JP3377577B2 - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP3377577B2
JP3377577B2 JP31992393A JP31992393A JP3377577B2 JP 3377577 B2 JP3377577 B2 JP 3377577B2 JP 31992393 A JP31992393 A JP 31992393A JP 31992393 A JP31992393 A JP 31992393A JP 3377577 B2 JP3377577 B2 JP 3377577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡等と光学的に
接続され、内視鏡に照明光等を伝送するための光源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、操作部と挿入部とからなり、
挿入部には観察光学系、照明光学系等が内装されてい
る。照明光学系は操作部に接続されたユニバーサルコー
ドを介して光源装置に接続されている。光源装置には一
般にキセノンランプ等のランプが内蔵され、ランプから
照射される照明光が前記ユニバーサルコードを介して照
明光学系に導光される。
【0003】ところで、従来の光源装置は、図14に示
すように構成されている。すなわち、1は光源装置本体
であり、この本体1の内部にはランプハウス2が設けら
れ、この開口部には放熱グリル3aを有する開閉扉3が
設けられている。ランプハウス2の内部にはランプユニ
ット4が着脱可能に設けられ、このランプユニット4か
ら発生する照明光はソケット5に導かれる。したがっ
て、前記内視鏡のユニバーサルコード(図示しない)は
コネクタを介して前記ソケット5に接続される。
【0004】前記ランプユニット4は、図15に示すよ
うに構成されている。ランプ6は例えばキセノンランプ
であり、ランプ本体7の前部にはカソード側の前部電極
8が、後部にはアノード側の後部電極9が設けられてい
る。そして、前部電極8には前部ヒートシンク10が取
付けられ、後部電極9は後部ヒートシンク11に取付け
られている。前部および後部ヒートシンク10,11は
アルミニウム等の放熱性に優れた材料によって形成さ
れ、周壁には放熱フィン10x,11xが設けられてい
る。
【0005】前部ヒートシンク10は、上部部材10a
と下部部材10bとに上下に2分割され、両者の接合部
には前部電極8を上下方向から挟持するための半円状の
切欠部からなる挟持部12が設けられている。また、上
部部材10aと下部部材10bはその一端側に設けたヒ
ンジ13によって上下方向に回動自在に連結され、他端
側には上部部材10aと下部部材10bをクランプする
クランプ具14が設けられいる。
【0006】後部ヒートシンク11は、一体成形品であ
り、中央部に後部電極9が嵌入される嵌合穴15が設け
られ、この嵌合穴15の底部にはねじ穴16が穿設され
ている。
【0007】そして、前部電極8に前部ヒートシンク1
0を取付ける際には、上部部材10aをヒンジ13を支
点として上方へ回動して開き、下部部材10bの挟持部
12に前部電極8を位置決めし、上部部材10aを下方
へ回動して閉じ、上部部材10aと下部部材10bをク
ランプ具14によってクランプする。一方、後部電極9
を後部ヒートシンク11の嵌合穴15に嵌入し、ねじ穴
16にランプ固定ねじ17を挿入し、六角レンチ等の工
具を用いてねじ込み、後部電極9と後部ヒートシンク1
1とを連結する。
【0008】このようにしてランプ本体7と前部および
後部ヒートシンク10,11を一体的に結合し、このラ
ンプユニット4を本体1のランプハウス2に収納して本
体1に対して固定する。この場合、前部および後部ヒー
トシンク10,11に貫通する複数本の締付けボルト1
8を締付けることにより本体1に対して固定することが
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光源装置のランプユニットは、前部および後部電極に対
する前部および後部ヒートシンクの取付け作業が面倒で
あるとともに、電極に対するヒートシンクの密着性が悪
く、ランプから発生する熱を効率的に放熱できないとい
う問題がある。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、電極に対するヒート
シンクの取付け作業が簡単で、しかも電極に対してヒー
トシンクを密着状態で固定でき、ランプから発生する熱
を効率的に放熱できる光源装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
前記目的を達成するために、請求項1は、ランプ本体の
なくとも一方の端部の外周面の略全周に渡る雄ねじ部を
形成した電極を有するランプの前記電極をそれぞれヒー
トシンクに取り付け、ランプに電流を供給すると共にラ
ンプから発生する熱を放熱させる光源装置において、前
記ヒートシンクに設けられ、前記電極の雄ねじ部に対応
する雌ねじ部により外周面の略全周に渡り、この外周面
の各部に対して所定の締め付け幅で垂直方向に締め付け
力を付与することが可能な電極保持部を備えたことを特
徴とする。請求項2は、請求項1の前記電極保持部は、
前記所定の締め付け幅に対応して前記電極に対して密着
する密着部を更に有することを特徴とする。請求項3
は、請求項1または2記載の前記電極は雄ねじ部を有
し、前記電極保持部は、前記雄ねじ部に対応する雌ねじ
部を有することを特徴とする。したがって、ランプから
発生する熱をヒートシンクを介して放熱でき、ランプの
過熱を防止できる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明するが、従来と同一構成部分は同一番号を付して説
明を省略する。図1は第1の実施例を示す。前部電極8
の外周面の後部側には角型形状、例えば六角形のフラン
ジ部21が設けられ、前部電極8の前部は円形の嵌合部
8aに、後部は角型の係合部8bに形成されている。ま
た、後部電極9の外周面には鍔部9aが形成され、この
鍔部9aより後部の外周面には雄ねじ部22が設けられ
ている。なお、係合部8bは角型に限らず、楕円形状で
もよい。
【0013】前部ヒートシンク10の挟持部12におけ
る前面および後面には前記フランジ部21の係合部8b
に係合可能となるように同形状の係合凹部23aとフラ
ンジ部21に嵌合する円形状の嵌合凹部23bに形成さ
れ、係合凹部23aと嵌合凹部23bとの間には前記嵌
合部8aに嵌合する嵌合孔24に形成されている。後部
ヒートシンク11に嵌合穴15の内周面には前記雄ねじ
部22と螺合する雌ねじ部25が形成されている。
【0014】そして、ランプ6に対して前部および後部
ヒートシンク10,11を取付ける場合には、まず前部
ヒートシンク10を反転して前後方向を逆さにし、前部
ヒートシンク10の係合凹部23aを前部電極8のフラ
ンジ部21に係合する。次に、後部電極9の雄ねじ部2
2を後部ヒートシンク11の嵌合穴15に位置決めし、
前部ヒートシンク10によってランプ本体6を回転させ
て雄ねじ部22を雌ねじ部25に締め付ける。すなわ
ち、前部ヒートシンク10を締め付け工具として用いて
雄ねじ部22を雌ねじ部25に締め付け固定する。
【0015】締め付け後、前部ヒートシンク10を反転
させて前後方向を正規の状態に戻し、前部電極8の嵌合
部8aを嵌合穴24に、フランジ部22を嵌合凹部23
bに位置決めし、前部ヒートシンク10の上部部材10
aと下部部材10とで上下方向から挟持し、上部部材1
0aと下部部材10bをクランプ具14によってクラン
プすることにより、ランプ6に対する前部および後部ヒ
ートシンク10,11の取付けが完了する。
【0016】この実施例によれば、前部ヒートシンク1
0がランプ6をねじ締結するときの工具になるので、ラ
ンプ6を固定するランプ固定ねじや工具が不要になり、
部品点数や組付け工数の削減およびランプ固定ねじや工
具の紛失を防止することができる。
【0017】さらに、放熱効率を向上させるために放熱
フィン10xを設けた前部および後部ヒートシンク1
0,11に前部および後部電極8,9の円筒形状部が接
触するように嵌合穴15が設けられ、この嵌合穴15に
は雌ねじ部25が形成されている。したがって、後部電
極9と後部ヒートシンク11とが密着状態となり、ラン
プ6から発生する熱を後部ヒートシンク11によって効
率よく放熱でき、ランプ6の過熱を防止できる。また、
前部および後部ヒートシンク10,11に供給されるラ
ンプ印加電流も確実にランプ6の前部および後部電極
8,9に供給できる。さらに確実に熱伝導を向上させる
ために、前記雌ねじ部25と雄ねじ部22に放熱グリス
を若干塗布してもよい。
【0018】図2は第2の実施例を示す。この実施例
は、前部ヒートシンク10を一体に形成し、後部ヒート
シンク11を上部部材11aと下部部材11bとに2分
割したものであり、前部ヒートシンク10には嵌合孔2
6が設けられ、この内周面には雌ねじ部27が形成され
ている。
【0019】後部ヒートシンク11の挟持部12には小
径部28と大径部29を有する断差孔に形成され、大径
部29の内周面には複数個の凸部30が設けられてい
る。ランプ6の前部電極8の外周面には前記雌ねじ部2
7に螺合する雄ねじ部31が形成され、後部電極9の外
周面には前記小径部28に嵌合する嵌合部32と大径部
29に嵌合するフランジ部33が設けられている。さら
に、このフランジ部33には前記凸部30と係合する複
数個の凹部34が形成されている。
【0020】そして、ランプ6に対して前部および後部
ヒートシンク10,11を取付ける場合には、まず後部
ヒートシンク11を反転して前後方向を逆さにし、後部
ヒートシンク11の凸部30を後部電極9の凹部34に
係合する。次に、前部電極8の雄ねじ部31を前部ヒー
トシンク10の雌ねじ部27に位置決めし、後部ヒート
シンク11によってランプ本体6を回転させて雄ねじ部
31を雌ねじ部27に締め付ける。すなわち、後部ヒー
トシンク11を締め付け工具として用いて雄ねじ部31
を雌ねじ部27に締め付け固定する。
【0021】締め付け後、後部ヒートシンク11を反転
させて前後方向を正規の状態に戻し、後部ヒートシンク
11の小径部28を嵌合部32に位置決めし、後部ヒー
トシンク11の上部部材11aと下部部材11bとで上
下方向から挟持し、上部部材11aと下部部材11bを
クランプ具14によってクランプすることにより、ラン
プ6に対する前部および後部ヒートシンク10,11の
取付けが完了する。
【0022】この実施例によれば、後部ヒートシンク1
1がランプ6をねじ締結するときの工具になるので、ラ
ンプ6を固定するランプ固定ねじや工具が不要になり、
部品点数や組付け工数の削減およびランプ固定ねじや工
具の紛失を防止することができる。また、ランプ6の内
部にあるアーク電極と、放物面鏡が固定されているラン
プ6の前部ヒートシンク10に強固に固定できるので、
ランプ6の交換時に生じるランプ個体差による光軸ずれ
が少なくなる。
【0023】図3は第3の実施例を示す。この実施例
は、前部ヒートシンク10および後部ヒートシンク11
を一体に形成したもので、前部ヒートシンク10には嵌
合孔35が設けられ、この嵌合孔35の内周面には雌ね
じ部36が形成されている。
【0024】後部ヒートシンク11には後部電極9が嵌
合する嵌合穴37が設けられ、この嵌合穴37の底部に
は係合溝38と取付け孔39が設けられている。前部電
極8の外周面には前記雌ねじ部36に螺合する雄ねじ部
40が形成されている。後部電極9の後端面には前記係
合溝38と係合するつまみ部41が突設されているとと
もに、前記取付け孔39に対応するねじ穴42が設けら
れている。
【0025】そして、つまみ部41を持って前部電極8
の雄ねじ部40を前部ヒートシンク10の雌ねじ部36
にねじ込み、締付け固定後、後部電極9に後部ヒートシ
ンク11の嵌合穴37を嵌合し、つまみ部41を係合溝
38に係合する。次に、取付け孔39に固定ねじ43を
挿入し、ねじ穴42に締付け固定することにより、ラン
プ6に対する前部および後部ヒートシンク10,11の
取付けが完了する。
【0026】この実施例では、前部電極8について説明
したが、後部電極9についても同様に適用できる。ま
た、この実施例において、後部電極9につまみ部41を
設けてランプ6を回し易くしているが、後部電極9に後
部ヒートシンク11を嵌合してつまみ部41を係合溝3
8に係合し、後部ヒートシンク11を工具としてランプ
6を締付けることもできる。
【0027】したがって、前部および後部電極8,9と
前部および後部ヒートシンク10,11とが密着状態と
なり、ランプ6から発生する熱を前部および後部ヒート
シンク10,11によって効率よく放熱でき、ランプ6
の過熱を防止できる。また、前部および後部ヒートシン
ク10,11に供給されるランプ印加電流も確実にラン
プ6の前部および後部電極8,9に供給できる。さらに
確実に熱伝導を向上させるために、雌ねじ部36と雄ね
じ部40のピッチを緩くし、両者間に放熱グリスを塗布
してもよい。
【0028】図4の第4の実施例を示す。この実施例
は、ランプ6のランプ本体7を絶縁材料によって角型、
例えば断面四角形に形成し、前部電極8および後部電極
9を円筒状に形成し、その外周面に雄ねじ部44,45
を形成したものである。前部ヒートシンク10および後
部ヒートシンク11には雄ねじ部44,45と螺合する
雌ねじ部46,47が設けられている。
【0029】この実施例によれば、前部および後部ヒー
トシンク10,11とランプ本体7とを固定ねじ等で締
付ける必要もないので組立て作業の容易化を図ることが
でき、またコストの低減を図ることができる。
【0030】また、従来、ランプ本体をヒートシンクに
装着する際に使用していた放熱グリスを用いずに簡単に
ランプを装着することができる。放熱グリスを用いる
と、塗り方のバラツキにより放熱が効率良く行かない場
合があるが、この実施例によればそのバラツキを最小限
に抑えることができる。さらに、ランプの交換作業が容
易となる。
【0031】図5は第5の実施例を示す。この実施例
は、ランプ6の前部電極8の外周を円筒状に形成し、後
部電極9の背面に平面部48を形成したものである。前
部ヒートシンク10には挟持部49に連通するすり割り
部50が設けられており、挟持部49の内周面には柔軟
性があり、熱膨張率が高い金属、例えば鉛等の接触層5
1が設けられている。さらに、前部ヒートシンク10に
はすり割り部50を締付ける締付けねじ52が設けら
れ、前部電極8を挟持部49の接触層51の内側に挿入
し、締付けねじ52を締付けることにより密着状態に固
定されている。
【0032】後部ヒートシンク11には後部電極9の平
面部48と当接する仕切り板53が設けられており、こ
の仕切り板53には取付け孔54が設けられている。そ
して、この取付け孔54に固定ねじ55を挿入し、後部
電極9の平面部48にねじ込むことにより後部電極9と
後部ヒートシンク11とが固定されている。
【0033】したがって、ランプ6から発生した熱は前
部および後部電極8,9から放熱するが、前部電極8は
熱膨張率が高い金属の接触層51に接触し、後部電極9
は平面部48を介して後部ヒートシンク9に面接触状態
にあるため、高い熱伝導率で効率的に放熱され、ランプ
6の過熱を防止できる。
【0034】また、接触層51は柔軟性、高い熱膨張率
を有しているために、加熱されることにより膨張して前
部電極8の外周部に密着し、また前部電極8の外周部に
多少の凸凹が存在しても密着するという効果がある。
【0035】図6は第6の実施例を示す。この実施例
は、前部ヒートシンク10を上下に2分割し、その挟持
部12の内周面に軟質金属の金属層56を設け、前部電
極8の外周面と密着するように構成したものである。
【0036】前記軟質金属は、前部ヒートシンク10の
材料、例えばアルミニウムおよび前部電極8の材料、例
えばタングステン、コバール合金(商標名)、ジルコニ
ウム等より硬度よりも硬度の低い材質、例えば金、銅、
鉛等であり、押圧されることで接触状態を確保してい
る。
【0037】また、金属層56は、コーティング、蒸
着、圧入、かしめ等により前部ヒートシンク10の挟持
部12に設けられるが、前部電極8の外周面に前記金属
層56を設けてもよい。この場合、ランプ6は消耗品な
のでランプ6を交換する毎に新しい金属層56が装着さ
れるのでより良い接触が得られる。
【0038】この実施例によれば、前部ヒートシンク1
0の挟持部12に前部電極8を挿入し、クランプ具14
によってクランプすると、その押圧力で金属層56が潰
れ、前部ヒートシンク10側、前部電極8側に凹凸が存
在しても密着状態に固定できる。よって、放熱効率も向
上し、電気的接触力も向上する。
【0039】図7は第7の実施例を示す。この実施例
は、第6の実施例のコーティング等の金属層56の代わ
りに、軟性金属、例えば金、銅、鉛等のガスケット57
を設けたものである。このガスケット57は、前部電極
8の外周部に嵌合してもよく、前記ヒートシンク10の
挟持部12の内周面に設けてもよい。さらに、ガスケッ
ト57の表面を粗面にすることも考えられる。これによ
れば、前部ヒートシンク10の表面の凹凸部分および前
部電極8の表面の凹凸部分に軟性金属からなるガスケッ
ト57が進入しやすくなるのでより効果的である。
【0040】したがって、従来、ランプ本体をヒートシ
ンクに装着する際に使用していた放熱グリスを用いずに
簡単にランプを装着することができ、ランプ交換も容易
となる。放熱グリスを用いると、塗り方のバラツキによ
り放熱が効率良く行かない場合があるが、この実施例に
よればそのバラツキを最小限に抑えることができる。
【0041】図8は第8の実施例を示す。この実施例
は、前部ヒートシンク10とは別に出射窓冷却用ヒート
シンク58を設けたものである。出射窓冷却用ヒートシ
ンク58は、ランプ本体7に反射鏡を内蔵したショート
アークランプに用いるものである。ランプ本体7の前部
電極8の前面にはガラスからなる出射窓59がろう付け
等で封止されている。この封止部59aはランプ6の点
灯時に発生する熱によりランプ6が発熱しても、例えば
キセノンランプの場合、キセノンガスが漏れないように
熱膨張率がほぼ同じ、前部電極8(コバール金属:商品
名)および出射窓59(サファイアガラス)が使用され
ている。
【0042】前部ヒートシンク10には放熱フィン10
xが設けられており、前面は出射窓59から出射される
光を妨げないように開口部60が設けられている。開口
部60の内径はランプ6の出射窓59の外径よりやや大
きな寸法に設計されている。前部ヒートシンク10の開
口部60には前記出射窓部冷却用ヒートシンク58が設
けられており、前部電極8を前部ヒートシンク10に挿
入した際に封止部59に前部ヒートシンク10の一部が
接触するように構成されている。
【0043】出射窓部冷却用ヒートシンク58はばね材
(例えば燐青銅)で形成されており、前部電極8の挿入
がスムーズに行えると共に、封止部59に強い応力が加
わらないようにばね定数が決められている。
【0044】前部電極8と前部ヒートシンク10とを固
定する手段は、例えば、前部ヒートシンク10を上下に
2分割にしてクランプ固定してもよいし、出射窓部冷却
用ヒートシンク58を前部ヒートシンク10の嵌合孔の
円周上に設置し、前記出射窓部冷却用ヒートシンク58
の弾性を利用して挿入固定してもよい。
【0045】この実施例によれば、ランプ6の封止部5
9aが確実に前部ヒートシンク10および出射窓部冷却
用ヒートシンク58に接触し、電気的接触および熱的接
触が行われる。よって、従来の方式に比べ効率良くラン
プ6の封止部59aを冷却することができる。
【0046】図9および図10は第9の実施例を示す。
この実施例は、前部および後部ヒートシンク10,11
に放熱フィン10x,11xを設けるとともに、複数個
の冷却用孔61を設けたものである。この冷却用孔61
は前部および後部ヒートシンク10,11のランプ6の
接触部近傍に設けられ、冷却用ファンからの冷却風が通
過するようになっている。
【0047】この実施例によれば、ランプ封止部62を
効率良く冷却することができ、点灯不良を低減できる。
また、放熱効率向上のため、前部および後部ヒートシン
ク10,11を小型化できる。
【0048】なお、前部および後部ヒートシンク10,
11は、ランプ6の接触部近傍と放熱フィン10x,1
1xの先端では温度分布が異なるため、温度分布に合わ
せて孔の大きさ、孔の位置を調整してもよい。
【0049】図11は第10の実施例を示す。この実施
例は、前部ヒートシンク10と前部電極8との間に放熱
グリスが注入されるグリス注入空間部63を設けたもの
である。このグリス注入空間部63は前部電極8の外周
に沿って環状に設けられており、一部はグリス注入口6
4と連通している。
【0050】さらに、前記グリス注入空間部63は前部
電極8の幅より狭くなっており放熱グリスを注入した際
にグリスが外部に漏れることを防止している。グリス注
入口64の注入部64aは細径に形成されていると共
に、その断差部には注入部64aを封止するためのボー
ル65およびボール65を断差部に押付けるためのばね
66が設けられている。
【0051】前記ボール65は注入部64の内径より大
きく、ばね66は下端部がグリス注入口64の内部に止
められ、グリス注入空間部63には入り込まないように
なっている。前記ばね66は、例えばコイルばねを用い
ているため、グリスカン等のグリス圧入具によって圧入
することにより、放熱グリスを注入部64aよりグリス
注入空間部63まで容易に注入できる。
【0052】この実施例によれば、ランプ6の交換の際
に放熱グリスを手で塗る必要がなく、交換作業が容易と
なる。また、放熱効率向上のため、前部および後部ヒー
トシンク10,11を小型化できるという効果がある。
【0053】図12は第11の実施例を示す。この実施
例は、前部ヒートシンク10を上下に2分割し、その挟
持部12の内周面にランプ6が発生する熱を効率よく前
部ヒートシンク10に伝えるための熱伝導シート67を
設けたものである。この熱伝導シート67の接触部分は
熱を伝導させることと前部ヒートシンク10に供給され
るランプ印加電流を前部電極8に供給するものであり、
熱伝導シート67を細分化し、前部ヒートシンク10の
挟持部12の前部電極8との触面に金属部分と交互に熱
伝導シート67が取り付けられている。
【0054】この実施例によれば、ランプ6を前部ヒー
トシンク10に取り付けると、金属部分では電気的導通
が図られ、熱伝導シート67部分ではランプ6の熱を効
率よく前部ヒートシンク10に伝導することができる。
なお、後部電極9側も同様の構成を採用することによ
り、同様の効果が得られる。
【0055】図13は第12の実施例を示す。この実施
例は、ランプ6の前部電極8と後部電極9の外周面に熱
伝導シート68を取り付けたものである。熱伝導シート
68の取り付けは、熱伝導シート68を環状にして嵌合
してもよいし、導電接着剤のような接着部材で固定して
もよい。
【0056】さらに、ランプ6を前部および後部ヒート
シンク10,11に装着した際に、金属部分で確実に電
気的導通が図られ、熱伝導シート68ではランプ6の熱
が確実に伝導するように、前部ヒートシンク10の嵌合
孔69の深さを調整している。すなわち、熱伝導シート
68の厚み分、深さを深くし、装着した際に前部ヒート
シンク10、熱伝導シート68、前部電極8が確実に密
着するようになっている。また、その際に、前部電極8
と前部ヒートシンク10の通電部とも確実に接触するよ
うに嵌合孔69の深さd1,d2は、d1>d2に決め
られている。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電極に対するヒートシンクの取付け作業が簡単で、
しかも電極に対してヒートシンクを密着状態で固定で
き、ランプから発生する熱を効率的に放熱できる。した
がって、ランプの過熱を防止でき、点灯不良等を未然に
防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る光源装置の正面
図および縦断側面図。
【図2】この発明の第2の実施例に係る光源装置の分解
斜視図。
【図3】この発明の第3の実施例に係る光源装置の分解
した縦断側面図。
【図4】この発明の第4の実施例に係る光源装置の分解
した縦断側面図およびランプの斜視図。
【図5】この発明の第5の実施例に係る光源装置の縦断
側面図および正面図。
【図6】この発明の第6の実施例に係る光源装置の縦断
正面図および分解斜視図。
【図7】この発明の第7の実施例に係るランプの斜視
図。
【図8】この発明の第8の実施例に係る光源装置の縦断
側面図。
【図9】この発明の第9の実施例に係る光源装置の縦断
側面図。
【図10】同実施例のランプの一部を切欠した側面図。
【図11】この発明の第10の実施例に係る光源装置の
一部の縦断側面図。
【図12】この発明の第11の実施例に係る光源装置の
縦断正面図および分解斜視図。
【図13】この発明の第12の実施例に係るヒートシン
クの断面図およびランプの斜視図。
【図14】従来の光源装置の斜視図。
【図15】同じく従来の光源装置の正面図および縦断側
面図。
【符号の説明】
6…ランプ 7…ランプ本体 8…前部電極 9…後部電極 10…前部ヒートシンク 11…後部ヒートシンク
フロントページの続き (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−222931(JP,A) 特開 平5−42105(JP,A) 特開 平5−72488(JP,A) 特開 平6−36840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/24 A61B 1/06 H01R 33/05 F21V 19/00 F21V 29/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプ本体の少なくとも一方の端部の外
    周面の略全周に渡る雄ねじ部を形成した電極を有するラ
    ンプの前記電極をそれぞれヒートシンクに取り付け、ラ
    ンプに電流を供給すると共にランプから発生する熱を放
    熱させる光源装置において、 前記ヒートシンクに設けられ、前記電極の雄ねじ部に対
    応する雌ねじ部により外周面の略全周に渡り、この外周
    面の各部に対して所定の締め付け幅で垂直方向に締め付
    け力を付与することが可能な電極保持部を備えたことを
    特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 前記電極保持部は、前記所定の締め付け
    幅に対応して前記電極に対して密着する密着部を更に有
    することを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 【請求項3】 前記電極は雄ねじ部を有し、 前記電極保持部は、前記雄ねじ部に対応する雌ねじ部を
    有することを特徴とする請求項1または2記載の光源装
    置。
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