JP3393179B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3393179B2
JP3393179B2 JP13472798A JP13472798A JP3393179B2 JP 3393179 B2 JP3393179 B2 JP 3393179B2 JP 13472798 A JP13472798 A JP 13472798A JP 13472798 A JP13472798 A JP 13472798A JP 3393179 B2 JP3393179 B2 JP 3393179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを必要
に応じて可視画像(ハードコピー)として出力する画像
形成装置にかかり、特に画像データとしては複数の入力
手段から入力される時の出力処理において、それぞれの
出力シートの区別を容易に行えるようにしてなる画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば画像形成装置としてのデジタル複
写機は、単独で原稿の画像を読取り、この読取画像デー
タ(画像情報)を適宜設定される条件に従って画像処理
を行い、これをシート上に可視画像として再生し、ハー
ドコピーとして出力するためにプリント機能を備えてい
る。
【0003】そこで、上記デジタル複写機を通信回線を
介して複数の画像入力装置、例えばファクシミリ装置や
パーソナルコンピュータ等と接続し、上記ファクシミリ
装置より送られてくる画像データを、デジタル複写機が
有する上述したプリント機能を用いてシート上に可視画
像として再生しハードコピーとして出力するようにして
いる。したがって、デジタル複写機自身としてもファク
シミリ装置としての機能を合わせもっている。そのた
め、送信原稿を読取り、この読取画像データの他の画像
形成装置、例えばファクシミリ機能を備えるデジタル複
写機やプリンタそのものへと送信させ、送信した相手先
でハードコピーの出力を行えるようになっている。
【0004】上記画像入力装置としては、なにもファク
シミリ機能を備えた画像形成装置そのものではなく、上
述したパーソナルコンピュータの他にも、ワードプロセ
ッサや他の機器も存在する。これらの機器にて作成した
文字やイメージさらにグラフや図形等の画像データは、
必要に応じて可視画像としてシート上に出力処理され
る。そのために、デジタル複写機やプリンタ等の画像形
成装置が利用されることになる。これらの画像入力装置
(入力手段)や画像形成装置は通信回線を介してそれぞ
れが相互に接続され、画像データや、コマンド等の送受
信が行われ、必要な画像データを指定されたプリンタ
や、デジタル複写機を介してハードコピーとして出力で
きるようになっている。
【0005】この場合、従来では上述したような複合機
能を備えた画像形成装置において、受け付けた画像デー
タがどこの場所、例えばファクシミリ装置か、パーソナ
ルコンピュータからかを区別できるようにしている。そ
のために、複数の排出トレイを準備しておき、その排出
トレイに区別されたハードコピーとして出力されたシー
トを排出処理するようなものが提案されている。
【0006】これに対して複数の排出トレイを廃止し、
必要最小限の排出トレイを一つ用意し、そのトレイへと
各種入力装置から送られてくる画像データの再生出力を
排出処理するものがある。例えば、各種入力装置からの
ハードコピーの出力シートを区別することができないた
め、特開平2−190363号公報には、白紙の仕切り
用紙(シート)を先のハードコピーの出力シート上に重
ねて排出処理することで、容易に区別できるようにして
いる。この場合、当然排出トレイが一つであるため、ハ
ードコピーの出力シートを仕分ける複数の排出トレイが
ない分、複雑な排出処理装置が必要なくなり、簡単な排
出手段にて対処でき、コスト的にも非常に安価となる。
【0007】これとは別に、特開平9−46467号公
報によれば、例えばファクシミリ受信した画像データに
よるハードコピーの出力シートと、パーソナルコンピュ
ータ(以下パソコンと記す)からの画像データによるハ
ードコピーの出力シートとを区別するために、出力シー
トにそれらを区別する記録を一つのコーナ部分に行うよ
うにしている。この場合にも、排出トレイは一つでよ
く、また重ねて排出されたハードコピーの出力シートに
ついても、積載されたシート束の中から探しやすくな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の画
像形成装置においては、排出されるハードコピーの出力
シートを区別するために、先に受信した画像データを出
力中に他の入力装置からの画像データの出力要求に対し
ては、先の画像データの出力が全て完了した後、次の画
像データの出力処理を行うようにしている。そのため、
特開平2−190363号公報によれば、先の画像デー
タのハードコピーの出力シート上に白紙シートを重ね、
次の画像データによるハードコピーシートと区別してい
る。この場合、白色シートがハードコピーによる出力シ
ートを同一サイズの場合、両者を区分することが面倒に
なる。
【0009】また、特開平9−46467号公報によれ
ば、上述と同様に先に受信した画像データのハードコピ
ーが完了した後、次のハードコピーを実行するようにし
たものにおいて、それぞれのハードコピーシートを区別
するために、一つの出力シートのコーナ領域に区別のた
めの文字等を標記(記録)している。
【0010】しかし、先の画像データを出力処理中に、
新たに他の入力装置より画像データを受信した場合、そ
の画像データの出力処理を優先させることができない。
そのため、新たに受信される画像データについては、メ
モリ等を利用して記憶しておき、先の画像データの出力
処理を待つ必要がある。そのため、上記入力装置からの
画像データのハードコピーを優先することはできない。
【0011】そこで、先の画像データの出力処理中に優
先して次の画像データの出力処理を行い、その後の先の
画像データによる残りの出力処理を行う場合、先の画像
データのハードコピーの出力シート中に、次の画像デー
タのハードコピーによる出力シートが混在することにな
る。このような場合、特開平2−190363号公報記
載の技術によれば、それぞれのハードコピーの出力シー
トを区別するために、優先して出力するハードコピーの
出力シートの前後に2枚の白色シートを必要とする。
【0012】その結果、2枚の無駄な白色シートが必要
となると同時に、先の画像データのハードコピーシート
中に混在する優先出力したハードコピーシートと区別で
きるが、ユーザ側では3種類のハードコピーによる出力
シートが存在しているものと勘違いすることが考えられ
る。つまり、先に出力処理されたハードコピーの出力シ
ートの途中で優先して出力処理されたハードコピーの出
力シートと区別するために白色シートが挿入され、さら
に優先したハードコピーの出力処理が完了した後、先の
画像データの出力処理が継続させるため、それを区別す
る白色シートを挿入する必要があり、当然3種類のハー
ドコピーによる出力シートが存在する場合と同一結果に
なる。
【0013】これに対し、特開平9−46467号公報
によれば、途中で先の画像データの出力処理を一時中断
し、優先して次の画像データの出力処理を行う場合に、
それを区別する記録をハードコピーの出力シートに行う
ため、無駄なシートの消費がなくなる。しかし、上述し
た特開平2−190363号公報と同様に、どうしても
3種類に区分されたハードコピーの出力シートが存在す
るものとしてユーザが後処理することにもなる。
【0014】また、出力シートは排出トレイ上に積載さ
れた状態で排出されるため、出力シートを区別するため
に、積載された出力シートの中から探し出す手間が必要
となる。
【0015】本発明の目的は、上述した問題点を一掃す
るものであって、先の画像データの出力処理中に優先し
て次の画像データの出力処理を行っても、それらの出力
シートの区別が簡単に行え、かつ混在するハードコピー
の出力シート中の特定したハードコピーの出力シートを
簡単に処理できるようにした画像形成装置を提供するも
のである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的を
達成するための画像形成装置は、複数の入力手段から入
力されてくる画像データを必要に応じて可視画像として
シート上に出力する画像形成装置において、上記出力さ
れる可視画像が形成されたシートを受ける一つの排出ト
レイと、入力されてくる第1画像データによる出力処理
中に第1画像データと異なる第2画像データが入力され
ると、上記第1画像データによる出力処理を一時中断
し、上記第2画像データによる出力処理を割込んで実施
し、該第2画像データの出力処理後に、上記第1画像デ
ータの一時中断した残りの出力処理を行うように制御す
る制御手段と、上記第2画像データによる出力シートが
上記第1画像データの出力シート中の間に混在している
位置を示すメッセージを、上記第1画像データによる出
力処理の中断前までの出力処理、第2画像データによる
出力処理し、さらに上記中断後の残りの第1画像データ
による出力処理による全ての出力シート上記排紙トレ
イへと排出処理された後に出力するメッセージ出力手段
とを備えたことを特徴とする。
【0017】このような構成によれば、第1画像データ
の出力中に第2画像データを受けると、これを割込みに
て出力処理を行える。この時、第2画像データによる出
力シートが第1画像データの出力シートの間に混在して
いても、中断した残りの第1画像データの出力シートが
全て排出トレイ上に排出された後、メッセージ出力手段
によるメッセージ出力により、第2画像データの出力シ
ートが第1画像データの出力シート中の間に混在する位
置が明確になり、一つの排出トレイ上に重ねて排出され
ても、その位置を簡単に探し出すことができる。そのた
め、出力シートを区別する別のシートを利用する必要も
なくなる。
【0018】上述した構成による画像形成装置におい
、上記メッセージ出力手段は、音声、表示、シートへ
のメッセージ出力を行うもの、それぞれの出力を単独
又は複数メッセージ出力を任意に選択できる選択手段
を備えることができる。このような構成によれば、メッ
セージ出力を任意に選択できる。特にユーザ側で文字等
の表示が面倒と感じれば、音声によるメッセージにて簡
単に目的の出力シートを探し出すことができる。また、
複数のメッセージ出力を得ることで、より正確に目的の
出力シートを探し出すことができる。
【0019】また、上述した構成による画像形成装置に
おいて、上記メッセージ出力手段は、シートへの出力を
行う場合、第1画像データの出力処理が完了した後、上
排出トレイ上に排出された出力シートの最上部にメッ
セージシートを出力するようにしておけば、メッセージ
シートが出力シート中に混在することはなくなる。その
ため、ユーザに確実にメッセージを伝えることができ
る。またユーザが最上部に排出されたメッセージシート
を確認することで、目的の出力シートを簡単に間違いな
く処理することができる。
【0020】また、上述した構成による画像形成装置に
おいて、上記メッセージ出力手段にてメッセージ出力を
音声に行う場合、音声出力手段と、ユーザの存在を感
知する感知手段とを備え、該感知手段からの感知信号に
応答して上記音声出力手段を駆動する構成とすることが
できる。つまり、ユーザが画像形成装置の側に居ない時
に音声によるメッセージを出力しても、ユーザが目的の
出力シートを容易に探し出すことが困難になる。しか
し、ユーザが出力シートを取りにた時に、初めて音声
によるメッセージ出力が行われることになる。そのた
め、目的の出力シートを容易に探し出すことができる。
【0021】さらに上述した構成による画像形成装置に
おいて、上記制御手段は、第2画像データによる出力シ
ートに、第1画像データによる出力シートと区別する標
記を行うように構成すれば、第2画像データの出力シー
トに第1画像データの出力シートと区別できる標記が行
われる。そのため、メッセージ出力と合わせて、目的の
出力シートをより簡単に、かつ確実に間違いなく処理で
きる。その処理時間も短縮できる。
【0022】また、上述した画像形成装置の構成におい
、上記メッセージ出力手段によるメッセージは、第1
画像データに関する受取人の情報を含めて行うようにし
ておけば、間違って第1画像データの出力シートを取り
に来たユーザが全て持ち去った場合、後で目的の出力シ
ートを取りに来たユーザは、持ち去り先を簡単に認識で
きる。そのため再度第2画像データの出力を希望する必
要はなく、持ち去り先にて目的の出力シートを得ること
ができる。この場合、音声や表示にてメッセージ出力を
行う時に、第1画像データの出力シートを全て持ち去る
場合、その中に異なる出力シートが混在することを簡単
に知ることができ、上述したような不具合は事前に解消
されるが、もし気かずに全ての出力シートを持ち去っ
た場合においても、その問題を解消できる。
【0023】さらに、上述した画像形成装置の構成にお
いて、画像形成装置本体に入力されてくる第1画像デー
タ、第2画像データ等の受信履歴を逐次記憶する履歴記
憶手段、及び少なくとも第2画像データを受信する毎に
逐次記憶する画像メモリとを備え、上記制御手段は
記履歴記憶手段に記憶された履歴を分析し、第1画像デ
ータ又は第2画像データの優先出力処理を決定し、第1
画像データの出力処理中に、上記第1画像データの優先
出力処理が決定されると、上記画像メモリに記憶された
第2画像データの特定された1件の出力処理の割込みを
行い、また上記第2画像データの優先出力処理が決定さ
れると、上記画像メモリに記憶された全ての上記第2画
像データの出力処理の割込み行うように構成できる。
【0024】このような構成によれば、画像形成装置の
出力処理の効率化を図ることができ、ユーザ側での持ち
時間等を短くできる。また、画像形成装置側では入力さ
れてくる画像データを効率よく出力処理を行えるため、
画像データに対する出力処理時間を短くできると同時
に、入力手段からの転送に対して待ち時間を必要とせず
に直ちに受信できるようになる。
【0025】また、上述した画像形成装置の構成におい
て、上記画像メモリに記憶された第2画像データの1件
を特定する場合は、第1画像データの出力処理が直ちに
できるようにメモリ量の小さい第2画像データを特定、
あるいは上記画像メモリの空き容量を多くするために記
憶容量の大きい第2画像データを特定するようにすれ
ば、第1又は第2画像データの利用効率を上げ、効率の
よいメモリ管理を行える。つまり、受信する画像データ
の出力処理を効率よく行うと同時に画像メモリに記憶さ
れる第2画像データを少なくできるよにでき、入力さ
れてくる第2画像データの記憶を効率よく行える。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像形成装置に
よる実施形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0027】本発明は、外部からの画像情報(画像デー
タ)を入力する画像入力装置(他の画像形成装置等を含
む)と画像形成装置とを通信回線等を介して接続し、複
数の箇所より転送されてくる画像情報、つまり画像デー
タを可視画像として再生し出力処理する画像形成装置と
して例えばファクシミリ機能及びプリント機能を備えた
画像形成装置を例に以下に説明する。しかし、画像形成
装置と画像入力装置が別体のものであってもよく、画像
形成装置側では、あくまでも画像入力装置より送られて
くる画像データをハードコピーとして出力処理できるプ
リント機能を少なくとも備えておればよい。
【0028】図1は、本発明による画像形成装置におけ
る出力処理にかかる制御フローチャートであり、図2は
本発明による画像形成装置にて出力処理された出力シー
トの排出形態の一例を示す模式図であり、図3は本発明
の画像形成装置の外観を示す斜視図である。また図4は
画像形成装置の制御回路構成を示すブロック図である。
【0029】まず図3を参照して、本発明にかかる画像
形成装置の概要について説明する。画像形成装置1は、
図3の外観図で示されているように操作前面の上部に操
作パネル2が設けられている。その操作パネル2の下部
の前面部には、手前に開閉可能となした手差し給紙トレ
イ3が、その下部に引き出し可能になした給紙用カセッ
ト4が設けられている。これらのトレイ3又はカセット
4の所望のサイズのシートを載置すれば、画像データに
応じたサイズのシートが選択され給送制御される。
【0030】この画像形成装置1の内部には、周知の通
り画像形成手段であるプリント機能を構成するプリンタ
部(以下に説明では印字部として説明する)を備えてい
る。このプリンタ部は、例えば電子写真方式によれば、
ドラム形状の感光体周囲に帯電、露光、現像、転写、ク
リーニング、除電等の各種プロセス手段が配置されてい
る。露光手段は、画像データに応じて半導体レーザをO
N−OFF駆動制御することで、各種ミラー(ポリゴン
ミラー等を含む)、及びレンズ等を介してレーザ光を感
光体の回転軸方向に走査させて照射するようにしてい
る。
【0031】また、手差し給紙トレイ又は給紙カセッ
から選択的にシートが給送され、上述した感光体の
周囲に配置された転写手段の領域へと感光体の回転と同
期されて搬送制御する搬送系が画像形成装置1内に備え
られている。そして、搬送されたシートは、上述した感
光体と対向配置されている転写手段による転写領域へと
送り込まれ、感光体上に画像データに応じて形成された
可視画像が転写される。この転写後のシートは、感光体
より剥離され、定着手段を介して画像形成装置1本体外
部へと排出される。その排出位置には可視画像が形成さ
れたシートを受ける排出トレイ5が設けられている。
【0032】この複合型画像形成装置1においては、フ
ァクシミリ機能及び他の画像入力装置より転送されてく
る画像データをハードコピーとして出力する機能、つま
りプリント機能を備えているが、説明を簡単にするため
に受信専用の画像形成装置を例に以下に説明する。
【0033】上記操作パネル2について説明すれば、必
要な情報やメッセージ等を表示する表示部21と必要な
条件や情報を操作入力するためのキー操作部22とを備
えている。このキー操作部22には、ファクシミリ(以
下FAXと記す)の出力モードを設定するためのFAX
モードキー23、FAX割込みメッセージの出力モード
を設定するためのメッセージ出力モードキー24、表示
部21へのFAX割込みメッセージを解除するためのメ
ッセージ表示解除キー25、またどのような条件のとき
にFAXによる画像データの出力処理を行うか、FAX
割込み時にFAXデータとプリントデータのどちらを優
先して出力するかを設定するためのFAX出力条件設定
キー26等を備えている。その他にも、テンキーや濃度
設定キー等が備えられている。
【0034】上記FAXモードキー23は、FAX受信
した画像データをハードコピーとして出力処理する時の
操作キーであり、必要に応じてシート両面に画像を形成
するか、通常の片面に画像形成を行うかを任意に設定で
きる。両面に処理できるように設定すれば、プリント画
像データを記録する面と同じ面にFAX出力処理による
シートである特定する文字等の標記を合わせて記録さ
れ、その裏面にFAX受信した画像データが記録され
る。つまり、このFAXモードキー23は、FAX画像
データによるハードコピーの出力処理を行った時の出力
シートに対して、本実施形態によれば、プリンタ画像デ
ータによる出力シートと区別できる文字等の標記をシー
トの一方の面に記録し、反対面にFAX画像データによ
る可視画像を形成するかいなかを設定するためのもので
ある。
【0035】メッセージ出力モードキー24は、FAX
割込み時のメッセージを表示部21に出力(表示)させ
るか、シートへ出力(記録)するか、両方に出力する
か、全く出力しないかを設定することができる。また、
必要に応じて上記メッセージを音声にて出力するかを任
意に設定するものである。例えば、1回押圧操作する毎
に、上述した状態が順次切り換わって任意に設定可能と
なる。
【0036】また、音声出力部6を介してメッセージ出
力する場合に対処するために、音声出力部6が、操作パ
ネル2を配置した画像形成装置1の前面上部に設けられ
ている。この音声出力においては、ユーザが画像形成装
置1の側に居なければ音声出力せず、側に居るときに音
声出力できるように配慮されている。
【0037】上記メッセージ出力モードキー24にて表
示部21へメッセージ出力するように設定された場合に
は、この出力(表示)をメッセージ表示解除キー25の
操作にて表示解除を行える。
【0038】上記表示部21に表示されたメッセージ
は、通常FAXによる出力シートを取りにきたユーザ
(オペレータ)が、上記メッセージ表示解除キー25を
操作する。これにより、その表示が解除される。しか
し、その解除操作をユーザが忘れた場合、一定時間が経
過すれば自動的に表示が解除されるように構成されてい
る。また、ユーザがFAXによる出力シートを取りにき
た時に、それを感知し、所定時間後にメッセージ表示を
解除することもできる。
【0039】そのため、画像形成装置1本体に前面には
感知センサ7が配置されており、該感知センサ7による
感知出力により、上述した解除処理を行う。あるいは、
音声出力部6を利用してメッセージを音声出力させるこ
とができる。つまり、上記メッセージ出力モードキー2
4にてメッセージの音声出力を設定した状態において、
感知センサ7によるユーザの感知に応答して、メッセー
ジを音声出力する。この音声によるメッセージ出力にお
いても、メッセージ解除キー25を操作することで、合
わせて解除できる。
【0040】また、FAX出力条件設定キー26は、F
AX受信した画像データを即座に出力処理するか、後に
説明するFAXデータバッファ(メモリ)の使用率があ
る値以上になったらFAX受信した画像データを出力処
理するか、またFAXデータバッファ内の最初の画像デ
ータを受信してから何分経ったらFAX画像データの出
力処理を行うか、FAX割込み時にFAX画像データと
プリント画像データのどちらを優先して出力処理を行う
かの出力条件を適宜設定するための設定キーである。
【0041】そこで、上記FAX出力条件設定キー26
にてFAX画像データを優先して出力処理できるように
設定すると、FAXデータバッファ内の全ての画像デー
タが出力処理される。またプリント画像データを優先し
て出力するように設定されると、FAXデータバッファ
内のデータが1件だけ、出力処理された後、直ちにプリ
ント画像データの出力処理に戻る。
【0042】図4は本発明による機能、特に型画像形成
装置1において、画像データの出力処理を実行すると同
時に、その出力処理中に、他の画像データの出力処理を
割込みをかけて行うか、またこれらのハードコピーの出
力シートが混在した時に容易に区別できるようにしたメ
ッセージ出力の制御を行うための制御回路を示すブロッ
ク図である。
【0043】図4において、電話線、LANなどの通信
回線を介して送られてくるFAX画像データ(以下FA
Xデータと記す)、プリンタ画像データ(以下プリント
データと記す)は、それぞれのFAXデータバッファ
8、プリントデータバッファ9であるメモリ(記憶手
段)に書き込まれる(記憶される。)ここで、FAXデ
ータは通常のファクシミリ装置から転送されてくる画像
データであり、プリントデータは例えばパソコン等から
転送されてくる画像データ等である。
【0044】制御手段を構成する監視部10は、FAX
データバッファ8又はプリントデータバッファ9、画像
形成装置1のプリント機能を構成する画像形成部である
印字部1等の状態を逐次監視し、その状況や状態を把
握してそれに応じた制御を行う。例えば、FAXデータ
バッファ8の残りの記憶容量の監視や、印字部1の印
字状態等を監視する。
【0045】また、画像形成装置1側ではFAXデータ
やプリントデータを受信すると、その受信履歴がデータ
受信履歴格納部11に順次記憶される。この受信履歴と
しては、送信してくる相手先等をコード等で記憶し、ま
たFAXがプリンタデータかの区別を行うコード等を記
憶していく。つまり、画像データを転送する場合、転送
してくる相手先が画像形成装置1側に画像データと共に
送信されてくるため、画像データとは別に相手先や画像
データ等の種別を行う情報が受信履歴として順次記憶さ
れていく。
【0046】上記データ受信履歴は、FAX出力条件設
定部26−1にて、FAX出力条件を自動設定する際に
利用できる。特に、FAX出力条件設定キー26にて自
動設定された場合において、最も利用効率が上がる状態
で出力制御を行える。この詳細については本発明の他の
実施形態として説明することにする。
【0047】FAX出力条件設定部26−1は、FAX
データを受信したら即座に出力処理するか、FAXデー
タバッファ8の使用率がある値以上になったらFAXデ
ータを出力処理するか、またFAXデータバッファ8内
の最初のデータを受信してから何分経ったらFAXデー
タを出力処理するか、さらにFAX割込み時にFAXデ
ータとプリントデータのどちらを優先して出力処理する
かといったことを決定する。そのため、図3にて説明し
たFAXデータ出力条件設定キー26の操作に応じてF
AXデータ出力条件が設定されている。その他に、上述
したようにデータ受信履歴格納部11に格納されている
受信履歴を分析し、その結果をもとに自動的に設定され
るようにすることもできる。
【0048】上記監視部10は、プリントデータの受信
終了を検出するか、プリントデータを記憶するプリント
データバッファ9の容量が満杯(フル)になったことを
検出すると、入力データ切り替え部(選択部)13を制
御し、出力処理を行う入力データをプリントデータに切
り替える。つまり、監視部10はプリントデータを記憶
するプリントデータバッファ9の状態を監視し、プリン
トデータによる出力処理を行わせるように制御する。
【0049】そこで、上述したような状態になれば、プ
リントデータバッファ9内のプリントデータが描画部1
4に送られ、該描画部14にて1ページ分の印字部にて
可視画像として出力できるビットデータに展開される。
この印字データに展開されたビットデータは、ページバ
ッファ15に記憶される。ページバッファ15は、1ペ
ージ分に展開された印字データを印字部12へと送り、
画像形成装置1による可視画像を形成するための動作が
開始される。
【0050】また、上記監視部10は、FAX出力条件
設定部26−1における条件が満たされたと判断する
か、FAXデータバッファ8がFAXデータを記憶しフ
ルになったと判断すると、入力データ切り替え部1
制御し、FAXデータを出力処理するように切り替え
る。これにより、FAXデータが描画部14に送られ、
ページバッファ15に1ページ分の印字データが記憶さ
れることで、印字部12を介して出力処理が実行され
る。
【0051】このFAXデータによる出力処理時には、
監視部10にて入力データがFAXデータに切り替え処
理すると、印字コード加算部16を制御する。この場
合、FAXモードキー23でシート両面に画像形成する
ように設定されていれば、FAX出力シートにFAXシ
ートを特定できる文字等の標記を行うべく、その文字等
を示すコードが印字コード格納部17から呼び出され
る。つまり、印字コード格納部17には予め決められた
標記のための文字コード等が格納されている。
【0052】続いて、FAXデータバッファ8内のFA
Xデータが、描画部14によってページバッファ1
展開され、該ページバッファ1がフル、つまり1ペー
ジ分の展開データが記憶されると、印字部12を介して
ハードコピーの出力処理が実行される。この時、上述し
たように印字コード格納部17より呼び出されたコード
が、描画部14を経由し、印字データにて展開され合成
された形式で上述したページバッファ15に合わせて展
開される。なお、FAXモードキー23にて両面印刷が
設定されていない場合である。また、両面印刷が設定さ
れている場合には、シートの両面を利用してFAXデー
タによる可視画像形成面とは反対面に上記コードに応じ
た画像、例えばFAXを特定する標記が行われる。
【0053】一方、プリントデータの出力処理中に、F
AXデータを受信し、FAXデータバッファ8の記憶容
量が満杯(フル)になれば、上記監視部10はFAX割
込みを発生させる。そのため、プリントデータの出力処
理、つまり出力ジョブを一時中断させる。この時、監視
部10はFAXデータ選択部1を制御し、FAXデー
タに切り替える。そして、同時に一時中断されるプリン
トジョブについての情報がメッセージ格納部19に格納
される。
【0054】上述したようにFAX割込みがあった後
に、このFAXデータによる出力処理が実行され、その
FAXデータによる出力処理が完了すれば、一時中断し
たプリントジョブが再開される。そして、プリントジョ
ブによる出力処理が完了すれば、メッセージ格納部19
に格納されているFAX割込みメッセージ用のデータが
呼び出され、メッセージ出力設定キー24の設定に従っ
て、FAX割込みメッセージが出力される。
【0055】上記メッセージ出力設定キー24にて、表
示部21にメッセージを出力させるように設定されてい
れば、上述したメッセージ格納部19に記憶されたFA
X割込みメッセージが表示部21に表示される。また、
音声出力によるメッセージ出力を設定しておけば、音声
出力部6を介して上記メッセージが音声出力される。こ
の場合、FAXデータによるハードコピーの出力シート
を取りに来たユーザに知らせるために、感知センサ7が
ユーザを確認した時点で音声出力するように制御され
る。
【0056】そして、シートにメッセージ出力するよう
に設定されていれば、入力データ切り替え部13を介し
てメッセージ格納部19に記憶されているFAX割込み
メッセージが描画部14へと送り込まれる。描画部14
は、FAX割込みメッセージを印字データに展開し、そ
の展開データをページバッファ15に記憶させ、印字部
12を介して割込みメッセージがシート上に出力処理さ
れる。
【0057】また、プリントデータのサイズが大きい場
合、出力処理するために時間がかかる。そのため、その
プリントデータの出力処理中に、複数回のFAX割込み
処理が発生することも考えられる。そのため、メッセー
ジ格納部19には、それぞれのFAX受信した状態を区
別して記憶できるように、複数のセット情報を格納でき
るようになっている。そして、複数回のFAX割込みが
あった場合には、それに応じたメッセージを必要な形態
で出力できる。
【0058】上記メッセージの出力は、それぞれ単一で
動作させる場合、複数を動作させる場合、任意に選択さ
れる。例えば、シートへの出力と、音声出力、シートへ
の出力と表示部21への表示の組み合わせ、音声及び表
示による出力、全てを同時に出力することができる。
【0059】(本発明による実施形態)以上説明したよ
うな画像形成装置1の構成のものにおいて、図4に示す
制御回路構成のブロック図による本発明の一実施形態を
示す処理制御について、図1のフローチャート及び実際
にシート上にハードコピーとして出力処理された出力シ
ートの状態を示す図2を参照して説明する。
【0060】まず、図2に示すように、プリントデータ
の3枚の出力シート31−1〜31−3中に割込み処理
されたFAXデータの1枚の出力シート32が、混在す
る場合において、最上部にメッセージを記録したメッセ
ージシート30を出力する。このメッセージシート30
に記録されたメッセージ内容をユーザが把握すること
で、どの位置に目的のFAXデータによる出力シート3
1の存在を認識できる。そのため、その処理が簡単に、
かつ間違いなく行える。
【0061】そこで、図1におていは、説明を簡単にす
るためにプリントデータによるハードコピーの出力処理
を行う状態において、FAXデータを受信し、このFA
Xデータについての割込み処理を行い、図2に示したよ
うな出力シートを得るようにしている。
【0062】最初に、通常のプリントデータ出カについ
て説明する。通信回線を通して例えばパソコン側よりプ
リントデータが送られてくると、図1におけるステップ
S101にてプリントデータの入力状態が終了したか否
かが確認される。もし、プリントデータの入力が終了し
ていなければ、ステップS102にてプリントデータパ
ッファ9がフルであるか否がか判断される。上記プリン
トデータバッファ9がフルでなければ、入力されるプリ
ントデータを順次プリントデータバッファ9に書き込む
処理を継続して行う(S103)。
【0063】そこで、ステップS101にて、プリント
データの入力が終了し、その内容が上記プリントデータ
バッファ9に書き込まれたか、あるいはステップS10
2にてプリントデータバッファ9がフルと判断される
と、図4のブロック図において説明したように監視部1
0が、それを監視(確認)し、ステップS112にて入
力データがプリントデータ側に切り替えられる。つま
り、入力データ切り替え部13にてプリントデータの出
力処理を行うように切り替え制御られる。
【0064】プリントデータによる出力時は、出力シー
トを区別するための印字コードがデータに加算されない
ので、このステップS113では何も処理されない。そ
のため、プリントデータは、ステップS114にて描画
部14によリ1ページ分の印字データとしてページバッ
ファ15に展開され、最終的に印字部12にて選択され
たサイズのシートに可視画像を形成するためのハードコ
ピーによる出力処理が実行される。
【0065】上記ステップS115による出力処理を行
っている時に、ステップS116へと進に、該ステップ
S116にてプリントデータによる出力処理であるとし
て判断され、ステップS117以降の処理が行われるこ
とになる。このステップS117では、プリントデータ
バッファ9にプリントデータが残っていると判断される
と、上述したステップS113以降の同様の処理が継続
して行われる。これは、プリントデータバッファ9にプ
リントデータが残っていないと判断されるまで、上述し
たステップS113乃至S117が継続して繰り返し処
理される。
【0066】そこで、ステップS117において、プリ
ントデータバッファ9のプリントデータによる出力処理
が残っていないと判断されると、通常プリントデータの
出力処理においては、ステップS118でFAX割込み
が無かったと判断されるのでステップS101に戻る。
この動作はプリントデータによる出力処理が終了するま
で繰り返され、最終的にS116で処理が終了する。
【0067】次に通常のFAXデータによる出力処理の
制御動作について説明する。つまり、プリントデータを
受信せず、上述したFAXデータを受信した時に、その
出力処理を行うものである。
【0068】FAXデータによる出力処理の場合、まず
ステップS104のFAX出力条件設定部26−1で設
定されている条件が満たされているか否かがステップS
105にて判断される。FAXデータの出力処理の条件
が満たされていないと判断されたときは、ステップS1
06にて入力されてくるFAXデータバッファ8にデー
タを書き込む。しかし、FAX出力条件が満たされてい
ると判断されたときは、ステップS107において、プ
リントデータの出力処理中か否がが判別される。プリン
トデータの出力処理中でなければ、当然監視部10はプ
リント出力処理を行っていないため、FAXデータの出
力処理を行うように入力データ切り替え部13を制御
し、FAXデータバッファ8に書き込まれたFAXデー
タによる出力処理を選択する。つまり、ステップS11
2にて、入力データがFAXデータに切り替えられる。
【0069】操作パネル2のFAXモードキー23で両
面印字するよう設定されていれば、ステップS113に
おいてはFAXデータとは別に印字コード格納部17に
格納されているコードを呼び出し、ステップS114に
てページバッファ15に印字部12にてハードコピー処
理できる描画パターンに展開し記憶させる。そして、ス
テップS115にてシートへの可視画像によるハードコ
ピーの出力処理が実行される。この動作は出力すべきF
AXデータがFAXデータバッファ8からなくなるまで
繰り返され、最終的にS116で処理が終了する。
【0070】ここで、本発明におけるFAX割込みによ
る出力処理の制御ついて詳細に説明する。
【0071】いま、プリントデータによる出力処理中に
FAXデータを入力し、これをFAXデータバッファ8
に書き込み処理を行い、このFAXデータバッファ8が
フルになったとき、つまりS107においてYesとな
り、S108においてYesと判断されると、ステップ
S109に進み、監視部10はFAX出力データ選択部
18を制御する。そのため、FAX処理設定条件設定部
26−1にて設定されている条件をもとに、出力するF
AXデータが選択される。
【0072】そして、ステップS110に進み、処理中
のプリントジョブに関する情報と、ステップS109の
FAX出力データ選択部18において選択されたFAX
データについての情報がメッセージ格納部19に格納さ
れる。そして、ステップS111においてプリントジョ
ブが一時停止される。つまり、プリントデータによる出
力処理中のハードコピーの出力が一時中断される。この
場合、1ページ分の出力中においては、そのページの出
力処理が完了するのを待つ。
【0073】上記プリントジョブの一時停止後に、上述
したようにステップS112にて、入力データがプリン
トデータからFAXデータに切り替えられ、FAXデー
タバッファ8内のFAXデータの出力処理が完了するま
でステップS113〜S116そしてS120のステッ
プが操り返される。そして、ステップS120において
FAXデータバッファ8内に書き込まれた出力すべき選
択された全てのFAXデータによる出力処理が完了して
いることが判断されると、プリントデータによる出力処
理がー時停止中か否かがステップS121にて判別され
る。この場合、一時停止中であるため、ステップS12
2に進み、プリントデータのー時停止処理を解除し、ス
テップS111において中断されていたプリントジョブ
が再開される。そして、ステップS112で入力データ
をFAXデータからプリントデータに切り替えられる。
【0074】その後、プリントデータバッファ9内に残
るプリントデータによる出力処理が再開されることにな
る。これは、ステップS113〜S117の処理が順次
が繰り返され、ステップS117にてプリントデータバ
ッファ9内にデータが残っていないことを確認すると、
FAXデータによる割込みによる出力処理後のプリント
ジョブ終了のため、ステップS118にてYesとして
処理される。
【0075】そのため、ステップS119に進み、この
ステップにおいて、メッセージ格納部19に格納された
メッージの出力処理が行われる。つまり、上記メッージ
格納部19からFAX割込みメッセージ用のデータが呼
び出され、操作部パネル2のメッセージ出力モードキー
24の設定にしたがってFAX割込みメッセージが出力
される。
【0076】この場合、上記メッセージ出力モードキー
24の設定にて、FAX割込みメッセージをシートに出
力するよう設定されていれば、ステップS112におい
て、入力データがメッセージデータに切り替えられる。
そのため、メッセージ格納部19に記憶されたメッセー
ジデータは、ステップS114にて描画部14を経由
し、ページバッファ21に印字部12にてハードコピー
による出力処理ができるビットデータ等に展開され、ス
テップS115にて印字部12によりメッセージデータ
がハードコピーとして印字出力される。そのため、ユー
ザは出力シートを目視することで、プリントデータによ
るハードコピーシートと区別してFAXデータによる出
力シートを容易に区別して持ち去ることができる。
【0077】図2にはその状態の一例を示している。こ
れはハードコピーされた出力シートの状態を示してい
る。図2は、プリントデータによるハードコピーの出力
処理中に、FAX割込み処理にてFAXデータをハード
コピーとして出力処理し、後にプリントデータによる残
りのハードコピーの出力処理を行った結果である。そし
て、その結果については排出トレイ5上に排出されるシ
ートの最上部、つまりプリントデータによるハードコピ
ーによる出力シート31上にメッセージ内容が記録され
たメッセージシート30が排出されている。
【0078】ここでは、説明を簡単にするために、3ペ
ージのプリントデータの出力シート31−1〜31−3
の中に混じってFAXデータによるFAXシート32が
1枚混在している状態を示す。そして、最上部にメッセ
ージシート30が出力され、そのメッセージシート30
FAXデータによるシート32の存在位置明確に
記録されている。これにより、FAXデータによる出力
シート32容易に持ち去ることができる。また、メッ
セージシート30は少なくとも1枚でよく、シート30
が無駄に利用されることもない。
【0079】なお、FAXデータによる出力シート32
については、他のプリントデータによる出力シート31
と区別が容易にできるように、さらにプリントデータに
よる画像形成面と同一面側に“FAX”なる文字の標記
がなされて出力されている。これにより、FAXデータ
による出力シート32とプリントデータによる出力シー
ト31との区別がより確実になり、かつ間違いなく取り
去ることが可能となる。FAXデータによる出力シート
32は、“FAX”なる記録面と反対面にFAXデータ
による可視画像が形成されている。
【0080】また、メッセージシート30については、
FAXデータを受信し出力した場合、先のプリントデー
タによる出力処理した“時刻”、“オーナー”(受取人
等)、及び“ドキュメント名”(プリントデータによる
出力名等)を記録し、FAXデータによる出力先を、図
の例ではプリントデータの出力シート31に対し2ペー
ジ目と3ページ目の間に1枚出力したメッセージを記録
している。この記録に従って、FAXデータによる出力
状態をユーザが簡単に認識でき、よってプリントデータ
の出力シートの中から1枚のFAXデータの出力シート
を取り去ることができる。
【0081】ここで、“オーナー”についてはプリント
データによる受取人(発信人)等のデータをメッセージ
格納部19に記憶させておく。これは、パソコン等を利
用する場合、利用者が特定されており、この利用者がプ
リンタデータと共に画像形成装置1側へ転送される。ま
た、画像データを明記するドキュメント等の名称が合わ
せて転送されてくる。これにより、上述した受取人を特
定し記憶できる。このようにしておくと、プリントデー
タによる出力シート31中にFAXデータによる出力シ
ートが混在するのを知らずに、ユーザ(上記オーナー)
が持ち去った場合、メッセージ出力シート30が排出ト
レイに残っている場合、そのメッセージをFAXを受け
取るユーザが見ることで、持ち去られた先を特定でき
る。
【0082】また、上記メッセージ出力モードキー24
にて音声によるメッセージを出力するように設定されて
いれば、上述したシート30へのメッセージデータの記
録に代わって、音声により出力される。この場合、ユー
ザ(オペレータ)が、画像形成装置1の側に居ない時に
音声出力しても効果はない。そのため、感知センサ7が
ユーザの存在を感知している状態において、メッセージ
データに応じて音声が音声出力部6を介して出力され
る。このメッセージにおいては、図2に示したメッセー
ジシート30に記録された内容と同様の内容である。そ
こで、オペレータは、そのメッセージ出力に応じて目的
のハードコピーによりシート、特に受信したFAXデー
タの出力シート32を容易にプリントデータのハードコ
ピーの出力シート31と区別して取り去ることができ
る。
【0083】このメッセージの音声出力に合わせて上記
メッセージシート30による出力処理を合わせて行うこ
ともできる。このような音声出力を行う場合、プリント
データによる出力シートの受取人がFAXデータの出力
シート32が混在していることを音声にて知ることがで
きる。そのため、FAXデータのシート32を除去して
所望の出力シート31のみ持ち去り、全ての出力シート
を持ち去ることもなくなる。
【0084】(入力データ切り替え部13の詳細)図5
には、上述した図1に示すステップS112による詳細
を示している。つまり、図4に示す入力データ切り替え
部13の切り替え制御にかかる制御フローチャートであ
る。
【0085】そこで、図5を参照して上記ステップS1
12の処理を詳細に説明すれば、まず監視部10は画像
形成装置1の状態を監視しており、プリント出力中にF
AXデータバッファ8がフルになると、FAX割込みの
信号を発生する。FAX割込みの信号がステップS20
1において検出されると、その信号が検出されている
間、ステップS206で入力データがFAXデータに切
り替えられ、上述したようにFAXデータによるハード
コピーの出力処理が行われる。
【0086】また、FAX割込み信号に基づき、FAX
データの出力処理が完了した後、FAX割込みが解除さ
れていれば、ステップS201からステップS202へ
と進み、このステップS202においてFAX割込み時
の先に出力されていたプリントデータによる出力処理を
行っていたプリントジョブが終了か否かが判断される。
この判断において、プリントジョブ終了となれば、ステ
ップS204にて入力データがメッセージデータに切り
替えられる。
【0087】また、上記ステップS201→ステップS
202にて、プリントデータによる出力処理を完了して
いない、つまりプリントジョブが終了していないと判断
された場合には、ステップS203での監視部10によ
る画像形成装置1の監視状態の結果に応じてステップS
205にて入力データがプリントデータに切り替えられ
る。ここで、FAXデータの出力処理中であれば、ステ
ップS205へと進み、入力データがFAXデータに切
り替えられる。
【0088】以上のようにして、入力データによる切り
替え制御が行われ、例えば図2に示すようにシート上に
画像形成されたハードコピーの出力シート30,31,
32が一つの排出トレイ5上に積層された状態で排出さ
れる。この場合、メッセージが出力シート30上に記録
され、FAXデータによる出力シート32の区別が確
実、かつ容易に、間違いなく行える。
【0089】ここでは、FAXデータによる割込みを行
うようにして、説明しているが、これは逆であってもよ
い。また、FAXデータにおいてはFAXデータバッフ
ァ8がフルになった状態でプリントデータによる出力処
理に対し割込み処理を行うようにしているが、FAXデ
ータを受信した時点で割込み処理を行うようにしてもよ
いことは勿論である。この場合、FAXデータバッファ
8を不要にでき、その分、プリントデータバッファ9の
容量を増すこともできる。
【0090】(メッセージ出力制御)図6は、メッセー
ジ出力にかかる制御フローチャートを示している。つま
り、図1に示す制御フローチャートにおけるステップS
119による処理である。ここで、メッージ出力手段
は、図4の制御回路において、メッージ格納部19、表
示部21、音声出力部6、印字コード格納部17等を含
めて構成される。
【0091】そこで、FAX割込みによる出力処理を行
った後、図1によるステップS118による処理、つま
りプリントジョブが終了すると、ステップS119の処
理が実行される。この処理の詳細は、図6に示す通りで
あり、まずステップS301にてメッセージ格納部19
からFAX割込みメッセージ用のデータを呼び出す。そ
して、ステップS302において、操作パネル2のメッ
セージ出力モードキー24にてFAX割込みメッセージ
を操作パネル上の表示部21に出力する設定になってい
ると、ステップS303に進み、操作パネル上の表示部
3にメッセージを出力する。
【0092】上記表示部21にメッセージを表示した例
を図7に示している。この図において、図2にて説明し
たようにメッセージシート30に記録する内容と同様の
内容を表示部21に表示されている。この表示を目視す
ることで、オペレータはFAXデータによる出力シート
32を簡単に、かつ確実に間違いなく区別できる。
【0093】オペレータは操作パネルの表示部21の内
容を目視し、その処理を行えば、その表示を解除するた
めに、メッセージ表示解除キー25を操作することで解
除できる。この場合、その操作を忘れれば、その表示が
継続する。これを避けるためにも、所定時間後に自動的
にメッセージ表示が解除、つまり消去される。この所定
時間とは、感知センサ7にてオペレータの存在を感知し
た時点から一定時間後である。また別の方法としては、
感知センサ7にてオペレータの存在を感知し、その感知
がなされなくなれば上記メッージ表示を消去するように
もできる。
【0094】上述したように、ステップS303にてメ
ッセージ表示を行った後、ステップS304に進む。こ
のステップS304においては、操作パネル2上のメッ
セージ出力設定キー24にてFAX割込みメッセージを
シートに出力するようになっていれば、ステップS30
5において、メッセージデータが入力データ切り替え部
13に送られる。これにより、図2に示すようなメッセ
ージシート30が出力処理されることになる。
【0095】なお、音声による出力においては、上述し
た取りであり、メッセージ出力設定キー24による操作
にて、音声出力が設定されておれば、上述したメッセー
ジが音声出力部6より出力される。これらは、先に説明
した通りであり、任意の設定が可能にであり、それぞれ
を単数、又は複数にてメッセージ出力を行える。
【0096】(印字コード加算部)以上説明したように
FAXデータを受信し、そのFAXデータを割込み処理
にてハードコピーとして出力処理する場合、その出力シ
ートを他のプリントデータによる出力シートとの区別が
簡単に行えるようにしている。以下には、さらにその区
別がより確実に行える処理制御について説明する。
【0097】図8は図4に示すブロック図において、印
字コード加算部17の動作を示すフローチャートであ
る。特に図1におけるステップS113による詳細を示
す制御フローチャートを示している。
【0098】そこで、ステップS113の処理を行うた
めに、まずステップS401にて入力データがFAXデ
ータであるか否かが判断される。FAXデータであれば
ステップS402ヘ進む。もし、入力データがFAXデ
ータでない場合、あるいはFAXデータであっても画面
印字が設定されていない場合、ステップS402を経て
通常のハードコピーによる出力処理を行う。つまり、F
AXデータにおいても、プリントデータによるハードコ
ピーの出力処理と同様に一方の面に可視画像を形成し出
力を行う。
【0099】上記ステップS402において、画面印字
が設定されていれば、ステップS403に進み、このス
テップにおいて印字コード格納部17からFAXデータ
によ出力シート32であることを示す印字コード、例え
ば“FAX”なる文字コードが呼び出され、該印字コー
ドがステップS404において印字コード加算部16を
経由し、FAXデータに加算され“FAX”なるコード
データが描画部14に送られる。これにより、FAXデ
ータの出力シート32の裏面、つまりFAXデータを記
録した反対面側にFAXデータの出力シート32である
ことを示す画像、つまり“FAX”の標記処理が行われ
る。
【0100】これは、図2においてFAXデータの出力
シート32に、プリントデータの出力シート31の画像
形成面と同一面に“FAX”なる標記印字が行われる。
そして、その反対面にFAXデータによる画像が形成さ
れる。このようにすれば、プリントデータによる出力シ
ート31とFAXデータによる出力シート32とが一目
で区別できる。
【0101】なお、上記両面印字の設定を行っていない
場合においては、FAXデータにより出力シート32に
は、FAXデータの画像がプリントデータによる画像形
成面と同一となるように出力処理される。この時、FA
Xデータによる出力シートであることを特定するため
に、一つのコーナ部分に“FAX”なる標記を行うよう
にできる。
【0102】(本発明の他の実施形態)以上の説明にお
いては、プリントデータの出力処理中に、必要に応じて
FAXデータの出力処理を割込みにて実行し、一時中断
したプリントデータの残りをFAXデータの出力完了後
に行うようにしている。
【0103】そこで、本発明の画像形成装置においてプ
リント機能とFAX機能とをより効率よく使用し、待ち
時間や画像形成装置の待機時間や、出力処理時間の短縮
と共に利用効率をよくすることが考えられる。
【0104】そのため、本発明においては図4のブロッ
ク図のFAX出力データ選択部18を利用して、画像形
成装置1本体の出力処理効率を上げるようにしている。
このFAX出力データ選択部18の処理について、以下
に図9及び図10を参照して説明する。
【0105】(FAXデータバッファ)図9は図4に示
したFAXデータバッファ8内に記憶されるFAXデー
タの記憶例を示す。
【0106】FAXデータバッファ8内のデータは、受
信された順に並んでおり、受信時刻、ページ数、バッフ
ァ占有率などの情報を持っている。通常、FAX受信デ
ータはFAXデータバッファ8内で圧縮されて保存され
ている。バッファ占有率は圧縮後のデータサイズをあら
わしている。
【0107】上記圧縮データのサイズは、ページ数に比
例するとは限らず、ベージ数が多くてもブランクを多く
含むデータでは、圧縮率の違いから、ページ数の少ない
データよりデータサイズが小さくなることもある。例え
ば、FAX受信されたN0.3とNO.4のユーザは、
FAX割込み時に出力するFAXデータを、どの情報を
重視して選択するか設定する。
【0108】ここで、図9に示すようなFAXデータバ
ッファ8内のデータの出力条件については、FAX出力
条件設定キー26にてユーザ側で任意に設定できる。そ
のため、そのキー26の操作に応じて、図4に示すFA
X出力条件設定部26−1において、FAXデータを優
先的に出力するように設定されている場合、FAXデー
タバッファ8の全てデータが選択される。また、プリン
トデータを優先的に出力するように設定されている場合
には、すぐにプリントデータの出力処理状態に戻れるよ
うに、FAXデータバッファ8の中から出力するデータ
が1件だけ選択される。
【0109】FAX出力のスピードを重視するならば、
ページ数が最少であるデータが優先して選択される。デ
ータの候補としてはNO.2とN0.5がある。そし
て、バッファ8内の空き容量を多くするためには、バッ
ファ占有率の大きなのデータ、つまりNO.2のデータ
が選択される。
【0110】また、スピードよりもバッファの空き容量
を重視するならば、ページ数に関係なくバッファ占有率
の一番大きなデータを選択するように設定したり、受信
時刻重視で、常に受信時刻の古い順にデータを出力する
ように設定してもよい。このような設定は、任意に行え
ばよく、ユーザの使い勝手の最も最適な状態で使用でき
る。
【0111】このようにしてFAXデータバッファ8内
に記憶されたデータが出力条件設定に満足した状態で出
力処理され、FAXデータバッファ8の記憶容量の管理
が効率よく行える。
【0112】またこれとは別に、画像形成装置1本体が
出力処理する場合、図4においてデータ受信履歴を勘案
にて出力処理することで、最も効率のより処理が可能と
なる。特に画像データを記憶するメモリの容量管理や、
出力処理時間の短縮等を行える。
【0113】そこで、FAX出力データ選択部18は、
監視部10の制御に応じて例えばFAXデータの出力処
理を行うようにしている。そして、監視部10はデータ
受信履歴を格納した格納部11内の今までの履歴を参考
に、出力処理が最も効率よく行える条件制御を行うよう
にできる。
【0114】(他の実施形態による出力制御)まず、複
合プリンタ1を使用するとき、FAX機能をよく使用す
る場合と、プリンタ機能をよく使用する場合があると考
えられる。それらの使用状況に応じて、FAX割込み時
にFAXデータを優先して出力するかプリントデータを
優先して出力処理するか、画像形成装置1にあるFAX
出力条件設定キ―26で、予め設定しておくこともでき
る。これは、図10におけるステップS501を経て、
ステップS503にて、上記FAX出力条件設定キー2
6にて設定された出力処理を優先して行うことになる。
【0115】また、プリンタ機能とFAX機能の使用状
況に応じた設定は、過去のプリントデータ、FAXデー
タの受信履歴から、使用状況を分析し、分析結果をもと
に自動で設定することもできる。これはステップS50
1を経てステップS502の処理が行われる。つまり、
設定キー26にて自動選択が設定されている場合であ
る。
【0116】上記ステップS502の処理は、一般のF
AX、プリンタが有しているデータ受信履歴が格納され
た格納部11が利用される。このデータ受信履歴の中か
ら、データ受信した曜日や時刻のデータが抽出され、曜
日別、時間帯別によるプリンタ、FAXの使用状況が分
析される。この分析結果を用いてFAX出力条件が自動
設定される。
【0117】またこの分析結果を用いると、FAX受信
が多い時間帯が近づいたとき、FAXデータバッファ8
内のデータを出力しておくようにするなど計画的なバッ
ファ管理をすることができる。同時に、画像形成装置1
の利用効率が上がり、ユーザ側の待ち時間を短縮できる
結果ともなる。
【0118】FAX割込み時に、プリントデータを優先
的に出力する場合、ステップS503でプリントが選択
される。そのため、FAXデータバッファ8内のデータ
をバッファが空になるまで出力することはせず、直ちに
プリント出力に戻れるように、とりあえずFAXデータ
バッファ8内の1件だけ出力するという処理を行う(ス
テップS504)。
【0119】この例では、図9において説明したように
FAX出力スピードを重視し、ページ数が最少、かつバ
ッファの空き容量を多くするためにバッファ占有率が最
大のデータを選択している。
【0120】またFAXデータを優先的に出力する場
合、ステップS503でFAXを選択し、ステップS5
05にて、図9に示すようなFAXデータバッファ8内
のデータすべてを選択する。このように、FAXデータ
バッファ8内のデータをすべて出力しておくと、プリン
ト出力中にFAX割込みが複数回発生することを回避で
きると考えらる。しかも、FAXデータの出力が多い場
合には、FAXが優先されることで、画像形成装置1に
よる出力処理の効率が上がる。
【0121】本発明によれば、プリントデータとFAX
データによる出力シートを区別できるようにしている
が、プリント機能として外部から入力される画像データ
と、画像形成装置本体側で発生する画像データを出力処
理する場合とを区別する時にも同様にして上述に説明し
た実施形態をそのまま利用できる。ここで、画像形成装
置1本体側で発生する画像データとしては、原稿の画像
を読取り、この読取り画像データをハードコピーとして
出力処理する場合である。そのため、画像形成装置1本
体には、従来周知の読取装置、つまりスキャナ等が設け
られたデジタル複写機にて構成されるものを含む。そし
て、デジタル複写機に備えられているスキャナを用いて
原稿の画像を読取り、この読取画像データをシート上に
出力処理するだけでなく、相手先に送信、つまりFAX
送信する機能を備えることもある。
【0122】従って、本発明によれば、画像形成装置1
において少なくとも2箇所から送られてくる画像データ
を、ハードコピーとして出力処理する場合において、こ
れらの出力シートを簡単に区別できる。その区別の方法
としては、上述したように、音声であり、表示であり、
シート上へのメッージ記録である。あるいは、シートの
両面を利用して図2に示すようにFAXデータの出力シ
ート32と、プリントデータの出力シート31との区別
を行うような文字標記をFAXデータによる画像形成面
を反対面に行える。
【0123】本発明の上述した実施形態の説明におてい
は、画像形成装置として電子写真方式による画像形成装
置を例に説明したが、サーマル方式やインクジェット方
式を利用したプリンタ部(画像形成部)を備える画像形
成装置であっても実施できることは勿論である。また、
これらの画像形成部でなく、他の可視画像をシート上に
形成するものであれば、全てにおいて本発明を実施でき
る。
【0124】
【発明の効果】以上説明した画像形成装置、特に異なる
箇所からの画像データをハードコピーとしてシート上に
出力処理するものにおいて、それらの出力シートの区別
を行うようにユーザにメッセージ出力を行う。これによ
り、ユーザ側では、メッセージ出力により簡単に目的の
出力シートを他の出力シートの中から簡単に抽出するこ
とができる。
【0125】メッセージ出力は、ユーザ側で任意に選択
できる。例えば音声であればユーザが画像形成装置の側
に居れば出力され、表示はユーザに視覚で行える。また
シートを利用してメッセージ出力でき、この場合、少な
くとも1枚のシートで目的を達成できる。
【0126】特に目的の出力シートが他の出力シート中
に混在するような場合においても、その混在する位置を
明確にユーザにメッセージ出力できるため、ユーザは排
出トレイに出力されている目的の出力シートを簡単に、
間違いなく持ち去ることができる。そのため、目的の出
力シートを、混在する他の出力シートと判別する手間を
軽減できる。この場合、目的の出力シートと他の出力シ
ートとを区別する標記を行うこともでき、これにより探
す手間が全くなく、一目で判断できる。
【0127】また、メッセージ出力が表示や音声にてな
される場合、出力シートの持ち主が間違えて、例えばF
AX割込メッセージのシートごとFAXの出力シートを
含めて持ち去ってしまった場合でも、FAXの受取人が
表示部や音声のメッセージにて、FAXを持ち去った人
を特定することができる。
【0128】さらに、画像形成装置の利用状況、例えば
過去の利用履歴から最も効率のよい出力処理を可能にで
き、ユーザ側の待ち時間を短縮でき、また画像データを
記憶するメモリ等の効率的な管理も可能になり、より効
率のよいハードコピーによる出力処理を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置によるハードコピーによ
るシートへの出力処理制御にかかるフローチャートであ
る。
【図2】本発明の画像形成装置にて画像データを可視画
像として出力した出力シートを区別するための一形態を
示す模式図である。
【図3】本発明にかかる画像形成装置の一例を説明する
ための外観を示す斜視図である。
【図4】図3に示す画像形成装置に備えられるハードコ
ピーを出力処理する制御回路構成にかかるブロック図で
ある。
【図5】画像データの出力切り替え制御に応じた出力処
理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明にかかる異なる画像データによるハード
コピーの出力シートを区別するためのメッセージ出力の
制御手順を示すフローチャートである。
【図7】図6によるメッセージ出力において、メッセー
ジ出力を表示にて出力する状態の表示部の一例を示す平
面図である。
【図8】図2に示す各画像データのハードコピーによる
出力シートを区別するための標記を行うための制御手順
を示すフローチャートである。
【図9】本発明にかかる画像データを記憶するメモリで
あるバッファ内の記憶状況の一例を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態を説明するための画像
形成装置による処理効率を上げるための処理手順の一例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複合型画像形成装置 2 操作パネル 21 表示部(メッセージ出力手段) 22 キー操作部 23 FAXモードキー 24 メッセージ出力モードキー 25 メッセージ表示解除キー 26 FAX出力条件設定キー 3 手差し給紙トレイ 4 給紙用カセット 5 排出トレイ 6 音声出力部(メッセージ出力手段) 7 感知センサ 8 FAXデータバッファ(メモリ) 9 プリントデータバッファ(メモリ) 10 監視部(制御手段) 11 データ受信履歴格納部(受信履歴記憶部) 12 印字部(作像部) 13 入力データ切り替え部 16 印字コード加算部 17 印字コード格納部 18 FAX出力データ選択部 19 メッセージ格納部(メッセージ出力手段) 26−1 FAX出力条件設定部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力手段から入力されてくる画像
    データを必要に応じて可視画像としてシート上に出力す
    る画像形成装置において、 上記出力される可視画像が形成されたシートを受ける一
    つの排出トレイと、 入力されてくる第1画像データによる出力処理中に第1
    画像データと異なる第2画像データが入力されると、上
    記第1画像データによる出力処理を一時中断し、上記第
    2画像データによる出力処理を割込んで実施し、該第2
    画像データの出力処理後に、上記第1画像データの一時
    中断した残りの出力処理を行うように制御する制御手段
    と、 上記第2画像データによる出力シートが上記第1画像デ
    ータの出力シート中の間に混在している位置を示すメッ
    セージを、上記第1画像データによる出力処理の中断前
    までの出力処理、第2画像データによる出力処理、さら
    に上記中断後の残りの第1画像データによる出力処理に
    よる全ての出力シート上記排紙トレイへと排出処理さ
    れた後に出力するメッセージ出力手段とを備えたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記メッセージ出力手段は、音声、表
    示、シートへのメッセージ出力を行うものであって、そ
    れぞれの出力を単独又は複数のメッセージ出力を任意に
    選択できる選択手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記メッセージ出力手段は、シートへの
    出力を行う場合、第1画像データの出力処理が完了した
    後、上記排出トレイ上に排出された出力シートの最上部
    にメッセージシートを出力するようにしたことを特徴と
    する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記メッセージ出力手段にてメッセージ
    出力を音声にて行う場合、音声出力手段と、ユーザの存
    在を感知する感知手段とを備え、該感知手段からの感知
    信号に応答して上記音声出力手段を駆動してなることを
    特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、第2画像データによる
    出力シートに、第1画像データによる出力シートと区別
    する標記を行うようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記メッセージ出力手段によるメッセー
    ジは、第1画像データに関する受取人の情報を含めて行
    うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 画像形成装置本体に入力されてくる第1
    画像データ、第2画像データ等の受信履歴を逐次記憶す
    る履歴記憶手段、及び少なくとも第2画像データを受信
    する毎に逐次記憶する画像メモリとを備え、 上記制御手段は、上記履歴記憶手段に記憶された履歴を
    分析し、第1画像データ又は第2画像データの優先出力
    処理を決定し、 第1画像データの出力処理中に、上記第1画像データの
    優先出力処理が決定されると、上記画像メモリに記憶さ
    れた第2画像データの特定された1件の出力処理の割込
    みを行い、また上記第2画像データの優先出力処理が決
    定されると、上記画像メモリに記憶された全ての上記第
    2画像データの出力処理の割込み行うことを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記画像メモリに記憶された第2画像デ
    ータの1件を特定する場合は、第1画像データの出力処
    理が直ちにできるようにメモリ量の小さい第2画像デー
    タを特定、あるいは上記画像メモリの空き容量を多くす
    るために記憶容量の大きい第2画像データを特定するこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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