JP3390527B2 - 間歇給脂システムの脱圧方法 - Google Patents

間歇給脂システムの脱圧方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、各種機器の潤滑必要
部分に潤滑剤を間歇的に供給する間歇給脂システムにお
いて、配管内潤滑油の残圧除去を速やかに行なう脱圧方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】潤滑剤を各種機器の回転部分や摺動部分
に間歇給脂するシステムは、収納室内の潤滑油を給油ポ
ンプで単管式ピストン分配器に送り出し、該分配器で定
量の潤滑油を潤滑点に給脂するようになっている。 【0003】ところで、潤滑剤としてグリース等の粘性
のあるものを用い、間歇給脂システムで潤滑に供すると
き、その稠度による粘性がシステムの作動を妨げる原因
となる場合がある。 【0004】即ち、間歇給脂システムにおける単管式ピ
ストン分配器は、図示省略したが、分配器内に形成され
たピストン上部の油室に定量の潤滑油が入った状態で給
油ポンプが主管内に新たに油を送り始めると、ピストン
が上方へ動き、油室に入った油は潤滑点へ送られ、主管
内の圧力が脱圧作用によって下ると、ピストンは最初の
位置に戻り、その時油室に新たな油が入る構造になって
おり、その構造上、吐出動作の後に蓄脂動作を必要とす
るため、システムの圧力は昇圧と脱圧が滞りなく行なわ
れる必要がある。 【0005】従来、前記システムの脱圧機構は、その残
圧を、システムの回路中に設けた切換弁等によって閉回
路から開放することによって行なうのが一般的であり、
また、上記切換弁等の切換え駆動力はスプリングのリタ
ーン力のみに依存していた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、潤滑油
がグリースの場合、その粘性による配管抵抗は油に比較
して非常に高いため、システムの規模が大きい場合やグ
リースの粘性が周囲温度の影響によって高くなった場
合、前記脱圧機構のスプリング力だけでは切換弁が切り
換わらない可能性があり、脱圧作動がスムーズに行なわ
れず、残圧が分配器の蓄脂動作を妨げ、定量分配に支障
を来たすという問題がある。 【0007】そこで、この発明の課題は、脱圧作動を強
制的に行ない、分配器の蓄脂動作を確実に生じさせるこ
とができる間歇給脂システムの脱圧方法を提供すること
にある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、モータの正回転によるポンプ駆
動の停止後に速やかにモータを逆回転させ、ギアポンプ
の逆転による吸引力で、切換弁の吐出通路と収納室を連
通させる減圧動作を補助する構成を採用したものであ
る。 【0009】 【作用】モータの正転によるギアポンプの駆動で、収納
室内の潤滑油は、吐出口に送り出されて圧力が上昇し、
切換弁のスプールはこの圧力上昇による移動で吐出口と
吐出通路を連通させ、潤滑油は分配器に向けて供給さ
れ、分配器の吐出動作完了により潤滑油の圧力が更に上
昇すると、スプールは移動して吐出通路と収納室及び吐
出口を連通させ、ギアポンプからの潤滑油を収納室内に
リターンさせる。 【0010】この状態でモータが停止すると、ギアポン
プの吐出停止によりスプールは元の位置に戻り、吐出通
路と収納室内を連通させ分配器に対する減圧を行なう。 【0011】このとき、モータは正回転の停止と同時に
瞬時に一定時間だけ逆回転し、吐出口から吐出通路内の
潤滑油をギアポンプの逆転による吸引力で収納室内へ強
制的に戻し、これにより、スプールの減圧位置への復帰
を速やかに、かつ確実に補助し、分配器に対する減圧を
行なう。 【0012】 【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。 【0013】図1のように、間歇給脂システムは、収納
容器1内の潤滑油をポンプで間歇的に送り出す給脂脱圧
機構2と、この機構2に配管3を介して接続されたピス
トン式分配器4とからなり、給脂脱圧機構2が分配器4
に対して潤滑油の供給と脱圧を行なうことになる。 【0014】上記給脂脱圧機構2は、ポンプ本体5内に
正逆回転が可能なモータ6で駆動されるギアポンプ7
と、押しボタンスプール8と、制圧、脱圧スプール9を
備えた切換弁10とを組込んで形成され、ポンプ本体5
上に供給側プレート11を介して潤滑油の収納容器1が
取付けられ、ポンプ本体5の下部に固定した吐出側プレ
ート12に吐出口ジョイント13が設けられている。 【0015】図2の如く、上記ギアポンプ7の吸込口1
4は、ポンプ本体5に設けた室15と、供給側プレート
11の通路16を介して収納容器1内の収納室1aと連
通し、該ポンプ7の吐出口17は、切換弁10のシリン
ダ孔18内に連通している。 【0016】切換弁10におけるシリンダ孔18は、室
15と通路19で連通していると共に、吐出通路20と
吐出側プレート12の通路21を介して吐出口ジョイン
ト13に連通し、このシリンダ孔18内の図1右側に押
しボタンスプール8と、同左側に制圧、脱圧スプール9
が挿入されている。 【0017】図3(A)の如く、押しボタンスプール8
は、基端側の外周面に円錐状のテーパカム部22と、先
端側に小径軸23を有し、シリンダ孔18内に軸方向へ
の移動が可能となるよう挿入され、ポンプ本体5の外面
に固定したホルダー24で外方への抜止状となり、基端
部がホルダー24の外部に突出し、押込み操作が行なえ
るようになっている。 【0018】上記ホルダー24内には、リミットスイッ
チ25が組込まれ、押しボタンスプール8を押込むとテ
ーパカム部22で該スイッチ25が押され、モータ6に
正回転の通電を行なうようになっている。 【0019】また、図3(B)の如く、制圧、脱圧スプ
ール9は、基端側の外周面に小径部26を有し、スプリ
ング27でシリンダ孔18内へ図1に示す原位置へ常時
復帰する方向の弾性を付勢され、このスプール9が原位
置にあるとき、該スプール9の基端面と押しボタンスプ
ール8の小径軸23の先端が当接し、押しボタンスプー
ル8は押し戻された位置にある。 【0020】図1のように、制圧、脱圧スプール9が原
位置にあると、基端側頭部28は吐出口17と吐出通路
20の連通を遮断し、小径部26で通路19と吐出通路
20を連通させ、配管3内は減圧状態になっている。 【0021】なお、モータ6の通電回路に組込んだ内蔵
コントローラによって、ギアポンプ7の正転駆動が一定
時間に設定されていると共に、正転駆動の停止後は、瞬
時に逆転に切り換わり、約1秒以内の逆転運転を行うよ
うになっている。 【0022】この発明の脱圧方法に用いる間歇給脂シス
テムは上記のような構成であり、次に間歇給脂と脱圧の
方法を説明する。 【0023】図1のように、切換弁10の制圧、脱圧ス
プール9が原位置にある状態で、押しボタンスプール8
を外部から図1の左側へ押し込むと、テーパカム部22
がリミットスイッチ25を押して接点がオンし、モータ
6が正転駆動を開始する。 【0024】モータ6に直結されたギアポンプ7が回転
し、収納室1内に充填したグリース等の潤滑油は、室1
5およびギアポンプ7の吸込み口14を経てギアポンプ
7の吐出口17へと導かれ、この吐出口17の潤滑油は
徐々に圧力が上昇し、制圧、脱圧スプール9を図1左側
へと押圧移動させ、該スプール9の基端側頭部28で通
路19を閉じる。 【0025】このとき、図2(A)のように、ギアポン
プ7の吐出口17と吐出通路20が連通し、潤滑油は、
通路21、吐出口ジョイント13、配管3を経てピスト
ン式分配器4に到達し、所定の作動圧力にて吐出後、潤
滑点へ向かう。 【0026】ピストン式分配器4が吐出を終了した後、
管路は閉回路となり、ギアポンプ7の駆動によって管路
内の圧力は更に上昇する。 【0027】この圧力上昇にともない、制圧、脱圧スプ
ール9は図1左側へスプリング27を圧縮して更に移動
し、図2(B)のように、該スプール9が左端にてスプ
リング27の力とバランスした時、通路19が開放さ
れ、吐出口17及び吐出通路20と連通するので、ギア
ポンプ7から吐出される潤滑油の一部が収納室1a内に
リターンし、管路内が所定の圧力に制圧保持される。 【0028】電気回路の内蔵コントローラによって設定
されたポンプ運転時間が経過すると、内部制御によりモ
ータ6は瞬時に正転から逆転に切り換わり、例えば1秒
以内の逆転運転を行なう。 【0029】この逆転運転によってギアポンプ7は吸込
み口14と吐出口17の機能が逆になり、制圧、脱圧ス
プール9は、スプリング27の復帰力とギアポンプ7の
吸込み圧により図2(B)の状態より右側へ強制的に吸
引される。 【0030】上記の吸引作用により、制圧、脱圧スプー
ル9は図1に示す原位置へ戻り、通路19と吐出通路2
0が連通するため、配管3内の脱圧作用がスムーズにな
り、従って潤滑油の間歇潤滑システムにおけるピストン
式分配器4の確実な作動が保障できる。 【0031】 【発明の効果】以上のように、この発明によると、モー
タの正回転によるポンプの停止後、速やかにモータを逆
回転させるようにしたので、ポンプの逆転による吸引力
で切換弁の駆動力であるスプリングのリターン力を補う
ことができ、間歇給脂システムの脱圧が確実に行なえ、
分配器の蓄脂動作が正確となり、定量分配を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】間歇給脂システムの脱圧装置を示す縦断面図 【図2】(A)は同上における切換弁の加圧状態を示す
拡大縦断面図、(B)は同じく脱圧開始前の制圧状態を
示す拡大縦断面図 【図3】(A)は切換弁における押しボタンスプールの
拡大正面図、(B)は同じく制圧、脱圧スプールの拡大
正面図 【図4】間歇給脂システムの回路図 【符号の説明】 1 収納容器 2 給脂脱圧機構 3 配管 4 分配器 5 ポンプ本体 6 モータ 7 ギアポンプ 8 押しボタンスプール 9 制圧、脱圧スプール 15 室 16、19、21 通路 20 吐出通路 25 リミットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16N 13/20 - 13/22 F16N 25/00 - 25/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 潤滑油の収納室と吐出通路の間に設けた
    ギアポンプをモータで駆動して、収納室内の潤滑油を吐
    出通路に向けて送り出し、ギアポンプの吐出口と吐出通
    路の間に位置する切換弁が、吐出潤滑油の圧力変動によ
    るスプールの移動で、ギアポンプの吐出口と吐出通路及
    び収納室の連通と遮断を切換えるようにした間歇給脂シ
    ステムにおいて、モータの正回転によるポンプ駆動の停
    止後に速やかにモータを逆回転させ、ギアポンプの逆転
    による吸引力で、切換弁の吐出通路と収納室を連通させ
    る減圧動作を補助することを特徴とする間歇給脂システ
    ムの脱圧方法。
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