JP3393395B2 - 歪み補償回路 - Google Patents

歪み補償回路

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正 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歪み補償回路に関
し、特にアナログ光伝送用受光回路の出力信号の歪みを
補償する歪み補償回路に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ光伝送受光回路が文献「アナロ
グ用広帯域PIN―AMPモジュール」(1993年3
月電子情報通信学会春期大会 講演論文集[分冊4]B
―991)に記載されている。この受光回路は、図3に
示されているように、光信号を受光して電流信号に変換
する受光素子2と、この受光出力電流を電圧に変換する
電流・電圧変換回路4と、この変換出力を増幅する出力
増幅器18とを含んで構成されている。なお、図中の3
a及びbは正バイアス電源、5は増幅器、6は帰還抵
抗、11は出力端子である。
【0003】かかる構成からなる受光回路17におい
て、光信号が受光素子2に入力されると電流信号に変換
され、この電流信号が電流・電圧変換回路4で電圧信号
に変換される。電流・電圧変換回路4で変換された電圧
信号は、出力増幅器18で増幅され、出力端子から出力
される。
【0004】しかしながら、かかる受光回路17で周波
数の異なる2波以上の搬送波を含む信号を伝送するアナ
ログ光信号を受光した場合に、回路を構成する受光素子
2、電流・電圧変換回路4、出力増幅器18等の各素子
の非線形性により、相互変調歪みが発生するという問題
点がある。
【0005】また、受光回路17が低雑音になるように
回路素子を選択すると共に、光変調度と電流・電圧変換
回路4の電流・電圧変換利得とを大きく設定すると、電
流・電圧変換回路4と出力増幅器18の出力レベルが高
くなり相互変調歪みが大きくなる。このため、受光回路
17において低相互変調歪みかつ低雑音の出力信号を得
ることが困難であるという問題点がある。
【0006】そこで、かかる問題点を解決するために
は、歪み補償回路を設ける必要がある。図4は特開昭6
1―128767号公報に記載されている歪み補償回路
の原理を示す構成図である。図において、従来の歪み補
償回路は、電力系統線路19a及び19bと、これら電
力系統線路19aと19bとの間に接続された共振手段
20と、電力系統線路19a及び19bを介して電力供
給される負荷21とを含んで構成されている。共振手段
20は、例えばコイルとコンデンサとが直列接続された
構成とする。
【0007】かかる構成において、共振手段20が共振
動作することにより、高調波電流に周波数が等しく、か
つ逆位相の振幅電流が発生すると共に、この共振電流を
電力系統に供給する。そして、この共振手段20の共振
動作を制御することによって、高調波電流を減衰させる
のである。これにより、電力系統の高調波歪みを補償す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特許公報に記載されている従来の歪み補償回路は、共
振手段の共振周波数によって発生する歪みしか補償でき
ないため、周波数の異なる2波以上の任意の搬送波を含
む信号を伝送するときに発生する相互変調歪みを全て補
償することができないという欠点がある。また、かかる
歪み補償回路は、奇数次の歪み成分だけ補償するため、
図3の受光回路17に用いたとしても、偶数次の歪み成
分を補償することができないという欠点がある。さら
に、かかる歪み補償回路は、レベルの低い歪みを補償す
ることができないという欠点もあった。
【0009】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は周波数の異な
る2波以上の搬送波を含む信号を伝送する場合における
相互変調歪みを確実に補償することのできる歪み補償回
路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、周波数
の異なる2波以上の基本搬送波を含むアナログ光信号を
受光し電流に変換する受光回路と、前記変換された電流
を電圧に変換する電流/電圧変換回路と、前記変換され
た電圧値を増幅する増幅回路とを備えるアナログ光伝送
用受光回路において、前記各回路の非線形性の動作特性
により起因し前記基本搬送波から生じた相互変調歪みと
略同一でかつ逆相の歪み信号を発生する歪み発生手段
と、前記歪み信号と前記増幅回路の増幅出力とを合波す
る合波手段とを含み、この合波手段の合波出力を導出す
るようにしたことを特徴とするアナログ光伝送用受光回
路を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の作用は以下の通りであ
る。
【0012】歪み発生源となる増幅回路において発生す
る波形歪みと略同一でかつ逆相の歪みを有する歪み信号
を発生する。この歪み信号と増幅回路の増幅出力とを合
波し、この合波手段の合波出力を導出する。歪み信号
は、増幅回路の増幅出力に応じて偶数次の歪み、奇数次
の歪みを夫々発生させ、両歪みを位相反転後に合波して
作成する。
【0013】次に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0014】図1は本発明による歪み補償回路の一実施
例の構成を示すブロック図であり、図3と同等部分は同
一符号により示されている。図1においては、図3の場
合と同様に、受光回路に設けた歪み補償回路の構成が示
されている。
【0015】図において、本発明の一実施例による歪み
補償回路を含む受光回路1は、歪み発生源となる受光素
子2、電流・電圧変換回路4及び出力増幅器8と、電流
・電圧変換回路4の出力を分配する分配器7aと、この
分配出力に応じて歪みを発生する歪み発生回路10と、
出力増幅器8の出力の位相調整を行う位相調整器9a
と、この位相調整出力と歪み発生回路10において発生
した歪みとを合波する合波器7bとを含んで構成されて
いる。なお、T1及びT2は入力端子、T3及びT4は
出力端子である。
【0016】かかる構成において、受光素子2は受光し
た光信号を電流信号に変換する。受光素子2は、受光し
た光信号を電流信号に変換する。受光素子2は、受光し
た光信号に周波数の異なる2波以上の搬送波が含まれて
いるとき、その非線形性等によって相互変調歪みを発生
する。
【0017】電流・電圧変換回路4は受光素子2に接続
され、受光素子2が変換した電流信号を電圧信号に変換
する。電流・電圧変換回路4は、周波数の異なる2波以
上の搬送波が含まれている信号を出力するときに、その
非線形性により相互変調歪みを発生する。
【0018】電流・電圧変換回路4で発生する相互変調
歪みは、出力レベルが大きくなるほど発生量が増える。
このため、受光回路1を低雑音特性にするように電流・
電圧変換回路4の電流・電圧変換利得を大きくして出力
レベルを大きくすると、電流・電圧変換利得の増加に伴
い、相互変調歪みが増大する。電流・電圧変換回路4に
おける電流・電圧変換利得の調整は、電流・電圧変換回
路4が図1に示されているような帰還増幅回路である場
合には、帰還抵抗6の抵抗値を変化させることで行うこ
とができる。
【0019】電流・電圧変換回路4から出力された電圧
信号は分配器7aに入力され、同じ周波数で同じレベル
かつ同じ位相の信号を2つの出力端子から夫々出力す
る。
【0020】分配器7aの一方の出力信号は出力増幅器
8に入力され、他方の出力信号は歪み発生回路10に入
力される。
【0021】出力増幅器8は、分配7aから得る信号を
増幅して出力する。出力増幅器8は、周波数の異なる2
波以上の搬送波が含まれている信号を出力するときに、
その非線形性により相互変調歪みを発生する。出力増幅
器8で発生する相互変調歪みは、出力レベルが大きくな
ればなるほど発生量が増える。
【0022】このため、受光回路1を低雑音特性にする
ために例えば、出力増幅器8の出力信号を大きくする
と、出力レベルの増大に伴い相互変調歪みが増大する。
【0023】歪み発生回路10は、分配器7aの他方の
出力信号を用いて、出力増幅器8の出力端子T2の信号
に含まれる相互変調歪みと同じ周波数で同じレベルの相
互変調歪みを発生し、出力増幅器8の出力端子T2への
信号に含まれる相互変調歪みとは逆位相の相互変調歪み
を出力する。
【0024】出力増幅器8の出力信号は、位相調整器9
aを介して合波器7bに入力される。このとき、位相調
整器9aは、歪み発生器10の遅延による位相のずれを
吸収する。
【0025】位相調整器9aから出力された信号と、歪
み発生回路10から出力された相互変調歪みは、合波器
7bに夫々入力される。このとき、位相調整器9aから
出力された信号に含まれる相互変調歪みは、歪み発生回
路10から出力された相互変調歪みによって打ち消さ
れ、合波器7bから低相互変調歪みの信号が出力され
る。合波器7bから出力された信号は、出力端子11よ
り出力される。
【0026】ここで、歪み発生回路10の内部構成例に
ついて図2を参照して説明する。図2において、歪み発
生回路10は、分配器7aの出力信号を分配する分配器
7cと、この分配出力を減衰させる可変減衰器12a及
び12bと、可変減衰器12aの減衰出力に応じて偶数
次歪みを発生する偶数次歪み発生回路15と、可変減衰
器12bの減衰出力に応じて奇数次歪みを発生する奇数
次歪み発生回路16と、偶数次歪み発生回路15からの
偶数次歪みの位相を反転させる位相調整器9bと、奇数
次歪み発生回路16からの奇数次歪みの位相を反転させ
る位相調整器9cと、これら両位相調整器による位相反
転後の偶数次歪み及び奇数次歪みを合波する合波器7e
とを含んで構成されている。
【0027】かかる構成において、分配器7aの他方の
出力信号をさらに分配し、同じ周波数で同じレベルかつ
同じ位相の信号を2つの出力端子から出力する。
【0028】分配器7cの一方の出力信号は、可変減衰
器12aを介して偶数次歪み発生回路15に入力され
る。このとき、可変減衰器12aは、偶数次歪み発生回
路15の偶数次相互変調歪みの発生量を調整し、出力増
幅器8の出力端子T2の信号に含まれる偶数次相互変調
歪みと歪み発生回路の出力端子T4の信号に含まれる偶
数次相互変調歪みを同じレベルにする。
【0029】分配器7cの他方の出力信号は、可変減衰
器12bを介して奇数次歪み発生回路16に入力され
る。このとき、可変減衰器12bは、奇数次歪み発生回
路16の奇数次相互変調歪みの発生量を調整し、出力増
幅器8の出力端子T2の信号に含まれる奇数次相互変調
歪みと歪み発生回路の出力端子T4の信号に含まれる奇
数次相互変調歪みとを同じレベルにする。
【0030】偶数次歪み発生回路15から出力される偶
数次相互変調歪みは、歪み発生回路の出力端子T4で図
1の出力増幅器8の出力端子T2の信号に含まれる偶数
次相互変調歪みと逆位相になるように位相調整器9bで
位相を調整した後、合波器7eの一方の入力端子に入力
される。
【0031】奇数次歪み発生回路16から出力される奇
数次相互変調歪みは、歪み発生回路の出力端子T4で図
1の出力増幅器8の出力端子T2の信号に含まれる奇数
次相互変調歪みと逆位相になるように位相調整器9cで
位相を調整した後、合波器7eの他方の入力端子に入力
される。
【0032】合波器7eの出力端子には、偶数次歪み発
生回路15から出力される偶数次相互変調歪みと、奇数
次歪み発生回路16から出力される奇数次相互変調歪み
とを合波した信号が出力される。このとき、歪み発生回
路10は図1の出力増幅器8に入力される信号と同じ信
号を用いて相互変調歪みを発生させているため、合波器
7eから出力される相互変調歪みは図1の出力増幅器8
の出力端子T2の信号に含まれる相互変調歪みと同じ周
波数となる。よって、歪み発生回路10の出力と図1の
出力増幅器8の出力端子T2の信号とを図1中の合波器
7bで合波すると、受光回路1で発生する相互変調歪み
を打ち消すことができる。
【0033】偶数次歪み発生回路15は、コイル分配器
13aと、この分配出力を夫々増幅する増幅器14a及
び14bと、この増幅出力を合波する合波器7dとを含
んで構成されている。また、奇数次歪み発生回路16
は、コイル分配器13bと、この分配出力を夫々増幅す
る増幅器14c及び14dと、この増幅出力を合波する
コイル合波器13cとを含んで構成されている。
【0034】ここで、偶数次歪み発生回路15及び奇数
次歪み発生回路16の動作について説明する。偶数次歪
み発生回路15と奇数次歪み発生回路16とに入力され
る信号X(ω)を、 X(ω)=a(ωt)+b(ωt)2 +c(ωt)3
… とすると、コイル分配器13aの出力信号は、 Y(ω)=k・X(ω) …(1) Y(−ω)=l・X(−ω) …(2) の2波となる。なお、式(1)及び式(2)において、
k、lは共にコイルの挿入損失である。
【0035】この2波は、例えば、増幅器14a及び1
4bを非反転増幅器とすると、増幅器の利得をAとした
とき増幅器14a、14cの出力で、 A・Y(ω)=A・k・X(ω) …(3) A・Y(−ω)=A・l・X(−ω) …(4) となる。なお、式(3)は増幅器14aの出力又は増幅
器14cの出力であり、式(4)は増幅器14bの出力
又は増幅器14dの出力である。
【0036】偶数次歪み発生回路15は、増幅器14a
と増幅器14bとの両出力を合波器7dで合波するた
め、偶数次歪み発生回路15からの出力信号Z(ω)
は、 Z(ω)=A・k・m・X(ω)+A・l・n・X(−ω) …(5) となる。なお、式(5)において、m、nは共にコイル
の挿入損失である。
【0037】この式(5)は、 Z(ω)=A{k・m・X(ω)+l・n・X(−ω)} =A{a(k・m−l・n)・(ωt) +b(k・m+l・n)・(ωt)2 +c(k・m−l・n)・(ωt)3 +…} …(6) と変形できる。この式(6)において第1項が基本波、
第2項等の偶数項が偶数次相互変調歪み、第3項等の奇
数項が奇数次相互変調歪みを夫々表している。同様に、
正の整数Nに対して第(2N)項が偶数次相互変調歪
み、第(2N+1)項が奇数次相互変調歪みを夫々表し
ている。
【0038】したがって、式(6)より、コイルの挿入
損失がk=lであり、かつm=nであるとき、奇数次の
成分が打ち消され偶数次成分のみが得られる。この偶数
次相互変調歪みのレベルを可変減衰器12aで調整し、
位相を偶数次歪み発生回路15の出力に接続された位相
調整器9bで調整することにより、図1の出力端子T2
の信号に含まれる偶数次相互変調歪みと同じ周波数で同
じレベルかつ逆位相の偶数次相互変調歪みが得られるの
である。
【0039】同様に、増幅器14cの出力と増幅器14
dの出力とをコイル合波器13cで合波する奇数次歪み
発生回路16の出力信号は、 Z(ω)=A・k・m・X(ω)−A・l・n・X(−ω) …(7) となる。なお、式(7)において、m、nは共にコイル
の挿入損失である。
【0040】この式(7)は、 Z(ω)=A{k・m・X(ω)−l・n・X(−ω)} =A{a(k・m+l・n)・(ωt) +b(k・m−l・n)・(ωt)2 +c(k・m+l・n)・(ωt)3 +…} …(8) と変形できる。この式(8)において第1項が基本波、
第2項等の偶数項が偶数次相互変調歪み、第3項等の奇
数項が奇数次相互変調歪みを夫々表している。同様に、
正の整数Nに対して第(2N)項が偶数次相互変調歪
み、第(2N+1)項が奇数次相互変調歪みを夫々表し
ている。
【0041】したがって、式(6)より、コイルの挿入
損失がk=lであり、かつm=nであるとき、偶数次の
成分が打ち消され奇数次成分のみが得られる。この奇数
次相互変調歪みのレベルを可変減衰器12bで調整し、
位相を奇数次歪み発生回路16の出力に接続された位相
調整器9cで調整することにより、図1の出力端子T2
の信号に含まれる奇数次相互変調歪みと同じ周波数で同
じレベルかつ逆位相の奇数次相互変調歪みが得られるの
である。
【0042】このとき、歪み発生回路16の出力信号に
は基本波が含まれている。しかしながら、例えば増幅器
14cと増幅器14dに奇数次相互変調歪みが発生しや
すい増幅器を用いることにより、奇数次歪み発生回路1
6の出力に含まれる基本波と奇数次相互変調歪みとの振
幅差を少なくすることができ、出力端子T2の信号に含
まれる奇数次相互変調歪みと奇数次発生回路16から出
力される奇数次相互変調歪みとを同じレベルにしたとき
に奇数次歪み発生回路16から出力される基本波が、出
力端子T2の信号に含まれる基本波に比べて小さくな
る。よって、合波器7bで合波したときに、出力端子T
2の信号に含まれる基本波にほとんど影響しないように
することができる。
【0043】ここで、増幅器14a〜14dの素子の選
定方法について説明する。
【0044】増幅器14a〜14dには半導体素子のう
ち低雑音用と呼ばれる素子を用い、その特性の非線形動
作領域(飽和領域)を利用して動作させる。すなわち、
一般的には線形動作領域を利用する素子について、故意
に非線形動作領域において動作させることによって、大
きな歪みを発生させるのである。例えば、ヘテロ接合
(hetero junction)を有するトランジ
スタやダイオードを用いて増幅器14a〜14dを構成
すれば、十分大きな歪みが得られる。そして、バイポー
ラトランジスタでいえば、コレクタ電流を小さくして動
作させれば良いのである。
【0045】使用する素子によっては、奇数次相互変調
歪みが発生しやすいものと、偶数次相互変調歪みが発生
しやすいものとがある。そこで、前者を奇数次歪み発生
回路16内の増幅器14c及び14dに使用し、後者を
偶数次歪み発生回路15内の増幅器14a及び14bに
使用すれば、より大きな歪みが得られる。つまり、増幅
器14a〜14dのうち増幅器14a及び14bに使用
する素子と、増幅器14c及び14dに使用する素子と
は同一の素子でなくても良く、大きな歪みが得られる素
子を選定することが望ましい。なお、合波して奇数次歪
み又は偶数次歪みを打消す都合上、増幅器14a及び1
4bには同一の素子を使用し、増幅器14c及び14d
にも同一の素子を使用する必要がある。
【0046】以上のように、本実施例では、受光素子2
で電流に変換され電流・電圧変換回路4で電圧に変換さ
れた信号を増幅器8と歪み発生回路10とに分配し、受
光素子2及び電流・電圧変換回路4並びに増幅器8で発
生し電力加算されて増幅器8から出力される相互変調歪
みと同じ周波数で同じレベルの相互変調歪みを歪み発生
回路10から逆位相で出力させ、増幅器の出力と合波す
ることで相互変調歪みを打ち消しているのである。そし
て、その場合に奇数次相互変調歪みのみならず、偶数次
相互変調歪みをも打ち消すことができるのである。
【0047】なお、以上は本発明による歪み補償回路を
受光回路に用いた場合について説明したが、これに限ら
ず種々の回路に本発明の歪み補償回路を用いることがで
きることは明らかである。
【0048】請求項の記載に関連して本発明は更に次の
態様をとりうる。
【0049】(5)前記第1及び第2の歪み発生素子に
は、ヘテロ接合を有する半導体素子を用い該素子を非線
形動作領域で動作させることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の歪み補償回路。
【0050】(6)前記増幅回路は、光信号を電気信号
に変換する受光素子の出力信号を増幅することを特徴と
する請求項1〜5のいずれかに記載の歪み補償回路。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、増幅回路
において発生する波形歪みと略同一でかつ逆相の歪みを
有する歪み信号を発生し、この歪み信号と増幅回路の増
幅出力とを合波し、この合波出力を導出することによ
り、周波数の異なる2波以上の搬送波を含む信号を伝送
する場合における相互変調歪みを補償することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による歪み補償回路の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の歪み補償回路における歪み発生回路の内
部構成例を示すブロック図である。
【図3】受光回路の構成を示す回路図である。
【図4】従来の歪み補償回路の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 受光素子 4 電流・電圧変換回路 6 帰還抵抗 7a、7c 分配器 7b、7d、7e 合波器 8 出力増幅器 9a〜9c 位相調整器 10 歪み発生回路 12a、12b 可変減衰器 13a、13b コイル分配器 13c コイル合波器 14a〜14d 増幅器 15 偶数次歪み発生回路 16 奇数次歪み発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/26 10/28 (56)参考文献 特開 平4−301905(JP,A) 特開 平5−206743(JP,A) 特開 平6−216648(JP,A) 特開 昭52−72512(JP,A) 特開 平7−66781(JP,A) 特開 平6−232821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/32 H04B 10/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数の異なる2波以上の基本搬送波を
    含むアナログ光信号を受光し電流に変換する受光回路
    と、前記変換された電流を電圧に変換する電流/電圧変
    換回路と、前記変換された電圧値を増幅する増幅回路と
    を備えるアナログ光伝送用受光回路において、 前記各回路の非線形性の動作特性により起因し前記基本
    搬送波から生じた相互変調歪みと 略同一でかつ逆相の歪
    み信号を発生する歪み発生手段と、前記歪み信号と前記
    増幅回路の増幅出力とを合波する合波手段とを含み、こ
    の合波手段の合波出力を導出するようにしたことを特徴
    とするアナログ光伝送用受光回路。
  2. 【請求項2】 前記歪み発生手段は、前記増幅出力に応
    じて偶数次の歪みを発生する偶数次歪み発生手段と、前
    記増幅出力に応じて奇数次の歪みを発生する奇数次歪み
    発生手段と、前記偶数次歪み発生手段の出力の位相を反
    転させる第1の位相反転手段と、前記奇数次歪み発生手
    段の出力の位相を反転させる第2の位相反転手段と、前
    記第1及び第2の位相反転手段の反転出力同士を合波す
    る手段とを含み、この合波出力を前記歪み信号として出
    力することを特徴とする請求項1記載のアナログ光伝送
    用受光回路。
  3. 【請求項3】 前記偶数次歪み発生手段は、前記増幅出
    力に応じた歪みを発生する第1の歪み発生素子と、前記
    増幅出力の位相を反転する第3の位相反転手段と、この
    位相反転後の増幅出力に応じた歪みを発生する第2の歪
    み発生素子と、これら第1及び第2の歪み発生素子によ
    り発生した歪み同士を合波する手段とを含み、この合波
    出力を偶数次歪みとして出力することを特徴とする請求
    項2記載のアナログ光伝送用受光回路。
  4. 【請求項4】 前記奇数次歪み発生手段は、前記増幅出
    力に応じた歪みを発生する第1の歪み発生素子と、前記
    増幅出力の位相を反転する第3の位相反転手段と、この
    位相反転後の増幅出力に応じた歪みを発生する第2の歪
    み発生素子と、前記第2の歪み発生素子により発生した
    歪みの位相を反転して前記第1の歪み発生素子により発
    生した歪みと合波する手段とを含み、この合波出力を奇
    数次歪みとして出力することを特徴とする請求項2記載
    のアナログ光伝送用受光回路。
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