JP3387676B2 - 前後両方向からの作業を可能にしたサブソイラ作業機および、これを用いた作業方法 - Google Patents

前後両方向からの作業を可能にしたサブソイラ作業機および、これを用いた作業方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は前後両方向からの作業を
可能にしたサブソイラ作業機、およびこれを用いた作業
方法に関し、さらに詳しくは、圃場の幅いっぱいに連続
した暗渠を形成することができる前後両方向からの作業
を可能にしたサブソイラ作業機、および作業方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】まず、本発明が生まれた背景は現在日本
農業がおかれた状況を考慮せずには説明することはでき
ないので、日本農業の実情から説明することにする。日
本農業を取り巻く環境は、食糧安保の必要性から自給自
足が不可欠とする立場が長年堅持されてきたのである
が、国際的な通商環境の変化によりその立場が壊れ始
め、今年調印したウルグァイ・ラウンドの取極めにより
毎年増加させつつ最低輸入量の米の輸入が義務付けられ
るに至り、ここに来て、戦後継続した農業政策の転換が
余儀なくされているのである。一昨年まで継続した減反
政策は、昨年(1993年)の前代未聞の凶作が原因し
て見直されるはめとなり、まず、67万ヘクタ−ルの減
反政策が、60万ヘクタ−ルに緩和させられ、40万ト
ンの増産を目指す政策が打ち出されたのはまだ耳に新し
いところである。
【0003】ところが、米の部分輸入がいよいよ開始さ
れることになり、さらには、1994年春までに今年緊
急輸入された外国産米が大幅な在庫となり、95年10
月には200万トン近い在庫が生じる見通しから、早く
も立案から半年で、再び減反強化に政策を転換すること
が余儀なくされているのが現実である。しかしながら、
米余り現象が生じても国際的な公約であるミニマムアク
セスは実行しなければならず、輸入量を抑えることがで
きないことから、再び、減反政策を強化して生産量を抑
制すると云ったに農政によって乗り切ろうとしているの
が日本の農業政策である。これは農政ではなノ−政
(策)であり、猫の目政策であって、極端な言い方をす
れば、米が余れば米の生産を抑制し、足りなくなれば米
作りを奨励するといった素人政策である。米が不足すれ
ば奨励金をばらまき、余ればこれまた奨励金により休耕
させるといった手法しか打ち出せず、いずれにしても、
これらの政策は多額な補助金によって運営されているた
め、生産者の多くは勤労意欲を失ってしまい、日本農業
は将来性のまったくない産業に落ちぶれて、その結果、
毎年の新規就労者が二千人を割り込む状態に陥り、後継
者がいない産業としての農業分野の存亡を危惧する局面
に追い込まれているのである。このような事態に陥った
責任は意識の発展、改革のない農業従事者にもあるが農
業政策を立案、実行農政の担当者のも大きな責任があ
る。これらの農業政策の立案のほとんどは机上の論理だ
けで、わが国の農業の実態を把握していない官僚達によ
り決定されている。減反政策や、転換政策はいとも簡単
に決められ、「田」から「畑」への転換は「田」の字に
「火」をつけるだけでいとも簡単に「畑」に転換される
と机上では考えられているようである。
【0004】しかしながら、田から畑への転換作業は、
「田」の字に「火」を付けるだけの簡単な作業ではな
く、極めて困難であり、机の上で考えられているような
わけには行かないのである。一旦転換された畑を水田に
再び転換することは極めて困難であることから、その転
換作業は慎重に行う必要がある。
【0005】よしんば、水田を畑作に転換するにしても
その転換作業自体は簡単なものではなく、土壌構造を十
分に認識した後でないと畑作に適した圃場に転換するこ
とはできない。一般に、畑作に適した圃場の断面的構造
は、最も表面に作土層があり、その下層に耕盤層があっ
て、さらに、その下層に水分をまったく通さない心土層
の三層により構成されている。作物の生育には、作土層
が常に適度の水分を含んでいて、しかも十分な深さがあ
ることが理想的である。
【0006】米の減反政策により実施される水田から畑
圃場への転換作業は多くの問題があること想像に難くな
いところであり、畑作物は水稲と異なり浸水すると大き
な打撃を受けるため、転換された畑圃場は作土の表面水
を確実に排除できる構造のものでなければならない。と
ころが、水田とくに重粘土壌の水田にあっては、大型ト
ラクタの使用による踏圧や、代かきによって心土層が固
結し、通気性、透水性、保水性等の土壌物性が不良にな
り、また、毎年繰り返されるロータリ耕によって、作土
層が浅くなり、その下層に難透水層である耕盤層が形成
される。
【0007】耕盤層の下側に暗渠を設けたものであって
も、多量の降雨があると地表の作土層には、停滞水を生
じて過湿状態になり、いわゆる泥濘状態になってしま
い、また逆に、長期間降雨がないと耕盤層が作土層から
下の下層部分の水分の吸い上げを阻害してしまい、作土
層だけが乾燥状態になっていわゆる旱魃を生じることが
ある。
【0008】従って、上述のような水田を畑圃場に転換
する場合には、透水性や保水性を不良にしている耕盤層
を破壊すると共に、さらに、その下の心土層を膨軟状態
にすることによって土壌の通気性、透水性を改良し、作
土層の深さを畑作物に望ましいもの、例えば、20〜3
0cm以上にすることが必要である。
【0009】このような見地から、従来では水田を畑圃
場に転換するには、心土破砕機で耕盤層を破壊すると共
に、心土層を膨軟にし、その後プラウで作土を耕起反転
する方法、あるいは心土耕プラウで作土層と耕盤層を一
緒に耕起反転すると共に、心土層を膨軟にする方法が採
用されている。
【0010】また、作土層の表面水の排除を良好にする
ため、既設の暗渠と直交してトレンチャで深さ50cm
〜60cmの溝を掘り、人力で籾殻をその溝に投入し、
圃場の透水性を改良する方法も行われている。また、弾
丸暗渠掘削機の上部に籾殻入れホッパを取り付け、トラ
クタのPTO駆動によるブローワとの組合わせによっ
て、ホッパ内の籾殻を強制的に弾丸暗渠のり柱通過跡溝
に吹き込んで充填する籾殻充填弾丸暗渠施工機も知られ
ている。
【0011】何れにしても、心土層を破砕するにはサブ
ソイラ作業機が必要であり、一般にサブソイラ作業機
(図11)を用いた心土破砕作業では、トラクタにより
前記サブソイラ作業機を牽引して作業を行うのであっ
て、圃場の中央部分においては何らの支障なく作業を行
うことができるのであるが、その作業域の両端部にはト
ラクタが作業方向を転換するためのスペ−ス、いわゆ
る、枕地mが必要になり、その部分には心土破砕作業を
施すことができない。さらに詳しく説明すると、能率的
に作業を行うには、大型のトラクタを用いることが好ま
しいのであるが、トラクタの大きさに比例して幅広い枕
地mが必要になる。この未耕地である枕地部分の心土破
砕を行うために枕地mのみを対象とした処理作業が不可
決である。
【0012】このような作業は心土破砕作業の場合には
さほど問題にはならないが、水田を畑に転換する場合
や、湿田の水分を除去するための暗渠の形成を目的とし
た作業では問題が生じる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、図13に示
されているように、サブソイラ作業機は一般的にトラク
タにより牽引されて使用されるので、圃場の両端に沿っ
てトラクタの回行に必要な空地、いわゆる枕地mが必要
になり、その幅に対応する分だけ暗渠が形成されないこ
とになる。例え、枕地mに対してサブソイラ作業機を用
いた作業を施しても、形成される暗渠の方向が圃場中央
部分における工程において形成された暗渠と連続するも
のではなく、その暗渠と異なり、直行する状態になるの
で、圃場の両側に存在する明渠に通じる暗渠を形成する
ことができず、十分、確実な排水を行うことができない
ので、水分除去の目的を達成することができない。そこ
で本発明は、国策である水田から畑作圃場への転換を確
実に、かつ容易に行うことができようにすることが食糧
政策にも合致して農業を将来ある産業にすることができ
るようにするため創案されたもので、一方向に連続した
暗渠を形成するのに適したサブソイラ作業機と、これを
用いた作業方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、作業機を構成
する作業機フレ−ムに対して、ナイフの上端部を取付け
て構成したサブソイラ作業機において、作業機はビ−ム
を取り付ける本体フレ−ムと、この本体フレ−ムに対し
て着脱自在になっている装着フレ−ムとを備え、前記装
着フレ−ムは作業幅方向の中央部にアッパリンクを取り
付けるマストをもち、さらに、ロアリンクを取り付ける
着脱自在のクロスシャフトを取り付けるための支持部が
形成されていて、前記本体フレ−ムの前、後何れの方向
からも前記装着フレ−ムを取り付け、取り付けピンなど
の取り付け手段により一体かできるように構成されたこ
とを特徴とする両方向からの作業を可能にしたサブソイ
ラ作業機であり、また、装着フレ−ムと本体フレ−ムと
の結合に用いる取付ピンを油圧シリンダにより駆動され
るピストンロッドにより構成したことを特徴とする両方
向からの作業を可能にしたサブソイラ作業機であって、
さらには、圃場中央領域では作業機を牽引して作業を行
い、畦際近くから畦際に至る領域においては、サブソイ
ラ作業機のビ−ムを土中に残して一旦装着フレ−ムを本
体フレ−ムから外し、作業機に対するトラクタの装着位
置を交換して、再び、本体フレ−ムに対して装着フレ−
ムを装着して、牽引とは逆に作業機を押しながら作業を
行うことを特徴とする両方向からの作業を可能にしたサ
ブソイラ作業機を用いた作業方法である。
【0015】
【作用】本発明によるサブソイラ作業機は、トラクタに
より牽引して作業を行うことはもちろんであるが、枕地
に相当する場所においては作業機のうち、ビ−ム部分を
もつ本体フレ−ムを残して、3点リンクヒッチにより支
持されている装着フレ−ムを一旦前記本体フレ−ムから
離し、この本体フレ−ムに対するトラクタの連結方向を
反転交換し、トラクタにより前記作業方向とは逆に作業
機全体を押しながら作業を行うので圃場全体にわたって
連続した暗渠を形成することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付した図1ない
し、図13に沿って説明する。まず、符号10はトラク
タ全体を示し、このトラクタ10はアッパリンク11
U,ロアリンク11Lによって構成される3点リンクヒ
ッチ11をもち、この3点リンクヒッチ11は、サブソ
イラ作業機20(以下、作業機と略称する)の装着フレ
−ム30に対して取り付けられるものであり、この装着
フレ−ム30が前記作業機20の本体フレ−ム40に対
して一体的に取り付けることができるものになってい
る。
【0017】次に、装着フレ−ム30は作業幅方向に沿
った2本の横フレ−ム31をもち、この横フレ−ム31
の上面には基盤34が固定されて横フレ−ムの間隔を保
持しており、さらに、横フレ−ム31、31の中央部分
には、両側縁に垂直方向に起立しているフランジ32、
32が適当な間隔で作業進行方向に並んで形成された上
台33が固定されており、前記フランジ32、32の上
縁ほぼ中央部には後で説明する連結ピンを収容する凹溝
部32Aが形成されている。
【0018】この上台33の作業幅の中央部にはマスト
35が立設されており、その上端部はトラクタ寄りの前
傾状態で起立しており、このマスト35に前記アッパリ
ンクリンク11Uが装着されるようになっている。この
マスト35が起立している上台33の前端部はエプロン
部33Aになっていて、横フレ−ム31、31を挟んで
その下側に位置し、作業方向に延びる下台36に対して
固定することができるようになっている。この下台36
は前記上台33に対してボルト固定されるもので、一対
のアングル型の部材36A、36Aが間隔をおいて配置
され、これらが上台33とそのフランジ36B、36B
に対して固定されている。
【0019】この下台36の両側面には、作業幅方向に
沿って配置されるクロスシャフトの両端部を受ける一対
のクロスシャフト受け37が固定されていて、その先端
部には下側が開放されている半円形の切欠溝37Aが形
成されている。また、この下台36の後端部(作業進行
方向の後ろ)には後で説明を加える本体フレ−ム40に
対して嵌めこまれる挿入部38が前記下台36に対して
一体的に形成されていて、この挿入部38には取付けピ
ンを挿入するピン窓38Aが穿けられて装着フレ−ム3
0を構成している。また、前記マスト35には後で説明
するクロスシャフト50を一旦支持する支持ア−ム39
がトラクタ側に張り出して設けてあり、この支持ア−ム
39にはフック39Aがあって、このフック39Aによ
り起立状態におかれたクロスシャフト50を引っかけて
支持することができようになっている。
【0020】そして、装着フレ−ム30は本体フレ−ム
40に対して着脱することができるもので、この本体フ
レ−ム40は前後対称形であり、基盤41の両側にリブ
状の側壁42、42が形成され、これらの側壁42、4
2の端部は作業方向に沿って前記基盤41より作業進行
方向に沿って長く張り出して張り出し片42A、42A
になっており、これらの張り出し片42A、42Aは前
記上台33に対して被さるような状態になることができ
るようになっている。この張り出し片42A、42Aに
は両者の間を貫く状態で係止シャフト43が渡され、そ
の両端部は張り出し片42A、42Aに対して固定され
ている。
【0021】さらに、前記基盤41の下側にはスペ−サ
45を介在して一対の下部フレ−ム46、46が取り付
けられており、これらの下部フレ−ム46、46は左右
対称形であり、断面視上アングル形をしていて、フラン
ジ部46A、46Aが外側に位置して、アングル形のフ
ラットな面側が内側を向き、両下部フレ−ム46、46
の間には前記一対の挿入部38が挿入される空間46X
が形成されている。さらに、前記スペ−サ45により囲
まれて形成された空間にはサブソイラのビ−ム47が挿
入され、前記下部フレ−ム46を貫く固定ピン48によ
り固定されている。
【0022】そして、前記装着フレ−ム30のトラクタ
寄り端部には、言い換えると。前記クロスシャフト受け
37にはトラクタが備えるロアリンク11Lを装着する
ためのクロスシャフト50の端部が取り付けられるので
あって、そのクロスシャフト50は平面視ほぼ門型をし
ており、幅部材51はその両端部に高さ部材52をも
ち、この高さ部材52は幅部材51と直交せずにやや台
形状に交差している。
【0023】さらに、高さ部材52は外側に向け突出し
たロアリンク受けピン53をもち、このロアリンク受け
ピン53は当然のことながらロアリンク11Lの孔に挿
入することができる挿入部53Aをもち、この挿入部5
3Aはこれよりやや太くなった部分53Bがあり、この
部分にフランジ状の係止板54が取り付けられている。
この係止板54は周縁に一か所フック54Aが形成され
ていて、このフック54Aは前記クロスシャフト50を
回転させて起立状態にしたとき、やや後ろ側に傾いて、
クロスシャフト受け37に設けてある係止ピン37Bを
捉えることができるようになっている。
【0024】係止板54は前記フック54Aが係止ピン
37Bを捉えることでクロスシャフト受け37の切欠溝
37Aから前記クロスシャフト50が脱落することがな
いようにクロスシャフト50を支持しており、前記フッ
ク54Aが係止ピン37Aから解放されることでクロス
シャフト50をクロスシャフト受け37から取り外すこ
とが可能になっている。
【0025】そして、トラクタ10が備えるアッパリン
ク11Uはマスト35に、ロアリンク11Lはその眼鏡
孔部にクロスシャフト50の挿入部53Aが差し込まれ
ることで取り付けらるのであって、ロアリンク50をリ
フトして、支持部37に形成してある切欠溝37A中に
前記挿入部53Aが導き入れ、その後係止板54を回転
させてフック54Aによりクロスシャフト受け37に形
成してある係止ピン37Bを捉えさせることで、装着フ
レ−ム30とトラクタのもつ3点リンクヒッチとを一体
化する。そして、少しく(トラクタを)バックさせるこ
とで装着フレ−ム30の挿入部38を本体フレ−ム40
の下台46の空間46Xに誘い入れて両者の(ピン孔3
8Aと下台46の)孔に取り付けピンを挿入して両者を
一体化する。
【0026】言い換えると、装着フレ−ム30を本体フ
レ−ム40に対して一体化するのであって、本体フレ−
ム40を形成する下台46に形成されている空間46X
の中に装着フレ−ム30がもつ挿入部38が差し入れら
れているので、そのピン孔38Aと、下部フレ−ム46
に形成してある窓孔46Aの間に取付ピン49を挿通し
て両者を固定する。この取付ピン49の脱着は手動形式
によれば構成が最も簡単になるが、装着フレ−ム30
と、本体フレ−ム40との解除、結合を行う形式は手動
ばかりでなく、前記取付ピン49に代えて油圧シリンダ
60を用い、そのピストンロッド61を取付ピン49に
置き換えて、ピストンロッド61を油圧シリンダ60に
圧油を供給することで伸縮させて両者の結合、分離を行
う形式にすることもでき、このようにすることで装着フ
レ−ム30の本体フレ−ム40への装着、離脱作業をト
ラクタに乗ったまま自動的な作業として行うことが可能
になる。
【0027】次に、本発明の両方向作業を可能にしたサ
ブソイラ作業機を用いた作業について説明する。まず圃
場における作業のうち、圃場中央部においては従来知ら
れているようにトラクタ10により作業機を牽引するこ
とで所期の作業を行うのであるが(図12における牽引
作業領域K)、圃場の枕地mに相当する部分に至ってか
ら、トラクタ10に装着されている装着フレ−ム30を
本体フレ−ム40から一旦分離し、トラクタ10を装着
フレ−ム30と共に、本体フレ−ム40の反対側、言い
換えると、今まで作業を進行してきた本体フレ−ム40
の後ろ側に移動させ、トラクタ10の後ろ前を交換して
3点リンクヒッチ11に連結してある装着フレ−ム30
を本体フレ−ム40に装着する。すなわち、前記牽引作
業領域Kとは逆に連結する。この分離作業は、取付ピン
49を抜き取った後、トラクタがもつリフト機構にとり
ダウンさせることで挿入部38を本体フレ−ム40の空
間46Xから脱出させて行う。両者の結合はこれと逆の
作業により行う。
【0028】そして、トラクタ10を逆走させる状態、
バックさせる状態で走らせて作業機を押しながらビ−ム
47により心土破砕を行い耕耘作業を進行する(図1
3)。これにより、ビ−ム47によって形成された暗渠
1 に連続して、枕地mにおける暗渠T2 とが連続した
状態により形成される。すなわち、明渠Mに連通する暗
渠Mを形成することができ、圃場の排水を確実に行うこ
とが可能である。これは、サブソイラ作業において、ビ
−ム47を残した状態で、言い換えると、ビ−ムは作業
状態のまま土の中に残した状態でトラクタ10の装着位
置を変換するので、暗渠が形成途中において不連続状態
になることがない。
【0029】そして、枕地mにおける暗渠T2 形成が終
了して、その暗渠T2 が明渠Nまで通じた後、再び、ト
ラクタ10と共に、装着フレ−ム30を本体フレ−ム4
0から分離し、トラクタ10を本体フレ−ム40の前作
業状態とは反対側に装着して、今度は牽引しながら暗渠
1 の形成作業、言い換えると、心土破砕作業を続行す
る。
【0030】この場合において、暗渠T1 を形成し終っ
た状態から、隣り合った領域に作業対象を移動させて作
業を開始するのであるが、作業開始状態ではトラクタ1
0に作業機を(装着フレ−ム30を介して本体フレ−ム
40を一体化したもの)装着した状態で一旦畦際までト
ラクタを後退させ、ビ−ム47を畦の際に降ろし、作業
を開始すると、畦際から暗渠が形成されることになり、
明渠Nに通じない端部をもつ暗渠が形成されるが、前述
のように他端部は明渠に通じさせることができる。
【0031】この作業におけるトラクタ10は前進後進
の両方向の作業に適したものが好ましいが、車輪型のト
ラクタを用いてもその作業を行うことはできる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の前後両方向作業を可能にしたサブソイラ作業機ならび
に、これを用いた作業方法によれば、まず、ビ−ムをも
つ本体フレ−ムに対してトラクタの備える3点リンクヒ
ッチを介して装着されている装着フレ−ムを着脱自在と
して構成し、本体フレ−ムの前後いずれの方向からもこ
れに装着フレ−ムを一体化することができるので、圃場
中央部の領域ではトラクタにより作業機を牽引して作業
を行うことができ、畦際近くから畦際まではビ−ムを土
に残したまま本体フレ−ムから装着フレ−ムを外して、
本体フレ−ムの反対側からトラクタに装着されている装
着フレ−ムを装着して、今度は牽引ではなく押しながら
作業をするので、サブソイラによる作業は畦際まで連続
して暗渠を形成することができる。
【0033】また、本発明の作業方法によれば、ビ−ム
を地中に残したままトラクタの装着方向を交換するだけ
で、牽引作業から押す作業に切り換えることができるの
で、牽引作業により形成した暗渠に確実に連続した暗渠
を形成することができ、これにより水田圃場の水分除去
を促進して畑作転換を効率よく図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作業機の作業状態を合わせ示す側面
図である。
【図2】 本発明の作業機の異なった作業態様を合わせ
示す側面図である。
【図3】 装着フレ−ムと本体フレ−ムとの側面図であ
る。
【図4】 装着フレ−ムと本体フレ−ムとの斜面図であ
る。
【図5】 装着フレ−ムの挿入部と下台の空間との関係
を示す断面図である。
【図6】 マストを含む上台の側面図である。
【図7】 マストを含む上台の平面図である。
【図8】 本体フレ−ムの上部を示す側面図である。
【図9】 本体フレ−ムの上部を示す平面図である。
【図10】 クロスシャフトの正面図である。
【図11】 クロスシャフトの側面図である。
【図12】 作業対象圃場における本発明の作業機の側
面図である。
【図13】 作業対象圃場における本発明の他の態様で
の作業機の側面図である。
【図14】 従来の作業機での作業を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 トラクタ 11 3点リンクヒッチ 12 20 作業機 30 装着フレ−ム 31 横フレ−ム 32 フランジ 32A 凹溝部 33 上台 33A エプロン部 34 基盤 35 マスト 36 下台 36A アングル型の部材 36B フランジ 37 クロスシャフト 37A 切欠溝 37B 係止ピン 38 嵌込部 38A ピン孔 39 支持ア−ム 39A フック 40 本体フレ−ム 41 基盤 42 側壁 43 係止シャフト 45 スペ−サ 46 下部フレ−ム 46A フランジ部 46X 空間 47 ビ−ム 48 固定ピン 49 取り付けピン 50 クロスシャフト 51 幅部材 52 高さ部材 53 ロアリンク受けピン 53A 挿入部 53B 太い部分 54 係止板 54A フック

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機を構成する作業機フレ−ムに対し
    て、ナイフの上端部を取付けて構成したサブソイラ作業
    機において、 作業機はビ−ムを取り付ける本体フレ−ムと、この本体
    フレ−ムに対して着脱自在になっている装着フレ−ムと
    を備え、前記装着フレ−ムは作業幅方向の中央部にアッ
    パリンクを取り付けるマストをもち、さらに、ロアリン
    クを取り付ける着脱自在のクロスシャフトを取り付ける
    ための支持部が形成されていて、前記本体フレ−ムの
    前、後何れの方向からも前記装着フレ−ムを取り付け、
    取り付けピンなどの取り付け手段により一体かできるよ
    うに構成されたことを特徴とする前後両方向からの作業
    を可能にしたサブソイラ作業機。
  2. 【請求項2】 装着フレ−ムと本体フレ−ムとの結合に
    用いる取付ピンを油圧シリンダにより駆動されるピスト
    ンロッドにより構成したことを特徴とする請求項1記載
    の前後両方向からの作業を可能にしたサブソイラ作業
    機。
  3. 【請求項3】圃場中央領域では作業機を牽引して作業を
    行い、畦際近くから畦際に至る領域においては、サブソ
    イラ作業機のビ−ムを土中に残して一旦装着フレ−ムを
    本体フレ−ムから外し、作業機に対するトラクタの装着
    位置を交換して、再び、本体フレ−ムに対して装着フレ
    −ムを装着して、牽引とは逆に作業機を押しながら作業
    を行うことを特徴とする前後両方向からの作業を可能に
    したサブソイラ作業機を用いた作業方法。
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