JP3381205B2 - Cmos多値論理回路 - Google Patents

Cmos多値論理回路

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JP3381205B2
JP3381205B2 JP01494694A JP1494694A JP3381205B2 JP 3381205 B2 JP3381205 B2 JP 3381205B2 JP 01494694 A JP01494694 A JP 01494694A JP 1494694 A JP1494694 A JP 1494694A JP 3381205 B2 JP3381205 B2 JP 3381205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全体をCMOS回路で
構成し、n値の論理信号を入力してn+1個の電圧で識
別するCMOS多値論理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の大半のCMOS論理回路は、2値
の論理信号を扱うものであった。CMOS論理回路は直
流電流が流れない低消費電力性の特徴を有するため、L
SIの構成デバイスとして広く適用されてきた。
【0003】しかしながら、複雑で膨大な機能が要求さ
れる最近のLSIでは、構成ゲート数が増大し、ゲート
間を接続し信号を伝搬する配線量が増大するため、LS
Iのチップ面積やLSIのような電子部品を実装するボ
ード面積が大型化したり、あるいは機能を構成する論理
の段数が増大して、電子部品の高速性が阻害される欠点
があった。
【0004】従来から、LSIの代表的なデバイスとし
て広く使用されているCMOSは、その高集積性と低消
費電力性が両立できる特性を生かして、多値論理回路へ
の適用がが提案されている。
【0005】しかしながら、これら従来のCMOS多値
論理回路では、(1)CMOSの転送ゲートや単体のp
MOS、nMOSトランジスタ等をアナログスイッチと
して用いたり(特開昭61−35628)、(2)しき
い値電圧の異なるMOSトランジスタを複数組み合せて
多値のレベル検出回路を構成する(特開昭61−208
922、特開昭63−42221)こと等により、CM
OS多値論理回路を構成することが多かった。
【0006】また、(3)CMOSドミノ回路として、
高速性と構成素子数の低減とが可能な2値論理のCMO
Sダイナミック回路が、1981年にベル研から提案さ
れた(特開昭63−67818)。
【0007】このCMOSドミノ回路は、図16に示す
ように、単一電源電圧(Vdd=5V)で動作するもの
で、クロック信号CKで単体のpMOSトランジスタP
100、nMOSトランジスタN100のゲート電極を
制御して、pMOSトランジスタP106とnMOSト
ランジスタN101のゲート電極のノードキャパシタに
電荷をプリチャージすることにより、信号電位を保持
し、ダイナミックな動作を行なう点に特徴がある。
【0008】このCMOSドミノ回路では、pMOSト
ランジスタP101〜P105のゲート電極に入力信号
I1〜I5を入力させると、トランジスタP106、N
101のドレイン電極共通接続点である出力端子OUT
に、 OUT=I1・I2・I3+I4・I5 なる出力信号を取り出すことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(1)
については、波形再生能力がないアナログスイッチを多
段に接続することは速度的、ノイズマージン的に不利で
あり、(2)については、しきい値電圧が異なる複数の
CMOSトランジスタを同時に製造することは既存のC
MOSプロセスとの整合性が悪い、等の欠点があった。
【0010】また、(3)のCMOSドミノ回路は、p
MOSトランジスタを主体として構成されているので、
信号の立上りと立下がりのバランスをとることが困難で
あり、またCMOS構造に比べてレイアウトのバランス
がとり難く、CADでの扱が困難であった。
【0011】本発明の目的は、CMOS構造を採用し、
そのCMOS特有の低消費電力性を行かしつつ、高速性
およびノイズマージンを損なわず、かつ通常のCMOS
プロセスで容易に製造可能としたCMOS多値論理回路
を提供することである。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
CMOSを用いて構成され、n+1個の電源端子により
0番目からn番目にかけて電圧値が順次大きくなり、又
は順次小さくなるn+1個の電圧が供給され、かつ入力
するn値の論理信号を上記n+1個の電圧で識別する多
値論理回路であって、ソース電極が上記n+1個の電源
端子のうちの0番目の電線端子に接続され、ドレイン電
極が出力端子に接続され、ゲート電極がクロック信号で
制御される第1導電型の第1MOSトランジスタと、上
記n+1個の電源端子と又は上記0番目の電源端子を除
いたn個の電源端子と上記出力端子との間に接続された
MOS論理部とからなり、 上記n+1個の電源端子のう
ちのj番目の電源端子に、ソース電極とドレイン電極と
からなる出力側が直列接続された上記第1導電型と反対
導電型の第2導電型の第2、第3MOSトランジスタ
と、上記n+1個の電源端子のうちのn番目の電源端子
にソース電極が接続された上記第2導電型の第4MOS
トランジスタと、上記n+1個の電源端子のうちの0番
目又はi番目の電源端子にソース電極が接続され、ドレ
イン電極が上記第4MOSトランジスタのドレイン電極
と共通接続された上記第1導電型の第5MOSトランジ
スタと、を具備し、上記第2、第3MOSトランジスタ
の一方のトランジスタのゲート電極を上記n値の論理信
号が入力する第1入力端子に接続し、他方のトランジス
タのゲート電極を上記第4、第5MOSトランジスタの
ドレイン電極共通接続部に接続し、上記第4MOSトラ
ンジスタのゲート電極に上記クロック信号を反転したク
ロック反転信号を入力させ、上記第5MOSトランジス
タのゲート電極に上記n値の論理信号が入力する第2入
力端子を接続し、これら第2乃至第5MOSトランジス
タからなる回路を基本形要素として、1又は2以上の該
基本形要素の上記第2、第3MOSトランジスタのうち
の上記電源端子に接続されない側のトランジスタのドレ
イン電極を上記出力端子に対してワイアードオア接続し
て構成した回路を、上記MOS論理部に含め、上記MO
S論理部が、上記入力するn値の論理信号の電圧レベル
を識別し、該識別結果に応じて、上記出力端子と上記n
個の電源端子のうちの1個の電源端子との間のみを選択
的に導通させ、又は上記n個の全ての電源端子との間を
非導通とし、上記出力端子に上記n値の論理信号に応じ
て上記n+1個の電圧のうちの1つの電圧を出力するこ
とを特徴とするCMOS多値論理回路とした。
【0014】請求項2に係る発明は、CMOSを用いて
構成され、n+1個の電源端子により0番目からn番目
にかけて電圧値が順次大きくなり、又は順次小さくなる
n+1個の電圧が供給され、かつ入力するn値の論理信
号を上記n+1個の電圧で識別する多値論理回路であっ
て、ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの0番
目の電線端子に接続され、ドレイン電極が出力端子に接
続され、ゲート電極がクロック信号で制御される第1導
電型の第1MOSトランジスタと、上記n+1個の電源
端子と又は上記0番目の電源端子を除いたn個の電源端
子と上記出力端子との間に接続されたMOS論理部とか
らなり、上記n+1個の電源端子のうちのj番目の電源
端子に、ソース電極とドレイン電極とからなる出力側が
直列接続された上記第1導電型と反対導電型の第2導電
型の第2、第3MOSトランジスタと、上記n+1個の
電源端子のうちのn番目の電源端子にソース電極が接続
された上記第2導電型の第4MOSトランジスタと、上
記n+1個の電源端子のうちのi番目の電源端子と上記
第4MOSトランジスタのドレイン電極との間に、ソー
ス電極とドレイン電極とからなる出力側が直列接続され
た上記第1導電型の第5、第6MOSトランジスタと、
上記n+1個の電源端子のうちのj又はk番目の電瀕端
子にソース電極が接続された上記第2導電型の第7MO
Sトランジスタと、上記0番目の電源端子にソース電極
が接続され、ドレイン電極が上記第7MOSトランジス
タのドレイン電極と共通接続された上記第1導電型の第
8MOSトランジスタと、を具備し、上記第2、第3M
OSトランジスタの一方のトランジスタのゲート電極を
上記n値の論理信号が入力する第1入力端子に接続し、
他方のトランジスタのゲート電極を上記第4、第5MO
Sトランジスタのドレイン電極共通接続部に接続し、上
記第4MOSトランジスタのゲート電極に上記クロック
信号を反転したクロック反転信号を入力させ、上記第
5、第6MOSトランジスタの一方のトランジスタのゲ
ート電極を上記n値の論理信号が入力する第2入力端子
に接続し、他方のトランジスタのゲート電極を上記第
7、第8MOSトランジスタのドレイン電極共通接続部
に接続し、上記第7MOSトランジスタのゲート電極に
上記n値の論理信号が入力する第3入力端子を接続し、
上記第8MOSトランジスタのゲート電極に上記クロッ
ク信号を入力させ、これら第2乃至第8MOSトランジ
スタからなる回路を拡張形要素として、1又は2以上の
該拡張形要素の上記第2、第3MOSトランジスタのう
ちの上記電源端子に接続されない側のトランジスタのド
レイン電極を上記出力端子に対してワイアードオア接続
して構成した回路を、上記MOS論理部に含め、上記M
OS論理部が、上記入力するn値の論理信号の電圧レベ
ルを識別し、該識別結果に応じて、上記出力端子と上記
n個の電源端子のうちの1個の電源端子との間のみを選
択的に導通させ、又は上記n個の全ての電源端子との間
を非導通とし、上記出力端子に上記n値の論理信号に応
じて上記n+1個の電圧のうちの1つの電圧を出力する
ことを特徴とするCMOS多値論理回路。
【0015】請求項3に係る発明は、CMOSを用いて
構成され、n+1個の電源端子により0番目からn番目
にかけて電圧値が順次大きくなり、又は順次小さくなる
n+1個の電圧が供給され、かつ入力するn値の論理信
号を上記n+1個の電圧で識別する多値論理回路であっ
て、ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの0番
目の電線端子に接続され、ドレイン電極が出力端子に接
続され、ゲート電極がクロック信号で制御される第1導
電型の第1MOSトランジスタと、上記n+1個の電源
端子と又は上記0番目の電源端子を除いたn個の電源端
子と上記出力端子との間に接続されたMOS論理部とか
らなり、ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの
j番目の電源端子に接続された上記第1導電型と反対導
電型の第2導電型の第2MOSトランジスタと、上記n
+1個の電源端子のうちのn番目の電源端子にソース電
極が接続された上記第2導電型の第3MOSトランジス
タと、上記n+1個の電源端子のうちの0番目又はi番
目の電源端子にソース電極が接続され、ドレイン電極が
上記第3MOSトランジスタのドレイン電極に共通接続
された上記第1導電型の第4MOSトランジスタと、ド
レイン電極、ソース電極が上記第4MOSトランジスタ
のドレイン電極、ソース電極に共通接続された第1導電
型の第5MOSトランジスタと、を具備し、上記第2M
OSトランジスタのゲート電極を上記第3、第4MOS
トランジスタのドレイン共通接続部に接続し、上記第3
MOSトランジスタのゲート電極に上記クロック信号を
反転したクロック反転信号を入力させ、上記第4MOS
トランジスタのゲート電極を上記n値の論理信号が入力
する第1入力端子に接続し、上記第5MOSトランジス
タのゲート電極を上記n値の論理信号が入力する第2入
力端子に接続し、これら第2乃至第5MOSトランジス
タからなる回路を基本形要素として、1又は2以上の該
基本形要素の上記第2トランジスタのドレイン電極を上
記出力端子に対してワイアードオア接続して構成した回
路を、上記MOS論理部に含め、上記MOS論理部が、
上記入力するn値の論理信号の電圧レベルを識別し、該
識別結果に応じて、上記出力端子と上記n個の電源端子
のうちの1個の電源端子との間のみを選択的に導通さ
せ、又は上記n個の全ての電源端子との間を非導通と
し、上記出力端子に上記n値の論理信号に応じて上記n
+1個の電圧のうちの1つの電圧を出力することを特徴
とするCMOS多値論理回路とした。
【0016】請求項4に係る発明は、CMOSを用いて
構成され、n+1個の電源端子により0番目からn番目
にかけて電圧値が順次大きくなり、又は順次小さくなる
n+1個の電圧が供給され、かつ入力するn値の論理信
号を上記n+1個の電圧で識別する多値論理回路であっ
て、ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの0番
目の電線端子に接続され、ドレイン電極が出力端子に接
続され、ゲート電極がクロック信号で制御される第1導
電型の第1MOSトランジスタと、上記n+1個の電源
端子と又は上記0番目の電源端子を除いたn個の電源端
子と上記出力端子との間に接続されたMOS論理部とか
らなり、上記n+1個の電源端子のうちのj番目の電源
端子にソース電極が接続された上記第1導電型と反対導
電型の第2導電型の第2MOSトランジスタと、上記n
+1個の電源端子のうちのn番目の電源端子にソース電
極が接続された上記第2導電型の第3MOSトランジス
タと、上記n+1個の電源端子のうちのi番目の電源端
子と上記第3MOSトランジスタのドレイン電極との間
に、ソース電極とドレイン電極とからなる出力側が直列
接続された上記第導電型の第4、第5MOSトランジ
スタと、上記n+1個の電源端子のうちj又はk番目の
電済端子に、ソース電極とドレイン電極からなる出力側
が直列接続された上記第2導電型の第6、第7トランジ
スタと、上記0番目の電源端子にソース電極が接続さ
れ、ドレイン電極が上記第6、7MOSトランジスタの
うちの上記電源端子に接続されない側のトランジスタの
ドレイン電極と共通接続された上記第1の導電型の第8
MOSトランジスタと、上記第3MOSトランジスタの
ドレイン電極にドレイン電極が接続され、上記第4、第
5MOSトランジスタの出力側の共通接続点にソース電
極が接続された上記第1導電型の第9MOSトランジス
タと、を具備し、上記第2MOSトランジスタのゲート
電極を上記第3MOSトランジスタのドレイン電極に接
続し、上記第3MOSトランジスタのゲート電極に上記
クロック信号を反転したクロック反転信号を入力させ、
上記第4、第5MOSトランジスタのうちの上記第3M
OSトランジスタのドレイン電極とドレイン電極が共通
接続される一方のトランジスタのゲート電極を上記n値
の論理信号が入力する第1入力端子に接続し、他方のト
ランジスタのゲート電極を上記第8MOSトランジスタ
のドレイン電極に接続し、上記第6、第7MOSトラン
ジスタの一方のトランジスタのゲート電極を上記第1入
力端子に接続するととにも、他方のトランジスタのゲー
ト電極を上記n値の論理信号が入力する第2入力端子に
接続し、上記第8MOSトランジスタのゲート電極に上
記クロック信号を入力させ、上記第9MOSトランジス
タのゲート電極に上記第2出力端子に接続し、これら第
2乃至第9MOSトランジスタからなる回路を拡張形要
素として、1又は2以上の該拡張形要素の上記第2トラ
ンジスタのドレイン電極を上記出力端子に対してワイア
ードオア接続して構成した回路を、上記MOS論理部に
含め、上記MOS論理部が、上記入力するn値の論理信
号の電圧レベルを識別し、該識別結果に応じて、上記出
力端子と上記n個の電源端子のうちの1個の電源端子と
の間のみを選択的に導通させ、又は上記n個の全ての電
源端子との間を非導通とし、上記出力端子に上記n値の
論理信号に応じて上記n+1個の電圧のうちの1つの電
圧を出力することを特徴とするCMOS多値論理回路と
した。
【0017】
【実施例】本発明では、クロックに同期してダイナミッ
クで動作を行なう複数のCMOS回路を電圧値の異なっ
たn+1個の多電源(0、1、2、・・・・・、i、
j、k、・・・・・、nの順で高くなる、又は低くなる
電圧の電源)で使用することにより、低消費電力性と高
速性を両立させたCMOS多値論理回路を構成法を実現
した。後に、4値論理回路の例を述べる。
【0018】まず、本発明のCMOS多値論理回路の基
本構成を図1に、その動作のタイムチャートを図2に示
す。
【0019】本発明の基本構成は、ソース電極に最大電
源電圧Vmax が印加されたpMOSトランジスタP1
(プリチャージ用)と、ソース電極に電源電圧Viが印
加されドレイン電極がトランジスタP1のドレイン電極
と共に内部ノードaに共通接続されたnMOSトランジ
スタN1(信号入力用)とから構成した前段部を有す
る。INは入力電圧VINが入力する入力端子である。
【0020】また、ソース電極に電源電圧Vj(>V
i)が印加されゲート電極が上記トランジスタN1のゲ
ート電極と共に入力端子INに共通接続されたpMOS
トランジスタP3(信号入力用)と、そのトランジスタ
P3のドレイン電極にソース電極が接続され、ゲート電
極が内部ノードaに接続されたpMOSトランジスタP
2と、そのトランジスタP2のドレイン電極と共にドレ
イン電極が出力端子OUTに共通接続されソース電極に
グランド電圧Vgnd が印加されたnMOSトランジスタ
N2(ディスチャージ用)とからなる後段部を有する。
【0021】前段部では、プリチャージ用トランジスタ
P1のゲート電極をクロック反転信号CK′で制御し、
そのクロック反転信号CK′がローレベル(ただし、ク
ロック信号CK、クロック反転信号CK′は、ローレベ
ルでVgnd 、ハイレベルでVmax なる振幅をもつ。)の
ときに、そのトランジスタP1がオンして、前段部と後
段部を接続する内部ノードaのキャパシタ(トランジス
タN1の出力容量とトランジスタP1の入力容量)をプ
リチャージする。
【0022】上記タイミング時に、後段部では、ディス
チャージ用トランジスタN2のゲート電極を制御するク
ロック信号CKがハイレベルとなり、そのトランジスタ
N2がオンして出力端子OUTのキャパシタの電荷がデ
ィスチャージされる。
【0023】以上のようにして、内部ノードaの電圧
は、最大電源電圧Vmax にほぼ等しい電圧に、出力端子
OUTはグランド電圧Vgnd に等しい電圧に、初期的に
設定される。
【0024】次に、クロック信号CKがローレベル、ク
ロック反転信号CK′がハイレベルになると、プリチャ
ージ用トランジスタP1、ディスチャージ用トランジス
タN2がともにオフとなる。このとき、入力端子INの
入力信号電圧VINが、 VIN > Vi+Vthn であれば(なお、Vthn はトランジスタN1のしきい値
電圧(正)、以下ではnMOSトランジスタのしきい値
はすべてVthn とする。)、トランジスタN1がオンし
て、内部ノードaを電源電圧Viにほぼ等しい電圧に変
化させる。
【0025】さらに、 Vi < Vj+Vthp の条件(なお、Vthp はトランジスタP2のしきい値電
圧(負)、以下ではpMOSトランジスタのしきい値は
すべてVthp とする。)が満たされるように各電源電圧
Vi、Vjが設定されており、前述の内部ノードaの電
圧の変化に伴って、後段部BのトランジスタP2がオン
して、出力端子OUTを電源電圧Vjにほぼ等しい電圧
に変化させる。
【0026】なお、このとき前提として、トランジスタ
P3がオンしていなければならないが、その条件は、 VIN < Vj+Vthp である。
【0027】上記と逆に、入力信号電圧VINが、 VIN ≦ Vi+Vthn の場合には、前段部のトランジスタN1はオフしたまま
であり、内部ノードaは電源電圧Vmax にプリチャージ
された電位を保持するので、後段部のトランジスタP2
はオフ状態のままであり、出力端子OUTの電圧は、ほ
ぼグランド電圧Vgnd に近いローレベルを維持する。
【0028】また、VIN ≧ Vj+Vthp の場合においても、トランジスタP3がオフするので、
出力端子OUTの電圧は電圧Vgnd となる。
【0029】すなわち、この図1に示す基本構成では、 (Vi+Vthn )< VIN <(Vj+Vthp ) の条件を満足するときのみ、出力端子OUTに電圧Vj
が出力する。
【0030】以上説明した本発明の回路のダイナミック
動作の安定性が補償されるためには、内部ノードaにチ
ャージされた電荷がクロック周期以上の時間にわたって
保持される必要があるが、pMOS、nMOSをエンハ
ンスメント型で構成することにより、そのエンハンスメ
ント型のMOSのソース・ドイレン間のオフ抵抗、ゲー
トの入力インピーダンスはMΩオーダ以上と十分に高い
ので、msecオーダ以上の保持時間は十分達成可能であ
る。
【0031】なお、上記図1の回路では、同一pMOS
のトランジスタP2、P3は直列接続であるので、トラ
ンジスタP2のゲート電極を入力端子INに接続し、ト
ランジスタP3のゲート電極を内部ノードaに接続して
もその動作は同じである。
【0032】従来のドノミ回路が、図16に示すよう
に、pMOSトランジスタを主体とする構成で実現され
ていたのに比べると、本発明の回路は前段部と後段部と
でそれぞれpMOSトランジスタとnMOSトランジス
タとの役割を相補的に分担させることができるので、信
号波形の立上りと立下がりのバランス、およびCMOS
回路の形状的なバランスをとることができるため、前述
したドミノ回路における問題は解決される。
【0033】上記した図1の回路構成の大部分(トラン
ジスタN2を除く部分)を基本単位として、図3に示す
ように、その個々の基本単位を複数の異なる電源電圧V
i1〜Vin、Vj1〜Vjnで動作させ、入力端子I
N、トランジスタP2および出力端子OUTを共通にし
て、出力端子OUTのノード同士のワイアードオアをと
ることにより、容易にn値の多値論理回路に拡張して構
成可能である。回路Nは図1のトランジスタN1の回路
を、回路Pは図1のトランジスタP2、P3の回路を示
したものである。
【0034】ここで、電源電圧はVi1<・・・・<V
in、Vj1<・・・<Vjn、Vi1<Vj1、・・
・・、Vin<Vjnに設定される場合について説明す
るが、これに限られるものではない。
【0035】この図3の回路では、入力端子INに印加
する信号電圧VINが (Vi1+Vthn )<VIN<(Vj1+Vthp ) であれば、電源電圧Vj1が出力端子OUTに出力さ
れ、 (Vin+Vthn )<VIN<(Vjn+Vthp ) であれば、電源電圧Vjnが出力端子OUTに出力さ
れ、 VIN<(Vi1+Vthn ) であれば、出力端子OUTには電源電圧Vgnd が出力さ
れる。
【0036】つまり、入力信号電圧VINのn値のレベル
に応じて、電源電圧Vgnd 、Vj1〜Vjnの内の1個
のみが出力するように設計可能であるので、n値の入力
信号を識別することができる。
【0037】この複数の異なる電源電圧として、図3の
回路をVmax 、Vgnd 、Vi1、Vin、Vj1、Vj
nの6個の電源電圧を持つものとし、図4の(a)に示
すように、Vmax を6V、Vgnd (=Vi1)を0V、
V1(=Vi2)を2V、V2(=Vin)を4V、V
3(=Vjn)を6Vのように2Vピッチで設定する
と、2値又は4値の識別論理回路を実現できる。なお、
MOSトランジスタの耐圧を考慮して、電源電圧Vmax
を5Vとして再設定することもできる。
【0038】次に、4値論理回路を実施例に、本発明回
路の動作と構成法を説明する。4値論理関数f(X
,X ,X ,X )は、 と積項の和の形で表すことができる。ただし、R,A
1,B1,A2,B2,・・・・,An,BnQ4、集
合Q4={0,1,2,3}
【0039】なお、リテラル回路(2値変更)を、 と定義し、以下のように、 と簡略表現を採用することにする。
【0040】図5は本発明のCMOS回路の基本形要素
を示す図である。ここでは、図1に示したトランジスタ
N1のベース電極に信号Xを入力させ、トランジスタP
3のベース電極に信号Yを入力させる。トランジスタP
1、N1、P2、P3で構成される回路が基本型要素を
構成する。
【0041】ここでは、トランジスタP1、N1からな
る前段部が入力信号Xを反転させるインバータとして、
トランジスタP2、P3、N2からなる後段部が信号X
を反転した信号とトランジスタP3の信号Yとのオアを
とるNORゲートとして機能するので、 のようにブール代数で(1)式の積項の形式に準じて表
現できる。
【0042】この図5の回路は、論理値jを出力する構
成であるが、前述したように前段部はx>iの判定を行
ない、後段部はy<jの判定(ただし、y≦j−1)を
行なうリテラル回路(検出器)の機能を有しており、そ
の4値論理関数F(x,y)は、 と表現できる。
【0043】次に、具体的実施例として、上記した多値
論理回路を適用して、4値(前述したように0,1,
2,3)のサイクリング回路X-1の構成を説明する。図
4の(b)の真理値に示すサイクリング回路の論理関数
Y(x)は、次のように表現される。
【0044】この式(4)では、論理値X=3のとき、
1項目のみが有効となるが、その係数が0であるので、 Y(x)=0 となり、論理値X=0のとき2項目のみが有効となっ
て、その係数が1であるので、 Y(x)=1 となり、論理値X=1のとき3項目のみが有効となっ
て、その係数が2であるので、 Y(x)=2 となり、論理値X=2のとき4項目のみが有効となっ
て、その係数が3であるので、 Y(x)=3 となる。
【0045】ここで、この式(4)の論理関数の2項目
から4項目の各積項の各々を、式(3)の基本形要素に
対応づけることにより、図6に示すような4値論理回路
が構成される。Vgnd 、V1〜V3、Vmax は図4の
(a)に示した内容である。
【0046】なお、この式(4)の1項目の0・x2
出力端子OUTのキャパシタに保持された0電圧がその
まま出力される場合に相当する。これに対応する特別の
回路は必要ない。
【0047】pMOSトランジスタP4はトランジスタ
N2のディスチャージ期間中に電源電圧V1から貫通電
流が流れ込まないように付加したものである。このよう
に4値サイクリング回路を11素子、論段数2以下で実
現できた。
【0048】この図6のサイクリング回路において、信
号Xの電圧をVxとすると、ブロックAは、 Vx<(V1+Vthp ) を検出しそれが検出されると電源電圧V1(=2V=
「1」)を出力端子OUTに出力する。つまり、このブ
ロックAは式(4)の第2項目を実施する。
【0049】ブロックBは、電圧Vxが、 (Vgnd +Vthn )<Vx<(V2+Vthp ) を検出しそれが検出されると電源電圧V2(=4V=
「2」)を出力端子OUTに出力する。つまり、このブ
ロックBは式(4)の第3項目を実施する。
【0050】ブロックCは、電圧Vxが、 (V1+Vthn )<Vx<(V3+Vthp ) を検出しそれが検出されると電源電圧V3(=6V=
「3」)を出力端子OUTに出力する。つまり、このブ
ロックCは式(4)の第4項目を実施する。
【0051】なお、電圧Vxが、 (V3+Vthp )<Vx のときは、ブロックA〜Cの全てが機能オフとなり、出
力端子OUTの電圧はVgnd (=0V=「0」)とな
る。つまり、式(4)の第1項目が実施される。
【0052】図7に示す回路は、後に説明する図10で
述べる拡張形要素を用いて、同じ4値サイクリング回路
を構成した例である。図6の回路では電源電圧V2やV
3に接続される後段部のNORゲート部がpMOSトラ
ンジスタP2、P3の直列2段であるのに対して、この
図7ではこのような直列接続を回避して1段のpMOS
トランジスタP2を使用し、動作の安定性と高速化が図
られている。ブロックA〜Cは図6のブロックA〜Cに
対応する機能を有する。
【0053】なお、この図7のブロックBにおいて、p
MOSトランジスタP5とnMOSトランジスタN4か
らなる回路は信号Xの電圧Vxが、 Vx<(V2+Vthp ) を検出するインバータを構成し、pMOSトランジスタ
P1、nMOSトランジスタN1、N3の直列回路は、 (Vgnd +Vthn )<Vx の検出信号と前記インバータで検出された信号XのNA
NDゲートを構成し、トランジスタP2は信号Xの電圧
Vxが、 (Vgnd +Vthn )<Vx<(V2+Vthp ) のとき電圧V2を出力端子OUTに出力する。
【0054】この図7に示す論理回路を図8に示すよう
に2段接続して回路シミュレーション(Spice 2を使用
した。)を行ない、安定に動作することを確認した。図
8において、ブロックD1、D2の各々が図7のブロッ
クA〜Cを合体したMOS論理部を示す。すなわち、こ
のMOS論理部D1、D2は拡張型要素を複数含む回路
である。BAはバッファであり、次段へ供給するクロッ
ク信号CKを前段での演算遅延に見合うよう遅延させて
補償する機能を有する。
【0055】ここでのシミュレーション条件は、2μm
ルールのCMOSデバイスモデル(Vthp =−0.5
V、Vthn =0.5V)、クロック信号CKの周期が2
00ns、等である。図9にそのシミュレーション結果
を示した。例えば、信号X1の電圧が2Vのとき、前段
のブロックD1での出力信号Y1(=X2)の電圧は4
Vになっており、後段のブロックD2での出力信号Y3
は6Vになっていて、図4の(b)に示した真理値に合
致する。
【0056】次に、4値論理和であるMax(X,Y)
=X+Yを実施する実施例について説明する。これは図
4の(c)に示す真理値を得るものであり、4値(0,
1,2,3)の信号Xと4値の信号Yを取り込んで、そ
のうちの最大値のものを得るものである。この論理関数
Y(x,y)は下式のように表現される。
【0057】上式の第2項目は式(3)で示した基本形
に当てはまらないので、次式に示す拡張形要素を導入す
る。
【0058】この拡張形要素に対応する回路要素を図1
0に示す。この拡張形要素は図7の回路についての説明
部分で若干説明したが、図5に示した基本形要素の回路
に対して、nMOSトランジスタN3、N4、pMOS
トランジスタP5を追加したして、3入力可能としたも
のである。
【0059】ここでは、トランジスタP5とN4からな
るインバータ、トランジスタP1、N1、N3からなる
NANDゲート、トランジスタP3、P2、N2からな
るNORゲートにより構成されており、基本形要素の場
合と同様に、 とブール代数で表現でき、式(6)の積項の表現に準じ
ている。
【0060】Max(X,Y)=X+Yの論理関数Y
(x,y)の拡張形要素の式(6)および基本形要素の
式(3)を対応つけて、4値論理回路を構成した。図1
1に示すように、22素子、論理段数3以下で実現でき
た。図11において、Vgnd、V1〜V34、Vmaxは図
4の(a)に示したものと同じである。
【0061】ブロックEでは、信号X、Yの電圧Vx、
Vyが、 (Vgnd +Vthn )<(Vx、Vy)<(V2+Vthp
) のとき、出力端子に電圧V1が得られる。つまり、信号
X、Yの論理組合せが、「01」、「01」、「11」
のいずれかのとき出力は「1」となるものであり、式
(5)の第2項目を実施する。
【0062】ブロックFでは、電圧Vx、Vyが、 (V1+Vthn )<(Vx、Vy)<(V3+Vthp ) のとき、出力端子に電圧V2が得られる。つまり、信号
X、Yの論理組合せが、「21」、「20」、「0
2」、「12」、「22」のいずれかのとき出力は
「2」となるものでじり、式(5)の第3項目を実施す
る。
【0063】さらに、ブロックGでは、電圧Vx、Vy
が、 (V2+Vthn )<(Vx、Vy) のとき、出力端子に電圧V3が得られる。つまり、信号
X、Yの論理組合せが、その信号X、Yのいずれかが
「3」であれば、そのときの出力が「3」となるもので
あり、式(5)の第4項目を実施する。
【0064】最後に、電圧Vx、Vyが、 (Vx、Vy)<(Vgnd +Vthn ) のときは、ブロックE〜Gのいずれでも検出されず、出
力端子の電圧は0となる。つまり、信号X、Yの論理組
合せが、その信号X、Yのいずれも「0」であれば、そ
のときの出力が「0」となるものであり、式(5)の第
1項目が実施される。
【0065】図12は図11の回路の動作を回路シミュ
レーションにより得たタイムチャートであり、高速性と
安定が確認できた。出力波形が示すように、信号振幅は
ほぼフルスイングしており、一般のCMOSスタティッ
ク回路と同様に、直流的な貫通電流はない。従って、同
等のクロック速度で動作する同期回路を構成する場合、
CMOSスタティック回路と同レベルの低消費電力性が
達成できる。
【0066】次に、演算回路の代表的な実施例として、
加算回路の実施例を説明する。図4の(d)に示す半加
算和Sの論理関数S(x,y)は、下式のようにあらわ
される。
【0067】前述と同様に、上式の各項を図5に示した
基本形要素または図10に示した拡張形要素に対応させ
て、図13、図14に示すように、81素子、論理段数
3段以下で実現できた。なお、図13と図14は本来1
個の回路を構成するものであるが、表示の関係上2個の
図に分けたものであり、各々の#部分が相互接続され
る。同図の各部分では、式(7)の対応する項目が実施
されるが、その詳しい説明は省略する。
【0068】上記と同様に、図4の(e)に示す真理値
のように桁上げ回路CAの論理関数C(x,y)は下式
のように表現できる。
【0069】この場合も、論理和Sの場合と同様に、式
(8)の各項目を図5に示した基本形要素に対応させ
て、図15に示すよう、構成素子数19、論理段数2以
下で実現できる。ブロックH、I、Jで式(8)の第2
項目の各部分を実行する。
【0070】以上のように、本発明では、単一電源でダ
イナミック動作する2値論理回路として知られているC
MOSドミノ回路の欠点を補って、異なった値の電圧の
多電源で動作するCMOS多値論理回路を発明し、4値
論理回路の実施例によって、低電力消費性と高速性が両
立できる回路構成法を提案した。また、回路シミュレー
ションを用いて、回路構成がいずれも良好に動作するこ
とを確認した。
【0071】なお、これまで4値論理回路の実施例を用
いて本発明回路の構成法を説明してきたが、同様の構成
法は容易に2値、3値、又は5値以上のn値の多値論理
回路に拡張して適用することができる。
【0072】また、上記n+1個の電圧は、0、1、
2、・・・、i、j、k、・・・、nの順で高くなる電
圧Vgnd (=V0)、・・・、Vi、Vj、・・・、V
max を使用したが、これと反対にその順で低くなる電圧
を使用することもできる。このときは、pMOSトラン
ジスタをnMOSトランジスタに、nMOSトランジス
タをpMOSトランジスタに変更すれば良い。
【0073】
【発明の効果】以上から本発明によれば、2値のドミノ
回路と同様に、低消費電力性と高速性が両立でき、nM
OSとpMOSで相補的に各少ない素子で回路構成がで
き、通常のCMOS製造プロセスと整合性が良く製造可
能になる、等の特徴を発揮できる。LSI化を図る場合
には、チップ上で多電源を供給する必要があるが、オン
チップ電源回路を用いればこれは容易である。最近の配
線層の多層化(4層以上)を適用することにより、チッ
プ上での電源供給層の確保も容易である。
【0074】また、ノイズマージンと高速性を改善する
目的で、通常のCMOS回路設計と同様の手法により、
信号の立上り、立下がりのバランスをとるための各pM
OS、nMOSのサイズ比(W/L)の最適化が容易に
実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成要素の回路図である。
【図2】 図1の回路の動作のタイムチャートである。
【図3】 図1の回路を基本単位として複数使用してn
値を識別するn値論理回路を構成した回路図である。
【図4】 論理値と電圧値の対応関係および各種真理値
の説明図である。
【図5】 本発明の基本形要素の回路図である。
【図6】 図5の基本形要素を適用したサイクリング回
路の実施例の回路図である。
【図7】 同サイクリング回路の別の実施例の回路図で
ある。
【図8】 図7のサイクリング回路を多段接続した回路
図である。
【図9】 図8の回路のシミュレーション結果を示すタ
イムチャートである。
【図10】 本発明の拡張形要素の回路図である。
【図11】 図10の拡張形要素を利用した論理和回路
の実施例の回路図である。
【図12】 図11の回路のシミュレーション結果を示
すタイムチャートである。
【図13】 本発明を適用した半加算回路の実施例の一
部の回路の回路図である。
【図14】 本発明を適用した半加算回路の実施例の残
りの回路の回路図である。
【図15】 本発明を適用した桁上げ回路の実施例の回
路図である。
【図16】 従来のCMOSドミノ回路の回路図であ
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CMOSを用いて構成され、n+1個の電
    源端子により0番目からn番目にかけて電圧値が順次大
    きくなり、又は順次小さくなるn+1個の電圧が供給さ
    れ、かつ入力するn値の論理信号を上記n+1個の電圧
    で識別する多値論理回路であって、 ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの0番目の
    電線端子に接続され、ドレイン電極が出力端子に接続さ
    れ、ゲート電極がクロック信号で制御される第1導電型
    の第1MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子と又は上記0番目の電源端子を
    除いたn個の電源端子と上記出力端子との間に接続され
    たMOS論理部とからなり、 上記n+1個の電源端子のうちのj番目の電源端子に、
    ソース電極とドレイン電極とからなる出力側が直列接続
    された上記第1導電型と反対導電型の第2導電型の第
    2、第3MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちのn番目の電源端子にソ
    ース電極が接続された上記第2導電型の第4MOSトラ
    ンジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちの0番目又はi番目の電
    源端子にソース電極が接続され、ドレイン電極が上記第
    4MOSトランジスタのドレイン電極と共通接続された
    上記第1導電型の第5MOSトランジスタと、 を具備し、 上記第2、第3MOSトランジスタの一方のトランジス
    タのゲート電極を上記n値の論理信号が入力する第1入
    力端子に接続し、他方のトランジスタのゲート電極を上
    記第4、第5MOSトランジスタのドレイン電極共通接
    続部に接続し、 上記第4MOSトランジスタのゲート電極に上記クロッ
    ク信号を反転したクロック反転信号を入力させ、 上記第5MOSトランジスタのゲート電極に上記n値の
    論理信号が入力する第2入力端子を接続し、 これら第2乃至第5MOSトランジスタからなる回路を
    基本形要素として、1又は2以上の該基本形要素の上記
    第2、第3MOSトランジスタのうちの上記電源端子に
    接続されない側のトランジスタのドレイン電極を上記出
    力端子に対してワイアードオア接続して構成した回路
    を、上記MOS論理部に含め 上記MOS論理部が、上記入力するn値の論理信号の電
    圧レベルを識別し、該識別結果に応じて、上記出力端子
    と上記n個の電源端子のうちの1個の電源端子との間の
    みを選択的に導通させ、又は上記n個の全ての電源端子
    との間を非導通とし、 上記出力端子に上記n値の論理信号に応じて上記n+1
    個の電圧のうちの1つの電圧を出力することを特徴とす
    るCMOS多値論理回路。
  2. 【請求項2】CMOSを用いて構成され、n+1個の電
    源端子により0番目からn番目にかけて電圧値が順次大
    きくなり、又は順次小さくなるn+1個の電圧が供給さ
    れ、かつ入力するn値の論理信号を上記n+1個の電圧
    で識別する多値論理回路であって、 ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの0番目の
    電線端子に接続され、ドレイン電極が出力端子に接続さ
    れ、ゲート電極がクロック信号で制御される第1導電型
    の第1MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子と又は上記0番目の電源端子を
    除いたn個の電源端子と上記出力端子との間に接続され
    たMOS論理部とからなり、 上記n+1個の電源端子のうちのj番目の電源端子に、
    ソース電極とドレイン電極とからなる出力側が直列接続
    された上記第1導電型と反対導電型の第2導電型の第
    2、第3MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちのn番目の電源端子にソ
    ース電極が接続された上記第2導電型の第4MOSトラ
    ンジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちのi番目の電源端子と上
    記第4MOSトランジスタのドレイン電極との間に、ソ
    ース電極とドレイン電極とからなる出力側が直列接続さ
    れた上記第1導電型の第5、第6MOSトランジスタ
    と、 上記n+1個の電源端子のうちのj又はk番目の電瀕端
    子にソース電極が接続された上記第2導電型の第7MO
    Sトランジスタと、 上記0番目の電源端子にソース電極が接続され、ドレイ
    ン電極が上記第7MOSトランジスタのドレイン電極と
    共通接続された上記第1導電型の第8MOSトランジス
    タと、 を具備し、 上記第2、第3MOSトランジスタの一方のトランジス
    タのゲート電極を上記n値の論理信号が入力する第1入
    力端子に接続し、他方のトランジスタのゲート電極を上
    記第4、第5MOSトランジスタのドレイン電極共通接
    続部に接続し、 上記第4MOSトランジスタのゲート電極に上記クロッ
    ク信号を反転したクロック反転信号を入力させ、 上記第5、第6MOSトランジスタの一方のトランジス
    タのゲート電極を上記n値の論理信号が入力する第2入
    力端子に接続し、他方のトランジスタのゲート電極を上
    記第7、第8MOSトランジスタのドレイン電極共通接
    続部に接続し、 上記第7MOSトランジスタのゲート電極に上記n値の
    論理信号が入力する第3入力端子を接続し、 上記第8MOSトランジスタのゲート電極に上記クロッ
    ク信号を入力させ、 これら第2乃至第8MOSトランジスタからなる回路を
    拡張形要素として、1又は2以上の該拡張形要素の上記
    第2、第3MOSトランジスタのうちの上記電源端子に
    接続されない側のトランジスタのドレイン電極を上記出
    力端子に対してワイアードオア接続して構成した回路
    を、上記MOS論理部に含め 上記MOS論理部が、上記入力するn値の論理信号の電
    圧レベルを識別し、該識別結果に応じて、上記出力端子
    と上記n個の電源端子のうちの1個の電源端子との間の
    みを選択的に導通させ、又は上記n個の全ての電源端子
    との間を非導通とし、 上記出力端子に上記n値の論理信号に応じて上記n+1
    個の電圧のうちの1つの電圧を出力することを特徴とす
    るCMOS多値論理回路。
  3. 【請求項3】CMOSを用いて構成され、n+1個の電
    源端子により0番目からn番目にかけて電圧値が順次大
    きくなり、又は順次小さくなるn+1個の電圧が供給さ
    れ、かつ入力するn値の論理信号を上記n+1個の電圧
    で識別する多値論理回路であって、 ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの0番目の
    電線端子に接続され、ドレイン電極が出力端子に接続さ
    れ、ゲート電極がクロック信号で制御される第1導電型
    の第1MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子と又は上記0番目の電源端子を
    除いたn個の電源端子と上記出力端子との間に接続され
    たMOS論理部とからなり、 ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちのj番目の
    電源端子に接続された上記第1導電型と反対導電型の第
    2導電型の第2MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちのn番目の電源端子にソ
    ース電極が接続された上記第2導電型の第3MOSトラ
    ンジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちの0番目又はi番目の電
    源端子にソース電極が接続され、ドレイン電極が上記第
    3MOSトランジスタのドレイン電極に共通接続された
    上記第1導電型の第4MOSトランジスタと、 ドレイン電極、ソース電極が上記第4MOSトランジス
    タのドレイン電極、ソース電極に共通接続された第1導
    電型の第5MOSトランジスタと、 を具備し、 上記第2MOSトランジスタのゲート電極を上記第3、
    第4MOSトランジスタのドレイン共通接続部に接続
    し、 上記第3MOSトランジスタのゲート電極に上記クロッ
    ク信号を反転したクロック反転信号を入力させ、 上記第4MOSトランジスタのゲート電極を上記n値の
    論理信号が入力する第1入力端子に接続し、 上記第5MOSトランジスタのゲート電極を上記n値の
    論理信号が入力する第2入力端子に接続し、 これら第2乃至第5MOSトランジスタからなる回路を
    基本形要素として、1又は2以上の該基本形要素の上記
    第2トランジスタのドレイン電極を上記出力端子に対し
    てワイアードオア接続して構成した回路を、上記MOS
    論理部に含め 上記MOS論理部が、上記入力するn値の論理信号の電
    圧レベルを識別し、該識別結果に応じて、上記出力端子
    と上記n個の電源端子のうちの1個の電源端子との間の
    みを選択的に導通させ、又は上記n個の全ての電源端子
    との間を非導通 とし、 上記出力端子に上記n値の論理信号に応じて上記n+1
    個の電圧のうちの1つの電圧を出力することを特徴とす
    るCMOS多値論理回路。
  4. 【請求項4】CMOSを用いて構成され、n+1個の電
    源端子により0番目からn番目にかけて電圧値が順次大
    きくなり、又は順次小さくなるn+1個の電圧が供給さ
    れ、かつ入力するn値の論理信号を上記n+1個の電圧
    で識別する多値論理回路であって、 ソース電極が上記n+1個の電源端子のうちの0番目の
    電線端子に接続され、ドレイン電極が出力端子に接続さ
    れ、ゲート電極がクロック信号で制御される第1導電型
    の第1MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子と又は上記0番目の電源端子を
    除いたn個の電源端子と上記出力端子との間に接続され
    たMOS論理部とからなり、 上記n+1個の電源端子のうちのj番目の電源端子にソ
    ース電極が接続された上記第1導電型と反対導電型の第
    2導電型の第2MOSトランジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちのn番目の電源端子にソ
    ース電極が接続された上記第2導電型の第3MOSトラ
    ンジスタと、 上記n+1個の電源端子のうちのi番目の電源端子と上
    記第3MOSトランジスタのドレイン電極との間に、ソ
    ース電極とドレイン電極とからなる出力側が直列接続さ
    れた上記第導電型の第4、第5MOSトランジスタ
    と、 上記n+1個の電源端子のうちj又はk番目の電済端子
    に、ソース電極とドレイン電極からなる出力側が直列接
    続された上記第2導電型の第6、第7トランジスタと、 上記0番目の電源端子にソース電極が接続され、ドレイ
    ン電極が上記第6、7MOSトランジスタのうちの上記
    電源端子に接続されない側のトランジスタのドレイン電
    極と共通接続された上記第1の導電型の第8MOSトラ
    ンジスタと、 上記第3MOSトランジスタのドレイン電極にドレイン
    電極が接続され、上記第4、第5MOSトランジスタの
    出力側の共通接続点にソース電極が接続された上記第1
    導電型の第9MOSトランジスタと、 を具備し、 上記第2MOSトランジスタのゲート電極を上記第3M
    OSトランジスタのドレイン電極に接続し、 上記第3MOSトランジスタのゲート電極に上記クロッ
    ク信号を反転したクロック反転信号を入力させ、 上記第4、第5MOSトランジスタのうちの上記第3M
    OSトランジスタのドレイン電極とドレイン電極が共通
    接続される一方のトランジスタのゲート電極を上記n値
    の論理信号が入力する第1入力端子に接続し、他方のト
    ランジスタのゲート電極を上記第8MOSトランジスタ
    のドレイン電極に接続し、 上記第6、第7MOSトランジスタの一方のトランジス
    タのゲート電極を上記第1入力端子に接続するととに
    も、他方のトランジスタのゲート電極を上記n値の論理
    信号が入力する第2入力端子に接続し、 上記第8MOSトランジスタのゲート電極に上記クロッ
    ク信号を入力させ、 上記第9MOSトランジスタのゲート電極に上記第2出
    力端子に接続し、 これら第2乃至第9MOSトランジスタからなる回路を
    拡張形要素として、1又は2以上の該拡張形要素の上記
    第2トランジスタのドレイン電極を上記出力端子に対し
    てワイアードオア接続して構成した回路を、上記MOS
    論理部に含め 上記MOS論理部が、上記入力するn値の論理信号の電
    圧レベルを識別し、該識別結果に応じて、上記出力端子
    と上記n個の電源端子のうちの1個の電源端子との間の
    みを選択的に導通させ、又は上記n個の全ての電源端子
    との間を非導通とし、 上記出力端子に上記n値の論理信号に応じて上記n+1
    個の電圧のうちの1つの電圧を出力することを特徴とす
    るCMOS多値論理回路。
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