JP3385793B2 - ポット - Google Patents

ポット

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JP3385793B2
JP3385793B2 JP10553895A JP10553895A JP3385793B2 JP 3385793 B2 JP3385793 B2 JP 3385793B2 JP 10553895 A JP10553895 A JP 10553895A JP 10553895 A JP10553895 A JP 10553895A JP 3385793 B2 JP3385793 B2 JP 3385793B2
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裕一 義田
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高弓 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯液容器内の液をくみ
出す電動ポンプを有するポットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なポットの電気回路図を図
13に示す。図13のポットは、着脱自在の100Vの
交流の電源25、貯液容器26と、電動ポンプ27と、
給湯スイッチ28を有し、給湯スイッチ28がオンとな
った場合には、電源25から給湯スイッチ28を経て、
電動ポンプ27に電流が供給され、電動ポンプ27が働
くことにより貯液容器26内の湯をくみ出すものであっ
た。
【0003】すなわち、使用者がポットの貯液容器26
内の湯を使用したいときには、使用者が給湯スイッチ2
8をオンにすることにより電動ポンプ27が動作し、楽
に湯が注げるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては、電源25が接続されていな
い場合や停電の場合には、使用者が給湯スイッチ28を
オンにしても電動ポンプ27には電流は供給されず、従
ってポットから湯を注ぐことが不可能となるという課題
があった。
【0005】また、電源25が切り放されている状態に
おいて、使用者が各種スイッチを操作した場合などにも
全く装置の反応がなく、例えばLED等の表示手段で各
種の設定値を表示したり、圧電ブザー等による音響を発
したりすることなども行うことができないものであっ
た。
【0006】通常ポットは、電源25が切り放されても
貯液容器26内の湯温はすぐには低下することはなく、
約1時間程度は十分実用的な湯温を保持できるが、電源
25が切り放されることにより、上記に述べたように装
置各部の機能がことごとく停止してしまうため、せっか
く高温の水が貯液容器26内に存在するにもかかわら
ず、使用者がその湯を活用することは著しく困難であっ
た。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、ポッ
トを交流電源のない場所に持ち運んで使用したい場合
や、停電中に使用したい場合等、電源が切り放された状
態においても、ポットに備え付けられた各種の機能をあ
る程度の範囲で使用できるようにすることにより、使い
勝手が良く、また電源が切り放された状態での電力消費
を抑えて、有効な電気エネルギーの活用を可能とするこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するための第1の課題解決の手段は、着脱可能な電源
と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチと、第2
のスイッチと、前記貯液容器内の液をくみ出す電動ポン
プと、前記電動ポンプの出口付近に設けられたスポット
ライトと、電源検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄
電回路は前記電源からの電流によって充電され、前記電
動ポンプは前記第1のスイッチが操作されてから所定時
間内に前記第2のスイッチが操作された場合に動作し、
前記電源が切り放された状態では前記電動ポンプは前記
蓄電回路から電気が供給され、前記電源検知手段は前記
電源が接続されているか否かを検知し、前記電源が接続
されていない場合には、前記所定時間を前記電源が接続
されている場合よりも短くし、前記スポットライトは前
記第1のスイッチの操作によって点灯するものである。
【0009】また、第2の課題解決の手段は、着脱可能
な電源と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチ
と、第2のスイッチと、前記貯液容器内の液をくみ出す
電動ポンプと、負荷回路と、電源検知手段と、制御回路
とを有し、前記蓄電回路は前記電源からの電流によって
充電され、前記電動ポンプは前記第1のスイッチが操作
されてから所定時間内に前記第2のスイッチが操作され
た場合に動作し、前記電源が切り放された状態では前記
電動ポンプは前記蓄電回路から電気が供給され、前記電
源検知手段は前記電源が接続されているか否かを検知
し、前記電源が接続されていない場合には、前記所定時
間を前記電源が接続されている場合よりも短くし、前記
負荷回路は前記第1のスイッチの操作によって動作する
ものである。
【0010】また、第3の課題解決の手段は、着脱可能
な電源と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチ
と、第2のスイッチと、前記蓄電回路に接続した昇圧コ
ンバータと、前記貯液容器内の液をくみ出す電動ポンプ
と、電源検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄電回路
は前記電源からの電流によって充電され、前記電動ポン
プは前記第1のスイッチが操作されてから所定時間内に
前記第2のスイッチが操作された場合に動作し、前記電
源が切り放された状態では前記電動ポンプは前記蓄電回
路から前記昇圧コンバータを通して電気が供給され、前
記電源検知手段は前記電源が接続されているか否かを検
知し、前記電源が接続されていない場合には、前記所定
時間を前記電源が接続されている場合よりも短くし、前
記昇圧コンバータは前記第1のスイッチの操作によって
起動するものである。
【0011】また、第4の課題解決の手段は、着脱可能
な電源と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチ
と、第2のスイッチと、前記貯液容器内の液をくみ出す
電動ポンプと、前記電動ポンプの出口付近に設けられた
スポットライトと、電源検知手段と、制御回路とを有
し、前記蓄電回路は前記電源からの電流によって充電さ
れ、前記電動ポンプは前記第1のスイッチが操作されて
から第1の所定時間内、および前記電動ポンプの動作が
終了してから第2の所定時間内に前記第2のスイッチが
操作された場合に動作し、前記スポットライトは前記第
1のスイッチが操作されたときに点灯開始し、前記第1
の所定時間および前記第2の所定時間を経過した時点で
消灯し、前記電源が切り放された状態では前記電動ポン
プおよび前記スポットライトは前記蓄電回路から電気が
供給され、前記電源検知手段は前記電源が接続されてい
るか否かを検知し、前記電源が接続されていない場合に
は、前記第1の所定時間と前記第2の所定時間の内の少
なくとも一方を前記電源が接続されている場合よりも短
くするものである。
【0012】また第5の課題解決の手段は、着脱可能な
電源と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチと、
第2のスイッチと、前記貯液容器内の液をくみ出す電動
ポンプと、負荷回路と、電源検知手段と、制御回路とを
有し、前記蓄電回路は前記電源からの電流によって充電
され、前記電動ポンプは前記第1のスイッチが操作され
てから第1の所定時間内、および前記電動ポンプの動作
が終了してから第2の所定時間内に前記第2のスイッチ
が操作された場合に動作し、前記負荷回路は前記第1の
スイッチが操作されたときに動作を開始し、前記第1の
所定時間および前記第2の所定時間を経過した時点で停
止し、前記電源が切り放された状態では前記電動ポンプ
および前記負荷回路は前記蓄電回路から電気が供給さ
れ、前記電源検知手段は前記電源が接続されているか否
かを検知し、前記電源が接続されていない場合には、前
記第1の所定時間と前記第2の所定時間の内の少なくと
も一方を前記電源が接続されている場合よりも短くする
ものである。
【0013】また、第6の課題解決の手段は、着脱可能
な電源と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチ
と、第2のスイッチと、前記蓄電回路に接続した昇圧コ
ンバータと、前記昇圧コンバータの出力に接続され、前
記貯液容器内の液をくみ出す電動ポンプと、電源検知手
段と、制御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電源から
の電流によって充電され、前記電動ポンプは前記第1の
スイッチが操作されてから第1の所定時間内、および前
記電動ポンプの動作が終了してから第2の所定時間内に
前記第2のスイッチが操作された場合に動作し、前記昇
圧コンバータは前記第1のスイッチが操作されたときに
動作を開始し、前記第1の所定時間および前記第2の所
定時間を経過した時点で停止し、前記電源が切り放され
た状態では前記電動ポンプは前記蓄電回路から前記昇圧
コンバータを経て電気が供給され、前記電源検知手段は
前記電源が接続されているか否かを検知し、前記電源が
接続されていない場合には、前記第1の所定時間と前記
第2の所定時間の内の少なくとも一方を前記電源が接続
されている場合よりも短くするするものである。
【0014】
【作用】本発明は第1の課題解決の手段において、湯を
注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても、蓄電回路
から電気エネルギーが供給されて電動ポンプが動作し、
貯液容器から液をくみ出すことから楽に使用することが
でき、また出湯の際にスポットライトが点灯して湯が出
てくる位置を確認することができることから安全かつ快
適に使用することができる。さらに、前記電源が接続さ
れていない場合には電源検知手段によって検知し、前記
電源が接続されている場合よりも所定時間を短くするこ
とにより、第1のスイッチが押された際にスポットライ
トが点灯し続ける時間が短くなり、よって前記蓄電回路
からの電気の負担が小さくてすむ。従って、蓄電回路が
小形・低コストとすることができる。また、前記電源が
接続されている場合には、前記電源検知手段によって前
記所定時間が長くなることから、第1のスイッチが押さ
れてから第2のスイッチを押すまでの時間が多少長くて
も電動ポンプを動作することができる。また、第2のス
イッチを受け付けられる期間スポットライトが点灯する
ので、使用者に出湯可能な期間であることを知らせるこ
ともできる。なお、スポットライトが消灯している場合
には、第2のスイッチを操作しても出湯が行われないの
で、誤って操作が行われても液を出してしまう危険をほ
ぼ完全に取り除くことができるものである。
【0015】また、第2の課題解決の手段において、湯
を注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても蓄電回路
からの電気エネルギーが供給されて電動ポンプが動作
し、貯液容器から液をくみ出すことから楽に使用するこ
とができ、また出湯の際に負荷回路を動作させることも
できる。従って、前記負荷回路の作用によって快適に使
用することができる。さらに、前記電源が接続されてい
ない場合には電源検知手段によって検知し、前記電源が
接続されている場合よりも所定時間を短くすることによ
り、第1のスイッチが押された際に前記負荷回路が動作
し続ける時間が短くなり、よって前記蓄電回路からの電
気の負担が小さくてすむ。従って、蓄電回路が小形・低
コストとすることができる。また、前記電源が接続され
ている場合には、前記電源検知手段によって前記所定時
間が長くなることから、第1のスイッチが押されてから
第2のスイッチを押すまでの時間が多少長くても電動ポ
ンプを動作することができるので、十二分に使い勝手の
向上を行うことができるものである。なお、第1のスイ
ッチを操作せずに、第2のスイッチだけを操作しても出
湯が行われないので、誤って操作が行われても液を出し
てしまう危険は非常に小さくすることができるものであ
る。
【0016】また、第3の課題解決の手段において、湯
を注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても蓄電回路
からの電気エネルギーが供給されて電動ポンプが動作
し、貯液容器から液をくみ出すことから楽に使用するこ
とができ、特に昇圧コンバータが動作することから蓄電
回路の電圧が多少低下しても良好な出湯性能を確保する
ことができる。従って、特に快適に使用することができ
る。さらに、前記電源が接続されていない場合には電源
検知手段によって検知し、前記電源が接続されている場
合よりも所定時間を短くすることにより、第1のスイッ
チが押された際に前記昇圧コンバータが動作し続ける時
間が短くなり、よって昇圧コンバータを動作させること
によって発生する蓄電回路の負担を小さくすることがで
きる。従って、蓄電回路が小形・低コストとすることが
できる。また、前記電源が接続されている場合には、前
記電源検知手段によって前記所定時間が長くなることか
ら、第1のスイッチが押されてから第2のスイッチを押
すまでの時間が多少長くても電動ポンプを動作すること
ができるので、十二分に使い勝手の向上を行うことがで
きるものである。なお、第1のスイッチを操作せずに、
第2のスイッチだけを操作しても出湯が行われないの
で、誤って操作が行われても液を出してしまう危険は非
常に小さくすることができるものである。
【0017】また、第4の課題解決の手段において、湯
を注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても蓄電回路
からの電気エネルギーが供給されて電動ポンプが動作
し、貯液容器から液をくみ出すことから快適に使用する
ことができる。一旦電動ポンプの動作を停止しても、前
記第2の所定時間内であれば、再度前記第2のスイッチ
を操作するだけで続けて出湯を行うことができるので便
利である。さらに、前記電源が接続されていない場合に
は電源検知手段によって検知し、前記電源が接続されて
いる場合よりも第1の所定時間と第2の所定時間の内少
なくとも一方を短くすることにより、スポットライトの
点灯持続時間が短くなり、よって前記蓄電回路からの電
気の負担が小さくてすむ。従って、蓄電回路が小形・低
コストとすることができる。
【0018】また、第5の課題解決の手段において、湯
を注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても蓄電回路
からの電気エネルギーが供給されて電動ポンプが動作
し、貯液容器から液をくみ出すことから快適に使用する
ことができる。一旦電動ポンプの動作を停止しても、前
記第2の所定時間内であれば、再度前記第2のスイッチ
を操作するだけで続けて出湯を行うことができるので便
利である。さらに、前記電源が接続されていない場合に
は電源検知手段によって検知し、前記電源が接続されて
いる場合よりも第1の所定時間と第2の所定時間の内少
なくとも一方を短くすることにより、負荷回路の通電持
続時間が短くなり、よって前記蓄電回路からの電気の負
担が小さくてすむ。
【0019】また、第6の課題解決の手段において、湯
を注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても蓄電回路
からの電気エネルギーが供給されて電動ポンプが動作
し、貯液容器から液をくみ出すことから快適に使用する
ことができる。一旦電動ポンプの動作を停止しても、前
記第2の所定時間内であれば、再度前記第2のスイッチ
を操作するだけで続けて出湯を行うことができるので便
利である。さらに、前記電源が接続されていない場合に
は電源検知手段によって検知し、前記電源が接続されて
いる場合よりも第1の所定時間と第2の所定時間の内少
なくとも一方を短くすることにより、昇圧コンバータ動
作のために発生する前記蓄電回路からの電気の負担が小
さくてすむ。
【0020】
【実施例】
(実施例1)本発明の第1の実施例について図1をおよ
び図2を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例におけるポッ
トの電気回路図を示す。図1において、電源1は100
V・50または60Hzの交流電源2とマグネット式の
着脱簡単なコネクタ3によって構成されている。電源1
の出力は充電回路4に接続され、充電回路4の出力は蓄
電回路5に接続されている。
【0022】充電回路4は交流電圧を低い電圧に変換す
るための変圧器やその出力を直流に変換する整流回路等
により成り立っている。蓄電回路5は、例えばカドニカ
電池等の充電可能な電池や、電気二重層を用いた大容量
のコンデンサによって構成されているものである。蓄電
回路5からは、例えばパワートランジスタによって構成
したスイッチング素子6を経て、電動ポンプ7が接続さ
れている。
【0023】電動ポンプ7は貯液容器8内の液をくみ出
すものである。本実施例においては、貯液容器8はヒー
タ9によって加熱がなされる構成となっている。
【0024】ヒータ9は電源1からリレー等によるスイ
ッチング素子10を経て接続されている。本実施例にお
いては、ヒータ9は1000Wのパワーのもので、貯液
容器8内に水を入れた状態で水を沸騰させることができ
るだけの出力を有するものである。
【0025】蓄電回路5からは、スイッチング素子11
を介してスポットライト12も接続されている。スポッ
トライト12は電動ポンプ7の出口付近に設けられてい
て、出湯する位置を照らし出す作用を行うだけの光量を
出すことができるものである。
【0026】スイッチング素子6、スイッチング素子1
0、スイッチング素子11はいずれも制御回路13によ
ってオンオフの制御がなされる構成となっている。
【0027】電源検知手段14は電源1の出力に接続さ
れていて、電源1の出力がある場合、すなわち交流電源
2がコネクタ3によって接続されている場合には、制御
回路13に対してHIGHの出力をするものであり、コ
ネクタ3が取り外されていたり、停電などによって交流
電源2が出力されない場合には、制御回路13に対して
LOWを出力するものである。
【0028】制御回路13には、押しボタン式のスイッ
チで構成した第1のスイッチ15、第2のスイッチ16
も接続されており、第1のスイッチ15と第2のスイッ
チ16は、使用者が容易に操作することができるよう
に、電動ポンプ7の出口付近の位置に設けられている。
制御回路13は第1のスイッチ15が押されてから所定
時間内に第2のスイッチ16が押された場合には、第2
のスイッチ16が押されている間スイッチング素子6を
オンにする。また、前記所定時間内は制御回路13はス
イッチング素子11もオン状態とするので、その間はス
ポットライト12が点灯する構成としているものであ
る。
【0029】以上の構成において、動作の説明を行う。
まず、使用者は貯液容器8内に水を入れ、その後コネク
タ3を接続する。
【0030】すると、電源1の出力が100Vとなり、
充電回路4を経て蓄電回路5に充電電流が供給され、蓄
電回路5の充電が行われ始める。このときスイッチング
素子10は制御回路13によってオンされ、ヒータ9に
も100Vの交流電圧が供給されるので、ヒータ9から
は1000Wの熱が発生して貯液容器8を加熱すること
により、貯液容器8内の水は沸騰に達する。沸騰した場
合、制御回路13はスイッチング素子10をオフとし、
これで湯沸かし動作が完了する。
【0031】この状態で、使用者が熱い湯を使用したい
場合には、使用者はまず第1のスイッチ15を押す。す
ると、制御回路13の作用によりスイッチング素子11
がオンされるので、スポットライト12が点灯する。
【0032】その後、続いて第2のスイッチ16を押す
と、制御回路13の作用により今度はスイッチング素子
6もオンとなり、電動ポンプ7が動作し、貯液容器8内
の熱い湯をくみ出すので、使用者は湯呑みなどでそれを
受けることにより、茶などを飲むことが可能となる。
【0033】スポットライト12が点灯することによ
り、使用者は前記湯呑み等を受ける際に、どの位置に湯
呑み等を受ければ良いかを容易に知ることができるの
で、非常に安全でかつ便利・使い勝手が優れたものとな
る。ここで、スイッチング素子6は制御回路13の作用
によって、第2のスイッチ16がオンとされている期間
中ずっとオン状態に保たれるので、電動ポンプ7の動作
も引き続き行われる。
【0034】使用者が必要なだけの湯量を出した時点
で、第2のスイッチ16を押すことをやめると、制御回
路13の作用によって、その時点でスイッチング素子6
とスイッチング素子11がオフとなるので、電動ポンプ
7は停止し、スポットライト12も消灯し、第1のスイ
ッチ15が押される前の状態にもどる。ここで、第1の
スイッチ15が押されてから、第2のスイッチ16が押
されないままの状態で所定時間が経過すると、制御回路
13はスイッチング素子11をオフとし、スポットライ
ト12を消灯させ、やはり第1のスイッチ15が押され
る前の状態にもどす動作をする。
【0035】制御回路13はスイッチング素子11をオ
ンしている期間においてのみ、第2のスイッチ16のオ
ン信号を有効とする。従って、使用者がいきなり第2の
スイッチ16を押した場合や、一旦出湯操作が終了した
後に、再び第2のスイッチ16を押しても、スイッチン
グ素子6はオンせず、従って電動ポンプ7によって湯が
くみ出されることはない。
【0036】従って、使用者が誤って第2のスイッチ1
6を押した場合にも、スポットライト12が消灯してい
る状態であれば、湯が出ることがないので、非常に安全
である。
【0037】電源検知手段14は電源1が接続されてい
る場合には、HIGHの信号を制御回路13に出力して
おり、制御回路13は上記の所定時間を10秒として動
作が行われる。
【0038】次に、コネクタ3が取り外された場合の動
作の説明を行う。この場合には、充電回路4は動作しな
いため、蓄電回路5への充電は行われず、蓄電回路5に
は電源1が接続されていたときに充電されていたエネル
ギーがたまった状態となっている。
【0039】この状態においても、使用者が第1のスイ
ッチ15および第2のスイッチ16を操作することによ
り制御回路13が動作し、スイッチング素子6とスイッ
チング素子11の開閉がなされることから、スポットラ
イト12と電動ポンプ7は電源1が接続されている場合
とほぼ同様に動作する。
【0040】ただし、電源1が接続されていない場合に
は、電源検知手段14が制御回路13にLOW出力を送
り、制御回路13はこの信号を受けて所定時間を5秒と
する。
【0041】従って、第1のスイッチ15を押した後に
第2のスイッチ16を押したときに、有効とみなされて
電動ポンプ7が動作するのは、第1のスイッチ15が押
されてから5秒間に制限され、それ以降はスポットライ
ト12が消灯されるとともに第2のスイッチ16も無効
となる。
【0042】なお、電源1が切り放されている場合に
は、ヒータ9に電力の供給がなされないが、このとき本
実施例では、電源検知手段14の出力がLOWになって
いることを受けて、制御回路13はリレーで構成された
スイッチング素子10をオフの状態とするので、リレー
のコイルに流れる電流もカットされるので、無駄な電流
を供給することがなく、従って、蓄電回路5の負担も低
減される構成となっている。
【0043】図2は、図1のポットの各部の動作波形図
である。以下図2を用いて説明を行う。t1において、
第1のスイッチ15を押すとスポットライト12がオン
となり、その後の操作がない場合には、所定時間TA後
にオフとなる。ここで、TAは電源検知手段14からの
出力信号により電源1が接続されている場合には10秒
間となり、電源1が接続されていない場合には5秒間と
なる。
【0044】t2において、第2のスイッチ16が押さ
れても、既に所定時間が終了しているので、スポットラ
イト12および電動ポンプ7はそのままオフ状態を保
つ。
【0045】t3において、再び第1のスイッチ15が
押されると、t1のときと同様にスポットライト12が
オンとなるが、その時刻からTAを経るまでの途中t4
にて第2のスイッチ16の操作が行われると、電動ポン
プ7が動作し、使用者は湯を注ぐことができる。
【0046】なお、本実施例においては、t4からt5
までの第2のスイッチ16が押されている期間は、スポ
ットライト12をオンにしたままにしているが、スポッ
トライト12は前述したように湯呑み等を受ける位置を
知らせるものであるから、この期間中においてスイッチ
ング素子11をオフとし、スポットライト12をオフと
するようにしてもよい。
【0047】t5にて、第2のスイッチ16がオフとさ
れると、制御回路13はスイッチング素子6とスイッチ
ング素子11をオフとし、初めの状態に戻る。
【0048】従って、t6にて第2のスイッチ16が押
されても受け付けはされない。以上のように本実施例に
おいては、第1のスイッチ15が操作されてから所定時
間TAだけの間、第2のスイッチ16が有効となり、か
つその期間にスポットライト12が点灯するため、安全
かつ便利である。
【0049】また、所定時間TAの値が、電源1が接続
されている場合とそうでない場合によって電源検知手段
14が動作することによって検知がなされ、前者の場合
には10秒間を設定し、後者では5秒間に設定している
ことから、第1のスイッチ15が押されてから第2のス
イッチ16が押されるまでの間、スポットライト12に
供給されるエネルギーの値に制限が、前記電源1が切り
放された場合の方が小となる。
【0050】このため、蓄電回路13を小さい定格容量
のものを使用した場合でも、スポットライト12にエネ
ルギーが使われ過ぎることを防ぐことができ、電動ポン
プ7による出湯動作を十分に使用することができるもの
である。
【0051】なお、本実施例においては、第1のスイッ
チ15と第2のスイッチ16は、いずれも押しボタン方
式のものを使用しているが、必ずしもこの形のものを使
用しなければならないというものではなく、例えばノブ
のようなものを設けて、それを手で回転させることによ
り、接点が閉じるようなものであってもよい。
【0052】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て図3および図4を参照しながら説明する。なお、第1
の実施例で説明したものと同一構成部材には同一番号を
用いる。
【0053】図3は本発明の第2の実施例におけるポッ
トの電気回路図を示す。図3において、電源1は100
V・50または60Hzの交流電源2とマグネット式の
着脱簡単なコネクタ3によって構成されている。電源1
の出力は充電回路4に接続され、充電回路4の出力は蓄
電回路5に接続されている。
【0054】充電回路4は交流電圧を低い電圧に変換す
るための変圧器やその出力を直流に変換する整流回路等
により成り立っている。蓄電回路5は、例えばカドニカ
電池等の充電可能な電池や、一般にゴールドキャパシタ
とかスーパーキャパシタといった名称で知られている電
気二重層を用いた大容量のコンデンサによって構成され
ているものである。蓄電回路5からは、例えばパワート
ランジスタによって構成したスイッチング素子6を経て
電動ポンプ7が接続されている。
【0055】電動ポンプ7は貯液容器8内の液をくみ出
すものでである。本実施例においては、貯液容器8はヒ
ータ9によって加熱がなされる構成となっている。
【0056】ヒータ9は電源1からリレー等によるスイ
ッチング素子10を経て接続されている。本実施例にお
いては、ヒータ9は1000Wのパワーのもので、貯液
容器8内に水を入れた状態で水を沸騰させることができ
るだけの出力を有するものである。
【0057】蓄電回路5からは、スイッチング素子11
を介して負荷回路17も接続されている。本実施例にお
いては負荷回路17は発光ダイオードによって構成さ
れ、貯液容器8内の湯温の情報などを表示する表示回路
18によって構成されている。
【0058】スイッチング素子6、スイッチング素子1
0、スイッチング素子11はいずれも制御回路19によ
ってオンオフの制御がなされる構成となっている。
【0059】電源検知手段14は電源1の出力に接続さ
れていて、電源1の出力がある場合、すなわち交流電源
2がコネクタ3によって接続されている場合には、制御
回路19に対してHIGHの出力をするものであり、コ
ネクタ3が取り外されていたり、停電などによって交流
電源2が出力されない場合には、制御回路19に対して
LOWを出力するものである。
【0060】制御回路19には押しボタン式のスイッチ
で構成した第1のスイッチ15、第2のスイッチ16も
接続されており、第1のスイッチ15と第2のスイッチ
16は使用者が容易に操作することができるように、電
動ポンプ7の出口付近の位置に設けられている。
【0061】制御回路19は第1のスイッチ15が押さ
れてから所定時間内に第2のスイッチ16が押された場
合には、第2のスイッチ16が押されている間スイッチ
ング素子6をオンにする。
【0062】また、前記所定時間内は、制御回路19は
スイッチング素子11もオン状態とするので、その間は
負荷回路17に電圧が供給され動作する構成としている
ものである。
【0063】以上の構成において、動作の説明を行う。
まず、使用者は貯液容器8内に水を入れ、その後コネク
タ3を接続すると、電源1の出力が100Vとなり、充
電回路4を経て蓄電回路5に充電電流が供給され、蓄電
回路5の充電が行われ始める。このときスイッチング素
子10は制御回路19によってオンされ、ヒータ9にも
100Vの交流電圧が供給されるので、ヒータ9からは
1000Wの熱が発生して貯液容器8を加熱することに
より、貯液容器8内の水は沸騰に達する。沸騰した場
合、制御回路19はスイッチング素子10をオフとし、
これで湯沸かし動作が完了する。
【0064】この状態で、使用者が熱い湯を使用したい
場合には、使用者はまず第1のスイッチ15を押す。す
ると、制御回路19の作用によりスイッチ素子11がオ
ンされるので、負荷回路17が動作する。
【0065】すなわち本実施例においては、湯の温度を
発光ダイオードによって表示する表示回路18の動作が
起こり、使用者は現在の湯の温度等を知ることができ
る。
【0066】その後、続いて第2のスイッチ16を押す
と、制御回路19の作用により、今度はスイッチング素
子6もオンとなり、電動ポンプ7が動作し、貯液容器8
内の熱い湯をくみ出すので、使用者は湯呑みなどでそれ
を受けることにより、茶などを飲むことが可能となる。
【0067】ここで、スイッチング素子6は、制御回路
19の作用によって、第2のスイッチ16がオンとされ
ている期間中ずっとオン状態に保たれるので、電動ポン
プ7の動作も引き続き行われる。
【0068】使用者が必要なだけの湯量を出した時点
で、第2のスイッチ16を押すことをやめると、制御回
路19の作用によって、その時点でスイッチング素子6
とスイッチング素子11がオフとなるので、電動ポンプ
7は停止し、負荷回路17もストップし、第1のスイッ
チ15が押される前の状態にもどる。
【0069】ここで、第1のスイッチ15が押されてか
ら、第2のスイッチ16が押されないままの状態で所定
時間が経過すると、制御回路19はスイッチング素子1
1をオフとし、負荷回路17をオンとし、やはり第1の
スイッチ15が押される前の状態にもどす動作をする。
【0070】制御回路19はスイッチング素子11をオ
ンしている期間においてのみ、第2のスイッチ16のオ
ン信号を有効とする。従って、使用者がいきなり第2の
スイッチ16を押した場合や、一旦出湯操作が終了した
後に再び第2のスイッチ16を押しても、スイッチング
素子6はオンせず、従って電動ポンプ7によって湯がく
み出されることはない。
【0071】従って、使用者が誤って第2のスイッチ1
6を押した場合にも、所定時間以外で湯が出ることがな
いので、非常に安全である。
【0072】電源検知手段14は電源1が接続されてい
る場合にはHIGHの信号を制御回路19に出力してお
り、制御回路19は上記の所定時間を10秒として動作
が行われる。
【0073】次に、コネクタ3が取り外された場合の動
作の説明を行う。この場合には、充電回路4は動作しな
いため、蓄電回路5へ充電は行われず、蓄電回路5には
電源1が接続されていたときに充電されていたエネルギ
ーがたまった状態となっている。
【0074】この状態においても、使用者が第1のスイ
ッチ15および第2のスイッチ16を操作することによ
り制御回路19が動作し、スイッチング素子6とスイッ
チング素子11の開閉がなされることから、負荷回路1
7と電動ポンプ7は電源1が接続されている場合とほぼ
同様に動作する。
【0075】ヒータ9については、電力の供給が行われ
ないので貯液容器8内の湯温はしだいに低下していく
が、約1時間程度であれば実用上問題となるような温度
低下には至らない。
【0076】なお、表示回路18により貯液容器8内の
湯温を知ることができる。ただし、電源1が接続されて
いない場合には、電源検知手段14が制御回路19にL
OW出力を送り、制御回路19はこの信号を受けて所定
時間を5秒とする。
【0077】従って、第1のスイッチ15を押した後に
第2のスイッチ16を押したときに、有効とみなされて
電動ポンプ7が動作するのは、第1のスイッチ15が押
されてから5秒間に制限され、それ以降は負荷回路17
が停止されるとともに第2のスイッチ16も無効とな
る。
【0078】なお、電源1が切り放されている場合に
は、ヒータ9に電力の供給がなされないが、このとき本
実施例では、電源検知手段14の出力がLOWになって
いることを受けて、制御回路19はリレーで構成された
スイッチング素子10をオフの状態とするので、リレー
のコイルに流れる電流もカットされ、無駄な電流を供給
することがなく、従って、蓄電回路5の負担も低減され
る構成となっている。
【0079】図4は、図3のポットの各部の動作波形図
である。以下図4を用いて説明を行う。t1において、
第1のスイッチ15を押すと負荷回路17がオンとな
り、その後の操作がない場合には所定時間TA後にオフ
となる。ここで、TAは電源検知手段14からの出力信
号により電源1が接続されている場合には10秒間とな
り、電源1が接続されていない場合には5秒間となる。
【0080】t2において、第2のスイッチ16が押さ
れても、既に所定時間が終了しているので、負荷回路1
7および電動ポンプ7はそのままオフ状態を保つ。
【0081】t3において、再び第1のスイッチ15が
押されると、t1のときと同様に負荷回路17がオンと
なるが、その時刻からTAを経るまでの途中t4にて第
2のスイッチ16の操作が行われると、電動ポンプ7が
動作し、使用者は湯を注ぐことができる。
【0082】なお、本実施例においては、t4からt5
までの第2のスイッチ16が押されている期間は、負荷
回路17をオンにしたままにしているが、負荷回路17
は前述したように湯の温度等を表示する表示回路18で
あり、この期間中においてスイッチング素子11をオフ
とし、負荷回路17をオフとするようにして、電源1が
切り放されている状態での蓄電回路5からのエネルギー
供給量をもっと節約するようにしてもよい。
【0083】t5にて、第2のスイッチ16がオフとさ
れると、制御回路19はスイッチング素子6とスイッチ
ング素子11をオフとし、初めの状態に戻る。従って、
t6にて第2のスイッチ16が押されても受け付けはさ
れない。
【0084】以上のように本実施例においては、第1の
スイッチ15が操作されてから所定時間TAだけの間第
2のスイッチ16が有効となり、かつその期間に負荷回
路17が動作するため、安全かつ便利である。
【0085】また、所定時間TAの値が電源1が接続さ
れている場合とそうでない場合によって、電源検知手段
14が動作することによって検知がなされ、前者の場合
には10秒間を設定し、後者では5秒間に設定している
ことから、第1のスイッチ15が押されてから第2のス
イッチ16が押されるまでの間、負荷回路17に供給さ
れるエネルギーの値に制限が、前記電源1が切り放され
た場合の方が小となる。
【0086】このため、蓄電回路5を小さい定格容量の
ものを使用した場合でも、負荷回路17にエネルギーが
使われ過ぎることを防ぐことができ、電動ポンプ7によ
る出湯動作を十分に使用することができるものである。
【0087】なお、本実施例においては、第1のスイッ
チ15と第2のスイッチ16は、いずれも押しボタン方
式のものを使用しているが、必ずしもこの形のものを使
用しなければならないというものではなく、例えばノブ
のようなものを設けて、それを手で回転させることによ
り、接点が閉じるようなものであってもよい。
【0088】(実施例3)本発明の第3の実施例につい
て図5および図6を参照しながら説明する。なお、第
1、第2の実施例で説明したものと同一構成部材には同
一番号を用いる。
【0089】図5は本発明の第3の実施例におけるポッ
トの電気回路図を示す。図5において、電源1は100
V・50または60Hzの交流電源2とマグネット式の
着脱簡単なコネクタ3によって構成されている。電源1
の出力は充電回路4に接続され、充電回路4の出力は蓄
電回路5に接続されている。
【0090】充電回路4は交流電圧を低い電圧に変換す
るための変圧器やその出力を直流に変換する整流回路等
により成り立っている。蓄電回路5は、本実施例では電
気二重層を用いた大容量のコンデンサによって構成され
ている。蓄電回路5からは、高周波で半導体スイッチン
グ素子をオンオフさせることによって、蓄電回路5の電
圧を、それよりも高いほぼ一定の直流電圧に変換する昇
圧コンバータ20を経させた後、例えばパワートランジ
スタによって構成したスイッチング素子6を経て電動ポ
ンプ7が接続されている。
【0091】電動ポンプ7は貯液容器8内の液をくみ出
すもので、その定格電圧は昇圧コンバータ20の出力電
圧値と同値となっている。本実施例においては、貯液容
器8はヒータ9によって加熱がなされる構成となってい
る。
【0092】ヒータ9は電源1からリレー等によるスイ
ッチング素子10を経て接続されている。本実施例にお
いては、ヒータ9は1000Wのパワーのもので、貯液
容器8内に水を入れた状態で水を沸騰させることができ
るだけの力を有するものである。
【0093】スイッチング素子6、スイッチング素子1
0、および昇圧コンバータ20の動作の是非は、いずれ
も制御回路21によってオンオフの制御がなされる構成
となっている。
【0094】電源検知手段14は電源1の出力に接続さ
れていて、電源1の出力がある場合、すなわち交流電源
2がコネクタ3によって接続されている場合には、制御
回路21に対してHIGHの出力をするものであり、コ
ネクタ3が取り外されていたり、停電などによって交流
電源2が出力されない場合には、制御回路21に対して
LOWを出力するものである。
【0095】制御回路21には押しボタン式のスイッチ
で構成した第1のスイッチ15、第2のスイッチ16も
接続されており、第1のスイッチ15と第2のスイッチ
16は使用者が容易に操作することができるように、電
動ポンプ7の出口付近の位置に設けられている。
【0096】制御回路21は第1のスイッチ15が押さ
れてから所定時間内に第2のスイッチ16が押された場
合には、第2のスイッチ16が押されている間スイッチ
ング素子6をオンにする。
【0097】また、前記所定時間内は制御回路21は昇
圧コンバータ20の動作を行わせるように作用する。
【0098】昇圧コンバータ20が停止している状態に
おいては、その出力電圧はほぼ蓄電回路5の端子電圧し
かないが、昇圧コンバータ20が動作している状態にお
いては、ほぼ7Vの一定電圧の直流を出力することがで
きる。
【0099】以上の構成において、動作の説明を行う。
まず、使用者は貯液容器8内に水を入れ、その後コネク
タ3を接続すると、電源1の出力が100Vとなり、充
電回路4を経て蓄電回路5に充電電流が供給され、蓄電
回路5の充電が行われ始める。このときスイッチング素
子10は制御回路21によってオンされ、ヒータ9にも
100Vの交流電圧が供給されるので、ヒータ9からは
1000Wの熱が発生して貯液容器8を加熱することに
より、貯液容器8内の水は沸騰に達する。沸騰した場
合、制御回路21はスイッチング素子10をオフとし、
これで湯沸かし動作が完了する。
【0100】この状態で、使用者が熱い湯を使用したい
場合には、使用者はまず第1のスイッチ15を押す。す
ると、制御回路21の作用により昇圧コンバータ20が
動作を始めるので、その出力電圧はほぼ7Vの一定値の
直流となる。
【0101】その後、続いて第2のスイッチ16を押す
と、制御回路21の作用により今度はスイッチング素子
6もオンとなり、電動ポンプ7が動作し、貯液容器8内
の熱い湯をくみ出すので、使用者は湯呑みなどでそれを
受けることにより、茶などを飲むことが可能となる。
【0102】このとき、電動ポンプ7には、昇圧コンバ
ータ20の動作により、ほぼ7Vの定電圧が印加され、
電動ポンプ7は蓄電回路5の端子電圧によらず良好な動
作をさせしめることが可能となる。
【0103】使用者は電動ポンプ7の良好な動作によ
り、非常に快適・便利に使用することができる。
【0104】ここで、スイッチング素子6は制御回路2
1の作用によって、第2のスイッチ16がオンとされて
いる期間中ずっとオン状態に保たれるので、電動ポンプ
7の動作も引き続き行われる。
【0105】使用者が必要なだけの湯量を出した時点
で、第2のスイッチ16を押すことをやめると、制御回
路21の作用によって、その時点でスイッチング素子6
と昇圧コンバータ20がオフとなるので、電動ポンプ7
は停止し、第1のスイッチ15が押される前の状態にも
どる。
【0106】ここで、第1のスイッチ15が押されてか
ら第2のスイッチ16が押されないままの状態で所定時
間が経過すると、制御回路21はスイッチング素子6を
オフとし、昇圧コンバータ20の動作も停止し、やはり
第1のスイッチ15が押される前の状態にもどす動作を
する。
【0107】制御回路21はスイッチング素子6をオン
している期間においてのみ、第2のスイッチ16のオン
信号を有効とする。従って、使用者がいきなり第2のス
イッチ16を押した場合や、一旦出湯操作が終了した後
に再び第2のスイッチ16を押しても、スイッチング素
子6はオンせず、従って電動ポンプ7によって湯がくみ
出されることはない。
【0108】従って、使用者が誤って第2のスイッチ1
6を押した場合にも、所定時間以外では湯が出ることが
ないので、非常に安全である。
【0109】電源検知手段14は電源1が接続されてい
る場合には、HIGHの信号を制御回路21に出力して
おり、制御回路21は上記の所定時間を10秒として動
作が行われる。
【0110】次に、コネクタ3が取り外された場合の動
作の説明を行う。この場合には、充電回路4は動作しな
いため、蓄電回路5への充電は行われず、蓄電回路5に
は電源1が接続されていたときに充電されていたエネル
ギーがたまった状態となっている。
【0111】この状態においても、使用者が第1のスイ
ッチ15および第2のスイッチ16を操作することによ
り制御回路21が動作し、スイッチング素子6の開閉が
なされることから、昇圧コンバータ20と電動ポンプ7
は電源1が接続されている場合とほぼ同様に動作する。
【0112】ただし、電源1が接続されていない場合に
は、電源検知手段14が制御回路21にLOW出力を送
り、制御回路21はこの信号を受けて、所定時間を5秒
とする。
【0113】従って、第1のスイッチ15を押した後に
第2のスイッチ16を押したときに、有効とみなされて
電動ポンプ7が動作するのは、第1のスイッチ15が押
されてから5秒間に制限され、それ以降は昇圧コンバー
タ20の動作が停止されるとともに第2のスイッチ16
も無効となる。
【0114】なお、電源1が切り放されている場合に
は、ヒータ9に電力の供給がなされないが、このとき本
実施例では、電源検知手段14の出力がLOWになって
いることを受けて、制御回路21はリレーで構成された
スイッチング素子10をオフの状態とするので、リレー
のコイルに流れる電流もカットされ、無駄な電流を供給
することがなく、従って、蓄電回路5の負担も低減され
る構成となっている。
【0115】図6は、電源1が切り放されている状態で
の図5のポットの各部の動作波形図である。以下図6を
用いて説明を行う。t1において、第1のスイッチ15
を押すと昇圧コンバータ20がオンとなり、その後の操
作がない場合には、所定時間TA後にオフとなる。ここ
で、TAは電源検知手段14からの出力信号により、電
源1が接続されている場合には10秒間となり、電源1
が接続されていない場合には5秒間となる。
【0116】t2において、第2のスイッチ16が押さ
れても、既に所定時間が終了しているので、昇圧コンバ
ータ20および電動ポンプ7はそのままオフ状態を保
つ。
【0117】t3において、再び第1のスイッチ15が
押されると、t1のときと同様に昇圧コンバータ20が
オンとなるが、その時刻からTAを経るまでの途中t4
にて第2のスイッチ16の操作が行われると、電動ポン
プ7が動作し、使用者は湯を注ぐことができる。
【0118】t4においては、すでに昇圧コンバータ2
0が起動完了しているので、即7Vの安定電圧を電動ポ
ンプ7に供給することが可能となっている。
【0119】t5にて、第2のスイッチ16がオフとさ
れると、制御回路21はスイッチング素子6をオフと
し、初めの状態に戻る。従って、t6にて第2のスイッ
チ16が押されても受け付けはされない。
【0120】また、所定時間TAの値が、電源1が接続
されている場合とそうでない場合によって電源検知手段
14が動作することによって検知がなされ、前者の場合
には10秒間を設定し、後者では5秒間に設定している
ことから、第1のスイッチ15が押されてから第2のス
イッチ16が押されるまでの間、昇圧コンバータ20が
動作することにより発生する損失などにより、蓄電回路
5のエネルギーを消費するが、その消費エネルギーの値
に制限が、前記電源1が切り放された場合の方が小とな
る。
【0121】このため、蓄電回路5を小さい定格容量の
ものを使用した場合でも、昇圧コンバータ20に不必要
なエネルギーが使われ過ぎることを防ぐことができ、電
動ポンプ7による出湯動作を十分に使用することができ
るものである。
【0122】なお、本実施例においては、第1のスイッ
チ15と第2のスイッチ16は、いずれも押しボタン方
式のものを使用しているが、必ずしもこの形のものを使
用しなければならないというものではなく、例えばノブ
のようなものを設けて、それを手で回転させることによ
り、接点が閉じるようなものであってもよい。
【0123】また、本実施例においては、電源1が接続
されている場合にも,昇圧コンバータ20が働く構成し
ているため、例えば蓄電回路5の充電が開始された直
後、蓄電回路5の端子電圧が十分に上がっていない状態
においても、昇圧コンバータ20によって7Vの定電圧
に昇圧された出力電圧が電動ポンプ7に供給されるた
め、電動ポンプ7は良好に動作を行わせられるものであ
るが、そのうような必要がないならば、電源1が接続さ
れている場合、例えば電源検知手段14の出力がHIG
Hであることを制御回路21にて配慮し、その場合には
昇圧コンバータ20の動作を止めるようにしてもよい。
充電回路4の回路構成に工夫を施し、電源1の接続があ
る場合には、たとえ蓄電回路5への充電電流の供給を休
止してでも、ほぼ一定の電圧を電動ポンプ7に供給する
などしてもよい。
【0124】(実施例4)本発明の第4の実施例につい
て図7および図8を参照しながら説明する。なお、第1
〜第3の実施例で説明したものと同一構成部材には同一
番号を用いる。
【0125】図7は本発明の第4の実施例におけるポッ
トの電気回路図を示す。図7において、電源1は100
V・50または60Hzの交流電源2とマグネット式の
着脱簡単なコネクタ3によって構成されている。電源1
の出力は充電回路4に接続され、充電回路4の出力は蓄
電回路5に接続されている。
【0126】充電回路4は交流電圧を低い電圧に変換す
るための変圧器やその出力を直流に変換する整流回路等
により成り立っている。蓄電回路5は、例えばカドニカ
電池等の充電可能な電池や、電気二重層を用いた大容量
のコンデンサによって構成されているものである。蓄電
回路5からは、例えばパワートランジスタによって構成
したスイッチング素子6を経て電動ポンプ7が接続され
ている。
【0127】電動ポンプ7は貯液容器8内の液をくみ出
すものでである。本実施例においては、貯液容器8はヒ
ータ9によって加熱がなされる構成となっている。
【0128】ヒータ9は電源1からリレー等によるスイ
ッチング素子10を経て接続されている。本実施例にお
いては、ヒータ9は1000Wのパワーのもので、貯液
容器8内に水を入れた状態で水を沸騰させることができ
るだけの出力を有するものである。
【0129】蓄電回路5からは、スイッチング素子11
を介してスポットライト12も接続されている。スポッ
トライト12は電動ポンプ7の出口付近の位置に設けら
れていて、出湯する位置を照らし出す作用を行うだけの
光量を出すことができるものである。
【0130】スイッチング素子6、スイッチング素子1
0、スイッチング素子11はいずれも制御回路22によ
ってオンオフの制御がなされる構成となっている。
【0131】電源検知手段14は電源1の出力に接続さ
れていて、電源1の出力がある場合、すなわち交流電源
2がコネクタ3によって接続されている場合には、制御
回路22に対してHIGHの出力をするものであり、コ
ネクタ3が取り外されていたり、停電などによって交流
電源2が出力されない場合には、制御回路22に対して
LOWを出力するものである。
【0132】制御回路22には押しボタン式のスイッチ
で構成した第1のスイッチ15、第2のスイッチ16も
接続されており、第1のスイッチ15と第2のスイッチ
16は使用者が容易に操作することができるように、電
動ポンプ7の出口付近の位置に設けられている。
【0133】制御回路22は第1のスイッチ15が押さ
れてから第1の所定時間内に第2のスイッチ16が押さ
れた場合には、第2のスイッチ16が押されている間、
スイッチング素子6をオンにする。
【0134】加えて制御回路22は、電動ポンプ7によ
る出湯動作が終了してから、第2の所定時間内に第2の
スイッチ16が押された場合にも、第2のスイッチ16
が押されている間、スイッチング素子6をオンにするも
のである。
【0135】また、前記第1の所定時間および前記第2
の所定時間内は制御回路22はスイッチング素子11も
オン状態とするので、その間はスポットライト12が点
灯する構成としているものである。
【0136】以上の構成において、動作の説明を行う。
まず、使用者は貯液容器8内に水を入れ、その後コネク
タ3を接続すると、電源1の出力が100Vとなり、充
電回路4を経て蓄電回路5に充電電流が供給され、蓄電
回路5の充電が行われ始める。このときスイッチング素
子10は制御回路22によってオンされ、ヒータ9にも
100Vの交流電圧が供給されるので、ヒータ9からは
1000Wの熱が発生して貯液容器8を加熱することに
より、貯液容器8内の水は沸騰に達する。
【0137】沸騰した場合、制御回路22はスイッチン
グ素子10をオフとし、これで湯沸かし動作が完了す
る。
【0138】この状態で、使用者が熱い湯を使用したい
場合には、使用者はまず第1のスイッチ15を押す。す
ると制御回路22の作用によりスイッチング素子11が
オンされるので、スポットライト12が点灯する。
【0139】その後、続いて第2のスイッチ16を押す
と、制御回路22の作用により今度はスイッチング素子
6もオンとなり、電動ポンプ7が動作し、貯液容器8内
の熱い湯をくみ出すので、使用者は湯呑みなどでそれを
受けることにより、茶などを飲むことが可能となる。
【0140】スポットライト12が点灯することによ
り、使用者は前記湯呑み等を受ける際に、どの位置に湯
呑みを受ければ良いかを容易に知ることができるので非
常に安全でかつ便利・使い勝手が優れたものとなる。
【0141】ここで、スイッチング素子6は制御回路2
2の作用によって、第2のスイッチ16がオンとされて
いる期間中ずっとオン状態に保たれるので、電動ポンプ
7の動作も引き続き行われる。
【0142】使用者が必要なだけの湯量を出した時点
で、第2のスイッチ16を押すことをやめると、制御回
路22の作用によって、その時点でスイッチング素子6
がオフとなるので、電動ポンプ7は停止するが、前記第
2の所定時間はスイッチング素子11はオンの状態を保
ち、その後ターンオフして、スポットライト12も消灯
し、第1のスイッチ15が押される前の状態にもどる。
【0143】ここで、第1のスイッチ15が押されてか
ら、第2のスイッチ16が押されないままの状態で第1
の所定時間が経過すると、制御回路22はスイッチング
素子11をオフとし、スポットライト12を消灯させ、
やはり第1のスイッチ15が押される前の状態にもどす
動作をする。
【0144】制御回路22はスイッチング素子11をオ
ンしている期間においてのみ、第2のスイッチ16のオ
ン信号を有効とする。
【0145】従って、使用者がいきなり第2のスイッチ
16を押した場合や、一旦出湯操作が終了した後に再び
第2のスイッチ16を押しても、スイッチング素子6は
オンせず、従って電動ポンプ7によって湯がくみ出され
ることはない。
【0146】ただし、本実施例では、第2の所定時間内
においては、第2のスイッチ16が有効であるので、そ
の間にも再び第2のスイッチ16を押すことによって出
湯がなされる。
【0147】従って、例えば複数の湯呑みに湯を注ぎた
い場合や、一旦第2のスイッチ16から手を離してから
再び湯を追加で出したい場合、あるいは第2のスイッチ
16を押している手が振るえて一旦オフとなった場合な
どにも、最初に一度だけ第1のスイッチ15を押してお
けば、後は第2のスイッチ16を押したり放したりする
ことにより出湯の入/切を行わせることができるので、
非常に使い勝手がよい。
【0148】通常複数の湯呑みを順々に満たしたい場合
には、1回の出湯が終わってから次の湯呑みを受けるま
での時間は5秒以下であるので、湯呑みの取り替えによ
ほど手間取らない限り、第2の所定時間内に次の出湯が
開始できるものである。
【0149】しかも、第2の所定時間内には、スポット
ライト12が点灯し続けているので、次の湯呑みをかま
える際の位置決めに極めて有利である。
【0150】もし、第2の所定時間を越えてしまった場
合には、スポットライト12が消灯することから、第2
のスイッチ16が有効ではないことを使用者に明確に知
らせることができるので、これも便利な要素となる。
【0151】また、使用者が誤って第2のスイッチ16
を押した場合にも、スポットライト12が消灯している
状態であれば、湯が出ることがないので非常に安全であ
る。
【0152】電源検知手段14は電源1が接続されてい
る場合には、HIGHの信号を制御回路22に出力して
おり、制御回路22は上記の第1の所定時間と第2の所
定時間をどちらも10秒として動作が行われる。
【0153】次に、コネクタ3が取り外された場合の動
作の説明を行う。この場合には、充電回路4は動作しな
いため、蓄電回路5への充電は行われず、蓄電回路5に
は電源1が接続されていたときに充電されていたエネル
ギーがたまった状態となっている。
【0154】この状態においても、使用者が第1のスイ
ッチ15および第2のスイッチ16を操作することによ
り制御回路22が動作し、スイッチング素子6とスイッ
チング素子11の開閉がなされることからスポットライ
ト12と電動ポンプ7は電源1が接続されている場合と
ほぼ同様に動作する。
【0155】ただし、電源1が接続されていない場合に
は、電源検知手段14が制御回路22にLOW出力を送
り、制御回路22はこの信号を受けて、第1の所定時間
と第2の所定時間をどちらも5秒とする。
【0156】従って、第1のスイッチ15を押した後に
第2のスイッチ16を押したときに、有効とみなされて
電動ポンプ7が動作するのは、第1のスイッチ15が押
されてから5秒間に制限され、それ以降はスポットライ
ト12が消灯されるとともに第2のスイッチ16も無効
となる。
【0157】また、一旦電動ポンプ7の動作が完了した
後に前記第2の所定時間が経過すると、やはりスポット
ライト12が消灯されるとともに、第2のスイッチ16
も無効となる。
【0158】なお、電源1が切り放されている場合に
は、ヒータ9に電力の供給がなされないが、このとき本
実施例では、電源検知手段14の出力がLOWになって
いることを受けて、制御回路22はリレーで構成された
スイッチング素子10をオフの状態とするので、リレー
のコイルに流れる電流もカットされ、無駄な電流を供給
することがなく、従って、蓄電回路5の負担も低減され
る構成となっている。
【0159】図8は、図7のポットの各部の動作波形図
である。以下図8を用いて説明を行う。t1において、
第1のスイッチ15を押すとスポットライト12がオン
となり、その後の操作がない場合には第1の所定時間T
A後にオフとなる。ここでTAは電源検知手段14から
の出力信号により、電源1が接続されている場合には1
0秒間となり、電源1が接続されていない場合には5秒
間となる。
【0160】t2において、第2のスイッチ16が押さ
れても、既に第1の所定時間が終了しているので、スポ
ットライト12および電動ポンプ7はそのままオフ状態
を保つ。
【0161】t3において、再び第1のスイッチ15が
押されると、t1のときと同様にスポットライト12が
オンとなるが、その時刻からTAを経るまでの途中t4
にて第2のスイッチ16の操作が行われると、電動ポン
プ7が動作し、使用者は湯を注ぐことができる。
【0162】なお、本実施例においては、t4からt5
までの第2のスイッチ16が押されている期間はスポッ
トライト12をオンにしたままにしているが、スポット
ライト12は前述したように、湯呑み等を受ける位置を
知らせるものであるから、この期間中においてスイッチ
ング素子11をオフとし、スポットライト12をオフと
するようにしてもよい。
【0163】t5にて、第2のスイッチ16がオフとさ
れると、制御回路22はスイッチング素子6をオフと
し、それから第2の所定時間TBを経た時点で、初めの
状態に戻る。従って、t6にて第2のスイッチ16が押
されても受け付けはされない。
【0164】t7において、第1のスイッチ15が再び
押され、t8からt9までの時間にわたって第2のスイ
ッチ16が押された場合については、前記のt3〜t5
の場合と全く同様である。
【0165】t10では、t9から第2の所定時間TB
を経過する前で再び第2のスイッチ16が押されたこと
を示している。
【0166】本実施例では、TBの期間は第2のスイッ
チ16が有効であるので、第2のスイッチ16が押され
ている間は電動ポンプ7が動作し、出湯が行われる。
【0167】t11は、第2の所定時間TBが終了して
いるのでt6と同様無効となり、スポットライト12と
電動ポンプ7はいずれも動作しない。
【0168】以上のように本実施例においては、第1の
スイッチ15が操作されてから第1の所定時間TAだけ
の間、および電動ポンプ7の出湯動作が終了してから第
2の所定時間TBが経過するまでの間、第2のスイッチ
16が有効となり、かつその期間にスポットライト12
が点灯するため安全かつ便利である。
【0169】また、第1の所定時間TAと第2の所定時
間TBの値の両方について、電源1が接続されている場
合とそうでない場合によって、電源検知手段14が動作
することによって検知がなされ、前者の場合には10秒
間を設定し、後者では5秒間に設定していることから、
第1のスイッチ15が押されてから第2のスイッチ16
が押されるまでの間、スポットライト12に供給される
エネルギーの値に制限が前記電源1が切り放された場合
の方が小となる。
【0170】このため、蓄電回路5を小さい定格容量の
ものを使用した場合でも、スポットライト12にエネル
ギーが使われ過ぎることを防ぐことができ、電動ポンプ
7による出湯動作を十分に使用することができるもので
ある。
【0171】なお、本実施例においては、第1のスイッ
チ15と第2のスイッチ16はいずれも押しボタン方式
のものを使用しているが、必ずしもこの形のものを使用
しなければならないというものではなく、例えばノブの
ようなものを設けて、それを手で回転させることによ
り、接点が閉じるようなものであってもよい。
【0172】また、本実施例においては、第1の所定時
間TAと第2の所定時間TBの両方について、電源1が
切り放された場合に、電源1が接続されている場合に比
べて短くしているが、必ずしもこのように両方を短縮し
なくてもよく、例えばTAのみ短くしてもよく、またT
Bのみを短くしてもよい。
【0173】その場合においても、スポットライト12
への供給エネルギーが節約できる効果はあるので、やは
り蓄電回路5の低容量化もしくは、電動ポンプ7による
出湯量の増大が実現できるものである。
【0174】(実施例5)本発明の第5の実施例につい
て図9および図10を参照しながら説明する。なお、第
1〜第4の実施例で説明したものと同一構成部材には同
一番号を用いる。
【0175】図9は本発明の第5の実施例におけるポッ
トの電気回路図を示す。図9において、電源1は100
V・50または60Hzの交流電源2とマグネット式の
着脱簡単なコネクタ3によって構成されている。電源1
の出力は充電回路4に接続され、充電回路4の出力は蓄
電回路5に接続されている。
【0176】充電回路4は交流電圧を低い電圧に変換す
るための変圧器やその出力を直流に変換する整流回路等
により成り立っている。蓄電回路5は、例えばカドニカ
電池等の充電可能な電池や、一般にゴールドキャパシタ
とかスーパーキャパシタといった名称で知られている電
気二重層を用いた大容量のコンデンサによって構成され
ているものである。蓄電回路5からは、例えばパワート
ランジスタによって構成したスイッチング素子6を経て
電動ポンプ7が接続されている。
【0177】電動ポンプ7は貯液容器8内の液をくみ出
すものである。本実施例においては、貯液容器8はヒー
タ9によって加熱がなされる構成となっている。
【0178】ヒータ9は電源1からリレー等によるスイ
ッチング素子10を経て接続されている。本実施例にお
いては、ヒータ9は1000Wのパワーのもので、貯液
容器8内に水を入れた状態で水を沸騰させることができ
るだけの出力を有するものである。
【0179】蓄電回路5からはスイッチング素子11を
介して負荷回路17も接続されている。本実施例におい
ては負荷回路17は発光ダイオードによって構成され、
貯液容器8内の湯温の情報などを表示する表示回路18
によって構成されている。
【0180】スイッチング素子6、スイッチング素子1
0、スイッチング素子11はいずれも制御回路23によ
ってオンオフの制御がなされる構成となっている。
【0181】電源検知手段14は電源1の出力に接続さ
れていて、電源1の出力がある場合、すなわち交流電源
2がコネクタ3によって接続されている場合には、制御
回路23に対してHIGHの出力をするものであり、コ
ネクタ3が取り外されていたり、停電などによって交流
電源2が出力されない場合には、制御回路23に対して
LOWを出力するものである。
【0182】制御回路23には押しボタン式のスイッチ
で構成した第1のスイッチ15、第2のスイッチ16も
接続されており、第1のスイッチ15と第2のスイッチ
16は、使用者が容易に操作することができるように、
電動ポンプ7の出口付近の位置に設けられている。
【0183】制御回路23は第1のスイッチ15が押さ
れてから第1の所定時間内に第2のスイッチ16が押さ
れた場合には、第2のスイッチ16が押されている間ス
イッチング素子6をオンにする。
【0184】加えて制御回路23は電動ポンプ7による
出湯動作が終了してから、第2の所定時間内に第2のス
イッチ16が押された場合にも、第2のスイッチ16が
押されている間スイッチング素子6をオンにするもので
ある。
【0185】また、前記第1の所定時間および前記第2
の所定時間内は、制御回路23はスイッチング素子11
もオン状態とするので、その間は負荷回路17に電圧が
供給され動作する構成としているものでる。
【0186】以上の構成において、動作の説明を行う。
まず、使用者は貯液容器8内に水を入れ、その後コネク
タ3を接続すると、電源1の出力が100Vとなり、充
電回路4を経て蓄電回路5に充電電流が供給され、蓄電
回路5の充電が行われ始める。このときスイッチング素
子10は制御回路23によってオンされ、ヒータ9にも
100Vの交流電圧が供給されるので、ヒータ9からは
1000Wの熱が発生して貯液容器8を加熱することに
より、貯液容器8内の水は沸騰に達する。
【0187】沸騰した場合、制御回路23はスイッチン
グ素子10をオフとし、これで湯沸かし動作が完了す
る。
【0188】この状態で使用者が熱い湯を使用したい場
合には、使用者はまず第1のスイッチ15を押す。する
と、制御回路23の作用によりスイッチング素子11が
オンされるので、負荷回路17が動作する。
【0189】すなわち本実施例においては、湯の温度を
発光ダイオードによって表示する表示回路18の動作が
起こり、使用者は現在の湯の温度等を知ることができ
る。
【0190】その後、続いて第2のスイッチ16を押す
と、制御回路23の作用により今度はスイッチング素子
6もオンとなり、電動ポンプ7が動作し、貯液容器8内
の熱い湯をくみ出すので、使用者は湯呑みなどでそれを
受けることにより、茶などを飲むことが可能となる。
【0191】ここで、スイッチング素子6は制御回路2
3の作用によって、第2のスイッチ16がオンとされて
いる期間中ずっとオン状態に保たれるので、電動ポンプ
7の動作も引き続き行われる。
【0192】使用者が必要なだけの湯量を出した時点
で、第2のスイッチ16を押すことをやめると、制御回
路23の作用によってその時点でスイッチング素子6と
がオフとなるので電動ポンプ7は停止するが、前記第2
の所定時間は、スイッチング素子11はオンの状態を保
ち、その後ターンオフして、負荷回路17もストップ
し、第1のスイッチ15が押される前の状態にもどる。
【0193】ここで、第1のスイッチ15が押されてか
ら第2のスイッチ16が押されないままの状態で第1の
所定時間が経過すると、制御回路23はスイッチング素
子11をオフとし、負荷回路17をオフとし、やはり第
1のスイッチ15が押される前の状態にもどす動作をす
る。
【0194】制御回路23はスイッチング素子11をオ
ンしている期間においてのみ、第2のスイッチ16のオ
ン信号を有効とする。従って、使用者がいきなり第2の
スイッチ16を押した場合や、一旦出湯操作が終了した
後に再び第2のスイッチ16を押しても、スイッチング
素子6はオンせず、従って電動ポンプ7によって湯がく
み出されることはない。
【0195】ただし、本実施例では、第2の所定時間内
においては、第2のスイッチ16が有効であるので、そ
の間にも再び第2のスイッチ16を押すことによって出
湯がなされる。
【0196】従って、例えば複数の湯呑みに湯を注ぎた
い場合や、一旦第2のスイッチ16から手を離してから
再び湯を追加で出したい場合、あるいは第2のスイッチ
16を押している手が振るえて一旦オフとなった場合な
どにも、最初に一度だけ第1のスイッチ15を押してお
けば、後は第2のスイッチ16を押したり放したりする
ことにより出湯の入/切を行わせることができるので、
非常に使い勝手がよい。
【0197】通常複数の湯呑みを順々に満たしたい場合
には、1回の出湯が終わってから次の湯呑みを受けるま
での時間は5秒以下であるので、湯呑みの取り替えには
よほど手間取らない限り、第2の所定時間内に次の出湯
が開始できるものである。
【0198】しかも、第2の所定時間内には負荷回路1
7にも電源が供給され続けているので便利である。
【0199】従って、使用者が誤って第2のスイッチ1
6を押した場合にも、第1の所定時間と第2の所定時間
の他で湯が出ることがないので、非常に安全である。
【0200】電源検知手段14は電源1が接続されてい
る場合にはHIGHの信号を制御回路23に出力してお
り、制御回路23は上記の第1の所定時間と第2の所定
時間をどちらも10秒として動作が行われる。
【0201】次に、コネクタ3が取り外された場合の動
作の説明を行う。この場合には、充電回路4は動作しな
いため、蓄電回路5への充電は行われず、蓄電回路5に
は電源1が接続されていたときに充電されていたエネル
ギーがたまった状態となっている。
【0202】この状態においても、使用者が第1のスイ
ッチ15および第2のスイッチ16を操作することによ
り、制御回路23が動作しスイッチング素子6とスイッ
チング素子11の開閉がなされることから、負荷回路1
7と電動ポンプ7は電源1が接続されている場合とほぼ
同様に動作する。
【0203】ヒータ9については、電力の供給が行われ
ないので貯液容器8内の湯温はしだいに低下していく
が、約1時間程度であれば実用上問題となるような温度
低下には至らない。
【0204】なお、表示回路18により貯液容器8内の
湯温を知ることができる。ただし、電源1が接続されて
いない場合には、電源検知手段14が制御回路23にL
OW出力を送り、制御回路23はこの信号を受けて、第
1の所定時間と第2の所定時間をどちらも5秒とする。
【0205】従って、第1のスイッチ15を押した後に
第2のスイッチ16を押したときに、有効とみなされて
電動ポンプ7が動作するのは、第1のスイッチ15が押
されてから5秒間に制限され、それ以降は負荷回路17
が停止されるとともに第2のスイッチ16も無効とな
る。
【0206】また、一旦電動ポンプ7の動作が完了した
後に前記第2の所定時間が経過すると、やはり負荷回路
17への電気供給が停止するとともに、第2のスイッチ
16も無効となる。
【0207】なお、電源1が切り放されている場合に
は、ヒータ9に電力の供給がなされないが、このとき本
実施例では、電源検知手段14の出力がLOWになって
いることを受けて、制御回路23はリレーで構成された
スイッチング素子10をオフの状態とするので、リレー
のコイルに流れる電流もカットされ、無駄な電流を供給
することがなく、従って、蓄電回路5の負担も低減され
る構成となっている。
【0208】図10は、図9のポットの各部の動作波形
図である。以下図10を用いて説明を行う。t1におい
て、第1のスイッチ15を押すと負担回路17がオンと
なり、その後の操作がない場合には、第1の所定時間T
A後にオフとなる。ここでTAは電源検知手段14から
の出力信号により、電源1が接続されている場合には1
0秒間となり、電源1が接続されていない場合には5秒
間となる。
【0209】t2において、第2のスイッチ16が押さ
れても、既に第1の所定時間が終了しているので、負荷
回路17および電動ポンプ7はそのままオフ状態を保
つ。
【0210】t3において、再び第1のスイッチ15が
押されると、t1のときと同様に負荷回路17がオンと
なるが、その時刻からTAを経るまでの途中t4にて第
2のスイッチ16の操作が行われると、電動ポンプ7が
動作し、使用者は湯を注ぐことができる。
【0211】なお、本実施例においては、t4からt5
までの第2のスイッチ16が押されている期間は負荷回
路17をオンにしたままにしているが、負荷回路17は
前述したように湯の温度等を表示する表示回路18であ
り、この期間中においてスイッチング素子11をオフと
し、負荷回路17をオフとするようにして、電源1が切
り放されている状態での蓄電回路5からのエネルギー供
給量をもっとに節約するようにしてもよい。
【0212】t5にて、第2のスイッチ16がオフとさ
れると、制御回路23はスイッチング素子6をオフと
し、それから第2の所定時間TBを経た時点で電動ポン
プ7も動作を停止し、初めの状態に戻る。従って、t6
にて第2のスイッチ16が押されても受け付けはされな
い。
【0213】t7において、第1のスイッチ15が再び
押され、t8からt9までの時間にわたって第2のスイ
ッチ16が押された場合については、前記のt3〜t5
の場合と全く同様である。
【0214】t10では、t9から第2の所定期間TB
を経過する前で、再び第2のスイッチ16が押されたこ
とを示している。
【0215】本実施例では、TBの期間は第2のスイッ
チ16が有効であるので、第2のスイッチ16が押され
ている間は電動ポンプ7が動作し、出湯が行われる。
【0216】t11は、第2の所定時間TBが終了して
いるので、t6と同様無効となり、負荷回路17と電動
ポンプ7はいずれも動作しない。
【0217】以上のように本実施例においては、第1の
スイッチ15が操作されてから第1の所定時間TAだけ
の間、および電動ポンプ7の出湯動作が終了してから第
2の所定時間TBが経過するまでの間、第2のスイッチ
16が有効となり、かつその期間に負荷回路17が動作
するため、安全かつ便利である。
【0218】また、第1の所定時間TAと第2の所定時
間TBの値の両方について、電源1が接続されている場
合とそうでない場合によって、電源検知手段14が動作
することによって検知がなされ、前者の場合には10秒
間を設定し、後者では5秒間に設定していることから、
第1のスイッチ15が押されてから第2のスイッチ16
が押されるまでの間、負荷回路17に供給されるエネル
ギーの値に制限が前記電源1が切り放された場合の方が
小となる。
【0219】このため、蓄電回路5を小さい定格容量の
ものを使用した場合でも、負荷回路17にエネルギーが
使われ過ぎることを防ぐことができ、電動ポンプ7によ
る出湯動作を十分に使用することができるものである。
【0220】なお、本実施例においては、第1のスイッ
チ15と第2のスイッチ16は、いずれも押しボタン方
式のものを使用しているが、必ずしもこの形のものを使
用しなければならないというものではなく、例えばノブ
のようなものを設けて、それを手で回転させることによ
り、接点が閉じるようなものであってもよい。
【0221】(実施例6)本発明の第6の実施例につい
て図11および図12を参照しながら説明する。なお、
第1〜第5の実施例で説明したものと同一構成部材には
同一番号を用いる。
【0222】図11は本発明の第6の実施例におけるポ
ットの電気回路図を示す。図11において、電源1は1
00V・50または60Hzの交流電源2とマグネット
式の着脱簡単なコネクタ3によって構成されている。電
源1の出力は充電回路4に接続され、充電回路4の出力
は蓄電回路5に接続されている。
【0223】充電回路4は交流電圧を低い電圧に変換す
るための変圧器やその出力を直流に変換する整流回路等
により成り立っている。蓄電回路5は本実施例では電気
二重層を用いた大容量のコンデンサによって構成されて
いる。蓄電回路5からは、高周波で半導体スイッチング
素子をオンオフさせることによって、蓄電回路5の電圧
を、それよりも高いほぼ一定の直流電圧に変換する昇圧
コンバータ20を経させた後、例えばパワートランジス
タによって構成したスイッチング素子6を経て電動ポン
プ7が接続されている。
【0224】電動ポンプ7は貯液容器8内の液をくみ出
すもので、その定格電圧は昇圧コンバータ20の出力電
圧値と同値となっている。本実施例においては、貯液容
器8はヒータ9によって加熱がなされる構成となってい
る。
【0225】ヒータ9は電源1からリレー等によるスイ
ッチング素子10を経て接続されている。本実施例にお
いては、ヒータ9は1000Wのパワーのもので、貯液
容器8内に水を入れた状態で水を沸騰させることができ
るだけの力を有するものである。
【0226】スイッチング素子6、スイッチング素子1
0、および昇圧コンバータ20の動作の是非は、いずれ
も制御回路24によってオンオフの制御がなされる構成
となっている。
【0227】電源検知手段14は電源1の出力に接続さ
れていて、電源1の出力がある場合、すなわち交流電源
2がコネクタ3によって接続されている場合には、制御
回路24に対してHIGHの出力をするものであり、コ
ネクタ3が取り外されていたり、停電などによって交流
電源2が出力されない場合には、制御回路24に対して
LOWを出力するものである。
【0228】制御回路24には押しボタン式のスイッチ
で構成した第1のスイッチ15、第2のスイッチ16も
接続されており、第1のスイッチ15と第2のスイッチ
16は使用者が容易に操作することができるように、電
動ポンプ7の出口付近の位置に設けられている。
【0229】制御回路24は第1のスイッチ15が押さ
れてから第1の所定時間内に第2のスイッチ16が押さ
れた場合には、第2のスイッチ16が押されている間ス
イッチング素子6をオンにする。
【0230】加えて制御回路24は電動ポンプ7による
出湯動作が終了してから、第2の所定時間内に2のスイ
ッチ16が押された場合にも、第2のスイッチ16が押
されている間、昇圧コンバータ20の動作を行わせるも
のである。
【0231】また、前記第1の所定時間および前記第2
の所定時間内は、制御回路24は昇圧コンバータ20の
動作を行わせるように作用する。
【0232】昇圧コンバータ20が停止している状態に
おいては、その出力電圧はほぼ蓄電回路5の端子電圧し
かないが、昇圧コンバータ20が動作している状態にお
いてはほぼ7Vの一定電圧の直流を出力することができ
る。
【0233】以上の構成において、動作の説明を行う。
まず、使用者は貯液容器8内に水を入れ、その後コネク
タ3を接続すると、電源1の出力が100Vとなり、充
電回路4を経て蓄電回路5に充電電流が供給され、蓄電
回路5の充電が行われ始める。このときスイッチング素
子10は制御回路24によってオンされ、ヒータ9にも
100Vの交流電圧が供給されるので、ヒータ9からは
1000Wの熱が発生して貯液容器8を加熱することに
より、貯液容器8内の水は沸騰に達する。沸騰した場
合、制御回路24はスイッチング素子10をオフとし、
これで湯沸かし動作が完了する。
【0234】この状態で使用者が熱い湯を使用したい場
合には、使用者はまず第1のスイッチ15を押す。する
と、制御回路24の作用により昇圧コンバータ20が動
作を始めるので、その出力電圧はほぼ7Vの一定値の直
流となる。
【0235】その後、続いて第2のスイッチ16を押す
と、制御回路24の作用により今度はスイッチング素子
6もオンとなり、電動ポンプ7が動作し、貯液容器8内
の熱い湯をくみ出すので、使用者は湯呑みなどでそれを
受けることにより、茶などを飲むことが可能となる。
【0236】このとき、電動ポンプ7には昇圧コンバー
タ20の動作により、ほぼ7Vの定電圧が印加され、電
動ポンプ7は蓄電回路5の端子電圧によらず良好な動作
をさせしめることが可能となる。
【0237】使用者は電動ポンプ7の良好な動作によ
り、非常に快適・便利に使用することができる。
【0238】ここで、スイッチング素子6は制御回路2
4の作用によって、第2のスイッチ16がオンとされて
いる期間中ずっとオン状態に保たれるので、電動ポンプ
7の動作も引き続き行われる。
【0239】使用者が必要なだけの湯量を出した時点
で、第2のスイッチ16を押すことをやめると、制御回
路24の作用によって、その時点でスイッチング素子6
がオフとなるので、電動ポンプ7は停止するが、前記第
2の所定時間は昇圧コンバータ20の動作は継続し、そ
の後昇圧コンバータ20の動作は停止し、第1のスイッ
チ15が押される前の状態にもどる。
【0240】ここで、第1のスイッチ15が押されてか
ら第2のスイッチ16が押されないままの状態で第1の
所定時間が経過すると、制御回路24はスイッチング素
子6をオフとし、昇圧コンバータ20の動作も停止し、
やはり第1のスイッチ15が押される前の状態にもどす
動作をする。
【0241】制御回路24はスイッチング素子6オンし
ている期間においてのみ、第2のスイッチ16のオン信
号を有効とする。
【0242】従って、使用者がいきなり第2のスイッチ
16を押した場合や、一旦出湯操作が終了した後に再び
第2のスイッチ16を押しても、スイッチング素子6は
オンせず、従って電動ポンプ7によって湯がくみ出され
ることはない。
【0243】ただし、本実施例では、第2の所定時間内
においては、第2のスイッチ16が有効であるので、そ
の間にも再び第2のスイッチ16を押すことによって、
出湯がなされる。
【0244】従って、例えば複数の湯呑みに湯を注ぎた
い場合や、一旦第2のスイッチ16から手を離してから
再び湯を追加で出したい場合、あるいは第2のスイッチ
16を押している手が振るえて一旦オフとなった場合な
どにも、最初に一度だけ第1のスイッチ15を押してお
けば、後は第2のスイッチ16を押したり放したりする
ことにより出湯の入/切を行わせることができるので、
非常に使い勝手がよい。
【0245】通常複数の湯呑みを順々に満たしたい場合
には、1回の出湯が終わってから次の湯呑みを受けるま
での時間は5秒以下であるので、湯呑みの取り替えによ
ほど手間取らない限り、第2の所定時間内に次の出湯が
開始できるものである。
【0246】使用者が誤って第2のスイッチ16を押し
た場合にも、第1の所定時間と第2の所定時間の以外で
は湯が出ることがないので、非常に安全である。
【0247】電源検知手段14は、電源1が接続されて
いる場合には、HIGHの信号を制御回路24に出力し
ており、制御回路24は上記の第1の所定時間と第2の
所定時間をどちらも10秒として動作が行われる。
【0248】次に、コネクタ3が取り外された場合の動
作の説明を行う。この場合には、充電回路4は動作しな
いため、蓄電回路5への充電は行われず、蓄電回路5に
は電源1が接続されていたときに充電されていたエネル
ギーがたまった状態となっている。
【0249】この状態においても、使用者が第1のスイ
ッチ15および第2のスイッチ16を操作することによ
り制御回路24が動作し、スイッチング素子6の開閉が
なされることから、昇圧コンバータ20と電動ポンプ7
は電源1が接続されている場合とほぼ同様に動作する。
【0250】ただし、電源1が接続されていない場合に
は、電源検知手段14が制御回路24にLOW出力を送
り、制御回路24はこの信号を受けて、第1の所定時間
と第2の所定時間をいずれも5秒とする。
【0251】従って、第1のスイッチ15を押した後に
第2のスイッチ16を押したときに、有効とみなされて
電動ポンプ7が動作するのは、第1のスイッチ15が押
されてから5秒間に制限され、それ以降は昇圧コンバー
タ20の動作が停止されるとともに第2のスイッチ16
も無効となる。
【0252】また、一旦電動ポンプ7の動作が完了した
後に、前記第2の所定時間が経過すると、やはり昇圧コ
ンバータ20が停止されるとともに第2のスイッチ16
も無効となる。
【0253】なお、電源1が切り放されている場合に
は、ヒータ9に電力の供給がなされないが、このとき本
実施例では、電源検知手段14の出力がLOWになって
いることを受けて、制御回路24はリレーで構成された
スイッチング素子10をオフの状態とするので、リレー
のコイルに流れる電流もカットされ、無駄な電流を供給
することがなく、従って、蓄電回路5の負担も低減され
る構成となっている。
【0254】図12は電源1が切り放されている状態で
の図11のポットの各部の動作波形図である。以下図1
2を用いて説明を行う。t1において、第1のスイッチ
15を押すと昇圧コンバータ20がオンとなり、その後
の操作がない場合には第1の所定時間TA後にオフとな
る。ここで、TAは電源検知手段20からの出力信号に
より、電源1が接続されている場合には10秒間とな
り、電源1が接続されていない場合には5秒間となる。
【0255】t2において、第2のスイッチ16が押さ
れても、既に第1の所定時間が終了しているので、昇圧
コンバータ20および電動ポンプ7はそのままオフ状態
を保つ。
【0256】t3において、再び第1のスイッチ15が
押されると、t1のときと同様に昇圧コンバータ20が
オンとなるが、その時刻からTAを経るまでの途中t4
にて第2のスイッチ16の操作が行われると、電動ポン
プ7が動作し、使用者は湯を注ぐことができる。
【0257】t4においては、すでに昇圧コンバータ2
0が起動完了しているので、即7Vの安定電圧を電動ポ
ンプ7に供給することが可能となっている。
【0258】t5にて、第2のスイッチ16がオフとさ
れると、制御回路24はスイッチング素子6をオフと
し、それから第2の所定時間TBを経た時点で初めの状
態に戻る。従って、t6にて第2のスイッチ16が押さ
れても受け付けはされない。
【0259】t7において、第1のスイッチ15が再び
押され、t8からt9までの時間にわたって第2のスイ
ッチ16が押された場合については、前記のt3〜t5
の場合と全く同様である。
【0260】t10では、t9から第2の所定期間TB
を経過する前で再び第2のスイッチ16が押されたこと
を示している。
【0261】本実施例では、TBの期間は第2のスイッ
チ16が有効であるので、第2のスイッチ16が押され
ている間は、電動ポンプ7が動作し出湯が行われる。
【0262】t11は、第2の所定時間TBが終了して
いるのでt6と同様無効となり、昇圧コンバータ20と
電動ポンプ7はいずれも動作しない。
【0263】また、第1の所定時間TAと第2の所定時
間TBの値の両方について、電源1が接続されている場
合とそうでない場合によって、電源検知手段14が動作
することによって検知がなされ、前者の場合には10秒
間を設定し、後者では5秒間に設定していることから、
第1のスイッチ15が押されてから第2のスイッチ16
が押されるまでの間、昇圧コンバータ20が動作するこ
とにより発生する損失などにより、蓄電回路5のエネル
ギーを消費するが、その消費エネルギーの値に制限が前
記電源1が切り放された場合の方が小となる。
【0264】このため、蓄電回路5を小さい定格容量の
ものを使用した場合でも、昇圧コンバータ20に不必要
なエネルギーが使われ過ぎることを防ぐことができ、電
動ポンプ7による出湯動作を十分に使用することができ
るものである。
【0265】なお、本実施例においては、第1のスイッ
チ15と第2のスイッチ16は、いずれも押しボタン方
式のものを使用しているが、必ずしもこの形のものを使
用しなければならないというものではなく、例えばノブ
のようなものを設けて、それを手で回転させることによ
り、接点が閉じるようなものであってもよい。
【0266】また、本実施例においては、電源1が接続
されている場合には、昇圧コンバータ20が働く構成し
ているため、例えば蓄電回路5の充電が開始された直
後、蓄電回路5の端子電圧が十分に上がっていない状態
においても、昇圧コンバータ20によって7Vの定電圧
に昇圧された出力電圧が電動ポンプ7に供給されるた
め、電動ポンプ7は良好に動作を行わせられるものであ
るが、そのような必要がないならば、電源1が接続され
ている場合、例えば電源検知手段14の出力がHIGH
であることを制御回路24にて配慮し、その場合には昇
圧コンバータ20の動作を止めるようにしてもよい。充
電回路4の回路構成に工夫を施し、電源1の接続がある
場合には、たとえ蓄電回路5への充電電流の供給を休止
してでも、ほぼ一定の電圧を電動ポンプ7に供給するな
どしてもよいものである。
【0267】また、本実施例においては、第1の所定時
間TAと第2の所定時間TBの両方について、電源1が
切り放された場合に、電源1が接続されている場合に比
べて短くしているが、必ずしもそのように両方を短縮し
なくてもよく、例えばTAのみ短くしてもよく、またT
Bのみを短くしてもよい。
【0268】その場合においても、昇圧コンバータ20
が動作することによる供給エネルギーが節約できる効果
はあるので、やはり蓄電回路5の低容量化もしくは電動
ポンプ7による出湯量の増大が実現できるものである。
【0269】
【効果】以上の説明からも明らかなように、本発明のポ
ットは、着脱可能な電源と、蓄電回路と、貯液容器と、
第1のスイッチと、第2のスイッチと、前記貯液容器内
の液をくみ出す電動ポンプと、前記電動ポンプの出口付
近に設けられたスポットライトと、電源検知手段と、制
御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電源からの電流に
よって充電され、前記電動ポンプは前記第1のスイッチ
が操作されてから所定時間内に前記第2のスイッチが操
作された場合に動作し、前記電源が切り放された状態で
は前記電動ポンプは前記蓄電回路から電気が供給され、
前記電源検知手段は前記電源が接続されているか否かを
検知し、前記電源が接続されていない場合には、前記所
定時間を前記電源が接続されいる場合よりも短くし、前
記スポットライトは前記第1のスイッチの操作によって
点灯する構成としたことにより、湯を注ぐ際、電源が切
り放された状態にあっても電源ポンプが動作することか
ら楽に使用することができ、また出湯の際にスポットラ
イトが点灯して湯が出てくる位置を確認することができ
ることから安全かつ快適に使用することができる。さら
に、前記電源が接続されていない場合には、電源検知手
段によって検知し、前記電源が接続されている場合より
も所定時間を短くすることにより、第1のスイッチが押
された際にスポットライトが点灯し続ける時間が短くな
り、よって前記蓄電回路からの電気の負担が小さくてす
む。従って、蓄電回路が小形・低コストとすることがで
きる。また、前記電源が接続されている場合には、前記
電源検知手段によって前記所定時間が長くなることか
ら、第1のスイッチが押されてから第2のスイッチを押
すまでの時間が多少長くても電動ポンプを動作すること
ができる。また、第2のスイッチを受け付けられる期間
スポットライトが点灯するので、使用者に出湯可能な期
間であることを知らせることもできる。なお、スポット
ライトが消灯している場合には第2のスイッチを操作し
ても出湯が行われないので、誤って操作が行われても液
を出してしまう危険をほぼ完全に取り除くことができる
ものである。
【0270】また、本発明のポットは、着脱可能な電源
と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチと、第2
のスイッチと、前記貯液容器内の液をくみ出す電動ポン
プと、負荷回路と、電源検知手段と、制御回路とを有
し、前記蓄電回路は前記電源からの電流によって充電さ
れ、前記電動ポンプは前記第1のスイッチが操作されて
から所定時間内に前記第2のスイッチが操作された場合
に動作し、前記電源が切り放された状態では前記電動ポ
ンプは前記蓄電回路から電気が供給され、前記電源検知
手段は前記電源が接続されているか否かを検知し、前記
電源が接続されていない場合には、前記所定時間を前記
電源が接続されている場合よりも短くし、前記負荷回路
は前記第1のスイッチの操作によって動作する構成とし
たことにより、湯を注ぐ際、電源が切り放された状態に
あっても電源ポンプが動作することから楽に使用するこ
とができ、また出湯の際に負荷回路を動作させることも
できる。従って、前記負荷回路の作用によって快適に使
用することができる。さらに、前記電源が接続されてい
ない場合には電源検知手段によって検知し、前記電源が
接続されている場合よりも所定時間を短くすることによ
り、第1のスイッチが押された際に前記負荷回路が動作
し続ける時間が短くなり、よって前記蓄電回路からの電
気の負担が小さくてすむ。従って、蓄電回路が小形・低
コストとすることができる。また、前記電源が接続され
ている場合には、前記電源検知手段によって前記所定時
間が長くなることから、第1のスイッチが押されてから
第2のスイッチを押すまでの時間が多少長くても電動ポ
ンプを動作することができるので、十二分に使い勝手の
向上を行うことができるものである。なお、第1のスイ
ッチを操作せずに、第2のスイッチだけを操作しても出
湯が行われないので、誤って操作が行われても液を出し
てしまう危険は非常に小さくすることができるものであ
る。
【0271】また、本発明のポットは、着脱可能な電源
と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチと、第2
のスイッチと、前記蓄電回路に接続した昇圧コンバータ
と、前記貯液容器内の液をくみ出す電動ポンプと、電源
検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電
源からの電流によって充電され、前記電動ポンプは前記
第1のスイッチが操作されてから所定時間内に前記第2
のスイッチが操作された場合に動作し、前記電源が切り
放された状態では前記電動ポンプは前記蓄電回路から前
記昇圧コンバータを通して電気が供給され、前記電源検
知手段は前記電源が接続されているか否かを検知し、前
記電源が接続されていない場合には、前記所定時間を前
記電源が接続されている場合よりも短くし、前記昇圧コ
ンバータは前記第1のスイッチの操作によって起動する
構成としたことにより、湯を注ぐ際、電源が切り放され
た状態にあっても電源ポンプが動作することから楽に使
用することができ、特に昇圧コンバータが動作すること
から蓄電回路の電圧が多少低下しても良好な出湯性能を
確保することができる。従って、特に快適に使用するこ
とができる。さらに、前記電源が接続されていない場合
には、電源検知手段によって検知し、前記電源が接続さ
れている場合よりも所定時間を短くすることにより、第
1のスイッチが押された際に前記昇圧コンバータが動作
し続ける時間が短くなり、よって昇圧コンバータを動作
させることによって発生する蓄電回路の負担を小さくす
ることができる。従って、蓄電回路が小形・低コストと
することができる。また、前記電源が接続されている場
合には、前記電源検知手段によって前記所定時間が長く
なることから、第1のスイッチが押されてから第2のス
イッチを押すまでの時間が多少長くても電動ポンプを動
作することができるので、十二分に使い勝手の向上を行
うことができるものである。なお、第1のスイッチを操
作せずに第2のスイッチだけを操作しても出湯が行われ
ないので、誤って操作が行われても液を出してしまう危
険は非常に小さくすることができるものである。
【0272】また、本発明のポットは、着脱可能な電源
と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチと、第2
のスイッチと、前記貯液容器内の液をくみ出す電動ポン
プと、前記電動ポンプの出口付近に設けられたスポット
ライトと、電源検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄
電回路は前記電源からの電流によって充電され、前記電
動ポンプは前記第1のスイッチが操作されてから第1の
所定時間内、および前記電動ポンプの動作が終了してか
ら第2の所定時間内に前記第2のスイッチが操作された
場合に動作し、前記スポットライトは前記第1のスイッ
チが操作されたときに点灯開始し、前記第1の所定時間
および前記第2の所定時間を経過した時点で消灯し、前
記電源が切り放された状態では前記電動ポンプおよび前
記スポットライトは前記蓄電回路から電気が供給され、
前記電源検知手段は前記電源が接続されているか否かを
検知し、前記電源が接続されていない場合には、前記第
1の所定時間と前記第2の所定時間の内の少なくとも一
方を前記電源が接続されている場合よりも短くする構成
としたことにより、湯を注ぐ際、電源が切り放された状
態にあっても電源ポンプが動作することから快適に使用
することができる。一旦電動ポンプの動作を停止して
も、前記第2の所定時間内であれば、再度前記第2のス
イッチを操作するだけで続けて出湯を行うことができる
ので便利である。さらに、前記電源が接続されていない
場合には、電源検知手段によって検知し、前記電源が接
続されている場合よりも、第1の所定時間と第2の所定
時間の内少なくとも一方を短くすることにより、スポッ
トライトの点灯持続時間が短くなり、よって前記蓄電回
路からの電気の負担が小さくてすむ。従って、蓄電回路
が小形・低コストとすることができる。
【0273】また、本発明のポットは、着脱可能な電源
と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチと、第2
のスイッチと、前記貯液容器内の液をくみ出す電動ポン
プと、負荷回路と、電源検知手段と、制御回路とを有
し、前記蓄電回路は前記電源からの電流によって充電さ
れ、前記電動ポンプは前記第1のスイッチが操作されて
から第1の所定時間内、および前記電動ポンプの動作が
終了してから第2の所定時間内に前記第2のスイッチが
操作された場合に動作し、前記負荷回路は前記第1のス
イッチが操作されたときに動作を開始、第1の所定時間
および第2の所定時間を経過した時点で停止し、前記電
源が切り放された状態では前記電動ポンプおよび前記負
荷回路は前記蓄電回路から電気が供給され、前記電源検
知手段は前記電源が接続されているか否かを検知し、前
記電源が接続されていない場合には、前記第1の所定時
間と第2の所定時間の内の少なくとも一方を前記電源が
接続されている場合よりも短くする構成としたことによ
り、湯を注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても電
動ポンプが動作することから快適に使用することができ
る。一旦電動ポンプの動作を停止しても、前記第2の所
定時間内であれば、再度前記第2のスイッチを操作する
だけで続けて出湯を行うことができるので便利である。
さらに、前記電源が接続されていない場合には、電源検
知手段によって検知し、前記電源が接続されている場合
よりも、第1の所定時間と第2の所定時間の内少なくと
も一方を短くすることにより、負荷回路の通電持続時間
が短くなり、よって前記蓄電回路からの電気の負担が小
さくてすむ。従って、蓄電回路が小形・低コストとする
ことができる。
【0274】また、本発明のポットは、着脱可能な電源
と、蓄電回路と、貯液容器と、第1のスイッチと、第2
のスイッチと、前記蓄電回路に接続した昇圧コンバータ
と、前記貯液容器内の液をくみ出す電動ポンプと、電源
検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電
源からの電流によって充電され、前記電動ポンプは前記
第1のスイッチが操作されてから第1の所定時間内、お
よび前記電動ポンプの動作が終了してから第2の所定時
間内に前記第2のスイッチが操作された場合に動作し、
前記昇圧コンバータは前記第1のスイッチが操作された
ときに動作を開始し、前記第1の所定時間および前記第
2の所定時間を経過した時点で停止し、前記電源が切り
放された状態では前記電動ポンプは前記蓄電回路から前
記昇圧コンバータを経て電気が供給され、前記電源検知
手段は前記電源が接続されているか否かを検知し、前記
電源が接続されていない場合には、前記第1の所定時間
と第2の所定時間の内の少なくとも一方を前記電源が接
続されている場合よりも短くする構成としたことによ
り、湯を注ぐ際、電源が切り放された状態にあっても電
源ポンプが動作することから快適に使用することができ
る。一旦電動ポンプの動作を停止しても、前記第2の所
定時間内であれば、再度前記第2のスイッチを操作する
だけで続けて出湯を行うことができるので便利である。
さらに、前記電源が接続されていない場合には、電源検
知手段によって検知し、前記電源が接続されている場合
よりも第1の所定時間と第2の所定時間の内少なくとも
一方を短くすることにより、昇圧コンバータ動作のため
に発生する前記蓄電回路からの電気の負担が小さくてす
む。従って、蓄電回路が小形・低コストとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるポットの電気回
路図
【図2】同、ポットの動作波形図
【図3】本発明の第2の実施例におけるポットの電気回
路図
【図4】同、ポットの動作波形図
【図5】本発明の第3の実施例におけるポットの電気回
路図
【図6】同、ポットの動作波形図
【図7】本発明の第4の実施例におけるポットの電気回
路図
【図8】同、ポットの動作波形図
【図9】本発明の第5の実施例におけるポットの電気回
路図
【図10】同、ポットの動作波形図
【図11】本発明の第6の実施例におけるポットの電気
回路図
【図12】同、ポットの動作波形図
【図13】従来のポットの電気回路図
【符号の説明】
1 電源 5 蓄電回路 7 電動ポンプ 8 貯液容器 12 スポットライト 13、19、21、22、23、24 制御回路 14 電源検知手段 15 第1のスイッチ 16 第2のスイッチ 17 負荷回路 20 昇圧コンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 高弓 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 島田 一幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−91948(JP,A) 特開 平4−166113(JP,A) 特開 平6−125837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な電源と、蓄電回路と、貯液容
    器と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、前記貯液
    容器内の液をくみ出す電動ポンプと、前記電動ポンプの
    出口付近に設けられたスポットライトと、電源検知手段
    と、制御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電源からの
    電流によって充電され、前記電動ポンプは前記第1のス
    イッチが操作されてから所定時間内に前記第2のスイッ
    チが操作された場合に動作し、前記電源が切り放された
    状態では前記電動ポンプは前記蓄電回路から電気が供給
    され、前記電源検知手段は前記電源が接続されているか
    否かを検知し、前記電源が接続されていない場合には、
    前記所定時間を前記電源が接続されている場合よりも短
    くし、前記スポットライトは前記第1のスイッチの操作
    によって点灯するポット。
  2. 【請求項2】 着脱可能な電源と、蓄電回路と、貯液容
    器と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、前記貯液
    容器内の液をくみ出す電動ポンプと、負荷回路と、電源
    検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電
    源からの電流によって充電され、前記電動ポンプは前記
    第1のスイッチが操作されてから所定時間内に前記第2
    のスイッチが操作された場合に動作し、前記電源が切り
    放された状態では前記電動ポンプは前記蓄電回路から電
    気が供給され、前記電源検知手段は前記電源が接続され
    ているか否かを検知し、前記電源が接続されていない場
    合には、前記所定時間を前記電源が接続されている場合
    よりも短くし、前記負荷回路は前記第1のスイッチの操
    作によって動作するポット。
  3. 【請求項3】 着脱可能な電源と、蓄電回路と、貯液容
    器と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、前記蓄電
    回路に接続した昇圧コンバータと、前記貯液容器内の液
    をくみ出す電動ポンプと、電源検知手段と、制御回路と
    を有し、前記蓄電回路は前記電源からの電流によって充
    電され、前記電動ポンプは前記第1のスイッチが操作さ
    れてから所定時間内に前記第2のスイッチが操作された
    場合に動作し、前記電源が切り放された状態では前記電
    動ポンプは前記蓄電回路から前記昇圧コンバータを通し
    て電気が供給され、前記電源検知手段は前記電源が接続
    されているか否かを検知し、前記電源が接続されていな
    い場合には、前記所定時間を前記電源が接続されている
    場合よりも短くし、前記昇圧コンバータは前記第1のス
    イッチの操作によって起動するポット。
  4. 【請求項4】 着脱可能な電源と、蓄電回路と、貯液容
    器と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、前記貯液
    容器内の液をくみ出す電動ポンプと、前記電動ポンプの
    出口付近に設けられたスポットライトと、電源検知手段
    と、制御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電源からの
    電流によって充電され、前記電動ポンプは前記第1のス
    イッチが操作されてから第1の所定時間内、および前記
    電動ポンプの動作が終了してから第2の所定時間内に前
    記第2のスイッチが操作された場合に動作し、前記スポ
    ットライトは前記第1のスイッチが操作されたときに点
    灯開始し、前記第1の所定時間および前記第2の所定時
    間を経過した時点で消灯し、前記電源が切り放された状
    態では前記電動ポンプおよび前記スポットライトは前記
    蓄電回路から電気が供給され、前記電源検知手段は前記
    電源が接続されているか否かを検知し、前記電源が接続
    されていない場合には、前記第1の所定時間と前記第2
    の所定時間の内の少なくとも一方を前記電源が接続され
    ている場合よりも短くするポット。
  5. 【請求項5】 着脱可能な電源と、蓄電回路と、貯液容
    器と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、前記貯液
    容器内の液をくみ出す電動ポンプと、負荷回路と、電源
    検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄電回路は前記電
    源からの電流によって充電され、前記電動ポンプは前記
    第1のスイッチが操作されてから第1の所定時間内、お
    よび前記電動ポンプの動作が終了してから第2の所定時
    間内に前記第2のスイッチが操作された場合に動作し、
    前記負荷回路は前記第1のスイッチが操作されたときに
    動作を開始し、前記第1の所定時間および前記第2の所
    定時間を経過した時点で停止し、前記電源が切り放され
    た状態では前記電動ポンプおよび前記負荷回路は前記蓄
    電回路から電気が供給され、前記電源検知手段は前記電
    源が接続されているか否かを検知し、前記電源が接続さ
    れていない場合には、前記第1の所定時間と第2の所定
    時間の内の少なくとも一方を前記電源が接続されている
    場合よりも短くするポット。
  6. 【請求項6】 着脱可能な電源と、蓄電回路と、貯液容
    器と、第1のスイッチと、第2のスイッチと、前記蓄電
    回路に接続した昇圧コンバータと、前記昇圧コンバータ
    の出力に接続され、前記貯液容器内の液をくみ出す電動
    ポンプと、電源検知手段と、制御回路とを有し、前記蓄
    電回路は前記電源からの電流によって充電され、前記電
    動ポンプは前記第1のスイッチが操作されてから第1の
    所定時間内、および前記電動ポンプの動作が終了してか
    ら第2の所定時間内に前記第2のスイッチが操作された
    場合に動作し、前記昇圧コンバータは前記第1のスイッ
    チが操作されたときに動作を開始し、前記第1の所定時
    間および前記第2の所定時間を経過した時点で停止し、
    前記電源が切り放された状態では前記電動ポンプは前記
    蓄電回路から前記昇圧コンバータを経て電気が供給さ
    れ、前記電源検知手段は前記電源が接続されているか否
    かを検知し、前記電源が接続されていない場合には、前
    記第1の所定時間と前記第2の所定時間の内の少なくと
    も一方を前記電源が接続されている場合よりも短くする
    ポット。
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