JP3385378B2 - 高床式運搬車のクローラベルトの張り調節装置 - Google Patents

高床式運搬車のクローラベルトの張り調節装置

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JP3385378B2
JP3385378B2 JP2000116114A JP2000116114A JP3385378B2 JP 3385378 B2 JP3385378 B2 JP 3385378B2 JP 2000116114 A JP2000116114 A JP 2000116114A JP 2000116114 A JP2000116114 A JP 2000116114A JP 3385378 B2 JP3385378 B2 JP 3385378B2
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隆則 河島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大根、キャベツ、
レタス、トマト等の野菜や各種果物等の作業の収穫や運
搬に用いられる荷台の昇降装置を備えた高床式運搬車の
クローラベルトの張り調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷台の昇降装置を備えた高床式運搬車と
しては、例えば図7に示すように、左右のクローラ式走
行体20が取付けられたメインフレーム22に、荷台3
0を昇降させる荷台昇降装置60が設置され、操作部5
0と原動機23が前記メインフレーム22の上に設けら
れた高床式運搬車Bがある。前記荷台昇降装置60は、
例えば油圧シリンダ61等の伸縮を利用して、リンク機
構62を介して前記荷台30を昇降させるものである。
前記荷台30が昇降するのに対して前記操作部50はメ
インフレーム22に固定されたままであるため、前記荷
台30に対して操作部50が作業上最適な位置より高す
ぎたり、低すぎたりする場合が生じ、前記荷台30上で
作業をする者にとっての操作性が悪い。なお、リンク機
構62は、その一端が荷台30又はメインフレーム22
に軸着され、他端が回転且つ滑動自在にレール63に沿
って支持されたリンク部材64が互いにその中間部にて
軸着されたものである。
【0003】上記高床式運搬車Bの荷台昇降装置60と
は別の荷台昇降装置70が設けられた高床式運搬車Cに
ついて図8に基づいて説明する。この荷台昇降装置70
は、複数のリンク部材71の両端部が、荷台30とメイ
ンフレーム22にそれぞれ平行に軸着され、これらリン
ク部材71のうちの一つの中間部に、油圧シリンダ72
の一端が軸着されると共に他端が前記メインフレーム2
2に軸着されており、この油圧シリンダ72を伸縮する
ことによって、前記荷台30が昇降されるものである。
そして、この高床式運搬車Cの原動機23、操作部50
及び減速機27が荷台30に設置され、前記減速機27
と前記駆動輪24の間の動力伝達手段として、前記減速
機27の出力軸と前記メインフレーム22にそれぞれプ
ーリ28a、28bを設け、これらに無端ベルト29a
を取付け、さらに前記プーリ28bと前記駆動輪24に
無端ベルト29bを取付けている。このように構成され
ることにより、前記荷台30の昇降に際して、回動する
リンク部材71と平行したまま前記無端ベルト29aも
回動し、前記プーリ28aと前記プーリ28bの中心間
距離は殆ど変動することがないことから、荷台30が昇
降しても、前記無端ベルト29aの張りを調節すること
なく前記原動機23の駆動力を前記駆動輪24に伝達す
ることができる。
【0004】この高床式運搬車Cの場合、操作部50
が、前記荷台30上に設けられているので、上記したよ
うな荷台上の作業者の作業性を悪くするような問題は生
じないが、この昇降装置70の構造上、荷台30は昇降
と共に前後へ平行移動してしまう。
【0005】上記高床式運搬車B及び高床式運搬車Cの
双方の利点を兼ね備えた高床式運搬車、すなわち、荷台
30が、前後に平行移動することなく真っ直ぐ上下に昇
降し、なおかつ、操作部50もこの荷台30と共に昇降
する昇降装置を備えた高床式運搬車であれば荷台上での
作業性は著しく向上する。これを実現させる場合、前記
高床式運搬車Bの昇降装置60のように上下に真っ直ぐ
昇降するような昇降装置をベースに開発することが考え
られる。しかし、操作部50と駆動輪24の離間距離を
変化させる必要があり、この離間距離を変化させれば、
その間の操作や動力の伝達機構等が複雑となって、通
常、この製造コストが高くなる。
【0006】そこで、本願出願人は、この問題を解決す
べく、操作部50、原動機23及び駆動輪24を荷台3
0に設けた高床式運搬車を開発した。しかし、こうする
ことにより、荷台30の昇降と共に駆動輪24も昇降す
るため、前記荷台30の昇降の度にクローラ走行体20
のクローラベルトが張りすぎたり、弛みすぎたりするた
め、クローラベルトの張りをその都度調節し、或いは、
適切な周長のクローラベルトに取り替えなければならな
いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、クロー
ラ式走行体の駆動輪が昇降する荷台に設けられた高床式
運搬車において、荷台の昇降に伴って変化するクローラ
ベルトの張りを一定に維持するクローラベルトの張り調
節装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の高床式運搬車のクローラベルトの張
り調節装置は、荷台と、クローラ式走行体と、前記荷台
と前記クローラ式走行体のフレーム部との間に設置され
た荷台昇降装置と、を備えた高床式運搬車であって、前
記クローラ式走行体が、駆動輪と、接地面上に配設され
た複数のクローラ従動輪と、前記クローラ式走行体の上
部に設けられた上部従動輪と、前記駆動輪、前記複数の
クローラ従動輪及び前記上部従動輪が連動するように取
付けられたクローラベルトと、前記複数のクローラ従動
輪が軸着された前記フレーム部とを具備し、前記駆動輪
が前記荷台に取付けられ、前記荷台昇降装置が、前記荷
台にその長手方向を前後方向にして設けられた荷台部ス
ライドレールと、前記フレーム部にその長手方向を前後
方向にして設けられたフレーム部スライドレールと、前
記荷台部スライドレールに沿ってその一端が回転且つ滑
動自在に支持されると共にその他端が前記フレーム部に
回転自在に支持された第1のリンク部材と、前記フレー
ム部スライドレールに沿ってその一端が回転且つ滑動自
在に支持されると共にその他端が前記荷台に回転自在に
支持され且つ前記第1のリンク部材に互いの中間にて軸
着された第2のリンク部材と、前記荷台又は前記フレー
ム部における前記第1のリンク部材と前記第2のリンク
部材の端部の間隔を接近離反させる接近離反手段とを備
えることにより前記荷台を昇降させるものである高床式
運搬車において、前記上部従動輪をその一端に軸着した
従動輪ロッドが、その他端側を前記フレーム部スライド
レールに沿って滑動自在に支持され、前記第2のリンク
部材の一端と共に前記従動輪ロッドが前後に滑動するよ
うに、前記従動輪ロッドが前記第2のリンク部材に軸着
されたことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の高床式運搬車のクローラベ
ルトの張り調節装置は、荷台と、クローラ式走行体と、
前記荷台と前記クローラ式走行体のフレーム部との間に
設置された荷台昇降装置と、を備えた高床式運搬車であ
って、前記クローラ式走行体が、駆動輪と、接地面上に
配設された複数のクローラ従動輪と、前記クローラ式走
行体の上部に設けられた上部従動輪と、前記駆動輪、前
記複数のクローラ従動輪及び前記上部従動輪が連動する
ように取付けられたクローラベルトと、前記複数のクロ
ーラ従動輪が軸着された前記フレーム部とを具備し、前
記駆動輪が前記荷台に取付けられ、前記荷台昇降装置
が、前記荷台にその長手方向を前後方向にして設けられ
た荷台部スライドレールと、前記フレーム部にその長手
方向を前後方向にして設けられたフレーム部スライドレ
ールと、前記荷台部スライドレールに沿ってその一端が
回転且つ滑動自在に支持されると共にその他端が前記フ
レーム部に回転自在に支持された第1のリンク部材と、
前記フレーム部スライドレールに沿ってその一端が回転
且つ滑動自在に支持されると共にその他端が前記荷台に
回転自在に支持され且つ前記第1のリンク部材に互いの
中間にて軸着された第2のリンク部材と、前記荷台又は
前記フレーム部における前記第1のリンク部材と前記第
2のリンク部材の端部の間隔を接近離反させる接近離反
手段とを備えることにより前記荷台を昇降させるもので
ある高床式運搬車において、前記上部従動輪を一端に軸
着した従動輪ロッドの他端側が滑動自在に中間ガイドに
嵌通され、前記中間ガイドが、前記フレーム部スライド
レールに沿って滑動自在に支持され、前記第2のリンク
部材の一端と共に前記中間ガイドが前後へ滑動するよう
に、前記中間ガイドが前記第2のリンク部材に軸着さ
れ、前記従動輪ロッドの前記中間ガイドに対する挿入の
行き止まりをなすと共に、この行き止まりの位置を微調
節する第1のクローラの張り微調節手段を備えたことを
特徴としている。
【0010】請求項3記載の高床式運搬車のクローラベ
ルトの張り調節装置は、請求項1又は2記載の高床式運
搬車のクローラベルトの張り調節装置において、前記ク
ローラベルトの中心側へ向けて移動する前記従動輪ロッ
ドの行き止まりをなすと共に、この行き止まりの位置を
微調節する第2のクローラの張り微調節手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
高床式運搬車のクローラベルトの張り調節装置10につ
いて、図面に基づいて説明する。図1に示す高床式運搬
車Aは、走行体として左右に設けられたクローラ式走行
体20と、野菜、コンテナ等を積載する荷台30と、前
記クローラ式走行体20のフレーム部21と前記荷台3
0の間に設けられた前記荷台30を昇降させる荷台昇降
装置40と、左右の前記フレーム部21を接続すると共
に支持するメインフレーム22と、前記荷台30の上に
設けられた操作部50を備えている。
【0012】前記クローラ式走行体20は、例えば、原
動機23と連動して原動機23の回転駆動力を出力する
駆動輪24と、この駆動輪24に噛み合って協動される
クローラベルト25と、該クローラベルト25の内面周
長方向に設けられた凸部25a(図3)に嵌められると
共に前記クローラベルト25と協動する接地面上に配設
された複数のクローラ従動輪26と、当該クローラ式走
行体20の上部に設けられた上部従動輪26aと、前記
複数のクローラ従動輪26が軸着された前記フレーム部
21とを備えたものであって、前記メインフレーム22
の両側に固定されている。
【0013】前記荷台昇降装置40は、前記荷台30の
下部両側部にその長手方向を前後方向にして設けられた
荷台部スライドレール41と、左右それぞれの前記フレ
ーム部21上にその長手方向を前後方向にして設けられ
たフレーム部スライドレール42と、前記荷台部スライ
ドレール41に沿ってその一端が回転且つ滑動自在に支
持されると共にその他端が前記フレーム部21に回転自
在に支持された第1のリンク部材43と、前記フレーム
部スライドレール42に沿ってその一端が回転且つ滑動
自在に支持されると共にその他端が前記荷台30に回転
自在に支持され且つ前記第1のリンク部材43に互いの
中間にて軸着された第2のリンク部材44と、前記荷台
30における前記第1のリンク部材43と前記第2のリ
ンク部材44の端部の間隔を接近離反させる接近離反手
段45を備えたものである。なお、この接近離反手段4
5は、前記荷台30に設けられず、前記フレーム部21
に設けられて、前記第1のリンク部材43と前記第2の
リンク部材44の端部の間隔を接近離反させるものでも
よい。
【0014】前記荷台部スライドレール41は、例え
ば、断面コの字形のレールであって、その開口を内側へ
向けて前記荷台30の下面両側部に固定されたものであ
り、これに第1のリンク部材43の端部側面に軸着され
たボールベアリング等からなる回転滑り軸46が前記荷
台部スライドレール41の溝内に沿って滑動自在に嵌め
込まれている。前記フレーム部スライドレール42は、
図3に示すように、例えば、開口を上へ向けた断面略C
字形のレールであって、左右の前記フレーム部21の上
にその長手方向を前後方向にしてそれぞれ固定されてい
る。そして、その溝内には、前記第2のリンク部材44
の端部両側面及び中間ガイド12の両側面に軸着された
2つの輪体17と、前記中間ガイド12の両側面のみに
軸着された他の2つの輪体17が溝内に沿って滑動自在
に嵌め込まれている。なお、中間ガイド12について
は、後に説明する。
【0015】前記接近離反手段45は、図1に示すよう
に、前記荷台30の両側部において、前記第1のリンク
部材43の上端に、例えば、ブロック材の上部に雌ねじ
加工を施した支点部材47を軸着し、雄ねじ付ジャッキ
棒48の前端部を荷台30の部材30aに前後(軸)方
向に移動しないようにして軸支すると共に前記支点部材
47の雌ねじに螺合し、該後端部にハンドル49を取付
けて前記荷台30の後部でハンドル操作できるようにし
たものである。左右のジャッキ棒48を所定の方向へ回
転させることにより前記第1のリンク部材43の上端と
前記第2のリンク部材44の上端を接近させて前記荷台
30を上昇させ、これらを離反させることで、前記荷台
30を下降させる。上記接近離反手段45は、これに限
定されず、このジャッキ棒48の代わりに油圧シリンダ
等を用いて、上記したように前記リンク部材43、44
の上端を接近離反させるもの等の手段でもよい。
【0016】本実施の形態に係る高床式運搬車のクロー
ラベルトの張り調節装置10は、上記した高床式運搬車
Aにおいて、前記上部従動輪26aを一端に軸着した従
動輪ロッド11の他端側が、滑動自在に中間ガイド12
に嵌通され、前記中間ガイド12が前記フレーム部スラ
イドレール42に沿って滑動自在に支持され、前記第2
のリンク部材44と共に前記中間ガイド12が前後に滑
動するように、前記中間ガイド12が前記第2のリンク
部材44に軸着され、前記従動輪ロッド11の前記中間
ガイド12に対する挿入の行き止まりをなすと共に、こ
の行き止まりの位置を微調節する第1のクローラの張り
微調節手段14を備え、さらに、前記クローラベルト2
5の中心側へ向けて移動する前記従動輪ロッド11の行
き止まりをなすと共に、この行き止まりの位置を微調節
する第2のクローラの張り微調節手段16を備えたもの
である。
【0017】前記従動輪ロッド11は、図1乃至図3に
示すように、前記上部従動輪26aがその軸回りに回転
しないように、例えば中空角材等を使用したものであ
る。これを滑動自在に嵌入した前記中間ガイド12に
は、4つの前記輪体17が下部に軸着され、この輪体1
7の上下方向の移動が前記フレーム部スライドレール4
2により拘束されている。このように構成されること
で、前記従動輪ロッド11及び前記中間ガイド12が前
記フレーム部スライドレール42に沿って前後方向に滑
動自在に支持されている。
【0018】前記第1のクローラの張り微調節手段14
は、例えば、図4及び図5に示すように、前記従動輪ロ
ッド11の片側面に雌ねじを設けたブラケット14aを
固設し、これにボルト14bを螺合させる一方、前記中
間ガイド12の前記ボルト14bの延長線上となる所に
係止板14cを固設する。このように構成されること
で、使用時においては、前記クローラベルト25によっ
て前記上部従動輪26aは、クローラベルト26の中心
側(矢印F側)に押圧され、前記ボルト14bの先端と
前記係止板14cは、後述する第2の張り微調節手段1
6が作用する場合を除き、当接した状態となる。そし
て、この当接状態において、前記ボルト14bを回転さ
せて前記中間ガイド12に対する前記従動輪ロッド11
の位置を微調節することにより前記クローラベルト25
の張りの微調節をする。
【0019】前記第2のクローラの張り微調節手段16
は、例えば、図5に示すように、前記フレーム部21上
の前記従動輪ロッド11が移動する前方側軌道上に、雌
ねじを設けた突出板16aを固設し、これにボルト16
bを螺合して、前記従動輪ロッド11の先端を一定の位
置で前記ボルト16bの頭に係止させるものである。前
記荷台30が高い位置になると、図2に示すように、前
記従動輪ロッド11は前記クローラベルト26の中心
側、すなわち、前記ボルト16bへ接近し、さらに、前
記荷台30が上昇すると前記ボルト16bの頭に係止さ
れる。そしてさらに、前記荷台30を上昇させれば、前
記従動輪ロッド11は係止されたままで前記中間ガイド
12のみが移動する。この結果、前記駆動輪24が上昇
するのに対して、前記上部従動輪26aが移動しないの
で、前記クローラベルト26に張りを与えることができ
る。また、このボルト16bは、前記突出板16aに螺
合されているので、これを廻して、前後方向に移動させ
て、前記従動輪ロッド11の行き止まり位置を移動させ
ることにより、前記クローラベルト25に再度張りを与
える位置の調節をすることができる。なお、この第2の
クローラの張り微調節手段16は、前記駆動輪24の上
昇に対する前記上部従動輪26aの移動量が理想値より
も多くなることにより、前記荷台30が高い位置になる
と前記クローラベルト25の張りが弱くなる場合におい
て効果的である。
【0020】以上説明した高床式運搬車のクローラベル
トの張り調節装置10を使用して、前記荷台30を昇降
させる場合について、以下に説明する。例えば、図1に
示すように、荷台30が低い位置にある状態からこれを
上昇させる場合は、前記荷台30の後部左右に設けられ
た前記荷台昇降ハンドル49を廻す。すると、前記荷台
昇降装置40の第1のリンク部材43と前記第2のリン
ク部材44の上端部の間隔が狭まりながら、前記第1の
リンク部材43と前記第2のリンク部材44が回動し
て、前記荷台30が上昇する。このとき前記駆動輪24
も荷台30と一緒に上昇するため、このままでは、クロ
ーラベルトの周長を長くしなければならなかった。しか
し、前記第2のリンク部材44の下端部と共に前記中間
ガイド12が前記フレーム部スライドレール42に沿っ
て前方へ滑動し、これに伴って前記上部従動輪26a及
び前記従動輪ロッド11も前方へ(クローラベルトの中
心側へ)移動することから、クローラベルト25の周長
は一定のままでも、前記クローラベルト25の張力は、
ほぼ一定に維持されることとなる。
【0021】前記荷台30の位置が高い位置になると、
図2に示すように、前記従動輪ロッド11の先端が前記
ボルト16bの頭に係止され、これより前記駆動輪24
の上昇に対して前記上部従動輪26aは移動しないた
め、前記荷台30の上昇に伴って前記クローラベルト2
5に張りが与えられる。又このとき、前記クローラベル
ト25の張り方をみて、張りすぎている場合は、前記ボ
ルト16bを廻してその頭を前記突出板16aの方へ移
動させて、前記従動輪ロッド11を前記中間ガイド12
に対してさらに挿入させる(前方へ移動する)ことで、
前記上部従動輪26aも更に前方へ移動させ、前記クロ
ーラベルト25の張りを緩和させる。反対に、前記クロ
ーラベルト25の張りが不足している場合は、前記ボル
ト16bを廻してその頭を前記突出板16aと離反させ
て、前記従動輪ロッド11を前記中間ガイド12から抜
ける出る方向へ(後方へ)移動させることで、前記クロ
ーラベルト25の外側へ移動させ、前記クローラベルト
25に張りを与える。
【0022】以上説明したように、高床式運搬車のクロ
ーラベルトの張り調節装置10を装備した高床式運搬車
においては、駆動輪24が荷台30と共に昇降しても前
記クローラベルト25の張りをほぼ一定に維持すること
ができるので、駆動輪24が荷台30に設けられた運搬
車でも、荷台30の昇降の度にクローラベルト25を履
き替えたり、張りの調節をすること等を必要としない。
【0023】なお、上記前記第1のクローラの張り微調
節手段を必要としない場合は、上記した実施の形態に係
る運搬車のクローラベルトの張り調節装置において、前
記従動輪ロッド11と前記中間ガイド12は、互いに固
定された一体物としても、荷台の上昇と共に上部従動輪
が前記クローラベルトの内側へ移動するので、クローラ
ベルトの張りをほぼ一定に保つことができる。又は、前
記中間ガイド12を設けずに、図6に示すように、例え
ば、前記従動輪ロッド11の下に軸受け11aを固設
し、前記中間ガイド12に軸着されていた輪体17をこ
の軸受け11aに軸着して前記第2のリンク部材44の
先端と共に前記荷台部スライドレール42に沿って前後
方向へ滑動自在に支持されるものであっても、上記と同
様に、クローラベルトの張りをほぼ一定に保つことがで
きる。或いは、前記軸受け11aを設けずに、前記従動
輪ロッド11自体に軸受けを加工して、この軸受けに前
記輪体17軸着させても同様である。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の高床式運搬車のクローラ
ベルトの張り調節装置は、上部従動輪をその一端に軸着
した従動輪ロッドの他端側がフレーム部スライドレール
に沿って滑動自在に支持され、第2のリンク部材の一端
と共に前記従動輪ロッドが前後に滑動するように、前記
従動輪ロッドが前記第2のリンク部材に軸着されたもの
であるので、荷台の上昇と共に上部従動輪が前記クロー
ラベルトの中心側へ移動して、クローラベルトの張りを
ほぼ一定に保つことができる。従って、荷台を昇降する
毎にクローラベルトの張りを調節したり、周長の異なる
クローラベルトに取り替えたりする必要もなく荷台の昇
降ができる。また、本高床式運搬車のクローラベルトの
張り調節装置を使用することで、昇降する荷台にクロー
ラの駆動輪を取付けることが可能となる。この結果、操
作部を、昇降する荷台上に設置しても、該操作部と前記
駆動輪は一体的に昇降するので、これら操作部と駆動輪
の間における動力、制御等の伝達機構を簡単な構造且つ
低コストにて製作することができる。従って、操作部が
昇降する荷台上に設置された高床式運搬車を低コストで
製作することが可能となる。
【0025】請求項2記載の高床式運搬車のクローラベ
ルトの張り調節装置は、上部従動輪を一端に軸着した従
動輪ロッドの他端側が滑動自在に中間ガイドに嵌通さ
れ、前記中間ガイドが、フレーム部スライドレールに沿
って滑動自在に支持され、第2のリンク部材の一端と共
に前記中間ガイドが前後へ滑動するように、前記中間ガ
イドが前記第2のリンク部材に軸着され、前記従動輪ロ
ッドの前記中間ガイドに対する挿入の行き止まりをなす
と共に、この行き止まりの位置を微調節する第1のクロ
ーラの張り微調節手段を備えたものであるので、請求項
1記載の高床式運搬車のクローラの張り調節装置と同様
の効果を有すると共に、第1のクローラの張り微調節手
段により、クローラベルトの張りの微調節を簡単に行う
ことができる。
【0026】請求項3記載の高床式運搬車のクローラベ
ルトの張り調節装置は、請求項1又は2記載の高床式運
搬車のクローラベルトの張り調節装置において、前記ク
ローラベルトの中心側へ向けて移動する前記従動輪ロッ
ドの行き止まりをなすと共に、この行き止まりの位置を
微調節する第2のクローラの張り微調節手段を備えたも
のであるので、請求項1又は2記載の高床式運搬車のク
ローラの張り調節装置と同様の効果を有すると共に、前
記駆動輪の上昇に対する前記上部従動輪の移動量が理想
値よりも多いために、前記荷台が高い位置になると前記
クローラベルトの張りが弱くなる場合において、クロー
ラベルトの張りの微調節を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高床式運搬車のクローラベルトの
張り調節装置を装備した高床式運搬車の右側面図であっ
て、荷台が低い位置にある状態を示した図である。
【図2】本発明に係る高床式運搬車のクローラベルトの
張り調節装置を装備した高床式運搬車の右側面図であっ
て、荷台が高い位置にある状態を示した図である。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】中間ガイド、従動輪ロッド及び第1のクローラ
の張り微調節手段の説明図である。
【図5】中間ガイド、従動輪ロッド及び第2のクローラ
の張り微調節手段の説明図である。
【図6】高床式運搬車のクローラベルトの張り調節装置
が、第1のクローラの張り微調節手段を具備しない場合
の実施の1形態を示した説明図である。
【図7】従来例に係る荷台昇降装置を備えた高床式運搬
車の側面図である。
【図8】荷台上に操作部が設けられた荷台昇降装置を備
えた高床式運搬車の側面図である。
【符号の説明】
11 従動輪ロッド 12 中間ガイド 14 第1のクローラの張り微調節手段 16 第2のクローラの張り微調節手段 20 クローラ式走行体 21 フレーム部 24 駆動輪 25 クローラベルト 26 クローラ従動輪 26a 上部従動輪 30 荷台 40 荷台昇降装置 41 荷台部スライドレール 42 フレーム部スライドレール 43 第1のリンク部材 44 第2のリンク部材 45 接近離反手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台と、クローラ式走行体と、前記荷台
    と前記クローラ式走行体のフレーム部との間に設置され
    た荷台昇降装置と、を備えた高床式運搬車であって、 前記クローラ式走行体が、駆動輪と、接地面上に配設さ
    れた複数のクローラ従動輪と、前記クローラ式走行体の
    上部に設けられた上部従動輪と、前記駆動輪、前記複数
    のクローラ従動輪及び前記上部従動輪が連動するように
    取付けられたクローラベルトと、前記複数のクローラ従
    動輪が軸着された前記フレーム部とを具備し、 前記駆動輪が前記荷台に取付けられ、 前記荷台昇降装置が、前記荷台にその長手方向を前後方
    向にして設けられた荷台部スライドレールと、前記フレ
    ーム部にその長手方向を前後方向にして設けられたフレ
    ーム部スライドレールと、前記荷台部スライドレールに
    沿ってその一端が回転且つ滑動自在に支持されると共に
    その他端が前記フレーム部に回転自在に支持された第1
    のリンク部材と、前記フレーム部スライドレールに沿っ
    てその一端が回転且つ滑動自在に支持されると共にその
    他端が前記荷台に回転自在に支持され且つ前記第1のリ
    ンク部材に互いの中間にて軸着された第2のリンク部材
    と、前記荷台又は前記フレーム部における前記第1のリ
    ンク部材と前記第2のリンク部材の端部の間隔を接近離
    反させる接近離反手段とを備えることにより前記荷台を
    昇降させるものである高床式運搬車において、 前記上部従動輪をその一端に軸着した従動輪ロッドが、
    その他端側を前記フレーム部スライドレールに沿って滑
    動自在に支持され、 前記第2のリンク部材の一端と共に前記従動輪ロッドが
    前後に滑動するように、前記従動輪ロッドが前記第2の
    リンク部材に軸着されたことを特徴とする高床式運搬車
    のクローラベルトの張り調節装置。
  2. 【請求項2】 荷台と、クローラ式走行体と、前記荷台
    と前記クローラ式走行体のフレーム部との間に設置され
    た荷台昇降装置と、を備えた高床式運搬車であって、 前記クローラ式走行体が、駆動輪と、接地面上に配設さ
    れた複数のクローラ従動輪と、前記クローラ式走行体の
    上部に設けられた上部従動輪と、前記駆動輪、前記複数
    のクローラ従動輪及び前記上部従動輪が連動するように
    取付けられたクローラベルトと、前記複数のクローラ従
    動輪が軸着された前記フレーム部とを具備し、 前記駆動輪が前記荷台に取付けられ、 前記荷台昇降装置が、前記荷台にその長手方向を前後方
    向にして設けられた荷台部スライドレールと、前記フレ
    ーム部にその長手方向を前後方向にして設けられたフレ
    ーム部スライドレールと、前記荷台部スライドレールに
    沿ってその一端が回転且つ滑動自在に支持されると共に
    その他端が前記フレーム部に回転自在に支持された第1
    のリンク部材と、前記フレーム部スライドレールに沿っ
    てその一端が回転且つ滑動自在に支持されると共にその
    他端が前記荷台に回転自在に支持され且つ前記第1のリ
    ンク部材に互いの中間にて軸着された第2のリンク部材
    と、前記荷台又は前記フレーム部における前記第1のリ
    ンク部材と前記第2のリンク部材の端部の間隔を接近離
    反させる接近離反手段とを備えることにより前記荷台を
    昇降させるものである高床式運搬車において、 前記上部従動輪を一端に軸着した従動輪ロッドの他端側
    が滑動自在に中間ガイドに嵌通され、 前記中間ガイドが、前記フレーム部スライドレールに沿
    って滑動自在に支持され、 前記第2のリンク部材の一端と共に前記中間ガイドが前
    後へ滑動するように、前記中間ガイドが前記第2のリン
    ク部材に軸着され、 前記従動輪ロッドの前記中間ガイドに対する挿入の行き
    止まりをなすと共に、この行き止まりの位置を微調節す
    る第1のクローラの張り微調節手段を備えたことを特徴
    とする高床式運搬車のクローラベルトの張り調節装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の高床式運搬車のク
    ローラベルトの張り調節装置において、 前記クローラベルトの中心側へ向けて移動する前記従動
    輪ロッドの行き止まりをなすと共に、この行き止まりの
    位置を微調節する第2のクローラの張り微調節手段を備
    えたことを特徴とする高床式運搬車のクローラベルトの
    張り調節装置。
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