JP3380638B2 - 液晶パネルの製造方法 - Google Patents

液晶パネルの製造方法

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JP3380638B2 JP32483394A JP32483394A JP3380638B2 JP 3380638 B2 JP3380638 B2 JP 3380638B2 JP 32483394 A JP32483394 A JP 32483394A JP 32483394 A JP32483394 A JP 32483394A JP 3380638 B2 JP3380638 B2 JP 3380638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタを主
に構成するゲート部と、このゲート部に対する補助容量
部を備えた液晶パネルの製造方法に関するものであり、
さらに詳細には、ゲート側絶縁体層を挟んで、一方の側
面にゲート側シリコン半導体層を、他方の側面に金属よ
りなるゲート電極を有するゲート部を備え、このゲート
側シリコン半導体層と電気的に接続された補助容量側シ
リコン半導体層と、ゲート側絶縁体層と同時に成形さ
れ、且つ補助容量側シリコン半導体層に対する補助容量
側絶縁体層とを有する補助容量部を備えた液晶パネルの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型のガラス基板上に駆動回路を内蔵し
た液晶パネルの製造は、今日、高品位テレビ等の実現を
目的として、非常に注目されている。このような液晶パ
ネル等として利用される高性能の薄膜トランジスター
(以下、TFTと称する)には、駆動制御用にゲート部
が設けられる。一方、アクティブ・マトリックス方式の
液晶パネルでは、電荷が画素容量に保持される。この画
素容量は通常液晶そのものであるが、これだけでは電荷
容量の値が小さく保持動作が不十分であったり、寄生容
量の悪影響を受けることが多い。そこで、高画質化を確
保するために、補助容量部を別に設け、動作をより完全
なものにしている。これらのゲート部と補助容量部とを
備えた液晶パネルの要部の構成を図3に示した。図3に
おいて、図面左側にゲート部201が備えられるととも
に、右側に補助容量部202が備えられている。ここ
で、ゲート部201は、基板5側から、ソース24、チ
ャネル26、ドレイン25を備えるゲート側シリコン半
導体層21aとゲート側絶縁体層22a、さらに、この
ゲート側絶縁体層22aの上部側にゲート電極27を備
えている。そして、チャネル26は、具体的には多結晶
シリコンから構成されている。一方、補助容量部202
も同様に、n型多結晶シリコンから成る補助容量側シリ
コン半導体層21bの上部側に補助容量側絶縁体層22
bを備え、この上部側に補助容量部202に対する電極
28を備えている。さらに、図3において、29は、夫
々、ソース24、ドレイン25に対する電極であり、さ
らに上部側に、層間絶縁膜30が備えられるとともに、
ゲート部201の上部側に、光遮蔽膜31が備えられ、
この光遮蔽膜31に対応して、ITOの対向電極32が
備えられている。ここで、前述のゲート側絶縁体層22
aと補助容量側絶縁体層22bとは、それらの位置関係
から同時に膜層形成される場合が多い。従来、これらの
絶縁体層は、酸化シリコン(SiO2)もしくは窒化シ
リコン(SiN)により構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の様な構成の、液
晶パネルにあって、その開口率を上げ、パネルを明るく
するためには、補助容量部の面積を小さくすることが有
効である。ここで、従来、この補助容量部の絶縁体層
は、前述の様に、酸化シリコン、窒化シリコン等が用い
られているが、これらの材料は比誘電率が小さいため、
大容量を蓄積するには、比較的、大きな面積が必要とな
る。そこで、この面積を小さくするには、絶縁体層の構
成材料として強誘電体材料であるPZT等の高誘電率材
料を用いることが有効である。しかしながら、このよう
な構成を取る場合に、ゲート部及び補助容量部に対する
絶縁体層とを同時に形成すると、ゲート部側の高誘電率
材料と半導体との界面は、ゲートとして使用するには、
界面準位密度が高くなり過ぎる。従って、良好がゲート
動作が確保できない。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたもので、ゲート部と補助容量部とを共に備え
た上記構成の液晶パネルを製造する場合に、その開口率
を向上することができるとともに、絶縁体層を構成する
材料としてPZT等の高誘電率材料を使用する場合にお
いても、TFTのチャネルを構成する材料(例えば、多
結晶シリコン)と絶縁体層との界面状態を良好に保こと
ができる液晶パネルの製造方法を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による請求項1に係わる液晶パネルの製造方法
の第1の特徴手段は、ゲート側シリコン半導体層及び補
助容量側シリコン半導体層を得た後、両シリコン半導体
層の表面にゲート側絶縁体層及び補助容量側シリコン半
導体層を高誘電率材料で形成する前に、ゲート側シリコ
ン半導体層の表面に酸化シリコン層を形成することにあ
る。さらに、前記第1の特徴手段において、ゲート側シ
リコン半導体層が、光励起気相成長法によって得られる
多結晶シリコン層であることが好ましい。これが、本発
明による請求項2に係わる本願第2の特徴手段である。
上記本願第1あるいは第2の特徴手段において、ゲート
側シリコン半導体層の表面に設けられる酸化シリコン層
が、ゲート側シリコン半導体層の表面を紫外線処理して
得られる層であることが好ましい。これが、請求項3に
係わる本願第3の特徴手段である。上記本願第3の特徴
手段において、光励起気相成長法による前記ゲート側シ
リコン半導体層の形成と前記紫外線処理とを、連続的に
単一の真空過程内でおこなうことが好ましい。これが、
請求項4に係わる本願第4の特徴手段である。
【0006】
【作用】本願の第1の特徴手段においては、ゲート側シ
リコン半導体層及び補助容量側シリコン半導体層を得た
後、これらの半導体層の上部側に、夫々対応する絶縁体
層が形成されるが、これを、高誘電率材料で構成する。
従って、補助容量部の機能に関しては、この容量部を構
成する半導体と高誘電率材料との関係から、小さい面積
で比較的大きな容量を蓄積でき、液晶パネル自体の開口
率を格段に向上させることができる。例えば、従来型の
酸化シリコン等に対してPZTを採用する場合は、面積
は1/100程度にすることができ、結果的に開口率は
10%向上する。さて、上記のように、開口率について
は所定の目的を達成できるが、ゲート部に関しては、ゲ
ート側シリコン半導体層とゲート側絶縁体層との界面状
態が問題となる。従って、この問題を解決するために、
本願においては、ゲート側シリコン半導体層の表面に酸
化シリコン層を形成し、ゲート側シリコン半導体層の表
面側に、シリコン半導体と酸化シリコンの界面を得た
後、この酸化シリコンの上部側に高誘電率材料の絶縁体
層を形成する。結果、ゲート部を構成するにふさわしい
界面準位密度が低い界面を備えることとなり、C−V特
性も良好なゲート部を得ることができる。
【0007】さらに、本願第2の特徴手段においては、
シリコン半導体層を多結晶シリコンで形成する場合は、
例えば、基板としてガラス基板、樹脂基板等を使用し
て、この基板上に多結晶シリコンを得て、比較的安価
で、大面積の液晶パネルを製造することができる。
【0008】さらに、本願第3の特徴手段においては、
シリコン半導体層の形成を光励起気相成長法によってお
こなうとともに、この形成過程に引き続いて、例えば、
酸素、オゾン等の酸化性ガスを基板上に導き、このガス
に紫外線を照射して、ゲート側シリコン半導体層の表面
に酸化シリコン層を形成する。従って、成膜と同様の装
置系を利用して、好ましい酸化処理層を形成することが
できる。さらに、本願第4の特徴手段においては、第3
の特徴手段において、紫外線処理をおこなう場合に、シ
リコン半導体層の形成と処理を連続して、真空状態を維
持したままでおこなう。従って、この場合は、シリコン
半導体層と酸化シリコン層の良好な界面状態を維持でき
るとともに、この液晶パネルにおいては、上記酸化シリ
コン層上に比較的大きな容量の絶縁体層が形成されるた
め、全体として、好ましい特性で、均質な液晶パネルを
得ることができる。
【0009】
【発明の効果】従って、本願第1の特徴手段を採用する
と、ゲート部と補助容量部とを共に備えた液晶パネルを
製造する場合に、その開口率を向上することができると
ともに、絶縁体層を構成する材料としてPZT等の高誘
電率材料を使用する場合においても、TFTのチャネル
を構成する多結晶シリコンと絶縁体層との界面状態を良
好に保ことができる液晶パネルの製造方法を得ることが
できた。ここで、本願第2の特徴手段を採用すると、比
較的安価で、大面積の液晶パネルを製造することができ
る。さらに、本願第3、4の特徴手段を採用すると、ゲ
ート側シリコン半導体層と酸化シリコン層との界面状態
を良好に保つことが可能となり、全体として液晶パネル
の特性が良好となる。
【0010】
【実施例】本願により液晶パネル20を製造する場合、
その半導体層21及び絶縁体層22は、所謂、光励起気
相成長法によって膜層形成をすることができる。図1、
図2には、工程に対応して、本願の方法が使用される光
励起気相成長装置1の構成が示されており、図3には、
先に説明した様に、液晶パネル20の要部の構成が示さ
れている。
【0011】図1、図2は発明の実施に使用する光励起
気相成長装置1の概略図である。ここで、図1は、半導
体層21を形成する工程と、この半導体層21の特定部
位を紫外線処理する工程とに対応した装置構成を示して
おり、図2は、絶縁体層22を形成する工程に対応した
装置構成を示している。ただし、制御側は同一のものを
示している。装置1は、真空ポンプ2によって所定の真
空度に排気される成長室3内に、サセプタ4に保持され
た基板5(例えばガラス基板;Corning705
9)が収納されており、加熱機構としてのヒータ6によ
って所定の温度に加熱されるようになっている。この成
長室3に対して、その室3内に原料ガスを供給可能な原
料ガス供給機構7が備えられており、ガス導入管8を経
由して原料ガスを供給するようにしている。一方、成長
室3に対して、基板表面付近のガス雰囲気を励起可能な
励起光9を照射可能な光源10が備えられている。膜層
形成にあたっては、光源10からの入射窓11を通し
て、水平配置の基板表面に対してこれとほぼ平行に、励
起光9を照射する。ここでは、光源10は、具体的に
は、発振波長が193nmであるArFエキシマレーザ
ーである。この波長の励起光は、ジシラン(Si26
を直接励起可能である。即ち、ジシランは約220nm
付近に電子状態励起に伴う光吸収の吸収端を持っている
ため、結晶性シリコンの形成にあたって、ArFエキシ
マレーザーにより、直接これが励起されて、分子結合の
解離を起こす。
【0012】以下さらに、上記の原料ガス供給機構7及
び成膜制御系100について説明する。この原料ガス供
給機構7としては、ハロゲン化モノシラン単独もしくは
ハロゲン化モノシランとジシランとを組み合わせた第1
原料ガスを供給可能な第1原料ガス供給機構7a(図1
に示す)と、強誘電体を光励起気相成長法により形成で
きる、原料ガスの組み合わせである、金属元素として
鉛、ジルコニウム、チタン等を含んだ有機金属化合物と
酸化性ガスを組み合わせた第2原料ガスを供給可能な第
2原料ガス供給機構7b(図2に示す)と、さらに、酸
化性ガスを供給可能な酸化性ガス供給機構7c(図1に
示す)が備えられている。ここで、前記ハロゲン化モノ
シランは、塩化モノシラン(SiHxCl4-x, x=0,
1,2,3)、又は弗化モノシラン(SiHx4-x,
=0,1,2,3)等である。前記酸化性ガスとは酸
素、オゾン等である。図1、図2においては、第1原料
ガスとして、ジシランとジクロルモノシランと水素を、
第2原料ガスとしてビス−ジピバロイルメタエート鉛
(Pb(DPM)2)、ジルコニウム テトラ−t−ブ
トキシド(Zr(O−t−C494)及びチタニウム
テトラ−i−プロポキシド(Ti(O−i−C
374)を、さらに、酸化性ガスとしては酸素を使用
する例を示している。
【0013】一方、前記第1原料ガス供給機構7aよ
り、第1原料ガスをサセプタ4上に載置される基板5の
表面上方に導き、励起光9を照射して、基板5の表面上
に選択的に半導体層21としての多結晶シリコンを形成
する半導体層形成制御手段101と、前記第2原料ガス
供給機構7bより、第2原料ガスを前記基板5の上方に
導き、励起光9を照射して、絶縁体層22としての強誘
電体層を、半導体層21の上側に形成する絶縁体層形成
制御手段102とが備えられている。そして、図1、図
2に示すように、上記2者の手段101、102に加え
て、前記半導体層形成制御手段101による半導体層2
1の形成の後で、前記絶縁体層形成制御手段102によ
る絶縁体層22の形成の前に、基板5の上方空間に酸化
性ガスを導き、この酸化性ガスに紫外光を照射して、多
結晶シリコンの表面に、酸化シリコン層23を形成する
紫外線処理制御手段103を備えている。
【0014】上記の光励起気相成長装置1を使用して、
製造される液晶パネル20の要部の構成を、図3に基づ
いて説明する。図示するように、液晶パネル20には、
図面左側に示すゲート部201が備えられるとともに、
図面右側に補助容量部202が備えられている。ゲート
部201は、基板側から、ソース24、チャネル26、
ドレイン25を備えるゲート側シリコン半導体層21a
とゲート側絶縁体層22a、さらに、このゲート側絶縁
体層22aの内部にゲート電極27を備えている。ここ
で、ソース24及びドレイン25はn型多結晶シリコン
から構成され、チャネル26は、多結晶シリコンから構
成されている。製造にあたっては、基板5上の所定部
に、多結晶シリコン膜層が形成されるとともに、トラン
ジスタを構成するために、その一部所定部位に、所望の
特性を得るためのドープ処理が成される。一方、補助容
量部202も同様に、n型多結晶シリコンから成る補助
容量側シリコン半導体層21bの上部側に補助容量側絶
縁体層22bを備え、この内部に補助容量部202に対
する電極28を備えている。さらに、29は、夫々、ソ
ース24、ドレイン25に対する電極であり、この電極
29の上部側に、層間絶縁膜30が備えられ、ゲート部
201の上部側には光遮蔽膜31が備えられ、この光遮
蔽膜31に対応して、ITOの対向電極32が備えられ
ている。
【0015】さて、本願の手法においては、製造工程
は、以下に詳細に説明する第1工程、紫外線処理工程、
第2工程を備えて構成される。ここで、第1工程及び紫
外線処理工程は、連続的に継続して単一の真空過程内で
行われ、第2工程は、別個の工程として行われる。図1
に示す状態が前者の各工程に於ける状態であり、図2に
示す状態が後者に於ける状態である。さらに、半導体層
に対するドープ処理は、例えばレーザードーピング等の
手法により、別途おこなわれる。
【0016】以下さらに、具体的に説明する。以下の例
においては、絶縁体層22としてPZT層を形成するも
のを示す。 1 基板上に半導体層を形成する第1工程(半導体層形
成制御手段による) この工程は、半導体層21(21a、21b)を形成す
る場合に、ジシラン、ジクロルシランと水素を含む第1
原料ガスを基板5の表面上方に導き、第1原料ガスを光
励起できる波長の励起光を第1原料ガスに照射して、光
励起気相成長法により、基板5の表面上に選択的に多結
晶シリコンを形成する工程である。具体的な実施条件を
以下に箇条書きする。 成膜温度 200〜450℃ ガス流量 ジシラン 0.5〜 3cc/min ジクロルシラン 5〜 50cc/min 水素 20〜300cc/min 成膜操作圧力 0.1〜 10Torr レーザー ArF(193nm)10〜100mJ×10〜100Hz 上記条件の範囲において、結晶性シリコンの形成速度
に、差があるものの、所望の多結晶シリコン膜層を得る
ことができた。各原料ガスの混合比は上記の範囲で選択
することが好ましい。
【0017】但し、上記の実施条件において、以下の条
件が最も好ましかった。 成膜温度 350℃ ガス流量 ジシラン 2cc/min ジクロルシラン 30cc/min 水素 200cc/min 成膜操作圧力 3Torr レーザー ArF(193nm)30mJ×100Hz
【0018】2 半導体層の表面に酸化シリコン層を形
成する紫外線処理工程(紫外線処理制御手段による) この工程は、基板5の、上方空間に酸素を導くととも
に、酸素に紫外光を照射して、半導体層21の表面に、
酸化シリコン層23を形成する工程である。実施条件を
以下に箇条書きする。 処理温度 100〜450℃ ガス流量 酸素 100〜1000cc/min 成膜操作圧力 0.1〜100Torr レーザー ArF(193nm)10〜100mJ×10〜100Hz これらの条件の範囲において、半導体層21の表面に2
nm深さの酸化シリコン層23を形成することができ
た。
【0019】但し、上記の実施条件において、以下の条
件が最も好ましかった。 処理温度 350℃ ガス流量 酸素 500cc/min 成膜操作圧力 3Torr レーザー ArF(193nm)30mJ×100Hz
【0020】この工程の後、前述のソース24、ドレイ
ン25、補助容量側シリコン半導体層21bには、この
部位をn型とするためのリン(P)のドープ処理が成さ
れる。
【0021】3 半導体層上にPZTの絶縁体層を形成
する第2工程(絶縁体層形成制御手段による) この工程は、以上の工程を経た後、ビス−ジピバロイル
メタエート鉛(Pb(DPM)2)、ジルコニウム テ
トラ−t−ブトキシド(Zr(O−t−C494)及
びチタニウム テトラ−i−プロポキシド(Ti(O−
i−C37 4)及び酸素を組み合わせた第2原料ガス
を、基板5の上方に導き、第2原料ガスを光励起できる
波長の励起光を第2原料ガスに照射して、光励起気相成
長法により、PZT層を、半導体層21の上方側に形成
する工程である。具体的な実施条件を以下に箇条書きす
る。 成膜温度 300〜350℃ ガス流量 ビス−ジピバロイルメタエート鉛 1〜30cc/min ジルコニウム テトラ−t−ブトキシド 1〜30cc/min チタニウム テトラ−i−プロポキシド 1〜30cc/min 酸素 0〜500cc/min 成膜操作圧力 0.1〜10Torr レーザー ArF(193nm)10〜100mJ×10〜100Hz これらの条件の範囲において、PZT層の形成速度に、
差があるものの、所望の絶縁膜を得ることができた。
【0022】但し、上記の実施条件において、以下の条
件が最も好ましかった。 成膜温度 320℃ ガス流量 ビス−ジピバロイルメタエート鉛 8.0cc/min ジルコニウム テトラ−t−ブトキシド 4.0cc/min チタニウム テトラ−i−プロポキシド 2.0cc/min 酸素 150cc/min 成膜操作圧力 2Torr レーザー ArF(193nm)50mJ×100Hz
【0023】以上の工程を経た後、ゲート電極27を設
けて、ゲート部201を構成した。結果、同一の成長室
3内で、供給すべき原料ガス及び形成条件を少々、変化
させるだけで、所望のゲート部を成すMIS構造を得る
ことができた。本願の手法を採用する場合は、ステップ
カバレージが良好であるとともに、多結晶シリコン層と
絶縁体層との界面準位密度も1×1011cm-2eV-1
えられていた。そして、MISダイオードのC−V特性
に関しても、ECR−CVDで得られる程度の良好な特
性のものが得られた。本願の方法を採用して得られたM
IS構造(TFTの一部となっている)のC−V特性を
図4に示した。図において、横軸はゲート電圧(V)で
あり、縦軸は最大容量(Cmax)に対する容量比
(%)を示している。図において、実線が本願のもの
を、破線がECR−CVDによるものを、一点鎖線が、
ゲート部に於けるシリコン半導体層の表面に紫外線処理
(UV処理と図面上表記)を施さなかったものを示して
いる。これらの状態から判明するように、本願のもの
が、最もシャープな立ち上がりを示しており、良質のゲ
ートが構成されていることが判る。
【0024】〔別実施例〕上記の実施例においては、多
結晶シリコンを得る場合に、ジシランとジクロルシラン
と水素を組み合わせて第1原料ガスとしたが、形成速度
を問題にしなければ、ジクロルシランに代表されるハロ
ゲン化シランと水素の組み合わせでも、これを励起・分
解してハロゲンラジカルを系内に得て、これにより不純
物、不正配位置シリコン等をエッチングしながら、形成
をおこなうことも可能である。ハロゲン化シランとして
は、SiH2Cl2、SiH22、SiCl4等を使用で
き、これらの励起光としては、波長157nm、172
nm、193nm等の紫外光を使用して結晶性シリコン
の形成をおこなうことができる。この場合は、シリコ
ン、エッチング用のラジカル原料を共に、単一の原料ガ
スにより供給することとなるため、例えば、原料ガス供
給量等の成膜条件が広がり、より実用的な結晶性シリコ
ンの形成方法となる。さらに、上記の実施例において、
多結晶シリコンを得る場合に、励起光の光源として、発
振波長193nmのArFエキシマレーザーを用いた例
について説明したが、原料ガスを励起できる波長を有す
るものであれば、他のエキシマレーザー(例えばF2
ーザー、ArClレーザー等)を使用することも可能で
ある。さらに、本発明による効果を得るためには、特に
レーザーを用いる必要はなく、発振波長172nmのエ
キシマランプ等を使用することも可能である。また、レ
ーザーの照射方向にあっては、図示するように、基板方
向と平行に位置させる他、基板の上部から垂直に照射す
る構成でも、多結晶シリコンの形成をおこなうことがで
きる。さらに、上記の実施例においては、ガラス基板を
使用する場合について説明したが、本願においては、形
成温度が従来のものより低く設定できるために、単結晶
基板の他、多結晶基板、非晶室基板を使用することも可
能である。さらに、上記の実施例においては、高誘電率
材料として強誘電体であるPZTを使用する例を示して
が、このような強誘電体としては、PbTiO3 、Pb
ZrO3 、SrTiO3 も光励起気相成長法により膜層
形成が可能であり、絶縁体層を構成することができる。
さらに、このような材料としては、(Ba,Sr)Ti
3 系のもの、タンタルを含む有機金属化合物を原料ガ
スとするもの等においても、本願の手法による液晶パネ
ルの製造方法に採用することができる。さらに、強誘電
体とは分類されないものの、高い誘電率を備えたTa2
5、やTiO2も本願の手法による液晶パネルの製造方
法に採用することができる。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】光励起気相成長装置の構成を示す図
【図2】光励起気相成長装置の構成を示す図
【図3】TFTの要部の構成を示す図
【図4】MIS構造のC−V特性を示す図
【符号の説明】
1 光励起気相成長装置 3 成長室 4 サセプタ 5 基板 6 加熱機構 7 原料ガス供給機構 7a 第1原料ガス供給機構 7b 第2原料ガス供給機構 7c 酸化性ガス供給機構 9 励起光 10 光源 21 半導体層 22 絶縁体層 23 酸化シリコン層 101 半導体層形成制御手段 102 絶縁体層形成制御手段 103 紫外線処理制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲柳▼澤 徹 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 森川 茂 京都府京都市下京区中堂寺南町17 株式 会社関西新技術研究所内 (72)発明者 高木 剛 京都府京都市下京区中堂寺南町17 株式 会社関西新技術研究所内 (72)発明者 小林 孝 京都府京都市下京区中堂寺南町17 株式 会社関西新技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−280018(JP,A) 特開 平5−34718(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/1343

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート側絶縁体層(22a)を挟んで、
    一方の側面にゲート側シリコン半導体層(21a)を、
    他方の側面に金属よりなるゲート電極(27)を有する
    ゲート部(201)を備え、 前記ゲート側シリコン半導体層(21a)と電気的に接
    続された補助容量側シリコン半導体層(21b)と、前
    記ゲート側絶縁体層(22a)と同時に成形され、且つ
    前記補助容量側シリコン半導体層(21b)に対する補
    助容量側絶縁体層(22b)とを有する補助容量部(2
    02)を備えた液晶パネルの製造方法であって、 前記ゲート側シリコン半導体層(21a)及び前記補助
    容量側シリコン半導体層(21b)を得た後、前記両シ
    リコン半導体層(21a)(21b)の表面に前記ゲー
    ト側絶縁体層(22a)及び前記補助容量側絶縁体層
    (22b)を高誘電率材料で形成する前に、前記ゲート
    側シリコン半導体層(21a)の表面に酸化シリコン層
    (23)を形成する液晶パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ゲート側シリコン半導体層(21
    a)が、光励起気相成長法によって得られる多結晶シリ
    コン層である請求項1記載の液晶パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ゲート側シリコン半導体層(21
    a)の表面に設けられる前記酸化シリコン層(23)
    が、前記ゲート側シリコン半導体層(21a)の表面を
    紫外線処理して得られる層である請求項1又は請求項2
    記載の液晶パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 光励起気相成長法による前記ゲート側シ
    リコン半導体層(21a)の形成と前記紫外線処理と
    を、連続的に単一の真空過程内でおこなう請求項3記載
    の液晶パネルの製造方法。
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