JP3377530B2 - 胚発生初期の卵に物質を導入する方法 - Google Patents

胚発生初期の卵に物質を導入する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、胚発生初期の卵に物質を導入する方法に関
する。
背景技術 孵卵期間中の鳥の卵に物質を注射することが、かなり
以前から望ましいこととして認識されるようになった。
卵に注射するのは、当初、卵をワクチンの増殖培地とし
て使用して、各種のワクチンを調製することを目的とし
ていた。最近では、胚あるいは、後日実際に卵から孵化
する鳥に利益効果又は治療効果を達成することを目的と
して、生きている胚を有する卵に注射が行われている。
このような利益効果としては、成長を増進すること、卵
内(in ovo)接種によって疾病に対する抵抗力を増進す
ること、多数の孵卵した卵の孵化率を向上させること、
その他、卵から孵化した家禽の身体的特徴を改良するこ
とがあげられる。
加圧により卵殻を通して液体を圧入する方法や、物理
的に卵殻に開口して所望の物質を添加(たとえば、注射
針を装着した注射器を用いて注射する)方法を始めとし
て、生きている胚を有する卵に物質を注射する基本的技
術と注射機器がいくつか開示されている。伝統的な一方
法として、注射器を手で操作して卵に注射する方法もあ
る。
いくつかの注射機器では、注射後、注射によってでき
た穴をシールして、漏洩と汚染を防止している。Miller
らに付与されたアメリカ合衆国特許第4,593,646号で
は、支持板で複数の注射機器と卵とを正しい位置に保持
する自動卵注射方法と装置が開示されている。注射後、
注射穴近くの卵白を加熱凝固させて卵各々をシールす
る。さらにこの上に、卵一個ずつシーラント浴に浸漬し
て外殻にシーラントを塗布する。しかしながら、このMi
llerらに付与された特許では、注射前に卵をシールする
ことは開示されていない。
Millerに付与された合衆国特許第4,040,388号では、
卵の幅狭の末端を下向きにして、この末端に穴を開ける
自動卵注射方法と装置が開示されている。この特許で
は、卵に穴を開けた機器の一部分を加熱して、卵の外側
を滅菌(したがって、注射している間の感染を防止)す
ると共に、加熱によりごく少量の卵白を凝固させて穴を
シールすることができると主張している。この合衆国特
許第4,040,388号でも注射前に卵をシールすることは開
示されていない。
Kissに付与された合衆国特許第2,477,752号では、受
精卵に注射することにより、予め定められている色の産
毛を持つ雛を製造する方法が開示されている。この特許
は手で注射器を操作して卵に注射した後、卵の開口をシ
ールする方法である。この特許では、空気が卵に入るの
を防ぐように注意なければならないと述べているが、空
気の侵入を防止する方法が与えられていない。この特許
第2,477,752号でも、注射前に卵をシールすることは開
示されていない。
Paulらに付与された合衆国特許第5,136,979号では、
卵のサイズが異なっている場合や、卵の配列が不良な場
合(misaligned)でも、複数の卵に同じ深さ、同じ位置
で注射する方法を開示している。この装置には、各注射
の後、卵の穴と注射針部分を滅菌する手段が備えられて
いる。Lewisに付与された合衆国特許第5,056,464号で
は、吸着盤(suction cup)を用いて卵を一つ一つ掴
み、複数の卵を注射する装置と方法が開示されている。
Hebrankに付与された合衆国特許第4,903,635号では、吸
着機器(suction device)を用いて卵を持ち上げ、別の
機器を用いて卵殻に穴を開け、液体物質を注射する高速
自動注射システムが開示されている。
ある種の卵注射機器は、卵の幅狭の末端から卵白に物
質をデリバリーしている。卵の幅広の末端を介して卵白
上の気嚢に物質を注射することは、物質のデリバリーす
べてに適切ではない。卵白に物質を注射する方法では、
注射後、卵白の漏洩、空気や汚染物の侵入の危険が大き
くなる。卵白に物質を高速注射する方法では、注射後、
空気や汚染物が卵白に侵入するのを防ぐ手段、及び卵白
が漏洩するのを防ぐ手段を備えることが好ましい。
発明の要旨 本発明の第一の態様は、卵殻を通して鳥類の卵に所望
の物質を注射する方法において、卵殻外側の注射部位に
シーラントと塗布する工程、シーラントを通して注射機
器を卵内部に(好ましくは、卵白中に)挿入する工程、
予め選択しておいた物質を卵内部に(好ましくは、卵白
内に)注射する工程、及び注射機器を卵から引き抜く工
程を含む方法である。シーラントが注射器を引き抜いた
後に残っている開口をシールする。その上で、孵卵して
孵化させる。
本発明の一実施例においては、まず、卵上に液体シー
ラント材を置く工程と、この卵上で液体シーラントを硬
化させて弾性のあるシールを形成する工程を、塗布工程
が含んでいる。本発明のさらに他の実施例においては、
まず、予め成形した弾性シール部材を用意する工程、及
び予め成形した弾性シール部材を卵に接着させる工程
を、塗布工程が含んでいる。
本発明の上記その他の目的と態様を、以下の図面と明
細書に基づいて詳細説明する。
図面の簡単な説明 図1は、卵を定位置につけて本発明を実施するため、
孵卵期間中、幅広の末端を上に向けて鳥類の卵を正しい
位置に置いている概略図である。
図2は、本発明に従って注射機器を挿入する前に、シ
ーラントを卵上においている図である。
図3は、本発明に従ってシーラントを通して卵白内に
注射機器を挿入した卵の図である。
発明の詳細な説明 本発明は、空気や汚染物の侵入、及び卵からの卵白の
漏洩を最小限度に抑制しながら、卵に注射する方法であ
る。
本発明の方法によって卵に注射するためには、先ず注
射部位にシーラントを塗布する。注射物質が卵白内に入
るならば、どの部位から注射してもよいが、卵の幅狭の
末端(底部)を注射部位とすることが特に好ましい。シ
ーラントは、注射針をシーラントを通して挿入すること
が可能で、注射の実施中あるいはその後の孵卵期間中に
注射部位から空気が卵内部に侵入するのを実質的に防止
するのに好適な弾力もしくは弾性のある材料であれば何
でもよい。好適なシーラントとしては、シリコーンシー
ラント(例えば、G.E.TMシリコンII)、接着剤又はグル
ー(例えば、DUCOTMセメント、ガム溶液グルー(muilag
e glue))、ホットメルト接着剤、又は、塗布後に凝固
硬化して注射針が挿入でき、しかも注射器や注射針をシ
ーラントを通して挿入したり、引き抜いたりできる充分
な弾性を保持し、注射後開口をシールできるようなその
他の溶剤が挙げられる。また、グルーや接着剤を用い
て、別の部品を卵に付着させ、この部品を介して注射を
実施する。この部品はさらに、空気が卵内部に侵入する
のを防止するように作用する(例えば、卵表面にしっか
りと付着しているゴム又はシリコーンからなる隔壁)。
図1は、幅狭の末端(底部)8が下を向き、幅広の末
端(頂部)9が上を向いている卵の概略図である。図2
に示すように、本発明を実施するに当たって、卵殻上の
注射部位にシーラント(10)を塗布する。図3に示すよ
うに、シーラント(10)を卵の表面に塗布したら、シー
ラントとその下の卵殻(12)と卵膜(13)を通して注射
針(11)又は他の注射機器を挿入して、注射材料(14)
を卵内部に放出する。一般に、孵卵期間中、卵内の胚が
呼吸し、胚が孵卵され孵化できるように、卵殻のうち充
分な広さをシールしないままに残しておく。卵殻の大部
分をシールしないでおくことが好ましい。ただし、シー
ル部分には卵の幅狭の末端(底部)を含んでいることが
好ましい。
デリバリーすべき材料や物質としては、ワクチン類、
ビタミン類、抗生物質類、ホルモン類、酵素阻害剤類、
ペプチド類、細胞類、DNA、その他の治療化合物が挙げ
られるが、これらには限定されない。この材料や物質の
剤形は、流動体類、液体類、溶液類、液体中液体懸濁液
類、液体中固体懸濁液類、気体類、気体含有懸濁液類
(gaseous suspensions)、乳濁液類、及び生分解する
につれて上記のような有効成分を放出する生分解性ポリ
マーなどの(例えば、形態が注射器に装填できるビーズ
類である)固体材料類を挙げることができる。生分解性
ポリマー類の例としては、ラクチド/グリコリドコポリ
マー類を始めとするポリラクチドポリマー類があるが、
これらに限らない。例えば、合衆国特許第3,773,919
号、第4,568,559号及び第4,389,330号を参照されたい
(特に、これらの開示は引用することにより本発明の一
部とする)。
注射前、好適な方法により卵の表面を任意に殺菌して
もよい。好適な殺菌剤としては、ホルムアルデヒド、H2
O2(例えば、3%H2O2、5%H2O2、5%H2O2と第四級ア
ンモニウムとの合剤)、塩素系殺菌剤、その他の市販の
卵殻菌剤が含まれる。殺菌剤の散布方法は好適な方法で
あればどのようなものでも用いることができる。例え
ば、燻蒸、超微粉エアゾール燻蒸、卵全体の浸漬、卵へ
の直接塗布、卵への真空塗布、その他当業者に公知の技
術を挙げることができるが、これらのみに限定されな
い。
シールには、GARISOLTMのような抗生物質を担持又は
含有させることができる。こうしておくと、注射針や注
射器がシールを通って挿入される時、シールに含有又は
担持されている抗菌剤に接触することにより殺菌され
る。
本明細書で用いる「鳥類」なる語は、あらゆる種類の
鳥の雄鳥及び雌鳥を含むことを意図してはいるが、主と
して採卵又は採肉を目的とする養殖産業の家禽を指すも
のとする。したがって、「鳥」なる語はにわとり、七面
鳥、かも、がちょう、うずら、だちょう、及び、きじの
雌鳥、雄鳥、及び雄がもを指すものとする。このうち、
にわとりと七面鳥が好ましい。
本明細書で用いる「卵内(in ovo)」なる語は、孵化
前の卵に含まれている鳥類を指す。したがって、本発明
は卵に化合物を導入する方法であると同時に、鳥に物質
を投薬する方法であると考えることができる。本発明
は、にわとり、七面鳥、かも、がちょう、うずら、だち
ょう、きじの卵を始めとする、あらゆる種類の鳥の卵に
実施することができる。このうち、にわとりと七面鳥の
卵が好ましい。注射する卵内領域は、羊膜(胚を含
む)、卵白、卵黄嚢(卵白が好ましい)で周囲が定めら
れる領域を始めとして、どの領域でもよい。本発明の方
法で処理する卵は受精卵が好ましく、それも孵卵期間初
期から後期までどの時期のものでもよいが、孵卵期間前
半の受精卵が好ましい。孵卵期間の最初の1/4の時期の
受精卵がより好ましい。注射時期は注射すべき薬剤や、
所望の効果によって選択するが、当業者はこの注射時期
を選択することができる。
本明細書で用いる「第0日」なる語は孵卵開始前の卵
を指す。
本発明には、胚発生の初期に卵の卵白に注射しても、
孵化率を著しく低下させることがないという特別な利点
がある。初期胚の卵の卵白に注射すると、気泡が導入さ
れて、胚発生を妨げ、孵化率が低下する。本発明の方法
では、孵化第0日に卵白に注射しても、良好な孵化率を
達成することができる。注射前にシーラントを使用する
ので、実質的に空気が卵内に侵入するのを防ぎ、注射針
が導入されることと、卵内の内容物が外界環境に暴露さ
れることを原因とする細菌の汚染を実質的に防止する。
次の実施例により本発明を説明するが、これらの実施
例をもって本発明を限定するものと見なしてはならな
い。これらの実施例中、μlはマイクロリットル、mlは
ミリリットル、mgはミリグラムを意味し、及び(CFUは
コロニー形成単位を意味する)。
例 1 気泡を原因とする孵化率の低下 当初、第0日の注射として、卵を逆さまにして(幅狭
の末端を上にして)幅狭の末端から注射したところ、注
射前に殺菌措置をとっていたにも拘らず(データ省
略)、孵化率は5〜8%にしか過ぎなかった。照明をし
て目視により注射卵を検査したところ、この方法で注射
した卵では、卵白が泡だっていた、気室が存在しなかっ
た、卵を回転させると気室も動いたなどの異常発生が認
められた。照明をしながら注射中の卵を検査をしたとこ
ろ、気泡が注射部位から卵内に侵入することが判明し
た。卵をひっくり返して注射し、孵卵のために正しい側
を上にすると、気泡は上昇して卵殻の内膜と発育中の胚
盤(初期の胚)との間に入って静止した。卵を正しい向
きに直立させて幅狭の末端から注射すると、気泡が卵に
入って来ることもないし、また気泡が卵の頂部にまで上
昇して行くこともなかった。注射をしなかったコントロ
ール(対照実験用)卵、逆さまにして(幅狭の末端か
ら)注射した卵、及び正しい向きにして(幅狭の末端か
ら)注射した卵の孵化率のデータを表1に示す。
同様にして孵卵第5日目に注射したところ(データ省
略)、第0日の注射の場合よりも孵化率が改善されたの
が認められた。
これらの結果は、胚発生の初期に卵の幅狭の末端を介
して卵白に注射すると、気泡が発生して、胚発生を妨げ
ることを示している。どの一つの理論にも固執するつも
りはないが、本発明者らは気泡が胚盤と卵殻の内膜(気
室の床部)との間に静止して、漿尿膜血管系の形成と胚
初期の呼吸を妨げると仮説している。孵化第5日までに
は漿尿膜血管系は、卵殻の内膜と融合し始め、気泡も重
篤な影響を及ぼさなくなる。
例 2 隔壁による注射前の卵のシール 卵殻に付着させたゴム隔壁を介して注射を行い、この
ゴム隔壁によって注射中の気泡の侵入を防ぐことができ
るか、否かの検討を行った。この実験では約100個の卵
を使用した。直径約5ミリメートルの、小さなガスクロ
マトグラフィー用ゴム隔壁(Fisher Scientific)を、
接着剤で卵各々の幅狭の末端に付着させた。第0日に卵
各々を正しい向きにして、隔壁を介して注射を行った。
第11日に照明をして卵を観察したところ、異常発生(例
えば、卵白が泡だっている、気室が存在していない、あ
るいは気室が動く)は認められなかった。
これらの結果は、初期胚の卵にゴム隔壁を介して注射
すると、注射中に気泡が侵入するのを防ぐことができる
ことを示している。
例 3 注射前と注射後のシール形成の比較 シーラントの使用を注射前と注射後とで比較する、予
備実験を実施した。卵にシールを施してから注射する場
合の孵化率は、卵に注射した後にシールする場合よりも
高いと仮定した。また、注射前にシーラントを塗布する
と、注射中に空気が侵入するのを防ぐことができるのみ
ならず、注射針が卵内に入るときに清浄化され、汚染物
が外部から侵入して来るのを未然に抑止できると仮定し
た。
注射しないコントロール卵、正しい向きにして(幅狭
の末端から)注射した後シールした卵(注射−シール
群)、シールした後正しい向きにして(幅狭の末端か
ら)注射した卵(シール−注射群)の、各群卵60個から
なる三つの処理群を使用した。卵はすべて注射前に5%
H2O2溶液に浸漬して殺菌した。孵卵第0日にすべての卵
を正しい向き(幅広の末端を上向きにして)に保持して
おいて、20ゲージ注射針を幅狭の末端に挿入して注射を
実施した後、常法により孵卵して孵化させた。ビヒクル
は卵に注射しなかった。
シーラントはシリコーンシーラント(G.E.TMシリコン
II)を使用した。シール−注射群に対しては、少量のシ
ーラント(ほぼ、小さな豆の大きさ)を卵殻上の注射部
位に置き、乾燥させ、このシーラントを介して注射針を
挿入した。この用量のシーラントにより、厚さ約1ミリ
メートル〜3ミリメートルのシーラント層が形成され
た。このシーラント層を通して注射針を挿入すると、針
はシーラント層に取り巻かれた。注射−シール群では、
注射を実施して、注射針を引き抜いた後、シーラントを
注射部位上に置いた。
表2に示すように、注射−シール群の孵化率は、注射
しなかったコントロール群に対して86%であった。一
方、シール−注射群の孵化率は、注射しなかったコント
ロール群よりも実際に高かった(105%)。これらの結
果は、卵を正しい向きにしてシーラントを介して注射す
ると、卵を正しい向きにして注射した後、シールする場
合よりも孵化率が向上することを示唆している。
例 4 注射針サイズと注射量の影響 16ゲージ、18ゲージ、20ゲージ、及び22ゲージの穿孔
ゲージを用いて、第0日に注射した後、注射針のサイズ
が孵化率に悪影響を与えるか、否かの検討を行った。こ
の実験では物質を卵内に注射しなかった。この実験で
は、無精卵の百分比と初期胚の死亡率とが大きく変化す
る老齢の繁殖群の卵を使用した。しかしながら、表3に
示す実験結果では、注射針のサイズ、即ち穿孔サイズが
大きくなるにつれて孵化率が低下する傾向を示してい
る。
例 5 シーラントによる注射針の汚染除去 シーラントを通して注射針を挿入することが注射針の
殺菌に役に立ち、注射針一本で多数回の注射を行う時、
卵から卵への細菌汚染を低減することができるか、否か
を検討する実験を実施した。注射針を大腸菌(Escheric
hia coli)の培養ブロスに浸漬し、無菌水1ml入りのバ
イアルに挿入するか、あるいは注射前の卵に使用した場
合(例3を参照されたい)と同一用量のシリコーンゲル
(G.E.TMシリコーンII)の栓で覆った、無菌水1m入りの
バイアルに挿入した。さらに、シーラント中の抗生物質
により注射針の殺菌を向上できるか、否かを試験するこ
とを目的として、濃度1mg/gram(.0625ml GARASOLTM/6.
25gramsシリコーン)でGARASOLTM(Schering Corp.,Ken
ilworth,NJ)を混合したシリコーンシーラント(G.E.TM
シリコーンII)を通して、注射針を挿入した。結果を表
4に示す。
表4のデータは、高濃度の細菌の攻撃に直面していて
も、シリコーンシーラントを通して注射針を挿入すると
著しく汚染を低減(〜3 logs)できることを示してい
る。興味深いことは、シリコーンシーラントとGARASOL
TM(Schering Corp.,Kenilworth,N.J.)を混合すると、
注射針の細菌数を減らすことができるが、減少の規模が
1 logにしか過ぎない。これは恐らく、抗生物質の添加
によってシリコーンの精度が変わり、殺菌特性の効果が
薄れてしまったからであろう。
例 6 第0日の化合物のデリバリー 注射用にデザインされた化合物は、そのすべてが水や
PBSに溶解するわけではないので、各種賦形剤を用いて
初期卵に注射する技術に、どのような問題があるかを検
討する実験を行った。この実験では孵化率の小さな変化
まではっきりと見定めることは意図しなかった。処理群
は1群当たり120個の卵(試験1回につき卵60個を用い
て2回試験)からなっている。脂肪親和性あるいは疎水
性化合物の多くは水に不溶であるが、先ずイソプロパノ
ールで可溶化すると、その後は水で希釈できるようにな
る。この理由からイソプロパノールを希釈剤として選択
した。この実験の代表的なポリマーとして、シリカを使
用した(賦形剤にポリマーを加えると、タンパク質がポ
リマーに付着して、抗原の抗原性を向上させることがで
きるのみならず、除放性処方(slow release formulati
on)できる)。β−シクロデキストランであるMOLECUSO
LTM(Pharmatec,Inc.)も賦形剤として実験を行った。
実験対象の賦形剤各々を50μlずつ注射して、孵化率
を評価した(表5)。これは、第0日においてブロイラ
ーの卵を正しい向きにして幅狭の末端から注射した、注
射する前に、シーラントを注射部位に塗布して置いた
(例3を参照されたい)。実験した賦形剤は、いずれも
孵化率を著しく低下させたものはなかった。
表5に示す実験結果は、上記の注射技術に使用するに
は複合ビヒクルが好適であることを示している。
さらに、抗生物質キノロンであるサラフロキサシン
(Sarafloxacin)(Abbott Laboratories)を用いる実
験を行った。細菌性初期死亡率のコントロールとして、
サラフロキサシンを孵化後1日の初生雛に0.1mg皮下投
与した。サラフロキサシン貯蔵液50mg/ml(Abbott Labo
ratoriesから恵贈)を無菌水で濃度5.0,1.0,0.5及び0.1
mg/mlに希釈した。この希釈液50μlを注射することに
より、各々0.25,0.05,0.025及び0.005mg/卵をデリバリ
ーした。この孵卵第0日における注射用量は、上記の孵
化した雛に投与した用量の2.5×、0.5×、0.25×及び0.
05×であった。この第0日の注射は、卵の幅狭の末端に
塗布したシリコーンシーラント(G.E.TMシリコンII)を
通して実施した。注射中卵は正しい向きに置いた(例3
を参照されたい)。
サラフロキサシンの投与量すべてにおいて、孵化率は
僅かに低下したが、試験全体を通して見ると効果に整合
性がなく、ある低い投与量が最高投与量よりも大きく孵
化率を低下させることもあって、平均値により用量依存
性の効果を立証することはできない。これらの結果は上
記した注射技術によって、孵化率が著しく低下させるこ
となく、有効成分をデリバリーすることができることを
示している。
例 7 第0日における殺菌と注射の併用 卵殻の注射部位の殺菌とシーラントを介する注射の併
用技術が孵化率に及ぼす影響を、注射を行わないコント
ロールと比較して検討した。卵各々の注射をする幅狭の
末端を、5%H2O2/第4級アンモニウム殺菌剤、又は0.5
%CHLOROXTMからなる塩素系殺菌剤のいずれかに4分間
浸漬した。その上で、少量(ほぼ、小さな豆の大きさ)
のシリコーンシーラント(G.E.TMシリコンII)を幅狭の
末端の注射部位に塗布した後、卵を正しい向きに置い
て、22ゲージの注射針を用いシーラントを通して卵の卵
白に塩類溶液50μlを注射した。これら二つの試験デー
タは表7に示す。処理群は、各々卵300個(1回卵150個
を使用する試験2回)からなっていた。
表7のデータは、注射した卵の孵化率は、注射しなか
ったコントロールと同等であることを示している。注射
卵を殺菌することによって、殺菌しない注射卵より細菌
汚染卵の割合を低くすることはないように見受けられ
た。しかしながら、かび汚染卵及び孵化した雛の細菌汚
染卵黄嚢の割合は、殺菌しない注射卵よりも殺菌した注
射卵では低下しているように見えた。
上記の記述は本発明を説明するためになされたもので
あって、これをもって本発明を限定するものと見なして
はならない。本発明の範囲は後述の請求の範囲によって
定められるが、これらの請求項と同一物は本発明に含ま
れるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティスコウスキー,ジュリアス・ケイ アメリカ合衆国、27511 ノース・キャ ロライナ、キャリー、ウッドラフ・コー ト 111 (72)発明者 オコンネル,トニー・キーン アメリカ合衆国、27597 ノース・キャ ロライナ、ゼブロン、ホプキンス・チャ ペル・ロード 3529 (72)発明者 ゴア,アン・ベタリッジ アメリカ合衆国、27606 ノース・キャ ロライナ、ローリー、サウス・ヴァリ ー・コート 5712 ビー (56)参考文献 米国特許4593646(US,A) 牧廣ら編「図解プラスチック用語辞典 第2版」(1994年11月27日日刊工業新聞 社発行)第368−9頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 45/00 BIOSIS WPIDS EMBASE

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】卵殻の外側にシールを塗布する工程と、 前記シールを通して卵の内部に注射機器を挿入する工程
    と、 前記注射機器を通して物質を卵の内部に注入する工程
    と、 前記シールを通して卵から前記注射機器を引き抜く工程
    と を含み、上記の工程によって前記物質を卵の内部に置く
    ことを特徴とする卵殻を通して鳥類の卵に物質を導入す
    る方法。
  2. 【請求項2】前記シールを卵の幅狭の末端に塗布する請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記卵が幅狭の末端を下向きにし、前記注
    射機器が前記シールを通して上向きに挿入され、幅狭の
    末端の卵殻を通り、卵の内部に入る請求項1または2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】注射される前記物質が液体である請求項1
    〜3のいずれか一に記載の方法。
  5. 【請求項5】注射される前記物質が固体である請求項1
    〜3のいずれか一に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記注射機器を引き抜く工程の後に、前記
    卵を孵卵して雛を孵化させる工程が続く請求項1〜5に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】卵がシチメンチョウの卵、ニワトリの卵、
    ウズラの卵、カモの卵、ガチョウの卵、ダチョウの卵、
    及びキジの卵からなる群から選ばれる請求項1〜6のい
    ずれか一に記載の方法。
  8. 【請求項8】孵卵期間の最初の1/4の時期に前記卵に注
    射する請求項1〜7のいずれか一に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記塗布工程が、卵上に液状シーラント材
    を置く工程と、卵上に前記液体シーラント材を硬化させ
    て、卵上に弾性シールを形成する工程とを含む請求項1
    〜8のいずれか一に記載の方法。
  10. 【請求項10】液体シーラント材が、液体シリコーンシ
    ーラント、液体接着剤、及び液体グルーからなる群から
    選択される請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記塗布工程が、予め成形した弾性シー
    ル部材を用意する工程と、 前記予め成形した弾性シール部材を前記卵に付着させる
    工程と を含む請求項1〜8のいずれか一に記載の方法。
  12. 【請求項12】予め成形した弾性シールが、ゴムまたは
    シリコーンからなる隔壁である請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】卵内部の羊膜、卵白、または卵黄嚢によ
    って境界が定められている領域に前記物質を置く請求項
    1〜12のいずれか一に記載の方法。
  14. 【請求項14】孵卵期間の第1日以前に前記卵に注射す
    る請求項1〜13のいずれかに一に記載の方法。
  15. 【請求項15】前記シールが、抗菌剤を含有する請求項
    1〜14のいずれか一に記載の方法。
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