JP3378971B2 - 抵抗ブリッジ出力検出装置 - Google Patents

抵抗ブリッジ出力検出装置

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JP3378971B2 JP32431394A JP32431394A JP3378971B2 JP 3378971 B2 JP3378971 B2 JP 3378971B2 JP 32431394 A JP32431394 A JP 32431394A JP 32431394 A JP32431394 A JP 32431394A JP 3378971 B2 JP3378971 B2 JP 3378971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、n(nは、2または
4)個の抵抗により構成される抵抗ブリッジ回路を有
し、例えば、温度センサとして用いられる抵抗ブリッジ
出力検出装置に関し、特に、周囲温度の変化に対して安
定な特性を有する抵抗ブリッジ出力検出装置に関する。
尚、2個の抵抗により構成される抵抗回路は、一見して
ブリッジ状を呈してはいないが、本発明では、機能上の
観点から、2個の抵抗により構成される抵抗回路をも、
抵抗ブリッジ回路と呼ぶ。
【0002】
【従来の技術】抵抗ブリッジ出力検出装置は、一般に、
抵抗ブリッジ回路と増幅回路とにより構成される抵抗ブ
リッジ出力検出装器を有している。
【0003】図4は、従来の抵抗ブリッジ出力検出装器
を示す回路図である。図4において、この抵抗ブリッジ
出力検出装器は、抵抗ブリッジ回路11´と、増幅回路
12´とにより構成されている。
【0004】抵抗ブリッジ回路11´は、可変抵抗R´
1と、オフセット出力電圧調整用の可変抵抗R´2との
抵抗2個による2抵抗式のブリッジ回路である。そし
て、可変抵抗R´1として、例えば、サーミスタを適用
した場合には、抵抗ブリッジ出力検出装置は、温度セン
サ装置として用いられる。抵抗ブリッジ回路11´に
は、図示しないバイアス電圧発生器から直流電圧である
バイアス電圧Vccが印加されており、ブリッジ回路の出
力電圧V´1は、数式1で表わされる。
【0005】
【数1】
【0006】即ち、初期状態のブリッジ回路出力電圧を
抵抗R´2によって任意の基準電圧に設定し、この基準
電圧に対して変化した電圧を検出するようにしている。
一般に、抵抗ブリッジ回路を構成している抵抗には、で
きるだけ温度特性値が等しいものを使用し、ブリッジ回
路としての出力電圧の温度ドリフトをできるだけ小さく
することが好ましい。
【0007】増幅回路12´は、2抵抗式の抵抗ブリッ
ジ回路11´の出力電圧を増幅するものである。一般
に、抵抗ブリッジ回路の出力電圧は、微小な値であるた
め、増幅回路で増幅される。増幅回路12´は、アンプ
IC´1およびアンプIC´2と、抵抗R´5〜R´1
0とにより構成されている。この例では、抵抗ブリッジ
回路11´の出力電圧を一段目の同相増幅で増幅し、さ
らに、二段目の同相増幅で増幅する2段増幅回路で増幅
出力を得ている。
【0008】図5は、従来の抵抗ブリッジ出力検出装器
の他の例を示す回路図である。図5において、この抵抗
ブリッジ出力検出装器は、抵抗ブリッジ回路13´と、
増幅回路14´とにより構成されている。
【0009】抵抗ブリッジ回路13´は、可変抵抗R´
1と、オフセット出力電圧調整用の抵抗R´2と、固定
抵抗R´3およびR´4との抵抗4個による4抵抗式の
ブリッジ回路である。この場合にも、可変抵抗R´1と
して、サーミスタを適用した場合には、抵抗ブリッジ出
力検出装置は温度センサ装置として用いられる。抵抗ブ
リッジ回路13´には、図示しないバイアス電圧発生器
から直流電圧であるバイアス電圧Vccが印加されてお
り、ブリッジ回路の出力電圧(V´2−V´3)は、数
式2で表わされる。
【0010】
【数2】
【0011】即ち、初期状態のブリッジ回路出力電圧を
抵抗R´2によって0または任意の基準電圧に設定し、
これらの電圧に対する変化分を検出するようにしてい
る。そして、この場合にも、抵抗ブリッジ回路を構成し
ている抵抗には、できるだけ温度特性値が等しいものを
使用し、ブリッジ回路出力電圧の温度ドリフトをできる
だけ小さくすることが好ましい。
【0012】増幅回路14´は、4抵抗式の抵抗ブリッ
ジ回路13´の出力電圧を増幅する2段増幅回路であ
り、アンプIC´3およびアンプIC´4と、抵抗R´
12〜R´19とにより構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した抵抗ブリ
ッジ出力検出器を有する従来の抵抗ブリッジ出力検出装
置は、その出力電圧の温度ドリフトを考慮すると、抵抗
ブリッジ回路11´あるいは13´の温度ドリフトに、
アンプIC´1およびアンプIC´2あるいはアンプI
C´3およびIC´4の入力オフセット電圧の温度ドリ
フトが加算され、これがさらに増幅されて得られること
となる。よって、従来、前述したように、ブリッジを構
成する抵抗の温度特性ができるだけ等しいものを使用す
ることにより、抵抗ブリッジ回路11´あるいは13´
の温度ドリフトを小さくすることがなされている。
【0014】しかし、アンプIC´1およびアンプIC
´2あるいはアンプIC´3およびアンプIC´4の入
力オフセット電圧の温度ドリフトについては、温度によ
る変化極性が正および負の両方あり得るため、補正する
ことが不可能である。また、入力オフセット電圧が低ド
リフト特性であるアンプを使用する方法もあるが、この
種のアンプは高価であり、抵抗ブリッジ出力検出装置全
体としても高価になってしまうという問題点がある。
【0015】本発明の課題は、周囲の温度変化に対して
安定な特性の出力電圧の得られる抵抗ブリッジ出力検出
装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、n(n
は、2または4)個の抵抗から成り、2個の入力端とn
/2個の出力端とを備えた抵抗ブリッジ回路と、前記2
個の入力端に印加されるバイアス電圧によって生ずる前
記抵抗ブリッジ回路からの出力電圧を増幅する増幅回路
とにより構成される抵抗ブリッジ出力検出器と、前記抵
抗ブリッジ回路の前記2個の入力端に印加される前記バ
イアス電圧を発生するバイアス電圧発生器とを有する抵
抗ブリッジ出力検出装置であって、前記バイアス電圧発
生器は、互いに逆相かつ同レベルである2つの交流電圧
を前記バイアス電圧として発生するものであり、前記抵
抗ブリッジ出力検出器の出力側には、180度の位相差
を持つ2つの同期検波回路により前記増幅回路のオフセ
ット電圧の温度ドリフトを除去する温度ドリフト除去手
段を有する抵抗ブリッジ出力検出装置において、前記増
幅回路は、前段回路におけるオフセット電圧の温度ドリ
フトに起因する直流誤差成分を除去する手段を含むこと
を特徴とする抵抗ブリッジ出力検出装置が得られる。
尚、前記増幅回路は、同相直流増幅回路段と、その後段
の同相交流増幅回路段とにより構成され、前記直流成分
を除去する手段は、前記同相交流増幅回路段の入力側に
設けられてもよい。
【0017】本発明によればまた、n(nは、2または
4)個の抵抗から成り、2個の入力端とn/2個の出力
端とを備えた抵抗ブリッジ回路と、前記2個の入力端に
印加されるバイアス電圧によって生ずる前記抵抗ブリッ
ジ回路からの出力電圧を増幅する増幅回路とにより構成
される抵抗ブリッジ出力検出器と、前記抵抗ブリッジ回
路の前記2個の入力端に印加される前記バイアス電圧を
発生するバイアス電圧発生器とを有する抵抗ブリッジ出
力検出装置であって、前記バイアス電圧発生器は、互い
に逆相かつ同レベルである2つの交流電圧を前記バイア
ス電圧として発生するものであり、前記抵抗ブリッジ出
力検出器の出力側には、180度の位相差を持つ2つの
同期検波回路により前記増幅回路のオフセット電圧の温
度ドリフトを除去する温度ドリフト除去手段を有する抵
抗ブリッジ出力検出装置において、前記温度ドリフト除
去手段は、前記バイアス電圧発生器からの信号を180
度の位相差を持たせて変調する第1および第2の変調器
と、前記抵抗ブリッジ出力検出器からの出力信号を前記
第1および前記第2の変調器からの変調信号によって同
期検波する第1および第2の同期検波器と、前記1およ
び前記第2の同期検波器の出力信号の差を検出する同期
検波出力差演算器とを有することを特徴とする抵抗ブリ
ッジ出力検出装置が得られる。尚、前記増幅回路は、前
段回路におけるオフセット電圧の温度ドリフトに起因す
る直流誤差成分を除去する手段を含んでいてもよい。ま
た、前記増幅回路は、同相直流増幅回路段と、その後段
の同相交流増幅回路段とにより構成され、前記直流成分
を除去する手段は、前記同相交流増幅回路段の入力側に
設けられてもよい。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例によ
る抵抗ブリッジ出力検出装置を説明する。
【0019】[実施例1]図1は、本発明の実施例1に
よる抵抗ブリッジ出力検出装置を示すブロック図であ
る。図1において、実施例1による抵抗ブリッジ出力検
出装置は、抵抗ブリッジ回路11と増幅回路12とによ
り構成される抵抗ブリッジ出力検出器10と、抵抗ブリ
ッジ出力検出器10における抵抗ブリッジ回路の2個の
入力端に印加されるバイアス電圧を発生するバイアス電
圧発生器20と、温度ドリフト除去手段とを有してい
る。温度ドリフト除去手段は、90度位相変調器30a
および270度位相変調器30bと、90度位相同期検
波器40aおよび270度位相同期検波器40bと、同
期検波出力差演算器50とから成り、増幅回路12にお
ける後述するオフセット電圧の温度ドリフトを除去する
ものである。
【0020】図2は、図1に示す抵抗ブリッジ出力検出
装置のうち、抵抗ブリッジ出力検出器10と、バイアス
電圧発生器20とを示す回路図である。図2において、
実施例1による抵抗ブリッジ出力検出器10は、抵抗ブ
リッジ回路11と増幅回路12とにより構成されてい
る。
【0021】抵抗ブリッジ回路11は、可変抵抗R1
と、オフセット出力電圧調整用の可変抵抗R2との抵抗
2個による2抵抗式のブリッジ回路である。
【0022】抵抗ブリッジ回路11には、バイアス電圧
発生器20が接続されている。その端子AにはVa・si
n(ω・t) +Vb、端子Bには−Va・sin(ω・t) +
Vbのそれぞれ逆相同レベルの交流電圧が印加される。
この場合の抵抗ブリッジ回路11の出力電圧V1は、数
式3で表わされる。
【0023】
【数3】
【0024】尚、数式3において、R1=R2の場合に
は、V1=Vbである。即ち、図1において、初期状態
にてオフセット出力電圧調整用の可変抵抗R2の値を可
変抵抗R1と等しい値に調整する。この状態における抵
抗ブリッジ出力V1は、数式3から明かなようにVbと
なる。可変抵抗R1が変化した場合、抵抗ブリッジ回路
11の出力V1は、可変抵抗R1の変化に対応して、si
n(ω・t) の周期である交流電圧が発生し、Vbに重畳
した交流電圧として現われる。したがって、この交流電
圧の値により抵抗ブリッジ回路11の出力電圧の大きさ
を測定することができる。
【0025】抵抗ブリッジ回路11に印加すべきバイア
ス電圧発生器20の発生する交流電圧の波形を、実施例
1では正弦波としたが、本発明においては、矩形波およ
び三角波等の交流波形でも可能である。
【0026】増幅回路12は、2抵抗式の抵抗ブリッジ
回路11の出力V1を増幅する。増幅回路12は、アン
プIC1およびアンプIC2と、抵抗R5〜R10と、
前段回路におけるオフセット電圧の温度ドリフトに起因
する直流誤差成分を除去する手段としてのコンデンサC
1および抵抗R11とにより構成されている。詳しく
は、抵抗ブリッジ回路11の出力V1を、抵抗R7、抵
抗R8およびアンプIC1で構成される同相直流増幅回
路段で初段増幅し、アンプIC1の出力端子に接続され
たコンデンサC1で、抵抗ブリッジ回路11の温度ドリ
フトや、アンプIC1の入力オフセット電圧の温度ドリ
フト等、直流増幅電圧成分を除去し、コンデンサC1、
抵抗R9〜R11、およびアンプIC2で構成される同
相交流増幅回路段で2段増幅する。
【0027】増幅器12の出力Vout は、数式4で示す
電圧波形で表わされる。
【0028】
【数4】
【0029】数式4において、Vc・sin(ω・t) は、
抵抗ブリッジ出力V1の増幅された交流電圧成分であ
り、Vdは、アンプIC2の入力オフセット電圧の温度
ドリフトの直流増幅電圧成分である。
【0030】ここで、再び、図1を参照して、温度ドリ
フト除去手段を詳述する。バイアス電圧発生器20に接
続された90度位相変調器30aおよび270度位相変
調器30bはそれぞれ、バイアス電圧発生器20の発生
する交流電圧のいずれかの波形を復調して、変調信号を
出力する。90度位相同期検波器40aおよび270度
位相同期検波器40bは、抵抗ブリッジ出力検出器10
における増幅回路12からの出力を、90度位相変調器
30aおよび270度位相変調器30bからの変調信号
によって同期検波を行う。同期検波出力差演算器50
は、90度位相同期検波器40aおよび270度位相同
期検波器40bの検波出力信号の差を演算し、本抵抗ブ
リッジ出力検出装置としての出力Sを出力する。これに
よって、出力Sには、増幅回路12における後述するオ
フセット電圧の温度ドリフト分は含まれない。尚、以上
説明した温度ドリフト除去手段をマイクロプロセッサに
より構成すれば、部品点数の削減を図って、抵抗ブリッ
ジ出力検出装置全体としての小型化が実現される。
【0031】さて、前述の数式5によって表される増幅
器12の出力Vout は、90度位相同期検波器40aお
よび270度位相同期検波器40bによって、ω・t=
(1/2)・π(90°位相)および3/2π(270
°位相)の周期で2つの同期検波をとると、同期出力信
号Vout [(1/2)・π]および同期出力信号Vout
[(3/2)・π]はそれぞれ、数式5および数式6で
表わされる。
【0032】
【数5】
【0033】
【数6】
【0034】さらに、同期検波出力差演算器50によっ
て、2つの同期出力信号の差(数式6−数式7)を検出
すると、出力Sは、2・Vcとなり、アンプIC2の入
力オフセット電圧の温度ドリフトの直流増幅電圧成分V
dは、キャンセルされ、抵抗ブリッジ回路11の出力を
交流電圧増幅した成分のみが得られる。即ち、オフセッ
ト電圧およびオフセット電圧の温度ドリフトを除いた抵
抗ブリッジ回路11からの出力の大きさのみを測定する
ことができる。
【0035】[実施例2]本発明の実施例2による抵抗
ブリッジ出力検出装置は、実施例1による抵抗ブリッジ
出力検出装置における抵抗ブリッジ出力検出器10の変
形例である。
【0036】図3は、実施例2による抵抗ブリッジ出力
検出装置の要部である抵抗ブリッジ出力検出器10と、
バイアス電圧発生器20とを示す回路図である。図3に
おいて、実施例2による抵抗ブリッジ出力検出器10
は、抵抗ブリッジ回路13と増幅回路14とにより構成
されている。
【0037】抵抗ブリッジ回路13は、可変抵抗R1
と、オフセット出力電圧調整用の可変抵抗R2と、抵抗
R3および抵抗R4との抵抗4個による4抵抗式のブリ
ッジ回路である。そして、実施例1と同様に、バイアス
電圧発生器20が接続され、その端子AにはVa・sin
(ω・t) +Vb、端子Bには−Va・sin(ω・t) +
Vbのそれぞれ逆相同レベルの交流電圧が印加される。
この場合の抵抗ブリッジ回路11の出力電圧(V2−V
3)は、数式7で表わされる。
【0038】
【数7】
【0039】尚、数式7において、R1×R3=R2×
R4の場合には、(V2−V3)=0である。即ち、図
3において、初期状態にてオフセット出力電圧調整用の
可変抵抗R2の値を抵抗R1×R3=R2×R4が成立
するように調整する。この状態における抵抗ブリッジ出
力(V2−V3)は、数式4から明かなように0とな
る。可変抵抗R1が変化した場合、抵抗ブリッジ出力
(V2−V3)は可変抵抗R1の変化に対応してsin(ω
・t) の周期である交流電圧が発生する。したがって、
実施例1と同様に、該交流電圧の値により抵抗ブリッジ
出力電圧の大きさを測定することができる。また、実施
例2においても、抵抗ブリッジ回路13に印加すべきバ
イアス電圧発生器20の発生する交流電圧の波形は、正
弦波に限らず、矩形波および三角波等の交流波形でもよ
い。
【0040】増幅回路14は、4抵抗式の抵抗ブリッジ
回路13の出力(V2−V3)を増幅する。増幅回路1
4は、アンプIC3およびアンプIC4と、抵抗R12
〜R19と、前段回路におけるオフセット電圧の温度ド
リフトに起因する直流誤差成分を除去する手段としての
コンデンサC2および抵抗R20とにより構成されてい
る。詳しくは、抵抗ブリッジ回路13の出力(V2−V
3)を、抵抗R16、抵抗R17およびアンプIC3で
構成される同相直流増幅回路段で初段増幅し、アンプI
C4の出力端子に接続されたコンデンサC2で、抵抗ブ
リッジ回路13の温度ドリフトや、アンプIC3の入力
オフセット電圧の温度ドリフト等、直流増幅電圧成分を
除去し、コンデンサC2、抵抗R18〜R20、および
アンプIC4で構成される同相交流増幅回路段で2段増
幅する。
【0041】そして、実施例2においても、増幅器14
の出力Vout の電圧波形は、実施例1の増幅器12と同
様に数式4(ただし、数式4において、Vc・sin(ω・
t)は抵抗ブリッジ回路13の出力(V2−V3)の増
幅された交流電圧成分であり、VdはアンプICの入力
オフセット電圧の温度ドリフトの直流増幅電圧成分であ
る。)で表わされるため、図1に示す温度ドリフト除去
手段を用いることが可能である。即ち、90度位相同期
検波器40aおよび270度位相同期検波器40bによ
って、ω・t=(1/2)・π(90°位相)および
(3/2)・π(270°位相)の周期で2つの同期検
波をとることにより、数式5の同期出力信号Vout
[(1/2)・π]および数式6の同期出力信号Vout
[(3/2)・π]を得る。続いて、同期検波出力差演
算器50によって、2つの同期出力信号の差(数式5−
数式6)を検出すると、出力Sは、2・Vcとなり、ア
ンプIC4の入力オフセット電圧の温度ドリフトの直流
増幅電圧成分Vdは、キャンセルされ、抵抗ブリッジ回
路13の出力を交流電圧増幅した成分のみが得られる。
即ち、オフセット電圧およびオフセット電圧の温度ドリ
フトを除いた抵抗ブリッジ回路13からの出力の大きさ
のみを測定することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明による抵抗ブリッジ出力検出装置
は、バイアス電圧発生器が互いに逆相かつ同レベルであ
る2つの交流電圧を前記バイアス電圧として発生するも
のであり、抵抗ブリッジ出力検出器の出力側に180度
の位相差を持つ2つの同期検波回路により増幅回路のオ
フセット電圧の温度ドリフトを除去する温度ドリフト除
去手段が備えられるため、周囲の温度変化に対して安定
な特性の出力電圧が得られる。
【0043】さらに、抵抗ブリッジ出力検出器における
増幅回路に、前段回路におけるオフセット電圧の温度ド
リフトに起因する直流誤差成分を除去する手段を含ませ
れば、より安定した特性の出力電圧が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1および2による抵抗ブリッジ
出力検出装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1による抵抗ブリッジ出力検出
装置における抵抗ブリッジ出力検出器とバイアス電圧発
生器とを示す回路図である。
【図3】本発明の実施例1による抵抗ブリッジ出力検出
装置における抵抗ブリッジ出力検出器とバイアス電圧発
生器とを示す回路図である。
【図4】従来例による抵抗ブリッジ出力検出装置におけ
る抵抗ブリッジ出力検出器を示す回路図である。
【図5】他の従来例による抵抗ブリッジ出力検出装置に
おける抵抗ブリッジ出力検出器を示す回路図である。
【符号の説明】 10 抵抗ブリッジ出力検出器 11 抵抗ブリッジ回路 12 増幅回路 20 バイアス電圧発生器 30a 90度位相変調器 30b 270度位相変調器 40a 90度位相同期検波器 40b 270度位相同期検波器 50 同期検波出力差演算器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(nは、2または4)個の抵抗から成
    り、2個の入力端とn/2個の出力端とを備えた抵抗ブ
    リッジ回路と、前記2個の入力端に印加されるバイアス
    電圧によって生ずる前記抵抗ブリッジ回路からの出力電
    圧を増幅する増幅回路とにより構成される抵抗ブリッジ
    出力検出器と、 前記抵抗ブリッジ回路の前記2個の入力端に印加される
    前記バイアス電圧を発生するバイアス電圧発生器とを有
    する抵抗ブリッジ出力検出装置であって、 前記バイアス電圧発生器は、互いに逆相かつ同レベルで
    ある2つの交流電圧を前記バイアス電圧として発生する
    ものであり、 前記抵抗ブリッジ出力検出器の出力側には、180度の
    位相差を持つ2つの同期検波回路により前記増幅回路の
    オフセット電圧の温度ドリフトを除去する温度ドリフト
    除去手段を有する抵抗ブリッジ出力検出装置において、 前記増幅回路は、前段回路におけるオフセット電圧の温
    度ドリフトに起因する直流誤差成分を除去する手段を含
    むことを特徴とする抵抗ブリッジ出力検出装置
  2. 【請求項2】 前記増幅回路は、同相直流増幅回路段
    と、その後段の同相交流増幅回路段とにより構成され、 前記直流成分を除去する手段は、前記同相交流増幅回路
    段の入力側に設けられる請求項1に記載の抵抗ブリッジ
    出力検出装置。
  3. 【請求項3】 n(nは、2または4)個の抵抗から成
    り、2個の入力端とn/2個の出力端とを備えた抵抗ブ
    リッジ回路と、前記2個の入力端に印加されるバイアス
    電圧によって生ずる前記抵抗ブリッジ回路からの出力電
    圧を増幅する増幅回路とにより構成される抵抗ブリッジ
    出力検出器と、 前記抵抗ブリッジ回路の前記2個の入力端に印加される
    前記バイアス電圧を発生するバイアス電圧発生器とを有
    する抵抗ブリッジ出力検出装置であって、 前記バイアス電圧発生器は、互いに逆相かつ同レベルで
    ある2つの交流電圧を前記バイアス電圧として発生する
    ものであり、 前記抵抗ブリッジ出力検出器の出力側には、180度の
    位相差を持つ2つの同期検波回路により前記増幅回路の
    オフセット電圧の温度ドリフトを除去する温度 ドリフト
    除去手段を有する抵抗ブリッジ出力検出装置において、 前記温度ドリフト除去手段は、前記バイアス電圧発生器
    からの信号を180度の位相差を持たせて変調する第1
    および第2の変調器と、前記抵抗ブリッジ出力検出器か
    らの出力信号を前記第1および前記第2の変調器からの
    変調信号によって同期検波する第1および第2の同期検
    波器と、前記1および前記第2の同期検波器の出力信号
    の差を検出する同期検波出力差演算器とを有することを
    特徴とする抵抗ブリッジ出力検出装置。
  4. 【請求項4】 前記増幅回路は、前段回路におけるオフ
    セット電圧の温度ドリフトに起因する直流誤差成分を除
    去する手段を含む請求項3に記載の抵抗ブリッジ出力検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記増幅回路は、同相直流増幅回路段
    と、その後段の同相交流増幅回路段とにより構成され、 前記直流成分を除去する手段は、前記同相交流増幅回路
    段の入力側に設けられる請求項4に記載の抵抗ブリッジ
    出力検出装置。
JP32431394A 1994-12-27 1994-12-27 抵抗ブリッジ出力検出装置 Expired - Fee Related JP3378971B2 (ja)

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