JP3387051B2 - 溶融塩組成物およびその補給方法 - Google Patents
溶融塩組成物およびその補給方法Info
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Description
の金属表面に生成する酸化スケールの除去などのために
用いる溶融塩組成物とその補給方法に関する。
食合金は、焼鈍や熱間圧延工程で酸に溶けにくいCr2
O3 などのCr含有酸化物が表面に形成される。そこ
で、これら合金の脱スケール(デスケール)工程では、
酸浸漬や電解酸洗に加え、500℃程度に加熱された酸
化性アルカリ溶融塩に浸漬する手法(通称「ソルト処
理」)が併用されている。例えば冷延鋼板の焼鈍後の脱
スケールは、酸化性アルカリ溶融塩に浸漬した後に、硝
酸電解あるいは硝弗酸浸漬を施すことが多い。これは、
酸に不溶な共有結合性結晶であるCr2 O3 などが、酸
化性アルカリ溶融塩と反応して、酸に溶解可能なイオン
性結晶であるNa2 CrO4 などに変化するためであ
る。このようなスケール改質反応を効率よく進行させる
溶融塩組成物として、従来よりDGSソルトと呼ばれる
NaNO3 :9〜15%、NaCl:5〜15%、KO
H:8〜20%、NaOH:50〜78%より成る溶融
塩が標準的に広範囲に利用されている。
して粘度が高いため、工業規模の生産では鋼材に付着し
て溶融塩が浴外に持ち出される量が多く、これを補うた
めの補給用薬液が処理コストの大半を占めている。そこ
で、溶融塩の粘度を下げ、鋼材と共に持ち出される溶融
塩の量を低減することを目的として種々の開発が進めら
れてきた。例えば特開昭58−126993号公報に
は、NaNO3 :10〜40%、KOH:5〜20%、
不純物であるNa2 CO3 を2%以下に規定した溶融塩
組成物が開示されている。また特開昭60−12128
5号公報には、NaNO3 :20〜40%、NaCl:
5〜15%、NaOH:50〜70%で、残部が不可避
的不純物である溶融塩組成物が開示されている。前者は
DGSソルトに対してNaCl無添加と不純物Na2 C
O3 濃度の抑制で、後者はKOH無添加で、溶融塩の粘
度を低下させることを指向した技術である。
3 の混合溶融塩にKOHを添加すると、スラッジ(溶融
塩内にスケール改質反応に伴って生じる微粉状の固形
物、溶融塩内を浮遊していて、一部は堆積固化する)の
発生量が増加する傾向があること、しかもスラッジを除
去しないで放置しておくと溶融塩を入れた槽の下部に堆
積し硬く固まってしまうことを知見した。槽に堆積した
スラッジが鋼材と接触するようになると、鋼材にキズが
生じたりスケール改質反応を阻害することになり好まし
くない。また、NaOHとNaNO3 の混合溶融塩にN
aClを添加すると、溶融塩を入れている普通鋼製の槽
が腐食侵食されやすくなるとを知見した。スケール改質
用の溶融塩は500℃程度で使用しており、ポンプなど
を用いて塩を抜き取り、槽を部分補修するなどの作業は
事実上不可能であり、槽の寿命は出来るだけ長いことが
望ましい。普通鋼に変えてステンレス鋼などの耐食合金
を使用することも考えられるが、合金中のCr成分が選
択溶解するため耐食合金の使用は不可能である。従っ
て、Crを含まない普通鋼を長期間利用できるような工
夫が重要となる訳である。
融塩を補給する際には、NaOHやNaNO3 など溶融
塩組成に調合した混合塩を予め溶融混合し、これを冷却
固化して製造したフレーク状の固体を浴に投入するのが
一般的である。しかし、NaOHを主成分とする混合ア
ルカリ塩は潮解性が高く、空気中に放置した場合、水分
を吸収しフレーク状の粒子同士がくっつくため、ホッパ
ーやフィーダーにより自動供給することは難しく、バッ
チ式の投入が広く行われている。しかし、室温の固形物
を500℃程度の溶融塩に一時に投入すると浴温が低下
し、溶融塩浴の再加熱が必要となり、この間操業が停止
するという弊害が生じる。
ため、自動連続投入技術が開発されている。例えば特開
昭59−118890号公報には、アルカリ金属水酸化
物、アルカリ金属硝酸塩などの溶融物を構成する塩を均
一に溶解した混合水溶液を作製しておき、この水溶液を
自動供給する方法が開示されている。同じく特開平10
−121278号公報には、溶融塩を構成する塩の内、
アルカリ金属水酸化物のみが水溶液で、それ以外の硝酸
塩や塩化物などは固体で投入する方法が開示されてい
る。
Hは水溶液状態で、NaNO3 とNaClはフレーク状
あるいは顆粒状の固体で市販されているのが通常であ
り、価格も安い。従って、特開昭59−118890号
公報記載の補給方法では、図1に示すように、混合溶液
を蓄えるタンク29や溶融塩槽への投入装置のスプレー
ノズル2以外に、NaOHとKOHの受け入れタンク5
a,5b、NaNO3 とNaClの受け入れホッパー2
4a,24b、各薬品の秤量装置26と混合槽27、固
体試薬の搬送装置25、これら固体試薬を扱い装置を乾
燥させ試薬の潮解を防ぐ工夫(乾燥空気22、乾燥雰囲
気23、乾燥装置21)が必要となる。
給方法では、潮解性の高いNaNO 3 を連続投入できる
特殊な装置や、長期保存できる乾燥機能付きのホッパー
などが必要となってくる。いずれの補給方法でも、単に
溶液タンクを設置し水溶液をポンプで搬送し浴上面で噴
霧するだけの設備ではなく、図1に示すように、固体試
薬保管、秤量、混合などの周辺装置に大きな投資が必要
となるという課題を抱えている。さらにNaNO3 は酸
化性の危険物であり、固体で保管するには火災などに対
する安全防災管理を徹底する必要がある。
融塩組成物に関しては、NaOHとNaNO3 の混合溶
融塩に対して、NaClなどのアルカリ金属塩化物とK
OHの添加濃度を制御することが溶融塩としての基本で
ある。しかし、高い脱スケール性、鋼材に付着して持ち
出される量の低減、低いスラッジ発生率、設備維持管理
の容易さに対してトータルバランスに優れる溶融塩組成
物は見出されていないのが現状である。一方、補給方法
に関しては、固体試薬の長期保管や液体試薬との混合槽
などを大規模な付帯設備を必要としない、小規模な設備
で連続自動補給が可能な方法は見出されていないのが現
状である。
題を解決すべく溶融塩浴の組成を変えたり、塩の補給方
法を種々検討した結果、溶融塩組成物に関しては、Na
OHとNaNO3 の混合溶融塩に対して、アルカリ金属
塩化物とKOHの添加濃度を適切に制御することで、高
い脱スケール性、持ち出し量の低減、低いスラッジ発生
率、設備維持管理の容易さを共に達成できることと、小
規模な設備で連続自動補給方法を見出すことに成功し
た。
ルカリ金属塩化物が0.2%以上5%未満、アルカリ金
属硝酸塩が7.5%以上50%以下、残部がNaOHお
よび不可避的不純物からなることを特徴とする溶融塩組
成物。(2)上記(1)に記載の 溶融塩組成物の補給に際し、
溶融塩を構成しているアルカリ金属水酸化物およびアル
カリ金属塩ごとに別々の水溶液を作製しておき、それぞ
れ別々の投入口から浴に添加することを特徴とする溶融
塩組成物の補給方法。 (3)アルカリ金属水酸化物の水溶液と硝酸を水溶液状
態で反応させることで、アルカリ金属硝酸塩を含む水溶
液を作製することを特徴とする上記(2)に記載の溶融
塩組成物の補給方法。 (4)溶融塩のアルカリ金属硝酸塩の補給に際して、硝
酸を溶融塩浴に直接噴霧することにより、浴内でアルカ
リ硝酸塩を生成させることを特徴とする上記(2)に記
載の溶融塩組成物の補給方法。
について述べる。 (溶融塩組成物の成分範囲の限定理由)アルカリ金属塩
化物は、Cr酸化物を主成分とする酸化スケールの改質
能力を高める作用と、鋼材に付着して持ち出される溶融
塩の量を低減させる作用がある。ここで酸化スケールの
改質とは、酸に溶け難いスケールが酸に溶け易くなる性
質の変化を意味している。アルカリ金属塩化物の添加量
が少ない場合、温度を高めても鋼材に付着して持ち出さ
れてしまう溶融塩の量が多くなってしまうばかりか、脱
スケール能力が低下してしまう。そこで、アルカリ金属
塩化物は0.2%以上の添加とした。一方、アルカリ金
属塩化物を過度に添加すると、脱スケール能力は高いも
のの、普通鋼への侵食作用が増し、槽を構成する普通鋼
の耐久性が低下してしまうという問題が生じる。そこ
で、アルカリ金属塩化物は5%未満の添加に限定した。
るアルカリ金属の種類は特に規定しない。これは、金属
の種類が変わってもその作用に大差はなく、むしろCl
−イオン(塩化物イオン)濃度が現象を支配しているた
めである。しかし、工業試薬としてのコスト面や取り扱
いの容易さといった観点から、NaClあるいはKCl
の使用が望ましい。しかし、LiCl,RbCl,Cs
Clを用いることも可能である。これに対してアリカリ
土類金属や遷移金属の塩化物は、アルカリ金属塩化物に
比べて塩基性が弱く脱スケール性が低下する。このた
め、アルカリ金属の塩化物に限定した。
される量を低減する効果がある反面、スラッジ生成を促
進する作用がある。スラッジは槽内に堆積して固化し、
鋼材を疵付けたり、鋼材に付着してスケール改質反応を
阻害することがある。従ってKOHは少量の添加は好ま
しいが、過度の添加は避けるべきである。そこで、KO
Hは0.2%以上5%未満に規定した。また、アルカリ
金属塩化物とKOHを共に0.2%以上5%未満に規制
することで、スケール改質特性向上、鋼材の溶融塩持ち
出し量の抑制、スラッジ生成量の抑制、普通鋼への侵食
抑制の各特性に優れた溶融塩を得ることができる。
おいて酸化作用を示し、スケール改質反応速度を高める
作用がある。この濃度が少ないと反応に時間がかかる。
逆に過度にアルカリ金属硝酸塩を添加すると、鋼材に付
着して持ち出される溶融塩の量が増す。そこで、7.5
%以上50%以下に規定した。また、本発明ではアルカ
リ金属硝酸塩を構成するアルカリ金属の種類は特に規定
しない。これは、金属の種類が変わってもその作用に大
差はなく、むしろNO 3 −イオン濃度が現象を支配して
いるためである。しかし、工業試薬としてのコスト面や
取り扱いの容易さといった点から、NaNO3 あるいは
KNO3 の使用が望ましい。しかし、LiNO3 ,Rb
NO3 ,CsNO3 を用いることも可能である。これに
対して、アリカリ土類金属や遷移金属の塩化物は、アル
カリ金属塩化物に比べて塩基性が弱く脱スケール性が低
下する。このため、アルカリ金属の塩化物に限定した。
る。NaOHは高温溶融状態では、普通鋼は侵食しない
がCr酸化物のみを優先的に改質する作用を有する。そ
こで、本発明の溶融塩はNaOHを主成分とすることと
規定した。
NaOH,KOH,NaNO3 ,NaCl,HNO3 な
どの工業試薬を製造する工程で不可避的に混在してしま
う無機・有機物、これら工業試薬を水溶液化する時など
に混入する物質などに加え、溶融塩が大気と反応して不
可避的に生じてしまうNa2 CO3 も含む。
しないが、脱スケール性と鋼材による溶融塩の持ち出し
量を低減するという点で、410℃以上での使用が望ま
しく、480〜510℃が最も好適である。510℃を
超えると、脱スケール性は向上するものの溶融塩の分解
が起こり、塩の劣化が起こるため好ましくない。
物の補給に際し、溶融塩を構成しているアルカリ金属水
酸化物およびアルカリ金属塩ごとに別々の水溶液を作製
しておき、それぞれを別々の投入口から浴に添加するこ
とにより、固体試薬の長期保管や試薬同士の混合を行う
槽を必要としない補給装置を設備化することが可能とな
る。すなわち本発明によれば、液体試薬はそれぞれ専用
のタンクに受け入れる。購入する試薬の濃度を決めてお
けば、受け入れ後に濃度調整を行う必要はない。一方、
固体試薬はホッパーにて受け入れ後、潮解し取り扱いが
困難になる前にタンクに投入して所定量の水と混合すれ
ば、目的とする濃度の水溶液を作製することができる。
すでに水溶液が入っているタンクに固体試薬と所定量の
水を追加することも可能である。そして、水溶液状態の
薬剤をポンプにて搬送し、溶融塩浴の上方から、それぞ
れの薬剤ごとに別々の投入口から浴に添加することによ
り、混合槽に加え固体試薬の長期保管を必要としない小
規模な設備とすることが可能である。仮に、溶融塩組成
と同じモル比で各塩を含む均一水溶液を作製し、溶融塩
浴に混合水溶液を補充する方法では、常に各試薬を別々
に貯蔵しておく必要があり、各試薬を所定濃度に混ぜる
混合槽に加え、貯蔵タンクや潮解性固体の長期保存が可
能な乾燥機能付きのホッパーなどが必要となる。
液化しておくことにより、これら水溶液が保管中に劣化
し濃度が変化した際にも、その劣化シロを見込んで多め
に噴霧することで、溶融塩の組成は常に一定に保つこと
が可能となる。溶液の劣化としては、アルカリ塩や水酸
化物は、 2NaOH+CO2 → Na2 CO3 +H2 O のように空気中の炭酸ガスの影響で中和され、有効アル
カリ濃度が低下する可能性がある。同様に、融解状態の
溶融塩も水溶液と同様に、上記の反応式でアルカリ水酸
化物が選択的に消費される可能性がある。溶融塩を構成
する成分を別々に水溶液化しておき、別々の投入口から
添加することで、このような特定の成分だけの消費を補
うことが可能となる。
硝酸塩は潮解性が強く、たとえ受け入れ後すぐに水に溶
解するとしても、取り扱い機器は定期的な清掃や乾燥機
能が必要となる。そこで、アルカリ金属水酸化物の水溶
液と硝酸を原料として受け入れ、それらを水溶液状態で
反応させることで、アルカリ金属硝酸塩を含む水溶液を
直接作製することにより、潮解性のあるアルカリ金属硝
酸塩を全く扱わなくなるため、上述の製造や乾燥などの
付帯作業や設備をなくすことが可能である。本発明の方
法を、アルカリ金属水酸化をNaOHとして考えると、 NaOH+HNO3 →NaNO3 +H2 O の反応により、水溶液状態のNaOH水溶液と硝酸(H
NO3 )から、NaNO 3 水溶液を直接製造することが
できる訳である。このように本発明の方法によれば、固
体のアルカリ硝酸塩試薬を受け入れることなく、アルカ
リ金属硝酸塩の水溶液を得ることができる。さらに、溶
融塩の硝酸塩の補給に際して硝酸を溶融塩浴に直接噴霧
することにより、浴内でアルカリ硝酸塩を生成させるこ
とで、上記のアルカリ金属水酸化物と硝酸の貯蔵タンク
や混合反応槽を省略し設備を小規模化できる。
する。 (実施例1)溶融塩組成物についての実施例を示す。表
1(表1〜3)に示す組成の溶融塩を作製し、スケー
ル改質特性、鋼材の溶融塩持ち出し量、スラッジ生
成量、普通鋼への侵食特性、を調査した。No.の欄
に*を付けたものが本発明の実施例であり、それ以外が
比較例である。なおこの表において、 No.7と43、N
o.10と32、 No.21と29は同じ試験の結果である
が、表1(表1〜3)内での相互比較を見やすくする意
味で2重に記載した。同じく No.18、40、59も同
じ試験結果である。溶融塩は市販の固体試薬を秤量混合
し、縦75mm×横75mm×深さ150mmの普通鋼製の容
器に入れ、電気炉で500℃に加熱・溶解した。スケー
ル改質特性は、幅45mm×長さ45mm×厚さ1mmのSU
S304大気焼鈍板(1150℃×30秒、空冷)を、
溶融塩に60秒浸漬した後に190g/LのHCl(0
℃)に300秒浸漬した際の、溶融塩浴とHCl浴での
合計の質量変化を溶削量に換算して評価した。質量変化
を溶削量に換算する際には、スケールが溶解や剥離して
質量変化が生じた場合であっても、比重7.85として
計算した。
試験片を溶融塩から引き上げた際の質量と、水で溶融塩
を洗い流した際の質量の差から求めた。スラッジ生成量
は、上述した試験片を25枚浸漬処理した後に、溶融塩
を冷却固化させて、これを70℃の水に溶解・濾過した
際の水に溶けなかった沈殿物の重さで評価した。なお2
5枚の浸漬処理は1枚づつ行い、1枚の試験片の浸漬時
間は3分とした。普通鋼への侵食特性は、溶融塩にSS
400の板(縦100mm×幅35mm)を半浸漬し、1ヶ
月(30日)間放置した後の質量変化から算出した。こ
の腐食試験のみ、溶融塩を650℃に加熱した加速試験
を実施した。なお質量変化は、沸騰20%クエン酸アン
モニウム水溶液に浸漬して酸化スケールを除去した後に
行った。通常、溶融塩槽の穴あき腐食は、バーナーチュ
ーブは排気ダクトなどで加熱されている部分でのみ起こ
る。このため溶融塩の常用温度ではなく、より高温の6
50℃で試験を実施した。高温での試験のため溶融塩の
分解反応が起こるが、本実施例の結果はこれも加味した
実使用状態に近い結果である。
O3 濃度の影響を示す。この図から分かるように、Na
NO3 添加と共に溶削量が向上し、脱スケール性が増
す。特に、NaNO3 無添加に比較して顕著に溶削量が
向上するのは、7.5%以上のNaNO3 濃度の場合で
ある。また、表1(表1〜3)の No.59〜63に示す
ように、NaNO3 に変えてKNO3 ,LiNO3 を使
用しても、 No.59のNaNO3 の場合とほぼ同様の溶
削量を得ることができている。このことから、アルカリ
金属硝酸塩の添加により脱スケール性を確保できること
が分かる。従って以上の結果を総合すると、溶融塩とし
てはアルカリ金属硝酸塩を7.5%以上添加する必要の
あることが分かる。
ぼすNaCl濃度の影響を整理した結果を示す。脱スケ
ール性はNaCl濃度と共に向上することが分かる。ま
た、持ち出し量はNaCl濃度と共に少なくなる。特
に、NaClを0.2%以上添加することにより、無添
加浴に比較して、格段に脱スケール性と溶融塩持ち出し
特性に優れる溶融塩となることが分かる。
度に及ぼすNaCl濃度の影響を整理した結果を示す。
NaCl濃度が高くなるほどスラッジ発生量、腐食量共
に増加している。しかし腐食速度に着目すると、5%を
超えると腐食が極めて激しくなっており、普通鋼製の溶
融塩浴の耐久性を確保するには、NaCl濃度を5%未
満に規制する必要があることが分かる。また、表1(表
1〜3)の No.59〜63に示したように、NaClに
変えてKCl,LiClを使用しても、 No.59のNa
Clの場合と溶削量、持ち出し量、スラッジ生成量、腐
食速度のいずれもがほぼ同様の値である。このことか
ら、アルカリ金属塩化物の添加により上記のNaCl添
加と同様の効果を得ることが可能であることが分かる。
以上より、デスケール性に優れ、溶融塩の持ち出し
が少なく、普通鋼への侵食が少ない溶融塩組成として
は、アルカリ金属塩化物の濃度が0.2%以上5%未
満、アルカリ金属硝酸塩の濃度が7.5%以上とする必
要のあることが分かる。
性に及ぼすKOH添加量の影響を整理した結果を示す。
KOHの添加に伴い脱スケール性は殆ど変わらないもの
の、溶融塩の持ち出しが軽減することが分かる。特に、
KOH無添加のものに比べて、0.2%以上のKOH添
加で持ち出し量を極めて低減できることが分かる。図6
に、スラッジ生成量と普通鋼への侵食性に及ぼすKOH
添加量の影響を整理した結果を示す。腐食速度はKOH
濃度に殆ど依存しないものの、スラッジ生成量はKOH
濃度が5%を超えると著しく増加することが分かる。以
上より、脱スケール性に優れ、溶融塩の持ち出しが
少なく、スラッジ生成量が少ない溶融塩組成として
は、KOH濃度が0.2%以上5%未満、アルカリ金属
硝酸塩の濃度が7.5%以上とする必要のあることが分
かる。
量、スラッジ量、腐食量に及ぼすNaClとKOH濃度
の影響を整理した結果である。まず図7より、溶削量は
KOH濃度にはあまり依存せず、NaCl濃度を高める
ことで増加することが分かる。NaCl無添加の場合に
比べて溶削量を顕著に向上させるには、0.2%以上N
aClを添加させることが必要である。図8より、持ち
出し量を低減するには、KOHとNaClを共に増加す
ることが好ましく、これらが無添加の場合に比べて持ち
出し量を顕著に低減するには、KOHとNaClを共に
0.2%以上添加する必要がある。また図9より、KO
H添加量が5%を超えるとスラッジ生成が顕著になり、
好ましくないことが分かる。さらに図10より、NaC
l濃度が5%を超えると普通鋼への侵食性が増し、溶融
塩槽の耐久性を著しく損なうことが分かる。
アルカリ金属塩化物でも、NaClと同じ効果を得るこ
とができる。従って以上より、デスケール性に優れ、
溶融塩の持ち出しが少なく、スラッジ生成量が少な
く、しかも普通鋼製の溶融塩槽の耐久性を確保できる
溶融塩組成としては、アルカリ金属塩化物の濃度が0.
2%以上5%未満、KOH濃度が0.2%以上5%未
満、アルカリ金属硝酸塩の濃度が7.5%以上とする必
要のあることが分かる。
図11を参照しながら説明する。溶融塩が入っている普
通鋼SS400製の溶融塩槽1の上方に、添加するアル
カリ水酸化物およびアルカリ金属塩の数だけスプレーノ
ズル2を用意した。本実施例では、NaOHを主成分と
して、KOH,NaCl,NaNO3 を混合した溶融塩
を使用するため、スプレーノズル2は4本で、それぞれ
がNaOH,KOH,NaCl,NaNO3 専用であ
る。タンクローリで運搬されてきた市販のNaOH水溶
液は、液体タンク5aに受け入れ、ポンプ4a、流量計
3aを経て、スプレーノズル2から溶融塩浴に噴霧し
た。同様に、タンクローリで運搬されてきた市販のKO
H水溶液は、液体タンク5bに受け入れ、ポンプ4b、
流量計3bを経てスプレーノズル2から溶融塩浴1に噴
霧した。
レーク状のものを受け入れて、液体タンク6a上部に設
けた投入口7aから直ちにタンクに投入し、水を加え水
溶液化した。同様に、固体試薬で市販されているNaC
lは、顆粒状のものを受け入れて、液体タンク6a,6
b上部に設けた固体試薬投入口7a,7bから直ちにタ
ンクに投入し、水を加え水溶液化した。それぞれのNa
NO3 ,NaCl水溶液は、ポンプ4c,4dと流量計
3c,3dを経て、スプレーノズル2から溶融塩浴1に
添加した。尚、スプレーノズル2から添加する各水溶液
の量は、液体タンク内の各試薬の濃度と溶融塩の組成と
の関係から所定の流量を算出して、その流量になるのよ
うに制御した。このように、溶融塩組成物の補給に際し
て、溶融塩を構成しているアルカリ金属水酸化物および
アルカリ金属塩ごとに別々の水溶液を作製しておき、そ
れぞれ別々の投入口から浴に添加することにより、図1
に示す従来法に比較して乾燥装置や混合槽を必要とせ
ず、設備を小規模化できることが分かる。
扱わない溶融塩補充方法の実施例を、図12を参照しな
がら説明する。まず、溶融塩が入っている普通鋼SS4
00製の溶融塩槽1の上方に、添加するアルカリ水酸化
物およびアルカリ金属塩の数だけスプレーノズル2を用
意した。本実施例では、NaOHを主成分として、KO
H,NaCl,NaNO3 を混合した溶融塩を使用する
ため、スプレーノズル2は4本で、それぞれがNaO
H,KOH,NaCl,NaNO3 専用である。実施例
2と同様に、タンクローリで運搬されてきた市販のNa
OH水溶液は、液体タンク5aに受け入れ、ポンプ4
a、流量計3aを経てスプレーノズル2から溶融塩浴に
噴霧した。同様に、タンクローリで運搬されてきた市販
のKOH水溶液は、液体タンク5bに受け入れ、ポンプ
4b、流量計3bを経てスプレーノズル2から溶融塩浴
に噴霧した。また、固体試薬で市販されているNaCl
は、顆粒状のものを受け入れて、液体タンク6b上部に
設けた固体投入口7から直ちにタンクに投入し、水を加
え水溶液化し、ポンプ4dと流量計3dを経て、スプレ
ーノズル2から溶融塩浴1に添加した。
として、タンクローリで運搬されてきた市販のHNO3
(水溶液)を、液体タンク8に受け入れ、ポンプ4e、
流量計3eを経て反応タンク9に導入した。一方、タン
ク5aからNaOH水溶液をポンプ4f、流量計3fを
経て反応タンク9に導入し、HNO3 と反応させNaN
O3 水溶液を作製した。混合はNaOHとHNO3が等
モルづつ反応するように、流量を制御して行った。この
ようにして作製したNaNO3 水溶液を、ポンプ4c、
流量計3cを経てスプレーノズル2から溶融塩浴1に添
加した。尚、スプレーノズル2から添加する各水溶液の
量は、液体タンク内の各試薬の濃度と溶融塩の組成との
関係から所定の流量を算出して、その流量になるように
制御した。
て、溶融塩を構成しているアルカリ金属水酸化物および
アルカリ金属塩ごとに別々の水溶液を作製しておき、そ
れぞれ別々の投入口から浴に添加する方法において、ア
ルカリ金属水酸化物の水溶液と硝酸を水溶液状態で反応
させることで、アルカリ金属硝酸塩の水溶液を作製する
ことにより、潮解性の強い固体NaNO3 を扱う必要が
なくなり、乾燥装置を必要とせず設備を小規模化できる
ことが分かる。さらに、NaNO3 は酸化性が強く火災
時には爆発の危険性があるが、そのような危険な固体を
扱う作業からも解放される利点がある。
3 )を溶融塩浴に直接噴霧すること、溶融塩浴内でアル
カリ硝酸塩を生成させることが可能となり、図12のN
aOHとHNO3 を反応させる装置類(ポンプ4f,4
c、流量計3f,3c、反応タンク9)が不要となり、
さらに設備を小規模化できることが分かる。
脱スケールおよびスケール改質特性、少ない溶融塩の
持ち出し、少ないスラッジ発生量、普通鋼製の溶融
塩槽の耐久性確保、を共に達成することが可能であり、
工業規模の鋼材生産工程において、高い生産性と低コス
ト化を達成することが可能となる。また、本発明の溶融
塩補給方法によれば、潮解性のある固体試薬(特にNa
NO3 )の長期保管の必要がなくなり、これらを連続投
入するために不可欠な乾燥装置などの付帯設備が不要と
なる。さらに、固体と液体試薬の混合槽なども不要とな
り、初期投資と維持管理費を低減した小規模設備での溶
融塩を連続自動補給することが可能となり、低コストで
高効率な生産を行うことが可能となる。
作製し噴霧する溶融塩補給装置の概略図。
整理した図。
度の影響を整理した図。
aCl濃度の影響を整理した図。
の影響を整理した図。
OH濃度の影響を整理した図。
整理した図。
度の影響を整理した図。
の影響を整理した図。
濃度の影響を整理した図。
物およびアルカリ金属塩の水溶液を別々に作製し、これ
らを別々のノズルから供給する溶融塩補給装置の概略
図。
製したアルカリ金属硝酸塩と、これ以外の溶融塩構成成
分の水溶液を別々のスプレーノズルから供給する溶融塩
補給装置の概略図。
液を別々に作製、別々のスプレーノズルから供給する溶
融塩補給装置の概略図。
Claims (4)
- 【請求項1】 質量%にて、KOHが0.2%以上5%
未満、アルカリ金属塩化物が0.2%以上5%未満、ア
ルカリ金属硝酸塩が7.5%以上50%以下、残部がN
aOHおよび不可避的不純物からなることを特徴とする
溶融塩組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の溶融塩組成物の補給に
際し、溶融塩を構成しているアルカリ金属水酸化物およ
びアルカリ金属塩ごとに別々の水溶液を作製しておき、
それぞれ別々の投入口から浴に添加することを特徴とす
る溶融塩組成物の補給方法。 - 【請求項3】 アルカリ金属水酸化物の水溶液と硝酸を
水溶液状態で反応させることで、アルカリ金属硝酸塩を
含む水溶液を作製することを特徴とする請求項2記載の
溶融塩組成物の補給方法。 - 【請求項4】 溶融塩のアルカリ金属硝酸塩の補給に際
して、硝酸を溶融塩浴に直接噴霧することにより、浴内
でアルカリ硝酸塩を生成させることを特徴とする請求項
2記載の溶融塩組成物の補給方法。
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