JP3392396B2 - アーチ橋用半アーチ施工用昇降移動式足場 - Google Patents

アーチ橋用半アーチ施工用昇降移動式足場

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JP3392396B2
JP3392396B2 JP2000228367A JP2000228367A JP3392396B2 JP 3392396 B2 JP3392396 B2 JP 3392396B2 JP 2000228367 A JP2000228367 A JP 2000228367A JP 2000228367 A JP2000228367 A JP 2000228367A JP 3392396 B2 JP3392396 B2 JP 3392396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーチ橋における
アーチリングを構成するコンクリート製半アーチを、既
設コンクリートブロックに新設のコンクリートブロック
を順次築造しながら施工する場合に使用されるアーチ橋
用半アーチ施工用昇降移動式足場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アーチ橋用半アーチ施工用昇降移
動式足場としては、特公平4−13492号公報により
公表されているものが知られている。
【0003】前記従来のアーチ橋用半アーチ施工用昇降
移動式足場の場合は、図46に示すように、アーチアバ
ット50における谷側に、支持部材51を谷側に片持ち
式に張り出すように固定し、前記アーチアバット50の
山側上面と前記支持部材51の谷側上面とに支持フレー
ム52の下部を固定し、支持フレーム52の上部に複数
の巻上機53を取付け、上下方向に間隔をおいて配置さ
れた水平フレーム54を備えている作業用昇降フレーム
55を、前記巻上機53により昇降自在に吊下支持し、
水平フレーム54内を貫通する半アーチ施工用型枠56
と前記作業用昇降フレーム55とを、上下方向および橋
軸直角方向に間隔をおいて配置された多数の伸縮調節自
在な型枠支持用ジヤツキ57を介して連結し、前記各水
平フレーム54における橋軸直角方向の両側の側部フレ
ーム材58の上部にわたって、橋軸直角方向に延長する
水平な可動足場59を架設し、その可動足場59を橋軸
方向に水平移動可能に支持するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の足場装置の
場合は、半アーチのコンクリ−ト壁面の角度が場所によ
って変化しても足場を常に水平に保つことができ、比較
的小型または中型のアーチ橋を施工する場合には、比較
的効率よく半アーチを施工することができるが、アーチ
アバット1の谷側に張り出すように固定された支持部材
51によって、支持フレーム52の谷側下部を固定し
て、支持フレーム52の荷重を支持しているので、大型
のアーチ橋となると、半アーチの施工高さも高くなると
共に、それに伴い支持フレーム52も相当大型になり、
片持ち式の支持部材51により支持フレーム52を含む
大型の足場を支持させることができなくなるという問題
がある。
【0005】本発明は前記の問題点を有利に解消するこ
とができ、従来のようにアーチアバット50の谷側に張
り出すように固定された支持部材51によって大型の昇
降式足場を構築する必要のないアーチ橋用半アーチ施工
用昇降式足場を提供することを目的とする。
【0006】前述の問題を有利に解決するために、本発
明の請求項1のアーチ橋用半アーチ施工用昇降移動式足
場において、既設ブロック(1)の上部に新設ブロック
(2)を築造するために使用され、既設ブロック(1)
または新設ブロック(2)に固定される昇降移動用レー
ル(3,7)に沿って昇降移動可能に設けられるアーチ
橋用半アーチ施工用昇降移動式足場において、既設ブロ
ック(1)の山側に多数の横孔を有する山側昇降移動用
レール(3)が固定され、その山側昇降移動用レール
(3)に、山側下部フレーム(4a)とこれに一体に谷
側に屈折した状態で連設された山側上部フレーム(4
b)とからなる山側昇降用フレーム(5)を備えている
山側昇降移動式足場(6)が前記横孔に係止される着脱
自在な横軸に反力をとって相対的に昇降可能に取り付け
られ、かつ既設ブロック(1)の谷側に、多数の横孔を
有する谷側昇降移動用レール(7)が固定され、前記谷
側昇降移動用レール(7)に、谷側下部フレーム(8
a)とこれに一体に谷側に屈折した状態で連設された谷
側上部フレーム(8b)とからなる谷側昇降用フレーム
(9)を備えている谷側昇降移動式足場(10)が前記
谷側昇降移動用レール(7)における横孔に係止される
着脱自在な横軸に反力をとって相対的に昇降可能に取り
付けられ、さらに前記山側昇降移動式足場6と前記谷側
昇降移動式足場(10)とが、それぞれ独立して昇降移
動可能に設けられ、前記山側昇降移動式足場(6)の端
部と谷側昇降移動式足場(10)の端部とに渡って側部
足場(11)が設けられ、かつ前記側部足場(11)
は、山側昇降移動式足場(6)と谷側昇降移動式足場
(10)のいずれか一方の足場に横軸により回動可能に
連結されていると共に、他方の足場にスライド可能に支
持されていることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】また請求項2の発明においては、請求項1
に記載のアーチ橋用半アーチ施工用昇降移動式足場にお
いて、前記山側昇降移動式足場(6)における山側下部
フレーム(4a)および前記谷側昇降移動式足場(1
0)における谷側下部フレーム(8a9には、それぞれ
上位レベルの反力台(14)が長さ調整支持部材(1
5)を介して昇降移動用レール(3、7)に摺動可能
に、かつ位置固定可能に設けられると共に、前記上位レ
ベルの反力台(14)よりも間隔を置いて下に位置する
下位レベルの反力台(16)の下部が昇降用フレーム
(5)に一端側が連結された縦ジャッキ(17)を介し
て連結されて、相対的に上下方向に昇降可動可能にかつ
昇降移動用レール(3、7)に摺動可能に、かつ位置固
定可能に設けられ、前記上位レベルの反力台(14)が
昇降移動用レール(3、7)に着脱自在なピン(18)
により係止されると共に、下位に位置する下位レベルの
反力台(16)が昇降移動用レール(3、7)に着脱自
在なピン(19)により係止されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明においては、請求項1また
は2に記載のアーチ橋用半アーチ施工用昇降移動式足場
において、前記山側昇降移動用足場(6)と谷側昇降移
動用足場(10)とにおける各昇降用フレーム(5,
8)に、上下方向に間隔をおいて配置された複数の足場
板支持アーム(20)の一端側が横軸(21)により回
動可能に枢着され、前記各足場板支持アーム(20)の
中間部と前記昇降フレーム(5,8)とはリンクチェー
ン等の長さ調整可能な支持具(22)により連結され
て、前記各足場板支持アーム(20)は支持されている
ことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明においては、請求項1〜3
のいずれか1項に記載のアーチ橋用半アーチ施工用昇降
移動式足場において、前記各足場板支持アーム(20)
の中間部に、前記長さ調整可能な支持具用の係止部とア
ーム仮支持用係止部とが設けられ、前記各昇降用フレー
ム(5,8)側には、前記アーム仮支持用係止部よりも
高レベル位置において前記横軸(21)に間隔をおいて
アーム仮保持用係止部が設けられ、前記足場板支持アー
ム(20)側のアーム仮支持用係止部と前記昇降用フレ
ーム(5,8)のアーム仮保持用係止部とに渡って、両
端部に係止金具を備えている長さ調整可能で着脱自在な
仮支持手段が装着されていることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明においては、請求項1〜4
のいずれか1項に記載のアーチ橋用半アーチ施工用昇降
移動式足場において、上位のレベルに位置する足場板支
持アーム(20)の先端側と手摺支持用縦ビーム(2
3)の上端部が横軸(24)により連結され、かつ下位
に位置する足場板支持アーム(20)の先端側と前記手
摺支持用縦ビーム(23)の下端部が横軸(25)によ
り連結され、前記手摺支持用縦ビーム(23)の上端部
または下端部のいずれか一端側に設けた長孔(26)に
前記横軸(24、25)が挿通されていることを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明のアーチ橋用半アーチ
施工用昇降移動式足場を図示の実施形態に基づいて詳細
に説明する。まず本発明のアーチ橋用半アーチ施工用昇
降移動式足場において使用される昇降移動用レールを取
り付けるために使用され、予めコンクリートブロックに
配設される部品について説明する。
【0014】図32は、截頭円錐状の空間をコンクリー
トブロック1(2)に形成するために使用する截頭円錐
状コーン45を示すものであって、前記截頭円錐状コー
ン45は昇降移動用レール3(7)の最上部のサンドル
を支承するための支承部材41を配設するための空間を
形成するために使用され、前記コーン45には前部側に
複数の回動工具係合用凹部45aが等角度間隔を置いて
設けられていると共にその中央部には、型枠に固定する
ための雌ねじ孔45bが設けられ、かつ前記コーン45
の後部には、Y型インサートの雌ねじ孔に螺合連結する
ための雄ねじ軸部45cが一体に設けられている。
【0015】前記コーン45は、図30(A)に示すよ
うに、後記の昇降移動用レール支承部材41を配設する
ために、一時的に型枠に雌ねじ付きY型インサートと一
体となって仮設固定され、新設のコンクリートブロック
が硬化して型枠が脱型された後、図30(B)に示すよ
うに、前記コーンにおける回動工具係合用凹部45aに
係合する回動工具46を利用して、図31(A)に示す
ように、前記コーン45を取り除き、その取り除いた後
の截頭円錐状空間に、図31(B)に示すように、予め
昇降移動用レール3(7)を取り付ける時点等におい
て、図33に示す截頭円錐状部分41bおよびその大径
側に直列に一体に連設された円柱状部41aを備えてい
る昇降移動用レール支承部材41における前記截頭円錐
状部分41bが嵌合され、また前記円柱状部41aがコ
ンクリートブロック1(2)の表面から所定寸法突出す
るように配設された状態で前記昇降移動用レール支承部
材41に挿通されると共に前記Y型インサートの雌ねじ
孔に螺合緊締されるレール支承部材固定用ボルト47に
より固定される。またその他のサンドル等を固定するた
めの雌ねじ孔を有するY型インサートは、予め型枠にボ
ルト等により固定された状態で、新設用のコンクリート
が打設硬化されて新設のコンクリートブロック2が築造
された後、前記ボルトおよび型枠が脱型されて取り外さ
れてY型インサートのみの状態となる。そして前記昇降
移動用レール支承用レール支承部材41にせん断力を負
担させることにより、後記のサンドルを支持させると共
にこれに取り付けられる昇降移動用レール3(7)を介
して昇降移動用足場の鉛直荷重が支承される。
【0016】次に本発明のアーチ橋用半アーチ施工用昇
降移動式足場において使用される昇降移動用レールにつ
いて説明する。図40〜図42は、複数の鋼製サンドル
32(32a,32b)を備えた昇降移動用レール3
(7)の一実施形態を示すものであって、左右方向に延
長するように配置された一対の比較的端尺の溝型鋼27
におけるウエブ28が横向きになるように配置されると
共に、前記ウエブ28が上下方向に間隔をおいて平行に
対向するように配置され、このような一対の溝型鋼27
が上下方向に間隔をおいて配置され、これらに渡って連
結兼補強用縦リブ31が溶接により一体に固定されて連
結され、前記各溝型鋼27の一端側および他端側に、そ
れぞれこれらに渡って当接するようにボルト挿通用透孔
29を有する厚鋼板からなる鋼製端部座板30が配置さ
れて溶接により固定され、また前記座板30に間隔を置
いて平行に対向するようにボルト挿通用透孔29aを有
する支承鋼板30aが対向するウエブ28に溶接により
固定されている。
【0017】前記各鋼製座板30の間において、最上部
の鋼製サンドル32aにおける前記各溝型鋼27の中央
部には、レール支承部材係合用透孔33を有する厚鋼板
からなる鋼製レール支承部材係合用座板34が前記各溝
形鋼27に渡って配置されて溶接により固定され、また
中間部および下部の鋼製サンドル32bにおける前記各
溝型鋼27の中央部の両側に、間隔をおいて平行に厚鋼
板からなる鋼製中間部座板30bが前記各溝形鋼に渡っ
て配置されて溶接により固定されている。
【0018】前記鋼製サンドル32(32a,32b)
が複数上下方向に間隔をおいて平行に配置されると共に
前記各鋼製サンドル32(32a,32b)に渡って、
上下方向に延長するように溝型鋼からなる側部支承用レ
ール35におけるフランジ36aの先端側が当接するよ
うにが配置され、かつその側部支承用レール35は、前
記溝型鋼におけるウエブ28と同一面状に配置されて溶
接により固定された鋼製連結鋼板31aが介在されて溶
接により一体に鋼製サンドル32(32a,32b)に
固定され、さらに前記側方支承用レール35におけるウ
エブ36bにH形鋼からなる昇降移動用レール本体3a
(7a)が当接されて溶接により一体に固定されてい
る。
【0019】前記昇降移動用レール3(7)におけるウ
エブ36bの両側面には、補強鋼板37が重合するよう
に当接されて溶接により固定され、前記各補強鋼板37
とウエブ36bに渡って貫通するように上下方向に間隔
をおいて平行に、差し替えピン支承用の多数の横孔(透
孔)38が設けられ、また前記ウエブ36bの上端部の
両側面には、上端側が狭巾の一対のほぼ台形形状の挿し
込みガイド用鋼板39の基部側が当接されると共に、対
向するように配置されて、その各広巾基部が溶接により
ウエブ36bに固定されている。
【0020】このように、鋼製サンドル32(32a,
32b)および側部支承用レール35ならびに昇降移動
用レール本体3a(7a)が一体にユニット化されてお
り、前記側部支承用レール35ならびに昇降移動用レー
ル本体3a(7a)等によりサンドル付きの昇降移動用
レール3(7)が構成されている。
【0021】前記昇降移動用レール3(7)が、既設ブ
ロック1の上部に新設ブロック2を屈折した状態で築造
された後、新設ブロック2の谷側および山側に縦向き
に、谷側昇降移動用レール7および山側昇降移動用レー
ル3として取り付けられ、かつそれぞれ既設ブロック1
に取り付けられている既設の山側昇降移動用レール3に
直列に屈折した状態で、および既設の谷側昇降移動用レ
ール7に直列に屈折した状態で配置されると共に、図2
5に示すように新設のブロック2に予め埋め込み固定さ
れた脚部42a,43aが二股状で、雌ねじ孔42b,
43bを有するY型インサート42,43に、各鋼製サ
ンドル32の左右両側のボルト挿通用透孔29に挿通さ
れたサンドル固定用ボルト40が前記Y型インサート4
2に螺合固定されて鋼製サンドル32(32a,32
b)およびこれに固定された昇降移動用レール3(7)
が新設ブロック2に固定される。
【0022】また最上部のサンドル32aの中央部の大
径透孔33に挿通された中央部にボルト挿通用透孔41
cを備えていると共に円柱状部41aおよびこれに接続
する截頭円錐状嵌合部41bを備えている昇降移動用レ
ール支承部材41を新設ブロック2に予め設けた截頭円
錐状の凹部48dに嵌合すると共に、前記凹部48dの
底部に埋め込み固定した比較的大型のY型インサート4
4の雌ねじ孔44aに前記昇降移動用レール支承部材4
1のボルト挿通用透孔41cに挿通したレール支承部材
固定用ボルト47を螺合緊締することにより、昇降移動
用レール3(7)に負担させる昇降移動式足場の鉛直方
向等の荷重を昇降移動用レール支承部材41を介してコ
ンクリートブロック1(2)に伝達するように構成して
いる。
【0023】次に前記各山側縦レール3および谷側縦レ
ール7と新設コンクリートブロック2との取り付け構造
について説明する。図30(a)に示すように、新設用
の昇降移動用レール3(7)の最上部のサンドル32の
中央部に対応する位置になるように、予め新設側型枠4
8の所定の位置に仮固定用ボルト48aにより取り付け
られた状態で新設用コンクリートブロック2に埋め込み
固定されたY型インサート44の雌ねじ孔44aに、雄
ねじ軸部45cが螺合固定された截頭円錐状コーン45
が、図30(B)に示すように、前記截頭円錐状コーン
45の大径面側に設けられている複数の回動工具係合孔
45bに、回動工具48bにおける係合凸部48cが嵌
合された状態で回動されて取り外された後、その截頭円
錐状の(空間)凹部48dに、図31(B)に示すよう
に、截頭円錐状部分41bの大径側に一体に同径の円柱
状部分41aを備えていると共に、中央部に貫通するボ
ルト挿通用透孔41cを備えている昇降移動用レール支
承部材41が密着するように嵌合されて、前記ボルト挿
通用透孔41cおよび前記Y型インサート44の雌ねじ
孔44aに螺合されたレール支承部材固定用ボルト47
により新設コンクリートブロック2に固定されている。
【0024】前記昇降移動用レール支承部材41に、図
25に示すように各昇降移動用レール3(7)における
最上部の鋼製レール係合用座板34のレール支承部材係
合用透孔33が嵌合載置された状態で、新設の昇降移動
用レール3(7)が配置され、また前記昇降移動用レー
ル3(7)における各サンドル32の両端側は、予め新
設のコンクリートブロック2に埋め込み固定されたY型
インサート42,43における雌ねじ孔42a,43a
に螺合されたアンカーボルト40により固定されてい
る。
【0025】前記のようにして、既設のコンクリートブ
ロック1(2)に対して屈折した状態の新設の鉄筋コン
クリート製ブロック2の山側面(上面)および谷側面
(下面)に、左右方向に間隔をおいて平行に一対の山側
縦昇降移動用レール3および一対の谷側縦昇降移動用レ
ール7がこれに固定された枕材(サンドル)32を介し
て固定されている。
【0026】前記各昇降移動用レール3(7)は、溝型
鋼からなるサイドスライダー支承用の側部支承用レール
35とこれに溶接等により固定されたH形鋼からなるス
ライダー嵌合溝を備えた昇降移動用レール本体3a(7
a)等とにより構成されている。
【0027】次に昇降移動用足場のフレームの構造につ
いて説明する。左右方向に小間隔で対向するように配置
された一対の溝型鋼63における溝が外側に位置するよ
うに上下方向に延長するように配置されると共に、前記
各溝型鋼63の上端部および下端部に連結用鋼板62が
配設されてボルトまたは溶接により一体に連結されると
共に、中間部に横リブ64が配設されて溶接により連結
されて下部縦枠材65が構成されている。(図6,図1
参照)
【0028】複数(図示の場合は組)の前記下部縦枠材
65が左右方向に間隔を置いて平行に配置され、かつ前
記各下部縦枠材65の間に、左右方向に延長するように
上部横枠材66および下部横枠材67並びに一方の下部
縦枠部材65から突出するように前記横枠材66,67
と同レベルにおいてH形鋼からなる継手部材68が配置
されて、それらの交差部に渡って連結用鋼板が重合され
てボルトにより一体に連結されて格子状フレーム69が
構成されている。
【0029】前記格子状フレーム69が左右方向に間隔
をおいて配置されて前記継手部材68間にH形鋼からな
る連結部材70が配置され、前記継手部材68と連結部
材70とに渡って連結用鋼板が重合されてボルトにより
一体に連結されて下部格子状フレーム71が構成され、
前記左右方向両側の各上部横枠材66の中央部と、各下
部横枠材67の中央部に渡って、上下方向に延長するよ
うにH形鋼からなる中間縦枠材72が同面状に配置され
て前記上部横枠材66および下部横枠材67に溶接等に
より一体に設けられて、それぞれ山側および谷側の下部
フレーム4a,8aが構成され、前記各中間縦枠材72
は既設ブロック1に配設される昇降移動用レール3に間
隔を置いて対向するように配置される。
【0030】前記各中間縦枠材72と上部横枠材66と
の交差部および各中間縦枠材72と下部横枠材67との
交差部に、それぞれ平面門型の上部スライダー用フレー
ム74および下部スライダー用フレーム75の基部側が
ボルトにより着脱自在に固定されている。(図13〜図
18参照)
【0031】前記上部および下部の各スライダー用フレ
ーム74,75における間隔を置いて対向する各ブラケ
ット76の内側には、球状黒鉛鋳鉄製のスライダー12
が間隔を置いて対向するように配置され、かつ各スライ
ダー12の中央部は、ブラケット76に支持されている
片持ち式の横軸78に回動自在にかつ摺動不能に装着さ
れている。
【0032】前記各スライダー12は、ほぼ直方体状の
スライダー本体の上部および下部に、先細状のガイド斜
面78を備えたガイド部79が設けられていると共に、
これに接続するように中間部の前後両面には、平坦な係
合支承用傾斜面80を備えており、また前記係合支承用
傾斜面80は昇降移動用レール3(7)のレールフラン
ジ36aの内側面の傾斜面にほぼ平行に設定されると共
に、各係合支承用傾斜面80間の寸法は、昇降移動用レ
ール3(7)における溝巾寸法よりも小さく設定され、
かつ前記各スライダー12は昇降移動用レール3(7)
における対向するフランジ36aにより形成されている
溝内に摺動自在に嵌合配置され、前記各スライダー12
の少なくとも一方の支承用傾斜面80が近接または当接
されるように配設されている。
【0033】このように各スライダー12が構成されて
いるので、下位レベルの昇降移動用レール3(7)に対
して上位レベルの昇降移動用レール3(7)が屈折して
いても、また下位レベルの昇降移動用レール3(7)と
上位レベルの昇降移動用レール3(7)が多少離反した
状態であっても、スム−スに各レール3,3(7,7)
間を摺動しながら移動することができる。
【0034】また、前記平面門型の各スライダー用フレ
ーム74,75の間隔をおいて対向する一方のブラケッ
ト76の先端側には、図13および図14に示すよう
に、上下の各先端側に先細状のガイド斜面78を備えた
ほぼ直方体状の球状黒鉛鋳鉄からなるガイド用スライダ
ー82の中間部が横軸83により枢着され、前記各ガイ
ド用スライダー82は側部支承用レール35の一側面に
近接して対向するように配設され、また各スライダー用
フレーム74,75の他方のブラケット76の先端側に
は、前記側部支承用レール35の他側面に近接して対向
するように横方向振れ止め固定用ボルト84の中間部が
螺合されて、側部支承用レール35の他側面に向かって
進退可能に設けられ、前記上部および下部の左右両側の
各スライダーフレーム74、75における横方向振れ止
め固定用ボルト84の先端部が側部支承用レール35の
側面に係合することにより、下側の昇降移動用フレーム
73が4箇所において、昇降移動用レール3に係合した
状態となるので、下部昇降移動用フレーム73が安定
し、これに一体に直列に配設固定される後記の上部昇降
用足場フレーム85が安定する。
【0035】前記各下部スライダー用フレーム75の上
部に、油圧等の液圧ジャッキからなる引き上げ兼引き下
げ用縦ジャッキ17における下側に配置されたケーシン
グ17a側が横軸17bにより枢着されて連結され、前
記引き上げ兼引き下げ用縦ジャッキ17におけるピスト
ン杆17cが下位レベルの反力台16に横軸17dによ
り枢着されて連結されている。
【0036】次に図13、図23および図24に示すよ
うに、前記上部スライダー用フレーム74の下部に、下
部に右ねじ螺杆87を有する上部螺杆88の上部の横孔
がこれに挿通されたピンからなる横軸86により回動可
能に連結され、前記上部螺杆88の右ねじ螺杆87に、
鋼製筒状雌ねじ部材89の上部雌ねじ部90が螺合連結
され、前記鋼製筒状雌ねじ部材89の下部左雌ねじ部9
1に、下部に横軸挿通用横透孔を有する下部螺杆93に
おける上部左ねじ螺杆92が螺合連結され、前記下部螺
杆93の下部が後記の上位レベルの反力台14の上部
に、これらの透孔に渡って挿通された横軸94により連
結されている(特に図23および図24参照)。なお、
前記横軸86,94は昇降移動用レール3(7)の横孔
38と平行に設けられている。
【0037】前記上部螺杆88と鋼製筒状雌ねじ部材8
9と下部螺杆93により長さ調整支持部材(荷重支持型
のターンバックル)15が構成され、前記鋼製筒状雌ね
じ部材89を回動工具により右回転または左回転するこ
とにより、長さ調整支持部材15を伸縮調整して、上位
レベルの反力台14の位置調整をすることができ、昇降
移動用レール3(または7)相互の屈折接続部の間隔が
大きい場合または小さい場合には、屈折配置される昇降
移動用レール3相互の横孔38間の間隔が一定間隔でな
くなるが、このようになっても、適宜必要に応じ、上位
レベルの反力台14の位置調整をすることができる。な
お、前記上部螺杆88の上端部および下部螺杆93の下
端部は、それぞれ横軸86,94に球軸受けを介して連
結されているので、上位レベルの反力台14と上部スラ
イダー用フレーム74とが多少屈折しても対応すること
ができる。
【0038】次に図19〜図22を参照しながら上位レ
ベルの反力台14および下位レベルの反力台16の構成
ついて説明する。前記各反力台14,16は、昇降移動
用レール3(7)の両側(左右方向)に間隔をおいて平
行に配置された鋼板製側部フレーム150が複数の段付
きボルト・ナット151により所定の間隔を保持して一
体にフレーム化され、各側部フレーム150には、昇降
移動用レール3(7)のウエブ36bにおける横孔38
に対向するように上下方向に延長する長孔152が設け
られ、前記ウエブ36bの横孔38と前記各長孔152
に渡って着脱自在な係止ピン18,19が挿通され、前
記係止ピン18,19の先端部に座金が嵌設されると共
に前記係止ピン18,19に設けられた透孔に挿通され
た抜け止め防止用ボルト153およびこれに螺合された
ナットにより、抜け止め係止されている。前記各着脱自
在な係止ピン18,19はチェーン等の条体を介して側
部フレーム150に係止されている。
【0039】前記各側部フレーム150間における上部
および下部には、昇降移動用レール3(7)におけるレ
ールフランジ36aの外面および内面に対向するように
間隔をおいてガイド部材154がボルト等により側部フ
レーム150に固定されている。
【0040】前記山側下部フレーム4aおよび谷側下部
フレーム8aにおける上部側には、間隔調整用の長さ調
整支持部材15を介して上位に位置する上位レベルの反
力台14が昇降移動用レール3(7)に摺動移動可能
に、また前記昇降移動用レール3(7)の横孔38にピ
ン(または横軸)18,19により係止されて位置固定
自在に設けられ、かつ前記山側下部フレーム4aおよび
谷側下部フレーム8aの下部側には昇降移動用液圧式の
縦ジャッキ17におけるシリンダ17aが横軸17bに
より連結され、かつ前記縦ジャッキ17におけるピスト
ン杆17cの先端部は、前記上位レベルの反力台14よ
りも間隔を置いて下方に配置された下位レベルの反力台
16に横軸17dにより連結され、前記下位レベルの反
力台16は前記昇降移動用レール3(7)に摺動移動可
能に、また着脱自在なピン19により係止されて位置固
定自在に設けられている。
【0041】次に下部フレーム4a,8aと上部フレー
ム4b,8bとの関係について説明する。前記各下部縦
枠材65の上端部に、前記下部縦枠材65とほぼ同様な
構成の上部縦枠材86の下端部が前記下部縦枠材65の
上部に谷側に傾斜する屈折した状態で直列に配置され
て、上部縦枠材86の下端部と下部縦枠材65の上端部
とに渡って連結用鋼板等が重合されてボルト等により一
体に連結され、また横方向に隣り合う各上部縦枠材86
の上下方向の中間部および上端部間に、H形鋼からなる
横枠材95および中央部のH形鋼からなる連結部材96
が横方向に延長するように配置されている。
【0042】前記上部縦枠材86と前記横枠材95に重
合するように配置された連結用鋼板およびこれらの透孔
に渡って挿通されたボルトにより一体に固定され、また
中央側の隣り合う上部縦枠材86には、H形鋼からなる
継手部材を介して、前記継手部材と連結部材96とに重
合するように配置された連結用鋼板およびこれらの透孔
に渡って挿通されたボルトにより一体に固定されて、下
部フレーム本体4a,8aに一体に上部フレーム本体4
b,8bが屈折した状態で設けられて、山側および谷側
の昇降用フレーム5,9が構成されている。
【0043】次に昇降移動用の下部フレーム4a,8a
および上部フレーム4b,8bとこれらに取り付けられ
ている足場との関係について、特に図2、図4、図1
0、図29および図34を参照しながら説明する。前記
下部縦枠材65を構成する溝形鋼63間には、上下方向
に間隔をおいて、鋼製角パイプからなる複数(図示の場
合は3本)の足場板支持アーム20が、コンクリートブ
ロック1(2)の反対側に突出するように配置されて、
前記足場板支持アーム20の中間部の基端側よりに固定
された一対のブラケット98および下部縦枠材65に渡
って挿通された横軸21により回動可能に枢着され、前
記足場板支持アーム20の中間部には、上方に突出する
ように間隔をおいて平行な一対の係止用ブラケット99
の基端部が溶接により固定されている。
【0044】前記一対の係止用ブラッケト99の先端側
上部には、レベルを異にする下位レベルの横軸挿通用横
孔100および上位レベルの横軸挿通用横孔101が設
けられ、前記下位レベルの横軸挿通用横孔100に渡っ
てピンからなる横軸102が着脱自在に装着されて、長
さ調整可能な支持具用の係止部103が構成され、また
前記上位レベルの横孔101に渡ってピンからなる横軸
104が着脱自在に装着されて、アーム仮支持用係止部
105が構成されている。
【0045】前記横軸挿通用透孔100に挿通されると
共に下部側リンクチェーン106の一端側に連結された
係止孔107を有する係止金具108に挿通されたボル
ト等の横軸102により、足場板支持アーム20の先端
側よりの中間部が支持され、前記下部側リンクチェーン
106の他端側に横軸110により係止金具109が枢
着され、その係止金具109の先端側には、縦リンクを
収納可能な2叉状のアームおよびその各アームの基端側
に向かって開口し、横向きリンクの肩部を係止する鉤状
係止溝112を有する着脱自在にリンクチェーンを係止
する係止部111を備えており、前記係止溝112に上
部側のリンクチェーン114の中間横リンク114aが
係止され、前記上部側のリンクチェーン114の上端部
に横軸により係止金具113が枢着され、その係止金具
113における上部の係止孔116と下部縦枠材65の
透孔とに渡って挿通された横軸145により前記係止金
具113が枢着される構成としているので、前記足場板
支持アーム20は、前記係止部111とリンクチェーン
114の係止位置を変えることにより、角度調整自在に
支持されている。
【0046】前記係止金具108と下部側リンクチェー
ン106と係止金具109および上部側のリンクチェー
ン114およびその上端部の係止金具113等により長
さ調整可能な支持具115が構成されている。(図4、
11、図29,44参照)
【0047】前記下位に位置する足場板支持アーム20
の先端部または先端側と、上位に位置する足場板支持ア
ーム20の先端部にわたって、上下方向に延長するよう
に手摺支持用縦ビーム23が上部および下部縦枠材65
と平行に配設されている。前記手摺支持用縦ビーム23
の一端部の左右両側には、間隔を置いて対向するように
配置された一対の短尺連結用アーム116の基端部が溶
接により固定され、前記各短尺の連結用アーム116に
は、横孔117が設けられ、また前記手摺支持用縦ビー
ム23の他端側の左右両側には間隔を置いて対向するよ
うに配置された一対の長尺連結用アーム118の基端部
が溶接により固定され、前記各長尺の連結用アーム11
8の中間部には上下方向に延長する長孔119が設けら
れている。(図2,4,5,10,図43参照)
【0048】前記上位に位置する足場板支持アーム20
の先端部または先端部よりの中間部に前記手摺支持用縦
ビーム23の一端側(図示の場合は短尺連結用アーム
側)が嵌設されて、前記足場板支持アーム20の先端部
または中間部の透孔20aと、前記短尺連結用アーム1
16の透孔117とに渡って挿通されたボルト20cに
より手摺支持用縦ビーム23の一端側が連結され、また
前記下位に位置する足場板支持アーム20の先端部また
は先端部よりの中間部に、前記手摺支持用縦ビーム23
の各長尺連結用アーム118の中間部が嵌設されて、前
記足場板支持アーム20の先端部または中間部の透孔
と、前記長尺連結用アーム118の長孔119とに渡っ
て挿通されたボルト20cにより連結されて、手摺支持
用縦ビーム23の他端側が連結されている。前記各手摺
支持用縦ビーム23の中間部には一対の手摺保持部材2
3aが上下方向間隔をおいて設けられ、前記各手摺保持
部材23aに渡って長尺の手摺23bが嵌合係止されて
いる。
【0049】前記のように手摺支持用縦ビーム23の一
端側に長孔119が設けられているので、足場板支持ア
ーム20を、前記長さ調整可能な支持具115における
上部側のリンクチェーン114等の条体の長さを調整す
ることにより、足場板支持アーム20を水平状態に調整
するときに、上部または下部縦枠材65と平行に、すな
わち前記上位のレベルおよび下位のレベルに位置する各
足場板支持アーム20と、上部または下部縦枠材65と
手摺支持用縦ビーム23とによる平行四辺形の一辺が変
位するように、手摺支持用縦ビーム23は変位すること
ができる。
【0050】前記矩形筒状の各足場板支持アーム20に
おけるコンクリートブロック側の先端部は開口されてお
り、その開口部側の先端部には横孔120が設けられ、
また各足場板支持アーム20内には、補助足場板支持ア
ーム20bの基端部が摺動可能に嵌設され、前記補助足
場板支持アーム20bの先端部には横孔121が設けら
れていると共に、その長手方向中間部には、長手方向に
間隔をおいて同レベルに複数の横孔122が設けられ、
前記補助足場板支持アーム20bの横孔122または先
端部の横孔121と前記足場板支持アーム20の先端部
の透孔120に渡って挿通されたボルト123により、
前記補助足場板支持アーム20bは、複数の横孔122
または先端部の横孔121のいずれかの位置に位置固定
される。したがって、山側または谷側の前記補助足場板
支持アーム20bを新設または既設のコンクリートブロ
ック1,2側に適宜所定の長さ張り出すことができ、横
方向に隣り合う足場支持アーム20または補助足場板支
持アーム20bに渡って補助足場板143を仮設するこ
とができる。
【0051】昇降フレーム5,9の縦中心面から右側お
よび左側のそれぞれ一対の間隔を置いて隣り合う同レベ
ルの前記足場板支持アーム20に渡って、それぞれ版状
の外側足場板124が架設されてボルトにより着脱自在
に固定され、前記右側に配置の外側足場124と左側配
置の各外側足場板124は、ほぼ対称形状に製作されて
いる。
【0052】前記外側足場板124は、図36に示すよ
うに、前部枠材125とこれに間隔をおいて平行な後部
枠材126とこれらの端部に配設される各側端部枠材1
27と、これに平行に間隔をおいて配設される中間部補
強材128と、前部枠材125の前部側に左右方向に間
隔をおいてコ字状またはヨ字状の枠材129とを溶接に
より一体に固定して版状の枠材を構成し、この上面にエ
キスパンドメタル130の周縁部を溶接により固定され
ていると共に、前部枠材125と後部枠材126の長手
方向中間部において、足場板支持アーム20における係
止用ブラッケット99の挿入配設用の開口部131を有
する蓋材132の前部が前部枠材125に丁番133に
より枢着され、前記蓋材132の後部が後部枠材126
に載置されて、着脱可能なボルト等により固定され、前
記蓋材132は丁番133部分を中心として前部側に回
動して開放可能に設けられている。
【0053】また図36に示すように、前記各外側足場
板124の端部側の中間部補強材128と側部枠材12
7には、前後方向の中間部に、左右方向に間隔をおいて
ブラケット取付用鋼板134が側部枠材127と中間部
補強材128とに溶接により固定され、前記各ブラケッ
ト取付用鋼板134に、図37に示すように、座板13
5の上面に左右方向に間隔をおいて平行に一対の溝型鋼
からなるブラケット136が配置されてその下部が溶接
により固定された側部足場受け用ブラケット137が、
それぞれボルト138により着脱自在に固定されている
(図7参照)。
【0054】山側および谷側の外側足場板124におけ
る一側部側(山側)の各側部足場受け用ブラケット13
7に、側部足場11における前後方向に延長する各側部
枠材139の一端側(山側)がそれぞれ嵌入されて、各
ブラケット137の下部の横孔に渡って装着した支承用
ボルト140に載置され、その支承用ボルト140はこ
れに螺合されたナットにより抜け止めが図られ、また前
記ブラケット137の上部の透孔と各側部枠材139の
一つの透孔139aに渡って挿通されたピン141によ
り回動可能に枢着され、前記ピン141の頭部およびブ
ラケット136のフランジに渡って挿通された抜け止め
用ボルト142およびこれに螺合されるナットにより側
部足場11の一端側が回動可能に枢着されている。
【0055】また前記各側部足場11における各側部枠
材139の他端側(谷側)は、後部側の各側部足場受け
用ブラケット137aにそれぞれ嵌入されて、各ブラケ
ット137aの下部の横孔に渡って装着した支承用ボル
ト140に摺動可能に載置されている。前記ブラケット
137とブラケット137aの構成は同様であり、ただ
しブラケット137a側においては、上部の透孔にピン
を挿入しない。
【0056】したがって、上方に順次築造されるコンク
リートブロック2の前後方向の長さ寸法(梁せい)が小
さくなっても、昇降足場全体を上昇または下降移動する
場合でも、あるいは山側の昇降移動式足場6と谷側の昇
降移動式足場10との上下方向の移動レベルが異なって
いても、側部足場11を取り替えることなく、その一端
側を摺動させて容易に対応することができる。なお、昇
降移動式足場6,10を姿勢保持した静止した状態の時
は、摺動する側の各側部足場11における各側部枠材1
39は各ブラケット137aの透孔に、番線137b等
により一時的に固定される。
【0057】次に、足場板支持アーム20と足場板12
4,143の水平調整手段について、前記足場板支持ア
ーム20の他端側を支持している長さ調整可能な支持具
115の長さを調整することにより、山側および谷側の
各昇降用フレーム5,9の傾斜角度にかかわらず、足場
板支持アーム20(または補助足場板支持アーム20
a)およびこれに取り付けられている外側足場板124
(または補助足場板143)を水平またはほぼ水平に調
節して保持させる手段について説明する。
【0058】前記各足場板支持アーム20における係止
用ブラッケト99の上部の係止部105に、チェーンブ
ロック本体146aに直接またはリンクチェーン106
aを介して取付られた係止フック等の係止金具144が
係止され、また昇降用フレーム5,9側の前記各下部縦
枠材65(または上部縦枠材86)における係止用横孔
145aにピンまたはボルト等の横軸145が装着され
ると共に、これに前記チェーンブロック146から繰り
出されたリンクチェーン114aの端末金具などの係止
金具147が係止されて連結され、この状態で前記チェ
ーンブロック146におけるレバー148を巻き上げ方
向に反復回動することにより、一時的にチェーンブロッ
ク146側およびそのリンクチェーン106a,114
aに足場支持アーム20およびこれに支持されている足
場板124等の荷重を負担させる。次いで、予め足場荷
重を負担していた長さ調整自在な支持具115における
中間係止金具109を開放する。
【0059】ついで、前記チェーンブロック146にお
けるレバー148を必要に応じ巻き上げ方向または巻き
下げ方向に反復回動して、各前記足場支持アーム20を
所定の水平状態になるまで調整した後、前記中間係止金
具109を下部縦枠材65側(または上部縦枠材86)
からのリンクチェーン114に係止させて連結する。そ
の後前記チェーンブロック146におけるレバーを巻き
下げ方向に反復回動してチェーン114aを緩め、長さ
調整自在な支持金具115側に足場板支持アーム20お
よび足場板の荷重を負担させた後、前記チェーンブロッ
ク146およびこれに付属するリンクチェーンおよび係
止フック等の付属品を取り外して、足場板支持アーム2
0の水平調整を終了する。
【0060】なお、前記の足場板水平調整操作は、山側
の昇降移動式足場6と谷側の昇降移動式足場10とで
は、足場板支持アーム20を水平に調整するためには、
調整角度が異なり、また山側昇降移動式足場6における
下部縦枠材65とこれに屈折連設された上部縦枠材86
とでは、それぞれ水平にするためには、調整角度が異な
り、また昇降移動式足場6,10の築造している位置に
よっても異なる。
【0061】前記外側足場板124の内側(アーチブロ
ック側)上面に、版状の内隅部用補助足場板143の基
部側が載置されていると共に、上下に座板が重合され
て、これらに渡って挿通されたボルトおよびナットによ
り着脱自在に固定されている。前記山側昇降用フレーム
5および谷側昇降用フレーム9にそれぞれ足場板支持ア
ーム20および足場板124並びに昇降機構等が取り付
けられて、山側昇降移動式足場6および谷側昇降移動式
足場10が構成されている。
【0062】次に昇降移動用足場を各コンクリートブロ
ックの所定の位置に固定する手段について説明する。図
6および図8に示すように、山側および谷側の下部フレ
ーム4a,8aにおける左右両端側の下部横枠材67の
両側に、間隔を置いて一対の鋼製保持部材155が下部
横枠材67から上方および下方に突出するように配置さ
れて前記下部横枠材67に溶接等により固定され、前記
鋼製保持部材155の上端側および下端側に、コンクリ
ートブロック1(2)に向かって突出するように配置さ
れた鋼板製連結部材156の基端部がボルト155aに
より固定され、前記各鋼製連結部材156の先端側の左
右両側に、上下方向に延長するようにアンカー係合用縦
梁材157が配設されてボルト157aにより固定され
ている。
【0063】前記アンカー係合用梁材157間に下部ア
ンカーボルト158が配置されると共に、前記下部アン
カーボルト158の先端部の雄ねじ軸部158aは、予
めコンクリートブロック2(1)に埋め込み固定された
Y型インサート159の雌ねじ孔42bに螺合連結さ
れ、前記下部アンカーボルト158の基部側には、座金
が前記各アンカー係合用縦梁材157に当接するように
嵌合されると共に、前記下部アンカーボルト158の基
部側雄ねじ部158bに螺合されたナット160により
緊締されている。
【0064】また図9に示すように、前記下部フレーム
4a,8aにおける下部縦枠材65の上部には、上部横
枠材66の上方において、前記下部縦枠材65を構成す
る溝形鋼63の間にこれらを連結する溝型鋼からなる連
結部材161の透孔に、上部アンカーボルト162が挿
通配置されると共に、前記上部アンカーボルト162の
先端部の雄ねじ軸部162aは、予めコンクリートブロ
ック1に埋め込み固定されたY型インサート163の雌
ねじ孔42bに螺合連結され、前記上部アンカーボルト
162の基部側には、前記溝形鋼からなる連結部材16
1の溝部を跨ぐように配置された支承用鋼板164の透
孔に上部アンカーボルト162の中間部が挿通されて、
前記上部アンカーボルト162の基部側雄ねじ部162
bに螺合されたナット165により緊締されている。
【0065】また前記下部縦枠材65と上部横枠材66
の交差部におけるコンクリートブロック1側の内側に
は、アウトリガー166における基部側のベースプレー
ト167がボルト等により下部縦枠材65に固定され、
前記アウトリガー166は、前記ベースプレート167
に固定された螺杆保持筒168と、これに基部側が挿入
された突張り用螺杆169と、前記突張り用螺杆169
に螺合されていると共に、前記保持筒168に係合した
状態で回動される回動用ハンドル170を備えた雌ねじ
部材171を備えていると共に、前記突張り用螺杆16
9の先端部には、コンクリートブロック1(2)に当接
される座板172を有する押圧部が取り付けられてい
る。
【0066】前記のアウトリガー166における回動用
雌ねじ部材171を回転させて、突張り用螺杆169を
コンクリートブロック1に当接した状態で、前記上部ア
ンカーボルト162および下部アンカーボルト158を
緊締すると、各昇降用フレーム5,9がコンクリートブ
ロック1に前後方向に移動不能に安定した状態で固定さ
れ、したがって下部フレ−ム4a(8a)およびこれに
固定されている上部フレーム4b(8b)が安定した姿
勢に保持され、これらに渡って足場支持アーム20およ
びこれに架設固定されている足場を介して配設されてい
る側部足場11も同様に安定する。また必要に応じ側部
支承用レール35に固定用ボルト84を係合させる。こ
のような状態で、昇降移動式足場の上昇過程において、
新設側の型枠の配設・および脱型作業、または昇降移動
式足場の下降過程において、既設コンクリートブロック
1の表面仕上げ作業を、足場全体を安定した姿勢の状態
で行なうことができる。前記山側昇降移動式足場6およ
び谷側昇降移動式足場10等により、半アーチ施工用昇
降移動式足場が構成され、さらに側部足場11が仮設さ
れて平面的に矩形環状に閉鎖した半アーチ施工用昇降移
動式足場が構成されされている。
【0067】次に本発明の昇降移動用足場の上昇移動動
作および下降移動動作手順について、新設コンクリート
ブロックおよび半アーチの構築を含めて説明する。アー
チアバット50に、例えば複数段(2〜3段程度)の足
場175を組立てて、例えば複数段(2〜3段)のアー
チ橋用のコンクリートブロック1を築造した後(図45
のa参照)、前記各昇降移動用レール3(7)を2段ブ
ロック以降の各段に固定して、アーチ橋用半アーチ施工
用昇降移動式足場を適宜フレームごとに地組して、これ
を吊り上げ搬送して、前記各昇降移動用レール3(7)
に順次取り付けて組み上げる(図45のb参照)。この
状態から次の手順の上昇動作により、前記アーチ橋用半
アーチ施工用昇降移動式足場を上昇移動または下降移動
させることができる。なお、山側昇降用フレーム5に取
り付けられている左右一対の縦ジャッキ17は、図26
に示す油圧ポンプユニット173からの圧油により、同
時に伸長または短縮動作が行なわれ、また山側昇降用フ
レーム5に取り付けられている左右一対の縦ジャッキ1
7は同時に伸長または短縮動作が行なわれる。また山側
および谷側のすべての縦ジャッキ17を前記油圧ポンプ
ユニット173からの圧油により、同時に伸長または短
縮動作をさせるようにすることもできる。
【0068】なお、順次新設ブロック2の築造過程にお
いて、半アーチの上方への築造に従って、近似的に多角
形のアーチブロックにより構成される円弧状アーチは谷
側に重心が移動するので、適宜円弧状アーチに係止する
と共に山側に反力をとった牽引条体により円弧状アーチ
を後方(アーチアバット側)に引き戻して、円弧状アー
チをアーチアバット等にジャッキ等を介して支持させる
(図45のc参照)。
【0069】(上昇動作の説明)新設のコンクリートブ
ロック2が硬化養生した後に、新設のアーチブロック2
に昇降移動用レール3(7)を固定した状態で、前記実
施形態の昇降移動式足場を上昇移動させる場合につい
て、図13および図27を参照しながら説明する。(な
お、図27は上昇過程の最終上昇工程を示す図であ
る。)
【0070】まず、図27(A)の状態から、各液圧
縦ジャッキ17を若干伸長して、左右の下部に位置する
下位レベルの反力台16側の上部差し替えピン19を引
き抜く(ただし抜け止め防止用ボルト153およびこれ
に螺合されたナットを取り外しておく)、この時、上位
に位置する上位レベルの反力台14における上部差し替
えピン18が、昇降移動式足場全体の荷重を負担してい
る。
【0071】次に図27(B)に示すように、液圧縦
ジャッキ17さらに伸長して、下位レベルの反力台16
を上昇移動させて、前記下位レベルの反力台16におけ
る長孔152が、昇降移動用レール3(7)における隣
接する上位のレベルの透孔38に位置するまで上昇さ
せ、下位レベルの反力台16における長孔152と上位
のレベルの透孔38とに渡って下部差し替えピン19を
挿入すると共に、抜け止め用座金および抜け止め用ボル
ト153を前記差し替えピン19の透孔に挿通し、前記
抜け止め用ボルト153にナットを螺合する。
【0072】次に図27(C)に示すように、前記液
圧縦ジャッキ17を若干短縮させて下位レベルの反力台
16を下降させて、前記下部差し替えピン19に下位レ
ベルの反力台16を係合させて、昇降移動式足場の荷重
を前記下部差し替えピン19に負担させると共に、上位
に位置する上位レベルの反力台14を相対的に若干上昇
移動させて、その長孔152に挿入されている上部差し
替えピン18を無負荷状態にし、上部差し替えピン18
に装着されている抜け止め用ボルト153およびナット
並びに座金を取り外した後、前記上部差し替えピン18
を前記上位レベルの反力台14および昇降移動用レール
3(7)から抜き取る。
【0073】続いて、図27(d)に示すように、前
記液圧縦ジャッキ17をさらに短縮して、前記上位レベ
ルの反力台14における長孔部分152を昇降移動用レ
ール3(7)における上位に位置する透孔38に対向す
る位置まで上昇移動させ、次に前記昇降移動用レール3
(7)における透孔38と前記上位レベルの反力台14
における長孔152に渡って上部差し替えピン18を挿
通すると共に、前記上部差し替えピン18の先端部に、
座金および抜け止め用ボルト153およびこれに螺合さ
れるナットを螺合固定する。
【0074】次に前記液圧縦ジャッキ17を伸長し
て、前記上部差し替えピン18に、上位レベルの反力台
14を係合させて、前記上部差し替えピン18に昇降移
動用足場全体の重量を負担させるようにする。
【0075】前記〜の工程を必要回数繰り返し行
なって、前記昇降移動式足場全体を上昇移動させて、上
部足場を新たに築造する新設ブロックに対向する位置に
配設する。
【0076】次に新設のコンクリートブロック2に上
昇移動した谷側および山側の下部足場に、アンカー材1
58,162等を取り付けると共に、アウトリガー16
6をコンクリート壁面に対し突っ張るようにすると共
に、必要に応じ固定用ボルト84を側部支承用レール3
5に係合させて、昇降移動式足場全体の姿勢保持および
位置固定を行なう。そして上部足場を利用して、新たに
築造する新設ブロック2用の鉄筋の配筋作業及び外型枠
および内型枠等の型枠の配設を既設コンクリートブロッ
ク1に対して屈折した状態で配設すると共に、インサー
ト等の配設作業を行なった後、型枠内にコンクリートを
打設して、そのコンクリートを硬化・養生させて、新設
のコンクリート製ブロック2を築造する。
【0077】次いで、前記新設側の型枠を脱型すると
共にインサート等に螺合されているコーン等を取り外し
て、インサートに螺合連結できる状態した後に、既設ブ
ロック1に固定されている昇降移動用レール3(7)に
直列に新設側の昇降移動用レール3(7)を新設ブロッ
ク2に配設固定する。 前記の〜の工程を順次必要回数行なって、半アー
チを築造する(図45のe参照)。
【0078】(下降動作の説明)前記最上位の新設のコ
ンクリートブロック2が硬化養生した後に、脱型し、型
枠支承金具等を取り除いた後の凹部にモルタル等を充填
して、コンクリートブロック2の表面処理をした後、昇
降移動式足場を下降移動させる場合について、図13お
よび図28を参照しながら説明する。
【0079】まず、図28(a)の状態から各液圧縦
ジャッキ17を若干短縮して、昇降移動用足場全体を上
昇させて、左右の下位に位置する下位レベルの反力台1
6に昇降移動用足場全体の荷重を負担させると共に、上
位に位置する上位レベルの反力台14における上部差し
替えピン18と上位レベルの反力台14の係合(荷重伝
達)を解除し、前記上部差し替えピン18に係合してい
る座金および抜け止め防止用ボルト153を取り除いた
上、前記上部差し替えピン18を引き抜く。
【0080】次に、図28(c)に示すように、前記
液圧縦ジャッキ17を伸長して、足場全体を下降移動し
て、上位レベルの反力台14における長孔152を昇降
用レール3(7)における下位のレベルに位置する透孔
38に対向する位置させる。この状態で、前記上位レベ
ルの反力台14の長孔152と昇降移動用レール3
(7)における透孔38に渡って上部差し替えピン18
を挿入すると共に前記上部差し替えピン18の先端部に
座金および抜け止め用ボルト153およびこれにナット
を螺合する。
【0081】次に液圧縦ジャッキ17さらに伸長し
て、上位レベルの反力台14と前記上部差し替えピン1
8とを係合させて、上位レベルの反力台14に昇降用足
場全体の荷重を負担させると共に、前記下位に位置する
下位レベルの反力台16に挿入されている下部差し替え
ピン19に装着されている抜け止め用ボルト153およ
びナット並びに座金を取り外した後、前記下部差し替え
ピン19を抜き取る。
【0082】次に図28(d)に示すように、液圧縦
ジャッキ17を短縮して、下位レベルの反力台16のみ
を下降移動させ、昇降移動用レール3(7)における下
位に位置する透孔38に対向させ、前記透孔38と下位
レベルの反力台16における長孔152に渡って下部差
し替えピン19を挿入すると共にその先端部に座金およ
び抜け止め用ボルト153並びにナットを螺合する。
【0083】次に図28(d)に示すように、前記液
圧縦ジャッキ17をさらに短縮して、前記下位に位置す
る下位レベルの反力台16に昇降移動用足場全体の荷重
を負担させると共に、上位に位置する上位レベルの反力
台14とこれに挿入されている上部差し替えピン18と
の係合(荷重伝達)を開放して、前記上位レベルの反力
台14側の上部差し替えピン18に装着されている抜け
止め用ボルト153およびナット並びに座金を取り外し
た後、前記上部差し替えピン18を抜き取る。
【0084】前記〜の工程を必要回数繰り返し
て、昇降移動用足場における上部足場を下位のコンクリ
ートブロック1に対向する位置に移動させ、前記コンク
リートブロック1部分の凹部等の表面処理をする。
【0085】前記の〜の工程を繰り返して、既設
コンクリートブロック1の表面処理を行なうと共に、昇
降移動足場を半アーチの下位付近まで移動させ、昇降移
動足場を分解して撤去する(図45のf参照)。
【0086】図45は、半アーチを構成する下部ブロッ
クの築造から昇降移動式足場Aの架設後、半アーチの築
造および昇降移動式足場Aの撤去および半アーチ176
の下降回動用のロアリングケーブルおよび引き寄せケー
ブルの設置までの工程を概略的に示す説明図であり、図
45(f)は半アーチ176にロアリングケーブル17
7および対岸からの引き寄せケーブル178を係止し
て、ロアリングを行なう状態を示す説明図である。
【0087】前記実施形態においては、縦ジャッキ17
のピストン杆17cを上部に配設するようにしている
が、本発明を実施する場合、縦ジャッキ17を反転配置
してピストン杆17cを下側に配設するようにしてもよ
い。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、既設ブロック1の上部
に新設ブロック2を築造するために使用され、既設ブロ
ック1または新設ブロック2に固定される昇降移動用レ
ール3,7に沿って昇降移動可能に設けられるアーチ橋
用半アーチ施工用昇降移動式足場において、既設ブロッ
ク1の山側に多数の横孔を有する山側昇降移動用レール
3が固定され、その山側昇降移動用レール3に、山側下
部フレーム4aとこれに一体に谷側に屈折した状態で連
設された山側上部フレーム4bとからなる山側昇降用フ
レーム5を備えている山側昇降移動式足場6が前記横孔
に係止される着脱自在な横軸に反力をとって相対的に昇
降可能に取り付けられ、かつ既設ブロック1の谷側に、
多数の横孔を有する谷側昇降移動用レール7が固定さ
れ、前記谷側昇降移動用レール7に、谷側下部フレーム
8aとこれに一体に谷側に屈折した状態で連設された谷
側上部フレーム8bとからなる谷側昇降用フレーム9を
備えている谷側昇降移動式足場10が前記横孔に係止さ
れる着脱自在な横軸に反力をとって相対的に昇降可能に
取り付けられ、さらに前記山側昇降移動式足場6と前記
谷側昇降移動式足場10とが、それぞれ独立して昇降移
動可能に設けられているので、次のような効果を奏する
ことができる。
【0089】既設ブロックに固定された昇降移動用レー
ルを介して昇降移動式足場の荷重を既設コンクリートブ
ロックに負担させることができ、そのため、従来のよう
にアーチアバット1の谷側に張り出すように固定された
支持部材51によって大型の昇降式足場を構築する必要
がない。
【0090】また下部フレームに対して上部フレームが
屈折した状態で設けられているので、新設ブロックに接
近した状態の比較的小型の足場とすることができ、既設
ブロックに対して屈折した状態の新設ブロック構築用の
型枠等の配設作業を、新設ブロックに接近した状態の足
場を利用して容易に行なうことができ、そのため既設ブ
ロックに対して新設ブロックを容易に築造することがで
きる。
【0091】また前記山側昇降移動式足場6と前記谷側
昇降移動式足場10とが、昇降移動用レールの横孔に係
止される着脱自在な横軸に反力をとって相対的に昇降可
能に取り付けられているので、簡単な構成で、山側昇降
移動式足場6と前記谷側昇降移動式足場10と昇降移動
させることができる。また山側昇降移動式足場6と谷側
昇降移動式足場10とが、それぞれ独立して昇降移動可
能に設けられているので、半アーチに沿って移動する山
側昇降移動式足場6と谷側昇降移動式足場10との昇降
移動距離が異なっていても、容易に対応することができ
る。また大型の足場を築造する場合に比べて、足場の築
造コストを低減させることができる。
【0092】本発明によれば、前記山側昇降移動式足場
6の端部と谷側昇降移動式足場10の端部とに渡って側
部足場11が設けられ、かつ前記側部足場11は、山側
昇降移動式足場6と谷側昇降移動式足場10のいずれか
一方の足場に横軸により回動可能に連結されていると共
に、他方の足場にスライド可能に支持されているので、
請求項1の効果に加えてさらに、半アーチを構成するコ
ンクリートブロックの梁せい寸法が異なっていても、側
部足場を取り替えることなく一定寸法の側部足場11を
継続して利用して、山側昇降移動式足場6と谷側昇降移
動式足場10とを連絡する足場とすることができ、また
山側昇降移動式足場6と谷側昇降移動式足場10のレベ
ルが異なっていても、側部足場11を容易に支持するこ
とができる。
【0093】本発明によれば、前記山側昇降移動式足場
6にスライダー12が横軸により回動可能に設けられ、
前記スライダー12は山側昇降移動用レール4に摺動可
能に嵌設され、また谷側昇降移動式足場10にスライダ
ー12が横軸により回動可能に設けられ、前記スライダ
ー12は、谷側昇降用レール7に摺動可能に嵌設され、
前記各スライダー12の上部および下部には、それぞれ
上方および下方に向かって先細状の先端部13を備えて
いるので、請求項1の効果に加えてさらに、屈折した状
態の新設側または既設側の昇降移動用レールに乗り移る
場合にも、面接触しながら安定した状態で、昇降移動す
ることができ、断面円形の車輪を使用する場合に比べ
て、昇降移動用レール間の屈折部に間隙がある場合に
も、容易に新設側または既設側の昇降移動用レールに乗
り移ることができる。
【0094】本発明によれば、前記山側昇降移動式足場
6における山側下部フレーム4aおよび前記谷側昇降移
動式足場10における谷側下部フレーム8aには、それ
ぞれ上位レベルの反力台14が長さ調整支持部材15を
介して昇降移動用レール3(7)に摺動可能に、かつ位
置固定可能に設けられると共に、前記上位レベルの反力
台14よりも間隔を置いて下に位置する下位レベルの反
力台16の下部が昇降用フレーム5に一端側が連結され
た縦ジャッキ17を介して連結されて、相対的に上下方
向に昇降可動可能にかつ昇降移動用レール3(7)に摺
動可能に、かつ位置固定可能に設けられ、前記上位レベ
ルの反力台14が昇降移動用レール3(7)に着脱自在
なピン18により係止されると共に、下位に位置する下
位レベルの反力台16が昇降移動用レール3(7)に着
脱自在なピン19により係止されているので、請求項1
の効果に加えてさらに、上位レベルの反力台16側の着
脱自在なピン18および下位レベル側の反力台16側の
着脱自在なピン19を交互に装着または脱着と縦ジャッ
キ17の伸長または短縮をくり返すことにより、山側足
場または谷側足場あるいは山側および谷側足場全体を昇
降移動させることができる。また下位レベルの反力台1
6の下部に縦ジャッキ17が配置されているので、足場
全体の荷重を前記縦ジャッキ17に圧縮力としてではな
く、引張り力として負担させるように作用させることが
できる。
【0095】本発明によれば、前記山側昇降移動用足場
6と谷側昇降移動用足場10とにおける各昇降用フレー
ム5,8に、上下方向に間隔をおいて配置された複数の
足場板支持アーム20の一端側が横軸21により回動可
能に枢着され、前記各足場板支持アーム20の中間部と
前記昇降フレーム5,8とはリンクチェーン等の長さ調
整可能な支持具22により連結されて、前記各足場板支
持アーム20は支持されているので、請求項4の効果に
加えてさらに、長さ調整可能な支持具22の寸法を変え
ることにより各足場板支持アーム20の角度を変えるこ
とができるため、各昇降用フレーム5,8の鉛直度に応
じて、各足場板支持アーム20の角度を変えてこれをほ
ぼ水平状態に配置させることができる。
【0096】本発明によれば、前記各足場板支持アーム
20の中間部に、前記長さ調整可能な支持具用の係止部
とアーム仮支持用係止部とが設けられ、前記各昇降用フ
レーム5,8側には、前記アーム仮支持用係止部よりも
高レベル位置において前記横軸21に間隔をおいてアー
ム仮保持用係止部が設けられ、前記足場板支持アーム2
0側のアーム仮支持用係止部と前記昇降用フレーム5,
8のアーム仮保持用係止部とに渡って、両端部に係止金
具を備えている長さ調整可能で着脱自在な仮支持手段が
装着されているので、請求項5の効果に加えてさらに、
各足場板支持アーム20を仮支持手段により一時的に仮
支持した後、長さ調整可能な支持具22を開放し、仮支
持手段により各足場板支持アーム20を水平にした状態
で、長さ調整可能な支持具22を取付け、これに各足場
板支持アーム20を支持させた状態で、仮支持手段を取
り外すことができる。
【0097】本発明によれば、上位のレベルに位置する
足場板支持アーム20の先端側と手摺支持用縦ビーム2
3の上端部が横軸24により連結され、かつ下位に位置
する足場板支持アーム20の先端側と手摺支持用縦ビー
ム23の下端部が横軸25により連結され、前記手摺支
持用縦ビーム23の一端側に設けた長孔26に横軸25
が挿通されているので、請求項5の効果に加えてさら
に、足場板支持アーム20が昇降フレームに対して角度
が変化しても、平行四辺形形態を保った一辺が変化する
ように手摺支持用縦ビーム23を昇降フレームにほぼ平
行に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のアーチ橋用半アーチ施工
用昇降移動式足場を示す概略正面図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【図3】図1の一部を省略した概略平面図である。
【図4】下部昇降フレームとアーチブロックを示す一部
縦断側面図である。
【図5】足場を含む下部昇降フレームとアーチブロック
との関係を示す右半分の一部切欠正面図である。
【図6】下部昇降フレームとアーチブロックとの関係を
示す左半分の一部切欠正面図であり、足場板を省略した
一部縦断正面図である。
【図7】(A)は山側足場板と谷側足場板との渡って架
設された側部足場板を示す一部切欠側面図であり、
(B)は(A)のA−A線断面図であり、(C)は
(A)のB−B線断面図である。
【図8】下部昇降フレームにおける下部横枠材とアーチ
ブロックとをアンカー部材により連結した状態を示す一
部縦断正面図である。
【図9】下部昇降フレームにおける上部横枠材とアーチ
ブロックとをアンカー部材により連結すると共にアウト
リガーにより突っ張っている状態を示す一部縦断正面図
である。
【図10】図3のC−C線断面図である。
【図11】図3のD−D線断面図である。
【図12】図3のE―E線断面図である。
【図13】昇降フレームの昇降移動機構付近を拡大して
示す一部縦断側面図である(便宜上、上下方向に隣り合
うブロックを屈折させないで直線的に表現した)。
【図14】図13のF―F線断面図である。
【図15】各反力台と昇降用レールおよび着脱自在な係
止ピンとの関係を示す一部を省略した横断平面図であ
る。
【図16】スライダーを備えた下部スライダーフレーム
を取り出して示す側面図である。
【図17】図16の横断平面図である。
【図18】図16の正面図である。
【図19】上位に位置する上位レベルの反力台を取り出
し示す側面図である。
【図20】下位に位置する下位レベルの反力台16を取
り出し示す側面図である。
【図21】図19または図20における一部を省略した
G―G線断面図である。
【図22】図19または図20における一部を省略した
H―H線断面図である。
【図23】上位レベルの反力台と荷重支持型ターンバッ
クルからなる長さ調整支持具と昇降移動用フレームと関
係を示す一部切欠縦断側面図である。
【図24】図23の縦断正面図である。
【図25】(A)は昇降移動用レールとアーチブロック
との関係を示す横断平面図である。(B)は(A)のJ
−J線断面図であり、(C)は(A)のK−K線断面図
である。
【図26】山側および谷側の各縦ジャッキおよび配管系
統を示す概略説明図である。
【図27】昇降移動式足場の上昇工程を説明するための
概略説明図である(便宜上、上下方向に隣り合うブロッ
クを屈折させないで直線的に表現した)。
【図28】昇降移動式足場の下降工程を説明するための
概略説明図である(便宜上、上下方向に隣り合うブロッ
クを屈折させないで直線的に表現した)。
【図29】足場支持アームの水平調整を説明するための
概略側面図である。
【図30】(A)は新設ブロック築造用の型枠に、予め
昇降移動用レール支承部材を取り付けるための空間を形
成するためのコーンをY型インサートと共に取り付けた
状態を示す縦断側面図であり、(B)は(A)における
コーンを回動工具により、取り外している状態を示す縦
断側面図である。
【図31】(A)は図30におけるコーンを取り外した
状態を示す縦断側面図であり、(B)は(A)の状態か
ら昇降移動用レール支承部材(コーン)を取り付けた状
態を示す縦断側面図である。
【図32】(A)は空間形成用の截頭円錐状コーンを示
す正面図であり、(B)はその側面図である。
【図33】(A)は昇降移動用レール支承部材を示す正
面図であり、(B)はその側面図である。
【図34】足場板支持アームの一形態を示すものであっ
て、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は一端部
を示す正面図、(D)はL−L線断面図、(E)はM―
M線断面図、(F)はN−N線断面図である。
【図35】足場板支持アーム内に一端側が挿入されて装
着される補助足場板支持アームを示すものであって、
(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面
図、(D)は平面図である。
【図36】足場板の一形態を示すものであって、(A)
は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図37】足場板の一端側に取り付けられる側部足場受
け用ブラケットを取り出して示すものであって、(A)
は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図であり、
(D)は側部足場板に挿入係止されるピンを示す正面図
であり、(E)は側面図である。
【図38】側部足場板を示すものであって、(A)は平
面図であり、(B)は手摺枠を分離した状態の側面図で
ある。
【図39】(A)は図38のO−O線断面図であり、
(B)は図38のP−P線断面図であり、(C)は図3
8のQ−Q断面図である。
【図40】サンドルを装着した昇降移動用レールを示す
側面図であり、(B)はその平面図である。
【図41】(A)は図40におけるR−R線断面図であ
り、(B)は(A)のS−S線断面図であり、(C)は
(B)のT−T線断面図であり、、(D)は(B)のU
−U線断面図である。
【図42】(A)は図40におけるV−V線断面図であ
り、(B)は(A)のW―W線断面図であり、(C)は
(B)のX−X線断面図であり、(D)は(B)のY−
Y線断面図である。
【図43】(A)は手摺支持用縦ビームを示す正面図で
あり、(B)はその側面図である。
【図44】足場支持アームと縦フレームに取り付けられ
る長さ調節可能な支持具を示す側面図である。
【図45】半アーチを築造する場合の分割ブロックの概
略および築造工程を示す説明図である。
【図46】従来のアーチ橋用半アーチ施工用昇降移動式
足場により半アーチを築造している状態を示す概略側面
図である。
【符号の説明】
1 既設コンクリート製ブロック 2 新設ブロック 3 山側昇降移動用レール 4a 山側下部フレーム 4b 山側上部フレーム 5 山側昇降用フレーム 6 山側昇降移動式足場 7 谷側昇降移動用レール 8a 谷側下部フレーム 8b 谷側上部フレーム 9 谷側昇降用フレーム 10 谷側昇降移動式足場 11 側部足場 12 スライダー 13 先細状の先端部 14 上位レベルの反力台 15 ターンバックル 16 下位レベルの反力台 17 液圧ジャッキ 17a シリンダ17 17b 横軸 17c ピストン杆 17d 横軸 18 着脱自在なピン 19 着脱自在なピン 20 足場板支持アーム 20a 透孔 20b 補助足場板支持アーム 21 横軸 22 支持具 23 手摺支持用縦ビーム 23a 手摺保持部材 23b 手摺 24 横軸 25 横軸 26 長孔 27 溝形鋼 28 ウエブ 29 ボルト挿通用孔 29a ボルト挿通用孔 30 鋼製座板 30a 支承鋼板 31 連結兼補強用リブ 31a 連結用鋼板 32 鋼製サンドル 32a 最上部の鋼製サンドル 32b 中間部および下部の鋼製サンドル 33 レール支承部材係合用透孔 34 レール支承部材係合用座板 35 側部支承用レール 36a フランジ 36b ウエブ 36c ウエブ 37 補強鋼板 38 横孔(透孔) 39 挿し込みガイド用鋼板 40 サンドル固定用アンカーボルト 41 昇降移動用レール支承部材 41a 円柱状部 41b 截頭円錐状嵌合部 41c ボルト挿通用透孔 42 Y型インサート 42a 脚部 42b 雌ねじ孔 43 Y型インサート 43a 脚部 43b 雌ねじ孔 44 Y型インサート 44a 雌ねじ孔 45 截頭円錐状コーン 45a 回動工具係合用凹部 45b 雌ねじ孔 45c 雄ねじ軸部 46 回動工具 47 レール支承部材固定用ボルト 48 型枠 48a 仮固定用ボルト 48b 回動工具 48c 係合凸部 50 アーチアバット 51 支持部材 52 支持フレーム 53 巻上機 54 水平フレーム 55 作業用昇降フレーム 56 半アーチ施工用型枠 57 型枠支持用ジヤツキ 58 側部フレーム材 59 可動足場 61 支持部材 62 連結用鋼板 63 溝型鋼 64 横リブ 65 下部縦枠材 66 上部横枠材 67 下部横枠材 68 継手部材 69 格子状フレーム 70 連結部材 71 下部格子状フレーム 72 中間縦枠材 74 上部スライダー用フレーム 75 下部スライダー用フレーム 76 ブラケット 78 横軸 79 ガイド部 80 係合支承用傾斜面 82 ガイド用スライダー 83 横軸 84 固定用ボルト 86 横軸 87 右ねじ螺杆 88 上部螺杆 89 鋼製筒状雌ねじ部材 90 上部雌ねじ部 91 下部左雌ねじ部 92 上部左ねじ螺杆 93 下部螺杆 94 横軸 95 横枠材 96 連結部材 98 ブラケット 99 係止用ブラケット 100 下位レベルの横軸挿通用横孔 101 上位レベルの横軸挿通用横孔 102 横軸 103 係止部 104 横軸 105 アーム仮支持用係止部 106 下部側リンクチェーン 107 係止孔 108 係止金具 109 係止金具 110 横軸 111 係止部 112 係止溝 113 係止金具 114 リンクチェーン 114a 中間横リンク 115 長さ調整可能な支持具 116 短尺連結用アーム 117 横孔 118 長尺連結用アーム 119 長孔 120 横孔 121 横孔 122 横孔 123 ボルト 124 外側足場板 125 前部枠材 126 後部枠材 127 側端部枠材 128 中間部補強材 129 枠材 130 エキスパンドメタル 131 開口部 132 蓋材 133 丁番 134 ブラケット取付用鋼板 135 座板 136 ブラケット 137 側部足場受け用ブラケット 138 ボルト 139 側部枠材 140 支承用ボルト 141 ピン 142 抜け止め用ボルト 143 補助足場板 144 係止金具 145 横軸 145a 係止用横孔 146 チェーンブロック 147 係止金具 148 レバー 150 鋼板製側部フレーム 151 ボルト・ナット 152 長孔 153 抜け止め防止用ボルト 154 ガイド部材 155 鋼製保持部材 156 鋼板製連結部材 157 アンカー係合用梁材 158 下部アンカーボルト 159 インサート 160 ナット 161 連結部材 162 上部アンカーボルト 163 インサート 164 支承用鋼板 165 ナット 166 アウトリガー 167 ベースプレート 168 螺杆保持筒 169 突張り用螺杆 170 回動用ハンドル 171 雌ねじ部材 172 座板 173 油圧ポンプユニット 175 足場 176 半アーチ 177 ロアリングケーブル 178 引き寄せケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 21/00 E01D 4/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設ブロック(1)の上部に新設ブロッ
    ク(2)を築造するために使用され、既設ブロック
    (1)または新設ブロック(2)に固定される昇降移動
    用レール(3,7)に沿って昇降移動可能に設けられる
    アーチ橋用半アーチ施工用昇降移動式足場において、既
    設ブロック(1)の山側に多数の横孔を有する山側昇降
    移動用レール(3)が固定され、その山側昇降移動用レ
    ール(3)に、山側下部フレーム(4a)とこれに一体
    に谷側に屈折した状態で連設された山側上部フレーム
    (4b)とからなる山側昇降用フレーム(5)を備えて
    いる山側昇降移動式足場(6)が前記横孔に係止される
    着脱自在な横軸に反力をとって相対的に昇降可能に取り
    付けられ、かつ既設ブロック(1)の谷側に、多数の横
    孔を有する谷側昇降移動用レール(7)が固定され、前
    記谷側昇降移動用レール(7)に、谷側下部フレーム
    (8a)とこれに一体に谷側に屈折した状態で連設され
    た谷側上部フレーム(8b)とからなる谷側昇降用フレ
    ーム(9)を備えている谷側昇降移動式足場(10)が
    前記谷側昇降移動用レール(7)における横孔に係止さ
    れる着脱自在な横軸に反力をとって相対的に昇降可能に
    取り付けられ、さらに前記山側昇降移動式足場6と前記
    谷側昇降移動式足場(10)とが、それぞれ独立して昇
    降移動可能に設けられ、前記山側昇降移動式足場(6)
    の端部と谷側昇降移動式足場(10)の端部とに渡って
    側部足場(11)が設けられ、かつ前記側部足場(1
    1)は、山側昇降移動式足場(6)と谷側昇降移動式足
    場(10)のいずれか一方の足場に横軸により回動可能
    に連結されていると共に、他方の足場にスライド可能に
    支持されていることを特徴とするアーチ橋用半アーチ施
    工用昇降移動式足場。
  2. 【請求項2】 前記山側昇降移動式足場(6)における
    山側下部フレーム(4a)および前記谷側昇降移動式足
    場(10)における谷側下部フレーム(8a9には、そ
    れぞれ上位レベルの反力台(14)が長さ調整支持部材
    (15)を介して昇降移動用レール(3、7)に摺動可
    能に、かつ位置固定可能に設けられると共に、前記上位
    レベルの反力台(14)よりも間隔を置いて下に位置す
    る下位レベルの反力台(16)の下部が昇降用フレーム
    (5)に一端側が連結された縦ジャッキ(17)を介し
    て連結されて、相対的に上下方向に昇降可動可能にかつ
    昇降移動用レール(3、7)に摺動可能に、かつ位置固
    定可能に設けられ、前記上位レベルの反力台(14)が
    昇降移動用レール(3、7)に着脱自在なピン(18)
    により係止されると共に、下位に位置する下位レベルの
    反力台(16)が昇降移動用レール(3、7)に着脱自
    在なピン(19)により係止されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のアーチ橋用半アーチ施工用昇降移動
    式足場。
  3. 【請求項3】 前記山側昇降移動用足場(6)と谷側昇
    降移動用足場(10)とにおける各昇降用フレーム
    (5,8)に、上下方向に間隔をおいて配置された複数
    の足場板支持アーム(20)の一端側が横軸(21)に
    より回動可能に枢着され、前記各足場板支持アーム(2
    0)の中間部と前記昇降フレーム(5,8)とはリンク
    チェーン等の長さ調整可能な支持具(22)により連結
    されて、前記各足場板支持アーム(20)は支持されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のアーチ橋
    用半アーチ施工用昇降移動式足場。
  4. 【請求項4】 前記各足場板支持アーム(20)の中間
    部に、前記長さ調整可能な支持具用の係止部とアーム仮
    支持用係止部とが設けられ、前記各昇降用フレーム
    (5,8)側には、前記アーム仮支持用係止部よりも高
    レベル位置において前記横軸(21)に間隔をおいてア
    ーム仮保持用係止部が設けられ、前記足場板支持アーム
    (20)側のアーム仮支持用係止部と前記昇降用フレー
    ム(5,8)のアーム仮保持用係止部とに渡って、両端
    部に係止金具を備えている長さ調整可能で着脱自在な仮
    支持手段が装着されていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のアーチ橋用半アーチ施工用昇
    降移動式足場。
  5. 【請求項5】 上位のレベルに位置する足場板支持アー
    ム(20)の先端側と手摺支持用縦ビーム(23)の上
    端部が横軸(24)により連結され、かつ下位に位置す
    る足場板支持アーム(20)の先端側と前記手摺支持用
    縦ビーム(23)の下端部が横軸(25)により連結さ
    れ、前記手摺支持用縦ビーム(23)の上端部または下
    端部のいずれか一端側に設けた長孔(26)に前記横軸
    (24、25)が挿通されていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のアーチ橋用半アーチ施
    工用昇降移動式足場。
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