JP3392074B2 - 溶接または切断用トーチ - Google Patents

溶接または切断用トーチ

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JP3392074B2
JP3392074B2 JP16070199A JP16070199A JP3392074B2 JP 3392074 B2 JP3392074 B2 JP 3392074B2 JP 16070199 A JP16070199 A JP 16070199A JP 16070199 A JP16070199 A JP 16070199A JP 3392074 B2 JP3392074 B2 JP 3392074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶接作業に使用
される溶接用トーチまたは、切断作業に使用される切断
用トーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の溶接用トーチは図9および図10
に示したような構成であった。図9において、40はト
ーチボディで、溶接電流を供給する金属部材41とシー
ルドガスの供給通路42、冷却水43の給水通路44、
排水通路45及び充電部である金属部材41を絶縁する
絶縁チューブ46を備えている。47は溶接部分にシー
ルドガスを供給するためのノズルで、溶接部に近く高温
となるため冷却水43を循環し水冷を行うため給水通路
48及び排水通路49を備えている。50はノズル47
に溶接電圧が印加されないように絶縁物からなるインシ
ュレータでトーチボディ40とノズル47の間に介在
し、給水通路51及び排水通路52を備えている。イン
シュレータ50はノズル47とインシュレータ50の隙
間から冷却水43が漏れるのを防止するために、外面に
外溝53及び外溝54を備え、各外溝53,54にOリ
ング55及び0リング56を設けている。更に、トーチ
ボディ40とインシュレータ50の隙間から冷却水43
が漏れるのを防止するために、内面に内溝57及び内溝
58を備え、各内溝57,58にOリング59及びOリ
ング60を設けている。
【0003】次に冷却水43の流れを説明すると、冷却
水装置(図示せず)などから送水された冷却水43はト
ーチボディ40内の給水通路44、インシュレータ50
内の給水通路51を通りノズル47内の給水通路48へ
送られる。送られた冷却水43は溶接により高温となっ
たノズル先端の吸熱を行い、ノズル47内の排水通路4
9、インシュレータ50内の排水通路52、トーチボデ
ィ40内の排水通路45を経て冷却水装置に戻される。
【0004】図10は、トーチボディ40からインシュ
レータ50及びノズル47を取り外した状態を示し、O
リング55及びOリング56の外径φAはノズル47の
内径φMより大きく、また、Oリング59及びOリング
60の内径φEはトーチボデイ40の外径φNより小さ
くなっている。これは、Oリングがゴム製であり、Oリ
ングが変形した力により流体の漏れを防止するためであ
る。また、図9および図10において、上記シールドガ
スをエアーなどの作動ガスとし、トーチボディの先端に
電子放射面を有する電極及び作動ガスを緊縮するチップ
を設けることにより切断用トーチとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成の溶接または切断用トーチでは、図10
の状態からトーチボデイ40にインシュレータ50を装
着すると、Oリング59がトーチボデイ40の径方向の
通路孔61を通過するとき、Oリング59の内径φEが
トーチボディ40の外径φNより小さいので、通路孔6
1のエッジ62によりOリング59の内面が削り取られ
る。
【0006】また、通路孔61の径φRが大きいので削
り取られる量は多く、装着後削り取られたOリング59
の内面より冷却水43が漏れ、図9のSより冷却水43
が外に流出し、冷却水装置内の冷却水量が減ることによ
り冷却能力が衰え溶接または切断用トーチが焼損した
り、溶接用トーチにおいては、母材(ワーク)に冷却水
43が付着して水分が溶着金属内に混入しブローホール
などの溶接欠陥が発生するという問題があった。
【0007】また、トーチボディ40にインシュレータ
50が装着された状態からインシュレータ50を取り外
すときも、Oリング59の内径φEがトーチボディ40
の外径φNより小さく、また、通路孔61の内径φRが
大きいので、通路孔61のエッジ62によりOリング5
9の内面が更に多量削り取られ、インシュレータ50の
着脱を繰り返すことにより外に漏れる冷却水43の量は
増え間題は大きくなっていた。
【0008】また、上記冷却水43の供給通路をガスの
供給通路とした場合、インシュレータ50の着脱により
ガスが外に漏れることになり、溶接用トーチにおいて
は、ガス流量が不足しシールド不良によるブローホール
などの溶接欠陥の発生、切断用トーチにおいては、作動
ガスの流量が減りプラズマが緊縮されず、切断面が斜め
になるなどの切断欠陥が発生するという間題もあった。
【0009】同様に、ノズル47とインシュレータ50
の着脱においても、Oリング55がノズル47の径方向
の通路孔63を通過するとき、Oリング55の外径φA
がノズル47の内径φMより大きいので、通路孔63の
エッジ64によりOリング55の外面が削り取られる。
また、通路孔63の内径φPが大きいので削り取られる
量は多く、装着後削り取られたOリング55の外面より
流体が漏れ、図9のTより流体が外に流出し、上記と同
様な間題が発生していた。
【0010】したがって、この発明の目的は、ノズル及
びインシュレータなどの着脱においてOリングに傷を付
けることなく、流体が外に漏れない構造とし、冷却水に
よる溶接または切断用トーチの焼損及び溶接欠陥の発生
を防止し、またガスによる溶接欠陥の発生及び切断欠陥
の発生を防止する溶接または切断用トーチを提供するこ
とことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は請求項1記載の溶接または切断用トーチ
は、トーチボディの外側に前記トーチボディと同心とな
るように筒状のインシュレータと筒状のノズルを順に重
ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環させる溶接ま
たは切断用トーチであって、前記インシュレータに径方
向に前記流体の通路となる通路孔Aを設け、前記通路孔
Aの両側の前記インシュレータの外周面に外溝を設け、
前記外溝にOリングを配置し、前記ノズルの内側の径方
向に前記通路孔Aと連通し前記流体の通路となり、かつ
前記外溝より小なる幅である通路孔Bを設け、前記通路
孔Bの幅以上の幅を有し、かつ前記Oリングの外径より
大となる内径を有する内溝を前記通路孔Bを通る前記ノ
ズルの内周面に設けたことを特徴とする。
【0012】この構成によりインシュレータとノズルの
着脱において、ノズルの通路孔Bの幅以上の幅を有し、
かつOリングの外径より大となる内径を有する内溝を通
路孔Bを通るノズルの内周面に設けたので、インシュレ
ータに装着されたOリングがノズルの通路孔Bを通過す
るとき、Oリングは通路孔Bのエッジに接触しないので
Oリングに傷は入らず、流体は外に漏れない作用を有す
る。
【0013】請求項2記載の溶接用または切断用トーチ
は、トーチボディの外側に前記トーチボディと同心とな
るように筒状のインシュレータと筒状のノズルを順に重
ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環させる溶接ま
たは切断用トーチであって、前記インシュレータに径方
向に前記流体の通路となる通路孔Cを設け、前記通路孔
Cの両側の前記インシュレータの内周面に内溝を設け、
前記内溝にOリングを配置し、前記トーチボディの外側
の径方向に前記通路孔Cと連通し前記流体の通路とな
り、かつ前記内溝より小なる幅である通路孔Dを設け、
前記通路孔Dの幅以上の幅を有し、かつ前記Oリングの
内径より小となる外径を有する外溝を前記通路孔Dを通
る前記トーチボディの外周面に設けたことを特徴とす
る。
【0014】この構成によりインシュレータとトーチボ
ディの着脱において、トーチボディの通路孔Dの幅以上
の幅を有し、かつOリングの内径より小となる外径を有
する外溝を通路孔Dを通るトーチボディの外周面に設け
たので、インシュレータに装着されたOリングがトーチ
ボディの通路孔Dを通過するとき、Oリングは通路孔D
のエッジに接触しないのでOリングに傷は入らず、流体
は外に漏れない作用を有する。
【0015】請求項3記載の溶接用または切断用トーチ
は、トーチボディの外側にこのトーチボディと同心とな
るように筒状のインシュレータと筒状のノズルを順に重
ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環させる溶接ま
たは切断用トーチであって、前記インシュレータに径方
向に前記流体の通路となる通路孔Eを設け、この通路孔
Eの両側の前記インシュレータの外周面に外溝を設け、
この外溝にOリングを配置し、前記ノズルの内側の径方
向に前記通路孔Eと連通し前記流体の通路となる通路部
Fを設け、この通路部Fは前記Oリングの太さより小と
なる径の通路孔Gを2個以上で構成したことを特徴とす
る。
【0016】この構成によりインシュレータとノズルの
着脱において、ノズルの通路部FはOリングの太さより
小となる径の通路孔Gであるので、Oリングが削り取ら
れる量はほとんど無く、また通路孔Gを2個以上で構成
しているので、流体の通路面積を十分に確保し、流体は
外に漏れない作用を有する。
【0017】請求項4記載の溶接用または切断用トーチ
は、トーチボディの外側にこのトーチボディと同心とな
るように筒状のインシュレータと筒状のノズルを順に重
ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環させる溶接ま
たは切断用トーチであって、前記インシュレータに径方
向に前記流体の通路となる通路孔Hを設け、この通路孔
Hの両側の前記インシュレータの内周面に内溝を設け、
この内溝にOリングを配置し、前記トーチボディの外側
の径方向に前記通路孔Hと連通し前記流体の通路となる
通路部Jを設け、この通路部Jは前記Oリングの太さよ
り小となる径の通路孔Kを2個以上で構成したことを特
徴とする。
【0018】この構成によりインシュレータとトーチボ
ディの着脱において、トーチボディの通路部JはOリン
グの太さより小となる径の通路孔Kであるので、Oリン
グが削り取られる量はほとんど無く、また通路孔Kを2
個以上で構成しているので流体の通路面積を十分に確保
し、流体は外に漏れない作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1および図2に基づいて説明する。図1はこの発明の第
1の実施の形態の溶接または切断用トーチの概略断面
図、図2は図1における外筒脱却時の概略断面図であ
る。なお、従来例と同様の構成には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0020】図1および図2において、1はインシュレ
ータ(内筒)、2はノズル(外筒)、3は流体、4は通
路孔A、5は通路孔B、6は内溝、7は内溝の端部、8
は通路孔Bのエッジである。図1に示すように、トーチ
ボディ40の外側にこのトーチボディ40と同心となる
ように筒状のインシュレータ1と筒状のノズル2を順に
重ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環させる。イ
ンシュレータ1には、径方向に流体3の通路となる通路
孔A4を設け、この通路孔A4の両側のインシュレータ
1の外周面に外溝53,54を設け、各外溝53,54
にOリング55,56を配置している。ノズル2の内側
の径方向にはインシュレータ1の通路孔A4と連通し流
体3の通路となる通路孔B5が設けてある。そして、通
路孔B5の幅C以上の幅Dで、かつOリング55の外径
より大となる内径を有する内溝6を通路孔B5を通るノ
ズル2の内周面に設けてある。この場合、図2に示すよ
うに、ノズル2の内溝6の内径φBはOリング55の外
径φAより大きくなっている。また、内溝6の端部7は
Oリング55が接触するので面取りまたはR加工を施し
てもよい。
【0021】インシュレータ1とノズル2の着脱におい
て、インシュレータ1とノズル2を嵌合するとき、Oリ
ング55,56が外溝53,54よりはみ出ているので
ノズル2の内周面により圧縮され弾性変形した状態とな
る。また、ノズル2の通路孔B5に通路孔B5以上の幅
Dで、Oリング55の外径φAより大となる内径φBを
有する内溝6が設けてあるため、インシュレータ1に装
着されたOリング55がノズル2の通路孔B5を通過す
るとき、Oリング55は弾性復帰しても通路孔B5のエ
ッジ8に接触しない。このため、Oリング55に傷は入
らず、流体3は外に漏れないので、流体3が冷却水であ
った場合、冷却水装置内の冷却水量は減ることなく冷却
能力を維持し溶接または切断用トーチの焼損を防止した
り、溶接用トーチにおいては、母材(ワーク)に冷却水
が付着しないのでブローホールなどの溶接欠陥の発生を
防止することができる。
【0022】また流体3がガスであった場合、溶接用ト
ーチにおいては、ガス流量が不足しシールド不良による
ブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止したり、切断
用トーチにおいては、作動ガスの流量が減りプラズマが
緊縮されず、切断面が斜めになるなどの切断欠陥の発生
を防止することができる。
【0023】この発明の第2の実施の形態を図3および
図4に基づいて説明する。図3はこの発明の第2の実施
の形態の溶接または切断用トーチの概略断面図、図4は
図3における外筒脱却時の概略断面図である。なお、従
来例と同様の構成には同一符号を付してその説明を省略
する。
【0024】図3および図4において、9はトーチボデ
ィ(内筒)、10はインシュレータ(外筒)、11は流
体、12は通路孔C、13は通路孔D、14は外溝、1
5は外溝の端部、16は通路孔Dのエッジである。図3
に示すように、トーチボディ9の外側にこのトーチボデ
ィ9と同心となるように筒状のインシュレータ10と筒
状のノズル47を順に重ねて嵌合し、内部に流体を供給
または循環させる。インシュレータ10には、径方向に
流体3の通路となる通路孔C12を設け、この通路孔C
12の両側のインシュレータ10の内周面に内溝57,
58を設け、各内溝57,58にOリング59,60を
配置している。トーチボディ9の外側の径方向にはイン
シュレータ10の通路孔C12と連通し流体11の通路
となる通路孔D13が設けてある。そして、通路孔D1
3の幅G以上の幅Hで、かつOリング59の内径より小
となる外径を有する外溝14を通路孔D13を通るトー
チボディ9の外周面に設けてある。この場合、図4に示
すように、トーチボディ9の外溝14の径φFはOリ
ング59の径φEより小さくなっている。また外溝1
4の端部15はOリング59が接触するので面取りまた
はR加工を施してもよい。
【0025】トーチボディ9とインシュレータ10の着
脱において、トーチボディ9とインシュレータ10を嵌
合するとき、Oリング59,60が内溝57,58より
はみ出ているのでトーチボディ9の外周面により圧縮さ
れ弾性変形した状態となる。また、トーチボディ9の通
路孔D13に通路孔D13以上の幅Hで、Oリング59
の内径φEより小となる外径φFを有する外溝14が設
けてあるため、インシュレータ10に装着されたOリン
グ59がトーチボディ9の通路孔D13を通過すると
き、Oリング59は弾性復帰しても通路孔D13のエッ
ジ16に接触しない。このため、Oリング59に傷は入
らず、流体11は外に漏れないので、流体11が冷却水
であった場合、冷却水装置内の冷却水量は減ることなく
冷却能力を維持し溶接または切断用トーチの焼損を防止
したり、溶接用トーチにおいては、母材(ワーク)に冷
却水が付着しないのでブローホールなどの溶接欠陥の発
生を防止することができる。
【0026】また流体11がガスであった場合、溶接用
トーチにおいては、ガス流量が不足しシールド不良によ
るブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止したり、切
断用トーチにおいては、作動ガスの流量が減りプラズマ
が緊縮されず、切断面が斜めになるなどの切断欠陥の発
生を防止することができる。
【0027】この発明の第3の実施の形態を図5および
図6に基づいて説明する。図5はこの発明の第3の実施
の形態の溶接または切断用トーチの概略断面図、図6は
図5における外筒脱却時の概略断面図である。なお、従
来例と同様の構成には同一符号を付してその説明を省略
する。
【0028】図5および図6において、17はインシュ
レータ(内筒)、18はノズル(外筒)、19は流体、
20は通路孔E、21は通路部F、22は通路孔Gであ
る。図5に示すように、トーチボディ40の外側にこの
トーチボディ40と同心となるように筒状のインシュレ
ータ17と筒状のノズル18を順に重ねて嵌合し、内部
に流体を供給または循環させる。インシュレータ17に
は、径方向に流体19の通路となる通路孔E20を設
け、この通路孔E20の両側のインシュレータ17の外
周面に外溝53,54を設け、各外溝53,54にOリ
ング55,56を配置している。ノズル18の内側の径
方向にはインシュレータ17の通路孔E20と連通し流
体19の通路となる通路部F21が設けてある。そし
て、この通路部F21はOリング55の太さより小とな
る径の通路孔G22を2個で構成している。この場合、
図6に示すように、Oリング55の太さφKよりノズル
18の通路孔G22の径φJは小となっている。また、
通路孔G22の径φJは小さいので2個以上で構成する
ことにより流体19の通路面積を十分に確保することが
できる。
【0029】インシュレータ17とノズル18の着脱に
おいて、インシュレータ17とノズル18を嵌合すると
き、Oリング55,56が外溝53,54よりはみ出て
いるのでノズル18の内周面により圧縮され弾性変形し
た状態となる。また、ノズル18の通路部F21はOリ
ング55の太さφKより小となる径φJの通路孔G22
で構成されているので、Oリング55が削り取られる量
はほとんど無く、流体19は外に漏れないので、流体1
9が冷却水であった場合、冷却水装置内の冷却水量は減
ることなく冷却能力を維持し溶接または切断用トーチの
焼損を防止したり、溶接用トーチにおいては、母材(ワ
ーク)に冷却水が付着しないのでブローホールなどの溶
接欠陥の発生を防止することができる。
【0030】また流体19がガスであった場合、溶接用
トーチにおいては、ガス流量が不足しシールド不良によ
るブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止したり、切
断用トーチにおいては、作動ガスの流量が減りプラズマ
が緊縮されず、切断面が斜めになるなどの切断欠陥の発
生を防止することができる。
【0031】この発明の第4の実施の形態を図7および
図8に基づいて説明する。図7はこの発明の第4の実施
の形態の溶接または切断用トーチの概略断面図、図8は
図7における外筒脱却時の概略断面図である。なお、従
来例と同様の構成には同一符号を付してその説明を省略
する。
【0032】図7および図8において、23はトーチボ
ディ(内筒)、24はインシュレータ(外筒)、25は
流体、26は通路孔H、27は通路部J、28は通路孔
Kである。図7に示すように、トーチボディ23の外側
にこのトーチボディ23と同心となるように筒状のイン
シュレータ24と筒状のノズル47を順に重ねて嵌合
し、内部に流体を供給または循環させる。インシュレー
タ24には、径方向に流体25の通路となる通路孔H2
6を設け、この通路孔H26の両側のインシュレータ2
4の内周面に内溝57,58を設け、各内溝57,58
にOリング59,60を配置している。トーチボディ2
3の外側の径方向にはインシュレータ24の通路孔H2
6と連通し流体25の通路となる通路部J27が設けて
ある。そして、この通路部J27はOリング59の太さ
より小となる径の通路孔K28を2個で構成している。
この場合、図8に示すように、Oリング59の太さφK
よりトーチボディ23の通路孔K28の径φLは小とな
っている。また、通路孔K28の径φLは小さいので2
個以上で構成することにより流体25の通路面積を十分
に確保することができる。
【0033】トーチボディ23とインシュレータ24の
着脱において、トーチボディ23とインシュレータ24
を嵌合するとき、Oリング59,60が内溝57,58
よりはみ出ているのでトーチボディ23の外周面により
圧縮され弾性変形した状態となる。また、トーチボディ
23の通路部J27はOリング59の太さφKより小と
なる内径φLの通路孔K28で構成されているので、O
リング59が削り取られる量はほとんど無く、流体25
は外に漏れないので、流体25が冷却水であった場合、
冷却水装置内の冷却水量は減ることなく冷却能力を維持
し溶接または切断用トーチの焼損を防止したり、溶接用
トーチにおいては、母材(ワーク)に冷却水が付着しな
いのでブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止するこ
とができる。
【0034】また流体25がガスであった場合、溶接用
トーチにおいては、ガス流量が不足しシールド不良によ
るブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止したり、切
断用トーチにおいては、作動ガスの流量が減りプラズマ
が緊縮されず、切断面が斜めになるなどの切断欠陥の発
生を防止することができる。
【0035】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の溶接または切
断用トーチによれば、インシュレータとノズルの着脱に
おいて、ノズルの通路孔Bの幅以上の幅を有し、かつO
リングの外径より大となる内径を有する内溝を通路孔B
を通るノズルの内周面に設けたので、インシュレータに
装着されたOリングがノズルの通路孔Bを通過すると
き、Oリングは通路孔Bのエッジに接触しないのでOリ
ングに傷は入らず、流体は外に漏れることがない。この
ため、流体が冷却水であった場合、冷却水装置内の冷却
水量は減ることなく冷却能力を維持し溶接または切断用
トーチの焼損を防止したり、溶接用トーチにおいては、
母材(ワーク)に冷却水が付着しないのでブローホール
などの溶接欠陥の発生を防止することができる。また、
流体がガスであった場合、溶接用トーチにおいては、ガ
ス流量が不足しシールド不良によるブローホールなどの
溶接欠陥の発生を防止したり、切断用トーチにおいて
は、作動ガスの流量が減りプラズマが緊縮されず、切断
面が斜めになるなどの切断欠陥の発生を防止することが
できる。
【0036】この発明の請求項2記載の溶接または切断
用トーチによれば、インシュレータとトーチボディの着
脱において、トーチボディの通路孔Dの幅以上の幅を有
し、かつOリングの内径より小となる外径を有する外溝
を通路孔Dを通るトーチボディの外周面に設けたので、
インシュレータに装着されたOリングがトーチボディの
通路孔Dを通過するとき、Oリングは通路孔Dのエッジ
に接触しないのでOリングに傷は入らず、流体は外に漏
れることがない。このため、流体が冷却水であった場
合、冷却水装置内の冷却水量は減ることなく冷却能力を
繰持し溶接または切断用卜丁チの焼損を防止したり、溶
接用トーチにおいては、母材(ワーク)に冷却水が付着
しないのでブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止す
ることができる。また、流体がガスであった場合、溶接
用トーチにおいては、ガス流量が不足しシールド不良に
よるブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止したり、
切断用トーチにおいては、作動ガスの流量が減りプラズ
マが緊縮されず、切断面が斜めになるなどの切断欠陥の
発生を防止することができる。
【0037】この発明の請求項3記載の溶接または切断
用トーチによれば、インシュレータとノズルの着脱にお
いて、ノズルの通路部FはOリングの太さより小となる
径の通路孔Gであるので、Oリングが削り取られる量は
ほとんど無く、また通路孔Gを2個以上で構成している
ので、流体の通路面積を十分に確保し、流体は外に漏れ
ることがない。このため、流体が冷却水であった場合、
冷却水装置内の冷却水量は減ることなく冷却能力を維持
し溶接または切断用トーチの焼損を防止したり、溶接用
トーチにおいては、母材(ワーク)に冷却水が付着しな
いのでブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止するこ
とができる。また、流体がガスであった場合、溶接用ト
ーチにおいては、ガス流量が不足しシールド不良による
ブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止したり、切断
用トーチにおいては、作動ガスの流量が減りプラズマが
緊縮されず、切断面が斜めになるなどの切断欠陥の発生
を防止することができる。
【0038】この発明の請求項4記載の溶接または切断
用トーチによれば、インシュレータとトーチボディの着
脱において、トーチボディの通路部JはOリングの太さ
より小となる径の通路孔Kであるので、Oリングが削り
取られる量はほとんど無く、また通路孔Kを2個以上で
構成しているので流体の通路面積を十分に確保し、流体
は外に漏れることがない。このため、流体が冷却水であ
った場合、冷却水装置内の冷却水量は減ることなく冷却
能力を維持し溶接または切断用トーチの焼損を防止した
り、溶接用トーチにおいては、母材(ワーク)に冷却水
が付着しないのでブローホールなどの溶接欠陥の発生を
防止することができる。また、流体がガスであった場
合、溶接用トーチにおいては、ガス流量が不足しシール
ド不良によるブローホールなどの溶接欠陥の発生を防止
したり、切断用トーチにおいては、作動ガスの流量が減
りプラズマが緊縮されず、切断面が斜めになるなどの切
断欠陥の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の溶接または切断
用トーチの概略断面図である。
【図2】図1における外筒脱却時の概略断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の溶接または切断
用トーチの概略断面図である。
【図4】図3における外筒脱却時の概略断面図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態の溶接または切断
用トーチの概略断面図である。
【図6】図5における外筒脱却時の概略断面図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態の溶接または切断
用トーチの概略断面図である。
【図8】図7における外筒脱却時の概略断面図である。
【図9】従来の溶接または切断用トーチの概略断面図で
ある。
【図10】図10の各部品脱却時の概略断面図である。
【符号の説明】
1,10,17,24 インシュレータ 2,18,47 ノズル 9,23,40 トーチボディ 3,11,19,25 流体 4 通路孔A 5 通路孔B 6 内溝 12 通路孔C 13 通路孔D 14 外溝 20 通路孔E 21 通路部F 22 通路孔G 26 通路孔H 27 通路部J 28 通路孔K 55,56,59,60 Oリング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−198450(JP,A) 特開 平9−155554(JP,A) 実開 昭57−102482(JP,U) 実開 昭58−33179(JP,U) 特公 昭62−39080(JP,B2) 実公 昭56−24616(JP,Y2) 実公 昭62−29190(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 7/10 B23K 5/22 F23D 14/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーチボディの外側に前記トーチボディ
    と同心となるように筒状のインシュレータと筒状のノズ
    ルを順に重ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環さ
    せる溶接または切断用トーチであって、前記インシュレ
    ータに径方向に前記流体の通路となる通路孔Aを設け、
    前記通路孔Aの両側の前記インシュレータの外周面に外
    溝を設け、前記外溝にOリングを配置し、前記ノズルの
    内側の径方向に前記通路孔Aと連通し前記流体の通路と
    り、かつ前記外溝より小なる幅である通路孔Bを設
    け、前記通路孔Bの幅以上の幅を有し、かつ前記Oリン
    グの外径より大となる内径を有する内溝を前記通路孔B
    を通る前記ノズルの内周面に設けたことを特徴とする溶
    接または切断用トーチ。
  2. 【請求項2】 トーチボディの外側に前記トーチボディ
    と同心となるように筒状のインシュレータと筒状のノズ
    ルを順に重ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環さ
    せる溶接または切断用トーチであって、前記インシュレ
    ータに径方向に前記流体の通路となる通路孔Cを設け、
    前記通路孔Cの両側の前記インシュレータの内周面に内
    溝を設け、前記内溝にOリングを配置し、前記トーチボ
    ディの外側の径方向に前記通路孔Cと連通し前記流体の
    通路となり、かつ前記内溝より小なる幅である通路孔D
    を設け、前記通路孔Dの幅以上の幅を有し、かつ前記O
    リングの内径より小となる外径を有する外溝を前記通路
    孔Dを通る前記トーチボディの外周面に設けたことを特
    徴とする溶接または切断用トーチ。
  3. 【請求項3】 トーチボディの外側に前記トーチボディ
    と同心となるように筒状のインシュレータと筒状のノズ
    ルを順に重ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環さ
    せる溶接または切断用トーチであって、前記インシュレ
    ータに径方向に前記流体の通路となる通路孔Eを設け、
    前記通路孔Eの両側の前記インシュレータの外周面に外
    溝を設け、前記外溝にOリングを配置し、前記ノズルの
    内側の径方向に前記通路孔Eと連通し前記流体の通路と
    なる通路孔Fを設け、前記通路孔Fは前記Oリングの太
    さより小となる径の通路孔Gを2個以上で構成したこと
    を特徴とする溶接または切断用トーチ。
  4. 【請求項4】 トーチボディの外側に前記トーチボディ
    と同心となるように筒状のインシュレータと筒状のノズ
    ルを順に重ねて嵌合し、内部に流体を供給または循環さ
    せる溶接または切断用トーチであって、前記インシュレ
    ータに径方向に前記流体の通路となる通路孔Hを設け、
    前記通路孔Hの両側の前記インシュレータの内周面に内
    溝を設け、前記内溝にOリングを配置し、前記トーチボ
    ディの外側の径方向に前記通路孔Hと連通し前記流体の
    通路となる通路孔Jを設け、前記通路孔Jは前記Oリン
    グの太さより小となる径の通路孔Kを2個以上で構成し
    たことを特徴とする溶接または切断用トーチ。
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