを中央底板
15a、貫通管体15bを有する板バネ15その他部材
を図1、3と同様に用いてケース1に挟持したカートリ
ッジ型オイル処理用フィルタを作製し、上記と同様な試
験を行ったところ、そのフィルタの寿命は49時間、濾
過効率は85%と実施例1の場合と同様であった。しか
し、試験終了後、ケース1を切断し、ケース1の切断部
分と板バネ15、ゴム部分(ガスケット1fと弁体7)、
濾過体2とリリーフバルブを一体にしたものに分別し、
この一体のものを焼却したところ、濾紙、接着材は燃え
たが、円筒体13a、リリーフバルブ16及びプレート
13b、13cのスチールからなる部分は残さとして残
り、そのスチールは酸化が激しく再利用するには品質的
に問題があり、これは、従来のカートリッジ型オイル処
理用フィルタの場合に起こる問題と同様な問題を生じて
いるとみることができる。
【0015】なお、「リリーフバルブは支持部材の筒状
体の他端側開口部に連通するバルブ用開口部を形成した
該筒状体の内側に設けられるオイルを透過自在の枠体を
有し、該枠体にスプリングを収容してその先端に上記バ
ルブ用開口部に臨ませた弁体を設け、バネ部材は該枠体
のバルブ用開口部側の端部を接合する該開口部に連通す
る貫通孔を有する板状部を有し、該貫通孔を該開口部よ
り小さく形成し、該貫通孔の周縁の板状部を上記弁体の
当接する弁座とし、上記板状体を上記支持部材に当接す
るか又はその当接とともにさらに該筒状体内部に陥入さ
せて該筒状体の開口部を閉塞した上記(1)のオイル処
理用フィルタ。」としてもよく、また、これを含めた上
述した発明において、「(使用済)オイル処理用フィル
タのケースを切断して濾過体をケース、及びバネ部材と
リリーフバルブの一体物と分離し、該濾過体を可燃物で
構成して焼却処理し、該バネ部材とリリーフバルブの一
体物及びケースを金属材料で構成して回収する(使用
済)オイル処理用フィルタの処理方法」の発明を構成し
てもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、バネ部材とリリーフバ
ルブを不燃物により一体に構成するとともに、濾過体を
可燃物で一体に構成し、かつこの濾過体をこれを収容す
るケース、及びバネ部材とリリーフバルブの一体物とは
別体に構成して分離可能に設けたので、オイル処理用フ
ィルタの不燃部分と可燃部分を分離し易くし、その分別
を容易にすることができ、構成部材のリサイクル可能な
部分の割合を多くし、廃棄する部分はその処理を容易に
することができ、したがって埋め立てのための土地を必
要とせず、焼却も容易に行われ、残さも灰分のほかはな
いようにして、環境保護、資源保護を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のオイル処理用フィルタの断
面図である。
【図2】そのオイル処理用フィルタの濾過体の一部断面
図である。
【図3】本発明の他の実施例のオイル処理用フィルタの
断面図である。
【図4】従来のオイル処理用フィルタの断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 ケース 2、12 濾過体 3、13 支持部材 4、14 濾過材 5、5’、15板バネ 6、6’、16 リリーフバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 27/06 B01D 27/10 B01D 35/02 B01D 35/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル循環回路の一方を構成するオイル
    を導入して使用しその使用後のオイルを送出するオイル
    使用体本体に接続して設けられる該オイル循環回路の他
    方を構成するオイル処理用フィルタにおいて、該オイル
    使用体本体のオイルを導入する導入部及びオイルを送出
    する送出部にそれぞれ連通する送出口及び導入口を一端
    側に有するケースと、透孔を有する両端開口の筒状体を
    有する支持部材の該筒状体の周側に濾過材を有し該筒状
    体の一端側開口部を上記送出口に連通させかつ該濾過材
    の外側に上記導入口を連通させるように該ケース内に設
    けられる濾過体と、該支持部材の少なくとも該筒状体の
    一端側を該ケースの一端側内側に押圧するように該支持
    部材の他端側に相対して該ケースの他端側内部に設けら
    れるオイルを透過自在のバネ部材と、上記筒状体の他端
    側開口部に設けられる弁座と弁体と該弁体を該弁座に押
    圧するスプリングを有するリリーフバルブを有し、オイ
    ルを上記導入口より導入して上記濾過材を介して上記透
    孔を通過させて上記筒状体の一端側開口部側より上記送
    出口に送出し、上記濾過材の目詰まりにより所定圧にな
    ったときに上記リリーフバルブを作動させて上記筒状体
    内にオイルをその他端開口部側から導入してその一端側
    開口部側より上記送出口に送出するオイル処理用フィル
    タであって、上記バネ部材とリリーフバルブを不燃物に
    より一体に構成するとともに、上記濾過体を可燃物で一
    体に構成し、かつ上記濾過体を上記ケース、及びバネ部
    材とリリーフバルブの一体物とは別体に構成して分離可
    能に設けたオイル処理用フィルタ。
  2. 【請求項2】 リリーフバルブは筒状体の他端側開口部
    に連通するバルブ用開口部を形成した該筒状体内に設け
    られるオイルを透過自在の枠体を有し、該枠体にスプリ
    ングを収容してその先端に上記バルブ用開口部に臨ませ
    た弁体を設け、バネ部材及び該枠体の該バルブ用開口部
    側の端部の少なくとも一方又は両者の間に該バルブ用開
    口部に連通する貫通孔を有する上記弁体の当接する弁座
    を形成しかつ該バネ部材及び該枠体の該バルブ用開口部
    に形成した鍔板の少なくとも一方により上記支持部材の
    他端側開口部を少なくとも上記貫通孔に対応する部分を
    除いて閉塞し、かつ上記枠体及びバネ部材を両者の相対
    する少なくとも一部で一体に形成し、上記弁体をオイル
    の所定圧により上記スプリングの弾力に抗して上記枠体
    内において移動させ該枠体よりオイルを上記筒状体内に
    導入する請求項1に記載のオイル処理用フィルタ。
  3. 【請求項3】 バネ部材及び鍔板の少なくとも一方によ
    る筒状体の他端側開口部の少なくとも貫通孔に対応する
    部分を除いた閉塞はその閉塞をする該バネ部材及び鍔板
    の少なくとも一方を該支持部材の他端側端面に当接する
    か又は該支持部材の他端側端面に当接しかつ該筒状体の
    他端側端部内面に対して押し込んで当接させることによ
    り行う請求項1又は2に記載のオイル処理用フィルタ。
  4. 【請求項4】 濾過体は濾紙及び不織布の少なくとも一
    方からなり襞状に形成された濾過材と、紙及び樹脂の少
    なくとも一方からなる多数の透孔を有する筒状体であっ
    てその周側に該濾過材が設けられる筒状体及び該濾過材
    の両端部を閉塞する紙及び不織布の少なくとも一方から
    なるプレートを有する支持部材を有し、上記濾過材と上
    記プレートの少なくとも一方が不織布からなる請求項
    1、2又は3に記載のオイル処理用フィルタ。
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