JP3386734B2 - フィルターエレメント - Google Patents

フィルターエレメント

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JP3386734B2
JP3386734B2 JP37750398A JP37750398A JP3386734B2 JP 3386734 B2 JP3386734 B2 JP 3386734B2 JP 37750398 A JP37750398 A JP 37750398A JP 37750398 A JP37750398 A JP 37750398A JP 3386734 B2 JP3386734 B2 JP 3386734B2
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龍三 川口
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株式会社サン・クリーンフィルター
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の汚濁液を浄
化するためのフィルターエレメントに関する。
【0001】
【従来の技術】従来から、例えば、金属材料を放電加工
する際には、一般に加工液として清水や清油が使用され
る。そして、加工中には加工液が循環濾過して供給さ
れ、加工チップを含んだ汚濁液はドレーン口より汚濁液
タンクに導入され、この汚濁液をポンプでもって吸い上
げてフィルターエレメント内に圧送、濾過し、濾過され
た清浄液を清浄液槽に貯留しながら絶えず清浄液を循環
供給している。
【0002】上記フィルターエレメントとしては、図1
0に示したようなフィルターエレメントA1が用いられて
いる。そして、このフィルターエレメントA1は一定期間
用いられてフィルター部材A11 が目詰まりを起こした時
は別の新しいフィルターエレメントA1に取り替えられ
る。
【0003】しかしながら、上記フィルターエレメント
A1を取り替える際、該フィルターエレメントA1内には汚
濁液が充満しており、該フィルターエレメントA1は相当
な重量を有し、作業者の大きな負担を強いていたと同時
に、該フィルターエレメントA1内の汚濁液を該フィルタ
ーエレメントA1を上下反転させることによって圧入口A1
2 から排出してやる必要があり、その作業も作業者の大
きな負担となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、交換作業に
おいて、内部に充満している汚濁液を排出させるといっ
た作業を別途要することなく、内部に充満している汚濁
液を円滑且つ確実に濾過しつつ外部に排出して重量を軽
くし作業者の負担を軽減することができるフィルターエ
レメントを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のフィル
ターエレメントは、天板と底板との間にフィルター部材
を介装するとともに該フィルター部材の中央部に中空室
を形成して、この中空室内に汚濁液を圧入し、該汚濁液
をフィルター部材により濾過した上で外部に排出させる
ように構成してなるフィルターエレメントにおいて、上
記底板上に筒状の副フィルター部材を配設するととも
に、上記副フィルター部材内の底板にその上下面に亘っ
て貫通する排液口を穿設し、更に、上記排液口の上方に
開閉弁部材を配設し、上記汚濁液の濾過中においては、
上記開閉弁部材を中空室内に圧入する汚濁液の圧力によ
り下方に変位させて上記排液口を閉塞する一方、上記汚
濁液の中空室内への圧入を解除すると、上記開閉弁部材
は上方に変位し上記排液口を開放するとともに上記副フ
ィルター部材の上端開口部を閉塞するように構成してい
ることを特徴とする。
【0006】請求項2に記載のフィルターエレメント
は、請求項1に記載のフィルターエレメントにおいて、
開閉弁部材は浮動開閉弁部材であって、フィルターエレ
メントの中空室内に圧入される汚濁液の圧力により下方
に変位して排液口を閉塞する一方、上記汚濁液の中空室
内への圧入が解除された状態においては、該開閉弁部材
の浮上力によって、上記排液口を開放するとともに上記
副フィルター部材の上端開口部を閉塞するように構成さ
れていることを特徴とする。
【0007】請求項3に記載のフィルターエレメント
は、請求項1に記載のフィルターエレメントにおいて、
開閉弁部材は板状開閉弁部材であって、この板状開閉弁
部材の下面と底板との間にスプリングを配設し、上記板
状開閉弁部材はフィルターエレメント内に圧入される汚
濁液の圧力により上記スプリング力に抗して下方に変位
して排液口を閉塞する一方、上記汚濁液の中空室内への
圧入が解除された状態においては、上記板状開閉弁部材
は上記スプリング力によって上方に変位し、上記排液口
を開放するとともに上記副フィルター部材の上端開口部
を閉塞するように構成されていることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載のフィルターエレメント
は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のフィ
ルターエレメントにおいて、副フィルター部材は、内外
面に亘って貫通する多数の小径通液孔が穿設されてなる
筒状の内外保護部材間に介装されていることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明のフィルターエレメントを使用するに
は、先ず、本発明のフィルターエレメントを清浄液槽内
に浸漬するか、或いは、清浄液槽の上側部に配設する。
そして、このフィルターエレメントの中空室内に汚濁液
を圧入する。
【0010】すると、開閉弁部材が上記汚濁液の圧力に
よって下方に変位して、本体の底部に形成された排液口
を閉塞し、該排液口から汚濁液が漏出するのを規制す
る。そして、上記フィルターエレメントの中空室内に圧
入された汚濁液はフィルター部材によって濾過された上
でフィルターエレメント外に排出される。
【0011】しかして、フィルターエレメントを一定期
間に亘って使用し、フィルターエレメントのフィルター
部材に目詰まりが生じた場合には、フィルターエレメン
トを交換する必要があるが、次に、フィルターエレメン
トの交換要領を説明する。
【0012】先ず、フィルターエレメントの中空室内へ
の汚濁液の圧入を停止する。すると、上記汚濁液の圧力
によって下方に押圧されていた開閉弁部材は、該汚濁液
の圧力の解除に伴って上方に変位し、上記排液口を開放
するとともに上記筒状の副フィルター部材の上端開口部
を閉塞する。
【0013】しかる後、上記フィルターエレメントを清
浄液槽内に浸漬して使用している場合には、清浄液槽内
から上記フィルターエレメントを持ち上げて取り出す。
すると、上記本体の底部の排液口は上記開閉弁部材の上
方への変位によって開放状態とされているとともに、上
記副フィルター部材の上端開口部は上記開閉弁部材によ
って閉塞されていることから、フィルターエレメント内
に残存する汚濁液は上記副フィルター部材を通過するこ
とによって濾過された上で上記排液口からフィルターエ
レメント外に排出される。
【0014】従って、上記フィルターエレメント内の汚
濁液は、上記フィルターエレメントが清浄液槽から取り
出された時点においては、上記副フィルター部材によっ
て濾過されつつ排液口から外部に排出されており、フィ
ルターエレメントの重量は相当量軽減されているととも
に、従来の如く、フィルターエレメントを上下反転させ
て汚濁液を排出させるといった作業を別途行う必要がな
い。
【0015】又、上記フィルターエレメントを清浄液槽
の上側部に配設している場合には、上記フィルターエレ
メントの中空室内への汚濁液の圧入を停止し、上述と同
様の作用によって、上記排液口を開放するとともに上記
筒状の副フィルター部材の上端開口部を上記開閉弁部材
によって閉塞した状態とする。そして、この状態のまま
一定時間に亘って放置し、上記フィルターエレメント内
に残存する汚濁液を、その自重によって副フィルター部
材を通過、濾過させた上で上記排液口を通じてフィルタ
ーエレメント外に排出する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のフィルターエレメントの
一例を図面を参照しつつ説明する。フィルターエレメン
トAは、図1及び図2に示したように、上下方向に一定
間隔を存して配設された平面正方形状の天板1と該天板
1と同一大きさで且つ同一形状の底板2との対向面間に
フィルター部材3が介装されてなる。
【0017】上記フィルター部材3は、図3に示したよ
うに、プリーツ状に折曲形成された上で上述の如く上記
天板1と上記底板2の対向面間に介装されているが、詳
しくは、上記天板1と上記底板2の対向面間の間隔に合
致した上下方向の幅を有する長尺帯状のフィルター部材
31、32を二つ用意し、これらフィルター部材31、32を所
定長さ毎にプリーツ状に折曲形成した上で、上記天板1
と上記底板2との対向面間における両側部の夫々にプリ
ーツライン3a、3aが縦方向となるように配設する。な
お、上記二つのフィルター部材31、32の対向端面間には
空間部が形成されている。
【0018】更に、上記天板1と上記底板2との対向面
間の両側部に配設したフィルター部材31、32の対向端面
間の空間部における前後部にも上記と同様の要領でプリ
ーツ状に折曲形成されたフィルター部材33、34が配設さ
れている。そして、該フィルター部材33、34の対向端面
間にも空間部が形成されており、従って、上記天板1と
上記底板2間の中央には、フィルター部材31、32、33、
34の対向面によって囲まれた空間部よりなる中空室4が
形成されている。そして、上記空間部の前後部に配設さ
れたフィルター部材33、34の両側端部の夫々は、上記空
間部の両側部に配設されたフィルター部材31、32の前後
端部の夫々に連結しており、上記中空室4は上記フィル
ター部材3によって囲まれた状態となっている。
【0019】なお、上記天板1の中央部にはその上下面
間に亘って貫通する圧入口11が貫設されており、該圧入
口11を通じて上記フィルターエレメントAの外部と上記
中空室4とは連通状態となっているとともに、該圧入口
11の外側開口部には汚濁液を送るためのホースBを着脱
自在に連結するためのカプラ12が一体に設けられてい
る。
【0020】上記フィルター部材3としては、従来から
用いられている濾材から形成され、例えば、スパンボン
ド不織布、メルトブロー不織布、湿式不織布、ニードル
パンチング不織布等の不織布製濾過布や織物製濾過布等
が用いられる。
【0021】そして、上記底板2の中央部にはその上下
面間に亘って貫通する平面円形状の排液口5が形成され
て中空室4内に連通させているとともに、該排液口5の
開口周縁には上方に向かって一定高さを有する低壁51が
立設されており、更に、該低壁51には、内径が上記低壁
51の外径に合致し且つ該低壁51の高さよりも高い円筒状
の弾性部材6が巻装されている。
【0022】なお、上記弾性部材6は必要に応じて配設
されればよいが、上記弾性部材6を配設し、この弾性部
材6の上端面によって後述する浮動開閉弁部材9の底周
面部を当接、受止させるように構成すれば、上記浮動開
閉弁部材9の底周面部が上記低壁51の上端面に衝突する
ことによって磨耗等の損傷を受けるのを防止することが
できるとともに、上記弾性部材6の上端面と上記浮動開
閉弁部材9とを水密的に密着させて上記排液口5を完全
且つ確実に閉塞することができ好適である。
【0023】上記底板2の上面における上記排液口5の
周囲、即ち、上記弾性部材6の周囲には、一定高さを有
する円筒状の内側保護部材71が上方に向かって立設され
ているとともに、上記内側保護部材71の外周面にはその
全周に亘って該内側保護部材71の高さに合致した高さを
有し且つ上記フィルター部材3よりも通液性に優れ自然
濾過が可能な濾材から形成された円筒状の副フィルター
部材8が巻装されており、更に、上記副フィルター部材
8の外周面にはその全周に亘って該副フィルター部材8
の高さに合致した高さを有する外側保護部材72が被嵌さ
れてなり、上記副フィルター部材8は上記内外保護部材
71、72の対向周面間に介装、保護された状態に配設され
ている。このように、副フィルター部材8を介装してい
る内外保護部材71、72は上記中空室4の下半部内に配設
されている。
【0024】更に、上記内外保護部材71、72の周面の夫
々には、その内外面に亘って貫通する多数の小径通液孔
71a 、72a が穿設されており、上記外側保護部材72の外
周面側と上記内側保護部材71の内周面側とは、それら小
径通液孔71a 、72a 及び上記副フィルター部材8を通じ
て通液状態とされている。なお、上記外側保護部材72は
必要に応じて設けられればよい。
【0025】又、上記内側保護部材71の内部には、該内
側保護部材71の内径に合致した直径を有する球状の浮動
開閉弁部材9が配設されており、該浮動開閉弁部材9は
その外周面を上記内側保護部材71の内周面に水密状態に
摺接させながら上下方向に変位可能に構成されている。
上記浮動開閉弁部材9は液中において浮上力を有してお
れば、特に限定されず、例えば、中空球体、スポンジ製
球体、ゴム製球体等が挙げられる。
【0026】なお、上記浮動開閉弁部材9の外周面を弾
性材料から形成すれば、上記浮動開閉弁部材9の外周面
を上記内側保護部材71の内周面や上記弾性部材6の上端
面(低壁51の上端面)に弾性的に当接させることがで
き、後述するが、上記浮動開閉弁部材6による上記内側
保護部材71(副フィルター部材8)の上端開口部や上記
排液口5の閉塞をより確実に行うことができる。
【0027】そして、上記浮動開閉弁部材9は、汚濁液
の濾過中においては、上記汚濁液の中空室4内への圧入
力により上記内側保護部材71内を下方に向かって変位
し、その底周面が上記弾性部材6の上端面に水密状態に
当接、受止されて、上記排液口5は上記浮動開閉弁部材
9によって水密状態に閉塞される。
【0028】一方、上記浮動開閉弁部材9は、汚濁液の
中空室4内への圧入を解除すると、汚濁液中において自
らの浮上力によって上記内側保護部材71内を上方に向か
って浮上、変位するが、上記内側保護部材71の上端縁は
僅かに縮径されていて弁座形状に形成されており、該浮
動開閉弁部材9は、その外周面が上記内側保護部材71の
縮径させた上端開口部に水密状態に当接、受止されてそ
れ以上の浮上が規制されるとともに、上記内側保護部材
71(副フィルター部材8)の上端開口部は上記浮動開閉
弁部材9によって閉塞される。
【0029】次に、上記フィルターエレメントAの使用
要領を説明する。上記フィルターエレメントAの使用要
領としては、清浄液槽C内に浸漬して用いる方法と清浄
液槽Cの上側部に配設して用いる方法があるが、いずれ
の方法を用いてもその作用、効果は同一であるので、以
下はフィルターエレメントAを清浄液槽C内に浸漬して
用いる場合の要領について説明する。
【0030】先ず、上記天板1のカプラ12にホースBを
連結した上で、上記フィルターエレメントAを清浄液槽
C中に浸漬する(図4参照)。しかる後、上記ホースB
を通じて上記フィルターエレメントAの中空室4内に汚
濁液を圧送する。
【0031】すると、上記中空室4は汚濁液によって充
満されるとともに、該汚濁液による圧力によって上記浮
動開閉弁部材9は上記内側保護部材71内を下方に向かっ
て変位し、上記浮動開閉弁部材9の底周面が上記弾性部
材6の上端面に当接、受止された状態となって、上記排
液口5は上記浮動開閉弁部材9によって閉塞された状態
となる(図5参照)。
【0032】よって、上記フィルターエレメントAの中
空室4内に圧入された汚濁液は、上記中空室4の周囲に
配設されたフィルター部材3によって濾過された上でフ
ィルターエレメントA外、即ち、清浄液槽C内に排出さ
れる。
【0033】この際、上記浮動開閉弁部材9が上記内側
保護部材71内を下方に向かって変位することによって、
上記内側保護部材71の外周面に巻装された上記副フィル
ター部材8の内周面が露出し上記汚濁液が接触し、該汚
濁液が内面側から外面側に向かって通過するが、上記副
フィルター部材8は上記フィルター部材3よりも通水性
に優れている、即ち、目が荒いことから、上記の如き汚
濁液の高い圧力下においては、上記副フィルター部材8
は、汚濁液内に含まれている不純物を殆ど捕獲すること
はできず、不純物も液体と共に副フィルター部材8を通
過し、上記副フィルター部材8の内周面には汚濁液中の
不純物が僅かに付着するに過ぎない。
【0034】そして、上記フィルターエレメントAを一
定期間に亘って使用することによって、上記フィルター
部材3に目詰まりが生じた時には、上記フィルターエレ
メントAを交換する必要が生じるが、その要領を以下に
説明する。
【0035】先ず、上記フィルターエレメントAの中空
室4内への汚濁液の圧入を停止する。すると、上記汚濁
液の圧力が解除されて、該汚濁液の圧力によって下方に
変位させられていた上記浮動開閉弁部材9が汚濁液中に
おける自らの浮上力によって上記内側保護部材71の内部
を上方に変位し、上記内側保護部材71の上端の縮径部に
上記浮動開閉弁部材9がその外周面を水密的に当接、受
止させた状態となって、上記内側保護部材71(副フィル
ター部材8)の上端開口部は上記浮動開閉弁部材9によ
って閉塞された状態となる。同時に、上記浮動開閉弁部
材9によって閉塞されていた上記排液口5は開放状態と
なり、該排液口5は上記内外保護部材71、72の通液孔71
a 、72a 及び上記副フィルター部材8を通じて上記中空
室4と連通状態となる(図6参照)。
【0036】しかる後、この状態を維持したまま上記フ
ィルターエレメントAを上記清浄液槽C内から上方に引
き上げると、該フィルターエレメントAの中空室4内に
充満している汚濁液は、上記外側保護部材72の通液孔72
a を通じて上記副フィルター部材8に流入し濾過された
上で上記内側保護部材71の通液孔71a を通じて上記排液
口5からフィルターエレメントA外に排出される。
【0037】この際、上記副フィルター部材8は、上述
した如く、通水性に優れた目の荒い濾材から形成されて
いるので、上記フィルター部材3とは異なり、圧力を加
えることなく上記汚濁液を円滑且つ確実に自然濾過する
ことができる。
【0038】又、上述したように、汚濁液の上記フィル
ター部材3による濾過中に上記副フィルター部材8の内
周面に汚濁液が接触、通過し、上記副フィルター部材8
の内周面に汚濁液中の不純物が僅かに付着しているもの
のその付着量は極僅かであり、しかも、上記副フィルタ
ー部材8の濾過は自然濾過によって行われるため、上記
副フィルター部材8の内周面に付着した不純物のうち該
副フィルター部材8から離脱する量は非常に極僅かであ
り、たとえ清浄液槽Cに排出されたとしても該清浄液槽
Cに影響を及ぼすことはない。
【0039】従って、上記フィルターエレメントAを清
浄液槽Cから完全に引き上げた時には、上記フィルター
エレメントA内の汚濁液は上記副フィルター部材8によ
って濾過された上で該フィルターエレメントA外に略完
全に排出されており、上記フィルターエレメントAの総
重量は相当量軽減されており、よって、上記フィルター
エレメントAの交換作業者の負担を軽減することができ
るとともに、従来のようにフィルターエレメントAを上
下反転させて圧入口12から汚濁液を排出するといった作
業を別途行う必要がなく、この点においてもフィルター
エレメントAの交換作業者の負担を軽減することができ
る。
【0040】上記では、浮動開閉弁部材9として球状の
ものを説明したが、この形状に限定されるものではな
く、例えば、図7に示したように、外径が上記内側保護
部材71の内径に合致し且つ一定厚みを有する平面円形状
の板状体の下面中央部に半円球状凸部が形成されてなる
浮動開閉弁部材9であってもよく、かかる場合において
は、上記浮動開閉弁部材9の外周面と上記内側保護部材
71の内周面とは水密的に摺接可能であるとともに、上記
半円球状凸部の底周面と上記弾性部材6の上端面とも水
密的に当接、受止されるように構成しておく必要があ
る。
【0041】又、上記では開閉弁部材として浮動開閉弁
部材9を用いた場合を説明したが、これに限定されるも
のではなく、板状開閉弁部材91であってもよい。なお、
上記で説明したフィルターエレメントAと同一の構造部
分については同一符号を付してその説明を省略する
【0042】即ち、図8に示したように、上記底板2の
排液口5の開口周縁に立設された低壁51の外周面と上記
内側保護部材71の内周面との間に、内径が上記低壁51の
外径に合致し且つ外径が上記内側保護部材71の内径に合
致するとともに上記低壁51の高さよりも低い円筒状の弾
性部材61を配設する。
【0043】そして、上記底板2の排液口5の上方にお
ける上記内側保護部材71内に、外径が上記内側保護部材
71の内径に合致し且つ外周縁から一定高さを有する当接
片91a が下方に向かって突設されてなる一定厚みの平面
円形状の板状開閉弁部材91を配設するとともに、該板状
開閉弁部材91の下面と上記弾性部材61の上面との間にス
プリング10を配設する。上記スプリング10の上端部と上
記板状開閉弁部材91の下面とは任意の手段によって連
結、一体化されている。又、上記板状開閉弁部材91の外
周面と上記内側保護部材71の内周面とは水密的に摺接可
能に構成してある。
【0044】しかして、中空室4内に汚濁液を圧入する
と、上記板状開閉弁部材91は汚濁液の圧力によってスプ
リング10力に抗して下方に向かって変位し、上記板状開
閉弁部材91の当接片91a の下端縁を上記弾性部材61の上
端面に押接させて上記排液口5を水密的に閉塞する。そ
して、上記と同様の要領で汚濁液をフィルター部材3に
よって濾過しフィルターエレメントA外に排出する。
【0045】一方、上記フィルターエレメントAを交換
する場合には、上記と同様に、上記中空室4内への汚濁
液の圧入を解除し、汚濁液による上記板状開閉弁部材91
の下方への押圧力を解除する。すると、上記板状開閉弁
部材91は上記スプリング10の復元力により上記内側保護
部材71内を上方に変位し、上記排液口5を開放するとと
もに上記内側保護部材71(副フィルター部材8)の上端
開口部が上記板状開閉弁部材91によって閉塞される。そ
して、上記と同様にして、上記副フィルター部材8によ
って汚濁液を濾過しつつ上記排液口5を通じてフィルタ
ーエレメントA外に排出する。
【0046】又、上記フィルターエレメントAでは、天
板1と底板2を平面正方形状に形成し、該天板1と底板
2との対向面間に四角筒状にフィルター部材3を配設し
た場合を説明したが、図9に示したように、天板1と底
板2とを同一大きさの平面円形状に形成し、天板1と底
板2との対向面間に、側面横長長方形状のフィルター部
材3をプリーツ状に折曲形成するとともに両端部同士を
連結させて円筒状に形成してなるものを介装させてフィ
ルターエレメントAとしたものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載のフィルターエレメント
は、天板と底板との間にフィルター部材を介装するとと
もに該フィルター部材の中央部に中空室を形成して、こ
の中空室内に汚濁液を圧入し、該汚濁液をフィルター部
材により濾過した上で外部に排出させるように構成して
なるフィルターエレメントにおいて、上記底板上に筒状
の副フィルター部材を配設するとともに、上記底板に本
体外と上記副フィルター部材内とに通じる排液口を設
け、更に、上記排液口の上方に開閉弁部材を配設し、上
記汚濁液の濾過中においては、上記開閉弁部材を中空室
内に圧入する汚濁液の圧力により下方に変位させて上記
排液口を閉塞させる一方、上記汚濁液の中空室内への圧
入を解除すると、上記開閉弁部材は上方に変位し、上記
排液口を開放するとともに上記副フィルター部材の上端
開口部を閉塞するように構成していることを特徴とする
ので、汚濁液の濾過中においては、開閉弁部材が排液口
を閉塞し、上記汚濁液を高圧力下においてフィルター部
材によって濾過し外部に排出することができる一方、上
記フィルターエレメントを交換する場合には、上記開閉
弁部材によって副フィルター部材の上端開口部を閉塞す
るとともに、上記排液口を開放し、上記副フィルター部
材によって汚濁液を濾過した上で排液口を通じてフィル
ターエレメント外に排出できるようにしており、上記フ
ィルターエレメントを清浄液槽から取り出すと同時に、
フィルターエレメント内に残存した汚濁液を副フィルタ
ー部材によって濾過した上でフィルターエレメント外に
排出させてフィルターエレメントの重量の軽減を図るこ
とができ、よって、フィルターエレメントの交換作業者
の負担の軽減を図ることができるとともに、従来のよう
に、フィルターエレメント内に残存した汚濁液を排出さ
せるために上下反転させるといった作業を別途行う必要
がなく、交換作業の簡素化と効率の向上を図ることがで
きる。
【0048】請求項2に記載のフィルターエレメント
は、請求項1に記載のフィルターエレメントにおいて、
開閉弁部材は浮動開閉弁部材であって、フィルターエレ
メントの中空室内に圧入される汚濁液の圧力により下方
に変位して排液口を閉塞する一方、上記汚濁液の中空室
内への圧入が解除された状態においては、該開閉弁部材
の浮上力によって、上記排液口を開放するとともに上記
副フィルター部材の上端開口部を閉塞するように構成さ
れているので、浮動開閉弁部材の上下方向への変位によ
って上記副フィルター部材の上端開口部及び上記排液口
の閉塞を完全且つ確実に行うことができる。しかも、浮
動開閉弁部材の上方への変位は汚濁液中における自ら有
する浮上力によって行っているので構造の簡略化がで
き、よって、フィルターエレメントの軽量化による作業
者の負担の軽減を図ることができる。
【0049】請求項3に記載のフィルターエレメント
は、請求項1に記載のフィルターエレメントにおいて、
開閉弁部材は板状開閉弁部材であって、この板状開閉弁
部材の下面と底板との間にスプリングを配設し、上記板
状開閉弁部材はフィルターエレメント内に圧入される汚
濁液の圧力により上記スプリング力に抗して下方に変位
して排液口を閉塞する一方、上記汚濁液の中空室内への
圧入が解除された状態においては、上記板状開閉弁部材
は上記スプリング力によって上方に変位し、上記排液口
を開放するとともに上記副フィルター部材の上端開口部
を閉塞するように構成されていることを特徴とするの
で、上記スプリング力によって上記板状開閉弁部材によ
る上記副フィルターの上端開口部及び上記排液口の閉塞
を完全且つ確実に行うことができる。
【0050】請求項4に記載のフィルターエレメント
は、請求項1乃至請求項3に記載のフィルターエレメン
トにおいて、副フィルター部材は、内外面に亘って貫通
する多数の小径通液孔が穿設されてなる筒状の内外保護
部材間に介装されていることを特徴とするので、副フィ
ルター部材が汚濁液の圧力によって破損されるのを確実
に防止することができ、よって、フィルターエレメント
の交換時における汚濁液の濾過を完全且つ確実に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルターエレメントの要部を示した
斜視図である。
【図2】本発明のフィルターエレメントを示した斜視図
である。
【図3】本発明のフィルターエレメントの水平断面図で
ある。
【図4】本発明のフィルターエレメントの使用状態を示
した正面図である。
【図5】浮動開閉弁部材によって排液口を閉塞した状態
を示した縦断面図である。
【図6】浮動開閉弁部材によって内側保護部材(副フィ
ルター部材)の上端開口部を閉塞した状態を示した縦断
面図である。
【図7】本発明の他のフィルターエレメントの要部を示
した斜視図である。
【図8】本発明の他のフィルターエレメントの要部を示
した斜視図である。
【図9】本発明の他のフィルターエレメントの要部を示
した斜視図である。
【図10】従来のフィルターエレメントの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 天板 11 圧入口 2 底板 3 フィルター部材 4 中空室 5 排液口 51 低壁 6、61 弾性部材 71 内側保護部材 71a 通液孔 72 外側保護部材 72a 通液孔 8 副フィルター部材 9、91 浮動開閉弁部材 10 スプリング A フィルターエレメント B ホース C 清浄液槽

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板と底板との間にフィルター部材を介
    装するとともに該フィルター部材の中央部に中空室を形
    成して、この中空室内に汚濁液を圧入し、該汚濁液をフ
    ィルター部材により濾過した上で外部に排出させるよう
    に構成してなるフィルターエレメントにおいて、上記底
    板上に筒状の副フィルター部材を配設するとともに、上
    記副フィルター部材内の底板にその上下面に亘って貫通
    する排液口を穿設し、更に、上記排液口の上方に開閉弁
    部材を配設し、上記汚濁液の濾過中においては、上記開
    閉弁部材を中空室内に圧入する汚濁液の圧力により下方
    に変位させて上記排液口を閉塞する一方、上記汚濁液の
    中空室内への圧入を解除すると、上記開閉弁部材は上方
    に変位し上記排液口を開放するとともに上記副フィルタ
    ー部材の上端開口部を閉塞するように構成していること
    を特徴とするフィルターエレメント。
  2. 【請求項2】 開閉弁部材は浮動開閉弁部材であって、
    フィルターエレメントの中空室内に圧入される汚濁液の
    圧力により下方に変位して排液口を閉塞する一方、上記
    汚濁液の中空室内への圧入が解除された状態において
    は、該開閉弁部材の浮上力によって、上記排液口を開放
    するとともに上記副フィルター部材の上端開口部を閉塞
    するように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のフィルターエレメント。
  3. 【請求項3】 開閉弁部材は板状開閉弁部材であって、
    この板状開閉弁部材の下面と底板との間にスプリングを
    配設し、上記板状開閉弁部材はフィルターエレメント内
    に圧入される汚濁液の圧力により上記スプリング力に抗
    して下方に変位して排液口を閉塞する一方、上記汚濁液
    の中空室内への圧入が解除された状態においては、上記
    板状開閉弁部材は上記スプリング力によって上方に変位
    し、上記排液口を開放するとともに上記副フィルター部
    材の上端開口部を閉塞するように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のフィルターエレメント。
  4. 【請求項4】 副フィルター部材は、内外面に亘って貫
    通する多数の小径通液孔が穿設されてなる筒状の内外保
    護部材間に介装されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載のフィルターエレメン
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001137622A (ja) * 1999-11-12 2001-05-22 San Clean Filter:Kk フィルターエレメント

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