JP3383241B2 - 把手付き金属たわし - Google Patents
把手付き金属たわしInfo
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Description
ール巻きされた扁平状の金属細線の所定量が絡められた
金属カールたわし本体が、把手を備えた取付基板に一体
的に組み付けられてなる把手付き金属たわしに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、連続螺旋状にカール巻きされた扁
平状の金属細線の所定量が絡められた金属カールたわし
は、摺擦力が高いため、台所回りのこびりついた汚れや
錆落としなどに広く利用されている。しかし、このよう
な金属カールたわしは、本来的に不定形のものであるか
ら、使用により容易に型くずれを起こし、保形性に乏し
く、早々に手でつかみにくいものになってしまうという
欠点があった。 【0003】このような欠点を解消するものとして、例
えば、実開昭57−166554号公報には、任意本数
の針状突起を設けた取付基板に螺旋状の金属細線がから
められた金属カールたわし本体を刺着したことを特徴と
する金属たわしが記載されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属たわしは、単に真直な針状突起を設けた取付基板に金
属カールたわし本体を刺着しただけのものであるため、
金属カールたわし本体は、被摺洗物に摺接されている間
は、被摺洗物と取付基板との間でサンドイッチ状となっ
て、取付基板から不本意に外れることはあり得ないが、
摺接が解除されると不本意にも取付基板から簡単に外れ
てしまうものである。従って、摺洗作業中には、取付基
板から外れた金属カールたわし本体を何度も取付基板に
刺着し直さなければならない事態も生じる。この事態を
回避しようとすれば、摺洗作業中に金属カールたわし本
体が被摺洗物から離れる度ごとに、片手で金属カールた
わし本体を取付基板に押しつけてやればよいが、そのよ
うな操作はいかにも面倒である。 【0005】また、前記実開昭57−166554号公
報中には、針状突起が設けられた取付基板と金属カール
たわし本体とを接着剤などで接着し、前記金属カールた
わし本体と取付基板との分離を防止することが記載され
ている。しかし、金属カールたわし本体を取付基板に接
着してしまうと、前記のような金属カールたわし本体の
取付基板からの不本意な抜脱は確実に防止されることに
はなるが、今度は逆に、任意に金属カールたわし本体を
取付基板から取り外すことが極めて困難となってしま
う。ここにいう任意に金属カールたわし本体を取付基板
から取り外すのは、金属カールたわし本体の劣化した部
分を避けて、未使用部分が表に出るように金属カールた
わし本体を取付基板に組み付け直したり、あるいは金属
カールたわし本体全体を交換したりするために行うもの
である。 【0006】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、摺洗作業中は金属カールたわし本
体と取付基板とが分離しにくいものであるにもかかわら
ず、金属カールたわし本体を交換する際には、金属カー
ルたわし本体を取付基板に容易に着脱することのできる
把手付き金属たわしを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的は、取付基板の
一面に把手が設けられるとともに、前記取付基板の他面
には針状突起が多数本立設され、連続螺旋状にカール巻
きされた扁平状の金属細線の所定量が絡められた金属カ
ールたわし本体が、前記針状突起を刺入した状態で前記
取付基板に一体的に組み付けられてなる把手付き金属た
わしにおいて、前記針状突起に前記金属細線と係合する
係合部が設けられ、前記取付基板に、針状突起側の面に
向かって開口した保持穴が設けられ、スポンジ、不織布
などの含水部材が前記保持穴全体を埋め尽くすととも
に、取付基板の面よりも突出した状態で前記保持穴に保
持されてなることを特徴とする把手付き金属たわしによ
って達成される。 【0008】すなわち、金属カールたわし本体に針状突
起を刺入した状態において、針状突起に設けられた係合
部と金属カールたわし本体を構成するカール巻きされた
金属細線とが係合状態となるため、摺洗作業中に取付基
板から金属カールたわし本体が抜け落ちにくくなる。 【0009】取付基板と金属カールたわし本体とは、両
者を引き離す方向にある程度以上の力で引っ張ると容易
に分離することができ、針状突起が金属カールたわし本
体に刺入されるように両者を押しつけると容易に組み付
けることができる。従って、金属カールたわし本体の劣
化した部分を避けて、未使用部分が表に出るように金属
カールたわし本体を組み付け直すことが簡単にできるた
め、金属カールたわし本体の全体を有効に利用すること
ができる。また、金属カールたわし本体のみを取り替え
ることも容易であるため、経済的に優れたものとなる。 【0010】また、この保持穴に保持された含水部材に
より、金属カールたわし本体の保水性の悪さを補完する
ことができる。 【0011】前記含水部材は、取付基板の面よりも突出
している部分と保持穴中に存在している部分とがあるた
め、摺洗作業中に金属カールたわし本体と取付基板の間
で圧縮されても含水部材が完全に圧縮されることはな
い。従って、摺洗作業中の押しつけにより含水部材の全
体が圧縮されて含んでいた洗剤などが一度に流出するこ
とはなく、含んでいる水や洗剤等の液体を含水部材から
金属カールたわし本体に徐々に供給し続けることができ
る。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施形態を図
面を参照しつつ説明する。 【0013】図1ないし図4に示す把手付き金属たわし
(1)は、合成樹脂よりなる浅い円形椀状の取付基板
(2)と、当該取付基板(2)の凸面中央部に突設され
る把手(3)と、凹面に立設された針状突起(4)、及
び、連続螺旋状にカール巻きされた扁平状の金属細線
(9)の所定量を巻回して絡ませ、たわし状に形成され
た金属カールたわし本体(5)とで構成されている。 【0014】前記針状突起(4)は、取付基板(2)の
中央及びこの中央を中心とした複数の同心円周上に等間
隔かつ相互に平行状態で、取付基板(2)の凹面に立設
されている。 【0015】また、針状突起(4)は合成樹脂よりな
り、取付基板(2)と一体に成型されている。これによ
り、摺洗作業中に加わる強い力に対して十分に抗するこ
とのできる強度を確保することができる。また、効率よ
く製作することができ、製造コストを抑えることができ
る。 【0016】前記針状突起(4)の先端には、針状突起
(4)の径方向全周にわたって張り出した係合部(6)
が設けられている。この係合部(6)の先端部分は略球
面となされており、針状突起(4)との接続部分はほぼ
平面となされている。この係合部(6)の形状により、
針状突起(4)が金属カールたわし本体(5)に刺入し
やすくなるとともに、カールした金属細線(9)と十分
に係合することができる。 【0017】この係合部(6)は、針状突起(4)が成
型された後、その先端を加熱した金型に押しつけること
により成型されたものである。従って、係合部(6)と
針状突起(4)は一体であり、摺洗作業中に加わる力に
はむろんのこと、金属カールたわし本体(5)を組み付
けたり取り外したりするときに発生する力にも十分に抗
することができる。 【0018】前記把手(3)は取付基板(2)の中央部
から斜めに突設された傾斜部(7)と、当該傾斜部
(7)の基端部から取付基板(2)に略平行状に延設さ
れた把持部(8)とで構成されている。 【0019】把手(3)をこのような形状にすることに
より、把持部(8)を握っても取付基板(2)が邪魔に
なることはなく、摺洗作業中においても金属カールたわ
し本体(5)に十分に力をかけることができる。 【0020】前記金属カールたわし本体(5)は、針状
突起(4)が刺入された状態で取付基板(2)に組み付
けられている。この状態において、金属カールたわし本
体(5)を構成するカールした扁平な金属細線(9)が
針状突起(4)に絡みつくとともに、針状突起(4)の
先端に設けられた係合部(6)と係合状態となる。金属
カールたわし本体(5)の中に多数本存在する針状突起
(4)によって、摺洗作業を繰り返し行っても、金属カ
ールたわし本体(5)は型くずれがおきにくい。また、
係合部(6)と金属細線(9)との係合により、摺洗作
業中に金属カールたわし本体(5)が取付基板(2)か
ら抜け落ちにくくなるとともに、金属細線(9)のほつ
れがおきにくく、金属カールたわし本体(5)が有する
優れた摺洗力を維持することができる。 【0021】金属カールたわし本体(5)と取付基板
(2)とは、両者を引き離す方向にある程度以上の力を
かければ容易に分離することができ、また、針状突起
(4)を金属カールたわし本体(5)に刺入しつつ、取
付基板(2)に金属カールたわし本体(5)を押しつけ
れば、容易に組み付けることもできる。 【0022】つまり、金属カールたわし本体(5)の未
使用部分が表に出るように、取付基板(2)に金属カー
ルたわし本体(5)を組み付け直すことや、新しい金属
カールたわし本体(5)に取り替えることが容易に行え
る。 【0023】次に、この発明の別の実施形態を図面を参
照しつつ説明する。図5は別の実施形態にかかる把手付
き金属たわし(1)の断面図である。 【0024】この図において、(3)は把手、(4)は
針状突起、(6)は係合部であり、これらの形状等は前
述の実施形態のものと同様である。なお、把手(3)の
形状は前記実施形態と同様であるため、図示は省略して
いる。 【0025】(2)は取付基板である。この取付基板
(2)は浅い円形椀状となされている。また、その中央
部には、凹面に向かって開口した保持穴(10)が設けら
れるとともに、当該保持穴(10)を確保すべく、取付基
板(2)の凸面側中央部には前記保持穴(10)に対応し
て隆起した隆起部(11)が設けられている。 【0026】前記保持穴(10)には、金属カールたわし
本体(5)の保水性の悪さを補完するためのスポンジか
らなる含水部材(12)が保持されている。 【0027】この含水部材(12)は、保持穴(10)全体
を埋め尽くし、更に、取付基板(2)の面から保持穴
(10)の深さと同程度突出する大きさに設定されてい
る。 【0028】含水部材(12)の大きさをを上記のように
設定することで、摺洗作業中に金属カールたわし本体
(5)と取付基板(2)との間で含水部材(12)が圧縮
されても、含水部材(12)は約半分収縮するにとどま
る。従って、含水部材(12)に含まれていた洗剤などが
一度に流出することはなく、摺洗作業中の圧縮と復元の
繰り返しによって、徐々に含水部材(12)から水や洗剤
などの液体が金属カールたわし本体(5)に供給される
ことになる。 【0029】この実施形態の場合、把手(3)は、取付
基板(2)の隆起部(11)から突設するものとなされて
いる。一方、針状突起(4)は、保持穴(10)の周縁か
ら外方に向かって広がる複数の同心円周上に等間隔に相
互に平行状態で取付基板(2)の凹面に立設されてい
る。 【0030】なお、この発明において、針状突起の配置
等は、前期実施形態に限定されるものではない。係合部
を設ける位置も針状突起の先端に限定されるわけではな
く、針状突起の中間部に設けても良い。また、1本の針
状突起に係合部を複数箇所設けてもかまわない。その形
状も球体や円錐形、楕円体でもかまわない。取付基板や
把手の形状も任意の形状を採用することができる。例え
ば、把手の形態としては、柄状のもの以外にも、円盤状
のものや球状のものも採用しうる。 【0031】 【発明の効果】以上のように、この発明にかかる把手付
き金属たわしは、金属カールたわし本体に針状突起が刺
入されるとともに、当該針状突起に設けられた係合部と
金属カールたわし本体を構成する金属細線とが係合状態
となされて、金属カールたわし本体と取付基板とが一体
的に組み付けられてなるものであるため、摺洗作業中に
取付基板と金属カールたわし本体とが分離しにくくな
る。加えて、金属カールたわし本体の型くずれや金属細
線のほつれも防止して金属カールたわし本体の耐久性を
向上させることもできる。 【0032】前記金属カールたわし本体と取付基板との
組付けは、針状突起が金属カールたわし本体に刺入され
るように両者を押しつけることにより容易に行え、ま
た、組み付けられた両者を互いに引き離す方向にある程
度以上の力で引っ張ると容易に分離することができるの
で、金属カールたわし本体と取付基板との組み直し、及
び、金属カールたわし本体の交換が行いやすい。従っ
て、金属カールたわし本体、及び、取付基板を有効活用
できる経済的な金属たわしを提供しうる。 【0033】含水部材が取付基板に設けられた保持穴に
保持されているから、金属カールたわし本体の保水性の
悪さを補完することができ、更に、含水部材が取付基板
の面よりも突出した状態となされているため、含水部材
が取付基板と金属カールたわし本体との間で完全には圧
縮されることはなく、摺洗作業中に圧縮と復元を繰り返
すことで、含水部材に染み込んだ洗剤などが徐々に金属
カールたわし本体に供給される。
わしを金属カールたわし本体の一部を切り欠いて示す斜
視図である。 【図2】把手付き金属たわしから金属カールたわし本体
を分離して示す斜視図である。 【図3】把手付き金属たわしを示す側面図である。 【図4】取付基板に金属カールたわし本体を組み付けた
状態を示す断面図である。 【図5】別の実施形態にかかる把手付き金属たわしを示
す断面図である。 【符号の説明】 1・・・把手付き金属たわし 2・・・取付基板 3・・・把手 4・・・針状突起 5・・・金属カールたわし本体 6・・・係合部 10・・・保持穴 12・・・含水部材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】取付基板の一面に把手が設けられるととも
に、前記取付基板の他面には針状突起が多数本立設さ
れ、 連続螺旋状にカール巻きされた扁平状の金属細線の所定
量が絡められた金属カールたわし本体が、前記針状突起
を刺入した状態で前記取付基板に一体的に組み付けられ
てなる把手付き金属たわしにおいて、 前記針状突起に前記金属細線と係合する係合部が設けら
れ、前記取付基板に、針状突起側の面に向かって開口した保
持穴が設けられ、スポンジ、不織布などの含水部材が前
記保持穴全体を埋め尽くすとともに、取付基板の面より
も突出した状態で前記保持穴に保持されてなる ことを特
徴とする把手付き金属たわし。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19765299A JP3383241B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 把手付き金属たわし |
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ID=16378072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19765299A Expired - Fee Related JP3383241B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 把手付き金属たわし |
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Country | Link |
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JPS5817859U (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-03 | 山崎産業株式会社 | 床用研磨具 |
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JPH10295605A (ja) * | 1997-04-24 | 1998-11-10 | Munehiro Yamaguchi | 取っ手付金属タワシ |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP19765299A patent/JP3383241B2/ja not_active Expired - Fee Related
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