JP3391542B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3391542B2
JP3391542B2 JP07097094A JP7097094A JP3391542B2 JP 3391542 B2 JP3391542 B2 JP 3391542B2 JP 07097094 A JP07097094 A JP 07097094A JP 7097094 A JP7097094 A JP 7097094A JP 3391542 B2 JP3391542 B2 JP 3391542B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば運転者の居眠
り等を検出する状態検出装置等で運転者を撮像するため
に用いて好適な撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平3−202045号
公報に示すように、TVカメラを用いて車両運転者の挙
動を監視し、これにより運転者の居眠り、わき見等を検
出する状態検出装置が知られている。図21は、運転者
の撮像に用いるTVカメラの光学系の概要を示す構成図
である。図において、1は照明体としての赤外光照明装
置、2は被写体としての運転者、3は運転者2からの反
射光、4は集光レンズ、5は可視光カットフィルタ、1
3はCCDイメージセンサ等の撮像素子である。自然光
と赤外照明による運転者2からの反射光3のうち、フィ
ルタ5を透過した赤外光成分が集光レンズ4によって撮
像素子13に集光されて撮像される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の撮像装置は以上
のように構成されているので、以下のような問題点があ
った。すなわち、図21の例のように可視光カットフィ
ルタ5が固定された状態では、昼間等自然光の照明が充
分にある状態であっても赤外光照明装置1が必要とな
り、電力の無駄になるばかりでなく、赤外光照明装置1
の寿命が短くなるという問題点があった。また、可視光
カットフィルタ5を設けない場合には、集光レンズ4の
色収差の影響で撮像した画像がぼやけるという問題点が
ある。
【0004】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、無駄な照明による電力の無駄や照
明体の消耗を防止すると共に、レンズの色収差によって
画像の輪郭がぼやけることを防止し得る撮像装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の発明に係
る撮像装置は、被写体を撮像する撮像素子と、この撮像
素子の前面に配され、透過波長を異にする複数種類のフ
ィルタに切換可能な可変フィルタと、被写体からの反射
光の波長帯を選別する波長帯選別手段と、撮像素子のフ
ォーカスを調整するフォーカス調整手段とを備え、波長
帯選別手段の選別結果に基づいて、可変フィルタのフィ
ルタを切り換えると共に、フォーカス調整手段でフォー
カス調整をするものである。
【0006】請求項第2項の発明に係る撮像装置は、波
長帯選別手段が、撮像素子の近傍に配され、実質的に上
記可変フィルタで切り換え可能な複数種類のフィルタの
透過波長にそれぞれ対応した分光感度を有する複数個の
受光素子と、この複数個の受光素子の出力を比較する比
較手段とを備え、比較手段の出力を選別結果とするもの
である。
【0007】請求項第3項の発明に係る撮像装置は、波
長帯選別手段が、可変フィルタを通過した被写体からの
反射光を受光し得る第1の受光素子と、撮像素子の近傍
に配され、被写体からの反射光を直接受光し得る第2の
受光素子と、第1および第2の受光素子の出力を比較す
る比較手段とを備え、比較手段の出力を選別結果とする
ものである。
【0008】請求項第4項の発明に係る撮像装置は、波
長帯選別手段が、撮像素子の近傍に配され、被写体から
の反射光を直接受光し得る受光素子と、撮像素子および
受光素子の出力を比較する比較手段とを備え、比較手段
の出力を選別結果とするものである。
【0009】請求項第5項の発明に係る撮像装置は、波
長帯選別手段が、可変フィルタで切り換え可能な複数種
類のフィルタの一部に形成された複数種類のフィルタの
透過波長にそれぞれ対応した透過波長を有する複数個の
固定フィルタ部と、複数個の固定フィルタ部に対応する
撮像素子の出力を比較する比較手段とを備え、比較手段
の出力を選別結果とするものである。
【0010】請求項第6項の発明に係る撮像装置は、波
長帯選別手段が、撮像素子の一部を覆うように配され、
透過波長を異にする複数個の固定フィルタと、複数個の
固定フィルタに対応する撮像素子の出力を比較する比較
手段とを備え、比較手段の出力を選別結果とするもので
ある。
【0011】請求項第7項の発明に係る撮像装置、波長
帯選別手段が、可変フィルタを通過した被写体からの反
射光が供給される分光感度特性を異にする複数個の受光
素子と、この複数個の受光素子の出力を比較する比較手
段とを備え、比較手段の出力を選別結果とするものであ
る。
【0012】請求項第8項の発明に係る撮像装置は、可
変フィルタが、可視光カットフィルタおよび赤外光カッ
トフィルタに切り換え可能であるものである。
【0013】
【作用】請求項第1項の発明においては、被写体からの
反射光の波長帯の選別結果に基づき、被写体からの反射
光に適合するように可変フィルタのフィルタの切り換え
が行われると共に、例えば集光レンズの移動によってフ
ォーカス調整が行なわれるものであり、無駄な照明によ
る電力の無駄や照明体の消耗を防止できると共に、レン
ズの色収差によって画像の輪郭がぼやけることを防止す
ることが可能となる。
【0014】請求項第2項の発明においては、被写体か
らの反射光の波長帯に応じて複数個の受光素子の出力レ
ベルが変化するため、比較手段より波長帯の選別結果を
良好に得ることが可能となる。
【0015】請求項第3項の発明においては、可変フィ
ルタで切り換えられたフィルタが被写体からの反射光に
適合したものであるとき、第2の受光素子の出力レベル
が大きくなるとき第1の受光素子の出力レベルも大きく
なるため、比較手段より波長帯の選別結果を良好に得る
ことが可能となる。
【0016】請求項第4項の発明においては、可変フィ
ルタで切り換えられたフィルタが被写体からの反射光に
適合したものであるとき、受光素子の出力レベルが大き
くなると撮像素子の出力レベルも大きくなるため、比較
手段より波長帯の選別結果を良好に得ることが可能とな
る。
【0017】請求項第5項の発明においては、被写体か
らの反射光の波長帯に応じて複数個の固定フィルタ部に
対応する撮像素子の出力レベルが変化するため、比較手
段より波長帯の選別結果を良好に得ることが可能とな
る。
【0018】請求項第6項の発明においては、被写体か
らの反射光の波長帯に応じて複数個の固定フィルタに対
応する撮像素子の出力レベルが変化するため、比較手段
より波長帯の選別結果を良好に得ることが可能となる。
【0019】請求項第7項の発明においては、被写体か
らの反射光の波長帯に応じて複数個の受光素子の出力レ
ベルが変化するため、比較手段より波長帯の選別結果を
良好に得ることが可能となる。
【0020】請求項第8項の発明においては、可視光カ
ットフィルタおよび赤外光カットフィルタに切り換える
ことができるため、被写体からの反射光の波長帯が可視
光領域にあるときは赤外光カットフィルタに切り換える
ことで、自然光を有効に利用でき、赤外光照明等の無駄
な照明による電力の無駄や照明体の消耗を防止すること
が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を参照して説
明する。 実施例1.図1は、この発明に係る撮像装置の第1実施
例を示す構成図である。この図1において、図21と対
応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。図において、集光レンズ4の前面側には、可変フィ
ルタを構成する赤外光カットフィルタ51および可視光
カットフィルタ52が光軸と直交する方向に並べて配設
される。図2Aの5a,5bはそれぞれフィルタ51,
52の透過波長域を示すしている。フィルタ51,52
は信号処理装置151からの制御信号に基づいてフィル
タ変更装置201により光軸と直交する方向に移動制御
され、フィルタ51または52が集光レンズ4の前面を
覆うようにされる。
【0022】また、可視光領域にピーク感度を持つフォ
トダイオード等の受光素子61および赤外光領域にピー
ク感度を持つフォトダイオード等の受光素子62が、撮
像素子13の近傍に光軸と直交する方向に並べて配設さ
れる。図2Bの6a,6bはそれぞれ受光素子61,6
2の分光感度特性を示している。受光素子61の前面を
覆うように、上述したフィルタ51と同等の固定フィル
タとしての赤外光カットフィルタ141が配設されると
共に、受光素子62の前面を覆うように、上述したフィ
ルタ52と同等の固定フィルタとしての可視光カットフ
ィルタ142が配設される。受光素子61,62の出力
信号は信号処理装置151に供給される。また、集光レ
ンズ4は、信号処理装置151からの制御信号に基づい
てフォーカス調整手段としてのレンズ駆動装置203に
よって光軸方向に移動制御される。
【0023】図3は、信号処理装置151の具体的回路
構成の一例を示す構成図である。図において、受光素子
61の出力信号(電流信号)はI−V変換器(電流−電
圧変換器)71で電圧信号Vaに変換された後に加算回
路8に供給されると共に割算回路9に供給される。ま
た、受光素子62の出力信号(電流信号)はI−V変換
器72で電圧信号Vbに変換された後に加算回路8に供
給される。加算回路8では電圧信号Va,Vbの加算が
行なわれる。加算回路8より出力される加算信号は割算
回路9に供給される。割算回路9では、加算信号を分母
とすると共に電圧信号Vaを分子として割り算が行なわ
れる。
【0024】割算回路9より出力される割算結果として
の出力信号V01は、比較回路101の正側端子に供給
されると共に比較回路102の負側端子に供給される。
比較回路101の負側端子にはハイレベルの基準電圧V
Hが供給されると共に、比較回路101の正側端子には
ローレベルの基準電圧VHが供給される。比較回路10
1からは、V01≧VHであるときはハイレベル「H」
となり、V01<VHであるときはローレベル「L」と
なる信号C1が出力される。同様に、比較回路102か
らは、V01≦VLであるときはハイレベル「H」とな
り、V01>VLであるときはローレベル「L」となる
信号C2が出力される。
【0025】比較回路101,102の出力信号C1,
C2は、それぞれ処理回路121に供給される。そし
て、処理回路121よりフィルタ変更装置201および
レンズ駆動装置203には、出力信号C1,C2のレベ
ルに応じて制御信号が供給される。なお、受光素子6
1,62と比較手段としての信号処理装置151は波長
帯選別手段を構成する。
【0026】図4は、図3の処理回路121の動作を示
すフローチャートである。まず、比較回路101,10
2の出力信号C1,C2を読み込む(ステップS1)。
次に、出力信号C1がハイレベル「H」であるか否かを
判定する(ステップS2)。ハイレベル「H」であると
きは、フィルタ変更装置201に赤外光カットフィルタ
51が集光レンズ4を覆うような位置とするための制御
信号を供給すると共に(ステップS3)、レンズ駆動装
置203に集光レンズ4の位置を可視光に対応した位
置、つまり集光できる位置とするための制御信号を供給
し(ステップS4)、ステップS1に戻る。
【0027】ステップS2で、出力信号C1がハイレベ
ル「H」でないときは、出力信号C2がハイレベル
「H」であるか否かを判定する(ステップS5)。ハイ
レベル「H」であるときは、フィルタ変更装置201に
可視光カットフィルタ52が集光レンズ4を覆うような
位置とするための制御信号を供給すると共に(ステップ
S6)、レンズ駆動装置203に集光レンズ4の位置を
赤外光に対応した位置とするための制御信号を供給し
(ステップS7)、ステップS1に戻る。ステップS5
で、出力信号C2がハイレベル「H」でないときは、フ
ィルタ51,52の変更、集光レンズ4の移動のための
制御信号を出力せずに、ステップS1に戻る。
【0028】次に、動作について説明する。図1に示す
ように、被写体(運転者)2からの反射光3はフィルタ
51または52を通過し、集光レンズ4によって撮像素
子13に集光されて撮像される。また、被写体2からの
反射光3はフィルタ141,142に入射され、図2に
透過波長域を示すようにそれぞれの波長域に選別された
後に受光素子61,62に入射される。そして、受光素
子61,62にそれぞれ入射された可視光成分3a、赤
外光成分3bの光量に応じた電流に変換される。
【0029】図3に示すように、受光素子61より出力
される可視光成分3aに対応した電流はI−V変換回路
71により電圧Vaに変換され、受光素子62より出力
される赤外光成分3bに対応した電流はI−V変換回路
72により電圧Vbに変換される。そして、加算回路8
で(Va+Vb)が求められ、割算回路9でV01=V
a/(Va+Vb)が求められる。つまり、割算回路9
の出力信号V01は、反射光3の光量に拘らず全光量に
対する可視光成分3aの比を示すものとなる。
【0030】V01≧VHのときは比較回路101の出
力信号C1はハイレベル「H」となり、処理回路121
は反射光3の主成分は可視光と判断する。V01≦VL
のときは比較回路102の出力信号C2はハイレベル
「H」となり、処理回路121は反射光3の主成分は赤
外光と判断する。VL<V01<VHのときは出力信号
C1,C2の双方ともにローレベル「L」となり、反射
光3の成分は判定レベルのヒステリシス範囲にあると判
断する。
【0031】フィルタ変更装置201は、処理回路12
1からの制御信号に基づき、出力信号C1がハイレベル
「H」のときは赤外光カットフィルタ51が集光レンズ
4を覆うように制御すると共に、出力信号C2がハイレ
ベル「H」であるときは可視光カットフィルタ52が集
光レンズ4を覆うように制御する。また、レンズ駆動装
置203は、処理回路121からの制御信号に基づき、
出力信号C1がハイレベル「H」のときは集光レンズ4
が可視光に対応した位置となるように制御すると共に、
出力信号C2がハイレベル「H」であるときは集光レン
ズ4が赤外光に対応した位置となるように制御する。
【0032】このように本実施例においては、被写体2
からの反射光3の波長帯の選別結果に基づいて、被写体
2からの反射光3に適合するようにフィルタ51,52
の切り換え変更が行われるので、自然光での撮像時には
赤外光照明を切ることにより無駄な照明による電力の無
駄や照明体の消耗を防止できる。また、被写体2からの
反射光3に適合するように集光レンズ4の位置変更(フ
ォーカス調整)が行われるので、色収差による画像の輪
郭がぼやけることを防止できる。
【0033】実施例2.図5は、この発明に係る撮像装
置の第2実施例を示す構成図である。この図5におい
て、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図において、63,64はそれぞれ撮
像素子13と同等の感度の波長幅を持つ受光素子であ
り、これら受光素子63,64は、撮像素子13の近傍
に、光軸と直交する方向に並べて配設される。受光素子
63,63の出力信号は信号処理装置151に供給され
る。図6の6cは、受光素子63,64の分光感度特性
を示している。なお、赤外光カットフィルタ141,可
視光カットフィルタ142,受光素子63,64,信号
処理装置151は波長帯選別手段を構成する。
【0034】本実施例においては、被写体2からの反射
光3はフィルタ141,142に入射され、それぞれで
可視光成分3aおよび赤外光成分3bが選別されて受光
素子63,64に入射される。受光素子63,64では
可視光成分3a、赤外光成分3bの光量に応じた電流に
変換される。したがって、図1の例の受光素子61,6
2に代わりに、受光素子63,64を使用しても、図1
の例と同様に信号処理装置151からの制御信号によっ
てフィルタ変更装置201およびレンズ駆動装置203
の動作が制御され、図1の例と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0035】実施例3.図7は、この発明に係る撮像装
置の第3実施例を示す構成図である。この図7におい
て、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図において、受光素子61,62の前
面を覆うようにフィルタ143が配設される。フィルタ
143は、撮像素子13の感度波長域と同等の透過波長
特性を持つバンドパスフィルタである。図8の14c
は、フィルタ143の透過波長特性を示している。な
お、フィルタ143,受光素子61,62,信号処理装
置151は波長帯選別手段を構成する。
【0036】本実施例においては、被写体2からの反射
光3はフィルタ143に入射され、このフイルタ143
で撮像素子13と同等の感度波長成分3cに限定されて
受光素子61,62に入射される。結果として、受光素
子61では反射光3の可視光成分の光量に応じた電流に
変換され、受光素子62では反射光3の赤外光成分の光
量に応じた電流に変換される。したがって、図1の例の
フィルタ141,142の代わりにフィルタ143を使
用しても、図1の例と同様に信号処理装置151からの
制御信号によってフィルタ変更装置201およびレンズ
駆動装置203の動作が制御され、図1の例と同様の作
用効果を得ることができる。
【0037】実施例4.図9は、この発明に係る撮像装
置の第4実施例を示す構成図である。この図9におい
て、図1および図5と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。図において、63は撮像
素子13と同等の感度波長域を持つ受光素子であり、被
写体2からの反射光3を直接受光し得る位置に配設され
る。この受光素子63の出力信号は信号処理装置152
に供給される。また、64も撮像素子13と同等の感度
波長域を持つ受光素子であり、集光レンズ4を覆うフィ
ルタ51または52の透過光3dを受光し得るように撮
像素子13の近傍位置に配設される。この受光素子64
の出力信号は信号処理装置152に供給される。
【0038】図10は、信号処理装置152の具体的回
路構成の一例を示す構成図である。この図10におい
て、図3と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図において、ダイオード63の出力信
号(電流信号)はI−V変換器71で電圧信号VAに変
換された後に割算回路9に供給される。また、ダイオー
ド64の出力信号(電流信号)はI−V変換器72で電
圧信号VBに変換された後に割算回路9に供給される。
【0039】割算回路9では、V02=VB/VAの演
算が行われる。すなわち、割算回路9の出力信号V
O2は、集光レンズ4がフィルタ51に覆われている場合
には反射光3の光量に拘らず全光量に対する可視光成分
の比を示すものとなり、一方集光レンズ4がフィルタ5
2に覆われている場合には反射光3の光量に拘らず全光
量に対する赤外光成分の比を示すものとなる。
【0040】割算回路9より出力される割算結果として
の出力信号VO2は、比較回路101の正側端子に供給さ
れると共に比較回路102の負側端子に供給される。そ
して、比較回路101,102の出力信号C1,C2
は、それぞれ処理回路122に供給される。処理回路1
22よりフィルタ変更装置201およびレンズ駆動装置
203には、出力信号C1,C2のレベルに応じて制御
信号が供給される。なお、受光素子63,64,比較手
段としての信号処理装置152は波長帯選別手段を構成
する。
【0041】図11は、図10の処理回路122の動作
を示すフローチャートである。まず、比較回路101,
102の出力信号C1,C2を読み込む(ステップS1
0)。次に、集光レンズ4が赤外光カットフィルタ51
であるか可視光カットフィルタ52であるかを判断する
(ステップS11)。フィルタ51であるときは、出力
信号C1がハイレベル「H」であるか否かを判定する
(ステップS12)。ハイレベル「H」であるときは、
フィルタ変更装置201に赤外光カットフィルタ51が
集光レンズ4を覆うような位置とするための制御信号を
供給すると共に(ステップS13)、レンズ駆動装置2
03に集光レンズ4の位置を可視光に対応した位置とす
るための制御信号を供給し(ステップS14)、ステッ
プS10に戻る。
【0042】ステップS12で、出力信号C1がハイレ
ベル「H」でないときは、出力信号C2がハイレベル
「H」であるか否かを判定する(ステップS15)。ハ
イレベル「H」であるときは、フィルタ変更装置201
に可視光カットフィルタ52が集光レンズ4を覆うよう
な位置とするための制御信号を供給すると共に(ステッ
プS16)、レンズ駆動装置203に集光レンズ4の位
置を赤外光に対応した位置とするための制御信号を供給
し(ステップS17)、ステップS10に戻る。ステッ
プS15で、出力信号C2がハイレベル「H」でないと
きは、フィルタ51,52の変更、集光レンズ4の移動
のための制御信号を変化させずに、ステップS10に戻
る。
【0043】ステップS11で、フィルタ52であると
きは、出力信号C1がハイレベル「H」であるか否かを
判定する(ステップS18)。ハイレベル「H」である
ときは、フィルタ変更装置201に可視光カットフィル
タ52が集光レンズ4を覆うような位置とするための制
御信号を供給すると共に(ステップS19)、レンズ駆
動装置203に集光レンズ4の位置を赤外光に対応した
位置とするための制御信号を供給し(ステップS2
0)、ステップS10に戻る。
【0044】ステップS18で、出力信号C1がハイレ
ベル「H」でないときは、出力信号C2がハイレベル
「H」であるか否かを判定する(ステップS21)。ハ
イレベル「H」であるときは、フィルタ変更装置201
に赤外光カットフィルタ51が集光レンズ4を覆うよう
な位置とするための制御信号を供給すると共に(ステッ
プS22)、レンズ駆動装置203に集光レンズ4の位
置を可視光に対応した位置とするための制御信号を供給
し(ステップS23)、ステップS10に戻る。ステッ
プS21で、出力信号C2がハイレベル「H」でないと
きは、フィルタ51,52の変更、集光レンズ4の移動
のための制御信号を変化させずに、ステップS10に戻
る。
【0045】次に、動作について説明する。図9に示す
ように、被写体2からの反射光3はフィルタ51あるい
は52を通過し、集光レンズ4によって撮像素子13に
集光されて撮像される。また、被写体2からの反射光3
は受光素子63に入射され、反射光3の光量に応じた電
流に変換される。さらに、集光レンズ4を覆っているフ
ィルタの透過光3dが受光素子64に入射され、透過光
3dの光量に応じた電流に変換される。
【0046】図10の割算回路9の出力信号V02は、
上述したように集光レンズ4がフィルタ51に覆われて
いる場合には、反射光3の光量に拘らず全光量に対する
可視光成分の比を示すものとなる。そのため、V02≧
VHのときは比較回路101の出力信号C1はハイレベ
ル「H」となり、処理回路122は反射光3の主成分は
可視光と判断する。V02≦VLのときは比較回路10
2の出力信号C2はハイレベル「H」となり、処理回路
122は反射光3の主成分は赤外光と判断する。VL<
V02<VHのときは出力信号C1,C2の双方ともに
ローレベル「L」となり、反射光3の成分は判定レベル
のヒステリシス範囲にあると判断する。
【0047】一方、割算回路9の出力信号VO2は、上述
したように集光レンズ4がフィルタ52に覆われている
場合には、反射光3の光量に拘らず全光量に対する赤外
光成分の比を示すものとなる。そのため、V02≧VH
のときは比較回路101の出力信号C1はハイレベル
「H」となり、処理回路122は反射光3の主成分は赤
外光と判断する。V02≦VLのときは比較回路102
の出力信号C2はハイレベル「H」となり、処理回路1
22は反射光3の主成分は可視光と判断する。VL<V
02<VHのときは出力信号C1,C2の双方ともにロ
ーレベル「L」となり、反射光3の成分は判定レベルの
ヒステリシス範囲にあると判断する。
【0048】フィルタ変更装置201は、処理回路12
2で反射光の主成分が可視光と判断されるときは赤外光
カットフィルタ51が集光レンズ4を覆うように制御す
ると共に、赤外光と判断されるときは可視光カットフィ
ルタ52が集光レンズ4を覆うように制御する。また、
レンズ駆動装置203は、処理回路122で反射光の主
成分が可視光と判断されるときは集光レンズ4が可視光
に対応した位置となるように制御すると共に、赤外光と
判断されるときは集光レンズ4が赤外光に対応した位置
となるように制御する。
【0049】このように本実施例においては、被写体2
からの反射光3の波長帯の選別結果に基づいて、被写体
2からの反射光3に適合するようにフィルタ51,52
の切り換え変更が行われるので、自然光での撮像時には
赤外光照明を切ることにより無駄な照明による電力の無
駄や照明体の消耗を防止できる。また、被写体2からの
反射光3に適合するように集光レンズ4の位置変更が行
われるので、色収差によって画像の輪郭がぼやけること
を防止できる。また、フィルタの数を低減できる利点が
ある。
【0050】実施例5.図12は、この発明に係る撮像
装置の第5実施例を示す構成図である。この図12にお
いて、図1および図5と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。図において、67は撮像
素子13と同等の波長感度特性を持つ受光素子であり、
被写体2からの反射光3を直接受光し得る位置に配設さ
れる。この受光素子67の出力信号は信号処理装置15
3に供給される。また、撮像素子13より出力される撮
像信号は信号処理装置153に供給される。
【0051】信号処理装置153では、受光素子67よ
り出力される被写体2からの反射光3の光量に応じた電
流の電圧変換値と、撮像信号のうち少なくとも一部分の
信号とが比較される。その比較結果に応じて、信号処理
装置153より、フィルタ変更装置201およびレンズ
駆動装置203に制御信号が供給される。なお、受光素
子67と信号処理装置153は波長帯選別手段を構成す
る。
【0052】図13は、図11の信号処理装置153の
動作を示すフローチャートである。まず、撮像素子13
の出力信号のうち一部分の信号L1を読み込む(ステッ
プS31)。次に、信号L1が最低限撮像可能な明るさ
と判断する基準電圧D1と比較する(ステップS3
2)。L1>D1ならば、現状のフィルタで撮像可能で
あると判断してフィルタの変更を行わずに、ステップS
31に戻る。また、L1>D1でなければ、現状のフィ
ルタが適合していないか、または反射光3が撮像素子1
3の撮像可能な光量でないと判断し、受光素子67の出
力電流の電圧変換値VTを読み込む(ステップS3
3)。
【0053】次に、電圧変換値VTと最低限撮像可能な
明るさと判断する基準電圧D2と比較する(ステップS
34)。VT>D2でなければ、撮像可能な明るさでな
いと判断し、フィルタの変更を行わずに、ステップS3
1に戻る。また、VT>D2ならば、現状のフィルタが
適合していないと判断してフィルタを変更すると共にレ
ンズ位置を変更し(ステップS35,S36)、ステッ
プS31に戻る。
【0054】このように本実施例においても、被写体2
からの反射光3に適合するようにフィルタ51,52の
切り換え変更が行われるので、自然光での撮像時には赤
外光照明を切ることにより無駄な照明による電力の無駄
や照明体の消耗を防止できる。また、被写体2からの反
射光3に適合するように集光レンズ4の位置変更が行わ
れるので、色収差によって画像の輪郭がぼやけることを
防止できる。また、フィルタの数を低減できる利点があ
る。
【0055】実施例6.図14は、この発明に係る撮像
装置の第6実施例を示す構成図である。この図14にお
いて、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳
細説明は省略する。図において、集光レンズ4の前面側
には、フィルタ53,54が光軸と直交する方向に並べ
て配設される。フィルタ53は主フィルタ部としての赤
外光カットフィルタ51と、下部に並設された固定フィ
ルタ部55および56とで構成される。また、フィルタ
54は、主フィルタ部としての可視光カットフィルタ5
2と、下部に並設された固定フィルタ部55および56
とで構成される。固定フィルタ部55は赤外光カットフ
ィルタであり、固定フィルタ部56は可視光カットフィ
ルタである。
【0056】被写体2からの反射光3は主フィルタ部5
1あるいは52を透過し、集光レンズ4によって撮像素
子13に集光されて撮像される。また、被写体2からの
反射光3は固定フィルタ部55,56を透過し、それぞ
れ集光レンズ4によって撮像素子13の撮像面周囲13
1,132に集光される。 撮像素子13の出力信号は
信号処理装置154に供給される。信号処理装置154
では、撮像信号13の出力信号のうち撮像面周囲13
1,132に対応する信号SV,SIが比較される。そ
の比較結果に応じて、信号処理装置154より、フィル
タ変更装置201およびレンズ駆動装置203に制御信
号が供給される。なお、固定フイルタ部55,56と比
較手段としての信号処理装置154は波長帯選別手段を
構成する。
【0057】図15は、図14の信号処理装置154の
動作を示すフローチャートである。まず、信号SV,S
Iを読み込む(ステップS41)。次に、信号SV,S
Iが同レベルであるか否かを判定する(ステップS4
2)。SV=SIであるときは、フィルタの変更をせず
に、ステップS41に戻る。SV=SIでないときは、
信号SVが信号SIより小さいか否かを判定する(ステ
ップS43)。SI>SVであるとき、すなわち被写体
2からの反射光3の主成分が赤外光であるときは、ステ
ップS44のサブルーチンを経てステップS41に戻
る。一方、SI<SVであるとき、すなわち被写体2か
らの反射光3の主成分が可視光であるときは、ステップ
45のサブルーチンを経てステップS41に戻る。
【0058】図16は、ステップS44のサブルーチン
を示すフローチャートである。まず、変更装置201に
フィルタ54が集光レンズ4を覆うような位置とするた
めの制御信号を供給すると共に(ステップS51)、レ
ンズ駆動装置203に集光レンズ4の位置を赤外光に対
応した位置とするための制御信号を供給する(ステップ
S52)。次に、信号SIを最低限撮像可能な明るさと
判断する基準電圧EIと比較する(ステップS53)。
SI≧EIならばフィルタ54が集光レンズ4を覆う位
置状態を維持し、SI≧EIでないときはリターンす
る。
【0059】図17は、ステップS45のサブルーチン
を示すフローチャートである。まず、変更装置201に
フィルタ53が集光レンズ4を覆うような位置とするた
めの制御信号を供給すると共に(ステップS61)、レ
ンズ駆動装置203に集光レンズ4の位置を可視光に対
応した位置とするための制御信号を供給する(ステップ
S62)。次に、信号SVを最低限撮像可能な明るさと
判断する基準電圧EVと比較する(ステップS63)。
SV≧EVならばフィルタ53が集光レンズ4を覆う位
置状態を維持し、SV≧EVでないときはリターンす
る。
【0060】このように本例においても、被写体2から
の反射光3に適合するようにフィルタ53,54の切り
換え変更が行われるので、自然光での撮像時には赤外光
照明を切ることにより無駄な照明による電力の無駄や照
明体の消耗を防止できる。また、被写体2からの反射光
3に適合するように集光レンズ4の位置変更が行われる
ので、色収差によって画像の輪郭がぼやけることを防止
できる。また、受光素子を別に設けなくてもよいという
利点がある。
【0061】実施例7.図18は、この発明に係る撮像
装置の第7実施例を示す構成図である。この図18にお
いて、図1および図14と対応する部分には同一符号を
付し、その詳細説明は省略する。図において、撮像素子
13の撮像面周囲131,132の前面にそれぞれ対応
してフィルタ141,142が配設される。図1の例で
も説明したように、フィルタ141は赤外光カットフィ
ルタであり、フィルタ142は可視光カットフィルタで
ある。
【0062】被写体2からの反射光3はフィルタ51あ
るいは52を透過し、集光レンズ4によって撮像素子1
3に集光されて撮像される。また、被写体2からの反射
光3はフィルタ51あるいは52を透過した後にフィル
タ141,142を透過し、それぞれ集光レンズ4によ
って撮像素子13の撮像面周囲131,132に集光さ
れる。撮像素子13の出力信号は信号処理装置154に
供給される。信号処理装置154では、撮像信号13の
出力信号のうち撮像面周囲131,132に対応する信
号SV,SIが比較される。その比較結果に応じて、信
号処理装置154より、フィルタ変更装置201および
レンズ駆動装置203に制御信号が供給される。なお、
フイルタ141,142と信号処理装置154は波長帯
選別手段を構成する。本実施例においては、図14の例
と同様に動作し、同様の作用効果を得ることができる。
【0063】実施例8.図19は、この発明に係る撮像
装置の第8実施例を示す構成図である。この図19にお
いて、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳
細説明は省略する。図において、61,62は可視光領
域にピーク感度を持つ受光素子61および赤外光領域に
ピーク感度を持つ受光素子62が、撮像素子13の近傍
に光軸と直交する方向に並べて配設される。受光素子6
1,62には、フィルタ51または52の透過光3eが
入射される。受光素子61,62の出力信号は、それぞ
れ信号処理装置155に供給される。フィルタ変更装置
201およびレンズ駆動装置203には、信号処理装置
155より制御信号が供給される。
【0064】図20は、信号処理装置155の具体的回
路構成の一例を示す構成図である。この図20におい
て、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図において、ダイオード61の出力信
号(電流信号)はI−V変換器71で電圧信号Vaに変
換された後に比較回路103の負側端子に供給される。
また、ダイオード62の出力信号(電流信号)はI−V
変換器72で電圧信号Vbに変換された後に比較回路1
04の負側端子に供給される。
【0065】比較回路103の正側端子には基準電圧V
1が供給されると共に、比較回路104の正側端子には
基準電圧V2が供給される。比較回路103からは、V
1≧Vaであるときはハイレベル「H」となり、V1<
Vaであるときはローレベル「L」となる信号が出力さ
れる。同様に、比較回路104からは、V2≧Vbであ
るときはハイレベル「H」となり、V2<Vbであると
きはローレベル「L」となる信号が出力される。比較回
路103,104の出力信号はオア回路111に供給さ
れ、このオア回路111の出力信号がフィルタ変更装置
201およびレンズ駆動装置203に制御信号として供
給される。なお、受光素子61,62と比較手段として
の信号処理装置155は波長帯選別手段を構成する。
【0066】次に、動作について説明する。集光レンズ
4が可視光カットフィルタ52で覆われている場合を考
える。この場合、受光素子61,62もフィルタ52で
覆われていることになる。被写体2からの反射光3が可
視光であれば、反射光3はフィルタ52で遮断されるた
め受光素子61,62には入射されない。そのため、比
較回路103,104の出力信号は共にローレベル
「L」となる。また、被写体2からの反射光3が赤外光
であれば、反射光3はフィルタ52を透過して受光素子
61,62に入射される。そのため、比較回路103の
出力信号はローレベル「L」、比較回路104の出力信
号はハイレベル「H」となる。
【0067】また、集光レンズ4が赤外光カットフィル
タ51で覆われている場合を考える。この場合、受光素
子61,62もフィルタ51で覆われていることにな
る。被写体2からの反射光3が赤外光であれば、反射光
3はフィルタ51で遮断されるため受光素子61,62
には入射されない。そのため、比較回路103,104
の出力信号は共にローレベル「L」となる。また、被写
体2からの反射光3が可視光であれば、反射光3はフィ
ルタ51を透過して受光素子61,62に入射される。
そのため、比較回路103の出力信号はハイレベル
「H」、比較回路104の出力信号はローレベル「L」
となる。
【0068】したがって、オア回路111の出力信号
は、フィルタが反射光3の波長帯に適合しているときは
ハイレベル「H」となり、逆に適合していないときはロ
ーレベル「L」となる。フィルタ変更装置201はオア
回路111の出力信号がハイレベル「H」であるときは
フィルタは適合していると判断し、フィルタ51,52
の変更をせず、一方オア回路111の出力信号がローレ
ベル「L」であるときはフィルタは適合していないと判
断してフィルタの変更をする。また、レンズ駆動装置2
03も同じ論理で駆動される。
【0069】このように本実施例においては、被写体2
からの反射光3の波長帯の選別結果に基づいて、被写体
2からの反射光3に適合するようにフィルタ51,52
の切り換え変更が行われるので、自然光での撮像時には
赤外光照明を切ることにより無駄な照明による電力の無
駄や照明体の消耗を防止できる。また、被写体2からの
反射光3に適合するように集光レンズ4の位置変更が行
われるので、色収差による画像の輪郭がぼやけることを
防止できる。
【0070】
【発明の効果】請求項第1項の発明によれば、被写体を
撮像する撮像素子と、この撮像素子の前面に配され、透
過波長を異にする複数種類のフィルタに切換可能な可変
フィルタと、被写体からの反射光の波長帯を選別する波
長帯選別手段と、撮像素子のフォーカスを調整するフォ
ーカス調整手段とを備え、波長帯選別手段の選別結果に
基づいて、可変フィルタのフィルタを切り換えると共
に、フォーカス調整手段でフォーカス調整をするもので
あり、無駄な照明による電力の無駄や照明体の消耗を防
止できると共に、レンズの色収差による画像の輪郭がぼ
やけることを防止することができる等の効果がある。
【0071】請求項第2項の発明によれば、波長帯選別
手段が、撮像素子の近傍に配され、実質的に可変フィル
タで切り換え可能な複数種類のフィルタの透過波長にそ
れぞれ対応した分光感度を有する複数個の受光素子と、
この複数個の受光素子の出力を比較する比較手段とを備
え、比較手段の出力を選別結果とするものであり、被写
体からの反射光の波長帯に応じて複数個の受光素子の出
力レベルが変化するため、比較手段より波長帯の選別結
果を良好に得ることができる等の効果がある。
【0072】請求項第3項の発明によれば、波長帯選別
手段が、可変フィルタを通過した被写体からの反射光を
受光し得る第1の受光素子と、撮像素子の近傍に配さ
れ、被写体からの反射光を直接受光し得る第2の受光素
子と、第1および第2の受光素子の出力を比較する比較
手段とを備え、比較手段の出力を選別結果とするもので
あり、可変フィルタで切り換えられたフィルタが被写体
からの反射光に適合したものであるとき、第2の受光素
子の出力レベルが大きくなるとき第1の受光素子の出力
レベルも大きくなるため、比較手段より波長帯の選別結
果を良好に得ることができる等の効果がある。
【0073】請求項第4項の発明によれば、波長帯選別
手段が、撮像素子の近傍に配され、被写体からの反射光
を直接受光し得る受光素子と、撮像素子および受光素子
の出力を比較する比較手段とを備え、比較手段の出力を
選別結果とするものであり、可変フィルタで切り換えら
れたフィルタが被写体からの反射光に適合したものであ
るとき、受光素子の出力レベルが大きくなると撮像素子
の出力レベルも大きくなるため、比較手段より波長帯の
選別結果を良好に得ることができる等の効果がある。
【0074】請求項第5項の発明によれば、波長帯選別
手段が、可変フィルタで切り換え可能な複数種類のフィ
ルタの一部に形成された複数種類のフィルタの透過波長
にそれぞれ対応した透過波長を有する複数個の固定フィ
ルタ部と、複数個の固定フィルタ部に対応する撮像素子
の出力を比較する比較手段とを備え、比較手段の出力を
選別結果とするものであり、被写体からの反射光の波長
帯に応じて複数個の固定フィルタ部に対応する撮像素子
の出力レベルが変化するため、比較手段より波長帯の選
別結果を良好に得ることができる等の効果がある。
【0075】請求項第6項の発明によれば、波長帯選別
手段が、撮像素子の一部を覆うように配され、透過波長
を異にする複数個の固定フィルタと、複数個の固定フィ
ルタに対応する撮像素子の出力を比較する比較手段とを
備え、比較手段の出力を選別結果とするものであり、被
写体からの反射光の波長帯に応じて複数個の固定フィル
タに対応する撮像素子の出力レベルが変化するため、比
較手段より波長帯の選別結果を良好に得ることができる
等の効果がある。
【0076】請求項第7項の発明によれば、波長帯選別
手段が、可変フィルタを通過した被写体からの反射光が
供給される分光感度特性を異にする複数個の受光素子
と、この複数個の受光素子の出力を比較する比較手段と
を備え、比較手段の出力を選別結果とするものであり、
被写体からの反射光の波長帯に応じて複数個の受光素子
の出力レベルが変化するため、比較手段より波長帯の選
別結果を良好に得ることができる等の効果がある。
【0077】請求項第8項の発明によれば、可変フィル
タが、可視光カットフィルタおよび赤外光カットフィル
タに切り換え可能であるものであり、可視光カットフィ
ルタおよび赤外光カットフィルタに切り換えることがで
きるため、被写体からの反射光の波長帯が可視光領域に
あるときは赤外光カットフィルタに切り換えることで、
自然光を有効に利用でき、赤外光照明等の無駄な照明に
よる電力の無駄や照明体の消耗を防止することができる
等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る撮像装置の第1実施例を示す
構成図である。
【図2】 図1の例に使用されるフィルタの透過特性お
よび受光素子の分光感度特性を示す図である。
【図3】 図1の例に使用される信号処理装置を示す構
成図である。
【図4】 図3の例の処理回路の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】 この発明に係る撮像装置の第2実施例を示す
構成図である。
【図6】 図5の例に使用される受光素子の分光感度特
性を示す図である。
【図7】 この発明に係る撮像装置の第3実施例を示す
構成図である。
【図8】 図7の例に使用される受光素子の分光感度特
性を示す図である。
【図9】 この発明に係る撮像装置の第4実施例を示す
構成図である。
【図10】 図9の例に使用される信号処理装置を示す
構成図である。
【図11】 図10の例の処理回路の動作を示すフロー
チャートである。
【図12】 この発明に係る撮像装置の第5実施例を示
す構成図である。
【図13】 図12の例の信号処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図14】 この発明に係る撮像装置の第6実施例を示
す構成図である。
【図15】 図14の例の信号処理装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図16】 図15のフローチャートのサブルーチンを
示す図である。
【図17】 図15のフローチャートのサブルーチンを
示す図である。
【図18】 この発明に係る撮像装置の第7実施例を示
す構成図である。
【図19】 この発明に係る撮像装置の第8実施例を示
す構成図である。
【図20】 図19の例に使用される信号処理装置を示
す構成図である。
【図21】 従来の撮像装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 赤外光照明装置、2 運転者(被写体)、3 反射
光、4 集光レンズ 13 撮像素子、51,53,55,141 赤外光カ
ットフィルタ、52,54,56,142 可視光カッ
トフィルタ、61〜64,67 受光素子、143 バ
ンドパスフイルタ、151〜155 信号処理装置、
201フィルタ変更装置、203 レンズ駆動装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−292388(JP,A) 特開 平5−207372(JP,A) 特開 平5−33026(JP,A) 特開 平2−50580(JP,A) 特開 昭61−13774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 H04N 5/232 H04N 5/238

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像する撮像素子と、 この撮像素子の前面に配され、透過波長を異にする複数
    種類のフィルタに切換可能な可変フィルタと、 上記被写体からの反射光の波長帯を選別する波長帯選別
    手段と、 上記撮像素子のフォーカスを調整するフォーカス調整手
    段とを備え、 上記波長帯選別手段の選別結果に基づいて、上記可変フ
    ィルタのフィルタを切り換えると共に、上記フォーカス
    調整手段でフォーカス調整をすることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 上記波長帯選別手段は、上記撮像素子の
    近傍に配され、実質的に上記可変フィルタで切り換え可
    能な複数種類のフィルタの透過波長にそれぞれ対応した
    分光感度を有する複数個の受光素子と、この複数個の受
    光素子の出力を比較する比較手段とを備え、 上記比較手段の出力に基づいて、上記可変フィルタのフ
    ィルタを切り換えると共に、上記フォーカス調整手段で
    フォーカス調整をすることを特徴とする請求項第1項に
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記波長帯選別手段は、上記撮像素子の
    近傍に配され、上記可変フィルタを通過した上記被写体
    からの反射光を受光し得る第1の受光素子と、 上記撮
    像素子の近傍に配され、上記被写体からの反射光を直接
    受光し得る第2の受光素子と、上記第1および第2の受
    光素子の出力を比較する比較手段とを備え、 上記比較手段の出力に基づいて、上記可変フィルタのフ
    ィルタを切り換えると共に、上記フォーカス調整手段で
    フォーカス調整をすることを特徴とする請求項第1項に
    記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記波長帯選別手段は、上記撮像素子の
    近傍に配され、上記被写体からの反射光を直接受光し得
    る受光素子と、上記撮像素子および受光素子の出力を比
    較する比較手段とを備え、 上記比較手段の出力に基づいて、上記可変フィルタのフ
    ィルタを切り換えると共に、上記フォーカス調整手段で
    フォーカス調整をすることを特徴とする請求項第1項に
    記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記波長帯選別手段は、上記可変フィル
    タで切り換え可能な複数種類のフィルタの一部に形成さ
    れた上記複数種類のフィルタの透過波長にそれぞれ対応
    した透過波長を有する複数個の固定フィルタ部と、上記
    複数個の固定フィルタ部に対応する上記撮像素子の出力
    を比較する比較手段とを備え、 上記比較手段の出力に基づいて、上記可変フィルタのフ
    ィルタを切り換えると共に、上記フォーカス調整手段で
    フォーカス調整をすることを特徴とする請求項第1項に
    記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記波長帯選別手段は、上記撮像素子の
    一部を覆うように配され、透過波長を異にする複数個の
    固定フィルタと、上記複数個の固定フィルタに対応する
    上記撮像素子の出力を比較する比較手段とを備え、 上記比較手段の出力に基づいて、上記可変フィルタのフ
    ィルタを切り換えると共に、上記フォーカス調整手段で
    フォーカス調整をすることを特徴とする請求項第1項に
    記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記波長帯選別手段は、上記可変フィル
    タを通過した被写体からの反射光が供給される分光感度
    特性を異にする複数個の受光素子と、上記複数個の受光
    素子の出力を比較する比較手段とを備え、 上記比較手段の出力に基づいて、上記可変フィルタのフ
    ィルタを切り換えると共に、上記フォーカス調整手段で
    フォーカス調整をすることを特徴とする請求項第1項に
    記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記可変フィルタは、可視光カットフィ
    ルタおよび赤外光カットフィルタに切り換え可能である
    ことを特徴とする請求項第1項〜第7項のいずれかに記
    載の撮像装置。
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