JP3382923B2 - 電源電圧制御回路 - Google Patents

電源電圧制御回路

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JP3382923B2
JP3382923B2 JP2000232321A JP2000232321A JP3382923B2 JP 3382923 B2 JP3382923 B2 JP 3382923B2 JP 2000232321 A JP2000232321 A JP 2000232321A JP 2000232321 A JP2000232321 A JP 2000232321A JP 3382923 B2 JP3382923 B2 JP 3382923B2
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英次 横田
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埼玉日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば携帯無線
電話機のバースト送信時における、送信オン/オフによ
る、電力増幅器以外の回路の電源供給電圧変動を軽減す
るための、電源電圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯無線電話機においては、一般に、送
信時における電力増幅器の消費電流は、他の回路の合計
の消費電流に比べて圧倒的に大きい。そこで、送信オン
時と送信オフ時とでは、電力増幅器以外の回路に対する
電源供給電圧変動が大きくなって、電力増幅器以外の各
回路に対して、悪影響を与える恐れがある。そのため、
電源である電池と、電力増幅器との距離をなるべく短く
して、両者間の配線の等価抵抗値を低くすることによっ
て、電力増幅器の動作時と不動作時とにおける、電力増
幅器以外の回路に対する電源供給電圧変動を小さくする
ことが重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、携帯無線電話機
のアンテナ特性の観点からは、電力増幅器とアンテナと
の距離を、極力、短縮して、配線の電力損失を低下させ
るようにするのが好ましい。しかしながら、携帯無線電
話機の構造上、アンテナと電源電池とは、一般に、離れ
た場所に配置されている。そのため、アンテナと電力増
幅器間の距離と、電力増幅器と電池間の距離との、どち
らかが大きくなることは避けられず、いずれか一方を、
犠牲にしなければならないという問題があった。この発
明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、アン
テナと電力増幅器との間の距離を短縮することを優先す
るようにし、従って電力増幅器と電源である電池との間
の距離が長くなっても、送信オン時と、送信オフ時とに
おける、電力増幅器以外の回路に対する、電源供給電圧
変動を小さくすることが可能な、電源電圧制御回路を提
供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、電源電圧制御回路に係り、
電池から第1のスイッチを介して電力増幅器へ電源を供
給するとともに、上記第1のスイッチの入力側から上記
電力増幅器以外の他回路へ電源を供給する電源回路にお
いて、上記電池と第1のスイッチの入力端側端子とを結
ぶ配線に、第2のスイッチの両切換端子間に抵抗を接続
してなる回路を挿入して、上記第2のスイッチの一方の
切換端子と共通端子間を経て、上記電池と第1のスイッ
チの入力側端子とを接続し、上記第1のスイッチのオ
ン,オフと、上記第2のスイッチの上記一方の切換端子
側と他方の切換端子側との切換とを、上記電力増幅器の
動作,不動作とに同期して行うように構成したことを特
徴としている。
【0005】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電源電圧制御回路に係り、上記抵抗の抵抗値をr
1、電池と第2のスイッチの上記一方の切換端子間の配
線の等価抵抗をr6、上記第1のスイッチの入力側端子
と第2のスイッチの共通端子間の配線の等価抵抗をr
7、上記第2のスイッチのいずれかの側に切り換えられ
たときの内部抵抗をr2、電力増幅器の非動作時の電流
をi1、電力増幅器の動作時の電流をi2としたとき、
上記抵抗値r1を次式 (r1+r2+r6+r7)×i1=(r2+r6+r
7)×i2 の関係を満たすように定めることを特徴としている。
【0006】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の電源電圧制御回路に係り、上記第1のスイッ
チ及び/又は第2のスイッチが、FET(Field Effect
Transistor :以下省略)からなることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項4記載の発明は、電源電圧制
御回路に係り、電池から第1のスイッチを介して電力増
幅器へ電源を供給するとともに、上記第1のスイッチの
入力側から上記電力増幅器以外の他回路へ電源を供給す
る電源回路において、上記電池と第1のスイッチの入力
端側端子とを結ぶ配線に、第2のスイッチの両端子間に
抵抗を接続してなる回路を挿入して、上記第2のスイッ
チの一方の端子と他方の端子間を経て、上記電池と第2
のスイッチの入力側端子とを接続し、上記第1のスイッ
チのオン,オフと、上記第2のスイッチのオン,オフと
の切換を、上記電力増幅器の動作,不動作とに同期して
行うように構成したことを特徴としている。
【0008】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の電源電圧制御回路に係り、上記抵抗の抵抗値をr1
a、電池と第2のスイッチの入力側端子間の配線の等価
抵抗をr6、上記第1のスイッチの入力側端子と第2の
スイッチの出力側端子間の配線の等価抵抗をr7、上記
第2のスイッチのオン時の内部抵抗r2a、電力増幅器
の非動作時の電流をi1、電力増幅器の動作時の電流を
i2としたとき、上記抵抗値r1aを次式 (r1a+r6+r7)×i1={r6+r7+(r1
a×r2a)/(r1a+r2a)}×i2 の関係を満たすように定めることを特徴としている。
【0009】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の電源電圧制御回路に係り、上記第2のスイッチのオ
ン時の内部抵抗が前記抵抗に比べて十分小さく、上記第
2のスイッチのオフ時の抵抗が上記抵抗に比べて十分大
きいときは、上記抵抗の抵抗値r1aを、 (r1a+r6+r7)×i1=(r6+r7+r2
a)×i2 の関係を満たすように定めることを特徴としている。
【0010】また、請求項7記載の発明は、請求項4乃
至6のいずれか1記載の電源電圧制御回路に係り、上記
第1のスイッチ及び/又は第2のスイッチが、FETか
らなることを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明の構成では、電池から第1のスイッチ
を介して電力増幅器へ電源を供給するとともに、第1の
スイッチの入力側から電力増幅器以外の他回路へ電源を
供給する電源回路において、電池と第1のスイッチの入
力端側端子とを結ぶ配線に、第2のスイッチの両切換端
子間に抵抗を接続してなる回路を挿入して、第2のスイ
ッチの一方の切換端子と共通端子間を経て、電池と第1
のスイッチの入力側端子とを接続し、第1のスイッチの
オン,オフと、第2のスイッチの一方の切換端子側と他
方の切換端子側との切換とを、電力増幅器の動作,不動
作とに同期して行うようにしたので、電力増幅器の動作
時と不動作時とにおける、電力増幅器以外の回路に対す
る、電源供給電圧変動を小さくすることができる。
【0012】また、この発明の他の構成では、電池から
第1のスイッチを介して電力増幅器へ電源を供給すると
ともに、第1のスイッチの入力側から電力増幅器以外の
他回路へ電源を供給する電源回路において、電池と第1
のスイッチの入力端側端子とを結ぶ配線に、第2のスイ
ッチの両端子間に抵抗を接続してなる回路を挿入して、
第2のスイッチの一方の端子と他方の端子間を経て、電
池と第2のスイッチの入力側端子とを接続し、第1のス
イッチのオン,オフと、第2のスイッチのオン,オフと
の切換を、電力増幅器の動作,不動作とに同期して行う
ようにしたので、電力増幅器の動作時と不動作時とにお
ける、電力増幅器以外の回路に対する、電源供給電圧変
動を小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である電源電圧制御回路
の構成を示す回路図、図2は、本実施例の電源電圧制御
回路における、電力増幅器に対する電源供給の導通/遮
断時の電圧変化を説明するための図である。この例の電
源電圧制御回路は、図1に示すように、抵抗1と、スイ
ッチ2と、電池3と、電力増幅器4と、スイッチ5と、
等価抵抗6と、等価抵抗7と、他回路8とから概略構成
されている。
【0014】抵抗1は、スイッチ2の両切換端子間に接
続された抵抗である。スイッチ2は、電池3からの電源
供給を、抵抗1を介して行うか又は直接行うかを切り換
えるための切換スイッチである。電池3は、携帯無線電
話機の全体の回路に電源を供給する。電力増幅器4は、
携帯無線電話機の高周波送信出力を発生する。スイッチ
5は、電力増幅器4に対する電源供給の導通/遮断を切
り換える。等価抵抗6は、電池3からスイッチ2までの
間の配線の抵抗である。等価抵抗7は、スイッチ2から
スイッチ5までの間の配線の抵抗である。他回路8は、
携帯無線電話機における電力増幅器を除く他ブロックの
回路である。
【0015】次に、図1を参照して、この例の電源電圧
制御回路の動作を説明する。電力増幅器4は、携帯無線
電話機の無線回路の送信部において、高周波の送信信号
を電力増幅する働きをしており、携帯無線電話機におい
て、最大の電源電力を消費する部位である。スイッチ5
は、電力増幅器4に対する電源供給の導通/遮断を切り
換えるためのスイッチであって、電力増幅器4へ電源を
供給している状態では大きな電流が流れるため、オン抵
抗の小さいFET(Field Effect Transistor )等が用
いられる。スイッチ5の入力側の端子には、電池3から
の電源電圧が常時、供給されていて、制御信号Aに応じ
て、オン/オフの動作を行うことによって、電力増幅器
4側への電源供給の導通/遮断が制御される。他回路8
は、携帯無線電話機における電力増幅器4を除いた他ブ
ロックの回路であって、スイッチ5の入力側端子に接続
され、スイッチ5を介することなく、電池3からの電源
供給を受けており、電力増幅器4と比較すれば、その消
費電流は小さい。
【0016】スイッチ2は、FET等からなる切換スイ
ッチであって、その両切換端子a,b間に、抵抗1を接
続されていて、制御信号Aに応じて切り換えることによ
って、端子a側に切り換えられた状態では、電池3から
の電源供給を抵抗1を介して行い、端子b側に切り換え
られた状態では、電池3からの電源供給を抵抗1を介す
ることなく直接行うように、どちらかの状態を選択する
ように動作する。スイッチ2とスイッチ5とは、それら
を動作させるための制御信号Aが共通なため、その動作
は同期していて、スイッチ5が遮断状態では、スイッチ
2は電池3からの電源供給を抵抗1を介して導通する状
態となり、また、逆にスイッチ5が導通状態では、スイ
ッチ2は電池3からの電源供給を抵抗1を介することな
く、直接、導通させる状態となる。等価抵抗6は、電池
3からスイッチ2の一方の切換端子bまでの間の配線に
おける、分布定数としての電気抵抗であって、電池3か
らの電源供給電流によって、電源電圧の降下を生じさせ
る。等価抵抗7は、スイッチ2の共通端子cから、スイ
ッチ5の入力側端子dまでの間の配線における、分布定
数としての電気抵抗であって、電池3からの電源供給電
流によって、電源電圧の降下を生じさせる。
【0017】次に、図2を用いて、この例の電源電圧制
御回路における、電力増幅器4に対する電源供給の導通
/遮断時の各部電圧の変化を説明する。いま、抵抗1の
抵抗値をr1〔Ω〕、等価抵抗6の抵抗値をr6
〔Ω〕、等価抵抗7の抵抗値をr7〔Ω〕、スイッチ2
がいずれか一方の側に切り換えられたときの、スイッチ
2の導通状態の内部抵抗をr2〔Ω〕とし、電力増幅器
4へ電源供給されていないときに電池3から流れる電
流、すなわち他回路8のみへ流れる電流をi1〔A〕、
電力増幅器4へ電源供給されているときに電池3から流
れる電流をi2〔A〕、電池3の出力電圧をv3〔V〕
とする。
【0018】最初に、電力増幅器4へ電源供給されてい
ない状態、すなわち、スイッチ5が遮断され、スイッチ
2が切換端子a側、すなわち抵抗1を介する側に切り換
わっている場合には、等価抵抗6と抵抗1の接続点の電
圧、すなわち等価抵抗6を通過後の電圧は、(v3−r
6×i1)〔V〕となり、また、スイッチ2の出力側で
ある共通端子cの電圧、すなわちスイッチ2を通過後の
電圧は、{v3−(r1+r2+r6)×i1}〔V〕
となる。さらに、スイッチ5の入力側端子dの電圧、す
なわち等価抵抗7を通過後の電圧は、{v3−(r1+
r2+r6+r7)×i1}〔V〕となる。一方、電力
増幅器4へ電源供給されている状態、すなわち、スイッ
チ5が導通し、スイッチ2が切換端子b側、すなわち抵
抗1を通らない側に切り換わっている場合には、等価抵
抗6通過後の電圧は、(v3−r6×i2)〔V〕とな
り、スイッチ2通過後の電圧は、{v3−(r2+r
6)×i2}〔V〕となり、等価抵抗7通過後の電圧
は、{v3−(r2+r6+r7)×i2}〔V〕とな
る。従って、電力増幅器4への電源供給の導通/遮断に
かかわらず、他回路8への供給電圧、すなわち等価抵抗
7通過後の電圧の変動がないようにするためには、 (r1+r2+r6+r7)×i1=(r2+r6+r7)×i2 …(1) の関係を満たすように、抵抗1の抵抗値r1を選べばよ
いことになる。
【0019】このように、この例の電源電圧制御回路で
は、(1)式の関係を満たすように、抵抗1の抵抗値r
1を選ぶことによって、他回路8へ供給される電圧は、
電力増幅器4に対する電源供給が導通状態の場合と遮断
状態の場合とで等しくなるので、電力増幅器4以外の他
ブロックの回路へ供給される電圧を安定化することがで
きる。
【0020】◇第2実施例 図3は、この発明の第2実施例である電源電圧制御回路
の構成を示す回路図、図4は、本実施例の電源電圧制御
回路における、電力増幅器に対する電源供給の導通/遮
断時の電圧変化を説明するための図である。この例の電
源電圧制御回路は、図3に示すように、抵抗1aと、ス
イッチ2aと、電池3と、電力増幅器4と、スイッチ5
と、等価抵抗6と、等価抵抗7と、他回路8とから概略
構成されている。
【0021】抵抗1aは、スイッチ2aの両端子間に接
続された抵抗である。スイッチ2aは、電池3からの電
源供給を、抵抗1aを介して行うか又は抵抗1aを短絡
して行うかを切り換えるためのスイッチである。電池
3,電力増幅器4,スイッチ5,等価抵抗6,等価抵抗
7,他回路8は、第1実施例の場合と同様である。
【0022】次に、図3を参照して、この例の電源電圧
制御回路の動作を説明する。スイッチ2aは、FET等
からなるオン/オフスイッチであって、その両端子e,
f間に抵抗1aが並列に接続されていて、電池3からの
電源供給を、抵抗1aとスイッチ2aとによって並列に
行うように構成されている。スイッチ2aの内部抵抗
は、オフ状態では十分高いので、抵抗1aに比べて無視
することができるが、スイッチ2aのオン状態では、ス
イッチ2aの内部抵抗は抵抗1aに比べて無視できな
い。スイッチ2aとスイッチ5とは、それらを動作させ
るための制御信号Aが共通なため、その動作は同期して
いて、スイッチ5が遮断状態では、スイッチ2aは、電
池3からの電源供給を、抵抗1aのみを介して導通する
状態となり、また、逆にスイッチ5が導通状態では、ス
イッチ2aは、電池3からの電源供給を、抵抗1aとス
イッチ2aとが並列になって導通する状態となる。等価
抵抗6は、電池3からスイッチ2aの入力側端子eまで
の間の配線における、分布定数としての電気抵抗であっ
て、電池3からの電源供給電流によって、電源電圧の降
下を生じさせる。等価抵抗7は、スイッチ2aの出力側
端子fから、スイッチ5の入力側端子gまでの間の配線
における、分布定数としての電気抵抗であって、電池3
からの電源供給電流によって、電源電圧の降下を生じさ
せる。その他の動作は、第1実施例の場合と同様であ
る。
【0023】次に、図4を用いて、この例の電源電圧制
御回路における、電力増幅器4に対する電源供給の導通
/遮断時の各部電圧の変化を説明する。いま、抵抗1a
の抵抗値をr1a〔Ω〕、等価抵抗6の抵抗値をr6
〔Ω〕、等価抵抗7の抵抗値をr7〔Ω〕、スイッチ2
aの導通状態の内部抵抗をr2a〔Ω〕とし、電力増幅
器4へ電源供給されていないときに電池3から流れる電
流、すなわち他回路8のみへ流れる電流をi1〔A〕、
電力増幅器4へ電源供給されているときに電池3から流
れる電流をi2〔A〕、電池3の出力電圧をv3〔V〕
とする。
【0024】最初に、電力増幅器4へ電源供給されてい
ない状態、すなわち、スイッチ5が遮断され、スイッチ
2aが遮断状態になっている場合には、等価抵抗6とス
イッチ2aの入力側端子eの電圧、すなわち等価抵抗6
を通過後の電圧は、(v3−r6×i1)〔V〕とな
り、また、スイッチ2aの出力側端子fの電圧、すなわ
ち抵抗1aを通過後の電圧は、{v3−(r1a+r
6)×i1}〔V〕となる。さらに、スイッチ5の入力
側端子gの電圧、すなわち等価抵抗7を通過後の電圧
は、{v3−(r1a+r6+r7)×i1}〔V〕と
なる。一方、電力増幅器4へ電源供給されている状態、
すなわち、スイッチ5が導通し、スイッチ2aが導通状
態になっている場合には、等価抵抗6通過後の電圧は、
(v3−r6×i2)〔V〕となり、抵抗1aとスイッ
チ2aとを並列に通過後の電圧は、〔v3−{r6+
(r1a×r2a)/(r1a+r2a)}×i2〕
〔V〕となり、等価抵抗7通過後の電圧は、〔v3−
{r6+r7+(r1a×r2a)/(r1a+r2
a)}×i2〕〔V〕となる。従って、電力増幅器4へ
の電源供給の導通/遮断にかかわらず、他回路8への供
給電圧、すなわち等価抵抗7通過後の電圧の変動がない
ようにするためには、 (r1a+r6+r7)×i1={r6+r7+(r1
a×r2a)/(r1a+r2a)}×i2
…(2)の関係を満たすように、抵抗1aの抵抗値r1
aを選べばよいことになる。
【0025】なお、図3において、スイッチ2aの遮断
状態の内部抵抗r2aが抵抗r1aに比べて十分大き
く、スイッチ2aの導通状態の内部抵抗が抵抗r1aに
比べて十分小さいときは、(2)式の関係に代えて、 (r6+r7+r1a)×i1=(r6+r7+r2a)×i2 …(3) の関係を用いてもよいことは明らかである。
【0026】このように、この例の電源電圧制御回路で
は、(2)式又は(3)式の関係を満たすように、抵抗
1aの抵抗値r1aを選ぶことによって、他回路8へ供
給される電圧は、電力増幅器4に対する電源供給が導通
状態の場合と遮断状態の場合とで等しくなるので、電力
増幅器4以外の他ブロックの回路へ供給される電圧を安
定化することができる。
【0027】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、スイッチ
2,スイッチ2a,スイッチ5は、FETに限らず、オ
ン抵抗が小さい半導体スイッチであれば、他の種類のも
のであってもよく、又は、機械的スイッチであってもよ
い。また、第1実施例の場合に、抵抗1とスイッチ2の
位置関係を逆にして、図1におけるスイッチ2の切換端
子側と共通端子側との位置を入れ替えるようにしてもよ
い。同様に、第2実施例の場合に、スイッチ2aの入力
側端子と出力端子側端子との位置関係を逆にして、図3
におけるe点とf点との位置を入れ替えるようにしても
よい。さらに、両実施例の場合において、等価抵抗6と
等価抵抗7の和(r6+r7)が一定であれば、抵抗値
r6と抵抗値r7の配分が変化しても、(1)式乃至
(3)式の関係は常に成立する。従って、配線の太さが
一定の場合は、抵抗値(r6+r7)に対応する配線長
の和が一定である限り、第1実施例の場合のスイッチ2
と抵抗1からなるブロック、又は第2実施例の場合のス
イッチ2aと抵抗1aとからなるブロックは、電池3と
スイッチ5とを結ぶ配線上のどの位置に挿入されていて
もよい。この場合、抵抗値r6,r7のいずれか一方が
0であってもよいので、いずれか一方の配線長が0であ
ってもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の電源電
圧制御回路によれば、携帯無線電話機等において、電力
増幅器と電源である電池との間の距離が長くなっても、
電力増幅器へ電源を供給している状態と遮断している状
態とで、電力増幅器以外の他回路に対する電源供給電圧
変動を小さくすることが可能な、電源電圧制御回路を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である電源電圧制御回路
の構成を示す回路図である。
【図2】本実施例の電源電圧制御回路における、電力増
幅器に対する電源供給の導通/遮断時の電圧変化を説明
するための図である。
【図3】この発明の第2実施例である電源電圧制御回路
の構成を示す回路図である。
【図4】本実施例の電源電圧制御回路における、電力増
幅器に対する電源供給の導通/遮断時の電圧変化を説明
するための図である。
【符号の説明】 1,1a 抵抗 2,2a スイッチ(切換スイッチ) 3 電池 4 電力増幅器 5 スイッチ 6 等価抵抗 7 等価抵抗 8 他回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/04 H02J 1/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池から第1のスイッチを介して電力増
    幅器へ電源を供給するとともに、前記第1のスイッチの
    入力側から前記電力増幅器以外の他回路へ電源を供給す
    る電源回路において、 前記電池と第1のスイッチの入力端側端子とを結ぶ配線
    に、第2のスイッチの両切換端子間に抵抗を接続してな
    る回路を挿入して、前記第2のスイッチの一方の切換端
    子と共通端子間を経て、前記電池と第1のスイッチの入
    力側端子とを接続し、 前記第1のスイッチのオン,オフと、前記第2のスイッ
    チの前記一方の切換端子側と他方の切換端子側との切換
    とを、前記電力増幅器の動作,不動作とに同期して行う
    ように構成したことを特徴とする電源電圧制御回路。
  2. 【請求項2】 前記抵抗の抵抗値をr1、電池と第2の
    スイッチの前記一方の切換端子間の配線の等価抵抗をr
    6、前記第1のスイッチの入力側端子と第2のスイッチ
    の共通端子間の配線の等価抵抗をr7、前記第2のスイ
    ッチのいずれかの側に切り換えられたときの内部抵抗を
    r2、電力増幅器の非動作時の電流をi1、電力増幅器
    の動作時の電流をi2としたとき、前記抵抗値r1を次
    式 (r1+r2+r6+r7)×i1=(r2+r6+r
    7)×i2 の関係を満たすように定めることを特徴とする請求項1
    記載の電源電圧制御回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のスイッチ及び/又は第2のス
    イッチが、FET(Field Effect Transistor :以下省
    略)からなることを特徴とする請求項1又は2記載の電
    源電圧制御回路。
  4. 【請求項4】 電池から第1のスイッチを介して電力増
    幅器へ電源を供給するとともに、前記第1のスイッチの
    入力側から前記電力増幅器以外の他回路へ電源を供給す
    る電源回路において、 前記電池と第1のスイッチの入力端側端子とを結ぶ配線
    に、第2のスイッチの両端子間に抵抗を接続してなる回
    路を挿入して、前記第2のスイッチの一方の端子と他方
    の端子間を経て、前記電池と第2のスイッチの入力側端
    子とを接続し、 前記第1のスイッチのオン,オフと、前記第2のスイッ
    チのオン,オフとの切換を、前記電力増幅器の動作,不
    動作とに同期して行うように構成したことを特徴とする
    電源電圧制御回路。
  5. 【請求項5】 前記抵抗の抵抗値をr1a、電池と第2
    のスイッチの入力側端子間の配線の等価抵抗をr6、前
    記第1のスイッチの入力側端子と第2のスイッチの出力
    側端子間の配線の等価抵抗をr7、前記第2のスイッチ
    のオン時の内部抵抗r2a、電力増幅器の非動作時の電
    流をi1、電力増幅器の動作時の電流をi2としたと
    き、前記抵抗値r1aを次式 (r1a+r6+r7)×i1={r6+r7+(r1
    a×r2a)/(r1a+r2a)}×i2 の関係を満たすように定めることを特徴とする請求項4
    記載の電源電圧制御回路。
  6. 【請求項6】 前記第2のスイッチのオン時の内部抵抗
    が前記抵抗に比べて十分小さく、前記第2のスイッチの
    オフ時の抵抗が前記抵抗に比べて十分大きいときは、前
    記抵抗の抵抗値r1aを、 (r1a+r6+r7)×i1=(r6+r7+r2
    a)×i2 の関係を満たすように定めることを特徴とする請求項5
    記載の電源電圧制御回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のスイッチ及び/又は第2のス
    イッチが、FETからなることを特徴とする請求項4乃
    至6のいずれか1記載の電源電圧制御回路。
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