JP3383810B2 - ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置 - Google Patents

ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置

Info

Publication number
JP3383810B2
JP3383810B2 JP25284496A JP25284496A JP3383810B2 JP 3383810 B2 JP3383810 B2 JP 3383810B2 JP 25284496 A JP25284496 A JP 25284496A JP 25284496 A JP25284496 A JP 25284496A JP 3383810 B2 JP3383810 B2 JP 3383810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
data
sync block
storage means
header information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25284496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1098682A (ja
Inventor
健嗣 森本
厚雄 越智
康男 浜本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP25284496A priority Critical patent/JP3383810B2/ja
Publication of JPH1098682A publication Critical patent/JPH1098682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3383810B2 publication Critical patent/JP3383810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体としてテ
ープ状記録媒体を用い、ディジタル映像信号の記録と再
生を行う記録再生装置、および記録されたディジタル映
像信号の再生を行うディジタル再生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号の記録再生装置へのディ
ジタル技術の導入にはめざましいものがあり、ディジタ
ル記録型の記録再生装置がいくつか実用化されている。
【0003】例えば特開平6−311478号公報「信
号記録装置と信号再生装置」に示されているように、テ
ープ状記録媒体にMPEG(Moving Picture Coding Ex
perts Group)のトランスポートパケットストリーム等
のディジタル映像信号を記録再生する装置は、通常再生
時より高速にテープ状記録媒体を走行させる高速再生を
行う場合、高速再生用データとしてMPEGストリーム
等の入力圧縮映像信号からフレーム内圧縮信号を分離
し、これをテープ状記録媒体の高速再生用データ領域に
記録し、高速再生時にこれを再生して高速再生映像を得
るものである。
【0004】以下、図面を参照しながら、従来の記録再
生装置の一例について説明する(なお、この例は上記の
公報のものを簡略化しアレンジしたものに相当する)。
【0005】図12は従来の記録再生装置の構成を示す
ブロック図である。図12において、101は入力端
子、102は高速再生用データ分離回路、103は記録
信号処理回路、104は記録ヘッド、105はテープ状
記録媒体、106は再生ヘッド、107は再生信号処理
回路、108は高速再生用データ復号回路、109はス
イッチ、110は出力信号処理回路、111は出力端子
である。
【0006】まず、記録時の動作を説明する。入力端子
101から入力されてきたディジタル映像信号は伝送パ
ケット等のまま通常再生用データとして記録信号処理回
路103に入力される。また、入力されたディジタル映
像信号は、高速再生用データ分離回路102によって高
速再生用データのみが分離され、記録信号処理回路10
3に入力される。例えばMPEG1やMPEG2のスト
リーム等のように、フレーム間圧縮された映像信号の場
合、高速再生用データとしてはフレーム内圧縮された映
像信号を抽出するものとする。
【0007】記録信号処理回路103において、入力し
てきた映像データからシンクブロックを生成し、シンク
ブロックにシンク・ID情報やヘッダ情報を付加し、例
えば図2に示すようなトラックパターンにフォーマット
し、ECC符号(誤り訂正符号:Error Correction Cod
e)等を付加する。そのように処理されたデータは記録
ヘッド104を経て、テープ状記録媒体105に記録さ
れる。
【0008】このとき、テープパターン上の記録データ
は、再生時のデータ同期を確保するための同期パターン
を伴った「シンクブロック」と呼ばれる記録ブロック内
に記録される。したがって、通常再生用のシンクブロッ
ク、高速再生用のシンクブロックが図13のようなトラ
ックパターンとして並べられる。図13において、10
5はテープ状記録媒体、121は記録トラック、122
は高速再生用データエリア、123a,123bは再生
ヘッド106が高速再生用データエリア122をトレー
シングすることによって再生される高速再生用データ、
124は高速再生時のヘッドトレース軌跡である。記録
トラック121は、主に、上記の通常再生用のシンクブ
ロックと高速再生用のシンクブロックとの2種類のシン
クブロック列で構成される。図面上、記録トラック12
1の白い部分に通常再生用データその他のデータが記録
されている。高速再生用データは、所定数の高速再生用
データエリア122に対して繰り返して記録されてい
る。123aの部分では高速再生用データの前半部分を
ピックアップし、123bの部分では高速再生用データ
の後半部分をピックアップしている。その他、ビットレ
ートが記録モードを下回る場合に挿入して記録モードに
合わせる(バイトスタッフィング)ためのダミーデータ
の入ったダミーシンクブロックもある。
【0009】また、それぞれのシンクブロックを区別す
るために、例えば図2に示すように、各シンクブロック
先頭付近にヘッダが設けられる。図2において、1段目
の41〜44は入力パケット(記録パケット)である。
例えばMPEGの入力パケットである。このうち、4
1,42,44は通常再生用データのパケットであり、
43は高速再生用データのパケットである。また、2段
目の51〜58は記録トラック上の記録シンクブロック
である。本例では、入力1パケットを2シンクブロック
に分割して記録している。シンクブロック55′,5
6′に記号ダッシュ「′」を付加してあるのは、これが
高速再生用データのシンクブロックであることを示して
いる。高速再生用のシンクブロックの代わりにダミーデ
ータのシンクブロックと考えてもよい。ダッシュを付加
していないものは通常再生用データである。
【0010】また、3段目に示すように、1シンクブロ
ックにおいて、61はシンク・ID情報、62はヘッ
ダ、63は圧縮符号化された映像データ、64は第1の
誤り訂正符号(EEC1)である。4段目に示す65は
シンク・ID情報61に含まれるID内容を示し、66
はヘッダ62に含まれるヘッダ情報を示す。このヘッダ
情報66は、記録データの入った有効シンクブロックか
記録データのないダミーシンクブロックかの区別を示す
フラグ、通常再生用データか高速再生用データの区別を
示すフラグ等を含んでいる。
【0011】また、再生時は、再生ヘッド106(記録
ヘッド104と兼用することもある)によって再生され
た信号は、再生信号処理回路107に入力される。再生
信号処理回路107では、内部にメモリとEEC回路を
もち、ECC回路で記録再生時の誤りをできる限り訂正
し、先ほど述べたシンクブロックのヘッダ62内のヘッ
ダ情報66に含まれているフラグに基づいて通常再生用
データと高速再生用データとに分離する。高速再生用デ
ータ復号回路108は高速再生用データを復号化する。
通常再生時には通常再生用データが、高速再生時には高
速再生用データがそれぞれ映像信号出力としてスイッチ
109により出力される。そして、出力信号処理回路1
10で入力映像データと同様の正規のMPEGフォーマ
ットに戻し、出力端子111より映像信号として出力す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】例えばMPEG2のよ
うな固定長のパケット信号からなるビットストリームを
記録再生する場合、記録時に通常再生用のシンクブロッ
クに通常再生用データとしてパケット信号を記録し、高
速再生用のシンクブロックに高速再生用データとしてパ
ケット信号を記録し、あるいは、ダミーシンクブロック
にダミーデータを記録する。そして、通常再生モードに
おいて再生する場合に、通常再生用データのみを選択的
に出力し、しかも入力パケット列と相対的に同一のタイ
ミングで出力しなければならない。
【0013】従来の技術の場合においては、通常再生時
には、順にパケットを出力し、シンクブロック54の出
力の次にシンクブロック55′の出力に移るようになっ
ている。したがって、シンクブロック54を出力し、次
に、シンクブロック55′のヘッダ情報66(図2参
照)をチェックすると、高速再生用データのフラグが立
っていることから、そのシンクブロック55′の出力は
行わず、次のシンクブロック56′のヘッダ情報のチェ
ックに移る。ここでも高速再生用データのフラグが立っ
ていることから、そのシンクブロック56′の出力は行
わず、次のシンクブロック57のヘッダ情報のチェック
に移る。このシンクブロック57のヘッダ情報では通常
再生用データのフラグが立っているので、このシンクブ
ロック57を出力する。
【0014】しかし、シンクブロック53,54からな
る通常再生用データのパケットとシンクブロック57,
58からなる通常再生用データのパケットとを非常に短
い間隔で連続して出力しなければならない場合や、図2
で55′,56′で示すような高速再生用のシンクブロ
ック(あるいはダミーシンクブロック)が通常再生用の
シンクブロックの間に1つだけではなくより多く記録さ
れている場合等では、出力時にヘッダ情報を連続的な順
にいちいちチェックしていては出力が間に合わなくな
る。すなわち、通常再生用データのみを次々に出力しな
ければならないからである。シンクブロック内のヘッダ
情報を順次参照して、有効な通常再生データのみを選択
して出力しなければならないため、ある有効シンクブロ
ックから、次の有効シンクブロックまで順次ヘッダを解
析する時間が必要であり、その時間を吸収するために、
例えば再生信号処理回路107内に、特別に、通常再生
用データのみを選択して一時記憶しておくためのFIF
Oメモリ(First In First Out:ファイフォ;先入れ先
出し用のバッファメモリ)などの通常再生データ出力用
バッファメモリを設けておく必要があった。
【0015】また、1つの記録パケットを複数のシンク
ブロックに分けて記録するときに、その分けられたシン
クブロックどうし間にダミーシンクブロックを挿入する
ような場合にも、通常再生データ出力用バッファメモリ
は必要不可欠となる。
【0016】しかしながら、このFIFOメモリなどの
通常再生データ出力用バッファメモリは、通常再生用デ
ータを格納するものであるから、容量的に非常に大きな
ものを必要とし、その分だけ大幅なコストアップを招く
要因となっていた。
【0017】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、出力する前のトラックデータに対し
てあらかじめ全ヘッダの解析をまとめて行い、その解析
結果に基づいて再生を行うようにすることで、大容量で
高価なFIFOメモリなどの通常再生データ出力用バッ
ファメモリなしで、通常再生用データを順次高速で再生
可能なディジタル記録再生装置およびディジタル再生装
置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
記録再生装置は、入力されたディジタルのビットストリ
ームを複数の記録ブロック(シンクブロック)で構成さ
れるデータ列の記録信号に符号化し、記録ブロックに少
なくとも通常再生/高速再生を示す情報を含むヘッダ情
報を付加し、符号化とヘッダ情報付加とが行われた記録
信号のデータを記録処理用記憶手段に一時的に格納し、
符号化されヘッダ情報が付加された記録信号を記録ヘッ
ドを介してテープ状記録媒体のトラック上に記録し、テ
ープ状記録媒体に記録されている信号を再生ヘッドを介
して再生し、復号化により再生信号から再生データを得
て、復号処理のために再生データをヘッダ情報とともに
復号処理用記憶手段に一時的に格納し、再生データの記
録ブロックに付加されているヘッダ情報に基づいてその
記録ブロックが通常再生用データの記録ブロックである
か否かを解析し、解析結果として少なくとも通常再生用
データの記録ブロックのブロック番号を解析結果記憶手
段に一時的に格納し、通常再生モードにおいて復号処理
用記憶手段から再生データを読み出すに際して解析結果
記憶手段における通常再生用データの記録ブロックのブ
ロック番号に従って順次に再生データを選択し出力する
ように構成したことを特徴としている。通常再生モード
において、復号処理用記憶手段から再生データを読み出
すに際して、あらかじめ復号処理用記憶手段に格納され
ている記録ブロックが通常再生用データの記録ブロック
であるか否かをヘッダ情報解析手段によってその記録ブ
ロックに付加されているヘッダ情報に基づいて解析し、
その解析結果として通常再生用データの記録ブロックの
ブロック番号を格納しておき、復号処理用記憶手段から
再生データを読み出すときに解析結果記憶手段を参照し
て通常再生用データの記録ブロックのブロック番号に従
って順次に再生データを選択し出力するので、従来の技
術の場合のようにすべての記録ブロックを順番に読み出
してチェックする場合に比べて、通常再生用データと通
常再生用データとの間に高速再生用データやダミーデー
タが挿入されている場合でも、通常再生用データの記録
ブロックのブロック番号に基づいて高速再生用データや
通常再生用データを飛ばして通常再生用データのみを選
択して読み出すので、高速読み出しが可能となる。さら
に、通常再生用データと高速再生用データやダミーデー
タが混在している場合に、通常再生用データのみを分離
して格納しておくための特別のFIFOメモリなどの大
容量で高価な通常再生データ出力用バッファメモリを用
いないですみ、解析結果記憶手段の容量ははるかに少な
くてすから、大幅なコストダウンを達成することがで
きる。
【0019】また、本発明に係るディジタル再生装置
は、記録ブロックに少なくとも通常再生/高速再生を示
す情報を含むヘッダ情報を付加した記録信号を記録して
あるテープ状記録媒体から再生を行うディジタル再生装
置であって、テープ状記録媒体に記録されている信号を
再生ヘッドを介して再生し、復号化により再生信号から
再生データを得て、復号処理のために再生データをヘッ
ダ情報とともに復号処理用記憶手段に一時的に格納し、
再生データの記録ブロックに付加されているヘッダ情報
に基づいてその記録ブロックが通常再生用データの記録
ブロックであるか否かを解析し、解析結果として少なく
とも通常再生用データの記録ブロックのブロック番号を
解析結果記憶手段に一時的に格納し、通常再生モードに
おいて復号処理用記憶手段から再生データを読み出すに
際して解析結果記憶手段における通常再生用データの記
録ブロックのブロック番号に従って順次に再生データを
選択し出力するように構成したことを特徴としている。
通常再生モードにおいて、復号処理用記憶手段から再生
データを読み出すに際して、あらかじめ復号処理用記憶
手段に格納されている記録ブロックが通常再生用データ
の記録ブロックであるか否かをヘッダ情報解析手段によ
ってその記録ブロックに付加されているヘッダ情報に基
づいて解析し、その解析結果として通常再生用データの
記録ブロックのブロック番号を格納しておき、復号処理
用記憶手段から再生データを読み出すときに解析結果記
憶手段を参照して通常再生用データの記録ブロックのブ
ロック番号に従って順次に再生データを選択し出力する
ので、本発明に係る上記のディジタル記録再生装置と同
様に、従来の技術の場合のようにすべての記録ブロック
を順番に読み出してチェックする場合に比べて、通常再
生用データと通常再生用データとの間に高速再生用デー
タやダミーデータが挿入されている場合でも、通常再生
用データの記録ブロックのブロック番号に基づいて高速
再生用データや通常再生用データを飛ばして通常再生用
データのみを選択して読み出すので、高速読み出しが可
能となる。さらに、通常再生用データと高速再生用デー
タやダミーデータが混在している場合に、通常再生用デ
ータのみを分離して格納しておくための特別のFIFO
メモリなどの大容量で高価な通常再生データ出力用バッ
ファメモリを用いないですみ、解析結果記憶手段の容量
ははるかに少なくてすから、大幅なコストダウンを達
成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る請求項1のディジタ
ル記録再生装置は、入力されたディジタルのビットスト
リームを複数の記録ブロックで構成されるデータ列の記
録信号に符号化する記録符号化手段と、前記記録ブロッ
クに少なくとも通常再生/高速再生を示す情報を含むヘ
ッダ情報を付加するヘッダ情報手段と、前記符号化とヘ
ッダ情報付加とが行われた記録信号のデータを一時的に
格納する記録処理用記憶手段と、前記符号化されヘッダ
情報が付加された記録信号を記録ヘッドを介してテープ
状記録媒体のトラック上に記録する記録手段と、前記テ
ープ状記録媒体に記録されている信号を再生ヘッドを介
して再生する再生手段と、再生信号から再生データを得
る復号化手段と、前記復号処理のために再生データをヘ
ッダ情報とともに一時的に格納する復号処理用記憶手段
と、前記再生データの前記記録ブロックに付加されてい
るヘッダ情報に基づいてその記録ブロックが通常再生用
データの記録ブロックであるか否かを解析するヘッダ情
報解析手段と、前記解析結果として少なくとも通常再生
用データの記録ブロックのブロック番号を一時的に格納
する解析結果記憶手段と、通常再生モードにおいて前記
復号処理用記憶手段から再生データを読み出すに際して
前記解析結果記憶手段における通常再生用データの記録
ブロックのブロック番号に従って順次に再生データを選
択し出力する制御を行う復号用メモリコントロール手段
とを備えたことを特徴としている。通常再生モードにお
いて、復号処理用記憶手段から再生データを読み出すに
際して、あらかじめ復号処理用記憶手段に格納されてい
る記録ブロックが通常再生用データの記録ブロックであ
るか否かをヘッダ情報解析手段によってその記録ブロッ
クに付加されているヘッダ情報に基づいて解析し、その
解析結果として通常再生用データの記録ブロックのブロ
ック番号を格納しておき、復号用メモリコントロール手
段は復号処理用記憶手段から再生データを読み出すとき
に解析結果記憶手段を参照して通常再生用データの記録
ブロックのブロック番号に従って順次に再生データを選
択し出力するので、従来の技術の場合のようにすべての
記録ブロックを順番に読み出してチェックする場合に比
べて、通常再生用データと通常再生用データとの間に高
速再生用データやダミーデータが挿入されている場合で
も、通常再生用データの記録ブロックのブロック番号に
基づいて高速再生用データや通常再生用データを飛ばし
て通常再生用データのみを選択して読み出すので、高速
読み出しが可能となる。さらに、通常再生用データと高
速再生用データやダミーデータが混在している場合に、
通常再生用データのみを分離して格納しておくための特
別のFIFOメモリなどの大容量で高価な通常再生デー
タ出力用バッファメモリを用いないですみ、解析結果記
憶手段の容量ははるかに少なくてすから、大幅なコス
トダウンを達成することができる。
【0021】本発明に係る請求項2のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1において、記録ブロックに対す
るヘッダ情報の解析結果が少なくとも前記記録ブロック
の次に出力すべき通常再生用データが記録されているブ
ロック番号を含んでおり、復号用メモリコントロール手
段はある記録ブロックの通常再生用データの復号処理用
記憶手段からの出力が終了したときに前記次に出力すべ
き通常再生用データが記録されているブロック番号に従
って前記復号処理用記憶手段をアクセスするように構成
されていることを特徴としている。1つの通常再生用デ
ータの出力が終了すると、その通常再生用データの記録
ブロックの解析結果記憶エリアに含まれる次に出力すべ
きブロック番号に従って直ちに次の通常再生用データの
出力に移行することができ、通常再生用データと高速再
生用データやダミーデータが混在していても、きわめて
高速に通常再生用データのみを選択して順序良く出力す
ることができる。
【0022】本発明に係る請求項3のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1または請求項2において、ヘッ
ダ情報解析手段は、記録各トラック上で入力信号が記録
された順番とは逆方向に、各記録ブロックごとにヘッダ
情報を順次解析し、その解析結果をその記録ブロックよ
り1つ前の記録ブロックに対応させて格納することを特
徴としている。順方向で各記録ブロックのヘッダ情報を
順次解析していく場合に比べて、逆方向で順次解析して
いく方が処理が簡単であり、能率の良い解析が行えると
ともに、回路構成も簡素化できる。
【0023】本発明に係る請求項4のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1から請求項3までのいずれかに
おいて、ヘッダ情報解析手段による解析結果を記録ブロ
ックごとに1トラック分以上格納することを特徴として
いる。高速処理を可能にするとともに、画像圧縮技術の
国際標準であるMPEGやDSSの動画像ビットストリ
ームを取り扱うことができる。
【0024】本発明に係る請求項5のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1から請求項4までのいずれかに
おいて、ヘッダ情報解析手段による解析結果が、少なく
とも、各記録トラック上で最後の位置に記録されている
トラックエンドフラグを含むことを特徴としている。再
生データの出力時に、トラックエンドフラグを検出した
ときに直ちに次のトラックの出力に移行することができ
る。
【0025】本発明に係る請求項6のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1から請求項5までのいずれかに
おいて、入力されるビットストリームが固定長のパケッ
ト信号であることを特徴としている。画像圧縮技術の国
際標準であるMPEGやDSSの動画像ビットストリー
ムを取り扱うことができる。
【0026】本発明に係る請求項7のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1から請求項6までのいずれかに
おいて、解析結果記憶手段が復号処理用記憶手段に兼用
されていることを特徴としている。復号処理用記憶手段
の空きエリアを利用して解析結果を格納しておくことが
できるので、構成を簡素化することができる。
【0027】本発明に係る請求項8のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1から請求項6までのいずれかに
おいて、解析結果記憶手段が記録処理用記憶手段に兼用
されていることを特徴としている。記録処理用記憶手段
の空きエリアを利用して解析結果を格納しておくことが
できるので、構成を簡素化することができる。
【0028】本発明に係る請求項9のディジタル記録再
生装置は、上記請求項1から請求項8までのいずれかに
おいて、記録処理用記憶手段と復号処理用記憶手段とが
兼用されていることを特徴としている。メモリ構成をさ
らに簡素化することができる。
【0029】以上の請求項1から請求項9まではディジ
タル記録再生装置に係るものであるが、以下の請求項1
0から請求項16までは再生専用のディジタル再生装置
に係るものである。
【0030】本発明に係る請求項10のディジタル再生
装置は、記録ブロックに少なくとも通常再生/高速再生
を示す情報を含むヘッダ情報を付加した記録信号を記録
してあるテープ状記録媒体から再生を行うディジタル再
生装置であって、前記テープ状記録媒体に記録されてい
る信号を再生ヘッドを介して再生する再生手段と、再生
信号から再生データを得る復号化手段と、前記復号処理
のために再生データをヘッダ情報とともに一時的に格納
する復号処理用記憶手段と、前記再生データの前記記録
ブロックに付加されているヘッダ情報に基づいてその記
録ブロックが通常再生用データの記録ブロックであるか
否かを解析するヘッダ情報解析手段と、前記解析結果と
して少なくとも通常再生用データの記録ブロックのブロ
ック番号を一時的に格納する解析結果記憶手段と、通常
再生モードにおいて前記復号処理用記憶手段から再生デ
ータを読み出すに際して前記解析結果記憶手段における
通常再生用データの記録ブロックのブロック番号に従っ
て順次に再生データを選択し出力する制御を行う復号用
メモリコントロール手段とを備えたことを特徴としてい
る。通常再生モードにおいて、復号処理用記憶手段から
再生データを読み出すに際して、あらかじめ復号処理用
記憶手段に格納されている記録ブロックが通常再生用デ
ータの記録ブロックであるか否かをヘッダ情報解析手段
によってその記録ブロックに付加されているヘッダ情報
に基づいて解析し、その解析結果として通常再生用デー
タの記録ブロックのブロック番号を格納しておき、復号
用メモリコントロール手段は復号処理用記憶手段から再
生データを読み出すときに解析結果記憶手段を参照して
通常再生用データの記録ブロックのブロック番号に従っ
て順次に再生データを選択し出力するので、従来の技術
の場合のようにすべての記録ブロックを順番に読み出し
てチェックする場合に比べて、通常再生用データと通常
再生用データとの間に高速再生用データやダミーデータ
が挿入されている場合でも、通常再生用データの記録ブ
ロックのブロック番号に基づいて高速再生用データや通
常再生用データを飛ばして通常再生用データのみを選択
して読み出すので、高速読み出しが可能となる。さら
に、通常再生用データと高速再生用データやダミーデー
タが混在している場合に、通常再生用データのみを分離
して格納しておくための特別のFIFOメモリなどの大
容量で高価な通常再生データ出力用バッファメモリを用
いないですみ、解析結果記憶手段の容量ははるかに少な
くてすから、大幅なコストダウンを達成することがで
きる。
【0031】本発明に係る請求項11のディジタル再生
装置は、上記請求項10において、記録ブロックに対す
るヘッダ情報の解析結果が少なくとも前記記録ブロック
の次に出力すべき通常再生用データが記録されているブ
ロック番号を含んでおり、復号用メモリコントロール手
段はある記録ブロックの通常再生用データの復号処理用
記憶手段からの出力が終了したときに前記次に出力すべ
き通常再生用データが記録されているブロック番号に従
って前記復号処理用記憶手段をアクセスするように構成
されていることを特徴としている。1つの通常再生用デ
ータの出力が終了すると、その通常再生用データの記録
ブロックの解析結果記憶エリアに含まれる次に出力すべ
きブロック番号に従って直ちに次の通常再生用データの
出力に移行することができ、通常再生用データと高速再
生用データやダミーデータが混在していても、きわめて
高速に通常再生用データのみを選択して順序良く出力す
ることができる。
【0032】本発明に係る請求項12のディジタル再生
装置は、上記請求項10または請求項11において、ヘ
ッダ情報解析手段は、記録各トラック上で入力信号が記
録された順番とは逆方向に、各記録ブロックごとにヘッ
ダ情報を順次解析し、その解析結果をその記録ブロック
より1つ前の記録ブロックに対応させて格納することを
特徴としている。順方向で各記録ブロックのヘッダ情報
を順次解析していく場合に比べて、逆方向で順次解析し
ていく方が処理が簡単であり、能率の良い解析が行える
とともに、回路構成も簡素化できる。
【0033】本発明に係る請求項13のディジタル再生
装置は、請求項10から請求項12までのいずれかにお
いて、ヘッダ情報解析手段による解析結果を記録ブロッ
クごとに1トラック分以上格納することを特徴としてい
る。高速処理を可能にするとともに、画像圧縮技術の国
際標準であるMPEGやDSSの動画像ビットストリー
ムを取り扱うことができる。
【0034】本発明に係る請求項14のディジタル再生
装置は、上記請求項10から請求項13までのいずれか
において、ヘッダ情報解析手段による解析結果が、少な
くとも、各記録トラック上で最後の位置に記録されてい
るトラックエンドフラグを含むことを特徴としている。
再生データの出力時に、トラックエンドフラグを検出し
たときに直ちに次のトラックの出力に移行することがで
きる。
【0035】本発明に係る請求項15のディジタル再生
装置は、上記請求項10から請求項14までのいずれか
において、入力されるビットストリームが固定長のパケ
ット信号であることを特徴としている。画像圧縮技術の
国際標準であるMPEGやDSSの動画像ビットストリ
ームを取り扱うことができる。
【0036】本発明に係る請求項16のディジタル再生
装置は、上記請求項10から請求項15までのいずれか
において、解析結果記憶手段が復号処理用記憶手段に兼
用されていることを特徴としている。復号処理用記憶手
段の空きエリアを利用して解析結果を格納しておくこと
ができるので、構成を簡素化することができる。
【0037】以下、本発明に係るディジタル記録再生装
置の具体的な実施の形態について、図面に基づいて詳細
に説明する。
【0038】〔実施の形態1〕 図1は本発明の実施の形態1に係るディジタル記録再生
装置の構成を示すブロック図である。図1において、1
1は記録信号としてMPEG2のトランスポートストリ
ームや固定長のパケット単位のディジタルデータ信号を
入力する入力端子、12は入力信号に対してクロック変
換等を行ってディジタルVTR側のデータに変換するデ
ィジタルインターフェイス、13は入力されたディジタ
ルのビットストリーム等を複数の記録ブロックであるシ
ンクブロック(SB)のデータ列の記録信号に符号化す
る記録符号化手段、14はシンクブロックに通常再生/
高速再生フラグ、有効/ダミーフラグ、シンクブロック
カウンタなどのヘッダ情報を付加するヘッダ情報付加手
段、15は第2の誤り訂正(EEC2)のためのパリテ
ィの付加や出力タイミング調整のために記録信号のデー
タをNトラック分(Nは自然数:MPEGではN=6)
まとめて一時的に格納しておく記録処理用記憶手段、1
6は記録処理用記憶手段15へのデータの書き込みおよ
び読み出しを制御する記録用メモリコントロール回路、
17はN個のトラックにまたがったデータから誤り訂正
符号語(外符号)を作成して各データに付加する第2の
誤り訂正(EEC2)回路、18は記録シンクブロック
内のデータから誤り訂正符号語(内符号)を生成してシ
ンクブロックに付加する第1の誤り訂正(EEC1)回
路、19はスクランブル処理・プリコード処理・サブコ
ード等の挿入を行って最終的な記録信号を生成する記録
手段であり、以上で記録部を構成している。20はシリ
ンダ、21はシリンダ20に設けられた記録再生ヘッ
ド、22はテープ状記録媒体(磁気テープ)、23はシ
リンダ20の回転駆動機構とテープ状記録媒体22の走
行駆動機構(キャプスタンモータ)とを制御するサーボ
回路である。24はテープ状記録媒体22に記録されて
いる信号を記録再生ヘッド21を介して入力し再生信号
を得る再生手段、25は再生信号から再生データを得る
ための復号化手段である。26は再生信号に対して第1
の誤り訂正(EEC1)を行う第1の誤り訂正(EEC
1)回路、27は第2の誤り訂正(EEC2)や出力タ
イミングの調整のために再生信号のデータをNトラック
分まとめて一時的に格納しておく復号処理用記憶手段、
28は第2の誤り訂正(EEC2)を行う第2の誤り訂
正(EEC2)回路であり、復号化手段25は第1の誤
り訂正(EEC1)回路26と復号処理用記憶手段27
と第2の誤り訂正(EEC2)回路28とから構成され
ている。29は復号処理用記憶手段27へのデータの書
き込みおよび読み出しを制御する復号用メモリコントロ
ール回路、30は復号処理用記憶手段27から読み出さ
れたデータ列からビットストリームを復元するビットス
トリーム復元手段、31はディジタルVTR側のデータ
に対してクロック変換等を行ってMPEGのトランスポ
ートストリームに変換するディジタルインターフェイ
ス、32は出力端子である。そして、33は復号処理用
記憶手段27に格納されている再生データの各シンクブ
ロックに付加されているヘッダ情報に基づいてそのシン
クブロックが通常再生用データのシンクブロックである
か否かを解析するヘッダ情報解析手段、34は前記の解
析結果として少なくとも次に出力すべき通常再生用デー
タのシンクブロックのシンクブロック番号(SB No.
)を一時的に格納する解析結果記憶手段である。復号
用メモリコントロール回路29は、通常再生モードにお
いて復号処理用記憶手段27から再生データを読み出す
に際して解析結果記憶手段34における通常再生用デー
タのシンクブロックのブロック番号に従って順次に再生
データを選択し出力する制御を行う機能を有している。
すなわち、あるシンクブロックの通常再生用データの復
号処理用記憶手段27からの出力が終了したときに、解
析結果として次に出力すべき通常再生用データが記録さ
れているシンクブロック番号に従って復号処理用記憶手
段27をアクセスするように構成されている。以上で再
生部を構成している。なお、出力端子32から出力され
たMPEGのビットストリームは図示しないMPEG
コーダに入力され、そのMPEGコーダから表示装置
に映像信号が送出される。
【0039】次に、以上のように構成された実施の形態
1のディジタル記録再生装置の動作を説明する。
【0040】まず、記録時の動作について説明する。記
録信号としてMPEG2のトランスポートストリーム、
または固定長のパケット単位で入力されるディジタルデ
ータ信号が入力端子11から入力される。入力されたビ
ットストリーム(またはパケットデータ;以下同じ)
は、ディジタルインターフェイス12でクロック変換等
が行われ、ディジタルVTR側のデータに変換されて記
録符号化手段13に出力される。記録符号化手段13は
ビットストリームを構成するパケットを2つのシンクブ
ロックに分割する。すなわち、図2に示すように、通常
再生用データのパケット41を2つのシンクブロック5
1,52に分割する。ビットストリーム(またはパケッ
トデータ)は連続して入力されてくるため、記録符号化
手段13は次々と処理していく。次には、通常再生用デ
ータのパケット42を2つのシンクブロック53,54
に分割し、さらに、高速再生用データ(あるいはダミー
データ)のパケット43を2つのシンクブロック5
5′,56′に分割し、さらに、通常再生用データのパ
ケット44を2つのシンクブロック57,58に分割す
る。このように次々と分割されたシンクブロックはヘッ
ダ情報付加手段14に順次出力される。ヘッダ情報付加
手段14は、順次入力してきたシンクブロックに対して
ヘッダ62を付加し、そのヘッダ62に対してヘッダ情
報66を記録する。ヘッダ情報66としては、記録デー
タの入った有効シンクブロックか記録データのないダミ
ーシンクブロックかの区別を示すフラグ、通常再生用デ
ータか高速再生用データの区別を示すフラグ、シンクブ
ロックカウンタのフラグ、その他のモード判別用のフラ
グ等を含んでいる。なお、シンク・ID情報61も同時
に付加される。以上のようにしてシンク・ID情報61
およびヘッダ情報66が付加された圧縮符号化された映
像データ63は記録用メモリコントロール回路16の制
御のもとで記録処理用記憶手段15に一時的に格納され
る。このような処理が個々のシンクブロックに対して次
々と実行されることにより、1トラック分のデータが記
録処理用記憶手段15に格納され、さらにこのような処
理をNトラック分(Nは自然数でMPEGではN=6)
について実行する。Nトラック分のデータが記録処理用
記憶手段15に格納された後は、誤り訂正符号(EC
C)の付加を行う。
【0041】記録用メモリコントロール回路16の制御
のもとで、記録処理用記憶手段15から第2の誤り訂正
(EEC2)回路17にNトラック分にわたるデータが
第2の誤り訂正(EEC2)の符号語を構成するように
規則的に読み出され、それぞれの符号語に対してパリテ
ィが計算され、計算されたパリティが記録処理用記憶手
段15に書き込まれる。
【0042】第2の誤り訂正(EEC2)の処理が終了
すると、記録用メモリコントロール回路16の制御のも
とで、記録処理用記憶手段15からトラックごとに先頭
のシンクブロックから順にデータが読み出され、第1の
誤り訂正(EEC1)回路18へ出力される。第1の誤
り訂正(EEC1)回路18においてシンクブロックご
とに第1の誤り訂正(EEC1)のパリティが計算され
て挿入され、記録手段19へ出力される。第2の誤り訂
正(EEC2)のパリティはトラックの最後の部分で出
力される。
【0043】次に、記録手段19では、記録すべきデー
タ列に対して記録信号としてのパワーを一様にするため
のスクランブル処理や、プリコード処理、その他サブコ
ード等の付加データを挿入する等の処理、また、最終的
に記録アンプを通して記録信号を得る処理等を経て、シ
リンダ20上の記録再生ヘッド21に記録信号が送ら
れ、記録再生ヘッド21を介してテープ状記録媒体22
に記録信号が記録される。なお、記録再生ヘッド21に
代えて、記録ヘッドと再生ヘッドとを別々に設けてもか
まわないが、その場合は当然、記録ヘッドに記録信号を
送る。また、サーボ回路23は記録トラックと記録信号
の同期をとったり、再生時に記録トラック上を記録再生
ヘッド21がトレースするようにテープ状記録媒体22
の走行とシリンダ20の回転を制御する。
【0044】図2に記録トラックのフォーマットを示
す。図2において、1段目の41〜44は入力パケット
(記録パケット)である。例えばMPEGの入力パケッ
トである。このうち、41,42,44は通常再生用デ
ータのパケットであり、43は高速再生用データのパケ
ットである。また、2段目の51〜58は記録トラック
上に記録されたシンクブロックである。本例では、入力
パケットがMPEGの188バイトのトランスポートパ
ケットであることから、96バイトのシンクブロックと
するため、入力1パケットを2シンクブロックに分割し
て記録している。したがって、パケット41がシンクブ
ロック51,52に、パケット42がシンクブロック5
3,54に、パケット43がシンクブロック55′,5
6′に、パケット44がシンクブロック57,58にそ
れぞれ分割して記録されている。シンクブロック5
5′,56′に記号ダッシュ「′」を付加してあるの
は、これが高速再生用データのシンクブロックであるこ
とを示している。高速再生用のシンクブロックの代わり
にダミーデータのシンクブロックと考えてもよい。ダッ
シュを付加していないものは通常再生用データである。
【0045】また、3段目に示すように、1シンクブロ
ックにおいて、61はシンク・ID情報、62はヘッ
ダ、63は圧縮符号化された映像データ、64は第1の
誤り訂正符号(EEC1)である。4段目に示す65は
シンク・ID情報61に含まれるID内容を示し、この
ID内容65はトラック番号とシンクブロック(SB)
番号とを含んでいる。シンクは同期をとるための固定の
データである。66はヘッダ62に含まれるヘッダ情報
を示し、このヘッダ情報66は、記録データの入った有
効シンクブロックか記録データのないダミーシンクブロ
ックかの区別を示すフラグ、通常再生用データか高速再
生用データの区別を示すフラグ、シンクブロックカウン
タのフラグ、その他のモード判別用のフラグ等を含んで
いる。2段目に示すように、第2の誤り訂正符号(EE
C2)59はトラックの後端にまとめて記録されてい
る。
【0046】シンクブロックカウンタについては、例え
ば1つの記録パケット41を2つのシンクブロック5
1,52に分割したとき、1番目のシンクブロック51
にはシンクブロックカウンタとして“0”を記録し、2
番目のシンクブロック52には“1”を記録する。同様
に、1番目のシンクブロック53には“0”を記録し、
2番目のシンクブロック54には“1”を記録する。
【0047】以上において、複数のトラックにまたがっ
たデータから誤り訂正符号語を構成する外符号の第2の
誤り訂正(EEC2)と、シンクブロック内のデータで
誤り訂正符号語を構成する内符号の第1の誤り訂正(E
EC1)との2種類の積符号からなるECC符号を付加
することで、誤り訂正率を高いものにしている。
【0048】次に再生時の動作について説明する。記録
再生ヘッド21から再生された信号は再生手段24に送
られ、内蔵の再生アンプによる増幅、およびシンクブロ
ックの先頭に付けられたシンクの検出、信号の揺れを取
り除くTBC(タイムベースコレクタ)処理、デスクラ
ンブル処理等を経てシンクブロック単位の再生データと
なり、第1の誤り訂正(EEC1)回路26に送られ
る。この第1の誤り訂正(EEC1)回路26により、
各シンクブロック内のデータに対して記録再生時の誤り
が訂正され、訂正されたデータは復号処理用記憶手段2
7に一時的に格納される。なお、誤り訂正を施すのに先
立って一旦、復号処理用記憶手段27に再生データを書
き込み、そこから第1の誤り訂正(EEC1)回路26
に読み出して誤り訂正を施し、復号処理用記憶手段27
に更新的に格納するようにしてもよい。
【0049】第2の誤り訂正(EEC2)を行うため
に、復号処理用記憶手段27にNトラック分のデータが
格納されるのを待つ。次に、復号用メモリコントロール
回路29の制御のもとで、復号処理用記憶手段27から
第2の誤り訂正(EEC2)回路28にNトラック分に
わたるデータが第2の誤り訂正(EEC2)の符号語に
沿って規則的に読み出され、第2の誤り訂正(EEC
2)回路28において第2の誤り訂正(EEC2)が施
され、その結果が復号処理用記憶手段27に更新的に格
納される。
【0050】なお、記録部における第1の誤り訂正(E
EC1)回路18と再生部における第1の誤り訂正(E
EC1)回路26とを兼用するように構成してもよい
し、記録部における第2の誤り訂正(EEC2)回路1
7と再生部における第2の誤り訂正(EEC2)回路2
8とを兼用するように構成してもよい。
【0051】その後、データが出力可能な状態となるわ
けであるが、このときに、あらかじめトラックごとにヘ
ッダ解析を行う。
【0052】図2に示したように、記録パケットは記録
トラック上で2つのシンクブロックに分割されて記録さ
れている。また、高速再生用データやダミーデータ用の
シンクブロックも同一トラックに記録され得る。したが
って、通常再生時において、復号処理用記憶手段27か
らの出力データは、高速再生用のシンクブロック(ある
いはダミーシンクブロック)55′,56′を飛ばすよ
うにして、通常再生用のみのシンクブロック51→52
→53→54→57→58と順次に出力すべきである。
そこで、このとき、あらかじめヘッダを解析しておき、
上記の順次出力すべきシンクブロックの順序が分かって
いれば、再生データとして通常再生用のシンクブロック
を連続的に次々と出力することができるのである。
【0053】図3は、テープ状記録媒体22上のトラッ
クフォーマットaに対応して、復号処理用記憶手段27
に格納されているデータのメモリフォーマットbを示す
とともに、メモリフォーマットb上のデータに対してヘ
ッダ解析を行う場合の動作を示す。トラックフォーマッ
トa上で図2と同様に51〜58…のシンクブロックが
記録されている。それぞれ2つのシンクブロック51,
52の組み合わせ、シンクブロック53,54の組み合
わせ、シンクブロック55′,56′の組み合わせ、シ
ンクブロック57,58の組み合わせで1つの記録パケ
ットが構成される。55′,56′は高速再生用データ
(あるいはダミーデータ)のシンクブロックである。復
号処理用記憶手段27ではメモリフォーマットb上でシ
ンクブロック51〜58…に対応して復号データ71〜
78…が格納されている。
【0054】第2の誤り訂正(EEC2)の処理が終了
すると、復号用メモリコントロール回路29の制御のも
とで、復号処理用記憶手段27からトラック番号の順
で、トラックの後ろの方のシンクブロックデータから順
にヘッダ情報66を読み出してヘッダ情報解析手段33
に転送する。ヘッダ情報解析手段33はヘッダ情報66
を解析し、高速再生用のシンクブロックデータやダミー
のシンクブロックデータを排除して有効な通常再生用の
シンクブロックデータのみを順次再生できるように、次
に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロックのシン
クブロック番号(SB No. )、その他の情報を解析結
果記憶手段34に格納する。
【0055】ところで、従来の技術の場合においては、
通常再生時には、順にパケットを出力し、シンクブロッ
ク54に対応する復号データ74の出力の次にシンクブ
ロック55′に対応する復号データ75′の出力に移る
ようになっている。したがって、シンクブロック54に
対応する復号データ74を出力し、次に、シンクブロッ
ク55′に対応する復号データ75′のヘッダ情報66
(図2参照)をチェックすると、高速再生用データのフ
ラグが立っていることから、そのシンクブロック55′
に対応する復号データ75′の出力は行わず、次のシン
クブロック56′に対応する復号データ76′のヘッダ
情報のチェックに移る。ここでも高速再生用データのフ
ラグが立っていることから、そのシンクブロック56′
に対応する復号データ76′の出力は行わず、次のシン
クブロック57に対応する復号データ77のヘッダ情報
のチェックに移る。このシンクブロック57に対応する
復号データ77のヘッダ情報では通常再生用データのフ
ラグが立っているので、このシンクブロック57に対応
する復号データ77を出力する。
【0056】しかし、シンクブロック53,54からな
る通常再生用データ73,74のパケットとシンクブロ
ック57,58からなる通常再生用データ77,78の
パケットとを非常に短い間隔で連続して出力しなければ
ならない場合や、図3では55′,56′(あるいは7
5′,76′)で示すような高速再生用のシンクブロッ
ク(あるいはダミーシンクブロック)が通常再生用のシ
ンクブロックの間に1つだけ記録されているが、そうで
なくより数多くの高速再生用データ(あるいはダミーデ
ータ)が記録されている場合等では、出力時にヘッダ情
報をいちいちチェックしていては出力が間に合わなくな
る。そこで、特別に、通常再生用データのみを選択して
一時記憶しておくための大容量で高価なFIFOメモリ
などの通常再生データ出力用バッファメモリを必要とし
ていたのである。
【0057】しかしながら、本実施の形態の場合には、
各シンクブロックのヘッダをトラックの後ろの方から解
析し、最も近い有効な通常再生用データのシンクブロッ
ク番号を、解析結果として解析結果記憶手段34に当該
のシンクブロック番号に対応付けて記憶する。図3に示
すように、復号処理用記憶手段27におけるメモリフォ
ーマットbのように、トラックフォーマットa上のシン
クブロック51〜58…に対応して、復号データ71〜
78…が格納されているとする。なお、75′,76′
は高速再生用(あるいはダミー)の復号データであるこ
とを示している。その他は通常再生用の復号データであ
る。各復号データについて四角で囲んだ数字をシンクブ
ロック番号(SB No.)とする。
【0058】解析結果記憶手段34によるヘッダ情報解
析の動作を図4のフローチャートに従って説明する。ス
テップS1において第2の誤り訂正(EEC2)の処理
が終了するのを待ってステップS2に進み、トラック番
号変数Nをイニシャルして“1”にセットする(N←
1)。ステップS3においてトラック番号Nのトラック
の後ろからシンクブロック番号iのシンクブロックのヘ
ッダ情報66(図2参照)を読み出す。ここで、1トラ
ックに入るシンクブロックの数を(i+1)としてい
る。ステップS4においてトラックの後ろから読み出す
際の最初の有効シンクブロックのフラグがセットされて
いるか否かを判断し、判断が肯定的であるときはステッ
プS5に進んで復号処理用記憶手段27のメモリフォー
マット上でトラックエンドフラグ79を記録し、ステッ
プS6に進む。ステップS4の判断が否定的であるとき
は何もせずにステップS6に進む。ステップS6におい
てシンクブロック番号iの解析結果X(i)とレジスタ
Rの内容を解析結果記憶手段34におけるシンクブロッ
ク番号i該当のエリアに格納する。ここで解析結果X
(i)は図5に示すように、有効/無効シンクブロック
フラグ、通常再生/高速再生フラグ、シンクブロックカ
ウンタ、その他のモードフラグを含んでいる。場合によ
ってはトラックエンドフラグも含む。
【0059】レジスタRの内容としては、原則的には、
シンクブロック番号順で1つ大きなシンクブロック番号
のシンクブロックが通常再生用シンクブロックであると
きは、その1つ大きなシンクブロック番号が格納されて
いる。これについては具体例をあとで説明する。ステッ
プS7において解析結果X(i)の内容が有効であるこ
とを示しているか否かを判断し、判断が肯定的であると
きはステップS8に進んで解析結果X(i)の内容が通
常再生フラグを示しているか否かを判断し、判断が肯定
的であるときはステップS9に進んで、次のサイクルの
準備として、レジスタRに当該シンクブロック番号iを
セットし(R←i)、ステップS10に進む。ステップ
S7の判断で否定的であるとき、および、ステップS8
の判断で否定的であるときは、何もせずにステップS1
0に進む。ステップS10で当該トラック番号Nにおけ
るすべてのシンクブロックの解析が終了したか否かを、
シンクブロック番号iが“0”になったか否かで判断す
る。判断が否定的であるときはステップS11に進んで
シンクブロック番号iをデクリメントし(i←i−
1)、ステップS3に戻る。シンクブロック番号iをデ
クリメントするのは、トラックの後ろの方から前の方に
向けて順次シンクブロックを解析するためである。
【0060】ここで、図3に沿って具体例を説明する。
いま、シンクブロック番号i=6のシンクブロックのヘ
ッダ情報を解析するとする。この場合に、符号90で示
すように1つ前の解析対象であったシンクブロック番号
i=7のシンクブロックが有効で通常再生フラグがセッ
トされているものとする。すると、1サイクル前におい
てステップS9でレジスタRにi=7がセットされてい
ることになる(R=7)。さて、ステップS6において
符号81で示すように、解析結果記憶手段34における
シンクブロック番号i=6の格納エリアに当該のシンク
ブロック番号i=6のシンクブロックの解析結果X
(6)とレジスタR=7の内容を格納する。この結果と
して、後述するデータ出力動作において、シンクブロッ
ク番号i=6のシンクブロックの通常再生用データを読
み出している際に、解析結果記憶手段34におけるシン
クブロック番号i=6のエリアで次に再生すべき有効な
通常再生用のシンクブロックのシンクブロック番号(つ
まりRの値)をチェックすると、“7”となっているの
で、当該のシンクブロック番号i=6のシンクブロック
の通常再生用データの読み出しが終了した後は、直ちに
シンクブロック番号i=7のシンクブロックの通常再生
用データの読み出しに移行することができるのである。
説明をヘッダ情報の解析に戻して、シンクブロック番号
i=6での当該シンクブロックは通常再生用シンクブロ
ックであるから、ステップS7,S8の判断が肯定的と
なり、符号91で示すように次のサイクルの準備として
ステップS9でレジスタRにi=6をセットする(R=
6)。また、ステップS11でシンクブロック番号iを
デクリメントしてi=5にセットする。
【0061】次に、シンクブロック番号i=5のシンク
ブロックのヘッダ情報を解析する。この場合に、1つ前
の解析対象であったシンクブロック番号i=6のシンク
ブロックが有効で通常再生であったので、符号91で示
すようにレジスタRに“6”がセットされていることに
なる(R=6)。ステップS6において符号82で示す
ように、解析結果記憶手段34におけるシンクブロック
番号i=5の格納エリアに当該のシンクブロック番号i
=5のシンクブロックの解析結果X(5)とレジスタR
=6の内容を格納する。シンクブロック番号i=5での
当該シンクブロックは高速再生用シンクブロックである
から、ステップS7,S8の判断が否定的となり、ステ
ップS9をスキップすることとなる。この結果、次のサ
イクルの準備としては、符号92で示すようにレジスタ
Rには“6”がセットされたままの状態となる。ステッ
プS11でシンクブロック番号iをデクリメントしてi
=4にセットする。なお、後述するデータ出力動作にお
いて、シンクブロック番号i=5のシンクブロックの高
速再生用データの読み出しは飛ばされることになる。
【0062】次に、シンクブロック番号i=4のシンク
ブロックのヘッダ情報を解析する。この場合に、1つ前
の解析対象であったシンクブロック番号i=5のシンク
ブロックが有効ではあっても高速再生であったので、符
号92で示すようにレジスタRには“6”がセットされ
たままとなっている(R=6)。ステップS6において
符号83で示すように、解析結果記憶手段34における
シンクブロック番号i=4の格納エリアに当該のシンク
ブロック番号i=4のシンクブロックの解析結果X
(4)とレジスタR=6の内容を格納する。シンクブロ
ック番号i=4での当該シンクブロックは高速再生用シ
ンクブロックであるから、ステップS7,S8の判断が
否定的となり、ステップS9をスキップすることとな
る。この結果、次のサイクルの準備としては、符号93
で示すようにレジスタRには依然として“6”がセット
されたままの状態となる。ステップS11でシンクブロ
ック番号iをデクリメントしてi=3にセットする。な
お、後述するデータ出力動作において、シンクブロック
番号i=4のシンクブロックの高速再生用データの読み
出しは飛ばされることになる。
【0063】次に、シンクブロック番号i=3のシンク
ブロックのヘッダ情報を解析する。この場合に、1つ前
の解析対象であったシンクブロック番号i=4のシンク
ブロックが有効ではあっても高速再生であったので、符
号93で示すようにレジスタRには“6”がセットされ
たままとなっている(R=6)。ステップS6において
符号84で示すように、解析結果記憶手段34における
シンクブロック番号i=3の格納エリアに当該のシンク
ブロック番号i=3のシンクブロックの解析結果X
(3)とレジスタR=6の内容を格納する。この結果と
して、後述するデータ出力動作において、シンクブロッ
ク番号i=3のシンクブロックの通常再生用データを読
み出している際に、解析結果記憶手段34におけるシン
クブロック番号i=3のエリアで次に再生すべき有効な
通常再生用のシンクブロックのシンクブロック番号(つ
まりRの値)をチェックすると、“6”となっているの
で、当該のシンクブロック番号i=3のシンクブロック
の通常再生用データの読み出しが終了した後は、シンク
ブロック番号i=4とi=5のシンクブロックの高速再
生用データの読み出しを飛ばして直ちにシンクブロック
番号i=6のシンクブロックの通常再生用データの読み
出しに移行することができるのである。説明をヘッダ情
報の解析に戻して、シンクブロック番号i=3での当該
シンクブロックは通常再生用シンクブロックであるか
ら、ステップS7,S8の判断が肯定的となり、ステッ
プS9に進んで次のサイクルの準備として、符号94で
示すようにレジスタRにi=3をセットする(R=
3)。ステップS11でシンクブロック番号iをデクリ
メントしてi=2にセットする。
【0064】次に、シンクブロック番号i=2のシンク
ブロックのヘッダ情報を解析する。この場合に、1つ前
の解析対象であったシンクブロック番号i=3のシンク
ブロックが有効で通常再生であったので、符号94で示
すようにレジスタRには“3”がセットされている(R
=3)。ステップS6において符号85で示すように、
解析結果記憶手段34におけるシンクブロック番号i=
2の格納エリアに当該のシンクブロック番号i=2のシ
ンクブロックの解析結果X(2)とレジスタR=3の内
容を格納する。この結果として、後述するデータ出力動
作において、シンクブロック番号i=2のシンクブロッ
クの通常再生用データを読み出している際に、解析結果
記憶手段34におけるシンクブロック番号i=2のエリ
アで次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロック
のシンクブロック番号(つまりRの値)をチェックする
と、“3”となっているので、当該のシンクブロック番
号i=2のシンクブロックの通常再生用データの読み出
しが終了した後は、直ちにシンクブロック番号i=3の
シンクブロックの通常再生用データの読み出しに移行す
ることができるのである。説明をヘッダ情報の解析に戻
して、シンクブロック番号i=2での当該シンクブロッ
クは通常再生用シンクブロックであるから、ステップS
7,S8の判断が肯定的となり、ステップS9に進ん
で、符号95で示すように次のサイクルの準備としてレ
ジスタRにi=2をセットする(R=2)。ステップS
11でシンクブロック番号iをデクリメントしてi=1
にセットする。
【0065】次に、シンクブロック番号i=1のシンク
ブロックのヘッダ情報を解析する。この場合に、1つ前
の解析対象であったシンクブロック番号i=2のシンク
ブロックが有効で通常再生であったので、符号95で示
すようにレジスタRには“2”がセットされている(R
=2)。ステップS6において符号86で示すように、
解析結果記憶手段34におけるシンクブロック番号i=
1の格納エリアに当該のシンクブロック番号i=1のシ
ンクブロックの解析結果X(1)とレジスタR=2の内
容を格納する。この結果として、後述するデータ出力動
作において、シンクブロック番号i=1のシンクブロッ
クの通常再生用データを読み出している際に、解析結果
記憶手段34におけるシンクブロック番号i=1のエリ
アで次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロック
のシンクブロック番号(つまりRの値)をチェックする
と、“2”となっているので、当該のシンクブロック番
号i=1のシンクブロックの通常再生用データの読み出
しが終了した後は、直ちにシンクブロック番号i=2の
シンクブロックの通常再生用データの読み出しに移行す
ることができるのである。説明をヘッダ情報の解析に戻
して、シンクブロック番号i=1での当該シンクブロッ
クは通常再生用シンクブロックであるから、ステップS
7,S8の判断が肯定的となり、ステップS9に進ん
で、符号96で示すように次のサイクルの準備としてレ
ジスタRにi=1をセットする(R=1)。ステップS
11でシンクブロック番号iをデクリメントしてi=0
にセットする。
【0066】次に、シンクブロック番号i=0のシンク
ブロックのヘッダ情報を解析する。この場合に、1つ前
の解析対象であったシンクブロック番号i=1のシンク
ブロックが有効で通常再生であったので、符号96で示
すようにレジスタRには“1”がセットされている(R
=1)。ステップS6において符号87で示すように、
解析結果記憶手段34におけるシンクブロック番号i=
0の格納エリアに当該のシンクブロック番号i=0のシ
ンクブロックの解析結果X(0)とレジスタR=1の内
容を格納する。この結果として、後述するデータ出力動
作において、シンクブロック番号i=0のシンクブロッ
クの通常再生用データを読み出している際に、解析結果
記憶手段34におけるシンクブロック番号i=0のエリ
アで次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロック
のシンクブロック番号(つまりRの値)をチェックする
と、“1”となっているので、当該のシンクブロック番
号i=0のシンクブロックの通常再生用データの読み出
しが終了した後は、直ちにシンクブロック番号i=1の
シンクブロックの通常再生用データの読み出しに移行す
ることができるのである。説明をヘッダ情報の解析に戻
して、シンクブロック番号i=0での当該シンクブロッ
クは通常再生用シンクブロックであるから、ステップS
7,S8の判断が肯定的となり、ステップS9に進ん
で、符号97で示すように次のサイクルの準備としてレ
ジスタRにi=0をセットする(R=0)。
【0067】レジスタRに“0”をセットすると、ステ
ップS10の判断が肯定的となるのでステップS12に
進む。ステップS12において符号88で示すように、
解析結果記憶手段34におけるシンクブロック番号i=
−1相当の格納エリアに符号97で示されたレジスタR
=0の内容を格納する。この結果として、後述するデー
タ出力動作において、前トラックから当該トラックの検
索に入ったときに、解析結果記憶手段34におけるシン
クブロック番号i=−1相当のエリアで次に再生すべき
有効な通常再生用のシンクブロックのシンクブロック番
号(つまりRの値)をチェックすると、“0”となって
いるので、当該トラックの検索に移行したときには、直
ちにシンクブロック番号i=0のシンクブロックの通常
再生用データの読み出しに移行することができるのであ
る。なお、もし、シンクブロック番号i=0のシンクブ
ロックが高速再生用シンクブロックやダミーシンクブロ
ックとなっているときは、シンクブロック番号i=−1
相当のエリアのRの値は“0”とはならず、“2”とか
“4”とかになる可能性もある。
【0068】次にステップS13に進んで当該トラック
の解析が終了したことを示すフラグF(N)をセットす
る(F(N)←1)。ステップS14においてトラック
番号変数Nが復号処理用記憶手段27に格納して第2の
誤り訂正(EEC2)回路28による第2の誤り訂正
(EEC2)の処理の対象となったトラックの数NEND
になったか否かを判断する。判断が否定的であるときは
ステップS15に進んでトラック番号変数Nをインクリ
メントし(N←N+1)、次のトラックのヘッダ情報の
解析に移行すべくステップS3に戻る。
【0069】以上の処理を繰り返すことにより、トラッ
ク番号変数N=1からNEND までのトラックについて各
トラックごとに各シンクブロックのヘッダ情報の解析結
果が得られ、解析結果記憶手段34に格納される。トラ
ック番号変数N=1からNEND までのトラックについて
のヘッダ情報の解析が終了すると、ステップS14の判
断が肯定的となって、すべての動作を終了する。
【0070】次に、ヘッダ情報解析結果に基づいて復号
処理用記憶手段27から通常再生用シンクブロックのデ
ータを読み出す動作を図6のフローチャートに従って説
明する。このデータ読み出し動作は復号用メモリコント
ロール回路29の制御のもとで実行される。このデータ
読み出し動作と前述のヘッダ情報解析動作とは並行して
実行されることから、トラック番号変数としてNの代わ
りにMを用い、シンクブロック番号としてiの代わりに
jを用いることとする。
【0071】ステップS21においてトラック番号変数
Mをイニシャルして“1”にセットする(M←1)とと
もに、シンクブロック番号jをイニシャルして“−1”
にセットする(j←−1)。ステップS22においてト
ラック番号変数Mのトラック(1トラック分)のヘッダ
情報の解析が終了したか否かを当該トラックの解析が終
了したことを示すフラグF(M)が、F(M)=1にセ
ットされているか否かで判断する。判断が否定的のとき
は肯定的となるまで待つ。判断が肯定的となると、ステ
ップS23に進んで解析結果記憶手段34におけるシン
クブロック番号j=−1相当のエリアの解析結果X
(j)を読み込む。ステップS24においてシンクブロ
ック番号jが“−1”か否かを判断し、判断が否定的で
あるときはステップS25に進むが、判断が肯定的であ
るときはステップS28に進んで解析結果X(−1)に
おける次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロッ
クのシンクブロック番号つまりRの値を次のサイクルの
ためのシンクブロック番号jにセットする(j←R)。
ステップS29においてトラックエンドであるか否かを
トラックエンドフラグがセットされているか否かによっ
て判断し、判断が否定的のときはステップS23に戻
る。再びステップS23で解析結果記憶手段34におけ
るシンクブロック番号jに相当のエリアの解析結果を読
み込み、ステップS24に進むとこれ以降は判断が否定
的となるのでステップS25に進んで解析結果X(j)
の内容が有効であることを示しているか否かを判断し、
判断が肯定的であるときはステップS26に進んで解析
結果X(j)の内容が通常再生フラグを示しているか否
かを判断し、判断が肯定的であるときはステップS27
に進んで復号処理用記憶手段27から当該トラック番号
Mのトラックの当該シンクブロック番号jのシンクブロ
ックの通常再生用データを読み出してビットストリーム
復元手段30に出力し、ステップS28に進む。なお、
通常再生用データの読み出し時には、ヘッダのアドレス
指定はせず、ヘッダ情報の読み出しは行わないようにし
てもよい。ステップS25の判断で否定的であるとき、
および、ステップS26の判断で否定的であるときは、
何もせずにステップS28に進む。そして、ステップS
28において解析結果X(j)における次に再生すべき
有効な通常再生用のシンクブロックのシンクブロック番
号つまりRの値を次のサイクルのためのシンクブロック
番号jにセットする(j←R)。ステップS29におい
てトラックエンドであるか否かをトラックエンドフラグ
がセットされているか否かによって判断し、判断が否定
的のときはステップS23に戻る。以下、同様の動作を
繰り返し実行する。
【0072】1つのトラックの全体について解析結果に
基づいた通常再生用シンクブロックのみのデータの読み
出しが終了すると、ステップS29の判断が肯定的とな
ってステップS30に進む。ステップS30においてト
ラック番号変数Mが復号処理用記憶手段27に格納して
第2の誤り訂正(EEC2)回路28による第2の誤り
訂正(EEC2)の処理の対象となったトラックの数N
END になったか否かを判断する。判断が否定的であると
きはステップS31に進んでトラック番号変数Mをイン
クリメントし(M←M+1)、次のトラックからの通常
再生用シンクブロックのデータの読み出しに移行すべく
ステップS22に戻る。
【0073】以上の処理を繰り返すことにより、トラッ
ク番号変数M=1からNEND までのトラックについて各
トラックごとに各シンクブロックのヘッダ情報の解析結
果に基づいた通常再生用シンクブロックのみのデータの
読み出しが実行される。ステップS30においてトラッ
ク番号変数MがNEND になったときはステップS32に
進み、再生動作が終了されたか否かを判断し、終了でな
いときはステップS21に戻って次のNトラック分につ
いて同様の処理を繰り返す。ステップS32の判断で再
生動作終了となればすべての動作を終了する。
【0074】ここで、図3に沿って具体的な動作例を説
明する。いま、ステップS21の段階であり、トラック
番号変数M=1とし、シンクブロック番号j=−1とす
る。ステップS28では解析結果記憶手段34において
符号88で示すシンクブロック番号j=−1のエリアに
おける次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロッ
クのシンクブロック番号つまりR=0の値をシンクブロ
ック番号jにセットする(j←0)。
【0075】次に、ステップS23において符号87で
示す解析結果記憶手段34のシンクブロック番号j=0
の解析結果X(0)を読み込み、これが有効で通常再生
であることから、ステップS27において復号処理用記
憶手段27よりトラック番号M=1のトラックのシンク
ブロック番号j=0の通常再生用シンクブロックのデー
タ71を読み出し、ステップS28において解析結果記
憶手段34をチェックして次のサイクルの準備として次
に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロックのシン
クブロック番号つまりR=1の値をシンクブロック番号
jにセットする(j←1)。
【0076】次に、再びステップS23において符号8
6で示す解析結果記憶手段34のシンクブロック番号j
=1の解析結果X(1)を読み込み、これが有効で通常
再生であることから、ステップS27において復号処理
用記憶手段27よりトラック番号M=1のトラックのシ
ンクブロック番号j=1の通常再生用シンクブロックの
データ72を読み出し、ステップS28において解析結
果記憶手段34をチェックして次のサイクルの準備とし
て次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブロックの
シンクブロック番号つまりR=2の値をシンクブロック
番号jにセットする(j←2)。
【0077】次に、再びステップS23において符号8
5で示す解析結果記憶手段34のシンクブロック番号j
=2の解析結果X(2)を読み込み、これが有効で通常
再生であることから、復号処理用記憶手段27よりシン
クブロック番号j=2の通常再生用シンクブロックのデ
ータ73を読み出し、次いで解析結果記憶手段34をチ
ェックして次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブ
ロックのシンクブロック番号つまりR=3の値をシンク
ブロック番号jにセットする(j←3)。
【0078】次に、再びステップS23において符号8
4で示す解析結果記憶手段34のシンクブロック番号j
=3の解析結果X(3)を読み込み、これが有効で通常
再生であることから、復号処理用記憶手段27よりシン
クブロック番号j=3の通常再生用シンクブロックのデ
ータ74を読み出し、次いで解析結果記憶手段34をチ
ェックして次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブ
ロックのシンクブロック番号つまりR=6の値をシンク
ブロック番号jにセットする(j←6)。つまり、j=
4とj=5が飛ばされて、j=6にセットされる。それ
は、シンクブロック番号j=4,5が高速再生用シンク
ブロック(あるいはダミーシンクブロック)であるから
である。したがって、高速再生用データ(あるいはダミ
ーデータ)75′,76′の読み出しは行われないこと
になる。
【0079】次に、再びステップS23において符号8
1で示す解析結果記憶手段34のシンクブロック番号j
=6の解析結果X(6)を読み込み、これが有効で通常
再生であることから、復号処理用記憶手段27よりシン
クブロック番号j=6の通常再生用シンクブロックのデ
ータ77を読み出し、次いで解析結果記憶手段34をチ
ェックして次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブ
ロックのシンクブロック番号つまりR=7の値をシンク
ブロック番号jにセットする(j←7)。
【0080】次に、再びステップS23において符号8
0で示す解析結果記憶手段34のシンクブロック番号j
=7の解析結果X(7)を読み込み、これが有効で通常
再生であることから、復号処理用記憶手段27よりシン
クブロック番号j=7の通常再生用シンクブロックのデ
ータ78を読み出し、次いで解析結果記憶手段34をチ
ェックして次に再生すべき有効な通常再生用のシンクブ
ロックのシンクブロック番号つまりR=*の値をシンク
ブロック番号jにセットする(j←*)。
【0081】以上のようにして、通常再生用シンクブロ
ックと高速再生用シンクブロックとダミーシンクブロッ
クとが混在して格納されている復号処理用記憶手段27
より通常再生用シンクブロックのデータのみを抽出して
読み出し、ビットストリーム復元手段30に出力するこ
とができる。すなわち、従来の技術の場合のように、通
常再生用シンクブロックのデータのみを出力するため
に、通常再生用シンクブロックのデータのみを格納して
おくための特別のFIFOメモリなどの大容量で高価な
通常再生データ出力用バッファメモリを用いないです
む。解析結果記憶手段34の容量は従来の技術の場合の
FIFOメモリなどの通常再生データ出力用バッファメ
モリの容量に比べてはるかに少なくてすみ、大幅なコス
トダウンを達成することができる。
【0082】より具体的にいうと、ヘッダ情報の解析結
果を各シンクブロックごとに格納しておくことで、デー
タ出力時に1シンクブロック当たり1つの解析結果をリ
ードするだけで、そのシンクブロックの情報と次の通常
再生用シンクブロックのシンクブロック番号を認識する
ことができる。したがって、図2に示すように例えば通
常再生用のパケット42と次の通常再生用のパケット4
4との出力すべき時間間隔が非常に短くて、かつ、それ
らのシンクブロック54とシンクブロック57とが記録
されたトラック上の位置の間に高速再生データ(あるい
はダミーデータ)のシンクブロック55′,56′が記
録されている場合でも、特別にFIFOメモリなどの通
常再生データ出力用バッファメモリの追加を必要とせず
に、容量が大幅に小さくて低コストな解析結果記憶手段
34のみで瞬時に通常再生用シンクブロックのデータの
みの出力が可能となる。
【0083】また、トラックを後方から解析していくと
きに、最初の有効シンクブロック、すなわちそのトラッ
ク内で最も後ろにあるシンクブロックについて解析結果
記憶手段34の該当エリアにトラックエンドフラグを記
録しておくことで、このトラックエンドフラグをチェッ
クしたときは直ちに次のトラックの出力に移行すること
ができる。
【0084】また、ヘッダ解析時に、各シンクブロック
のフラグとして、例えば有効/無効シンクブロックフラ
グ、シンクブロックカウンタや、その他のモードフラグ
をコピーして格納してあるので、出力時は解析結果記憶
手段34のみを参照するだけで各シンクブロックの内容
を判断でき、復号用メモリコントロール回路29の処理
を高速化することができるというメリットがある。特に
シンクブロックカウンタは、記録されているパケットの
単位を見つけるために必要となる。
【0085】〔実施の形態2〕本実施の形態2に係るデ
ィジタル記録再生装置は、解析結果記憶手段を復号処理
用記憶手段によって兼用するものである。図7は実施の
形態2のディジタル記録再生装置の構成を示すブロック
図である。実施の形態1(図1)と異なっている点は、
ヘッダ情報解析手段33によるヘッダ情報の解析結果を
復号処理用記憶手段27の空きエリアに格納するように
なっていることである。図7においては、解析結果記憶
手段34を復号処理用記憶手段27の内部に描くこと
で、上記の構成を示している。その他の構成は実施の形
態1と同様であるので、対応する部分に同一符号を付す
にとどめ、説明を省略する。
【0086】図8は復号処理用記憶手段27におけるメ
モリフォーマットbで、各シンクブロックの先頭に解析
結果記憶手段34としての解析結果記憶エリア98を設
けていることを図示している。図8において、61はシ
ンク・ID情報、62はヘッダ、63は圧縮符号化され
た映像データ、64は第1の誤り訂正符号(EEC1)
である。
【0087】図9は、各シンクブロックの先頭の解析結
果記憶エリア98に格納された内容、すなわち、次に再
生すべき有効な通常再生用のシンクブロックのシンクブ
ロック番号を示している。ヘッダ情報解析手段33によ
るヘッダ情報の解析の手法、および次に再生すべき有効
な通常再生用のシンクブロックのシンクブロック番号に
基づいた通常再生用データの出力の処理については、実
施の形態1の場合と同様である。なお、解析結果記憶エ
リア98には、有効/無効シンクブロックフラグ、シン
クブロックカウンタや、その他のモードフラグ、あるい
は場合によってはトラックエンドフラグも格納されてい
るが、図9では図示を省略している。
【0088】なお、本実施の形態では解析結果記憶エリ
ア98を各シンクブロックの先頭ごとに設けたが、どの
ような位置に格納してもかまわない。
【0089】また、ヘッダ情報解析手段33によるヘッ
ダ情報の解析結果を記録部における記録処理用記憶手段
15の空きエリアに格納するように構成してもよい。
【0090】また、上記の各実施の形態においては、ヘ
ッダの解析を、トラックの逆方向から順に解析したが、
トラック先頭から解析し、次の有効シンクブロック番号
を見つけてから、それ以前の有効シンクブロックの解析
結果記憶エリアに格納してもよい。
【0091】また、上記の各実施の形態においては、誤
り訂正について、第1の誤り訂正符号(EEC1)と、
Nトラックに符号語がまたがった第2の誤り訂正符号
(EEC2)からなる構成で説明したが、誤り訂正の構
成はいかなる構成でもかまわない。記録再生ヘッド21
に代えて、記録ヘッドと再生ヘッドに分けてもよい。
【0092】なお、記録するパケットデータは、シンク
ブロック2個に分割して記録する場合を説明したが、2
パケットを3シンクブロックに分割して記録する構成で
も、2パケットを5シンクブロックに配分して記録する
構成でも、どのような記録フォーマットでもよい。米国
仕様のDSSでは2記録パケットを3シンクブロックに
分割して記録するようになっている。1記録パケットが
140バイトであるので、140×2÷3=93.33
…となって1シンクブロックの96バイトに収まるから
である。なお、この場合、シンクブロックカウンタは、
“0”,“1”,“2”の繰り返しとなる。
【0093】〔実施の形態3〕図10は本発明の実施の
形態3に係るディジタル再生装置の構成を示すブロック
図である。この実施の形態3のディジタル再生装置はデ
ィジタル記録再生装置またはディジタル記録装置によっ
て実施の形態1と同様に記録されたテープ状記録媒体2
2からデータを再生復号するものであり、再生専用の装
置となっている。その他の構成および動作は実施の形態
1(図1)と同様であるので、対応する部分に同一符号
を付すにとどめ、説明を省略する。
【0094】〔実施の形態4〕図11は本発明の実施の
形態4に係るディジタル再生装置の構成を示すブロック
図である。この実施の形態4のディジタル再生装置はデ
ィジタル記録再生装置またはディジタル記録装置によっ
て実施の形態1と同様に記録されたテープ状記録媒体2
2からデータを再生復号するものであり、再生専用の装
置となっている。ヘッダ情報解析手段33によって得ら
れたヘッダ情報の解析結果を格納する解析結果記憶エリ
ア98が復号処理用記憶手段27の空きエリアで兼用さ
れている。その他の構成および動作は実施の形態2(図
7)と同様であるので、対応する部分に同一符号を付す
にとどめ、説明を省略する。
【0095】
【発明の効果】本発明に係るディジタル記録再生装置/
ディジタル再生装置によれば、従来の技術の場合のよう
にすべての記録ブロックを順番に読み出してチェックす
る場合に比べて、通常再生用データと通常再生用データ
との間に高速再生用データやダミーデータが挿入されて
いる場合でも、通常再生用データの記録ブロックのブロ
ック番号に基づいて高速再生用データや通常再生用デー
タを飛ばして通常再生用データのみを選択して読み出す
ので、高速読み出しが可能となる。さらに、通常再生用
データと高速再生用データやダミーデータが混在してい
る場合に、通常再生用データのみを分離して格納してお
くための特別のFIFOメモリなどの大容量で高価な通
常再生データ出力用バッファメモリを用いないですみ、
解析結果記憶手段の容量ははるかに少なくてすから、
大幅なコストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るディジタル記録再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態および従来の技術で共通な
記録フォーマットを示す概念図である。
【図3】実施の形態1におけるトラックフォーマット、
メモリフォーマットおよびヘッダ情報の解析手法とヘッ
ダ情報のシンクブロック番号に基づいた再生データの出
力の手法の説明図である。
【図4】実施の形態1におけるヘッダ情報の解析の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施の形態1において解析結果記憶手段に格納
される情報の例を示す図である。
【図6】実施の形態1における通常再生モードでの通常
再生用データの読み出し処理の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係るディジタル記録再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態2の場合の解析結果記憶エリアを含
むメモリフォーマットの図である。
【図9】実施の形態2におけるトラックフォーマット、
メモリフォーマットおよびヘッダ情報の解析手法とヘッ
ダ情報のシンクブロック番号に基づいた再生データの出
力の手法の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係るディジタル再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係るディジタル再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】従来の技術に係るディジタル方式の記録再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図13】テープ状記録媒体上でのトラックパターンを
示す概念図である。
【符号の説明】
12……ディジタルインターフェイス 13……記録符号化手段 14……ヘッダ情報付加手段 15……記録処理用記憶手段 16……記録用メモリコントロール回路 17……第2の誤り訂正(EEC2)回路 18……第1の誤り訂正(EEC1)回路 19……記録手段 20……シリンダ 21……記録再生ヘッド 22……テープ状記録媒体 23……サーボ回路 24……再生手段 25……復号化手段 26……第1の誤り訂正(EEC1)回路 27……復号処理用記憶手段 28……第2の誤り訂正(EEC2)回路 29……復号用メモリコントロール回路 30……ビットストリーム復元手段 31……ディジタルインターフェイス 33……ヘッダ情報解析手段 34……解析結果記憶手段 41〜44……記録パケット 51〜58……シンクブロック 59……第2の誤り訂正符号(EEC2) 61……シンク・ID情報 62……ヘッダ 63……圧縮符号化された映像データ 64……第1の誤り訂正符号(EEC1) 65……ID内容 66……ヘッダ情報 71〜78……復号データ 34〜41……信号処理用メモリ上シンクブロックデー
タ 98……解析結果記憶エリア X(i)……解析結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−254232(JP,A) 特開 平8−124308(JP,A) 特開 平6−311478(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 G11B 20/10 - 20/12

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたディジタルのビットストリー
    ムを複数の記録ブロックで構成されるデータ列の記録信
    号に符号化する記録符号化手段と、前記記録ブロックに
    少なくとも通常再生/高速再生を示す情報を含むヘッダ
    情報を付加するヘッダ情報手段と、前記符号化とヘッダ
    情報付加とが行われた記録信号のデータを一時的に格納
    する記録処理用記憶手段と、前記符号化されヘッダ情報
    が付加された記録信号を記録ヘッドを介してテープ状記
    録媒体のトラック上に記録する記録手段と、 前記テープ状記録媒体に記録されている信号を再生ヘッ
    ドを介して再生する再生手段と、再生信号から再生デー
    タを得る復号化手段と、前記復号処理のために再生デー
    タをヘッダ情報とともに一時的に格納する復号処理用記
    憶手段と、前記再生データの前記記録ブロックに付加さ
    れているヘッダ情報に基づいてその記録ブロックが通常
    再生用データの記録ブロックであるか否かを解析するヘ
    ッダ情報解析手段と、前記解析結果として少なくとも通
    常再生用データの記録ブロックのブロック番号を一時的
    に格納する解析結果記憶手段と、通常再生モードにおい
    て前記復号処理用記憶手段から再生データを読み出すに
    際して前記解析結果記憶手段における通常再生用データ
    の記録ブロックのブロック番号に従って順次に再生デー
    タを選択し出力する制御を行う復号用メモリコントロー
    ル手段とを備えたことを特徴とするディジタル記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 記録ブロックに対するヘッダ情報の解析
    結果が少なくとも前記記録ブロックの次に出力すべき通
    常再生用データが記録されているブロック番号を含んで
    おり、復号用メモリコントロール手段はある記録ブロッ
    クの通常再生用データの復号処理用記憶手段からの出力
    が終了したときに前記次に出力すべき通常再生用データ
    が記録されているブロック番号に従って前記復号処理用
    記憶手段をアクセスするように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のディジタル記録再生装置。
  3. 【請求項3】 ヘッダ情報解析手段は、記録各トラック
    上で入力信号が記録された順番とは逆方向に、各記録ブ
    ロックごとにヘッダ情報を順次解析し、その解析結果を
    その記録ブロックより1つ前の記録ブロックに対応させ
    て格納することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のディジタル記録再生装置。
  4. 【請求項4】 ヘッダ情報解析手段による解析結果を記
    録ブロックごとに1トラック分以上格納することを特徴
    とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のデ
    ィジタル記録再生装置。
  5. 【請求項5】 ヘッダ情報解析手段による解析結果が、
    少なくとも、各記録トラック上で最後の位置に記録され
    ているトラックエンドフラグを含むことを特徴とする請
    求項1から請求項4までのいずれかに記載のディジタル
    記録再生装置。
  6. 【請求項6】 入力されるビットストリームが固定長の
    パケット信号であることを特徴とする請求項1から請求
    項5までのいずれかに記載のディジタル記録再生装置。
  7. 【請求項7】 解析結果記憶手段が復号処理用記憶手段
    に兼用されていることを特徴とする請求項1から請求項
    6までのいずれかに記載のディジタル記録再生装置。
  8. 【請求項8】 解析結果記憶手段が記録処理用記憶手段
    に兼用されていることを特徴とする請求項1から請求項
    6までのいずれかに記載のディジタル記録再生装置。
  9. 【請求項9】 記録処理用記憶手段と復号処理用記憶手
    段とが兼用されていることを特徴とする請求項1から請
    求項8までのいずれかに記載のディジタル記録再生装
    置。
  10. 【請求項10】 記録ブロックに少なくとも通常再生/
    高速再生を示す情報を含むヘッダ情報を付加した記録信
    号を記録してあるテープ状記録媒体から再生を行うディ
    ジタル再生装置であって、 前記テープ状記録媒体に記録されている信号を再生ヘッ
    ドを介して再生する再生手段と、再生信号から再生デー
    タを得る復号化手段と、前記復号処理のために再生デー
    タをヘッダ情報とともに一時的に格納する復号処理用記
    憶手段と、前記再生データの前記記録ブロックに付加さ
    れているヘッダ情報に基づいてその記録ブロックが通常
    再生用データの記録ブロックであるか否かを解析するヘ
    ッダ情報解析手段と、前記解析結果として少なくとも通
    常再生用データの記録ブロックのブロック番号を一時的
    に格納する解析結果記憶手段と、通常再生モードにおい
    て前記復号処理用記憶手段から再生データを読み出すに
    際して前記解析結果記憶手段における通常再生用データ
    の記録ブロックのブロック番号に従って順次に再生デー
    タを選択し出力する制御を行う復号用メモリコントロー
    ル手段とを備えたことを特徴とするディジタル再生装
    置。
  11. 【請求項11】 記録ブロックに対するヘッダ情報の解
    析結果が少なくとも前記記録ブロックの次に出力すべき
    通常再生用データが記録されているブロック番号を含ん
    でおり、復号用メモリコントロール手段はある記録ブロ
    ックの通常再生用データの復号処理用記憶手段からの出
    力が終了したときに前記次に出力すべき通常再生用デー
    タが記録されているブロック番号に従って前記復号処理
    用記憶手段をアクセスするように構成されていることを
    特徴とする請求項10に記載のディジタル再生装置。
  12. 【請求項12】 ヘッダ情報解析手段は、記録各トラッ
    ク上で入力信号が記録された順番とは逆方向に、各記録
    ブロックごとにヘッダ情報を順次解析し、その解析結果
    をその記録ブロックより1つ前の記録ブロックに対応さ
    せて格納することを特徴とする請求項10または請求項
    11に記載のディジタル再生装置。
  13. 【請求項13】 ヘッダ情報解析手段による解析結果を
    記録ブロックごとに1トラック分以上格納することを特
    徴とする請求項10から請求項12までのいずれかに記
    載のディジタル再生装置。
  14. 【請求項14】 ヘッダ情報解析手段による解析結果
    が、少なくとも、各記録トラック上で最後の位置に記録
    されているトラックエンドフラグを含むことを特徴とす
    る請求項10から請求項13までのいずれかに記載のデ
    ィジタル再生装置。
  15. 【請求項15】 入力されるビットストリームが固定長
    のパケット信号であることを特徴とする請求項10から
    請求項14までのいずれかに記載のディジタル再生装
    置。
  16. 【請求項16】 解析結果記憶手段が復号処理用記憶手
    段に兼用されていることを特徴とする請求項10から請
    求項15までのいずれかに記載のディジタル再生装置。
JP25284496A 1996-09-25 1996-09-25 ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置 Expired - Fee Related JP3383810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25284496A JP3383810B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25284496A JP3383810B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1098682A JPH1098682A (ja) 1998-04-14
JP3383810B2 true JP3383810B2 (ja) 2003-03-10

Family

ID=17242977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25284496A Expired - Fee Related JP3383810B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3383810B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6990286B1 (en) 1999-07-07 2006-01-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Reproduced signal processor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1098682A (ja) 1998-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3667336B2 (ja) Mpeg情報信号の記録担体への記録及び記録担体からの再生方法
JP2785220B2 (ja) データ符号化装置および方法、並びにデータ復号化装置および方法
JP3491365B2 (ja) 符号化データ復号方法および復号装置
US5504585A (en) Apparatus and method for providing plural pictures while searching a recording medium whereon a compressed picture signal is recorded
RU2229174C2 (ru) Запись информационных сигналов в формате mpeg на носитель информации и их воспроизведение
JPH0614295A (ja) ディジタルvtrのエラー訂正方法及び装置
JP3383810B2 (ja) ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置
JP3719602B2 (ja) ビデオテープレコーダ及び記録方法
EP0763935B1 (en) Apparatus and method for reproducing video segment for digital video cassette recorder
JP3344607B2 (ja) 光ディスク、再生装置および再生方法
JP3852114B2 (ja) 圧縮画像データ伝送方法及び装置
JP4062832B2 (ja) データ記録再生装置及びデータ記録再生方法
KR0144784B1 (ko) 오디오 더빙데이타 기록/재생방법 및 장치
JP3783338B2 (ja) ディジタル信号記録再生方法及び記録媒体の記録方法
JP3617124B2 (ja) ビデオデータ処理装置とその方法
JPH06302103A (ja) デジタル情報記録装置及びデジタル情報再生装置
KR20050010022A (ko) 비디오 테이프 레코더 및 기록 방법
JP4042610B2 (ja) データ再生方法およびデータ再生装置
JP3589241B2 (ja) データ符号化装置および方法、データ復号化装置および方法
JP4164769B2 (ja) ビデオテープレコーダ及び記録方法
JP4655101B2 (ja) データ生成装置及びデータ生成方法
JP3322160B2 (ja) ディジタル映像信号記録方法、記録再生方法、記録装置、記録再生装置及び記録媒体
JP2931121B2 (ja) マルチメディアデータの編集方法
JP2006129338A (ja) 映像記録再生装置及び記録媒体
JP2003259305A (ja) 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees