JP3378557B2 - 廃棄物分解処理装置 - Google Patents

廃棄物分解処理装置

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JP3378557B2 JP2000157362A JP2000157362A JP3378557B2 JP 3378557 B2 JP3378557 B2 JP 3378557B2 JP 2000157362 A JP2000157362 A JP 2000157362A JP 2000157362 A JP2000157362 A JP 2000157362A JP 3378557 B2 JP3378557 B2 JP 3378557B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Fertilizers (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家畜から排出され
る糞尿、家庭から排出される生ごみ、下水の汚泥等の有
機廃棄物を発酵分解処理するための廃棄物分解処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】糞尿、生ごみ等の有機廃棄物を処理する
廃棄物分解処理装置として、例えば図6に示すように、
貯留槽50内に貯留した有機廃棄物Mを、攪拌機51に
よって掻き揚げ攪拌することで発酵、分解を促進する構
成のものが多く採用されている。図6において、前記攪
拌機51は、上下に対向配置したスプロケット52、5
3間に巻き掛けたチェーン等の無端条体54を回転駆動
することで、無端条体54の外側に突設されているフラ
イト部材55によって貯留槽50内の有機廃棄物Mを掻
き揚げ、攪拌する構成である。貯留槽50上での走行台
車56の走行によって前記攪拌機51が貯留槽50内を
移動することで、貯留槽50内の有機廃棄物Mが満遍な
く掻き揚げ攪拌される。また、前記攪拌機51では、進
行方向前側では上昇、進行方向後側では下降するよう
に、前記無端条体54を回転駆動することが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6に例示した廃棄物
分解処理装置では、攪拌機51の進行方向後側に形成さ
れる空間に、進行方向前側から、掻き揚げられた有機廃
棄物Mが連続的に移送されるようになっている。しかし
ながら、進行方向後側の有機廃棄物Mをも掻き揚げ攪拌
するとなると、フライト部材55が有機廃棄物Mを貯留
槽50の底部50aに押し付けるようになってしまうか
ら、無端条体54の回転抵抗が非常に大きくなり、故障
の原因になってしまう。また、駆動用モータ等の駆動機
器の大型化によるコストの上昇を余儀無くされるととも
に、攪拌機自体も、大きい駆動力に耐え得るため、各部
材の大型化等が余儀無くされ、小型化、低コスト化が困
難であるといった問題がある。
【0004】前記問題に鑑みて、例えば、攪拌機51の
進行方向後側のフライト部材55の移動軌跡に近接して
遮蔽板を配置して、フライト部材55と有機廃棄物Mと
の接触を防止する等の対策が考えられる。しかしなが
ら、これでは、攪拌機51の大型化によるコストの上昇
や、攪拌機51の重量の増大による走行台車56の大型
化等が避けられない。また、攪拌機51や走行台車56
が大型化すると、貯留槽50での方向転換等に手間や時
間を要したり、貯留槽50の設計を制約するといった不
満がある。
【0005】ところで、前記遮蔽板を設置せずに、進行
方向後側での有機廃棄物の掻き揚げ攪拌を防止できる技
術として、例えば、特開平9−253615記載の廃棄
物分解処理装置がある。この装置は、上下のスプロケッ
ト間に巻き掛けられた無端条体を回転駆動することで、
この無端条体の外側に突設したフライト部材によって貯
留槽内の有機廃棄物を掻き揚げ攪拌することは、図6に
例示した装置と同じであるが、回転自在のL字形のフラ
イト部材を使用し、攪拌機の進行方向前側では、前記フ
ライト部材が該フライト部材の移動経路に沿って配設さ
れたガイドフレームに摺動しつつ移動することで、フラ
イト部材がL字の一片が進行方向前側へ突出状態を維持
したまま上昇移動し、攪拌機の上部にて進行方向後側に
移動したところで前記フライト部材のL字の一片が、こ
の攪拌機に固定されている当接片との当接により突出状
態を解消する位置まで押し込み回転されることで、攪拌
機の進行方向後側を閉じる後面を形成するようになって
いる。また、攪拌機の下部では、攪拌機内側に設置され
た突出用部材との当接により前記フライト部材が回転さ
れることで前記L字の一片が外側に押し出され、突出状
態となって進行方向前側を上昇移動する。
【0006】この装置では、フライト部材によって攪拌
機の後面が形成されるため、別途、遮蔽板を設置しなく
ても、進行方向後側での有機廃棄物の掻き揚げ攪拌を防
止できる。しかしながら、この装置では、当接片を通過
したフライト部材の外側(進行方向後側)への回転を規
制する手段が無いため、攪拌機の進行方向後側に堆積さ
れた有機廃棄物とフライト部材との接触が十分でない
と、フライト部材が回転して他片が外側に突出してしま
い、後面側から攪拌機内への有機廃棄物の侵入を確実に
防止できない。また、この装置では、攪拌機の上下で当
接片や突出用部材にフライト部材が当接した際に発生す
る衝撃力によって、運転中に生じる振動が大きく、掻き
揚げた有機廃棄物がフライト部材からこぼれ落ちてしま
い、結局、掻き揚げ攪拌の効率が低下してしまうといっ
た問題がある。特に、攪拌機の上部で生じる当接片とフ
ライト部材との当接によって生じる衝撃力は、フライト
部材によって攪拌機の上部に移送された有機廃棄物のこ
ぼれ落ちに直接的に影響する。貯留槽内の有機廃棄物
は、数回の掻き揚げ攪拌により発酵分解され、しかも、
攪拌機による掻き揚げ攪拌の度に攪拌機の進行方向後側
等に移送(コンベアを用いて、例えば攪拌機の移動経路
の隣に移送する場合等もある)しつつ、順次、計画的に
発酵分解が進められるようになっているから、掻き揚げ
途中あるいは移送途中で度々有機廃棄物がこぼれ落ちる
となると、貯留槽内全体での発酵分解の計画に狂いが生
じ、発酵分解効率の低下や、発酵分解によって得られる
堆肥等の品質のばらつきの原因になるといった問題が生
じる。また、振動抑制のために、無端条体の回転速度を
制限すると、これによっても掻き揚げ攪拌の効率を向上
できなくなるといった不満がある。
【0007】さらに、フライト部材からこぼれ落ちた有
機廃棄物が攪拌機の内部に入り込むと、攪拌機内部の機
器が噛み込んで故障の原因になるといった問題もある。
特開平9−253615記載の装置のフライト部材は、
L字の一片が無端条体から外側に突出状態のまま進行方
向前側から攪拌機の上部をスプロケットに沿って回っ
て、進行方向後側に到達するようになっているため、攪
拌機の上部を通過中は起立状態となり、特に、有機廃棄
物がこぼれ落ちやすく、落ちた有機廃棄物が攪拌機内に
入り込みやすくなっている。上側のスプロケット近傍を
通過中のフライト部材には、特に、当接片近傍で生じる
振動が直接的に影響して、場合によっては大量の有機廃
棄物が攪拌機内に落下することもある。つまり、この装
置では、攪拌機によっても、このように、特開平9−2
53615記載の装置によっても、問題の根本的な解決
には至らない。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、 (1)フライト部材の攪拌機内側に向けられる内面側に
設けられたレール係合部と、攪拌機に配設したレールと
の当接、係合によって、極めて簡単かつ低コストの構成
により、攪拌機の進行方向前側でのフライト部材突出
と、進行方向後側でのフライト部材の突出解消による攪
拌機後面の形成とを実現できる (2)無端条体の回転駆動によるレール係合部の移動経
路の殆どをレールとすることができ、しかも、このレー
ルとレール係合部との当接あるいは係合条件によって、
フライト部材の姿勢を制御できるようになっているか
ら、無端条体の回転駆動による運転中に発生する振動を
低減できる (3)前記(2)の振動防止により、進行方向前側にて
掻き揚げた有機廃棄物のフライト部材からのこぼれ落ち
防止を容易に実現できる (4)前記(1)の後面の形成により、無端条体の回転
抵抗の無用な増大や攪拌機内への有機廃棄物の侵入を効
果的に防止できる廃棄物分解処理装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に示される廃棄物分解処理装置は、内部に有機
廃棄物が貯留される貯留槽と、この貯留槽内を移動して
該貯留槽内の有機廃棄物を攪拌発酵する攪拌機とを備
え、前記攪拌機は、上下に離間してそれぞれほぼ水平か
つ互いに平行な回転軸線を以って配設されたスプロケッ
ト間に巻き掛けられ、この攪拌機の進行方向前側にて上
昇、進行方向後側にて下降するように回転駆動される無
端条体と、該無端条体の内側に配設され前記スプロケッ
ト間を連結する攪拌機本体と、前記無端条体の長手方向
複数箇所にて該無端条体の外側に設けられた枢軸によっ
て前記スプロケットとほぼ平行な回転軸線を以って回転
自在に支持して、前記無端条体の回転駆動による前記枢
軸の移動方向後側に配設され、前記無端条体の回転駆動
による前記枢軸の移動方向後側に確保されたフライト部
材収納空間に収納されることで、前記攪拌機本体を外側
から覆う外面を形成するフライト部材と、前記攪拌機の
進行方向前側にて上下のスプロケット間に直線状に配設
された前記無端条体に沿って、該無端条体の回転駆動に
よる前記枢軸の移動軌跡の内側に配設され、前記フライ
ト部材の前記外面に対向する内面側に設けられたレール
係合部が前記攪拌機の進行方向前側から当接されること
で、前記フライト部材の前記攪拌機の進行方向前側への
突出状態を維持する前面側レールと、前記攪拌機の進行
方向後側にて上下のスプロケット間に直線状に配設され
た前記無端条体に沿って、該無端条体の回転駆動による
前記枢軸の移動軌跡の内側に配設され、前記前面側レー
ルに沿って移動してきた前記フライト部材の前記レール
係合部が上側のスプロケット近傍にて前記攪拌機の進行
方向前側から係合されることで、前記フライト部材の前
記後面側レールに沿ってほぼ平行な姿勢を維持する後面
側レールと、この後面側レールに沿って移動してきた前
記フライト部材の前記レール係合部を前記前面側レール
の攪拌機進行方向前側へ誘導する下部係合移行部とを備
え、前記フライト部材の前記レール係合部の前記後面側
レールに対する係合位置と前記枢軸による前記フライト
部材の回転中心とが、前記後面側レールに対して垂直な
直線上に位置されることで、前記フライト部材が前記後
面側レールにほぼ平行な姿勢に維持されるように構成さ
れており、前記下部係合 移行部には、前記レール係合部
が当接されることで前記フライト部材を攪拌機外側へ突
出させる受圧部材が設けられており、前記フライト部材
は、前記無端条体の外側に取り付けられた固定プレート
に設けられた前記枢軸によって前記固定プレートに対し
て回転自在に連結して、前記無端条体の回転駆動による
前記固定プレートの移動方向後側に設けられていること
を特徴とする。
【0010】本発明では、以下の構成を採用することが
より好ましい。請求項2記載の発明は、請求項1記載の
廃棄物分解処理装置において、前記前面側レールの上端
部から連続して延出するようにして形成された水平維持
レールと、前記後面側レールの上端部から連続して延出
するようにして形成されて、前記水平維持レールに沿っ
て移動してきた前記フライト部材の前記レール係合部を
前記後面側レールの前記攪拌機進行方向前側に誘導する
上部誘導レールとを備えてなる上部係合移行部が上側の
スプロケットの近傍に設けられ、前記水平維持レール
は、前記無端条体の回転駆動による前記枢軸の移動軌跡
が上側のスプロケットの外周に沿って湾曲されている部
分に対して攪拌機の内側にて同心状に湾曲され、前記前
面側レール側から上側のスプロケットの上方へ移動され
る前記フライト部材の前記レール係合部が当接されるこ
とで、このフライト部材の姿勢を、前記前面側レールに
沿って移動するフライト部材とほぼ同じに保つように構
成されていることを特徴とする。請求項3記載の発明
は、請求項1または2記載の廃棄物分解処理装置におい
て、前記下部係合移行部は、下側のスプロケットの下部
近傍に設けられた前記受圧部材と、前記後面側レールの
下端部から前記受圧部材の近傍まで連続して延出するよ
うにして形成された下部誘導レールと、前記前面側レー
ルの下端部から前記受圧部材の近傍まで連続して延出す
るようにして形成されて、前記下部誘導レールに沿って
移動してきた前記フライト部材の前記レール係合部を前
記受圧部材近傍を介して前記前面側レールの前記攪拌機
進行方向前側に誘導する前面側誘導レールとを備えてな
り、前記下部誘導レールは、前記無端条体の回転駆動に
よる前記枢軸の移動軌跡が下側のスプロケットの外周に
沿って湾曲されている部分に対して攪拌機の進行方向前
面側へ行くにしたがって前記枢軸の移動軌跡に接近する
ようにして湾曲されており、前記受圧部材は、前記下部
誘導レール側から移動してきた前記フライト部材の前記
レール係合部が当接されることで、前記無端条体の回転
駆動による前記枢軸の移動軌跡の外側へ前記フライト部
材を押し出すようになっていることを特徴とする。請求
項4記載の発明は、請求項3記載の廃棄物分解処理装置
において、前記受圧部材が回転自在に支持された円板で
あり、外周部に対する前記フライト部材の前記レール係
合部の当接により回転されるようになっていることを特
徴とする。請求項記載の発明は、請求項1からのい
ずれかに記載の廃棄物分解処理装置において、前記フラ
イト部材の前記レール係合部の前記前面側レールや後面
側レールに対する接触部が回転自在のローラであること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施の形態の有
機物分解処理装置1について図1〜図5を参照して説明
する。この廃棄物分解処理装置1は、図1に示すよう
に、内部に有機廃棄物Mを貯留する貯留槽2と、該貯留
槽2の外壁3上を走行する走行台車4から貯留槽2内部
に吊り下げられた攪拌機5とを具備し、攪拌機5を駆動
しつつ走行台車4の走行によって貯留槽2内を移動する
ことにより、貯留槽2内の有機廃棄物Mを攪拌発酵する
ようになっている。
【0012】以下、攪拌機5を詳細に説明する。攪拌機
5は、図1に示すように、互いに平行なほぼ水平の回転
軸線を以って上下に離間して配置された一対のスプロケ
ット6、7間に、無端条体8(図1ではチェーン)を巻
き掛け、図示しない駆動源から上下のスプロケット6、
7の一方または両方へ駆動力を伝達して前記無端条体8
を回転駆動することで、この無端条体8の長手方向複数
箇所に設けられたフライトユニット9のフライト部材1
0によって、図1中左側である進行方向前側の有機廃棄
物Mを上方へ掻き揚げ、この掻き揚げた有機廃棄物Mを
図1中右側である進行方向後側へ移送することで貯留槽
2内の有機廃棄物Mを掻き揚げ攪拌するようになってい
る。無端条体8の回転方向は図1中時計回りであり、攪
拌機5の進行方向前側では上昇、進行方向後側では下降
する。
【0013】図2は、攪拌機5を、進行方向後側から見
た図(背面図)である。図2に示すように、スプロケッ
ト6、7は、互いに平行なほぼ水平の回転軸線を以って
上下に離間して配置された一対のスプロケット軸11
a、11bの両端に固定され、攪拌機5の左右方向両端
(図2中左右方向)に互いに平行に対向配置されたチェ
ーンである無端条体8、8と噛み合わされている。上下
のスプロケット軸11a、11bは、無端条体8の内側
に配設された攪拌機本体12によってそれぞれ回転自在
に支持して互いに離間しないように連結されている。上
下のスプロケット6、7の一方または両方が、伝達され
た回転駆動力によって回転されると、両側の無端条体8
がスプロケット6、7に対してズレを生じること無く、
確実に回転駆動される。また、これら無端条体8は、前
記攪拌機本体12に固定して設けられたレール状のガイ
ド部材(図示略)にガイドされており、例えば、進行方
向前側あるいは後側に膨らんだりすることなく、このガ
イド部材によって形成される所定の軌道上を安定に回転
駆動するようになっている。
【0014】図3はフライトユニット9を示す。図3に
示すようにフライトユニット9は、両側の無端条体8に
固定される細長板状の固定プレート13と、この固定プ
レート13の長手方向および厚さ方向に垂直な幅方向一
側部に枢軸14を介して回転自在に連結されて、前記固
定プレート13に対して長手方向を揃えて平行に配設さ
れた細長板状のフライト部材10とを備えて構成され、
前記固定プレート13を両側の無端条体8間に架設する
ようにして固定することで両無端条体8に対して取り付
けられ、両無端条体8と一体的に移動するようになって
いる。このフライトユニット9は、具体的には、固定プ
レートの長手方向中央部にて幅方向一側部から窪んだ形
状に形成された凹所13aに、フライト部材10の長手
方向中央部にて幅方向(長手方向および厚さ方向に垂直
の方向)一側部から突設された突部10aを挿入し、前
記固定プレート13の前記凹所13aの両側の突部13
bと前記フライト部材10の突部10aとにそれぞれ貫
通されている穴13c、10bを連通させ、これら連通
させた穴13c、10bに枢軸14を通すことで、固定
プレート13に対してフライト部材10を回転自在に連
結したものである。枢軸14は、固定プレート13の長
手方向両端部からの簡単な操作により、固定プレート1
3およびフライト部材10の穴13c、10bに対し
て、挿抜可能になっているから、これにより、フライト
部材10の交換等のメンテナンスを簡単に行えるといっ
た利点がある。
【0015】図1、図2、図4において、両側の無端条
体8の外側(内側の攪拌機本体12に対向する外側)の
互いに対応する位置には、フライト用ブラケット8a
が、ほぼ水平の同一直線上となるように固定されてお
り、前記フライトユニット9は、具体的には、両側の無
端条体8のフライト用ブラケット8aに前記固定プレー
ト13を固定してスプロケット6、7の回転軸線と平行
になるように配設することで、両側の無端条体8に対し
て固定される。フライト部材10は、無端条体8の回転
駆動による固定プレート13の移動方向後側となるよう
に配設される。枢軸14は、スプロケット6、7と回転
軸線を平行として配設され、前記フライト部材10は固
定プレート13に対してスプロケット6、7と平行な回
転軸線を以って回転自在に軸支される。固定プレート1
3およびフライト部材10は、両側の無端条体8を越え
てその外側にまで延出されており、両無端条体8を外側
から覆うようになっている。
【0016】前記フライトユニット9は、無端条体8の
長手方向複数箇所にほぼ一定の離間距離を介して間欠的
に配置されており、これらフライトユニット9の間に
は、無端条体8に対して固定された細長板状の塞ぎ板1
5が固定プレート13、フライト部材10に対して平行
に配設されている。固定プレート13と、無端条体8の
回転駆動による固定プレート13の移動方向後側に位置
する塞ぎ板15との間には、前記フライト部材10を収
納可能なフライト部材収納空間16が確保されている。
フライト部材10が後面側レール21に沿った向きに保
持され、前記フライト部材収納空間16に収納される
と、固定プレート13、フライト部材10、塞ぎ板15
のそれぞれの前記攪拌機本体12に対向する反対側であ
る外面が連続的になって、攪拌機5の後面が形成され
る。前記塞ぎ板15も、長手方向両端が、両側の無端条
体8を越えてその外側にまで延出されており、無端条体
8および攪拌機本体12を外側から覆う機能を果たす。
【0017】図4、図5に示すように、前記フライト部
材10の前記外面に対向する内面側に設けられたレール
係合部17は、前記フライト部材10の前記枢軸14に
対して離間された端部から前記枢軸14側へ斜めに突設
されたアーム18と、このアーム18の突出方向先端部
の側部から前記枢軸14と平行な回転軸線を以って突設
された回転自在なローラ19とを備えている。前記アー
ム18は、フライト部材10に対して強固に固定されて
おり、フライト部材10に対する傾斜角度は一定であ
る。
【0018】図1および図4に示すように、攪拌機5の
進行方向前側では、前記無端条体8は、上下のスプロケ
ット6、7間に張設されて直線状になっている。無端条
体8の回転駆動により、攪拌機5の前面側を上昇するフ
ライト部材10は、無端条体8の回転駆動による前記枢
軸14の移動軌跡に沿ってその内側に配設された前面側
レール20に、攪拌機5の進行方向前側から前記レール
係合部17のローラ19が当接されることで、前記攪拌
機5の進行方向前側へ突出状態とされ、この突出状態が
維持されたまま移動されるようになっている。したがっ
て、攪拌機5の進行方向前側では、突出状態を維持した
まま上昇移動されるフライト部材10によって、有機廃
棄物Mが掻き揚げられ、上方へ移送される。なお、前記
前面側レール17は、攪拌機本体12に固定して設けら
れている。
【0019】図1、図4に示すように、攪拌機5の進行
方向後側でも、無端条体8は、上下のスプロケット6、
7間に張設されて直線状になっている。無端条体8の回
転駆動により、攪拌機5の後面側を下降するフライト部
材10は、無端条体8の回転駆動による前記枢軸14の
移動軌跡に沿ってその内側に配設された後面側レール2
1に、攪拌機5の進行方向前側から前記レール係合部1
7のローラ19が係合されることで、前記フライト部材
収納空間16内に収納された状態が維持される。攪拌機
5の進行方向後側では、固定プレート13、フライト部
材10、塞ぎ板15のそれぞれの前記攪拌機本体12に
対向する反対側である外面がほぼ面一に連続的に配設さ
れ、ほぼ密閉された後面を形成する。したがって、攪拌
機5の進行方向後側では、フライト部材10による有機
廃棄物Mの掻き揚げは行われず、固定プレート13、フ
ライト部材10、塞ぎ板15の有機廃棄物Mとの接触抵
抗が低く抑えられ、無端条体8の回転抵抗を殆ど増大し
ない。また、固定プレート13、フライト部材10、塞
ぎ板15によって形成される後面によって、進行方向後
側から攪拌機5内側への有機廃棄物Mの侵入を防止する
ことができる。なお、後面側レール21は、攪拌機本体
12に固定して設けられている。
【0020】上下のスプロケット6、7間に真っ直ぐに
延在されている前面側レール20に沿って上昇移動した
前記フライト部材10は、上側のスプロケット6の近傍
に設けられた上部係合移行部22を介して、前面側レー
ル20に対する進行方向前側からの当接から、後面側レ
ール21に対する進行方向前側からの係合に移行される
ようになっている。前記上部係合移行部22は、前記前
面側レール20の上端部から連続して延出するようにし
て形成された水平維持レール23と、前記後面側レール
21の上端部から連続して延出するようにして形成され
て、前記水平維持レール23に沿って移動してきた前記
フライト部材10の前記レール係合部17(具体的には
ローラ19)を前記後面側レール21の攪拌機進行方向
前側に誘導する上部誘導レール24とを備えて構成され
ている。
【0021】前記水平維持レール23は、前記無端条体
8の回転駆動による前記枢軸14の移動軌跡が上側のス
プロケット6の外周に沿って湾曲されている部分に対し
て攪拌機5の内側にて前記スプロケット6の回転中心を
中心とする同心状に湾曲されており、枢軸14の移動軌
跡と水平維持レール23との間には、枢軸14を中心と
する前記ローラ19の回転半径(詳細にはローラ19の
下端の回転半径)にほぼ一致する距離が確保されてい
る。そして、前記フライト部材10は、前記レール係合
部17のローラ19をこの水平維持レール23に当接さ
せつつ移動することで、攪拌機5の進行方向前側への突
出状態、すなわち、ほぼ水平な姿勢を保ったまま、前記
前面側レール20側から上側のスプロケット6の上方へ
到達される。このため、攪拌機5の進行方向前側からフ
ライト部材10によって掻き取られてフライト部材10
上に乗っている有機廃棄物Mは、途中でフライト部材1
0から殆どこぼれ落ちること無く、上側のスプロケット
6上まで移送される。また、こぼれ防止により、攪拌機
5内部への大量落下等も防止することができる。
【0022】具体的には、前面側レール20並びに水平
維持レール23を移動するフライトユニット9のフライ
ト部材10は、前記レール係合部17のアーム18先端
のローラ19が、攪拌機5進行方向前側から前面側レー
ル20に当接して、固定プレート13との間を連結する
枢軸14の垂直下方(上下のスプロケット6、7の回転
中心間を結ぶ直線の方向を「攪拌機5における垂直方
向」とし、ここでは「枢軸14の攪拌機5における垂直
方向下方」の意味)となったときに、水平が維持される
ようになっている。前面側レール20を移動するフライ
トユニット9のフライト部材10は、ローラ19が攪拌
機5進行方向前側から前面側レール20に当接しつつ移
動することで、枢軸14に対してローラ19の攪拌機5
における垂直下方の位置関係が維持されるため、これに
より、攪拌機5進行方向前側への突出状態が維持された
まま上昇移動する。
【0023】枢軸14の移動軌跡と水平維持レール23
との間の距離、すなわち、これら枢軸14の移動軌跡と
水平維持レール23のそれぞれの湾曲中心を中心とする
湾曲半径の差、つまりスプロケット6の回転中心を中心
とする湾曲半径の差は、枢軸14を中心とする前記ロー
ラ19の回転半径(詳細にはローラ19の下端の回転半
径)とほぼ一致されている。このため、フライトユニッ
ト9のローラ19が前面側レール20から水平維持レー
ル23に乗り上がって水平維持レール23に沿った移動
を開始しても、枢軸14に対して攪拌機5における垂直
下方にローラ19の下端が位置する状態が維持され、フ
ライト部材10は水平が維持されたまま移動される。
【0024】前記水平維持レール23に沿って移動して
きた前記フライト部材10の前記レール係合部17のロ
ーラ19は、上側のスプロケット6の最上部近傍にて、
ローラ19が通過可能なクリアランス25を介して前記
水平維持レール23上に設置された上部誘導レール24
の下側に入り込み、上部誘導レール24の下面24a側
を転動しながら移動する。水平維持レール23から上部
誘導レール24へのローラ19の移動は、振動を生じる
こと無く、連続的に滑らかになされるようになってい
る。
【0025】上部誘導レール24に沿って移動するフラ
イトユニット9では、枢軸14とローラ19とが、上部
誘導レール24に対して垂直の直線上に位置されるよう
になっているため、ローラ19は、枢軸14を中心とす
るフライト部材10の回転は規制される。ローラ19
は、上部誘導レール24の下面24aに対する接触状態
を維持しながら転動する。これにより、フライト部材1
0は、上部誘導レール24の下面24aに対する前記ロ
ーラ19の当接位置と前記枢軸14とを結ぶ直線に対し
てほぼ垂直の姿勢を保ったまま、攪拌機5内側に押し込
まれたり、攪拌機5の外側に飛び出したりすること無
く、後面側レール21まで移動される。フライト部材1
0は、後面側レール21に近付くにしたがって、無端条
体8の移動方向前側(枢軸14側)に比べて無端条体8
の移動方向後端側が上側となるように、次第に傾斜され
る。なお、上部誘導レール24に沿って移動したローラ
19は、この上部レール24に連続して設けられている
前記後面側レール21の攪拌機5進行方向前面側へ滑ら
かに移動し、移動時に振動等を生じないようになってい
る。
【0026】後面側レール21に沿って移動するローラ
19は、攪拌機5進行方向前面側から後面側レール21
に当接され、無端条体8の移動にしたがって、前記後面
側レール21に対して転動しつつ移動する。また、後面
側レール21に沿って移動するローラ19の後面側レー
ル21に対する当接位置と前記枢軸14とを結ぶ直線
は、後面側レール21に対して垂直になっているから、
枢軸14を中心とするフライト部材10の回転は規制さ
れ、フライト部材10は、ローラ19の後面側レール2
1に対する当接位置と前記枢軸14とを結ぶ直線に対し
てほぼ垂直の姿勢、つまり、攪拌機5進行方向後側を塞
ぐ後面を形成する姿勢を保ったまま、下側のスプロケッ
ト7近傍に設けられた下部係合移行部26まで移動す
る。これにより、例えば、攪拌機5の駆動により掻き揚
げられて攪拌機5の進行方向後側に移送されて積み上が
った有機廃棄物Mが攪拌機5の内側に入り込むことを確
実に防止できる。
【0027】攪拌機5の進行方向前側を移動するフライ
ト部材10の上側の面が、攪拌機10の進行方向後側で
は前記後面を形成し、ほぼ垂直になるから、フライト部
材10上に載っていた有機廃棄物Mは攪拌機5の進行方
向後側に移送されるとともに概ね自然に落下する。ま
た、前記後面を形成するフライト部材10の面が、攪拌
機5の進行方向後側に堆積している有機廃棄物Mと摺接
されることで、フライト部材10に付着していた有機廃
棄物Mが掻き落とされる。
【0028】後面側レール21に沿って移動してきた前
記フライト部材10の前記レール係合部17(詳細に
は、ローラ19)は、下部係合移行部26を介して前記
前面側レール20の攪拌機進行方向前側へ誘導される。
前記下部係合移行部26は、下側のスプロケット7の下
部近傍にて前記無端条体8の回転駆動に伴う枢軸14の
移動軌跡の近傍まで突出させて設けられた受圧部材27
と、前記後面側レール21の下端部から前記受圧部材2
7の近傍まで連続して延出するようにして形成された下
部誘導レール28と、前記前面側レール20の下端部か
ら前記受圧部材27の近傍まで連続して延出するように
して形成されて、前記下部誘導レール28に沿って移動
してきた前記フライト部材10の前記レール係合部17
を前記受圧部材27近傍から前記前面側レール20の攪
拌機5進行方向前側に誘導する前面側誘導レール29と
を備えて構成されている。
【0029】前記下部誘導レール28は、具体的には、
前記無端条体8の回転駆動による前記枢軸14の移動軌
跡が下側のスプロケット7外周に沿って湾曲されている
部分に対して、その内側に沿うようにして湾曲されてい
る。但し、下部誘導レール28の湾曲は、前記枢軸14
の移動軌跡よりも緩やかであり、攪拌機5の進行方向前
面側へ行くにしたがって、枢軸14の移動軌跡に次第に
接近するようになっている。後面側レール21に沿って
移動してきたローラ19は、前記後面側レール21に連
続的になっている前記下部誘導レール28に滑らかに移
動されるようになっており、この移動時に、振動を生じ
ない。
【0030】前記下部誘導レール28の湾曲の内面側を
前記受圧部材27まで移動するローラ19は、攪拌機5
進行方向前側に行くにしたがって枢軸14の移動軌跡に
次第に近付く下部誘導レール28の構成により、下部誘
導レール28に対して若干移動することができるから、
フライト部材10には、この下部誘導レール28に対す
るローラ19の可動範囲に対応する範囲で、枢軸14を
中心とする若干の回転が許容されている。例えば、下部
誘導レール28に沿って移動してきたフライトユニット
9のフライト部材10が、攪拌機5下部近傍に存在する
有機廃棄物Mに接触したり押圧される場合は、フライト
部材10は攪拌機5内側に若干押し込まれ、固定プレー
ト13や塞ぎ板15とともに、ほぼ連続する滑らかな攪
拌機外面を形成するため、有機廃棄物Mとの接触抵抗を
極力低減させることができ、無端条体8の回転抵抗を低
減することができる。また、フライト部材10と、これ
に隣接する塞ぎ板15との間の隙間を極力狭くすること
ができ、この隙間を介した攪拌機5内側への有機廃棄物
Mの侵入を防止することができる。なお、攪拌機5の下
部近傍に有機廃棄物Mが存在しない場合には、フライト
部材10が若干外側に開く場合があるが、フライト部材
10とこれに隣接する塞ぎ板15との間に生じる隙間
を、有機廃棄物Mの侵入を防止できる程度にしたり、あ
るいは隙間が全く生じないようにすることは容易であ
る。
【0031】下部誘導レール28に沿って受圧部材27
近傍に移動してきたローラ19は、下部誘導レール28
の受圧部材27側の端部28aと受圧部材27との間に
確保されたクリアランス30を通過して、下部誘導レー
ル28から抜け出るようになっている。受圧部材27
は、下部誘導レール28の端部28a近傍から、攪拌機
5進行方向前側へ行くにしたがって次第に攪拌機5外側
に向かう形状のテーパ状の外面を有している。したがっ
て、下部誘導レール28の受圧部材27側の端部28a
に到達したローラ19は、受圧部材27に当接され、さ
らに無端条体8の回転駆動によるフライトユニット9の
移動に伴って受圧部材27の外面に沿って移動すること
で、前記受圧部材27の外面形状によって無端条体8の
回転駆動による枢軸14の移動軌跡上あるいはその近傍
にまで押し出される。受圧部材27近傍を移動するフラ
イトユニット9のフライト部材10が、攪拌機5下側に
存在する有機廃棄物Mに接触する場合、ローラ19が受
圧部材27の外面に沿って移動し、枢軸14の移動軌跡
上あるいはその近傍まで押し出される結果、フライト部
材10が枢軸14を中心とする回転によって攪拌機5外
側に突出され、攪拌機5下側に存在する有機廃棄物Mを
掻き揚げる。このとき、フライト部材10によって掻き
揚げられる有機廃棄物Mは、攪拌機5進行方向前面側へ
の移動に伴って攪拌機5外側へ突出されるフライト部材
10と固定プレート13との間に挟み込まれるようにし
て、フライトユニット9とともに攪拌機5進行方向前側
へ確実に移動されることになり、掻き揚げ途中での漏れ
が防止されるため、優れた掻き揚げ効率が得られる。
【0032】図1において、前記受圧部材27は、具体
的には、回転自在に支持された円板であり、外周部に対
る前記レール係合部17(具体的にはローラ19)の
当接により回転されるようになっているから、当接され
たローラ19との追従回転により磨耗しにくく、また、
磨耗を生じても、この磨耗は全周にわたってほぼ均等に
分散されるから、ローラ19の当接によりフライト部材
10を攪拌機5外側へ突出させる受圧部材27の機能を
損ないにくく、受圧部材27の長寿命化を図ることがで
きる。一方、円板である受圧部材27の回転により、ロ
ーラ19も傷みにくくすることができ、寿命を延長する
ことができる。
【0033】フライトユニット9が受圧部材27近傍を
通過すると、前記ローラ19は、前面側誘導レール29
の攪拌機5進行方向前側に沿って移動され、前面側レー
ル20に誘導され、前面側レール20の攪拌機5進行方
向前側を上昇移動する。以下、フライト部材10が無端
条体8の回転駆動により移動されつつ、ここまで説明し
た順序にて繰り返し起伏駆動され、攪拌機5下部から進
行方向前面側での突出状態のフライト部材10による有
機廃棄物Mの掻き揚げ、攪拌機5上部から進行方向後面
側への有機廃棄物Mの移送、進行方向後側に移動したフ
ライト部材10による攪拌機5後面の形成による無端条
体8の回転抵抗の低減が実現される。なお、前面側誘導
レール29から前面側レール20へのローラ19の移動
は連続的に円滑になされ、移動の際に振動が生じないよ
うになっている。
【0034】この廃棄物分解処理装置1では、攪拌機5
の進行方向後側にてフライト部材10が無端条体8の回
転駆動による枢軸14の移動軌跡に沿った向きに保持さ
れることで形成される後面によって、掻き揚げによって
移送されて進行方向後側に積み上がった有機廃棄物Mの
荷重を受けて、攪拌機5の推力に変換できるため、攪拌
機5の前進用の駆動装置が不要になるか、あるいは、比
較的出力の小さい駆動装置の採用が可能になり、低コス
ト化を実現できる。また、攪拌機5の進行方向後側で
は、前記後面の形成によって、フライト部材10と有機
廃棄物Mとの接触抵抗の低減による無端条体8の回転抵
抗の低減、進行方向後側からの攪拌機5内への有機廃棄
物Mの侵入防止を実現できる。
【0035】また、この廃棄物分解処理装置1の攪拌機
5では、レール20、21、23、24、28、29に
よって形成されたほぼ連続する一連の移動経路をレール
係合部17(ローラ19)が円滑に移動して、前記移動
経路を繰り返し回転駆動される構成であるため、振動が
発生しにくい。このため、攪拌機5の進行方向前側から
後側への移送途中でのフライト部材10からの有機廃棄
物Mのこぼれ落ちを大幅に減少することができ、結局、
有機廃棄物Mの発酵、分解効率の向上、有機廃棄物Mの
発酵、分解によって得られる堆肥等の製品の品質安定等
を実現できる。さらに、振動抑制により無端条体8の回
転速度の向上が可能になることからも、有機廃棄物Mの
発酵、分解効率を向上できる。
【0036】また、レール20、21、23、24、2
8、29と前記受圧部材27とによって形成される一連
の移動経路を移動するローラ19によって、フライト部
材10の向きの変更をも行える構成は、非常に簡単であ
り、低コスト化できる。さらに、攪拌機5進行方向後側
にて、後面側レール21に対するレール係合部17(具
体的にはローラ19)の当接位置と枢軸14の回転中心
とが、後面側レール21に対する垂直直線上に位置され
ることで、後面を形成する向き(後面側レールル21と
平行の向き)にフライト部材10が保持される構成は、
別途、フライト部材10の回転を防止するための機構を
設置する必要が無く、少ない部品数で極めて簡単に構成
できるため、攪拌機5の小型化、軽量化、低コスト化を
容易に実現できる。
【0037】なお、本発明に係る廃棄物分解処理装置
は、前述の構成に限定されず、各種変更が可能である。
受圧部材の具体的構成は、回転自在の円板に限定され
ず、例えば、図1における受圧部材27に代えて、固定
カムや、前面側誘導レール29を受圧部材27近傍まで
延出させた端部29aを成形した部分を、受圧部材とし
て機能させることも可能である。但し、受圧部材は、フ
ライト部材のレール係合部の当接によって、攪拌機下側
に存在する有機廃棄物に対してフライト部材を押し込む
反力を発生することに鑑みて、充分な強度や耐磨耗性が
要求されることから、この要求される性質に対応する点
で、前記回転自在の円板を採用することが有利である。
フライト部材に設けられる前記レール係合部としては、
前述のようにアーム18とローラ19とからなる構成に
限定されず、各種構成が採用可能である。例えば、ロー
ラ19に代えてピンを採用することも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の廃棄
物分解処理装置によれば、攪拌機の進行方向後側では、
有機廃棄物の掻き揚げ用のフライト部材のレール係合部
の後面側レールに対する係合位置と前記枢軸による前記
フライト部材の回転中心とが、前記後面側レールに対し
て垂直な直線上に位置されるようになっていることか
ら、極めて簡単な構成により、前記フライト部材を後面
側レールに沿ってほぼ平行な姿勢に保持することがで
き、攪拌機の進行方向後側への突出、攪拌機内側への押
し込みを防止することができるから、攪拌機の小型化、
軽量化、低コスト化を容易に実現できるといった優れた
効果を奏する。しかも、前記フライト部材は、前記無端
条体の外側に取り付けられた固定プレートに設けられた
前記枢軸によって前記固定プレートに対して回転自在に
連結して、前記無端条体の回転駆動による前記固定プレ
ートの移動方向後側に設けられているから、攪拌機進行
方向前側にてフライト部材によって掻き揚げられた有機
廃棄物の攪拌機内側への侵入を効果的に防止できる。ま
た、下部係合移行部にて、無端条体の回転駆動による固
定プレートの移動方向後側から移動方向前側へ起すよう
にしてフライト部材が攪拌機外側へ突出されることによ
って、このフライト部材と固定プレートとの間に挟み込
むようにして有機廃棄物を効果的に掻き揚げることがで
きるから、攪拌機進行方向後側への移送途中でのフライ
ト部材からの有機廃棄物のこぼれ落ちを防止して、発
酵、分解効率を高めることができるといった優れた効果
を奏する。
【0039】請求項2記載の廃棄物分解処理装置によれ
ば、上部係合移行部に設けられた水平維持レールによっ
てフライト部材のレール係合部が誘導されることで、極
めて簡単かつ振動を発生しにくい構成により攪拌機上部
でのフライト部材の水平移動を実現して、掻き揚げた有
機廃棄物のフライト部材からの落下を防止することがで
きる。また、水平維持レールから後面側レールへのレー
ル係合部の移動を、上部誘導レールを介して振動を生じ
にくい構成により円滑にすることは容易であるから、こ
れによっても、攪拌機の振動抑制を実現でき、フライト
部材からの有機廃棄物のこぼれ落ちを防止できる。
【0040】請求項3記載の廃棄物分解処理装置によれ
ば、フライト部材に設けられたレール係合部が、下部係
合移行部に設けられた下部誘導レールに沿って移動する
ことで、レール係合部と下部誘導レールとの係合によっ
て、極めて簡単かつ低コストの構成により、攪拌機進行
方向後側下部でも、フライト部材の攪拌機外側への突出
防止を容易に実現できる。攪拌機外側へのフライト部材
の突出防止により、貯留槽下部でのフライト部材による
有機廃棄物の下押しを防止できるから、無端条体の回転
抵抗を効果的に低減できるといった優れた効果を奏す
る。
【0041】請求項4記載の廃棄物分解処理装置によれ
ば、前記受圧部材が回転自在に支持された円板であり、
外周部に対する前記フライト部材の前記レール係合部の
当接により回転されるようになっているから、レール係
合部の当接による受圧部材の磨耗を抑制することがで
き、受圧部材の寿命を延長することができるといった優
れた効果を奏する。
【0042】
【0043】請求項記載の廃棄物分解処理装置によれ
ば、前記フライト部材の前記レール係合部の前記前面側
レールや後面側レールに対する接触部が回転自在のロー
ラであるから、前面側レール、後面側レール等との接触
(主として摺動)による振動発生を抑えることができ、
フライト部材により掻き揚げられた有機廃棄物のフライ
ト部材からのこぼれ落ちを効果的に抑制できる。また、
前面側レールや後面側レール等との接触による、これら
各レールやローラ自体の磨耗をも抑えることができ、寿
命(交換サイクル)を延長できるといった優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態の廃棄物分解処理装置
を示す図であって、攪拌機近傍を示す正断面図である。
【図2】 図1の廃棄物分解処理装置の攪拌機を進行方
向後側から見た背面図である。
【図3】 図1の廃棄物分解処理装置の攪拌機に適用さ
れるフライトユニットを示す図であって、(a)は組み
立て状態を示す斜視図、(b)は分解斜視図である。
【図4】 図1の攪拌機を示す図であって、前面側レー
ル近傍を示す正面図並びに後面側レール近傍を示す正面
図である。
【図5】 図3のフライトユニットを示す図であって、
(a)は正面図、(b)はレール係合部のローラ近傍を
示す側面図である。
【図6】 従来の廃棄物分解処理装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
M…有機廃棄物、1…廃棄物処理装置、2…貯留槽、5
…攪拌機、6,7…スプロケット、8…無端条体(チェ
ーン)、10…フライト部材、12…攪拌機本体、13
…固定プレート、14…枢軸、16…フライト部材収納
空間、17…レール係合部、19…ローラ、20…前面
側レール、21…後面側レール、22…上部係合移行
部、23…水平維持レール、24…上部誘導レール、2
6…下部係合移行部、27…受圧部材、28…下部誘導
レール、29…前面側誘導レール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B01F 13/00 C02F 11/02 C02F 11/02 B09B 3/00 ZABD (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 - 5/00 C05F 1/00 - 17/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に有機廃棄物(M)が貯留される貯
    留槽(2)と、この貯留槽内を移動して該貯留槽内の有
    機廃棄物を攪拌発酵する攪拌機(5)とを備え、 前記攪拌機は、 上下に離間してそれぞれほぼ水平かつ互いに平行な回転
    軸線を以って配設されたスプロケット(6、7)間に巻
    き掛けられ、この攪拌機の進行方向前側にて上昇、進行
    方向後側にて下降するように回転駆動される無端条体
    (8)と、 該無端条体の内側に配設され前記スプロケット間を連結
    する攪拌機本体(12)と、 前記無端条体の長手方向複数箇所にて該無端条体の外側
    に設けられた枢軸(14)によって前記スプロケットと
    ほぼ平行な回転軸線を以って回転自在に支持して、前記
    無端条体の回転駆動による前記枢軸の移動方向後側に配
    設され、前記無端条体の回転駆動による前記枢軸の移動
    方向後側に確保されたフライト部材収納空間(16)に
    収納されることで、前記攪拌機本体を外側から覆う外面
    を形成するフライト部材(10)と、 前記攪拌機の進行方向前側にて上下のスプロケット間に
    直線状に配設された前記無端条体に沿って、該無端条体
    の回転駆動による前記枢軸の移動軌跡の内側に配設さ
    れ、前記フライト部材の前記外面に対向する内面側に設
    けられたレール係合部(17)が前記攪拌機の進行方向
    前側から当接されることで、前記フライト部材の前記攪
    拌機の進行方向前側への突出状態を維持する前面側レー
    ル(20)と、 前記攪拌機の進行方向後側にて上下のスプロケット間に
    直線状に配設された前記無端条体に沿って、該無端条体
    の回転駆動による前記枢軸の移動軌跡の内側に配設さ
    れ、前記前面側レールに沿って移動してきた前記フライ
    ト部材の前記レール係合部が上側のスプロケット近傍に
    て前記攪拌機の進行方向前側から係合されることで、前
    記フライト部材の前記後面側レールに沿ってほぼ平行な
    姿勢を維持する後面側レール(21)と、 この後面側レールに沿って移動してきた前記フライト部
    材の前記レール係合部を前記前面側レールの攪拌機進行
    方向前側へ誘導する下部係合移行部(26)とを備え、 前記フライト部材の前記レール係合部の前記後面側レー
    ルに対する係合位置と前記枢軸による前記フライト部材
    の回転中心とが、前記後面側レールに対して垂直な直線
    上に位置されることで、前記フライト部材が前記後面側
    レールにほぼ平行な姿勢に維持されるように構成されて
    おり、 前記下部係合移行部には、前記レール係合部が当接され
    ることで前記フライト部材を攪拌機外側へ突出させる受
    圧部材(27)が設けられており、 前記フライト部材は、前記無端条体の外側に取り付けら
    れた固定プレート(13)に設けられた前記枢軸によっ
    て前記固定プレートに対して回転自在に連結して、前記
    無端条体の回転駆動による前記固定プレートの移動方向
    後側に設けられていることを特徴とする廃棄物分解処理
    装置(1)。
  2. 【請求項2】 前記前面側レールの上端部から連続して
    延出するようにして形成された水平維持レール(23)
    と、前記後面側レールの上端部から連続して延出するよ
    うにして形成されて、前記水平維持レールに沿って移動
    してきた前記フライト部材の前記レール係合部を前記後
    面側レールの前記攪拌機進行方向前側に誘導する上部誘
    導レール(24)とを備えてなる上部係合移行部(2
    2)が上側のスプロケットの近傍に設けられ、 前記水平維持レールは、前記無端条体の回転駆動による
    前記枢軸の移動軌跡が上側のスプロケットの外周に沿っ
    て湾曲されている部分に対して攪拌機の内側にて同心状
    に湾曲され、前記前面側レール側から上側のスプロケッ
    トの上方へ移動される前記フライト部材の前記レール係
    合部が当接されることで、このフライト部材の姿勢を、
    前記前面側レールに沿って移動するフライト部材とほぼ
    同じに保つように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の廃棄物分解処理装置。
  3. 【請求項3】 前記下部係合移行部は、下側のスプロケ
    ットの下部近傍に設けられた前記受圧部材と、前記後面
    側レールの下端部から前記受圧部材の近傍まで連続して
    延出するようにして形成された下部誘導レール(28)
    と、前記前面側レールの下端部から前記受圧部材の近傍
    まで連続して延出するようにして形成されて、前記下部
    誘導レールに沿って移動してきた前記フライト部材の前
    記レール係合部を前記受圧部材近傍を介して前記前面側
    レールの前記攪拌機進行方向前側に誘導する前面側誘導
    レール(29)とを備えてなり、 前記下部誘導レールは、前記無端条体の回転駆動による
    前記枢軸の移動軌跡が下側のスプロケットの外周に沿っ
    て湾曲されている部分に対して攪拌機の進行方向前面側
    へ行くにしたがって前記枢軸の移動軌跡に接近するよう
    にして湾曲されており、 前記受圧部材は、前記下部誘導レール側から移動してき
    た前記フライト部材の前記レール係合部が当接されるこ
    とで、前記無端条体の回転駆動による前記枢軸の移動軌
    跡の外側へ前記フライト部材を押し出すようになってい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の廃棄物分解
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記受圧部材が回転自在に支持された円
    板であり、外周部に対する前記フライト部材の前記レー
    ル係合部の当接により回転されるようになっていること
    を特徴とする請求項3記載の廃棄物分解処理装置。
  5. 【請求項5】 前記フライト部材の前記レール係合部の
    前記前面側レールや後面側レールに対する接触部が回転
    自在のローラ(19)であることを特徴とする請求項1
    から4のいずれか一項に記載の廃棄物分解処理装置。
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