JP3390850B2 - 塊状重合absの存在下におけるオリゴカーボネートの縮合による混合系の製造 - Google Patents
塊状重合absの存在下におけるオリゴカーボネートの縮合による混合系の製造Info
- Publication number
- JP3390850B2 JP3390850B2 JP34454993A JP34454993A JP3390850B2 JP 3390850 B2 JP3390850 B2 JP 3390850B2 JP 34454993 A JP34454993 A JP 34454993A JP 34454993 A JP34454993 A JP 34454993A JP 3390850 B2 JP3390850 B2 JP 3390850B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- oligocarbonate
- abs
- polycarbonate
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L55/00—Compositions of homopolymers or copolymers, obtained by polymerisation reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, not provided for in groups C08L23/00 - C08L53/00
- C08L55/02—ABS [Acrylonitrile-Butadiene-Styrene] polymers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L51/00—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L51/04—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L69/00—Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
けるオリゴカーボネートの縮合による、ポリカーボネー
トと塊状重合 ABS とからの重合体混合物の製造方法
に関するものである。 【0002】ポリカーボネートを形成させるためのオリ
ゴカーボネートの縮合は既に公知である(EP-A 432
580 を参照)。 【0003】熱可塑性混合物は通常は各成分を熔融状態
で混合し、均質化して製造するが、ある種の熱可塑性混
合物は工程温度の差異があまりに大きく、混合成分の 1
種または 2 種以上が分解を受けることを許容し得る場
合にのみ同時混和操作が可能であるので、この経路では
これまで到達し得なかった。この種の作業様式において
は、得られる混合物の全体としての性質の様相が混合成
分の一つの熱分解により不利益な影響を受ける可能性が
ある。 【0004】ポリカーボネートと ABS 重合体とを有
する熱可塑性成形用材料は公知である。たとえば DE
1 170 41 は、ポリカーボネートとアクリロニトリルお
よび芳香族ビニル炭化水素の単量体混合物をポリブタジ
エン(乳化重合 ABS)にグラフトさせたグラフト重
合体とを有する成形用材料の良好な加工性を記述してい
る。 【0005】米国特許 3 852 393 によれば、ポリカー
ボネートと塊状懸濁法により製造した ABS 重合体と
の混合物は、耐炎性成形用材料の製造に適している。 【0006】米国特許 4 624 986 によれば、塊状法ま
たは塊状懸濁法により製造した ABS 重合体とポリカ
ーボネートとを有する成形用材料は改良された低温特性
を示し、光沢が減少している。 【0007】その好ましい性質のために、ポリカーボネ
ートと ABS 重合体とを有する混合物は自動車技術
(乗員室要素)において、またデータシステム技術(ケ
ース要素)において広く使用されている。 【0008】一般にはポリカーボネートと ABS とは
部分的にのみ混和可能であり(特に商業的に最も重要な
形状、すなわちビスフェノール A ポリカーボネートと
ABS 重合体とにおいて)、このために 2 相系を形
成する結果となる。したがって、各相の完全な分散には
熔融物に対する高度の剪断または高い混合温度が必要で
ある。このことが、生成物の分解と変色とにつながる可
能性がある。 【0009】高分子量のポリカーボネートを用いて、あ
る種の応用面には不十分である混合物の強靭性をさらに
改良することが望ましい。この種のポリカーボネートの
高い熔融粘性は、この点に関する障害を構成する。 【0010】改良された性質を有するポリカーボネート
と ABS 重合体との混合物が、低分子量のポリカーボ
ネート(オリゴカーボネート)と塊状重合法または溶液
重合法により製造された ABS とを含む混合物の製
造、および減圧下でのこのオリゴカーボネートの縮合に
より得られることがここに見いだされた。 【0011】オリゴカーボネートと乳化重合法または塊
状懸濁重合法により製造した ABS グラフト重合体と
から製造した混合物と比較して、これらの混合物は改良
された強靭性値と優れた熱安定性とを特色としている。 【0012】したがって本発明は、オリゴカーボネート
(A)と ABS グラフト重合体(B)とを熔融状態
で、かつ、オリゴカーボネートを減圧下で縮合させて高
分子量のポリカーボネートを形成させる工程中で混合す
ることを特徴とする、ポリカーボネートおよび塊状重合
法または溶液重合法により製造した ABS グラフト重
合体の混合物の製造方法に関するものである。 【0013】この方法に関しては、混合と縮合とをバッ
チ方式で、または、好ましくは連続的に真空蒸発押出し
機中で、任意にオリゴカーボネートを単離することなく
実施するのが特に有利である。 【0014】成分 A オリゴカーボネートの製造は公知である。これは、式
(I)のジフェノールとジアリールカーボネートとの 1
50 ないし 350℃ の温度での反応の影響を受ける(たと
えば EP-A 432 580 を参照)。ジフェニルカーボネ
ートが好ましいジアリールカーボネートである。ジフェ
ノールのジアリールカーボネートに対する比率は 1:0.
95 ないし 1:1.75 である。 【0015】反応を加速するためには触媒を添加するこ
とができる。適当な触媒には、塩基性の有機化合物およ
び/または無機化合物、たとえばアルカリ金属もしくは
アルカリ土類金属の水酸化物、アルコラート、塩もしく
は水素化物、またはピリジンが含まれる。使用し得る他
の触媒には、有機リン化合物たとえばトリフェニルホス
フィンもしくは酸化トリフェニルホスフィン、または有
機金属化合物、たとえば酸化トリブチルスズが含まれ
る。 【0016】適当なオリゴカーボネート(A)は、式
(I): 【0017】 【化1】 【0018】式中、X は C1-C8-アルキリデンもしく
は C5-C12-シクロアルキリデン、または −S−、−
SO2− もしくは単結合であり、R はメチル、塩素ま
たは臭素であり、n は 0、1 または 2 であるに相当す
るジフェノールから合成される。 【0019】好ましいジフェノールには、たとえば以下
のものが含まれる:4,4-ジヒドロキシフェニル、4,4'-
ジヒドロキシフェニルスルフィド、1,1-ビス-(4-ヒドロ
キシフェニル)-シクロヘキサン、ビス-(4-ヒドロキシフ
ェニル)-メタン、2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プ
ロパン、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブ
タン、2,2-ビス-(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)-プ
ロパン、2,2-ビス-(3-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)-
プロパン、ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)
-メタン、2,2-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)-プロパン、ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェ
ニル)-スルホン、2,4-ビス-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキ
シフェニル)-2-メチルブタン、2,2-ビス-(3,5-ジクロロ
-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、2,2-ビス-(3,5-ジ
ブロモ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、および1,1-
ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロ
ヘキサン。 【0020】上に列記したものの中で特に好ましいジフ
ェノールには、2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プロ
パンおよび 1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-
トリメチルシクロヘキサンが含まれる。 【0021】これらのジフェノールは、別個にでも混合
物中においても使用することができる。 【0022】本件オリゴカーボネートは好ましくは <
22,000 の平均分子量 Mw を、特に2000 ないし 20,000
の分子量 Mw を有する。 【0023】成分 B ABS グラフト重合体(B)は、 B.1 50 ないし 99 重量部の B.1.1 50 ないし 99 重量部のスチレン、α-メチル
スチレン、芳香環に置換基を有するスチレン、メタクリ
ル酸 C1-C8 アルキル、またはこれらの混合物、およ
び B.1.2 1 ないし 50 重量部のアクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、メタクリル酸 C1-C8 アルキル、
アクリル酸 C1-C8 アルキル、無水マレイン酸、N-ア
ルキル置換もしくは N-アリール置換マレイン酸イミド
またはこれらの混合物、を含む混合物の、 B.2 1 ないし 50 重量部の、B.1.1 または
B.1.2 と共重合し得る、かつ < 10℃ のガラス転移
温度を有するゴムの存在下におけるグラフト重合により
得られる。ここで、グラフト重合体(B)は塊状重合法
または溶液重合法により製造する。 【0024】ゴム改質グラフト重合体(B)は、B.1.1
および B.1.2 に従う単量体から形成されたランダム
(共)重合体、および B.1.1 と B.1.2 とからのラン
ダム(共)重合体でグラフトされたゴム B.2 を含み、
(B)は、たとえば US-PS 3 243 481、US-PS
3 509 237、US-PS 3 660 535、US-PS 4 2
21 833 および US-PS 4 239 863 に記載されている
ような塊状重合法または溶液重合法により、公知の手法
で製造される。 【0025】単量体 B.1.1 の例にはスチレン、α-メ
チルスチレン、p-メチルスチレン、p-クロロスチレン
およびメタクリル酸メチルが含まれる。単量体 B.1.2
の例にはアクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸 t
-ブチル、無水マレイン酸および N-フェニルマレイン
酸イミドが含まれる。 【0026】好ましい単量体 B.1.1 にはスチレン、α
-メチルスチレンおよびメタクリル酸メチルが含まれ
る。好ましい単量体 B.1.2 にはアクリロニトリル、無
水マレイン酸およびメタクリル酸メチルが含まれる。 【0027】特に好ましい単量体はスチレン(B.1.1)
およびアクリロニトリル(B.1.2)である。 【0028】ゴム改質グラフト重合体(B)に適したゴ
ム B.2 には、ジエンゴムおよびE(P)DM ゴム、
たとえばエチレン/プロピレンおよび任意にジエン、ア
クリル酸エステル、ポリウレタン、シリコーン、クロロ
プレンを基材とするもの、ならびにエチレン/酢酸ビニ
ルゴムが含まれる。 【0029】好ましいゴム B.2 にはジエンゴム(たと
えばブタジエン、イソプレン等を基剤とするもの)、ま
たは、ジエンの共重合体の混合物もしくはジエンと他の
共重合可能な単量体との混合物の共重合体(たとえば
B.1.1 および B.1.2 に従うもの)の混合物が含まれ
るが、前提として、成分 B.2 のガラス転移温度は 10
℃ 以下、好ましくは −10℃ 以下である。純粋なポリ
ブタジエンが特に好ましい。 【0030】必要ならば、かつ、成分 B のゴム特性が
これにより損なわれないならば、成分 B.2 は上記のも
のに加えて少量の、通常は B.2 を基準にして 5 重量
%未満の、好ましくは 2 重量%未満の架橋効果を有す
るエチレン性不飽和単量体をも含有していてもよい。架
橋効果を有するこの種の単量体の例には二(メタ)アク
リル酸アルキレンジオール、二(メタ)アクリル酸ポリ
エステル、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、シ
アヌル酸トリアリル、(メタ)アクリル酸アリル、マレ
イン酸ジアリルおよびフマル酸ジアリルが含まれる。 【0031】本件ゴム改質グラフト重合体 B.は、50
ないし 99 重量部の、好ましくは65 ないし 98 重量部
の、最も好ましくは 75 ないし 97 重量部の、50 ない
し99 重量部の、好ましくは 60 ないし 95 重量部の
B.1.1 に従う単量体と 1 ないし 50 重量部の、好まし
くは 5 ないし 40 重量部の B.1.2 に従う単量体とを
含む混合物の、1 ないし 50 重量部の、好ましくは 2
ないし 35 重量部の、最も好ましくは 3 ないし 25 重
量部のゴム成分 B.2 の存在下におけるグラフト重合に
より得られ、このグラフト重合は塊状重合法または溶液
重合法を用いて実施される。 【0032】本件ゴム改質グラフト重合体 B.の製造
には、グラフト重合の前にゴム成分B.2 が単量体 B.
1.1 と B.1.2 との混合物中に溶解した形状で存在する
ことが必須である。したがって、ゴム成分 B.2 は B.
1.1 および B.1.2 中での溶解が不可能になるような程
度にまで架橋していてはならず、また、B.2 はグラフ
ト重合の開始前に個別の粒子の形状で存在していてはな
らない。B.の性質に対して有意の効果を有する B.2
の粒子の形態および架橋度の増加は、第 1 にグラフト
重合の過程において形成される(この関連では、たとえ
ばウルマン(Ullmann),工業化学事典(Enzyklopaedie
der technischen Chemie),19 巻,284ページ以下,
第 4 版,1980 を参照)。 【0033】B.1.1 と B.1.2 とから形成されるラン
ダム共重合体は、通常は部分的にゴム B.2 上に、また
はその中にグラフトして重合体 B.中に存在し、この
混合グラフト重合体は重合体 B.中で個別の粒子を形
成する。この関連では、B.1.1 と B.1.2 とから形成
された、ゴム上、またはゴム中にグラフトした共重合体
の B.1.1 と B.1.2 とから形成された全共重合体に対
する比率 − すなわちグラフト収率(= 実際にグラフ
トしたグラフト単量体の使用したグラフト単量体の全量
に対する重量比 × 100、%で表す)− は 2 ないし 40
%、好ましくは 3 ないし 30 %、最も好ましくは 4
ないし 20 %であるべきである。 【0034】得られるグラフトゴム粒子の平均粒子直径
(電子顕微鏡写真上で計数して測定する)は、0.05 な
いし 5 μm の、好ましくは 0.08 ないし 3.0 μm の範
囲内にある。 【0035】本発明記載の方法においては、ポリカーボ
ネートと塊状重合法または溶液重合法により製造した
ABS グラフト重合体との混合物(B)は、オリゴマ
ーポリカーボネート(A)から ABS グラフト重合体
の存在下に、以下のようにして製造する:オリゴマー
(A)を、(B)の存在下に 200 ないし 350℃ の温度
でさらに縮合させる。この縮合は通常の反応器、たとえ
ば撹拌容器、薄膜蒸発器、カスケード状態の撹拌容器、
押出し機、混練機、単純板反応器または高速板反応器中
で行わせることができる。好ましい具体例においては、
縮合を 0.01 ないし 100 ミリバールの、好ましくは 0.
05 ないし 50 ミリバールの圧力の真空蒸発器中で行わ
せる。 【0036】混合成分(B)は、(A + B の 100 %
を基準にして)0.1 ないし 99.9 重量%の、好ましくは
10 ないし 99 重量%の、最も好ましくは 25 ないし 7
5 重量%の量添加する。 【0037】ポリカーボネートと ABS グラフト重合
体との混合物は、たとえば SAN共重合体のような他
の熱可塑物、および通常の添加剤、たとえば安定剤、顔
料、流動促進剤、離型剤、帯電防止剤または難燃剤を含
有していてもよい。 【0038】本発明記載の混合系は、任意に添加剤を導
入したのちに、たとえばこれを射出成形機中で公知の手
法で成形して種々の物品を形成させることにより、加工
して成形品を形成させることができる。 【0039】本発明記載の方法により製造した生成物は
良好な固有の色彩を有し、溶媒を含有しない。これらは
特にその高い強靭性を特色としている。 【0040】以下に列記した実施例において、相対粘性
はポリカーボネートの塩化メチレン中の 0.5 重量%溶
液について測定した。 【0041】分子量はゲル透過クロマトグラフィー(G
PC)により測定した。 【0042】 【実施例】2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プロパン
(ビスフェノール A)からのオリゴカーボネートの製
造。 【0043】2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プロパ
ン(5310 g/22.5 モル)、ジフェニルカーボネート(50
56 g/23.63 モル)およびナトリウムフェノラート(26.
1 mg/0.001 モルパーセント)を 25 l の撹拌容器中で
15 分にわたって 180℃ に加熱した。物体の温度が 100
℃ に達したところで、撹拌しながら 100 ミリバールの
真空を適用した。温度を 180℃ に 1 時間維持し、遊離
したフェノールをカラムを通じて蒸留除去した。さらに
1 時間にわたって温度を 250℃ に上昇させ、ついで圧
力を 30 分にわたって 10 ミリバールに低下させた。そ
の後の縮合を270℃ で、高真空(1 ミリバール)下で行
った。窒素でフラッシュしたのち、オリゴカーボネート
を容器から除去した。 【0044】ゲル透過クロマトグラフィー/フーリエ変
換/IR 組合わせ分析法を用いて平均分子量(重量平
均)を測定し、オリゴカーボネートまたはポリカーボネ
ートは 1768 ないし 1775 cm-1 の波数範囲で検出し
た。この方法で測定したオリゴカーボネートの重量平均
分子量は 16.800 g/モルであった。 【0045】実施例 1(本発明記載のもの) 60 部のオリゴカーボネートと 40 部のマグナム(Magnu
m)3405 塊状重合 ABS(ダウ(Dow)の製品)を蒸発
押出し機(ZSK 32、ウェルナー・ウント・フライデ
ラー(Werner und Pfleiderer)の製品)中、100 rpm
の回転速度で、4kg/時の流通量で混和した。物体の温度
は 295℃ であり、蒸発ヘッドにおける圧力は 0.7 ミリ
バールであった。 【0046】上記の塊状重合 ABS はアクリロニトリ
ル、ブタジエンおよびスチレンを22.0:10.2:67.9 の
比で含有していた。平均粒子直径は 0.2 ないし 2 μm
であり、アセトン中のミクロゲル含有量は 20.4 重量%
であった。 【0047】得られたポリカーボネートの(重量平均)
分子量は 29,500 g/モルであった。 実施例 2(比較例) 60 部のオリゴカーボネート、16 部の、72:28 のスチ
レン/アクリロニトリル比とジメチルホルムアミド中、
20℃ において(n)= 0.55 dl/g の制限粘度とを有す
るスチレン/アクリロニトリル共重合体、および 24 部
の、45 重量部のスチレンおよびアクリロニトリル(重
量比 72:28)を含む単量体混合物を 55重量部の粒状ポ
リブタジエンゴムにグラフトさせて形成させた乳化重合
グラフト重合体(平均粒状寸法 d50 = 0.4 μm、乳化
重合により製造したもの[DE-OS 3 738 143 に従っ
てグラフト重合体 B II と同様にして製造した])
を、実施例 1 の記述と同様にして混和した。 【0048】混和中の物体の温度は 285℃ であった。
ポリカーボネートの平均分子量は 17,500 g/モルであ
った。 【0049】したがって、乳化重合グラフト重合体を用
いては、オリゴカーボネートの分子量の有意の増加は得
られなかった。 【0050】実施例 3(比較例) 60 部の 24,900 g/モルの分子量を有するポリカーボネ
ートと 40 部の、実施例 2 で使用したものと同様の 24
部の乳化重合グラフト重合体および 16 部のスチレン
/アクリロニトリル重合体を含む混合物とを ZSK 32
型の双軸押出し機中で混和した。混和中の物体の温度
は 264℃ であり、流通量は 5 kg/時であった。 【0051】ポリカーボネート分画の平均分子量は 19,
800 g/モルであった(使用したポリカーボネートの分
解)。 【0052】リン酸エステルを基剤とする熱安定剤を添
加してこの試験を繰り返した場合には、ポリカーボネー
トは分解しなかった。混和中の物体の温度は 266℃ で
あり、流通量は 5 kg/時であった。ポリカーボネート分
画の平均分子量は 26,000 g/モルであった。 【0053】実施例 4(比較例) 60 部の 24,800 g/モルの分子量を有するポリカーボネ
ートと 40 重量部のダウマグナム 3405 ABS とを、
実施例 3 と同様にして、熱安定剤を添加して混和し
た。物体の温度は 264℃ であり、流通量は 5 kg/時で
あった。ポリカーボネート分画の分子量は 24,400 であ
った(僅かな分解)。 【0054】この混合物は、有意に明るい色調により実
施例 3 のものとは明確に異なっていた。 【0055】以下の値は、ISO 180 に従って室温で
測定した、生成物のノッチ棒強靭性試験で得られたもの
である: 実施例 1(本発明記載のもの) 74 kJ/m2 実施例 2(比較例) 35 kJ/m2 実施例 3(比較例) − 安定剤なし 34 kJ/m2 − 安定剤添加 48 kJ/m2 実施例 4(比較例) 51 kJ/m2 実施例 1(本発明記載のもの): オリゴカーボネート + 塊状重合 ABS:高い強靭性 実施例 2(比較例): オリゴカーボネート + 乳化重合 ABS:オリゴカー
ボネートのその上の縮合なし、したがって低い強靭性 実施例 3(比較例): 高分子量 PC および乳化重合 ABS − 熱安定剤なし:高分子量 PC の分解 − 熱安定剤添加:実質上分解なし、しかし、本発明記
載の実施例 1 より低い強靭性 実施例 4(比較例): 高分子量 PC + 塊状重合 ABS:実質上分解なし、
しかし低い強靭性、貧弱な色彩。 【0056】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。 【0057】1. オリゴカーボネート(A)と ABS
グラフト重合体(B)とを熔融状態で、かつ、オリゴ
カーボネートを減圧下で縮合させて高分子量のポリカー
ボネートを形成させる工程中で混合することを特徴とす
る、ポリカーボネートと塊状重合法または溶液重合法に
より製造した ABS グラフト重合体との混合物の製造
方法。 【0058】2. 上記のオリゴカーボネートを式
(I) 【0059】 【化2】 【0060】式中、X は C1-C8-アルキリデンもしく
は C5-C12-シクロアルキリデン、または −S−、−
SO2− もしくは単結合を表し、R はメチル、塩素ま
たは臭素を表し、n は 0、1 または 2 であるに相当
し、< 22,000 の平均分子量(重量平均)Mw を有する
ジフェノールから合成することを特徴とする 1 記載の
方法。 【0061】3. 上記の ABS グラフト重合体
(B)を、 B.1 50 ないし 99 重量部の B.1.1 50 ないし 99 重量部のスチレン、α-メチル
スチレン、芳香環に置換基を有するスチレン、メタクリ
ル酸 C1-C8-アルキル、またはこれらの混合物、およ
び B.1.2 1 ないし 50 重量部のアクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、メタクリル酸 C1-C8-アルキル、
アクリル酸 C1-C8-アルキル、無水マレイン酸、N-ア
ルキル置換もしくは N-アリール置換マレイン酸イミド
またはこれらの混合物、を含む混合物から、 B.2 1 ないし 50 重量部の、B.1.1 または
B.1.2 と共重合し得る、かつ < 10℃ のガラス転移
温度を有するゴムの存在下における塊状重合工程または
溶液重合工程中でのグラフト重合により得ることを特徴
とする 1 記載の方法。 【0062】4. 上記の ABS グラフト重合体
(B)を 0.1 ないし 99.9 重量%(A+B の 100 重
量%を基準にして)の量添加することを特徴とする 1
記載の方法。 5. 上記の ABS グラフト重合体(B)を 10 ない
し 90 重量%(A +Bの 100 重量%を基準にして)の
量添加することを特徴とする 1 記載の方法。 【0063】6. 成分 B.2 がポリブタジエンである
ことを特徴とする 1 記載の方法。 【0064】7. 1 ないし 7 に記載した方法により製
造した、ポリカーボネートと ABSグラフト重合体
(B)とを含む重合体混合物。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 オリゴカーボネート(A)と ABS グ
ラフト重合体(B)とを熔融状態で、かつ、オリゴカー
ボネートを減圧下で縮合させて高分子量のポリカーボネ
ートを形成させる工程中で混合することを特徴とする、
ポリカーボネートと塊状重合法または溶液重合法により
製造した ABS グラフト重合体との混合物の製造方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4243525.0 | 1992-12-22 | ||
DE4243525A DE4243525A1 (de) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | Herstellung von Blendsystemen durch Kondensation von Oligocarbonaten in Gegenwart von Masse-ABS |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06220295A JPH06220295A (ja) | 1994-08-09 |
JP3390850B2 true JP3390850B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=6476148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34454993A Expired - Fee Related JP3390850B2 (ja) | 1992-12-22 | 1993-12-20 | 塊状重合absの存在下におけるオリゴカーボネートの縮合による混合系の製造 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5416161A (ja) |
EP (1) | EP0603664B1 (ja) |
JP (1) | JP3390850B2 (ja) |
DE (2) | DE4243525A1 (ja) |
ES (1) | ES2113465T3 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19742868A1 (de) * | 1997-09-29 | 1999-04-01 | Bayer Ag | Polycarbonat-ABS-Formmassen |
US20010009946A1 (en) * | 1998-09-29 | 2001-07-26 | General Electric Company | Polycarbonate resin/graft copolymer blends |
US6414060B1 (en) | 1999-07-07 | 2002-07-02 | Albemarle Corporation | Flame retardant polycarbonate-ABS polymer compositions |
DE19946323A1 (de) * | 1999-09-28 | 2001-03-29 | Bayer Ag | Polymerblends enthaltend modifizierte Polyester |
DE102005040620A1 (de) * | 2004-10-11 | 2006-04-13 | Bayer Materialscience Ag | Glasfaserverstärkte Polymer-Zusammensetzungen |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1570617A1 (de) * | 1965-10-19 | 1970-02-05 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung hochmolekularer thermoplastischer Polycarbonate nach dem Umesterungsverfahren |
JPS5111142B2 (ja) * | 1971-10-06 | 1976-04-09 | ||
DE2904832A1 (de) * | 1979-02-08 | 1980-08-14 | Bayer Ag | Thermoplastische massen, verfahren zu ihrer herstellung sowie ihre verwendung |
US4386186A (en) * | 1982-03-29 | 1983-05-31 | Union Carbide Corporation | Process for preparing polyarylates |
US4526926A (en) * | 1983-04-22 | 1985-07-02 | The Dow Chemical Company | Low gloss carbonate polymer blends |
US4624986A (en) * | 1983-04-22 | 1986-11-25 | The Dow Chemical Company | Low temperature impact resistant carbonate polymer blends |
US4728691A (en) * | 1986-12-09 | 1988-03-01 | General Electric Company | Composition and process for polymerizing aromatic cyclic carbonate oligomers admixed with carbon materials |
DE3941014A1 (de) * | 1989-12-12 | 1991-06-13 | Bayer Ag | Zweistufen-verfahren zur herstellung von polycarbonaten auf basis von speziellen dihydroxydiphenylalkanen |
DE4039023A1 (de) * | 1989-12-13 | 1991-06-20 | Bayer Ag | 2-stufen-verfahren zur herstellung von halogenfreien aromatischen polycarbonaten |
US5281669A (en) * | 1992-04-13 | 1994-01-25 | General Electric Company | Blends of linear polymers with macrocyclic oligomers |
DE10032855A1 (de) * | 2000-07-06 | 2002-01-17 | Francotyp Postalia Gmbh | Vorrichtung zum Bedrucken eines Druckträgers |
-
1992
- 1992-12-22 DE DE4243525A patent/DE4243525A1/de not_active Withdrawn
-
1993
- 1993-12-09 ES ES93119862T patent/ES2113465T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-09 EP EP93119862A patent/EP0603664B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-09 DE DE59308282T patent/DE59308282D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-13 US US08/165,662 patent/US5416161A/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-20 JP JP34454993A patent/JP3390850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5416161A (en) | 1995-05-16 |
JPH06220295A (ja) | 1994-08-09 |
DE59308282D1 (de) | 1998-04-23 |
EP0603664A3 (de) | 1994-11-23 |
DE4243525A1 (de) | 1994-06-23 |
EP0603664B1 (de) | 1998-03-18 |
EP0603664A2 (de) | 1994-06-29 |
ES2113465T3 (es) | 1998-05-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3880783A (en) | Transparent moulding composition of a polycarbonate and a resin | |
US4882381A (en) | Moulding compounds of aromatic polyesters and grafted silicone rubber | |
USRE31165E (en) | Transparent moulding composition of a polycarbonate and a resin | |
US4204047A (en) | Thermoplastic moulding composition | |
US5750602A (en) | Flameproofed polycarbonate/ABS blends resistant to stress cracking | |
US4205140A (en) | Thermoplastic moulding compositions | |
EP0558266B1 (en) | Low gloss flame-retarded polycarbonate/ABS blends | |
JP2874961B2 (ja) | 高耐熱性ポリカーボネート/abs組成物 | |
JP3390850B2 (ja) | 塊状重合absの存在下におけるオリゴカーボネートの縮合による混合系の製造 | |
JP3281075B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3030097B2 (ja) | 熱安定性ポリカーボネート成形用組成物 | |
GB1586910A (en) | Thermoplastic moulding compositions of polycarbonates and abs-polymers | |
JPS5855183B2 (ja) | 樹脂組成物の製法 | |
EP0558265B1 (en) | Low gloss polycarbonate/ABS blends | |
US4336348A (en) | Thermoplastic compositions, process for their preparation and their use | |
US4665122A (en) | Polycarbonate blends | |
JPH0689245B2 (ja) | 熱可塑性成形材料及び同材料の製造方法 | |
JPH0158218B2 (ja) | ||
US5236990A (en) | Low gloss polycarbonate/abs blends obtained by using a hydroxy functional rigid polymer | |
JP2939353B2 (ja) | 熱安定性の成型用組成物 | |
JP3391002B2 (ja) | 脂肪族ケトカルボキシル末端基を有する芳香族ポリカーボネート、その製造法及びポリカーボネート混合物 | |
JPH032204A (ja) | 熱可塑性成形材料 | |
EP0126952A1 (en) | Improved polycarbonate blends | |
JP3352780B2 (ja) | 耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPH08157592A (ja) | 熱的に安定な樹脂を含む難燃性ポリマー組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |