JP3390425B2 - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JP3390425B2
JP3390425B2 JP2001215493A JP2001215493A JP3390425B2 JP 3390425 B2 JP3390425 B2 JP 3390425B2 JP 2001215493 A JP2001215493 A JP 2001215493A JP 2001215493 A JP2001215493 A JP 2001215493A JP 3390425 B2 JP3390425 B2 JP 3390425B2
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昭 高倉
淳 広富
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステップモータ
の回転検出について、主駆動パルス遮断後に複数の検出
補助パルスをステップモータに出力し、安定した検出を
行う電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子時計用ステップモータは、低
消費電流化のために、実効電力の小さな主駆動パルスを
ステップモータに出力する。その後、ロータの回転状態
を何らかの手段で検出し、その検出結果に応じて補正駆
動パルスをステップモータに出力する、ステップモータ
の駆動手段が実用化されている。例えば、特公昭61−
8392号公報、特公昭63−18148号公報などに
このような実用化例が開示されている。
【0003】特公昭61−8392号公報で知られてい
る実用化例は、図2に補正駆動方式の駆動電圧波形図の
一例を示し、図3に図2の駆動方式で得られた主駆動パ
ルス遮断後の電圧波形の一例を示す。
【0004】図2で示した駆動電圧波形図の概要は、1
秒毎にステップモータに出力する主駆動パルスP1(以
後P1と呼ぶ)と、P1遮断後にステップモータの回転
を検出する区間DTと、P1でステップモータが非回転
だったときに出力する補正駆動パルスP2(以後P2と
呼ぶ)から構成されている。P1は、ステップモータに
加わる負荷状態に応じて、自動的にそのパルス幅を変更
する。P2は、P1でロータが正常なステップ駆動を実
行できなかったときに出力するため、充分なトルクが出
力できる実効電力の大きいパルス幅となっている。
【0005】図3は、ステップモータ駆動用MOSゲート
などを制御して、パルス遮断後にコイルに閉ループを形
成し、検出抵抗に誘起する電圧波形を示したものであ
る。ロータの回転検出手段は、図3で示すように、区間
DT内の誘起電圧が、回転(図3の実線)、非回転(図
3の点線)で異なることを利用して、この誘起電圧があ
る一定電圧に達したかを電気的に検出する識別方法を用
いている。
【0006】この検出手段の特徴は、主駆動パルスで回
転したロータが、主駆動パルス遮断後にロータが有する
磁気ポテンシャルエネルギーにより回転自由減衰運動を
行い、その減衰運動中にコイルに発生する誘起電圧の変
化を、回転検出手段に用いたことである。
【0007】特公昭63−18148号公報で知られて
いる実用化例では、図4に補正駆動方式の駆動電圧波形
図の一例を示し、図5に検出パルスでロータを駆動した
ときに発生する電流波形の一例を示す。
【0008】図4で示した駆動電圧波形図の概要は、1
秒毎にステップモータに出力する主駆動パルスP1と、
P1遮断後にステップモータの回転を検出するための検
出パルスPx、Pyと、P1でステップモータが非回転
だったときに出力する補正駆動パルスP2から構成され
ている。なお、P1とP2については、図2で説明した
P1とP2の概要と同様である。検出パルスPx、Py
のパルス幅は、ステップモータが回転できない程度の短
いパルス幅である。
【0009】図5は、検出パルスでロータを駆動したと
きの電流波形であり、ロータの磁極の向きに応じて、電
流波形は図5のa線またはb線となる。このように電流
波形が違う理由は、検出パルスによりステータに形成さ
れる磁極が、ロータ磁石の磁極の向きに対して反発状態
にあるか吸引状態にあるかで決定されるからである。そ
して、ロータの回転検出手段は、図5の曲線で示す通
り、検出パルスでロータを駆動し、その時コイルに流れ
る電流波形の形状差でロータの磁極の向きを識別し、ロ
ータの回転を検出するものである。
【0010】この検出手段の特徴は、電流消費を伴う実
効電力となる検出パルスを用いて、電流波形の立上り電
圧(電圧波形の立上り形状)を検出して、ロータ磁石の
磁極の位置を検出することにより、ロータの回転を判定
することである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の回転検
出方法は、ロータの回転判定を正確に行うには、下記の
課題をもっていた。ある所定時間(例えばパルス印加開
始から8〜16msecの間)内でロータの回転自由減
衰運動により発生する誘起電圧には、図6に示す様な誘
起電圧と主駆動パルスのパルス幅、及び誘起電圧とロー
タの慣性モーメントの関係が存在する。
【0012】主駆動パルスのパルス幅と誘起電圧の関係
を図6の実線で示す誘起電圧波形により説明する。ステ
ップモータに主駆動パルスを印加したとき、正常なステ
ップ駆動を可能とする最短パルス幅T1からある程度長
いパルス幅T2までは、誘起電圧は充分高い電圧であ
る。しかし、パルス幅がT2より長くなると、急激に誘
起電圧は低くなる。この現象は、パルス幅の長いパルス
を遮断した後にロータが保有する磁気ポテンシャルエネ
ルギーが低く、ロータ減衰運動の振幅が小さくなるた
め、誘起電圧がロータの減衰運動の振幅に比例して低く
なることによる。
【0013】また、誘起電圧とロータの慣性モーメント
の関係を図6の点線で示す誘起電圧波形により説明す
る。慣性モーメントが小さなロータから成るステップモ
ータは、低消費電力化に加えて回転と停止を容易に実現
できる。つまり、慣性モーメントが小さなロータは、少
量の実効電力で回転でき、かつ振幅の小さい減衰運動
で、パルス遮断後に短時間で停止するのである。この様
に振幅が小さい場合、コイルに鎖交する磁束の絶対数が
少なく、ロータの減衰運動による誘起電圧も低くなる。
さらに、ロータの回転減衰運動が急速に低下してしまう
ため、ある所定の時間で誘起電圧を検出する方法だと、
ロータは既に停止状態に近いため、単位時間当りの磁束
の変化で発生する誘起電圧も少なく、ロータの回転を非
回転と判定してしまうことになる。
【0014】従って、主駆動パルス印加後に発生する誘
起電圧を利用したロータの回転検出方法においては、駆
動トルクを高めるために主駆動パルスのパルス幅を長く
する必要から消費電力が増加したり、また低消費電力化
のためにロータの慣性モーメントを小さくすると、パル
ス遮断後のロータ回転自由減衰運動の振幅が小さくな
り、その結果誘起電圧が低くなりロータの回転判定を誤
る。
【0015】又、検出パルスを利用した検出方法におい
ては、ロータ磁極の判別を正確に行うために、検出パル
スのパルス幅をある程度長くする必要があり、ステップ
モータの消費電流が増大してしまうという課題があっ
た。
【0016】さらに、ロータの静止状態で検出パルスを
出力しないとロータの回転判定を誤るため、検出パルス
の出力タイミングを遅くしなければならず、ロータが非
回転のときに出力する補正駆動パルスの出力タイミング
が遅くなり、その結果、指針の動きが遅れるために不自
然に見える。
【0017】そこで、この発明の目的は、従来のこの様
な課題を解決するため、ロータの回転検出の精度を高め
て、小型で低消費電力化を実現できる電子時計を得るこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明はステップモータと輪列を有する電子時計
において、図1に示す様に、ステップモータ7が1ステ
ップ回転しない程度の実効電力パルスとなる検出補助パ
ルス信号を、分周回転8から入力したクロック信号を元
に少なくとも1つ以上生成して、駆動パルス選択回路4
に出力する検出補助パルス生成回路1と、分周回路8か
ら入力したクロック信号を元に、少なくとも1種類以上
の主駆動パルス信号を生成して、駆動パルス選択回路4
に出力する主駆動パルス生成回路3と、分周回路8から
入力したクロック信号を元に生成して、主駆動パルスよ
り長い補正駆動パルス信号を、駆動パルス選択回路4に
出力する補正駆動パルス生成回路2と、主駆動パルス信
号と検出補助パルス信号、及び検出回路6からの検出信
号に対応して補正駆動パルス信号の出力の有無を選択し
て、主駆動パルス信号と検出補助パルス信号と補正駆動
パルス信号を駆動回路5に出力する駆動パルス選択回路
4と、駆動パルス選択回路4から入力した主駆動パルス
信号と検出補助パルス信号と補正駆動パルス信号を実効
電力パルスに変換してステップモータ7に出力する駆動
回路5と、分周回路8から入力したクロック信号を元
に、回路のスイッチ切り換えをすることでステップモー
タ7の回転検出を行い、回転検出結果に応じた検出信号
を生成して、駆動パルス選択回路4に出力する検出回路
6を有する回路構成として、検出補助パルスをステップ
モータ7に印加する事で、ステップモータ7の回転検出
を確実にして、検出精度の向上を実現する構成とした。
【0019】上記のように構成された電子時計は、1秒
毎にステップモータに印加する主駆動パルスの遮断後、
一定時間が経過した後に、検出補助パルスをステップモ
ータに印加する。主駆動パルス遮断後に回転自由減衰運
動するロータの回転角速度は、検出補助パルスにより回
転速度が増幅され、検出補助パルス印加前よりも速くな
る。そして、コイルに発生する誘起電圧の電位は、ロー
タの回転角速度に比例して高くなる。
【0020】上記のような検出補助パルスの印加によ
り、ロータの回転速度が増して回転減衰運動の振幅が大
きくなる点について、図7(a)〜(e)と図8を用い
て説明する。
【0021】図7(a)は、ロータ70が磁気的に安定
した角度αで静止していることを示す図である。これ
は、ステータ71に設けられたノッチ72、73とロー
タ70が有する磁石との間に、磁気的なポテンシャルエ
ネルギー差が生じて、エネルギー差の最も少ない角度α
にロータが静止するためである。
【0022】まず、図7(a)に示すロータの静止状態
より、図8に示す主駆動パルスP1をステップモータに
印加すると、コイル74に磁束75が発生する。すると
ステータ71に図7(b)に示すように磁極が発生し、
ロータ70は磁気の反発を利用して矢印の方向に回転を
始める。
【0023】図8に示す様にロータ磁極Nが角度βを越
えた後に、主駆動パルスP1を遮断すると、ロータ70
は磁気的に安定した角度α1で静止するために回転自由
減衰運動を開始する。このとき、ロータ70には磁気ポ
テンシャルエネルギーと主駆動パルスによる慣性力によ
る回転エネルギーが保有されている。
【0024】図7(c)に示す角度γにロータ磁極Nが
到達した時に、図8に示す検出補助パルスPaを駆動回
路5に入力すると、コイル74に磁束が発生し、図7
(c)示した磁極がステータ71に発生する。ロータ7
0は、再度磁気の反発による回転エネルギーが供給さ
れ、図8に示す実線波形のように回転自由減衰運動の振
幅が大きくなる。
【0025】ロータの回転自由減衰運動の振幅が大きく
なると、図7(d)に示すように、コイル74に鎖交す
る磁束75の変化量も増加し、コイル74に誘起する電
流も多くなる。図8に示す点線波形は、検出補助パルス
をステップモータに印加しない場合のロータ回転状態を
示したもので、ロータの振幅が小さくコイル74に鎖交
する磁束75の変化量も少ないため、誘起する電流も少
なくなる。
【0026】そして、検出補助パルス遮断後のロータ7
0は、図8の実線波形に示すような回転自由減衰運動を
行い、図7(e)に示す磁気的に安定した角度α1に停
止する。
【0027】以上の様に、主駆動パルスP1遮断後のロ
ータの回転自由減衰運動中に、ロータの回転運動を誘発
する検出補助パルスPaをステップモータに印加するこ
とは、前記減衰運動の振幅も大きくなり、ロータの回転
検出に必要なコイルに鎖交する磁束の変化量を多くし、
誘起電圧を高くする作用がある。従って、前記誘起電圧
と一定の基準電圧で電気的に比較する検出方式を用いた
本発明においては、検出補助パルスで前記誘起電圧の電
位を高くすることにより、ステップモータの回転検出を
容易でかつ正確にする。
【0028】
【発明の実施の形態】(1)第一実施例 第一実施例は、回転検出動作を伴うステップモータにお
いて、検出補助パルスPaをステップモータに印加する
ことを特徴としている(図9参照)。以下に、この発明
の第一実施例を図面に基づいて説明する。
【0029】図1は、本発明における第一実施例のブロ
ック図である。発振回路(OSC)9には、通常水晶振
動子が含まれ、32768Hzの信号を発振し、この信
号は分周回路8に出力する。分周回路8では、15段の
フリップフロップで1Hzまでのクロック信号に分周
し、主駆動パルス生成回路3、補正駆動パルス生成回路
2、検出補助パルス生成回路1、検出回路6に各周波数
のクロック信号を出力する。
【0030】主駆動パルス生成回路3では、1秒毎に実
効電力パルスである主駆動パルスP1をステップモータ
7に供給するため、分周回路8からのクロック信号をも
とに主駆動パルス信号を生成し、駆動パルス選択回路4
に主駆動パルス信号を出力する。
【0031】補正駆動パルス生成回路2は、ステップモ
ータが確実に回転して、正常なステップ動作を完結する
ことが出来る補正駆動パルスをステップモータ7に供給
するため、分周回路8からのクロック信号をもとに補正
駆動パルス信号を生成し、決められたタイミングで補正
駆動パルス信号を駆動パルス選択回路4に出力する。検
出補助パルス生成回路1は、分周回路8から入力したク
ロック信号をもとに、ステップモータが回転しない程度
のパルス幅である検出補助パルス信号を生成し、決めら
れたタイミングで検出補助パルス信号を駆動パルス選択
回路4に出力する。駆動パルス選択回路4は、主駆動パ
ルス信号と検出補助パルス信号、及び検出回路6から出
力した検出信号に応じて補正駆動パルス信号の出力の有
無を選択して、任意のタイミングに従って駆動回路5に
出力する。なお、補正駆動パルス信号については、検出
回路6でロータ70の回転検出結果が非回転と判定した
ときのみ、駆動回路5に出力する。
【0032】駆動回路5は、前記駆動パルス選択回路4
から入力した主駆動パルス信号と検出補助パルス信号と
補正駆動パルス信号を、ステップモータ7に実効電力パ
ルスとして供給する。
【0033】検出回路6では、分周回路8から入力され
た信号をもとに、ロータの回転検出を所定時間のみ行う
ための検出区間の信号を生成し、前記信号に従ってステ
ップモータ7の回転検出動作を実行し、回転もしくは非
回転の情報を検出信号として駆動パルス選択回路4に出
力する。ステップモータ7の出力つまり回転運動は、輪
列、指針等に伝達される。
【0034】次に図1の回路ブロック図に示す各々の回
路の一実施例について説明する。まず、主駆動パルス生
成回路3について図10を用いて説明する。主駆動パル
ス生成回路3は、ラッチ回路301とNORゲート30
2で構成し、分周回路8からのクロック信号1Q及び6
4Mの立ち上がり信号に同期して、1秒毎に主駆動パル
ス信号S302を生成する。
【0035】補正駆動パルス生成回路2についての一実
施例は、図11に示す通りで、ラッチ回路とNORゲー
ト、NOTゲート、ANDゲート等で構成している。こ
の補正駆動パルス生成回路2が動作して、1Qの立ち下
がりから31.25msec後に出力する補正駆動パル
ス信号S202について、図14のタイミングチャート
に示してある。本実施例では、補正駆動パルスP2の効
果を最大限引き出すため連続パルスと間欠パルスを組み
合せたパルスとしている。
【0036】検出補助パルス生成回路1についての一実
施例は、図12に示す通りで、ラッチ回路102、10
3とNORゲート101、104等で構成した。検出補
助パルス生成回路1は、1Qの立ち下がりから4.9m
sec後に検出補助パルス信号S101の出力を開始し
て、ラッチ回路103へのクロック信号512Mbar
に従って検出補助パルス信号S101の出力を遮断す
る。この検出補助パルス信号S101の出力タイミング
については、図14のタイミングチャートに示した。
【0037】駆動パルス選択回路4は、図13に示す通
りであり、ORゲート401、402とANDゲート4
03とフリップフロップ404(今後TFFと呼ぶ)と
ゲート回路405とNANDゲート回路406とNOT
ゲート407等から構成した回路である。ORゲート4
01は、各パルス生成回路から入力したパルス信号を、
駆動回路5に出力選択するために設けた。その入力端子
には、信号S101、S302、S403が入力されて
いる。ORゲート402は、パルスの印加電圧極性を制
御するTFF404への極性反転信号S402を合成す
るために設けた。その入力端子には、信号S101、S
302及びS407が入力されている。
【0038】ANDゲート403は、補正駆動パルスの
出力の有無を制御するために設けた。ORゲート401
の出力信号である駆動パルス信号S401は、ゲート回
路405に入力されている。一方、ORゲート402の
出力信号である極性反転信号S402は、TFF404
のT端子に入力されている。そして、極性反転信号S4
02の立ち下がり信号に応じて、TFF404の出力信
号S404QとS404QXを、“High(今後
“H”と呼ぶ)”または““Low(今後“L”と呼
ぶ)”に反転する。TFF出力信号S404QとS40
4QXは、ゲート回路405及びNANDゲート406
に入力される。
【0039】ゲート回路405とNANDゲート回路4
06は、駆動パルス信号S401とTFF出力信号S4
04Q及び404QX及び、検出回路6から入力したM
OSFET制御信号S601及びS602に応じて、ス
テップモータ駆動用MOSFETのON/OFFを制御
する駆動用MOSFET制御信号S405A〜Dを図1
5(a),(b)に示すMOSFET501〜504の
ゲート端子に出力する。また検出用MOSFETのON
/OFFを制御する検出用MOSFET制御信号S40
6A、S406Bを図15(a),(b)に示す、MO
SFET505、506のゲート端子に出力する。
【0040】駆動回路5についての一実施例は、図15
(a),(b)に示す通りである。駆動回路5は、モー
タ駆動用のMOSFET501〜504と検出用のMO
SFET505、506及び抵抗素子507、508で
構成している。そして、各MOSFETのゲート端子へ
の入力信号に応じて、MOSFET501〜506はO
N/OFF動作を行う。そして、コイル74と接続して
いる出力端子511、512より、駆動パルスP51
1、P512をステップモータ7に印加することで、ス
テップモータ7の回転を実現する。
【0041】なお、各MOSFETのスイッチングによ
る電流回路について、表1と図14と図16に示した。
【0042】
【表1】
【0043】図14は駆動回路5に入力した各MOSF
ETの制御信号S405A〜S405D及びS406
A、S406Bについて示したタイミングチャートであ
る。図16はコイルに流れる電流経路を示した図であ
る。
【0044】経路とは逆方向の電流をコイルに印加
する駆動パルス電流経路である。経路、は検出抵抗
507又は508(数百KΩの抵抗素子)を含む高イン
ピーダンスの閉ループである。経路はコイル74の両
端をショートした状態であり、MOSFET505又は
506がONの時、電流が流れる経路が2つあるが、検
出抵抗の影響により経路はのみとなる。
【0045】検出回路6についての一実施例は、図17
に示す通りである。検出回路6は、ANDゲート601
とゲート回路602とORゲート603コンパレータ6
05ラッチ回路606及び、基準電圧生成用抵抗素子6
04等から構成する。検出回路6の検出動作について
は、以下の通りである。
【0046】まずコンパレータ605への入力信号S5
07、S508及びS604について説明する。信号S
604は回転判定の基準電圧VTH(今後VTHと呼
ぶ)であり、抵抗素子604により生じる電位である。
信号S507、S508は、コイルに発生した誘起電圧
を検出抵抗507、508により増幅した検出電圧VR
S(今後VRSと呼ぶ)であり、VRSは図16の経路
又はと、の多周期に渡るスイッチ切換えにより生
じる過渡電圧でもある。コンパレータ605は、“VT
H≦VRS”の状態で“L”を、“VTH>VRS”の
状態で“H”となる。コンパレータ出力信号S605
を、ラッチ回路606のSET端子に出力している。以
上の検出動作をタイミングチャートに示したのが図18
である。
【0047】図18には、駆動回路5よりステップモー
タ7に出力されるモータ駆動パルスP511、P512
と、ステップモータ7から検出回路6に入力される回転
検出電圧S507、S508と、検出回路6でVTHと
回転検出電圧を電気的に比較して出力した信号S605
と、検出回路6の出力信号である検出信号S606が示
してある。
【0048】まず最初の1秒間では、図18の511端
子側よりステップモータに主駆動パルスが印加され、5
12端子側より検出補助パルスが印加された。しかしロ
ータは非回転であり、コンパレータ出力信号S605及
び検出信号S606は“L”のままとなり、補正駆動パ
ルスがステップモータに印加された。
【0049】次の1秒間では、図18の512端子側よ
りステップモータに主駆動パルスが印加され、511端
子側より検出補助パルスが印加された。そしてロータが
回転したため、信号S605が1ショットの“H”とな
り、検出信号S606も“H”となる。検出信号S60
6が“H”のとき、補正駆動パルスはステップモータに
印加されないため、駆動パルスP512に補正駆動パル
スの電圧波形はない。そして1Hzのマスタ信号が
“H”の時、ラッチ回路606はリセット状態となり、
検出信号S606も“L”となる。
【0050】次に本説明の実施例の回路の動作につい
て、図19に示したフローチャートにて説明する。ま
ず、スタート(2001)と同時に、ゲート回路などを
初期化(2002)する。そして、主駆動パルスP1を
ステップモータに出力(2003)して、主駆動パルス
遮断後に検出補助パルスPaをステップモータに出力
(2004)する。更に、検出補助パルス遮断後に次の
回転検出動作に移る。
【0051】回転検出(2005)では、ロータの回転
もしくは非回転を判定する。検出方法は、VTHとVR
Sを比較するものである。|VRS|≦|VTH|なら
ば、補正駆動パルスP2をステップモータに出力(20
06)する。一方、|VRS|>|VTH|ならば、補
正駆動パルスを出力しない。そして、ロータを1ステッ
プ回転させるための動作を終了する。
【0052】以上までで第一実施例について述べてきた
が、本実施例の回路は、検出補助パルスをモータに印加
する事を特徴として、検出補助パルスの印加により回転
検出の精度が高くなることを目的としたものである。
【0053】(2)第二実施例 本説明の第二実施例における回路構成は、前節で述べた
第一実施例の回路構成に検出補助パルス出力選択回路1
0を追加し(図20に示すブロック図参照)、検出回路
6から入力する検出信号に応じて検出補助パルス信号の
出力選択をする事を特徴としている。(図21参照)。
【0054】検出補助パルス出力選択回路10について
の一実施例は、図22に示す通りで、RSラッチ回路1
001とORゲート1002とANDゲート1003、
1005とNORゲート1004から構成した。また、
検出補助パルス出力選択回路10の一連の動作を、タイ
ミングチャートに示したのが図23である。
【0055】検出補助パルス出力選択回路10に入力す
る信号は、検出補助パルス信号S101と検出回路6か
らの検出信号S606と補正駆動パルス生成回路からの
出力信号S201とリセット信号である。
【0056】NORゲート1004は、RSラッチ回路
1001のSET端子と接続しており、信号S606が
“L”のままで補正駆動パルス信号S201が“L”に
立ち下がると、出力信号S1004は“H”をRSラッ
チ回路1001に出力して、RSラッチ回路1001は
SET状態(出力端子Qから“H”を出力する)とな
る。
【0057】ANDゲート1003は、ロータが回転し
て、更にRSラッチ回路1001がSET状態の時に出
力信号S1003が“H”となり、ORゲート1002
に入力する。
【0058】ORゲート1002は、RSラッチ回路1
001のRESET端子と接続しており、リセット信号
または信号S1003が“H”に立ち上がると、RSラ
ッチ回路1001はRESET状態(出力端子Qから
“L”を出力する)となる。
【0059】RSラッチ回路1001は、ロータが非回
転と検出された時にSET状態となり、信号S1001
が“H”(SET状態)にロータが回転と検出された時
にRESET状態となる。RESET状態(信号S10
01が“L”)でロータの回転が検出されても、信号S
1001は変わらない。
【0060】ANDゲート1005は、RSラッチ回路
1001がSET状態の時に、検出補助パルス信号S1
005を駆動パルス選択回路4のORゲート401に出
力する。
【0061】次に本発明の実施例の回路の動作につい
て、図24に示したフローチャートにて説明する。ま
ず、スタート(2001)と同時に、回路の初期化(2
007)にて、制御信号m1を“m1=0”とする。そ
して、主駆動パルスP1をステップモータに出力(20
03)した後、次に、検出補助パルスをステップモータ
に出力するか否かを、制御信号m1を用いて選択する
(2008)。仮に、制御信号m1が“m1=1”なら
ば主駆動パルス遮断後に次の検出補助パルスPaをステ
ップモータに出力(2004)する。一方、制御信号m
1が“m1=0”ならば検出補助パルスPaは、ステッ
プモータに出力しない。
【0062】更に、検出補助パルス遮断後に次の回転検
出動作に移る。回転検出(2005)では、ロータの回
転もしくは非回転を判定する。検出方法は、VTHとV
RSを比較するもので、|VRS|≦|VTH|なら
ば、補正駆動パルスP2をステップモータに出力(20
06)する。その後、制御信号m1を判定(2009)
して、“m1=0”ならば、制御信号m1を“m1=
1”に書き換える(2011)。一方、|VRS|>|
VTH|ならば、補正駆動パルスP2をステップモータ
に出力せず、制御信号m1を“m1=0”に書き換える
(2010)。そして、ロータを1ステップ回転させる
ための動作を終了する。
【0063】以上の動作を繰り返すことにより、ロータ
の回転検出結果に応じて、検出補助パルスの出力の有無
を制御でき、必要以上の検出補助パルスの出力を防止す
ることが出来るため、検出精度の向上と消費電力の浪費
を防止できるようになる。
【0064】(3) 第三実施例 本発明の第三実施例における回路構成は、前節で述べた
第一実施例の回路構成に検出補助パルス幅可変回路11
を追加し(図25に示すブロック図参照)、検出回路6
から入力する検出信号に応じて検出補助パルス信号のパ
ルス幅を可変する事を特徴としている(図26参照)。
【0065】本発明における検出補助パルス出力選択回
路11についての一実施例は、図27に示す通りであ
り、検出回路6の検出信号S606に応じて、分周回路
8から入力した複数のクロック信号を1つのクロック信
号S1101に選択して検出補助パルス生成回路1に出
力する。そして、これらの信号の出力タイミングについ
てのタイミングチャートを図28に示してある。
【0066】まず、本発明の第三実施例における検出補
助パルス幅可変回路11についての一実施例である回路
の構成とその動作について説明する。検出補助パルス幅
可変回路11は、NANDゲート1101、ゲート回路
1102と、ラッチ回路1103と、ゲート回路110
4と、ORゲート1105等で構成した。
【0067】ゲート回路1104の入力信号はS201
とS606であり、ロータの回転、非回転に従って出力
信号S1104a、S1104bを、S201と同期し
た立上り信号に合成して、出力信号S1104aはラッ
チ回路1103のSET端子に出力して、出力信号S1
104bは、ORゲート1105の入力端子に出力す
る。
【0068】ORゲート1105の入力信号は、前記の
S1104bとRESET信号であり、出力端子はラッ
チ回路1103のRESET端子と接続している。
【0069】ラッチ回路1103は、SET状態(入力
信号S1104aが“H”となった以後の電気的状態)
で出力端子Qの出力信号S1103aを“H”として、
RESET状態(入力信号S1105が“H”となった
以後の電気的状態)で出力端子QXの出力信号S110
3bを“H”とする。
【0070】ゲート回路1102の入力信号は、前記信
号1103a、1103bと2KHzのマスター信号を
反転した信号(2KMbar信号)と1KHzのマスタ
ー信号(1KM信号)である。入力信号S1103aが
“H”のとき、出力信号S1102aは2KMbar信
号と同期した立ち下がりクロック信号となる(信号S1
102bは、“H”のままである)。入力信号S110
3bが“H”のとき、出力信号S1102bは1KM信
号と同期したクロック信号となる(信号S1102a
は、“H”のままである)。
【0071】NANDゲート1101は、入力信号S1
102a、S1102bを一つのクロック信号として出
力するために設けたゲート素子であり、その出力信号S
1101は2KMbar信号または1KM信号のどちら
かの立上りクロック信号となる。出力端子は、ラッチ回
路103のゲー卜端子と接続している。検出補助パルス
信号S101のパルス幅とクロック信号S1101の関
係は、表2に示す通りである。
【0072】
【表2】
【0073】第三実施例での検出補助パルス幅可変回路
11におけるクロック信号の選択は、2種類のクロック
信号の選択としており、検出回路6が“回転”と判定し
た場合に回路をSET状態とし、“非回転”と判定した
場合に回路をRESET状態とした。なお、検出補助パ
ルス幅可変回路11でクロック信号を複数選択したい場
合には、カウンタなどを用いて、入力信号を制御すれば
よい。
【0074】次に本発明の第三実施例の回路の動作につ
いて、図29に示したフローチャートにて説明する。ま
ず、スタート(2001)と同時に、回路の初期化(2
012)にて制御信号m2(例えば図27に示す信号S
1103a)をm2=0とする。そして、主駆動パルス
P1をステップモータに出力(2003)した後、次の
検出補助パルスPaのパルス幅を選択する(201
3)。検出補助パルスPaの出力選択には、制御信号m
2が用いられ、m2=0ならば検出補助パルスPaをP
a=Pa0(例えばPa0=0.122msec)に設
定して(2014)、ステップモータに出力(201
6)する。一方、m2=1ならば検出補助パルスPaを
Pa=Pa1(例えばPa1=0.244msec)に
設定して(2015)、ステップモータに出力(201
6)する。
【0075】更に、検出補助パルス遮断後に次の回転検
出動作に移る。回転検出(2005)では、ロータの回
転もしくは非回転を判定する。検出方法は、VTHとV
RSを比較するもので、|VRS|≦|VTH|なら
ば、補正駆動パルスP2をステップモータに出力(20
06)する。その後、制御信号m2を“m2=1”に信
号を書き換える(2017)。
【0076】一方、|VRS|>|VTH|ならば、補
正駆動パルスP2をステップモータに出力せず、制御信
号m2を“m2=0”に書き換える(2018)。そし
て、ロータを1ステップ回転させるための動作を終了す
る。以上の動作を繰り返すことにより、ロータの回転検
出結果に応じて、検出補助パルスのパルス幅の可変制御
が可能となる。この検出補助パルスのパルス幅可変動作
を実行することで回転検出の精度が高くなる。ところ
で、Pa0、Pa1は、電気的回路上で容易に決定出来
るため、上記の各パルス幅に特定する必要はない。
【0077】(4) 第四実施例 本発明の第四実施例における回路構成は、前節で述べた
第二実施例の回路構成に検出補助パルス出力カウンタ1
2を追加し(図30に示すブロック図参照)、検出補助
パルス信号の出力回数を計時するとともに、検出回路6
から入力する検出信号と計時結果に応じて、検出補助パ
ルス信号の出力の有無を選択する事を特徴としている。
【0078】本発明の実施例の検出補助パルス出力選択
回路10と検出補助パルス出力カウンタ12についての
一実施例は、図31に示す回路であり、図32はタイミ
ングチャート図である。この図31と図32を用いて、
以下で本発明の第四実施例における一実施例である回路
の構成とその動作について説明する。
【0079】検出補助パルス出力カウンタ12は、NO
Rゲート1201とNANDゲート1202とカウンタ
1203とORゲート1204から構成した回路であ
る。
【0080】カウンタ1203は、2ビットのバイナリ
カウンタであり、信号S1005の立ち下がりに同期し
て、カウンタ1203の出力信号S1203a、S12
03bを“H”又は“L”に切り換え、4種類の組み合
せ信号(例えば、S1203aは“H”、S1203b
は“L”)をNANDゲート1202に出力する。
【0081】NANDゲート1202は、信号S120
3aとS1203bが“H”の時のみ、信号S1202
を“L”とする。信号S1203aとS1203bが
“H”になるのは、リセット後のカウンタ1203に信
号が3回入力されたときのみである。
【0082】NORゲート1201は、1Hzのマスタ
ー信号に同期している。そして、入力信号がすべて
“L”のときに、出力信号S1201を“H”とする。
【0083】ORゲート1204は、RESET信号と
信号S1004が入力され、出力信号S1204は、カ
ウンタ1203のリセット端子に出力されている
【0084】検出補助パルス出力選択回路10は、ラッ
チ回路1001とANDゲート1003、1005とO
Rゲート1002とNORゲート1004から構成した
回路である。
【0085】ラッチ回路1001は、入力信号の立ち上
がりに同期して出力信号S1001のデータを反転す
る。従って、SET端子への入力信号S1004が立ち
上がった時に出力信号S1001を“H”とし、RES
ET端子への入力信号S1002が立ち上がった時に出
力信号S1001を“L”とする。
【0086】ANDゲート1005は、その出力端子が
駆動パルス出力選択回路4と検出補助パルス出力カウン
タ12のそれぞれのORゲート401、TFF1203
のT端子と接続している。入力信号は、検出補助パルス
信号S101と信号S1001であり、信号S1001
が“H”の時のみ、入力信号S101を出力信号S10
05として出力する。
【0087】ANDゲート1003の入力信号は、検出
回路6からの検出信号S606と検出補助パルス出力カ
ウンタ12の出力信号S1201と信号S1001であ
る。出力端子はORゲート1002と接続し、入力信号
がすべて“H”のときに信号S1003が“H”とな
る。
【0088】ORゲート1002の出力端子は、ラッチ
回路のRESET端子に接続している。入力信号は、R
ESET信号と信号S1003であり、どちらかの信号
が“H”になった時に信号S1002は“H”となる。
【0089】NORゲート1004の出力端子は、ラッ
チ回路のSET端子及びORゲート1204に接続して
いる。入力信号は、信号S606の反転信号と信号S2
01である。出力信号S1002は、ロータが回転の場
合に“L”であり、ロータが非回転の場合に“H”とな
る。
【0090】以上が、本発明における第四実施例の回路
の構成とその動作についての説明である。
【0091】次に本発明の第四実施例の回路の動作につ
いて、図33に示したフローチャートにて説明する。ま
ず、スタート(2001)と同時に、回路の初期化(2
019)にてカウンタ変数MをM=0として、制御信号
m1(図31に示す信号S1001)をm1=0とす
る。そして、主駆動パルスP1をステップモータに出力
(2003)した後、次の検出補助パルスをステップモ
ータに出力するか否かを、制御信号m1を用いて選択す
る(2008)。仮に、“m1=1”ならば主駆動パル
ス遮断後に次の検出補助パルスPaをステップモータに
出力(2004)する。一方、“m1=0”ならば検出
補助パルスPaは、ステップモータに出力しない。
【0092】更に、検出補助パルス遮断後に次の回転検
出動作に移る。回転検出(2005)では、ロータの回
転もしくは非回転を判定する。検出方法は、VTHとV
RSを比較するもので、|VRS|≦|VTH|なら
ば、補正駆動パルスP2をステップモータに出力(20
06)する。その後、制御信号m1を判定(2020)
する。“m1=1”ならば、“M=0”にカウンタ変数
Mを書き換え(2021)、“m1=0”ならば“M=
0”と“m=1”にカウンタ変数Mと制御信号m1を書
き換る(2022)。
【0093】一方、回転検出(2005)が|VRS|
>|VTH|ならば、まず制御信号m1を判定(202
3)して、“m1=1”の場合、カウンタ変数Mのカウ
ント数を判定(2024)する。“M=3”ならば、制
御信号m1とカウンタ変数Mを、“m1=0”、“M=
0”にデータをリセットする(2025)。“M≠3”
ならばカウンタ変数Mを“M=M+1”のように加算
(2026)する。“m1≠1”の場合、制御信号m1
とカウンタ変数Mのデータ書換を行わない。そして、ロ
ータを回転させるための動作を終了する。
【0094】以上の動作を繰り返すことにより、ロータ
の回転検出結果に応じて、検出補助パルスの出力の有無
を制御できる。また、ある程度長時間ステップモータに
負荷が加わっているカレンダによる負荷トルクの変動を
考慮にいれて、一度検出補助パルスを出力したら、数ス
テップ動作間で検出補助パルスを出力し続けるため、画
転検出の精度が高くなる。
【0095】(5) 第五実施例 本発明の第五実施例における回路構成は、前節で述べた
第一実施例の回路構成に検出補助パルス出力タイミング
生成回路13を追加し(図34に示すブロック図参
照)、検出回路6から入力する検出信号に応じて、検出
補助パルス信号の出力開始タイミングを可変する事を特
徴としている(図35参照)。
【0096】本発明の実施例の検出補助パルス出力タイ
ミング生成回路13についての一実施例は、図36に示
す回路であり、図37はタイミングチャート図である。
この図36と図37を用いて、以下で本発明の第五実施
例における一実施例である回路の構成とその動作につい
て説明する。
【0097】検出補助パレス出力タイミング生成回路1
3は、ORゲート1301、1305、1306とNO
Rゲート回路1302とRSラッチ回路1303とゲー
ト回路1304から構成した。
【0098】ゲート回路1304は、検出回路6からの
検出信号S606と補正駆動パルスからの出力信号S2
01の2種類の信号に応じて、信号S1304aをラッ
チ回路1303のSET端子に出力し、信号S1304
bをORゲート1305に出力する。ちなみに、検出信
号が“L(非回転)”のときには、S1304aが
“H”信号となり、検出信号が“H(回転)”のときに
は、S1304bが“H”信号となる。
【0099】ORゲート1305は、RESET信号と
信号S1304bのどちらかが“H”になった時にラッ
チ回路1303のRESET端子に“H”信号を出力す
る。ラッチ回路1303は、RESET状態で信号S1
303aを“L”として、SET状態で信号S1303
bを“L”とする。
【0100】NORゲート回路1302は、分周回路8
からの反転したマスター信号(64Mbarと256M
bar)をORゲート1306にて合成した信号S13
06と1024Mbarのマスター信号と信号S130
3aとS1303bを入力信号とする。これらの入力信
号の中、入力信号が“L”となる組み合わせのタイミン
グにて“H”を出力する。出力信号は2通りあり、それ
ぞれの出力信号S1302aとS1302bは、ORゲ
ート1301に入力されている。ちなみに、出力信号S
1302aは、1Q信号の立ち下がりから4.88ms
ec後に立ち上がり、出力信号S1302bは、1Q信
号の立ち下がりから5.13msec後に立ち上がる。
【0101】ORゲート1301は、2つの出力信号S
1302aとS1302bを、1つの検出補助パルス出
力タイミング可変信号S1301とするために設けた。
【0102】以上までで説明した図36に示す検出補助
パルス出力タイミング可変回路13は、検出信号S60
6に応じて動作することで、検出補助パルス信号の出力
タイミングを可変する事が可能となるのである。
【0103】次に本発明の第五実施例の回路の動作につ
いて、図38に示したフローチャートにて説明する。ま
ず、スタート(2001)と同時に、回路の初期化(2
027)にて制御信号m3(例えば図36に示す信号S
1303a)を“m3=0”とする。そして、主駆動パ
ルスP1をステップモータに出力(2003)した後、
次の検出補助パルスPaの出力タイミングを選択する
(2028)。検出補助パルスPaの出力タイミング選
択には、制御信号m3が用いられ、“m3=0”ならば
検出補助パルス出力タイミングITPaを“ITPa=
ITPa0(例えばITPa0=4.88msec)”
に設定して(2029)、ステップモータに出力(20
31)する。
【0104】一方、“m3=1”ならば検出補助パルス
出力タイミングITPaを“ITPa=ITPa1(例
えばITPa1=5.13msec)”に設定して(2
030)、ステップモータに出力(2031)する。
【0105】更に、検出補助パルス遮断後に次の回転検
出動作に移る。回転検出(2005)では、ロータの回
転もしくは非回転を判定する。検出方法は、VTHとV
RSを比較するもので、|VRS|≦|VTH|なら
ば、補正駆動パルスP2をステップモータに出力(20
06)する。その後、制御信号m3を“m3=1”に信
号を書き換える(2032)。
【0106】一方、|VRS|>|VTH|ならば、補
正駆動パルスP2をステップモータに出力せず、制御信
号m3を“m3=0”に書き換える(2033)。そし
て、ロータを1ステップ回転させるための動作を終了す
る。
【0107】以上の動作を繰り返すことにより、ロータ
の回転検出結果に応じて、検出補助パルスの出力タイミ
ング開始時間の可変制御が可能となる。この検出補助パ
ルスの出力タイミング開始時間の可変動作を実行するこ
とで、回転検出の精度が高くなる。
【0108】(6) 第六実施例 本発明の第六実施例における回路構成は、前節で述べた
第一実施例の回路構成に検出補助パルス出力選択回路1
0を追加するとともに(図39に示すブロック図参
照)、主駆動パルス生成回路3のゲート出力信号に応じ
て、検出補助パルス信号の出力の有無を選択する事を特
徴としている(図40参照)。
【0109】まず、主駆動パルス生成回路3について、
図43及び図44を用いて説明する。主駆動パルス生成
回路3は、TFF、NANDゲート等から構成するアッ
プカウンタ303と、アップカウンタ303の出力信号
(S303〜S308)を8種類のゲート出力信号(S
309〜S316)に分割するゲート回路304と、ゲ
ート回路304のゲート出力信号S309〜S316を
分周回路8からのマスター信号と同期し、主駆動パルス
の遮断タイミング信号S317を生成するゲート回路3
05と、1秒毎に主駆動パルス信号S318を生成する
ラッチ回路を用いたゲート回路306等で構成してい
る。
【0110】アップカウンタ303の入力ゲートには、
検出回路6の出力信号S606と補正駆動パルス生成回
路からの出力信号S201が入力されている。
【0111】図45に示したタイミングチャートは、ア
ップカウンタ303の入力信号S319及び出力信号S
303〜S308と、ゲート回路304のゲート出力信
号S309〜S316と、主駆動パルス信号S318を
示してある。なお、主駆動パルス生成回路3の動作を明
確にするため、図45は常にロータが非回転のときの動
作となっている。
【0112】本発明の実施例の検出補助パルス出力選択
回路10についての一実施例は、図41に示す回路であ
り、図42はタイミングチャート図である。この図41
と図42を用いて、以下で本発明の第六実施例における
一実施例である回路の構成とその動作について説明す
る。
【0113】検出補助パルス出力選択回路10について
の一実施例も図41に示す通りで、ANDゲート100
6とORゲート1007とNORゲート1008等の構
成した。
【0114】ORゲート1007は、ゲート出力信号S
315、S316のどちらかが“H”のときに、“H”
信号をANDゲート1006に出力する。
【0115】NORゲート1008は、ゲート出力信号
S309〜S314のすべてが“L”の時に、“H”信
号をANDゲート1006に出力する。
【0116】ANDゲート1006は、入力信号S10
07,S1008が“H”の時のみ、検出補助パルス信
号S101を信号S1006としてORゲート401に
出力する。
【0117】上記の回路動作をタイミングチャート図に
示したのが、図42であり、主駆動パルス生成回路3か
らの入力信号S318及びS314〜S316と、検出
補助パルス信号S101と、駆動パルス選択回路4の信
号S401とS403を示してある。
【0118】ゲート出力信号S315又はS316が
“H”のときのみ、検出補助パルス信号S1006を駆
動パルス選択回路4のORゲート401に出力する。一
方、主駆動パルス選択信号S309〜S314のどれか
が“L”の時、回転検出結果に関係なく、信号S100
6は“L”のままであり、信号S1006は、ORゲー
ト401に入力されない。
【0119】次に本発明の第六実施例の回路の動作につ
いて、図46に示したフローチャートにて説明する。
【0120】まず、スタート(2001)と同時に、初
期設定(2034)にてカウンタ変数nを“n=0”と
する。主駆動パルスP1は、P1=P0+nΔP1で設
定(2035)する。このとき、P0は最短パルス幅
(例えばP0=1.95msec)であり、nは0〜7
とし、ΔP1は0.244msecとした。
【0121】主駆動パルスP1設定後、主駆動パルスP
1をモータに出力(2036)して、次の検出補助パル
スPaの出力の有無を判別(2037)する。出力の有
無の判別には、カウンタ変数nが用いられ、“n≧6”
ならば検出補助パルスPaを出力(2004)し、“n
<5”ならば検出補助パルスPaをモータに出力しな
い。
【0122】そして次の動作である回転検出(200
5)では、ロータの回転もしくは非回転を判定する。検
出方法は、VTHとVRSを比較するもので、|VRS
|≦|VTH|ならば、補正駆動パルスP2を出力(2
006)して、カウンタ変数nを“n=n+1”のよう
に加算(2038)して、ロータを回転させるための動
作を終了する。
【0123】以上が、動作フローチャートの説明であ
る。ところで、P0、ΔP1、Pa0、ΔPa、は、電
気的回路上で容易に決定出来るため、上記の各パルス幅
に特定する必要はない。
【0124】(7) 第七実施例 本発明の第七実施例における回路構成は、前節で述べた
第一実施例の回路構成に検出補助パルス幅可変回路11
を追加するとともに(図47に示すブロック図参照)、
主駆動パルス生成回路3のゲート出力信号に応じて、検
出補助パルス信号の出力の有無を選択する事を特徴とし
ている(図48参照)。
【0125】本発明の実施例の検出補助パルス幅可変回
路11についての一実施例は、図49に示す回路であ
り、図50はタイミングチャート図である。この図49
と図50を用いて、以下で本発明の第七実施例における
一実施例である回路の構成とその動作について説明す
る。
【0126】検出補助パルス幅可変回路11は、ORゲ
ート1108とゲート回路1106及び1107等で構
成している。
【0127】ゲート回路1106は、主駆動パルス生成
回路1のゲート出力信号S315かS316のどちらか
が“H”の時に、信号S1106aかS1106bをO
Rゲート1108に出力する。
【0128】ゲート回路1107は、主駆動パルス生成
回路1のゲート出力信号S309〜S314の中、いず
れかが“H”の時に、出力信号S1107として分周回
路8からのマスター信号2048MをORゲート110
8に出力する。
【0129】ORゲート1108は、入力信号S110
6a、S1106bとS1107のいずれかの信号を、
検出補助パルス生成回路1におけるラッチ回路103の
ゲート端子に出力信号S1108として出力する。
【0130】そして、出力信号S1108に応じて、検
出補助パルス生成回路1における信号S103が合成さ
れ、検出補助パルス信号S101の遮断するタイミング
を制御する事で、検出補助パルス信号S101のパルス
幅を可変する事を実現した。次に本実施例の回路の動作
について、図51に示したフローチャートを用いて説明
する。
【0131】まず、スタート(2001)と同時に、初
期設定(2034)にてカウンタ変数nを“n=0”と
する。主駆動パルスP1は、P1=P0+nΔP1で設
定(2035)する。このとき、P0は最短パルス幅
(例えばP0=1.95msec)であり、nは0〜7
とし、ΔP1は0.244msecとした。
【0132】主駆動パルスP1設定後、主駆動パルスP
1をモータに出力(2036)して、次の検出補助パル
スPaのパルス幅を選択する(2039)。パルス幅の
選択には、カウンタ変数nが用いられ、“n<5”なら
ば検出補助パルスPaのパルス幅を“Pa=Pa0”に
設定して(2040)、検出補助パルスPaを出力(2
042)する。一方、“n≧5”ならば検出補助パルス
Paのパルス幅を“Pa=Pa0+(n−5)ΔPa”
に設定して(2041)、検出補助パルスPaを出力
(2042)する。
【0133】そして次の動作である回転検出(200
5)では、ロータの回転もしくは非回転を判定する。検
出方法は、VTHとVRSを比較するもので、|VRS
|≦|VTH|ならば、補正駆動パルスP2を出力(2
006)して、カウンタ変数nを“n=n+1”のよう
に加算(2038)して、ロータを回転させるための動
作を終了する。
【0134】以上が、動作フローチャートの説明であ
る。ところで、P0、ΔP1、Pa0、ΔPa、は、電
気的回路上で容易に決定出来るため、上記の各パルス幅
に特定する必要はない。
【0135】(8) 第八実施例 本発明の第八実施例における回路構成は、前節で述べた
第一実施例の回路構成に検出補助パルス出力タイミング
生成回路13を追加するとともに(図52に示すブロッ
ク図参照)、主駆動パルス生成回路3のゲート出力信号
に応じて、検出補助パルス信号の出力開始タイミングを
可変する事を特徴としている(図53参照)。
【0136】本発明の実施例の検出補助パルス出力タイ
ミング生成回路13についての一実施例は、図54に示
す回路であり、図55はタイミングチャート図である。
この図54と図55を用いて、以下で本発明の第八実施
例における一実施例である回路の構成とその動作につい
て説明する。
【0137】検出補助パルス出力タイミング生成回路1
3は、ORゲート1307、1311とゲート回路13
08とNORゲート1309とNOTゲート1310等
で構成した回路である。
【0138】NORゲート1309は、主駆動パルス生
成回路のゲート出力信号S309〜S315のいずれか
が“H”の時に、出力信号S1309が“L”となり、
ゲート回路1308に出力する。
【0139】NOTゲート1310は、駆動パルス生成
回路のゲート出力信号S316を反転して、信号S13
10をゲート回路1308に出力する。ORゲート13
11は、分周回路8の反転マスター信号64Mbarと
256Mbarによる合成信号S1311をゲート回路
1308に出力する。
【0140】ゲート回路1308は、信号S1309、
S1310、S1311と分周回路8の反転マスター信
号1024Mbarを入力信号として、ゲート出力信号
S316が“H”となった時のみ、信号S1311に基
づいた出力信号S1308aをORゲート1307に出
力する。また、ゲート出力信号S309〜S315のい
ずれかが“H”の時には、反転マスター信号1024M
barを出力信号S1308bとしてORゲート130
7に出力する。
【0141】ORゲート1307は、入力信号S130
8aまたはS1308bのいずれかが“H”の時に、検
出補助パルス生成回路1におけるラッチ回路102のゲ
ート端子に、立ち上がり信号S1307を出力する。そ
して、検出補助パルス信号の出力開始時間を信号S13
07により決定するとともに、S1307を可変する事
で、検出補助パルス信号の出力開始時間も可変する事を
実現した。
【0142】次に本実施例の回路の動作について、図5
6に示したフローチャートを用いて説明する。
【0143】まず、スタート(2001)と同時に、初
期設定(2084)にてカウンタ変数nを“n=0”と
する。主駆動パルスP1は、P1=P0+nΔP1で設
定(2028)する。このとき、P0は最短パルス幅
(例えばP0=1.95msec)であり、nは0〜7
とし、ΔP1は0.244msecとした。
【0144】主駆動パルスP1設定後、主駆動パルスP
1をモータに出力(2036)して、次の検出補助パル
スPaのパルス幅を選択する(2043)。パルス幅の
選択には、カウンタ変数nが用いられ、“n<6”なら
ば検出補助パルスPaの出力開始タイミングITPaを
“ITPa=ITPa0”に設定して(2044)、検
出補助パルスPaを出力(2046)する。一方、“n
≧6”ならば出力開始タイミングITPaを“ITPa
=ITPa1”に設定して(2045)、検出補助パル
スPaを出力(2046)する。
【0145】そして次の動作である回転検出(200
5)では、ロータの回転もしくは非回転を判定する。検
出方法は、VTHとVRSを比較するもので、|VRS
|≦|VTH|ならば、補正駆動パルスP2を出力(2
006)して、カウンタ変数nを“n=n+1”のよう
に加算(2038)して、ロータを回転させるための動
作を終了する。
【0146】以上が、動作フローチャートの説明であ
る。ところで、P0、ΔP1、ITPa0、ITPa1
は、電気的回路上で容易に決定出来るため、上記の各パ
ルス幅に特定する必要はない。
【0147】(9) 第九実施例 本発明の第九実施例は、検出補助パルスを交番パルスに
して、モータに出力する実施例である。図57(a)〜
(d)は、第九実施例の駆動電圧波形図である。
【0148】これらの交番パルスを生成する方法は多種
多様であるが、第八実施例までで述べてきたパルス生成
回路でも、交番パルスを生成することは可能であるた
め、本実施例では割愛する。
【0149】図57(a)に示す交番パルスは、主駆動
パルスと逆方向に印加する検出補助パルスPaXと、主
駆動パルスと同方向に印加する検出補助パルスPaYと
で形成した交番パルスの一実施例である。
【0150】図57(b)に示す交番パルスは、検出補
助パルスPaXとPaYを間欠的に印加する交番パルス
の一実施例である。
【0151】図57(c)に示す交番パルスは、検出補
助パルスPaXとPaYの印加順序を、(a)に示す交
番パルスと逆にした交番パルスの一実施例である。
【0152】図57(d)に示す交番パルスは、複数の
検出補助パルスPaX例えばPaX1とPaX2をステ
ップモータに印加した後、検出補助パルスPaYをステ
ップモータに印加する交番パルスの一実施例である。ま
た、検出補助パルスPaY側を複数としても同一の効果
が得られる。
【0153】ちなみに、図57(a)〜(d)に示す交
番パルスを繰り返しステップモータに印加することも、
容易に実現できる。
【0154】
【発明の効果】以下、各実施例ごとに発明が発揮する効
果を記載する。
【0155】(実施例1)この発明は、以上説明してき
た様に、主駆動パルス遮断後にステップモータ7のコイ
ルに誘起する電圧を、検出回路6にて過渡電圧に変換し
てステップモータの回転を電気的な検出判定で行うステ
ップモータの回転検出方式において、検出補助パルス信
号を生成する検出補助パルス生成回路1を回路上に設
け、駆動回路5より実効電力パルスとして、主駆動パル
ス遮断後で回転検出前に、検出補助パルスをステップモ
ータ7に印加するというステップモータの駆動手段であ
る。
【0156】この様なロータの回転検出を行う前に検出
補助パルスを有するような構成により、以下の効果が得
られる。
【0157】(1) 突発的な外部負荷トルクの増加に
対して、モータの駆動トルクを増加して確実なステップ
動作を実現するために、パルス幅の長く実効電力の大き
な主駆動パルスをステップモータに印加した時に、誘起
電圧の低下に伴う検出回路の誤判定動作による補正駆動
パルスの出力を回避でき、必要最低限の実効電力をステ
ップモータに供給することが可能となる。
【0158】(2) 時計サイズの小型、薄型化や、低
消費電流化を実現するためのロータの小型化、つまり慣
性モーメントの小さなロータを使用した場合でも、主駆
動パルス遮断後のロータ回転減衰運動の停止による検出
回路の誤判定動作を回避でき、回転検出の精度を高める
のに多大なる効果を発揮する。
【0159】(3) 量産におけるステップモータ部品
の形状バラツキに無関係で、高い回転検出精度を維持で
きる。
【0160】(実施例2)実施例1の回路上に、前回の
ステップ動作で得た検出回路6の出力結果に応じて、検
出補助パルスを出力するか否かを選択する検出補助パル
ス出力選択回路10を設けた。この様なロータの回転検
出を行う前に検出補助パルスを出力し、更にその出力の
有無を制御するような構成とした電子時計は、以下の効
果を発揮する。
【0161】(4) ロータの回転検出結果に応じて、
検出補助パルスの出力の有無を制御することは、比較的
回転検出が安定しているステップ動作時に検出補助パル
スの出力を停止するため、検出補助パルスによる実効電
力の浪費を防止できる。
【0162】(実施例3)実施例1の回路上に、前回の
ステップ動作で得た検出回路6の出力結果に応じて、検
出補助パルスのパルス幅を可変する検出補助パルス幅可
変回路11を設けた。この様なロータの回転検出を行う
前に検出補助パルスを出力し、更にそのパルス幅を可変
するような構成とした電子時計は、以下の効果を発揮す
る。
【0163】(5) 時間経過に伴う輪列負荷の変動
や、突発的な外部負荷トルクの増加により、ロータの回
転運動が鈍化して、検出に必要な誘起電圧も確保できな
くなる場合においても、2種類以上の実効電力となる検
出補助パルスを、検出結果に対応して選択し、ステップ
モータに印加することで、ロータの回転減衰運動の調整
が可能となり、検出精度を高めるのに効果を発揮する。
【0164】(6) 必要最小限の実効電力を持つ検出
補助パルスを選択してステップモータに出力すること
で、回転検出の安定化を図ることが可能となり、検出補
助パルスによる電力の消費を防止することが出来る。
【0165】(実施例4)実施例2の回路上に、検出補
助パルスの出力を計数する検出補助パルス出力カウンタ
12を設けた。この様な構成とした電子時計は、周期的
にモータへの負荷トルクを生ずる輪列機構、例えば日付
表示板である日車の歯先に弾性的に躍制規正する躍制ば
ねを有するカレンダ付時計などに効果がある。
【0166】「日送り時に発生する負荷トルクのために
ロータの回転運動が鈍化する度合いが時間的に変化す
る」様な、周期的で長時間モータに負荷トルクが加わる
時計においても、負荷トルクが低下するまで検出補助パ
ルスを出力するような検出補助パルスの出力回数の管理
により、誤判定による補正駆動パルスの出力を回避で
き、消費電流の浪費を防止できる。
【0167】(実施例5)実施例1の回路上に、前回の
ステップ動作で得た検出回路6の出力結果に応じて、検
出補助パルスの出力開始タイミングを可変する検出補助
パルス出力タイミング生成回路13を設けた。この様な
ロータの回転検出を行う前に検出補助パルスを出力し、
更にそのパルス幅を可変するような構成とした電子時計
は、 (8) ロータの回転運動を増幅しやすいタイミングに
検出補助パルスの出力を合わせることができ、常に安定
した回転検出結果を維持することに効果的である。
【0168】(実施例6、実施例7、実施例8)実施例
1の回路上に、複数の主駆動パルス信号を生成する主駆
動パルス生成回路3を設け、(a)検出補助パルスを出
力するか否かを選択する検出補助パルス出力選択回路1
0や、(b)検出補助パルスのパルス幅を可変する検出
補助パルス幅可変回路11や、(c)検出補助パルスの
出力開始タイミングを可変する検出補助パルス出力タイ
ミング生成回路13を制御する方法として、主駆動パル
ス生成回路3の信号に対応させることで、 (9) 回路に付加する素子の数を少なくすることがで
き、回路のサイズをコンパクトにできる。
【0169】(実施例9)交番パルスは、ロータの回転
検出に必要な誘起電圧を高くする効果(パルスPaXに
よる)と、ロータの乱調(正規の静止角度をオーバーラ
ンして次の静止角度までロータが回転してしまう現象)
を防止するための制動に効果(パルスPaY)を発揮す
る。ロータの乱調は、モータの駆動電圧が高いとき(リ
チウム電池等の高い電圧を保持する電源)に発生する。
【0170】以上のように小型化や薄型化が進む現在の
ステップモータ部品において低消費電流化や高い検出精
度を要求するステップモータに対して、本発明の検出補
助パルスは、多大なる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のブロック図を示した説明
図である。
【図2】従来の補正駆動方式の一例を示した駆動電圧波
形図である。
【図3】主駆動パルス遮断後のステップモータの回転自
由減衰運動による電圧波形の一例を示した図である。
【図4】従来の補正駆動方式の他の一例を示した駆動電
圧波形図である。
【図5】検出パルス駆動中の駆動電流波形の一例を示し
た図である。
【図6】パルス幅と誘起電圧の関係を示した説明図であ
る。
【図7】(a)〜(e)は、本発明の実施例のロータの
動作原理を示した説明図である。
【図8】本発明の実施例の駆動パルスとロータの回転角
度の関係を示した図である。
【図9】本発明における第一実施例の駆動電圧波形を示
した図である。
【図10】本発明における主駆動パルス生成回路3の一
例を示す回路図である。
【図11】本発明における補正駆動パルス生成回路2の
一例を示す回路図である。
【図12】本発明における検出補助パルス生成回路1の
一例を示す回路図である。
【図13】本発明における駆動パルス選択回路4の一例
を示す回路図である。
【図14】本発明における駆動パルス選択回路4の入出
力信号を示したタイミングチャートである。
【図15】本発明における駆動回路5の一例を示す回路
図である。
【図16】本発明の実施例のコイルに流れる電流の経路
について示した図である。
【図17】本発明における検出回路6の一例を示す回路
図である。
【図18】本発明における駆動回路5と検出回路6の電
気的動作を示したタイミングチャートである。
【図19】本発明における第一実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図20】本発明の第二実施例のブロック図を示した説
明図である。
【図21】本発明における第二実施例の駆動電圧波形を
示した図である。
【図22】本発明における第二実施例で示した検出補助
パルス出力選択回路10の一例を示す回路図である。
【図23】本発明における第二実施例で示した検出補助
パルス出力選択回路10の電気的動作を示したタイミン
グチャートである。
【図24】本発明における第二実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図25】本発明の第三実施例のブロック図を示した説
明図である。
【図26】本発明における第三実施例の駆動電圧波形を
示した図である。
【図27】本発明における第三実施例で示した検出補助
パルス幅可変回路11の一例を示す回路図である。
【図28】本発明における第三実施例で示した検出補助
パルス幅可変回路11の電気的動作を示したタイミング
チャートである。
【図29】本発明における第三実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図30】本発明の第四実施例のブロック図を示した説
明図である。
【図31】本発明における第四実施例で示した検出補助
パルス出力カウンタ回路12の一例を示す回路図であ
る。
【図32】本発明における第四実施例で示した検出補助
パルス出力カウンタ回路12及び検出補助パルス出力選
択回路10の電気的動作を示したタイミングチャートで
ある。
【図33】本発明における第四実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図34】本発明の第五実施例のブロック図を示した説
明図である。
【図35】本発明における第五実施例の駆動電圧波形を
示した図である。
【図36】本発明における第五実施例で示した検出補助
パルス出力タイミング生成回路13の一例を示す回路図
である。
【図37】本発明における第五実施例で示した検出補助
パルス出力タイミング生成回路13の電気的動作を示し
たタイミングチャートである。
【図38】本発明における第五実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図39】本発明の第六実施例のブロック図を示した説
明図である。
【図40】本発明における第六実施例の駆動電圧波形を
示した図である。
【図41】本発明における第六実施例で示した検出補助
パルス出力選択回路10の一例を示す回路図である。
【図42】本発明における第六実施例で示した検出補助
パルス出力選択回路10の電気的動作を示したタイミン
グチャートである。
【図43】本発明における第六実施例で示した主駆動パ
ルス生成回路の一例を示す回路図である。
【図44】本発明における第六実施例で示した主駆動パ
ルス生成回路の一例を示す回路図である。
【図45】本発明における第六実施例で示した主駆動パ
ルス生成回路の電気的動作を示したタイミングチャート
である。
【図46】本発明における第六実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図47】本発明の第七実施例のブロック図を示した説
明図である。
【図48】本発明における第七実施例の駆動電圧波形を
示した図である。
【図49】本発明における第七実施例で示した検出補助
パルス幅可変回路11の一例を示す回路図である。
【図50】本発明における第七実施例で示した検出補助
パルス幅可変回路11の電気的動作を示したタイミング
チャートである。
【図51】本発明における第七実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図52】本発明の第八実施例のブロック図を示した説
明図である。
【図53】本発明における第八実施例の駆動電圧波形を
示した図である。
【図54】本発明における第八実施例で示した検出補助
パルス出力タイミング生成回路13の一例を示す回路図
である。
【図55】本発明における第八実施例で示した検出補助
パルス出力タイミング生成回路13の電気的動作を示し
たタイミングチャートである。
【図56】本発明における第八実施例で構成した回路の
動作を示したフローチャートである。
【図57】(a)〜(d)は、本発明における第九実施
例で示した交番パルスの構成例を示した駆動電圧波形で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−51111 (32)優先日 平成5年3月11日(1993.3.11) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−67127 (32)優先日 平成5年3月25日(1993.3.25) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−87660 (32)優先日 平成5年4月14日(1993.4.14) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−248204 (32)優先日 平成5年10月4日(1993.10.4) (33)優先権主張国 日本(JP) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04C 3/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振回路、分周回路、ロータ、ステータ、
    コイルよりなるステップモータを少なくとも有し、前記
    ステップモータの自由減衰運動により発生する誘起電圧
    によりロータの回転検出を行う電子時計において、 分周回路から入力したクロック信号を元に少なくとも1
    種類以上の主駆動パルス信号を生成して、駆動パルス選
    択回路に出力する主駆動パルス生成回路と、 分周回路から入力したクロック信号を元に主駆動パルス
    より長い補正駆動パルス信号を生成して、駆動パルス選
    択回路に出力する補正駆動パルス生成回路と、 分周回路から入力したクロック信号を元に少なくとも1
    つ以上の検出補助パルスを生成して、駆動パルス選択回
    路に出力する検出補助パルス生成回路と、 分周回路から入力したクロック信号を元に回路のスイッ
    チ切換をすることでステップモータの回転検出を行い、
    回転検出結果に応じた検出信号を生成して、駆動パルス
    選択回路に出力する検出回路と、 主駆動パルス信号と検出補助パルス信号、及び検出回路
    からの非回転検出信号に対応して出力する補正駆動パル
    ス信号とを選択的に駆動回路に出力する駆動パルス選択
    回路と、 駆動パルス選択回路から入力した主駆動パルス信号と検
    出補助パルス信号と補正駆動パルス信号を実効電力パル
    スに変換してステップモータに出力する駆動回路とを設
    け、 前記検出補助パルスは、ステップモータが1ステップ回
    転できない実効電力となる幅に設定され、前記主駆動パ
    ルス遮断後のロータ自由減衰運動中で、かつ前記検出回
    路による回転検出開始までの区間に出力するよう構成さ
    れたことを特徴とする電子時計。
  2. 【請求項2】前回のステップ動作でロータの回転結果に
    応じて生成した検出回路の検出信号と、 補正駆動パルス信号を合成した信号に対応して、検出補
    助パルス生成回路から入力した検出補助パルス信号を駆
    動パルス選択回路に出力するか否かを選択する検出補助
    パルス出力選択回路と、を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の電子時計。
  3. 【請求項3】検出補助パルスのパルス幅を可変するため
    に、検出回路の検出信号と補正駆動パルス信号を合成し
    た信号に応じて、分周回路から入力する少なくとも2種
    類以上のクロック信号を元に1つのクロック信号に選択
    して、検出補助パルス生成回路にクロック信号を出力す
    る検出補助パルス幅可変回路と、 検出補助パルス幅可変回路と分周回路からの入力するク
    ロック信号を元に検出補助パルス信号を生成する検出補
    助パルス生成回路と、を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の電子時計。
  4. 【請求項4】検出補助パルス出力選択回路から駆動パル
    ス選択回路に出力する検出補助パルス信号の出力回数を
    計時して、出力回数に応じて、検出補助パルス出力選択
    回路の出力選択動作を制御するカウンタ信号を検出補助
    パルス出力選択回路に出力する検出補助パルス出力カウ
    ンタを設けたことを特徴とする請求項2記載の電子時
    計。
  5. 【請求項5】分周回路からの入力するクロック信号を元
    に、前回のステップ動作でロータの回転検出結果に応じ
    て生成した検出回路の検出信号と、 補正駆動パルス信号を合成した信号に応じて、検出補助
    パルスの出力開始タイミングを可変するクロック信号を
    選択する検出補助パルス出力タイミング可変回路と、を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の電子時計。
  6. 【請求項6】主駆動パルス生成回路から入力した少なく
    とも1種類以上の信号に応じて、駆動パルス選択回路に
    検出補助パルス信号を出力するか否かを選択する検出補
    助パルス出力選択回路を設けたことを特徴とした請求項
    1記載の電子時計。
  7. 【請求項7】主駆動パルス生成回路から入力した少なく
    とも1種類以上の信号に応じて、検出補助パルス生成回
    路に出力するクロック信号を選択する検出補助パルス幅
    可変回路を設けたことを特徴とした請求項1記載の電子
    時計。
  8. 【請求項8】分周回路から入力するクロック信号を元
    に、主駆動パルス生成回路から入力した少なくとも1種
    類以上の信号に応じて、検出補助パルスの出力開始タイ
    ミングを可変するクロック信号を選択する検出補助パル
    ス出力タイミング可変回路を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の電子時計。
  9. 【請求項9】ステップモータに印加する検出補助パルス
    は、少なくとも1つ以上の交番パルスとしたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の
    電子時計。
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