JP3393964B2 - 半導体集積回路及び半導体入力装置 - Google Patents

半導体集積回路及び半導体入力装置

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JP3393964B2 JP26743895A JP26743895A JP3393964B2 JP 3393964 B2 JP3393964 B2 JP 3393964B2 JP 26743895 A JP26743895 A JP 26743895A JP 26743895 A JP26743895 A JP 26743895A JP 3393964 B2 JP3393964 B2 JP 3393964B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/353Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of field-effect transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/356Bistable circuits
    • H03K3/3565Bistables with hysteresis, e.g. Schmitt trigger

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力回路やノイズ
除去装置として利用されるシュミット回路等の半導体集
積回路及び半導体入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の低電圧化及び低
消費電力化技術の進展に伴い、更なる低電圧化、ハイス
ピード化が進められている。その中でも特に動作電源電
圧範囲の拡大や、動作周波数範囲の拡大要求は強く、そ
のため、半導体集積回路の入力回路及び内部ロジック回
路の能力の向上が必須となってきている。
【0003】図29は、従来のシュミット回路(第1の
従来回路)の構成を示す回路図である。
【0004】このシュミット回路は、半導体集積回路に
おける入力回路として設けられ、インバータ回路部10
1を備えている。
【0005】インバータ回路部101は、外部入力信号
Vinが各々のゲートに入力されるP−MOSトランジ
スタ(以下、単にP−MOSと記す)101a,101
bとN−MOSトランジスタ(以下、単にN−MOSと
記す)101c,101dからなり、これらP−MOS
101a,101b及びN−MOS101c,101d
が、電源電圧源VDDと接地電圧源VSSとの間で縦続
接続されている。
【0006】すなわち、P−MOS101aと101b
が相互接続される中間ノードN1と、P−MOS101
bとN−MOS101cが相互接続される中間ノードN
2と、N−MOS101cと101dが相互接続される
中間ノードN3とをそれぞれ出力端子とする形で、イン
バータ回路101が構成され、外部入力信号Vinをイ
ンバータ回路101によって反転信号Vthcとし出力
ノードN2より出力している。なお、中間ノードN1か
ら出力される信号をVBH、また中間ノードN3から出力
される信号をVBLとする。
【0007】出力信号Vthcは、インバータ回路10
2a,102b,102cで構成される増幅器102で
増幅され、この増幅器102から出力信号Vout及び
帰還制御信号VFBが出力されるようになっている。ここ
で、増幅器102は、前段インバータ回路部101より
出力される出力信号Vthcを初段インバータ回路10
2aで反転増幅して信号Vthc1を生成し、次段の並
列接続されているインバータ回路102b,102cで
信号Vthc1を反転増幅し、前記出力信号Voutと
帰還制御信号VFBを個々に生成出力している。
【0008】また、前記インバータ回路102cより出
力される出力信号Voutは、外部出力信号として出力
され、インバータ回路102bより出力される帰還制御
信号VFBは、前記インバータ回路部101中のノードN
1と接地電圧源VSSとの間に接続されたP−MOS1
03のゲート入力信号、及びノードN3と電源電圧源V
DDとの間に接続されるN−MOS104のゲート入力
信号として帰還出力されている。
【0009】このP−MOS103及びN−MOS10
4は、各々のトランジスタ極性とは逆極性の電源にそれ
ぞれ接続されているため、インバータ回路部101の回
路閾値が変化するように該トランジスタ103,104
を動作させることで、図30に示すようなヒステリシス
特性を実現している。つまり、本回路のヒステリシス特
性は、図30において、外部入力信号Vinを上げてい
くときは出力電圧Vthcは図中の経路aを通り、V1
点に達すると経路bを通る。次に外部入力信号Vinを
下げていくときは経路Cを通り、V2点に達すると経路
dを通る。この場合、V1〜V2間が本回路のヒステリ
シス幅となる。
【0010】なお、図30中の破線で表された経路eは
インバータ回路部101の本来の入力/出力特性を示し
ている。また、図中P0点はインバータ回路部101の
本来の回路閾値電圧、P1点は経路bを通過する時のイ
ンバータ回路部101の回路閾値電圧、またP2点は経
路dを通過する時のインバータ回路部101の回路閾値
電圧をそれぞれ示している。
【0011】次に、図29の回路の動作を説明する。外
部入力信号VinがVSSレベルにある場合は、N−M
OS101c,101dは共にカットオフ状態、P−M
OS101a,101bはオン状態にあり、信号VBHと
信号Vthcは、ほぼVDDレベルを出力し、出力信号
Vout及び帰還制御信号VFBも同様にVDDレベルを
出力している。
【0012】この状態で、帰還制御信号VFBがゲート入
力されるP−MOS103とN−MOS104は、それ
ぞれカットオフ状態及び順方向飽和状態(オン状態)と
なり、N−MOS104は、電源電圧源VDDと中間ノ
ードN3との間に電源電圧源VDDを基準に順方向にダ
イオードを接続した状態と等価となる。
【0013】各部各素子が上記の状態で、外部入力信号
VinがVSSレベルよりVDDレベルへ遷移する過渡
状態では、外部入力信号Vinが各々ゲート入力される
P−MOS101a,101b及びN−MOS101
c,101dは、前述の状態からP−MOS101a,
101bがカットオフ状態へ、N−MOS101c,1
01dはオン状態へと遷移し、P−MOS101a,1
01bとN−MOS101c,101dとで直流電流経
路を形成しつつ、インバータ回路部101の出力信号V
thcの電位を所望の電位であるVSSレベルへ変化さ
せる。
【0014】しかし、前述の状態で帰還制御信号VFBが
帰還入力されるN−MOS104は、電源電圧源VDD
より中間ノードN3へ順方向にダイオード接続された状
態となっており、P−MOS101a,101bとN−
MOS101c,101dとの縦続接続によって形成さ
れる直流電流経路のほかに、新たにN−MOS104に
よる直流電流経路が発生することになり、N−MOS1
01c,101dにとって電流負荷が増大する結果とな
る。
【0015】このN−MOS104の電流負荷により、
インバータ回路部101の回路閾値がVDDレベル側
(図30のP1側)へ遷移せしめられ、ヒステリシス特
性を生成している。また、増幅器102内の初段インバ
ータ回路102aの回路閾値を越え、帰還制御信号VFB
がVSSレベルへ変化し、N−MOS104を完全にカ
ットオフ状態となるまで、該N−MOS104による直
流電流経路が生成されることになる。
【0016】上述の動作は、外部入力信号VinがVS
SレベルからVDDレベルへと遷移する過程について示
しているが、その逆にVDDレベルからVSSレベルへ
遷移する初期状態では、電流負荷経路が帰還制御信号V
FBの状態によりN−MOS104からP−MOS103
に変わり、各端子の電位変化は逆方向に変化する。この
ため、インバータ回路部101の回路閾値も同様にVS
Sレベル側(図30のP2側)へ遷移することになり、
ヒステリシス特性を生成する結果となる。
【0017】図31は、上記第1の従来回路に関連した
スタンバイ機能付きシュミット回路の回路図であり、図
29と共通の要素には同一の符号が付されている。
【0018】このシュミット回路は、前述の図29に示
す第1の従来回路において、スタンバイモード時に動作
を停止して消費電力をゼロにするスタンバイ機能を付加
したものであり、インバータ回路部101の直流電流経
路に電流カット用のP−MOS111とN−MOS11
2とを挿入している。
【0019】スタンバイモード時(STBY信号=VS
Sレベル)には、N−MOS112がSTBY信号をゲ
ート入力してカットオフ状態となり、且つP−MOS1
11がインバータ回路113からのSTBY信号の反転
信号をゲート入力してカットオフ状態となる。さらに、
P−MOS114がオンしてノードN2をVDDレベル
の電位に固定する。
【0020】また、特開昭62−90021号公報には
次のようなシュミット回路が開示されている。
【0021】図32は、上記公報に開示されたシュミッ
ト回路(第2の従来回路)の構成を示す回路図である。
【0022】このシュミット回路は、半導体集積回路の
入力回路として設けられており、インバータ回路部20
1,202を備えている。インバータ回路部201は、
N11を出力端子とし、電源電圧源VDDと出力端子N
11間にP−MOS201aが、また接地電圧源VSS
と出力端子N11間にN−MOS201bがそれぞれ接
続されている。同様にインバータ回路部202はN12
を出力端子とし電源電圧源VDDと出力端子N12間に
P−MOS202aが、また接地電圧源VSSと出力端
子N12間にN−MOS202bがそれぞれ接続されて
いる。そして、これら各P−MOS及びN−MOSのゲ
ートには外部入力信号Vinが共通に入力され、出力端
子N11よりVBH信号が、また出力端子N12よりVBL
が生成出力されるようになっている。
【0023】外部入力信号Vinを共通入力信号とする
インバータ回路部201,202は互いに並列に配置さ
れ、そのインバータ回路部201の出力端子N11が次
段のインバータ回路部203のP−MOS203aのゲ
ート入力として、インバータ回路部202の出力端子N
12が該インバータ回路部203のN−MOS203b
のゲート入力としてそれぞれ与えられている。
【0024】インバータ回路部203は出力端子N13
を有し、電源電圧源VDDと出力端子N13間にP−M
OS203aが、また接地電圧源VSSと出力端子N1
3間にN−MOS203bがそれぞれ接続された回路構
造となっている。そして、インバータ回路部203の出
力端子N13より出力される出力信号Voutは、外部
出力信号として生成される。
【0025】上記インバータ回路部201,202のそ
れぞれの回路閾値電圧をVt201 ,Vt202 とすると、
インバータ回路部201において、P−MOS201a
のトランジスタW/L比(以下、単にW/L比と記す。
但し、W:チャネル幅、L:チャネル長)を大きく、N
−MOS201bのW/L比を小さくすることで、外部
入力信号Vinに対するインバータ回路部201の回路
閾値電圧Vt201 を高電位側のVt201 へ設定してい
る。
【0026】その逆にインバータ回路部202は、P−
MOS202aのW/L比を小さく、N−MOS202
bのW/L比を大きく設定することで、外部入力信号V
inに対するインバータ回路202の回路閾値電圧Vt
202 を低電圧側へ設定している。よって、インバータ回
路201,202の回路閾値電圧Vt201 ,Vt202を
個々に高電位側閾値電圧Vt201 、低電位側閾値電圧V
t202 に設定することで、閾値電圧Vt201 ,Vt202
の差により図33(a)のヒステリシス特性を得てい
る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来回路(図29,図31)においては、ヒステリ
シス特性、特にヒステリシス幅を確保するために回路の
出力信号であるVFB信号を自己帰還し、P−MOS10
3及びN−MOS104を各動作状態に合わせ能動状態
とし電流負荷を付加することで、インバータ回路部10
1の回路閾値を所望の値に変化させている。この電流負
荷の増大のために、回路の増幅度の劣化及び動作周波数
の低下を招くという問題があった。
【0028】加えて、電源電圧源VDDの低下に伴うM
OSトランジスタのチャネル・コンダクタンスの低下
(MOSトランジスタのオン抵抗の増大)及び相互コン
ダクタンスの低下(MOSトランジスタの駆動能力の低
下=ドレイン電流の減少)により、シュミット回路の増
幅度が低下するだけでなく、出力信号Voutの遅延が
増大するために低電源電圧下での動作が保証されないと
いう問題もあった。
【0029】また、上記第2の従来回路(図32)にお
いては、以下に述べるような問題があった。
【0030】外部入力信号VinがVSSレベルにある
場合、インバータ回路部201,202の各P−MOS
201a,202aはオン状態、各N−MOS201
b,202bはカットオフ状態にあり、各出力端子N1
1,N12より出力されるVBH,VBL信号は共にVDD
レベルを出力した状態となる。また、インバータ回路部
203では、前段インバータ回路201,202よりそ
れぞれ個々に生成出力されるVBH,VBL信号をゲート入
力とするP−MOS203aはカットオフ状態、N−M
OS203bはオン状態であるため、出力端子N13よ
り出力されるVout信号はVSSレベルを出力してい
る。
【0031】この状態で外部入力信号VinがVSSレ
ベルからVDDレベルへ遷移する過渡状態では、インバ
ータ回路部202の低電位回路閾値電圧Vt202 を変え
る外部入力信号Vinが入力された場合、インバータ回
路部202の出力であるVBL信号はVDDレベルからV
SSレベルへ変化し、インバータ回路部203のN−M
OS203bを完全にカットオフ状態とする。この状態
では、インバータ回路部203のP−MOS203a,
N−MOS203bのゲート入力信号であるVBH信号及
びVBL信号はそれぞれVDDレベル、VSSレベルを出
力し、共にP−MOS203a及びN−MOS203b
はカットオフ状態となっている。
【0032】よって、この状態ではインバータ回路部2
03の出力端子N13はP−MOS203a、N−MO
S203bで駆動されない状態にあるため、出力される
Vout信号はハイ・インピーダンス状態であり、低周
波域の外部入力信号Vinが入力される回路応答では、
回路動作が保証させない欠点がある。
【0033】上記の状態より更に外部入力信号Vinが
インバータ回路202の低閾値電圧Vt202 を越えて上
昇し、インバータ回路201の高電位側回路閾値電圧V
t201 以上になった場合、インバータ回路部201のV
BH信号はVDDレベルからVSSレベルへ反転出力し、
インバータ回路部203のP−MOS203aはオン状
態となる。その結果、インバータ回路部203の出力端
子N13より出力されるVout信号はVDDレベルを
出力する。よって、図33(b)のaからbの経路を遷
移する入出力特性を生成している。
【0034】上記で述べた動作は外部入力信号Vinが
VSSレベルからVDDレベルへと遷移する過程につい
て示しているが、その逆にVDDレベルからVSSレベ
ルへ遷移する初期状態では、インバータ回路部201,
202よりそれぞれ出力されるVBH信号及びVBL信号が
共にVSSレベルを出力した状態であり、上記と同様に
インバータ回路部203では、このVBH信号及びVBL信
号がそれぞれゲート入力されるP−MOS203aはオ
ン状態、N−MOS203bはカットオフ状態であり、
出力端子N13より出力されるVout信号は、VDD
レベルを出力している。
【0035】この状態で、外部入力信号VinがVDD
レベルからVSSレベルへ変化する過渡応答での各端子
状態は、上述の外部入力信号VinがVSSレベルから
VDDレベルへ変化する過渡応答とは逆の電位方向に遷
移することになり、インバータ回路部201の高電位側
閾値電圧Vt201 を下回る外部入力信号Vinが入力さ
れた場合、インバータ回路部201の出力信号VBHはV
SSレベルからVDDレベルへ反転し、インバータ回路
部203のP−MOS203aを完全にカットオフ状態
とする。
【0036】よって、外部入力信号Vinが高電位側閾
値電圧Vt201 をVDDレベル側からVSSレベル側へ
遷移した場合、インバータ回路部203の出力端子N1
3はハイ・インピーダンス状態となり同様に出力端子N
13を駆動していない状態にあり、低周波数域の外部入
力信号Vinが入力される回路応答では、回路動作が保
証されない欠点がある。
【0037】その後、外部入力信号Vinがインバータ
回路部202の低電位側回路閾値電圧Vt202 以下にな
った場合、インバータ回路部202の出力信号VBLはV
SSレベルからVDDレベルへ反転(変化)するため、
インバータ回路部203のN−MOS203bがオン状
態となる。その結果、インバータ回路部203の出力端
子N13より出力されるVout信号はVSSレベルを
出力し、図33(b)のcからdの経路を遷移する入出
力特性を生成する結果となる。
【0038】上記で述べたように外部入力信号Vinが
VSSレベルからVDDレベルへ遷移する過程において
は、図33(b)中のaからbの経路を遷移し、外部入
力信号VinがVDDレベルからVSSレベルへ遷移す
る場合にはcからdの経路を遷移することでヒステリシ
ス特性を生成している。
【0039】また、図33(b)の入力電圧Vinの範
中で低電圧閾値電圧Vt202 から高電圧閾値電圧Vt20
1 の区間をヒステリシス幅とすると、このVt202 から
Vt201 間のヒステリシス範中へVSSレベルからVD
Dレベルへ、あるいはVDDレベルからVSSレベルへ
変化する外部入力信号Vinが与えられた場合、その外
部入力信号Vinがヒステリシス範中へ入る直前の外部
入力電圧Vinに対応する外部出力電圧Voutの状態
をインバータ回路部203のP−MOS203a及びN
−MOS203bのドレイン容量、P−MOS203a
及びN−MOS203bのドレインを相互接続する配線
容量及び出力端子N13に接続される外部負荷容量に出
力電位を保持することでヒステリシス特性を維持してい
る。
【0040】よって、このヒステリシス幅範中内の外部
入力信号Vinが入力された場合、本回路より出力され
るVout信号は上記インバータ回路部203の出力端
子N13に付随する寄生容量及び外部負荷容量に依存す
る特性となり、回路動作が保証されない欠点がある。さ
らに、図33(c)に示すように、外部入力信号Vin
の振幅がVSSレベル側及びVDDレベル側にオフセッ
ト電圧を持つ高周波域の入力信号Vinであった場合、
インバータ回路部202の低閾値電圧Vt202とVSS
レベル側オフセット電圧との電位差が極小になればなる
ほど、インバータ回路部203の出力端子N13に付随
する寄生的な負荷容量及び外部負荷容量をVSSレベル
に駆動している期間が短縮されるため、出力端子N13
に付随する上記負荷を完全にVSSレベルに駆動できな
い結果を招き、回路応答が不安定となる欠点がある。
【0041】同様に、インバータ回路部201の高電位
側閾値電圧Vt201 とVDDレベル側オフセット電圧と
の電位差が極小になればなるほど、インバータ回路部2
03の出力端子N13に付随する寄生的な負荷容量及び
外部負荷容量をVDDレベルに駆動している期間が短縮
されるため、出力端子N13に付随する上記負荷を完全
にVDDレベルに駆動できない結果を招き、回路応答が
不安定となる欠点がある。
【0042】さらに、電源電圧源VDDが低電源電圧の
状況下ではP−MOS及びN−MOSのVgs(ゲート
・ソース間電圧)の減少に伴いチャネル・コンダクタン
スの低下(MOSトランジスタのオン抵抗の増大)及び
相互コンダクタンスの低下(MOSトランジスタの駆動
能力の低下=ドレイン電流の減少)により、回路増幅度
の低下が顕著になる。よって、上記の欠点及び問題が電
源電圧源VDDの低下と共に顕著に発生し、回路動作が
保証されない欠点がある。
【0043】このように上記第1及び第2の従来回路で
は、動作電源電圧範囲及び動作周波数範囲の拡大が困難
であった。
【0044】本発明は、上述の如き従来の問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、低電源電圧下
での動作を飛躍的に向上させることができる半導体集積
回路を提供することである。またその他の目的は、幅広
い周波数領域における安定動作を保証する半導体集積回
路を提供することである。さらにその他の目的は、低電
源電圧下での動作を飛躍的に向上させることができ、し
かも幅広い周波数領域における安定動作を保証する半導
体入力装置を提供することである。
【0045】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の半導体集積回路の特徴は、第1の入力
ノードと低電源との間に接続され、外部入力信号により
導通制御される第1の入力トランジスタと、高電源と前
記第1の入力ノードとの間に接続され前記第1の入力ト
ランジスタの定電流負荷となる第1の定電流負荷手段
と、高電源と出力ノードとの間に接続され、前記第1の
入力ノードの電位に基づき導通制御される第1の出力ト
ランジスタと、高電源と前記第1の入力ノードとの間に
接続され、帰還制御信号に基づき導通制御される第1の
出力電流制御用トランジスタとで構成されるP型カレン
トミラー回路と、高電源と第2の入力ノードとの間に接
続され、前記外部入力信号により前記第1の入力トラン
ジスタに対して相補的に動作する第2の入力トランジス
タと、前記第2の入力ノードと低電源との間に接続さ
れ、前記第2の入力トランジスタの定電流負荷となる第
2の定電流負荷手段と、前記出力ノードと低電源との間
に接続され、前記第2の入力ノードの電位に基づき導通
制御される第2の出力トランジスタと、前記第2の入力
ノードと低電源との間に接続され、前記帰還制御信号に
基づき導通制御される第2の出力電流制御用トランジス
タとで構成されるN型カレントミラー回路と、前記出力
ノードへ出力される出力電圧を増幅し、その増幅出力の
一方を前記帰還制御信号として出力し、他方を外部出力
信号として出力する増幅器とを備えたことを特徴とす
る。
【0046】
【0047】第2の発明の半導体入力装置の特徴は、外
部入力信号を正の定電流に変換する正定電流源、及び該
正定電流源の出力電流を制御する第1の出力電流制御用
トランジスタを有するP型カレントミラー回路と、前記
外部入力信号を負の定電流に変換する負定電流源、及び
該負定電流源の出力電流を制御する第2の出力電流制御
用トランジスタを有するN型カレントミラー回路とを相
互接続した電流加算器を有する入力装置と、前記入力装
置より出力される出力信号を増幅する増幅器とを備え、
前記第1の出力電流制御用トランジスタは、前記P型カ
レントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定し、
前記第2の出力電流制御用トランジスタは、前記N型カ
レントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定する
機能を有し、前記増幅器は、外部出力信号の生成用とし
て構成すると共に、前記第1及び第2の出力電流制御用
トランジスタの駆動用として構成したことを特徴とす
る。
【0048】この第2の発明である半導体入力装置によ
れば、入力装置は、P型とN型カレントミラー回路を相
互接続した電流加算器を有するので、該入力装置の出力
電圧は前記P型とN型カレントミラー回路の出力電流比
によってのみ決定される。さらに、前記入力装置にP型
とN型カレントミラー回路を使用したことにより、入力
電圧(外部入力信号)に対応した出力電流が得られる。
P型とN型カレントミラー回路にそれぞれ第1と第2の
出力電流制御用トランジスタを設けたので、第1と第2
の出力電流制御用トランジスタの出力電流制御作用によ
りP型とN型カレントミラー回路の各々の回路閾値を所
望の値に設定することができるようになる。
【0049】第3の発明の半導体集積回路の特徴は、
部入力信号を正の定電流に変換する正定電流源、及び該
正定電流源の出力電流を制御する第1の出力電流制御用
トランジスタを有し、高電位基準電圧を基に定電流を出
力するP型カレントミラー回路と、前記外部入力信号を
負の定電流に変換する負定電流源、及び該負定電流源の
出力電流を制御する第2の出力電流制御用トランジスタ
を有し、低電位基準電圧を基に定電流を出力するN型カ
レントミラー回路とを相互接続した電流加算器を具備し
た入力装置を備え、前記第1の出力電流制御用トランジ
スタは、前記P型カレントミラー回路の回路閾値電圧を
所定の値に設定し、前記第2の出力電流制御用トランジ
スタは、前記N型カレントミラー回路の回路閾値電圧を
所定の値に設定する機能を有し、前記入力装置より出力
される出力信号を増幅して、外部出力信号を生成すると
共に前記第1及び第2の出力電流制御用トランジスタ駆
動用の帰還制御信号を生成する増幅器を設けたことを特
徴とする。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】第の発明である半導体入力装置の特徴
は、外部入力信号を正の定電流に変換する正定電流源、
及び該正定電流源の出力電流を制御する第1の出力電流
制御用トランジスタを有し、高電位基準電圧を基に定電
流を出力するP型カレントミラー回路と、前記外部入力
信号を負の定電流に変換する負定電流源、及び該負定電
流源の出力電流を制御する第2の出力電流制御用トラン
ジスタを有し、低電位基準電圧を基に定電流を出力す
型カレントミラー回路とを相互接続した電流加算器を
有する入力装置と、前記入力装置より出力される出力信
号を増幅して、外部出力信号を生成すると共に前記第1
及び第2の出力電流制御用トランジスタ駆動用の帰還制
御信号を生成する増幅器とを備えた単位入力装置を複数
個設け、前記第1の出力電流制御用トランジスタは、前
記P型カレントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に
設定し、前記第2の出力電流制御用トランジスタは、前
記N型カレントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に
設定する機能を有し、前記高電位基準電圧及び前記低電
位基準電圧を発生する基準電圧発生回路を具備したこと
を特徴とする。
【0056】この第6の発明である半導体入力装置によ
れば、P型及びN型カレントミラー回路の回路閾値電圧
の設定が容易になる。さらに、各単位入力装置の個々の
回路閾値電圧のバラツキが最小となる。
【0057】
【0058】
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の半導体集積回路の
第1実施形態に係るシュミット回路の基本構成を示すブ
ロック図である。
【0060】このシュミット回路は、半導体集積回路に
おける入力回路(入力装置)として設けられ、外部入力
信号Vinに応じて第1の定電流出力を送出するP型カ
レントミラー回路10と、このP型カレントミラー回路
10に対して相補的に動作し外部入力信号Vinに応じ
て第2の定電流出力を送出するN型カレントミラー回路
20と、これらのカレントミラー回路10,20の共通
出力端子(出力ノード)N11に共通接続された増幅器
30とを備えている。
【0061】増幅器30の一方の出力は、外部出力信号
Voutとして出力され、他方の出力は帰還制御信号V
FBとしてP型及びN型カレントミラー回路10,20へ
与えられる。そして、前記P型カレントミラー回路10
は、増幅器30からの帰還制御信号VFBにより前記第1
の定電流出力を制御し、同様にN型カレントミラー回路
20は帰還制御信号VFBにより前記第2の定電流出力を
制御するように構成されている。
【0062】なお、本発明は、前記P型とN型カレント
ミラー回路10,20を相互接続した回路を電流加算器
として、この電流加算器を複数個設けるように構成した
場合であっても適用される。
【0063】本回路の構成を図2〜図4を用いて具体的
に説明する。図2は、図1のシュミット回路の具体的構
成を示す回路図である。図3(a),(b)は、P型カ
レントミラー回路10を説明するための図であり、同図
(a)は動作説明図、同図(b)は入力出力特性を示す
図である。図4(a),(b)は、N型カレントミラー
回路20を説明するための図であり、同図(a)は動作
説明図、同図(b)は入力出力特性を示す図である。
【0064】図2及び図3(a)に示すように、P型カ
レントミラー回路10は、電源電圧源VDDと接地電圧
源VSSとの間に第1の入力ノードN12を介して直列
接続されたP−MOS10a(第1の定電流負荷手段)
及びN−MOS10b(第1の入力トランジスタ)と、
電源電圧源VDDと前記出力ノードN11に接続された
P−MOS10c(第1の出力トランジスタ)と、電源
電圧源VDDとノードN12との間に接続されたP−M
OS10d(第1の出力電流制御用トランジスタ)とで
構成されている。
【0065】すなわち、このP型カレントミラー回路1
0は、外部入力信号Vinがゲートに接続されているN
−MOS10bと、ゲート及びドレインが共通接続され
たP−MOS10aとが、各ドレインで共通接続される
ことにより、入力ノードN12に出力電圧VBHを生成し
ている。この出力電圧VBHをゲート入力するP−MOS
10cのゲートは、P−MOS10aのゲート及びドレ
インと前記入力ノードN12で共通接続され、相互のゲ
ート入力電圧は常に同電位である。
【0066】P−MOS10dは、P−MOS10aと
並列の関係に配置され、各々がドレインで共通接続され
ている。P−MOS10dの入力ゲートには、増幅器3
0より出力される帰還制御信号VFBが入力され、該帰還
制御信号VFBの影響を常に反映可能な状態にある。
【0067】一方、P−MOS10aは、ゲートとドレ
インが共通接続されているため、常に飽和状態にあり、
外部入力信号Vinによって制御されるN−MOS10
bの定電流負荷として働く。従って、P−MOS10a
とN−MOS10b間に流れる定電流は、外部入力信号
VinによってN−MOS10bを制御することで所望
の値に設定することが可能である。
【0068】ここで、図3(a)に示すように、当該P
型カレントミラー回路10において、P−MOS10a
及びN−MOS10bに流れる電流をI11とし、P−M
OS10cに流れる電流をI12とした場合に、I11とI
12の関係は次のようにして導出される。但し、P−MO
S10aに流れる電流をIP10aとし、N−MOS10b
に流れる電流をIN10bとする。また、VFB=VDDレベ
ル(P−MOS10d=カットオフ状態)であり、その
他のトランジスタは全て飽和領域で動作していると仮定
する。
【0069】各トランジスタの電流方程式は、
【数1】 と表現される。ここで、μN 及びμp はそれぞれN−M
OS及びP−MOSのキャリア移動度(絶対値)であ
り、Coxはゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量であ
り、W10a ,W10b はそれぞれP−MOS10a及びN
−MOS10bのチャネル幅であり、Lはチャネル長
(同一)である。また、|Vthp |はP−MOSトラ
ンジスタの素子閾値電圧(絶対値)であり、VthN は
N−MOSトランジスタの素子閾値電圧である。
【0070】負荷として働くP−MOS10aの電流I
P10aは全てN−MOS10bへ流れ込む。よって、I11
=IP10a=IN10bであり、等式は次式で表現される。
【0071】
【数2】 これより、VBHを求めると、
【数3】 また、P−MOS10cの出力電流I12は次式(4)で
表現される。
【0072】
【数4】 但し、W10c はP−MOS10cのチャネル幅である。
前記の式(3)を式(4)に代入すると、
【数5】 となる。但し、IN10b=I11であるので、
【数6】
【0073】これによって、各々P−MOS10a及び
N−MOS10cのトランジスタ寸法比W10c/W10a
で、定電流値I11とI12を所望の比に設定可能である。
【0074】上記したように、P型カレントミラー回路
10では、定電流I11が外部入力信号Vinによって制
御可能で、且つ定電流値I11とI12を所望の比に設定可
能であることから、P−MOS10cの定電流出力I12
を外部入力信号Vinによって制御可能であり、外部入
力信号Vinの増加に伴い定電流出力も増加する図3
(b)に示す特性が得られる。
【0075】また、図3(b)に示すように、P−MO
S10dがオン状態(図中Q1のスロープ)、つまり帰
還制御信号VFBがVSSレベルの状態では、N−MOS
10bが流し得る電流とP−MOS10dが流し得る電
流とが等しい状態になるまで、出力電圧VBHはP−MO
S10cの素子閾値電圧VthP以下にならず、P−M
OS10cをカットオフ状態のまま保持するように働
く。この働きにより、P型カレントミラー回路10の回
路閾値VP10の変調が行われている。従って、P型カレ
ントミラー回路10は、外部入力信号Vinが回路閾値
VP10を越える電圧範囲でのみ動作可能となる。なお、
図中Q2のスロープは、P−MOS10dがカットオフ
状態である場合の出力電圧VBHの状態を示している。こ
れ以降では、P−MOS10dはカットオフ状態にある
ことを前提とする。
【0076】次に、上記N型カレントミラー回路20に
ついて説明する。このN型カレントミラー回路20は、
上述のP型カレントミラー回路10の各トランジスタを
逆極性のMOSトランジスタに置換し、且つ各P−MO
Sの電源を電源電圧源VDDに、N−MOSの電源を接
地電圧源VSSにした回路構成となっている。
【0077】具体的には、図2及び図4(a)に示すよ
うに、N型カレントミラー回路20は、電源電圧源VD
Dと接地電圧源VSSとの間に第2の入力ノードN13
を介して直列接続されたP−MOS20a(第2の入力
トランジスタ)及びN−MOS20b(第2の定電流負
荷手段)と、前記ノードN11と接地電圧源VSSとの
間に接続されたN−MOS20c(第2の出力トランジ
スタ)と、入力ノードN13と接地電圧源VSSとの間
に接続されたN−MOS20d(第2の出力電流制御用
トランジスタ)とで構成されている。すなわち、このN
型カレントミラー回路20は、外部入力信号Vinがゲ
ートに接続されているP−MOS20aと、ゲート及び
ドレインが共通接続されたN−MOS20bとが、各ド
レインで共通接続されることにより、入力ノードN13
に出力電圧VBLを生成している。この出力電圧VBLをゲ
ート入力するN−MOS20cのゲートは、N−MOS
20bのゲート及びドレインと前記入力ノードN13で
共通接続され、相互のゲート入力電圧は常に同電位であ
る。
【0078】N−MOS20dは、N−MOS20bと
並列の関係に配置され、各々がドレインで共通接続され
ている。N−MOS20dの入力ゲートには、上記P型
カレントミラー回路10のP−MOS10dと同様に、
増幅器30より出力される帰還制御信号VFBが入力さ
れ、該帰還制御信号VFBの影響を常に反映可能な状態に
ある。
【0079】一方、N−MOS20bは、ゲートとドレ
インが共通接続されているため、常に飽和状態にあり、
外部入力信号Vinによって制御されるP−MOS20
aの定電流負荷として働く。従って、P−MOS20a
とN−MOS20b間に流れる定電流は、外部入力信号
VinによってP−MOS20aを制御することで所望
の値に設定することが可能である。
【0080】ここで、図4(a)に示すように、当該N
型カレントミラー回路20において、P−MOS20a
及びN−MOS20bに流れる電流をI21とし、N−M
OS20cに流れる電流をI22とした場合に、I21とI
22の関係は次のようにして導出される。但し、P−MO
S20aに流れる電流をIP20aとし、N−MOS20b
に流れる電流をIN20bとする。また、VFB=VSSレベ
ル(N−MOS20d=カットオフ状態)であり、その
他のトランジスタは全て飽和領域で動作していると仮定
する。
【0081】各トランジスタの電流方程式は、
【数7】 と表現される。ここで、μN 及びμp はN−MOS及び
P−MOSのキャリア移動度(絶対値)であり、Cox
はゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量であり、W20a
,W20b はそれぞれP−MOS20a及びN−MOS
20bのチャネル幅であり、Lはチャネル長(同一)で
ある。|Vthp |はP−MOSトランジスタの素子閾
値電圧(絶対値)であり、VthN はN−MOSトラン
ジスタの素子閾値電圧である。
【0082】定電流源として働くP−MOS20aの電
流IP20aは全てN−MOS20bへ流れ込む。よって、
I21=IP20a=IN20bであり、等式は次式で表現され
る。
【数8】 これより、VBLを求めると、
【数9】
【0083】また、N−MOS20cの出力電流I22は
次式(8)で表現される。
【数10】 但し、W20c はN−MOS20cのチャネル幅である。
前記の式(7)を式(8)に代入すると、
【数11】 となる。但し、IP20a=I21であるので、
【数12】
【0084】これによって、各々N−MOS20b,2
0cのトランジスタ寸法比W20c/W20bで、定電流値
I21とI22を所望の比に設定可能である。
【0085】上記したように、N型カレントミラー回路
20では、定電流I21が外部入力信号Vinによって制
御可能で、且つ定電流値I21とI22を所望の比に設定可
能であることから、N−MOS20cの定電流出力I22
を外部入力信号Vinによって制御可能であり、外部入
力信号Vinの増加に伴い定電流出力が減少する図4
(b)に示す特性が得られる。
【0086】また、図4(b)に示すように、N−MO
S20dがオン状態(図中のQ3のスロープ)、つまり
帰還制御信号VFBがVDDレベルの状態では、P−MO
S20aが流し得る電流とN−MOS20dが流し得る
電流とが等しい状態になるまで、出力電圧VBLはN−M
OS20cの素子閾値電圧VthN以下にならず、N−
MOS20cを飽和状態のまま保持するように働く。こ
の働きにより、N型カレントミラー回路20の回路閾値
VN20の変調が行われている。従って、N型カレントミ
ラー回路20は、外部入力信号Vinが回路閾値VN20
を越えない電圧範囲でのみ動作可能となる。なお、図中
Q4のスロープは、N−MOS20dがカットオフ状態
である場合の出力電圧VBLの状態を示している。これ以
降では、N−MOS20dはカットオフ状態にあること
を前提とする。
【0087】上述したP型及びN型カレントミラー回路
10,20におけるP−MOS10cとN−MOS20
cのドレイン同士がノードN11で相互接続されて、該
カレントミラー回路10と20が相補的な動作を行い、
ノードN11に安定した出力電圧Vthcを得る。この
出力電圧Vthcは、カレントミラー回路10と20か
ら出力される定電流出力の電流比のみで決定される。
【0088】上記したP型とN型カレントミラー回路1
0,20の共通出力端子N11に接続された増幅器30
は、インバータ回路30a,30b,30cで構成さ
れ、共通出力端子N11に出力された前記出力電圧Vt
hcを増幅し、前記した外部出力信号Voutと帰還制
御信号VFBを出力している。
【0089】すなわち、この増幅器30は、前段のカレ
ントミラー回路10と20により合成出力されるVth
c信号を初段のインバータ回路30aで反転増幅してV
thc1信号を生成し、並列接続された次段のインバー
タ回路30b,30cで更にVthc1信号を反転増幅
し、インバータ回路30bより帰還制御信号VFBを、イ
ンバータ回路30cより出力信号Voutを個々に増幅
出力している。
【0090】また、増幅器30より出力される帰還制御
信号VFBは、前述のP型及びN型カレントミラー回路1
0,20の各々のP−MOS10dとN−MOS20d
のゲートに接続され、これによって正帰還回路が構成さ
れている。
【0091】次に、図2に示したシュミット回路の動作
を説明する。外部入力信号VinがVSSレベルにある
場合、P型カレントミラー回路10中のN−MOS10
bはカットオフ状態で、N型カレントミラー回路20の
P−MOS20aはオン状態であり、その結果、Vth
c信号はほぼVSSレベルを出力し、出力信号Vout
及び帰還制御信号VFBも同様にVSSレベルを出力して
いる。
【0092】この状態で、帰還制御信号VFBが入力され
るP−MOS10d及びN−MOS20dはそれぞれP
−MOS10dがオン状態、N−MOS20dがカット
オフ状態となり、P−MOS10a,10cのゲート電
位VBHはVDDレベルとなり、P−MOS10a,10
cは完全にカットオフ状態となる。この時、N型カレン
トミラー回路20では、N−MOS20dがカットオフ
状態にあるため、このN−MOS20dはなんら回路に
影響を与えない。
【0093】各部、各素子が上記の状態で外部入力信号
VinがVSSレベルよりVDDレベルへ遷移する過渡
状態では、外部入力信号Vinがゲート入力されるN−
MOS10b及びP−MOS20aは、それぞれ外部入
力信号Vinに対応した電流を定電流負荷より流す方向
に働く。しかしながら、P型カレントミラー回路10中
のP−MOS10dは、帰還制御信号VFBの影響により
オン状態にあり、P型カレントミラー回路10の回路閾
値電圧は、VP10へ変調されている。
【0094】従って、外部入力信号VinがP型カレン
トミラー回路10の回路閾値電圧VP10以上となって始
めて、P型カレントミラー回路10は定電流出力状態と
なり、Vthc出力をVDDレベルまで変化せしめる。
このP型カレントミラー回路10の回路閾値電圧VP10
がP−MOS10dによって変調されることで、ヒステ
リシス特性を得ている。
【0095】外部入力信号VinがP型カレントミラー
回路10の回路閾値電圧VP10を越えた場合、P−MO
S10cのゲート入力電圧VBHは、P−MOS10dが
カットオフ状態にあるのと同等の電位となり(図3
(b)参照)、P−MOS10cは定電流出力を開始
し、Vthc信号の電位をVDDレベルへ遷移させる。
【0096】このVthc信号を、増幅器30で更に増
幅し、外部出力信号Vout及び帰還制御信号VFBとし
て出力する。この帰還制御信号VFBは、前述の通り、P
型及びN型カレントミラー回路10,20へそれぞれ帰
還出力され、各々P−MOS10d及びN−MOS20
dのゲート入力となっている。
【0097】このことより、帰還制御信号VFBはVDD
レベルへ増幅されるため、P−MOS10dはカットオ
フ状態へ、N−MOS20dはオン状態へ移行する結果
となり、N型カレントミラー回路20の回路閾値電圧は
VN20へ変調され、N−MOS20cのゲート入力電圧
VBLは、VSSレベルとなり(図4(b)参照)、N−
MOS20cはカットオフ状態となる。
【0098】よって、Vthc信号は、N−MOS20
cの定電流出力が阻止されるため、P型カレントミラー
回路10のP−MOS10cの定電流出力のみとなり、
更にVthc信号を増幅する結果となる。その後、Vt
hc信号は、増幅器30で増幅されるため、完全に帰還
制御信号VFBはVDDレベルを出力する。つまり、正帰
還の増幅を実施していることになる。
【0099】これにより、ほぼ無限大の増幅度が得ら
れ、低電源電圧での出力信号Voutの遅延を最小限に
とどめるとができ、幅広い周波数領域で安定動作を保証
することが可能となる。
【0100】図5及び図6は、本実施形態の効果を従来
回路と比較して説明するための波形図であり、図5は、
本実施形態のシュミット回路に係る方形波パルス入力に
対する各端子の応答を示し、図6は、従来のシュミット
回路に係る方形波パルス入力に対する各端子の応答を示
している。
【0101】これら波形図から明らかなように、外部入
力信号Vinに対する出力信号Voutの反応時間(伝
搬遅延時間TPHLD,TPLHD)は、図5の本実施形態の方
が図6の従来例よりも短くなっている。ここで、伝搬遅
延時間は、入力が与えられてから出力が応答するまでの
遅延時間を示し、図中TPLHDのは、出力信号Voutが
“L”レベルから“H”レベルへ変化する場合を示し、
図中のTPHLDは、出力信号Voutが“H”レベルから
“L”レベルへ変化する場合を示している。
【0102】図7及び図8は、本実施形態の効果を従来
回路と比較して説明するための三角波入力に対する各端
子の応答を示す図であり、図7は、本実施形態のシュミ
ット回路に係る入力・出力特性を示し、図8は、従来回
路に係る入力・出力特性を示している。
【0103】これら波形図より明らかなように、図7に
示す本実施形態の方がヒステリシス幅が短縮され、高レ
ベル閾値電圧及び低レベル閾値電圧が確保され、外部入
力信号Vinに対する出力信号Voutの応答が改善さ
れている。
【0104】図9は、上記第1実施形態に関連したスタ
ンバイ機能付きシュミット回路の第1例を示す回路図で
あり、図2と共通する要素には同一の符号が付されてい
る。
【0105】本実施形態は、上記図2に示す回路におい
て、N−MOS10bのソースと接地電圧源VSSとの
間に電流カット用N−MOS41(第1の電流カット用
トランジスタ)を、P−MOS20aのソースと電源電
圧源VDDとの間に電流カット用P−MOS42(第2
の電流カット用トランジスタ)をそれぞれ接続し、各ノ
ードの電位を固定させるためにN−MOS43,44を
入力ノードN13と出力ノードN11にそれぞれ接続
し、加えて外部STBY信号を増幅する2段縦続接続さ
れたインバータ回路45,46を設け、このインバータ
回路45と46の接続点を前記P−MOS42及びN−
MOS44のゲートに接続し、インバータ回路46の出
力端を前記N−MOS41のゲートに接続したものであ
る。
【0106】本回路によれば、外部STBY信号がVS
Sレベルの時にはスタンバイモード、VDDレベルの時
には通常モードとなる。ここで、外部STBY信号がV
SSレベルの時には、外部STBY信号をゲート入力と
するインバータ回路45で反転出力される信号(VDD
レベル)をゲート入力とするN−MOS43,44はオ
ンし、ノードN11,13が共にVSSレベルに固定し
た状態となる。また、このとき、N−MOS41及びP
−MOS42は、共にカットオフ状態となる。
【0107】従って、この状態では、各直流電流経路と
なり得る経路をカットオフしたスタンバイモードとな
り、消費電流をゼロとすることが可能となる。
【0108】逆に、外部STBY信号がVDDレベルの
時は、上記のN−MOS43,44はカットオフ状態と
なり、同時にN−MOS41及びP−MOS42はオン
状態となり、何等回路の機能、動作に影響を与えない。
【0109】図10は、上記第1実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第2例を示す回路図
であり、図9と共通する要素には同一の符号が付されて
いる。
【0110】このシュミット回路は、前述の図9に示す
回路において、インバータ30aをNANDゲート30
dに置き換え、その一方入力端をインバータ46の出力
端に接続し、他方入力端をノードN11に接続したもの
である。
【0111】このように構成しても、上述の第1例と同
様の作用効果を得ることができる。
【0112】図11は、上記第1実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第3例を示す回路図
であり、図9と共通する要素には同一の符号が付されて
いる。
【0113】このシュミット回路は、前述の図9に示す
回路において、N−MOS43とN−MOS44を取り
除き、インバータ30aをNORゲート30eに置き換
え、その一方端をノードN11に、他方入力端をインバ
ータ45の出力端にそれぞれ接続する。さらに、ノード
N11と電源電圧源VDDとの間にP−MOS51を、
またノードN12と電源電圧源VDDとの間にP−MO
S52を設け、その各ゲートをインバータ46の出力端
に接続したものである。
【0114】この回路によれば、外部STBY信号がV
SSレベルとなるスタンバイモード時において、各直流
電流経路となり得る経路をカットオフすると同時に、ノ
ードN11,N12を共にVDDレベルに固定し、これ
によって消費電流をゼロとする。
【0115】図12は、上記第1実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第4例を示す回路図
であり、図9と共通する要素には同一の符号が付されて
いる。
【0116】このシュミット回路は、前述の図9に示す
回路において、N−MOS43とN−MOS44を取り
除き、上記第3例と同様にして、P−MOS51,52
を設けたものである。
【0117】本回路によれば、外部STBY信号がVS
Sレベルとなるスタンバイモード時において、上記第6
実施形態と同様にして、各直流電流経路となり得る経路
をカットオフすると同時に、ノードN11,N12を共
にVDDレベルに固定し、これによって消費電流をゼロ
とする。
【0118】図13(a),(b)は、本発明の半導体
集積回路の第2実施形態に係るシュミット回路を示す図
であり、同図(a)はその回路図、同図(b)はその入
力出力特性図(ヒステリシス特性図)である。図14
(a),(b)は、本実施形態のシュミット回路におけ
るP型カレントミラー回路部を示す図であり、同図
(a)はその回路図、同図(b)はその入出力特性図で
ある。図15(a),(b)は、本実施形態のシュミッ
ト回路におけるN型カレントミラー回路部を示す図であ
り、同図(a)はその回路図、同図(b)はその入出力
特性図である。なお、本実施形態のシュミット回路の基
本的構成は図1に示すものと同じであり、また図2と共
通する要素には同一の符号が付されている。
【0119】このシュミット回路は、P型カレントミラ
ー回路10とN型カレントミラー回路20の出力を出力
端子N11で相互接続することで出力信号Vthcを増
幅器30にて増幅し、外部出力信号Vout及び帰還制
御信号VFBとして生成出力する回路構成を有する。ここ
で、増幅器30は、前段のP型カレントミラー回路10
及びN型カレントミラー回路20の出力を出力端子N1
1にて相互接続して得られる合成信号Vthcを初段イ
ンバータ回路30aで反転増幅してVthc1を生成
し、次段の並列接続されるインバータ回路30b,30
cで更に反転増幅せしめ、インバータ回路30bより外
部出力信号Voutを、インバータ回路30cより帰還
制御信号VFBをそれぞれ生成出力している。
【0120】増幅器30より生成出力される帰還制御信
号VFBは、前述のP型カレントミラー回路10中のP−
MOS10d及びN型カレントミラー回路20中のN−
MOS20dのゲートに帰還接続されることで、増幅器
30とP型カレントミラー回路10及びN型カレントミ
ラー回路20とで正帰還増幅回路を構成している。
【0121】より具体的に説明する。図13(a)及び
図14(a)に示されるようにP型カレントミラー回路
10は、外部入力信号Vinがゲート入力されるP−M
OS10aとN−MOS10bとがノードN12を介し
てドレインで共通接続され、前記P−MOS10aのソ
ースと電源電圧源VDDとの間に、増幅器30より出力
される帰還制御信号VFBをゲート入力するP−MOS1
0dが直列接続されている。さらに、ノードN12を介
してゲート及びドレインが共通接続されたP−MOS1
0eが電源電圧源VDDとノードN12間に接続され、
これによってVBH信号を生成出力している。ここで、
VBH信号をゲート入力するP−MOS10cは、前記P
−MOS10eのゲート及びドレインが共通接続されて
いるために相互のゲート入力電圧は常に同電位である。
【0122】また、電源電圧源VDDとノードN12間
に直列接続されるP−MOS10a,10dと前記P−
MOS10eとは並列の関係でノードN12を介してド
レインで共通接続されている。さらに、電源電圧源VD
DとノードN12間に直列接続された前記P−MOS1
0a,10dの内、P−MOS10dにおけるゲート入
力には帰還制御信号VFBが供給され、増幅器30より出
力される帰還制御信号VFBの影響をノードN12に常に
反映可能な状態にある。
【0123】前記P−MOS10eは、ノードN12を
介してゲート及びドレインが共通接続されているため常
に飽和状態(能動状態)にあり、外部入力信号Vinに
よって制御されるN−MOS10bの能動負荷(定電流
負荷)として働く。従って、P−MOS10eとN−M
OS10b間に流れる定電流は、外部入力信号Vinに
よってN−MOS10bを制御することで所望の値に設
定することが可能である。
【0124】また、帰還制御信号VFBがVDDレベルを
出力している状態では、P−MOS10dはカットオフ
状態であり、P−MOS10aのソースにVDDレベル
が供給されない状況下にある。よって、この状態では、
ノードN12にドレインが接続されるP−MOS10a
はノードN12にはなんら影響を与えない。従って、帰
還制御信号VFBがVDDレベル出力状態では、P−MO
S10e,10cとN−MOS10bで構成される外部
入力信号Vinを正の定電流源に変換する手段の特性、
動作、効果になんら影響を与えない。
【0125】ここで、ノードN12をゲート入力とする
P−MOS10cに流れる電流をI12、能動負荷として
働くP−MOS10eに流れる電流をI11とすると、P
−MOS10c,10eのゲートがノードN12を介し
て共通接続され常に同電位であることより、各々P−M
OS10c,10eに流れる電流I12,I11は、P−M
OS10c,10eの各トランジスタ寸法をP−MOS
10c=W10C /L、P−MOS10e=W10e /L
(P−MOS10c,10eのチャネル長Lは同一とす
る)とした場合、I12/I11=W10c /W10e の関係が
成り立ち、P−MOS10c,10eのチャネル幅寸法
比=W10c /W10e のみによってP−MOS10cの定
電流値I12を所望の比率に設定可能である。よって、P
−MOS10cの定電流出力も外部入力信号Vinによ
って制御可能であり、図14(b)の実線に示すよう
に、外部入力信号Vinの増加に伴い定電流出力も増加
する経路Q2(P−MOS10d−オフ)をとる正の定
電流源入出力特性を得る。
【0126】ここで、増幅器30より帰還出力される帰
還制御信号VFBがVSSレベルを出力している場合、P
−MOS10dはオン状態にあり、P−MOS10aと
P−MOS10dが電源電圧源VDDとノードN12間
に直列接続される構成上、P−MOS10aのソースは
電源電圧源VDDに接地され動作可能な状態にある。さ
らに、P−MOS10aは外部入力信号Vinをゲート
入力しているため、外部入力信号Vinによっても制御
可能な状態にある。
【0127】上記状態で、電源電圧源VDDにノードN
12を介して直列接続されたP−MOS10d,10a
と、接地電圧源VSSにノードN12を介して接続され
るN−MOS10bとが、電源電圧源VDDと接地電圧
源VSS間に縦続接続された構造となり、N−MOS1
0bの定電流負荷として働くP−MOS10eの他に新
たに直流電流経路を形成し反転増幅回路を構成してい
る。
【0128】よって、ノードN12の出力電圧VBHは、
外部入力信号Vinによって制御される定電流負荷であ
るP−MOS10aが流し得る電流と外部入力信号Vi
nによって同様に制御されるN−MOS10bが流し得
る電流とが等しい状態になる回路閾値電圧VP10まで、
P−MOS10cの素子閾値電圧VDD−|Vthp|
以下にならず(P−MOS素子閾値電圧Vthpは電源
電圧源VDDを基準にとっているため負の符号である。
よって、絶対値符号を付加し記述する)、P−MOS1
0cをカットオフした状態のままへ保持する働きをす
る。この効果によりP型カレントミラー回路10の回路
閾値電圧の変調を行っている。
【0129】また、外部入力信号VinがP型カレント
ミラー回路10の閾値電圧VP10を越え、出力電圧VBH
がP−MOS10e,10cの素子閾値電圧Vthp、
(VDD−|Vthp|)以下になった場合、能動負荷
(定電流負荷)であるP−MOS10eの定電流特性に
従ってN−MOS10bに定電流を供給する。
【0130】従って、外部入力信号Vinによって制御
される定電流負荷P−MOS10aは外部入力信号Vi
nの上昇と共にその定電流出力を減少させ、且つN−M
OS10bは定電流出力を増加させることで、ノードN
12の出力VBHを減少せしめ、P−MOS10eがオン
状態に遷移した瞬間にP−MOS10cの定電流出力を
開始する図14(b)に示すP−MOS10d−オン
(Q1のスロープ)特性を得る。
【0131】また、帰還制御信号VFBがVSSレベルを
出力している状態では、P−MOS10dはオン状態に
あり、P−MOS10aのソースは電源電圧源VDDに
接地された状態となることで反転増幅器を構成してい
る。よって、この反転増幅回路を形成することで、P型
カレントミラー回路10の回路閾値電圧をVP10へ変調
しており、前記VP10は、P−MOS10a,10dと
N−MOS10bのトランジスタ寸法比W/Lによって
決定される。よって、P型カレントミラー回路10の回
路閾値電圧VP10を高電位側へシフトしたい場合は、P
−MOS10a,10dのトランジスタ寸法比W/Lを
大きく、N−MOS10bのW/Lを小さく設定するこ
とでP型カレントミラー路10の回路閾値電圧VP10を
容易に高電位側へ設定可能である。
【0132】次に、図13(a)及び図15(a)に示
されるN型カレントミラー回路20について説明する。
【0133】このN型カレントミラー回路20は、外部
入力信号Vinがゲート入力されるP−MOS20aと
N−MOS20bとがノードN13を介してドレインで
共通接続され、前記P−MOS20bのソースと接地電
圧源VSSとの間に増幅器30より出力される帰還制御
信号VFBをゲート入力するN−MOS20dが直列接続
されている。さらに、ノードN13を介してゲート及び
ドレインが共通接続されたN−MOS20eが接地電圧
源VSSとノードN13間に接続され、これによってV
BL信号を生成出力している。ここで、VBL信号をゲート
入力するN−MOS20cは、前記N−MOS20eの
ゲート及びドレインが共通接続されているために相互の
ゲート入力電圧は常に同電位である。
【0134】また、接地電圧源VSSとノードN13間
に直列接続されるN−MOS20b,20dと前記P−
MOS20eとは並列の関係でノードN13を介してド
レインで共通接続されている。さらに、接地電圧源VS
SとノードN13間に直列接続された前記N−MOS2
0b,20dの内、N−MOS20dにおけるゲート入
力には帰還制御信号VFBが供給され、増幅器30より出
力される該帰還制御信号VFBの影響を常に反映可能な状
態にある。
【0135】前記N−MOS20eは、ノードN13を
介してゲート及びドレインが共通接続されているため常
に飽和状態にあり、外部入力信号Vinによって制御さ
れるP−MOS20aの能動負荷(定電流負荷)として
働く。従って、N−MOS20eとP−MOS20a間
に流れる定電流は外部入力信号VinによってP−MO
S20aを制御することで所望の値に設定することが可
能である。
【0136】また、帰還制御信号VFBがVSSレベルを
出力している状態では、N−MOS20dはカットオフ
状態であり、N−MOS20bのソースにVSSレベル
が供給されない状況下にある。よって、この状態では、
ノードN13にドレインが接続されるN−MOS20b
はノードN13にはなんら影響を与えない。
【0137】従って、帰還制御信号VFBがVSSレベル
出力状態では、N−MOS20e,P−MOS20a,
N−MOS20cで構成される外部入力信号Vinを負
の定電流源に変換する手段(N型カレントミラー回路)
の特性、動作、効果になんら影響を与えない。
【0138】ここで、ノードN13をゲート入力とする
P−MOS20cに流れる電流をI22、能動負荷として
働くN−MOS20eに流れる電流をI21とすると、N
−MOS20c,20eのゲートがノードN13を介し
て共通接続され常に同電位であることより、各々N−M
OS20c,20eに流れる電流I22,I21は、N−M
OS20c,20eの各トランジスタ寸法をN−MOS
20c=W20C /L、N−MOS20e=W20e /L
(N−MOS20c,20eのチャネル長Lは同一とす
る)とした場合、I22/I21=W20c /W20e の関係が
成り立ち、P−MOS10c,10eのチャネル幅寸法
比=W20c /W20e のみによって定電流値を所望の比率
に設定可能である。
【0139】よって、N−MOS20cの定電流出力も
外部入力信号Vinによって制御可能であり、図15
(b)の実線に示すように、外部入力信号Vinの増加
に伴い定電流出力が減少する経路Q4(N−MOS20
d−オフ)をとる負の定電流源入出力特性を得る。
【0140】ここで、増幅器30より帰還出力される帰
還制御信号VFBがVDDレベルを出力している場合、N
−MOS20dはオン状態にあり、N−MOS20bと
N−MOS20dが直列接続される構成上、N−MOS
20bのソースはVSSレベルに接地され動作可能な状
態にある。さらに、N−MOS20bは外部入力信号V
inをゲート入力しているため、外部入力信号Vinに
よっても制御可能な状態にある。
【0141】上記状態で、接地電圧源VSSにノードN
13を介して直列接続されたN−MOS20b,20d
と、電源電圧源VDDにノードN13を介して接続され
るP−MOS20aとが、電源電圧源VDDと接地電圧
源VSS間に縦続接続された構造となり、P−MOS2
0aの定電流負荷として働くN−MOS20bとN−M
OS20d間で新たに直流電流経路を形成し反転増幅回
路を構成している。
【0142】よって、ノードN13の出力電圧VBLは、
外部入力信号Vinで定電流負荷が制御されるN−MO
S20bが流し得る電流と、外部入力信号Vinによっ
て同様に制御されるP−MOS20aが流し得る電流と
が等しい状態になるまで、N−MOS20cの素子閾値
電圧(VSS+Vthn)以上にならず(N−MOS素
子閾値電圧Vthnは接地電圧源VSSを基準にとって
いるため正の符号である。)、N−MOS20cをカッ
トオフした状態のままへ保持する働きをする。この効果
によりN型カレントミラー回路20の回路閾値電圧をV
N20へ変調させている。
【0143】また、外部入力信号VinがVDDレベル
側から降下しN型カレントミラー回路20の閾値電圧V
N20を越え、出力電圧VBLがN−MOS20e,20c
の素子閾値電圧Vthn、(VSS+Vthn)以上に
なった場合、能動負荷(定電流負荷)であるN−MOS
20eの定電流特性に従ってP−MOS20aに負の定
電流を供給する。
【0144】従って、外部入力信号Vinによって制御
される定電流負荷N−MOS20bは外部入力信号Vi
nの下降と共にその定電流出力を減少させ、その逆にP
−MOS20aは定電流出力を増加させることで、ノー
ドN13の出力VBLを増加せしめ、N−MOS20eが
オン状態に遷移した瞬間にN−MOS20cの負の定電
流出力を開始する図15(b)に示すN−MOS20d
−オン(Q3のスロープ)特性を得る。
【0145】また、帰還制御信号VFBがVDDレベルを
出力している状態では、N−MOS20dはオン状態に
あり、N−MOS20bのソースは接地電圧源VSSに
接地された状態となることで反転増幅器を構成してい
る。よって、この反転増幅回路を形成することで、N型
カレントミラー回路20の回路閾値電圧をVN20へ変調
しており、前記VN20は、N−MOS20d,20bと
P−MOS20aのトランジスタ寸法比によって決定さ
れる。よって、N型カレントミラー回路20の回路閾値
電圧VN20を低電位側へシフトしたい場合は、N−MO
S20d,20bのトランジスタ寸法比W/Lを大き
く、P−MOS20aのW/Lを小さく設定することで
N型カレントミラー路20の回路閾値電圧VN20を容易
に定電位側へ設定可能である。
【0146】次に、図13(a)に示した本第2実施形
態のシュミット回路の動作を説明する。
【0147】外部入力信号VinがVSSレベルにある
場合、P型カレントミラー回路10中のN−MOS10
bはカットオフ状態で、N型カレントミラー回路20の
P−MOS20aはオン状態である。その結果、ノード
N11の出力VthcはほぼVSSレベルを出力し、出
力信号Vout及び帰還制御信号VFBも共にVSSレベ
ルを出力している。
【0148】この状態で、帰還制御信号VFBがゲート入
力されるP型カレントミラー回路10中のP−MOS1
0dはオン状態にあり、外部入力信号Vinがゲート入
力されるP−MOS10aのソース電位は電源電圧源V
DDに接地され動作可能な状態にある。一方、帰還制御
信号VFBがゲート入力されるN型カレントミラー回路2
0中のN−MOS20dはカットオフ状態にあり、外部
入力信号Vinが入力されるN−MOS20bのソース
は接地電圧源VSSが供給されない状態にあるが、前記
説明の通りノードN13にはなんら影響を与えない。
【0149】また、この状態では、N型カレントミラー
回路20は定電流出力状態であり、外部入力信号Vin
の上昇に伴い出力電流が減少する図15(b)に示すN
−MOS20dのオフ特性(Q4のスロープ)を保持し
ている。
【0150】各部、各素子が上記の状態で外部入力信号
VinがVSSレベルよりVDDレベルへ遷移する過渡
状態では、P型カレントミラー回路10中のP−MOS
10aは外部入力信号Vinによって出力電流が制御さ
れ、N−MOS10bの電流負荷素子として働く。よっ
て、電源電圧源VDDとノードN12間で縦続接続され
たP−MOS10a,10dは、帰還制御信号VFBが上
記のVSSレベル出力状態であれば、外部入力信号Vi
nによって制御されるP−MOS10aがノードN12
に接続され且つN−MOS10bの定電流負荷として作
用する反転増幅回路を構成する結果となる。
【0151】従って、N−MOS10bの定電流負荷と
して作用するP−MOS10aによってP型カレントミ
ラー回路10の回路閾値はVP10へ変調されている。ま
た、電源電圧源VDDとノードN12間で縦続接続され
るP−MOS10a,10dの関係は、各トランジスタ
の寸法を各々W10a /L10a ,W10d /L10d 及び素子
閾値電圧をVthp10a ,Vthp10d とすると、 W10a /L10a ≦W10d /L10d W10a ≦W10d L10a ≧L10d の関係があり、且つ Vthp10a ≧Vthp10d (Vthp10d は低閾値電圧の方がより有効)であり、
P−MOS10aの素子特性(チャネルコンダクタン
ス、相互コンダクタンス)に与える影響が極小となる条
件を有する。
【0152】よって、外部入力信号VinがP型カレン
トミラー回路10の回路閾値電圧VP10以上になって始
めてP型カレントミラー回路10は定電流出力状態とな
り、N型カレントミラー回路20より出力される負の定
電流出力I22とP型カレントミラー回路10より出力さ
れる正の定電流出力I12との電流加算を実行する。
【0153】その結果、加算ノードN11ではI12>I
22となり電流差が発生するため、Vthc信号をVDD
レベルへ変化せしめる。このVthc信号を増幅器30
で更に増幅し外部出力信号Vout及び帰還制御信号V
FBとして個々に生成出力している。
【0154】帰還制御信号VFBは、前述の通りP型カレ
ントミラー回路10のP−MOS10d、及びN型カレ
ントミラー回路20のN−MOS20dにそれぞれ帰還
出力されていることより、Vthc信号がVDDレベル
へ遷移し且つ増幅器30にて増幅せしめられるために帰
還制御信号VFBは更にVDDレベルへ増幅される。これ
によって、帰還制御信号VFBがゲート入力されるP−M
OS10dは完全にカットオフ状態へ、N−MOS20
dはオン状態へ遷移する結果となり、P型カレントミラ
ー回路10は定電流出力状態に入り、N型カレントミラ
ー回路20はN−MOS20dがオン状態に遷移するた
め、N型カレントミラー回路20の回路閾値電圧がVN
20へ変調される結果となる。
【0155】従って、N型カレントミラー回路20中の
N−MOS20cのゲートに入力されるVBL信号はN−
MOS20dがオン状態にあるため、N−MOS20b
のソースをVSSレベルに接地せしめ、且つ外部入力信
号Vinが高電位側にあるためN−MOS20bもオン
状態にあり、VBL出力はほぼVSSレベルを出力する結
果となる。
【0156】よって、VBL出力は、N−MOS20cの
素子閾値電圧(VSS+Vthn)以下となりN−MO
S20cをカットオフ状態とするため、N−MOS20
cの定電流出力が阻止されることで、電流加算ノードN
11では、P−MOS10cの定電流出力I12のみとな
り、更にVthc出力をVDDレベルへ増幅する結果と
なる。
【0157】従って、増幅器30より出力される帰還制
御信号VFBをP型カレントミラー回路10及びN型カレ
ントミラー回路20にそれぞれ帰還出力することで正帰
還の増幅器を構成しているため、ほぼ無限大の増幅度が
得られ、低電源電圧の条件下でも出力信号Voutの遅
延を最小限に止めることが可能であり、且つ幅広い周波
数領域で安定動作が保証可能である。
【0158】図16は、上記第2実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第1の例を示す回路
図であり、図13と共通の要素には同一の符号が付され
ている。
【0159】このシュミット回路は、前述の図13に示
す回路において、各直流電流経路となり得る接地電圧源
VSSとN−MOS10bのソース間に電流カット用N
−MOS41を、また電源電圧源VDDとP−MOS2
0aのソース間に電流カット用P−MOS42を接続配
置し、各端子の電位を固定するためのN−MOS43、
P−MOS47、及びN−MOS44をそれぞれノード
N12,N13,N11に接続し、さらに外部STBY
信号を増幅せしめるインバータ回路45,46を備えた
回路構成となっている。
【0160】本回路によれば、外部STBY信号がVS
Sレベルの場合に各直流電流経路をカットオフすること
が可能であり、回路を動作させる必要がない場合に消費
電力を完全にゼロとすることが可能である。なお、外部
STBY信号がVDDレベルの動作可能状態である場
合、上記第2実施形態の機能、効果、作用に何等影響を
与えない。
【0161】図17は、上記第2実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第2の例を示す回路
図であり、図13と共通の要素には同一の符号が付され
ている。
【0162】このシュミット回路は、前述の図13に示
す回路において、外部STBY信号の過渡応答時に発生
する不正出力を抑制するために増幅器30中のインバー
タ30aをNAND回路30aに置換し、且つNAND
回路30aの一方入力をノードN11に接続し、他方入
力にはインバータ回路46の出力信号を入力するように
したものである。
【0163】本回路によれば、加算ノードN11に発生
する不正出力を抑制することが可能となる。なお、外部
STBY信号がVDDレベルの動作可能状態である場
合、上記第2実施形態の機能、効果、作用に何等影響を
与えない。
【0164】図18は、上記第2実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第3の例を示す回路
図であり、図13と共通の要素には同一の符号が付され
ている。
【0165】このシュミット回路は、前述の図13に示
す回路において、各直流電流経路となり得る接地電圧源
VSSとN−MOS10bのソース間に電流カット用N
−MOS41を、また電源電圧源VDDとP−MOS2
0aのソース間に電流カット用P−MOS42を接続配
置し、各端子の電位を固定するためのN−MOS43、
P−MOS47、及びN−MOS44を各ノードN1
2,N13,N11に接続し、さらに外部STBY信号
を増幅せしめるインバータ回路45,46を備え、且つ
ノードN11が接続される増幅器30中のインバータ回
路30aをNOR回路30aに置換した回路構成となっ
ている。
【0166】これにより、外部STBY信号がVSSレ
ベルの場合に各直流経路をカットオフすることが可能で
あり、回路を動作させる必要がない場合に消費電力を完
全にゼロとすることが可能である。
【0167】また、NAND回路30aの一方入力をノ
ードN11に接続し、他方入力には外部STBYを入力
とするインバータ回路45の出力信号を入力している。
これにより、加算ノードN11に発生する不正出力を抑
制することが可能となる。なお、外部STBY信号がV
DDレベルの動作可能状態である場合、上記第2実施形
態の機能、効果、作用に何等影響を与えない。
【0168】図19は、上記第2実施形態に関連したシ
ュミット入力回路装置(ノイズ除去装置)の回路図であ
り、図13と共通の要素には同一の符号が付されてい
る。
【0169】このシュミット入力回路装置は、異なる外
部入力信号が複数存在した場合に対応して、上記図13
に示すシュミット回路を複数個配置して構成したもので
ある。
【0170】すなわち、このシュミット入力回路装置に
は、基準電圧発生回路部(バイアス手段)50が設けら
れ、P型カレントミラー回路10中の定電流負荷として
働くP−MOS10aのゲートバイアス信号VBPを生成
出力し、且つN型カレントミラー回路20中の定電流負
荷として働くN−MOS20bのゲートバイアス電圧V
BNを個々に生成出力している。
【0171】基準電圧発生回路部50は、ゲートが電源
電圧源VDDに接続されたN−MOS50bとゲート及
びドレインが接続されたP−MOS50aとをノードN
10を介して相互接続することでバイアス信号VBPを生
成している。また、バイアス信号VBPをゲート入力とす
るP−MOS50cとドレイン及びゲートが接続された
N−MOS50dをノードN20を介して相互接続する
ことで同様に出力信号VBNを生成出力している。
【0172】また、ゲート及びドレインが共通接続され
たP−MOS50aは、常に飽和領域で動作しノードN
10を介してドレインで共通接続されたN−MOS50
bの定電流負荷として働く。ここで、P−MOS50a
とN−MOS50b間に流れる定電流をI10とする。
【0173】同様に、ゲート及びドレインが共通接続さ
れたN−MOS50dは、常に飽和領域で動作し、ノー
ドN20を介してドレインで共通接続されたP−MOS
50cの定電流負荷として働き、N−MOS50dとP
−MOS50c間に流れる定電流I20とする。
【0174】前記バイアス電圧VBPをゲート入力とする
P−MOS50cとP−MOS50aは、ノードN10
を介して共通接続されているため、常に同電位でありカ
レントミラー回路を形成している。よって、P−MOS
50cとN−MOS50d間に流れる定電流I20は、P
−MOS50a,50cの各々のトランジスタ寸法をW
50a /L、W50c /L(チャネル長寸法Lは同一とす
る)とすると、I10/I20=W50a /W50c の関係でト
ランジスタのチャネル寸法比W50a /W50c のみによっ
て、その定電流値を設定可能である。
【0175】また、基準電圧発生回路部50は、P−M
OS50aとノードN10を介してゲートで共通接続さ
れたP型カレントミラー回路10中のP−MOS10a
とカレントミラー回路を構成しており、前記と同様に、
P−MOS10aのトランジスタ寸法をW10a /Lと
し、P−MOS10aが流し得る電流をI11とすると、
その関係は、I10/I11=W50a /W50a と表現され
る。このことより、基準電圧発生回路部50のP−MO
S50aとP型カレントミラー回路10中のP−MOS
10aのトランジスタ寸法比のみによって、その定電流
値を設定可能である。
【0176】同様に、基準電圧発生回路部50は、N−
MOS50dとノードN20を介してゲートで共通接続
されたN型カレントミラー回路20中のN−MOS20
bとカレントミラー回路を構成しており、N−MOS5
0dのトランジスタ寸法をW40d /Lとし、N−MOS
20bが流し得る電流をI12とすると、その関係は、I
20/I12=W50d /W50b と表現される。
【0177】よって、P−MOS10aの定電流I11
は、基準電圧発生回路部50のP−MOS50aとP型
カレントミラー回路10中のP−MOS10aとのチャ
ネル幅寸法比=W50a /W10a =I10/I11、I11=I
10・W50a /W10a によって設定可能であり、且つN−
MOS20bの定電流I12は、基準電圧発生回路部50
のN−MOS50dとN型カレントミラー回路20中の
N−MOS20bとのチャネル幅寸法比=W50d /W20
b =I20/I12、I12=I20・W20b /W50d によって
設定可能であり、且つ基準電圧発生回路部50中のN−
MOS50dの定電流I20は、I20=I10・W50a /W
50c によって設定可能である。
【0178】上記で述べたように、P型カレントミラー
回路10及びN型カレントミラー回路20にそれぞれ設
けられ外部入力信号Vin1,Vin2…によって制御
される入力トランジスタの定電流負荷として働く各P−
MOS10a及びN−MOS20bと、基準電圧発生回
路部50の出力信号VBP,VBNとをカレントミラー接続
することで、P型カレントミラー回路10及びN型カレ
ントミラー回路20の回路閾値電圧VP10 ,VN20 の設
定が容易になり、複数個準備されたシュミット回路の個
々の回路閾値電圧のばらつきを最小限にとどめることが
可能である。
【0179】さらに、回路構成上、P−MOS及びN−
MOSの移動度の違いによるトランジスタ寸法差を小さ
くする事ができ、対称性のよい回路構成とすることが可
能で、且つシュミット回路の回路パターン面積を削減可
能である。
【0180】図20は、本発明の半導体集積回路の第3
実施形態に係るシュミット回路の構成を示す回路図、図
21は、その入出力特性図(ヒステリシス特性図)であ
る。図22(a),(b)は、本実施形態のシュミット
回路におけるP型カレントミラー回路部を示す図であ
り、同図(a)はその回路図、同図(b)はその入出力
特性図である。図23(a),(b)は、本実施形態の
シュミット回路におけるN型カレントミラー回路部を示
す図であり、同図(a)はその回路図、同図(b)はそ
の入出力特性図である。なお、本実施形態のシュミット
回路の基本的構成は図1に示すものと同じであり、また
図2と共通する要素には同一の符号が付されている。
【0181】本実施形態のP型カレントミラー回路10
が上記第2実施形態(図14(a))と異なる点は、図
14(a)中のP型カレントミラー回路10のP−MO
S10a(外部入力信号Vinがゲート入力)のソース
と電源電圧源VDD間に接続されたP−MOS10d
(帰還制御信号VFBがゲート入力)が、ノードN12を
介してドレインとゲートが共通接続されたP−MOS1
0eのソースと電源電圧源VDD間に接続配置され、前
記P−MOS10aのソースが電源電圧源VDDに接地
せしめられているのみで、その他の回路接続・構成にお
いては何等変更はない。
【0182】本実施形態のP型カレントミラー回路10
の具体的な回路構成は、図20及び図22(a)に示さ
れるように、外部入力信号Vinがゲート入力されるP
−MOS10aとN−MOS10bとがノードN12を
介してドレインで共通接続された構造を有する反転増幅
器と、電源電圧源VDDとノードN12間に増幅器30
より帰還出力される帰還制御信号VFBをゲート入力とす
るP−MOS10dと、ノードN12を介してドレイン
とゲートが共通接続され常に飽和領域で動作可能なP−
MOS10eとが、電源電圧源VDDとノードN12間
に直列接続された回路構成をとることでVBH信号を生成
出力し、さらに前記ノードN12より出力されるVBH信
号をゲート入力とするP−MOS10cが設けられた構
成となっている。
【0183】P型カレントミラー回路10において、P
−MOS10eがノードN12を介してP−MOS10
dのドレインに接続されることにより、増幅器30より
帰還出力される帰還制御信号VFBがVSSレベルを出力
する状態では、P−MOS10eは外部入力信号Vin
によって制御されるN−MOS10bの能動負荷(定電
流負荷)として働き、且つ増幅器30より出力される帰
還制御信号VFBの影響をノードN12に常に反映可能な
状態にある。
【0184】また、増幅器30より帰還出力される帰還
制御信号VFBがVDDレベルを出力する状態では、前記
P−MOS10dは完全にカットオフ状態にあり、P−
MOS10eのソースに電源電圧源VDDが供給されな
い状況にある。従って、この状態では、ノードN12に
ドレイン及びゲートが共通接続されたP−MOS10e
はノードN12になんら影響を与えるものではない。よ
って、上記P−MOS10aとN−MOS10bで構成
される反転増幅器より出力されるVBH信号は図21に表
された実線の入出力特性を有する。
【0185】外部入力信号Vinが共通にゲート入力さ
れるP−MOS10a及びN−MOS10bのドレイン
がノードN12を介して共通接続される回路構成をとな
ることにより、この反転増幅器の回路閾値電圧VP10
は、P−MOS10a、N−MOS10bの各トランジ
スタ寸法を各々W10a/L、W10b/Lとすると、
【数13】 と表現され、トランジスタ寸法比でP型カレントミラー
回路10の回路閾値電圧VP10を設定可能である。
【0186】この回路閾値電圧VP10がP型カレントミ
ラー回路10の回路閾値電圧となるが、上記第2実施形
態の図14(b)に示されるようにP型カレントミラー
回路10の閾値電圧VP10が電源電圧源VDD近辺に設
定された状態とは異なり、本第3実施形態の図22
(b)では、接地電圧源VSS近辺に設定されることを
特徴としている。
【0187】ここで、帰還制御信号VFBがVSSレベル
を出力する状態で、外部入力信号VinがVSSレベル
からVDDレベルへ遷移する過渡応答においては、帰還
制御信号VFBがVSSレベルを出力しているため、ノー
ドN12を介してドレイン及びゲートが共通接続される
P−MOS10eのソースはVDDレベルが供給され能
動状態にある。
【0188】よって、ノードN12の出力VBHは外部入
力信号Vinによって制御されるN−MOS10bが流
し得る電流と、外部入力信号Vinによって同様に制御
されるP−MOS10aが流し得る電流とが等しい状態
になるP型カレントミラー回路10の回路閾値電圧VP
10まで、P−MOS10e,10cの素子閾値電圧(V
DD−|Vthp|)以下にならず、ノードN12がゲ
ート入力されるP−MOS10cをカットオフした状態
のまま保持する働きをする。
【0189】さらに、外部入力信号Vinが前記P型カ
レントミラー回路10の回路閾値電圧VP10以上にな
り、且つノードN12から出力されるVBH信号がP−M
OS10e,10cの素子閾値電圧(VDD−|Vth
p|)以下になった場合、能動負荷であるP−MOS1
0eの定電流出力特性に従って、N−MOS10bに定
電流を供給する図22(b)に示すP−MOS10dの
オン特性(Q1のスロープ)を得る。
【0190】従って、外部入力信号Vinによって制御
される定電流負荷P−MOS10aは外部入力信号Vi
nの増加に伴って定電流出力を減少させ、またその逆に
N−MOS10bは定電流出力を増加させることで、ノ
ードN12をゲート入力とするP−MOS10cに流れ
る電流をI12、能動負荷として働くP−MOS10eに
流れる電流をI11とすると、P−MOS10e,10c
の入力ゲートがノードN12を介し共通接続され常に同
電位にあることにより、各P−MOS10e,10cに
流れる電流I12とI11の関係は、各P−MOS10e,
10cのトランジスタ寸法をそれぞれW10c/L、W
10e/LとするとI11/I12=W10c/W10eの
関係が成立し、P−MOS10e,10cのチャネル幅
寸法比によってのみ定電流値が所望の比に設定可能であ
る。よって、P−MOS10cの定電流出力も外部入力
信号Vinの増加に伴って増加する図22(b)のQ1
スロープをとる正の定電流出力特性を得る。
【0191】本実施形態のN型カレントミラー回路20
が上記第2実施形態(図15(a))と異なる点は、図
15(a)中のN型カレントミラー回路20のN−MO
S20b(外部入力信号Vinがゲート入力)のソース
と電源電圧源VDD間に接続されたN−MOS20d
(帰還制御信号VFBがゲート入力)が、ノードN12を
介してドレインとゲートが共通接続されたN−MOS2
0eのソースと電源電圧源VDD間に接続配置され、前
記N−MOS20bのソースが接地電圧源VSSに接地
せしめられた構成となるのみで、その他の回路接続・構
成においては何等変更はない。
【0192】本実施形態のN型カレントミラー回路20
の具体的な回路構成は、図20及び図23(a)に示さ
れるように、外部入力信号Vinがゲート入力されるP
−MOS20aとN−MOS20bとがノードN13を
介してドレインで共通接続された構造を有する反転増幅
器と、接地電圧源VSSとノードN13間に増幅器30
より帰還出力される帰還制御信号VFBをゲート入力とす
るP−MOS20dと、ノードN13を介してドレイン
とゲートが共通接続され常に飽和領域で動作可能なP−
MOS20eとが、接地電圧源VSSとノードN13間
に直列接続された回路構成をとることでVBL信号を生成
出力し、さらに前記ノードN13より出力されるVBL信
号をゲート入力とするN−MOS20cが設けられた構
成となっている。
【0193】N型カレントミラー回路20において、N
−MOS20eがノードN13を介してP−MOS20
dのドレインに接続されることにより、増幅器30より
出力される帰還制御信号VFBがVDDレベルを出力する
状態では、N−MOS20dは温情帯であり、前記N−
MOS20eのソースは、ほぼVSSレベルに接地せし
められている。
【0194】よって、この状態でのN−MOS20e
は、外部入力信号Vinによって制御されるP−MOS
20aの定電流負荷として働き、且つ増幅器30より出
力される帰還制御信号VFBの影響をノードN13に常に
反映可能な状態にある。
【0195】また、増幅器30より帰還出力される帰還
制御信号VFBがVSSレベルを出力する状態では、前記
N−MOS20dは完全にカットオフ状態にあり、N−
MOS20eのソースに接地電圧源VSSが供給されな
い状況にある。従って、この状態では、ノードN13に
ドレイン及びゲートが共通接続されたN−MOS20e
はノードN13になんら影響を与えるものではない。
【0196】よって、上記N−MOS20bとP−MO
S20aで構成される反転増幅器より出力されるVBL信
号は図23(b)に表されたQ4のスロープ(実線)の
入出力特性を示す。外部入力信号Vinが共通にゲート
入力されるP−MOS20a及びN−MOS20bの各
ドレインがノードN13を介して共通接続される回路構
成をとることにより、この反転増幅器の回路閾値電圧V
N20は、P−MOS20a、N−MOS20bの各トラ
ンジスタ寸法を各々W20a/L、W20b/Lとする
と、
【数14】 と表現され、トランジスタ寸法比のみでN型カレントミ
ラー回路20の回路閾値電圧VN20 を設定可能である。
【0197】この回路閾値電圧VN20 がN型カレントミ
ラー回路20の回路閾値電圧であるが、上記第2実施形
態の図15に示されるようにN型カレントミラー回路2
0の閾値電圧VN20 が接地電圧源VSS近辺に設定され
る状態とは異なり、本第3実施形態の図23(b)で
は、電源電圧源VDD近辺に設定されることを特徴とし
ている。
【0198】ここで、帰還制御信号VFBがVDDレベル
を出力する状態で、外部入力信号VinがVDDレベル
からVSSレベルへ遷移する過渡応答においては、帰還
制御信号VFBがVDDレベルを出力しているため、ノー
ドN13を介してドレイン及びゲートが共通接続される
P−MOS20eのソースはVSSレベルが供給され能
動状態にある。
【0199】よって、ノードN13の出力VBLは外部入
力信号Vinによって制御されるP−MOS20aが流
し得る電流と、外部入力信号Vinによって同様に制御
されるN−MOS20bが流し得る電流とが等しい状態
になるN型カレントミラー回路20の回路閾値電圧VN2
0 まで、N−MOS20e,20cの素子閾値電圧(V
SS+Vthn)以下にならず、ノードN13がゲート
入力されるN−MOS20cをカットオフした状態のま
ま保持する働きをする。
【0200】さらに、外部入力信号Vinが前記N型カ
レントミラー回路20の回路閾値電圧VN20 以下にな
り、且つノードN13から出力されるVBL信号がN−M
OS20e,20cの素子閾値電圧(VSS+Vth
n)以上になった場合、能動負荷であるN−MOS20
eの定電流出力特性に従って、P−MOS20aに負の
定電流を供給する図23(b)に示すN−MOS20d
のオン特性(Q3のスロープ)を得る。
【0201】従って、外部入力信号Vinによって制御
されるN−MOS20bは外部入力信号Vinの減少に
伴って定電流出力を減少させ、またその逆にP−MOS
20aは定電流出力を増加させることで、ノードN13
の出力VBLを増加せしめるためにN−MOS20eが温
情帯に遷移した瞬間にN−MOS20cは定電流出力を
開始する図23(b)のN−MOS20dのオン特性
(Q3のスロープ)に従う。
【0202】ここで、ノードN13をゲート入力とする
N−MOS20cに流れる電流をI22、能動負荷として
働くN−MOS20eに流れる電流をI21とすると、N
−MOS20e,20cの入力ゲートがノードN13を
介し共通接続され常に同電位にあることにより、各N−
MOS20e,20cに流れる電流I21とI12の関係
は、各N−MOS20c,20eの各トランジスタ寸法
をそれぞれW20c /L、W20e /LとするとI22/I21
=W20c/W20e の関係が成立し、N−MOS20e,
20cのチャネル幅寸法比によってのみ定電流値を所望
の比に設定可能である。よって、N−MOS20cの定
電流出力I22も外部入力信号Vinの減少に伴って増加
する図23(b)のQ3スロープをとる負の定電流出力
特性を得る。
【0203】次に、図20に示した本第3実施形態のシ
ュミット回路の動作について説明する。
【0204】外部入力信号VinがVDDレベルにある
場合、P型カレントミラー回路10中のP−MOS10
aはオン状態で、N−MOS10bはカットオフ状態で
あり、N型カレントミラー回路20中のP−MOS20
aはオン状態で、N−MOS20bはカットオフ状態に
ある。その結果、各P型カレントミラー回路10及びN
型カレントミラー回路20中のノードN11,N12は
共にVDDレベルを出力し、電流加算ノードN11の出
力VthcはほぼVSSレベルを出力している。よっ
て、増幅器30より出力される外部出力信号Vout及
び帰還制御信号VFBも共にVSSレベルを出力してい
る。
【0205】この状態で、帰還制御信号VFBが帰還接続
されるP型カレントミラー回路10中のP−MOS10
dはオン状態にあり、ノードN12にドレイン及びゲー
トが共通接続されるP−MOS10eのソース電位はV
DDレベルに接地され動作可能な状態にある。一方、帰
還制御信号VFBが同様に帰還接続されるN型カレントミ
ラー回路20中のN−MOS20dはカットオフ状態に
あり、ノードN13にドレイン及びゲートが共通接続さ
れるN−MOS20eのソースには接地電圧源VSSが
供給されない状態にあるが、前記説明の通りノードN1
3にはなんら影響を与えない。
【0206】各部、各素子が上記の状態で外部入力信号
VinがVSSレベルよりVDDレベルへ遷移する過渡
状態では、P型カレントミラー回路10の回路閾値電圧
VP10以上の外部入力信号Vinが入力された場合、P
型カレントミラー回路10中のP−MOS10eが能動
状態にあることにより、外部入力信号Vinがゲートで
共通接続されたP−MOS10a及びN−MOS10b
で構成された反転増幅器が反転出力を開始する。そし
て、ノードN12のVBH信号をVSSレベルへ遷移さ
せ、前記P−MOS10eの素子閾値電圧(VDD−|
Vthp|)以下になった瞬間に能動負荷であるP−M
OS10eより定電流I11が供給されると共に、ノード
N12を介してドレインとゲートが共通接続されたP−
MOS10eとノードN12をゲート入力とするP−M
OS10cとがカレントミラー接続される回路構成上、
同様にP−MOS10cも能動負荷として働くP−MO
S10eの特性に従い定電流出力を開始する。
【0207】よって、外部入力信号VinがP型カレン
トミラー回路10の回路閾値電圧VP10以上の入力が印
加される状態では、P型カレントミラー回路10及びN
型カレントミラー回路20の各出力が相互接続された電
流加算ノードN11で各P型カレントミラー回路10の
出力電流I12とN型カレントミラー回路20の出力電流
I22がノードN11て電流加算を実行し、その定電流出
力比によってノードN11の出力Vthc電位を決定す
る。
【0208】上記P型カレントミラー回路10及びN型
カレントミラー回路20より出力される各定電流出力I
12,I22は外部入力信号Viniよって制御され、P型
カレントミラー回路10中のノードN12のVBH出力電
圧は
【数15】 と表現され、出力VBHは外部入力信号Vinによって制
御され、且つ
【数16】 に圧縮されている。
【0209】また、N型カレントミラー回路20中のノ
ードN13のVBL出力電圧は、ほぼVDDレベルを出力
した状態を維持している。
【0210】このことにより、外部入力信号Vinが、
N型カレントミラー回路20の回路閾値電圧VN20 まで
P型カレントミラー回路10中のノードN12の出力V
BHを、(VBH=VDD−|Vthp|−α)の電位に保
持した状態となる。さらに、ノードN12をゲート入力
とするP型カレントミラー回路10中のP−MOS10
cはゲートバイアス電位VBHが浅く、電流加算ノードN
11は、I22≪I12の状態であるため、ノードN11は
ほぼVSSレベルを出力した状態を保持している。
【0211】前記の状態より、外部入力信号Vinが更
に上昇しN型カレントミラー回路20の回路閾値電圧V
N20 以上の入力電圧となった場合、N型カレントミラー
回路20中の外部入力信号Vinが共通にゲート入力さ
れるP−MOS20a及びN−MOS20bで構成され
た反転増幅器のノードN13の出力VBLは、VDDレベ
ル出力状態から反転出力を開始し、VSSレベルを出力
する。
【0212】この状態では、前記N型カレントミラー回
路20のノードN13の出力VBLはVDDレベル出力状
態からVSSレベル出力へ遷移するため、ノードN13
をゲート入力とするN−MOS20cの出力電流I22を
急激に減少せしめ、電流加算ノードN11の定電流出力
をI22>I12とすることで、ノードN11の出力Vth
cをVDDレベルへ増幅せしめる。よって、このVth
c信号を増幅器30にて更に増幅し、外部出力信号Vo
ut及び帰還制御信号VFBとして個々に生成出力してい
る。
【0213】帰還制御信号VFBは、前述の通り、P型カ
レントミラー回路10のP−MOS10d、及びN型カ
レントミラー回路20のN−MOS20dにそれぞれ帰
還出力されていることより、P−MOS10dはカット
オフ状態へ、N−MOS20dは温情帯へ遷移し、P型
カレントミラー回路10中のP−MOS10eのソース
にVDDレベルが供給されないために能動負荷として働
くP−MOS10eの定電流出力が阻止される。よっ
て、この状態では、ノードN12の出力VBHを更にVS
Sレベルへ変化せしめ、P型カレントミラー回路10の
出力電流I12を増大させる。
【0214】また、逆にN型カレントミラー回路20の
ノードN13を介してドレインおよびゲートが共通接続
されるN−MOS20eのソースはVSSレベルが供給
され能動状態となる。
【0215】従って、外部入力信号Vinによって制御
されるP−MOS20aの能動負荷として働くN−MO
S20eは定電流を出力し、ノードN13の出力VBLを
更にVSSレベルへ変化せしめ、N型カレントミラー回
路20の定電流出力I22を阻止する。
【0216】その結果、電流加算ノードN11の出力電
流状態は、I12≫I22となり、更にVthc出力をVD
Dレベルへ増幅することになり、N型カレントミラー回
路20中のノードN13の出力VBLは、N−MOS20
cの素子閾値電圧(VSS+Vthn)以下となり、N
型カレントミラー回路20の定電流出力I22がゼロ(I
22=0)となることで、電流加算ノードN11のVth
c出力電圧を完全にVDDレベルまで増幅する結果とな
る。
【0217】よって、増幅器30より出力される帰還制
御信号VFBをP型カレントミラー回路10及びN型カレ
ントミラー回路20個々に帰還出力し、正帰還の増幅器
を構成することで、ほぼ無限大の増幅度が得られ、低電
源電圧の条件下でも出力信号Voutの遅延を最小限に
止めることが可能であり、且つ幅広い周波数領域で安定
動作が可能である。
【0218】図24は、上記第3実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第1の例を示す回路
図であり、図20と共通の要素には同一の符号が付され
ている。
【0219】このシュミット回路は、前述の図20に示
す回路において、各直流電流経路となり得る接地電圧源
VSSとN−MOS10bのソース間に電流カット用N
−MOS41を、また電源電圧源VDDとP−MOS2
0aのソース間に電流カット用P−MOS42を接続配
置し、各端子の電位を固定するためのN−MOS43、
P−MOS47、及びN−MOS44をそれぞれノード
N12,N13,N11に接続し、さらに外部STBY
信号を増幅せしめるインバータ回路45,46を備えた
回路構成となっている。
【0220】本回路によれば、外部STBY信号がVS
Sレベルの場合に各直流電流経路をカットオフすること
が可能であり、回路を動作させる必要がない場合に消費
電力を完全にゼロとすることが可能である。なお、外部
STBY信号がVDDレベルの動作可能状態である場
合、上記第3実施形態の機能、効果、作用に何等影響を
与えない。
【0221】図25は、上記第3実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第2の例を示す回路
図であり、図20と共通の要素には同一の符号が付され
ている。
【0222】このシュミット回路は、前述の図20に示
す回路において、外部STBY信号の過渡応答時に発生
する不正出力を抑制するために増幅器30中のインバー
タ30aをNAND回路30aに置換し、且つNAND
回路30aの一方入力をノードN11に接続し、他方入
力には外部STBY信号を入力とするインバータ回路4
6の出力信号を入力するようにしたものである。
【0223】本回路によれば、電流加算ノードN11に
発生する不正出力を抑制することが可能となる。なお、
外部STBY信号がVDDレベルの動作可能状態である
場合、上記第3実施形態の機能、効果、作用に何等影響
を与えない。
【0224】図26は、上記第3実施形態に関連したス
タンバイ機能付きシュミット回路の第3の例を示す回路
図であり、図20と共通の要素には同一の符号が付され
ている。
【0225】このシュミット回路は、前述の図20に示
す回路において、各直流電流経路となり得る接地電圧源
VSSとN−MOS10bのソース間に電流カット用N
−MOS41を、また電源電圧源VDDとP−MOS2
0aのソース間に電流カット用P−MOS42を接続配
置し、各端子の電位を固定するためのN−MOS43、
P−MOS47、及びN−MOS44を各ノードN1
2,N13,N11に接続し、さらに外部STBY信号
を増幅せしめるインバータ回路45,46を備え、且つ
ノードN11が接続される増幅器30中のインバータ回
路30aをNOR回路30aに置換した回路構成となっ
ている。
【0226】これにより、外部STBY信号がVSSレ
ベルの場合に各直流経路をカットオフすることが可能で
あり、回路を動作させる必要がない場合に消費電力を完
全にゼロとすることが可能である。
【0227】また、NAND回路30aの一方入力をノ
ードN11に接続し、他方入力には外部STBYを入力
とするインバータ回路45の出力信号を入力している。
これにより、加算ノードN11に発生する不正出力を抑
制することが可能となる。なお、外部STBY信号がV
DDレベルの動作可能状態である場合、上記第3実施形
態の機能、効果、作用に何等影響を与えない。
【0228】図27は、上記第3実施形態に関連したシ
ュミット入力回路装置(ノイズ除去装置)の回路図であ
り、図20と共通の要素には同一の符号が付されてい
る。
【0229】このシュミット入力回路装置は、異なる外
部入力信号が複数存在した場合に対応して、上記図20
に示すシュミット回路を複数個配置して構成したもので
ある。
【0230】具体的には、このシュミット入力回路装置
は、上記図19に示す装置と同様に、基準電圧発生回路
部(バイアス手段)50が設けられ、P型カレントミラ
ー回路10中の定電流負荷として働くP−MOS10a
のゲートバイアス信号VBPを生成出力し、且つN型カレ
ントミラー回路20中の定電流負荷として働くN−MO
S20bのゲートバイアス電圧VBNを個々に生成出力し
ている。
【0231】上記図19の説明で述べたように、P型カ
レントミラー回路10及びN型カレントミラー回路20
にそれぞれ設けられ外部入力信号Vin1,Vin2…
によって制御される入力トランジスタの定電流負荷とし
て働く各P−MOS10a及びN−MOS20bと、基
準電圧発生回路部50の出力信号VBP,VBNとをカレン
トミラー接続することで、P型カレントミラー回路10
及びN型カレントミラー回路20の回路閾値電圧VP1
0,VN20の設定が容易になり、複数個準備されたシュ
ミット回路の個々の回路閾値電圧のばらつきを最小限に
とどめることが可能である。
【0232】さらに、回路構成上、P−MOS及びN−
MOSの移動度の違いによるトランジスタ寸法差を小さ
くする事ができ、対称性のよい回路構成とすることが可
能で、且つシュミット回路の回路パターン面積を削減可
能である。
【0233】図28は、本発明の半導体集積回路の第4
実施形態に係るシュミット回路の回路図である。なお、
本実施形態のシュミット回路の基本的構成は図1に示す
ものと同じであり、また図20と共通する要素には同一
の符号が付されている。
【0234】このシュミット回路は、上記図20に示す
回路において、P型カレントミラー回路10における第
1の出力電流制御用トランジスタであるP−MOS10
dとP−MOS10eを入れ替え、同様に、N型カレン
トミラー回路20における第2の出力電流制御用トラン
ジスタであるN−MOS20dとN−MOS20eを入
れ替えた構成となっている。
【0235】このような構成においても、上記第3実施
形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0236】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
である半導体集積回路によれば、増幅器から出力される
帰還制御信号によりP型カレントミラー回路の定電流出
力を制御すると同時に、N型カレントミラー回路の定
流出力を制御する構成となるので、ほぼ無限大の増幅度
が得られ、低電源電圧での外部出力信号の遅延を最小限
にとどめるとができ、幅広い周波数領域で安定動作を保
証することが可能となる。さらに、P型及びN型カレン
トミラー回路は、増幅器からの帰還制御信号の状態によ
り各々の回路閾値を変調させ、相補的に動作するので、
不要な直流電流経路をカットすることができ、低消費電
力化が可能となる。また、P型とN型カレントミラー回
路にそれぞれ第1と第2の出力電流制御用トランジスタ
を設けたので、第1と第2の出力電流制御用トランジス
タの出力電流制御作用によりP型とN型カレントミラー
回路の各々の回路閾値を所望の値に設定可能となり、ヒ
ステリシス特性の制御が容易となる。
【0237】第2の発明である半導体入力装置によれ
ば、上記第1の発明と同様の効果が得られるほか、P型
とN型カレントミラー回路を相互接続した電流加算器を
入力装置に備えたので、出力電圧はP型とN型カレント
ミラー回路の出力電流比によってのみ決定され、安定な
外部出力信号を得ることが可能となる。さらに、前記入
力装置にP型とN型カレントミラー回路を使用したの
で、入力電圧(外部入力信号)に対応した出力電流が得
られ、安定した動作が可能となる。P型とN型カレント
ミラー回路にそれぞれ第1と第2の出力電流制御用トラ
ンジスタを設けたので、第1と第2の出力電流制御用ト
ランジスタの出力電流制御作用によりP型とN型カレン
トミラー回路の各々の回路閾値を所望の値に設定可能と
なり、ヒステリシス特性の制御が容易となる。
【0238】
【0239】
【0240】第の発明である半導体入力装置によれ
ば、上記第2の発明と同等の効果を得ることが可能であ
る。
【0241】第の発明である半導体入力装置によれ
ば、P型及びN型カレントミラー回路の回路閾値電圧の
設定が容易になる。さらに、各単位入力装置の個々の回
路閾値電圧のバラツキを最小限にとどめることが可能と
なる。
【0242】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の第1実施形態に係る
シュミット回路の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1のシュミット回路の具体的構成を示す回路
図である。
【図3】P型カレントミラー回路10を説明するための
図である。
【図4】N型カレントミラー回路20を説明するための
図である。
【図5】第1実施形態のシュミット回路に係る方形波パ
ルス入力に対する各端子の応答を示す図である。
【図6】従来のシュミット回路に係る方形波パルス入力
に対する各端子の応答を示す図である。
【図7】第1実施形態のシュミット回路に係る入力・出
力特性を示す図である。
【図8】従来回路に係る入力・出力特性を示す図であ
る。
【図9】第1実施形態に関連したスタンバイ機能付きシ
ュミット回路の第1例を示す回路図である。
【図10】第1実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第2例を示す回路図である。
【図11】第1実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第3例を示す回路図である。
【図12】第1実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第4例を示す回路図である。
【図13】本発明の半導体集積回路の第2実施形態に係
るシュミット回路を示す図である。
【図14】第2実施形態のシュミット回路におけるP型
カレントミラー回路部を示す図である。
【図15】第2実施形態のシュミット回路におけるN型
カレントミラー回路部を示す図である。
【図16】第2実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第1の例を示す回路図である。
【図17】第2実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第2の例を示す回路図である。
【図18】第2実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第3の例を示す回路図である。
【図19】第2実施形態に関連したシュミット入力回路
装置の回路図である。
【図20】本発明の半導体集積回路の第3実施形態に係
るシュミット回路の構成を示す回路図である。
【図21】第3実施形態における入出力特性図である。
【図22】第3実施形態のシュミット回路におけるP型
カレントミラー回路部を示す図である。
【図23】第3実施形態のシュミット回路におけるN型
カレントミラー回路部を示す図である。
【図24】第3実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第1の例を示す回路図である。
【図25】第3実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第2の例を示す回路図である。
【図26】第3実施形態に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の第3の例を示す回路図である。
【図27】第3実施形態に関連したシュミット入力回路
装置の回路図である。
【図28】本発明の半導体集積回路の第4実施形態に係
るシュミット回路の回路図である。
【図29】従来のシュミット回路の構成を示す回路図で
ある。
【図30】図29の回路のヒステリシス特性図である。
【図31】図29の回路に関連したスタンバイ機能付き
シュミット回路の回路図である。
【図32】従来の他のシュミット回路の構成を示す回路
図である。
【図33】図32の回路のヒステリシス特性図である。
【符号の説明】
10 P型カレントミラー回路 10a P−MOS(第1の定電流負荷手段) 10b N−MOS(第1の入力トランジスタ) 10c P−MOS(第1の出力トランジスタ) 10d 第1の出力電流制御用トランジスタ 20 N型カレントミラー回路 20a P−MOS(第2の入力トランジスタ) 20b N−MOS(第2の定電流負荷手段) 20c N−MOS(第2の出力トランジスタ) 20d 第2の出力電流制御用トランジスタ 30 増幅器 50 基準電圧発生回路部 N11 出力ノード N12 第1の入力ノード N13 第2の入力ノード Vin 外部入力信号 Vout 外部出力信号 VFB 帰還制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−50018(JP,A) 特開 昭63−43416(JP,A) 特開 平4−158609(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/45 H03F 3/343

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力ノードと低電源との間に接続
    され、外部入力信号により導通制御される第1の入力ト
    ランジスタと、高電源と前記第1の入力ノードとの間に
    接続され前記第1の入力トランジスタの定電流負荷とな
    る第1の定電流負荷手段と、高電源と出力ノードとの間
    に接続され、前記第1の入力ノードの電位に基づき導通
    制御される第1の出力トランジスタと、高電源と前記第
    1の入力ノードとの間に接続され、帰還制御信号に基づ
    き導通制御される第1の出力電流制御用トランジスタと
    で構成されるP型カレントミラー回路と、 高電源と第2の入力ノードとの間に接続され、前記外部
    入力信号により前記第1の入力トランジスタに対して相
    補的に動作する第2の入力トランジスタと、前記第2の
    入力ノードと低電源との間に接続され、前記第2の入力
    トランジスタの定電流負荷となる第2の定電流負荷手段
    と、前記出力ノードと低電源との間に接続され、前記第
    2の入力ノードの電位に基づき導通制御される第2の出
    力トランジスタと、前記第2の入力ノードと低電源との
    間に接続され、前記帰還制御信号に基づき導通制御され
    る第2の出力電流制御用トランジスタとで構成されるN
    型カレントミラー回路と、 前記出力ノードへ出力される出力電圧を増幅し、その増
    幅出力の一方を前記帰還制御信号として出力し、他方を
    外部出力信号として出力する増幅器とを備えたことを特
    徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 外部入力信号を正の定電流に変換する正
    定電流源、及び該正定電流源の出力電流を制御する第1
    の出力電流制御用トランジスタを有するP型カレントミ
    ラー回路と、前記外部入力信号を負の定電流に変換する
    負定電流源、及び該負定電流源の出力電流を制御する第
    2の出力電流制御用トランジスタを有するN型カレント
    ミラー回路とを相互接続した電流加算器を有する入力装
    置と、 前記入力装置より出力される出力信号を増幅する増幅器
    とを備え、前記第1の出力電流制御用トランジスタは、前記P型カ
    レントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定し、
    前記第2の出力電流制御用トランジスタは、前記N型カ
    レントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定する
    機能を有し、 前記増幅器は、外部出力信号の生成用として構成すると
    共に、前記第1及び第2の出力電流制御用トランジスタ
    の駆動用として構成したことを特徴とする半導体入力装
    置。
  3. 【請求項3】 外部入力信号を正の定電流に変換する正
    定電流源、及び該正定電流源の出力電流を制御する第1
    の出力電流制御用トランジスタを有し、高電位基準電圧
    を基に定電流を出力するP型カレントミラー回路と、前
    記外部入力信号を負の定電流に変換する負定電流源、及
    び該負定電流源の出力電流を制御する第2の出力電流制
    御用トランジスタを有し、低電位基準電圧を基に定電流
    を出力するN型カレントミラー回路とを相互接続した電
    流加算器を具備した入力装置を備え、 前記第1の出力電流制御用トランジスタは、前記P型カ
    レントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定し、
    前記第2の出力電流制御用トランジスタは、前記N型カ
    レントミラー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定する
    機能を有し、 前記入力装置より出力される出力信号を増幅して、外部
    出力信号を生成すると共に前記第1及び第2の出力電流
    制御用トランジスタ駆動用の帰還制御信号を生成する増
    器を設けたことを特徴とする半導体入力装置。
  4. 【請求項4】 外部入力信号を正の定電流に変換する正
    定電流源、及び該正定電流源の出力電流を制御する第1
    の出力電流制御用トランジスタを有し、高電位基準電圧
    を基に定電流を出力するP型カレントミラー回路と、前
    記外部入力信号を負の定電流に変換する負定電流源、及
    び該負定電流源の出力電流を制御する第2の出力電流制
    御用トランジスタを有し、低電位基準電圧を基に定電流
    を出力するN型カレントミラー回路とを相互接続した電
    流加算器を有する入力装置と、 前記入力装置より出力される出力信号を増幅して、外部
    出力信号を生成すると共に前記第1及び第2の出力電流
    制御用トランジスタ駆動用の帰還制御信号を生成する増
    幅器とを備えた単位入力装置を複数個設け、前記第1の
    出力電流制御用トランジスタは、前記P型カレントミラ
    ー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定し、前記第2の
    出力電流制御用トランジスタは、前記N型カレントミラ
    ー回路の回路閾値電圧を所定の値に設定する機能を有
    し、前記高電位基準電圧及び前記低電位基準電圧を発生
    する基準電圧発生回路を具備したことを特徴とする半導
    体入力装置。
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