JP3382530B2 - 光学撮像装置 - Google Patents
光学撮像装置Info
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Description
体に搭載され、地上の映像を撮影する光学撮像装置に関
する。
のタイプがあり、以下、その代表的な二例について図面
を参照しながら説明する。図7は例えばランドサット1
号に搭載された走査型マルチスペクトル放射計と称され
る光学撮像装置の構成を示している。
光を結像する結像光学系112と、結像光学系112の
視野を走査する対物平面走査鏡132と、結像光学系1
12の焦点Fに配置された検出器列126とを備えてい
る。
鏡132が飛翔体の進行方向Sに平行な走査回転軸13
4の周りに回転されることにより、飛翔体の進行方向S
に直交する方向に走査される。走査中、地球Eからの光
は結像光学系112によって検出器列126に結像さ
れ、そこで光電変換され、検出器列126の出力信号は
信号処理装置122で信号形式が整えられ、データ伝送
装置124を介して地上に伝送される。
6で得られる信号を、走査方向に関する視野の位置およ
び飛翔体の進行方向に関する視野の位置と関連づけて処
理することにより得られる。つまり、各走査で得られる
線的な情報を、飛翔体の進行方向Sに重ねていくことで
得られる。
に搭載された電子走査マルチスペクトル放射計と呼ばれ
る光学撮像装置の構成を示している。この光学撮像装置
100では、地球Eからの光を結像する結像光学系11
2と、結像光学系112の焦点Fに配置された観測領域
幅分の情報を一度に取得する検出器列いわゆるラインセ
ンサー128とを備えており、結像光学系112の視野
は直接、地球Eの方向に向けられている。
て検出器列128に結像され、そこで光電変換され、検
出器列128の出力信号は信号処理装置122で信号形
式が整えられ、データ伝送装置124を介して地上に伝
送される。
28は、通常、数千画素からなる直線配列アレイ素子が
使用され、観測範囲の幅分を同時に撮像するので、図7
に示すような対物平面走査鏡を必要としない。
は、飛翔体が光学撮像装置の分解能に対応する距離を進
む時間内に一走査を完了する必要がある。このため、一
画素当たりの露光時間は数マイクロ秒程度である。この
ような条件の下で十分な信号強度を得るため、検出器列
126に高感度のものを使用するか、結像光学系112
に大口径のものを使用するかしなければならない。
列分を同時に撮影するため、図7の装置と比べると、露
光時間が千分の一秒程度と長いため、検出器列128に
要求される感度は低くて済むという利点はあるが、その
反面、検出器列128は相当に長いものであることが要
求され、また、結像光学系は広い画角に亘って収差が小
さくなるように設計されなければならない。
クラスの分解能が実現されているが、更に高い分解能、
例えば5mクラスの分解能を実現するには、図7の光学
撮像装置においては、結像光学系を更に大口径のものに
変更するか、検出器列を更に高感度のものに変更する必
要に迫られ、また、図8の光学撮像装置においては、更
に長い検出器列を開発したり、非常に広い画角に亘って
収差の小さい結像光学系を新たに設計する必要に迫ら
れ、このために光学撮像装置の開発経費の高騰を招くこ
とが予想され、これは衛星全体の設計にとっても好まし
いものではない。
たもので、その目的は、結像光学系や検出器の設計条件
を厳しくすることなく、さらに高い分解能で撮影可能な
小型で軽量な光学撮像装置を提供することである。より
具体的には、非常に高感度な検出器や非常に大口径の光
学系を使用することなく、また、新たな検出器の開発や
新たな結像光学系の設計を必要とすることなく、5mク
ラスの分解能での撮影を達成する小型で軽量な光学撮像
装置を提供することである。
工衛星などの飛翔体に搭載され地表を撮影する光学撮像
装置は、地表からの光を結像する結像光学系と、結像光
学系の視野を走査する対物平面走査鏡と、結像光学系に
よって結像された像を中継するリレー光学系と、リレー
光学系の光路内に配置された補償平面走査鏡と、リレー
光学系の焦点面に配置された二次元検出器アレイとを有
しており、対物平面走査鏡は飛翔体の進行方向に平行な
走査回転軸の周りに一定の角速度で回転され、補償平面
走査鏡は、二次元検出器アレイが一枚の画像を取得する
間、対物平面走査鏡の回転により発生する結像光学系の
焦点面上における画像の移動を補償するように走査回転
軸の周りに回転される。これにより、一枚の画像を取得
する間、二次元検出器アレイには静止した画像が結像さ
れる。つまり、光学撮像装置の視野はステップ的に走査
され、二次元検出器アレイは、一枚の画像を取得する間
の比較的長い時間の間、露光され続ける。従って、大口
径の光学系や高感度の検出器を用いずに、高分解能の画
像を得ることができる。
さらに補償平面走査鏡が、飛翔体の移動により同一走査
中に得られる複数の画像の間に発生する飛翔体の進行方
向に沿ったずれを打ち消すように、走査回転軸と異なる
回転軸の周りに回転される。これにより、同一走査で得
られる複数の画像は、一直線に並んだものとなる。
は、リレー光学系の光路内に配置された分光フィルター
を更に有しており、これにより特定の波長帯域の画像が
得られる。
の実施の形態について説明する。まず、本発明の第一の
実施の形態の光学撮像装置について図1を用いて説明す
る。
される方向に移動する人工衛星等の飛翔体に搭載され、
その視野は地球Eに向けられている。光学撮像装置10
は、結像光学系12と、リレー光学系14と、対物平面
走査鏡32と、補償平面走査鏡42と、二次元検出器ア
レイ16とを有している。
りに回転可能に支持されており、地球Eからの光を結像
光学系12に向けて反射する。結像光学系12は、入射
してくる光を焦点Fに集光し、観測対象である地表の像
を結像する。
4aと14bを含んでおり、リレー光学系14の光路内
すなわち二枚のリレーレンズ14aと14bの間には、
補償平面走査鏡42が走査回転軸44の周りに回転可能
に支持されている。
焦点Fからの発散光を平行光に変え、リレーレンズ14
bは、リレーレンズ14aからの平行光を収束光に変え
る。つまり、リレー光学系14は、結像光学系12の焦
点面に結像された像を二次元検出器アレイ(例えばCC
D)16の受光面に中継する。
処理装置22で処理された後、信号伝送装置24によっ
て地上局へ送られる。対物平面走査鏡32は、駆動部3
6によって、飛翔体の進行方向Sに平行な走査回転軸3
4の周りに、一方向に回転あるいは揺動される。これに
より、撮像装置10により撮影される領域すなわち視野
が、飛翔体の進行方向Sに直交する方向に走査される。
の周期(例えば1/30秒の周期)で、二次元検出器ア
レイ16に対応した領域の地表の画像(例えばIm-1 、
Im、Im+1 )が連続的に取得される。図中、画像Im-1
、画像Im 、画像Im+1 は、それぞれ、時刻tm-1 〜
時刻tm の間、時刻tm 〜時刻tm+1 の間、時刻tm+1
〜時刻tm+2 の間に撮影される画像を意味している。
応じて、隣り合う画像がちょうど隣接するように、ある
いは一部が重なるように選ばれる。また、この走査は連
続的に行なわれ、走査の周期は、飛翔体の移動速度に応
じて、連続する二走査の間に得られる画像が隣接するよ
うに、あるいは一部が重なるように選ばれる。
数の画像がつなぎ合わされ、最終的に、広範囲の地表の
画像が得られる。以下、光学撮像装置10の動作につい
て更に詳しく説明する。
12の視野の方向は対物平面走査鏡32の角度θによっ
て決まり、一走査の間、結像光学系12の視野は一定の
速度で移動される。つまり、対物平面走査鏡32は駆動
部36により一定の角速度で回転される。従って、対物
平面走査鏡32の角度θは、図2(B)に示されるよう
に、時間tに対して直線的に変化する。
得する間も対物平面走査鏡32は一定の角速度で回転し
ているため、結像光学系12によって結像される像は時
間の経過と共に移動する。つまり、結像光学系12の焦
点面に結像される像は、時間の経過と共に移動してお
り、結像光学系12の焦点面では、いわゆる画像の流れ
が生じている。
り、この画像の流れを補償するように駆動される。つま
り、二次元検出器アレイ16が一枚の画像を取得する
間、補償平面走査鏡42は、対物平面走査鏡32の回転
による画像の移動を打ち消すように、その向きが制御さ
れる。具体的には、図2(C)に示されるように、補償
平面走査鏡42の角度θは時間tに対して鋸歯状に周期
的に変化する。
系12とリレー光学系14と補償平面走査鏡42とで構
成された光学系全体の視野の方向、すなわち、光学撮像
装置10の視野の方向は、図2(D)に示されるよう
に、時間の経過と共に階段状に変化し、二次元検出器ア
レイ16が一枚の画像を取得する間は一定に保たれ、そ
の間、二次元検出器アレイ16の受光面には静止した像
が投影される。
査鏡32の角度を階段状に変化させることによっても実
現可能であるが、対物平面走査鏡32は約30cm径で
約2kgと大きく重いため、慣性モーメントが大きく共
振周波数が低く、現実的には、対物平面走査鏡32の角
度を高い精度で感度良く制御することは難しい。
2は一定の角速度で回転させ、比較的容易に高感度かつ
高精度に制御できる小型で軽量な補償平面走査鏡42の
角度を制御することで、画像の流れを補償している。補
償平面走査鏡42は、例えば、約3cm径で約5gと軽
量小型であり、上述の動作を実現するにおいて、十分な
精度と感度を持って制御可能である。
されるように、各走査に対して、走査方向に並んだ複数
の画像が取得される。各走査の間に得られる隣接する二
つの画像は、一枚の画像を取得する間に飛翔体が移動す
る分だけ、飛翔体の移動方向Sにずれている。
の画像を、飛翔体の移動方向Sに沿って並べることによ
り、広範囲の地表の画像が得られる。二次元検出器アレ
イ16に入射する光量は結像光学系12の開口面積(口
径)と二次元検出器アレイ16の露光時間との積に比例
するので、二次元検出器アレイ16は一枚の画像を取得
する間に多量の光を受ける。従って、光学撮像装置10
は、二次元検出器アレイ16の感度がそれほど高くなく
とも、また、光学系の口径がそれほど大きくなくとも、
十分な光量を取得し得る。つまり、二次元検出器アレイ
16に要求される感度および光学系に要求される口径が
低減される。
の関係を図4に示す。このグラフから、15cm程度の
口径の光学系を用いて、5mの分解能を達成できること
がわかる。また、二次元検出器アレイ16としては、現
行のデジタルビデオカメラ等に用いられている30万画
素クラスのCCDが適用できる。
の撮像装置は、非常に大口径で大型の光学系や非常に高
感度の検出器を用いることなく、5m程度の分解能での
地表の撮影を実現している。
撮像装置について図5を用いて説明する。図5に示され
るように、本実施形態の光学撮像装置10は、前述の第
一の実施の形態の光学撮像装置とほとんど同じである
が、相違箇所として、走査回転軸44の周りに回転可能
に支持されている補償平面走査鏡42が、さらに走査回
転軸44に直交する回転軸11の周りに回転可能に支持
されている。
的に撮影される複数の画像は、図3に示したように、飛
翔体の進行方向Sに少しずつずれていく。また、一枚の
画像を取得する間も飛翔体は進行方向Sに移動している
ため、やはり、二次元検出器アレイ16で得られる画像
はわずかながら進行方向Sに流れたものとなっている。
が一枚の画像を取得する間、飛翔体の進行方向Sに沿っ
た移動により生じる画像の流れを打ち消すように、ま
た、同一走査中に得られる複数の画像の間の進行方向S
のずれを打ち消すように、駆動部52により補償平面走
査鏡42が回転軸11の周りに回転制御される。
形態で説明したように、駆動部46により走査回転軸4
4の周りに鋸歯状に回転されると共に、駆動部52によ
り回転軸11の周りに鋸歯状に回転される。このような
制御の結果、二次元検出器アレイ16の受光面には常に
静止した画像が結像される。しかも、同一走査中に取得
される複数の画像は一直線に並んだものとなる。
は、より正確な地表の画像を得ることができる。また、
画像データを全く無駄にすることなる、正確に矩形の広
範囲な地表の画像を得ることができる。
ついて図6を用いて説明する。図6に示されるように、
本実施形態の光学撮像装置10は、前述の第一の実施の
形態の光学撮像装置とほとんど同じであるが、相違箇所
として、リレー光学系14の光路内つまり二枚のリレー
レンズ14aと14bの間に分光フィルター18が配置
されている。
のリレーレンズ14aと14bの間を伝搬する光は平行
光であり、従って、分光フィルター18には常に平行光
線が入射するので、二次元検出器アレイ16の各検出器
の位置に関係なく、同一の分光特性が得られる。
望の波長帯域の地表の画像が得られる。また、当業者で
あれば容易に思い付くことであるが、分光フィルター1
8の代わりに、ダイクロイックミラー等の分光素子を用
いて複数の波長帯域毎の画像を同時に得ることもでき
る。例えば、ダイクロイックミラーを複数組み合わせて
用いることにより、RGBの各色に対応した画像を同時
に得ることもできる。
は、10〜15cmのレンズ径の結像光学系12を用い
て5mクラス分解能を実現でき、その重量は20〜30
kg程度に収まる。
2の走査回転軸44は対物平面走査鏡32の走査回転軸
34に対して平行であったが、補償平面走査鏡42は、
対物平面走査鏡32の回転による画像の移動を打ち消す
ように、その向きが制御されさえすればよく、走査回転
軸44の方向は任意である。
の視野が地球方向を向くような限られた範囲のみを走査
するように往復回転させても全く同様に動作させること
が可能である。本発明は上述した実施の形態に何等限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行な
われるすべての実施を含む。
設計条件を厳しくすることなく、更に高い分解能で撮影
できる光学撮像装置が提供される。具体的には、大口径
の光学系や高感度の検出器を必要とすることなく、ま
た、新たな検出器の開発や新たな結像光学系の設計を必
要とすることなく、5m程度の分解能で地表を撮影でき
る小型で軽量な光学撮像装置が提供される。これにより
人工衛星等の飛翔体に搭載されるセンサーの小型軽量化
が図られる。
成を示している。
である。
に撮影される三つの領域を示している。
撮像装置における分解能と光学系口径の関係を示したグ
ラフである。
ている。
ている。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 航空機や人工衛星などの飛翔体に搭載さ
れ地表を撮影する光学撮像装置であり、 地表からの光を結像する結像光学系と、 結像光学系の視野を走査する対物平面走査鏡と、 結像光学系によって結像された像を中継するリレー光学
系と、 リレー光学系の光路内に配置された補償平面走査鏡と、 リレー光学系の焦点面に配置された二次元検出器アレイ
とを有しており、 対物平面走査鏡は飛翔体の進行方向に平行な走査回転軸
の周りに一定の角速度で回転され、補償平面走査鏡は、
二次元検出器アレイが一枚の画像を取得する間、対物平
面走査鏡の回転により発生する結像光学系の焦点面上に
おける画像の移動を補償するように走査回転軸の周りに
回転され、これにより二次元検出器アレイには静止した
画像が結像される、光学撮像装置。 - 【請求項2】 請求項1において、さらに補償平面走査
鏡は、飛翔体の移動により同一走査中に得られる複数の
画像の間に発生する飛翔体の進行方向に沿ったずれを打
ち消すように、走査回転軸と異なる回転軸の周りに回転
され、これにより同一走査で得られる複数の画像が一直
線に並ぶ、光学撮像装置。 - 【請求項3】 請求項1において、リレー光学系の光路
内に配置された分光フィルターを更に有しており、これ
により特定の波長帯域の画像が得られる、光学撮像装
置。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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JPH11234547A JPH11234547A (ja) | 1999-08-27 |
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Family
ID=12498861
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---|---|---|---|
JP03748698A Expired - Fee Related JP3382530B2 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 光学撮像装置 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
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-
1998
- 1998-02-19 JP JP03748698A patent/JP3382530B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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