JP3383043B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP3383043B2
JP3383043B2 JP32765393A JP32765393A JP3383043B2 JP 3383043 B2 JP3383043 B2 JP 3383043B2 JP 32765393 A JP32765393 A JP 32765393A JP 32765393 A JP32765393 A JP 32765393A JP 3383043 B2 JP3383043 B2 JP 3383043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion passage
connector
valve body
operating
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32765393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07178179A (ja
Inventor
理裕 菅原
壽延 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP32765393A priority Critical patent/JP3383043B2/ja
Publication of JPH07178179A publication Critical patent/JPH07178179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3383043B2 publication Critical patent/JP3383043B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管体内に挿入して使用
される器具をこの管体に液密にかつ摺動可能に接続する
ためのコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、代表的な脈管形成法として、
動脈硬化等により狭窄した血管(脈管)の治療のため
に、先端部に拡張体を有するカテーテルを狭窄部に挿入
し、拡張体を膨張させることにより狭窄部を拡張し、末
梢側の血流を改善する経皮的経管的冠状動脈血管形成術
(PTCA)が行われている。この手技においては、拡
張体付カテーテルを血管内に挿入するに先立ち、拡張体
付カテーテルを狭窄部位へ導くためのガイドカテーテル
を血管内に留置しておき、このガイドカテーテルの基端
部に予め接続しておいたY字型コネクタより拡張体付カ
テーテルを挿入することが一般的である。
【0003】そして、このY字型コネクターのカテーテ
ル挿入用ポートは、例えば実公昭53−44870号公
報、実公平4−8918号公報に記載のように、環状の
弾性体(Oリング)からなる弁体と、本体基端に嵌合ま
たは螺合し、弁体を外部から変形操作してその内径を変
化させる操作体とを備えた構造となっており、操作体を
本体内にねじ込むことにより弁体を押圧変形し、この弁
体に挿通された拡張体付きカテーテルを液密にかつ摺動
可能に圧迫保持できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコネクタにおいては、弁体の変形を手技に応
じた適切な内径となるように調節するためには、弁体が
所定の内径となる位置に操作体を合わせることが必要で
あるが、そのためには、操作体のねじ込みに対する微妙
な力加減と手間を要し、弁体の調整が容易でなかった。
さらには、操作体をねじ込む力加減を誤って弁体を過度
に縮小変形してしまうと、拡張体付カテーテルを圧迫す
る力が大きすぎてカテーテルに損傷を与え、場合によっ
ては使用不可能としてしまうこともあった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、弁体の変
形を容易に調整でき、器具を不本意に損傷することのな
いコネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の本発
明により達成される。
【0007】管体内に挿入して使用される器具をこの管
体に液密にかつ摺動可能に接続するためのコネクタであ
って、一端に管体接続部を有する本体と、該本体の他端
から前記接続部に向けて開口する器具挿通路と、該挿通
路内に設けられ、該挿通路の長手方向に延びて開口する
通路が形成されている弾性部材からなる弁体と、該弁体
を前記本体の外部から変形操作し該弁体の内径を縮小す
る操作体と、前記本体に対し前記操作体を段階的に係止
する係止部とを有し、前記係止部は、前記本体に設けら
れ、前記本体の長手方向に所定長離間して形成された複
数の凸部または凹部と、前記操作体に設けられ、前記凸
部または凹部と係合な突部とからなることを特徴とする
コネクタ。
【0008】管体内に挿入して使用される器具をこの管
体に液密にかつ摺動可能に接続するためのコネクタであ
って、一端に管体接続部を有する本体と、該本体の他端
から前記接続部に向けて開口する器具挿通路と、該挿通
路内に設けられ、該挿通路の長手方向に延びて開口する
通路が形成されている弾性部材からなる弁体と、該弁体
を前記本体の外部から変形操作し該弁体の内径を縮小す
る操作体と、前記本体に対し前記操作体を段階的に係止
する係止部とを有し、前記係止部は、該挿通路の内面に
設けられ、前記本体の長手方向に所定長離間する複数の
凹部と、前記操作体の該挿通路に挿入された部分の外周
面に設けられ、前記凹部に嵌入可能な凸部とからなるこ
とを特徴とするコネクタ。
【0009】前記凹部は、繋ぐように形成され、前記突
部を挿通した状態で摺動可能とする切れ込みを設けるこ
とが好ましい。
【0010】前記凸部または凹部は、前記本体のほぼ全
周に設けられることが好ましい。
【0011】前記凸部には、前記凸部の一端から他端へ
貫通し、前記突部の摺動可能に挿通するスリットが形成
されていることが好ましい。
【0012】前記スリットは、前記本体の外周沿いにか
つ前記本体の長手方向に対して傾斜する方向に延びて形
成されていることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明のコネクタは、器具挿通路に弁体を備え
た本体と、該弁体を本体外部から変形操作し該弁体の内
径を縮小させる操作体とを備え、さらに、前記本体に対
し前記操作具を段階的に係止する係止部を有するため、
この係止部により弁体を所定の内径とする位置に操作体
を係止でき、そのような位置に操作体を合わせるための
微妙な力加減が不要となり、弁体を所定の内径に容易か
つ確実に変形できる。また、弁体内を過度に縮小変形す
ることによる器具の不本意な損傷も防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に基づき説明する。図1
は、本発明のコネクタをPTCA用のY字コネクタに適
用した場合のコネクタの実施例を示す平面図、図2は、
図1に示すコネクタの縦断面図、図3は、図2のII−II
線における拡大断面図である。なお、以下、図1および
図2中右側を基端側、左側を先端側とする。
【0015】本発明のコネクタ1は、一端に管体接続部
31を有する本体2と、本体2の他端から接続部31の
内側に向けて開口する器具挿通路21と、挿通路21内
に設けられ、挿通路21の長手方向に向かって開口する
通路51が形成されている弾性部材からなる弁体5と、
弁体5を本体2の外部から変形操作し弁体5の内径を縮
小させる操作体6と、本体2に対し操作体6を段階的に
係止する係止部とを有している。なお、図2はその内部
に器具15を挿通した状態を示している。以下、図面を
用いて説明する。
【0016】本発明のコネクタ1は、図1に示すよう
に、拡張体付きカテーテルを冠動脈入口まで案内するた
めのガイドカテーテル10と先端において液密に接続さ
れる本体2と、本体2の基端より突出した操作体6によ
り形成されている。図示の例においては、ガイドカテー
テル10は、接続具11を介して本体2に接続されてい
る。接続具11は、カテーテル10の基端部に同心的に
設けられ、この基端部に固着されている。接続具11の
外周面には雄ねじ(図示せず)が形成され、後述するコ
ネクタ1の接続部31の雌ネジと螺合可能となってい
る。
【0017】図2に示すように、本体2は、筒体3と筒
体4をOリング7を介して嵌合し液密に連結することに
より構成されている。筒体3の先端部はガイティングカ
テーテル10を接続するための接続部31となってい
る。この接続部31は、内面に雌ねじ32が形成された
凹部と、この凹部の中央から突出して形成された突出部
33とからなっている。そして、カテーテル10の内腔
の基端に突出部33を挿入して、雌ねじ32と、接続具
11に設けられた雄ねじとを螺合することにより、カテ
ーテル10が接続具11を介してコネクタ1に接続され
る。
【0018】筒体4は、その途中でY字状に分岐した形
状をなしており、2つの端部41、42を有している。
これらの端部41、42にはそれぞれ開口が形成されて
おり、端部41は、カテーテル10に挿通して使用する
器具15(例えば上記拡張体付きカテーテル)をコネク
タ1内に挿入するための器具挿通用ポートとして、また
端部42は、狭窄部拡張後の血流の改善を確認するため
の造影剤をカテーテル10の内腔を介して血管内に注入
するための注入ポートとして使用される。
【0019】筒体3および筒体4の構成材料としては、
ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリア
リレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合
体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
【0020】器具挿通路21は、本体2内に、筒体3の
突出部33内部から筒体4の端部41にかけて延長し、
両端で開口して形成されている。この挿通路21は、筒
体4内において端部42の開口に向かって分岐し、端部
41の開口とともにこの端部42の開口とも連通してい
る。
【0021】また、挿通路21の、筒体4内において端
部42へ向かって分岐した部分よりも端部41寄りの位
置には、挿通路21の径方向に延びる壁43が形成され
ている。挿通路21の内径は、この壁43を境として、
筒体3側よりも端部41側がより大きくなっている。
【0022】筒体4の端部41の外周面には、筒体4の
長手方向に所定間隔毎に離間して設けられた凸部44a
および凸部44bが形成されている。これらの凸部44
a、44bは、後述する操作体6の突部62と係合可能
なものである。そして、図示の例では、この凸部44
a、44bと突部62により本発明の係止部が構成され
ている。
【0023】凸部44aおよび凸部44bは、図1に示
すように、端部41のほぼ外周全体にわたって形成され
ているのが好ましい。これにより、操作体6が例えば手
指等の接触により誤って回転しても、後述する突部62
との係合が保たれ、操作体6の係止が不本意に解除され
ることを防止できる。
【0024】凸部44a、44bには、それぞれの基端
から先端まで貫通し、後述する突部62を摺動可能に挿
通するスリット45a、45bが設けられている。これ
らのスリット45a、45bは、端部41の周方向にお
いて180°離間して2つずつ設けられている。また、
スリット45a、45bの幅は、後述する突部62が入
り込み、かつ、スリット45a、45b内で摺動できる
程度の大きさとされている。
【0025】また、後述する理由により、これらのスリ
ット45a、45bは、本体2の長手方向に延設したも
のでもよいが、図1に示すように、本体2の外周沿いに
かつ端部41の長手方向に対して傾斜する方向に形成さ
れているのが好ましい。図示の例では、スリット45
a、45bは先端方向に向けて時計回りとなる方向に延
設されている。また、器具挿通路21の基端付近には、
挿通路21の中心に向けて突出する環状の凸部46が形
成されている。
【0026】弁体5は、図2に示すように、一端から他
端に向かって開口した通路51を有する筒状の弾性部材
により構成されており、通路51が挿通路21の長手方
向に延びて開口するように、かつ、一端が壁43に当接
した状態で挿通路21内に挿入されている。これによ
り、弁体5は、少なくとも壁43よりも筒体3側には移
動しないようになっている。
【0027】弁体5を構成する弾性部材の構成材料とし
ては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、イソプレ
ン、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミ
ドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の
各種樹脂またはこれらのうち2以上を組み合わせたもの
等が挙げられるが、その中でも特に、比較的物性変化が
少なく、成形した際の寸法精度が高く、かつ弁体5の内
径を保持する耐久性に富む点からシリコーンゴムが好ま
しい。
【0028】また、弁体5は、透明な材料で構成される
のが好ましい。これにより、弁体5内に挿通された器具
と弁体5との接触の様子を確認でき、また、挿通路21
内に残留した気泡の検出も容易となる。
【0029】弁体5の外径は2〜10mm程度、より好ま
しくは4〜6mm程度であり、内径は0.5〜3.0mm程
度、より好ましくは0.9〜1.5mm程度である。ま
た、肉厚は0.5〜3.0mm程度、好ましくは1.0〜
1.2mm程度である。
【0030】操作体6は、基端に取手61が形成された
筒状体で、かつ、器具を挿通できるように、基端から先
端にかけてその長手方向に延びて開口している。そし
て、操作体6は、取手61の反対側より、端部41の開
口から挿通路21に摺動可能に挿入されており、挿入を
進めることにより、壁43により移動を規制された弁体
5を押圧してその内径を縮小するように変形させる。
【0031】取手61には、筒体4の凸部44a、44
bと係合可能な突部62が設けられている。この突部6
2は、図3に示すように、取手61の周方向において1
80°離間して2つ設けられ、操作体6の径方向に突出
している。また、この突部62の幅は、凸部44a、4
4bに形成されたスリット45a、45bに嵌入しかつ
スリット45a、45b内で摺動可能な大きさとされて
いる。
【0032】そして、突部62を本体2の基端側からス
リット45aに嵌入し、先端方向に向けて時計回りに取
手61を回転すると、突部62はスリット45a内を先
端方向に移動し、スリット45aを貫通した後は凸部4
4aに沿って端部41の周方向に移動し、図2に示すよ
うに、突部62が凸部44と係合する。
【0033】図2の状態から、突部62をスリット45
bに嵌入して、上記と同様に取手61を回転することに
より、突部62は突部45b内を移動し、突部45bを
貫通して凸部44b沿いに移動し、凸部44bと係合す
る。また逆に、図2の状態から、突部62をスリット4
5bに先端側から嵌入し、取手61を先端方向に向けて
反時計回りに回転すると、突部62はスリット45a内
を基端方向に移動し、スリット45aを貫通し、係合が
解除される。突部62と凸部44aとの係合を解除する
場合も同様の操作を行えばよい。
【0034】このような操作により、上記係合に対応し
た位置に操作体6を段階的に係止できる。そして、凸部
44a、44bの基端から先端へ貫通するスリット45
a、45bを設けることにより、突部62は凸部44
a、44bを越えて長手方向に移動でき、係止部による
操作体6の係止位置を楽に変更することができる。
【0035】さらに、図示のようにスリット45a、4
5bが本体2の長手方向に対して傾斜する方向に延びて
形成されていれば、弁体5の変形操作においては操作体
6を回転しながら先端方向に移動することとなるため、
弁体5にひねりの力を加えながら押圧することとなり、
過大な力を要することなく弁体5を容易に圧縮変形でき
る。なお、図示の例では、スリット45a、45bは先
端方向に向けて時計回りとなる方向に形成されている
が、本発明はこれに限定されず、先端方向に向けて反時
計回りの方向に形成してもよい。
【0036】凸部44a、44bの高さは、特に限定さ
れないが、本体2と操作体6の係合を確実に行うことを
考慮して0.5〜3.0mm程度、より好ましくは1.0
〜2.0mm程度が好ましい。また、突部62の高さは、
凸部44a、44bと同様の理由から0.5〜3.0mm
程度、より好ましくは1.0〜2.0mm程度であり、ま
た、突部62の幅は0.5〜4.0mm程度、より好まし
くは1.0〜2.0mm程度である。
【0037】上記スリット45a、45bおよび突部6
2の数としては、特に限定されないが、凸部44a、4
4bと突部62とが係合するスペース、取手61を回転
する時の操作性等を考慮して所定間隔毎に2〜3個程度
設けることが好ましく、また、本体2の周方向において
等間隔に設けることが好ましい。そして、筒体4におけ
る凸部44a、44bの形成位置、および、操作体6に
おける突部62の形成位置は、操作体6の位置に応じ
て、弁体5が図4(a)、同図(b)、同図(c)およ
び同図(d)に示すような状態となるように設定されて
いる。図4は、弁体5および操作体6の作用を説明する
ための、弁体5付近を示す断面図である。
【0038】図4(a)は、器具15を器具挿通路21
に挿通し、かつ、操作体6を凸部44a、44bのいず
れにも係合しない状態を示している。この状態におい
て、操作体6は弁体5を全く押圧しておらず、器具15
は弁体5内を抵抗なく摺動可能となっている。
【0039】図4(b)は、図4(a)の状態から、取
手61を把持して操作体6を先端方向へ向けて時計回り
に回転し、凸部44aと突部62とを係合した状態を示
している。この状態において、操作体6は弁体5を基端
より押圧、変形してその内径を縮小し、弁体5は器具1
5を液密にかつ摺動可能に圧迫、保持している。
【0040】図4(c)は、図4(b)の状態から、取
手61を把持して操作体6をさらに回転し、凸部44b
と突部62とを係合した状態を示している。この状態に
おいて、操作体6は図4(b)の状態から弁体5をさら
に押圧し、弁体5をさらに圧縮変形しており、これによ
り、弁体5は器具15をさらに圧迫し摺動不能に保持、
固定している。
【0041】なお、弁体5内に器具15を挿通しない場
合でも、図4(c)に示す位置に操作体6を係止すれ
ば、図4(d)に示すように、弁体5が変形して通路5
1が完全に閉塞し、挿通路21の先端より流入した血液
の漏出を確実に防止することができる。
【0042】操作体6の、器具挿通路21に挿入された
部分には、操作体6の外方に向けて突出する凸部63が
形成されている。凸部63は、操作体6の周方向にわた
って管状に設けられ、図4(a)に示すように、突部6
2を凸部44a、44bのいずれにも係合しない時に、
凸部46の先端側でこの凸部46と当接するように設け
られている。これにより、操作体6は、凸部46および
凸部63が係止した位置より基端側への移動を規制さ
れ、器具挿通路21から脱けないようになっている。
【0043】なお、凸部46および凸部63としては、
端部41および操作体6の周方向全体に形成した構成に
限定されず、例えば端部41および操作体6の周方向に
所定角度毎に離間して複数設けてもよい。
【0044】本発明における係止部の構成としては、上
記した凸部44a、44bと突部62からなる構成に限
定されず、例えば、凸部44a、44bに代えて、互い
に本体2の長手方向に所定長離間する2つの凹部を設
け、これらの凹部に突部62を順次係合することにより
操作体6を段階的に係止する構成であってもよい。この
場合、これらの凹部を繋ぐように形成され、突部62を
挿通した状態で摺動可能とする切れ込み(図示せず)を
設ければ、上記スリット45a、45bと同様に、操作
体6の長手方向の移動をスムーズに行うことができる。
【0045】また、例えば取手61の先端部を突部62
の両側で切り欠いて取手61を先端部で拡径可能とし、
取手61を先端方向に押し込むことにより突部62が凸
部44a、44bを乗り越える構成としてもよい。ま
た、上記実施例では本体の外周面および取手61の内側
に係止部を形成したが、本発明における係止部はこれに
限定されず、例えば、器具挿通路21の内面に本体2の
長手方向に所定長離間する複数の凹部を形成し、かつ、
操作体6の挿通路21に挿入された部分の外周面に上記
凹部に嵌入可能な凸部を形成して、この凸部を器具挿通
路21の凹部に順次係合することにより、操作体6を段
階的に係止する構成であってもよい。
【0046】また、操作体6としても、上記した弁体5
を直接押圧し変形する構成に限定されず、例えば上記実
公昭53−44870号公報に記載のように、弁体5を
押圧するための押圧部材を別に設け、操作体の操作によ
りこの押圧部材を動かして弁体5の変形を間接的に行う
構成としてもよい。
【0047】コネクタ1と図1に示すガイドカテーテル
10を用いたPTCAの手技においては、予め血管内に
挿入したガイドカテーテル用ガイドワイヤーに沿ってガ
イドカテーテル10を進行させる際、および、血管に挿
入したガイドカテーテル10内で拡張体付きカテーテル
を目的部位に向けて進行させる際に、操作体6を操作し
て図4(b)に示す位置とすることにより、このガイド
ワイヤーまたは拡張体付きカテーテルがガイドカテーテ
ル10に液密に接続された状態で、かつ不本意な損傷を
被ることなく、上記進行を行うことができる。また、こ
れらのガイドワイヤーおよび拡張体付きカテーテルをガ
イドカテーテル10を経て抜去する際においても、操作
体6を同図(b)に示す状態とすれば、コネクタ1より
血液が漏出することなくこれらの抜去を円滑に行うこと
ができる。さらに、ガイドカテーテル10により案内さ
れ、目的部位に達した拡張体付きカテーテルを、その拡
張体を狭窄部に位置させて固定する際には、操作体6を
操作して図4(c)に示す位置とすることにより、拡張
体付きカテーテルを損傷なく固定できる。
【0048】以上、本発明のコネクタをPTCA用のY
字コネクタを例にとって説明したが、本発明はこれに限
定されず、例えば、薬物投与用カテーテル、体液吸引用
カテーテル、内視鏡等とこれらを目的部位に案内する太
いカテーテルとの連結具、内視鏡とその中に挿通する光
ファイバーや鉗子等の処置具との連結具、さらには、中
空の穿刺針と細径のチューブとの連結具等の、種々の用
途に用いることができる。
【0049】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明のコネクタは、
管体内に挿入して使用される器具をこの管体に液密にか
つ摺動可能に接続するためのコネクタであって、一端に
管体接続部を有する本体と、該本体の他端から前記接続
部に向けて開口する器具挿通路と、 該挿通路内に設け
られ、該挿通路の長手方向に延びて開口する通路が形成
されている弾性部材からなる弁体と、該弁体を前記本体
の外部から変形操作し該弁体の内径を縮小する操作体
と、前記本体に対し前記操作体を段階的に係止する係止
部とを有することを特徴とするため、操作体をねじ込む
微妙な力加減と手間を要することなく弁体の変形の調整
を行え、弁体を過度に縮小変形することによる器具の不
本意な損傷も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタの実施例を示す平面図であ
る。
【図2】図1に示すコネクタの縦断面図である。
【図3】図2のII−II線における拡大断面図である。
【図4】本発明の係止部の作用を説明するための要部断
面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2 本体 21 器具挿通路 31 管体接続部 44a、44b 凸部 5 弁体 51 通路 6 操作体 62 突部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管体内に挿入して使用される器具をこの管
    体に液密にかつ摺動可能に接続するためのコネクタであ
    って、一端に管体接続部を有する本体と、該本体の他端
    から前記接続部に向けて開口する器具挿通路と、該挿通
    路内に設けられ、該挿通路の長手方向に延びて開口する
    通路が形成されている弾性部材からなる弁体と、該弁体
    を前記本体の外部から変形操作し該弁体の内径を縮小す
    る操作体と、前記本体に対し前記操作体を段階的に係止
    する係止部とを有し、前記係止部は、前記本体に設けら
    れ、前記本体の長手方向に所定長離間して形成された複
    数の凸部または凹部と、前記操作体に設けられ、前記凸
    部または凹部と係合な突部とからなることを特徴とする
    コネクタ。
  2. 【請求項2】管体内に挿入して使用される器具をこの管
    体に液密にかつ摺動可能に接続するためのコネクタであ
    って、一端に管体接続部を有する本体と、該本体の他端
    から前記接続部に向けて開口する器具挿通路と、該挿通
    路内に設けられ、該挿通路の長手方向に延びて開口する
    通路が形成されている弾性部材からなる弁体と、該弁体
    を前記本体の外部から変形操作し該弁体の内径を縮小す
    る操作体と、前記本体に対し前記操作体を段階的に係止
    する係止部とを有し、前記係止部は、該挿通路の内面に
    設けられ、前記本体の長手方向に所定長離間する複数の
    凹部と、前記操作体の該挿通路に挿入された部分の外周
    面に設けられ、前記凹部に嵌入可能な凸部とからなる
    とを特徴とするコネクタ。
JP32765393A 1993-12-24 1993-12-24 コネクタ Expired - Fee Related JP3383043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32765393A JP3383043B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32765393A JP3383043B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07178179A JPH07178179A (ja) 1995-07-18
JP3383043B2 true JP3383043B2 (ja) 2003-03-04

Family

ID=18201467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32765393A Expired - Fee Related JP3383043B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3383043B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006016211A1 (de) * 2006-04-03 2007-10-04 Novalung Gmbh Kupplung für rohrförmige Elemente
US9561347B2 (en) 2011-11-16 2017-02-07 W. L. Gore & Associates, Inc. Introducer sheath assembly having a locking dilator
JP2020156891A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 ガデリウス・メディカル株式会社 造影剤注入用カテーテル
JP6979227B2 (ja) * 2020-01-15 2021-12-08 株式会社アセットバンク サーバ、収集方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07178179A (ja) 1995-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5098393A (en) Medical introducer and valve assembly
JP5744722B2 (ja) 半径方向に圧縮可能な血液コントロールバルブ
JPH07163666A (ja) コネクタ
US5125903A (en) Hemostasis valve
JP4996015B2 (ja) 留置用カテーテル
US6050978A (en) Needleless valve connector
US5944697A (en) Percutaneous catheter introducer
US5273546A (en) Hemostasis valve
US6416499B2 (en) Medical fluid flow control valve
EP0900105B1 (en) Hemostasis valve
EP1660173B1 (en) A haemostasis device
AU765712B2 (en) Valved connector with closure operated by axial movement of the valve
EP2111888A2 (en) Needleless luer access connector
US20010016704A1 (en) Low profile fluid delivery and sealing system for a catheter
CN114733043A (zh) 中线导管放置装置
JPH0626581B2 (ja) 包針カテーテル及びその製造方法
JP2007508854A (ja) シーリングバルブ付きニードル
JPH08257138A (ja) 翼付きivカテーテル組立体
US11969559B2 (en) Catheter hub with sealed access port
JP3383043B2 (ja) コネクタ
US20230125035A1 (en) Cannula insertion system and methods of using the same
WO2020189466A1 (ja) カテーテル組立体
US6090074A (en) Eccentric rotary high pressure seal
JP4472310B2 (ja) 医療用コネクター
US20220409864A1 (en) Indwelling catheter, medical valve, and catheter assembly

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131220

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees