JP3394844B2 - 耐熱材料 - Google Patents
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Description
ク被覆層を設けた耐熱材料に関する。
ラミックス材料で被覆する耐熱被覆は、各種分野で用い
られる耐熱合金等に適用されている。金属の表面をセラ
ミックスで被覆する方法としては、従来から、溶射法、
焼付け法、物理蒸着法、化学蒸着法、表面酸化法等が用
いられている。特に工業的な生産性等の観点から、高融
点材料の厚膜被覆には、一般的に溶射法が適用されてい
る。
構成するセラミック材料とでは、熱膨張係数が約一桁異
なる。このため、高温もしくは熱変動の激しい環境下に
あっては、金属基材とセラミック被覆層との界面に両者
の熱膨張差に基く熱応力が発生し、セラミック被覆層の
亀裂もしくは基材からの剥離等の現象が生じやすい。そ
こで、基材金属とセラミック被覆層との間の熱応力緩和
層として、それらの間に金属結合層を介在させることが
一般的である。
方法にも、溶射法が一般的に用いられている。溶射法に
は、大気プラズマ溶射法と低圧雰囲気プラズマ溶射法と
がある。大気プラズマ溶射法は、大気雰囲気下でプラズ
マ溶射を行うものである。また、低圧雰囲気プラズマ溶
射法は、大気圧より低い圧力下でプラズマ溶射を行うも
のである。金属結合層の被覆形成には、大気プラズマ溶
射法と低圧雰囲気プラズマ溶射法がいずれも使用されて
いる。
金属結合層は、気孔と酸化物を数パーセント程度含み、
熱応力緩和効果が大きい反面、耐高温酸化性や耐高温腐
食性が劣るという欠点を有している。これによって、金
属基材の劣化等を招くことになる。一方、低圧雰囲気プ
ラズマ溶射法による金属結合層は、緻密で気孔と酸化物
の含有量が少なく、耐高温酸化性や耐高温腐食性が優れ
る反面、熱応力緩和効果が小さく、熱疲労や熱衝撃に弱
いという欠点を有している。これによって、耐熱被覆層
に亀裂やそれに伴う剥離等が生じやすく、耐熱材料とし
ての特性が損われてしまう。
のセラミック被覆層を有する耐熱材料においては、金属
基材とセラミック被覆層との間の熱応力緩和層として介
在させている金属結合層の種類に応じて各種の問題が生
じている。例えば、大気プラズマ溶射法による金属結合
層は、耐高温酸化性や耐高温腐食性が劣るという欠点を
有していた。一方、低圧雰囲気プラズマ溶射法による金
属結合層は、熱応力緩和効果が小さく、熱疲労や熱衝撃
に弱いという欠点を有していた。
温腐食性に優れ、かつ熱疲労や熱衝撃にも強い金属結合
層を有する耐熱材料が求められていた。
になされたもので、耐高温酸化性や耐高温腐食性に優
れ、かつ熱疲労や熱衝撃にも強い金属結合層を用いるこ
とによって、厳しい熱環境下で使用される場合において
も、耐熱被覆層の亀裂もしくは亀裂による剥離、さらに
は金属基材の劣化等を有効に防止することを可能にした
耐熱材料を提供することを目的としている。
熱材料は、金属基材と、前記金属基材の表面を覆うセラ
ミック被覆層と、前記金属基材とセラミック被覆層 と
の間に設けられ、少なくとも前記金属基材側に配置され
た平均粒子径が1乃至44μmの範囲の微粒子の第1の
凝集体層と前記セラミック層側に配置された平均粒子径
が45乃至300μmの範囲の粗粒子の第2の凝集体層
を有する金属結合層とを具備することを特徴としてい
る。
金属基材と、前記金属基材の表面を覆うセラミック被覆
層と、前記金属基材とセラミック被覆層 との間に設け
られ、少なくとも前記金属基材側に配置された平均粒子
径が45乃至300μmの範囲の粗粒子の第1の凝集体
層と、前記セラミック層側に配置された平均粒子径が4
5乃至300μmの範囲の粗粒子の第2の凝集体層と、
前記粗粒子の第1の凝集体層と前記粗粒子の第2の凝集
体層の間に配置された平均粒子径が1乃至44μmの範
囲の微粒子の第3の凝集体層とを有する金属結合層とを
具備することを特徴としている。
属基材とセラミック被覆層間に形成される金属結合層
を、金属基材側に配置した微粒子の凝集体層とセラミッ
ク被覆層側に配置した粗粒子の凝集体層との少なくとも
2層により構成している。よって、セラミック被覆層と
金属結合層間の良好な密着力および熱応力緩和効果を得
た上で、金属結合層の耐高温酸化性や耐高温腐食性を向
上させることができる。すなわち、耐熱被覆層の亀裂や
この亀裂による剥離等が防止できる。これらによって、
金属基材の酸化や腐食等による劣化を安定して防止する
ことが可能となる。
金属基材側にも粗粒子の凝集体層を配置しているため、
金属基材と金属結合層間の密着力や熱応力緩和効果をも
高めることができる。
説明する。
例の構造を模式的に示す断面図である。同図において、
1は金属基材である。金属基材1には、用途等に応じて
一般に使用されている種々の金属材料、例えば耐熱合金
を使用することができる。具体的には、Ni、CoおよびFe
から選ばれる少なくとも 1種の元素を主成分とする耐熱
合金が例示される。特に厳しい熱環境下で使用する場合
には、 IN738、Mar-M247、 IN939等のNi基耐熱合金や、
FSX-414、HS-188、 MM509等のCo基耐熱合金を用いるこ
とが有効である。金属基材1の表面1aは、予めアルミ
ナグリットによるサンドブラスト処理等により粗面化し
ておくことが好ましい。
介して設けられたセラミック被覆層3により覆われてお
り、これらによって耐熱材料4が構成されている。セラ
ミック被覆層2には、各種の耐熱性セラミック材料を用
いることができる。耐熱性セラミック材料としては、部
分安定化 ZrO2 、 SiC、Si3 N 4 、WC、 TiC、 TiO2、A
l2 O 3 、 CaO、 SiO2 、 CaO-SiO2 系、CaO-Al2 O 3
系、 CaO-P2 O 5 系等が例示される。これらの内でも、
熱伝導度が小さく、かつ熱膨張係数が大きい、言い換え
ると熱膨張係数が金属材料に近い部分安定化 ZrO2 、特
に Y安定化 ZrO2 が有効である。なお、部分安定化 ZrO
2 の安定化成分としては、 Y2 O 3 以外に MgO、 CaO、
CeO2 等を用いることができる。
の厚さで形成することが好ましい。また、その形成方法
としては、大気プラズマ溶射法や低圧雰囲気プラズマ溶
射法等の溶射法、PVD法、CVD法等を用いることが
できる。実用上は溶射法、特に大気プラズマ溶射法を用
いることが好ましい。これにより、金属結合層2との密
着力が向上し、本発明の効果が顕著となる。
設けられた金属結合層2は、金属基材1側に配置された
微粒子の凝集体層5と、セラミック被覆層3側に配置さ
れた粗粒子の凝集体層6とを有している。
酸化性や耐高温腐食性に優れ、かつ金属基材1とセラミ
ック被覆層3の間の熱膨張差を緩和し得る材料、具体的
には中間の熱膨張係数を有する材料や高延性材料が好ま
しい。このような材料としては、例えば M-Cr-Al-Y合金
(MはNi、CoおよびFeから選ばれる少なくとも 1種の元素
を示す)が挙げられる。
1〜20重量% のAl、10〜35重量% のCr、 0.1〜 1.5重量%
の Yを含み、残部が実質的に M元素からなる組成が挙
げられる。AlおよびCrは、いずれも耐酸化性および耐食
性を担う元素である。これらの元素の組成比が上記範囲
内であると、耐食・耐酸化性能を十分に得ることがで
る。AlおよびCrのより好ましい組成比は、Alは 5〜15重
量% の範囲、Crは15〜30重量% の範囲である。 Yは保護
性酸化被膜の補強および強度維持用元素である。Yの組
成比が上記範囲内であると、上記効果を十分に得ること
ができる。 Yのより好ましい組成比は 0.3〜 1重量% の
範囲である。
される微粒子の凝集体層5は、例えば上述したような金
属結合層2の構成材料からなる、平均粒径が 1〜44μm
の微粒子粉末を用いて、プラズマ溶射することにより得
られる。このような微粒子粉末を用いたプラズマ溶射に
よれば、用いた粉末粒径とほぼ同等の粒径を有する粒子
(構成粒子)の凝集体層、すなわち微粒子の凝集体層5
が得られる。
凝集体層5は緻密であり、主に耐高温酸化性や耐高温腐
食性を担うものである。微粒子の凝集体層5の構成粒子
の平均粒径が 1μm 以下であると、凝集体層5が著しく
緻密になり、熱衝撃や熱疲労特性が低下し、さらに生産
性も悪い。一方、平均粒径が44μm を超えると、結果的
に気孔等が増大して、耐高温酸化性や耐高温腐食性を十
分に得ることができない。
の凝集体層5を構成する粒子は溶射方向(厚さ方向)に
押し潰された形状となることが多い。このような偏平形
状の粒子の粒径は、図2に示すように、偏平形状粒子P
1 を球状粒子P2 に換算した際の直径dを指すものとす
る。すなわち、凝集体層5の断面において、偏平形状粒
子P1 の凝集体層5の厚さ方向に直交する方向の最大長
さをa、厚さ方向の最大長さをbとする。偏平形状粒子
P1 を長さaおよび長さbの断面を有する円柱で近似さ
せ、上記円柱の体積を求める。この円柱の体積と等しい
体積を有する球状粒子P2 の直径dを、偏平形状粒子P
1 の換算粒径とする。上述した微粒子の凝集体層5の構
成粒子の平均粒径は、換算粒径dから求めた値である。
なお、粗粒子の凝集体層6についても同様である。
する際に用いる微粒子粉末は、上述したように平均粒径
が 1〜44μm の範囲であると共に、平均粒径の±10μm
の範囲内に少なくとも70体積% の粒子が含まれることが
好ましい。粉末の粒度分布が広すぎると、上述したよう
な効果が再現性よく得られないおそれがある。微粒子の
凝集体層5を形成する際に用いる粉末は、平均粒径の±
10μm の範囲内に少なくとも80体積% の粒子が含まれる
ことがさらに好ましい。
の厚さで形成することが好ましい。微粒子の凝集体層5
の厚さが30μm 未満であると、耐高温酸化性や耐高温腐
食性を十分に得ることができないおそれがある。一方、
200μm を超えると、凝集体層5の内部で熱応力が大き
くなり、被膜剥離の原因となるおそれがある。さらに、
微粒子の凝集体層5の表面粗さは、最大高さ(Rmax )
が30〜45μm の範囲で、10点平均高さ(Rz )が25〜35
μm の範囲であることが好ましい。これらの範囲内にお
いて、微粒子の凝集体層5の機能がより良好に発揮され
る。
側に配置される粗粒子の凝集体層6は、例えば上述した
ような耐食・耐酸化性合金からなる平均粒径が45〜 300
μm程度の粗粒子粉末を用いて、プラズマ溶射すること
により得られる。粗粒子粉末を用いたプラズマ溶射によ
れば、用いた粉末粒径とほぼ同等の粒径を有する粒子
(構成粒子)の凝集体層、すなわち粗粒子の凝集体層6
が得られる。
合層2とセラミック被覆層3との界面に発生する熱応力
を緩和する効果に優れる。さらに、表面粗さが大きくな
るため、セラミック被覆層3に対してアンカー効果を発
揮し、金属結合層2とセラミック被覆層3との密着力の
向上に寄与する。これらによって、セラミック被覆層3
の剥離が防止される。粗粒子の凝集体層6の構成粒子の
平均粒径が45μm 未満であると、上記熱応力緩和効果や
アンカー効果を十分に得ることができない。また、 300
μm を超えると、内部に残留した欠陥によって、耐食・
耐酸化性が大きく低下し、さらに欠陥を連結した割れに
より被膜の剥離が生じやすくなる。
する際に用いる粗粒子粉末は、上述したように平均粒径
が45〜 300μm の範囲であると共に、平均粒径の±20μ
m の範囲内に少なくとも70体積% の粒子が含まれること
が好ましい。粉末の粒度分布が広すぎると、上述したよ
うな効果が再現性よく得られないおそれがある。粗粒子
の凝集体層6を形成する際に用いる粗粒子粉末は、平均
粒径の±20μm の範囲内に少なくとも80体積% の粒子が
含まれることがさらに好ましい。
の厚さで形成することが好ましい。粗粒子の凝集体層6
の厚さが30μm 未満であると、熱応力緩和効果等を十分
に得ることができないおそれがある。一方、 300μm を
超えると、凝集体層6内の熱応力が大きくなり、これに
より被膜の剥離が生じやすくなる。さらに、粗粒子の凝
集体層6の表面粗さは、最大高さ(Rmax )が75〜 100
μm の範囲で、10点平均高さ(Rz )が56〜70μm の範
囲であることが好ましい。これらの範囲内において、粗
粒子の凝集体層6による熱応力緩和効果やアンカー効果
がより良好に発揮される。
は、金属結合層2を金属基材1側に配置した微粒子の凝
集体層5とセラミック被覆層3側に配置した粗粒子の凝
集体層6との 2層により構成しているため、セラミック
被覆層3と金属結合層2との間の良好な熱応力緩和効果
および密着力を得た上で、優れた耐高温酸化性や耐高温
腐食性を得ることができる。従って、金属結合層2の亀
裂やこの亀裂による剥離等が防止でき、さらには金属基
材1の酸化や腐食等による劣化を安定して防止すること
が可能となる。
された微粒子の凝集体層5とセラミック被覆層3側に配
置された粗粒子の凝集体層6とを有する金属結合層2に
ついて説明した。本発明の第1の耐熱材料はこれに限ら
ず、微粒子の凝集体層5と粗粒子の凝集体層6との間
に、微粒子と粗粒子の混合凝集体層を設けてもよい。混
合凝集体層を設けることによって、微粒子の凝集体層5
と粗粒子の凝集体層6間の密着性や熱応力緩和効果等の
向上を図ることができる。
粒子は、微粒子の凝集体層5および粗粒子の凝集体層6
の構成粒子にそれぞれ準ずるものである。すなわち、微
粒子の凝集体層5の形成に用いる微粒子粉末と、粗粒子
の凝集体層6の形成に用いる粗粒子粉末との混合粉末
を、プラズマ溶射することによって、微粒子と粗粒子の
混合凝集体層を形成することができる。
と粗粒子の混合比を一定として形成してもよいし、また
微粒子と粗粒子の混合比を連続的または段階的に変化さ
せて形成してもよい。微粒子と粗粒子の混合比を変化さ
せる場合、微粒子の凝集体層5側に微粒子の比率が高
く、かつ粗粒子の凝集体層6側に粗粒子の比率が高くな
るように、混合比を変化させることが好ましい。このよ
うな混合比を変化させた混合凝集体層は、プラズマ溶射
時に微粒子粉末と粗粒子粉末の混合比を連続的または段
階的に変化させることにより形成することができる。こ
のような混合比を変化させた混合凝集体層を形成するこ
とによって、さらにセラミック被覆層と金属基材間の熱
応力緩和効果を向上させることができる。
な混合凝集体層を形成する場合を含めて、50〜 400μm
の範囲とすることが好ましい。金属結合層2の厚さが50
μm未満であると、熱応力緩和効果やアンカー効果が低
下したり、また耐食・耐酸化性が低下するおそれがあ
る。一方、 400μm を超えると、被膜の剥離が生じやす
くなる。さらに、金属結合層2を構成する微粒子の凝集
体層5、粗粒子の凝集体層6および混合凝集体層は、い
ずれも低圧雰囲気プラズマ溶射法で形成することが好ま
しい。低圧雰囲気プラズマ溶射法を適用することによっ
て、耐高温酸化性、耐高温腐食性、密着性等がさらに向
上する。
ついて、図3を参照して説明する。図3に示す耐熱材料
11は、金属基材1とセラミック被覆層3との間に、金
属基材1側に配置された第1の粗粒子の凝集体層12
と、セラミック被覆層3側に配置された第2の粗粒子の
凝集体層13と、これら粗粒子の凝集体層12、13間
に配置された微粒子の凝集体層14とを有する金属結合
層15が設けられている。すなわち、前述した第1の実
施例による耐熱材料4の金属結合層2に、さらに金属基
材1側に粗粒子の凝集体層12が追加された、 3層構造
の金属結合層15を有している。
る第2の粗粒子の凝集体13と、粗粒子の凝集体層1
2、13間に配置される微粒子の凝集体層14は、第1
の実施例における粗粒子の凝集体6および微粒子の凝集
体層5と同様に構成されたものである。また、金属基材
1およびセラミック被覆層3についても同様である。
凝集体層12は、前述した第1の実施例における粗粒子
の凝集体層6と同様に、耐食・耐酸化性合金の粗粒子粉
末をプラズマ溶射することにより得られ、その構成粒子
の平均粒径も同様に45〜 300μm 程度とすることが好ま
しい。厚さについても、同様に 5〜 300μm 程度とする
ことが好ましい。このような粗粒子の凝集体層12を金
属基材1側にも配置することによって、金属基材1と金
属結合層15間の熱応力緩和効果や密着力をより向上さ
せることができる。
体層12、第2の粗粒子の凝集体13およびこれら粗粒
子の凝集体層12、13間に配置された微粒子の凝集体
層14を有する金属結合層15について説明した。本発
明の第2の耐熱材料はこれに限らず、前述した第1の実
施例と同様に、第1の粗粒子の凝集体層12と微粒子の
凝集体層14との間、および第2の粗粒子の凝集体層1
3と微粒子の凝集体層14との間に、微粒子と粗粒子の
混合凝集体層を設けることができる。
施例と同様である。すなわち、微粒子と粗粒子の混合凝
集体層は、微粒子と粗粒子の混合比を一定として形成し
てもよいし、また微粒子と粗粒子の混合比を連続的また
は段階的に変化させて形成してもよい。微粒子と粗粒子
の混合比を変化させる場合、粗粒子の凝集体層12、1
3側にそれぞれ粗粒子の比率が高く、かつ微粒子の凝集
体層14側にそれぞれ微粒子の比率が高くなるように、
混合比を変化させることが好ましい。
うな混合凝集体層を形成する場合を含めて、50〜 400μ
m の範囲とすることが好ましい。金属結合層15の厚さ
が50μm 未満であると、熱応力緩和効果やアンカー効果
が低下したり、また耐食・耐酸化性が低下するおそれが
ある。一方、 400μm を超えると、被膜の剥離が生じや
すくなる。さらに、金属結合層15を構成する第1およ
び第2の粗粒子の凝集体層12、13、微粒子の凝集体
層14、および混合凝集体層は、いずれも第1の実施例
と同様に、低圧雰囲気プラズマ溶射法で形成することが
好ましい。
例による耐熱材料の具体例とその評価結果について述べ
る。
の板材を用意した。まず、この金属基材1の表面1a
を、図1に示したように、粒径約 1mmのアルミナ粒子に
よりサンドブラスト処理した。
に、 Ni-23Co-17Cr-12Al-0.5Y(重量%)組成を有し、平均
粒径が25μm で、その±10μm の範囲内に80体積% の粒
子が入る微粒子合金粉末を、低圧雰囲気プラズマ溶射し
て、厚さ約 150μm の微粒子の凝集体層5を形成した。
この微粒子の凝集体層5を構成する粒子は、偏平状であ
ったが、前述したように粒径換算を行ったところ、使用
した微粒子合金粉末の平均粒径とほぼ同等の平均粒径を
有していることを確認した。溶射条件は、アルゴンガス
雰囲気圧 6.5×103 Pa、溶射距離 400mm、溶射出力34V,
800Aとした。
径が 150μm で、その±10μm の範囲内に73体積% の粒
子が入る同組成の粗粒子合金粉末を、低圧雰囲気プラズ
マ溶射して、厚さ約 150μm の粗粒子の凝集体層6を形
成した。溶射条件は、アルゴンガス雰囲気圧 6.5×103
Pa、溶射距離 400mm、溶射出力36V,900Aとした。この粗
粒子の凝集体層6についても、構成粒子の換算後の平均
粒径は、使用した粗粒子合金粉末の平均粒径とほぼ同等
であった。
集体層6とによって、 2層構造の金属結合層2を構成し
た。この後、粗粒子の凝集体層6上に、 8wt%Y2 O 3 -Z
rO2組成のジルコニア溶射粉末を、溶射距離 125mm、溶
射出力35V,850Aの条件下で大気プラズマ溶射して、 Y安
定化 ZrO2 からなる厚さ約 300μm のセラミック被覆層
3を被覆形成した。
得た。この耐熱材料4を後述する特性評価に供した。ま
た、得られた耐熱材料4の断面組織観察を行い、微粒子
の凝集体層5と粗粒子の凝集体層6の界面、および粗粒
子の凝集体層6とセラミック被覆層3の界面の断面曲線
を描き、これら断面曲線からJIS B 0601(1982年)に定
められた方法によりRmax およびRz をそれぞれ測定し
た。その結果、微粒子の凝集体層5と粗粒子の凝集体層
6の界面におけるRmax は32μm 、Rz は28μm であっ
た。また、粗粒子の凝集体層6とセラミック被覆層3の
界面におけるRmax は95μm 、Rz は68μm であった。
の板材を用意した。まず、この金属基材1の表面1a
を、図2に示したように、粒径約 1mmのアルミナ粒子に
よりサンドブラスト処理した。
に、 Ni-23Co-17Cr-12Al-0.5Y(重量%)組成を有し、平均
粒径が90μm で、その±10μm の範囲内に78体積% の粒
子が入る粗粒子合金粉末を、低圧雰囲気プラズマ溶射し
て、厚さ約80μm の第1の粗粒子の凝集体層12を形成
した。溶射条件は、アルゴンガス雰囲気圧 6.5×103P
a、溶射距離 400mm、溶射出力34V,800Aとした。
に、平均粒径が25μm で、その±10μm の範囲内に83体
積% の粒子が入る同組成の微粒子合金粉末を、低圧雰囲
気プラズマ溶射して、厚さ約 100μm の微粒子の凝集体
層14を形成した。溶射条件は、アルゴンガス雰囲気圧
6.5×103 Pa、溶射距離 400mm、溶射出力34V,800Aとし
た。
粒径が 150μm で、その±10μm の範囲内に75体積% の
粒子が入る同組成の粗粒子合金粉末を、低圧雰囲気プラ
ズマ溶射して、厚さ約 100μm の第2の粗粒子の凝集体
層13を形成した。溶射条件は、アルゴンガス雰囲気圧
6.5×103 Pa、溶射距離 400mm、溶射出力36V,900Aとし
た。
子の凝集体層14および第2の粗粒子の凝集体層13に
よって、 3層構造の金属結合層15を構成した。なお、
これら各凝集体層12、14、13を構成する粒子は、
いずれも偏平状であったが、前述したように粒径換算を
行ったところ、使用した合金粉末の平均粒径とほぼ同等
の平均粒径を有していることを確認した。
に、 8wt%Y2 O 3 -ZrO2 組成のジルコニア溶射粉末を、
溶射距離 125mm、溶射出力35V,850Aの条件下で大気プラ
ズマ溶射して、厚さ約 300μm のセラミック被覆層3を
被覆形成した。
を得た。この耐熱材料11を後述する特性評価に供し
た。また、得られた耐熱被覆材11の断面組織観察を行
い、実施例1と同様にしてRmax およびRz をそれぞれ
測定した。その結果、第1の粗粒子の凝集体層12と微
粒子の凝集体層14の界面におけるRmax は85μm 、R
z は60μm であった。微粒子の凝集体層14と第2の粗
粒子の凝集体層13の界面におけるRmax は31μm 、R
z は29μm であった。第2の粗粒子の凝集体層13とセ
ラミック被覆層3の界面におけるRmax は91μm 、Rz
は67μm であった。
上に、実施例1と同組成の Ni-Co-Cr-Al-Y合金の微粒子
粉末(平均粒径:25μm 、±10μm の範囲内に入る粒
子:83体積% )のみを低圧雰囲気プラズマ溶射して、厚
さ約 300μm の金属結合層を形成した。さらに、この単
層の金属結合層上に実施例1と同一条件でセラミック被
覆層を形成して、耐熱材料(比較例1)を作製した。
粗粒子粉末(平均粒径: 150μm 、±10μm の範囲内に
入る粒子:73体積% )のみを低圧雰囲気プラズマ溶射し
て形成する以外は、同様にして単層の金属結合層を有す
る耐熱材料(比較例2)を作製した。
る耐熱材料に対してそれぞれ熱衝撃試験を実施した。熱
衝撃試験は、大気中で1100℃に30分間保持した後、室温
で30分間冷却することを、肉眼で亀裂、剥離の発生が観
察されるまで繰り返すことにより行った。亀裂、剥離の
発生が観察されるまでの繰り返し回数を表1に示す。
低圧雰囲気プラズマ溶射による微粒子の凝集体層と粗粒
子粉末の低圧雰囲気プラズマ溶射による粗粒子の凝集体
層との 2層構造の金属結合層(実施例1)、もしくはさ
らに粗粒子粉末の低圧雰囲気プラズマ溶射による粗粒子
の凝集体層を加えた 3層構造の金属結合層(実施例2)
を用いた耐熱材料は、微粒子のみ(比較例1)もしくは
粗粒子のみ(比較例2)の 1層構造の金属結合層を用い
た耐熱材料に比べ、亀裂、剥離が観察されるまでの熱衝
撃試験回数が著しく向上することが理解できる。
の板材を用意した。この金属基材の表面を粒径約 1mmの
アルミナ粒子によりサンドブラスト処理した。次に、上
記金属基材の粗面化表面上に、 Ni-23Co-17Cr-12Al-0.5
Y(重量%)組成を有し、平均粒径が30μm で、その±10μ
m の範囲内に80体積% の粒子が入る微粒子合金粉末を、
低圧雰囲気プラズマ溶射して、厚さ約 100μm の微粒子
の凝集体層を形成した。溶射条件は、実施例1と同様と
した。
が50μm で、その±10μm の範囲内に75体積% の粒子が
入る同組成の粗粒子合金粉末とを、重量比で 1:1に混合
した混合粉末を用いて、低圧雰囲気プラズマ溶射した。
この低圧雰囲気プラズマ溶射によって、微粒子の凝集体
層上に厚さ約 100μm の微粒子と粗粒子の混合凝集体層
を形成した。溶射条件は、微粒子の凝集体層と同様とし
た。
に、上記粗粒子合金粉末を低圧雰囲気プラズマ溶射し
て、厚さ約 100μm の粗粒子の凝集体層を形成した。溶
射条件は、実施例1と同様とした。
子の混合凝集体層および粗粒子の凝集体層とによって、
金属結合層を構成した。
O 3 -ZrO2 組成のジルコニア溶射粉末を、実施例1と同
一条件で大気プラズマ溶射して、 Y安定化 ZrO2 からな
る厚さ約 200μm のセラミック被覆層を形成した。この
ようにして、目的とする耐熱材料を得た。
の板材を用意した。この金属基材の表面を粒径約 1mmの
アルミナ粒子によりサンドブラスト処理した。次に、上
記金属基材の粗面化表面上に、 Ni-23Co-17Cr-12Al-0.5
Y(重量%)組成を有し、平均粒径が25μm で、その±10μ
m の範囲内に78体積% の粒子が入る微粒子合金粉末を、
低圧雰囲気プラズマ溶射して、厚さ約70μm の微粒子の
凝集体層を形成した。溶射条件は、実施例1と同様とし
た。
が48μm で、その±10μm の範囲内に76体積% の粒子が
入る同組成の粗粒子合金粉末との混合比を調整しつつ、
低圧雰囲気プラズマ溶射した。具体的には、微粒子の凝
集体層の直上の混合比を微粒子合金粉末100%とし、この
状態から徐々に混合比を変化させて、最終的には粗粒子
合金粉末を100%とした。このようにして、混合比を変化
させた微粒子と粗粒子の混合凝集体層を厚さ約70μm で
形成した。溶射条件は、微粒子の凝集体層と同様とし
た。
に、上記粗粒子合金粉末を低圧雰囲気プラズマ溶射し
て、厚さ約70μm の粗粒子の凝集体層を形成した。溶射
条件は、実施例1と同様とした。
子の混合凝集体層および粗粒子の凝集体層とによって、
金属結合層を構成した。
O 3 -ZrO2 組成のジルコニア溶射粉末を、実施例1と同
一条件で大気プラズマ溶射して、 Y安定化 ZrO2 からな
る厚さ約 200μm のセラミック被覆層を形成した。この
ようにして、目的とする耐熱材料を得た。
上に、平均粒径が30μm で、その±10μm の範囲内に80
体積% の粒子が入る同組成の Ni-Co-Cr-Al-Y合金の微粒
子粉末のみを低圧雰囲気プラズマ溶射して、厚さ約 300
μm の金属結合層を形成した。さらに、この単層の金属
結合層上に実施例3と同一条件でセラミック被覆層を形
成して、耐熱材料(比較例3)を作製した。
の範囲内に78体積% の粒子が入る同組成の Ni-Co-Cr-Al
-Y合金の微粒子粉末を用いる以外は、同様にして単層の
金属結合層を有する耐熱材料(比較例4)を作製した。
る各耐熱材料に対してそれぞれ熱衝撃試験を、前述した
実施例と同一条件下で実施した。その結果、実施例3の
耐熱材料は3000回の繰り返し試験後においても剥離は見
られず、また実施例4の耐熱材料は3500回の繰り返し試
験後においても剥離は見られなかった。これに対して、
比較例3、4による各耐熱材料は、いずれも 600回の繰
り返し試験で剥離が生じた。
明の耐熱材料によれば、耐高温酸化性や耐高温腐食性に
優れ、熱疲労や熱衝撃にも強い金属結合層を有している
ため、厳しい熱環境下で使用される場合においても、耐
熱被覆層に亀裂やそれに伴う剥離等が生じることがない
と共に、金属基材の劣化等を安定して防止することが可
能となる。
式的に示す断面図である。
るための図である。
式的に示す断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 金属基材と、 前記金属基材の表面を覆うセラミック被覆層と、 前記金属基材とセラミック被覆層との間に設けられ、少
なくとも前記金属基材側に配置された平均粒子径が1乃
至44μmの範囲の微粒子の第1の凝集体層と、前記セラ
ミック被覆層側に配置された平均粒子径が45乃至300μm
の範囲の粗粒子の第2の凝集体層とを有する金属結合層
とを具備することを特徴とする耐熱材料。 - 【請求項2】 請求項1記載の耐熱材料において、 前記微粒子の第1の凝集体層の厚さは30乃至200μmの範
囲であり、前記粗粒子の第2の凝集体層の厚さは30乃至
300μmの範囲であることを特徴とする耐熱材料。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の耐熱材料
において、 前記微粒子の第1の凝集体層は、最大高さRmaxが30乃
至45μmの範囲で、且つ10点平均高さRzが25乃至35μm
の範囲の表面粗さを有し、前記粗粒子の第2の凝集体層
は、最大高さRmaxが75乃至100μmの範囲で、且つ10点
平均高さRzが56乃至70μmの範囲の表面粗さを有するこ
とを特徴とする耐熱材料。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記
載の耐熱材料において、 前記微粒子の第1の凝集体層と前記粗粒子の第2の凝集
体層との間に、前記微粒子と前記粗粒子の混合凝集体層
が設けられていることを特徴とする耐熱材料。 - 【請求項5】 金属基材と、 前記金属基材の表面を覆うセラミック被覆層と、 前記金属基材とセラミック被覆層との間に設けられ、少
なくとも前記金属基材側に配置された平均粒子径が45乃
至300μmの範囲の粗粒子の第1の凝集体層と、前記セラ
ミック被覆層側に配置された平均粒子径が45乃至300μm
の範囲の粗粒子の第2の凝集体層と、前記粗粒子の第1
の凝集体層と前記粗粒子の第2の凝集体層との間に配置
された平均粒子径が1乃至44μmの範囲の微粒子の第3の
凝集体層とを有する金属結合層とを具備することを特徴
とする耐熱材料。 - 【請求項6】 請求項5記載の耐熱材料において、 前記微粒子の第3の凝集体層の厚さは30乃至200μmの範
囲であり、前記粗粒子の第1および第2の凝集体層の厚
さは30乃至300μmの範囲であることを特徴とする耐熱材
料。 - 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の耐熱材料
において、 前記微粒子の第3の凝集体層は、最大高さRmaxが30乃
至45μmの範囲で、且つ10点平均高さRzが25乃至35μm
の範囲の表面粗さを有し、前記粗粒子の第1および第2
の凝集体層は、最大高さRmaxが75乃至100μmの範囲
で、且つ10点平均高さRzが56乃至70μmの範囲の表面粗
さを有することを特徴とする耐熱材料。 - 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれか1項記
載の耐熱材料において、 前記微粒子の第3の凝集体層と前記粗粒子の第1および
第2の凝集体層との間の少なくとも一方に、前記微粒子
と前記粗粒子の混合凝集体層が設けられていることを特
徴とする耐熱材料。 - 【請求項9】 金属基材と、 前記金属基材の表面を覆うセラミック被覆層と、 前記金属基材とセラミック被覆層との間に設けられ、少
なくとも前記金属基材側に配置された平均粒子径が1乃
至44μmの範囲の微粒子の凝集体層と、前記セラミック
被覆層側に配置された平均粒子径が45乃至300μmの範囲
の粗粒子の凝集体層とを有する金属結合層とを具備し、 前記金属結合層はM−Cr−Al−Y(ただしMはN
i、CoおよびFeから選ばれる少なくとも1種)合金
からなることを特徴とする耐熱材料。 - 【請求項10】 金属基材と、 前記金属基材の表面を覆うセラミック被覆層と、 前記金属基材とセラミック被覆層との間に設けられ、少
なくとも前記金属基材側に配置された平均粒子径が45乃
至300μmの範囲の粗粒子の第1の凝集体層と、前記セラ
ミック被覆層側に配置された平均粒子径が45乃至300μm
の範囲の粗粒子の第2の凝集体層と、前記粗粒子の第1
の凝集体層と前記粗粒子の第2の凝集体層との間に配置
された平均粒子径が1乃至44μmの範囲の微粒子の第3の
凝集体層とを有する金属結合層とを具備し、 前記金属結合層はM−Cr−Al−Y(ただしMはN
i、CoおよびFeから選ばれる少なくとも1種)合金
からなることを特徴とする耐熱材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12366995A JP3394844B2 (ja) | 1994-05-23 | 1995-05-23 | 耐熱材料 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP10816694 | 1994-05-23 | ||
JP6-108166 | 1994-05-23 | ||
JP12366995A JP3394844B2 (ja) | 1994-05-23 | 1995-05-23 | 耐熱材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841619A JPH0841619A (ja) | 1996-02-13 |
JP3394844B2 true JP3394844B2 (ja) | 2003-04-07 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12366995A Expired - Fee Related JP3394844B2 (ja) | 1994-05-23 | 1995-05-23 | 耐熱材料 |
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---|---|---|---|---|
CN110423126B (zh) * | 2019-07-30 | 2022-03-29 | 东旭光电科技股份有限公司 | 铂金通道以及铂金通道的保护方法 |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP12366995A patent/JP3394844B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0841619A (ja) | 1996-02-13 |
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