JP3393695B2 - 人工角膜 - Google Patents

人工角膜

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JP3393695B2 JP33556793A JP33556793A JP3393695B2 JP 3393695 B2 JP3393695 B2 JP 3393695B2 JP 33556793 A JP33556793 A JP 33556793A JP 33556793 A JP33556793 A JP 33556793A JP 3393695 B2 JP3393695 B2 JP 3393695B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、角膜疾患により、視覚
機能が低下した角膜を置換し、視覚機能を回復させるた
め用いる人工角膜に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、PMMAやシリコンなどの合成樹
脂材料よりなる人工角膜に比べ周囲の角膜組織との馴染
みが良く、人工角膜と天然の角膜との間に空隙が生じる
ことのないチタン系金属などの生体適合性を有する金属
材料で支持部材を構成した人工角膜が提案されてきた。 【0003】その例として、アルアドナ・キュルコワ氏
などが提案した人工角膜(Kline Oczna 8
4:379ー380〔1982〕)の如く、光学部材を
PMMAやシリコンなどの合成樹脂材料で形成するとと
もに、支持部材を純チタン、チタン合金またはタンタル
などの生体適合性を有する金属材料で構成した人工角膜
が用いられた。このような人工角膜には図6に示すよう
な円筒状をした光学部材A、および該光学部材Aを嵌合
するための中央孔C1 を備えるリングCと該リングCの
左右に一体的に形成されがフラップD,Dよりなる支持
部材Bより構成される人工角膜20や、図7に示すよう
な楯状の支持部材Eの中央孔E1 に円筒状の光学部材A
を嵌合した人工角膜30のようなものがあった。これら
の人工角膜20,30は支持部材B、Eが上記の金属材
料よりなるため角膜組織との馴染みが良好で、さらに加
工性に優れるので支持部材の厚みを極めて小さくするこ
とができ、手術侵襲がほとんどないという効果があっ
た。 【0004】 【従来技術の課題】しかしながら、上記従来技術の人工
角膜はいずれも、光学部材の周囲に形成した溝や段部
に、支持部材の中央孔の周縁部位全体を無理やり圧入す
るような構造となっており、圧入の際の応力により支持
部材に変形をきたし、この結果、支持部材と角膜または
光学部材の間に隙間が生じ、細菌侵入の原因となってい
た。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の人工角膜は、支持部材の中央孔の周辺に部
分的な内方張出領域を形成し、他方上記光学部材には前
記支持部材の内方張出領域を収容して支持部材を嵌着す
べく嵌合部の対応する溝を形成した。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて詳述す
る。図1乃至図3は、人工角膜1を示し、2は中央孔2
aによって光学部材3を支持する支持部材で、純チタン
またはチタン合金より構成され、また形状は、全体とし
て截頭ドーム状をなし、本体2cに複数の貫通孔2bを
備えているとともに、図1および図2に示すように、支
持部材2の中央孔2aの周縁には、それそれ120°回
転した位置に、内方張出領域2dを形成している。な
お、この内方張出領域2dの形状は図1に示すように半
円状や図2に示すように略三角形状など任意の形状で良
い。 【0007】また、上記光学部材3は、単結晶アルミナ
(サファイア)又はPMMAやシリコンなど生体為害性
のない透光性材料よりなり、前面3aと後面3bが光学
的に適当な曲率を有する円盤状をなすとともに、光学部
材は、図3に示すように前部位3fに対し後部位3gが
小径であり、支持部材2を後側から嵌合する構造となっ
ており、さらに、上記前部位3fと後部位3gの括れ部
位であって、上記内方張出領域2dに対応する位置に溝
3dを形成してある。なお、支持部材2と光学部材3を
組み合わせるには、図3に示すような円筒状の治具Bを
用いることができ、この治具Bによって内方張出領域2
dを押し込んで、該内方張出領域2dを溝3dに嵌着す
る。 【0008】上記人工角膜1によれば、光学部材2の圧
入によらず、すなわち支持部材2に過大な応力を加える
ことなく、支持部材2と光学部材3を組み立て、両者を
嵌着することができるので、支持部材2と角膜Kまたは
光学部材3の間に隙間が生じることがなく、よって細菌
の侵入がない。 【0009】図4は、本発明の他の実施例に係る人工角
膜1の分解斜視図を示し、支持部材2の中央孔2aの一
部分を幅狭とするべく一対の内方張出領域2d,2dを
形成してあり、他方、光学部材3には、上記支持部材2
の中央孔2aに嵌合すべく、該中央孔2aと平面視概略
同一形状であって中央孔2aに嵌合する嵌合部3cを有
するとともに、前記支持部材2の内方張出領域2dを収
容して支持部材2に嵌着すべく嵌合部3cの根本部位に
対応する溝3dを形成してある。 【0010】この人工角膜1を組み立てるには、支持部
材2の中央孔2aに対し、光学部材3の嵌合部3cを平
面視で完全に重なり合うようにし、支持部材2の下側か
ら光学部材3の嵌合部3cを中央孔2aに嵌合する。こ
れによって前記溝3d内に支持部材2の前記内方張出領
域2d,2dが嵌合して取着する。 【0011】図5は、前記人工角膜1を天然の角膜K内
に装着した状態を示し、支持部材2の本体2cが角膜K
の前層Fと後層Nとの間に挿入される中央孔2aに嵌合
した光学部材3を支持することによって、人工角膜1が
上記角膜K内に固定される。 【0012】このような人工角膜1によれば、支持部材
2と光学部材3を組み立てる時に、支持部材2に形成し
た中央孔2aの周縁の一部、すなわち内方張出領域2d
のみを溝3dに押し込めばよく、支持部材2に過大な応
力を加える必要がない。 【0013】以下、上記支持部材2の作製方法について
説明する。まず、純チタンまたはチタン合金よりなる厚
み0.01〜0.3mm程度のシート状の薄板に公知の
フォトエッチング法により、内方張出領域2dを備えた
中央孔2aと貫通孔2bを穿設した円盤上の支持部材2
を多数個、一度に形成し、この円盤上の支持部材2にさ
らにプレス成型加工を加えることによって角膜Kの曲率
を有する截頭ドーム状の支持部材2を成型することがで
きた。 【0014】なお、上記支持部材2の厚みが0.01m
mより小さい時には、成形した支持部材2がすぐに変形
してしまい、他方0.3mmより大きい時には、貫通孔
2b内での角膜Kの両側からの接合が不充分であった。 【0015】 【発明の効果】叙上のように、本発明の人工角膜は、支
持部材の中央孔の一部分を幅狭とするべく内方張出領域
を形成し、他方上記光学部材は前記支持部材の内方張出
領域を収容して支持部材を嵌着すべく対応する溝を形成
したことにより、光学部材の圧入によらず、すなわち支
持部材に過大な応力を加えることなく、支持部材と光学
部材を組み立て、両者を嵌着することができる。したが
って、支持部材と角膜または光学部材の間に隙間が生じ
ることがなく、よって細菌による感染を引き起こさず、
人類の福祉に貢献するところ大である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係る人工角膜を示す分解斜視
図である。 【図2】本発明の実施例に係る人工角膜を示す分解斜視
図である。 【図3】支持部材と光学部材の嵌着部位を示す図1ある
いは図2の人工角膜の要部断面図である。 【図4】本発明の他の実施例に係る人工角膜を示す分解
斜視図である。 【図5】図4の人工角膜を角膜内に移植した状態を示す
断面図である。 【図6】従来の人工角膜の斜視図である。 【図7】従来の人工角膜の斜視図である。 【符号の説明】 K 角膜 F 前層 N 後層 1 人工角膜 2 支持部材 3 光学部材 3c 嵌合部 3d 溝 2a 中央孔 2b 貫通孔 2c 本体 2d 内方張出領域

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 角膜移植時に代用角膜として使用するも
    の、あるいは角膜を置換するため生体為害性のない透光
    性材料よりなる光学部材を、純チタンまたはチタン合金
    よりなる支持部材に穿設した中央孔に取着してなる人工
    角膜であって、上記支持部材は中央孔の周辺に部分的な
    内方張出領域を有し、該内方張出領域を上記光学部材の
    嵌合部に形成した溝中に嵌入して取着したことを特徴と
    する人工角膜。
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