JP3380833B2 - シート状物の供給装置 - Google Patents

シート状物の供給装置

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JP3380833B2
JP3380833B2 JP11428696A JP11428696A JP3380833B2 JP 3380833 B2 JP3380833 B2 JP 3380833B2 JP 11428696 A JP11428696 A JP 11428696A JP 11428696 A JP11428696 A JP 11428696A JP 3380833 B2 JP3380833 B2 JP 3380833B2
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勉 福見
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  • Discharge By Other Means (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば雑誌、書籍
等のシート状物を集荷コンベア上に所定数ずつ供給し
て、配送先の書店等によって要求される数ずつに仕分け
たりするのに利用されるシート状物の供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】雑誌、書籍を、各書店に配送する場合、
それぞれの雑誌、書籍の必要とされる部数は、雑誌、書
籍の種類毎に、また、書店毎に異なっている。このた
め、集荷コンベアのライン上に、雑誌、書籍の種類に応
じて何台かの供給装置を配置し、集荷コンベアに設けた
仕切り板によって形成したそれぞれの区画を、それぞれ
の書店に送る配送物が積み上げられる区画とし、各供給
装置によって集荷コンベアの各区画毎にその区画に対応
する書店で要求される数の雑誌、書籍を供給して、最終
的に、ある区画には、その区画に対応する書店に配送さ
れる全ての雑誌、書籍が、その書店によって定められる
数ずつ揃えられるようにしている。
【0003】このようなシート状物の供給装置として
は、例えば図7に示すような装置が知られている。図中
11は、待機コンベアであり、書籍等のシート状物12
が上下に積み重ねられた束として載置される。13、1
4は、待機コンベア11に隣接する位置に、互いに対向
して配置されたフォーク型リフトであり、支柱15、1
6に矢印Aで示すように昇降可能に支持された支持アー
ム17、18に、矢印Bで示すように水平方向に進退可
能に支持されている。
【0004】また、これらのフォーク型リフト13、1
4の上方には、吸盤19を有する切り出しコンベア20
が配置され、フォーク型リフト13、14によって持ち
上げられたシート状物12の束の最上部のものを1部ず
つ吸着して、図中矢印Cで示すように送出(切り出し)
する。
【0005】一方のフォーク型リフト13がシート状物
12を徐々に持ち上げて、切り出しコンベア20によっ
て切り出しているとき、他方のフォーク型リフト14
は、下方に待機し、次のシート状物12の束を載置され
る。そして、一方のフォーク型リフト13上のシート状
物12が残り少なくなると、フォーク型リフト13が水
平方向に後退して、残ったシート状物12を下方のフォ
ーク型リフト14上に積み上げられたシート状物12上
に落とし、一方のフォーク型リフト13は下降する。そ
れと交代に、他方のフォーク型リフト14が上昇して、
今度はフォーク型リフト14上のシート状物12の切り
出しが始まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の供給装置で
は、シート状物12を積み上げて最上部のものから1部
ずつ切り出す方式となっているが、近年の雑誌、書籍等
においては、中に種々の折り込みや、フロッピーディス
クなどを挟み込んだものが多くなっており、1つの本の
厚さに偏りがある。このため、上下に多数のものを積み
重ねると、最上部にある本は、上記偏りが集積して平ら
にならないことが多い。また、比較的薄い雑誌、書籍等
においては、フォーク型リフト13、14上に積み重ね
たときに、本が湾曲して最上部のものが平らにならない
ことがあった。このため、吸盤19に吸着されにくくな
って、切り出しエラーを生じやすくなっていた。
【0007】一方、上下に積み重ねた雑誌、書籍等を最
下部のものから切り出すようにしたシャトル型フィーダ
というものも知られている。しかし、このシャトル型フ
ィーダにおいては、上下に数多くの雑誌、書籍等を積み
重ねると、その重さによって最下部のもののを抜き出す
ことが困難となるため、一度にストックできる冊数を少
なくしなければならず、その結果、シャトルフィーダへ
の雑誌、書籍等の供給を少しずつ頻繁に行う必要があ
り、切り出し速度を高めることが難しいという問題があ
った。
【0008】したがって、本発明の目的は、切り出しエ
ラーを低減し、切り出し速度を高めることができるよう
にしたシート状物の供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート状物の供給装置は、上下に積み重ね
たシート状物の束を搬送するほぼ水平に配置された搬入
コンベアと、この搬入コンベアの終端部に配置され、搬
入コンベアの上面よりも突出するように配置された回転
ドラムと、この回転ドラムに始端部を隣接させ、終端部
を上方に向けて傾斜して配置された傾斜コンベアと、こ
の傾斜コンベアの終端部からシート状物の投下位置まで
シート状物を搬送する案内コンベアと、この案内コンベ
アの終端部から落下するシート状物を上下に積み重ねて
ストックする投入ポートと、この投入ポートの下面に、
シート状物の供給方向に向けて往復動可能に配置され、
シート状物の端部に係合する爪部及びシート状物を吸着
する吸引孔を有するプッシャと、このプッシャによって
押出されたシート状物を一枚ずつ通して、前記投入ポー
トに隣接する集荷ポートに供給する送出部と、前記傾斜
コンベア及び前記案内コンベアに対して交差して、前記
集荷ポートの下部に配置された集荷コンベアと、前記集
荷ポートにおいて、進退可能かつ昇降可能に配置され、
シート状物が一枚ずつ積み重ねられるにつれて徐々に下
降し、最後に後退することによってシート状物を集荷コ
ンベア上に載せるフォーク型リフトとを備えていること
を特徴とする。
【0010】なお、本発明の実施に際して、前記傾斜コ
ンベア及び前記案内コンベアには、シート状物の幅方向
を規制する一対のガイド板が、互いの間隔を変更できる
ように取付けられていることが好ましい。
【0011】また、前記送出部は、前記プッシャの移動
方向に配置され、押出されたシート状物を受ける送出コ
ンベアと、この送出コンベア上に、送出コンベアに対す
る間隙を調整できるように配置された送出ローラとで構
成されることが好ましい。
【0012】本発明によれば、搬入コンベア上にシート
状物の上下に積み重ねられた束を載せると、搬入コンベ
アがシート状物を回転ドラム方向に移動させ、シート状
物が回転ドラムにぶつかると、シート状物の束が後方に
倒れて斜めに重なった状態になり、下方のシート状物か
ら先に傾斜コンベアに送られて、斜めに重なった状態で
傾斜コンベア上を搬送されていく。
【0013】そして、シート状物は、傾斜コンベアの上
端から案内コンベア上に載り、斜めに重なった状態で案
内コンベア上を移動し、案内コンベアの終端から投入ポ
ートに落下して、投入ポートに上下に積み重なってスト
ックされる。
【0014】投入ポートの下面に配置されたプッシャ
は、シート状物の最下部のものを吸盤で吸着すると共
に、後方の爪で最下部のシート状物の後端縁を押して送
出部方向に押出し、集荷ポートに落下させる。こうして
1部ずつ切り出されたシート状物は、集荷ポートのフォ
ーク型リフトに積み上げられ、フォーク型リフトは、シ
ート状物が1部ずつ積み上げられる毎に徐々に下降す
る。
【0015】フオーク型リフト上に、所定部数のシート
状物が積み上げられると、フォーク型リフトが爪を抜く
ように後退して、積み上げられたシート状物を集荷コン
ベア上に落下させる。集荷コンベアは、フォーク型コン
ベアから所定部数のシート状物を受け取ると、間欠的に
移動して、次の区画を集荷ポートに配置させる。
【0016】このように、本発明においては、シート状
物を投入ポートにおいて上下に積み重ね、プッシャによ
ってシート状物の最下部のものから1部ずつ切り出すよ
うにしたので、シート状物の厚さに偏りがあっても、ま
た、シート状物が柔軟で湾曲しやすくても、最下部のシ
ート状物の下面はプッシャの受け面に当たって平坦とな
り、したがってプッシャの切り出しエラーが少なくな
る。
【0017】また、投入ポートに一度に積み重ねられる
シート状物の部数は、プッシャで切り出しやすくするた
め、余り多くすることができないが、傾斜コンベア及び
案内コンベアによって、シート状物を斜めに重ねた状態
で移動させ、案内コンベアの終端から落下させるように
したので、シート状物を迅速に連続して供給することが
可能となり、一度に積み上げてストックする部数が少な
くても、切り出し速度を高めることが可能となる。
【0018】
【実施例】図1〜6には、本発明のシート状物の供給装
置の一実施例が示されている。図1は、供給装置全体の
概略正面図、図2は、供給装置全体の概略平面図、図3
は、傾斜コンベア及び案内コンベアに配置されるガイド
板の幅調整機構を示す説明図、図4は、投入ポートに配
置されるガイド板の振動機構を示す説明図、図5は投入
ポートに配置されるプッシャを示す平面図、図6は送出
部の構造を示す説明図である。
【0019】図1、2において、21は供給装置の基台
であり、その一端に速度差を設けた2つの搬入コンベア
22、23が設置されている。最端部に位置する搬入コ
ンベア22よりも、それに隣接する次の搬入コンベア2
3の方が速度が早くなっており、それによって載置され
たシート状物12の束が搬入コンベア23上で間隔を広
げるようにされている。
【0020】搬入コンベア23の終端部に隣接して、回
転ドラム24がその上部を搬入コンベア23の上面より
突出させて配置されている。回転ドラム24の表面は、
シート状物12の滑りを防止するため、溝付きにした
り、ゴムベルト等を被覆したりして摩擦係数を大きくす
ることが好ましい。
【0021】回転ドラム24に隣接して、上方に立ち上
がる傾斜コンベア25が配置されている。更に、傾斜コ
ンベア25に隣接して、水平に配置された複数の回転ロ
ーラ群からなる案内コンベア26が配置されている。傾
斜コンベア25及び案内コンベア26には、シート状物
12の幅方向を整列させるガイド板27、28が設けら
れている。ガイド板27、28は、図2中矢印D、Eで
示すように移動し、シート状物12の幅に合わせてその
間隔を調整できるようになっている。ガイド板27、2
8の入口部27a、28aは、テーパ状に広がり、シー
ト状物12を受け入れやすくされている。
【0022】図3には、ガイド板27、28の幅調整機
構が示されている。図3において、29は駆動軸であ
り、駆動スプロケット30a、30bが所定間隔で装着
されている。31a、31bは供給装置のフレームであ
り、軸受ケーシング32a,32b,33a,33bを
有し、それらの内部に回転ナット34a、34b、35
a、35bを保持している。更に、回転ナット34a、
34b、35a、35bには、従動スプロケット36
a、36b、37a、37bが固着されている。そし
て、片側の駆動スプロケット30a、従動スプロケット
36a、37aにチェーン38aが張設され、反対側の
駆動スプロケット30b、従動スプロケット36b、3
7bにもチェーン38bが張設されている。
【0023】また、片側のガイド板27の外側に突出す
るように固着されたボルト39a、40aが回転ナット
34a、35aに螺挿され、反対側のガイド板28の外
側に突出するように固着されたボルト39b、40bが
回転ナット34b、35bに螺挿されている。なお、ボ
ルト39a、40aのねじ方向と、ボルト39b、40
bのねじ方向とは、反対にされている。また、片側のボ
ルト39a、40aは、連結板41aで連結され、反対
側のボルト39b、40bは、連結板41bで連結され
ている。
【0024】したがって、図示しないモータ等の駆動手
段により、駆動軸29をいずれかの方向に回転させる
と、駆動スプロケット30a、30b、チェーン38
a、38b、従動スプロケット36a、36b、37
a、37bを介して、回転ナット34a、34b、35
a、35bがそれぞれ同方向に回転する。その結果、回
転ナット34a、34b、35a、35bに螺挿された
ボルト39a、39b、40a、40bが軸方向移動す
る。このとき、片側のボルト39a、40aの移動方向
と、反対側のボルト39b、40bの移動方向とは反対
となり、それらのボルトに連結されたガイド板27、2
8が閉じる方向又は開く方向に移動する。
【0025】再び図1、2を参照すると、案内コンベア
26の終端部に隣接して、投入ポート51が設けられて
いる。この投入ポート51は、幅方向両側に配置された
振動板52、53と、後方に配置された振動板54と、
前方に配置された固定板55とによって周囲を囲まれ、
底部には、板状のプッシャ56が配置されている。
【0026】振動板52、53、54は、投入されたシ
ート状物12の幅方向及び長さ方向を整列させるための
もので、図4に示すような機構によって振動するように
なっている。すなわち、図4において、57は装置のフ
レームであり、これに支軸58が軸方向移動可能に挿入
されている。支軸58の一端は、振動板52、53、5
4に固着され、支軸58の他端には、受け板59が取付
けられている。受け板59とフレーム57との間には、
圧縮スプリング60が介在されており、支軸58を受け
板59が設けられた端部方向に常時付勢している。ま
た、図中61は、回転軸62を中心に回転する偏心カム
であり、この偏心カム61に上記受け板59が当接して
いる。その結果、偏心カム61のカム面に押されて受け
板59が動き、支軸58が軸方向に動いて、振動板5
2、53、54が図中矢印Fで示すように振動する。
【0027】また、投入ポート51の底部に配置された
板状のプッシャ56は、図5に示すような構造をなして
いる。図5において、63は投入ポートの底壁であり、
プッシャ56は、この底壁63に形成されたガイド溝6
4に、図中矢印Gで示すようにスライド可能に装着され
ている。プッシャ56の後端には、シート状物12の厚
さの半分くらいの高さで突出した爪部65が設けられて
いる。なお、この爪部65は、図示しない機構によりシ
ート状物12の厚さに応じて高さ調整可能とされている
ことが好ましい。更に、プッシャ56の中央部には、複
数の吸引孔66が設けられており、この背面図示しない
吸引管が接続され、シート状物12の吸着及び解除がな
されるようになっている。また、図中67は、プッシャ
56を図中矢印Gで示すように駆動するエアシリンダで
ある。
【0028】再び図1を参照すると、投入ポート51の
前方に配置された固定板55の下端は、投入ポート51
の底部に対して所定の間隙を有しており、この部分がシ
ート状物12の切り出し口となっている。この切り出し
口の下方には、送出コンベア71が配置され、上方には
送出ローラ72が配置されており、本発明の送出部をな
している。
【0029】図6には、この送出部の詳細な構造が示さ
れている。送出コンベア71は、投入ポート51の底壁
63とほぼ同じ高さに配置されており、図示しない駆動
手段によりシート状物12を送り出す方向に回転する。
また、送出ローラ72は、次のような構造により、送出
コンベア71に対する隙間を調整可能に配置されてい
る。この隙間は、シート状物12の厚さに対応し、シー
ト状物12が1部ずつ送出されるような隙間とされる。
【0030】図6において、73は装置のフレームであ
り、これに2本の平行なガイド棒74、75が摺動可能
に挿通されている。ガイド棒74、75の下端には、コ
字状の支持板76が固着されており、この支持板76に
回転軸77を介して送出ローラ72が支持されている。
また、回転軸77の一端には、モータ78の駆動軸79
が自在継手80を介して連結されている。フレーム73
には、別のモータ81が設置され、その駆動軸はボール
ネジ82をなし、フレーム73を下方に貫通して、支持
板76の上部に立設された逆L字状の板83に螺挿され
ている。
【0031】したがって、モータ81の作動によりボー
ルネジ82が回転すると、板83及び支持板76を介し
て、送出ローラ72が図中矢印Gで示すように上下し、
送出コンベア71との間隙を調整できるようになってい
る。また、モータ78の駆動軸79が自在継手80を介
して回転軸77に連結されているので、送出ローラ72
が多少上下しても、回転力を伝達できるようになってい
る。
【0032】投入ポート51の切り出し口に隣接して、
集荷ポート85が配置されている。集荷ポート85の下
方には、集荷コンベア86が、傾斜コンベア25、案内
コンベア26に対してほぼ直交するように配設されてい
る。集荷コンベア86には、仕切り87が所定間隔で取
付けられており、例えば雑誌、書籍の仕分け装置に適用
する場合、この仕切り87によって仕切られた各区画が
配送を行う各書店に対応し、それぞれの区画にその書店
で要求される部数の雑誌、書籍が投入され、載置される
ようになっている。そして、この集荷コンベア86は、
各区画の長さ毎に間欠的に移動し、集荷ポート85にあ
る区画に所定部数のシート状物12が投入、載置される
と、次の区画が集荷ポート85に移動するようになって
いる。
【0033】集荷ポート85のシート状物12の投入側
は、壁88で仕切られ、投入側と反対側は、縦方向の格
子89で仕切られ、集荷ポート85の両側は、集荷コン
ベア86の仕切り板87で仕切られている。
【0034】また、集荷ポート85に隣接してリフト支
持台90が立設されており、これに昇降アーム91が図
示しない駆動手段によって図1中矢印Hで示すように昇
降可能に取付けられている。この昇降アーム91に、フ
ォーク型リフト92が図1中矢印Iで示すように水平方
向に進退可能に取付けられている。フォーク型リフト9
2は、上記格子89の隙間から集荷ポート85に進退可
能に突出し、送出コンベア71及び送出ローラ72から
切り出されるシート状物12を徐々に下降しながら受け
て、所定数量のシート状物12を受け取ると格子89か
らフォーク部を抜くように後退し、シート状物12を集
荷コンベア86に載置させるようになっている。
【0035】図1中の93は光センサであり、投入ポー
ト51上に投入されて積み上げられたシート状物12に
よって光がさえぎられるときは、搬入コンベア22、2
3、回転ドラム24、傾斜コンベア25及び案内コンベ
ア26の作動を停止させ、投入ポート51上のシート状
物12の数が少なくなってその高さが低くなり、光が通
過するときには、搬入コンベア22、23、回転ドラム
24、傾斜コンベア25及び案内コンベア26を作動さ
せるようになっている。
【0036】また、投入ポート51の送出部から切り出
されるシート状物12の数をカウントし、集荷コンベア
86の各区画に対応する所定の数になると、集荷コンベ
ア86を一区画ずつ移動させる図示しないカウンタが設
けられている。なお、このカウンタへの各区画に対応す
る数の入力は、図示しないコンピュータによってなされ
る。
【0037】次に、このシート状物の供給装置の作用に
ついて説明する。まず、シート状物12を上下に積み重
ねた束を搬入コンベア22に載せると、シート状物12
の束は、搬入コンベア23に移動して互いの間隔を広
げ、回転ドラム24で斜めに倒れながら、傾斜コンベア
25に移動する。そして、シート状物12は、斜めに積
み重なった状態で傾斜コンベア25上を移動し、案内コ
ンベア26に移動して、その終端から投入ポート51に
落下する。
【0038】なお、これらの作動は、図1のセンサ93
により、投入ポート51に積み上げられたシート状物1
2によって光がさえぎられないとき、すなわち、投入ポ
ート51上のシート状物12の残りが少なくなって光が
通過するときに自動的になされ、投入ポート51上に常
に一定数以上のシート状物12がストックされるように
なっている。
【0039】また、傾斜コンベア25及び案内コンベア
26に設けたガイド板27、28がシート状物12の幅
方向を規制して整列させる。このガイド板27、28の
間隔は、前記図3に示した機構により、適用するシート
状物12の幅に応じて適宜調整することができる。
【0040】投入ポート51に投入されたシート状物1
2は、振動板52、53、54によって幅方向及び長さ
方向を揃えられて整列し、投入ポート51の底壁63及
びプッシャ56上に積み重ねられる。
【0041】集荷コンベア86の所定の区画が集荷ポー
ト85に配置されると、プッシャ56は、投入ポート5
1に積み上げられたシート状物12の最下端のものから
1部ずつ集荷ポート85に押出す。すなわち、図5のエ
アシリンダ67の作動によりプッシャ56が押出され、
その爪部65がシート状物12の端部に係合すると共
に、吸引孔66によってシート状物12の下面が吸着さ
れて、最下端のシート状物12が送出コンベア71と送
出ローラ72との間に挿入される。そして、シート状物
12は、送出コンベア71及び送出ローラ72とに挟ま
れて送り出され、集荷ポート85に投入される。
【0042】なお、送出コンベア71と送出ローラ72
との間隙は、図6に示した機構によってシート状物12
が1部だけ通過できるような間隙に調整されている。
【0043】集荷ポート85の下方には、フォーク型リ
フト92が格子89を通して挿入されて待機しており、
フォーク型リフト92は、昇降アーム91の作動によっ
て徐々に下降しながら、集荷ポート85に投入されたシ
ート状物12を1部ずつ受け取る。その結果、シート状
物12は、フォーク型リフト92上に積み上げられ、そ
の部数が図示しないカウンタによって数えられ、集荷コ
ンベア86のその区画に該当する数になると、フォーク
型リフト92が昇降アーム91に沿って後退し、格子8
9から引き抜かれる。その結果、フォーク型リフト92
上に積み上げられたシート状物12が、格子89によっ
てフォーク型リフト92上から滑り落とされ、集荷コン
ベア86の対応する区画に載置される。
【0044】こうして集荷コンベア86の所定の区画
に、その区画に対応した数のシート状物12が載置され
ると、集荷コンベア86が一区画分移動して、次の区画
が集荷ポート85に配置され、その区画に対応した数の
シート状物12の供給がまた開始されることになる。
【0045】上記のように、投入ポート85に積み上げ
られたシート状物12の最下端のものから1部ずつプッ
シャ56で押出すようにしたので、シート状物12を平
面で受けた状態で切り出すことができる。したがって、
シート状物12に厚さの偏りがあったり、シート状物1
2が薄くて湾曲しやすいものであっても、プッシャ56
による切り出しが確実になされ、切り出しエラーを低減
することができる。
【0046】また、シート状物12を斜めに積み重ねた
状態で、傾斜コンベア25及び案内コンベア26上を移
動させ、案内コンベア26の終端から投入ポート51に
投入するようにしたので、最下端のものにかかる重量を
軽減する目的から、投入ポート51に積み上げるシート
状物12の数を余り多くすることができなくても、投入
ポート51への供給を迅速に行うことにより、投入ポー
ト51上に積み上げられるシート状物12の数を常に一
定数以上に維持することができる。その結果、シート状
物12を積み上げて下方から切り出す方式であっても、
シート状物12の集荷ポート85への供給速度(切り出
し速度)を高めることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート状物を上下に積み重ねて最下端のものから1部ず
つ切り出すので、シート状物を平面で受けた状態で切り
出すことができ、それによってシート状物に厚さの偏り
があったり、シート状物が薄くて湾曲しやすいものであ
っても、切り出しエラーを低減することができる。
【0048】また、シート状物を上下に積み重ねて下端
から切り出す方式では、最下端のものに重量がかかって
抜き出すのが困難とならないように、シート状物の積み
上げ数を余り多くできないが、本発明では、シート状物
を斜めに積み重ねて傾斜コンベア及び案内コンベア上を
移動させて投入ポートに投入するようにしたので、投入
ポートへのシート状物の供給を迅速に行うことができ、
投入ポート上に積み上げられるシート状物を常に一定数
以上に維持して、切り出し速度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるシート状物の供給装置
の全体を示す概略正面図である。
【図2】同供給装置の全体を示す概略平面図である。
【図3】同供給装置における傾斜コンベア及び案内コン
ベアに配置されるガイド板の幅調整機構を示す説明図で
ある。
【図4】同供給装置における投入ポートに配置されるガ
イド板の振動機構を示す説明図である。
【図5】同供給装置における投入ポートに配置されるプ
ッシャを示す平面図である。
【図6】同供給装置における送出部の構造を示す説明図
である。
【図7】従来のシート状物の供給装置の一例を示す概略
正面図である。
【符号の説明】
21 基台 22、23 搬入コンベア 24 回転ドラム 25 傾斜コンベア 26 案内コンベア 27、28 ガイド板 51 投入ポート 52、53、54 振動板 56 プッシャ 65 爪部 66 吸引孔 71 送出コンベア 72 送出ローラ 85 集荷ポート 86 集荷コンベア 87 仕切り 89 格子 92 フォーク型リフト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−57438(JP,A) 特開 昭61−94938(JP,A) 特開 昭61−64663(JP,A) 特開 昭58−130854(JP,A) 特開 昭58−82942(JP,A) 特開 平8−34556(JP,A) 特開 平8−2683(JP,A) 特開 平5−43108(JP,A) 特開 平1−252462(JP,A) 実開 昭56−104928(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 21/30 B65H 29/46 B65H 29/66 B65H 3/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に積み重ねたシート状物の束を搬送
    するほぼ水平に配置された搬入コンベアと、 この搬入コンベアの終端部に配置され、搬入コンベアの
    上面よりも突出するように配置された回転ドラムと、 この回転ドラムに始端部を隣接させ、終端部を上方に向
    けて傾斜して配置された傾斜コンベアと、 この傾斜コンベアの終端部からシート状物の投下位置ま
    でシート状物を搬送する案内コンベアと、 この案内コンベアの終端部から落下するシート状物を上
    下に積み重ねてストックする投入ポートと、 この投入ポートの下面に、シート状物の供給方向に向け
    て往復動可能に配置され、シート状物の端部に係合する
    爪部及びシート状物を吸着する吸引孔を有するプッシャ
    と、 このプッシャによって押出されたシート状物を一枚ずつ
    通して、前記投入ポートに隣接する集荷ポートに供給す
    る送出部と、 前記傾斜コンベア及び前記案内コンベアに対して交差し
    て、前記集荷ポートの下部に配置された集荷コンベア
    と、 前記集荷ポートにおいて、進退可能かつ昇降可能に配置
    され、シート状物が一枚ずつ積み重ねられるにつれて徐
    々に下降し、最後に後退することによってシート状物を
    集荷コンベア上に載せるフォーク型リフトとを備えてい
    ることを特徴とするシート状物の供給装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜コンベア及び前記案内コンベア
    には、シート状物の幅方向を規制する一対のガイド板
    が、互いの間隔を変更できるように取付けられている請
    求項1記載のシート状物の供給装置。
  3. 【請求項3】 前記送出部は、前記プッシャの移動方向
    に配置され、押出されたシート状物を受ける送出コンベ
    アと、この送出コンベア上に、送出コンベアに対する間
    隙を調整できるように配置された送出ローラとで構成さ
    れている請求項1又は2記載のシート状物の供給装置。
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