JP3391289B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両

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JP3391289B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンおよび/
または電動モータの駆動力により走行するハイブリッド
車両に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】走行駆動源として内燃
エンジンおよび電動モータを備え、それらの両方または
いずれか一方の駆動力により走行するハイブリッド方式
の電気自動車(以下では、ハイブリッド車両と呼ぶ)が
知られている。ハイブリッド車両では電動モータ駆動用
の二次バッテリーを搭載しているが、この二次バッテリ
ーは長期間使用していると電池性能が劣化するため、劣
化時には電池を交換する必要がある。
【0003】ところで、バッテリーの劣化状態を調べる
には、まずバッテリーを車両から取り外し、別に用意し
た放電試験装置を用いて放電試験をする必要があった。
そのため、放電試験に付随して(a)バッテリーの取り
外し、(b)試験装置へのセッティング、(c)試験後
のバッテリー取付などの作業が生じ、検査に時間がかか
るとともに、ある程度の作業人員を必要とした。さら
に、放電試験装置を別に用意しなければならなかった。
【0004】本発明の目的は、バッテリー劣化状態を試
験する試験装置を必要とせず、さらに車載状態でバッテ
リーの劣化状態を調べることができるハイブリッド車両
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1に対応付けて説明する。 (1)請求項1の発明は、エンジン1および走行用バッ
テリー7で駆動される走行用モータ2を有するハイブリ
ッド車両に適用され、エンジン1の出力軸に連結される
エンジン始動用モータ4と、エンジン1でエンジン始動
用モータ4を回転駆動してバッテリー7を満充電状態に
する発電制御を行い、その後、エンジン1のトルクTeお
よびエンジン始動用モータ4のトルクTmを制御して、エ
ンジン1を負荷としてエンジン始動用モータ4をバッテ
リー7により駆動する放電制御を行う制御手段15と、
放電制御時においてバッテリー電流Iを検出する電流セ
ンサ10と、放電制御時においてバッテリー電圧Vを検
出する電圧センサ11と、電流センサ10および電圧セ
ンサ11の各検出値I,Vに基づいてバッテリー7のI
V特性直線を算出する演算手段12と、バッテリー7の
初期特性が予め記憶される記憶部12aと、演算手段1
2により算出されたバッテリー7のIV特性直線と記憶
部12aに記憶された初期特性とに基づいて、バッテリ
ー7の劣化を判定する判定手段12とを備えて上述の目
的を達成する。 (2)請求項2の発明では、請求項1に記載のハイブリ
ッド車両において、エンジン1を冷却液により冷却する
冷却手段17と、冷却液の温度Tを検出する温度センサ
16とを備え、制御手段15は、温度センサ16の検出
温度Tがエンジン1の安定運転状態を示す所定温度以上
となったときに発電制御を行う。 (3)請求項3の発明では、請求項1または請求項2に
記載のハイブリッド車両において、放電制御の終了後に
エンジン1によりエンジン始動用モータ4を回転駆動し
て、バッテリー7を車両走行可能な所定充電状態に充電
する充電手段(9,13,14,15)を設けた。 (4)請求項4の発明では、請求項1〜請求項3のいず
れかに記載のハイブリッド車両において、演算手段12
は、電流センサ10および電圧センサ11の各検出値に
基づいてバッテリー7の複数の充電状態におけるIV特
性直線を算出する。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、発電制御によりバッテ
リーを満充電状態とした後に、エンジンを負荷としてエ
ンジン始動用モータを走行用バッテリーで駆動する放電
制御を行い、そのときのバッテリー電流および電圧に基
づいてバッテリーのIV特性直線を算出するので、走行
用バッテリーを車両搭載状態のままで前記IV特性直線
からバッテリーの劣化状態を調べることができる。請求
項2の発明では、放電制御を行う前にエンジンが安定運
転状態になるまで暖機運転を行うので、安定した電流値
および電圧値が得られ、より精度の高いIV特性を得る
ことができる。請求項3の発明では、放電制御の終了後
に、バッテリーを車両走行可能な所定充電状態に充電す
るので、充電後すぐに車両を走行させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1はパラレル・ハイブリ
ッド車両の主要な構成を示すブロック図であり、本実施
の形態に関係する部分についてのみ示したものである。
図1に示す車両はエンジン1および走行用モータ2を備
えており、エンジン1の出力軸はクラッチ3の入力軸お
よびエンジン始動用モータ4の出力軸と連結され、一
方、クラッチ3の出力軸はモータ2の出力軸に連結され
ている。エンジン1および/またはモータ2の駆動力は
駆動系5を介して駆動輪6に伝達されるようになってお
り、駆動系5は無段変速機,減速装置および差動装置な
どから構成される。
【0009】7はモータ2に電力を供給する走行用バッ
テリーであり、このバッテリー7はエンジン始動用モー
タ4の駆動にも用いられる。バッテリー7の直流電力は
インバータ8,9により交流電力に変換され、それぞれ
モータ2,4に供給される。これらのモータ2,4には
三相同期モータや三相誘導モータなどの交流モータが用
いられる。ところで、始動用モータ4はエンジン始動に
用いられるとともに、エンジン1でモータ4を回転駆動
することによりバッテリー7の充電にも用いられる。モ
ータ4を駆動する際およびモータ4によりバッテリー7
を充電する際の電流Iおよび電圧Vは、それぞれ電流セ
ンサ10および電圧センサ11により検出され、それら
の検出信号はバッテリーコントローラ12へ送られる。
バッテリーコントローラ12はバッテリー7の充電状態
や劣化状態などを管理するとともに、バッテリー7の充
放電を制御する。バッテリー管理などに必要なデータは
バッテリーコントローラ12の記憶部12aに記憶され
る。
【0010】13はエンジン1を制御するエンジンコン
トロールユニット、14はインバータ9を介してモータ
4を制御するモータコントロールユニットであり、エン
ジンコントロールユニット13およびモータコントロー
ルユニット14は車両全体の制御を行うメインコントロ
ーラ15に接続されている。メインコントローラ15に
は、エンジン1のウォータージャケット17内を循環す
る冷却水の温度Tを検出する温度センサ16,車両起動
用スイッチSW1、バッテリー診断モード(詳細は後述す
る)を指示するためのスイッチSW2が接続されている。
【0011】本実施の形態のハイブリッド車両はバッテ
リー診断モードを有している。スイッチSW2がオンされ
るとこのバッテリー診断モードとなり、エンジン1を負
荷としてモータ4を回転駆動してバッテリー7を放電
し、そのときの電流値Iおよび電圧値Vに基づいてバッ
テリー7の劣化状態を診断するとともに、その結果を記
憶する。劣化状態の診断および結果の記憶はバッテリー
コントローラ12で行う。メインコントローラ15はバ
ッテリー診断モードの際のエンジントルクTeおよびモー
タトルクTmを算出し、それらをエンジンコントロールユ
ニット13およびモータコントロールユニット14に送
信する。これらの信号を受信したエンジンコントロール
ユニット13およびモータコントロールユニット14
は、エンジン1およびモータ4のトルクがそれぞれTe,
Tmとなるようにエンジン1およびモータ4を制御する。
【0012】図2はメインコントローラ15で実行され
るバッテリー診断の処理手順を示すフローチャートであ
り、図2を参照しながらバッテリー診断の詳細を説明す
る。図2のフローチャートは車両起動スイッチSW1がオ
ンされることによりスタートし、ステップS1において
始動用モータ4を駆動してエンジン1を始動する。ステ
ップS2はエンジン1の冷却水温度Tが所定の設定値Ts
以上となったか否か、すなわちエンジン1の暖機が完了
したか否かを判断するステップであり、T≧Tsと判断さ
れたならばステップS3へ進む。
【0013】ステップS3はスイッチSW2がオンされ
てバッテリー診断モードが指示されたか否かを判断する
ステップであり、スイッチSW2がオンされたと判断さ
れるとステップS4へ進み、オフと判断されるとステッ
プS11へ進んで通常制御に移行する。なお、ステップ
S11の通常制御とはバッテリー診断モード以外の制御
のことであって、車両の走行制御や走行時のバッテリー
の充放電制御などであるが、この通常制御については本
発明と関連が無いので詳細については説明を省略する。
【0014】ステップS4では発電制御を開始し、クラ
ッチ3を開放するとともにエンジン1により始動用モー
タ4を回転し、モータ4による発電を行ってバッテリー
7を充電する。この発電制御においては、エンジン1お
よびモータ4は、エンジントルクTeとモータ4のトルク
Tmとが「Te>Tm」となり、かつ、エンジン1が一定の回
転数Neとなるように制御される。このときのバッテリー
充電電力Pは次式(1)のように表される。
【数1】P=(Te−Tm)・Ne …(1)
【0015】ステップS5はバッテリー7の充電状態SO
C(state of charge)が100%になったか否か、すな
わちバッテリー7が満充電状態になったか否かを判断す
るステップであり、SOCが100%と判断されるとステ
ップS6へ進み、エンジントルクTeとモータトルクTmと
が「Te=Tm」となるように制御して発電制御を停止す
る。「Te=Tm」のように制御すると式(1)からも分か
るように「P=0」となる。
【0016】続くステップS7は放電制御を行うルーチ
ンであり、エンジントルクTeとモータトルクTmとが「Te
<Tm」となり、かつ、エンジン1が一定の回転数Neとな
るようにエンジン1およびモータ4を制御する。その結
果、バッテリー7でモータ4を回転駆動して一定の放電
電力で放電が行われる。この放電制御ルーチンの詳細に
ついては後述するが、放電制御ルーチンでは、電流セン
サ10および電圧センサ11により検出される放電中の
電流値Iおよび電圧値Vとから、バッテリー7のIV特
性が算出される。
【0017】ステップS7の放電制御ルーチンが終了し
たならばステップS8へ進み、発電制御を開始する。こ
の発電制御では、エンジントルクTeおよびモータトルク
Tmが「Te<Tm」となるようにエンジン1およびモータ4
を制御する。ステップS9はSOCが50%以上であるか
否かを判断するステップであり、ステップS8で発電を
開始した後に「SOC≧50%」と判断されると、ステッ
プS10へ進んで発電制御を停止する。上述したステッ
プS8〜ステップS10の処理はは、ステップS7の放
電制御の終了後に、エンジン1によりモータ4を回転駆
動してバッテリー7を車両走行可能な充電状態に充電す
る目的で設けられたものである。
【0018】ステップS10で発電制御を停止してバッ
テリー診断モード(ステップS4〜ステップS10まで
の一連の処理)が終了したならば、ステップS11へ進
んで通常制御に移行する。続くステップS12はスイッ
チSW1がオフとされたか否かを判断するステップであ
り、オフと判断されると図2の一連の処理を終了し、オ
ンと判断されるとステップS3へ戻る。
【0019】[放電制御ルーチンの説明]図3は上述し
たステップS7における放電制御ルーチンの処理手順を
示すフローチャートであり、図4は放電制御時の放電パ
ターンの一例を示す図である。図4において、縦軸は放
電制御の際の電力「−P」を表し、横軸は放電制御を開
始してからの時間を表す。なお、放電制御時には式
(1)を用いて算出される電力Pはマイナスの値となる
ので放電電力は−Pと表され、図4の縦軸は「−P」を表
す。図4に示す放電パターンでは、3種類のSOC(10
0%、60%、30%)のそれぞれに関して4種類の放
電電力−P1〜−P4で放電を行う。
【0020】各放電の最中に電圧センサ11,電流セン
サ10で電圧V,電流Iを検出し、それらのデータに基
づいてSOCが100%、60%、30%(以下ではこれ
らのSOCを順にS(1),S(2),S(3)と記す)のときのIV
特性を算出する。なお、SOC=S(1)において放電電力−P
4の放電が終了したならば、SOCがS(2)となるまで放電調
整(−P4での放電)を行った後、SOC=S(2)での放電制
御を行う。例えば、SOC=S(1)における放電電力−P4の
放電(放電時間Δt)が終了した時点でのSOCが90%
であったとすれば、SOCが次の計測のSOC=60%になる
まで放電電力−P4で放電を行う。図4の例では、放電電
力を−Pm、SOCをS(n)と表したときのm=4、n=3の
場合について示したが、m,nはこれらに限らない。
【0021】図3の放電制御ルーチンでは、まずステッ
プS71において変数m,nをそれぞれ1に設定する。
次いで、ステップS72で放電電力−Pmで放電を開始し
たならば、ステップS73において放電中の(I、V)
データをサンプリングする。ステップS74は放電電力
−Pmで放電開始してから所定の時間Δt経過したか否か
を判断するステップであり、YESと判断されたらステッ
プS75へ進み、NOと判断されたらステップS72へ戻
る。上述した(I、V)データサンプリングに関して
は、適当な時間間隔で複数のデータをサンプリングして
も良いし、I,Vが安定したときに1個だけサンプリン
グしても良い。また、(I、V)データを複数サンプリ
ングして、それらを平均したものを後述するIV特性を
求める際のデータとして用いるようにしても良い。
【0022】ステップS75は変数mが4となったか否
か、すなわち、放電電力−P1〜−P4による放電が全て終
了したか否かを判断するステップであり、NOと判断され
た場合には、ステップS78へ進んでm=m+1と設定
した後、ステップS72に戻ってステップS78で設定
したmの放電電力−Pmで放電を行う。一方、ステップS
75でYESと判断された場合、すなわち放電電力−P4に
よる放電が終了した場合には、ステップS76へ進んで
IV特性を算出する。上述した(I,V)データサンプ
リングやIV特性の算出は、バッテリーコントローラ1
2において行われる。なお、IV特性の算出方法につい
ては後述する。
【0023】続くステップS77は変数nが3となった
か否か、すなわち、SOC=S(1),S(2),S(3)の全てに関
する放電制御が終了したか否かを判断するステップであ
り、YESと判断されると放電制御ルーチンを終了して図
2のステップS8へ進む。一方、ステップS77でNOと
判断された場合には、ステップS79へ進んでSOCがS
(n)からS(n+1)となるように調整放電を行う。そして、
ステップS79の放電調整でSOC=S(n+1)となったなら
ば、ステップS80へ進んで変数nをn+1に、変数m
を1にそれぞれ設定した後にステップS72へ戻る。
【0024】図5は放電制御によって得られるIV特性
直線を示す図であり、縦軸に電圧V、横軸に電流Iを取
った。図5において*印はSOC=S(1)=100%のときのデ
ータを表しており、同様に●印はSOC=S(2)=60%、○
印はSOC=S(3)=30%のときのデータを表している。そ
して、L1は*印データを直線近似して得られたIV特性
直線であり、同様にL2は●印データを直線近似して得ら
れたIV特性直線、L3は○印データを直線近似して得ら
れたIV特性直線である。IV特性直線L1,L2,L3の傾
きはそれぞれSOC=S(1),S(2),S(3)のときのバッテリ
ー7の内部抵抗を表しており、各内部抵抗をR1,R2,R3
(R1<R2<R3)と記すとSOCが小さくなるにつれて内部
抵抗は大きくなる。
【0025】バッテリー7の劣化状態と内部抵抗Rとの
間には一定の相関があり、一般的に劣化が進むほど内部
抵抗は大きくなる。そこで、バッテリー7の初期状態の
内部抵抗値、すなわち初期データ(R01,R02,R03)を予
めバッテリーコントローラ12に入力しておき、初期デ
ータ(R01,R02,R03)と上述した放電制御で得られた内
部抵抗値(R1,R2,R3)とに基づいてバッテリー7の劣化
診断を行う。例えば、(R01,R02,R03)と(R1,R2,R3)
との差から劣化を診断したり、さらには、バッテリー7
を交換したときからの車両走行距離や期間と上記内部抵
抗の差から今後の劣化予想をすることができる。これら
の診断はバッテリーコントローラ12で行われ、診断結
果や初期データ(R01,R02,R03)および算出データ(R1,
R2,R3)はバッテリーコントローラ12の記憶部12a
に記憶される。
【0026】また、劣化診断はバッテリーコントローラ
12で行わずに、車両定期点検時にバッテリーコントロ
ーラ12に記憶されている算出データ(R1,R2,R3)を呼
び出し、それを初期データ(R01,R02,R03)と比較して
バッテリー7の劣化状態を診断するようにしても良い。
なお、上述した実施の形態では、バッテリー7を放電さ
せて、そのときに得られる放電データから劣化診断を行
ったが、放電制御の代わりにエンジン1でモータ4を回
転駆動してバッテリー7を充電する充電制御を行って、
その充電時の(I,V)データを用いて劣化診断をする
ようにしても良い。このときの充電パターンは図4に示
した放電パターンと同様なものである。
【0027】以上説明したように、本実施の形態のハイ
ブリッド車両では以下のような利点がある。 (1)バッテリーを車両に搭載した状態でバッテリーの
IV特性が得られるので、従来のようなバッテリーチェ
ック時のバッテリー脱着作業が省略されるとともに、放
電試験機を別に用意する必要がない。さらに、バッテリ
ーチェックを行う場所や時間に制約がなく、いつでもチ
ェックを行うことができるので、時間経過とともに変化
するバッテリー劣化状態を正しく把握することができ
る。 (2)また、算出されたIV特性データや、そのデータ
に基づく劣化診断結果が記憶部12aに記憶されるの
で、そのデータや診断結果に基づいて定期検査等の際に
バッテリー交換を行えば良く、バッテリー交換作業が簡
略化される。 (3)充放電制御を行う前にエンジンの暖機運転を行う
ようにしているので、エンジントルクTeが安定して正確
な(I,V)データが得られ、精度の高いIV特性を得
ることができる。
【0028】上述した実施の形態では、パラレル・ハイ
ブリッド車両を例に説明したが、走行用モータと走行用
バッテリーの充電にのみ用いられるエンジンとを備える
シリーズ・ハイブリッド車両にも、同様に適用すること
ができる。シリーズ・ハイブリッド車両に適用する場合
には、バッテリー充電用ジェネレータとして交流モータ
を使用し、そのモータをエンジン始動用とバッテリー充
放電用に用いるようにする。そして、放電制御時にはエ
ンジンを負荷としてモータをバッテリーの電力で駆動
し、モータによりバッテリーを充電する発電制御時には
エンジンによりモータを回転駆動する。
【0029】上述した実施の形態と特許請求の範囲の要
素との対応において、メインコントローラ15は制御手
段を、バッテリーコントローラ12は演算手段および判
定手段を、ウォータージャケット17は冷却手段をそれ
ぞれ構成し、インバータ9,エンジンコントロールユニ
ット13,モータコントロールユニット14およびメイ
ンコントローラ15によって充電手段が構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】パラレル・ハイブリッド車両の主要な構成を示
すブロック図。
【図2】バッテリー診断の手順を示すフローチャート。
【図3】放電制御ルーチンの処理手順を示すフローチャ
ート。
【図4】放電パターンを示す図。
【図5】IV特性直線を示す図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 走行用モータ 3 クラッチ 4 エンジン始動用モータ 5 駆動系 6 駆動輪 7 走行用バッテリー 8,9 インバータ 10 電流センサ 11 電圧センサ 12 バッテリーコントローラ 13 エンジンコントロールユニット 14 モータコントロールユニット 15 メインコントローラ 16 温度センサ 17 ウォータージャケット SW1,SW2 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02J 7/00 H02J 7/00 P Q (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 6/04 B60L 3/00 B60L 11/14 G01R 31/36 H02J 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンおよび走行用バッテリーで駆動
    される走行用モータを有するハイブリッド車両におい
    て、 前記エンジンの出力軸に連結されるエンジン始動用モー
    タと、前記エンジンで前記エンジン始動用モータを回転駆動し
    て前記バッテリーを満充電状態にする発電制御を行い、
    その後、 前記エンジンのトルクおよび前記エンジン始動
    用モータのトルクを制御して、前記エンジンを負荷とし
    て前記エンジン始動用モータを前記バッテリーにより駆
    動する放電制御を行う制御手段と、前記放電制御時において バッテリー電流を検出する電流
    センサと、前記放電制御時において バッテリー電圧を検出する電圧
    センサと、 前記電流センサおよび電圧センサの各検出値に基づいて
    前記バッテリーのIV特性直線を算出する演算手段と、前記バッテリーの初期特性が予め記憶される記憶部と、 前記演算手段により算出された前記バッテリーのIV特
    性直線と前記記憶部に記憶された初期特性とに基づい
    て、前記バッテリーの劣化を判定する判定手段と を備え
    ることを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハイブリッド車両にお
    いて、 前記エンジンを冷却液により冷却する冷却手段と、 前記冷却液の温度を検出する温度センサとを備え、 前記制御手段は、前記温度センサの検出温度が前記エン
    ジンの安定運転状態を示す所定温度以上となったときに
    前記発電制御を行うことを特徴とするハイブリッド車
    両。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のハイブ
    リッド車両において、前記放電制御の 終了後に前記エンジンにより前記エンジ
    ン始動用モータを回転駆動して、前記バッテリーを車両
    走行可能な所定充電状態に充電する充電手段を設けたこ
    とを特徴とするハイブリッド車両。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    ハイブリッド車両において、 前記演算手段は、前記電流センサおよび電圧センサの各
    検出値に基づいて前記バッテリーの複数の充電状態にお
    けるIV特性直線を算出することを特徴とするハイブリ
    ッド車両。
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