JP3386206B2 - テレセントリックなfθレンズおよび光走査装置 - Google Patents

テレセントリックなfθレンズおよび光走査装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレセントリックな
fθレンズおよび光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光走査装置は光プリンターやデジタル複
写機等に関連して広く知られている。光走査装置におい
て、一般的に用いられる「fθレンズ」は、等角速度的
に偏向される偏向光束を被走査面上に光スポットとして
集光させるとともに、被走査面上における光スポットの
移動速度を等速化する「fθ機能」を有する。
【0003】このようなfθレンズのうちに、「テレセ
ントリックなfθレンズ」、即ち、被走査面に入射する
走査光束の入射方向が、偏向光束の偏向角に拘らず、実
質的に「被走査面に直交」するようなfθレンズが知ら
れている。このようなテレセントリックなfθレンズを
用いると、被走査面の位置が、fθレンズの光軸方向に
変動しても、fθ特性が劣化することがない。
【0004】テレセントリックなfθレンズには、この
ような優れた性質が有り、このため需要も好くなからぬ
ものがあるが、テレセントリック性という光学的な特殊
性のために、fθ特性等、光学系としての性能を保ちつ
つレンズ構成を簡素化することが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、構成が簡素であるに
も拘らず、性能良好なテレセントリックなfθレンズ、
および、このテレセントリックなfθレンズを用いる光
走査装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のテ
レセントリックなfθレンズは、「光偏向器により等角
速度的に偏向される偏向光束を、被走査面上に光スポッ
トとして集光させる光学系」であって、fθ機能を有す
るとともにテレセントリックである。
【0007】このfθレンズは、図1に示すように、光
偏向器側(図の左方、符号3は光偏向器の偏向反射面を
示す)から被走査面7側へ向かって順次、第1〜第3群
を配してなる。第1群4は、偏向器側に凸面を向けたメ
ニスカスレンズ、第2群5および第3群6は共に正レン
ズである。従って、全体の構成は、3群3枚構成であ
る。第1群4であるメニスカスレンズは、殆ど屈折力を
持たない。
【0008】第1群4のレンズ面の曲率半径を偏向器側
から順次、R1,R2とし、第2群および第3群の焦点距
離を、それぞれ、f2およびf3とするとき、これらは条
件 (1) 0.9 < R1/R2 < 1.2 (2) 0.6 < f2/f3 < 1.2 を満足する。
【0009】第2,第3レンズは、何れも正レンズであ
るが、これら第2群5,第3群6は共に「両凸レンズ」
とすることもできるし(請求項2)、第2レンズ5を
「被走査面側に凸面を向けた正メニスカスレンズ」、第
3レンズ6を「両凸レンズ」とすることもできる(請求
項3)。
【0010】請求項4記載の発明は、光走査装置であっ
て、光源装置と、光偏向器と、fθレンズとを有する。
「光源装置」は、実質的な平行光束を放射する。「光偏
向器」は、光源装置からの平行光束を等角速度的に偏向
させる。「fθレンズ」は、光偏向器による偏向光束を
被走査面上に光スポットとして集光させ、等速的な光走
査を行わせるが、上記請求項1または2または3記載の
テレセントリックなfθレンズが用いられる。
【0011】
【作用】fθレンズはFナンバ−が大きく、球面収差、
コマ収差は性能上、さほど重要ではなく、これらの収差
の補正よりも、fθ特性、像面湾曲、テレセントリック
性の補正が重要である。
【0012】即ち、fθ特性の補正が十分でないと、光
走査の等速性が悪く、光走査により記録される画像に歪
みが生じ、これを避けるためには、書き込み信号を電気
的に補正制御する必要が生じ、光走査装置が複雑化す
る。また、像面湾曲が良好に補正されないと、光スポッ
ト径が、光スポットの像高と共に変化し、一様な解像力
の画像を形成するのが困難である。また、テレセントリ
ック性が補正不十分であると、被走査面がfθレンズ光
軸方向へずれたときに、fθ特性が劣化し、fθ特性の
補正不足と同様な問題が生じる。
【0013】条件(1)、(2)は、fθ特性、像面湾
曲およびテレセントリック性を良好に補正するための条
件である。条件(1)の下限を越えると、fθ特性、像
面湾曲、テレセントリック性が、いずれも「アンダ−」
となり十分な補正ができない。また、上限を越えると、
fθ特性とテレセントリック性とが「オ−バ−」となり
補正ができない。
【0014】条件(2)の下限を越えると、fθ特性が
オ−バ−、像面湾曲とテレセントリック性がアンダ−と
なり、上限を越えると、fθ特性がアンダ−、テレセン
トリック性がオ−バ−となり、所望の性能を達成できな
い。
【0015】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。
【0016】図1に示すように、偏向器側から数えて第
i番目のレンズ面の曲率半径をRi(i=1〜6)、第
i番目の面間隔をDi(i=1〜5)、第j番目のレン
ズの屈折率をnj(j=1〜3)とする。
【0017】また、第2群5および第3群6の焦点距離
を、それぞれ、f2およびf3、全系の焦点距離をfと
し、fの値を「1に規格化」する。D0は、「偏向反射
面による偏向の起点から第1番目のレンズ面までの距
離」、θは半画角を表す。
【0018】実施例1,4は、請求項1,2記載の発明
の実施例であり、実施例2,3は、請求項1,3記載の
発明の実施例である。
【0019】実施例1 f=1,θ=9.65度 i Rii j Nj 0 0.943 1 0.463 0.081 1 1.68146 2 0.434 0.044 3 3.364 0.035 2 1.73182 4 −1.811 0.012 5 4.089 0.033 3 1.83488 6 −3.364 条件式のパラメータの値 R1/R2=1.067,f2/f3=0.728 。
【0020】実施例2 f=1,θ=9.65度 i Rii j Nj 0 0.892 1 0.879 0.074 1 1.51390 2 0.870 0.040 3 −2.402 0.030 2 1.83488 4 −0.965 0.023 5 7.558 0.042 3 1.83488 6 −2.112 条件式のパラメータの値 R1/R2=1.011,f2/f3=0.966 。
【0021】実施例3 f=1,θ=9.65度 i Rii j Nj 0 0.902 1 0.940 0.077 1 1.68146 2 0.920 0.038 3 −2.833 0.032 2 1.83488 4 −0.983 0.025 5 7.698 0.041 3 1.79465 6 −2.128 条件式のパラメータの値 R1/R2=1.022,f2/f3=0.851 。
【0022】実施例4 f=1,θ=9.65度 i Rii j Nj 0 0.940 1 0.469 0.079 1 1.68146 2 0.441 0.042 3 3.773 0.030 2 1.73182 4 −1.737 0.025 5 4.049 0.035 3 1.79465 6 −3.021 条件式のパラメータの値 R1/R2=1.064,f2/f3=0.747 。
【0023】図2〜図5に順次、上記実施例1〜4に関
する、像面湾曲(実線はサジタル、破線はタンジェンシ
ャル)、fθ特性とテレセントリック性の図を示す。
【0024】「fθ特性」は、周知の如く、理想像高を
fθ、実際の像高をH’とするとき fθ特性={(H’−fθ)/fθ}×100(%) で定義される量である。また、「テレセントリック性」
は、各像高における被走査面への入射角で表され、理想
的なテレセントリックレンズ(縦軸)との差を示す。
【0025】各実施例において、1に規格化されたfの
具体的な値は、全実施例を通じて、190mmである。
【0026】図6に、請求項4記載の光走査装置の1実
施例を示す。半導体レーザーとコリメートレンズにより
構成された光源装置1からは、実質的に平行光束化され
たレーザー光束が放射される。この光束は、光偏向器で
ある回転多面鏡2の偏向反射面3により反射され、回転
多面鏡2が等速回転すると、反射光束は等角速度的に偏
向される。
【0027】偏向光束は、テレセントリックなfθレン
ズ8を透過すると、主光線がfθレンズ8の光軸に平行
な収束光束として射出し、光路折り曲げミラー9により
反射され、被走査面7に合致して配置された感光体表面
に直交的に入射し、同表面上に光スポットとして集光
し、上記表面を等速的に光走査する。
【0028】fθレンズ8として、上記各実施例のもの
を適宜用いることにより、良好な光走査を実現できる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、新規なテレセントリックなfθレンズおよび光走査
装置を提供できる。このテレセントリックfθレンズ
は、3枚構成とレンズ構成が簡素であり、製造が容易で
安価に実現でき、像面湾曲はもとより、fθ特性、テレ
セントリック性も良好に補正されている。従って、この
ようなfθレンズを用いる、この発明の光走査装置は、
被走査面位置が光軸方向へ少々ずれても良好な等速光走
査を実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテレセントリックなfθレンズの、
レンズ構成の1例を示す図である。
【図2】実施例1に関する像面湾曲、fθ特性およびテ
レセントリック性を示す図である。
【図3】実施例2に関する像面湾曲、fθ特性およびテ
レセントリック性を示す図である。
【図4】実施例3に関する像面湾曲、fθ特性およびテ
レセントリック性を示す図である。
【図5】実施例4に関する像面湾曲、fθ特性およびテ
レセントリック性を示す図である。
【図6】この発明の光走査装置の1実施例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 光源装置 2 光偏向器である回転多面鏡 3 偏向反射面 4 第1群 5 第2群 6 第3群 7 被走査面 8 走査結像レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04 G02B 26/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光偏向器により等角速度的に偏向される偏
    向光束を、被走査面上に光スポットとして集光させる光
    学系であって、 fθ機能を有するとともにテレセントリックであり、 光偏向器側から被走査面側へ向かって順次、第1〜第3
    群を配してなり、 第1群は、偏向器側に凸面を向けた殆ど屈折力を持たな
    いメニスカスレンズ、第2,第3群は共に正レンズであ
    る、3群3枚構成であり、 第1群のレンズ面の曲率半径を偏向器側から順次、
    1,R2とし、第2群および第3群の焦点距離を、それ
    ぞれ、f2およびf3とするとき、これらが条件 (1) 0.9 < R1/R2 < 1.2 (2) 0.6 < f2/f3 < 1.2 を満足することを特徴とするテレセントリックなfθレ
    ンズ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のテレセントリックなfθレ
    ンズにおいて、 第2,第3レンズが共に、両凸レンズであることを特徴
    とするテレセントリックなfθレンズ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のテレセントリックなfθレ
    ンズにおいて、 第2レンズが被走査面側に凸面を向けた正メニスカスレ
    ンズ、第3レンズが両凸レンズであることを特徴とする
    テレセントリックなfθレンズ。
  4. 【請求項4】平行光束を放射する光源装置と、 この光源装置からの平行光束を等角速度的に偏向させる
    光偏向器と、 この光偏向器による偏向光束を被走査面上に光スポット
    として集光させ、等速的な光走査を行わせるfθレンズ
    とを有し、 上記fθレンズが、請求項1または2または3記載のテ
    レセントリックなfθレンズであることを特徴とする光
    走査装置。
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