JP3396345B2 - プラズマ発生装置 - Google Patents

プラズマ発生装置

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JP3396345B2 JP24567495A JP24567495A JP3396345B2 JP 3396345 B2 JP3396345 B2 JP 3396345B2 JP 24567495 A JP24567495 A JP 24567495A JP 24567495 A JP24567495 A JP 24567495A JP 3396345 B2 JP3396345 B2 JP 3396345B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ発生装置
に係り、例えば大面積プロセス用プラズマ発生装置、リ
ニア型イオン源、金属等の大面積酸化膜生成装置、フィ
ルム等の表面処理装置、プラズマ加速器等のプラズマを
利用する装置全般への適用に有用で、更にはエッチング
やスパッター装置、薄膜生成装置等、効率よく短時間で
処理を行う必要性がああるプラズマ発生装置として好適
なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるシートプラズマ発生装置を
図4に示す。図4はマイクロ波をガスに吸収させてプラ
ズマを発生させるいわゆるマイクロ波型シートプラズマ
発生装置であり、(a)は側面構成(b)は(a)のA
−B断面である。図4において、矩形断面導波管3にて
伝送するマイクロ波9をこの導波管3と同一形状断面を
有する入射窓4を介して金属管5に入射させ、この金属
管5内ではマイクロ波9の伝播を制御しつつプラズマを
シート状に発生させている。ここで、プラズマの発生
は、真空容器1外に配置されて磁場B0 を作るコイル2
により発生されるECRゾーンEにて、磁場B0 平行に
入射されるマイクロ波9が矩形断面の金属管5内を伝播
しつつECR条件にて効率良く吸収されることによりシ
ートプラズマP0 が発生するものである。なお、ECR
条件及びECRゾーンのECRは、Electron Cycrotron
Resonance(電子サイクロトロン共鳴のことであり、磁
場中の電子はサイクロトロン周波数にて回転運動を行な
うが、この周波数と同一周波数にて振動する電磁波をプ
ラズマ中の電子に作用させるとき、共鳴的にこの電磁波
のエネルギを電子の運動エネルギに変換でき、この共鳴
現象のことである。発生したプラズマP0 は、コイル2
による軸方向磁場B0 によって、真空容器1内でターゲ
ット8までのプラズマ輸送が行なわれると共に、プラズ
マの閉じ込めが行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の説明に係るシー
トプラズマ発生装置すなわちマイクロ波型プラズマ発生
装置において、プラズマ密度はガス圧、磁場強度、マイ
クロ波パワー等の制御パラメータに依存するが、この制
御パラメータのうち、磁場強度の増大によるプラズマの
締め付けは、ECR条件の制限及びコイルにおける消費
電力の制限により限度があり、またガス圧の増大による
密度の増大はプラズマの輸送効率を考慮すると限度があ
る。また、マイクロ波パワーの増大は、シートプラズマ
の形状を変化させることなく、また他の要因の制限もな
くて密度の増加に寄与するが、プラズマ密度のマイクロ
波パワーに対する増加率はパワーが一定値以上になると
飽和する傾向にあって、これも限度がある。そして、例
えばプラズマ密度を10倍にするためには100倍以上
のマイクロ波パワーが必要となる。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑み、プラズマ密
度を更に高密度としたプラズマ発生装置の提供を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は次の構成を目的とする。 (1)真空容器と、マイクロ波を伝える導波管と、この
導波管の端部に設けた導波管断面と同形状の入射窓と、
この入射窓に接して設けた金属管と、この金属管と真空
容器との間に設置して金属管断面と同形状の断面を有す
る誘体管と、この誘体管を囲んで設けたアンテナ
と、前記真空容器及び金属管部分を囲んで配置したコイ
ルから成ることを特徴とする。 (2)(1)において、並列に並べた複数の導波管を、
複数の入射窓を介して金属管に設けたことを特徴とす
る。 (3)(1)において、金属管の断面形状を矩形とした
ことを特徴とする。 (4)(1)おいて、アンテナ誘電体管断面一部を切
欠くように誘電体管を囲んで配置したことを特徴とす
る。
【0006】ECRゾーンにある金属管にて発生したプ
ラズマ(以下母体プラズマと称する)に対し誘体管を
囲むアンテナにより例えばMHZ オーダの高周波電界を
発生させ、この高周波電界とコイルによる軸方向磁場と
により誘体管容器内のプラズマ周囲に高周波電流を流
すヘリコン波(プラズマ中を磁場に平行に伝播する電磁
波で、周波数又は波長により位相速度が変化する性質を
持つホイッスラー波にて電子サイクロトン周波数より充
分低周波の部分をいう)を励起させ、この母体プラズマ
にて達成されるプラズマ密度を密度ジャンプによりEC
R放電以上の密度を持つプラズマを得るものである。こ
こで、空間を囲むアンテナによる高周波電界とコイルに
よる軸方向磁場とによりヘリコン波が励起されるが、こ
のヘリコン波による母体プラズマを囲む高周波パワーの
増大は母体プラズマ密度を増加させプラズマみつぞが一
定値を越えると密度ジャンプを生じ、ECR放電以上の
プラズマ密度が得られる。この場合密度ジャンプはプラ
ズマ密度が一定値以上になると、アンテナにて励起され
た波がロスなくプラズマ中にヘリコン波を励起し高エネ
ルギ電子(数拾ev程度)を生成することにより生ず
る。そして、この密度ジャンプに当っては、母体プラズ
マにて達成する密度を前提としてヘリコン波にて密度ジ
ャンプを誘導することになるので、マイクロ波パワーも
莫大なものが必要なくなる。その結果、莫大なマイクロ
波パワーを必要とせず、プラズマ形状を乱すことなく高
密度のプラズマが得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】ここで、図1〜図3を参照して本
発明の実施例を説明する。図1、図2は一実施例であ
り、図1(a)は側面構成(b)は(a)のA−B断
面、図2(a)は金属管側面、(b)は(a)の底面、
図2(c)はアンテナ及び誘体管の側面、(d)は底
面、(e)は正面をそれぞれ示し、図4と同一部分には
同符号を付す。図1、図2は、高密度シートプラズマ発
生装置である。図1において、1は矩形(円形でもよ
い)の真空容器、2は軸方向磁場及びECRゾーンEを
形成するコイル、3はマイクロ波伝送用導波管、4は入
射窓、5はECRプラズマ形状制御のための整形用の金
属管、8はターゲットである。
【0008】真空容器1と金属管5との間には、母体プ
ラズマの高密度化のためのヘリコン波を励起させるため
の誘体管6とこの誘導体管6を囲むループ状の高周波
アンテナ7が配置される。ここにおいて、シートプラズ
マ発生のためには、図2(a)(b)に示すような金属
管5を有し、マイクロ波9の真空保持用誘導体からなる
入射窓4に対してプラズマ放出口mを厚さ方向tに狭く
とった矩形とすることにより厚さ方向tに絞れたシート
プラズマを生成することが可能となる。この場合、入射
窓4はマイクロ波導波管3の断面と同形であり、このた
め大電力入射に際しても入射窓4の大気側における放電
破壊の問題はない。
【0009】更に、図2(c)(d)(e)に示すよう
に金属管5の終端に位置して金属管5と同形断面の誘
体管6が備えられ、この高周波の反射を防ぐ誘導体管6
を囲むようにここでは矩形リング状のアンテナ7が備え
られている。この場合、アンテナ7は誘導体管6の断面
全体を囲むことなく図2(d)の如く一部切欠かれた形
状となっている。また、アンテナ7は、磁場の向きB0
と平行な方向に電気的に直列又は並列に複数個設置して
もよい。このアンテナ7にて生ずる高周波電界とコイル
2による軸方向磁場とにより、母体プラズマ密度がヘリ
コン波分散関係を満たすことにより、シートプラズマに
矩形断面のヘリコン波が励起される。
【0010】導波管3から導入されたマイクロ波は、入
射窓4に接し内部を真空に引かれた金属管5内をECR
ゾーン(E)まで伝播し同金属管5内に母体となるシー
トプラズマP0 を生成する。生成された母体プラズマP
0 中に、ヘリコン波励起用矩形リング型高周波アンテナ
7と、その位置でヘリコン波励に適した起軸方向磁場条
件を設定することにより矩形断面モードヘリコン波が励
起され、同ヘリコン波のパワーにより母体プラズマの達
成密度から若干密度を上昇させることで密度ジャンプを
誘導し、高密度シートプラズマP1 が発生する。
【0011】図3は装置やシートプラズマの大型化のた
めの一例である。同図に示すようにマイクロ波9を真空
容器1に複数入射窓により並列に導入し、金属管5、及
びヘリコン波励起用矩形リング型高周波アンテナ7を長
辺に長い共通のものにすることで、任意の幅を持った高
密度シートプラズマP1 の生成が可能である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
イクロ波を導波管で入射窓より金属管内に入射し、この
金属管によりマイクロ波伝播を制御し、真空容器外部に
設置したコイルで発生させたECR条件を利用すること
で高効率でプラズマを金属管内に発生させ、同プラズマ
中に、金属管終端に接続した誘電体の外周に設置したリ
ング状アンテナによりヘリコン波を励起し、上記プラズ
マの達成密度を利用することで密度ジャンプを誘導する
ことにより、リング型高周波アンテナによるヘリコン波
を重畳させ密度ジャンプを誘導することで、合計の投入
パワーと同じマイクロ波パワーで達成できない高密度を
実現することができ、非常に高効率でプラズマを発生さ
せる手法を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図。
【図2】金属管及び誘電体管アンテナの構成図。
【図3】本発明の他の例の構成図。
【図4】従来例の構成図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 コイル 3 導波管 4 入射窓 5 金属管 6 誘体管 7 アンテナ 8 ターゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05H 1/24 H01L 21/302 B (56)参考文献 特開 平2−277776(JP,A) 特開 平4−15921(JP,A) 特開 平7−142450(JP,A) 特開 平2−291700(JP,A) 特開 昭63−28883(JP,A) 特開 平6−53173(JP,A) 特開 平5−21391(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05H 1/46 C23C 16/511 H01L 21/205 H01L 21/3065 H01L 21/31 H05H 1/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器と、マイクロ波を伝える導波管
    と、この導波管の端部に設けた導波管断面と同形状の入
    射窓と、この入射窓に接して設けた金属管と、この金属
    管と真空容器との間に設置して金属管断面と同形状の断
    面を有する誘体管と、この誘体管を囲んで設けたア
    ンテナと、前記真空容器及び金属管部分を囲んで配置し
    たコイルから成ることを特徴とするプラズマ発生装置。
  2. 【請求項2】 並列に並べた複数の導波管を、複数の入
    射窓を介して金属管に設けたことを特徴とする請求項1
    記載のプラズマ発生装置。
  3. 【請求項3】 金属管の断面形状を矩形としたことを特
    徴とする請求項1記載のプラズマ発生装置。
  4. 【請求項4】 アンテナ誘電体管断面一部を切欠くよ
    うに誘電体管を囲んで配置したことを特徴とする請求項
    1記載のプラズマ発生装置。
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