JP3379551B2 - ヒドロホルミル化反応の制御方法 - Google Patents

ヒドロホルミル化反応の制御方法

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JP3379551B2 JP25110993A JP25110993A JP3379551B2 JP 3379551 B2 JP3379551 B2 JP 3379551B2 JP 25110993 A JP25110993 A JP 25110993A JP 25110993 A JP25110993 A JP 25110993A JP 3379551 B2 JP3379551 B2 JP 3379551B2
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素及び一酸化炭素
(CO)を含有するオキソガスとオレフィンとを反応さ
せるヒドロホルミル化反応に際して、リサイクルガス中
のCO分圧を調節して生成物のノルマルアルドヒドとイ
ソアルデヒドとの生産比率を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、オキソガスとオレフィンとを
原料とするヒドロホルミル化反応によって、ノルマルア
ルデヒドとイソアルデヒドとを含むアルデヒドを生成す
るプロセスが採用されている。このプロセスでは、オキ
ソガス中のCO分圧(濃度)を調節してリサイクルガス
中のCO分圧を制御することにより、反応器中のCO濃
度を調節してノルマルアルデヒドとイソアルデヒドとの
生産比率(以下、アルデヒドの生産比率とよぶ)を所望
の値に制御する方法が知られている。
【0003】図1は、ヒドロホルミル化反応が行われる
一般的なプロセスのシステム系統図を略図として示して
いる。同図において、システムは、ヒドロホルミル化反
応器1と気液分離器2とを備えており、この反応器1に
は、オレフィン供給ライン11、オキソガス供給ライン
12及び触媒供給ライン14から夫々原料及び触媒が供
給されている。反応器1から抜き出され、気液分離器2
において分離されたガス状のリサイクルガスは、リサイ
クルガス供給ライン13を介して再び反応器1に戻され
て、原料のオレフィンと反応してアルデヒドを生成す
る。生成されたアルデヒドは、アルデヒド生成物抜出し
ライン15から取り出される。なお、パージ調節弁9
は、メタン等のイナートガスの成分の蓄積を抑制するた
めに設けられ、間欠的に作動してリサイクルガスの一部
をパージする。
【0004】リサイクルガス中のCO分圧の目標値は、
所望のアルデヒドの生産比率との相関によって求められ
る。この目標値に基づいてリサイクルガス中のCO分圧
を制御するために、原料のオキソガス中のCO分圧の調
節が行われる。この調節は、水素供給ライン16を介し
てオキソガス中に導入されるフィード水素量の調整によ
って可能なため、供給されるフィード水素量の制御が、
例えばPID(比例・積分・微分)制御装置によって行
われる。
【0005】アルデヒドの生産比率は、製品の需要に応
じてしばしば変更される。このような場合には、アルデ
ヒドの新しい生産比率に基づいて、リサイクルガス中の
CO分圧の目標値を新たに決定する。この目標値に基づ
いてフィード水素量が新たに定められ、決定されたフィ
ード水素量はPID制御のための設定値として与えられ
る。CO分圧の目標値の設定は通常オペレータによって
行われ、その後この目標値に基づいて、フィード水素量
が前記設定値に一致するようにPID制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のヒドロホルミル
化反応の制御方法では、以下のような問題があった。 ヒドロホルミル化反応ではプロセスの時定数が大き
く、フィード水素量の変化によってリサイクルガス中の
CO分圧が大きく振れることから、フィード水素量の設
定値の決定の際に、設定値を多段階に変更設定する必要
があり、オペレータに負担となる。 上記の理由から、フィード水素量の設定値を変更設
定する際に、オペレータの熟練度に従い操作結果に個人
差が生じ、設定値の変更時にプロセスが不安定になりが
ちである。 アルデヒドの単位時間当りの生産量(生産レート)
を変えると、プロセスの特性が変化するので、CO分圧
の制御が特に不安定になる。 原料ガス中に水素及び一酸化炭素以外の成分が多い
場合、例えばオレフィン(プロピレン)、パラフィン
(プロパン)或いはその他イナートガスの分圧が高い場
合には、フィード水素量の制御のみでは、リサイクルガ
ス中のCO分圧を所望の範囲内に制御することが困難で
ある。
【0007】本発明は、従来のヒドロホルミル化反応の
制御方法の問題に鑑み、反応器中のCO分圧の制御が容
易であり、従って、アルデヒドの生産比率を所望の値に
容易に調節可能なヒドロホルミル化反応の制御方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明のヒドロホルミル化反応の制御方法
は、反応器中で触媒の存在下に、オレフィンと、水素及
び一酸化炭素を含むフィードオキソガス並びに前記反応
器から抜き出された後該反応器に戻されるリサイクルガ
スとをヒドロホルミル化反応させて、アルデヒドを製造
するヒドロホルミル化反応の制御方法において、ヒドロ
ホルミル化反応を制御するための反応系内の一酸化炭素
分圧の目標値を設定し、前記目標値に対応する一酸化炭
素分圧を検出し、前記検出される一酸化炭素分圧を前記
目標値と比較して、前記フィードオキソガスの流量を調
節することを特徴とするものである。この構成により、
所望の生産比率でアルデヒドを製造することを可能にす
る。
【0009】上記構成を採用することにより、CO分圧
の目標値の変更に際して反応器中のCO濃度が大きく振
れることを防止できる。本発明の好適な態様では、前記
一酸化炭素の検出は、反応器に戻されるリサイクルガス
の一酸化炭素分圧を検出することにより行なわれる。或
いは、リサイクルガスを反応器に戻す前にフィードオキ
ソガスと合流させ、この合流させたガスの一酸化炭素分
圧を検出して、前記検出される一酸化炭素分圧とするこ
ともまた好ましい態様である。
【0010】本発明の特に好ましい態様では、前記フィ
ードオキソガスの流量を調節する操作量を入力とし前記
検出される一酸化炭素分圧の計算値を出力とする所定の
信号伝達関数を有し、前記ヒドロホルミル化反応をシミ
レートするためのプロセスモデルをコンピュータ内に記
憶させ、所定の周期毎に順次生起する複数の入力から成
る入力系列を順次選択して前記プロセスモデルの入力と
し、前記プロセスモデルの出力に基づいて将来の出力系
列を順次算出し、前記算出された将来の出力系列の内、
予定された将来の前記目標値との差異が小さな1つの出
力系列を選定し、前記選定された1つの出力系列に対応
する前記入力系列に基づいて前記操作量を設定するよう
に構成する。
【0011】上記特に好ましい態様においては、前記出
力系列の選定は、例えば最小2乗法に従って行われる。
【0012】上記特に好ましい態様によると、変更を行
うオペレータの熟練度に拘らず安定なプロセスの制御が
可能となる
【0013】また、前記特に好ましい態様では、前記パ
ージガスの流量及び組成に関連する信号を検出し、少な
くともパージガスの流量及び組成に関連する信号に基づ
いて前記信号伝達関数の係数を求めるように構成するこ
とができ、かかる構成を採用すると、反応器中のCO分
圧の大きな変動が抑えられ、安定な制御が可能となる。
【0014】更に、本発明において、前記フィードオキ
ソガスにおける流量及び組成に関連する信号を更に検出
し、該検出された流量及び組成に関連する信号に更に基
づいて、前記操作量を決定するように構成することがで
き、この構成を採用すれば、フィードされるオキソガス
の大きな組成変動にもかかわらず、反応器中のCO濃度
を所望の範囲に制御できる。
【0015】
【好適な実施の態様】本発明において、ヒドロホルミル
化反応の原料として使用されるオレフィンは、分子内に
オレフィン性二重結合を少なくとも1つ有する有機化合
物であれば特に制限はない。例えば、エチレン、プロピ
レン、ブテン、ブタジエン、ペンテン、ヘキセン、ヘキ
サジエン、オクテン、オクタジエン、デセン、ヘキサデ
セン、オクタデセン等が挙げられる。
【0016】本発明においては、触媒として、第VIII族
金属錯体、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、オスシウム、イリジウム、
白金から成る群から選ばれた少なくとも1つの金属を含
み、更に、有機リン化合物、例えばトリアリールホスフ
ィン等のホスフィン又はホスファイト等の配位子を含有
する有機化合物含有溶液に可溶な錯体が用いられる。
【0017】ヒドロホルミル化反応を行うにあたって、
反応溶媒の使用は必須ではないが、必要ならば、ヒドロ
ホルミル化反応に不活性な溶媒を存在させることが出来
る。好ましい溶媒の具体例としては、トルエン、キシレ
ン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭化水素化合物、アセ
トン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
酢酸エチル、ジ−n−オクチルフタレート等のエステル
類が挙げられる。
【0018】反応に供される水素と一酸化炭素の混合ガ
スとしては、オキソガス又は水性ガスが用いられる。本
明細書では、これらを総称してオキソガスと呼ぶ。
【0019】ヒドロホルミル化反応プロセスを行う際の
反応条件としては、従来から採用されている条件が採用
できる。例えば、反応温度は、室温〜200℃、好まし
くは50℃〜150℃の範囲から選ばれ、反応圧力は通
常、常圧〜200気圧、好ましくは5〜100気圧、特
に好ましくは5〜50気圧の範囲から選ばれる。水素と
一酸化炭素のモル比(H2/CO)は通常、10/1〜
1/10、好ましくは1/1〜6/1の範囲から選択さ
れる。ヒドロホルミル化反応の反応方式としては、攪拌
型反応槽または気泡塔型反応槽中で行われる連続方式が
採用できるが、好ましくは、攪拌型反応槽を用いる。
【0020】本発明においては、反応生成物であるアル
デヒドの所望の生産比率に相関して求められる反応器中
のCO分圧を、例えばPID制御方式における目標値と
して設定し、この設定に基づいてフィードオキソガスの
流量を調節することで、反応器中のCO分圧を、前記目
標値となるように制御する。
【0021】以下、本発明の特に好適な実施の態様につ
いて更に詳述する。この実施の態様では、ヒドロホルミ
ル化反応の制御に際して、1.COモデル予測制御、
2.プロセスゲインスケジューリング、3.フィードフ
ォワード制御の各手法が採用される。
【0022】1.COモデル予測制御 まず、制御に先立って、制御用コンピュータ内に所定の
伝達関数を有するプロセスモデルを格納しておく。プロ
セスモデルとしては、例えば、むだ時間を含む一次遅れ
系のモデルを採用する。このモデルの伝達関数G(s)は
次の式で表される。
【0023】 G(s)={KP/(1+TP・s)}・exp(-TL・s) (1) ここで、KPはプロセスゲイン、TPは時定数で過去のプ
ロセス応答より求められた値、TLはむだ時間で過去の
プロセス応答より求められた値、sはラプラス変数であ
る。
【0024】図2は、COモデル予測制御における制御
の様子を説明するためのグラフである。同図において、
アルデヒドの生産比率の変更に従い、現在時刻tでCO
分圧目標値Rが階段状に変更されている。このような場
合、制御に必要なフィードガスの流量を調節する操作量
は、現在のCO分圧と目標値のCO分圧との偏差に基づ
いて、プロセスモデル予測制御により決定される。その
手順は以下の通りである。
【0025】ステップ1 与えられたCO分圧目標値Rから、より滑らかな波形を
有する目標値参照軌道yRを算出する。急激な目標値の
変更により、システムが不安定になることを回避するた
めである。目標値参照軌道yRの一例を図2に示した。
【0026】ステップ2 プロセスモデルに基づいて、τを制御周期とし、破線で
例示した入力u(オキソガスのフィード量を調節する操
作量)の現在時刻tから時刻t+Mτまでの間の入力系
列をパラメータとして、将来時刻t+Lτから時刻t+
(L+P)τ迄の出力予測系列(リサイクルガスのCO
分圧)を表現する。これは以下のようにして行われる。
なお、M、P、及びLは夫々、M:操作量決定区間(Co
ntrol Horizon)、P:出力・目標値一致希望区間(Coin
cidence Horizon)、L:出力・目標値一致希望区間開
始時点であり、これらは、制御系設計の際に定めてあ
る。
【0027】いま、yM(t+L)を、1つの入力系列から
プロセスモデルによって直接求められる将来の時刻t+
LτにおけるCO分圧のモデル予測値とすると、この予
測値を含むモデル予測系列YMは、 YM=[yM(t+L),・・・,yM(t+L+P-1)]T と表すことが出来る。
【0028】また、yP(t+L)を、前記CO分圧のモデル
予測値yM(t+L)の補正によって得られる、時刻t+L
τにおける出力予測値とすると、この出力予測値を含
む、将来の時刻t+Lτから時刻t+(L+P−1)τ
の間の1つの出力予測系列(CO分圧)YPは、同様
に、 YP=[yP(t+L),・・・,yP(t+L+P-1)]T と表すことが出来る。
【0029】モデル予測系列YMを補正して出力予測系
列YPを求めるために、プロセスモデル補正項を求め
る。この場合、現在の時刻tにおけるCO分圧の実測値
y(t)と、過去のデータによってプロセスモデルから求
められた現在時刻における出力推定値yM(t)との差を補
正項とする。
【0030】上記補正のための系列Y及びYM0を次のよ
うに定義する。 Y =[y(t),・・・,y(t)] YM0=[yM(t),・・・,yM(t)] 上記のように定義すると、出力予測系列YPは以下のよ
うに表わされる。 YP=YM+Y−YM0 (2) ここで、モデル予測系列YMと前記現在時刻の出力推定
値yM(t)を含む系列YM0との間には次の関係 YM=YM0+AF・ΔUM+A0・ΔU0 (3) がある。モデル予測系列YMは上式(3)に基づいて求
められる。モデル予測系列YMが求められると、式
(2)に基づいて出力予測系列YPが求められる。
【0031】式(3)の右辺第2項は将来の予測項、第
3項は過去のデータに基づく予測項である。第2項にお
けるAFは、予測モデルの応答系列であり、式 で表される。なお、この式中akは伝達関数で定まるス
テップ応答 列で、 aK=0 (0≦kτ≦TL) ak=KP {1-exp(-(kτ-TL)/TP)} (TL≦kτ)(4) ak=as (s<k) と表される。
【0032】また、式(3)の第2項におけるΔU
Mは、時刻tから時刻t+M-1までの入力パラメータから成
る1つの入力系列、即ちその間の各時刻におけるオキソ
ガスのフィード量を調節する操作量に対応する系列であ
る。ΔUMは、各時刻の操作量を表すパラメータΔu(t)
からΔu(t+Mー1)までによって、 ΔUM=[Δu(t),Δu(t+1),・・,Δu(t+M-1)]T と表される。各パラメータの選定によって、式(3)の
将来の予測項が計算される。
【0033】式(3)の右辺第3項におけるA0及びΔ
0は夫々、A0:プロセス特性行列、ΔU0:操作量入
力系列であり、 と表される。このA0及びΔU0により、式(3)の第3
項が求められる。
【0034】上記の如く、プロセスコンピュータは、予
め定められた所定の順序で、上記入力系列ΔUMの各パ
ラメータを選択することで、入力系列を1つづつ順次選
択して逐次プロセスモデルに入力する。プロセスモデル
の出力から順次得られたモデル予測系列YMに対して、
式(2)に基づいて補正が行われ、出力予測系列YP
順次得られる。
【0035】ステップ3 ステップ2でプロセスモデルに基づいて得られた将来の
出力予測系列YPと、ステップ1で求めた参照軌道yR
おける将来時刻t+Lτから時刻t+(L+P)τ迄の
区間の値との差が最小となるような1つの入力系列を、
最小2乗法を用いて算出する。即ち、上記順次に算出さ
れる出力予測系列YPの内、参照軌道yRによって規定さ
れる参照軌道系列と最も近い出力を与える1つの出力予
測系列が、次に示す式(5)を用いて選択される。 Minimize ┃YP−YR2 (5) ここで、YRは参照軌道系列である。
【0036】参照軌道系列YRは、現在の時刻における
出力から、例えば次の式で求めることが出来る。 YR=A・F・y(t)+(I−A)・Γ ここで、A、Γ、及びFは夫々、A:重みベクトル、
Γ:出力・目標値一致希望区間における目標値ベクト
ル、F:単位行列であり、以下の式で表される。なお、
式中αはパラメータで、0<α<1、γ(t)は時刻tに
おける目標値、Iは単位行列である。 A=[α,α2,・・・αPT F= diag[1,1,・・・,1]T Γ=[γ(t+L),・・・,γ(t+L+P-1)]T
【0037】このようにして、将来の目標値に最も近い
出力を与えることが出来る一つの出力予測系列YPが求
められると、この出力予測系列を与える入力系列がオキ
ソガスのフィード量を調節する操作量の系列として決定
される。この操作量の系列に基づいてオキソガスのフィ
ード流量が順次選択される。
【0038】2.プロセスゲインスケジューリング ヒドロホルミル化反応器において生産レートが変更され
た場合、プロセスの特性がそれに応じて変化し、特に式
(1)の伝達関数G(s)の係数KPであるプロセスゲ
インの変化が著しい。従って、生産レート変更時にも安
定して制御を維持するために、式(1)のプロセスモデ
ルにおけるプロセスゲインを自動的に変更する。この手
法はゲインスケジューリングと呼ばれる。本実施態様で
は、ゲインスケジューリングは以下のようにして行われ
る。
【0039】Ftをパージ調節弁からパージされるガス
のトータルパージ流量、FH2、FCO、及びFiを夫々、
トータルパージ流量中のH2の流量、CO流量、イナー
ト分流量とすると、 Ft=FH2+FCO+Fi (6) で示される。ここで、ACO、AH2及びAiを夫々、パー
ジガス中のCO濃度、H2濃度、及びイナート分濃度と
すると、式(6)から ACO=FCO/Ft=FCO/(FH2+FCO+Fi) (7) となる。ACOを全微分すれば、
【数1】 が得られる。式(8)に式(7)を代入すると、 dACO= 1/Ft {-(FCO/Ft)・dFH2+(FH2/Ft+Fi/Ft)・dFCO}(9) となる。また、定義から、 ACO=FCO/Ft (10) AH2=FH2/Ft (11) である。
【0040】定常状態では原料ガス組成、反応温度はほ
とんど一定で反応が安定しているので、反応量yを一定
とし、フィードガス量をPtとすると、 Pt= 2y+Ft (12) 原料ガスの組成はH2/CO=1であるので、フィード
ガス中のH2流量をPH2、CO流量をPCOとすると、 dFt=(1/2)・dPH2 (13) dFt=(1/2)・dPCO (14) が得られる。式(13)及び(14)を式(9)に代入
すると、 dACO=((1/(2Ft))・(1−2ACO)・dFt (15) となり、式(12)より、dPt=dFt (16) であるので、 dACO/dPt=(1/(2Ft))・(1−2Aco) (17)
【0041】式(17)の左辺は、フィード流量の単位
量の変化に対するCO分圧の変化、即ち式(1)で定義
しているプロセスゲインKPである。従って、 KP=(1/(2Ft))・(1−2ACO) (18) と表される。プロセスゲインをこの式に従って変更する
ことにより、プロセス応答を正確に表現できる伝達関数
がその都度得られる。
【0042】従って、一定周期で、プロセスデータ
CO、及びFtを検出部から取り込み、上式(18)に
従ってKPの値を求め、プロセスモデルのゲインKPの値
を変化させることで、プロセスモデルにおけるゲインス
ケジューリングが可能となる。
【0043】3.フィードフォワード制御 反応器中のCO分圧は、フィードオキソガス中の組成変
動の影響を受ける。そこで、フィードオキソガス中のC
O濃度変動を補償するために、フィードフォワード制御
を行いフィード流量Finを制御する。ここで、CCOをリ
サイクルガス中のCO分圧(濃度)、BCOをフィードオ
キソガス中のCO濃度とすると、反応器まわりのマスバ
ランスより、 dFin/dt=−(Fin/BCO)・dBCO/dt (19) が成立する。従って、フィードオキソガス中のCO分圧
COに変動が生じた場合には、式(19)に基づいてフ
ィード流量Finを変化させることで、そのCO変動が補
償される。
【0044】図面を参照して本発明を更に詳しく説明す
る。本発明の第一の実施態様のヒドロホルミル化反応の
制御方法は、例えば、従来技術で説明した図1の系統図
のシステムにおいて行われる。リサイクルガス中のCO
分圧の所望値を、PID制御装置における目標値として
設定し、この目標値及びリサイクルガス供給ライン13
内のCO濃度の検出量に基づき、反応器1にフィードさ
れるオキソガス量を調節する。フィード流量の調節は、
オキソガスフィード調節弁10の開度調節によって行わ
れ、リサイクルガス中のCO濃度が、前記目標値に一致
するように制御される。
【0045】図3は本発明の第二の実施態様のヒドロホ
ルミル化反応の制御方法を実施するシステムの系統図を
示す。同図において、このシステムは、反応器1、気液
分離器2、パージ調節弁9、オキソガスフィード調節弁
10、各系統配管、及び制御部8を有しており、所定の
位置には信号検出部及び操作部が設けられ、制御用配線
を介してこれらと制御部8とが結ばれている。
【0046】反応器1には、オレフィン供給ライン1
1、オキソガス供給ライン12が原料フィードのために
接続されており、オキソガス供給ライン12には水素ガ
ス供給ライン16が接続されている。反応器1には更
に、触媒供給ライン14、製品のアルデヒドを取り出す
ためのアルデヒド生成物抜出しライン15、気液分離器
2との間の連絡ライン17、18、及び気液分離器2か
らリサイクルガスを抜き出して反応器1に戻すためのリ
サイクルガス供給ライン13が接続されている。
【0047】リサイクルガス供給ライン13の気液分離
器2側には、リサイクルガスパージ調節弁9が設けられ
ており、このパージ調節弁9の出口側にはパージガス組
成分析計3及びリサイクルガスパージ流量計4が設置さ
れている。また、リサイクルガス供給ライン13には、
反応器1に供給されるリサイクルガス中のCO濃度分析
のためにCO分析計5が、また、オキソガス供給ライン
12には、反応器1にフィードされるオキソガスの流量
を調節するオキソガスフィード調節弁10が夫々配置さ
れている。オキソガス供給ライン12には、オキソガス
の流量を検出する流量計6並びにその成分を測定するた
めのCO分析計7が配置されている。
【0048】制御部8は、反応プロセス全体を制御する
プロセスコンピュータで構成されており、機能的に、各
検出部にて検出されたデータを一旦記憶するデータ記憶
部81、フィードオキソガスの組成変動を補償するため
のフィードフォワード(FF)制御部82、リサイクル
ガス中のCO濃度をその目標値に従って制御するための
フィードバック(FB)制御部83、プロセスモデルを
算出するためのモデル算出部85、算出されたモデルが
格納されるモデル84、及びフィード流量コントローラ
86から成る。フィードバック制御部83には、リサイ
クルガス中のCO濃度の目標値mが、必要に応じてオペ
レータから入力される。制御部8は、DCS(分散型コ
ンピュータシステム)として構成することができ、ま
た、各制御部の信号はDDC(直接デジタル制御)の制
御信号として出力することもできる。
【0049】上記のように構成されたシステムにおい
て、反応器1には、各供給ライン11、12、13、1
4、16を経由して、オレフィン、オキソガス、リサイ
クルガス、触媒、及び水素ガスが、反応条件に応じた供
給レートで連続的に供給されている。反応器1内部で、
オレフィンとオキソガスとが、触媒の存在下に所定の温
度及び圧力下でヒドロホルミル化反応することにより、
ノルマルアルデヒド及びイソアルデヒドが所望の比率で
生成される。得られたアルデヒド生成物は、液状成分と
して反応器1の下部よりアルデヒド生成物抜出しライン
15を経由して連続的に抜き出される。
【0050】一方、反応器1内のガス状成分は、反応器
1の塔頂から抜出しライン17を経由して気液分離器2
に抜き出され、気液分離器2内で気液分離する。気液分
離器2内の液相は、液戻りライン18を経由して再び反
応器1内に戻り、また、気相のガス状成分は、リサイク
ルガス供給ライン13を経由して、反応器1にその底部
から戻される。
【0051】フィードオキソガスの組成変動は、フィー
ドフォワード制御部82からの操作信号jによって補償
できる。このフィードフォワード制御は、反応器1まわ
りのマスバランスより導出される前記式(19)に基づ
いて行われるものである。オキソガス中CO分析計7に
よって検出されるオキソガス中のCO濃度信号a、リサ
イクルガス中CO分析計5によって検出されるリサイク
ルガス中のCO濃度信号c、及びオキソガス流量計6に
よって検出されるオキソガス流量信号bの各信号は、一
旦データ記憶部81に取り込まれ、更にデータ記憶部8
1から、フィードフォワード制御用データeとしてフィ
ードフォワード制御部82内に取り込まれる。この信号
に基づいて、フィードフォワード制御部82はフィード
フォワード操作信号jを算出する。
【0052】また、アルデヒド生成物のノルマルアルデ
ヒドとイソアルデヒドとの比率を所望の比率とするため
に、反応器1内に戻るリサイクルガスのCO濃度の目標
値が設定されている。この目標値に従う制御は、フィー
ドバック操作信号kに基づいて行われ、オキソガスフィ
ード調節弁10の開度を調節することによって、反応系
内に供給するCO成分の供給量を制御することで可能と
なる。
【0053】フィードバック操作信号kの算出は以下の
ようにして行われる。リサイクルガス中のCO分析計5
によって検出されるリサイクルガス中のCO濃度信号c
が、一旦データ記憶部81に取り込まれる。フィードバ
ック制御部83は、これらの信号をフィードバック制御
用データfとして一定周期で取り込む。CO分圧(濃
度)目標値mはフィードバック制御部83に記憶されて
いる。
【0054】プロセスゲインの算出は以下のようにして
行なわれる。パージガス組成分析計3によって得られる
パージガス中の成分組成(CO及びイナート成分)を示
すパージガス組成信号n、及びリサイクルガスパージ流
量計4で検出されたパージガス流量信号dが、一旦デー
タ記憶部81に取り込まれる。モデル算出部85は、こ
れらの信号をプロセスモデル算出用データhとして一定
周期で取り込み、このデータに基づいて前記式(18)
の演算処理を行い、プロセスゲインを算出する。算出さ
れたプロセスゲインは、プロセスモデル変更情報iとし
てモデル84に与えられ、モデル84において、プロセ
スモデルの伝達関数(式(1))の変更に使用される。
フィードバック制御部83は、モデル84からこのプロ
セスモデル情報gを受けて、前記式(2)〜式(5)に
基づいて、演算処理を行う。この演算処理により、CO
の予測濃度とその目標値mとの差が最小となるオキソガ
スのフィード量を調節する操作量が、フィードバック操
作量kとして得られる。
【0055】上記のように夫々算出されたフィードフォ
ワード操作量jとフィードバック操作量kとは、フィー
ド流量コントローラ86で加算されてその設定値とされ
る。この設定値は、オキソガスフィード調節弁10にそ
の開度調節のためのフィード流量操作信号lとして与え
られる。なお、この構成に代えて、フィードフォワード
操作量j又はフィードバック操作量kの何れかを操作量
としてフィード調節弁10に与えてもよい。
【0056】
【実施例】以下に、本発明の制御方法を採用した実施例
及びこれと比較するための比較例について説明する。も
っとも、本発明はその要旨を越えない限りこれら実施例
での構成に限定されるものではない。
【0057】実施例1 図1に示した系統図の構成で、第一の実施態様のヒドロ
ホルミル化反応の制御方法を用いて、プロピレンの供給
量を10%増加させた場合の反応の制御性についてシミ
ュレーションにより調査した。この場合、リサイクルガ
スのパージ流量を調節することで反応器内の圧力(全
圧)を所定圧に維持しながら、プロピレンの供給量を1
時間かけて10%増加させ、且つ、リサイクルガス中の
CO濃度をその目標値となるようにオキソガスの供給量
を調節して反応器内のCO濃度の調整を行なった。その
結果、図4に示すように、プロピレンの反応速度、反応
器圧力(全圧)、反応器内のCO分圧の挙動は何れも所
定の範囲内に収まっており、反応は良好に制御された。
【0058】比較例1 リサイクルガスのパージ量の合計を実施例1と同じと
し、オキソガスの供給量を調節することなく、プロピレ
ンの供給量との見合いでオキソガスを供給し、且つ、反
応器内の圧力(全圧)をパージ流量で調節しながら所定
圧に維持したこと以外は、実施例1と同様の条件でシミ
ュレーションを行なった。その結果を図5に示す。同図
に見るごとく、反応器内のCO分圧を所定の範囲内に収
めることが出来なかった。
【0059】実施例2 図1に示した系統図の構成で、第一の実施態様のヒドロ
ホルミル化反応の制御方法を用いて、プロピレン中のプ
ロパン濃度を2.5%から5%に増加させた場合の反応
の制御性についてシミュレーションにより調査した。こ
の場合、パージ流量を調節することで反応器内の圧力
(全圧)を所定圧に維持し、且つ、リサイクルガス中の
濃度がその目標値となるようにオキソガスの供給量を調
節することで、反応器内のCO濃度の調整を行ないなが
ら、プロピレン中のプロパン濃度を2.5%から5%に
瞬間的に増加させた。結果を図6に示す。同図に見るご
とく、プロピレンの反応速度、反応器圧力(全圧)、反
応器内のCO分圧の挙動は、何れも所定の範囲内に収ま
っており、反応は良好に制御された。
【0060】比較例2 リサイクルガスのパージ量の合計を実施例2と同じとし
て、オキソガスの供給量を調節することなく、プロピレ
ンの供給量との見合いでオキソガスを供給し、且つ、反
応器内の圧力(全圧)をパージ流量で調節しながら所定
圧に維持したこと以外は、実施例2と同様の条件でシミ
ュレーションを行なった。その結果を図7に示す。同図
に見るごとく、反応器内のCO分圧が徐々に上昇して所
定圧の範囲内に収めることが出来なかった。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
反応系内の所望のCO濃度を目標値とし、検出されたC
O分圧と目標値とを比較して、反応器にフィードされる
オキソガスの流量を調節することによって反応器中のC
O濃度を制御する構成を採用したことにより、前記CO
濃度の目標値の変更に際して反応器中のCO濃度が大き
く振れることはなく、所望の値に目標値を設定するのみ
で良好な制御が可能となるので、オペレータの負担が軽
減される。
【0062】また、コンピュータ内に所定の伝達関数を
有するプロセスモデルを格納し、モデル予測制御を行う
構成を採用すれば、目標値の変更が特に急激な場合で
も、大きな制御の振れを伴うことなくその変更に対応し
て安定に制御できるので、変更を行うオペレータの熟練
度に拘らず安定なプロセス制御が特に容易となる。
【0063】上記伝達関数の係数を、プロセスから得ら
れたデータによって順次変更する構成を採用すれば、生
産レートが大きく変更された場合でも、プロセスは、オ
ペレータによる特別な操作を要することなく、安定な制
御を継続することができる。
【0064】更に、所定の関数に基づいてオキソガスの
フィード流量を変化させてフィードオキソガスの組成の
変動を補償する構成を採用すれば、フィードオキソガス
の組成の大きな変動或いは相違にかかわらず、反応器中
のCO濃度を所望の範囲内に容易に制御できるので、所
望の比率のアルデヒドの生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来及び本発明の第一の実施態様のヒドロホル
ミル化反応の制御方法を実施するシステムの構成を示す
系統図である。
【図2】本発明の制御を説明するためのグラフである。
【図3】本発明の第二の実施態様のヒドロホルミル化反
応の制御方法を示すためのシステム系統図である。
【図4】本発明に基づいてヒドロホルミル化反応を制御
した実施例1で得られた制御結果を示すグラフである。
【図5】比較例1で得られた制御結果を示すグラフであ
る。
【図6】本発明に基づいてヒドロホルミル化反応を制御
した実施例2で得られた制御結果を示すグラフである。
【図7】比較例2で得られた制御結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1:ヒドロホルミル化反応器(反応器) 2:気液分離器 3:パージガス組成分析計 4:リサイクルガスパージ流量計 5:リサイクルガス中CO分析計 6:オキソガス流量計 7:オキソガス中CO分析計 8:制御部 9:リサイクルガスパージ調節弁 10:オキソガスフィード調節弁 81:データ記憶部 82:フィードフォワード制御部 83:フィードバック制御部 84:モデル 85:モデル算出部 86:フィード流量コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 典士 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化 成株式会社水島工場内 (56)参考文献 特開 平7−53434(JP,A) 特開 平7−196571(JP,A) 特開 平6−262086(JP,A) 特開 平6−192158(JP,A) 特開 平4−273840(JP,A) 特開 平3−101633(JP,A) 特開 昭60−6630(JP,A) 特開 昭55−127335(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 47/00 C07C 45/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応器中で触媒の存在下に、オレフィン
    と、水素及び一酸化炭素を含むフィードオキソガス並び
    に前記反応器から抜き出された後該反応器に戻されるリ
    サイクルガスとをヒドロホルミル化反応させて、アルデ
    ヒドを製造するヒドロホルミル化反応の制御方法におい
    て、 ヒドロホルミル化反応を制御するための反応系内の一酸
    化炭素分圧の目標値を設定し、 前記目標値に対応する一酸化炭素分圧を検出し、 前記検出される一酸化炭素分圧を前記目標値と比較し
    て、前記フィードオキソガスの流量を調節することを特
    徴とするヒドロホルミル化反応の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記反応器に戻されるリサイクルガスの
    一酸化炭素分圧を前記検出される一酸化炭素分圧とする
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒドロホルミル化反
    応の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記リサイクルガスを前記反応器に戻す
    前に前記フィードオキソガスと合流させ、該合流させた
    ガス中の一酸化炭素分圧を前記検出される一酸化炭素分
    圧とすることを特徴とする請求項1に記載のヒドロホル
    ムル化反応の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記フィードオキソガスの流量を調節す
    る操作量を入力とし前記検出される一酸化炭素分圧の計
    算値を出力とする所定の信号伝達関数を有し、前記ヒド
    ロホルミル化反応をシミレートするためのプロセスモデ
    ルをコンピュータ内に記憶させ、 所定の周期毎に順次生起する複数の入力から成る入力系
    列を順次選択して前記プロセスモデルの入力とし、 前記プロセスモデルの出力に基づいて将来の出力系列を
    順次算出し、 前記算出された将来の出力系列の内、予定された将来の
    前記目標値との差異が小さな1つの出力系列を選定し、 前記選定された1つの出力系列に対応する前記入力系列
    に基づいて前記操作量を設定することを特徴とする請求
    項1乃至3の一に記載のヒドロホルミル化反応の制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記1つの出力系列の選定が、最小2乗
    法に従って行われることを特徴とする請求項4に記載の
    ヒドロホルミル化反応の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記パージガスの流量及び組成に関連す
    る信号を検出し、少なくとも該パージガスの流量及び組
    成に関連する信号に基づいて前記信号伝達関数の係数を
    算出することを特徴とする請求項4又は5に記載のヒド
    ロホルミル化反応の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記フィードオキソガスの流量及び組成
    に関連する信号を更に検出し、該フィードオキソガスの
    流量及び組成に関連する信号に更に基づいて、前記操作
    量を決定することを特徴とする請求項1乃至6の一に記
    載のヒドロホルミル化反応の制御方法。
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