JP3394873B2 - メタルマスク孔あけ用プレスシステム - Google Patents

メタルマスク孔あけ用プレスシステム

Info

Publication number
JP3394873B2
JP3394873B2 JP26086696A JP26086696A JP3394873B2 JP 3394873 B2 JP3394873 B2 JP 3394873B2 JP 26086696 A JP26086696 A JP 26086696A JP 26086696 A JP26086696 A JP 26086696A JP 3394873 B2 JP3394873 B2 JP 3394873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
land
data
press
list
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26086696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10100366A (ja
Inventor
彰三 田副
健市 半田
基夫 佐藤
伊知郎 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP26086696A priority Critical patent/JP3394873B2/ja
Publication of JPH10100366A publication Critical patent/JPH10100366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3394873B2 publication Critical patent/JP3394873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0002Apparatus or processes for manufacturing printed circuits for manufacturing artworks for printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/12Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns
    • H05K3/1216Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns by screen printing or stencil printing

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板上の
ランドに半田印刷するための孔をメタルマスクにプレス
によってあけるメタルマスク孔あけ用プレスシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】電気電子部品を搭載する
基板としては、その表面にプリント配線を形成したプリ
ント基板が広く用いられている。また、プリント基板上
には、搭載すべき電気電子部品のリード等との電気的接
続のため、他の配線部分よりも大きな幅を有するランド
が形成される。このプリント基板上の配線を搭載に係る
電気電子部品のリード等と電気的に接続するためには、
このランドと電子電気部品のリード等とを半田付けする
必要がある。半田付けの際には、通常、クリーム状の半
田をランド上に印刷しておき部品を搭載した上で半田を
溶融させるといった手順が使用される。このような手順
を実行するためには、プリント基板上の所定箇所に設け
られたランドにクリーム半田を印刷する手段が必要であ
る。メタルマスクはこの印刷のために用いられる器具で
あり、印刷対象となるプリント基板のランドに対応する
よう、極薄い金属板等に孔を形成した構成を有してい
る。
【0003】本願出願人は、メタルマスクに孔をあける
方法としてパンチプレスによる方法を提案している(特
願平5−94133号)。この方法は、エッチングによ
る在来の方法に比べ、(i )エッチングによる突出部分
(バリ)がメタルマスクに生じることがなく性能のよい
メタルマスク印刷が可能、(ii)孔あけ工程(プレス)
と印刷工程とが一体化・一貫しているため発注・納品の
手間が不要でプリント基板アセンブリの製造計画立案が
容易、(iii )メタルフレームの簡素・軽量化(例え
ば、一端挟持一端引張固定構造の採用)、といった利点
を有している。本願出願人は、更に進んで、エッチング
による在来の方法にて孔あけ制御に使用していたガーバ
ーデータから、プレスによる孔あけ制御に使用できるプ
レスデータを作成する方法も、提案している(特願平6
−293304号)。特願平5−94133号に係る方
法を実行するラインの構成を図1に、特願平6−293
304号に係る方法を実行する装置の環境及び機能構成
を図2及び図3に、それぞれ示す。
【0004】図1に示すラインは、メタルマスク素材搬
入装置10、パンチプレス装置12、メタルマスク搬出
装置14、パンチプレス制御部16、メタルフレーム組
込装置18、メタルマスク搬出入装置20、メタルマス
ク収蔵装置22及びメタルマスク印刷装置24から構成
されている。装置10〜14はパンチプレス制御部16
の制御の下に、また装置18〜24は図示しない制御手
段の制御の下に、動作する。まず、メタルマスク素材搬
入装置10がパンチプレス装置12にメタルマスク素材
(薄い金属板)を送給し、次にパンチプレス装置12が
所定形状(例えば円)・所定寸法のパンチ型を利用して
このメタルマスク素材に孔をあけ、更にメタルマスク搬
出装置14がこのようにして得られたメタルマスクをメ
タルフレーム組込装置18に送給し、メタルフレーム組
込装置18がメタルマスクをメタルフレームに組み込
み、メタルマスク搬出入装置20がメタルフレームに組
み込まれた状態のメタルマスクをメタルマスク収蔵装置
22に送給する。メタルマスク搬出入装置20はメタル
マスクをメタルマスク収蔵装置22から選択的に取りだ
しメタルマスク印刷装置24に送給し、メタルマスク印
刷装置24はこのメタルマスクを印刷対象たるプリント
基板に対して位置決めし、当該メタルマスク上にクリー
ム半田を供給し、スキージ等により印刷を行う。なお、
パンチ孔は、プレス型等の準備を考慮すると、全て同じ
寸法及び形状にするのが現実的である。
【0005】また、パンチプレス制御部16は、プレス
孔の位置、個数、姿勢等を示すプレスデータに従い、パ
ンチプレス装置12を制御する。プレスデータは、図2
及び図3に示される環境下で作成されパンチプレス制御
部16に供給される。まず、図2に示す装置はパーソナ
ルコンピュータ等によって実現することができ、処理部
26、処理部26に接続されたキーボード、マウス等の
入力デバイス28及び表示デバイス30を有している。
また、処理部26は、外部記憶媒体32にアクセスする
機能の他、図3に示すように、CAD(コンピュータ設
計支援)装置34からのガーバーデータをプレスデータ
に変換しパンチプレス制御部34に例えばオンライン、
外部記憶媒体32等の形態で供給するデータ変換部36
の機能を、有している。データ変換部36は、具体的に
は、処理部26を構成するハードウエアの一部又は処理
部26に搭載されるソフトウエアの一部である。
【0006】無論、プリント基板上に部品(チップ)を
搭載するチップマウンタを制御するためのチップデータ
や、チップ種類毎に好適な即ちより少ない量の半田でよ
り確実な電気的接続が得られるようなプレスパターンを
与えるライブラリデータとを結合して、プレスデータを
作成することもできる。しかしながら、ライブラリデー
タの構築・保守・更新・追加の工数を考えるとライブラ
リデータの使用は好ましくない。ライブラリデータの利
用を避けるため、本願出願人は、エッチングによる孔あ
けの際にエッチング用フォトマスクの製造に使用してい
たデータ、すなわちガーバーデータを利用しこれをプレ
スデータに変換するという手法を用いている。本願出願
人の先提案では、これによって、当業者の間に蓄えられ
ているエッチングによる孔あけに関する技術知識を、利
用可能にしている。
【0007】例えば、ABCDで表される矩形の孔をエ
ッチングによってメタルマスクにあけるためのガーバー
データは、図4(a)に示されるように、あけるべきエ
ッチング孔の各辺を線描する4個のコマンド、すなわち
AからBへ直線を描くコマンド、BからCへ直線を描く
コマンド、CからDへ直線を描くコマンド、DからAへ
直線を描くコマンドのほか、この矩形ABCD内を塗り
潰すべくEからFへと直線を描くコマントから構成され
る。図4(b)に示されるように、EからFへ直線を描
くコマンドに代えてそれぞれ直線を描く4個のコマンド
により、矩形ABCDに内包される矩形EFGHを線描
する一群のコマンドが用いられることもある。特願平6
−293304号に実施例として開示した構成では、こ
れらのコマンドの中から、他の閉じた折れ線に取り囲ま
れていない閉じた折れ線を描くコマンドを、そのコマン
ドに含まれている始点情報及び終点情報即ち描画する線
分の始点及び終点を示す情報に基づき、取り出しかつリ
ンクさせている。このリンクは、ランドを示すランド情
報として扱うことができる。このようにして得られたラ
ンド情報を利用すれば、プレス孔の位置、姿勢、個数そ
の他を指令するプレスデータを生成できる。
【0008】しかし、閉じた折れ線を示すリンクのみを
ランドとして扱うのでは、独立線分あるいは開いた折れ
線を描画するコマンド(群)のみによってエッチング孔
を規定するガーバーデータからは、ランド情報を取り出
すことができない。例えば独立線分のみで1個のエッチ
ング孔を規定するガーバーデータ(図5(a)及び
(c)参照)、開いた折れ線のみで1個のエッチング孔
を規定するガーバーデータ(図5(b)及び(e)参
照)、独立線分と開いた折れ線の併用によって1個のエ
ッチング孔を規定するガーバーデータ(図5(d)参
照)、閉じた折れ線と独立線分(又は開いた折れ線)の
併用によって1個のエッチング孔を規定するガーバーデ
ータ(図5(f)参照)等を、特願平6−293304
号に実施例として開示したガーバーデータ/プレスデー
タ変換処理に供しても、独立線分や開いた折れ線に関す
る情報からはランド情報が作成されないため、使用者に
よるプレスデータの事後調整工程が必要になる。なお、
本願では、他の独立線分とその始点又は終点が一致して
いない線分を独立線分と呼ぶ。また、独立線分の連鎖
(リンク)を、2個の端を有する開いた折れ線とそうで
ない閉じた折れ線とに、分類する。また、独立線分又は
開いた折れ線にてエッチング孔を規定できるのは、図5
(a)中破線で示されているようにある程度の径を有す
るアパーチャにて塗り潰すからである。
【0009】
【発明の概要】本発明の目的の一つは、特願平6−29
3304号にて実施例として開示した処理に変形を施
し、図5に例示した各種のガーバーデータのいずれから
もランド情報を生成可能とすることにより、ガーバーデ
ータを利用し特願平5−94133号に係るシステムを
制御する際プレスデータに事後調整を施す必要をなく
し、以て使用者の負担を軽減することにある。
【0010】本発明に係るプレスデータ生成方法は、ガ
ーバーデータに基づきランド情報を生成しこれに基づき
プレスデータを生成する方法に属する。ここでいうガー
バーデータは、メタルマスクにおけるエッチング孔の位
置、形状及び姿勢を線描コマンドを用いて指令するデー
タであり、在来のエッチング工法に利用されてきた。ま
た、ここでいうプレスデータは、プレスにてメタルマス
クに孔をあける際プレス孔の形成パターンがランドの位
置、形状及び姿勢に対応する形成パターンとなるよう指
令するデータであり、本発明ではプリント基板における
ランドの位置、形状及び姿勢に関するランド情報に基づ
き生成される。
【0011】本発明においては、まず、ガーバーデータ
に含まれる線描コマンド各々から、その線描コマンドに
て描画される線分の始点及び終点を示す始点情報及び終
点情報が取り出され、更に、線描コマンド及びそのリン
クのうち独立線分又は開いた折れ線を描画するものが、
取り出された始点情報及び終点情報に基づき検出され
る。取り出された独立線分又は開いた折れ線に関して
は、その独立線分又は開いた折れ線がほぼ取り囲まれる
よう閉じたランド輪郭線が推定設定され、このランド輪
郭線に関する情報がランド情報として登録される。そし
て、登録されているランド情報に基づきプレスデータが
生成される。
【0012】従って、本発明によれば、閉じた折れ線以
外即ち独立線分や開いた折れ線からも、ランド情報を生
成できる。例えば、図6(a)(3)及び(4)に例示
されている構造のガーバーデータコマンド(群)から、
当該コマンド(群)にて描画される図形を取り囲むよ
う、図6(b)(3)及び(4)に示す閉じたランド輪
郭線ひいてはランド情報を生成できる。このように、特
願平6−293304号にて実施例として開示した処理
に変形を施すことにより、ガーバーデータから変換して
得られるプレスデータに事後調整を施す必要がなくな
り、特願平5−94133号に係るシステムの使用者又
はこのシステムに関連する技術者の負担を軽減できる。
【0013】また、本発明の好ましい実施形態では、閉
じた折れ線を描画する線描コマンドのリンクが始点情報
及び終点情報に基づき検出され、検出された閉じた折れ
線がランド輪郭線として推定設定され、このランド輪郭
線に関する情報がランド情報として登録される。更に、
他の線描コマンドのリンクにて描画される閉じた折れ線
にて取り囲まれる独立線分、開いた折れ線若しくは閉じ
た折れ線又はその組合せに関しては、対応する線描コマ
ンド又はそのリンクに基づくランド輪郭線の推定設定及
びランド情報の登録が、回避乃至禁止される。従って、
例えば、図6(a)(1)及び(2)に例示されている
構造のガーバーデータコマンド(群)から、当該コマン
ド(群)にて描画される図形を取り囲むよう、かつ他の
閉じた折れ線び囲まれる単独線分(又は開いた折れ線)
及び閉じた折れ線を無視しつつ、図6(b)(1)及び
(2)に示す閉じたランド輪郭線を推定設定できひいて
はランド情報を生成できる。
【0014】本発明の好ましい実施形態では、更に、あ
る線描コマンド又はそのリンクにて描画される独立線分
又は開いた折れ線が、他の線描コマンド又はそのリンク
により描画される独立線分、開いた折れ線又は閉じた折
れ線と少なくとも部分的に近接並行しているときに、当
該他の線描コマンド又はそのリンクにより描画される独
立線分、開いた折れ線又は閉じた折れ線もが取り囲まれ
るよう、閉じたランド輪郭線が推定設定される。従っ
て、例えば、図6(a)(5)〜(8)に例示されてい
る構造のガーバーデータコマンド群から、当該コマンド
群にて描画される図形をいずれも取り囲むよう、図6
(b)(5)〜(8)に示す単一の閉じたランド輪郭線
を推定設定できひいてはランド情報を生成できる。
【0015】なお、ランド輪郭線を推定設定するに際し
ては、エッチングの際のアパーチャ(図5(a)中の破
線)の径に関する情報を利用できる。即ち、独立線分又
は開いた折れ線を描画する線描コマンド又はそのリンク
に含まれている始点情報及び終点情報並びに描画の際の
アパーチャ径に基づき、ランド輪郭線を推定設定する。
これにより、従来からガーバーデータの一部として又は
ガーバーデータと共に用いられていたデータ以外に別途
新たなデータを準備することなく、ランド輪郭線を推定
設定できる。また、ある線描コマンド又はそのリンクに
て描画される独立線分又は開いた折れ線が、他の線描コ
マンド又はそのリンクにより描画される独立線分、開い
た折れ線又は閉じた折れ線と少なくとも部分的に近接並
行しているときには、まず互いに少なくとも部分的に近
接並行する一群の独立線分、開いた折れ線又は閉じた折
れ線にて描画される多角形の内部面積及び重心を求め、
次に、求めた内部面積及び重心とほぼ同一の内部面積及
び重心を有する近似多角形をランド輪郭線として推定設
定するようにすれば、ランドの広がりに関する情報を実
質的に損なうことなく、ランド輪郭線に係る近似多角形
を比較的単純な形状とすることができる。更に、本発明
は、「プレスデータ生成方法」としてのみ把握可能な発
明ではなく、この方法を実行する手段及び生成されたプ
レスデータに基づきメタルマスクにプレス孔をあける手
段を備える「メタルマスク孔あけ用プレスシステム」
等、その他の「方法」「装置」「システム」としても把
握できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の要旨は、次
に述べる実施形態の説明により更に明瞭となろう。な
お、本発明は図1〜図3に示すシステム及び環境にて実
施でき、図4及び図5に示す構造のガーバーデータに適
用でき、かつ図6に示す効果を奏するものであるから、
以下の説明では記載の簡略化のため図1〜図6の記載を
実施形態の説明に援用するけれども、本発明はこれらの
図に記載の事項の細部によって限定解釈を受けるべきも
のではない。
【0017】図7には、この実施形態におけるデータ変
換部36の動作の流れが示されている。この図に示され
るように、本実施形態においては、CAD装置34によ
って生成されたガーバーデータがデータ変換部36に入
力され(100)、データ変換部36によりこのガーバ
ーデータからランドの配置パターンに関する情報が抽出
される(102)。データ変換部36は、抽出した情報
(以下ランド情報という)に基づき、当該ランドの形状
や配置に係る判定を行い、また一群のランドに係るチッ
プの種類を判定する(104)。データ変換部36は、
この判定の結果に基づき、パンチプレス制御部16にプ
レスデータとして与えるべきプレスコマンドを選択し
(106)、その結果得られるプレスデータをオンライ
ン、外部記憶媒体32等の形態でパンチプレス制御部1
6に出力する(108)。
【0018】図8〜図10には、この実施形態における
ステップ102の詳細、すなわちランド情報を抽出する
手順が示されている。
【0019】これらの図に示されるように、ランド情報
を抽出するにあたって、データ変換部36はまずガーバ
ーデータから任意の線描コマンドを取り出し、この線描
コマンドによって描画される線描の始点及び終点を抽出
する(200)。図4(a)に示される描画コマンド群
を例とすると、例えば、BからCへの描画に係る線描コ
マンドの始点B及び終点Cが抽出される。データ変換部
36は、このようにして抽出した始点及び終点に関する
情報を、図11に示されるリストが構成されるよう、内
蔵するメモリ上に格納する(202)。
【0020】図11に示されるように、始点データ及び
終点データの格納によって形成されるリストは、これら
始点データDS及び終点データDDの他、前リストポイ
ンタPP及び次リストポインタNPを有しており、デー
タ変換部36に内蔵されるメモリ上に、先頭アドレスA
Hから最終アドレスALに亘って格納される。前リスト
ポインタPP及び次リストポインタNPは、リスト構造
上において当該リストにリンクしている他のリストの格
納アドレスを示すポイントである。すなわち、図12に
示されるリスト構造を考えると、i番目のリストの前リ
ストポインタPPiには、i番目のリストの始点データ
DSiと等しい内容の終点データDDi−1を有するi
−1番目のリストの最終アドレスALi−1が設定さ
れ、また、次リストポイントNPiには、i番目のリス
トの終点データDDiと等しい内容の始点データDSi
+1を有するi+1番目のリストの先頭アドレスAHi
+1が設定される。このリスト構造は、後述する処理に
よって形成され、また図13に示されるように、データ
変換部36内部にリスト構造毎に登録される。図13に
おいてLSiで表されているのは、リスト構造を特定す
るための情報である。例えば、そのリスト構造に属する
任意のリストの先頭アドレスAHや最終アドレスAL等
の情報である。なお、後の説明からも明らかなように、
本実施形態では構成リスト個数が1のリスト構造(即ち
図11のリストが1個しか含まれていないリスト構造)
も想定していることに、留意されたい。
【0021】ステップ202が実行された後、データ変
換部36は、既に作成されたリストがあるか否かを判定
する(204)。すなわち、直前のステップ202にて
作成されたリスト以外に、既にリストが存在しているか
否かを判定する。ステップ102が実行を開始されてか
ら初めてステップ204を実行する時点では、既作成リ
ストは存在していないため、データ変換部36による処
理はステップ206に移行する。ステップ206におい
ては、データ変換部36は、ステップ202にて作成し
たリストを、図13に示されるような形態でその内部に
新たなリスト構造として登録する。データ変換部36
は、続いて、ステップ100において入力した全てのガ
ーバーデータについてリスト化が終了したか否かを判定
する(208)。通常、この時点ではこの判定は成立せ
ず、データ変換部36の動作はステップ200に戻る。
【0022】ステップ200に移行すると、データ変換
部36は、まだ処理されていない線描コマンドをガーバ
ーデータから取り出し、この線描コマンドにより描画さ
れる線分の始点及び終点を抽出する(200)。その
後、データ変換部36は、続いてステップ202及び2
04を実行する。この時点では、ステップ204の判定
条件が成立するため、データ変換部36はステップ21
0を実行する。ステップ210においては、データ変換
部36は、直前のステップ202において作成されたリ
ストを除く既作成リスト中に、今回作成したリストに係
る始点データDSと同じ終点データDDを含むリストが
あるか否かを判定する。そのようなリストが存在してい
る場合、データ変換部36は、図14(b)に示される
ような処理を実行する。すなわち、今回作成したリスト
(図中の“追加するリスト”)の始点データDSi+1
と同じ始点データDDi=DSi+1を有するリストの
最終アドレスALiを、今回作成したリストの前リスト
ポインタPPiに設定する。これにより、既に作成済み
のリスト構造の末尾に今回作成したリストが追加され、
リスト構造が拡大される(212)。データ変換部36
は、更に、この処理が終了したことを示すフラグをセッ
トする(214)。
【0023】データ変換部36は、ステップ214が実
行された後、あるいはステップ210において既作成リ
ストが存在しないと判定された後、ステップ216を実
行する。ステップ216では、データ変換部36は、最
近のステップ202において作成されたリストを除く既
作成リスト中に、最近のステップ202において作成さ
れたリスト中の終点データDDと同じ始点データDSを
含むリストが存在しているか否かを判定する。そのよう
なリストが存在している場合、データ変換部36は、図
14(a)に示されるような処理を実行する。すなわ
ち、最近のステップ202において作成したリスト(図
中の“追加するリスト”)の終点データDDi−1と同
じ始点データDSi=DDi−1を含むリストの先頭ア
ドレスAHiが、最近のステップ202において作成さ
れたリストの次リストポインタPPiに設定される(2
18)。これにより、既に作成されているリスト構造の
先頭に、最近のステップ202において作成したリスト
が追加され、リスト構造が拡大されることになる。な
お、ステップ216における判定条件が成立しない場
合、データ変換部36は、ステップ204の判定条件が
成立しなかった場合と同様、最近のステップ202にお
いて作成したリストを、新たなリスト構造として登録す
る(206)。
【0024】ステップ218を実行した後、データ変換
部36は、フラグがセットされているか否かを判定する
(220)。すなわち最近のステップ202において作
成されたリストによって、2個のリスト構造が結合され
たか否かを判定する。例えば図4(a)に示されるガー
バーデータにおいて、最近のステップ202を実行する
以前にAからBへの描画に係るリスト構造とCからDへ
の描画に係るリスト構造とが作成されており、また最近
のステップ202においてBからCへの描画に係るリス
トが作成されたとする。この場合、既作成リストが存在
しているため、データ変換部36はステップ210を実
行し、またAからBへの描画に係るリストが存在してい
るためステップ212及び214を実行し、CからDへ
の描画に係るリストが存在しているためステップ218
を実行する。この結果得られるリスト構造は、AからB
及びCを経てDに至る「コ」の字状の折れ線を示すもの
であり、最近のステップ202においてリストが作成さ
れる以前は2個のリスト構造であったものを単一のリス
ト構造に結合したものである。データ変換部36は、こ
のような状況下では、既に登録済みのリスト構造のうち
対応する2個、すなわち上述の例ではAからBへの描画
に係るリスト構造とCからDへの描画に係るリスト構造
のうちいずれかを削除し、またフラグをリセットする
(222)。ステップ222実行後や、ステップ220
においてフラグがセットされていないと判定された場合
には、ステップ208が実行される。
【0025】ステップ100において入力されたガーバ
ーデータ全てについて上述の処理が終了すると、ステッ
プ208における判定条件が成立する。データ変換部3
6は、これに応じ、作成されたリスト構造それぞれがラ
ンドを表すものであるか否かを判定する処理に移行す
る。例えば、図4(a)に示されるガーバーデータが処
理された場合、矩形ABCDを描画する4個の線描コマ
ンドについては、図15(a)に示されるように閉じた
折れ線を示す閉じたリスト構造が形成されるのに対し、
EからFに至る線分(一般には開いた折れ線)について
は、図15(b)に示されるように線分(一般には開い
た折線)を示す開いたリスト構造も形成される。データ
変換部36は、まず、このようにして形成される一般に
複数種類のリスト構造のうち任意の1個を選択し(22
4)、選択したリスト構造が閉じているか否かを判定す
る(226)。この判定は、選択したリスト構造の前リ
ストポインタPPや次リストポインタNPを用いて当該
リスト構造上のリストを辿っていくことにより、実現す
ることができる。すなわち図15(a)に示されるよう
にリスト構造が閉じている場合には、前リストポインタ
PP又は次リストポインタNPを用いてリスト構造を辿
るといずれ最初のリストに戻るのに対し、図15(b)
に示されるようにリスト構造が開いている場合にはその
ような事態が生じない。より具体的には、選択している
リスト構造中のいずれかのリストの前リストポイタPP
又は次リストポインタNPが、前リストなし又は次リス
トなしを示す特定の情報である場合に、リスト構造が開
いていると見なす。データ変換部36は、例えば図4
(a)中の線分EFに対応するリスト構造のようにステ
ップ224において選択したリストが開いている場合に
は、未検査のリスト構造が存在しているか否かを判定し
(228)、存在している場合には再度ステップ224
を実行して未検査のリストを選択する。このような処理
の繰返しによって、線分EFのように明らかにランドと
見なすことができない線描コマンド(群)に係る開いた
折れ線を、無視することができる。すなわち、ガーバー
データ中の冗長なデータを削除することができる。
【0026】図4(a)中矩形ABCDに係るリスト構
造のように、リスト構造が閉じている場合、データ変換
部36の処理はステップ226からステップ230へ移
行する。ステップ230においては、既にランドとして
登録済みのリスト構造が存在しているか否かが判定され
る。ステップ230が初めて実行される時点では、これ
までにランドとして登録されているリスト構造は存在し
ていないため、直前のステップ226において閉じてい
ると判定されたリスト構造が、データ変換部36内部で
ランドとして登録される(238)。すなわち図4
(a)の矩形ABCDのように閉じた折れ線を表すリス
ト構造については、ランドを表すものであると認めるこ
とができるため、以下の処理ではランドと見なされる。
ステップ238実行後は、ステップ228に移行する。
【0027】ステップ230において、既にランドとし
て登録されているリスト構造があると判定された場合、
データ変換部36はその既登録ランドとの包含非包含の
関係を判定する(232,234)。すなわち、図4
(b)に示される矩形ABCDと矩形EFGHのよう
に、閉じた折れ線(従って閉じたリスト構造)が複数存
在しておりかつ一方が他方の内部に包含されている場
合、内側に存在する折れ線に係るリスト構造は、ランド
の輪郭を表すものではないと見なすことができる。すな
わち、図4(b)の例では矩形EFGHはランドの輪郭
を表すものではなく、矩形ABCDこそがランドの輪郭
を表すものであると見なすことができる。そこで、デー
タ変換部36は、最近のステップ226において閉じて
いると判定されたリスト構造に係る折れ線が、既にラン
ドとして登録されているリスト構造に係る折れ線を囲ん
でいるか否か(232)及びその内側か否か(234)
を判定する。これらの判定の結果、最近のステップ22
6において閉じていると判定されたリスト構造に係る折
れ線が既にランドとして登録されているリスト構造に係
る折れ線の外側にあると判定された場合には、既にラン
ドとして登録されているリスト構造が登録抹消され(2
36)、最近のステップ226において閉じていると判
定されたリスト構造が新たにランドとして登録される
(238)。また、最近のステップ226において閉じ
ていると判定されたリスト構造に係る折れ線が既にラン
ドとして登録されているリスト構造に係る折れ線を囲ん
でおらずかつその内側にもないと判定された場合には、
最近のステップ226において閉じていると判定された
リスト構造に係る折れ線と既にランドとして登録されて
いるリスト構造に係る折れ線は、互いに別のランドを示
しているものとすることができるため、最近のステップ
226において閉じていると判定されたリスト構造がラ
ンドとして登録される(238)。更に、最近のステッ
プ226において閉じていると判定されたリスト構造に
係る折れ線が既にランドとして登録されているリスト構
造に係る折れ線の内側に存在している場合には、最近の
ステップ226において閉じていると判定されたリスト
構造に係る折れ線はランドを示すものではないと見なせ
るため、ステップ232が省略されステップ228が実
行される。このような処理が繰り返されると、いずれか
の時点で、全てのリスト構造についてランドか否かの検
査が終了するため、ステップ228の判定条件が成立す
る。
【0028】ステップ228における判定条件が成立し
た時点、すなわち登録されているリスト構造の中から閉
じた折れ線を表しかつ他の閉じた折れ線に囲まれていな
いものを抽出し終えた時点で、データ変換部36は、登
録されているリスト構造の中から既登録ランドに属さな
いものを選択し(240)、選択したリスト構造が既登
録ランドの内側に存在しているか否かを判定する(24
2)。既登録ランドの内側に存在している旨判定したと
きには、データ変換部36は、そのリスト構造に関して
は独立したエッチング孔を形成するものでないとみな
し、ステップ240へ移行して既登録ランドに属さない
他のリスト構造を選択する。ステップ242にて既登録
ランドの内側ではないと判定したときには、そのリスト
構造は既登録ランドに対応しない新たなエッチング孔を
形成し得るものである可能性があるため、そのリスト構
造を、原則として、新たなランドを形成し得るランド候
補として登録する(244)。但し、そのリスト構造に
近接するランド候補が既に登録されているときには(2
46)、データ変換部36は、そのリスト構造を近接す
るランド候補と同じランドに対応するものとして、グル
ープ化して登録する(248)。さらに、近接する既登
録ランドが存在しているときには(250)、データ変
換部36はその既登録ランドの登録を抹消する(25
2)。これによって、すでにランドとして登録されてい
るリスト構造であってもこれを解体しステップ240以
降の処理に供することができるため、前述の図6(8)
に係る構造にも対処可能となる。ステップ240以降の
処理は、既登録ランドに属さないすべてのリスト構造を
検査し終えた時点で終了する(254)。
【0029】ステップ240から254に至る処理が終
了した後、データ変換部36は、登録されているランド
候補をグループ単位で選択し(256)、選択したラン
ド候補(群)に対応する近似多角形を生成し(25
8)、得られた近似多角形をランドとして登録する(2
60)。ここでいう近似多角形とは、同一グループに属
する単数又は複数のランド候補に係るコマンドにて描画
される線分又は折れ線をいずれもほぼ包含するような多
角形である。例えば、そのグループに属するランド候補
に係る始点情報及び終点情報と前述のアパーチャ径に関
する情報とにより当該グループに対応するエッチング孔
の面積及び重心を求め、求めた重心及び面積と同一の重
心及び面積を有する多角形を定める、という方法にて、
この近似多角形を生成することができる。このような処
理がすべてのランド候補について行われた時点で(26
2)、データ変換部36によるランド抽出手順すなわち
ステップ102を終了する。
【0030】図16には、本実施形態におけるステップ
104の手順、すなわちランド形状やチップ種類の判定
に係る手順が示されている。
【0031】この図に示されるように、データ変換部3
6は、まず、ステップ102においてランドとして登録
されたリスト構造のうちいずれかを選択し(300)、
その辺の個数を検出する(302)。データ変換部36
は、検出した辺の個数に基づき、そのリスト構造に係る
ランドが矩形又は三角形に該当するか否かを判定する
(304)。矩形又は三角形に該当する場合、データ変
換部36は、そのランドの重心を演算する(306)。
これにより、そのランドの位置を代表する座標が明らか
となる。データ変換部36は、このようにして求めた重
心と、当該ランドが矩形か三角形かを示す情報を、デー
タ変換部36の内部に登録する(308)。データ変換
部36は、ランドとして登録されている全てのリスト構
造についてこれらの処理を実行する(310)。
【0032】但し、プリント基板上のランドとして形成
されるものの中には、矩形や三角形に該当しないものも
ある。例えば、図17(a)や(b)に示される形状の
ランドは、辺の数から見て矩形又は三角形に該当すると
は見なすことはできない。ステップ304は、このよう
なランドを検出するために実行されるステップである。
ステップ304において、ランドが矩形又は三角形に該
当しないと判定された場合、データ変換部36は作成済
みのリスト構造を再編成し、当該ランドを矩形又は三角
形に分割する(312)。例えば、図17(a)に示さ
れる例では、三角形1個及び矩形2個に分割され、図1
7(b)に示される例では矩形2個に分割される。デー
タ変換部36は、分割により得られた矩形又は三角形の
内任意の1個を選択し(314)、その重心を求め(3
16)、求めた重心や、分割後の形状が矩形か三角形か
を示す情報を、データ変換部36内部に登録する(31
8)。データ変換部36は、分割により得られた矩形又
は三角形全てについてステップ314〜318を実行す
る(320)。その後、データ変換部36の動作はステ
ップ310に移行する。
【0033】データ変換部36は、このようにして各ラ
ンド又はその分割図形の重心や、当該ランド又はその分
割図形の形状が登録された後、重心の配置に基づきチッ
プ処理を判定する(322)。例えば、ランドの重心の
配置が図18の左側に示されるように縦2列横数行の行
列配置となっている場合、これらのランドは図18の右
側に示されるSOP(Small Outline Package )タイプ
のチップに係るものであると見なすことができる。ステ
ップ322においては、データ変換部36は、このよう
なチップ処理判定を実行する。
【0034】図19には、本実施形態におけるステップ
106の手順、すなわちプレスコマンドを選択する手順
が示されている。この図に示されるようにデータ変換部
36は、まず前述のステップ322において判定された
チップ種類に応じて、プレスコマンドを選択する(40
0)。すなわち、チップの種類が定まるのに伴い、その
チップに適するプレスコマンドを定める。データ変換部
36は、更に、このプレスコマンドによって孔を形成す
べきランドの形状に応じ、孔あけパターンを決定する
(402)。例えば図20に示されるように、できるだ
け少ない半田量で好適な電気的接続を確保できるよう、
また同一の形状の孔を繰り返し設けることで足りるよう
孔あけパターンを決定する。孔あけパターンを決定する
に際しては、ランドの面積に対する孔の開口比を基準と
するのが好ましい。また、経験的な情報収集が進んだ段
階では(例えば予め孔あけパターンの仕様が決定されて
いる状況では)、収集された情報に基づきランド形状に
対応する孔あけパターンを設定しておき、これをステッ
プ402において参照するようにしてもよい。後者の方
法を採用する場合、ステップ402を実行する際の処理
効率はより良好となる。データ変換部36は、これらス
テップ400及び402を、全てのチップについて実行
する(404)。
【0035】このように、本実施形態によれば、CAD
装置34から供給されるガーバーデータをデータ変換部
36によりプレスデータに変換し、パンチプレス制御部
16によってパンチプレス装置12を制御するようにし
たため、プレスパターンを格納するライブラリを使用す
る必要がなくなり、その作成・維持や、チップの種類変
更に伴うメンテナンスに係る工数が発生しなくなる。す
なわち、チップの種類やランドの形状等に応じて決定す
べきプレス孔形成パターンを、ガーバーデータを構成す
る線描コマンド群を用いて生成するようにしているた
め、プレスパターンをライブラリから与える必要がな
い。また、従来広く実施されてきたエッチング孔開け用
のガーバーデータを、データ変換部36によりプレスデ
ータに変換するようにしているため、従来から蓄えられ
てきた技術情報や設備を利用することが可能になる。す
なわち、CAD装置34によってチップマウンタ用のチ
ップデータを生成する必要がなく、従来のエッチングに
よる孔あけの際に使用していたガーバーデータを使用す
ることができるため、従来のエッチングによる孔あけに
なれ親しんだ技術者、作業者にとって至便なシステムが
得られる。
【0036】また、独立線分や開いた折れ線に関しては
その独立線分又は開いた折れ線がほぼ取り囲まれるよう
閉じたランド輪郭線を推定設定し、また、線分や折れ線
の間に少なくとも部分的に並行関係が存しているときに
これらをほぼ包囲する多角形近似等によって閉じたラン
ド輪郭線を推定設定している。従って、独立線分及び開
いた折れ線や相並行する複数の線分乃至折れ線によって
エッチング孔を規定するガーバーデータからも、ランド
情報を生成できる。その結果、プレスデータに事後調整
を施す必要がなくなり、システムの使用者又はこのシス
テムに関連する技術者の負担を軽減できる。また、ラン
ド輪郭線の推定設定はアパーチャ径の利用によって簡便
に実施でき、多角形近似は重心演算や面積演算にて従っ
てランドの広がりに関する情報を実質的に損なわない単
純な多角形にて実施できる。
【0037】更に、本実施形態によれば、ガーバーデー
タから抽出した線描コマンド群をリスト構造化し、得ら
れたリスト構造のうち閉じているリスト構造を抽出する
ようにしたため、ランドの内部を塗り潰すため等に使用
される開いた折れ線又は直線を排除することができ、ラ
ンドを示す閉じた折れ線を正確に検出することができ
る。また、その際には、従来から汎用技術として開発さ
れているリスト構造化技術を応用することができる。加
えて、閉じた折れ線各々に関し他の線分又は折れ線との
包含非包含関係を検査し、他のリスト構造に係る閉じた
折れ線に包含されているものに係るリスト構造を、ラン
ドを示す折れ線と見なさないようにしたため、図4
(a)や(b)に示されるような構造を有するガーバー
データについても、正確に、プレスデータに変換するこ
とが可能になる。
【0038】更に、プレスコマンドを選択するのに先立
ち、矩形又は三角形以外の形状を有するランドに係るリ
スト構造を再編成し、当該ランドを複数の三角形又は矩
形に分割して取り扱うようにしたため、どのような形状
を有するランドにも対処することができる。これはチッ
プの種類の多様化に即座に対応することができることが
できることを表している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パンチプレスを利用した半田印刷システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】 プレスデータ生成環境の一例を示すブロック
図である。
【図3】 データ変換システムの概略を示すブロック図
である。
【図4】 ガーバーデータの構造の一例を示す図であ
り、(a)は閉じた矩形ABCDの内部を線分EFの描
画によって塗り潰す構造を、(b)は閉じた矩形ABC
Dの内部を矩形EFGHの描画によって塗り潰す構造
を、各々用いてエッチング孔を規定するガーバーデータ
を示す図である。
【図5】 ガーバーデータの構造の一例を示す図であ
り、(a)は単独線分IJを所定のアパーチャ径にて描
画する構造を、(b)は開いた折れ線IJKを所定のア
パーチャ径にて描画する構造を、(c)は単独線分I
J、LM、NOを所定のアパーチャ径にて並行描画する
構造を、(d)は開いた折れ線IJK及び単独線分NO
を所定のアパーチャ径にて一部並行描画する構造を、
(e)は開いた折れ線IJK及びPNOを所定のアパー
チャ径にて一部並行描画する構造を、(f)は閉じた矩
形ABCD及び単独線分IJを所定のアパーチャ径にて
一部並行描画する構造を、各々用いてエッチング孔を規
定するガーバーデータを示す図である。
【図6】 ランド情報生成を概念的に表した図であり、
列(a)及び(b)は各々ガーバーデータ及びランド輪
郭線を示し、行(1)〜(8)のうち(1)及び(2)
は図4(a)及び(b)に、(3)〜(8)は図5
(a)〜(f)に対応する図である。
【図7】 データ変換手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】 ランド抽出手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】 ランド抽出手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】 ランド抽出手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】 ガーバーデータ中の線描コマンドから得ら
れるリストの内容を示す図である。
【図12】 始点データ及び終点データに基づき複数の
リストをリンクしたリスト構造を示す図である。
【図13】 作成されたリスト構造の登録態様を示す図
である。
【図14】 リスト構造の作成方法を概念的に示す図で
あり、(a)は新たなリストをリスト構造の先頭に追加
する方法を、(b)は末尾に追加する方法を、それぞれ
示す図である。
【図15】 最終的に得られるリスト構造の種別を示す
図であり、(a)は閉じた折れ線を示す閉じたリスト構
造を、(b)は開いた折れ線又は直線を示す開いたリス
ト構造をそれぞれ示す図である。
【図16】 ランド形状・チップ種類判定手順を示すフ
ローチャートである。
【図17】 矩形又は三角形に該当しないランドを分割
する手順を示す図であり、(a)は辺の数が9であるラ
ンドの一例を、(b)は辺の数が8であるランドの一例
を、それぞれ示す図である。
【図18】 チップ種類の判定方法を概念的に示す図で
ある。
【図19】 プレスコマンド選択手順を示すフローチャ
ートである。
【図20】 孔あけパターンの一例を示す図である。
【符号の説明】
34 CAD(コンピュータ設計支援)装置、36 デ
ータ変換部、38 パンチプレス制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 伊知郎 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日 本無線株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−153963(JP,A) 特開 平2−181272(JP,A) 特開 昭64−53267(JP,A) 特開 平9−50447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/14 G06F 17/50 658 B21D 28/00 H05K 3/34 505 G03F 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタルマスクにおけるエッチング孔の位
    置、形状及び姿勢を線描コマンドを用いて指令するガー
    バーデータに基づき、プリント基板におけるランドの位
    置、形状及び姿勢に関するランド情報を生成し、これに
    基づき、プレスにてメタルマスクに孔をあける際プレス
    孔の形成パターンがランドの位置、形状及び姿勢に対応
    する形成パターンとなるよう指令するプレスデータを生
    成するプレスデータ生成方法において、 上記ガーバーデータに含まれる線描コマンド各々から、
    その線描コマンドにて描画される線分の始点及び終点を
    示す始点情報及び終点情報を取り出すステップと、 線描コマンド及びそのリンクのうち独立線分又は開いた
    折れ線を描画するものを、上記始点情報及び終点情報に
    基づき検出するステップと、 上記独立線分又は開いた折れ線がほぼ取り囲まれるよ
    う、閉じたランド輪郭線をガーバーデータに含まれるア
    パーチャ径に基づき推定設定し、このランド輪郭線に関
    する情報をランド情報として登録するステップと、 登録されているランド情報に基づきプレスデータを生成
    するステップと、 を有し、更に、 ある線描コマンド又はそのリンクにて描画される独立線
    分又は開いた折れ線が、他の線描コマンド又はそのリン
    クにより描画される独立線分、開いた折れ線又は閉じた
    折れ線と少なくとも部分的にかつ同一ランドに属すると
    見なしうる程度に近接並行しているときに、当該他の線
    描コマンド又はそのリンクにより描画される独立線分、
    開いた折れ線又は閉じた折れ線もが取り囲まれるよう、
    閉じたランド輪郭線をガーバーデータに含まれるアパー
    チャ径に基づき推定設定することを特徴とするプレスデ
    ータ生成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプレスデータ生成方法に
    おいて、 線描コマンドのリンクのうち閉じた折れ線を描画するも
    のを、上記始点情報及び終点情報に基づき検出するステ
    ップと、 上記閉じた折れ線をランド輪郭線として推定設定し、こ
    のランド輪郭線に関する情報をランド情報として登録す
    るステップと、 他の線描コマンドのリンクにて描画される閉じた折れ線
    にて取り囲まれる独立線分、開いた折れ線若しくは閉じ
    た折れ線又はその組合せに関しては、対応する線描コマ
    ンド又はそのリンクに基づくランド輪郭線の推定設定及
    びランド情報の登録を回避乃至禁止するステップと、 を有することを特徴とするプレスデータ生成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプレスデータ生成方法に
    おいて、 独立線分又は開いた折れ線を描画する線描コマンド又は
    そのリンクに含まれている始点情報及び終点情報並びに
    描画の際のアパーチャ径に基づき、ランド輪郭線を推定
    設定することを特徴とするプレスデータ生成方法。
  4. 【請求項4】 ガーバーデータを入力し請求項1乃至3
    のいずれか一つに記載のプレスデータ生成方法によりプ
    レスデータを生成する手段と、 生成されたプレスデータに基づきメタルマスクにプレス
    孔をあける手段と、 を備えることを特徴とするメタルマスク孔あけ用プレス
    システム。
JP26086696A 1996-10-01 1996-10-01 メタルマスク孔あけ用プレスシステム Expired - Fee Related JP3394873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26086696A JP3394873B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 メタルマスク孔あけ用プレスシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26086696A JP3394873B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 メタルマスク孔あけ用プレスシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10100366A JPH10100366A (ja) 1998-04-21
JP3394873B2 true JP3394873B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=17353850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26086696A Expired - Fee Related JP3394873B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 メタルマスク孔あけ用プレスシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3394873B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5483725B2 (ja) * 2010-09-22 2014-05-07 富士機械製造株式会社 部品装着座標作成装置及び部品装着座標作成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10100366A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7398497B2 (en) Electronic circuit designing method apparatus for designing an electronic circuit, and storage medium for storing an electronic circuit designing method
JP3394873B2 (ja) メタルマスク孔あけ用プレスシステム
JP4177123B2 (ja) 配線図形検証方法、プログラム及び装置
JP2721651B2 (ja) メタルマスク孔あけ用プレスシステム
US7643896B2 (en) Operation-related information display method and operation-related information display system
JP3186667B2 (ja) 検査用端子位置決定装置、検査用端子位置決定方法および検査用端子位置決定用プログラムを記録した記録媒体
JP4411743B2 (ja) 設計データ変換装置、パターン設計支援装置、設計データ変換方法および配線基板のパターン設計方法。
JPH08235240A (ja) グランドベタパターン生成装置及びその生成方法
JP2002334124A (ja) プリント配線板における配線幅調整装置及び配線幅調整方法
JP2866105B2 (ja) 図形処理装置におけるプリント基板のピン表示方法
JPH067387B2 (ja) 自動レイアウト方法
JP3216226B2 (ja) 図形エディタ装置
JP2985261B2 (ja) プリント板配線設計装置
JP2821305B2 (ja) マーキング図生成処理方式
JP2000181947A (ja) 多層プリント配線基板の回路設計方法
JP3076458B2 (ja) 部品配置位置決定装置
JP4366834B2 (ja) パターン設計支援装置および配線基板のパターン設計方法
JP2940124B2 (ja) 基板cad装置
JPH11163498A (ja) プリント配線板設計方法
JP3131047B2 (ja) 配線試験方法
JPH08292241A (ja) 検査実行データ出力装置および方法
JP2000231577A (ja) 部品配置装置および部品配置方法
JP2005050066A (ja) Cadデータ変換方法、cadデータ変換システムおよびcadデータ変換プログラム、ならびに電子回路基板の製造方法
JP2009146918A (ja) プリント配線パターン生成方法
JP2003162557A (ja) 配線情報作成装置、配線情報作成方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees