JP2003259305A - 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム - Google Patents

動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム

Info

Publication number
JP2003259305A
JP2003259305A JP2002056350A JP2002056350A JP2003259305A JP 2003259305 A JP2003259305 A JP 2003259305A JP 2002056350 A JP2002056350 A JP 2002056350A JP 2002056350 A JP2002056350 A JP 2002056350A JP 2003259305 A JP2003259305 A JP 2003259305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
video
encoded
audio
storage unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002056350A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Mizuguchi
昇 水口
Akihiro Watabe
彰啓 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002056350A priority Critical patent/JP2003259305A/ja
Publication of JP2003259305A publication Critical patent/JP2003259305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像符号化装置において符号化したデータ
を多重する際にアクセスポイントを設ける場合には、動
画像復号化装置におけるバッファのオーバーフローを回
避するためにダミーデータである空パケットを挿入する
必要がある場合があり、動画像符号化装置の符号化効率
が低下する問題があった。 【解決手段】 動画像符号化装置の制御部で動画像復号
化装置における映像バッファ及び音声バッファの占有量
を演算し、符号化音声データの音声バッファにおける占
有量が前記音声バッファのメモリサイズより符号化音声
データのフレーム分低くなるように多重部を制御する。
これにより、バッファのオーバーフローを回避するため
にダミーデータである空パケットを挿入する必要がなく
なり、動画像符号化装置の符号化効率の低下が回避でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像符号化方
法、動画像符号化装置、および、動画像復号化システム
に関し、特に複数の符号化されたデータを1つの多重デ
ータに多重する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像符号化方法として、例えば、MPEG
2規格(ISO/IEC 13812:moving picture coding ex
perts group2)のディジタル符号化データの国際標準フ
ォーマットとその復号方法がある。このMPEG2規格にお
いては、符号化装置により、映像データと音声データを
それぞれ符号化映像データ、符号化音声データに符号化
した後、1つの多重データに多重する。そして、かかる
多重データを復号化装置において、符号化映像データと
符号化音声データを分離し、それぞれを映像データと音
声データに復号する。
【0003】このようなMPEG2規格の復号化装置のモデ
ルとしては、system target decoder(以下、デコーダモ
デルと言う)が規定されており、符号化装置では、この
デコーダモデルで正しく復号できる多重データを生成す
ることが求められている。
【0004】以下、図11、12を用いて従来の動画像
符号化装置について説明する。図11は従来の動画像符
号化装置の構成を示すブロック図である。図11におい
て、動画像符号化装置は、映像符号化部1101と、映
像記憶部1102と、音声符号化部1103と、音声記
憶部1104と、多重部1105と、制御部1106と
からなる。
【0005】映像符号化部1101は、映像データを符
号化映像データに符号化する。映像記憶部1102は、
映像符号化部1101で符号化された符号化映像データ
を記憶する。音声符号化部1103は、音声データを符
号化音声データに符号化する。音声記憶部1104は、
音声符号化部1103で符号化された符号化音声データ
を記憶する。多重部1105は、制御部1106の制御
に基づいて、映像記憶部1102に記録されている符号
化映像データと音声記憶部1104に記録されている符
号化音声データを多重データに多重する。制御部110
6は、映像符号化部1101で符号化された符号化映像
データのデータ量と映像符号化部1103で符号化され
た符号化音声データのデータ量に基づいて、多重部11
05の多重動作を制御する。
【0006】図12は、制御部1106による多重部1
105の制御について説明する説明図である。図12
(a)は映像符号化部1101で符号化された符号化映像
データを示す。この符号化映像データは、フレームFVn
(nは整数)からなり、FV0から図12(a)に示す順に
映像記憶部1102に入力される。図12(b)は音声符
号化部1103で符号化された符号化音声データを示
す。この符号化音声データは、フレームFAm(mは整数)か
らなり、FA0から図12(b)に示す順で音声記憶部1
104に入力される。図12(c)は、制御部1106の
制御に基づいて、多重部1105が多重した符号化映像
データまたは符号化音声データを示す。なお、図12
(c)のPkp(pは整数)は、パケットを示し、Pk0から図の
順で出力される。また、図12(c)において、網掛け
のあるパケットPk1とパケットPk6のペイロードには符
号化音声データが、網掛けのないパケットのペイロード
には符号化映像データが多重されている。
【0007】図12(d)、図12(e)は、それぞれ図
12(c)に示すパケットPk1、Pk6の構成を示したもの
である。図12(d)、図12(e)に示すように、パケ
ットは、ヘッダーとペイロードから構成され、ペイロー
ドには符号化音声データが多重されている。そして、図
12(d)に示すPk1のペイロードには図12(b)に示
す符号化音声データのフレームFA6の全部とFA7の一部
が多重されており、図12(e)に示すPk6のペイロー
ドには図12(b)に示す符号化音声データのフレームFA
7、FA9の一部とFA8の全部が多重されている。
【0008】なお、このように、一つのパケットに多重
される符号化データの種類とデータ量は、符号化データ
の復号を行うデコーダモデルが復号化を行うことができ
るように動画像符号化装置の制御部1106によって決
定される。次に、図13を用いて動画像符号化装置によ
り多重化されたデータを復号するデコーダモデルについ
て説明する。図13はデコーダモデルの構成を示したブ
ロック図である。図13において、デコーダモデルは、
分離部1301と、符号化映像記憶部1302と、映像
復号化部1303と、符号化音声記憶部1304と、音
声復号化部1305とからなる。
【0009】分離部1301は、入力したパケットに符
号化映像データが多重されている場合は、そのパケット
のペイロードに多重されている符号化映像データを符号
化映像記憶部1302に出力する。また、入力したパケ
ットに符号化音声データが多重されている場合は、その
パケットのペイロードに多重されている符号化音声デー
タを符号化音声記憶部1304に出力する。映像復号化
部1303は、映像データのフレーム周期で符号化映像
記憶部1302より1フレーム分の符号化映像データを
入力し、映像データに復号する。音声復号化部1305
は、音声データのフレーム周期で符号化音声記憶部13
04より1フレーム分の符号化音声データを入力し、音
声データに復号する。
【0010】次に、図14を用いてデコーダモデルの符
号化音声記憶部1304に記憶される符号化データの遷
移について説明する。図14(b)は、分離部1301に
入力される多重データを示す。ここでは図12(c)の多
重データと同じものが入力されたとする。なお、図14
(c)は図12(d)に示すパケットPk1の構成と同じであ
るので説明を省略する。また、図14の(d)は図12の
(e)に示すパケットPk6の構成と同じであるので説明を
省略する。
【0011】図14(a)は、図14(b)が示す多重デー
タがデコーダモデルに入力された時の、符号化音声記憶
部1304に記憶された符号化データの占有量の遷移を
示したものである。横軸は時間を示し、縦軸が符号化デ
ータの占有量を示す。なお、多重データは所定のビット
レートで入力されるものとする。
【0012】図14(a)において、時間T0で符号化
音声データを含むパケットPk1が入力されると、符号化
音声記憶部1304のデータ占有量はペイロードに多重
されている符号化音声データ(フレームFA6の全部とFA
7の一部)のデータ分増加する。そして、時間T1の時
に、フレームFA6が符号化音声記憶部1304より音声
復号化部1305に出力されたとすると、符号化音声記
憶部1304のデータ占有量がフレームFA6分減少す
る。同様に、時間T2でパケットPk6が入力されると、
符号化音声記憶部1304のデータ占有量はPk6のペイ
ロードに多重されている符号化音声データ(フレームFA
7、FA9の一部とフレームFA8の全部)のデータ量分増
加し、時間T3でフレームFA7が符号化音声記憶部13
04より音声復号化1305に出力されると、符号化デ
ータの占有量もフレームFA7分減少する。なお、符号化
音声データのフレームが減少する周期(TA)は、音声デー
タのフレーム周期と一致する。
【0013】また、このような、符号化音声記憶部13
04のデータ占有量の遷移は、符号化映像記憶部130
2においても同様に行われる。そして、このように、デ
コードモデルにおいて多重データを復号化する際には、
上述した符号化映像記憶部1302、及び符号化音声記
憶部1304のデータ占有量が、それぞれの記録容量
(メモリサイズ)を超えたり、マイナスとなったりしな
いようにする必要があり、動画像符号化装置の制御部1
106は、多重部1105がデータの多重化を行う際
に、一つのパケットに多重する符号化データの種類とデ
ータ量を、デコードモデルにおいて、上述した不都合が
起きないように決定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】次に、アクセスポイン
トについて説明する。動画像符号化装置で符号化された
多重データは一旦、蓄積媒体、例えばDVD-RAMディスク
に記録される。動画像復号化装置では、その蓄積媒体か
ら多重データを入力し復号化することにより、映像デー
タと音声データを再生する。この時、多重データの先頭
だけでなく、その途中から復号化したデータを再生する
ことがある。例えばDVDレコーダの頭だし機能がある。
そのため、多重データは、複数の単位区間から構成さ
れ、任意に単位区間の先頭から復号が開始できるように
なっている。そして、この単位区間の先頭をアクセスポ
イントと言う。
【0015】通常、この単位区間の先頭の符号化映像デ
ータと符号化音声データは、それぞれ、フレームの先頭
から始まっており、また、これらフレームの先頭は、パ
ケットのペイロードの先頭など、常に、パケットのペイ
ロードの先頭から特定の位置に設けられている。そし
て、こうすることにより、任意のアクセスポイントから
復号を開始した場合であっても、容易にフレームの先頭
を見つけることが可能となる。
【0016】図15は、多重データにアクセスポイント
を設ける際の動画像符号化装置の多重部1105による
多重方法を説明する説明図である。なお、図15におい
て、図15(a)、図15(b)は、図12(a)、図
12(b)と同じものであるため説明を省略する。
【0017】図15(c)は、多重部1105で多重さ
れた多重データを示す。なお、図15(c)のPkp(pは整
数)は、パケットを示し、Pk0から図の順で出力され
る。そして、網掛けのあるパケットPk1のペイロードに
は符号化音声データが、網掛けのないパケットのペイロ
ードには符号化映像データがそれぞれ多重されている。
【0018】図15(d)は、図15(c)のパケット
Pk1の構成を示したものである。このパケットのペイロ
ードには図15(b)の符号化音声データのフレームFA
7の一部が含まれている。また、図15(e)は、図1
5の(c)のパケットPk5の構成を示したものである。
このパケットのペイロードには図15(a)のフレーム
FV1の終端が含まれており、残りのペイロード部分は無
効データからなるパディングデータが多重されている。
【0019】このパケットPk5の後に、アクセスポイン
トを設けるためには、まだ多重データに多重されていな
い符号化音声データであるフレームFA7の残りのデータ
を多重しなければならない。図15(f)は、フレーム
FA7の残りのデータを多重したパケットの構成を示す。
そして、図15(c)でパケットPk5の次に図15
(f)に示すパケットをパケットPk6として多重した場
合には、次のパケットPk7が上述したアクセスポイント
の条件を満たすことになる。
【0020】これは、パケットPk7以降、図15(a)
に示す符号化映像データがフレームFV2の先頭から多重
されることになるとともに、図15(b)に示す符号化
音声データがフレームFA8の先頭から多重されることに
なるからである。
【0021】そして、このような多重データのパケット
Pk5以降にアクセスポイントを設ける場合の制御部11
06の動作について図16を用いて説明する。図16
は、多重データにアクセスポイントを設ける際の多重部
1105の動作を説明するための説明図である。なお、
図16において、パケットのペイロードサイズをBpl、
各符号化音声データのフレームのサイズをBfa、符号化
音声記憶部1304のメモリサイズをBbsz、時間T0ま
での符号化音声記憶部1304の占有量をBbinとする。
また、符号化音声データのフレーム周期は、TAとする。
【0022】図16(a)は、図13に示すデコーダモ
デルの符号化音声記憶部1304の占有量を示したもの
である。そして、図16(b)は分離部1301に入力
される多重データを示す。図16(c)は、図15
(d)と同様、図16(b)のパケットPk1の構成を示
したものであり、パケットPk1のペイロードには、符号
化音声データのFA6のBfa分と、FA7の先頭からBpl-Bfa
分が多重される。また、図16(d)は、図15(e)
と同様、図16(2)のパケットPk5の構成を示したも
のである。
【0023】例えば、時間T0において、符号化音声記
憶部1304から符号化音声データのフレームFA5が音
声復号化部1305に出力されたとする。これにより符
号化音声記憶部1304の占有量は図16(a)に示す
ようにBbin-Bfaとなる。
【0024】次に、時間T1にパケットPk1が符号化音
声記憶部1304に入力された場合には、符号化音声記
憶部1304の占有量は、Pk1のペイローダサイズBpl
分増加してBbin-Bfa+Bplとなる。
【0025】そして、パケットPk5(図16(d)参
照)で符号化映像データFV1の終端を多重した後、まだ
多重されていない符号化音声データのフレームFA7の残
り分Bfa-(Bpl-Bfa)をパケットPk6に多重することによ
り、次のパケットPk7にアクセスポイントを設けること
ができる。
【0026】しかしながら、パケットPk6を多重する時
間T2において、符号化音声記憶部1304に記憶可能
なメモリサイズの残量が、まだ多重されていない符号化
音声データのフレームFA7のデータサイズより小さい場
合には、フレームFA7の残り分Bfa-(Bpl-Bfa)をパケッ
トPk6に多重することができず、パケットPk7をアクセ
スポイントにすることができなくなる。
【0027】そのため、パケットPk7にアクセスポイン
トを設けるためには、時間T2の時点で、符号化音声記
憶部1304に記憶可能なメモリサイズの残量Bbsz-(Bb
in-Bfa+Bpl)よりもフレームFA7の残りのデータ量Bfa-
(Bpl-Bfa)が小さくなっていることが必要であり、仮
に、時間T2でこの条件を満たしていない場合には、時
間T3で符号化音声記憶部1304から符号化音声デー
タのフレームFA6が音声復号化部1305に出力されて
から、フレームFA7の残り分を多重する必要があり、時
間T4で、図16(b)のパケットPk9に図16(e)
で示すパケットを多重して、パケットPk10で始めてア
クセスポイントの条件を満たすこととなる。なお、この
場合には、図16(b)に示すパケットPk6、Pk7、Pk
8は、ペイロードに何も多重されていない空パケットと
なる。
【0028】このように、多重データにアクセスポイン
トを設ける場合においては、デコーダモデルの符号化映
像記憶部1302、或いは符号化音声記憶部1304の
メモリ領域の制約により、動画像符号化装置において、
最大、符号化音声データのフレーム周期の間、符号化映
像データ、及び符号化音声データを多重することができ
ない状態が起こり、動画像符号化装置の多重効率が下が
るという問題を有していた。
【0029】本発明は、前記問題点に鑑みてなされたも
のであり、多重データにアクセスポイントを設ける場合
においても、データの多重を効率良く行うことができる
動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像復号
化システムを提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の動画像符号化装置は、一
連のフレームから構成される映像データを符号化映像デ
ータに符号化する映像符号化部と、一連のフレームから
構成される音声データを符号化音声データに符号化する
音声符号化部と、前記映像符号化部で符号化された符号
化映像データを記憶する映像記憶部と、前記音声符号化
部で符号化された符号化音声データを記憶する音声記憶
部と、前記映像記憶部に記録されている符号化映像デー
タと前記音声記憶部に記録されている符号化音声データ
とから複数のパケットにより構成される多重データを生
成する多重部と、前記映像符号化部で符号化された符号
化映像データのフレームサイズと前記音声符号化部で符
号化された符号化音声データのフレームサイズに基づい
て、前記多重部で各パケット毎に多重するデータの種類
とサイズを決定する制御部とを備え、前記制御部は、動
画像復号化装置の符号化映像記憶部における符号化映像
データの占有量、及び動画像復号化装置の符号化音声記
憶部における符号化音声データの占有量を、0以上かつ
前記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記憶部のそれ
ぞれのメモリサイズ以下となるようにするとともに、ア
クセスポイントの直前に符号化音声データのフレームの
終端を含むパケットを多重する時以外は、常に動画像復
号化装置の符号化音声記憶部における符号化音声データ
の占有量が、該符号化音声記憶部のメモリサイズから前
記符号化音声データのフレームサイズを減じた値以下と
なるように前記多重部を制御することを特徴とするもの
である。
【0031】また、本発明の請求項2に記載の動画像符
号化装置は、一連のフレームから構成される映像データ
を符号化映像データに符号化する映像符号化部と、一連
のフレームから構成される音声データを符号化音声デー
タに符号化する音声符号化部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データを記憶する映像記憶部と、
前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
憶する音声記憶部と、前記映像記憶部に記録されている
符号化映像データと前記音声記憶部に記録されている符
号化音声データとから複数のパケットにより構成される
多重データを生成する多重部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データのフレームサイズと前記音
声符号化部で符号化された符号化音声データのフレーム
サイズに基づいて、前記多重部で各パケット毎に多重す
るデータの種類とサイズを決定する制御部とを備え、前
記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部にお
ける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置
の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有量
を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音
声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにす
るとともに、アクセスポイントの直前に符号化音声デー
タのフレームの終端を含むパケットを多重する時以外
は、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部のメ
モリサイズから多重途中の符号化音声フレームで未だ多
重されていない符号化音声データのデータ量を減じた値
以下となるように前記多重部を制御することを特徴とす
るものである。
【0032】また、本発明の請求項3に記載の動画像符
号化装置は、一連のフレームから構成される映像データ
を符号化映像データに符号化する映像符号化部と、一連
のフレームから構成される音声データを符号化音声デー
タに符号化する音声符号化部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データを記憶する映像記憶部と、
前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
憶する音声記憶部と、前記映像記憶部に記録されている
符号化映像データと前記音声記憶部に記録されている符
号化音声データとから複数のパケットにより構成される
多重データを生成する多重部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データのフレームサイズと前記音
声符号化部で符号化された符号化音声データのフレーム
サイズに基づいて、前記多重部で各パケット毎に多重す
るデータの種類とサイズを決定する制御部とを備え、前
記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部にお
ける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置
の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有量
を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音
声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにす
るとともに、動画像復号化装置においてフレームサイズ
分の符号化音声データが復号される時間から所定の期間
以前には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部に
おける符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶
部のメモリサイズから符号化音声データのフレームサイ
ズを減じた値以下となるように前記多重部を制御するこ
とを特徴とするものである。
【0033】また、本発明の請求項4に記載の動画像符
号化装置は、一連のフレームから構成される映像データ
を符号化映像データに符号化する映像符号化部と、一連
のフレームから構成される音声データを符号化音声デー
タに符号化する音声符号化部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データを記憶する映像記憶部と、
前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
憶する音声記憶部と、前記映像記憶部に記録されている
符号化映像データと前記音声記憶部に記録されている符
号化音声データとから複数のパケットにより構成される
多重データを生成する多重部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データのフレームサイズと前記音
声符号化部で符号化された符号化音声データのフレーム
サイズに基づいて、前記多重部で各パケット毎に多重す
るデータの種類とサイズを決定する制御部とを備え、前
記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部にお
ける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置
の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有量
を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音
声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにす
るとともに、動画像復号化装置においてフレームサイズ
分の符号化音声データが復号される時間から所定の時間
以前には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部に
おける符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶
部のメモリサイズから多重途中の符号化音声フレームで
未だ多重されていない符号化音声データのデータ量を減
じた値以下となるように前記多重部を制御することを特
徴とするものである。
【0034】また、本発明の請求項5に記載の動画像符
号化装置は、一連のフレームから構成される映像データ
を符号化映像データに符号化する映像符号化部と、一連
のフレームから構成される音声データを符号化音声デー
タに符号化する音声符号化部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データを記憶する映像記憶部と、
前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
憶する音声記憶部と、前記映像記憶部に記録されている
符号化映像データと前記音声記憶部に記録されている符
号化音声データとから複数のパケットにより構成される
多重データを生成する多重部と、前記映像符号化部で符
号化された符号化映像データのフレームサイズと前記音
声符号化部で符号化された符号化音声データのフレーム
サイズに基づいて、前記多重部で各パケット毎に多重す
るデータの種類とサイズを決定する制御部とを備え、前
記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部にお
ける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置
の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有量
を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音
声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにす
るとともに、動画像復号化装置の符号化音声記憶部にお
ける符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部
のメモリサイズから符号化音声データのフレームサイズ
を減じた値以上となる場合は、符号化音声データをパケ
ットに多重する際に、該パケットに多重する符号化音声
データの終端と、該パケットに多重するフレームの終端
とが一致するように前記多重部を制御することを特徴と
するものである。
【0035】また、本発明の請求項6に記載の動画像符
号化装置は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の動
画像符号化装置において、前記制御部は、前記多重デー
タを復号する動画像復号化装置の符号化映像記憶部にお
ける符号化映像データの占有量を演算する映像占有量演
算部と、前記多重データを復号する動画像復号化装置の
符号化音声記憶部における符号化音声データの占有量を
演算する音声占有量演算部と、前記映像占有量演算部、
及び前記音声占有量演算部における演算結果に基づい
て、前記多重部において多重を行う、各パケット毎のデ
ータの種類、及びデータ量を指示する制御信号を生成す
る制御信号生成部とからなることを特徴とするものであ
る。
【0036】また、本発明の請求項7に記載の動画像符
号化装置は、請求項6に記載の動画像符号化装置におい
て、前記映像占有量演算部は、動画像復号化装置の符号
化映像記憶部における符号化映像データの占有量を記憶
する映像占有量記憶部と、前記映像符号化部で符号化さ
れた符号化映像データのフレームのサイズを記憶する映
像フレームデータ量記憶部と、前記制御信号に基づい
て、多重がなされる符号化映像データのデータ量を、前
記映像占有量記憶部に記憶された符号化映像データの占
有量に加算する映像占有量加算部と、動画像復号化装置
においてフレームサイズ分の符号化映像データが復号さ
れる時間に合わせて、前記映像フレームデータ記憶部に
記憶された映像フレームデータのサイズを、該映像フレ
ームデータ記憶部に記憶された順に入力し、入力した映
像フレームデータのサイズを、前記映像占有量記憶部に
記憶された符号化映像データの占有量から減じる映像占
有量減算部とからなり、前記音声占有量演算部は、動画
像復号化装置の符号化音声記憶部における符号化音声デ
ータの占有量を記憶する音声占有量記憶部と、前記音声
符号化部で符号化された符号化音声データのフレームの
サイズを記憶する音声フレームデータ量記憶部と、前記
制御信号に基づいて、多重がなされる符号化音声データ
のデータ量を、前記音声占有量記憶部に記憶された符号
化音声データの占有量に加算する音声占有量加算部と、
動画像復号化装置においてフレームサイズ分の符号化音
声データが復号される時間に合わせて、前記音声フレー
ムデータ記憶部に記憶された音声フレームデータのサイ
ズを、該音声フレームデータ記憶部に記憶された順に入
力し、入力した音声フレームデータのサイズを、前記音
声占有量記憶部に記憶された符号化音声データの占有量
から減じる音声占有量減算部とからなることを特徴とす
るものである。
【0037】また、本発明の請求項8に記載の動画像復
号化システムは、請求項1乃至請求項7の何れかに記載
の動画像符号化装置と、前記動画像符号化装置が出力し
た多重データを入力とし、該多重データを指定されたビ
ットレートで出力する出力バッファと、前記出力バッフ
ァが出力する多重データを伝送する伝送路と、前記伝送
路が伝送する多重データから、復号を行う多重データを
動画像復号化装置に出力する入力バッファと、前記入力
バッファから出力される多重データを復号する動画像復
号化装置とを具備することを特徴とするものである。
【0038】また、本発明の請求項9に記載の動画像復
号化システムは、請求項1乃至請求項7の何れかに記載
の動画像符号化装置と、前記動画像符号化装置が出力し
た多重データを入力とし、該多重データを指定されたビ
ットレートで出力する出力バッファと、前記出力バッフ
ァが出力した多重データを記録媒体に記録する記録部
と、記録媒体に記録された多重データを読み出す読み出
し部と、前記読み出し部が読み出す多重データから、復
号を行う多重データを動画像復号化装置に出力する入力
バッファと、前記入力バッファから出力された多重デー
タを復号する動画像復号化装置とを具備することを特徴
とするものである。
【0039】また、本発明の請求項10に記載の動画像
符号化方法は、一連のフレームから構成される映像デー
タを符号化映像データに符号化する映像符号化ステップ
と、一連のフレームから構成される音声データを符号化
音声データに符号化する音声符号化ステップと、前記符
号化映像データと前記符号化音声データとから複数のパ
ケットにより構成される多重データを生成する多重ステ
ップと、前記多重データを復号する動画像復号化装置の
符号化映像記憶部における符号化映像データの占有量を
演算する映像占有量演算ステップと、前記多重データを
復号する動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量を演算する音声占有量演算ス
テップと、を備え、前記多重ステップで多重データを生
成する際には、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
するとともに、アクセスポイントの直前に符号化音声デ
ータのフレームの終端を含むパケットを多重する時以外
は、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部のメ
モリサイズから前記符号化音声データのフレームサイズ
を減じた値以下となるようすることを特徴とするもので
ある。
【0040】また、本発明の請求項11に記載の動画像
符号化方法は、一連のフレームから構成される映像デー
タを符号化映像データに符号化する映像符号化ステップ
と、一連のフレームから構成される音声データを符号化
音声データに符号化する音声符号化ステップと、前記符
号化映像データと前記符号化音声データとから複数のパ
ケットにより構成される多重データを生成する多重ステ
ップと、前記多重データを復号する動画像復号化装置の
符号化映像記憶部における符号化映像データの占有量を
演算する映像占有量演算ステップと、前記多重データを
復号する動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量を演算する音声占有量演算ス
テップと、を備え、前記多重ステップで多重データを生
成する際には、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
するとともに、アクセスポイントの直前に符号化音声デ
ータのフレームの終端を含むパケットを多重する時以外
は、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部のメ
モリサイズから多重途中の符号化音声フレームで未だ多
重されていない符号化音声データのデータ量を減じた値
以下となるようにすることを特徴とするものである。
【0041】また、本発明の請求項12に記載の動画像
符号化方法は、一連のフレームから構成される映像デー
タを符号化映像データに符号化する映像符号化ステップ
と、一連のフレームから構成される音声データを符号化
音声データに符号化する音声符号化ステップと、前記符
号化映像データと前記符号化音声データとから複数のパ
ケットにより構成される多重データを生成する多重ステ
ップと、前記多重データを復号する動画像復号化装置の
符号化映像記憶部における符号化映像データの占有量を
演算する映像占有量演算ステップと、前記多重データを
復号する動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量を演算する音声占有量演算ス
テップと、を備え、前記多重ステップで多重データを生
成する際には、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
するとともに、動画像復号化装置においてフレームサイ
ズ分の符号化音声データが復号される時間から所定の期
間以前には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部
における符号化音声データの占有量が、該符号化音声記
憶部のメモリサイズから符号化音声データのフレームサ
イズを減じた値以下となるようにすることを特徴とする
ものである。
【0042】また、本発明の請求項13に記載の動画像
符号化方法は、一連のフレームから構成される映像デー
タを符号化映像データに符号化する映像符号化ステップ
と、一連のフレームから構成される音声データを符号化
音声データに符号化する音声符号化ステップと、前記符
号化映像データと前記符号化音声データとから複数のパ
ケットにより構成される多重データを生成する多重ステ
ップと、前記多重データを復号する動画像復号化装置の
符号化映像記憶部における符号化映像データの占有量を
演算する映像占有量演算ステップと、前記多重データを
復号する動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量を演算する音声占有量演算ス
テップと、を備え、前記多重ステップで多重データを生
成する際には、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
するとともに、動画像復号化装置においてフレームサイ
ズ分の符号化音声データが復号される時間から所定の時
間以前には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部
における符号化音声データの占有量が、該符号化音声記
憶部のメモリサイズから多重途中の符号化音声フレーム
で未だ多重されていない符号化音声データのデータ量を
減じた値以下となるようにすることを特徴とするもので
ある。
【0043】また、本発明の請求項14に記載の動画像
符号化方法は、一連のフレームから構成される映像デー
タを符号化映像データに符号化する映像符号化ステップ
と、一連のフレームから構成される音声データを符号化
音声データに符号化する音声符号化ステップと、前記符
号化映像データと前記符号化音声データとから複数のパ
ケットにより構成される多重データを生成する多重ステ
ップと、前記多重データを復号する動画像復号化装置の
符号化映像記憶部における符号化映像データの占有量を
演算する映像占有量演算ステップと、前記多重データを
復号する動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量を演算する音声占有量演算ス
テップと、を備え、前記多重ステップで多重データを生
成する際には、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
するとともに、動画像復号化装置の符号化音声記憶部に
おける符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶
部のメモリサイズから符号化音声データのフレームサイ
ズを減じた値以上となる場合は、符号化音声データをパ
ケットに多重する際に、該パケットに多重する符号化音
声データの終端と、該パケットに多重するフレームの終
端とが一致するようすることを特徴とするものである。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。 (実施の形態1)以下に、本発明の実施の形態1による
動画像符号化装置について図1から図3を用いて説明す
る。図1は、本発明の実施の形態1による動画像符号化
装置の構成の一例を示すブロック図である。図1におい
て、動画像符号化装置は、映像符号化部1と、映像記憶
部2と、音声符号化部3と、音声記憶部4と、多重部5
と、制御部6とからなる。
【0045】映像符号化部1は、映像データを符号化映
像データに符号化する。映像記憶部2は、映像符号化部
1で符号化された符号化映像データを記憶する。音声符
号化部3は、音声データを符号化音声データに符号化す
る。音声記憶部4は、音声符号化部3で符号化された符
号化音声データを記憶する。多重部5は、制御部6の制
御に基づいて、映像記憶部2に記録されている符号化映
像データと音声記憶部4に記録されている符号化音声デ
ータとから複数のパケットにより構成される多重データ
を生成する。
【0046】制御部6は、映像符号化部1で符号化され
た符号化映像データのフレームサイズと音声符号化部3
で符号化された符号化音声データのフレームサイズに基
づいて、多重部5でパケットに多重するデータの種類と
そのサイズを決定する。なお、多重を行うデータの種
類、及びサイズは、従来の技術の説明で図13を用いて
説明したように、デコーダモデルの符号化映像記憶部1
302と符号化音声記憶部1304がそれぞれ破綻しな
いように決定される。
【0047】また、本発明の実施の形態1による動画像
符号化装置の制御部6は、従来の動画像符号化装置の制
御部1106に加え、デコーダモデルの符号化音声記憶
部1304の遷移についてさらに制約を加えるよう多重
部5を制御する。具体的には、制御部6は、アクセスポ
イントの直前に符号化音声データフレームの終端を含む
パケットを多重する時以外は、常に符号化音声データの
占有量が符号化音声記憶部1304のメモリサイズから
符号化音声データのフレームサイズを減じた値以下とな
るように制御を行う。
【0048】次に、このような制御を行う制御部6につ
いて、図2、図3を用いてさらに詳細に説明する。図2
は、本発明の実施の形態1による動画像符号化装置の制
御部6の構成の一例を示すものである。図2において、
制御部6は、制御信号生成部11と、映像占有量演算部
12と、音声占有量演算部13とからなる。
【0049】制御信号生成部11は、映像占有量演算部
12、及び音声占有量演算部13における演算結果に基
づいて、多重部5において多重を行う、各パケット毎の
データの種類、及びデータ量を指示する制御信号を生成
するものであり、前記制御信号は、映像符号化データ或
いは符号化音声データの何れのデータを多重するか指示
する選択信号と、当該多重を行う映像符号化データ或い
は符号化音声データのデータ量を示すサイズデータの信
号とからなり、これらの信号を多重部5に出力すること
により、多重部5において符号化データの多重を開始す
る旨を指示する。
【0050】映像占有量演算部12は、多重データを復
号するデコーダモデルが有する符号化映像記憶部130
2の占有量(以下、映像占有量とする。)を演算するも
のであり、映像符号化部1で符号化された符号化映像デ
ータのフレームのサイズを記憶する映像フレームデータ
量記憶部21と、前記選択信号により符号化映像データ
が選択された時、該選択された符号化映像データの前記
データサイズを前記映像占有量に加算する映像占有量加
算部22と、デコーダモデルにおいてフレームサイズ分
の符号化映像データが復号される時間に合わせて、映像
フレームデータ記憶部21に記憶されている映像フレー
ムデータのサイズを、該映像フレームデータ記憶部に記
憶された順に入力し、入力した映像フレームデータのサ
イズを、前記映像占有量より減じる映像占有量減算部2
3と、前記映像占有量を記憶する映像占有量記憶部24
とからなる。
【0051】音声占有量演算部13は、多重データを復
号するデコーダモデルが有する符号化音声記憶部130
4の占有量(以下、音声占有量とする。)を演算するも
のであり、音声符号化部3で符号化された符号化音声デ
ータのフレームのサイズを記憶する音声フレームデータ
量記憶部25と、前記選択信号により符号化音声データ
が選択された時、該選択された符号化音声データの前記
データサイズを前記音声占有量に加算する音声占有量加
算部26と、デコーダモデルにおいてフレームサイズ分
の符号化音声データが復号される時間に合わせて、音声
フレームデータ記憶部25に記憶されている音声フレー
ムデータのサイズを、該音声フレームデータ記憶部25
に記憶された順に入力し、入力した音声フレームデータ
のサイズを、前記音声占有量より減じる音声占有量減算
部27と、前記音声占有量を記憶する音声占有量記憶部
28とからなる。
【0052】次に、この制御部6の動作について、図3
を用いて説明する。図3は、デコーダモデルの符号化音
声記憶部に記憶されている符号化データの遷移について
説明する説明図であり、図3(b)は、多重部5で多重さ
れる多重データを示す。なお、パケットPk1とPk5とPk
7は符号化音声データを多重したパケットを示し、その
他のパケットは符号化映像データを多重したパケットを
示している。
【0053】また、図3(c)、図3(d)、図3(e)は、
それぞれ、パケットPk1とPk5とPk7の構成を示し、図
示するように、パケットPk1は、符号化音声データのフ
レームFA6のすべてとフレームFA7の一部を、パケット
Pk5は、フレームFA7の残りとフレームFA8のすべてと
フレームFA9の残りを、パケットPk7は、フレームFA9
の残りを、それぞれ多重している。
【0054】図3(a)は、図3(b)に示す多重データ
を多重した時、制御部6の音声占有量記憶部13で演算
される、デコーダモデルの符号化音声記憶部の占有量の
遷移を示したものである。なお、デコーダモデルについ
ては、従来技術の説明で図13を用いて説明したものと
同じであるので説明を省略する。
【0055】なお、ここでは、ペイロードサイズをBpl
とし、音声フレームデータ量記憶部25が保持する,音
声符号化部3で符号化された符号化音声データのフレー
ムのサイズをすべてBfaとする。また、デコーダモデル
の符号化音声記憶部1304のメモリサイズをBbszと
し、時間T0の符号化音声記憶部1304の占有量をBbi
nとする。なお、符号化音声データがデコードモデルで
復号化されるタイミングを示すフレーム周期はTAである
ものとする。
【0056】図3(a)において、時間T0で符号化音
声記憶部1304から1フレーム分の符号化音声データ
が音声復号化部1305に出力される。このとき、制御
部6の音声占有量演算部13で演算される符号化音声デ
ータの占有量はBbin-Bfaとなる。なおここではBbin-Bfa
≦Bbsz-Bfaとする。
【0057】次に、時間T1で、符号化音声データが1
パケット分多重されたとすると、制御部6の音声占有量
演算部13で演算される符号化音声データの占有量はBb
in-Bfa+Bplとなる。しかし、このように符号化音声デー
タを多重することにより、符号化音声データの占有量が
Bbin-Bfa+Bpl+Bpl>Bbsz-Bfa となる場合には、制御部
6の制御信号生成部11は、時間T0+TAで占有量がBfa
分減じるまで符号化音声データをパケットに多重させな
いように制御信号を生成し、時間T0+TAで符号化音声デ
ータの占有量がBfa分減った後に、該多重がなされなか
った符号化音声データの多重を行わせる。
【0058】そして、時間T0+TAで、符号化音声記憶部
から符号化音声データが1フレーム分音声復号化部13
05に出力されると、制御部6の音声占有量演算部13
で演算される符号化音声データの占有量はBbin-Bfa+Bpl
-Bfaとなる。ここでは、Bbin-Bfa+Bpl-Bfa+Bpl≦Bbsz-B
faとする。
【0059】その後、時間T2でパケットPk5が多重さ
れると、この時の制御部6の音声占有量演算部13で演
算される符号化音声データの占有量はBbin-Bfa+Bpl-Bfa
+Bplとなる。
【0060】これにより、もしこの時、Pk6で、符号化
映像データのフレームの終端が多重され、アクセスポイ
ントを設定しようとした場合であっても、符号化音声記
憶部1304内の符号化音声データの占有量は、制御部
6の制御信号生成部11の制御により常に、Bbsz-Bfa以
下となるため、Pk7で符号化音声データのフレームの終
端まで多重することができる。即ち、図3(a)に示し
た制御部6の多重方式においては、Pk8がアクセスポイ
ントの条件を満たすこととなり、アクセスポイントを設
定するために空パケットを挿入することが不要となる。
【0061】このように、本発明の実施の形態1による
動画像符号化装置、及び動画像符号化方法によれば、制
御部6の制御信号生成部11の制御により、アクセスポ
イントの直前に符号化音声データフレームの終端を含む
パケットを多重する時以外は、符号化音声記憶部130
4内の符号化音声データの占有量が常に、Bbsz-Bfa以下
となるように制御がなされるため、アクセスポイントを
設定するために空パケットを挿入する必要がなくなり、
動画像符号化装置における多重化効率を向上させること
が可能となる。
【0062】(実施の形態2)以下に、本発明の実施の
形態2による動画像符号化装置について図1、図2、図
4を用いて説明する。本発明の実施の形態2による動画
像符号化装置は、前記実施の形態1により図1を用いて
説明した動画像符号化装置の制御部の制御方式のみが相
違するものであり、そのブロック構成は前記実施の形態
1において図1、図2を用いて説明したものと同様であ
る。そのため、本発明の実施の形態2では、図1におけ
る制御部6に対応するブロックを制御部6(a)として
表すこととし、その他の構成要素の説明を省略する。
【0063】本発明の実施の形態2による動画像符号化
装置の制御部6(a)は、デコーダモデルに入力される
多重データにより、該デコーダモデルの符号化映像記憶
部1302と符号化音声記憶部1304がそれぞれ破綻
しないようにするとともに、デコーダモデルの符号化音
声記憶部1304の遷移について、アクセスポイントの
直前に符号化音声データフレームの終端を含むパケット
を多重する時以外は、その占有量が符号化音声記憶部1
304のメモリサイズから多重途中の符号化音声フレー
ムで未だ多重されていない符号化音声データのデータ量
を減じた値以下となるように多重部5を制御する。
【0064】図4は、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
るための説明図であり、図4(b)は、多重部5で多重さ
れた多重データを示す。なお、パケットPk2とPk4は符
号化音声データを多重したパケットを示し、その他のパ
ケットは符号化映像データを多重したパケットを示して
いる。
【0065】図4(c)、図4(d)は、それぞれ、パケッ
トPk2とPk4の構成を示し、図示するように、パケット
Pk2は、符号化音声データのフレームFA6のすべてとフ
レームFA7の一部を、パケットPk4は、フレームFA7の
残りを、それぞれ多重している。
【0066】図4(a)は、図4(b)に示す多重データを
多重した時、制御部6(a)の音声占有量記憶部13で
演算される、デコーダモデルの符号化音声記憶部の占有
量の遷移を示したものである。なお、デコーダモデルに
ついては、従来技術の説明で図13を用いて説明したも
のと同じであるので説明を省略する。
【0067】なお、ここでは、ペイロードサイズをBpl
とし、音声フレームデータ量記憶部25が保持する,音
声符号化部3で符号化された符号化音声データのフレー
ムのサイズをすべてBfaとする。また、デコーダモデル
の符号化音声記憶部1304のメモリサイズをBbszと
し、時間T0の符号化音声記憶部1304の占有量をBbi
nとする。なお、符号化音声データがデコードモデルで
復号化されるタイミングを示すフレーム周期はTAである
ものとする。
【0068】図4(a)において、時間T0で符号化音
声記憶部1304から1フレーム分の符号化音声データ
が音声復号化部1305に出力される。このとき、制御
部6(a)の音声占有量演算部13で演算される、符号
化音声データの占有量はBbin-Bfaとなる。
【0069】次に、時間T1で、パケットPk2が多重さ
れたとすると、制御部6(a)の音声占有量演算部13
で演算される、符号化音声データの占有量はBbin-Bfa+B
plとなり、パケットPk2に多重されずに残るフレームFA
7は2Bfa-Bplとなる。しかし、このように符号化音声デ
ータを多重することにより、符号化音声データの占有量
がBbin-Bfa+Bpl>Bbsz−(2Bfa-Bpl)となる場合には、制
御部6(a)の制御信号生成部11は、時間T0+TAで占
有量がBfa分減じるまで符号化音声データをパケットに
多重させないように制御信号を生成し、時間T0+TAで符
号化音声データの占有量がBfa分減った後に、該多重が
なされなかった符号化音声データの多重を行わせる。
【0070】これにより、もしこの時、Pk3で、符号化
映像データのフレームの終端が多重され、アクセスポイ
ントを設定しようとした場合であっても、符号化音声記
憶部1304内の符号化音声データの占有量は、制御部
6(a)の制御信号生成部11の制御により常に、符号
化音声記憶部1304のメモリサイズBbsz−(パケット
に多重されていない符号化音声データフレームのデータ
量)以下となるので、パケットPk4で符号化音声データ
のフレームの終端まで多重することができる。即ち、図
4(a)に示した制御部6(a)の多重方式において
は、Pk5がアクセスポイントの条件を満たすこととな
り、アクセスポイントを設定するために空パケットを挿
入することが不要となる。
【0071】このように、本発明の実施の形態2による
動画像符号化装置、及び動画像符号化方法によれば、制
御部6(a)の制御信号生成部11の制御により、アク
セスポイントの直前に符号化音声データフレームの終端
を含むパケットを多重する時以外は、符号化音声記憶部
1304内の符号化音声データの占有量が常に、符号化
音声記憶部1304のメモリサイズBbsz−(パケットに
多重されていない符号化音声データフレームのデータ
量)以下となるように制御がなされるため、アクセスポ
イントを設定するために空パケットを挿入する必要がな
くなり、動画像符号化装置における多重化効率を向上さ
せることが可能となる。
【0072】(実施の形態3)以下に、本発明の実施の
形態3による動画像符号化装置について図1、図2、図
5を用いて説明する。本発明の実施の形態3による動画
像符号化装置は、前記実施の形態1により図1を用いて
説明した動画像符号化装置の制御部の制御方式のみが相
違するものであり、そのブロック構成は前記実施の形態
1において図1、図2を用いて説明したものと同様であ
る。そのため、本発明の実施の形態3では、図1におけ
る制御部6に対応するブロックを制御部6(b)として
表すこととし、その他の構成要素の説明を省略する。
【0073】本発明の実施の形態3による動画像符号化
装置の制御部6(b)は、デコーダモデルに入力される
多重データにより、該デコーダモデルの符号化映像記憶
部1302と符号化音声記憶部1304がそれぞれ破綻
しないようにするとともに、デコーダモデルの符号化音
声記憶部1304の遷移について、デコーダモデルにお
いてフレームサイズ分の符号化音声データを符号化音声
記憶部1304から減じる時刻(フレーム周期TAの経過
時)から所定の時間(なお、この所定の時間は、任意に
定めることができ、ここでは所定時間をTBとする。)前
の期間以外は、常に符号化音声データの占有量が符号化
音声記憶部1304のメモリサイズから符号化音声デー
タのフレームサイズを減じた値以下となるように多重部
5を制御する。なお、TB<TAとする。
【0074】図5は、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
るための説明図であり、図5(b)は、多重部5で多重
された多重データを示す。なお、パケットPk0、Pk1、
Pk3、Pk4、Pk5、Pk7、Pk10は符号化映像データを
多重したパケットを示し、パケットPk2、Pk6、Pk9は
符号化音声データを多重したパケットを示す。また、パ
ケットPk8は何も多重されていない空パケットを示す。
【0075】図5(c)、図5(d)、図5(e)は、
それぞれパケットPk2、Pk6、Pk9の構成を示し、図示
するように、パケットPk2は、符号化音声データのフレ
ームFA6のすべてとフレームFA7の一部を、パケットPk
6は、フレームFA7の残りとフレームFA8のすべてとフ
レームFA9の一部を、パケットPk9は、フレームFA9の
残りを、それぞれ多重している。
【0076】図5(a)は、図5(b)に示す多重デー
タを多重した時、制御部6(b)の音声占有量記憶部1
3で演算される、デコードモデルの符号化音声記憶部の
占有量の遷移を示したものである。なお、デコーダモデ
ルについては、従来技術の説明で図13を用いて説明し
たものと同じであるので説明を省略する。
【0077】なお、ここでは、ペイロードサイズをBpl
とし、音声フレームデータ量記憶部25が保持する,音
声符号化部3で符号化された符号化音声データのフレー
ムのサイズをすべてBfaとする。また、デコーダモデル
の符号化音声記憶部1304のメモリサイズをBbszと
し、時間T0の符号化音声記憶部1304の占有量をBbi
nとする。なお、符号化音声データがデコードモデルで
復号化されるタイミングを示すフレーム周期はTA、前記
所定時間はTBとして表す。
【0078】図5(a)において、時間T0で符号化音
声記憶部1304から1フレーム分の符号化音声データ
が音声復号化部1305に出力される。このとき、制御
部6(b)の音声占有量演算部13で演算される、符号
化音声データの占有量はBbin-Bfaとなる。
【0079】次に、時間T1(T1<TA-TB)でパケットP
k2が多重されたとすると、制御部6(b)の音声占有
量演算部13で演算される、符号化音声データの占有量
は、Bbin-Bfa+Bplとなる。しかし、このように符号化音
声データを多重することにより、符号化音声データの占
有量がBbin-Bfa+Bpl>Bbsz−Bfaとなる場合には、制御
部6(b)の制御信号生成部11は、時間T0+TA-TBと
なるまでは符号化音声データをパケットに多重させない
ように制御信号を生成し、時間T0+TA-TBが経過した後
に該多重がなされなかった符号化音声データの多重を行
わせる。なお、この制御部6(b)による制御は、時間
T0+n×TAからT0+TA-TB+n×TA(nは整数)の期間、
行われるものである。
【0080】そして、時間T0+TA-TB経過後の時間T3(T
0+TA-TB≦ T3<T0+TA )の時、パケットPk6に符号化
音声データを多重するとすると、制御部6(b)の音声
占有量演算部13で演算される、符号化音声データの占
有量は、Bbin-Bfa+Bpl+Bplとなる。なお、時間T0+TA-T
Bの経過後は、制御部6(b)は、符号化音声データの
占有量をBbsz−Bfa以下にする必要はなく、符号化音声
データの占有量が、符号化音声記憶部1304のメモリ
サイズBbsz以下となるように多重部6の制御を行えばよ
い。
【0081】次に、このように制御部6により制御され
た多重部5において、アクセスポイントを設定する場合
について説明する。もし、Pk7で、符号化映像データの
フレームの終端が多重されて、その後にアクセスポイン
トを設定しようとした場合には、パケットに多重されて
いない符号化音声データ、即ちフレームFA9の残り4Bf
a-2Bplのデータをパケットに多重しなければならな
い。しかしながら、この時に、Bbin-Bfa+Bpl+Bpl+(4B
fa-2Bpl)>Bbszとなっている場合には、制御部6
(b)は、直ちにフレームFA9の残りの符号化音声デー
タを多重することが出来ないため、符号化音声データの
占有量がBfa分減る時間T0+TAが経過するまでは、空パ
ケットを挿入(Pk8)し、時間T0+TAの経過後(時間T
4)に、該多重がなされなかった符号化音声データ(FA
9の残り4Bfa-2Bpl)の多重を行わせる。こうするこ
とにより、次のパケットPk10がアクセスポイントの条
件を満たすこととなる。
【0082】また、図示していないが、もし、時間T0+T
A-TB以前で符号化映像データのフレームの終端が多重さ
れ、アクセスポイントを設定しようとする場合には、前
述したように制御部6(b)は、常に符号化音声データ
の占有量が、Bbsz−Bfa以下となるように制御を行って
いるため、符号化映像データのフレームの終端が多重さ
れたパケットの次のパケットで直ちに符号化音声データ
の多重を行うことができ、空パケットの挿入なしにアク
セスポイントを設定することができる。
【0083】このように、本発明の実施の形態3による
動画像符号化装置、及び動画像符号化方法によれば、時
間T0+n×TAからT0+TA−TB+n×TA(nは整数)の
期間は、デコーダモデルにおける符号化音声記憶部13
04の占有量が常に符号化音声記憶部1304のメモリ
サイズからフレームサイズを減じた値以下となるように
符号化音声データの多重が行われるため、この時間T0
+n×TAからT0+TA−TB+n×TA(nは整数)の期間に
アクセスポイントを設ける場合には、空パケットの挿入
なしにアクセスポイントを設定することができる。
【0084】また、T0+TA−TB+n×TA(nは整数)か
ら時間n×TA(nは整数)の期間は、アクセスポイント
を設定するために、必要に応じて空パケットを挿入する
必要があるが、従来の動画像符号化装置では、アクセス
ポイントを設定するために最大TA時間、空パケットを挿
入する必要があったが、本発明の実施の形態3では、最
大TB時間の空パケットの挿入で済むこととなり、動画像
符号化装置全体の多重化効率を上げることが可能とな
る。
【0085】(実施の形態4)以下に、本発明の実施の
形態4による動画像符号化装置について図1、図2、図
6を用いて説明する。本発明の実施の形態4による動画
像符号化装置は、前記実施の形態1により図1を用いて
説明した動画像符号化装置の制御部の制御方式のみが相
違するものであり、そのブロック構成は前記実施の形態
1において図1、図2を用いて説明したものと同様であ
る。そのため、本発明の実施の形態4では、図1におけ
る制御部6に対応するブロックを制御部6(c)として
表すこととし、その他の構成要素の説明を省略する。
【0086】本発明の実施の形態4による動画像符号化
装置の制御部6(c)は、デコーダモデルに入力される
多重データにより、該デコーダモデルの符号化映像記憶
部1302と符号化音声記憶部1304がそれぞれ破綻
しないようにするとともに、デコーダモデルの符号化音
声記憶部1304の遷移について、デコーダモデルにお
いて、フレームサイズ分の符号化音声データを符号化音
声記憶部1304から減じる時刻(フレーム周期TAの経
過時)から所定の時間(なお、この所定の時間は、任意
に定めることができ、ここでは所定時間をTBとする。)
前の期間以外は、常に符号化音声データの占有量が、符
号化音声記憶部1304のメモリサイズから多重途中の
符号化音声フレームで未だ多重されていない符号化音声
データのデータ量を減じた値以下となるように多重部5
を制御する。なお、TB<TAとする。
【0087】図6は、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
るための説明図であり、図6(b)は、多重部5で多重
された多重データを示す。なお、パケットPk0、Pk1、
Pk3、Pk4、Pk5、Pk7、Pk10は符号化映像データを
多重したパケットを示し、パケットPk2、Pk6、Pk9は
符号化音声データを多重したパケットを示す。また、パ
ケットPk8は何も多重されていない空パケットを示す。
【0088】図6(c)、図6(d)、図6(e)は、
それぞれパケットPk2、Pk6、Pk9の構成を示し、図示
するように、パケットPk2は、符号化音声データのフレ
ームFA6のすべてとフレームFA7の一部を、パケットPk
6は、フレームFA7の残りとフレームFA8のすべてとフ
レームFA9の一部を、パケットPk9は、フレームFA9の
残りを、それぞれ多重している。
【0089】図6(a)は、図6(b)に示す多重デー
タを多重した時、制御部6(c)の音声占有量記憶部1
3で演算される、デコードモデルの符号化音声記憶部の
占有量の遷移を示したものである。なお、デコーダモデ
ルについては、従来技術の説明で図13を用いて説明し
たものと同じであるので説明を省略する。
【0090】なお、ここでは、ペイロードサイズをBpl
とし、音声フレームデータ量記憶部25が保持する,音
声符号化部3で符号化された符号化音声データのフレー
ムのサイズをすべてBfaとする。また、デコーダモデル
の符号化音声記憶部1304のメモリサイズをBbszと
し、時間T0の符号化音声記憶部1304の占有量をBbi
nとする。なお、符号化音声データがデコードモデルで
復号化されるタイミングを示すフレーム周期はTA、前記
所定時間はTBとして表す。
【0091】図6(a)において、時間T0で符号化音
声記憶部1304から1フレーム分の符号化音声データ
が音声復号化部1305に出力される。このとき、制御
部6(c)の音声占有量演算部13で演算される、符号
化音声データの占有量はBbin-Bfaとなる。
【0092】次に、時間T1(T1<TA-TB)でパケットP
k2が多重されたとすると、制御部6(c)の音声占有
量演算部13で演算される、符号化音声データの占有量
は、Bbin-Bfa+Bplとなる。しかし、このように符号化音
声データを多重することにより、符号化音声データの占
有量がBbin-Bfa+Bpl>Bbsz−{多重途中の符号化音声フ
レームでまだ多重されていないデータ量(ここでは、2B
fa-Bpl)}となる場合には、制御部6(c)の制御信号
生成部11は、時間T0+TA-TBとなるまでは符号化音声
データをパケットに多重させないように制御信号を生成
し、時間T0+TA-TBが経過した後に該多重がなされなか
った符号化音声データの多重を行わせる。なお、この制
御部6(c)による制御は、時間T0+n×TAからT0+TA
-TB+n×TA(nは整数)の期間、行われるものである。
【0093】そして、時間T0+TA-TB経過後の時間T3
(T0+TA-TB≦ T3<T0+TA)の時、パケットPk6に符
号化音声データを多重するとすると、制御部6(c)の
音声占有量演算部13で演算される、符号化音声データ
の占有量は、Bbin-Bfa+Bpl+Bplとなる。なお、時間T0+
TA-TBの経過後は、制御部6(c)は、符号化音声デー
タの占有量をBbsz −{多重途中の符号化音声フレーム
でまだ多重されていないデータ量(ここでは、2Bfa-Bp
l)}以下にする必要はなく、符号化音声データの占有
量が、符号化音声記憶部1304のメモリサイズBbsz以
下となるように多重部6の制御を行えばよい。
【0094】次に、このように制御部6により制御され
た多重部5において、アクセスポイントを設定する場合
について説明する。もし、Pk7で、符号化映像データの
フレームの終端が多重されて、その後にアクセスポイン
トを設定しようとした場合には、パケットに多重されて
いない符号化音声データ、即ちフレームFA9の残り4Bf
a-2Bplのデータをパケットに多重しなければならな
い。しかしながら、この時に、Bbin-Bfa+Bpl+Bpl+(4B
fa-2Bpl)>Bbszとなっている場合には、制御部6
(c)は、直ちにフレームFA9の残りの符号化音声デー
タを多重することが出来ないため、符号化音声データの
占有量がBfa分減る時間T0+TAが経過するまでは、空パ
ケットを挿入(Pk8)し、時間T0+TAの経過後(時間T
4)に、該多重がなされなかった符号化音声データ(FA
9の残り4Bfa-2Bpl)の多重を行わせる。こうするこ
とにより、次のパケットPk10がアクセスポイントの条
件を満たすこととなる。
【0095】また、図示していないが、もし、時間T0+T
A-TB以前で符号化映像データのフレームの終端が多重さ
れ、アクセスポイントを設定しようとする場合には、前
述したように制御部6(c)は、常に符号化音声データ
の占有量がBbsz −(多重途中の符号化音声フレームで
まだ多重されていないデータ量)以下となるように制御
を行っているため、符号化映像データのフレームの終端
が多重されたパケットの次のパケットで、符号化音声デ
ータのフレームの終端までのデータを多重することがで
き、空パケットの挿入なしにアクセスポイントを設定す
ることができる。
【0096】このように、本発明の実施の形態4による
動画像符号化装置、及び動画像符号化方法によれば、時
間T0+n×TAからT0+TA-TB+n×TA(nは整数)の期間
は、デコーダモデルにおける符号化音声記憶部1304
の占有量が、常に符号化音声記憶部1304のメモリサ
イズから多重途中の符号化音声フレームでまだ多重され
ていないデータ量を減じた値以下となるように符号化音
声データの多重が行われるため、この時間T0+n×TAか
らT0+TA-TB+n×TA(nは整数)の期間にアクセスポイ
ントを設ける場合には、空パケットの挿入なしにアクセ
スポイントを設定することができる。
【0097】また、T0+TA-TB+n×TA(nは整数)から
時間n×TA(nは整数)の期間は、アクセスポイントを
設定するために、必要に応じて空パケットを挿入する必
要があるが、従来の動画像符号化装置では、アクセスポ
イントを設定するために最大TA時間、空パケットを挿入
する必要があったが、本発明の実施の形態4では、最大
TB時間の空パケットの挿入で済むこととなり、動画像符
号化装置全体の多重化効率を上げることが可能となる。
【0098】(実施の形態5)以下に、本発明の実施の
形態5による動画像符号化装置について図1、図2、図
7を用いて説明する。本発明の実施の形態5による動画
像符号化装置は、前記実施の形態1により図1を用いて
説明した動画像符号化装置の制御部の制御方式のみが相
違するものであり、そのブロック構成は前記実施の形態
1において図1、図2を用いて説明したものと同様であ
る。そのため、本発明の実施の形態5では、図1におけ
る制御部6に対応するブロックを制御部6(d)として
表すこととし、その他の構成要素の説明を省略する。
【0099】本発明の実施の形態5による動画像符号化
装置の制御部6(d)は、デコーダモデルに入力される
多重データにより、該デコーダモデルの符号化映像記憶
部1302と符号化音声記憶部1304がそれぞれ破綻
しないようにするとともに、デコーダモデルの符号化音
声記憶部1304の遷移について、デコーダモデルにお
いて、符号化音声データの占有量が符号化音声記憶部1
304のメモリサイズから符号化音声データのフレーム
サイズを減じた値以上となる場合は、符号化音声データ
をパケットに多重する際に、該パケットに多重する符号
化音声データの終端と、該パケットに多重するフレーム
の終端とが一致するように多重部5を制御する。
【0100】図7は、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
るための説明図であり、図7(b)は、多重部5で多重
された多重データを示す。なお、パケットPk0、Pk1、
Pk3、Pk4、Pk5、Pk6、Pk8、Pk10は符号化映像デ
ータを多重したパケットを示し、パケットPk2、Pk7、
Pk9は符号化音声データを多重したパケットを示す。
【0101】図7(c)、図7(d)は、それぞれパケ
ットPk2、Pk7の構成を示し、図示するように、パケッ
トPk2は、符号化音声データのフレームFA6のすべてと
フレームFA7の一部を、パケットPk7は、フレームFA7
の残りを、それぞれ多重している。
【0102】図7(a)は、図7(b)に示す多重デー
タを多重した時、制御部6(d)の音声占有量記憶部1
3で演算される、デコードモデルの符号化音声記憶部の
占有量の遷移を示したものである。なお、デコーダモデ
ルについては、従来技術の説明で図13を用いて説明し
たものと同じであるので説明を省略する。
【0103】なお、ここでは、ペイロードサイズをBpl
とし、音声フレームデータ量記憶部25が保持する,音
声符号化部3で符号化された符号化音声データのフレー
ムのサイズをすべてBfaとする。また、デコーダモデル
の符号化音声記憶部1304のメモリサイズをBbszと
し、時間T0の符号化音声記憶部1304の占有量をBbi
nとする。なお、符号化音声データがデコードモデルで
復号化されるタイミングを示すフレーム周期はTAとす
る。
【0104】図7(a)において、時間T0で符号化音
声記憶部1304から1フレーム分の符号化音声データ
が音声復号化部1305に出力される。このとき、制御
部6(d)の音声占有量演算部13で演算される、符号
化音声データの占有量はBbin-Bfaとなる。
【0105】次に、時間T1でパケットPk2が多重され
たとすると、制御部6(d)の音声占有量演算部13で
演算される、符号化音声データの占有量は、Bbin-Bfa+B
plとなる。なお、この時は、図7(a)に示すように符
号化音声データの占有量がBbin-Bfa+Bpl≦Bbsz-Bfaであ
り、制御部6(d)は、この条件Bbin-Bfa+Bpl≦Bbsz-B
faを満たす限りにおいては、パケットのペイロードサイ
ズまで符号化音声データを、パケットに多重するように
制御する。
【0106】そして、時間T3の時に次の符号化音声デ
ータをパケットPk7に多重する。このとき、仮に符号化
音声データをパケットのペイロードサイズまで多重した
場合には、音声占有量演算部13で演算される、符号化
音声データの占有量は、Bbin-Bfa+Bpl+Bplとなり、図7
(a)に示すように符号化音声データの占有量は、Bbsz
-Bfaより大きくなりBbin-Bfa+Bpl+Bpl≦Bbsz-Bfaの関係
を満たさなくなる。そのため、制御部6(d)は、パケ
ットPk7に符号化音声フレームFA7の残りのデータを多
重し、残りのパケットのペイロードには無効データであ
るパディングデータを多重するよう制御する。
【0107】次に、アクセスポイントを設定する場合に
ついて説明する。もし、Pk6で符号化映像データのフレ
ームの終端が多重され、Pk8でアクセスポイントを設定
しようとした場合には、すでにPk7において、フレームF
A7の終端までのデータが多重されているため、空パケ
ットを挿入することなくパケットPk9がアクセスポイン
トの条件を満たすこととなる。
【0108】また、図示していないが、もし、Pk1で符
号化映像データのフレームの終端が多重され、Pk3でア
クセスポイントを設定しようとした場合には、前述した
ように制御部6(d)は、符号化音声データの占有量が
Bbsz −Bfa以下となるように制御を行っているため、符
号化映像データのフレームの終端が多重されたパケット
Pk1の次のパケットPk2で、符号化音声データのフレー
ムの終端までのデータを多重することができ、空パケッ
トの挿入なしにパケットPk3でアクセスポイントを設定
することができる。
【0109】このように、本発明の実施の形態5による
動画像符号化装置、及び動画像符号化方法によれば、符
号化音声データの多重を行う際に、デコーダモデルにお
ける符号化音声記憶部1304の占有量が符号化音声記
憶部1304のメモリサイズから符号化音声データのフ
レームサイズを減じた値以上となる場合には、符号化音
声データをパケットに多重する際に、該パケットに多重
する符号化音声データの終端と、該パケットに多重する
フレームの終端とが一致するように多重を行うため、常
に空パケットの挿入なしにアクセスポイントを設定する
ことができ、動画像符号化装置における多重化効率を向
上することができる。
【0110】なお、本発明の実施の形態1から5におい
ては、パケットのペイロードサイズが符号化音声データ
のフレームサイズより大きく、2フレーム分のサイズよ
り小さい場合について説明したが、それ以外の場合で
も、フレームサイズがペイロードサイズより小さければ
同様に本発明を適用することができ、前述した本発明の
実施の形態における効果と同様の効果を得ることができ
る。また、フレームサイズがペイロードサイズより小さ
いものであれば、パケットのペイロードサイズと符号化
音声データのフレームサイズは固定されたものでなくて
もよい。
【0111】また、本発明の実施の形態1から5におい
ては、デコーダモデルで、特定の符号化音声データのパ
ケットがデコーダモデルの符号化音声記憶部に入力され
る時間を遅らせるために空パケットを挿入するものにつ
いて説明したが、例えば、MPEG2規格のデータの場合に
は、多重を行うパケットに、当該パケットがデコーダモ
デルの記憶部に入力される時刻を示す情報を付すように
し、特定の符号化データのパケットの,デコーダモデル
の記憶部に入力される時間を遅らせたい場合には、当該
パケットを多重する際に該パケットのデコーダモデルの
記憶部に入力される時刻を進めるように変更すればよ
い。
【0112】また、本発明の実施の形態1から5におい
ては、MPEG2規格のフォーマットに映像データと音声デ
ータを符号化する動画像符号化装置の一例について説明
したが、動画像符号化装置において符号化を行う際の規
格や符号化方式については特に限定はなく、MPEG2規格
以外の他の符号化方式等により映像データと音声データ
を符号化する場合においても本発明を適用することがで
きる。
【0113】また、本発明の実施の形態1から5におい
ては、符号化音声データのフレームサイズがすべてBfa
で一定であるものとして説明を行ったが、符号化音声デ
ータのフレームサイズがフレーム毎に変更する場合であ
っても、図3、図5、図7に示すBbsz-Bfaの値をBbsz-B
fa(max)(Bfa(max):最大のフレームサイズを有するフ
レームのデータ量)とするように制御部6が多重部5を
制御することにより、同様に本発明を適用することがで
きる。
【0114】また、本発明の実施の形態1から5におい
ては、デコーダモデルが有する符号化音声記憶部が1つ
であるものについて説明したが、デコーダモデルが符号
化音声記憶部を2つ以上有する場合であっても、制御部
6がそれぞれの符号化音声記憶部における符号化音声デ
ータの占有量に基づいて多重部5を制御することによ
り、同様に本発明を適用することができる。
【0115】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6による動画像復号化システムについて説明する。図
8は、本発明の実施の形態6による動画像復号化システ
ムの一例を示すブロック図である。図8において、動画
像復号化システムは、映像データ出力装置801と、音
声データ出力装置802と、動画像符号化装置803と
出力バッファ804と、伝送路805と、入力バッファ
806と、動画像復号化装置807と、映像データ再生
装置808と、音声データ再生装置809とを備えてい
る。なお、映像データ出力装置801と、音声データ出
力装置802と、動画像符号化装置803と、出力バッ
ファ804は送信側に設けられており、入力バッファ8
06と、動画像復号化装置807と映像データ再生装置
808と、音声データ再生装置809は受信側に設けら
れる。
【0116】次に、本発明の実施の形態6による動画像
復号化システムについて説明する。映像データ出力装置
801は、映像データを動画像符号化装置803に出力
する。音声データ出力装置は、音声データを動画像符号
化装置803に出力する。動画像符号化装置は、前記実
施の形態1から5の何れかにおいて説明した動画像符号
化装置であり、動画像復号化装置807(デコーダモデ
ル)を考慮して映像データ、及び音声データを符号化し
て多重を行い、多重データを出力バッファ804に出力
する。出力バッファ804は、所定のビットレートの多
重データに変換して伝送路805に出力する。伝送路8
05は、多重データを送信側から受信側の入力バッファ
806に伝送する。
【0117】受信側において、入力バッファ806は、
伝送路805が伝送する多重データから、動画像復号化
装置807の要求に応じて、復号を行う多重データを動
画像復号化装置807に出力する。動画像復号化装置8
07は、多重データを符号化映像データと符号化映像デ
ータに分離し、その後、符号化映像データを映像データ
に復号し、符号化音声データを音声データに復号するも
のであり、入力された多重データを映像データと音声デ
ータに復号して、映像データを映像データ再生装置80
8に、音声データを音声データ再生装置809に出力す
る。映像データ再生装置808は、復号された映像デー
タを再生する。音声データ再生装置809は、復号され
た音声データを再生する。
【0118】そしてこのような本発明の実施の形態6に
よる動画像復号化システムによれば、動画像符号化装置
で、映像データと音声データを符号化した後に多重した
データを、伝送路を介して伝送することができ、さら
に、受信側で受信した多重データを符号化映像データと
符号化音声データに分離し、復号化して、動画像符号化
装置で符号化された映像データと音声データを再生する
ことができる。
【0119】(実施の形態7)次に、本発明の実施の形
態7による動画像復号化システムについて説明する。図
9は、本発明の実施の形態7による動画像復号化システ
ムの符号化処理ユニットの一例を示すブロック図であ
る。図9において、動画像復号化システムの符号化処理
ユニットは、映像データ出力装置801と、音声データ
出力装置802と、動画像符号化装置803と、出力バ
ッファ804と、記録部901とを備えている。
【0120】次に、本発明の実施の形態7による動画像
復号化システムの符号化処理ユニットについて説明す
る。映像データ出力装置801は、映像データを動画像
符号化装置803に出力する。音声データ出力装置は、
音声データを動画像符号化装置803に出力する。動画
像符号化装置は、前記実施の形態1から5の何れかにお
いて説明した動画像符号化装置であり、動画像復号化装
置807(デコーダモデル)を考慮して映像データ、及
び音声データを符号化して多重を行い、多重データを出
力バッファ804に出力する。出力バッファ804は、
多重データを所定の記録媒体への記録に適したビットレ
ートに変換して記録部901に出力する。記録部901
は、メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の情報を記録
することができる記録媒体に出力バッファ804から出
力された多重データを記録するものである。
【0121】図10は、本発明の実施の形態7による動
画像復号化システムの復号化処理ユニットの一例を示す
ブロック図である。図10において、動画像復号化シス
テムの復号化処理ユニットは、読み出し部902と、入
力バッファ806と、動画像復号化装置807と、映像
データ再生装置808と、音声データ再生装置809と
を備えている。
【0122】次に、本発明の実施の形態7による動画像
復号化システムの復号化処理ユニットについて説明す
る。読み出し部902は、記録媒体に記録された多重デ
ータを読み出し、入力バッファ806に出力する。入力
バッファ806は、読み出し部902で読み出された多
重データから、動画像復号化装置807の要求に応じ
て、復号を行う多重データを動画像復号化装置807に
出力する。動画像復号化装置807は、多重データを符
号化映像データと符号化映像データに分離し、その後、
符号化映像データを映像データに復号し、符号化音声デ
ータを音声データに復号するものであり、入力された多
重データを映像データと音声データに復号して、映像デ
ータを映像データ再生装置808に、音声データを音声
データ再生装置809に出力する。映像データ再生装置
808は、復号された映像データを再生する。音声デー
タ再生装置809は、復号された音声データを再生す
る。
【0123】そしてこのような本発明の実施の形態7に
よる動画像復号化システムによれば、動画像符号化装置
で、映像データと音声データを符号化した後に多重した
データを記録媒体に記録することができ、さらに、当該
記録媒体に記録された多重データを読み出して動画像復
号化装置において符号化映像データと符号化音声データ
に分離し、復号化して、動画像符号化装置で符号化され
た映像データと音声データを再生することができる。
【0124】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1、請求
項6、請求項7及び請求項10に記載の動画像符号化装
置、及び動画像符号化方法によれば、多重部で多重デー
タを生成する際に、動画像復号化装置の符号化映像記憶
部における符号化映像データの占有量、及び動画像復号
化装置の符号化音声記憶部における符号化音声データの
占有量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符
号化音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるよ
うにするとともに、アクセスポイントの直前に符号化音
声データのフレームの終端を含むパケットを多重する時
以外は、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部にお
ける符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部
のメモリサイズから前記符号化音声データのフレームサ
イズを減じた値以下となるようすることにより、アクセ
スポイントを設定するために空パケットを挿入すること
が不要となり、動画像符号化装置における多重化効率を
向上させることが可能となる。
【0125】また、本発明の請求項2、請求項6、請求
項7及び請求項11に記載の動画像符号化装置、及び動
画像符号化方法によれば、多重部で多重データを生成す
る際に、動画像復号化装置の符号化映像記憶部における
符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置の符
号化音声記憶部における符号化音声データの占有量を、
0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記
憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにすると
ともに、アクセスポイントの直前に符号化音声データの
フレームの終端を含むパケットを多重する時以外は、常
に動画像復号化装置の符号化音声記憶部における符号化
音声データの占有量が、該符号化音声記憶部のメモリサ
イズから多重途中の符号化音声フレームで未だ多重され
ていない符号化音声データのデータ量を減じた値以下と
なるようにすることにより、アクセスポイントを設定す
るために空パケットを挿入することが不要となり、動画
像符号化装置における多重化効率を向上させることが可
能となる。
【0126】また、本発明の請求項3、請求項6、請求
項7及び請求項12に記載の動画像符号化装置、及び動
画像符号化方法によれば、多重部で多重データを生成す
る際に、動画像復号化装置の符号化映像記憶部における
符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置の符
号化音声記憶部における符号化音声データの占有量を、
0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記
憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにすると
ともに、動画像復号化装置においてフレームサイズ分の
符号化音声データが復号される時間から所定の期間以前
には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部におけ
る符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部の
メモリサイズから符号化音声データのフレームサイズを
減じた値以下となるようにすることにより、動画像復号
化装置においてフレームサイズ分の符号化音声データが
復号される時間から所定の期間以前は、アクセスポイン
トを設定するために空パケットを挿入することが不要と
なり、従来の動画像符号化装置に比べ、空パケットを挿
入することが必要な時間を減らすことができ、動画像符
号化装置全体の多重化効率を上げることが可能となる。
【0127】また、本発明の請求項4、請求項6、請求
項7及び請求項13に記載の動画像符号化装置、及び動
画像符号化方法によれば、多重部で多重データを生成す
る際に、動画像復号化装置の符号化映像記憶部における
符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置の符
号化音声記憶部における符号化音声データの占有量を、
0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記
憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにすると
ともに、動画像復号化装置においてフレームサイズ分の
符号化音声データが復号される時間から所定の時間以前
には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部におけ
る符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部の
メモリサイズから多重途中の符号化音声フレームで未だ
多重されていない符号化音声データのデータ量を減じた
値以下となるようにすることにより、動画像復号化装置
においてフレームサイズ分の符号化音声データが復号さ
れる時間から所定の期間以前は、アクセスポイントを設
定するために空パケットを挿入することが不要となり、
従来の動画像符号化装置に比べ、空パケットを挿入する
ことが必要な時間を減らすことができ、動画像符号化装
置全体の多重化効率を上げることが可能となる。
【0128】また、本発明の請求項5、請求項6、請求
項7及び請求項14に記載の動画像符号化装置、及び動
画像符号化方法によれば、多重部で多重データを生成す
る際に、動画像復号化装置の符号化映像記憶部における
符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装置の符
号化音声記憶部における符号化音声データの占有量を、
0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記
憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるようにすると
ともに、動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部のメ
モリサイズから符号化音声データのフレームサイズを減
じた値以上となる場合は、符号化音声データをパケット
に多重する際に、該パケットに多重する符号化音声デー
タの終端と、該パケットに多重するフレームの終端とが
一致するようすることにより、常に空パケットの挿入な
しにアクセスポイントを設定することができ、動画像符
号化装置における多重化効率を向上させるることができ
る。
【0129】また、本発明の請求項8に記載の動画像復
号化システムによれば、請求項1乃至請求項7の何れか
に記載の動画像符号化装置と、前記動画像符号化装置が
出力した多重データを入力とし、該多重データを指定さ
れたビットレートで出力する出力バッファと、前記出力
バッファが出力する多重データを伝送する伝送路と、前
記伝送路が伝送する多重データから、復号を行う多重デ
ータを動画像復号化装置に出力する入力バッファと、前
記入力バッファから出力される多重データを復号する動
画像復号化装置とを具備することにより、動画像符号化
装置で、映像データと音声データを符号化した後に多重
したデータを、伝送路を介して伝送することができ、さ
らに、受信側で受信した多重データを復号化して、動画
像符号化装置で符号化された映像データと音声データを
再生することができる効果が得られる。
【0130】また、本発明の請求項9に記載の動画像復
号化システムによれば、請求項1乃至請求項7の何れか
に記載の動画像符号化装置と、前記動画像符号化装置が
出力した多重データを入力とし、該多重データを指定さ
れたビットレートで出力する出力バッファと、前記出力
バッファが出力した多重データを記録媒体に記録する記
録部と、記録媒体に記録された多重データを読み出す読
み出し部と、前記読み出し部が読み出す多重データか
ら、復号を行う多重データを動画像復号化装置に出力す
る入力バッファと、前記入力バッファから出力された多
重データを復号する動画像復号化装置とを具備すること
により、動画像符号化装置で映像データと音声データを
符号化した後に多重したデータを記録媒体に記録するこ
とができ、さらに、当該記録媒体に記録された多重デー
タを読み出して動画像復号化装置において復号化して、
動画像符号化装置で符号化された映像データと音声デー
タを再生することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による動画像符号化装置
の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1による動画像符号化装置
の制御部の構成の一例を示すものである。
【図3】本発明の実施の形態1による音声占有量演算部
において演算される、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
る説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2による音声占有量演算部
において演算される、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
る説明図である。
【図5】本発明の実施の形態3による音声占有量演算部
において演算される、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
る説明図である。
【図6】本発明の実施の形態4による音声占有量演算部
において演算される、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
る説明図である。
【図7】本発明の実施の形態5による音声占有量演算部
において演算される、デコーダモデルの符号化音声記憶
部に記憶されている符号化データの遷移について説明す
る説明図である。
【図8】本発明の実施の形態6による動画像復号化シス
テムの一例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態7による動画像復号化シス
テムの符号化処理ユニットの一例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態7による動画像復号化シ
ステムの復号化処理ユニットの一例を示すブロック図で
ある。
【図11】従来の動画像符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】従来の制御部による多重部の制御について説
明する説明図である。
【図13】デコーダモデルの構成を示すブロック図であ
る。
【図14】従来のデコーダモデルの符号化音声記憶部に
記憶されている符号化データの遷移について説明する説
明図である。
【図15】多重データにアクセスポイントを設ける際の
従来の動画像符号化装置の多重部による多重方法を説明
する説明図である。
【図16】従来の動画像符号化装置において、アクセス
ポイントを設けるための動作を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
1、1101 映像符号化部 2、1102 映像記憶部 3、1103 音声符号化部 4、1104 音声記憶部 5、1105 多重部 6、1106 制御部 11 制御信号生成部 12 映像占有量演算部 13 音声占有量演算部 21 映像フレームデータ量記憶部 22 映像占有量加算部 23 映像占有量減算部 24 映像占有量記憶部 25 音声フレームデータ量記憶部 26 音声占有量加算部 27 音声占有量減算部 28 音声占有量記憶部 801 映像データ出力装置 802 音声データ出力装置 803 動画像符号化装置 804 出力バッファ 805 伝送路 806 入力バッファ 807 動画像復号化装置 808 映像データ再生装置 809 音声データ再生装置 901 記録部 902 読み出し部 1301 分離部 1302 符号化映像記憶部 1303 映像復号化部 1304 符号化音声記憶部 1305 音声復号化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/24 H04N 5/92 E Fターム(参考) 5C053 FA24 GB21 GB38 KA04 KA24 5C059 MA00 PP04 RB02 RC32 SS13 SS16 TA60 TB00 TC16 TC39 TD05 TD11 UA02 UA05 UA32 UA35 5K028 AA12 EE03 EE08 KK01 KK32 MM05 SS01 SS24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連のフレームから構成される映像デー
    タを符号化映像データに符号化する映像符号化部と、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データを記
    憶する映像記憶部と、 前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
    憶する音声記憶部と、 前記映像記憶部に記録されている符号化映像データと前
    記音声記憶部に記録されている符号化音声データとから
    複数のパケットにより構成される多重データを生成する
    多重部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データのフ
    レームサイズと前記音声符号化部で符号化された符号化
    音声データのフレームサイズに基づいて、前記多重部で
    各パケット毎に多重するデータの種類とサイズを決定す
    る制御部とを備え、 前記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
    おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
    置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
    量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
    音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
    するとともに、アクセスポイントの直前に符号化音声デ
    ータのフレームの終端を含むパケットを多重する時以外
    は、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
    符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部のメ
    モリサイズから前記符号化音声データのフレームサイズ
    を減じた値以下となるように前記多重部を制御する、 ことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 一連のフレームから構成される映像デー
    タを符号化映像データに符号化する映像符号化部と、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データを記
    憶する映像記憶部と、 前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
    憶する音声記憶部と、 前記映像記憶部に記録されている符号化映像データと前
    記音声記憶部に記録されている符号化音声データとから
    複数のパケットにより構成される多重データを生成する
    多重部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データのフ
    レームサイズと前記音声符号化部で符号化された符号化
    音声データのフレームサイズに基づいて、前記多重部で
    各パケット毎に多重するデータの種類とサイズを決定す
    る制御部とを備え、 前記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
    おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
    置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
    量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
    音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
    するとともに、アクセスポイントの直前に符号化音声デ
    ータのフレームの終端を含むパケットを多重する時以外
    は、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部における
    符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶部のメ
    モリサイズから多重途中の符号化音声フレームで未だ多
    重されていない符号化音声データのデータ量を減じた値
    以下となるように前記多重部を制御する、 ことを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 一連のフレームから構成される映像デー
    タを符号化映像データに符号化する映像符号化部と、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データを記
    憶する映像記憶部と、 前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
    憶する音声記憶部と、 前記映像記憶部に記録されている符号化映像データと前
    記音声記憶部に記録されている符号化音声データとから
    複数のパケットにより構成される多重データを生成する
    多重部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データのフ
    レームサイズと前記音声符号化部で符号化された符号化
    音声データのフレームサイズに基づいて、前記多重部で
    各パケット毎に多重するデータの種類とサイズを決定す
    る制御部とを備え、 前記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
    おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
    置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
    量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
    音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
    するとともに、動画像復号化装置においてフレームサイ
    ズ分の符号化音声データが復号される時間から所定の期
    間以前には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部
    における符号化音声データの占有量が、該符号化音声記
    憶部のメモリサイズから符号化音声データのフレームサ
    イズを減じた値以下となるように前記多重部を制御す
    る、 ことを特徴とする動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 一連のフレームから構成される映像デー
    タを符号化映像データに符号化する映像符号化部と、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データを記
    憶する映像記憶部と、 前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
    憶する音声記憶部と、 前記映像記憶部に記録されている符号化映像データと前
    記音声記憶部に記録されている符号化音声データとから
    複数のパケットにより構成される多重データを生成する
    多重部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データのフ
    レームサイズと前記音声符号化部で符号化された符号化
    音声データのフレームサイズに基づいて、前記多重部で
    各パケット毎に多重するデータの種類とサイズを決定す
    る制御部とを備え、 前記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
    おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
    置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
    量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
    音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
    するとともに、動画像復号化装置においてフレームサイ
    ズ分の符号化音声データが復号される時間から所定の時
    間以前には、常に動画像復号化装置の符号化音声記憶部
    における符号化音声データの占有量が、該符号化音声記
    憶部のメモリサイズから多重途中の符号化音声フレーム
    で未だ多重されていない符号化音声データのデータ量を
    減じた値以下となるように前記多重部を制御する、 ことを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 一連のフレームから構成される映像デー
    タを符号化映像データに符号化する映像符号化部と、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データを記
    憶する映像記憶部と、 前記音声符号化部で符号化された符号化音声データを記
    憶する音声記憶部と、 前記映像記憶部に記録されている符号化映像データと前
    記音声記憶部に記録されている符号化音声データとから
    複数のパケットにより構成される多重データを生成する
    多重部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データのフ
    レームサイズと前記音声符号化部で符号化された符号化
    音声データのフレームサイズに基づいて、前記多重部で
    各パケット毎に多重するデータの種類とサイズを決定す
    る制御部とを備え、 前記制御部は、動画像復号化装置の符号化映像記憶部に
    おける符号化映像データの占有量、及び動画像復号化装
    置の符号化音声記憶部における符号化音声データの占有
    量を、0以上かつ前記符号化映像記憶部及び前記符号化
    音声記憶部のそれぞれのメモリサイズ以下となるように
    するとともに、動画像復号化装置の符号化音声記憶部に
    おける符号化音声データの占有量が、該符号化音声記憶
    部のメモリサイズから符号化音声データのフレームサイ
    ズを減じた値以上となる場合は、符号化音声データをパ
    ケットに多重する際に、該パケットに多重する符号化音
    声データの終端と、該パケットに多重するフレームの終
    端とが一致するように前記多重部を制御する、 ことを特徴とする動画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の
    動画像符号化装置において、 前記制御部は、前記多重データを復号する動画像復号化
    装置の符号化映像記憶部における符号化映像データの占
    有量を演算する映像占有量演算部と、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化音
    声記憶部における符号化音声データの占有量を演算する
    音声占有量演算部と、 前記映像占有量演算部、及び前記音声占有量演算部にお
    ける演算結果に基づいて、前記多重部において多重を行
    う、各パケット毎のデータの種類、及びデータ量を指示
    する制御信号を生成する制御信号生成部とからなる、 ことを特徴とする動画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の動画像符号化装置にお
    いて、 前記映像占有量演算部は、動画像復号化装置の符号化映
    像記憶部における符号化映像データの占有量を記憶する
    映像占有量記憶部と、 前記映像符号化部で符号化された符号化映像データのフ
    レームのサイズを記憶する映像フレームデータ量記憶部
    と、 前記制御信号に基づいて、多重がなされる符号化映像デ
    ータのデータ量を、前記映像占有量記憶部に記憶された
    符号化映像データの占有量に加算する映像占有量加算部
    と、 動画像復号化装置においてフレームサイズ分の符号化映
    像データが復号される時間に合わせて、前記映像フレー
    ムデータ記憶部に記憶された映像フレームデータのサイ
    ズを、該映像フレームデータ記憶部に記憶された順に入
    力し、入力した映像フレームデータのサイズを、前記映
    像占有量記憶部に記憶された符号化映像データの占有量
    から減じる映像占有量減算部とからなり、 前記音声占有量演算部は、動画像復号化装置の符号化音
    声記憶部における符号化音声データの占有量を記憶する
    音声占有量記憶部と、 前記音声符号化部で符号化された符号化音声データのフ
    レームのサイズを記憶する音声フレームデータ量記憶部
    と、 前記制御信号に基づいて、多重がなされる符号化音声デ
    ータのデータ量を、前記音声占有量記憶部に記憶された
    符号化音声データの占有量に加算する音声占有量加算部
    と、 動画像復号化装置においてフレームサイズ分の符号化音
    声データが復号される時間に合わせて、前記音声フレー
    ムデータ記憶部に記憶された音声フレームデータのサイ
    ズを、該音声フレームデータ記憶部に記憶された順に入
    力し、入力した音声フレームデータのサイズを、前記音
    声占有量記憶部に記憶された符号化音声データの占有量
    から減じる音声占有量減算部とからなる、 ことを特徴とする動画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の
    動画像符号化装置と、 前記動画像符号化装置が出力した多重データを入力と
    し、該多重データを指定されたビットレートで出力する
    出力バッファと、 前記出力バッファが出力する多重データを伝送する伝送
    路と、 前記伝送路が伝送する多重データから、復号を行う多重
    データを動画像復号化装置に出力する入力バッファと、 前記入力バッファから出力される多重データを復号する
    動画像復号化装置とを具備する、 ことを特徴とする動画像復号化システム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の
    動画像符号化装置と、 前記動画像符号化装置が出力した多重データを入力と
    し、該多重データを指定されたビットレートで出力する
    出力バッファと、 前記出力バッファが出力した多重データを記録媒体に記
    録する記録部と、 記録媒体に記録された多重データを読み出す読み出し部
    と、 前記読み出し部が読み出す多重データから、復号を行う
    多重データを動画像復号化装置に出力する入力バッファ
    と、 前記入力バッファから出力された多重データを復号する
    動画像復号化装置とを具備する、 ことを特徴とする動画像復号化システム。
  10. 【請求項10】 一連のフレームから構成される映像デ
    ータを符号化映像データに符号化する映像符号化ステッ
    プと、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化ステップと、 前記符号化映像データと前記符号化音声データとから複
    数のパケットにより構成される多重データを生成する多
    重ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化映
    像記憶部における符号化映像データの占有量を演算する
    映像占有量演算ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化音
    声記憶部における符号化音声データの占有量を演算する
    音声占有量演算ステップと、を備え、 前記多重ステップで多重データを生成する際には、動画
    像復号化装置の符号化映像記憶部における符号化映像デ
    ータの占有量、及び動画像復号化装置の符号化音声記憶
    部における符号化音声データの占有量を、0以上かつ前
    記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記憶部のそれぞ
    れのメモリサイズ以下となるようにするとともに、アク
    セスポイントの直前に符号化音声データのフレームの終
    端を含むパケットを多重する時以外は、常に動画像復号
    化装置の符号化音声記憶部における符号化音声データの
    占有量が、該符号化音声記憶部のメモリサイズから前記
    符号化音声データのフレームサイズを減じた値以下とな
    るようする、 ことを特徴とする動画像符号化方法。
  11. 【請求項11】 一連のフレームから構成される映像デ
    ータを符号化映像データに符号化する映像符号化ステッ
    プと、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化ステップと、 前記符号化映像データと前記符号化音声データとから複
    数のパケットにより構成される多重データを生成する多
    重ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化映
    像記憶部における符号化映像データの占有量を演算する
    映像占有量演算ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化音
    声記憶部における符号化音声データの占有量を演算する
    音声占有量演算ステップと、を備え、 前記多重ステップで多重データを生成する際には、動画
    像復号化装置の符号化映像記憶部における符号化映像デ
    ータの占有量、及び動画像復号化装置の符号化音声記憶
    部における符号化音声データの占有量を、0以上かつ前
    記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記憶部のそれぞ
    れのメモリサイズ以下となるようにするとともに、アク
    セスポイントの直前に符号化音声データのフレームの終
    端を含むパケットを多重する時以外は、常に動画像復号
    化装置の符号化音声記憶部における符号化音声データの
    占有量が、該符号化音声記憶部のメモリサイズから多重
    途中の符号化音声フレームで未だ多重されていない符号
    化音声データのデータ量を減じた値以下となるようにす
    る、 ことを特徴とする動画像符号化方法。
  12. 【請求項12】 一連のフレームから構成される映像デ
    ータを符号化映像データに符号化する映像符号化ステッ
    プと、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化ステップと、 前記符号化映像データと前記符号化音声データとから複
    数のパケットにより構成される多重データを生成する多
    重ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化映
    像記憶部における符号化映像データの占有量を演算する
    映像占有量演算ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化音
    声記憶部における符号化音声データの占有量を演算する
    音声占有量演算ステップと、を備え、 前記多重ステップで多重データを生成する際には、動画
    像復号化装置の符号化映像記憶部における符号化映像デ
    ータの占有量、及び動画像復号化装置の符号化音声記憶
    部における符号化音声データの占有量を、0以上かつ前
    記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記憶部のそれぞ
    れのメモリサイズ以下となるようにするとともに、動画
    像復号化装置においてフレームサイズ分の符号化音声デ
    ータが復号される時間から所定の期間以前には、常に動
    画像復号化装置の符号化音声記憶部における符号化音声
    データの占有量が、該符号化音声記憶部のメモリサイズ
    から符号化音声データのフレームサイズを減じた値以下
    となるようにする、 ことを特徴とする動画像符号化方法。
  13. 【請求項13】 一連のフレームから構成される映像デ
    ータを符号化映像データに符号化する映像符号化ステッ
    プと、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化ステップと、 前記符号化映像データと前記符号化音声データとから複
    数のパケットにより構成される多重データを生成する多
    重ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化映
    像記憶部における符号化映像データの占有量を演算する
    映像占有量演算ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化音
    声記憶部における符号化音声データの占有量を演算する
    音声占有量演算ステップと、を備え、 前記多重ステップで多重データを生成する際には、動画
    像復号化装置の符号化映像記憶部における符号化映像デ
    ータの占有量、及び動画像復号化装置の符号化音声記憶
    部における符号化音声データの占有量を、0以上かつ前
    記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記憶部のそれぞ
    れのメモリサイズ以下となるようにするとともに、動画
    像復号化装置においてフレームサイズ分の符号化音声デ
    ータが復号される時間から所定の時間以前には、常に動
    画像復号化装置の符号化音声記憶部における符号化音声
    データの占有量が、該符号化音声記憶部のメモリサイズ
    から多重途中の符号化音声フレームで未だ多重されてい
    ない符号化音声データのデータ量を減じた値以下となる
    ようにする、 ことを特徴とする動画像符号化方法。
  14. 【請求項14】 一連のフレームから構成される映像デ
    ータを符号化映像データに符号化する映像符号化ステッ
    プと、 一連のフレームから構成される音声データを符号化音声
    データに符号化する音声符号化ステップと、 前記符号化映像データと前記符号化音声データとから複
    数のパケットにより構成される多重データを生成する多
    重ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化映
    像記憶部における符号化映像データの占有量を演算する
    映像占有量演算ステップと、 前記多重データを復号する動画像復号化装置の符号化音
    声記憶部における符号化音声データの占有量を演算する
    音声占有量演算ステップと、を備え、 前記多重ステップで多重データを生成する際には、動画
    像復号化装置の符号化映像記憶部における符号化映像デ
    ータの占有量、及び動画像復号化装置の符号化音声記憶
    部における符号化音声データの占有量を、0以上かつ前
    記符号化映像記憶部及び前記符号化音声記憶部のそれぞ
    れのメモリサイズ以下となるようにするとともに、動画
    像復号化装置の符号化音声記憶部における符号化音声デ
    ータの占有量が、該符号化音声記憶部のメモリサイズか
    ら符号化音声データのフレームサイズを減じた値以上と
    なる場合は、符号化音声データをパケットに多重する際
    に、該パケットに多重する符号化音声データの終端と、
    該パケットに多重するフレームの終端とが一致するよう
    する、 ことを特徴とする動画像符号化方法。
JP2002056350A 2002-03-01 2002-03-01 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム Pending JP2003259305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002056350A JP2003259305A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002056350A JP2003259305A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003259305A true JP2003259305A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28666950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002056350A Pending JP2003259305A (ja) 2002-03-01 2002-03-01 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003259305A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5504585A (en) Apparatus and method for providing plural pictures while searching a recording medium whereon a compressed picture signal is recorded
JP2001359072A (ja) データ変換装置及び方法、データ配信装置及び方法、データ配信システム
WO1995008823A1 (fr) Procede et dispositif de transmission de donnees, decodeur de donnees et support d'enregistrement de donnees
JPH0973299A (ja) Mpegオーディオ再生装置およびmpeg再生装置
JP2007036495A (ja) 再生装置、圧縮装置、記録装置及び再生方法
US7333711B2 (en) Data distribution apparatus and method, and data distribution system
JP3763172B2 (ja) ディジタル信号復号方法及び装置、並びにディジタル信号再生装置
US20080267414A1 (en) Voice outputting apparatus and voice outputting method
KR100891065B1 (ko) 섀도우 인트라 화상 삽입에 의한 비디오 수정
JP3918332B2 (ja) 多重化装置、多重化方法及び記録媒体
US8442376B2 (en) Image data recording/playback device, system, and method
KR100927180B1 (ko) 동화상 부호화 장치 및 동화상 부호화 방법
JP2003259305A (ja) 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、動画像復号化システム
JPH06267196A (ja) データ符号化装置および方法、データ復号化装置および方法並びに記録媒体
JP3191856B2 (ja) 情報蓄積出力装置
JP3383810B2 (ja) ディジタル記録再生装置およびディジタル再生装置
JP3582530B2 (ja) 記録装置および方法、再生装置および方法
JP3589241B2 (ja) データ符号化装置および方法、データ復号化装置および方法
JP4378232B2 (ja) データ伝送装置及びデータ伝送方法
WO2006088090A1 (ja) エンコード装置、エンコード方法およびエンコードを行うためのコンピュータプログラム
JP2001333427A (ja) 動画像符号化装置および動画像復号化システム
EP1148723B1 (en) Special reproduction data generating device, medium, and information aggregate
JP3582529B2 (ja) データ符号化装置および方法、データ復号化装置および方法
JP3485111B2 (ja) 再生方法および再生装置
WO2002076094A1 (en) System and method for storing digital mpeg data in a storage devive and reproducing system