JP3377280B2 - 塊状の大形造形物を成形する雌型の製造方法と、塊状の大形造形物の製造方法 - Google Patents

塊状の大形造形物を成形する雌型の製造方法と、塊状の大形造形物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消波、護岸のために
海岸、河川に敷設するコンクリート製の岩石などの塊状
の大形造形物を天然岩石などを雄型にして製造するため
の雌型の製造方法と、その大形造形物の製造方に関す
る。尚、雄型は天然岩石以外に、木、発泡スチロールな
どで中実に作った岩石状の大形の物体でも、金属板や、
FRPで中空に作った岩石状の大形の物体でもよい。
【0002】
【従来の技術】そのようなコンクリート製の大形造形物
としては、隣接する2本宛の脚が立体的に等しい角度で
交わる4脚ブロック(商標名テトラポット)が周知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記4脚ブロックは全
く同じ形態を有するので、多数敷設しても非常に単調
で、景観を損う。本発明は、天然の大きな岩石などを雄
型にしてそれとそっくりで、眺める角度によって趣が異
なるコンクリート製の塊状大形造形物を得るために研究
を重ね、開発したのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の塊状の大形造
形物を成形する雌型の製造方法は、岩石状の大きな雄型
を支持台上に固定し、支持台と接する部分を除いて雄型
を粘土等の塑造材料で被覆し、この被覆層の上半部にF
RP又はFRGを積層し、固めて椀状裏型を作ると共
に、下半部の回りに経度沿いに分割できるようにFRP
又はFRGを積層し、固めて複数の分割裏型片を作り、
次いで椀状裏型と、その内側の被覆層の上半部、及び一
つ置きの分割裏型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片
を雄型から外し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状
態に取付けてその内側に凝固性流動体を注入し、分割裏
型片と一体に固めて分割雌型片とし、それから残りの一
つ置きの分割裏型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片
を雄型から外し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状
態に取付けてその内側に凝固性流動体を注入し、下部裏
型と一体に固めて分割雌型片とし、こうして全部の分割
雌型片を作ったら、外してあった椀状裏型を雄型の上半
部に被せると共に、その下周縁を全部の分割裏型片上に
固定し、椀状裏型の頂上に設けた注入孔から椀状裏型の
内側に凝固性流動体を注入し、椀状裏型と一体に固めて
椀状雌型とし、その後、椀状雌型、及び全部の分割雌型
片を雄型と支持台とから脱型することを特徴とする。請
求項2の塊状の大形造形物の製造方法は、岩石状の大き
な雄型を支持台上に固定し、支持台と接する部分を除い
て雄型の回りを粘土等の塑造材料で被覆し、この被覆層
の上半部にFRP又はFRGを積層し、固めて椀状裏型
を作ると共に、下半部の回りに経度沿いに分割できるよ
うにFRP又はFRGを積層し、固めて複数の分割裏型
片を作り、こうして全部の分割雌型片を作ったら、椀状
裏型と、その内側の被覆層の上半部、及び一つ置きの分
割裏型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から
外し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付け
てその内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体
に固めて分割雌型片とし、それから残りの一つ置きの分
割裏型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から
外し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付け
てその内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体
に固めて分割雌型片とし、こうして全部の下部雌形片を
作ったら、外してあった椀状裏型を雄型の上半部に被せ
ると共に、その下周縁を全部の分割裏型片上に固定し、
椀状裏型の頂上に設けた注入孔から椀状裏型の内側に凝
固性流動体を注入し椀状裏型と一体に固めて椀状雌型と
し、その後、椀状雌型、及び全部の分割雌型片を雄型と
支持台とから脱型し、脱型した椀状雌型と全部の分割雌
型片を元通りに組み立てゝ裏返し、支持台により全部の
分割雌型片に一部宛形成されて集結した開口から内部に
生コンを充填し、生コンが固化したら椀状雌型と全部の
分割雌型片を分解して生コンが固まった塊状の大形造形
物を脱型することを特徴とする。
【0005】
【実施例】図示の実施例において、1は製造すべきコン
クリート製の塊状の大形造形物の基になる大きな丸形の
岩石状の雄型である。この雄型を地球になぞらえて雌型
を説明すると、雌型10は北半球を成形するための椀状
雌型11と、経度に沿って6つとか、7つとかに分割さ
れ、集結して組立てることにより南半球を成形する複数
の分割雌型片16からなる分割雌型15とで構成され、
分割雌型片を集結して下半雌型15を組立てると南極の
位置に開口15´が生じる。従って、分割雌型片を集結
して分割雌型を組立て、その上に椀状雌型を被せて固定
し、南極が上になるように雌型をひっくり返し、南極に
ある開口15´から雌型の中空内部に生コンを注入、充
填して固め、椀状雌型11、分割雌型15を分解し、製
品を脱型する。
【0006】この雌型10を製造するには、先ず図2に
示すように雄型の南極に対応する部分を上に向け、そこ
に分割雌型片の数に対応した多角形(分割雌型片を6枚
にする場合は六角形)の支持台2を固定する。それには
雄型の南極に対応する部分にドリルで複数の孔を明け、
孔内にアンカーナット3を打込み、必要ならば接着剤も
併用して固定し、その上に支持台2を載せ、支持台に開
設した同配置の複数の孔からボルト4をアンカーナット
中にねじ込んで締付け、支持台を雄型の南極に対応する
部分上に固定し、それからクレーンなどで雄型を吊上
げ、支持台2を下に向けて定盤5上に降し、支持台を固
定していない雄型の南半球の下面を定盤5から上に離
す。そして、雄型1に、支持台2と接触する部分を除い
て離型剤を付し、その上に粘土、石膏、パラフィン、
蝋、油粘土、樹脂粘土、硅酸ソーダ、寒天などの塑造材
料、好ましくは厚さ10mm程度の板状に成形した固ま
ることがない軟らかい粘土板を貼って10〜30mm程
度の厚さに被覆し、塑造材料による被覆層30を作る。
被覆層30の下部は支持台2の回りを囲む(図3)。
【0007】次いで、被覆層30の全表面に離型剤を付
着し、被覆層30の上半部にFRP(繊維強化樹脂)、
又はFRG(繊維強化ゴム)を手貼り法、機械吹付け法
などで3〜10mmの厚さに積層し、固めて椀状裏型1
2を作る。このとき、椀状裏型の下端周縁部には外方に
張出す一体の鍔13も同時に作る。又、被覆層30の下
半部の回りには経度に沿って例えば6つに分割される曲
面を有する撥形の分割裏型片17を同様にFRP、又は
FRGを3〜10mmの厚さに積層し、固めて作る。こ
のとき分割裏型片の上縁部には外方に張出し、前記鍔1
3と接面する鍔片18、両側縁部に、隣接した分割裏型
片の側縁部のフランジと接合するフランジ19,19も
一体に作る。この各分割裏型片の下端は支持台2の多角
形の一辺宛に接触する。
【0008】裏型の原料であるFRPは、ガラス繊維強
化ポリエステル樹脂、炭素繊維強化ポリエステル樹脂、
ナイロンケプラー、アラミド等の繊維や、繊維メッシュ
と硬化性の樹脂からなる複合硬化性材料であり、FRG
は上記の繊維や、繊維メッシュとウレタンゴム、合成ゴ
ム等からなる複合材料のことである。
【0009】椀状裏型、分割裏型片が固まったら、図4
に示すように、椀状裏型12を被覆層30の上半部から
脱型し、椀状裏型と分割裏型片の合せ目(地球で言えば
赤道)に沿って被覆層30を横に切断し、被覆層の上半
部30´を雄型1から取り除く。それから、例えば偶数
番の一つ置きの分割裏型片17−II,IV,VIを被
覆層の下半部から剥し、偶数番の分割裏型片と奇数番の
分割裏型片17−I,III,Vの合せ面(地球で言え
ば経度)に沿って支持台の所まで被覆層の下半部を縦に
切断する。
【0010】それから、図5に示すように、偶数番の分
割裏型片で覆われていた被覆層の撥形曲面片を雄型から
取り除き、先に剥した偶数番の分割裏型片の内面全体
に、例えばモルタル壁の下地材であるラス、エキスパン
ドメタル等の屈曲して全体的に波打つ立体網目材21を
ボルトナット、釘、接着剤等で固定したのちこの各分割
裏型片の両側縁のフランジ19,19を隣の奇数番の分
割裏型片のフランジにボルトナットなどで接合して偶数
番の各分割裏型片を元通りに雄型の回りに組立て、それ
から分割裏型片の内側、つまり被覆層の撥形曲面片を取
り除くことにより生じた偶数番の分割裏型片と雄型の下
半部との間の空間に上から凝固性流動体、例えばシリコ
ン樹脂、二液性のウレタン樹脂、二液性の合成ゴム、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等を注入し、凝固させて
曲面を有する撥形の分割凝固片20にする。この分割凝
固片は、分割裏型片の内面に固定した立体網目材21を
埋めて凝固し、分割裏型片と一体になって偶数番の分割
雌型片15になり、下端は支持台の一つ置きの一辺に接
触する。次に奇数番の分割裏型片と、その内側の被覆層
の扇形曲面片を雄型から脱型し、各分割裏型片の撥形曲
面片を取り除き、内面に立体網目材21を固定したのち
両側縁のフランジ18,18を隣接する偶数番の分割裏
型片のフランジに接合して奇数番の各分割裏型片を元通
り雄型の回りに組立て、その内側に上から凝固性流動体
を注入し、凝固させて分割裏型片と一体の曲面を有する
撥形の分割凝固片20にし、奇数番の分割雌型片16を
作る。この分割凝固片も下端は支持台2の多角形の残り
の一辺宛に接触する。
【0011】分割雌型片15の数が6枚、8枚、10枚
等の偶数の場合は、上記の操作によって所要の偶数の分
割雌型片を作ることができる。分割雌型片の数が7枚、
9枚、11枚等の奇数、例えば9枚の場合は2,4,
6,8の偶数番の分割雌型片と、1,3,5,7の奇数
番の分割雌型片とを作り、最後に9番の分割雌型片を作
る。
【0012】そして、凝固性流動体を注入する際には、
その前に雄型の露出部分と、隣接した分割裏型片の内側
の被覆層や、凝固片の側面に離型剤を付しておく。
【0013】こうして、分割雌型片の全部を雄型の下半
部の回りに組立て状態に作ったら、その各分割雌型片の
分割凝固片の上面に離型剤を付し、脱型してあった椀状
裏型12の頂上に注入孔12´を明け、内面に立体網目
材21を固定したのち、図6に示すように雄型に上から
被せ、下端周縁部の鍔13と、分割裏型片の上縁の鍔片
18をボルトナットなどで接合し、これにより椀状裏型
の内側の下端を分割裏型の内側の分割凝固片で塞ぎ、頂
上の注入孔から凝固性流動体を注入し、凝固させて椀状
凝固殻14にする。この椀状凝固殻14は椀状裏型の内
面に固定した網目材21を埋めて凝固するため椀状裏型
12と一体になり、椀状雌型11を構成する。尚、注入
孔12´は椀状凝固殻で塞がれる。
【0014】椀状凝固殻が固まったら鍔13と鍔片18
の接合を外し、椀状雌型11を雄型1から脱型し、又、
フランジ19同志の接合を外し、分割雌型15を構成す
る全部の分割雌型片16を雄型1、及び支持台2から脱
型する。全部の分割雌型片は支持台2の多角形の各辺に
接触して形成された直線部分16´を下端に有するた
め、フランジ19同志を接合して分割雌型15を組立て
ると、この直線部分は分割雌型の下面の中心部に支持台
の跡の多角形の開口15´を形成する。
【0015】分割雌型15を組立て、その上に椀状雌型
11を被せ、鍔13と鍔片18同志を接合すると、中空
の雌型10が構成できる。この雌型の天地を逆にして開
口15´を上に向け、図7に示すように雌型の形態に応
じアングル鋼などを溶接して組立てた架台6の上に置
き、下になった椀状雌型の鍔13の下面と、椀状雌型の
下になった下面部を上記架台6で下から支えて安定化す
ると共に、上になった分割雌型の開口15´を水平に
し、開口15´からセメントコンクリート、レジンコン
クリートなどの生コンCを雌型の内部に注入し、途中で
数本のフック金具7の長い脚7´を開口15´の周囲か
ら雌型内部に挿入し、生コンの注入を続けて開口15´
が塞がるまで充填し、充填した生コンが固化し、製品に
なるのを待つ。そして、固化したら上になっている分割
雌型片のフランジ19同志の接合を外すと共に椀状雌型
の鍔13に対する鍔片18の接合も外して全部の分割雌
型片を製品から脱型し、長い脚7´を製品中に入れたフ
ック7にクレーンなどからのロープを掛けて製品を吊り
上げ、椀状雌型11を製品から脱型し、製品は養生ヤー
ドに運んで降す。
【0016】夫々隣接する分割雌型片16は、側縁のフ
ランジ19の、開口15´に近い端部を連結するボル
ト、ナット8を、製品から脱型するために分解する際に
外さないで残し、これによって6枚とか、7枚の各分割
雌型片を図8に示すように個々に上向きに回動可能に集
結した状態で一体にしておくと、全部の分割雌型片を上
向きに回動して製品から剥したのちクレーンなどで一体
に吊上げて脱型できると共に、椀状雌型の上にクレーン
などで降ろし、一つ宛の分割雌型片を開いてその鍔片1
8を椀状雌型の鍔13に上から接触させて椀状雌型と組
立てることができる。これにより一枚宛バラバラになっ
た分割雌型片を製品から脱型したり、椀状雌型と組立て
る手数と時間が大幅に省ける。尚、この場合、ボルト8
を通すため各フランジ19の、開口15に近い端部に開
設する孔の直径は、ボルトの軸部よりも太くし、ボルト
はその孔に弛く通って分割雌型片が容易に回動できるよ
うにしておく。
【0017】椀状雌型11と、分割雌型15の合せ目
(赤道)は雄型1の最大胴回りに沿って設ければよく、
合せ目の面は水平であっても、水平に対し傾いていて
も、或いは凹凸していてもよい。要は椀状雌型11が雄
型1の上半部や、天地を逆にして製品を成形したときに
製品の下半部から容易に脱型できるようになっていれば
よい。
【0018】
【発明の効果】本発明の雌型装置により塊状のコンクリ
ート製大形成形物を容易に成形することができる。そし
て、上になっている分割雌型15の個々の分割雌形片1
6を製品から剥して脱型したのち、製品をクレーンなど
で吊上げ椀状雌型11を脱型すればよいので、脱型も容
易に行える。又、雌型製造の際、多角形の支持台2は、
分割裏型片17と雄型1との間の間隙に凝固性流動体を
注入し、分割裏型片と一体に固まった撥形曲面凝固片2
0を形成するときに、その間隙の下端を塞ぐ役目をする
と同時に上記のようにして作った複数の分割雌型片を集
結し、分割雌型に組立てたときは、雌型の中空部内に上
から生コンを注入するための開口15´を形成する。更
に、雄型の下半部を被覆した被覆層30の回りに経度沿
いに分割できるようにFRP又はFRGを積層し、固め
て複数の分割裏型片を作り、次いで一つ置きの分割裏型
片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から外し、
外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付けてその
内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体に固め
て分割雌型片とし、それから残りの一つ置きの分割裏型
片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から外し、
外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付けてその
内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体に固め
て分割雌型片とし、こうして分割雌型を構成する全部の
分割雌型片を作る。即ち、始めに凝固性流動体を注入す
る際は両隣の分割裏型片の内側の被覆層の撥形曲面凝固
片を流動体の堰に利用し、次に凝固性流動体を注入する
際は両隣の分割裏型片の内側に一体になった撥形曲面凝
固片を流動体の堰に利用する。従って、製造能率がよ
い。又、椀状雌型は、椀状裏型を雄型の上半部に被せて
その下周縁を全部の分割裏型片上に固定し、椀状裏型の
頂上に設けた注入孔から椀状裏型の内側に凝固性流動体
を注入し、椀状裏型と一体に固めて作る。この場合は、
全部の分割裏型片の内側に一体に形成した撥形曲面凝固
片の上面を流動体の堰に利用するので製造能率がよい。
そして、雄型の下半部の回りで先に分割雌型を作り、そ
の後、雄型の上半部を包む椀状雌型を作るので上述した
ように非常に合理的に雌型を製造できる。又、椀状雌型
と、分割雌型からなる雌型が完成するまで、支持台で定
盤上に置いた雄型を天地を逆にしたり、移動させたりす
ることがないので、人手、労力を左程必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】イは一部の分割雌型片を分解した雌型全体の平
面図である。ロは上記雌型の中空内部に生コンを注入し
ている状態の断面図である。
【図2】雄型に支持台を取付けた状態を示す一部を断面
にした側面図である。
【図3】雄型を支持台により定盤上に支持し、塑造材料
による被覆層を形成後、椀状裏型と、分割裏型とを成形
した状態の断面図である。
【図4】椀状裏型と、一部の分割裏型を、その内側の被
覆層と共に雄型から外した状態の一部を断面にした側面
図である。
【図5】偶数番の分割裏型を雄型から外し、その内側の
被覆層を剥したり、内面に立体網目材を固定したり、立
体網目材の固定後、元通りに雄型の回りに取付けた状態
を示す説明図である。
【図6】椀状雌型を作るため椀状裏型と雄型の上半部と
の間に凝固性流動体を注入している状態を示す断面図で
ある。
【図7】雌型の中空内部にフックの脚を挿入し、生コン
を注入している状態の断面図である。
【図8】分割雌型の全部を個々に回動可能に連結し、そ
の一つを製品表面から剥して開いた状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 雄型 2 支持台 3 アンカーナット 4 ボルト 5 定盤 6 架台 7 フック 10 雌型 11 椀状雌型 12 椀状裏型 13 鍔 14 椀状凝固殻 15 分割雌型 15´ 生コン注入用の開口 16 分割雌型片 17 分割裏型片 18 鍔片 19 フランジ 20 分割凝固片 21 立体網目材 30 被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/14 B28B 7/00 - 7/46 B28B 23/00 - 23/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩石状の大きな雄型を支持台上に固定
    し、支持台と接する部分を除いて雄型を粘土等の塑造材
    料で被覆し、この被覆層の上半部にFRP又はFRGを
    積層し、固めて椀状裏型を作ると共に、下半部の回りに
    経度沿いに分割できるようにFRP又はFRGを積層
    し、固めて複数の分割裏型片を作り、次いで椀状裏型
    と、その内側の被覆層の上半部、及び一つ置きの分割裏
    型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から外
    し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付けて
    その内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体に
    固めて分割雌型片とし、それから残りの一つ置きの分割
    裏型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から外
    し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付けて
    その内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体に
    固めて分割雌型片とし、こうして全部の分割雌型片を作
    ったら、外してあった椀状裏型を雄型の上半部に被せて
    その下周縁を全部の分割裏型片上に固定し、椀状裏型の
    頂上に設けた注入孔から椀状裏型の内側に凝固性流動体
    を注入し、椀状裏型と一体に固めて椀状雌型とし、その
    後、椀状雌型、及び全部の分割雌型片を雄型と支持台と
    から脱型することを特徴とする塊状の大形造形物を成形
    する雌型の製造方法。
  2. 【請求項2】 岩石状の大きな雄型を支持台上に固定
    し、支持台と接する部分を除いて雄型の回りを粘土等の
    塑造材料で被覆し、この被覆層の上半部にFRP又はF
    RGを積層し、固めて椀状裏型を作ると共に、下半部の
    回りに経度沿いに分割できるようにFRP又はFRGを
    積層し、固めて複数の分割裏型片を作り、次いで椀状裏
    型と、その内側の被覆層の上半部、及び一つ置きの分割
    裏型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から外
    し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付けて
    その内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体に
    固めて分割雌型片とし、それから残りの一つ置きの分割
    裏型片と、その内側の被覆層の撥形曲面片を雄型から外
    し、外した分割裏型片を雄型に対し元の状態に取付けて
    その内側に凝固性流動体を注入し、分割裏型片と一体に
    固めて分割雌型片とし、こうして全部の分割雌型片を作
    ったら、外してあった椀状裏型を雄型の上半部に被せて
    その下周縁を全部の分割裏型片上に固定し、椀状裏型の
    頂上に設けた注入孔から椀状裏型の内側に凝固性流動体
    を注入し、椀状裏型と一体に固めて椀状雌型とし、その
    後、椀状雌型、及び全部の分割雌型片を雄型と支持台と
    から脱型し、脱型した椀状雌型と全部の分割雌型片を元
    通りに組み立てゝ裏返し、支持台により全部の分割雌型
    片に一部宛形成されて集結した開口から内部に生コンを
    充填し、生コンが固化したら椀状雌型と全部の分割雌型
    片を分解して生コンが固まった塊状の大形造形物を脱型
    することを特徴とする塊状の大形造形物の製造方法。
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