JP3393738B2 - 適応信号処理方法 - Google Patents

適応信号処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1個または複数の信号
から評価点における信号を合成するように適応ディジタ
ルフィルタの特性を定め、これにより音響系または振動
系のインパルス応答を解析するようにした適応信号処理
方法。
【0002】
【従来の技術】従来より、音波の空間伝達特性の推定、
機器等からの騒音振動の測定やその低減のために、適応
信号処理を用いた方法が数多く提案されている。
【0003】そのうち、音源または振動源の影響の度合
を調べる寄与診断方法等の従来例として、特開平5−2
6722号が挙げられる。
【0004】これは 機器等の周辺の複数点で検出され
る騒音、もしくは振動の各信号をそれぞれ適応フィルタ
に入力し、その適応フィルタの出力信号の和と、騒音も
しくは振動を評価する評価点で検出される騒音もしくは
振動の信号との残差が最小になるように、前記適応フィ
ルタの係数を更新し、一定値に収束した時の各適応フィ
ルタの出力信号を用いて、評価点における騒音もしくは
振動に対して音源もしくは振動源が寄与している度合を
解析するものである。
【0005】また、音波の空間伝達特性の推定では、信
号発生源からの信号を適応フィルタに入力し、前記適応
フィルタの出力信号と、前記信号発生源からの信号を音
波として空間に放射し、設置した測定点で検出される騒
音情報の信号との差の残差信号が最小になるように、適
応フィルタの係数を更新し、そのフィルタ係数を収束さ
せ、収束した適応フィルタ係数を用いて測定点までの空
間の伝達特性を推定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の適応信
号処理方法では、高残響場等の残響時間の長い環境での
場合、インパルス応答が精度よく推定できないため、適
応フィルタの出力信号の和と、騒音もしくは振動の評価
点で検出される騒音もしくは振動の信号との残差が適応
し切れずに、多く残ってしまうという問題がある。
【0007】さらに、直接波と反射波の時間間隔が長い
場合には、反射波まで表現しようとすると、適応フィル
タのタップ数を多くとる必要があった。
【0008】本発明の目的は、高残響場等での騒音・振
動の測定や音源・振動源の寄与診断等を正確に行え、構
成の簡単な適応信号処理方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の1個又
は複数個の時系列信号を1個又は複数個の1段目適応フ
ィルタの各々に入力し、該適応フィルタの出力信号の和
と前記第1の時系列信号とは別の第2の時系列信号との
差を表す第1の残差信号が最小になるように、前記1段
目適応フィルタの係数を更新するとともに、前記第1の
時系列信号を1個又は複数個の2段目適応フィルタの各
々に入力し、該適応フィルタの出力信号の和と前記第1
の残差信号との差を表す第2の残差信号が最小になるよ
うに前記2段目適応フィルタを更新することを特徴とす
る適応信号処理方法を開示する。
【0010】また本発明は、前記1段目及び2段目の適
応フィルタに入力される前記第1の時系列信号を、その
遅延時間が可変な遅延手段により遅延できるようにした
ことを特徴とする適応信号処理方法を開示する。
【0011】
【作用】適応フィルタを2段設け、さらに、遅延手段に
より1段目と2段目適応フィルタとの間に時間差を設
け、遅延時間を調節することにより、1段目と2段目適
応フィルタをつなぎ合わせた系の特性でより正確に対象
とする系を近似でき、また、直接波と反射波の間隔がか
なり長い系の場合には、直接波に1段目適応フィルタ
を、反射波に2段目適応フィルタを用いれば、より少な
いタップ数でその系を近似できる。
【0012】又、上記の方法を用いることで、測定信号
の評価点への寄与率や、与えられた騒音または振動伝達
経路の伝達特性をより容易にかつ正確に検出または推定
できる。
【0013】又、上記推定した伝達特性を利用して評価
点に於ける騒音または振動を効果的に抑圧することが出
来、更に上記検出した寄与率を用いて評価点に生じる騒
音または振動を模擬的に生成することが出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本発明を寄与率解析システムに適用した
時の全体構成を示す図である。同図に示した寄与率解析
システムは、機器1から発生された騒音もしくは振動の
情報を得るマイクロフォン等のセンサ2a、2b、2c
と、機器1より一定距離離れた評価点(人間の耳元付
近)に設置したマイクロフォン3と、センサ2a、2
b、2cで検出された信号がマイクロフォン3に対して
どのくらい寄与しているかを解析する寄与率解析装置4
と、表示部5から構成されている。
【0015】図1は上記の寄与率解析装置4の一実施例
を示すブロック図で、前記センサ2a、2b、2cで得
られた騒音もしくは振動の信号およびマイクロフォン3
で得られた騒音信号は、それぞれローパスフィルタ40
1〜404で帯域制限を受け、さらにA/D変換器41
1〜414でディジタル信号に変換される。センサ2
a、2b、2cに基づくディジタル信号は、それぞれ1
段目の適応ディジタルフィルタ(ADF)431〜43
3に入力され、ここでフィルタ係数との畳み込み演算が
施されて出力信号y1、y2、y3が生成される。この
とき、必要に応じて遅延回路421〜423によりディ
ジタル信号を遅延する。次に適応ディジタルフィルタ4
31〜433の出力y1〜y3は加算回路451で加算
されてS1とされ、これと評価点に設置されたマイクロ
フォンからの騒音信号をディジタル化したディジタル信
号dとの差信号e1が減算回路46で算出される。適応
アルゴリズム回路441〜443は、上記差信号e1が
最小となるように適応ディジタルフィルタ431〜43
3の係数を更新していく。
【0016】さらに、前記センサ2a、2b、2cから
得られたディジタル信号は、遅延回路424〜426で
必要に応じて一定時間遅延された後、それぞれ2段目の
適応ディジタルフィルタ(ADF)434〜436に入
力され、ここでフィルタ係数との畳み込み演算が施され
て出力信号y4、y5、y6が生成される。ここで遅延
回路424〜426の遅延時間は、遅延設定回路471
により1段目の遅延回路421〜423の遅延時間に連
動して設定される。次に適応ディジタルフィルタ434
〜436の出力y4〜y6は加算回路452で加算され
てs2とされ、これと1段目の適応ディジタルフィルタ
431〜433で処理しきれなかった前記の差信号e1
との差信号e2が減算回路462で算出される。適応ア
ルゴリズム回路444〜446は、上記差信号e2が最
小となるように、適応ディジタルフィルタ434〜43
6の係数を更新していく。なお、残差判定回路72は、
1段目の適応ディジタルフィルタに基づく差信号e1の
大きさに対するしきい値を設定し、差信号e1がそのし
きい値より大きければ、2段目の適応ディジタルフィル
タを用い、小さければ用いないようにするものである。
【0017】以上の動作をくり返し、1段目および2段
目の適応ディジタルフィルタ系の係数が一定値に収束し
たとき、各適応ディジタルフィルタ431〜436の出
力y1〜y6から、評価点に対する各センサ設置位置か
らの騒音もしくは振動の寄与率を解析する。また、解析
された寄与率、各適応ディジタルフィルタの係数等は表
示部5に出力し表示する。
【0018】寄与率の解析方法としては、前記センサ2
a、2b、2cに対応する適応ディジタルフィルタ出力
信号のパワーを、個々の適応ディジタルフィルタ431
〜436の出力信号y1〜y6及び差信号e2それぞれ
のパワーの和で除した値を、前記各センサに関する寄与
率とする。例えば、前記センサ2aの寄与率は、次式で
表わされる。
【数1】
【0019】本実施例によると、1段目の適応ディジタ
ルフィルタ431〜436へ入力する手前に、遅延回路
421〜423を設け、これにより遅延時間を調節する
ことができる。従って直接波の到達に時間のかかるよう
な系の場合には、前記遅延回路にて時間遅れ分だけ遅延
させることにより、適応ディジタルフィルタの同一タッ
プ数で表現できるインパルス応答が長くできる。また、
2段目の適応ディジタルフィルタ434〜436へ入力
する手前に、遅延回路424〜426を設けたことによ
り、1段目の適応ディジタルフィルタと組み合わせて、
様々な音環境でのインパルス応答を表現できる。なお、
これら遅延回路の遅延時間の設定は、適応ディジタルフ
ィルタの遅延時間を種々変化させて適応ディジタルフィ
ルタの係数調整を行い、その誤差がより小さくなるよう
な遅延時間とすることにより行う。
【0020】図3はそのインパルス応答の1例を示して
いる。この図に示すような直接波と反射波の時間間隔が
長いような系では、遅延回路により、直接波は1段目適
応フィルタ、反射波は2段目適応フィルタと分けてイン
パルス応答を求めることができ、タップ数を有効に使え
る。また、1段目、2段目の適応ディジタルフィルタの
タップ数を、それぞれ可変設定可能な構造としておけ
ば、遅延回路と組合せて適応ディジタルフィルタの調整
がより正確且つ容易に行えるようになる。さらに、適応
フィルタは2段だけではなく、状況、周辺環境に応じ
て、3段、4段と並列に複数の適応フィルタを設けるこ
とができる。また、差信号e1及びe2をD/A変換し
て音声として出力することで、適応ディジタルフィルタ
の集束状況を知ることができる。
【0021】本実施例は、騒音を発生する一般機器、例
えば、掃除機、空調機、車両等にも適用できる。さら
に、騒音もしくは振動の情報を得るセンサ、及びスピー
カ等はその個数を増やすことで測定点を増やすことがで
きる。また、センサとしては、マイクロフォン、振動セ
ンサだけでなく、時間的に変動する時系列信号を検出で
きるセンサ、例えば、アンテナ、光センサ等であっても
本実施例を適用できることはいうまでもない。
【0022】図4は、本発明になる能動消音装置の一実
施例を示すブロック図である。本装置は、機器6からの
騒音の情報を得るマイクロフォン等の基準センサ7と、
騒音を低減したい目標位置に前記騒音から伝播する音波
と逆位相同振幅の音波(付加音波)を送るための付加音
源であるスピーカ8と、前記目標位置に設置されて機器
6からの音波及びスピーカ8からの付加音波を検出する
消音エラーセンサとしてのマイクロフォン10と、スピ
ーカ8からの付加音波の発生を制御するコントローラ9
から成っている。
【0023】コントローラ9には、ここの制御に必要
な、スピーカ8への入力信号とマイクロフォン10の出
力信号との間の推定伝達関数93が用いられている。図
5は、この推定伝達関数93の推定を行うための測定シ
ステムを示すブロック図で、本発明の適応信号処理方法
を用いたシステムとなっている。そして図5において、
スピーカ8とマイクロフォン10は、図4の実際の減音
装置で用いるときと同じ環境下の同じ位置に配置されて
いるものとする。図5に於て、雑音信号発生源501か
らの基準信号s21はA/D変換器502でディジタル
形態の基準信号s22とされ、該基準信号s22はD/
A変換器503とパワーアンプ504を介してスピーカ
8に与えられ、音波が放射される。また、前記基準信号
s22は、1段目の適応ディジタルフィルタ(ADF)
505に入力され、フィルタ係数との畳み込み演算が行
われて信号s23が生成される。スピーカ8からの放射
音波はマイクロフォン10で検出され、A/D変換器5
09によりディジタル化され、ディジタル信号s25と
される。この信号s25と上記信号s23との差信号e
21が減算回路510で求められ、この差信号e21が
最小となるように、適応アルゴリズム507は適応ディ
ジタルフィルタ505の係数を更新していく。このと
き、必要に応じて遅延回路511により基準信号s22
を遅延する。
【0024】さらに、前記基準信号s22は遅延回路5
12により必要に応じて一定時間遅延され、2段目の適
応ディジタルフィルタ(ADF)506に入力され、フ
ィルタ係数との畳み込み演算が行われて信号s24が生
成される。この出力信号s24と、1段目の適応ディジ
タルフィルタで処理しきれなかった前記差信号e21と
の差e22が減算回路513で求められ、この差信号e
22が最小となるように、適応アルゴリズム508は適
応ディジタルフィルタ506の係数を更新していく。以
上の動作をくり返して各適応ディジタルフィルタの係数
を収束させ、その収束した値から推定伝達関数93が求
められる。
【0025】上記のようにして求められた推定伝達関数
93を用いた図4の能動消音装置の動作を次ぎに説明す
る。機器1の騒音情報として前記基準センサ7から出力
された検出信号s11は、前記A/D変換器92でディ
ジタル化されて基準信号s12とされ、さらに適応ディ
ジタルフィルタ90の畳み込み演算が行われて信号s1
6に変換される。この信号s16は、D/A変換器94
でアナログ化され、パワーアンプで増幅されてスピーカ
8から放射される。前記マイクロフォン10はこの放射
音と機器1からの騒音の加わった音波を検出し、その出
力はA/D変換器95でディジタル信号s14とされ
る。一方、前記基準信号s12と前記推定伝達関数93
との畳み込み演算により仮想入力信号s13が生成さ
れ、この信号s13と前記信号s14を用いて、適応ア
ルゴリズム91により信号s14の自乗値が最小となる
ように、適応ディジタルフィルタ90の係数が更新され
る。
【0026】本実施例は、騒音を発生する一般機器、例
えば、空調機、車両等にも適用できる。また上記実施例
において、騒音もしくは振動の情報を得るセンサ、及び
スピーカ等は個数を増やすことができる。さらに、図5
の推定伝達関数を求める際の適応フィルタは2段だけで
はなく、状況、周辺環境に応じて、3段、4段と並列に
複数の適応フィルタを設けることができる。
【0027】図6は、本発明の適応信号処理方法を用い
た音環境シミュレータの実施例を示すブロック図で、騒
音源である機器11の騒音もしくは振動の情報を得るマ
イクロフォン等のセンサ12a、12b、12cと、機
器11より一定距離離れた評価点(人間の耳元付近)に
設置されたマイクロフォン13と、センサ12a、12
b、12cで検出された信号がマイクロフォン13に対
してどのくらい寄与しているかを解析するための寄与率
解析装置14と、その寄与率解析装置14で得られた寄
与率等をセンサ12a、12b、12cで検出した信号
対応に分配し、評価点での騒音を合成するための音合成
手段15と、合成した音を出力するスピーカ16a、1
6b、及び合成音を再生する部屋17に設置されたダミ
ーヘッド18から成っている。ここで音声合成部15の
構成は図7に示されている。
【0028】この構成において、寄与率解析装置14
は、図1の実施例で説明したものであって、センサ12
a〜12cが検出した騒音が、マイクロフォン13で検
出した評価点の騒音にどれくらい寄与しているかの寄与
率を算出して出力する。この各寄与率は、音声合成手段
15の寄与率分配回路151により各センサ12a〜1
2c対応の寄与率に分配され、ディジタルフィルタ15
2a〜152cへそれぞれ入力される。また、前記寄与
率解析手段14の収束時の各適応ディジタルフィルタ係
数がディジタルフィルタ152a〜152cにその係数
としてコピーされる。各ディジタルフィルタ152a〜
152cに於ては、そのフィルタの伝達関数と入力寄与
率との畳み込み演算が行われ、ディジタル信号sa、s
b、scが出力される。これらの信号は加算回路153
で加算され、合成信号sをとして空間補正回路154へ
入力される。
【0029】記憶媒体155には、様々な伝達特性(残
響特性等)を持つ空間での伝達特性の測定値がデータベ
ース化して格納されており、空間補正回路154では、
記憶媒体155から呼び出した伝達特性と上記合成信号
sとの畳み込み演算を行う。さらに、合成音を再生する
部屋17内でのスピーカ16a、16bから評価する人
間もしくはダミーヘッド18までの逆伝達特性を表わす
逆フィルタ156と上記空間補正回路154出力との畳
み込み演算を行い、演算結果をD/A変換器でアナログ
信号に変換し、スピーカ16a、16bから出力する。
このようにして様々な特性を有する空間での製品音が再
現できる。
【0030】本実施例は騒音を発生する一般機器、例え
ば、掃除機、空調機、車両等にも適用出来る。さらに、
騒音もしくは振動の情報を得るセンサ、および、スピー
カ等は個数を増やすことが出来る。さらに、寄与率解析
装置14に於る適応フィルタは2段だけではなく、状
況、周辺環境に応じて、3段、4段と並列に複数の適応
フィルタを設けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、適応信号処理におい
て、適応フィルタを2段設け、さらに、各適応フィルタ
と遅延時間の組み合わせによって、高残響場等様々な環
境下での音響系のインパルス応答の算出や音場の伝達関
数の推定を高精度に行え、また同様な環境下での消音装
置や音環境シミュレータの実現が可能になる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】寄与率解析装置の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】寄与率解析システムの全体構成を示すブロック
図である。
【図3】インパルスレスポンスの一例を示す図である。
【図4】能動消音装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に於る推定伝達関数を求めるシステムの一
実施例を示す図である。
【図6】本発明の音環境シミュレータの一実施例を示す
全体構成図である。
【図7】図6の音声合成手段の詳細を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1、6、11 騒音を発生する機器 2a、2b、2c、7 センサ 3、10、13 マイクロフォン 4、14 寄与率解析装置 421〜426 遅延回路 431〜433 1段目の適応ディジタルフィルタ 434〜436 2段目の適応ディジタルフィルタ 451、452 加算回路 461、462 減算回路 481 残差判定回路 505、506 適応ディジタルフィルタ 510、513 減算回路 511、512 遅延回路 8 消音用スピーカ 9 コントローラ 90 適応ディジタルフィルタ 93 推定伝達関数 16a、16b 音再現用スピーカ 15 音合成手段 18 人間もしくはダミーヘッド
フロントページの続き (72)発明者 大木 克夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 太田 義注 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01H 17/00 G01H 3/00 G10K 11/178

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の1個又は複数個の時系列信号を1
    個又は複数個の1段目適応フィルタの各々に入力し、該
    適応フィルタの出力信号の和と前記第1の時系列信号と
    は別の第2の時系列信号との差を表す第1の残差信号が
    最小になるように、前記1段目適応フィルタの係数を更
    新するとともに、 前記第1の時系列信号を1個又は複数個の2段目適応フ
    ィルタの各々に入力し、該適応フィルタの出力信号の和
    と前記第1の残差信号との差を表す第2の残差信号が最
    小になるように前記2段目適応フィルタを更新すること
    を特徴とする適応信号処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の時系列信号を入力とする3段
    目あるいは必要に応じてそれ以降の適応フィルタを設
    け、該各適応フィルタの係数をその出力の和と1段前の
    適応フィルタにより生成された残差信号との差が最小に
    なるように更新することを特徴とする請求項1記載の適
    応信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記1段目及び2段目の適応フィルタに
    入力される前記第1の時系列信号を、その遅延時間が可
    変な遅延手段により遅延できるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の適応信号処理方法。
  4. 【請求項4】 前記2段目適応フィルタ側の遅延時間
    を、前記1段目適応フィルタ側の遅延時間に連動して設
    定するようにしたことを特徴とする請求項3記載の適応
    信号処理方法。
  5. 【請求項5】 前記1段目適応フィルタ側の遅延時間
    を、当該遅延時間を変化させたときに得られる前記第1
    の残差信号が最小となる値に設定し、 さらに前記2段目適応フィルタ側の遅延時間を、当該遅
    延時間を変化させたときに得られる前記第2の残差信号
    が最小となる値に設定することを特徴とする請求項3記
    載の適応信号処理方法。
  6. 【請求項6】 前記1段目及び2段目適応フィルタの各
    々を、そのタップ数が可変な構造としたことを特徴する
    請求項1記載の適応信号処理方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の残差信号に対するしきい値を
    設け、前記残差信号が前記しきい値より大きいときだけ
    前記2段目の適応フィルタに於る係数の更新処理を行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の適応信号処
    理方法。
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