JP3393815B2 - 射出成形機の加熱筒構造 - Google Patents

射出成形機の加熱筒構造

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JP3393815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機の加熱筒
構造の改良、特に熱エネルギーの有効活用技術に関す
る。 【0002】 【従来の技術】プラスチックを処理対象とした射出成形
機では、原料を溶融し射出するために、スクリューを内
蔵した筒体にヒータを巻き、このヒータで必要な加熱温
度に筒体を保ち、原料を加熱し、スクリューで混練し射
出するという操作を行う。加熱温度は原料によって決ま
り、従来のプラスチックでは200〜300℃を加熱温
度とするものが多く、筒体の温度レベルが低いため、大
気への放出熱エネルギーは少量となり、ヒータを剥き出
しのままとするか、作業者の火傷対策を主目的とした簡
単な保護カバーを被せる程度としていた。 【0003】しかし、一部の原料や金属系原料では、加
熱温度が550〜600℃のものがあり、筒体の温度レ
ベルが高くなるため、大気への放出熱エネルギーが無視
できない程になり、熱エネルギー対策を講じる必要がで
てきた。熱エネルギー対策には、保護カバーを断熱材で
構成し、且つ断熱材の厚さを大きくするものが考えられ
るが、全体に大きくなるため熱エネルギーを反射により
ヒータへ戻す方式が提案されている。 【0004】この方式は、例えば実公昭63−1026
3号公報「プラスチック成形機における加熱シリンダ装
置」で提案されたものがその一つであり、この装置は同
公報の第1図に示されるとおり、シリンダ本体1(符号
は公報記載のものを流用。)の外周面に赤外線輻射ヒー
タ10をほぼ密に並べ、それらを反射板8で囲い、この
反射板8を断熱材で囲い、この断熱材を外筒14で囲っ
たものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】赤外線輻射ヒータ10
の輻射面並びに反射板8の反射面が共にシリンダ軸に平
行であるため、赤外線輻射ヒータ10からの熱線は大部
分が同じ赤外線輻射ヒータ10に戻ってくることにな
る。この結果、赤外線輻射ヒータ10に投入する電気エ
ネルギーを節約することはできるが、赤外線輻射ヒータ
10が過熱しやすくなり、制御が難しくなる。また、赤
外線輻射ヒータ10がほぼ密に並んでいるため、反射後
の熱線が直接シリンダ本体1に達することは期待できな
い。熱線をヒータ10でなく、直接シリンダ本体に到達
させることができれば、熱効率をより向上させることが
できる。 【0006】一方、加熱シリンダにおいて、ホッパを通
じてシリンダ内へ投入した原料は先端のノズルに達する
までに溶融させる必要性から、加熱シリンダの温度をホ
ッパ寄りが低温で、ノズル寄りが高温となるように温度
傾斜を付ける必要がある。低温域での余剰熱エネルギー
をより熱エネルギーが必要な高温域へ移動することがで
きれば、より好ましいことであるが、上記公報の装置で
はそれは不可能である。 【0007】この様に上記公報装置には、シリンダの軸
方向への熱の移動が困難であること、反射後の熱線を直
接シリンダ本体に到達させることが困難であるという構
造上の課題が残っていると言える。そこで、本発明の目
的はこれらを解決することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、スクリューを回転及び軸方向移動可能に
筒体に収納し、この筒体の外周面に所定のピッチでヒー
タを取付け、このヒータを含め筒体を保温カバーで囲っ
た射出成形機の加熱筒構造において、保温カバーに、ヒ
ータの発した熱線を反射して筒体へ向わせる鏡面を形成
すると共に、この鏡面の全て又は一部をスクリューの軸
に対して傾斜させたことを特徴とする。ヒータの発した
熱線を、傾斜させた鏡面で好みの箇所へ向わせる。例え
ば、低温域の余剰熱エネルギーを、よりエネルギーを必
要とする箇所へ廻すことができる。 【0009】加えて請求項1は、鏡面を、隣り合うヒー
タ間へ集中的に熱線反射させる凹面にしたことを特徴
とする。鏡面を凹面とすることで、ヒータとヒータとの
間へ反射後の熱線を向わせることができ、直接筒体に熱
エネルギーを与えることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る射出成形機の加熱筒の
断面図であり、加熱筒10は、スクリュー11を回転及
び軸方向移動可能に収納する筒体12と、この筒体12
の外周面13に所定のピッチで取付けたヒータ14・・・
(・・・は複数個を示す。以下同様。)と、これらのヒー
タ14・・・を含め筒体12を囲う保温カバー20とから
なる。15はホッパ、16はノズルである。 【0011】保温カバー20は、断熱材21を外筒22
で囲い、前記断熱材21の内周面側をスクリューの軸2
3に対して傾斜させた傾斜面24・・・とし、この傾斜面
24・・・に鏡面25・・・を取付けた又は形成したことを特
徴とする。鏡面25は、裏面に糊のついたアルミニウム
箔(アルミ箔)、同ステンレス箔、ステンレス薄板、薄
金属板に鏡面を真空蒸着したものなど、いづれでもよ
い。 【0012】全体的な作動を説明すると、ヒータ14・・
・に通電し、筒体12を所定の温度に保ち、ホッパ15
を通じて図示せぬ原料(例えば、樹脂原料や低溶融金属
原料)を筒体12内に投入し、回転するスクリュー11
で混練しながら加熱する。スクリュー11は原料の量が
増加するにつれて原料で押されるため、図右へ移動し、
結果的に筒体12内に所定量の原料を貯溜する。 【0013】原料が溶融できたのちに、スクリュー11
を高速で左へ移動することにより、原料をノズル16を
通じて射出(通常は図示せぬ金型のキャビティ内へ射
出)する。この間、連続的にヒータ14・・・で筒体12
を加熱若しくは温度調整する。 【0014】図2は本発明に係る射出成形機の加熱筒の
作用説明図であり、ヒータ14で発した熱線(輻射熱
線)27・・・を、鏡面25で反射させ、反射後の熱線を
ヒータ14とヒータ14との間に集中させることで、反
射後の熱線を筒体12に直接照射させる。これで、反射
後の熱線でヒータ14自体を加熱する心配はなく、ヒー
タ14が過熱する虞れも無い。 【0015】上記作用を容易に達成するには、鏡面25
を凹面にするとよい。すなわち、入射光(線)をほぼ1
点に集中させることができるからである。また、筒体1
2の外周面13,13を黒色にすることが望ましい。黒
色は反射率が低く、熱吸収率が大きいので、熱効率を高
めることができる。 【0016】図3は本発明に係る射出成形機の加熱筒の
別実施例断面図であり、この加熱筒10は、筒体12及
びヒータ14・・・を保温カバー30で囲い、この保温カ
バー30の断熱材31の内面に鏡面32を形成し、この
鏡面32を単純円筒鏡面33と傾斜鏡面34とで構成
し、傾斜鏡面34をノズル16と逆の領域、すなわち低
温域に配置し、傾斜鏡面34で反射した後の熱線36・・
・を高温域へ向わせることができるようにしたものであ
る。この別実施例は図1の例より、断熱材31の内面の
形状が単純であり、低コストで製造することができる。 【0017】尚、実施例では外筒で断熱材を囲ったが、
外筒を省略してもよい。また、鏡面の形状に断熱材の内
面形状を合せたが、断熱材の内面形状は鏡面の背面形状
と異なっていても差支えない。 【0018】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ヒータを含め筒体を保温カバーで囲
い、この保温カバーに鏡面を形成すると共に、この鏡面
の全て又は一部をスクリューの軸に対して傾斜させたの
で、ヒータの発した熱線を鏡面で好みの箇所へ向わせこ
とができ、例えば、低温域の余剰熱エネルギーを、より
エネルギーを必要とする箇所へ廻すことができるから、
大気への熱放散の抑制と熱エネルギーの有効活用との両
方を達成することができる。 【0019】加えて請求項1は、鏡面を凹面としたの
で、ヒータとヒータとの間へ反射後の熱線を向わせるこ
とができ、直接筒体に熱エネルギーを与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る射出成形機の加熱筒の断面図 【図2】本発明に係る射出成形機の加熱筒の作用説明図 【図3】本発明に係る射出成形機の加熱筒の別実施例断
面図 【符号の説明】 10…加熱筒、11…スクリュー、12…筒体、13…
外周面、14…ヒータ、15…ホッパ、16…ノズル、
20,30…保温カバー、21,31…断熱材、23…
スクリューの軸、25,32…鏡面、27,36…熱
線。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−192542(JP,A) 実開 昭59−97020(JP,U) 実開 昭56−128224(JP,U) 実開 昭59−184623(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/74 B29C 45/62

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 スクリューを回転及び軸方向移動可能に
    筒体に収納し、この筒体の外周面に所定のピッチでヒー
    タを取付け、このヒータを含め筒体を保温カバーで囲っ
    た射出成形機の加熱筒構造において、 前記保温カバーに、ヒータの発した熱線を反射して筒体
    へ向わせる鏡面を形成すると共に、この鏡面の全て又は
    一部をスクリューの軸に対して傾斜させ、 前記鏡面は、隣り合うヒータ間へ集中的に熱線を反射さ
    せる凹面にした ことを特徴とする射出成形機の加熱筒構
    造。
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