JP3383272B2 - 床暖房システム - Google Patents
床暖房システムInfo
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Description
て、その熱でフローリングや畳などの床材を温める床暖
房システムに関する。
の床下空間全体を暖める床暖房システムは、床下空間に
対応する床全体が平均的に暖められるので、床部分に暖
かいところと冷たいところができたりしない。つまり、
床面に温度むらができないという利点がある。
を温める暖房システムが注目されているが、この種のシ
ステムとして、図5に示すものが従来から知られてい
る。この従来のシステムは、建造物aの床下空間1を断
熱構造にするとともに、その床下空間1の底面2に断熱
層3を設け、この断熱層3の上にコンクリート層4を設
けている。そして、上記コンクリート層4には、温熱流
体を流すためのパイプ5を埋設している。
は根太で、この根太8の上にフローリング9を敷設して
いる。ただ、この根太8の上に板を敷いて、そこに畳を
敷き詰める場合もある。要するに、この床下空間を暖房
するシステムは、床下の熱でフローリングや畳等を暖め
ることを目的にするもので、その床下の構造はそれほど
問題にならない。
の床暖房システムでは、温熱流体を流すパイプ5をコン
クリート層4に埋設しているので、床下空間1の温度制
御がしにくいという問題があったが、その理由は次のと
おりである。
で、それが暖まるまでに大きな熱量を必要とする。その
ために、コンクリート層4の熱で床下空間1を所定の温
度まで上げるためには、コンクリート層4をどんどん暖
めなければならない。このようにして十分に暖められた
コンクリート層4の熱で、床下空間1の温度も上昇する
が、床下空間1の温度が目的の温度にまで上昇したとき
には、コンクリート層4が暖まりすぎの状態になる。
いので、蓄熱量も大きい。そのために、コンクリート層
4が一度暖まると、今度は、その放熱量も大きくなる。
したがって、床下空間1の温度が適正値になっても、コ
ンクリート層4が暖まりすぎの状態だと、コンクリート
層4の放熱によって、床下空間1の温度が適正値をすぐ
にオーバーしてしまう。
を少なくすれば、床下空間1の温度を適正値に下げるこ
とができる。ただ、このときには、コンクリート層4の
蓄熱量(放熱量)を考慮して、温熱流体の流量を決めな
ければならない。なぜなら、床下空間1の温度は、コン
クリート層4の放熱量によって決まるからである。しか
し、コンクリート層4の放熱量を考慮しながら、温熱流
体の流量を決めることは、ほとんど不可能に近い。なぜ
なら、コンクリート層4は、その現場に応じて、厚さや
コンクリートの量が異なるので、放熱量そのものを一律
に特定できないからである。
をコンクリート層4に埋設した従来のシステムでは、床
下空間1の温度を正確に制御できないという問題があっ
た。また、床下空間1の温度を正確に制御できないの
で、コンクリート層4を暖めすぎたり、あるいは冷やし
すぎたりを繰り返していた。このように、暖めすぎや、
冷やしすぎを繰り返すということは、それだけエネルギ
ーロスも大きくなるという問題もあった。
5をコンクリート層4に埋設しなければならないが、そ
のときには、パイプ5を等間隔あるいはそれに近い状態
に設置しなければならない。なぜなら、パイプ5が偏っ
た状態で埋設されると、床下空間1内に温度むらが発生
してしまうからである。ところが、パイプ5を等間隔あ
るいはそれに近い状態で埋設しようとすれば、当然のこ
ととしてコンクリートを打設する前に、パイプ5をきれ
いに整列させておかなければならない。そのために、パ
イプ5の整列設置からコンクリートの打設までの間で、
工数が多くなるという問題があった。
量で、床下空間の温度を直接制御できるようにして、正
確な温度管理ができる床暖房システムを提供することで
ある。また、正確な温度管理の下で、エネルギーロスが
少ない床暖房システムを提供することである。第2の目
的は、床下空間における空気の対流を効率よく促進でき
る床暖房システムを提供することである。第3の目的
は、床下空間に簡単に取り付けられる床暖房システムを
提供することである。
床下空間に放熱手段を吊り下げるとともに、放熱手段
は、一対のメインパイプ間に、多数の放熱パイプを並列
に設けたパイプマットを床下空間の底面とフローリング
や畳などの床材との間で、それらの中間位置より上方に
位置させた点に特徴を有する。
に、それら多数の放熱パイプをはめ込む整列溝を一定の
間隔を保って形成した支持部材を設け、この支持部材に
吊り下げ部材を取り付けるとともに、この吊り下げ部材
を介して、放熱手段を床下空間に吊り下げるようにした
点に特徴を有する。
建造物aの床下空間1を断熱構造にすること従来と同様
である。ただし、この実施態様が従来と異なるところ
は、放熱手段であるパイプマットmを床下空間1に吊り
下げるようにしたことである。上記パイプマットmは、
一対のメインパイプ10、11間に、メインパイプ1
0、11よりも細い多数の放熱パイプ12を並列に設け
ている。
持部材13を設けている。この支持部材13は、図3に
示すように、両側に起立片13aを設けたチャンネル状
にしている。そして、上記起立片13aには、整列溝1
3bを一定の間隔を保って形成し、この整列溝13bに
放熱パイプ12をはめ込むようにしている。上記のよう
にした支持部材13は複数本備えるとともに、図1に示
すように、パイプマットmに、その放熱パイプ12を横
断するようにして取り付ける。
た支持部材13には、ひも等からなる吊り下げ部材14
を取り付ける。そして、この吊り下げ部材14を、根太
8に固定したフック等の引っ掛け部材15に引っ掛け
て、パイプマットmを根太8から吊り下げるようにして
いる。
グ9になるべく近づける方が、熱効率がよくなる。例え
ば、図4に示すように、パイプマットmとフローリング
9との間では、温められた空気が対流することになる。
つまり、パイプマットmで温められた空気はフローリン
グ9まで上昇するとともに、そこで冷やされて再び下降
する。この下降した空気は、放熱パイプ12ですぐに温
められるので、放熱パイプ12の位置から、またすぐに
上昇することになる。
グ9に近づけておけば、それだけ対流の最上位H1と最
下位H2との間隔をを狭く保てる。対流の最上位H1と最
下位H2との間隔が狭ければ狭いほど熱効率がよくな
る。
ーリング9との間で対流が起きるので、パイプマットm
よりも下の方に熱が逃げにくくなる。したがって、床下
空間1が大きくても、その全部を温めなければならない
というような無駄がなくなる。 そして、この無駄をよ
り少なくするために、パイプマットmをフローリング9
に近づけた方が有利になる。
は、お互いの間隔を狭くした方が、対流による熱を、パ
イプマットmの下方に逃がしづらくなるので、それだけ
熱効率も向上する。また、パイプマットmをフローリン
グ9に近づけるとともに、放熱パイプ12の間隔を小さ
くした方が、パイプマットmの輻射熱もフローリング9
に効率よく伝わることになる。
は、床材であるフローリング9と底面2との間におい
て、それらの中間位置よりも上方に位置させた方が、熱
効率がよくなる。ただし、パイプマットmを上記の中間
位置よりも下方に位置させても、コンクリート層4にパ
イプマットmを埋設した従来のシステムよりも、その熱
効率はよい。また、後で説明する温度管理の面でも有利
である。
よりも細い多数の放熱パイプ12を所定のピッチで並列
に設けることによって、パイプマットmの放熱面積を大
きく取ることができる。このように放熱面積を大きく確
保できるので、上記実施態様のように、床下空間1にそ
れをただ吊すだけでも、十分な暖房効果が得られる。し
かも、放熱面積が大きいということで、温熱流体の温度
をそれほど高くしなくても、十分な放熱量をえることが
でき、それだけ熱効率もよくなる。
mの輻射熱と、パイプマットmの熱による対流によっ
て、床下空間1内の温度を決められるので、温熱流体の
温度を制御することによって、床下空間1内の温度を正
確に制御できる。このように温熱流体の温度を制御する
だけで、床下空間1内の温度を正確に制御できるので、
例えば、従来のように、コンクリート層4を温めすぎた
り、冷やしすぎたりして、エネルギーロスを大きくする
ような問題が発生しない。
り越えて吊り下げることができないので、実際には、根
太8間毎に吊り下げ部材14を取り付けてパイプマット
mを吊り下げる。そして、これら各パイプマットmの一
方のメインパイプ10を温熱流体供給源側に接続した供
給パイプに接続し、他方のメインパイプ11を、温熱流
体を供給源側に戻すための戻りパイプに接続するように
している。
プマットmを床下空間1に吊り下げるだけなので、その
施工が非常に簡単になる。そこにおいては、従来のよう
に、コンクリートを打設する必要もないし、コンクリー
ト層4に埋設するパイプ5を整える必要もなくなる。そ
して、このパイプマットmをフローリング9に近づけて
も、フローリング9を固定する釘等で、パイプマットm
が打ち抜かれるようなこともない。
熱構造になっていれば、それがどのような構造であって
もかまわない。要は、断熱されている床下空間1に、パ
イプマットmを吊り下げる構成であれば、どのような構
造でもよい。また、この発明における放熱手段は、上記
実施態様のように温熱流体を熱源とするものに限定され
ない。その放熱手段の熱源は、電気的なものであっても
よいこと当然である。
用いた方が、安全性に優れ、しかもユーザーにも安心感
を抱かせるという点でやや勝っている。例えば、温熱流
体を用いる場合には、その流体を熱する加熱装置を、床
下空間1の外に設置できる。したがって、床下空間1に
は、温熱流体だけが流通することになる。
下空間1内でヒーターを直接加熱しなければならない。
チェックがしにくい床下空間1内でヒーターが加熱され
ているというだけで、危険性も増すし、ユーザーにも不
安を抱かせてしまう。しかし、温熱流体を熱源にした場
合には、上記したように温熱流体だけが床下空間1内を
流通するので、床下空間内でヒーターが直接加熱されて
いるものよりも、安全性に優れ、しかも、ユーザーの不
安感を与えることもない。なお、上記の実施態様は、床
下を断熱構造にしていないものについても適用できるこ
と当然である。確かに、床下を断熱構造にしていない場
合には、その熱効率が多少悪くなるが、放熱パイプの輻
射熱だけでも、かなりの暖房効果を期待できる。
手段を吊り下げるだけで足りるので、その構造を簡略化
することができ、施工コストを大幅にダウンさせること
ができる。また、放熱手段の熱量と床下空間内の温度と
が直接相関するので、放熱手段の熱量を制御することに
よって、床下空間内の温度を正確に制御できる。したが
って、従来のように、コンクリート層を温めすぎたり、
冷やしすぎたりして、エネルギーをロスすることがな
い。
も上方に設けたので、空気の対流空間を狭くでき、それ
だけ熱効率も向上する。しかも、放熱手段の輻射熱もフ
ローリングや畳などの床材に効率よく当たるので、この
点からも、熱効率が向上することになる。
るので、その放熱面積を大きく確保できる。したがっ
て、熱効率がよくなり、低い温度の温熱流体を用いて
も、所期の暖房効果を発揮させることができる。また、
多数の放熱パイプを設けたので、それらの間隔を小さく
すれば、さらに放熱面積を大きく取れる。しかも、対流
する空気に対して、パイプマットが壁として機能し、よ
りいっそう熱効率を向上させる。さらに、放熱パイプが
狭い間隔の所定のピッチを保てば、対流による熱を、パ
イプマットの下方に逃がしづらくなるので、それだけ熱
効率も向上する。第2の発明によれば、パイプマット
は、支持部材を用いて床下空間に簡単に吊り下げること
ができる。
視図である。
況を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 建造物の床下空間に放熱手段を吊り下げ
るとともに、放熱手段は、一対のメインパイプ間に、多
数の放熱パイプを並列に設けたパイプマットを床下空間
の底面とフローリングや畳などの床材との間で、それら
の中間位置より上方に位置させた床暖房システム。 - 【請求項2】 パイプマットの放熱パイプに、それら多
数の放熱パイプをはめ込む整列溝を一定の間隔を保って
形成した支持部材を設け、この支持部材に吊り下げ部材
を取り付けるとともに、この吊り下げ部材を介して、放
熱手段を床下空間に吊り下げる請求項1記載の床暖房シ
ステム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000185674A JP3383272B2 (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 床暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
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---|---|
JP2002005464A JP2002005464A (ja) | 2002-01-09 |
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---|---|---|---|
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP3949672B2 (ja) * | 2004-04-22 | 2007-07-25 | 積水化学工業株式会社 | 床下暖房システム |
JP6789050B2 (ja) * | 2016-09-29 | 2020-11-25 | 積水化学工業株式会社 | 床暖房システム、建物、ユニット建物および建物ユニット |
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