JP3383797B2 - 移動送信機の位置を判定する方法およびシステム - Google Patents

移動送信機の位置を判定する方法およびシステム

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04W64/00Locating users or terminals or network equipment for network management purposes, e.g. mobility management
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S5/00Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations
    • G01S5/02Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations using radio waves
    • G01S5/06Position of source determined by co-ordinating a plurality of position lines defined by path-difference measurements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の背景) 本発明は、一般的に、位置検出方法およびシステムに関
し、更に特定すれば、2箇所以上の受信サイトにおいて
受信した2つ以上の周波数の送信信号間の位相差に基づ
いて、セルラ電話機のような移動通信機器即ち送信機の
位置を検出する方法およびシステムに関するものであ
る。
【0002】従来の位置検出システム、即ち、ナビゲー
ションシステムは、大きく2つの分類、受動ナビゲーシ
ョン・システムおよび能動ナビゲーション・システムに
分割することができる。受動ナビゲーション・システム
では、移動通信機器は、既知の場所に位置する送信機か
ら受信する信号に基づいてその位置を判定する。能動ナ
ビゲーション・システムでは、移動通信機器が信号を送
信し、既知の場所に位置する1つ以上の受信機がこれを
受信する。次いで、受信信号および受信機の既知の位置
に基づいて、移動通信機器の位置を判定する。
【0003】これまで、一般的には、受動ナビゲーショ
ン・システムの方が能動ナビゲーション・システムより
も好まれていた。このように好まれる理由の1つとし
て、能動システムでは、各移動ユニットはその位置を判
定するために信号を送信しなければならないことがあげ
られる。単一の能動システム内の移動ユニット数は百万
単位にもなり得るので、これらの信号は能動システムに
過度な輻輳を生じ、システムに誤動作を招く虞れがあ
る。この問題は、移動ユニットの位置を連続的に高い精
度で判定する必要がある状況において更に悪化する。例
えば、航空機は、その高速度のために事実上連続的な位
置判定を必要とし、したがって事実上連続的に信号を送
信しなければならない。かかる信号を多数の移動ユニッ
トに連続的に送信させると、恐らく能動ナビゲーション
・システムの過負荷、即ち、輻輳が発生する可能性があ
る。
【0004】従来技術の能動ナビゲーション・システム
の1つに、GEOSTAR社によって提供されていた(e
spouse)ものがある。GEOSTARシステムでは、少
なくとも1つの軌道衛星が移動トランスポンダに信号を
送信し、移動トランスポンダからの回答を受信する。計
算の目的上、GEOSTARシステムは、移動トランス
ポンダが地球の表面上にあると仮定する。信号が衛星か
ら移動トランスポンダまで伝達し更に衛星に戻ってくる
までに要する時間(ループ伝搬遅延)を測定することに
よって、移動トランスポンダは、計算された適切な半径
の球上のどこかに位置することを判定することができ
る。計算した球と地球の表面との交差は円となるので、
GEOSTARシステムは、これによって、移動送信機
がこの円上のどこかにあることを突き止める訳である。
2つの衛星を用いると、移動トランスポンダが第2の円
上に位置することも推論可能となる。これら2つの円の
交差は2点であるので、GEOSTARシステムは、し
たがって、移動トランスポンダが2点の一方にあること
を突き止めることができる。
【0005】GEOSTARシステムには、生憎、いく
つかの重大な欠点がある。第1に、GEOSTARシス
テムには、他の従来技術の能動ナビゲーション・システ
ムに生ずるのと同様の輻輳という問題がある。第2に、
GEOSTARシステムは、ループ遅延の測定に基づく
が、この信頼性または精度には疑問があることが多い。
例えば、ループ遅延測定の精度は、トランスポンダのハ
ードウエアにおけるタイミング誤差による悪影響を受け
る。この誤差は、温度、不正確な製造許容度等のよう
な、多数の既知の要因によって生じ得るものである。加
えて、GEOSTARシステムは、通常、高精度のルー
プ遅延測定を確保するために、広帯域信号送信を用いて
いる。しかしながら、かかる広帯域信号送信は、利用可
能な帯域幅の大部分を占有するため、前述の輻輳問題に
対する重大な要因となる。
【0006】容量は、セルラ通信システムおよび衛星利
用移動通信システムの中核における重要問題である。サ
ービス・エリアを多数の小さなセルに分割し、有限数の
利用可能な無線周波数を、適当に分離された異なるセル
において繰り返し再利用することにより、全てのユーザ
に十分な容量を確保する。1997年4月8日にDen
t(デント)に発行された米国特許第5,619,50
3号は、マルチ・セルまたはマルチ・ビーム通信システ
ムに対する改良について記載しており、高密度化した周
波数の再利用による高容量化を図り、最終的にあらゆる
セルまたはビームにおいて異なる目的のためにあらゆる
周波数チャネルを使用することを可能とする。米国特許
第5,619,503号の開示内容は、この言及により
本願にも含まれるものとし、能動ナビゲーション・シス
テムの連続動作を可能にするために必要な容量増大をも
たらすものである。初期の概略的な位置推定値を得る方
法も記載されており、本発明においても使用可能であ
る。
【0007】したがって、当技術分野には、位置判定精
度の向上を図った移動送信機の能動位置判定を行なうシ
ステムおよび方法が求められている。
【0008】(発明の概要) この要望は、送信機からの第1周波数の第1信号および
第2周波数の第2信号を第1および第2受信局において
受信するようにした、本発明による方法およびシステム
によって満たされる。第1および第2受信局において受
信した信号の位相シフトに基づいて、距離差を計算し、
受信局を焦点として有する第1双曲線上において送信機
を突き止める。
【0009】本発明の一態様によれば、セルラ電話機の
ような移動送信機の、第1および第2受信サイトに対す
る位置を判定する方法を提供する。第1および第2受信
サイトのいずれかまたは双方は、地上設置基地局または
衛星中継局とすることができる。移動送信機によって第
1周波数の第1信号を送信し、第1および第2受信サイ
トにおいて、それぞれ第1および第2受信信号として受
信する。移動送信機によって第2周波数の第2信号を送
信し、第1および第2受信サイトにおいて、それぞれ第
3および第4受信信号として受信する。第1および第2
受信信号に基づいて、第1位相差測定を行なう。第3お
よび第4受信信号に基づいて、第2位相差測定を行な
う。第1および第2位相差測定値、ならびに第1および
第2周波数と第1および第2の既知の位置に基づいて、
移動送信機の位置を判定する。即ち、第1および第2周
波数に基づいて、第1および第2位相差測定値のスケー
リングを行い、距離差を判定する。例えば、第1および
第2周波数間の周波数差を判定し、この周波数差によっ
て第1および第2位相差測定値間の差をスケーリング
し、距離差を求める。
【0010】第1位相差測定は、第1受信信号の第1位
相シフトを判定し、第2受信信号の第2位相シフトを判
定し、第1および第2位相シフトに基づいて、第1位相
差測定を行なうことによって実行することが好ましい。
同様に、第2位相差測定は、第3受信信号の第3位相シ
フトを判定し、第4受信信号の第4位相シフトを測定
し、第3および第4位相シフトに基づいて、第2位相差
測定を行なうことによって実行することが好ましい。
【0011】計算した距離差によって、第1および第2
受信局を焦点に有する第1双曲線上に送信機を位置付け
る。送信機の位置を更に規定するために、本方法は、更
に、第3受信サイトならびに第1および第2受信サイト
の一方について、第3および第4位相差測定値を計算す
るステップと、第3受信サイトならびに第1および第2
受信サイトの一方に関連する第2双曲線上において、受
信機を突き止めるステップと、第1および第2双曲線の
交点に基づいて、移動送信機の位置を判定するステップ
とを含むことができる。
【0012】第1周波数はランダム・アクセス・チャネ
ルとすることができ、第2周波数はトラフィック・チャ
ネルとすることができる。好ましくは、第1および第2
周波数の少なくとも一方は、周波数ホッピング通信のた
めに、移動送信機に割り当てられた1組の周波数に含ま
れる。第1および第2周波数の少なくとも一方における
信号は、時分割多元接続フォーマットに応じてフォーマ
ットされた信号バーストで構成することができる。
【0013】本発明の一態様は、必要な測定を行なうプ
ロセスである。例えば、第1位相差測定を行なうステッ
プおよび第2位相差測定を行なうステップは、第1、第
2、第3および第4受信信号を、当該第1、第2、第3
および第4受信信号の瞬時位相を表わす数値のディジタ
ル・ストリームに変換するステップと、数値ストリーム
ならびに第1および第2周波数に基づいて、送信機の位
置を判定するステップとを含むものとすることができ
る。
【0014】加えて、変換するステップは、第1および
第3受信信号を第1中間周波数にダウンコンバートする
ステップと、第2および第4受信信号を第2中間周波数
にダウンコンバートするステップと、ダウンコンバート
した第1、第2、第3および第4受信信号をサンプリン
グし、かつアナログ/ディジタル変換するステップとを
含むものとすることができる。第1および第2中間周波
数は、共通基準周波数に同期させることができる局部発
振器によって発生することができる。共通基準周波数
は、衛星ナビゲーション信号から得ることも可能であ
る。
【0015】中間周波数がほぼゼロの場合、サンプリン
グおよびアナログ/ディジタル変換を行なうステップ
は、ダウンコンバートした第1、第2、第3および第4
受信信号を直交変換し、複素値を含む数値ストリームを
生成するステップを含むことができる。あるいは、サン
プリングおよびアナログ/ディジタル変換を行なうステ
ップは、ダウンコンバートした第1、第2、第3および
第4受信信号を対数極変換(logpolar converting)し、
瞬時信号位相および振幅を表わす数値対を含む、数値ス
トリームを生成するステップを含むことができる。
【0016】位置を判定するステップは、第1、第2、
第3および第4受信信号に対して、第1、第2、第3お
よび第4位相差測定値を判定するステップを含むことが
できる。次に、数値ストリームを相関付け、第1および
第2受信信号ならびに第3および第4受信信号が到達す
る間における遅延をサンプルの整数値で判定し、かつ第
1および第2相関位相をそれぞれ判定することができ
る。相関付けを行なうステップは、第1周波数および第
2周波数において相関位相を判定し、相関位相を用い
て、第1および第2位相差測定値を判定することを含む
ものとすることができる。
【0017】本発明は、更に、位相測定値の時間変換も
可能とする。例えば、第1位相差測定を行なうステップ
は、異なる時点において第1位相差測定値の多数の測定
を行ない、多数の測定値を内挿補間または外挿補間し、
第2位相差測定を行なった時点における、第1位相差測
定値の値を決定するステップを含む。
【0018】本発明にしたがって第1および第2周波数
間の差を変化させることにより、精度を調節することが
できる。即ち、第1および第2周波数間の周波数差を判
定する。次に、周波数差を所定の周波数値と比較する。
判定した周波数差が所定の周波数値よりも小さい場合、
周波数差が大きくなるように、第1および第2周波数の
少なくとも一方に対して新たな値を選択する。次いで、
更に第1および第2周波数の少なくとも一方に対して新
たな値を用いて、第1および第2位相差測定を繰り返
す。
【0019】本発明の別の態様によれば、移動送信機の
位置を判定するシステムを提供する。移動送信機は、第
1および第2周波数において第1および第2信号をそれ
ぞれ送信可能である。本システムは、第1信号を受信す
る第1および第2受信局と、第1および第2局において
受信した第1信号に基づいて第1位相差を計算するネッ
トワーク制御プロセッサとを備える。また、第1および
第2受信局は、第2信号も受信し、ネットワーク制御プ
ロセッサは、2箇所の局において受信した第2信号に基
づいて第2位相差を計算する。次に、ネットワーク制御
プロセッサは、第1および第2位相差測定ならびに第1
および第2周波数に基づいて、移動送信機の距離差測定
値を判定する。第1受信局は、第1受信局において受信
した第1および第2信号に対して、それぞれ、第1およ
び第3位相値を判定する第1位相測定回路を備える。同
様に、第2受信局は、第2受信局において受信した第1
および第2信号に対して、それぞれ、第2および第4位
相値を判定する第2位相測定回路を備える。
【0020】本発明のこれらおよびその他の特徴ならび
に利点は、以下の詳細な説明、添付図面および添付した
特許請求の範囲から明白となろう。
【0021】(発明の詳細な説明) 本発明にしたがって移動送信機102の位置を判定する
システム100を図1に示す。移動送信機102は、セ
ルラ電話機、衛星通信機、または信号を送信する他のい
ずれかの移動通信機器とすることができる。既知の位置
に配置されている第1、第2および第3受信局またはサ
イト104、106および108が、移動送信機102
によって送信された信号を受信する。受信サイト10
4、106および108は、移動電話ネットワークに属
する地上設置セルラ基地局(land-based cellular base
station)、少なくとも1つの陸上局と通信する軌道衛星
リレー局、またはその組み合わせであることが考えられ
る。ネットワーク制御プロセッサ110が、受信局10
4、106および108を制御し、受信局104、10
6および108からの情報を受信し、この情報に基づい
て、移動送信機102の位置を計算する。また、ネット
ワーク制御プロセッサ110は、位相または周波数基準
信号SRを受信局104、106および108に供給す
る。尚、受信局104、106および108ならびにネ
ットワーク制御プロセッサ110は、広く分離されてい
る場合もあり、したがって、信号は無線リンクのような
通信リンクを通じて通信機器間で送信されることは理解
されよう。
【0022】別個のユニットとして図示するが、ネット
ワーク制御プロセッサ110は、計算を実行する種々の
回路およびプロセッサで構成されている。これらの回路
およびプロセッサは、代わりに、受信局104、106
および108の1つに内蔵したり、あるいは複数のサイ
ト間で分割してもよいことは、当業者であれば容易に理
解しよう。従来の構成要素および回路の構造、制御およ
び構成は、殆どの部分について、容易に理解できるブロ
ック図および概略図として図面に示されている。本明細
書内の記載を適正に解釈した当業者には簡単明瞭な構造
上の詳細によって本開示を不明瞭にしないために、本発
明に関連のある具体的な詳細のみを示すことにする。
【0023】本発明は、2箇所以上の受信局を用いて実
現することができる利点がある。即ち、移動送信機12
0は、第1周波数w1の第1信号S1を送信し、これを第
1および第2受信局104および106が、それぞれ第
1および第2受信信号として受信する。第1周波数w1
は、ランダム・アクセス・チャネル(RACH)とする
ことができ、送信機102が最初に局104、106お
よび108ならびにプロセッサ110との接触を開始す
る際に用いられる。公知のように、第1信号S1は、第
1受信局への送信中に第1位相シフトφA1を受け、更に
第2受信局106への送信中に第2位相シフトφB1を受
ける。位相シフトφA1およびφB1の大きさは、第1信号
1の各局104および106への伝達距離によって異
なる。その結果、第1および第2位相シフトφA1および
φB1は、移動送信機102が第1および第2受信局10
4および106から等距離にない限り、等しくはならな
い。
【0024】第1および第2受信局104および106
は、ネットワーク制御プロセッサ110のGPS衛星シ
ステムのような、共通ソースから周波数および位相基準
信号を受信する。局104および106は、共通位相基
準信号を用いて、第1信号S1の受信位相φA1およびφ
B1を測定し、位相測定値をネットワーク制御プロセッサ
に渡す。
【0025】ネットワーク制御プロセッサ110は、以
下の式にしたがって、第1位相差測定値Δφ1を判定す
る。
【0026】
【数1】 Δφ1=φA1−φB1 (1)
【0027】移動送信機102は、次に、第2周波数w
2の第2信号S2を送信し、これも同様に、第1および第
2局104および106がそれぞれ第3および第4受信
信号として受信する。第2周波数w2は、トラフィック
・チャネルとすることができ、例えば、RACHチャネ
ル上での最初の接触の後に通信トラフィックを渡すため
に送信機102に割り当てられる。移動送信機102
は、ネットワーク制御プロセッサ110またはその他の
制御機構からのコマンド上で、所定の周波数変更スケジ
ュール(周波数ホッピング・スケジュール)にて、第1
および第2周波数w1およびw2間で変更を行なったり、
あるいはこれらの周波数で送信することができる。第2
信号S2は、第1受信局104への送信中に第3位相シ
フトφA2を受け、更に第2受信局106への送信中に第
4位相シフトφB2を受ける。位相シフトφA2およびφB2
の大きさは、第2信号S2のそれぞれの局104および
106までの伝達距離によって異なる。同様に、第1お
よび第2局104および106は、共通基準信号を用い
て位相φA2およびφB2を判定し、測定値をネットワーク
制御プロセッサ110に渡す。次いで、ネットワーク制
御プロセッサ110は、以下の式を用いて、第2位相差
測定値Δφ2を判定する。
【0028】
【数2】 Δφ2=φA2−φB2 (2)
【0029】次に、以下の式を用いて、時間差dTを判
定する。
【数3】
【0030】時間差dTは、第1および第2信号S1
よびS2の第1および第2受信局104および106そ
れぞれへの伝搬遅延における差の尺度となる。この伝搬
遅延の差は、局104および106の各々と移動送信機
102との間の距離の差に応じて異なるので、時間差d
Tは、局104および106の各々と移動送信機102
との間の距離差の尺度でもある。距離差dRは、好まし
くは、以下の式を用いてネットワーク制御プロセッサ1
10によって計算する。
【0031】
【数4】 dR=c*dT (4)
【0032】ここで、cは光速(3×108m/s)で
ある。距離差dRに対して計算された値(距離差測定
値)は、第1および第2受信局104および106を焦
点として有する、1群の双曲線内に含まれる第1双曲線
上に、送信局102の位置を定める。
【0033】第1および第2局104および106とは
コリニアではないことが好ましい第3受信局108を用
いて、ネットワーク制御プロセッサ110は、第2双曲
線上において送信機102の位置を突き止める、他の測
定値を受信することができる。第1および第2双曲線の
交点が、送信機102の位置を定義する。あるいは、ル
ープ遅延測定値が使用可能であれば、これを用いて、第
1局104、第2局106、または双方からの送信機1
02の距離を判定することにより、送信機102を突き
止める第1双曲線上の区画を特定することも可能であ
る。
【0034】本発明は、ループ遅延測定値が得られない
場合、または前述のように行なった距離差測定程精度が
高くない場合に最も有用であると考えられる。このよう
な状況では、ループ遅延測定値を用いても曖昧さを解決
できるだけであり、位置の不確実性は第1双曲線に沿っ
た次元内にあることに変わりはない。しかしながら、第
1双曲線に垂直な次元は、一層精度の高い距離差測定に
よって判定されるので、こちらの位置精度は遥かに高
い。
【0035】距離差測定値dRの計算における精度低下
には、種々の誤差源が原因として考えられる。送信機1
02は第2および第2周波数w1およびw2を同時に送信
するのではないので、送信機102または受信局10
4、106または108のいずれかが移動している場
合、誤差源の1つが発生し得る。かかる場面では、送信
機102がある場所において第1周波数w1で送信し、
第2周波数w2で送信する前に別の場所に移動してしま
っているという可能性がある。したがって、第2周波数
2の信号は、部分的に第2位置から伝達される距離に
基づく位相シフト特性を有することになる。この問題に
対する解決策の1つ、そして恐らくは最適な解決策は、
カルマン・フィルタ・アルゴリズムを用いて全てのパラ
メータにおける変化を追跡することである。これについ
ては、以下で更に詳しく論ずることにする。
【0036】共通基準信号の周波数誤差、ならびに送信
機102または受信局104、106および108の移
動によるあらゆる誤差のために、位相差測定値Δφ1
よびΔφ2の連続的な変化が発生する可能性がある。時
点t0,t1,t2,t3・・・において取り込んだ位相差
測定値の仮説的プログレッション(progressi
on)を図2に示す。説明を簡単にするために、位相差
測定値にφ1xおよびφ2xと表記する。ここで下付き文字
「1」および「2」は、それぞれ第1周波数w1および
第2周波数w2を示し、下付き文字「x」は測定が行わ
れた時点を示す可変整数を示す。例えば、位相差測定値
φ16は、時点t6において取り込まれ、第1周波数w1
有する信号の測定値である。
【0037】図2に示す例では、送信機102は、偶数
時点t0,t2,t4・・・での第1周波数w1の第1信号
1の送信、および奇数時点t1,t3,t5・・・での第
2周波数w2の第2信号S2の送信を交互に行なう。即
ち、「ホッピング」する。更に、図2のグラフは、モジ
ュロ−2πフォーマットで描かれており、位相差測定値
は、2π即ち360゜毎に再びゼロから始まる。グラフ
に見られるように、第1周波数w1に対する位相差測定
値φ1even-Xおよび第2周波数w2に対する位相差測定値
φ2odd-Xは、徐々に上昇する傾斜のライン上を移動す
る。線上での測定は全て第1または第2周波数w1また
はw2のいずれかにおいて行われているので、これらの
線の傾斜は、異なる周波数において測定を行なうためで
はない。つまり、傾斜は、前述の周波数誤差源によるも
のに相違ない。
【0038】第2周波数w2に対する位相差測定値φ
2odd-Xを表わす傾斜線は、第1周波数w1に対する位相
差測定値φ1even-Xを表わす傾斜線とは多少異なる傾斜
を有する。この僅かな傾斜の差は、固定周波数誤差によ
って生ずる位相変化率は一定であるが、周波数誤差の一
定割合による位相の変化率は周波数に比例するという事
実によるものである。2本の線間の傾斜の差は、実際上
殆ど無視し得る可能性が高いので、双方の線の傾斜を用
いて、平均傾斜を判定することができる。したがって、
以下に明記するように平均を取ることにより、平均傾斜
を判定することができる。
【0039】
【数5】
【数6】
【数7】
【数8】
【数9】 および
【数10】
【0040】ここで、位相差は、計算したモジュロ−2
πである(即ち、差が負になった場合2πを加算す
る)。平均傾斜、即ち、求める傾斜dWは、ここでは以
下の式によって決定することができる。
【0041】
【数11】
【0042】周波数誤差の次元を有する確定傾斜dWを
用いて、補間により実質的に同じ時点で第1周波数w1
および第2周波数w2における位相差の値を計算するこ
とができる。
【0043】したがって、時点1に対応する第2周波数
2における位相測定値φ21は、次のように決定するこ
とができる。
【0044】
【数12】 φ21=φ10−dW*(t1−t0) または
【数13】 φ21=φ12−dW*(t2−t1
【0045】また、2つの値の平均値は、次の通りであ
る。
【数14】
【0046】後者を簡略化すると、次のようになる。
【数15】
【0047】時点t0,t1,t2,・・・が時間的に正
確に等間隔であれば、ノイズの影響は無視される。
【0048】最小二乗曲線の嵌め込みのような、いずれ
かの従来技術の補間方法を代わりに用いて、位相測定値
φ21に最良の推定値を得ることも可能である。したがっ
て、第2周波数w2における位相測定の値を、ここで、
同じ時点t1に第1周波数w1において行なった位相測定
値から減算すれば、傾斜誤差を補正する差の値を得るこ
とができる。第1周波数w1における位相測定値の線、
または第2周波数における位相測定値の線のいずれかを
適宜補間し、他の時点t2,t3,・・・において、これ
を繰り返せば、周波数変化のみに依存する一連の位相差
を得ることができる。送信機102ならびに受信局10
4、106および108が静止状態にあることがわかっ
ている場合、これらの位相測定値は全て、同じ距離差d
Rに対応するはずであり、時点t1,t2,t3,・・・
において計算した距離差を平均すれば、高精度化を図る
ことができる。
【0049】あるいは、時点t1,t2,t3,・・・に
おいて計算した連続する距離差dRは、系統的なドリフ
トを示し、以前にモデル化しなかった、送信機102あ
るいは受信局104、106または108の移動の可能
性を解明することができる。カルマン・フィルタの原理
は、かかる移動全てをモデル化し、所与の時点における
距離差がどれ位になるのか予測することである。例え
ば、送信機102の動きは、一定速度を仮定することに
よってモデル化することができる。この一定速度は推定
しなければならない。あるいは、地球軌道内にある2機
の受信局の動きは、高度、傾き、偏心度等のような軌道
パラメータ集合を用いることによってモデル化すること
ができる。モデルが、所与の時点における測定値から計
算した値とは異なる距離差を予測した場合、カルマン手
順はモデル・パラメータを更新し、最小二乗の意味で、
予測および測定間の誤差を平均して最小化する。本発明
のシステムを用いて多数の移動送信機の位置を判定する
場合、受信局の動きをモデル化するパラメータは共通で
あるので、多くの移動送信機からの受信信号に基づい
て、受信局の動き(例えば、衛星軌道)を非常に精度高
く判定することができる。一方、これは、個々の送信機
毎の高精度な位置判定に役立つ。
【0050】図3は、2つ以上の周波数間の周波数ホッ
ピングを用いず、他のプログラムによって周波数を変更
する、別の測定シーケンスを示す。図3において、送信
機は、第1周波数w1で送信を開始し、第1および第2
受信局104および106のような2箇所の受信局にお
ける信号位相差を、時点t0,t1およびt2において、
それぞれ、位相差測定値φ10、φ11およびφ12として判
定する。例えば、第1周波数w1は、先に説明したよう
に、RACHチャネル周波数とすることができる。次
に、送信機は第2周波数w2に変更する。第2周波数w2
は、RACHチャネル周波数から多少周波数が異なる、
例えば、50KHz異なる第1トラフィック・チャネル
周波数とすることができる。次に、時点t3,t4および
5において、第2周波数w2で位相差測定を行い、位相
差測定値φ23、φ24およびφ25を得る。オプションとし
て、送信機は、次に、時点t6,t7およびt8において
別のトラフィック・チャネル周波数、即ち、周波数w3
に切り替え、位相差測定値φ36、φ37およびφ38を得る
こともできる。
【0051】図3から、t2またはt3のような同一時点
での第1周波数w1および第2周波数w2における位相差
測定は、第2周波数w2測定値に対する傾斜線の逆外挿
補間、または第1周波数w1に対する傾斜線の順外挿補
間、あるいは双方によって得ることができることは明ら
かである。このようにして、第1距離差dR1の第1推
定値が得られる。同様に、第3周波数w3における傾斜
線を逆外挿補間し、更に第2周波数w2における傾斜線
を順外挿補間することによって、第2距離差を得ること
ができる。これは、第1距離差dR1と同じ次数(order)
のはずである。w3−w2がw2−w1よりもかなり大きい
場合、2πの曖昧さがある。この2πの曖昧さを解消す
るには、大きい方即ち高い方の差分周波数における波長
の倍数、即ち、2π*c/(w3−w2)の倍数を、距離
差が第1距離差dR1の第1推定値に近づくまで、加算
または減算すればよい。しかしながら、第2距離差dR
2の第2推定値は、第1距離差dR1の第1推定値よりも
精度が高い。最小二乗の意味で最良の直線嵌め込み、ま
たはカルマン・フィルタリングのように、図3にしたが
って収集したデータを処理する他の方法を実施すること
は、当然当業者の能力範囲内である。
【0052】これまでの説明は、送信機102が信号を
送信し、2箇所の離れた受信局においてこれを受信し、
受信局は何らかの方法で受信信号を共通地点に搬送し、
位相比較を行なうことができると仮定した。位相比較を
行なうということは、一方の局からの信号が、他方の局
からの信号と同時に得られることを意味する。
【0053】しかしながら、通信の目的で送信機が送信
する好適な波形は、反復TDMAフレーム周期のタイム
スロットを占める短い信号バーストである。衛星システ
ムでは、経路間の遅延差がタイムスロットの持続時間を
超過する可能性が非常に高いので、信号は、重複する期
間に第1受信局104および第2受信局106において
受信されない。この場合、位相比較器の双方の入力に同
時に存在する、局104および106からの信号に基づ
くことなく、位相差を判定する異なる方法が必要とな
る。
【0054】この状況を図4に示す。送信機102から
送信された信号バーストが第1局104において受信さ
れる期間と、同じ信号バーストが第2局106において
受信される期間との間には重複がないことがわかる。こ
れが生ずるのは、図4ではRANGE(1)−RANG
E(2)に等しい距離差dRが、光速cにバースト持続
時間を乗算した値を超過する場合である。勿論、信号
が、受信局104および106に同時に存在する連続波
信号(CW)である場合、到達の位相差を測定するには
問題はない。したがって、本発明は、送信機102にC
W信号を十分な持続時間にわたって送信するように命令
し、CW信号が少なくとも2箇所の受信局に重複する期
間に到達することを補償するという、オプションの実施
態様も備えている。次いで、2つの受信信号を位相比較
器の2つの入力に印加すれば、位相比較器は、双方の信
号が存在する重複期間中に、到達の位相差を判定する。
【0055】双方の信号が存在する重複期間がない場
合、信号を位相比較器の入力に印加しても成果がないの
ことは明らかである。したがって、重複期間に2箇所の
局に到達しない2つの信号間の到達の位相差を測定する
ために、新たな解決策が必要となることは明白である。
【0056】図5は、かかる解決策の原理を示す。送信
機102は信号バーストを送信し、第1および第2受信
局104および106はそれぞれの第1および第2アン
テナ112および114においてこれを受信する。それ
ぞれの受信信号は、第1および第2受信機RX−A11
6およびRX−B118においてダウンコンバートさ
れ、アナログ/ディジタル(A/D)変換およびサンプ
リングに適した周波数となる。例えば、A/D変換およ
びサンプリングに適した周波数スペクトルは、複素ベー
スバンドである。複素ベースバンドでは、信号はコサイ
ンおよびサイン発振信号と混合され、同相および直交
(I,Q)信号を生成する。これらの各々は、ゼロ(D
C)から受信帯域幅の半分までのスペクトル・ドメイン
に達する。次に、IおよびQ信号は、第1および第2A
/D変換器120および122によってサンプリングさ
れ、ディジタル化される。この場合、各変換器は、2つ
の変換チャネル、1つをI信号成分、1つをQ信号成分
に備えていることは理解されよう。得られた第1および
第2信号サンプル・ストリームA1,A2,A3・・・お
よびB1,B2,B3・・・は、実(I)部および虚
(Q)部双方を有する複素サンプルとなる。信号をディ
ジタル化しつつその複素ベクトル表現を保蔵する別の技
法は、Dentに発行された米国特許第5,048,0
59号に記載されているLOGPOLAR技法である。
その内容は、この言及により本願にも含まれるものとす
る。
【0057】相対的な到達位相情報(relative phase-of
-arrival information)を保存するためには、発振器同
期手段124を用いて、第1および第2受信機RX−A
116およびRX−B118において用いられる全ての
局部発振器を同期させ、ダウンコンバジョン・プロセス
の信号位相に対する影響が少なくともわかるようにする
必要がある。同様に、変換器同期手段126を用いて、
第1および第2A/D変換器120および122のサン
プリングを同期させ、それらのサンプリング時点が同一
となるか、あるいは少なくとも関係がわかるようにする
必要がある。発振器および変換器同期手段124および
126は、例えば、第1および第2受信局104および
106に配置され1/1013の安定性を有する原子クロ
ックで構成することができ、あるいは高精度の時間およ
び周波数基準を供給するGPS衛星ナビゲーション受信
機で構成することができる。また、GPS受信機を用い
て原子クロックの遅いドリフトを補正することも可能で
ある。いずれの場合にしろ、送信機102の位置を計算
するには信号受信位置を精度高く知る必要があるので、
GPS受信機は第1および第2受信アンテナ112およ
び114の位置を精度高く判定するためには望ましいも
のである。したがって、発振器および変換器同期手段1
24および126が全ての局部発振器およびサンプリン
グ・クロックを同相および同期状態に維持すると仮定す
ると、アンテナ112および114における送信信号到
達の相対的時間および位相に関する情報は、複素第1お
よび第2信号サンプル・ストリームA1,A2,A3・・
・およびB1,B2,B3・・・内に含まれることにな
る。
【0058】送信機102からの信号バーストは、第1
受信機RX−A116から発生されるサンプル番号An
・・・A(n+L)に影響を与えるが、遅延差のために、第
2受信機RX−B118から発生される異なるサンプル
番号Bm・・・B(m+L)に影響を与える。第1信号サンプ
ル・ストリームAxと第2信号サンプル・ストリームBx
との間における従来の相互相関は、次のように定義され
る。
【0059】
【数16】
【0060】ここで、*は複素共役を意味し、C(k)
は相関値である。上記計算は、多くの連続する「k」の
値について繰り返し、相関値C(1)、C(2)・・・
等の集合を得る。「k」の値は、可能な最小遅延値から
可能な最大遅延値まで、m−n個のサンプル到達の公称
時間差全体に及ぶ。
【0061】相関値C(k)は、サンプルA(j+1)
にて始まる第1サンプル・ストリームAの、「k」サン
プルだけ遅延した、即ち、B(j+k+1)にて始まる
第2サンプル・ストリームBに対する類似度を表わす。
類似度は、L個の連続信号サンプルの間隔にわたって判
定される。相関値C(k)は、相関の大きさおよび相関
位相を有する複素数である。「k」の関数としてプロッ
トした、相関の大きさは自己相関関数と呼ばれる特性曲
線を示す。これは、信号に重畳される変調パターンによ
って決定される。
【0062】信号が十分な長さのランダム・ディジタル
変調パターンである場合、または望ましい自己相関関数
を生成する所定のシーケンスの1つとなるように故意に
選択した場合、自己相関関数は図6に示すようになる。
図6aは、帯域幅を制限されていないディジタル信号の
自己相関関数を古典的な形態で示す。振幅は、相関器の
入力にある信号が完全に整合する1においてピークとな
り、ピークから1ディジタル・シンボル期間正および負
方向に離れたところで0に低下する。ディジタル・シン
ボル期間は、変調が2進位相偏移変調(BPSK)の場
合1ビット期間に等しく、変調が直交位相偏移変調(Q
PSK)である場合2ビット期間に等しい。実際には、
変調信号帯域幅および受信帯域幅は、隣接チャネルの干
渉を防止するために制限される。より一般的には、ウィ
ーナー・ヒンチンの定理は、自己相関関数は信号スペク
トルの逆フーリエ変換であり、送信機および受信機のフ
ィルタリングによって影響を受けると述べている。図6
bに示すように、典型的な実際の自己相関関数は、図6
aに示す関数よりも丸みを帯び、ピークから離れるに連
れて振幅が減少しながら発振する。
【0063】自己相関関数の振幅をプロットすると、関
数の負の揺れ(swing)が、正半面(positive half plane)
(図6bにおいて破線で示す)内に反映される。最初の
ヌル同士間のメイン・ローブの幅は、信号のメイン・ス
ペクトル・ローブの逆にほぼ等しい。例えば、信号スペ
クトル・ローブの幅が約40KHzである場合、自己相
関ピークの幅は約25マイクロ秒となる。したがって、
到達時間差の概略的な第1遅延推定値は、第1複素信号
ストリームAを第2複素信号ストリームBと相関付け、
サンプル遅延「k」のどの値に対して相関の大きさが最
大になるかを判定することによって、得ることができ
る。この判定の精度は、25マイクロ秒のいずれかの端
数、例えば、25マイクロ秒の1/10、即ち、±2.
5マイクロSである。
【0064】概略的な遅延推定値は、位相を無視した相
関値C(k)の大きさから得られた。しかしながら、相
関値C(k)の位相により、遅延を遥かに精度高く判定
することが可能となる。より数学的な式によって位相の
値を例示する。
【0065】送信信号をS(t)で示し、以下の式で与
えられるとする。
【数17】 S(t)=Z(t)EXP(jwt)
【0066】ここで、Z(t)は、信号のキャリア周波
数の位相および振幅変調双方を記述する複素関数であり
(純粋な位相変調でない場合、または純粋な振幅変調の
場合)、EXP(jwt)は未変調キャリア周波数を表
わす。送信信号S(t)は、第1受信局104において
第1遅延T1で受信され、第2受信局106において第
2遅延T2で受信される。したがって、第1受信局10
5で受信される信号A(t)および第2受信局106で
受信される信号B(t)は、以下のように与えられる。
【0067】
【数18】 A(t)=Z(t−T1)EXP(jw(t−T1))および B(t)=Z(t−T2)EXP(jw(t−T2))
【0068】信号A(t)およびB(t)は、時点
1,t2,t3・・・ti=i・dTにおいてサンプリン
グされる。ここで、dTは双方の局104および106
において同期を想定したサンプル間の間隔である。した
がって、以下に示す第1および第2信号サンプル・スト
リームA(i)およびB(i)が発生する。
【0069】
【数19】 A(i)=A(i・dT)=Z(i・dT−T1)EXP(jw (i・dT−T1))および B(i)=B(i・dT)=Z(i・dT−T1)EXP(jw (i・dT−T2))
【0070】すると、相関値C(k)は次に示すように
表わすことができる。
【数20】
【0071】複素指数項は、総和のインデックス「i」
とは無関係であるので、総和の外側に移動することがで
き、次の式が得られる。
【0072】
【数21】
【0073】ここで、Cm(k)は、キャリア周波数
「w」から除外した信号変調Z(t)の自己相関関数で
あり、その自己相関関数は図6bで例示したものであ
る。
【0074】複素指数項は常に単位量(unit magnitude)
であるので、相関値C(k)の大きさに影響を与えな
い。相関値C(k)は、自己相関関数Cm(k)に等し
いが、その位相角に次に示す量だけ影響を及ぼす。
【0075】
【数22】 φ(k)=w(k・dT−(T1−T2))
【0076】最大の大きさを有する相関値C(k)を求
める際に、k・dTが真の遅延差T1−T2に最も近づ
き、したがってφ(k)を最小化する「k」の値が求め
られた。勿論、φ(k)は、いずれの場合でも被約モジ
ュロ−2π(reduced modulo-2π)であるので、キャリア
周波数wの全サイクルがどれだけ失われるのか正確に言
うことはできない。これは、キャリア周波数wの波長の
未知数の距離差測定値dRにおける曖昧さに対応する。
概略的な推定の誤差が±2.5μSであり、キャリア周
波数が2GHzである場合、曖昧さは±500波長とな
る。したがって、可能な値が1,000個ある場合どれ
が真の遅延値であるのかを言うことは不可能である。こ
の曖昧さは、本発明によれば、送信機が異なる周波数を
用いているときの相関を繰り返すことによって解消す
る。説明の目的上、キャリア周波数wが第1周波数w1
に等しく、差周波数を第2周波数w2とした概略的な例
示(about example)を行なった。そして、次の式を得
た。
【0077】
【数23】 φ(1,k)=w1・(k・dT−(T1−T2)) φ(2,k)=w2・(k・dT−(T1−T2))
【0078】受信局において、同じ「k」の値を有する
相関を比較するように注意する。
【0079】距離差dR=T1−T2が、送信機が第1
周波数w1で送信する時点とそれが第2周波数w2で送信
する時点との間で変化しないと仮定すると、前述の位相
値を減算して位相差dφが求められる。
【0080】
【数24】 dφ=φ(1,k)−φ(2,k)=(w1−w2)・(k・dT− (T1−T2)) k・dT−(T1−T2)の値は、±2.5μS程度の
値をkに選択することによって既約した(reduced)こと
が思い出されよう。ここで、差w1−w2がπ/5μS未
満となるように第1および第2周波数の値w1およびw2
を選択することによって(即ち、周波数差は100KH
zである)、例えば、先に決定した位相差dφの値は±
π/2の間となり、したがって曖昧ではなくなる。ま
た、次のように、距離差T1−T2に一層高精度化した
値を決定する。
【0081】
【数25】
【0082】例えば、w1−w2が2π×50KHzであ
り、±5゜の精度で位相差dφを測定可能であると仮定
する。すると、距離差T1−T2上の残留誤差εrは、
次のようになる。
【0083】
【数26】 εr=±5/360.50000=±0.27μS
【0084】したがって、精度は、ほぼ1桁、2.5μ
Sから0.27μSの精度に改善されたことになる。
【0085】ここで、周波数差w1−w2の値を大きくし
て、測定を繰り返すことができる。ここでは、0.27
μSという小さな確信度で開始し、モジュロ−2πの曖
昧さを生ずることなく、1MHz程度の周波数差の使用
が可能となる。1MHzの周波数差を用いると、精度は
更に20倍改善され、±0.0135μSとすることが
できる。これは、距離差の誤差が±4メートルであるこ
とを表わす。
【0086】距離差T1−T2の値が、第1周波数w1
での送信期間と第2周波数w2での送信期間との間で一
定でない場合、図2および図3にグラフで示す方法によ
って、即ち、同一周波数上での連続測定間の差を判定
し、次いで内挿補間または外挿補間を行なって、同じ時
点に変換された異なる周波数上での測定間の差を判定す
ることにより、変化率を判定することができる。
【0087】以上のように、到達時間差の測定および複
素相関位相差計算の組み合わせを用いて、いかにして精
度高く距離差を判定し、公知の双曲線ナビゲーション方
程式(hyperbolic navigation equation)を解くことによ
って送信機の位置を判定することができるかについて示
した。
【0088】図7は、本発明が必要とする少なくとも2
箇所の離れた受信局として、第1および第2軌道衛星1
28,130を用いた場合を示す。移動送信機102か
らの信号は、衛星128および130によって受信さ
れ、衛星128および130は、送信機の元の周波数か
らフィーダリンク周波数に信号を変換した後、この信号
を第1および第2地上アンテナ132および134のそ
れぞれに中継する。好ましくは、アンテナ132および
134は、地上のほぼ同じサイトに配置することによ
り、共通のデュアル・チャネル受信システム136への
接続を簡便化する。
【0089】図8は、第1および第2受信チャネルを有
するデュアル・チャネル受信システムの一例を更に詳細
に示す。第1アンテナ132からの信号は、第1ダウン
コンバータ201に供給され、第2アンテナ134から
の信号は第2ダウンコンバータ202に供給される。第
1ダウンコンバータ201は、ロー・ノイズ増幅器20
1a、フィルタ201b、ミキサ201cおよび局部発
振器201dを備えている。第2ダウンコンバータ20
2は、同じく、ロー・ノイズ増幅器202a、フィルタ
202b、ミキサ202cおよび局部発振器202dに
よって構成されている。ダウンコンバータ201および
202は、それぞれのアンテナの焦点に位置することが
好ましい。何故なら、導波路を用いて元のマイクロ波フ
ィーダリンク信号を送信するよりも、可撓性同軸ケーブ
ルを用いて中間周波数出力を次の処理回路に送信する方
が簡単であるからである。
【0090】ダウンコンバータ201および202から
の中間周波数出力は、更に、IFフィルタ増幅器203
および204において、増幅および濾波される。IFフ
ィルタ増幅器203および204の出力は、それぞれの
直交ダウンコンバータに供給される。直交ダウンコンバ
ータ205および207には、第1衛星128から受信
した信号が供給され、直交ダウンコンバータ206およ
び208には、第2衛星130から受信した信号が供給
される。直交ダウンコンバータ205、206、207
および208は、それらの入力信号を、双方の受信チャ
ネルに共通の第3局部発振器210からのサインおよび
コサイン波信号と混合する。直交ダウンコンバータ20
5および206は、I−波形をデマルチプレクサ/デジ
タイザ211および212のそれぞれに出力する。直交
ダウンコンバータ207および208は、Q−波形をデ
マルチプレクサ/デジタイザ211および212のそれ
ぞれに出力する。時間多重化フィーダリンクの動作につ
いては、米国特許第5,596,961号、第5,55
5,271号、第5,619,503号、第5,61
9,210号、第5,574,967号、第5,56
8,088号、および第5,642,358号に更に詳
細に記載されている。その開示内容は、この言及により
本願にも含まれるものとする。
【0091】フィーダリンク信号は、衛星の受信アンテ
ナ・エレメントからの信号の時間多重、およびいずれか
の既知の検査または較正信号を含む。較正信号は、例え
ば、衛星上で1+j0に設定し、そのサンプルが時間多
重化フィーダリンク・ストリーム上で発生したときに、
I−波形が1であり、Q−波形が0であることがわかる
ようにすることができる。したがって、デマルチプレク
サ・ユニット211および212は、直交ダウンコンバ
ータ205、206、207および208から受信した
IおよびQ波形から、較正信号サンプルを抽出する。こ
れらの較正信号サンプルは、自動周波数制御(AF
C)、自動利得制御(AGC)および同期(SYNC)
ユニット213および214に供給され、ここで、生成
された予想値および誤差信号と較正サンプルを比較す
る。誤差信号は3つの目的に用いられる。即ち、(1)
AGCをIFフィルタ増幅器203および204に適用
し、較正サンプルの大きさを予想値に制御するため、
(2)AFCまたは自動位相制御(APC)を第1およ
び第2局部発振器201dおよび202dに適用し、較
正サンプルの位相を予想値に制御するため、および
(3)デマルチプレクサ211および212におけるあ
らゆるサンプリング・タイミング誤差を補正し、それら
の最適なサンプリング範囲の中央において、較正サンプ
ルをサンプリングするためである。このように、2系統
のフィーダリンク・チャネルにおける位相および振幅整
合誤差は全て、衛星からそれぞれの地上処理チャネルを
経由してデマルチプレクサ211および212の出力に
至るまでに除去される。
【0092】デマルチプレクサ211および212の出
力は、各々、衛星受信アンテナの一方132または13
4が受信した全ての信号の複合体を表わす。これは、異
なるチャネル周波数上で動作する多くの移動送信信号か
ら成る場合もある。ディジタル・チャネル分割ユニット
215および216が、最初に、各アンテナ・エレメン
トからの信号を、異なるチャネル周波数w1,w2・・・
nに対応する各エレメントから多数の信号に分割す
る。特定の周波数、例えば、w1に対するアンテナ・エ
レメント信号集合が、次に、第1衛星128では参照番
号217で示し、第2衛星130では参照番号218で
示す、ディジタル・ビームフォーマに供給される。周波
数wnに対するアンテナ・エレメント信号集合は、ディ
ジタル・ビームフォーマ219および220に供給され
る。図示するのは4つのビームフォーマ217、21
8、219および220だけであるが、各周波数w1
2・・・wn毎に、別個のディジタル・ビームフォーマ
対がある。
【0093】ディジタル・ビームフォーマ217、21
8、219および220は、各衛星アンテナ・エレメン
トからの信号を、複素係数を用いて結合し、異なる方向
からの信号を判別する多数の方向性受信ビームを作成す
る。例示のシステムでは、最初にチャネル分割を行い、
次いで方向分割を行なうが、これは単に好ましい配列に
過ぎないことは理解されよう。チャネル分割および方向
分割の動作は、帯域幅ビーム・フォーマ、およびそれに
続くチャネル分割を各ビーム毎に用いることによって、
逆にすることも可能である。好ましい配列の利点は、異
なるチャネル周波数上におけるビーム方向のスタガリン
グを可能とし(単一の周波数上でのタイムスロットでさ
えも)、地上における周波数再利用を進めることによっ
て、スペクトル効率を高めることである。これは、先に
本願にも含まれるものとした引例に更に詳しく記載され
ている。
【0094】このように形成した受信ビームの1つに送
信機102が位置した場合、その信号は、当該送信機の
周波数に割り当てられたビームフォーマのビーム出力の
適切なものによって強化されて現れる。例えば、送信機
102が第1周波数またはチャネルw1上で送信してい
る場合、その信号は、ビームフォーマ217の1つのビ
ーム出力、およびビームフォーマ218の異なるビーム
出力から現れる。これは、第1および第2衛星128お
よび130の空間における分離のために地球を照明する
のが多少異なるので、ビーム数が必ずしも第1および第
2衛星128および130と同一ではないためである。
したがって、図5に示した複素数ストリームA1,A2
3・・・およびB1,B2,B3・・・は、送信機102
が第1周波数w1上で動作しているときにはビームフォ
ーマ217および218それぞれから現れ、また送信機
102が第n周波数wn上で動作しているときにはビー
ムフォーマ219および220から現れる。尚、送信信
号が現れるビーム出力がわかるように、少なくとも地上
におけるビームの直径の端数の精度で、他の何らかの手
段によって送信機102の位置が予めわかるようにして
おくことも勿論考えられる。これは、他のビームのRA
CH検出器においてではなく、例えば、当該ビームに対
するRACH検出器(図示せず)における送信機102
からのランダム・アクセス・バーストを検出することに
よって、判定することができる。
【0095】Dent(デント)およびEwerbring(イーワ
ブリング)の”Diversity-Oriented Channel Allocatio
n In A Mobile Communications System”(移動通信シ
ステムにおけるダイバシティ指向チャネル割当)と題
し、1994年12月12日に出願された米国特許出願
第08/305,904号に記載されているように、サ
ンプル・ストリームA1,A2,A3・・・およびB1,B
2,B3・・・を処理して送信機102の位置を判定する
だけでなく、ストリームA1,A2,A3・・・および
1,B2,B3・・・をダイバシティ復調およびデコー
ダに供給し、送信情報を抽出することも可能である。そ
の開示内容は、この言及により本願にも含まれるものと
する。
【0096】一旦サンプル・ストリームA1,A2,A3
・・・およびB1,B2,B3・・・を発生したなら、こ
れらを格納するとよい。あるいは、相関のような、これ
らのある特性を計算し、オフライン処理のために格納し
てもよい。このようにすると、送信機の位置判定は、リ
アル・タイムで行なう必要はない。格納したサンプル・
ストリームを逆に処理することによって、必要に応じて
後に位置を推論することができる。更に、本発明は、地
上において正確に分かっている位置を与えるある数の固
定送信機を用い、所与の時点における衛星の位置のよう
な、必要なパラメータを判定するのに役立てることも含
むことができる。かかる送信機からの信号は、周期的に
送信することができ、地上におけるチャネル/ビーム処
理による出力から出現した後に、オフラインで処理する
ために格納することができる。
【0097】本発明の要素は、位置を突き止める送信機
から信号を送信し、この信号を2箇所の別個の受信サイ
トにおいて受信し、各サイトにおいて同期した局部発振
周波数または既知の局部発振周波数およびサンプリング
時間基準を用いて、信号をダウンコンバートし、サンプ
リングし、ディジタル化することを含む。次に、それぞ
れの信号サンプルを、ネットワーク・プロセッサのよう
な、共通位置に伝達し、ここで処理して、送信機からそ
れぞれの受信サイトまでの高精度な距離差を求める。
【0098】一実施態様では、2箇所の別個の受信サイ
トは、受信信号を地上局に中継する2つの軌道衛星中継
局を含む。信号を中継する際、衛星は、送信機から受信
した周波数を、フィーダリンクと呼ばれる異なる周波数
に変換し、フィーダリンク上で中継信号を地上局に移送
する。その場合、同期手段124が、それぞれの宇宙船
上にある局部発振器を同期させ、その間のあらゆる位相
誤差を好ましくは0に、または少なくとも予測可能とす
る手段を構成する。かかる手段は、地上局から双方の衛
星にパイロット信号を送信することも含み、衛星の移動
を考慮するために、衛星毎に別個にドプラ・シフトを再
補償することも可能である。言及により本願にも含まれ
るものとした、先に提示した特許は、マルチビームまた
は整相アレイ衛星受信アンテナと共に、各衛星において
受信した全ての信号の受信位相を、フィーダリンク送信
を通じて保存可能な衛星トランスポンダ手段について記
載する。その特性は、本願の場合にも有用である。
【0099】言及により本願にも含まれるものとした引
例および図1から図6の補助によって先に説明した本発
明は、地上基地局または空港または軌道衛星局のいずれ
かを用い、更にCW信号または短いTDMA信号バース
トを含む、任意の変調による信号のいずれかを用いる種
々の送信機によって、種々の実施態様が可能である。前
述の教示の補助により当業者に可能なかかる変形全て
は、以下の特許請求の範囲に記載した本発明の精神およ
び範囲に該当するものとする。 [図面の簡単な説明]
【図1】移動送信機および3箇所の受信局から成る本発
明によるシステムの図である。
【図2】図1に示した送信機が周被数ホッピングを行な
っている間に行われる連続位相差測定を示すグラフであ
る。
【図3】連続的に異なる周波数上で行われる位相差測定
を示すグラフである。
【図4】図1に示した受信局の内2箇所における信号の
非同時到達を示す図である。
【図5】2箇所の受信局において同時に到達しない信号
間の位相差測定を示す図である。
【図6a】ランダムなディジタル変調信号の自己相関関
数の一例を示すグラフである。
【図6b】ランダムなディジタル変調信号の自己相関関
数の一例を示すグラフである。
【図7】受信局の少なくとも1つが衛星である、本発明
によるシステムの構成である。
【図8】本発明の一態様によるデュアル・チャネル受信
システムの一例の概略図である。
フロントページの続き (72)発明者 デント、ポール、ウィルキンソン アメリカ合衆国 ノースカロライナ、ピ ッツボロ、イーグル ポイント ロード 637 (72)発明者 コーラパティ、ハビシュ アメリカ合衆国 ノースカロライナ、ロ ーリー、アベント ファーリイ ロード 2800、アパートメント エイチ − 6 (56)参考文献 特開 平5−203717(JP,A) 特表 平3−502995(JP,A) 特表 平5−500592(JP,A) 国際公開95/26510(WO,A1) 米国特許5596330(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/00 - 5/14 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (33)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動送信機の位置を判定する方法であっ
    て、 前記移動送信機から第1周波数の第1信号を送信するス
    テップと、 第1および第2受信サイトにおいて、前記第1信号をそ
    れぞれ第1および第2受信信号として受信するステップ
    と、 前記第1信号の送信後に前記移動送信機から第2周波数
    の第2信号を送信するステップと、 第1および第2受信サイトにおいて、前記第2信号をそ
    れぞれ第3および第4受信信号として受信するステップ
    と、 前記第1および第2受信信号に基づいて第1位相差測定
    を行なうステップと、 前記第3および第4受信信号に基づいて第2位相差測定
    を行なうステップと、 前記第1および第2位相差測定ならびに前記第1および
    第2周波数に基づいて、前記移動送信機の位置を判定す
    るステップと、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 第1位相差測定を行なう前記ステップ
    は、 基準信号に対する前記第1受信信号の第1位相を判定す
    るステップと、 前記基準信号に対する前記第2受信信号の第2位相を判
    定するステップと、 前記第1および第2位相に基づいて、前記第1位相差測
    定を行なうステップと、 を含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第2位相差測定を行なう前記ステップ
    は、 基準信号に対する前記第3受信信号の第3位相を判定す
    るステップと、 前記基準信号に対する前記第4受信信号の第4位相を判
    定するステップと、 前記第3および第4位相に基づいて、前記第2位相差測
    定を行なうステップと、 を含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記移動送信機の位置を判定する前記ス
    テップは、 前記第1および第2位相差測定間の差を判定するステッ
    プを含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記送信機の位置を判定する前記ステッ
    プは、 前記第1および第2周波数に基づいて周波数差を判定す
    るステップと、 前記第1および第2位相差ならびに前記周波数差に基づ
    いて前記移動送信機の位置を判定するステップと、 を含む請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記移動送信機の位置を判定する前記ス
    テップは、 前記第1および第2周波数間の周波数差を判定するステ
    ップと、 前記周波数差によって、前記第1および第2位相差測定
    間の差をスケーリングし、距離差を求めるステップと、 を含む請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記移動送信機の位置を判定する前記ス
    テップは、 一定の距離差の第1双曲線上において前記移動送信機の
    位置を判定するステップを含む請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 更に、 第3受信サイトならびに前記第1および第2受信サイト
    の一方について、第3および第4位相差測定値を計算す
    るステップと、 前記第3受信サイトならびに前記第1および第2受信サ
    イトの前記一方に関連する第2双曲線上において、前記
    送信機を突き止めるステップと、 前記第1および第2双曲線の共点に基づいて、前記移動
    送信機の位置を判定するステップと、 を含む請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2受信サイトの少なく
    とも一方は、地上設置セルラ基地局である請求項1記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2受信サイトの少な
    くとも一方は、衛星中継局である請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記送信機はセルラ電話機を構成する
    請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 第1周波数の第1信号を送信する前記
    ステップは、 ランダム・アクセス・チャネルである前記第1周波数に
    おいて送信するステップを含む請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 第2周波数の第2信号を送信する前記
    ステップは、 トラフィック・チャネルである前記第2周波数を送信す
    るステップを含む請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2周波数の少なくと
    も一方は、周波数ホッピング通信のために前記移動送信
    機に割り当てられた1組の周波数に含まれる請求項1記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2周波数の少なくと
    も一方は、時分割多元接続フォーマットにしたがってフ
    ォーマットした信号バーストを含む請求項1記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 第1位相差測定を行なう前記ステッ
    プ、および第2位相差測定を行なう前記ステップは、 前記第1、第2、第3および第4受信信号を、当該第
    1、第2、第3および第4受信信号の瞬時位相を表わす
    数値のディジタル・ストリームに変換するステップと、 前記数値ストリームならびに前記第1および第2周波数
    に基づいて、前記送信機の位置を判定するステップと、 を含む請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記変換するステップは、 前記第1および第3受信信号を第1中間周波数にダウン
    コンバートするステップと、 前記第2および第4受信信号を第2中間周波数にダウン
    コンバートするステップと、 前記ダウンコンバートした第1、第2、第3および第4
    受信信号をサンプリングし、かつアナログ/ディジタル
    変換するステップと、 を含む請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記第1および第3受信信号をダウン
    コンバートする前記ステップは、 第1局部発振器を用いて前記第1中間周波数を発生する
    ステップを含み、 前記第2および第4受信信号をダウンコンバートする前
    記ステップは、 第2局部発振器を用いて前記第2中間周波数を発生する
    ステップを含む、 請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 更に、前記第1および第2中間周波数
    を共通基準周波数に同期させるステップを含む請求項1
    7記載の方法。
  20. 【請求項20】 更に、衛星ナビゲーション信号から、
    前記共通基準周波数を得るステップを含む請求項19記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 更に、前記第1、第2、第3および第
    4受信信号のサンプリングを共通時間基準に同期させる
    ステップを含む請求項17記載の方法。
  22. 【請求項22】 更に、衛星ナビゲーション信号から前
    記共通時間基準を得るステップを含む請求項21記載の
    方法。
  23. 【請求項23】 前記中間周波数はほぼゼロであり、 サンプリングおよびアナログ/ディジタル変換を行なう
    前記ステップは、 前記ダウンコンバートした第1、第2、第3および第4
    受信信号を直交変換し、複素値を含む数値ストリームを
    生成するステップを含む、 請求項17記載の方法。
  24. 【請求項24】 サンプリングおよびアナログ/ディジ
    タル変換を行なう前記ステップは、 前記ダウンコンバートした第1、第2、第3および第4
    受信信号を対数極変換(logpolar converting)し、瞬
    時信号位相および振幅を表わす数値対を含む、 数値ストリームを生成するステップを含む請求項17記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 前記位置を判定する前記ステップは、 前記第1、第2、第3および第4受信信号に対して、第
    1、第2、第3および第4位相差測定値を判定するステ
    ップを含む請求項16記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記位置を判定する前記ステップは、 前記数値ストリームを相関付け、前記第1および第2受
    信信号ならびに前記第3および第4受信信号が到達する
    間における遅延をサンプルの整数値で判定し、かつ第1
    および第2相関位相をそれぞれ判定するステップを含む
    請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記相関付けを行なうステップは、 前記第1周波数および前記第2周波数において前記相関
    位相を判定するステップと、 前記相関位相を用いて、前記第1および第2位相差測定
    値を判定するステップと、 を含む請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 第1位相差測定を行なう前記ステップ
    は、 異なる時点において前記第1位相差測定値の多数の測定
    を行なうステップと、 前記多数の測定値を内挿補間または外挿補間し、前記第
    2位相差測定を行なった時点における、前記第1位相差
    測定値に対する値を決定するステップと、 を含む請求項1記載の方法。
  29. 【請求項29】 更に、 前記第1および第2周波数間の周波数差を判定するステ
    ップと、 前記周波数差を所定の周波数値と比較するステップと、 前記判定した周波数差が前記所定の周波数値よりも小さ
    い場合、前記周波数差が大きくなるように、前記第1お
    よび第2周波数の少なくとも一方に対して新たな値を選
    択し、更に前記第1および第2周波数の少なくとも一方
    に対して前記新たな値を用いて、前記第1および第2位
    相差測定を繰り返すステップと、 を含む請求項1記載の方法。
  30. 【請求項30】 移動送信機の位置を判定するシステム
    であって、前記移動送信機は、第1および第2周波数に
    おいて第1および第2信号をそれぞれ送信可能であり、
    前記第2信号は前記第1信号の後に送信され、 前記第1および第2局において受信した前記第1信号
    と、その後に前記第1および第2局において受信した前
    記第2信号との間の第1および第2位相差をそれぞれ判
    定する位相比較手段と、 前記第1および第2位相差測定ならびに前記第1および
    第2周波数に基づいて、前記移動送信機の距離差測定値
    を判定するネットワーク制御プロセッサと、 を備えるシステム。
  31. 【請求項31】 前記第1および第2受信局の少なくと
    も一方は、衛星中継局を含む請求項30記載のシステ
    ム。
  32. 【請求項32】 前記第1および第2受信局の少なくと
    も一方は、地上設置セルラ基地局を含む請求項30記載
    のシステム。
  33. 【請求項33】 前記移動送信機は、セルラ電話機を含
    む請求項30記載のシステム。
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