JP3396291B2 - ワイヤソー及びワイヤソー切断方法 - Google Patents

ワイヤソー及びワイヤソー切断方法

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JP3396291B2 JP9267594A JP9267594A JP3396291B2 JP 3396291 B2 JP3396291 B2 JP 3396291B2 JP 9267594 A JP9267594 A JP 9267594A JP 9267594 A JP9267594 A JP 9267594A JP 3396291 B2 JP3396291 B2 JP 3396291B2
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    • B28D5/04Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by tools other than rotary type, e.g. reciprocating tools
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体材料、
セラミックス等の脆性材料のワークを所定の厚さに切断
する場合に使用されるワイヤソー及びワイヤソー切断方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のワイヤソーとしては、図
4に示すようなものが知られている。すなわち、外周面
に所定ピッチで複数条の環状溝22a,23b,23
a,23bを有する複数の溝付きローラ22,23が設
られ、それらの環状溝22a,22b,23a,23b
に1本のワイヤ21が順に巻き掛けられている。
【0003】そして、溝付きローラ22,23の回転に
よりワイヤ21が直線方向に走行される。この状態で、
溝付きローラ22,23間のワイヤ21にワーク24が
圧接されるとともに、その圧接部分にノズル25から砥
粒を含む加工液が供給されて、この砥粒のラッピング作
用により、ワーク24が切断されて、複数枚の切断片が
形成される。この場合、各切断片の厚さが一定になるよ
うに、切断加工部に位置するワイヤ21の配列ピッチは
一定である。このため切断加工部のワイヤ21を支持す
る各溝付きローラ22,23の環状溝22a,23aは
同一のピッチP2,P3で形成されている。
【0004】一方、この種のワイヤソーにおいては、ワ
イヤ21を往復走行させながら繰り出す往復走行タイプ
と、ワイヤ21を一方向に連続して繰り出す一方向走行
タイプとがある。
【0005】往復走行タイプでは、往復走行によりワイ
ヤ21の同一部分が反復使用されるため、ワイヤ21の
消費量が少ないが、ワイヤ21の往動時と復動時とで
は、切断に関与する砥粒の量やワイヤ21のテンション
等が相違し、切断条件が異なる。このため、往復走行タ
イプでは、ワイヤ21の往動時と復動時とではラッピン
グ効果に差が生じ、ワーク24の切断面にソーマーク、
すなわち無数の線状の切断ムラが発生する。従って、切
断終了後に各切断片の切断面を入念に研摩仕上げする必
要がある。
【0006】一方、一方向走行タイプでは、往復走行タ
イプを使用した場合のようなソーマークの問題は生じな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一方向走行
タイプでは、常に切断開始側、すなわちワイヤ21の走
行方向の上流側が下流側よりも砥粒の量が多くなる。従
って、下流側よりも上流側のほうが切断条件が良好であ
る。このため、ワイヤ21による切断幅W1がワイヤ2
1走行方向の下流側に行くに従って次第に狭くなる。一
方、前述のように、従来のワイヤソーでは、図4に示す
ように、溝付きローラ22,23間において切断加工部
のワイヤ21が所定のピッチP1で平行に配列されてい
る。従って、ワーク24から切断される製品の厚さT1
が、ワイヤ走行方向において不均一になるという問題が
あった。
【0008】また、往復走行タイプ及び一方向走行タイ
プのいずれにおいても、ワーク24の切断に際しては、
図5に示すように、ワイヤ21がワーク24に切り込ま
れていくに従って、ワイヤ21上の実効砥粒量が次第に
減少する。従って、ワイヤ21による切断幅W1がワイ
ヤ21の切り込み方向に沿って次第に狭くなり、ワーク
24から切断される製品の厚さT1が、ワイヤ切り込み
方向においても不均一になるという問題があった。
【0009】従って、一方向走行タイプの場合も、切断
終了後に厚さの不均一を解消するための研摩作業が必要
であった。さらに、従来のワイヤソーでは、図4に示す
ように、溝付きローラ22,23の両端の切断に関与し
ない部分に、複数条の環状溝22b,23bが所定ピッ
チで形成され、それらの溝幅W2がワイヤ21の外径D
1とほぼ同一となるように設定されている。そして、ワ
イヤ21のテンション変動が直接作用する溝付きローラ
22,23の両端においては、ワイヤ21がこれらの環
状溝22b,23bに選択的に巻き掛けられ、環状溝2
2b,23bが摩耗変形(実際には溝が深くなる)した
場合にワイヤ21を他の環状溝22b,23bに掛け換
えるようにしている。
【0010】このため、従来のワイヤソーにおいては溝
付きローラ22,23の両端外周に予備のものも含めて
複数の環状溝22b,23bを形成する必要があって、
加工が繁雑であるとともに、溝付きローラ22,23が
長くなるばかりでなく、切断に関与しない部分の全ての
環状溝22b,23bが摩耗変形した場合には、溝付き
ローラ22,23を交換しなければならず、溝付きロー
ラ22,23の寿命が短いという問題があった。
【0011】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ワークをワイヤの走行方向に沿って一定
の切断幅で切断することができて、ワークから切断され
る製品の厚さを、ワイヤ走行方向において均一にするこ
とができるワイヤソーを提供することにある。
【0012】この発明のその他の目的は、ワークをワイ
ヤの切り込み方向に沿って一定の切断幅で切断すること
ができて、ワークから切断される製品の厚さを、ワイヤ
切り込み方向において均一にすることができるワイヤソ
ーを使用する切断方法を提供することにある。
【0013】この発明の別の目的は、溝付きローラの両
端付近の環状溝が、ワイヤのテンション変動を受けて摩
耗変形するおそれを少なくできるワイヤソーを提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、一対のローラ
間におけるワイヤの配列ピッチが、そのワイヤの走行方
向に沿って上流側から下流側に行くに従い次第に小さく
なるように、ワイヤの走行方向の上流側に位置するロー
ラ上の環状溝の配列ピッチを、下流側に位置するローラ
上の環状溝の配列ピッチよりも大きく設定した。
【0015】請求項2に記載の発明においては、前記各
ローラの両端における少なくとも1条の環状溝の幅を、
ワイヤの外径よりも大きくなるように設定し、その環状
溝の底面を平面状またはなだらかな凹面状にした。
【0016】請求項3に記載の発明においては、ワーク
に対するワイヤの切り込み量が大きくなるに従って、加
工液に含まれる砥粒の粒径を大きくして切断する。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明においては、溝付きロー
ラ間のワイヤの配列ピッチを、そのワイヤの走行方向に
沿って上流側から下流側に行くに従い次第に小さくなる
ように設定している。このため、ワークを切断する際
に、ワイヤによる切断幅がワイヤの走行方向に沿って次
第に狭くなっても、その切断幅の変位量がワイヤの配列
ピッチの変位量によって相殺される。従って、ワークか
ら切断される製品の厚さを、ワイヤ走行方向において均
一に保つことができる。
【0018】請求項2に記載の発明においては、ワーク
の切断に際して、溝付きローラの両端に巻き掛けられた
ワイヤにテンション変動が作用すると、そのワイヤはワ
イヤ外径よりも大きな幅の環状溝内で、走行方向と直交
する方向に移動される。これにより、ワイヤのテンショ
ン変動が緩和されて、環状溝の摩耗変形が防止される。
【0019】請求項3に記載の発明においては、ワーク
を切断する際に、ワークに対するワイヤの切り込み量が
大きくなるに従って、加工液に含まれる砥粒の粒径が大
きくなる。このため、ワークの切断に際して、ワイヤに
よる切断幅がワイヤの切り込み方向に沿って次第に狭く
なっても、その切断幅の変動が砥粒の粒径の変更によっ
て是正される。従って、ワークから切断される製品の厚
さを、ワイヤ切り込み方向において均一に保つことがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を、図
1〜図3に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1に示すように、3個の溝付きローラ
1,2,3は、所定間隔をおいて平行に延びる水平軸線
の周りでそれぞれ回転可能に支持されている。多数の第
1の環状溝1a,2a,3aは、各溝付きローラ1,
2,3の外周面の両端部を除く部分に所定の配列ピッチ
で形成されている。複数の第2の環状溝1b,2b,3
bは各溝付きローラ1,2,3の両端部に形成されてい
る。
【0022】新線リール4は前記各溝付きローラ1,
2,3の側方に配設され、その外周にはワイヤ5が巻装
されている。そして、この新線リール4から繰り出され
るワイヤ5は、図示しない複数のガイドローラを介して
溝付きローラ1,2,3上に導かれた後、それらの環状
溝1a,1b,2a,2b,3a,3bに順に巻き掛け
られている。巻取リール6は前記各溝付きローラ1,
2,3を挟んで新線リール4の反対側に配設され、モー
タ7によって回転される。そして、この巻取リール6の
外周にワイヤ5が巻き取られながら、下方の溝付きロー
ラ3がモータ8にて回転されることにより、上方の溝付
きローラ1,2間において、ワイヤ5が水平面内で溝付
きローラ1から溝付きローラ2側に向かって一方向に走
行される。
【0023】テーブル9は前記溝付きローラ1,2間の
上方部において垂直方向へ移動可能に配設され、その下
面にはワーク10が接着剤等の手段によって支持されて
いる。そして、ワイヤ5が一方向走行されている状態
で、テーブル9が下方に移動されることにより、ワーク
10が溝付きローラ1,2間のワイヤ5に対して上方か
ら圧接される。
【0024】供給装置としてのノズル11は前記溝付き
ローラ1の上方に近接して配置されている。そして、こ
のノズル11からワイヤ5とワーク10との圧接部分に
向けて、砥粒12を含む加工液13がワイヤ5の走行方
向の上流側より供給される。これにより、加工液13中
の砥粒12がワイヤ5に付着されて、その砥粒12のラ
ッピング作用にてワーク10が切断される。
【0025】液溜め槽14は前記溝付きローラ1,2間
に配設され、ノズル11から供給される加工液13が、
この液溜め槽14内に一時的に溜められる。オーバフロ
ーした分は、さらに下方の砥粒子受け27に溜められ、
後述する供給タンクT1,T2に切替えバルブV2を介
して再使用のために回収される。
【0026】さて、この実施例においては、図2に示す
ように、上方に配置された一対の溝付きローラ1,2の
内で、ワイヤ5の走行方向の上流側に位置するローラ1
上の第1の環状溝1aの配列ピッチP2が、下流側に位
置するローラ2上の第1の環状溝2aの配列ピッチP3
よりも大きくなるように設定されている。これにより、
両溝付きローラ1,2間のワイヤ5の配列ピッチP1
が、そのワイヤ5の走行方向に沿って上流側から下流側
に行くに従い次第に小さくなるように構成されている。
従って、溝付きローラ1,2間において走行方向の下流
側に行くに従ってワイヤ5の走行域が狭まるが、この場
合、端部のワイヤ5を基準にして一方向へ狭まるように
環状溝1a,2aの位置関係が設定されていても、中央
のワイヤ5を基準に両側から狭まるように環状溝1a,
2aの位置関係が設定されてもよい。
【0027】また、この実施例においては、図3に示す
ように、ワーク10の切断に際して、ワーク10に対す
るワイヤ5の切り込み量が大きくなるに従って、加工液
13に含まれる砥粒12の粒径を大きくするようになっ
ている。つまり、ワイヤソーにおいては、 切断幅=ワイヤ径+3×(砥粒径)・・・(1) の式が成り立つことが知られている。同一の砥粒径のま
まで切り込みを続けていった場合、図5のように切り込
み量が大きくなるに従って切断幅W1が小さくなること
から、図3のように切り込み量に関係なく切断幅W1を
均一にするには、上記式(1)によって切り込みが進む
に従い、砥粒径を増大させていけばよいことになる。
【0028】この場合、図1に示すように、粒径の異な
る複数種の砥粒12をそれぞれ専用のタンクT1,T2
を用意し、これらの砥粒12を切替えバルブV1の切替
えによりワイヤ5の切り込み量に応じて選択供給しなが
ら、加工液13に混入して使用すればよい。このとき、
同時に回収側の切替えバルブV2も切替える。なお、粒
径の異なる複数種の砥粒12を混合状態で加工液13に
混入させ、この砥粒12の混合比率をワイヤ5の切り込
み量に応じて変更するようにしてもよい。
【0029】さらに、この実施例においては、図2に示
すように、各溝付きローラ1,2,3の両端に形成され
た切断に関与しない第2の環状溝1b,2b,3bの幅
W2が、ワイヤ5の外径D1よりも大きくなるように設
定されている。そして、これらの第2の環状溝1b,2
b,3bの底面が平面状または緩やかな凹面状に形成さ
れている。 次に、前記のように構成されたワイヤソー
により、ワークを切断する方法について説明する。
【0030】さて、このワーク10の切断に際しては、
ワイヤ5が溝付きローラ1,2間において水平面内で一
方向に連続的に走行されながら、そのワイヤ5にワーク
10が上方から圧接される。このとき、ワーク10に対
するワイヤ5の圧接部分には、ワイヤ5の走行方向の上
流側において、砥粒12を含む加工液14がノズル11
から供給される。これにより、加工液13中の砥粒12
がワイヤ5の表面に付着され、この状態でワイヤ5がワ
ーク10に徐々に食い込んで、その砥粒12のラッピン
グ作用にてワーク10が切断される。
【0031】このとき、前記のように溝付きローラ1,
2間のワイヤ4の配列ピッチP1が、そのワイヤ5の走
行方向に沿って上流側から下流側に行くに従い次第に小
さくなるように設定されている。このため、図2に示す
ように、ワイヤ5が走行されるのに従い、ワイヤ5上の
砥粒12の付着量が減少して切断幅W1が次第に狭くな
っても、その切断幅W1の変位量がワイヤ5の配列ピッ
チP1の変位量によって相殺される。従って、ワーク1
0から切断される製品の厚さT1を、ワイヤ5の走行方
向において均一に保つことができる。
【0032】また、このワーク10の切断時には、前記
のようにワーク10に対するワイヤ5の切り込み量が大
きくなるに従って、加工液13に含まれる砥粒12の粒
径が大きくなるように調整される。このため、図3に示
すように、ワイヤ5の切り込みに従い、ワイヤ5上の砥
粒12の付着量が減少して切断幅W1が次第に狭くなっ
ても、その切断幅W1の変動が砥粒12の粒径の変更に
よって是正される。従って、ワーク10から切断される
製品の厚さT1を、ワイヤ5の切り込み方向においても
均一に保つことができる。
【0033】さらに、この実施例の切断装置において
は、前記のように溝付きローラ1,2,3の両端部に形
成された第2の環状溝1b,2b,3bの幅W2が、ワ
イヤ5の外径D1よりも大きくなるように設定され、そ
の環状溝1b,2b,3bの底面が平面状またはなだら
かな凹面状に形成されている。そのため、ワーク10の
切断時に、溝付きローラ1,2,3の両端に巻き掛けら
れたワイヤ5のテンション変動は、ワイヤ5が第2の環
状溝1b,2b,3b内で走行方向と直交する方向へ自
由に移動される。
【0034】これにより、ワイヤ5のテンション変動が
緩和されて、第2の環状溝1b,2b,3bが摩耗変形
するおそれを少なくすることができる。従って、図4に
示す従来の切断装置とは異なり、溝付きローラ1,2,
3の両端に予備の環状溝を形成する必要がなく、溝付き
ローラ1,2,3の加工が簡単で、その長さを短くする
ことができるとともに、環状溝の摩耗変形による溝付き
ローラ1,2,3の交換回数を少なくでき、寿命が長い
ものとなる。
【0035】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば、ワーク10を定位置に配
置し、ワイヤソーをワーク10に向かって移動させて、
ワーク10とワイヤ5とを圧接させるように構成する
等、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成
を任意に変更して具体化することも可能である。
【0036】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、次のような効果を奏する。 請求項1の
発明によれば、ワークをワイヤの走行方向に沿って一定
の切断幅で切断することができて、ワークから切断され
る製品の厚さを、ワイヤ走行方向において均一にするこ
とができる。
【0037】請求項2の発明によれば、溝付きローラの
両端付近の環状溝が、ワイヤのテンション変動を受けて
摩耗変形するおそれを少なくすることができる。従っ
て、溝付きローラの両端に複数の予備の環状溝を形成す
る必要がなく、溝付きローラの加工が簡単で、その長さ
を短くすることができるとともに、溝付きローラを長寿
命にできる。
【0038】請求項3の発明によれば、ワークをワイヤ
の切り込み方向に沿って一定の切断幅で切断することが
できて、ワークから切断される製品の厚さを、ワイヤ切
り込み方向において均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化したワイヤソーの一実施例を
概略的に示す斜視図である。
【図2】そのワイヤソーソーを拡大して、切断幅等の誇
張状態で示す部分破断平面図である。
【図3】そのワイヤソーによるワークの切断状態を、切
断幅等の誇張状態で示す部分拡大縦断面図である。
【図4】従来のワイヤソーを、切断幅等の誇張状態で示
す部分破断平面図である。
【図5】そのワイヤソーによるワークの切断状態を、切
断幅等の誇張状態で示す部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1,2,3…溝付きローラ、1a,2a,3a…第1の
環状溝、1b,2b,3b…第2の環状溝、5…ワイ
ヤ、10…ワーク、11…供給装置としてのノズル、1
2…砥粒、13…加工液、P1…ワイヤの配列ピッチ、
P2,P3…第1環状溝の配列ピッチ。
フロントページの続き (72)発明者 田畑 勲 富山県東砺波郡福野町100番地 株式会 社 日平トヤマ 富山工場 内 (56)参考文献 特開 平1−316163(JP,A) 実開 昭62−72048(JP,U) 石英の一方向マルチワイヤソー切断に おける切断荷重−砥粒粒度及び砥液比重 の影響−,1993年精密工学会春季大会学 術講演会講演論文集,日本,社団法人 精密工学会,1993年 3月 5日,第2 分冊,601,602 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/06 B28D 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に複数の環状溝が所定の配列ピッチ
    で形成された複数のローラと、 各ローラの環状溝に巻き掛けられ、ローラの回転にとも
    ない直線方向に走行されるワイヤと、 一対のローラ間のワイヤ走行部に砥粒を含む加工液を供
    給する供給装置とを備え、前記一対のローラ間のワイヤ
    にワークを圧接させるとともに、その圧接部分に砥粒を
    含む加工液を供給して、ワークを切断するようにしたワ
    イヤソーにおいて、 前記一対のローラ間におけるワイヤの配列ピッチが、そ
    のワイヤの走行方向に沿って上流側から下流側に行くに
    従い次第に小さくなるように、ワイヤの走行方向の上流
    側に位置するローラ上の環状溝の配列ピッチを、下流側
    に位置するローラ上の環状溝の配列ピッチよりも大きく
    設定したワイヤソー。
  2. 【請求項2】 前記各ローラの両端における少なくとも
    1条の環状溝の幅を、ワイヤの外径よりも大きくなるよ
    うに設定し、その環状溝の底面は平面状またはなだらか
    な凹面状である請求項1に記載のワイヤソー。
  3. 【請求項3】 外周に複数の環状溝が所定の配列ピッチ
    で形成された複数のローラと、 各ローラの環状溝に巻き掛けられ、ローラの回転にとも
    ない直線方向に走行されるワイヤと、 一対のローラ間のワイヤ走行部に砥粒を含む加工液を供
    給する供給装置とを備え、前記一対のローラ間のワイヤ
    にワークを圧接させるとともに、その圧接部分に砥粒を
    含む加工液を供給して、ワークを切断するようにしたワ
    イヤソーにおいて、 前記ワークに対するワイヤの切り込み量が大きくなるに
    従って、加工液に含まれる砥粒の粒径を大きくして切断
    するワイヤソー切断方法。
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石英の一方向マルチワイヤソー切断における切断荷重−砥粒粒度及び砥液比重の影響−,1993年精密工学会春季大会学術講演会講演論文集,日本,社団法人 精密工学会,1993年 3月 5日,第2分冊,601,602

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