JP3381388B2 - 車両用電子制御装置 - Google Patents

車両用電子制御装置

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JP3381388B2
JP3381388B2 JP12765894A JP12765894A JP3381388B2 JP 3381388 B2 JP3381388 B2 JP 3381388B2 JP 12765894 A JP12765894 A JP 12765894A JP 12765894 A JP12765894 A JP 12765894A JP 3381388 B2 JP3381388 B2 JP 3381388B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用電子制御装置に
関し、特に、車両に搭載された制御対象を制御するのに
必要な各種制御処理をマイクロプロセッサ等からなる複
数の制御装置で分散して行ない、各制御装置間で車両制
御のためのデータを送受信するようにした機能分散型の
車両用電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両には、例えば、内燃機関
や変速機等の車両駆動系を制御するパワートレイン制御
装置等、種々の電子制御装置が搭載されている。そし
て、こうした車両用電子制御装置においては、センサに
よる検出信号を取り込み制御対象の制御量を演算して制
御対象を駆動するといった一連の制御処理を一つのマイ
クロプロセッサで行なう集中型の電子制御装置が長く用
いられてきた。
【0003】一方、近年では、制御の高度化に伴い、電
子制御装置で実行すべき制御処理が複雑化してきてお
り、集中型の電子制御装置では対応できなくなってきて
いる。また、制御が複雑化する程、電子制御装置に接続
されるワイヤハーネスも増加するため、車両に搭載する
際の作業が煩雑になるということもある。
【0004】そこで近年では、車両内ワイヤハーネスの
削減,マイクロプロセッサの処理の軽減等を図るため
に、上記一連の制御処理を、例えば、センサからの検出
信号の取り込み処理、検出信号に基づく制御量の演算処
理、演算された制御量に基づく制御対象の駆動処理とい
ように複数に分割し、これら各制御処理を複数の制御装
置で実行するようにした機能分散型の電子制御装置が提
案されている(例えば、特開昭62−237895号公
報)。
【0005】ところで、こうした機能分散型の電子制御
装置では、各制御装置に通信機能を持たせて、通信線に
て接続することにより、LAN(Local Area Network)
を形成し、各装置で得られた車両制御のためのデータを
各装置間で送受信することにより、各装置間でデータを
共用するようにしている。このため、例えば、受信側で
スロットル開度の単位時間当たりの変化量から内燃機関
の加速を検出する場合等、あるデータが、それを受信す
る制御装置側で、そのデータの単位時間当たりの変化量
を必要とする場合には、従来では、データを送信する側
で、そのデータの変化量を演算して、その演算結果も送
信するようにするか、或は、受信側で、送信されてきた
データから変化量を演算するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者のよ
うに、送信側でデータの変化量を演算してその演算結果
も送信するようにした場合には、制御装置全体で送受信
されるデータ量が増大してしまい、また送信側でデータ
の変化量を演算させるため、制御装置全体でデータ通信
のタイミングが遅れ、制御の応答性が低下するといった
問題がある。
【0007】一方、上記後者のように受信側でデータの
変化量を演算するようにした場合には、こうした通信量
の増大、制御応答性の低下といった問題は生じないもの
の、送信側と受信側との送受信タイミングを正確に同期
させる等して、送信側から送信されたデータを受信側で
確実に受信できるようにしなければならず、受信側でデ
ータを受信できなかった場合には、そのデータの変化量
を正確に求めることができず、車両制御を良好に実行で
きなくなってしまう、といった問題がある。
【0008】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、上記のような機能分散型の車両用電子制御装置に
おいて、各制御装置間で、受信側で単位時間当たりの変
化量を必要とするデータを送受信するに当たって、その
データを送受信する制御装置間の送受信タイミングを正
確に一致させることなく、受信側でデータの変化量を正
確に求めることができるようにすることを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、図1に例示する
如く、車両に搭載された所定の制御対象を制御するのに
必要な各種運転状態を検出するセンサからの検出信号の
取り込み、該検出信号に基づく制御対象の制御量の演
算、該演算結果に応じた制御対象の駆動、といった車両
制御のための各種制御処理を各々分散して実行する複数
の信号処理演算手段と、各制御処理手段に設けられ、通
信線を介して、他の制御処理手段との間で車両制御のた
めのデータを送受信する通信手段と、を備えた機能分散
型の車両用電子制御装置において、上記複数の制御処理
手段のうち、受信側で単位時間当たりの変化量を必要と
するデータを送信する制御処理手段には、当該データに
更新時刻を表わす時刻情報を付与して、上記通信手段か
ら送信させる時刻情報付与手段を設け、上記複数の制御
処理手段のうち、上記時刻情報が付与されたデータを受
信する制御処理手段には、当該データを受信する度に、
該データの値と該データの前回の受信時の値との偏差、
及び、これら各データに付与された時刻情報の偏差を求
め、該データ値の偏差を時刻情報の偏差にて除算するこ
とにより上記データの単位時間当たりの変化量を演算す
る変化量演算手段を設けたことを特徴としている。
【0010】また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1に記載の車両用電子制御装置において、上記時刻情報
付与手段がデータに付与する時刻情報は、当該データの
送信毎に更新されるカウントデータであることを特徴と
している。また更に、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の車両用電子制御装置において、上記変化量演
算手段は、今回受信したデータに付与された時刻情報よ
り前回受信したデータに付与された時刻情報の方が大き
い場合に、今回受信したデータに付与された時刻情報に
上記カウントデータの最大値に1を加えた値を加算して
時刻情報の偏差を求めることを特徴としている。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の車両用電子制御装置において、車両制御のた
めの各種制御処理を各々分散して実行する複数の制御処
理手段のうち、受信側で単位時間当たりの変化量を必要
とするデータを送信する送信側の制御処理手段では、時
刻情報付与手段が、受信側で変化量を必要とするデータ
に、そのデータの更新時刻を表わす時刻情報を付与し
て、通信手段から送信させ、この時刻情報を付与したデ
ータを受信する受信側の制御処理手段では、そのデータ
を受信する度に、変化量演算手段が、受信したデータの
値と前回受信したデータの値との偏差、及び、これら各
データに付与された時刻情報の偏差を求め、そのデータ
値の偏差を時刻情報の偏差にて除算することにより、デ
ータの単位時間当たりの変化量を演算する。
【0012】このため、本発明によれば、受信側で単位
時間当たりの変化量を必要とするデータを送信する送信
側の制御処理手段と、そのデータを受信する受信側の制
御処理手段とのデータの送受信タイミングがずれて、受
信側で、そのデータを受信できなかったとしても、受信
側では、そのデータに付与された時刻情報を用いて、そ
のデータの単位時間当たりの変化量を正確に求めること
ができるようになる。
【0013】また、このデータを送信する送信側の制御
処理手段では、データに時刻情報を付与た送信データを
送信する必要はあるが、データの変化量を演算して、そ
の演算結果をも送信データとして送信する場合に比べ
て、送信側の処理の負担を著しく軽減でき、しかも制御
装置全体で送受信されるデータ量も大幅に増大するよう
なことはないので、通信系に大きな負担をかけることな
く、容易に実現できる。
【0014】また次に、請求項2に記載の車両用電子制
御装置においては、上記データの送信側の制御手段にお
いて、データに時刻情報を付与する時刻情報付与手段
が、時刻情報として、当該データの送信毎に更新される
カウントデータを付与するようにされている。
【0015】このため、本発明によれば、時刻情報付与
手段側で、何時何分何秒といった真の時刻を表わす時刻
情報を付与する場合に比べて、時刻情報付与のための処
理動作を簡素化でき、時刻情報をより簡単に付与してデ
ータ送信を行なうことができる。
【0016】また更に、請求項3に記載の車両用電子制
御装置においては、時刻情報としてカウントデータが付
与されたデータを受信する制御処理手段側で、変化量演
算手段が、今回受信したデータに付与された時刻情報
(カウントデータ)より前回受信したデータに付与され
た時刻情報(カウントデータ)の方が大きい場合に、今
回受信したデータに付与された時刻情報(カウントデー
タ)に、カウントデータの最大値に1を加えた値を加算
して、時刻情報の偏差を求める。
【0017】このため、本発明によれば、時刻情報とし
てカウントデータを付与してデータ送信を行なう制御処
理手段側で、カウントデータを更新するカウンタのビッ
ト数によってカウントデータの上限が制限され、カウン
トデータが最大値となって、その次のカウントデータが
カウント値「0」となった場合にでも、そのカウントデ
ータからデータ更新時刻の偏差,延いてはデータの時間
的変化量を、正確に求めることができるようになる。
【0018】またこのように、本発明によれば、カウン
トデータが、0,1,…,最大値,0,1…、というよ
うに繰返し更新されても、受信側でデータの時間的変化
量を正確に求めることができるので、カウントデータの
最大値を、データの時間的変化量を正確に演算可能な最
小値に設定することにより、時刻情報を付与したデータ
の容量をより小さくすることができ、送信データに時刻
情報を付与することによって生じる通信量の増加を、よ
り小さく抑えることができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は、本発明が適用されたパワートレイン制
御装置全体の構成を表わすブロック図である。
【0020】本実施例のパワートレイン制御装置は、車
両に搭載された内燃機関や自動変速機等、内燃機関から
駆動輪に至る車両駆動系の制御を行なうためのものであ
り、図2に示す如く、制御対象となる内燃機関や変速機
等の制御量を演算して制御指令値を発生するパワートレ
イン制御演算装置2と、パワートレイン制御演算装置2
からの制御指令値に応じて、インジェクタ,フューエル
ポンプを駆動制御すると共に、点火コイルを通電制御す
る噴射/点火制御装置4と、パワートレイン制御演算装
置2からの制御指令値に応じて、自動変速機の変速段や
ロックアップ状態を切り換えるためのソレノイド類を通
電制御する変速機制御装置8と、パワートレイン制御演
算装置2からの制御指令値に応じて、内燃機関の吸気系
に設けられたサブスロットルバルブを開閉するモータを
駆動制御するスロットル制御装置10と、パワートレイ
ン制御演算装置2からの制御指令値に応じて、上記各制
御装置に接続されていない車両駆動系のアクチュエータ
類を駆動制御すると共に、上記各制御装置に接続されて
いない内燃機関等の各種運転状態を検出するセンサ類か
らの検出信号を取り込むI/O処理装置6とから構成さ
れている。
【0021】そして、これら各装置2〜10は、通信線
12を介して相互に接続されて所謂LANを形成してお
り、通信線12を介して、各装置間でパワートレイン制
御のためのデータを送受信することにより、内燃機関や
自動変速機等からなる車両駆動系を最適に制御する。
【0022】すなわち、上記各装置2〜10は、CP
U,ROM,RAM等からなる通信機能を有するマイク
ロコンピュータにより構成されており、予め設定された
制御プログラムに従い、パワートレイン制御のための各
種制御処理を実行すると共に、通信線12を介して他の
装置との間でデータ通信を行なうことによって、車両駆
動系を内燃機関や車両の運転状態に応じて最適に制御す
るのである。
【0023】ここで、パワートレイン制御演算装置2
は、車室内に設けられており、車室内に設けられたスイ
ッチ類や表示ランプが接続されている。そしてパワート
レイン制御演算装置は、その接続されたスイッチ類から
の信号を取り込む信号入力処理、他の装置から送信され
てくる車両各部の運転状態を表わす検出信号等の各種デ
ータを受信するデータ受信処理、この受信データやスイ
ッチ類からの入力データに基づき車両駆動系各部の制御
量を演算する制御量演算処理、その演算結果を制御指令
値として他の装置に送信するデータ送信処理、及び車室
内に設けられた表示ランプを点灯して当該装置の動作状
態等を表示する表示制御処理といった各種処理を実行す
る。
【0024】一方、噴射/点火制御装置4,I/O処理
装置6,変速機制御装置8及びスロットル制御装置10
は、夫々、車両のエンジンルーム内に設けられている。
ここで、噴射/点火制御装置4には、内燃機関の燃料噴
射量制御及び点火時期制御のための制御対象であるイン
ジェクタ,フューエルポンプ,及び点火コイルが接続さ
れると共に、吸入空気量を検出するエアフロメータ、ア
クセルペダルに連動して開閉されるメインスロットルバ
ルブの開度を検出するメインスロットルセンサ、内燃機
関のノッキングを検出するノックセンサ、スタータの駆
動状態を検出するスタータスイッチ、内燃機関のアイド
ル状態を検出するアイドルスイッチ、内燃機関の回転速
度を検出するためのクランク角センサ等、燃料噴射量及
び点火時期の基本制御量を演算するのに必要な各種セン
サ類が接続されている。
【0025】そして、噴射/点火制御装置4は、上記各
センサ類からの検出信号やバッテリ電圧を取り込む信号
入力処理、パワートレイン制御演算装置2からの制御指
令値や他の装置からの送信データを受信するデータ受信
処理、これら信号入力処理及びデータ受信処理にて得ら
れた制御指令値等のデータに基づきインジェクタ,フュ
ーエルポンプ,及び点火コイルを各々駆動制御する駆動
制御処理、及び、これら各処理で得られた所定のデータ
を通信線12を介して他の装置に送信するデータ送信処
理を実行する。
【0026】また、変速機制御装置8には、自動変速機
の変速段やロックアップ状態を切り替えるためのソレノ
イド類が接続されると共に、変速制御の基本的な制御量
を演算するのに必要なセンサ類、すなわち、トルクコン
バータの回転数を検出する回転数センサ、車両運転者に
より操作されるシフトレバーの位置を検出するシフトス
イッチ、自動変速機内の作動油の温度を検出する油温セ
ンサ等が接続されている。
【0027】そして、変速機制御装置8は、上記各セン
サ類からの検出信号を取り込む信号入力処理、パワート
レイン制御演算装置2からの制御指令値や他の装置から
の送信データを受信するデータ受信処理、これら信号入
力処理及びデータ受信処理にて得られた制御指令値等の
データに基づき変速制御のためのソレノイド類を通電制
御する駆動制御処理、及び、これら各処理で得られた所
定のデータを通信線12を介して他の装置に送信するデ
ータ送信処理を実行する。
【0028】また次に、スロットル制御装置10には、
内燃機関の吸気系にアクセルペダルと連動して開閉され
るメインスロットルバルブとは別に設けられたサブスロ
ットルバルブを開閉するモータが接続されると共に、こ
のモータにより開閉されるサブスロットルバルブの開度
を検出するサブスロットルセンサが接続されている。
【0029】そして、スロットル制御装置10は、サブ
スロットルセンサからの検出信号を取り込む信号入力処
理、パワートレイン制御演算装置2からの制御指令値や
他の装置からの送信データを受信するデータ受信処理、
これら信号入力処理及びデータ受信処理にて得られた制
御指令値等のデータに基づきモータを駆動してサブスロ
ットルバルブの開度を制御する駆動制御処理、及び、こ
れら各処理で得られた所定のデータを通信線12を介し
て他の装置に送信するデータ送信処理を実行する。
【0030】また更に、I/O処理装置6には、エンジ
ンルーム内に設けられたセンサ,アクチュエータのうち
で、他の装置4,8,10に接続する必要のないセンサ
類及びアクチュエータ類が接続されている。そして、I
/O処理装置6では、これら各センサ類からの検出信号
を取り込む信号入力処理、パワートレイン制御演算装置
2からの制御指令値や他の装置からの送信データを受信
するデータ受信処理、これら信号入力処理及びデータ受
信処理にて得られた制御指令値等のデータに基づきアク
チュエータ類を駆動制御する駆動制御処理、及び、これ
ら各処理で得られた所定のデータを通信線12を介して
他の装置に送信するデータ送信処理を実行する。
【0031】なお、噴射/点火制御装置4は、通信線1
2の断線等、通信系が故障した場合に、内燃機関を駆動
して車両を走行可能にするのに必要な信号、たとえばク
ランク角センサからの検出信号等をパワートレイン制御
演算装置2に直接伝送できるようにもされており、噴射
/点火制御装置4とパワートレイン制御演算装置2との
間には、こうした信号を個別伝送するための信号線14
も設けられている。
【0032】このように本実施例のパワートレイン制御
装置は、内燃機関や自動変速機等、車両駆動系各部に設
けられたアクチュエータ類を駆動し、しかもそのアクチ
ュエータ類の制御に必要な各種運転状態を検出するセン
サ類からの検出信号を取り込む制御装置4〜10と、主
としてこれら各制御装置4〜10における制御量の演算
を行なうパワートレイン制御演算装置2を備え、各装置
2〜10間を互いに通信線12で接続して、各装置間で
データの送受信を行なうことにより、車両の駆動系を最
適に制御する分散型の電子制御装置として構成されてい
る。
【0033】ところで、これら各装置2〜10間では、
データを受信する装置側で単位時間当たりの変化量を必
要とするデータ(例えば、パワートレイン制御演算装置
2側で内燃機関の加速或は減速状態を判定して燃料噴射
量を補正するために、単位時間当たりの変化量を必要と
するスロットル開度や吸入空気量等のデータ)の送受信
も実行されることになるのであるが、本実施例では、こ
のようなデータを送受信するに当たって、送信側では、
そのデータにデータの更新時刻を表わす時刻情報(タイ
ムスタンプ)を付与して送信し、このデータの単位時間
当たりの変化量を必要とする受信側では、タイムスタン
プとデータ値とに基づき、そのデータの単位時間当たり
の変化量を求めるようにされている。
【0034】以下、こうしたデータを送受信するに当た
って、送信側及び受信側で各々実行されるデータ送信処
理及びデータ受信処理について、図3及び図4に示すフ
ローチャートを用いて説明する。まず、図3は、例え
ば、パワートレイン制御演算装置2に対して内燃機関の
加速・減速判定に必要なスロットル開度や吸入空気量を
送信する噴射/点火制御装置4等、受信側で単位時間当
たりの変化量を必要とするデータを送信する装置におい
て、そのデータを送信するために実行されるデータ送信
処理を表わすフローチャートである。
【0035】図3に示す如く、このデータ送信処理は、
送信側装置において、所定時間毎のタイマ割込処理とし
て実行される処理であり、まずステップ110にて、ス
ロットル開度や吸入空気量等、当該送信処理にて通信線
12上に送信すべきデータDを読み込み、続くステップ
120にて、そのデータの更新時刻を表わす時刻情報と
してのタイムスタンプTS をインクリメントする。
【0036】このタイムスタンプTS は、当該装置が起
動されたときに値「0」に初期化され、その後、当該処
理が実行される度に、ステップ120にてインクリメン
トされて順次更新される、所謂カウントデータあり、こ
のタイムスタンプTS を更新するステップ120の処理
が終了すると、ステップ130にて、このタイムスタン
プTS の値が予め設定された最大値TSmax(例えば値
7)を越えたか否かを判断する。
【0037】次に、ステップ130にて、タイムスタン
プTS の値が最大値TSmaxを越えていると判断された場
合には、ステップ140にて、タイムスタンプTS に初
期値「0」を設定した後、ステップ150に移行し、タ
イムスタンプTS の値が最大値TSmaxを越えていない
(つまり最大値TSmax以下である)と判断された場合に
は、そのままステップ150に移行する。
【0038】そして、ステップ150では、ステップ1
10にて読み込んだデータDに、ステップ120にて更
新され、更新後の値が最大値TSmaxを越えている場合に
初期値「0」に設定されたタイムスタンプTS を付与し
たデータ(D+TS )を送信データとして送信し、当該
処理を一旦終了する。
【0039】一方、図4は、例えば、スロットル開度や
吸入空気量等の単位時間当たりの変化量から内燃機関の
加速・減速判定を行ない、燃料噴射量の加速・減速補正
を行なうパワートレイン制御演算装置2等、他の装置か
らの送信されてくるデータの単位時間当たりの変化量を
必要とする装置側で、そのデータを受信するために実行
されるデータ受信処理を表わすフローチャートである。
【0040】このデータ受信処理は、各装置内でデータ
の受信要求が発生したときに割込処理として実行される
処理であり、図4に示す如く、このデータ受信処理が開
始されると、まずステップ210にて、送信側から送信
されてくるデータDにタイムスタンプTS を付与した所
望のデータ(D+TS )を受信し、続くステップ220
にて、ステップ210にて今回受信したデータ中のタイ
ムスタンプTSnと前回受信したデータ中のタイムスタン
プTSmとの偏差(TSn−TSm)を演算して、その値(T
Sn−TSm)と「0」とを大小比較する。
【0041】そして、ステップ220にて、タイムスタ
ンプTS の偏差(TSn−TSm)が「0」より大きく、正
の値であると判断された場合には、ステップ230に移
行して、ステップ210にて今回受信したデータ中のデ
ータ値Dn と前回受信したデータ中のデータ値Dm との
偏差(Dn−Dm)を演算し、この値(Dn−Dm)を、上
記演算したタイムスタンプTS の偏差(TSn−TSm)に
て除算することにより、次式(1) のように受信データD
の単位時間当たりの変化量△Dを演算し、 △D=(Dn−Dm)/(TSn−TSm) …(1) 続くステップ250にて、その算出した偏差△Dを、制
御に用いる偏差データとしてRAMの所定の領域に格納
した後、当該処理を一旦終了する。
【0042】一方、ステップ220にて、タイムスタン
プTS の偏差(TSn−TSm)が「0」より小さく、負の
値であると判断された場合には、ステップ240に移行
する。そして、ステップ240では、まず今回受信した
タイムスタンプTSnに、タイムスタンプTS の最大値T
Smax(例えば値7)に値1を加えた値(TSmax+1)を
加算し、その値(TSn+TSmax+1)から前回受信した
データ中のタイムスタンプTSmの値を減じることによっ
て、タイムスタンプTS の偏差(TSmax+1+TSn−T
Sm)を演算し、更に、ステップ210にて今回受信した
データ中のデータ値Dn と前回受信したデータ中のデー
タ値Dm との偏差(Dn−Dm)を演算して、この値(D
n−Dm)を、上記演算したタイムスタンプTS の偏差
(TSmax+1+TSn−TSm)にて除算することにより、
次式(2) のように受信データDの単位時間当たりの変化
量△Dを演算する。
【0043】 △D=(Dn−Dm)/(TSn+TSmax+1−TSm) …(2) そして、続くステップ250にて、上記算出した偏差△
Dを、制御に用いる偏差データとしてRAMの所定の領
域に格納した後、当該処理を一旦終了する。すなわち、
タイムスタンプTS は、送信側で、データを更新して送
信する度にインクリメントされるカウントデータであ
り、このタイムスタンプTS は最大値TSmaxを越える
と、初期値0に戻されるため、受信データに付与された
タイムスタンプTS の偏差(TSn−TSm)を算出して、
これに基づき受信データDの単位時間当たりの変化量△
Dを演算するようにしていると、タイムスタンプTS の
偏差(TSn−TSm)が負の値になったときに、受信デー
タDの変化量△Dを求めることができなくなってしま
う。
【0044】そこで、本実施例では、タイムスタンプT
S の偏差(TSn−TSm)が負の値になったときには、上
記ステップ240において、今回受信したデータ中のタ
イムスタンプTS の値は、前回受信したデータを受信し
てから、タイムスタンプTSの値が初期値0に戻された
後の値であるとして、今回受信したデータ中のタイムス
タンプTS の値に、その最大値TSmaxに1を加えた値を
加算することにより、タイムスタンプTS を初期値0に
戻さなかった場合の値(TSn+TSmax+1)を求め、こ
の値と前回受信したデータ中のタイムスタンプTSmの値
とから、タイムスタンプTS の偏差(TSmax+1+TSn
−TSm)を演算し直すことによって、上記(2) 式のよう
に受信データDの単位時間当たりの変化量△Dを演算す
るようにしているのである。
【0045】なお、ステップ220にて、タイムスタン
プTS の偏差(TSn−TSm)が「0」であると判断され
た場合、つまりTSn=TSmであると判断された場合に
は、当該処理をそのまま終了する。以上説明したよう
に、本実施例のパワートレイン制御装置においては、受
信側で単位時間当たりの変化量を必要とするデータDを
送信する装置側では、そのデータDを送信する際に、そ
のデータDに送信タイミングを表わすタイムスタンプT
S を付与した送信データ(D+TS )を通信線12上に
送信するように構成し、このデータ(D+TS )を受信
する装置側では、今回受信したデータ中のタイムスタン
プTSnと前回受信したデータ中のタイムスタンプTSmと
の偏差(TSn−TSm)を求め、この偏差(TSn−TSm)
が正の値であれば、上記(1) 式を用いて、受信データD
の単位時間当たりの変化量を求め、偏差(TSn−TSm)
が負の値であれば、上記(2) 式を用いて受信データDの
単位時間当たりの変化量を求めるようにされている。
【0046】このため、本実施例によれば、例えば、デ
ータDの送信側と受信側とで送受信タイミングがずれ
て、受信側でデータDを受信できなかったとしても、受
信側では、そのデータDに付与されたタイムスタンプT
S を用いて、データDの単位時間当たりの変化量を正確
に求めることができる。
【0047】すなわち、例えば、図5は、メインスロッ
トルセンサからの検出信号を受けて、その検出データ
(つまりスロットル開度)Diを送信する噴射/点火制
御装置4と、このデータDiを受信し、その値(スロッ
トル開度)の単位時間当たりの変化量から内燃機関の加
速及び減速状態を判定して、内燃機関の燃料噴射量を増
減補正するパワートレイン制御演算装置2との間で行な
われる、スロットル開度データDiの送受信動作を表わ
し、スロットル開度データDiを送信する噴射/点火制
御装置4側では、そのデータDiに付与するタイムスタ
ンプTSi として、最大値TSmaxが値7となるタイムス
タンプTSi を付与するように構成した場合の説明図で
あるが、この図から明らかなように、本実施例では、噴
射/点火制御装置4からは、起動後、所定時間毎にスロ
ットル開度データDi(D0 ,D1,D2 ,…)が順次
送信される。
【0048】そして、このスロットル開度データDiを
受信するパワートレイン制御演算装置2側では、起動
後、最初に受信したスロットル開度データDi(図では
D0 )に対しては、先に受信したデータが存在しないの
で、スロットル開度の時間変化量△Diは演算されない
ものの、その後、スロットル開度データDiを受信した
際には、前回受信したデータDi(D0 ,D2 ,D4 ,
…)に付与されたタイムスタンプTSi の値(0,2,
4,…)と、今回受信したデータDi(D2 ,D4 ,D
5 ,…)に付与されたタイムスタンプTSi の値(2,
4,5,…)との偏差と、各データDiの偏差とに基づ
き、スロットル開度の単位時間当たりの変化量△Diが
演算される。
【0049】このため、図5に示すスロットル開度デー
タD1 ,D3 ,D6 ,…のように、パワートレイン制御
演算装置2側で受信できないスロットル開度データDi
が存在しても、パワートレイン制御演算装置2側では、
スロットル開度の単位時間当たりの変化量(時間変化
量)△Diを正確に求めることができ、この時間変化量
△Diから内燃機関の加・減速状態を正確に判定して、
燃料噴射量に反映させることができ、燃料噴射量制御を
精度良く実行することができるようになるのである。
【0050】また、本実施例では、送信データDに付与
する時刻情報として、送信データDを読み出して送信す
るタイミング(つまり送信データDの更新タイミング)
でインクリメントされるタイムスタンプTS を使用し、
しかもこのタイムスタンプTS は、予め設定された最大
値TSmax(例えば値7)を越えると、初期値0に戻すよ
うにされているため、時刻情報を付与したデータを送信
する噴射/点火制御装置4等の送信装置側では、時刻情
報を付与するために複雑な処理を実行する必要がなく、
データ送信のための時間が長くなるようなことはない。
また、データに付与するタイムスタンプTS の値として
は、0から最大値TSmaxまでの値であるため、タイムス
タンプを付与することによって各装置間で行なわれるデ
ータ通信の通信量が大きくなるのを抑えることができ、
データ通信系の負担を軽減することもできる。
【0051】以上、本発明を車両用のパワートレイン制
御装置に適用した実施例について説明したが、本発明は
こうした実施例に限定されるものではなく、種々の態様
をとることができる。例えば、本発明は、パワートレイ
ン制御装置以外にも、車両制動時や加速時に車輪に生じ
るスリップを防止するスリップ制御装置、車高やショッ
クアブソーバの減衰力を制御するサスペンション制御装
置等、各種電子制御装置の機能を複数の制御装置に分散
させた分散型の電子制御装置であれば適用でき、またこ
れら各装置間を通信線で接続して、車両の統合制御を行
なう装置であっても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】実施例のパワートレイン制御装置全体の構成を
表わすブロック図である。
【図3】実施例のパワートレイン制御装置を構成する装
置において、データの単位時間当たりの変化量を必要と
する装置に対して、そのデータを送信する装置側で実行
されるデータ送信処理を表わすフローチャートである。
【図4】実施例のパワートレイン制御装置を構成する装
置において、受信データの単位時間当たりの変化量を求
める装置側で実行されるデータ受信処理を表わすフロー
チャートである。
【図5】実施例の噴射/点火制御装置とパワートレイン
制御演算装置との間でスロットル開度データを送受信す
る際の動作の一例を説明する説明図である。
【符号の説明】
2…パワートレイン制御演算装置 4…噴射/点火制
御装置 6…I/O処理装置 8…変速機制御装置 10…スロットル制御装置 12…通信線 14…
信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−237895(JP,A) 特開 昭63−101147(JP,A) 特開 平3−243426(JP,A) 特開 昭54−112661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08C B60R 16/02 660 H04L 12/28 H04Q 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された所定の制御対象を制御
    するのに必要な各種運転状態を検出するセンサからの検
    出信号の取り込み、該検出信号に基づく制御対象の制御
    量の演算、該演算結果に応じた制御対象の駆動、といっ
    た車両制御のための各種制御処理を各々分散して実行す
    る複数の信号処理演算手段と、 各制御処理手段に設けられ、通信線を介して、他の制御
    処理手段との間で車両制御のためのデータを送受信する
    通信手段と、 を備えた機能分散型の車両用電子制御装置において、 上記複数の制御処理手段のうち、受信側で単位時間当た
    りの変化量を必要とするデータを送信する制御処理手段
    には、当該データに更新時刻を表わす時刻情報を付与し
    て、上記通信手段から送信させる時刻情報付与手段を設
    け、 上記複数の制御処理手段のうち、上記時刻情報が付与さ
    れたデータを受信する制御処理手段には、当該データを
    受信する度に、該データの値と該データの前回の受信時
    の値との偏差、及び、これら各データに付与された時刻
    情報の偏差を求め、該データ値の偏差を時刻情報の偏差
    にて除算することにより上記データの単位時間当たりの
    変化量を演算する変化量演算手段を設けたことを特徴と
    する車両用電子制御装置。
  2. 【請求項2】 上記時刻情報付与手段がデータに付与す
    る時刻情報は、当該データの送信毎に更新されるカウン
    トデータであることを特徴とする請求項1に記載の車両
    用電子制御装置。
  3. 【請求項3】 上記変化量演算手段は、今回受信したデ
    ータに付与された時刻情報より前回受信したデータに付
    与された時刻情報の方が大きい場合に、今回受信したデ
    ータに付与された時刻情報に上記カウントデータの最大
    値に1を加えた値を加算して時刻情報の偏差を求めるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の車両用電子制御装置。
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