JP3394517B2 - 磁粉探傷法および磁粉探傷装置 - Google Patents
磁粉探傷法および磁粉探傷装置Info
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Description
し、さらに、詳細には、強磁性材料を磁化し、割れなど
の欠陥の部分に生じる磁気の乱れを検知することにより
材料の欠陥を検出する方法である磁粉探傷法およびその
方法の実施に使用する磁粉探傷装置に関する。
る欠陥を検出する方法として、被探傷材を磁化し、欠陥
部よりの漏れ磁束に磁粉を吸引させて生じる磁粉模様を
観察することにより欠陥を検出する方法である磁粉探傷
法は広く使用されている。
磁性材である被探傷材31上に磁石32を載置し、被探
傷材31を磁石32で磁化して表面近傍の欠陥33の部
分に現れる漏れ磁束34に磁粉35を吸引させて磁粉模
様を生じさせ、微小欠陥を可視化させる方法であり、J
IS−G0565−1992に規定された方法は、磁粉
を被探傷面に空気とともに吹き付けるか、または、磁粉
を均一に分散させた検査液を被探傷面上に静かに流し
て、漏れ磁束が生じている部分に現れる磁粉模様を肉眼
にて直接観察する方法(以下「JISの磁粉探傷法」と
いう)である。
欠陥の検出に使用した場合、漏れ磁束が小さくて磁粉を
吸引する磁力が弱いので、空気あるいは液体とともに磁
粉を流すと、その流れの慣性力のために漏れ磁束部位に
磁粉を吸引しにくく、被探傷材を磁化しながら連続的に
磁粉を流す必要があり、目視で判断できる状態にするに
は時間がかかるという欠点がある。また、被探傷面が傾
斜していると、検査液の重力のために磁粉の移動速度が
速くなり、漏れ磁束に磁粉を吸引するのが困難になり、
特に、被探傷面が鉛直方向であると、洩れ磁束に磁粉を
吸引させるのにかなりの熟練を要する。さらに、被探傷
面が予め十分に清掃されていないと、被探傷面と磁粉模
様とのコントラストがつきにくくなるので、探傷前に被
探傷面を予め十分に清掃しておかなければならないとい
う煩わしい作業が必要であり、探傷作業後には磁粉や液
体の除去と清掃作業が必要である。その上、磁粉の再使
用が不可能であり、経済的に不利である。そして、被探
傷面に凹凸があると、磁粉が凹部に溜まり、疑似模様が
欠陥と誤判断される可能性がある。
は、図9(a)に模式的に示すように、磁粉を分散させ
た検査液36を密閉された可撓性容器37に封入し、非
導電性弾性薄膜38を被探傷材に押しつけ、欠陥部の漏
洩磁束による磁粉模様を非導電性弾性薄膜38上に画か
せて、この磁粉模様を容器37の透明部39を通して観
察する方式のもの(以下「従来の磁粉探傷法1」とい
う)が記載されている。この従来の磁粉探傷法1は、漏
れ磁束の大きい大型欠陥を対象とする場合には適用する
ことが可能である。しかし、一般構造物の微小欠陥の検
出に適用するのは困難である。というのは、従来の磁粉
探傷法1もJISの磁粉探傷法と同じく、磁粉を吸引す
る漏れ磁束の磁力が小さく、図9(b)に示すように、
被探傷材40の表面の微小欠陥41に対応して生じる洩
れ磁束の磁力の及ぶ範囲の検査液中に分散した磁粉を凝
集し、凝集物42を生じさせても、その凝集量が少ない
ので、探傷前に透明部39から見た状態を示す図9
(c)と、磁粉の凝集物42による磁粉模様43を透明
部39から見た状態を示す図9(d)との差異はそれほ
ど明瞭でなく(磁粉模様43がうすくて判別しにく
く)、欠陥の検出が困難である。そこで、検査液中の磁
粉の濃度を高めると、凝集磁粉量は多くなるが、検査液
自体が磁粉により黒ずむなど、磁粉の凝集部分と他の部
分とのコントラストがつきにくくなる。また、連続的に
探傷する場合は、直前の探傷による磁粉の凝集物を再度
均一に分散させなければ、明確な磁粉模様を得ることは
できないが、密閉容器37内の液体を流動化させること
は難しく、液体と磁粉の相対的な動きを液体の流れによ
り生じさせることも困難である。さらに、凹凸のある面
を探傷する際、非導電性弾性薄膜38が可撓性を有する
としても、凸部に接触する容器の検査液の高さ(H)が
減少し、磁粉模様にバラツキが生じ、欠陥の検出感度が
低下する。
は、図10(b)に示すように、透明可撓性薄膜44と
白色可撓性薄膜45からなる可撓性ベルト46内の空間
に磁粉を含有する検査液47を封入し、図10(a)に
示すように、この可撓性ベルト46を3本の遊動輪48
と1本の駆動輪49との間に架け渡し、磁化電極50に
よって被探傷材51を連続的に磁化し、無限軌道を構成
する可撓性ベルト46を被探傷材51に接触させつつ磁
粉探傷する構成のもの(以下「従来の磁粉探傷法2」と
いう)が記載されている。しかし、この従来の磁粉探傷
法2は、可撓性容器が可撓性ベルトに代わっただけで、
上記した従来の磁粉探傷法1と同様の欠点を有してい
る。
出感度が大きくて微小欠陥の有無の判定が容易な磁粉探
傷法および磁粉探傷装置に関する改良発明について特許
出願を行った(特願平11−189328号)。
図11に示すように、ポリエチレンの薄片52と53で
形成された容器内を、ポリエチレンの薄片54によって
小室55と56に仕切り、一方の小室55には磁粉を充
填し、他方の小室56には化学反応によって硬化する分
散媒を充填し、探傷試験直前に薄片54からなる仕切を
破って磁粉と分散媒を均一に混合し、この容器を被探傷
材に当接させて分散媒が硬化するまでの間に探傷試験を
行い、分散媒が硬化した後にその容器を被探傷材から取
り外すことを特徴とする、磁粉探傷装置(以下「硬化型
分散媒を使用した従来の磁粉探傷装置」という)が記載
されている。
明によれば、微少欠陥の検出感度を向上させることは可
能であるが、磁気シートに描かれた磁粉模様を肉眼で観
察して欠陥を検出する方法であるため、探傷結果の記録
を残そうとすれば、その磁粉模様をスケッチするか、写
真撮影することにより記録を残すことは可能であるが、
スケッチや写真は時を経るにつれて画像が薄れたり、汚
れたり、または欠損したりすることがあるので、探傷デ
ータを正確に長期間保存することができない。また、探
傷済みの磁気シートに新たな磁気が加わった場合、その
探傷結果が変化するという問題がある。
粉探傷装置は、薬品混合による硬化であるため、探傷試
験直前に分散媒と磁粉を均一に混合しなければならない
という煩わしさがある。また、分散媒が硬化するまでの
間に探傷試験を終了しなければならないという時間的な
制約がある。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、時間
的な制約がなく簡単な手法で探傷試験を行うことが可能
で、探傷結果を確実に長期間保存記録することができる
磁粉探傷法および磁粉探傷装置を提供することにある。
に本発明は、多数に仕切られた小室を備えた磁気シート
を準備し且つこれらの小室に熱硬化性分散媒を含む分散
媒中に磁粉を分散させたものを封入し、該磁気シートを
被探傷材の探傷面に当接させるか又は押し当てて密着さ
せ、被探傷材を磁化手段で磁化すると、被探傷材の表面
または表面近傍に存在する微小欠陥に起因して生じる漏
れ磁束の磁力により磁粉は瞬時に小室内を泳動し、磁気
シートに一定の磁粉模様を形成する。次いで、磁気シー
トを被探傷材から引き離し、その磁気シートに熱を加え
ることにより分散媒を硬化させて磁気シートに画かれた
磁粉模様を固定する。
を磁化手段で磁化し、被探傷材の表面または表面近傍に
存在する磁束の通過を妨げる欠陥により該欠陥直上の空
間に漏れ磁束を生じさせ、該洩れ磁束で磁粉を吸引する
ことにより形成される磁粉模様に基づいて欠陥を検出す
る磁粉探傷法において、多数に仕切られた小室を備えた
磁気シートを準備し且つこれらの小室に熱硬化性分散媒
を含む分散媒中に磁粉を分散させたものを封入し、該磁
気シートを被探傷材の探傷面に当接させるか又は押し当
てて密着させ、次いで、磁気シートを被探傷材から引き
離し、その磁気シートに熱を加えることにより分散媒を
硬化させて磁気シートに画かれた磁粉模様を固定するこ
とを特徴としている。
明の磁粉探傷装置について説明する。 (1)磁気シート 磁気シートとは、図1(a)に示すように、2枚の透明
シート1a、1b間に多数の小室2を有し、この小室2
内に微細な磁粉3(図では多数の微細な磁粉が凝集する
ことにより黒い塊で表されている)を分散させた分散媒
4を封入したものであり、一方のシート1bに磁粉模様
消去用磁石5を当接させつつ矢示方向に移動させること
により小室内の磁粉3を一方のシート1b側に一様に移
動させ、その結果、他方のシート1a側の小室2内には
磁粉3が存在しない状態にされ、シート1aを観察して
も、図1(b)に示すように、何も見えない。次いで、
図1(c)に示すように、シート1aに磁石ペン6を当
接させつつ紙面直角方向に移動させると、小室2内の磁
粉3が吸引されてシート1a側に移動し、図1(d)に
示すように、シート1aに瞬時に磁粉模様7を画くこと
ができる。 (2)欠陥の検出 係る構成の磁気シートを用いて、本発明によれば、以下
のようにして欠陥を検出することができる。 a.探傷前に小室内の磁粉を被探傷材に当接する面とは
反対側の面に移動させた場合 図2(a)に示すように、シート1aに当接させつつ磁
粉模様消去用磁石5を矢示方向に移動させると、小室内
の磁粉3はシート1a側に移動してシート1b側の小室
には磁粉が存在しなくなり、図2(b)に示すように、
シート1bを観察しても何も見えない。次いで、図2
(c)に示すように、この磁気シートのシート1b側を
被探傷材8上に載置し、適切な磁化手段で被探傷材8を
磁化すると、被探傷材8の表面近傍に欠陥9が存在する
場合、その部分に生じる洩れ磁束により小室2内のシー
ト1a側にある磁粉3の一部がシート1b側に吸引され
て、図2(d)に示すように、欠陥9に対応した磁粉模
様10がシート1b側に現れるのを観察できる。
傷前に小室内の磁粉を被探傷材に当接する面とは反対側
の面に移動させておいても、欠陥に対応して生じる漏れ
磁束が大きく、磁粉模様が明瞭に現れやすくなるので、
欠陥の判定が比較的容易である。 b.探傷前に小室内の磁粉を被探傷材に当接する面側に
移動させた場合 微小欠陥を検出する場合、その漏れ磁束は僅かであり、
磁粉を極力探傷面側に近づけておくことが好ましい。そ
こで、図3(a)に示すように、磁粉模様消去用磁石5
をシート1bに当接させて矢示方向に移動させると、磁
粉3は磁石5の磁力で吸引されてシート1b側に移動す
るが、小室2外に出ることはできないため、小室2の側
面に多くの磁粉が溜まった状態になり、このシート1b
を観察すると、図3(b)に示すように、全体的に灰色
を呈する状態が見られる。
気シートのシート1b側を被探傷材に当接する面側とし
て被探傷材8上に載置し、適切な磁化手段で被探傷材8
を磁化すると、被探傷材8に欠陥9が存在する場合、欠
陥9を挟んでその両側でN極、S極が形成されるが、欠
陥9が微小なものである場合、N極−S極は極めて接近
し、そのため、欠陥9の部分に生じる漏れ磁束の磁束密
度は大きくなり、しかも、磁束の移動がないので、欠陥
9直上の小室2a内にある磁粉のほぼ全量は欠陥9側に
引き寄せられ、欠陥9直上の小室2aに隣接する小室2
b、2c内にある磁粉は、小室2a側に引き寄せられる
ので、図3(c)に示すように、小室2b、2cの被探
傷材に当接する面側には、磁粉が存在しない領域11が
存在するようになる。
1bを観察すると、図3(d)およびその部分拡大図で
ある図3(e)に示すように、欠陥に対応する中央部に
は、黒色の磁粉模様12が見られ、この黒色の部分の周
囲には白色の部分13が存在する様子を観察することが
できる。このように、欠陥の存在を知らせる「色のコン
トラスト」が大きくなるので、目視で容易に微小欠陥の
存在を判定できるようになる。
小室内を移動するのみであり、探傷面が傾斜している場
合の影響も極小であり、磁粉は欠陥部に生じる漏れ磁束
による磁力により吸引されて、欠陥に対応した磁粉模様
を呈するので、欠陥の検出感度が比較的大きいという効
果がある。また、本発明の方法による磁粉模様は、中心
部に黒色の部分があり、その周囲に白色の部分があると
いう顕著な特徴を有しており、色のコントラスト(白枠
効果)による視覚に訴える効果が大きく、欠陥の判定が
容易であるという効果もある。その他、磁粉模様は瞬時
に形成されるので、欠陥の検出時間が短いという効果も
ある。
探傷法による磁粉模様は、中心部に黒色の部分があり、
その周囲に白色の部分があるという顕著な特徴を有して
おり、色のコントラスト(白枠効果)による視覚に訴え
る効果が大きく、欠陥の判定が容易である。その場合、
欠陥の大きさに比較して小室が大きすぎると、色のコン
トラストが現れにくくなるので、小さい方が好ましい
が、小さ過ぎると小室の製造コストが高くなるだけでな
く、小室内に含まれる磁粉の量が少なくなり、色のコン
トラストが小さくなるという不都合が生じる。そのた
め、磁粉を分散させた分散媒(水、白灯油またはアルコ
ール類等)を封入する小室の直径は、5〜1000μm
(いわゆるマイクロカプセル相当の大きさ)が好まし
い。
する場合、スケッチや写真では上記したような問題があ
り、探傷データを正確に長期間保存することができな
い。しかし、本発明によれば、磁気シートに熱を加える
ことにより分散媒を硬化させて被探傷材に当接する面側
のシートに画かれた磁粉模様を固定することにより、探
傷結果を確実に長期間保存記録することができる。
用いれば、磁粉模様のコントラストが増すので、欠陥の
検出性能を向上させることができる。以下、本発明の他
の特徴および利点について、図面を参照しながら詳細に
説明する。 (3)本発明の磁粉探傷装置 a.磁粉模様の保存記録 図4は本発明に係る磁粉探傷装置の一実施例を示し、図
4(a)はその断面図、図4(b)は図4(a)の磁気
シートの被探傷材に当接する面側を示す平面図である。
図4(a)において、14は電磁石、15は被探傷材、
16は磁気シールドを構成する極く薄い塗膜である。被
探傷材に当接する面側の透明プラスチック製のシート1
7とその反対面側の透明プラスチック製のシート18と
の間に小室(図1〜図3参照)を多数有し、この小室内
に熱硬化性分散媒である熱硬化性樹脂を含む分散媒中に
多数の微細な磁粉を分散させた磁気シート19が塗膜1
6上に載置されている。塗膜16は必ずしも必要なもの
ではないが、欠陥部の漏れ磁束を減衰させないために、
欠陥検出(磁粉模様の明瞭度)の要求レベルに応じて設
けることができる。
装置を用いて、被探傷材15の表面に存在する微少欠陥
20を検査した結果、被探傷材に当接する面側のシート
17には、図4(b)に示すような明瞭な磁粉模様21
が現れたのが認められた。
ために、図5(a)に示す小室22内に熱硬化性樹脂を
含む分散媒23を封入した磁気シート19に熱を加える
ことにより、分散媒23が硬化して、図5(b)に示す
ように、小室22内の多数の微細な磁粉24からなる磁
粉模様が固定された。この場合、熱硬化性樹脂としては
フェノール樹脂を使用し、溶剤としてはメチルアルコー
ルを使用した。
ビニルエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、フラン
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹
脂、ユリア樹脂など公知の樹脂を用いることができる。 b.欠陥の検出性能の向上 図6に示すように、小室22内の分散媒25中に発光塗
料をコーティングした多数の微細な磁粉26を分散させ
れば、この探傷面側および反探傷面側がともに透明プラ
スチック製のシートからなる磁気シート27に紫外線光
照射ライト28から紫外線を照射することによって、磁
粉26によって形成される磁粉模様が発光することでそ
の明度が増すので、欠陥の検出がより容易になる。この
場合、暗室内で磁粉模様を観察すれば、そのコントラス
トが一層増すので好ましい。発光塗料とは、ZnSやS
rSなどの蓄光性が大きく、リン(燐)光を発する物質
を主顔料とした塗料に放射性物質を微量添加したもので
あって、可視光や紫外線を照射すると、暗室でも長時間
にわたって発光し、夜光塗料とも呼ばれているものであ
り、本発明は公知の発光塗料を用いることができる。 c.磁粉模様の保存記録と欠陥の検出性能の向上 さらに、熱硬化性樹脂を含む分散媒中に発光塗料をコー
ティングした磁粉を分散させることもできる。このよう
にすれば、熱硬化性樹脂の色が磁粉に似ている場合で
も、欠陥の検出性能が低下することなく良好に微少欠陥
を検出し、且つ磁粉模様の保存記録が可能である。この
場合、熱硬化性樹脂を硬化させるための磁気シートの加
熱は、次のいずれの手順でもよい。
に当接して探傷し、磁気シートを被探傷材から引き離し
て磁粉模様を観察する前に磁気シートを加熱して熱硬化
性樹脂を硬化させて磁粉模様を固定し、その後、磁気シ
ートに紫外線を照射して磁粉模様を発光させてもよく、
逆に、被探傷材から引き離した磁気シートに紫外線を照
射して磁粉模様を発光させた後、磁気シートを加熱して
熱硬化性樹脂を硬化させることにより磁粉模様を固定す
ることもできる。 d.磁化手段 図7は、磁化手段の一例を示す図であり、磁化手段とし
て被探傷材15上に断面「コ」の字状の永久磁石29を
載置することもできるし、また、陽極側のプレート30
aと陰極側のプレート30bとの間に一定の電圧を印加
して磁界を発生させる方式のものを用いることもでき
る。
で、つぎの効果を奏する。 (1)請求項1、4記載の発明によれば、時間的な制約
がなく簡単な手法で探傷試験を行うことが可能で、探傷
結果を確実に長期間保存記録することができる磁粉探傷
法および磁粉探傷装置を提供することができる。 (2)請求項2、3、5記載の発明によれば、熱硬化性
分散媒の種類や性状に関係なく、良好に探傷を行い、し
かも探傷結果を確実に長期間保存記録することができる
磁粉探傷法および磁粉探傷装置を提供することができ
る。 (3)請求項6記載の発明によれば、入手が容易である
熱硬化性樹脂を用いるので、磁粉探傷装置のコストの上
昇を抑制することができる。
ある。
である。
す断面図、図4(b)はその磁気シートの表面に表され
た磁粉模様の一例を示す図である。
化させる状態を示す断面図、図5(b)は磁気シートを
加熱して分散媒を硬化させ、磁粉模様を固定した状態を
示す図である。
ティングした磁粉からなる模様が発光する状態を示す図
である。
る図である。
視図であり、図10(b)はその磁粉探傷装置に使用す
るベルトの断面図である。
置の平面図、図11(b)はその断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 被探傷材を磁化手段で磁化し、被探傷材
の表面または表面近傍に存在する磁束の通過を妨げる欠
陥により該欠陥直上の空間に漏れ磁束を生じさせ、該洩
れ磁束で磁粉を吸引することにより形成される磁粉模様
に基づいて欠陥を検出する磁粉探傷法において、多数に
仕切られた小室を備えた磁気シートを準備し且つこれら
の小室に熱硬化性分散媒を含む分散媒中に磁粉を分散さ
せたものを封入し、該磁気シートを被探傷材の探傷面に
当接させるか又は押し当てて密着させ、次いで、磁気シ
ートを被探傷材から引き離し、その磁気シートに熱を加
えることにより分散媒を硬化させて磁気シートに画かれ
た磁粉模様を固定することを特徴とする磁粉探傷法。 - 【請求項2】 被探傷材を磁化手段で磁化し、被探傷材
の表面または表面近傍に存在する磁束の通過を妨げる欠
陥により該欠陥直上の空間に漏れ磁束を生じさせ、該洩
れ磁束で磁粉を吸引することにより形成される磁粉模様
に基づいて欠陥を検出する磁粉探傷法において、多数に
仕切られた小室を備えた磁気シートを準備し且つこれら
の小室に熱硬化性分散媒を含む分散媒中に発光塗料をコ
ーティングした磁粉を分散させたものを封入し、該磁気
シートを被探傷材の探傷面に当接させるか又は押し当て
て密着させ、次いで、磁気シートを被探傷材から引き離
し、可視光または紫外線を磁気シートに照射することに
より磁気シートに画かれた磁粉模様を発光させ、さら
に、その磁気シートに熱を加えることにより分散媒を硬
化させて磁気シートに画かれた磁粉模様を固定すること
を特徴とする磁粉探傷法。 - 【請求項3】 被探傷材を磁化手段で磁化し、被探傷材
の表面または表面近傍に存在する磁束の通過を妨げる欠
陥により該欠陥直上の空間に漏れ磁束を生じさせ、該洩
れ磁束で磁粉を吸引することにより形成される磁粉模様
に基づいて欠陥を検出する磁粉探傷法において、多数に
仕切られた小室を備えた磁気シートを準備し且つこれら
の小室に熱硬化性分散媒を含む分散媒中に発光塗料をコ
ーティングした磁粉を分散させたものを封入し、該磁気
シートを被探傷材の探傷面に当接させるか又は押し当て
て密着させ、次いで、磁気シートを被探傷材から引き離
し、その磁気シートに熱を加えることにより分散媒を硬
化させて磁気シートに画かれた磁粉模様を固定し、さら
に、可視光または紫外線を磁気シートに照射することに
より磁気シートに画かれた磁粉模様を発光させることを
特徴とする磁粉探傷法。 - 【請求項4】 磁気シートを被探傷材の探傷面に当接さ
せるか又は押し当てて密着させ、被探傷材を磁化手段で
磁化し、被探傷材の表面または表面近傍に存在する磁束
の通過を妨げる欠陥により該欠陥直上の空間に漏れ磁束
を生じさせ、該洩れ磁束で磁粉を吸引することにより磁
気シートに形成される磁粉模様に基づいて欠陥を検出す
る磁粉探傷装置において、被探傷材の磁化手段を備え、
多数に仕切られた小室を備え且つこれらの小室に熱硬化
性分散媒を含む分散媒中に磁粉を分散させたものを封入
してなる磁気シートを有する磁粉探傷装置。 - 【請求項5】 磁気シートを被探傷材の探傷面に当接さ
せるか又は押し当てて密着させ、被探傷材を磁化手段で
磁化し、被探傷材の表面または表面近傍に存在する磁束
の通過を妨げる欠陥により該欠陥直上の空間に漏れ磁束
を生じさせ、該洩れ磁束で磁粉を吸引することにより磁
気シートに形成される磁粉模様に基づいて欠陥を検出す
る磁粉探傷装置において、被探傷材の磁化手段を備え、
多数に仕切られた小室を備え且つこれらの小室に熱硬化
性分散媒を含む分散媒中に発光塗料をコーティングした
磁粉を分散させたものを封入してなる磁気シートを有す
る磁粉探傷装置。 - 【請求項6】 熱硬化性分散媒が、熱硬化性樹脂である
請求項4または5記載の磁粉探傷装置。
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