JP3380918B2 - ビデオカメラ及びビデオ再生装置 - Google Patents

ビデオカメラ及びビデオ再生装置

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JP3380918B2
JP3380918B2 JP04743493A JP4743493A JP3380918B2 JP 3380918 B2 JP3380918 B2 JP 3380918B2 JP 04743493 A JP04743493 A JP 04743493A JP 4743493 A JP4743493 A JP 4743493A JP 3380918 B2 JP3380918 B2 JP 3380918B2
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手振れ補正機能を有
するビデオカメラ及びビデオ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラの小型、軽量化が進
んだことに伴って、手振れの問題が生じ易くなってきて
いる。そこで、手振れ補正機能を備えたビデオカメラが
登場してきている。
【0003】このようなビデオカメラの手振れ補正方式
としては、カメラの揺れを角速度センサにより検出し、
この角速度センサの出力に応じて画像メモリの切出し位
置をシフトさせるようにしたものが知られている。
【0004】また、画像メモリを備えたビデオカメラで
は、画像メモリに蓄えられた画面を拡大補間することが
できる。これは、電子ズームと呼ばれている。一方、ズ
ームレンズを移動させるズームは、光学ズームと呼ばれ
ている。
【0005】カメラの動きを角速度センサで検出し、画
像メモリの切出し位置により補正を行うような手振れ補
正方式の場合には、光学ズーム領域では、ズーム倍率を
大きくするほど画面の揺れが大きくなるので、ズーム倍
率に比例して補正量を大きくする必要がある。
【0006】一方、電子ズーム領域に入ると、補正ゲイ
ンは一定で良い。なぜなら、電子ズーム領域では、例え
ば、2倍の電子ズームの場合、nライン分の手振れがあ
ると、画像メモリの読み出し位置がnラインだけシフト
される。そして、画像メモリの内容が2倍に補間されて
読み出される。このようにnライン分シフトして、2倍
に補間されて読み出されると、2nライン分の補正が行
われたことになる。
【0007】このような手振れ補正装置には、角速度セ
ンサで検出されたカメラの揺れに基づく角速度から角度
への変換のために、ローパスフィルタが設けられてい
る。電子ズーム領域では補正ゲインは一定で良いことか
ら、従来、このローパスフィルタのゲインは、電子ズー
ム領域では、ズームレンズのテレ端での制御と同様とさ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電子ズーム倍率が高く
なると、画像メモリから読み出されない部分が広くなる
ので、本来、手振れ補正能力が高くなる。ところが、従
来では、角速度センサの出力を積分するローパスフィル
タが電子ズーム領域ではズームレンズのテレ端での制御
と同様とされている。そのため、本来、手振れ補正能力
が高くなる電子ズーム倍率が高いところでも、手振れ補
正機能が十分に発揮できない。したがって、この発明の
目的は、電子ズーム領域での補正量を有効に利用でき、
補正能力が向上されたビデオカメラ及びビデオ再生装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力ビデオ
信号を画像メモリに蓄積し、画像メモリに蓄積されたビ
デオ信号を拡大補間して読み出すことによりズームを行
う電子ズーム手段と、ビデオカメラの揺れ量を検出する
揺れ検出手段と、揺れ検出手段で検出された揺れ量を積
分してビデオカメラの揺れの補正量を求めるフィルタ手
段と、フィルタ手段の出力に基づいて画像メモリの切り
出し位置をシフトして手振れ補正を行う補正手段とを備
え、フィルタ手段は、その出力信号を遅延する遅延回路
と、遅延された出力信号に対してフィルタ係数を乗算す
る乗算回路と、乗算回路によりフィルタ係数が乗算され
た出力信号と入力信号とを加算する加算回路とを有する
と共に、入力信号の積分値を設定された減衰値に応じて
減衰させるアッテネータと、アッテネータを介された入
力信号の積分値に応じたフィルタ係数を発生して乗算回
路に供給するテーブルとを含み、アッテネータの減衰値
が電子ズーム手段の電子拡大倍率に応じて設定されるよ
うにしたことを特徴とするビデオカメラである。この発
明は、入力ビデオ信号を画像メモリに蓄積し、画像メモ
リに蓄積されたビデオ信号を拡大補間して読み出すこと
によりズームを行う電子ズーム手段と、入力ビデオ信号
から画面の揺れ量を検出する手段と、揺れ検出手段で検
出された揺れ量を積分してビデオ信号の画面の揺れの補
正量を求めるフィルタ手段と、フィルタ手段の出力に基
づいて画像メモリの切り出し位置をシフトして手振れ補
正を行う補正手段とを備え、フィルタ手段は、その出力
信号を遅延する遅延回路と、遅延された出力信号に対し
てフィルタ係数を乗算する乗算回路と、乗算回路により
フィルタ係数が乗算された出力信号と入力信号とを加算
する加算回路とを有すると共に、入力信号の積分値を設
定された減衰値に応じて減衰させるアッテネータと、ア
ッテネータを介された入力信号の積分値に応じたフィル
タ係数を発生して乗算回路に供給するテーブルとを含
み、アッテネータの減衰値が電子ズーム手段の電子拡大
倍率に応じて設定されるようにしたことを特徴とするビ
デオ再生装置である。角速度センサによりビデオカメラ
の揺れを検出し、この検出結果とズーム倍率とから画像
の補正量を算出する。その際、電子拡大倍率を用いて、
角速度から角度への変換を行うローパスフィルタの係数
を変化させる。これにより、電子ズーム領域での補正量
を有効に利用でき、補正能力が向上される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この発明が適用されたビデオ
カメラの全体構成を示すものである。図1において、レ
ンズ群1を介された被写体像光は、アイリス2を介し
て、CCD撮像素子3の受光面に結像される。このビデ
オカメラはNTSC方式により記録を行うものである
が、手振れ補正を行うために、CCD撮像素子3のライ
ン数としては、NTSC方式のライン数に相当するもの
ではなく、PAL方式のライン数に相当するものが用い
られている。
【0011】このCCD撮像素子3は、タイミング発生
回路5からのタイミング信号に基づき、ドライバ4によ
り駆動される。タイミング発生回路5には、同期信号発
生回路6から同期信号が供給される。また、タイミング
発生回路5には手振れ補正コントローラ20の出力が供
給される。CCD撮像素子3は、カメラの垂直方向の揺
れに応じて、垂直ブランキング期間内で高速転送クロッ
クが供給される。
【0012】CCD撮像素子3の出力は、サンプルホー
ルド回路7、AGC回路8を介してA/Dコンバータ9
に供給される。A/Dコンバータ9で、撮像信号がディ
ジタル化される。A/Dコンバータ9の出力が信号処理
回路10に供給されると共に、オプティカルディテクタ
11に供給される。
【0013】信号処理回路10は、必要なカメラ信号処
理を行って、CCD撮像素子3からの撮像信号からNT
SC方式に相当する輝度信号及びクロマ信号を形成する
ものである。信号処理回路10の出力が画像メモリ14
に供給される。
【0014】オプティカルディテクタ11は、露光制
御、フォーカス制御、ホワイトバランス制御等の光学的
な制御に必要な情報を得るためのものである。オプティ
カルディテクタ11でウィンドウが設定され、このウィ
ンドウ内の光量レベルが検出される。この光量レベルが
カメラコントローラ13に供給される。
【0015】カメラコントローラ13は、この光量レベ
ルに応じて、AGC回路8のゲイン、アイリス2の開度
を制御する。これにより、自動露光制御が行われる。ま
た、オプティカルディテクタ11内でウィンドウが設定
され、このウィンドウ内の撮像信号のエッジ成分レベル
が検出される。このエッジ成分レベルがカメラコントロ
ーラ13に供給される。カメラコントローラ13は、こ
のエッジ成分が最大となるようにレンズ群1にあるフォ
ーカスレンズの位置を制御する。これにより自動焦点調
整が行われる。
【0016】オプティカルディテクタ11のウィンドウ
の位置は、ウィンドウ発生回路12により、水平方向に
移動可能とされている。このウィンドウの位置は、手振
れ補正量に応じて変更される。
【0017】画像メモリ14は、電子ズームを行うため
に設けられていると共に、この画像メモリ14は、振動
の大きな手振れ補正を行うのに利用される。画像メモリ
14の出力が電子拡大回路15に供給される。電子拡大
回路15は、1ラインの読み出し位置をシフトすること
により、カメラの水平方向の手振れ補正を行うものであ
る。また、この電子拡大回路15により、1ライン以下
の垂直方向の手振れが補正される。
【0018】電子拡大回路15の出力は、D/Aコンバ
ータ16に供給される。D/Aコンバータ16からは、
アナログビデオ信号が出力される。このアナログビデオ
信号が出力端子17から出力される。
【0019】カメラの揺れは、ピッチ及びヨー角速度セ
ンサ21A及び21Bにより検出される。すなわち、ピ
ッチ角速度センサ21Aにより垂直方向の揺れが検出さ
れる。このピッチ角速度センサ21Aの出力がアンプ2
2Aを介してA/Dコンバータ23Aに供給される。A
/Dコンバータ23Aの出力が手振れ補正コントローラ
20に供給される。ヨー角速度センサ21Bの出力がア
ンプ22Bを介してA/Dコンバータ23Bに供給され
る。A/Dコンバータ23Bの出力が手振れ補正コント
ローラ20に供給される。
【0020】手振れ補正コントローラ20は、ピッチ角
速度センサ21Aで検出された垂直方向の揺れに基づい
てCCD撮像素子3で電荷の高速転送を行うことによ
り、垂直方向の手振れ補正を行う。また、ヨー角速度セ
ンサ21Bで検出された水平方向の揺れに基づいて、水
平方向にシフトがなされる。これにより、水平方向の手
振れ補正を行う。
【0021】つまり、図2に示すように、この発明の一
実施例では、CCD撮像素子3として、PAL方式のラ
イン数、例えば有効ライン数582のものが用いられ
る。これに対して、NTSC方式の有効ライン数は49
4である。したがって、CCD撮像素子3の一画面の有
効ライン数582のうち、利用されるのは494ライン
分であり、図2においてハッチングで示すように、それ
以外のラインの出力は利用されない。画面は、開始位置
STを変化させることにより、垂直方向に動かすことが
できる。したがって、画面の垂直方向の揺れを取り除く
ように開始位置STを動かせば、垂直方向の手振れ補正
を行なえる。
【0022】このように、PAL方式のライン数を有す
るCCD撮像素子3のうちNTSC方式のライン数分を
通常の速度で電荷を転送し、残りのラインでは高速で電
荷を転送すると、図3に示すように、例えば円形の被写
体A1は、縦に延びた円形の像A2として映し出されて
しまう。
【0023】そこで、図4Aに示すように、1ライン分
の信号SLがラインメモリに取り込まれ、図4Bに示す
にように、この信号が時間軸を変えて読み出される。こ
れにより、映出される像の縦横比が補正されると共に、
水平方向の画面が拡大される。このラインメモリの読み
出し位置を、水平方向のビデオカメラの揺れに応じてシ
フトすることで、水平方向の手振れ補正が行なえる。
【0024】この発明が適用されたビデオカメラでは、
ズームレンズを動かすことにより、光学ズーム撮影を行
なえると共に、画像メモリ14を用いることにより、電
子ズーム撮影を行うことができる。すなわち、図5Aに
示すような撮像画面が画像メモリ14に蓄えられている
とすると、この画像メモリ14の画面から、領域B1で
示す部分を切り出して拡大補間することにより、図5B
に示すように、画面を2倍に拡大できる。
【0025】上述の手振れ補正コントローラ20は、ピ
ッチ角速度センサ21A及びヨー角速度センサ21Bの
出力に対してフィルタリング処理を行い、垂直及び水平
方向の補正量を算出している。
【0026】図6は、この手振れ補正コントローラ20
での処理を機能ブロック化して示したものである。先
ず、ピッチ側の処理について説明する。図6において、
入力端子51Aには、ピッチ方向の角速度センサ21A
の出力が、アンプ22A、A/Dコンバータ23A(図
1)を介して供給される。入力端子51Aからの信号
は、全体ゲイン調整用の乗算回路52Aを介して、ハイ
パスフィルタ53Aに供給される。ハイパフィルタ53
Aは、角速度センサ21Aに含まれる直流オフセットを
除去するものである。
【0027】ハイパスフィルタ53Aの出力が角速度セ
ンサばらつき調整用の乗算回路54Aに供給される。こ
の乗算回路54Aには、入力端子55Aからばらつきに
応じたゲインが供給される。乗算回路54Aの出力がノ
イズ除去用のコアリング回路56Aに供給される。コア
リング回路56Aの出力が乗算回路57Aに供給され
る。
【0028】乗算回路57Aには、テーブル58Aから
係数が与えられる。テーブル58Aには、端子59Aか
ら光学ズームのポジションが与えられる。手振れ補正
は、光学ズーム倍率が大きい程、大きく補正する必要が
ある。そこで、テーブル58Aにより、ズームレンズが
テレ側にある時により大きな補正がかかるように、係数
が設定される。
【0029】乗算回路57Aの出力がリミッタ60Aを
介して、ローパスフィルタ61Aに供給される。ローパ
スフィルタ61Aは、角速度から角度への変換を行うも
のである。このローパスフィルタ61Aは、後に詳述す
るように、IIRフィルタにより構成される。そして、
このローパスフィルタ61Aは、端子62Aからの電子
ズーム倍率に応じて係数が設定され、電子ズーム領域で
も効果的な補正が行なえるようにしている。
【0030】ローパスフィルタ61Aの出力がコアリン
グ回路63Aに供給される。コアリング回路63Aの出
力がリミッタ64Aに供給される。リミッタ64Aの出
力がオフセット加算回路69Aを介して、出力端子71
から出力されると共に、減算回路65Aに供給される。
出力端子71からの出力に応じて、PAL用のCCD撮
像素子3の読み出し位置がシフトされ、垂直方向の手振
れ補正がなされる。
【0031】減算回路65Aにより、オフセットを越え
る補正値が得られる。この減算回路65Aの出力が加算
回路66Aに供給される。加算回路66Aには、端子6
7Aから電子ズーム制御データが供給される。加算回路
66Aの出力がリミッタ68Aを介して、出力端子72
から出力される。出力端子72からの出力に応じて、画
像メモリ14の読み出し位置がシフトされ、補正範囲を
越える垂直方向の手振れ補正がなされる。また、出力端
子72の出力が電子拡大回路15に供給され、0.5ラ
イン以下の垂直方向の手振れ補正がなされる。
【0032】次に、ヨー方向の処理について説明する。
ヨー方向の処理は、ピッチ方向の処理と同様である。す
なわち、入力端子51Bには、ヨー方向の角速度センサ
21Bの出力がアンプ22B、A/Dコンバータ23B
を介して供給される。入力端子51Bからの信号は、全
体ゲイン調整用の乗算回路52Bを介して、直流オフセ
ット除去用のハイパスフィルタ53Bに供給される。
【0033】ハイパスフィルタ53Bの出力が角速度セ
ンサばらつき調整用の乗算回路54Bに供給される。乗
算回路54Bには、入力端子55Bからばらつきに応じ
たゲインが供給される。乗算回路54Bの出力がノイズ
除去用のコアリング回路56Bに供給される。コアリン
グ回路56Bの出力が乗算回路57Bに供給される。乗
算回路57Bには、テーブル58Bから係数が与えられ
る。テーブル58Bには、端子59Bから光学ズームの
ポジションが与えられる。乗算回路57B及びテーブル
58Bにより、ズームレンズがテレ側にある時により大
きな補正がかかるように、係数が設定される。
【0034】乗算回路57Bの出力がリミッタ60Bを
介して、ローパスフィルタ61Bに供給される。ローパ
スフィルタ61Bは、角速度から角度への変換を行うも
のである。ローパスフィルタ61Bには、端子62Bか
ら電子ズーム倍率が供給される。ローパスフィルタ61
Bの出力がコアリング回路63Bに供給される。コアリ
ング回路63Bの出力がリミッタ64Bに供給される。
リミッタ64Bの出力がオフット加算回路69Bを介し
て、出力端子73から出力されると共に、加算回路66
Bに供給される。加算回路66Bには端子70Bからオ
フセットが供給される。加算回路69Bには、端子67
Bから電子ズーム制御データが供給される。加算回路6
6Bの出力が非線形リミッタ68Bを介して、出力端子
74から出力される。
【0035】出力端子73からの出力は、ウィンドウ発
生回路12に供給され、出力端子73からの出力に応じ
て、オプティカルディテクタ11のウィンドウ位置がシ
フトされる。出力端子74の出力が電子拡大回路15に
供給され、出力端子74からの出力に応じて、電子拡大
回路15の読み出し位置がシフトされ、水平方向の手振
れ補正がなされる。
【0036】前述したように、ローパスフィルタ61A
及び61Bは、角速度から角度への変換を行い、補正量
を求める。ここで、電子ズーム倍率と補正能力について
考えると、光学ズーム倍率を大きくすると、画像メモリ
14に蓄えられた画面のうち、使用されていない部分が
大きくなり、補正能力が増大する。
【0037】つまり、図7Aは、光学ズーム領域での画
面を示すものである。このような光学ズーム領域では、
C1で示す領域の画像が用いられる。そして、C2A及
びC2Bで示す範囲で垂直方向の手振れ補正がなされ、
C3A及びC3Bで示す範囲で水平方向の手振れ補正が
なされる。C2A及びC2Bで示す範囲の手振れ補正
は、CCD撮像素子3の読み出し位置をシフトさせるこ
とで達成される。また、C3A及びC3Bで示す範囲の
水平方向の手振れ補正は、電子拡大回路15で、水平方
向の読み出し位置をシフトさせることで達成される。
【0038】図7Bは、電子ズーム領域での画像メモリ
14に蓄えられる画面を示すものである。このような電
子ズーム領域では、C11で示す領域の画像が用いられ
る。そして、C12A及びC12Bで示す範囲でCCD
撮像素子3の読み出し位置をシフトすることで、垂直方
向の手振れ補正がなされ、C13A及びC13Bで示す
範囲で水平方向の手振れ補正がなされる。更に、画像メ
モリ上に未使用領域C14が生じる。この未使用領域C
14は、手振れ補正に使うことができる。
【0039】図8及び図9は、ローパスフィルタ61A
及び61Bの構成を示すものである。図8は、光学ズー
ム領域での構成を示し、図9は、電子ズーム領域での構
成を示すものである。図8及び図9において、入力端子
101からの信号は、加算回路102に供給される。加
算回路102の出力が出力端子103から出力されると
共に、遅延回路104に供給される。
【0040】光学ズーム領域では、図8に示すように、
遅延回路104の出力は、乗算回路105に供給される
共に、テーブル107に供給される。テーブル107に
より係数が読み出され、この係数が乗算回路105に設
定される。乗算回路105の出力が加算回路102に供
給される。
【0041】電子ズーム領域では、図9に示すように、
遅延回路104の出力は、乗算回路105に供給される
共に、アッテネータ106に供給される。アッテネータ
106には、入力端子108から電子ズーム倍率kが供
給される。テーブル107により係数が読み出され、こ
の係数が乗算回路105に設定される。乗算回路105
の出力が加算回路102に供給される。
【0042】入力端子101にビデオカメラの揺れに応
じた信号が供給され、加算回路102で、その帰還分と
加算されて出力されると共に、乗算回路105で適当な
係数で乗算されて、帰還される。
【0043】この係数は、光学ズーム領域では、図8に
示すように、遅延回路104の出力により、テーブル1
07を参照することにより得られる。電子ズーム領域で
は、図9に示すように、遅延回路104の出力を、アッ
テネータ106を介してテーブル107に供給して、テ
ーブル107を参照することにより得られる。アッテネ
ータ106の減衰は、電子ズーム倍率kに反比例するよ
うに設定される。
【0044】図10は、電子ズーム領域での積分値と係
数との関係を示すものである。図10において、横軸は
積分値を示し、縦軸は係数を示す。アッテネータ106
の減衰は、電子ズーム倍率kに反比例するように設定さ
れているので、電子ズーム倍率を上げていくと、積分値
と係数の関係を示す線が、M1、M2、M3、…のよう
に変化していく。したがって、電子ズーム倍率を大きく
する程、補正範囲を大きくとることができる。
【0045】この発明は、ビデオカメラばかりでなく、
手振れ補正機能を備えたビデオ再生装置にも同様に用い
ることができる。つまり、手振れによる画面の揺れは、
記録時に、ビデオカメラ側で補正を行うばかりでなく、
再生時に、再生装置側で行うことができる。すなわち、
再生時に、手振れが検出され、その手振れ量に応じて、
画面がシフトされる。このように、再生時に手振れ補正
を行う場合には、再生ビデオ信号の動きベクトルを検出
することで、手振れが検出される。この動きベクトルか
ら実際の補正量を求めるために、ローパスフィルタが用
いられる。また、補正を行うためには、画像メモリが用
いられる。また、この画像メモリを用いれば、電子拡大
画面を形成することが可能である。このようにして電子
拡大画面を形成する場合には、拡大率に応じてローパス
フィルタの係数を変化させることにより、補正範囲を広
くとることができる。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、電子ズーム倍率に応
じて、角速度から角度に変換するローパスフィルタの係
数が設定される。このため、電子ズーム倍率を大きくす
る程、補正範囲を大きくとることができ、手振れ補正能
力が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたビデオカメラの全体構成
を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。
【図3】この発明の一実施例の手振れ補正の説明に用い
る略線図である。
【図4】この発明の一実施例の手振れ補正の説明に用い
る略線図である。
【図5】この発明の一実施例の電子ズームの説明に用い
る略線図である。
【図6】この発明の一実施例における手振れ補正コント
ローラの機能ブロック図である。
【図7】この発明の一実施例の手振れ補正の説明に用い
る略線図である。
【図8】この発明の一実施例におけるローパスフィルタ
の説明に用いるブロック図である。
【図9】この発明の一実施例におけるローパスフィルタ
の説明に用いるブロック図である。
【図10】この発明の一実施例におけるローパスフィル
タの説明に用いるグラフである。
【符号の説明】
3 PAL用CCD撮像素子 14 画像メモリ 20 手振れ補正コントローラ 21A,21B 角速度センサ 61A,61B ローパスフィルタ 106 アッテネータ 107 テーブル

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ビデオ信号を画像メモリに蓄積し、
    上記画像メモリに蓄積されたビデオ信号を拡大補間して
    読み出すことによりズームを行う電子ズーム手段と、 ビデオカメラの揺れを検出する揺れ検出手段と、 上記揺れ検出手段で検出された揺れ量を積分して上記ビ
    デオカメラの揺れの補正量を求めるフィルタ手段と、 上記フィルタ手段の出力に基づいて上記画像メモリの切
    り出し位置をシフトして手振れ補正を行う補正手段とを
    え、 上記フィルタ手段は、その出力信号を遅延する遅延回路
    と、上記遅延された出力信号に対してフィルタ係数を乗
    算する乗算回路と、上記乗算回路によりフィルタ係数が
    乗算された出力信号と入力信号とを加算する加算回路と
    を有すると共に、 上記入力信号の積分値を設定された減衰値に応じて減衰
    させるアッテネータと、上記アッテネータを介された上
    記入力信号の積分値に応じたフィルタ係数を発生して上
    記乗算回路に供給するテーブルとを含み、上記アッテネ
    ータの減衰値が上記電子ズーム手段の電子拡大倍率に応
    じて設定される ようにしたことを特徴とするビデオカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記揺れ検出手段は、角速度センサであ
    る請求項1記載のビデオカメラ。
  3. 【請求項3】 上記揺れ検出手段は、撮像画面の動きベ
    クトルの検出手段である請求項1記載のビデオカメラ。
  4. 【請求項4】 入力ビデオ信号を画像メモリに蓄積し、
    上記画像メモリに蓄積されたビデオ信号を拡大補間して
    読み出すことによりズームを行う電子ズーム手段と、 入力ビデオ信号から画面の揺れを検出する手段と、 上記揺れ検出手段で検出された揺れ量を積分して上記ビ
    デオ信号の画面の揺れの補正量を求めるフィルタ手段
    と、 上記フィルタ手段の出力に基づいて上記画像メモリの切
    り出し位置をシフトし 手振れ補正を行う補正手段とを
    備え、上記フィルタ手段は、その出力信号を遅延する遅延回路
    と、上記遅延された出力信号に対してフィルタ係数を乗
    算する乗算回路と、上記乗算回路によりフィルタ係数が
    乗算された出力信号と入力信号とを加算する加算回路と
    を有すると共に、 上記入力信号の積分値を設定された減衰値に応じて減衰
    させるアッテネータと、上記アッテネータを介された上
    記入力信号の積分値に応じたフィルタ係数を発生して上
    記乗算回路に供給するテーブルとを含み、上記アッテネ
    ータの減衰値が上記電子ズーム手段の電子拡大倍率に応
    じて設定される ようにしたことを特徴とするビデオ再生
    装置。
  5. 【請求項5】 上記揺れ検出手段は、再生画面の動きベ
    クトルの検出手段である請求項4記載のビデオ再生装
    置。
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