JP3395335B2 - 船舶エンジン用吸気装置 - Google Patents

船舶エンジン用吸気装置

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JP3395335B2
JP3395335B2 JP05446494A JP5446494A JP3395335B2 JP 3395335 B2 JP3395335 B2 JP 3395335B2 JP 05446494 A JP05446494 A JP 05446494A JP 5446494 A JP5446494 A JP 5446494A JP 3395335 B2 JP3395335 B2 JP 3395335B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

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  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、船舶エンジン用吸気装
置に係り、特に、エンジンの出力向上を図る場合に好適
な船舶エンジン用吸気装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、船尾側の船底内部に装備したジェ
ットポンプにより船尾後方へジェット水流を噴射して推
進する小型ジェット推進艇が普及している。図8は従来
の小型ジェット推進艇の一例を示すものであり、船体7
0の前方側の上方部分には、船外からエンジン吸入用の
外気を導入するための外気導入口71及び外気導入口7
1に連通したエアルーム72が装備されている。エアル
ーム72は、開口部79を有する壁部材73により2つ
の第1及び第2エアルーム部72a,72bに区画さ
れ、第1及び第2エアルーム部72a,72bは開口部
79を介して連通状態となっている。 【0003】第2エアルーム部72bには、外気導入管
74の上端が連通すると共に、外気導入管74の下端は
船底付近で開口している。また、第1エアルーム部72
aには、ドレン管75の上端が連通すると共に、ドレン
管75の下端はエンジンルーム76側に開口している。
エアルーム72の底面は、船外から外気導入口71を介
してエアルーム72内に浸入した水の排水性を高めるべ
く、ドレン管75の上端側へ向かって下り勾配を有する
傾斜面となっている。また、エンジンルーム76の内部
には、エンジン77及び燃料タンク78が設置されてい
る。 【0004】小型ジェット推進艇の推進時に、船外から
外気導入口71を介してエアルーム72の第1エアルー
ム部72aへ外気が導入されると、外気は第1及び第2
エアルーム部72a,72b間の開口部79を通って第
2エアルーム部72bへ導入され、更に外気導入管74
を通って船底側からエンジンルーム76側へ送り込ま
れ、エンジン77の吸入用空気として使用されるように
なっている。図中矢印は外気の導入経路を示す。一方、
船外から外気導入口71を介してエアルーム72へ浸入
してきた水は、ドレン管75を介して排水されるように
なっている。小型ジェット推進艇では、推進時に船体7
0が波などをかぶり易くエアルーム72へ水が浸入し易
いため、外気の導入経路を迷路構造としている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の小型ジェット推進艇においては、外気導入口7
1に連通した外気導入管74が船底付近で開口した構造
となっているため、船外から導入された外気はエンジン
ルーム76の熱で温められることになり、また、船底に
は外気導入口71から浸入してきた水が溜まり易いた
め、エンジンルーム76の湿度は常時高い状態となって
いる。このため、エンジンルーム76の熱で温められ且
つ湿気を含んだ外気がエンジン77により吸入されるた
め、特にエンジンが暖機状態となった後では,エンジン
77のシリンダの燃焼室内における吸入空気が熱膨張し
てシリンダ容積と燃焼室容積との容積効率が落ちるとい
う現象が発生する結果、エンジン77のシリンダ内にお
ける燃焼効率が低下し、エンジンの出力に損失が生ずる
という問題があった。 【0006】 【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、船外から導入した外気をエンジンの吸気
口へ直接供給することにより、燃焼効率を高めエンジン
の出力向上を図った船舶エンジン用吸気装置を提供する
ことを、その目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、船体の内部で
且つ運転者用シートの下方側にエンジンを装備し、該エ
ンジンにより駆動されるウォータージェット推進機構を
装備した船舶エンジン用吸気装置であって、前記船体の
上方部分の船体カバーに設けられ船外からエンジン吸気
用の外気を導入する外気導入口と、前記外気導入口に連
通して設けられて仕切り用壁部材と前記船体カバーによ
り囲まれたエアルームと、前記エンジンの吸気口に連通
接続された除水機構とを備えてなる船舶エンジン用吸気
装置において、前記エアルームは、前記外気導入口に連
通して設けられた第1の外気導入室と、該第1の外気導
入室に下方側が連通して併設された第2の外気導入室
と、該第2の外気導入室の下側壁面と垂直壁面とが交わ
る箇所に接続されたドレイン管とを備えてなり、前記除
水機構、管路の内部に該管路の軸線とほぼ直交する状
態に設けられ該管路の内部を上流側から下流側にかけ
て連通可能に複数の空間部に仕切る仕切り板とを備え
なるとともに、吸気通路を、一方の開口端を前記エアル
ームの第2の外気導入室に連通接続し、他方の開口端を
前記除水機構に連通接続した、という構成を採ってい
る。これによって前述した目的を達成しようとするもの
である。 【0008】 【0009】 【作用】船外から外気導入口を介してエアルームの第1
の外気導入室へ外気が導入されると、第1の外気導入室
内の外気は、第2の外気導入室へ導入された後、吸気通
路の一方の開口端に導かれる。この時、船外から外気導
入口を介してエアルームの第1の外気導入室へ外気と共
に入り込んだ水は、第2の外気導入室の下側壁面と垂直
壁面とが交わる箇所に接続されたドレイン管を介して排
水され、吸気通路の一方の開口端に導かれた外気は、そ
の温度に保たれた状態で吸気通路及び除水機構を介して
エンジンの吸気口へ供給される。また、船外から外気導
入口を介して外気と共に浸入した水が第1及び第2の外
気導入室で分離されずに吸気通路へ流入した場合でも、
除水機構は、管路の内部に該管路の軸線とほぼ直交する
状態に設けられて該管路の内部を上流側から下流側にか
けて連通可能に複数の空間部に仕切る仕切り板を備えた
構造であるため、船外から外気導入口,第1及び第2の
外気導入室,吸気通路を介して除水機構の管路内へ外気
と共に流入してきた水は仕切り板によって遮られ、外気
のみがエンジンの吸気口へ供給される。これにより、従
来のように吸気通路を船底側に開口させた状態で配置し
ていた場合と比較し、水分を含有しない低温の空気,換
言すれば単位体積当たりの酸素含有量の多い空気をエン
ジンの吸気口へ直接供給することができるため、特にエ
ンジンが暖機状態となった後において,シリンダの燃焼
室内における吸入空気が熱膨張してシリンダ容積と燃焼
室容積との容積効率が落ちる現象を防止できる。この結
果、エンジンのシリンダ内における燃焼効率を高めるこ
とができるため、エンジンの出力向上を図ることができ
る。 【0010】 【0011】 【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。 【0012】先ず、本実施例における小型ジェット推進
艇の外観を図2及び図3に基づき説明すると、小型ジェ
ット推進艇は、船体1と、船体1のほぼ中央部分に装備
された操作ハンドル2,3と、船体1の後方部分に装備
された運転者用シート4等とを備える構成となってい
る。更に、船体1のほぼ中央部分で且つ操作ハンドル取
付部5の近傍には、船外からエンジン吸入用の外気を導
入するための外気導入口6が配設されている。外気導入
口6の配設位置は、船外から外気導入口6を介して後述
のエアルームへ浸入してくる水の量を出来るだけ抑える
ために、船体1の高い位置に設定されている。 【0013】次に、本実施例における小型ジェット推進
艇の要部の構成を図1に基づき説明すると、船体1のほ
ぼ中央部分の内部には、仕切り用壁部材7及び船体カバ
ー8により囲まれたエアルーム9が外気導入口6に対し
て連通状態で配設されており、仕切り用壁部材7を構成
する下側壁面7aは、船体後方へ向けて下り勾配を有す
る傾斜面として構成されている。更に、エアルーム9の
内部は、開口部11を有する壁部材10を介して2つの
第1エアルーム部9a及び第2エアルーム部9bに区画
されており、これら第1及び第2エアルーム部9a,9
bは、開口部11を介して連通状態となっている。 【0014】船体1の内部で且つエアルーム9の下方側
には、燃料タンク12が配置されると共に、船体1の内
部で且つ運転者用シート4の下方側のエンジンルーム3
5には、エンジン本体13及びキャブレタ14等を備え
たエンジン15と,エンジン15により駆動される公知
のウオータージェット推進機構16と,マフラ17等と
が配置されている。更に、エアルーム9の第2エアルー
ム部9bの内部には、外気導入管19の開口端19aを
含む先端部分が配設されている。外気導入管19は、セ
パレータ20及びサイレンサ/フレームアレスタ部21
を介して、エアルーム9の第2エアルーム部9bとキャ
ブレタ14の吸気口18との間に接続されている。 【0015】外気導入管19は、船外から外気導入口6
を介してエアルーム9に導入された外気をエンジン吸入
用空気として,セパレータ20及びサイレンサ/フレー
ムアレスタ部21を介してキャブレタ14の吸気口18
へ供給するようになっている。セパレータ20は、エア
ルーム9の内部で外気と分離されずに外気導入管19へ
流入してきた水を最終的に外気から分離するようになっ
ている。セパレータ20の詳細構造については後述す
る。サイレンサ/フレームアレスタ部21は、吸気音の
消音機能及び火炎防止機能を備えている。 【0016】また、仕切り用壁部材7における船体後方
側の垂直壁面7bには、穴部7cが形成されており、外
気導入管19の先端部分は、仕切り用壁部材7の穴部7
cを介してエアルーム9の第2エアルーム部9b内に配
置されている。更に、仕切り用壁部材7における下側壁
面7aと垂直壁面7bとが交わる箇所には、穴部7dが
形成されており、穴部7dには、船外から外気導入口6
を介してエアルーム9に浸入してきた水を排水するため
のドレン管22が接続されている。 【0017】ここで、前述したセパレータ20の詳細構
造を図4及び図5に基づき説明すると、セパレータ20
は、円筒形状として構成されており、セパレータ20の
本体部20aの軸方向一方の端部には、外気導入管19
に連通接続される開口端23が設けられており、セパレ
ータ20の軸方向他方の端部には、サイレンサ/フレー
ムアレスタ部21を介してキャブレタ14の吸気口18
に連通接続される開口端24が設けられている。 【0018】セパレータ20の内周面部分には、円板の
上方部分が半月状に切欠かれた形状を有する2枚の第1
空気/水分離板25及び第2空気/水分離板26がセパ
レータ20の軸方向に所定間隔を置いて且つ軸線と直交
する状態で固定されている。これにより、セパレータ2
0の内部は、第1及び第2空気/水分離板25,26に
よって3つの第1空間部27,第2空間部28,第3空
間部29に区画されると共に、セパレータ20の内周面
と第1及び第2空気/水分離板25,26の端縁25
a,26aとの間は、開口部30,31として構成され
ている。 【0019】また、セパレータ20の下端壁面部分に
は、第1空間部27に連通した穴部20aと第2空間部
28に連通した穴部20bとが形成されており、穴部2
0aには第1ドレンホース32が接続されると共に、穴
部20bには第2ドレンホース33が接続されている。
更に、第1ドレンホース32及び第2ドレンホース33
は、共通ドレンホース34に接続されており、共通ドレ
ンホース34は船底付近まで延設されている。 【0020】外気導入管19の内部を通ってきた外気及
び水が開口端23を介してセパレータ20の第1空間部
27に導入されてくると、外気と共に導入された水は、
第1空気/水分離板25の板面に当たって付着し板面を
流れ落ちるか又は自重で落水し、第1ドレンホース32
及び共通ドレンホース34を介して船底へ排水されるよ
うになっている。 【0021】また、セパレータ20の第1空間部27内
の外気及び水が開口部30を通って第2空間部28に導
入されてくると、外気と共に導入された水は自重で落水
し、第2ドレンホース33及び共通ドレンホース34を
介して船底へ排水されるようになっている。即ち、外気
導入管19からセパレータ20内部へ外気と共に流入し
てきた水は、第1及び第2空間部27,28で外気と分
離され船底へ排水されるようになっている。 【0022】更に、セパレータ20の第2空間部28内
の外気が開口部31を通って第3空間部29に導入され
てくると、外気はエンジン吸入用空気として、開口端2
4及びサイレンサ/フレームアレスタ部21を介してキ
ャブレタ14の吸気口18に供給されるようになってい
る。図中破線矢印は外気の流れを示し、実線矢印は水の
流れを示す。 【0023】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を説明する。 【0024】小型ジェット推進艇の航走時において、船
外から船体1の外気導入口6を介してエアルーム9の第
1エアルーム部9aへ外気が導入されると、第1エアル
ーム部9a内の外気は、壁部材10の開口部11を通り
第2エアルーム部9bへ導入された後、開口端19aを
介して外気導入管19の内部へ導入される。この時、船
外から外気導入口6を介してエアルーム9の第1エアル
ーム部9aへ外気と共に入り込んだ水は、仕切り用壁部
材7の傾斜した下側壁面7aに沿って流れ、ドレン管2
2を介して船底へ排水される。 【0025】外気導入管19へ導入された外気は、セパ
レータ20及びサイレンサ/フレームアレスタ部21を
介してキャブレタ14の吸気口18へ供給される。この
場合、エアルーム9の内部で外気と水とが分離されずに
外気導入管19へ外気と共に水が入り込んでセパレータ
20へ流入してくると、セパレータ20により外気と水
とが分離される。 【0026】即ち、外気導入管19の内部を通ってきた
外気及び水がセパレータ20の第1空間部27に導入さ
れてくると、外気と共に導入された水は、第1空気/水
分離板25の板面に当たって付着し板面を流れ落ちるか
又は自重で落水し、第1ドレンホース32及び共通ドレ
ンホース34により船底に排水される。また、第1空間
部27内で分離されなかった外気及び水が開口部30を
通って第2空間部28に導入されてくると、外気と共に
導入された水は自重で落水し、第2ドレンホース33及
び共通ドレンホース34により船底へ排水される。 【0027】この後、第2空間部28内で水と分離され
た外気が開口部31を通って第3空間部29に導入され
てくると、外気はエンジン吸入用空気として、サイレン
サ/フレームアレスタ部21を介してキャブレタ14の
吸気口18に供給される。即ち、外気導入管19からセ
パレータ20内部へ外気と共に流入してきた水は、第1
及び第2空間部27,28で外気と分離され船底へ排水
される。 【0028】上述したように、本実施例によれば、外気
導入管19をエアルーム9とキャブレタ14の吸気口1
8との間に配設すると共に,外気導入管19の下流側に
セパレータ20を装備した構造としているため、従来の
ように外気導入管の開口端を船底付近に配置した場合と
比較し、低温の外気をキャブレタ14へ供給することが
できると共に、外気導入口6から外気と共に浸入した水
がエアルーム9で分離されずに外気導入管19へ流入し
た場合でも、セパレータ20で外気と水を分離して外気
のみをキャブレタ14へ供給することができる。 【0029】これにより、従来のように外気導入管を船
底側に開口させた状態で配置していた場合と比較し、水
分を含有しない低温の空気,換言すれば単位体積当たり
の酸素含有量の多い空気をキャブレタ14へ直接供給す
ることができるため、特にエンジン15が暖機状態とな
った後において,エンジン15のシリンダの燃焼室内に
おける吸入空気が熱膨張してシリンダ容積と燃焼室容積
との容積効率が落ちる現象を防止できる。従って、エン
ジン15のシリンダ内における燃焼効率を高めることが
できるため、エンジン15の出力向上を図ることができ
る。 【0030】また、本実施例によれば、前述した如く外
気導入管19をエアルーム9とキャブレタ14の吸気口
18との間にサイレンサ/フレームアレスタ部21を介
して接続した構造であるため、従来のように外気導入管
の開口端を船底付近に配置した場合と比較し、エンジン
ルーム35の内部における吸気音を低減することができ
る。 【0031】ここで、本実施例では、セパレータ20の
内部を2枚の第1及び第2空気/水分離板25,26に
より3つの第1乃至第3空間部27〜29に区画した
が、空気/水分離板及び空間部は必要に応じた数だけ設
けることができる。 【0032】次に、本実施例におけるセパレータの変形
例を図6及び図7に基づき説明する。変形例におけるセ
パレータ40は、円筒形状として構成されており、セパ
レータ40の本体部40aの軸方向一方の端部には、外
気導入管19に連通接続される開口端41が設けられて
おり、セパレータ20の軸方向他方の端部には、サイレ
ンサ/フレームアレスタ部21を介してキャブレタ14
の吸気口18に連通接続される開口端42が設けられて
いる。 【0033】セパレータ40の内周面部分には、円板の
上方部分が半月状に下方部分が円弧状に切欠かれた形状
を有する第1空気/水分離板43,円板の下方部分が半
月状に切欠かれた形状を有する第2空気/水分離板4
4,円板の上方部分が半月状に下方部分が円弧状に切欠
かれた形状を有する第3空気/水分離板45,円板の下
方部分が半月状に切欠かれた形状を有する第4空気/水
分離板46,円板の上方部分が半月状に切欠かれた形状
を有する第5空気/水分離板47が、セパレータ20の
軸方向に所定間隔を置いて且つ軸線と直交する状態で固
定されている。 【0034】これにより、セパレータ40の内部は、第
1乃至第5空気/水分離板43〜47によって6つの第
1空間部48,第2空間部49,第3空間部50,第4
空間部51,第5空間部52,第6空間部53に区画さ
れると共に、セパレータ40の内周面と第1乃至第5空
気/水分離板43〜47の端縁43a〜47aとの間
は、開口部54,開口部55,開口部56,開口部5
7,開口部58として構成されている。 【0035】また、セパレータ40の下端壁面部分で,
且つセパレータ40の外気導入管側の端縁と第5空気/
水分離板47とによって挟まれた箇所は、平面形状が矩
形状に切欠かれた切欠部59として構成されており、切
欠部59には、当該切欠部59に係合する形状を有する
スポンジ部材60が装着されている。 【0036】外気導入管19の内部を通ってきた外気及
び水が開口端41を介してセパレータ40の第1空間部
48に導入されてくると、外気と共に導入された水は、
第1空気/水分離板43の板面に当たって付着し板面を
流れ落ちるか又は自重で落水し、スポンジ部材60に吸
収されるようになっている。 【0037】また、第1空間部48内の外気及び水が開
口部54を通って第2空間部49に導入されてくると、
外気と共に導入された水は自重で落水し、スポンジ部材
60に吸収されるようになっている。また、第2空間部
49内の外気及び水が開口部55を通って第3空間部5
0に導入されてくると、外気と共に導入された水は自重
で落水し、スポンジ部材60に吸収されるようになって
いる。 【0038】また、第3空間部50内の外気及び水が開
口部56を通って第4空間部51に導入されてくると、
外気と共に導入された水は自重で落水し、スポンジ部材
60に吸収されるようになっている。また、第4空間部
51内の外気及び水が開口部57を通って第5空間部5
2に導入されてくると、外気と共に導入された水は自重
で落水し、スポンジ部材60に吸収されるようになって
いる。即ち、外気導入管19からセパレータ40内部へ
外気と共に導入された水は、第1乃至第5空間部48〜
52で外気と分離されスポンジ部材60に吸収されるよ
うになっている。 【0039】更に、セパレータ40の第5空間部52内
の外気が開口部58を通って第6空間部53に導入され
てくると、外気はエンジン吸入用空気として、開口端4
2及びサイレンサ/フレームアレスタ部21を介してキ
ャブレタ14の吸気口18に供給されるようになってい
る。図中破線矢印は外気の流れを示し、実線矢印は水の
流れを示す。 【0040】即ち、変形例によれば、セパレータ40の
下面部分にスポンジ部材60を装備した構造としている
ため、セパレータ40の内部で外気と分離された水はス
ポンジ部材60に吸収され、スポンジ部材60が水で飽
和状態となった時点で水は船底へ自然落水されることと
なり、この結果、小型ジェット推進艇の船体1が振動し
ている場合に、セパレータ40内部の水がエンジンルー
ム35に飛散する現象を防止することができる。 【0041】ここで、変形例では、セパレータ40の内
部を5枚の第1乃至第5空気/水分離板43〜47によ
り6つの第1乃至第6空間部48〜53に区画したが、
空気/水分離板及び空間部は必要に応じた数だけ設ける
ことができる。 【0042】 【発明の効果】発明の船舶エンジン用吸気装置によれ
ば、船外から外気導入口を介してエアルームの第1の外
気導入室へ外気が導入されると、第1の外気導入室内の
外気は、第2の外気導入室へ導入された後、吸気通路の
一方の開口端に導かれ、この時、船外から外気導入口を
介してエアルームの第1の外気導入室へ外気と共に入り
込んだ水が、第2の外気導入室の下側壁面と垂直壁面と
が交わる箇所に接続されたドレイン管を介して排水さ
れ、吸気通路の一方の開口端に導かれた外気を、その温
度に保った状態でエンジンの吸気口へ供給することがで
る。更に、船外から外気導入口を介して外気と共に浸
入した水が第1及び第2の外気導入室で分離されずに吸
気通路から除水機構へ流入してきた場合であっても
の除水機構が、管路の内部に該管路の軸線とほぼ直交す
る状態に設けられて該管路の内部を上流側から下流側に
かけて連通可能に複数の空間部に仕切る仕切り板を備え
た構造であるため、船外から外気導入口,第1及び第2
の外気導入室,吸気通路を介して除水機構の管路内へ外
気と共に流入してきた水を仕切り板によって遮り、外気
のみをエンジンの吸気口へ供給することができる。これ
により、従来のように吸気通路を船底側に開口させた状
態で配置していた場合と比較し、水分を含有しない低温
の空気,換言すれば単位体積当たりの酸素含有量の多い
空気をエンジンの吸気口へ直接供給することができるた
め、特にエンジンが暖機状態となった後において,シリ
ンダの燃焼室内における吸入空気が熱膨張してシリンダ
容積と燃焼室容積との容積効率が落ちる現象を防止で
き、この結果、エンジンのシリンダ内における燃焼効率
を高めることができ、従ってエンジンの出力向上を図る
ことができる、という効果を奏する。 【0043】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した本実施例における小型ジェッ
ト推進艇の要部の構成を示す説明図である。 【図2】本実施例における小型ジェット推進艇の正面図
である。 【図3】図2に示す小型ジェット推進艇の平面図であ
る。 【図4】本実施例におけるセパレータの内部構造を示す
説明図である。 【図5】図4に示すセパレータを右側面から見た場合の
説明図である。 【図6】変形例におけるセパレータの内部構造を示す説
明図である。 【図7】図6に示すセパレータの右側面から見た場合の
説明図である。 【図8】従来例における小型ジェット推進艇の要部の構
成を示す説明図である。 【符号の説明】 1 船体 6 外気導入口 9 エアルーム 9a 第1の外気導入室としての第1エアルーム部 9b 第2の外気導入室としての第2エアルーム部 15 エンジン 18 吸気口 19 吸気通路としての外気導入管 20,40 除水機構としてのセパレータ 20a,40a 本体部 25 仕切り板としての第1空気/水分離板 26 仕切り板としての第2空気/水分離板 43 仕切り板としての第1空気/水分離板 44 仕切り板としての第2空気/水分離板 45 仕切り板としての第3空気/水分離板 46 仕切り板としての第4空気/水分離板 47 仕切り板としての第5空気/水分離板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 35/10 F02M 35/16 B63H 21/24 B63H 11/02 B63B 35/73

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 船体の内部で且つ運転者用シートの下方
    側にエンジンを装備し、該エンジンにより駆動されるウ
    ォータージェット推進機構を装備した船舶エンジン用吸
    気装置であって、前記船体の上方部分の船体カバーに
    けられ船外からエンジン吸気用の外気を導入する外気導
    入口と、前記外気導入口に連通して設けられて仕切り用
    壁部材と前記船体カバーにより囲まれたエアルームと、
    前記エンジンの吸気口に連通接続された除水機構とを備
    えてなる船舶エンジン用吸気装置において前記エアルームは、前記 外気導入口に連通して設けられ
    た第1の外気導入室と、該第1の外気導入室に下方側が
    連通して併設された第2の外気導入室と、該第2の外気
    導入室の下側壁面と垂直壁面とが交わる箇所に接続され
    たドレイン管とを備えてなり、 前記除水機構、管路の内部に該管路の軸線とほぼ直交
    する状態に設けられ該管路の内部を上流側から下流側
    にかけて連通可能に複数の空間部に仕切る仕切り板とを
    備えてなるとともに吸気通路を、一方の開口端を前記エアルームの第2の外
    気導入室に連通接続し 、他方の開口端を前記除水機構に
    連通接続したことを特徴とした船舶エンジン用吸気装
    置。
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