JP3379724B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP3379724B2
JP3379724B2 JP01600194A JP1600194A JP3379724B2 JP 3379724 B2 JP3379724 B2 JP 3379724B2 JP 01600194 A JP01600194 A JP 01600194A JP 1600194 A JP1600194 A JP 1600194A JP 3379724 B2 JP3379724 B2 JP 3379724B2
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2037/00Controlling
    • F01P2037/02Controlling starting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
    • F01P7/165Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control characterised by systems with two or more loops

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、冷間始動時
にシリンダヘッドを早期暖機して、エミッション(emis
sion)の向上を図るようなエンジンの冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のエンジンの冷却装置とし
ては、例えば、特開昭60−19912号公報に記載の
装置がある。すなわち、図6に示すようにウオータポン
プ61の吐出ライン62をヘッド側管路63とブロック
側管路64とに分岐し、ヘッド側管路63はシリンダヘ
ッドのウオータジャケット65およびヘッド側流出管6
6を介して分配器67に接続し、ブロック側管路64は
シリンダブロックのウオータジャケット68およびブロ
ック側流出管69を介して上述の分配器67に接続する
と共に、この分配器67とラジエータ70のアッパタン
ク71との間を還流管72で接続し、またラジエータ7
0のロアタンク73とウオータポンプ61との間をポン
プ接続管74で接続し、さらに上述の各流出管66,6
9とウオータポンプ61の吸入側(サクション側)とを
それぞれのバイパス管75,76で接続している。
【0003】加えて、上述の各ウオータジャケット6
5,68には同ジャケット65,68内の水温を検出す
る水温センサ77,78をそれぞれ配設し、これら各水
温センサ77,78からの温度信号により制御ユニット
79を介して上述の分配器67を制御すべく構成したエ
ンジンの冷却装置である。
【0004】そして、この従来装置においてはシリンダ
ヘッド側冷却系の水温が暖機終了温度程度の所定温度以
下の冷間時に、上述の分配器67の流量比をシリンダヘ
ッド側冷却系の流量が零または僅少となるように設定す
ることで、冷間始動時にシリンダヘッドを早期暖機し
て、エミッションの向上を図ることができる。
【0005】しかし、この従来装置においては各ウオー
タジャケット65,68内の水温を検出する水温センサ
77,78および制御ユニット79等の電気系が必要不
可欠であるため、冷却装置のコスト低減が抑制されるば
かりでなく、電気系の配線工数を要する問題点があっ
た。
【0006】また、シリンダヘッドの吸気側と排気側と
にそれぞれ独立してヘッド吸気側冷却水通路とヘッド排
気側冷却水通路とを備えたエンジンの冷却装置として
は、例えば特開昭62−93425号公報に記載の装置
がある。
【0007】すなわち2つのラジエータを設け、一方の
ラジエータのロアタンクに接続された一方のアウトレッ
トラインをヘッド吸気側冷却水通路に接続し、他方のラ
ジエータのロアタンクに接続された他方のアウトレット
ラインをヘッド排気側冷却水通路に接続し、上述のヘッ
ド吸気側冷却水通路およびヘッド排気側冷却水通路をそ
れぞれのリターンラインおよびインレットラインを介し
て対応する一方側および他方側のラジエータにおけるア
ッパタンクに各別に接続すると共に、上述のリターンラ
インもしくはインレットラインにそれぞれサーモスタッ
ト弁を介設したエンジンの冷却装置である。
【0008】この従来装置においては上述の各サーモス
タット弁の温度設定により、異常着火が発生しやすい領
域(吸気側)については冷却水温度を低くして効率よく
冷却し、他の領域(排気側)を冷却する冷却水の温度は
適当な温度に維持することができるので、エンジン全体
の温度低下を招くことなく、ノッキングの発生を抑制す
ることができる利点がある反面、エンジン冷却水系が上
述の如き並列な2系統に区分されているため、所定のラ
ジエータ容積下においては各系に流通するエンジン冷却
水量が少なくなる問題点があり、仮りに充分なエンジン
冷却水量を確保するためには大型のラジエータを搭載す
る必要が生ずるばかりでなく、並列2系統冷却であるた
め、冷却経路の構成が複雑化する問題点があった。
【0009】さらに、シリンダヘッドの吸気側と排気側
とにそれぞれ独立してヘッド吸気側冷却水通路とヘッド
排気側冷却水通路とを備えたエンジンの冷却装置の他の
従来構造としては、図7に示す如き構造の装置が考えら
れる。
【0010】すなわち冷間時においては同図に実線矢印
で示す如く、ウオータポンプ81、同ポンプ81の吐出
ライン82、シリンダブロック83のウオータジャケッ
ト84、シリンダヘッド85の排気側ウオータジャケッ
ト86、リターンライン87、空調用ヒータ88、サー
モスタット弁89、上流側サクションライン90、シリ
ンダヘッド85の吸気側ウオータジャケット91、下流
側サクションライン92の順に冷却水を流通し、温間時
においては同図に点線矢印で示す如く、ウオータポンプ
81、吐出ライン82、シリンダブロック83のウオー
タジャケット84、シリンダヘッド85の排気側ウオー
タジャケット86に冷却水を流通した後に、リターンラ
イン87から主としてインレットライン93、ラジエー
タ94側に冷却水を還流し、ラジエータ94で冷却され
た冷却水をサーモスタット弁89、上流側サクションラ
イン90、シリンダヘッド85の吸気側ウオータジャケ
ット91、下流側サクションライン92の順に流通させ
て、排気行程において排出しきれなかった燃え残りガス
が異常着火しやすいシリンダヘッド85の吸気側を積極
的に先行冷却することで、上述の燃え残りガスの異常着
火に起因して温間時にノッキングが発生するのを防止す
べく構成したエンジンの冷却装置である。
【0011】しかし、図7に示すこの装置においては同
図の各矢印からも明らかなように、冷間時および温間時
ともにシリンダヘッド85の吸気側ウオータジャケット
91に冷却水が流通される構成であるから、特に冷間時
におけるシリンダヘッド壁温の上昇が阻害され、冷間時
における燃料の気化、霧化が悪く、HCの低減などエミ
ッション改善が不充分となる問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、冷間時に
は冷却水をヘッド吸気側冷却水通路に流通させることな
く、ヘッド排気側冷却水通路に流通させることで、排気
熱により冷間時におけるシリンダヘッド吸気側壁温の急
速上昇を図り、所謂急速暖機を達成することで、燃料の
気化、霧化を促進して、HC(hydro-carbon、炭化水
素)の低減などエミッションの改善を図ることができる
と共に、エンジンの信頼性上重要な排気側の冷却を行な
うことができ、加えて温度センサを用いることなく排気
側冷却水温を感温することができるエンジンの冷却装置
の提供を目的とする
【0013】の発明の請求項記載の発明は、上記請
求項記載の発明の目的と併せて、温間時にはラジエー
タからの冷却水の全量を上述のヘッド吸気側冷却水通路
およびヘッド排気側冷却水通路の順に流通することで、
積極的に吸気側を冷却して、より一層良好にノッキング
発生を防止することができ、加えて冷却水の全量を上述
の順に流通させることで、必要冷却水量の少量化および
冷却経路構成の簡略化を図ることができ、さらには全量
の冷却水流通によりシリンダヘッドの排気側の冷却も充
分となるエンジンの冷却装置の提供を目的とする
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明によるエンジン
の冷却装置は、シリンダヘッドの吸気側と排気側とにそ
れぞれヘッド吸気側冷却水通路とヘッド排気側冷却水通
路とを備えたエンジンの冷却装置であって、サーモスタ
ット弁の冷却水出口と、ウオータポンプとをサクション
ラインを介して接続すると共に、ウオータポンプの吐出
ライン側に上記ヘッド排気側冷却水通路を接続し、上記
サーモスタット弁の冷却水出口とウオータポンプとを接
続するサクションラインと並列で、上記サーモスタット
弁の温間時に開閉する主弁の開時に冷却水を流通する主
通路の中途部に上記ヘッド吸気側冷却水通路を接続し、
該ヘッド排気側冷却水通路を、ラジエータを介して上記
サーモスタット弁に接続すると共に、該ラジエータをバ
イパスし、上記サーモスタット弁の感温ポートに接続す
るリターンラインを設け、冷間時には、ウオータポンプ
から吐出される冷却水がヘッド吸気側冷却水通路をバイ
パスしてヘッド排気側冷却水通路、リターンライン、サ
ーモスタット弁、サクションライン、ウオータポンプの
順に流通し、温間時には、ウオータポンプから吐出され
る冷却水がヘッド吸気側冷却水通路、ヘッド排気側冷却
水通路、ラジエータ、サーモスタット弁、主通路、ウオ
ータポンプの順に流通すべく構成したものである。
【0015】の発明の一実施態様においては、上記サ
ーモスタット弁に、温間時に上記サクションラインを閉
塞するボトム弁を設けて、温間時にはラジエータからの
冷却水全量をヘッド吸気側冷却水通路およびヘッド排気
側冷却水通路の順に流通すべく構成したものである。
【0016】
【発明の作用及び効果】この発明によれば、サーモスタ
ット弁の主弁が閉成される冷間時においてはウオータポ
ンプから吐出される冷却水は、ヘッド吸気側冷却水通路
をバイパスして、ヘッド排気側冷却水通路リターンラ
インを介して上述のサーモンスタット弁の感温ポートに
流通した後に、サクションラインを介してウオータポン
プに流通するため、該冷間時には冷却水をヘッド吸気側
冷却水通路に流通させることなくヘッド排気側冷却水通
路に流通させることができる。
【0017】この結果、冷間時におけるシリンダヘッド
吸気側壁温の急速上昇を図り、所謂急速暖機を達成する
ことができるので、燃料の気化、霧化を促進して、HC
の低減などエミッションの改善を図ることができると共
に、エンジンの信頼性上重要な排気側の冷却を行なうこ
とができる効果がある。加えて、温度センサを用いるこ
となく排気側冷却水温を感温することができるので、従
来の水温センサおよび制御ユニット等の電気系を省略す
ることができ、コストダウンおよび配線工数の省略を図
ることができる効果がある
【0018】の発明の一実施態様によれば、温間時に
はサーモスタット弁のボトム弁によりサクションライン
を閉塞するので、ラジエータで冷却された冷却水の全量
はサーモスタット弁、主通路、ヘッド吸気冷却水通路、
主通路、ウオータポンプ、ヘッド排気側冷却水通路、リ
ターンライン、ラジエータの順に流通する。
【0019】このように温間時にはラジエータからの冷
却水の全量を上述のヘッド吸気側冷却水通路およびヘッ
ド排気側冷却水路の順に流通させるので、積極的にシリ
ンダヘッドの吸気側を冷却して、より一層良好にノッキ
ング発生を防止することができ、加えて冷却水の全量を
上述の順に流通させるので、必要冷却水量の少量化およ
び冷却経路構成の簡略化を図ることができる効果があ
り、さらには全量の冷却水流通によりシリンダヘッドの
排気側の冷却も充分となる効果がある
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はエンジンの冷却装置を示し、図1におい
てアッパタンク1とロアタンク2とを備えたラジエータ
3を設け、このラジエータ3のロアタンク2にはアウト
レットホース等により構成されるアウトレットライン4
を介してサーモスタット弁5の温間入口ポート5aを接
続している。また上述のサーモスタット弁5の温間出口
ポート5bに該サーモスタット弁5の主弁26(図2、
図3参照)開時にのみ冷却水を流通する主通路6の上流
側を接続している。
【0021】一方、シリンダブロック7の上部に固定さ
れたシリンダヘッド8の内部には吸気側と排気側とにそ
れぞれ独立してヘッド吸気側冷却水通路としてのヘッド
吸気側ウオータジャケット9と、ヘッド排気側冷却水通
路としてのヘッド排気側ウオータジャケット10とを形
成している。
【0022】そして上述の主通路6の中途部に上述のヘ
ッド吸気側ウオータジャケット9を接続すると共に、こ
の主通路6の下流側はウオータポンプ11のサクション
ライン12に接続している。
【0023】上述のウオータポンプ11の吐出ライン1
3はブロック冷却水通路としてのシリンダブロック7の
ウオータジャケット14に接続し、このウオータジャケ
ット14の下流端を上述のヘッド排気側ウオータジャケ
ット10の上流端に接続している。
【0024】また上述のヘッド排気側ウオータジャケッ
ト10の下流端と前述のサーモスタット弁5における感
温ポートと5cとの間を、感温系を兼ねるリターライ
ン15で互に接続する一方、該サーモスタット弁5の冷
間出口ポート5dには上述のサクションライン12を連
通接続している。
【0025】さらに上述のリターンライン15の中途部
とラジエータ3のアッパタンク1との間をインレットホ
ース等により構成されるインレットライン16で互いに
接続している。
【0026】ここで、上述のサーモスタット弁5は図
2,図3に示す如く構成している。すなわち、このサー
モスタット弁5は、温間出口ポート5bを有する一側サ
ーモスタットケース17と、上述の各ポート5a,5
c,5dを有する他側サーモスタットケース18とを備
え、これら2つ割り構成の両サーモスタットケース1
7,18間に弁座19を挟持している。
【0027】この弁座19の中央部には主通路6用の開
口部20を形成する一方、弁座19の一側にはニードル
21の一側端部を支持する支持部材22を設け、この支
持部材22に開口部23を形成している。
【0028】また弁座19の他側には開口部24aをも
ったワックスケースホルダ24を設け、このワックスケ
ースホルダ24でワックスケース25を支持する一方、
上述のニードル21の一側には主弁26を、他側端部に
はボトム弁27をそれぞれ取付けている。
【0029】而して、このサーモスタット弁5は冷間時
においてはワックスケース25内のサーモワックスの作
用により図2に示すように主弁26を閉成し、ボトム弁
27を開成する一方、温間時にはワックスケース25内
のサーモワックスの膨張により図3に示すように主弁2
6を開成し、ボトム弁27を閉成するものである。この
ボトム弁27は温間時にサクションライン12を閉塞す
るものである。
【0030】ところで、上述のヘッド吸気側ウオータジ
ャケット9と上述のヘッド排気側ウオータジャケット1
0とは図4に示すようにシリンダヘッド8の略中央部に
立設状に一体形成された仕切壁28で互に区画されると
共に、この仕切壁28の上部には両ウオータジャケット
9,10間を連通する通路断面積が小さいエア抜き通路
29を設けている。
【0031】また上述のヘッド排気側ウオータジャケッ
ト10の上部には図1に示すように、ラジエータ3のア
ッパタンク1に接続されるエア抜き手段としてのエア抜
き通路30を形成し、このエア抜き通路30と上述のリ
ターンライン15の上流側とをエア抜き連通ライン31
で連通接続している。なお、図4における32は吸気ポ
ート、33は、排気ポート、34は燃焼室である。
【0032】さらに上述のヘッド吸気側ウオータジャケ
ット9およびヘッド排気側ウオータジャケット10は図
5に示すようにシリンダヘッド壁35…で気筒毎に区画
され、4気筒エンジンの場合には合計4つのヘッド吸気
側ウオータジャケット9A,9B,9C,9Dと、合計
4つのヘッド排気側ウオータジャケット10A,10
B,10C,10Dとがそれぞれ形成されている。なお
図5における36はシリンダボアである。
【0033】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。サーモスタット弁5の主弁2
6が閉、ボトム弁27が開となる冷間時においては、ウ
オータポンプ11から吐出された冷却水は図1に実線矢
印で示すように吐出ライン13からシリンダブロック7
のウオータジャケット14に流入した後に、シリンダヘ
ッド8のヘッド排気側ウオータジャケット10に至り、
ここでシリンダヘッド8の排気側を冷却および感温す
る。
【0034】上述のヘッド排気側ウオータジャケット1
0から流出した冷却水はリターンライン15を介してサ
ーモスタット弁5の感温ポート5cに流入する。この感
温ポート5cから流入する感温水でサーモスタット弁5
が作動し、主弁26が開、ボトム弁27が閉となる温間
時においては、図1に点線矢印で示すようにラジエータ
3で冷却された冷却水の全量はそのロアタンク2からア
ウトレットライン4を介してサーモスタット弁5の温間
入口ポート5aに至った後に、同サーモスタット弁5の
温間出口ポート5bから主通路6に流出し、この主通路
6の中途部に介設したシリンダヘッド8のヘッド吸気側
ウオータジャケット9に先行流通して、シリンダヘッド
8の吸気側を先行冷却する。
【0035】シリンダヘッド8の吸気側を先行冷却した
後の冷却水は、主通路6の下流側からウオータポンプ1
1に至り、このウオータポンプ11から吐出された冷却
水は吐出ライン13、シリンダブロック7のウオータジ
ャケット14、シリンダヘッド8のヘッド排気側ウオー
タジャケット10、リターライン15、インレットラ
イン16を介してラジエータ3のアッパタンク1に還流
する。なお、感温ポート5cの流入抵抗はサーモスタッ
ト弁の主弁26開時の温間入口ポート5aからの流入
抵抗よりも大きくなるよう通路径等により設定されてお
り、温間時は感温ポート5cにはほとんど冷却が流れ
ない。
【0036】一方、シリンダヘッド8のウオータジャケ
ット9,10でエア(気泡)が発生すると、吸気側で生
じたエアは仕切壁28の上部に形成されたエア抜き通路
29を介してヘッド排気側ウオータジャケット10内に
移行した後に、このヘッド排気側ウオータジャケット1
0で生じたエアと共に、エア抜き通路30およびエア抜
き連通ライン31等を介してラジエータ3に導びかれ
て、エア抜きが行なわれている。
【0037】以上要するに、上記実施例のエンジンの冷
却装置は、シリンダヘッド8の吸気側と排気側とにそれ
ぞれヘッド吸気側冷却水通路(ヘッド吸気側ウオータジ
ャケット9参照)とヘッド排気側冷却水通路(ヘッド排気
側ウオータジャケット10参照)とを備えたエンジンの
冷却装置であって、サーモスタット弁5の冷却水出口5
dと、ウオータポンプ11とをサクションライン12を
介して接続すると共に 、ウオータポンプ11の吐出ライ
ン13側に上記ヘッド排気側冷却水通路(10参照)を接
続し、上記サーモスタット弁5の冷却水出口5dとウオ
ータポンプ11とを接続するサクションライン12と並
列で、上記サーモスタット弁5の温間時に開閉する主弁
26の開時に冷却水を流通する主通路6の中途部に上記
ヘッド吸気側冷却水通路(9参照)を接続し、該ヘッド排
気側冷却水通路(10参照)を、ラジエータ3を介して上
記サーモスタット弁5に接続すると共に、該ラジエータ
3をバイパスし、上記サーモスタット弁5の感温ポート
5cに接続するリターンライン15を設け、冷間時に
は、ウオータポンプ11から吐出される冷却水がヘッド
吸気側冷却水通路(9参照)をバイパスしてヘッド排気側
冷却水通路(10参照)、リターンライン15、サーモス
タット弁5、サクションライン12、ウオータポンプ1
1の順に流通し、温間時には、ウオータポンプ11から
吐出される冷却水がヘッド吸気側冷却水通路(9参照)、
ヘッド排気側冷却水通路(10参照)、ラジエータ3、サ
ーモスタット弁5、主通路6、ウオータポンプ11の順
に流通すべく構成したものである。
【0038】したがって、サーモスタット弁5の主弁2
6が閉成される冷間時においてはウオータポンプ11か
ら吐出される冷却水はヘッド吸気側ウオータジャケット
9をバイパスして、ヘッド排気側ウオータジャケット1
0およびリターンライン15を介して上述のサーモスタ
ット弁5の感温ポート5cに流通した後に、サクション
ライン12を介してウオータポンプ11に流通するた
、該冷間時には冷却水をヘッド吸気側ウオータジャケ
ット9に流通させることなくヘッド排気側ウオータジ
ャケット10に流通させることができる。
【0039】この結果、冷間時におけるシリンダヘッド
吸気側壁温の急速上昇を図り、所謂急速暖機を達成する
ことができるので、燃料の気化、霧化を促進して、HC
の低減などエミッションの改善を図ることができると共
に、エンジンの信頼性上重要なシリンダヘッド8の排気
側の冷却を行なうことができる効果がある。加えて、温
度センサを用いることなく排気側冷却水温を感温するこ
とができるので、従来の水温センサおよび制御ユニット
等の電気系を省略することができ、コストダウンおよび
配線工数の省略を図ることができる効果がある。
【0040】また、サーモスタット弁5の主弁26が開
成される温間時においては、ラジエータ3で冷却された
冷却水は同ラジエータ3のロアタンク2からアウトレッ
トライン4を介してサーモスタット弁5の温間入口ポー
ト5aに流入した後に、このサーモスタット弁5の温間
出口ポート5bから主通路6、ヘッド吸気側ウオータジ
ャケット9、ウオータポンプ11のサクション側、ウオ
ータポンプ11の吐出側、ヘッド排気側ウオータジャケ
ット10、リターンライン15の順に直列に流通する。
【0041】すなわち、温間時にはラジエータ3で冷却
された冷却水はヘッド吸気側ウオータジャケット9に先
行流通するので、排気行程において排出しきれなかった
燃え残りガスが異常着火しやすいシリンダヘッド8の吸
気側を先行冷却(ノッキング発生部位としてのインテー
クバルブ側を冷却)することができ、この結果、上述の
燃え残りガスの異常着火に起因するノッキング発生を防
止することができる効果がある。
【0042】さらに、温間時にはサーモスタット弁5の
ボトム弁27によりサクションライク12が閉塞される
ので、ラジエータ3で冷却された冷却水の全量はサーモ
スタット弁5の温間入口ポート5aから温間出口ポート
5bに流通した後に、主通路6、ヘッド吸気側ウオータ
ジャケット9、ウオータポンプ11、ヘッド排気側ウオ
ータジャケット10、リターンライン16、ラジエータ
の順に流通する。
【0043】このように温間時にはラジエータ3からの
冷却水の全量を上述のヘッド吸気側ウオータジャケット
9およびヘッド排気側ウオータジャケット10の順に流
通させるので、積極的にシリンダヘッド8の吸気側を冷
却して、より一層良好にノッキング発生を防止すること
ができ、加えて冷却水の全量を上述の順に流通させるの
で、必要冷却水量の少量化および冷却経路構成の簡略化
を図ることができる効果があり、さらには全量の冷却水
流通によりシリンダヘッドの排気側の冷却も充分となる
効果がある。
【0044】加えて、上述の仕切壁28上部に両ウオー
タジャケット9,10を連通する通路断面積が小いさい
エア抜き通路29を設けたので、ヘッド吸気側ウオータ
ジャケット9で発生したエア(気泡)はこのエア抜き通
路29を介してヘッド排気側ウオータジャケット10に
至った後に、同側で発生したエア(気泡)と共に、エア
抜き手段としてのエア抜き通路30からラジエータ3に
導かれて、エア抜きを行なうことができる。
【0045】この結果、エアの存在により冷却されない
部分が生じ、熱疲労クラック等が発生するのを確実に防
止して、エンジン破損を阻止することができる効果があ
る。
【0061】また、複数気筒を有するエンジンにおい
て、上述のヘッド吸気側ウオータジャケット9および上
述のヘッド排気側ウオータジャケット10を図5に示す
如く気筒毎に区画したので、冷間時および温間時に冷却
水系を流通する冷却水の各気筒毎の流量および流速が均
一化され、この結果、気筒毎の確実な冷却を行なうこと
ができる効果がある。
【0046】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のヘッド吸気側冷却水通路は、実施
例のヘッド吸気側ウオータジャケット9に対応し、以下
同様に、ヘッド排気側冷却水通路は、ヘッド排気側ウオ
ータジャケット10に対応し、エア抜き手段は、エア抜
き通路30に対応するも、この発明は、上述の実施例の
構成のみに限定されるものではない。
【0047】例えば上記実施例の構成においては直列4
気筒レシプロエンジンを例示したが、上記構成をV型6
気筒エンジン等の他の多気筒エンジンの冷却装置に適用
してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエンジンの冷却装置を示す系統図。
【図2】 冷間時におけるサーモスタット弁の断面図。
【図3】 温間時におけるサーモスタット弁の断面図。
【図4】 仕切壁による区画構成を示すシリンダヘッド
の断面図。
【図5】 冷却水通路の気筒毎区画構成を示す平面視
図。
【図6】 従来のエンジンの冷却装置を示す系統図。
【図7】 従来のエンジンの冷却装置を示す系統図。
【符号の説明】 …ラジエー …サーモスタット c…感温ポート 5d…冷間出口ポート(冷却水出口) 6…主通路 8…シリンダヘッド 9…ヘッド吸気側ウオータジャケット(ヘッド吸気側冷
却水通路) 10…ヘッド排気側ウオータジャケット(ヘッド排気側
冷却水通路) 11…ウオータポンプ 12…サクションライン 13…吐出ライン 15…リターンライン 26…主弁 27…ボトム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−146881(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 7/16 F01P 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドの吸気側と排気側とにそれ
    ぞれヘッド吸気側冷却水通路とヘッド排気側冷却水通路
    とを備えたエンジンの冷却装置であって ーモスタット弁の冷却水出口と、ウオータポンプとを
    サクションラインを介して接続すると共に、ウオータポ
    ンプの吐出ライン側に上記ヘッド排気側冷却水通路を接
    続し、上記サーモスタット弁の冷却水出口とウオータポンプと
    を接続するサクションラインと並列で、上記サーモスタ
    ット弁の温間時に開閉する主弁の開時に冷却水を流通す
    る主通路の中途部に上記ヘッド吸気側冷却水通路を接続
    し、 該ヘッド排気側冷却水通路を、ラジエータを介して上記
    サーモスタット弁に接続すると共に、該ラジエータをバ
    イパスし、上記サーモスタット弁の感温ポートに接続す
    るリターンラインを設け、 冷間時には、ウオータポンプから吐出される冷却水がヘ
    ッド吸気側冷却水通路をバイパスしてヘッド排気側冷却
    水通路、リターンライン、サーモスタット弁、サクショ
    ンライン、ウオータポンプの順に流通し、 温間時には、ウオータポンプから吐出される冷却水がヘ
    ッド吸気側冷却水通路、ヘッド排気側冷却水通路、ラジ
    エータ、サーモスタット弁、主通路、ウオータポンプの
    順に流通すべく構成した エンジンの冷却装置。
  2. 【請求項2】上記サーモスタット弁に、温間時に上記サ
    クションラインを閉塞するボトム弁を設けて、 温間時にはラジエータからの冷却水全量をヘッド吸気側
    冷却水通路およびヘッド排気側冷却水通路の順に流通す
    べく構成した 請求項1記載のエンジンの冷却装置。
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