JP3385071B2 - 心なし研削盤の研削砥石のドレッシング方法及びドレス装置 - Google Patents

心なし研削盤の研削砥石のドレッシング方法及びドレス装置

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信之 寺井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スルーフィード研削を
行う心なし研削盤(以下、単に「研削盤」という。)の
研削砥石のドレッシング方法及びドレス装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】研削盤に設置される従来のドレス装置
は、図7に示すように、ドレス刃1を有するトラバーサ
2を研削砥石4の軸Rと平行に一定速度で移動させてド
レッシングを行うものであり、トラバーサの送り機構3
は、研削砥石の軸Rと平行に装架されてトラバーサ2と
螺合するネジ杆5と、このネジ杆5を一定速度で回転す
るモータ20とを備えている。
【0003】上記装置でのドレッシング作業は、トラバ
ーサ2を研削砥石側に前進させてドレス刃1に一定の切
り込みを与え、研削砥石4を一定速度で回転させたあ
と、モータ20を駆動してトラバーサ2を図8に示すよ
うに一定速度Vcで移動させることによって行われてい
る。従ってドレッシング後の研削砥石の表面をミクロに
見れば、等しいピッチPcのネジ山13が形成される。
従来のドレッシング方法ではトラバーサ2の移動速度が
一定であるから、ネジ山13の高さHcも一定となり、
研削砥石の表面とその中心軸Rとは平行である。
【0004】このようにしてドレッシングされた研削砥
石4を心なし研削盤に設置したものが図9に示されてい
る。調整車14の軸Sは、研削代に見合う分だけワーク
排出側が研削砥石4に近づく方向に旋回しており、ワー
ク通路15の幅広側であるワーク入口17から挿入され
たワーク16が研削されてワーク通路の幅狭側であるワ
ーク出口18から順次排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の研
削盤では、各々の研削砥石表面の微細なネジ山は一定の
高さHc及びピッチPcを有しており、重研削と仕上げ
研削とは別々の研削砥石で行われ、重研削及び仕上げ研
削が必要なワークでは、研削砥石を替えるか、研削盤を
替えるかしなければならず、作業効率が悪くなるという
問題があった。
【0006】また、従来の心なし研削盤で重研削を行う
ときには、切れ味を上げるためにドレスリードが0.5
〜1.0mm/revとなる粗いドレッシングを行った
研削砥石を使用しており、研削砥石のネジ山がワークに
形成されるネジ溝と嵌合してその摩擦負荷が調整車とワ
ークとの摩擦力を上回って理論通りの送り速度をワーク
に与えることができず、研削砥石のネジ山がワークに転
写されて、ワークの表面に巻き縞が発生するという問題
があった。このような巻き縞は、ネジ山のピッチPが
0.1mm/rev程度のときには発生しないが、逆に
研削焼けが発生し易いので、重研削を行うことができな
い。
【0007】本発明は、重研削から仕上げ研削までを一
工程ですることができ、しかもワークの表面に巻き縞を
生じない研削砥石のドレッシング方法及びドレス装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のドレッシング方
法は、トラバーサに装着したドレス刃を研削砥石側に前
進させて一定の切り込みを与えた後トラバーサを移動さ
せることにより砥石面の目立てないし修正を行う心なし
研削盤の研削砥石のドレッシング方法において、トラバ
ーサの移動速度を研削時における研削砥石のワーク進入
側から排出側に向けて段階的ないし連続的に遅くするこ
とを特徴とするものである。
【0009】本発明の心なし研削盤の研削砥石のドレス
装置は、研削砥石4の軸と平行なネジ杆5を有し、この
ネジ杆5にドレス刃1を備えたトラバーサ2を螺合する
と共に駆動装置6を連結し、この駆動装置でネジ杆5を
回転してトラバーサ2を往復移動させてドレッシング作
業を行う心なし研削盤の研削砥石のドレス装置におい
て、上記駆動装置として可変速モータ6を用い、このモ
ータ6にその回転速度を制御する制御手段7を接続し、
この制御手段はモータ6の回転速度を研削時における研
削砥石のワーク進入側で速く、排出側に向かって遅くな
るように制御することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明に係るドレッシング方法は、ドレス刃の
移動速度を研削時におけるワーク進入側で速く、ワーク
排出側で遅くなるようにしたので、研削砥石の表面に形
成されるネジ山13の高さH及びピッチPは、ワーク進
入側で高くて粗く、ワーク排出側に向かって次第に低く
て細かくなる。従ってワークを進入側から挿通してやれ
ば、一つの研削砥石で重研削から仕上げ研削までを行う
ことができ、両方の研削を必要とするワーク16を一工
程で研削することができる。この発明のドレッシング方
法により目立てないし修正された研削砥石4は、その幅
方向に高さH及びピッチPの異なるネジ山13を有して
いるから、研削動作中にワークの表面にネジ山の転写が
起こることはなく、ワークの研削焼けを回避することが
できる。
【0011】本発明のドレス装置は、制御手段7を備え
た可変速モータ6でドレス刃の移動速度を制御するもの
であるから、ワークの性状によってネジ山の高さH及び
ピッチPを簡単かつ任意に選択することができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明のドレス装置を模式的に示した
ものである。ドレス装置は、中心軸R回りに回転する研
削砥石4の後方(反研削部側)に設けられており、ドレ
ス刃1を有するトラバーサ2を往復移動する送り機構3
を備えている。トラバーサ2は研削砥石4の軸Rと平行
に架設されたネジ杆5に螺合しており、このネジ杆5に
可変速モータ6が連結されている。研削砥石4が研削盤
に設置されるときにワーク進入側となる端面8と同一平
面上に入口センサ9が設けられており、ワーク排出側の
端面と同一平面上に出口センサ11が設けられている。
可変速モータ6にはトラバーサ2の移動速度を制御する
制御装置7が接続されている。
【0013】図2は本発明のドレッシング方法を示した
もので、トラバーサの移動速度を示したグラフである。
トラバーサ2が図1の左側(研削時における研削砥石の
ワーク排出側)にある場合には、ドレス刃に所定の切り
込み量を与えたあと、研削砥石を一定速度で回転し、送
り機構のモータ6を駆動してトラバーサ2の移動速度が
Veとなるように設定する。この際トラバーサ2が図の
右側(研削時における研削砥石のワーク進入側)にきた
ときに移動速度がViとなるように制御装置7で計算し
て必要な加速度を決めておく。加速度aは、研削砥石の
全幅をL、ワーク排出側のトラバーサの移動速度をV
e、ワーク進入側のトラバーサの移動速度をViとする
と、(Vi2 −Ve2 )/2Lとなる。出口センサ11
がトラバーサ2の検出信号を発したら、制御装置7はタ
イマーを起動してドレッシング時間Tを計時し、トラバ
ーサの移動速度Veに上記加速度aを加えてトラバーサ
2を等加速度運動させる。タイマーからの信号でドレッ
シング時間の経過を検出したら、モータ6に停止指令を
与えてドレシング作業を終了する。なお、トラバーサ2
が図の右側にあるときは、入口センサ9の検出信号のあ
とトラバーサ2の移動速度Viに負の加速度aを加えな
がらドレッシング作業を行えばよい。
【0014】図3は上記手順でドレッシングをしたとき
の研削砥石の断面図である。研削砥石4の表面には研削
時における研削砥石のワーク進入側の端面8から排出側
の端面10に向かって高さH及びピッチPが漸減するネ
ジ山13が形成されている。ネジ山13の有効径は、ワ
ーク排出側が小さく、進入側が大きくなるので、研削砥
石の表面はワーク排出側にゆるく傾斜しており、その傾
斜角θは、ワーク進入側のネジ山高さをH2 、排出側の
高さをH1 とすると、tanθ=(H2 −H1)/Lで
示される。
【0015】図4は本発明のドレス装置を備えた心なし
研削盤の模式図であり、研削砥石の表面の傾斜角θの分
だけ調整車14の中心軸Sを研削砥石の中心軸Rに対し
て傾斜させ、更に研削代を加算して、研削砥石の表面と
調整車の表面との間隔がワーク進入側から排出側に向か
って徐々に狭くなるように配置して、ワーク通路15を
形成している。なお、図4には示されていないが、従来
の心なし研削盤と同様に、調整車の中心軸Sが送り角の
分だけ図4の紙面直角方向に傾斜している。
【0016】図5は本発明のドレッシング方法の第2実
施例を示したもので、送り機構のモータ6の回転速度を
段階的に上昇ないし下降させるものである。ドレッシン
グ時間TをT1 、T2 、T3 に3分割し、ワーク排出側
の移動速度をV1 、中間の移動速度をV2 、ワーク進入
側の移動速度V3 (但しV1 <V2 <V3 )としたもの
であり、研削砥石のリードピッチは、P1 <P2 <P3
となる。研削砥石の表面の平均傾斜角θは、tanθ=
(H3 −H1 )/(1/2 L1 +L2 +1/2 L3)とな
り、ワーク進入側及び排出側のネジ山13の高さH及び
ピッチPを第1実施例のものと同じ大きさに設定して
も、研削砥石の表面の傾斜角θが大きくなると共に有効
研削砥石幅が狭くなる。しかし、ワーク進入側と排出側
とのネジ山のピッチが異なっているので、ワークにネジ
山のピッチが転写されることがなく、ワークの表面に巻
き縞を生ずることを防止することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るドレッシン
グ方法は、トラバーサの移動速度がワーク進入側で速
く、ワーク排出側に向かって徐々にないし段階的に遅く
なるように制御しながらドレッシング作業を行うもので
あるから、進入側の粗いネジ山で重研削を行い、排出側
の細かいネジ山で仕上げ研削を行うことができ、重研削
と仕上げ研削とを必要とするワークを一工程で研削する
ことができると共に、ワークの表面に巻き縞を発生させ
るおそれがない。また、本発明に係るドレス装置は、ワ
ークの性状に合わせて簡単かつ任意にネジ山の高さ及び
ピッチを選択することができ、加工能率を高めることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドレス装置の平面図
【図2】ドレッシング作業時のトラバーサの移動速度を
示したグラフ
【図3】ドレッシング装置でドレスされた研削砥石の断
面図
【図4】本発明の心なし研削盤の要部の断面平面図
【図5】ドレッシング作業時のトラバーサの移動速度を
示したグラフ
【図6】ドレッシング装置でドレスされた研削砥石の断
面図
【図7】従来のドレス装置の平面図
【図8】ドレッシング作業時のトラバーサの移動速度を
示したグラフ
【図9】従来の心なし研削盤の要部断面平面図
【符号の説明】
1 ドレス刃 2 トラバーサ 4 研削砥石 5 ネジ杆 6 可変速モータ 7 制御装置 14 調整車 R 研削砥石の軸 S 調整車の軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラバーサに装着したドレス刃を研削砥
    石側に前進させて一定の切り込みを与えた後トラバーサ
    を移動させることにより砥石面の目立てないし修正を行
    心なし研削盤の研削砥石のドレッシング方法におい
    て、トラバーサの移動速度を研削時における研削砥石の
    ワーク進入側から排出側に向けて段階的ないし連続的に
    遅くすることを特徴とする、心なし研削盤の研削砥石の
    ドレッシング方法。
  2. 【請求項2】 研削砥石(4)の軸と平行なネジ杆(5)を有
    し、このネジ杆(5)にドレス刃(1)を備えたトラバーサ
    (2)を螺合すると共に駆動装置(6)を連結し、この駆動装
    置でネジ杆(5)を回転してトラバーサ(2)を往復移動させ
    てドレッシング作業を行う心なし研削盤の研削砥石のド
    レス装置において、上記駆動装置として可変速モータ
    (6)を用い、このモータ(6)にその回転速度を制御する制
    御手段(7) を接続し、この制御手段はモータ(6) の回転
    速度を研削時における研削砥石のワーク進入側で速く、
    排出側に向かって遅くなるように制御することを特徴と
    する、心なし研削盤の研削砥石のドレス装置。
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