JP2014054194A - 砕土鎮圧用ローラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】砕土鎮圧用ローラ装置において、バーがローラとともに回転を続けることを防止し、ローラ内部に侵入する土塊を小さく破壊する機能を持続的に十分発揮させる。
【解決手段】ローラ38の左右の円形端板49の内側において、回転しないように静置された左右のローラ支持軸37には、それぞれベアリング57を介して左右のバー支持用ブラケット54が回転可能に取り付けられており、砕土バー39は、バー支持用ブラケット54に固定され、ローラ38内において左右に延びるように設けられており、左右のローラ支持軸37には、砕土バー39の長手方向の範囲内の位置に、回転阻止板61が突出するように固定されており、回転阻止板61に、ローラ支持軸37に対して回転可能な砕土バー39が、衝突して回転が阻止される。
【選択図】図6

Description

本発明は、圃場において収穫後の耕起等で、雑草や切り株等の残渣有機物と土壌との混和を促進する粗耕起作業機のような農作業機に設けられる砕土鎮圧用ローラ装置に関する。
粗耕起(あらこうき)とは粗起こしともいい、作物栽培に必要な土壌の耕耘整地における第一段階の耕起のことである。粗耕起は、土壌の土塊をこぶし大に耕起して、圃場全体の土壌を膨軟にして乾燥させ、また、土壌間の空隙が大きくさせることで、透排水性が向上し、土壌深部まで空気が入り有機物の分解を早めることができ、次回収穫時の養分を増加させることができる。
従来、土中に残渣物や有機物を循環還元し、粗起こしのための粗耕起作業機として使用されるプラウ作業機が知られている(特許文献1参照)。しかし、プラウ作業機は、作土層を完全に反転させて有機物を土中に還元する反転耕起作業機であり、反転作業後に均平作業機等、別の作業機を用いて、再度土壌の砕土、均平が必要となっている。
また、粗耕起の作業機として、サブソイラ作業機は知られている(特許文献2参照)。サブソイラ作業機は、深い位置の心土層を破砕するナイフ前縁に沿って摩擦減少部材を取付け、トラクタに加わる負荷を減少させる効果を有する。
しかしながら、サブソイラ作業機は、その摩擦減少部材の長さが長いため、作業速度が速いと、土を移動、反転、放擲すると上方に土が舞い上がり、うまく側方に落ちず、ばらばらに落ちてくるので、秩序無く土が移動してしまう。
上記粗耕起作業機として使用されるプラウ作業機やサブソイラ作業機等の農作業機で粗耕起した圃場表面は、凹凸や大きな土塊が残る状態となるので、通常、これらの農作業機では、粗耕起してから、プラウ作業機では、別途、均平作業機等に装着した砕土鎮圧用のローラによって、サブソイラ作業機ではその後部に装着した砕土鎮圧用のローラによって、耕起された圃場表面を均平する(土の表面をならす)とともに、土塊等を砕き、砕土する作業を行う。
ところで、粗耕起作業を行う農作業機に、砕土鎮圧用のローラを取付けてトラクタによって牽引すると、土壌や土質にもよるが、ローラ内に土塊が入り込み、土塊を粉砕できないばかりか、作業の終了までその土塊がローラから外に排出されず、時間とともにローラの重量が増大してしまい、さらに牽引力が必要となり作業効率が低下してしまうという問題あった。
そこで、本出願人は、特に、このローラ内の入り込む土塊による問題が生じないようにすることを課題として、作業機を構成する前フレームと後フレームと、前フレーム及び後フレームのそれぞれに固定された複数のビームと、該複数のビームにそれぞれ取付けられた掘削反転放擲ユニットと、後フレームの後部に取り付けられた砕土鎮圧用のローラと、ローラ内にローラとは独立して回転する砕土用のバーと、を備えた粗耕起作業機を提案した(特許文献3参照)。
特許第3306141号公報 特許第3387736号公報 特開2010−94036号公報
上記特許文献3に記載の砕土鎮圧用のローラは、ローラ内側において、ローラの中心に設けられ粗耕起作業機牽引時に回転するシャフトに、ベアリングユニットを介して、ブラケットを枢着し、このブラケットの下端に、砕土用のバーを作業進行方向に直交する方向にローラの左右のプレートの間に延びるように設け、このバーは、粗耕起作業機牽引時のローラの回転にかかわりなく、ローラとともに回転せず、ローラ内部に侵入する土塊を小さく破壊するような構成とした。
しかしながら、特許文献3に記載の砕土鎮圧用のローラを、実際、圃場、特に粘りけのある土を有する圃場で使用すると、土塊がローラとバーの間に挟まったりすること等が原因で、バーはローラとともに回転を続けてしまい、ローラ内部に侵入する土塊を小さく破壊する、という効果が持続的に十分発揮させることができないことが生じる。
本発明は、上記特許文献3に記載の発明の砕土鎮圧用のローラにおいて、砕土用のバーがローラとともに回転をし続けることを防止し、ローラ内部に侵入する土塊を小さく破壊する、という機能を持続的に十分発揮させるようにした砕土鎮圧用ローラ装置を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、左右の支持プレート、左右のローラ支持軸、砕土鎮圧用のローラ及び砕土バーを備え、トラクタで牽引される農作業機のフレームに装着される砕土鎮圧用ローラ装置であって、左右の支持プレートは、それぞれ農作業機のフレームに取り付けられており、ローラは、左右の円形端板を備え、全体として円筒の篭状に形成されており、左右の円形端板は、左右の支持プレートにそれぞれ固定された左右のローラ支持軸に回転可能に取り付けられており、左右のローラ支持軸には、それぞれ左右の円形端板の内側において、左右のバー支持用ブラケットが回転可能に取り付けられており、砕土バーは、その左右の端部が左右のバー支持用ブラケットに固定され、ローラ内において左右に延びるように設けられており、左右のローラ支持軸には、砕土バーの長手方向の範囲内の位置に、回転阻止板が突出するように固定されており、該回転阻止板に、ローラ支持軸に対して回転可能な砕土バーが、衝突して回転が阻止される構成であることを特徴とする砕土鎮圧用ローラ装置を提供する。
ローラは、左右の円形端板の間に間隔をおいて左右の円形端板と同心的に配置されたドーナッツ状の中間板を備えており、左右の円形端板と中間板には、複数の杆材が螺旋状に緩やかに巻きつけられて固定されている構成としてもよい。
左右の支持プレートは、左右水平方向に延びる杆材であるローラフレームの左右端部に固定され、該ローラフレームは、農作業機のフレームに取り付けられている構成としてもよい。
農作業機はサブソイラ作業機であり、農作業機のフレームとして、 左右水平方向に延びる前フレーム及び後フレームを備え、前フレーム及び後フレームは、それぞれサブソイラが左右水平方向に間隔をおいて取り付けられている構成としてもよい。
農作業機は、均平板を備えた均平作業機又はプラウ作業機であってもよい。
本発明に係る砕土鎮圧用ローラ装置は、砕土バーの長手方向の範囲内に、回転阻止規板が、静止したローラ支持軸に固定して設けられているので、土塊がローラと砕土バーの間に挟まったりすること等が原因で、砕土バーはローラとともに回転を続けようとしても、砕土バーが回転阻止板に衝突してその回転が阻止される。
そのために、砕土鎮圧用ローラ装置は、ローラ内に侵入した土塊を、ローラの回転とともに回転させ、砕土バーに衝突させて土塊を砕いて小さくする機能を持続的に十分に発揮することが可能となる。
本発明に係る砕土鎮圧用ローラ装置の実施例を説明する図であり、この実施例の砕土鎮圧用ローラ装置を装着した農作業機として、サブソイラ作業機を説明する斜視図である。 上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置を装着した農作業機として、サブソイラ作業機を説明する平面図である。 上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置を装着した農作業機として、サブソイラ作業機を説明する側面図である。 上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置を装着した農作業機として、サブソイラ作業機を説明する作業進行方向の前方から見た図である。 上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置を装着した農作業機として、サブソイラ作業機を説明する作業進行方向の後方斜め上から見た図である。 上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置の要部(ローラ及びローラ内の砕土バーの構成)を示す図である。 上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置の要部(支持プレート及びローラ支持軸の構成)を示し、図6のA−Aから見た側面図である。 上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置の要部(ローラ及びローラ内の砕土バーの構成)を示し、図6のB−B断面図である。
本発明に係る砕土鎮圧用ローラ装置を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
図1〜図8は、本発明に係る砕土鎮圧用ローラ装置の実施例を説明する図である。この砕土鎮圧用ローラ装置の実施例は、農作業機の一例であるサブソイラ作業機に装着した構成において説明する。
本明細書では、左右は、農作業機の作業時の進行方向に向かって左側右側(左右方向は農作業機の作業時の進行方向に直交する方向)とし、前後(前方及び後方)は、農作業機の作業時の進行方向に向かって前後(前方及び後方)であるものとする。
(全体構成)
本発明に係る実施例の砕土鎮圧用ローラ装置1を装着した農作業機2は、サブソイラ作業機であり、トラクタ(図示せず)に3点ヒッチリンク機構によって連結され牽引されて使用される。
農作業機2は、主な構成要素として、図1〜図5に示すように、前方フレーム3及び後方フレーム4と、左右のサイドプレート7と、左右の連結プレート9と、マスト10と、左右のロアリンク支持ブラケット11と、複数の前方サブソイラ12及び後方サブソイラ13と、右側規制側板17と、左側規制側板18と、左右の連結フレーム20と、砕土鎮圧用ローラ装置1と、を備えている。
前方フレーム3及び後方フレーム4は、それぞれ左右方向に向けて水平に配置されており、それぞれ左右の端部には取付板8が固定されている。前方フレーム3は、後方フレーム4よりも作業進行方向において前方に配置されている。
左右のサイドプレート7は、それぞれ前方フレーム3と後方フレーム4を結合するように前後方向に向けて配置されており、それぞれ前端は取付板8に締結することで前方フレーム3に固定されており、後端は取付板8に締結することで後方フレーム4に固定されている。
後方フレーム4には、その左右において、前後方向に伸びる左右の連結プレート9の後端が溶着されている。この連結プレート9の前端は、後記する一対のロアリンク支持ブラケット11の一方に締結することで後方フレーム4に固定されている。
図1〜図5に示すように、マスト10は、一対のマストブラケット21と、一対のマストブラケット21の上端の間に挿通されたアッパーリンク用のヒッチピン22と、一対のマストブラケット21の後部の間に固定された取付軸23と、を備えている。
一対のマストブラケット21の取付軸23には、前後方向に延びる支持杆24の前端が取り付けられており、支持杆24の後端は後方フレーム4に結合されている。これにより、マスト10は、前方フレーム3、後方フレーム4及び支持杆24によって強固に支持されている。マスト10のヒッチピン22には、トラクタに連結する3点ヒッチリンク機構のアッパーリンク(図示せず)が結合され、トラクタに連結される。
図1及び図2に示すように、左右の一対のロアリンク支持ブラケット11は、その上端は、左右のサイドプレート7の内側において、互いに横幅方向に間隔をおいて前方フレーム3に結合されている。一対のロアリンク支持ブラケット11の下部に支持片28を介してロアリンク用のヒッチピン27が設けられ、ヒッチピン27によって、3点ヒッチリンク機構のロアリンクに結合されて、農作業機2はトラクタに連結される。左右の支持片28の間には、結合ロッド29が固定されている。
図1〜5に示すように、前方フレーム3及び後方フレーム4には、それぞれ複数の前方サブソイラ12及び後方サブソイラ13が、左右方向に間隔をおいて上端が固定されて下方に向けて設けられている。図1、図2、図4及び図5に示すように、複数の前方サブソイラ12と複数の後方サブソイラ13は、互いに左右方向にずれて配置されている。
要するに、前方から見て、複数の前方サブソイラ12の互いの左右方向における間に位置するように、複数の後方サブソイラ13が配置されており、全体として平面視で千鳥状に配置されている。前方サブソイラ12及び後方サブソイラ13は、それぞれビーム14と、ビーム14に下方から順次取り付けられているチゼル15及び撥土板16を備えている。
前方サブソイラ12の撥土板16は、上方に向かうに従って右側に捻られるように形成されており、放擲される土の量が右側により多くなるから、右側の規制側板17は、前方フレーム3の右端に近接してその後方に設ける。
後方サブソイラ13の撥土板16は、上方に向かうに従って左側に捻られるように形成されており、放擲される土の量が左側により多くなるから、左側の規制側板18は、後方フレーム4に左端に近接してその後方に設ける。
後方フレーム4の左右には、それぞれ左右の連結フレーム20を固定するための左右の取付ブラケット31の前端が溶着されている。左右の取付ブラケット31の後部には、それぞれ左右の連結フレーム20の前端が締結されて固定されている。
図1、図2、図3、図6に示すように、左右の連結フレーム20の後端には、それぞれ後記するローラフレーム35を支持する左右の支持部材32が固定されている。左右の支持部材32は、一対の支持板から成り、連結フレーム20の後端を挟持するようにして締結されている。
(砕土鎮圧用ローラ装置)
砕土鎮圧用ローラ装置1は、図1〜図6等に示すように、主な構成要素として、ローラフレーム35と、左右の支持プレート36と、左右のローラ支持軸37と、ローラ38と、砕土バー39と、を備えている。
ローラフレーム35は、左右水平方向に延びるパイプ状のフレームであり、左右の連結プレート20の後端に固定された左右の支持部材32の下端に固定されている。左右の支持プレート36は、それぞれその上端部がローラフレーム35の左右の端部に固定されている。
左右の支持プレート36の下端部には、図6及び図7に示すように、切欠孔42が形成されている。左右のローラ支持軸37は、それぞれ左右の支持プレート36に、その外端部が取付具43によって固定されている。取付具43は、平面視で矩形の取付板44と、取付板44に貫通するように固定されたスリーブ45とから成る。
ローラ支持軸37の端部は、支持プレート36の切欠孔42に挿通される。スリーブ45は、切欠孔42に挿通しながらローラ支持軸37の端部に嵌合する。そして、留めピンをスリーブ45とローラ支持軸37に形成されたピン孔46に挿入して留めて、取付板44を支持プレート36にボルト・ナット47で固定すれば、ローラ支持軸37は、支持プレート36に、回転不可能な状態で固定される。
ローラ38は、左右の円形端板49と、左右の円形端板49の間に間隔をおいて配置された複数のドーナッツ状の円形の中間板51と、を備えている。左右の円形端板49と複数のドーナッツ状の中間板51は、同心上に配置され、左右の円形端板49と複数の中間板51の周囲に、左右方向に延びる複数の杆材52が螺旋状に緩やかに巻きつけられて固定され、ローラ38は全体として円筒で篭状に構成されている。
図6に示すように、ローラ38は、左右の支持プレート36の左右方向の内側において、ローラ支持軸37に、ベアリング53によって、回転可能に取り付けられている。左右の円形端板49の中心部には、ローラ支持軸37より大径の軸孔50が形成され、軸孔50と同心にベアリング53が固定されている。
ローラ支持軸37は、軸孔50に回転可能に挿通され、ベアリング53に挿通されて取り付けられている。これによって、ローラ38はローラ支持軸37に対して回転可能となる。
ローラ38内において、左右のローラ支持軸37の内端部には、左右のバー支持用ブラケット54の上端部が、ベアリング57によって、回転可能に取り付けられている。バー支持用ブラケット54の上端部に、ローラ支持軸37より大径の軸孔55が形成され、軸孔55と同心にベアリング57が固定されている。
ローラ支持軸37は、軸孔55に回転可能に挿通されているとともに、ベアリング57に挿通されて取り付けられている。これによって、バー支持用ブラケット54は、ローラ支持軸37に対して、時計の振り子のように回転(揺動)可能となる。
左右のバー支持用ブラケット54の下端部には、図6及び図8に示すように、左右水平方向に延びるバー取付スリーブ58が固定されており、このバー取付スリーブ58に、砕土バー39の左右の端部が嵌合され、バー取付けボルト59で固定されている。
ローラ38内であって、円形端板49とバー支持用ブラケット54の間において、左右のローラ支持軸37には、それぞれ左右の回転阻止板61の下端部が固定されている。回転阻止板61は、ローラ38が回転しても、ローラ38と接触することない長さで、ローラ支持軸37から突出するように、常時静止した状態で固定されている。
回転阻止板61は、ローラ38内であって円形端板49より、左右方向の内側の位置、即ち、回転阻止板61は、砕土バー39の長手方向の範囲内の位置に設けられており、砕土バー39の回転軌跡を遮るように突出している。従って、ローラ38が回転し、ローラ38の杆材52と砕土バー39の間に土塊が挟まったりして、砕土バー39がローラ38とともに回転すると、砕土バー39が回転阻止板61に衝突する。
なお、本実施例では、回転阻止板61の突出する方向は、図6及び図8に示すように、略垂直上方である構成として示されているが、この突出する方向は、特に略垂直上方に限定されるものではない。即ち、ローラ支持軸37に対して、バー支持用ブラケット54が振り子のように回転(揺動)し、砕土バー39が十分、砕土できるバー支持用ブラケット54の回転可能な範囲が確保できれば、回転阻止板61の突出する方向は、例えば、図8において、右側斜め上方、右側略水平方向等の方向でもよい。
(作用)
上記実施例の砕土鎮圧用ローラ装置1の作用を、農作業機2の作業を通して以下説明する。農作業機2で圃場内の耕起作業に際しては、トラクタで農作業機2を牽引することによって、複数の前方サブソイラ12及び後方サブソイラ13のチゼル15で圃場内の耕盤層の土や心土層の心土を掘削して破砕する。この破砕土は、複数の前方サブソイラ12及び後方サブソイラ13の撥土板16で上昇させて、後ろ側方へ放擲する。
このような耕起作業を行うことで、圃場全体の土壌を膨軟にし、圃場表面から、作土層、耕盤層、乃至心土層への透水性を改善し、また、心土層の保水性を向上させることができる。また、土中に新鮮な空気を混入させて、有機物の分解を早めることができ、次回の収穫時の養分を増加させることができる。
このような耕起作業に際して、トラクタで牽引されて農作業機2が移動し、前方サブソイラ12及び後方サブソイラ13の後方から砕土鎮圧用ローラ装置1が移動し、その篭状のローラ38は回転する。このローラ38の移動、回転によって、前方サブソイラ12及び後方サブソイラ13で耕起した圃場表面を、均平及び砕土鎮圧を行う。
作業中にローラ38が回転すると、螺旋状に緩やかに巻きつけられた複数の杆材52が、圃場表面の土を砕土し、圃場表面を均平にするが、ローラ38内にも土が侵入する。
ところで、本発明の砕土鎮圧用ローラ装置1では、ローラ38内において、砕土バー39が、ローラ支持軸37にベアリング53によって回転可能に取り付けられたバー支持用ブラケット54の下端部に固定されて設けられているので、作業中にローラ38が回転しても、砕土バー39は、ローラ38とともには回転しない。
そのため、砕土バー39は、ローラ38内に侵入し杆材52で支持されてローラ38の回転とともに回転する土塊を、衝突させて砕いて小さくするとともに、ローラ38の外に排出させてローラ38内への土塊侵入による重量増加を抑えて作業効率を向上させる働きをする。
この場合、土塊がローラ38の複数の杆材52と砕土バー39の間に挟まったりすること等が原因で、砕土バー39はローラ38とともに回転することが生じる。その結果、砕土バー39は、ローラ38の内部に侵入する土塊とともに回転してしまい、土塊と衝突することがなくなり、土塊を小さく破壊するという効果が、十分に発揮できないという現象が生じる。
しかしながら、本発明の砕土鎮圧用ローラ装置1は、砕土バー39の長手方向の範囲内に回転阻止板規板61が、静止したローラ支持軸37に固定して設けられているので、土塊がローラ38と砕土バー39の間に挟まったりすること等が原因で、砕土バー39がローラ38とともに回転を続けようとしても、回転阻止板61に衝突してその回転が阻止される。
そして、砕土バー39は回転阻止板61で阻止された位置から、その自重によるモメントで元の下方位置に回転して戻る。そのため、砕土鎮圧用ローラ装置1は、再び、ローラ38内に侵入した土塊を、ローラ38の回転とともに回転させ、砕土バー39に衝突させて土塊を砕いて小さくする機能を、持続的に発揮することが可能となる。
以上、本発明に係る砕土鎮圧用ローラ装置を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る砕土鎮圧用ローラ装置は上記のような構成であるから、農作業機として、サブソイラ作業機に装着して使用することができる。また、プラウ作業機等で耕起作業を行ってから、別途、均平作業を行う均平板を備えた農作業機である均平作業機に装着して使用することも可能である。またプラウ作業機にも装着して使用することも可能である。
1 砕土鎮圧用ローラ装置
2 農作業機
3 前方フレーム
4 後方フレーム
7 左右のサイドプレート
8 取付板
9 左右の連結プレート
10 マスト
11 左右のロアリンク支持ブラケット
12 複数の前方サブソイラ
13 複数の後方サブソイラ
14 サブソイラのビーム
15 サブソイラのチゼル
16 サブソイラの撥土板
17 右側規制側板
18 左側規制側板
20 左右の連結フレーム
21 マストブラケット
22 アッパーリンク用のヒッチピン
23 取付軸
24 支持杆
27 ロアリンク用のヒッチピン
28 支持片
29 結合ロッド
31 取付ブラケット
32 ローラフレームの左右の支持部材
35 ローラフレーム
36 左右の支持プレート
37 左右のローラ支持軸
38 ローラ
39 砕土バー
42 支持プレートの切欠孔
43 取付具
44 取付具の取付板
45 取付具のスリーブ
46 ローラ支持軸のピン孔
47 ボルト・ナット
49 ローラの左右の円形端板
50 円形端板の軸孔
51 ローラのドーナッツ状の円形の中間板
52 ローラの複数の杆材
53 回転支持軸用のベアリング
54 バー支持用ブラケット
55 バー支持用ブラケットの軸孔
57 バー支持用ブラケット用のベアリング
58 バー取付スリーブ
59 バー取付けボルト
61 回転阻止板
なお、本実施例では、回転阻止板61の突出する方向は、図6及び図8に示すように、略垂直上方である構成として示されているが、この突出する方向は、特に略垂直上方に限定されるものではない。即ち、ローラ支持軸37に対して、バー支持用ブラケット54が振り子のように回転(揺動)し、砕土バー39が十分、砕土できるバー支持用ブラケット54の回転可能な範囲が確保できれば、回転阻止板61の突出する方向は、例えば、図8において、側斜め上方、側略水平方向等の方向でもよい。

Claims (5)

  1. 左右の支持プレート、左右のローラ支持軸、砕土鎮圧用のローラ及び砕土バーを備え、トラクタで牽引される農作業機のフレームに装着される砕土鎮圧用ローラ装置であって、
    左右の支持プレートは、それぞれ農作業機のフレームに取り付けられており、
    ローラは、左右の円形端板を備え、全体として円筒の篭状に形成されており、
    左右の円形端板は、左右の支持プレートにそれぞれ固定された左右のローラ支持軸に回転可能に取り付けられており、
    左右のローラ支持軸には、それぞれ左右の円形端板の内側において、左右のバー支持用ブラケットが回転可能に取り付けられており、
    砕土バーは、その左右の端部が左右のバー支持用ブラケットに固定され、ローラ内において左右に延びるように設けられており、
    左右のローラ支持軸には、砕土バーの長手方向の範囲内の位置に、回転阻止板が突出するように固定されており、該回転阻止板に、ローラ支持軸に対して回転可能な砕土バーが、衝突して回転が阻止される構成であることを特徴とする砕土鎮圧用ローラ装置。
  2. ローラは、左右の円形端板の間に間隔をおいて左右の円形端板と同心的に配置されたドーナッツ状の中間板を備えており、左右の円形端板と中間板には、複数の杆材が螺旋状に緩やかに巻きつけられて固定されていることを特徴とする請求項1に記載の砕土鎮圧用ローラ装置。
  3. 左右の支持プレートは、左右水平方向に延びる杆材であるローラフレームの左右端部に固定され、該ローラフレームは、農作業機のフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の砕土鎮圧用ローラ装置。
  4. 農作業機はサブソイラ作業機であり、農作業機のフレームとして、 左右水平方向に延びる前フレーム及び後フレームを備え、 前フレーム及び後フレームは、それぞれサブソイラが左右水平方向に間隔をおいて取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の砕土鎮圧用ローラ装置。
  5. 農作業機は、均平板を備えた均平作業機又はプラウ作業機であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の砕土鎮圧用ローラ装置。
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