JP3377045B2 - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP3377045B2
JP3377045B2 JP2002071736A JP2002071736A JP3377045B2 JP 3377045 B2 JP3377045 B2 JP 3377045B2 JP 2002071736 A JP2002071736 A JP 2002071736A JP 2002071736 A JP2002071736 A JP 2002071736A JP 3377045 B2 JP3377045 B2 JP 3377045B2
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ink cartridge
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聖二 望月
正博 磯野
和久 川上
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、記録装置の筐体に設置
されて記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッ
ジに関する。 【0002】 【従来の技術】インク供給チューブを介して記録ヘッド
にインクを供給するインクカートリッジは、例えば特開
平3-7350号公報にみられるように、記録ヘッドにインク
を供給するインク取出口が一端側に設けられてインクが
封入された可撓性材料からなる長方形状のインク袋と、
インク袋を収容するケースと蓋体とから構成されてい
る。このようなインクカートリッジは、インク取出口を
先端とするように記録装置に装填して、記録装置側のイ
ンク供給針を貫通させてインク供給チューブを介して記
録ヘッドにインクを供給する。 【0003】このようなインクカートリッジは、そのイ
ンク取出口を記録装置のインク供給針に正確に位置決め
するため、例えば実開平1-99633号公報に見られるよう
に、インクカートリッジのインク取出口側に契合凹部
を、また記録装置側に契合突起を形成することが提案さ
れている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、インク袋
は、通常ハードケースに収容されているため、インク残
量を把握するのが困難で、記録ヘッドにインクの供給が
停止した状態で印刷動作が継続されてしまい、記録ヘッ
ドに気泡が侵入したり、最悪の場合には記録ヘッドを破
損するという問題がある。このような問題は、大容量の
カートリッジを使用する大型の高速印刷が可能な記録装
置に起こりがちで、また大容量のインクカートリッジほ
どインク残量を正確に検出することが困難である。本発
明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、
その目的とするところは、大型のインクカートリッジで
あってもインク取出口とインク供給針とを正確に係合さ
せ、かつインク残量を外部から正確に検出することがで
きるインクカートリッジを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために本発明においては、記録ヘッドに連通するイン
ク供給針と、前記インク供給針を挟むように配置された
位置決め軸とを備えたホルダに装着されるインクカート
リッジにおいて、前記インク供給針が挿通されるインク
取出口が一端側に設けられ、インクが封入されたインク
袋と、前記インク取出口からインクを外部に供給可能に
前記インク袋を収容し、かつ前記ホルダに装着されて前
記位置決め軸に係合する位置決め用穴が形成されたケー
スと、前記インク袋の表面に固定され、かつ前記ケース
から外部に露出可能な検出突起が一体に形成された検出
板とを有する。 【0006】 【作用】インクカートリッジをホルダに挿入した際、カ
ートリッジは、位置決め用穴が位置決め軸によりガイド
されてインク取出口がインク供給針に対向する位置に移
動し、インク取出口の所定の位置にインク供給針が挿通
される。インク供給針を挟むように配置された位置決め
軸により2点で支持されるため、カートリッジのローリ
ングが防止され、インク袋のインク残量に応じて変位す
る検出突起によりインク残量を正確に検出できる。 【0007】 【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1乃至図4は、本発明のインク
カートリッジの一実施例を示すものであって、可撓性の
インク袋1は、ガスバリヤー性の向上のためにアルミ箔
を2枚のフィルム、例えば外側をナイロンフィルム、内
側をポリエチレンフィルムにより挟み込んだ、アルミラ
ミネートフィルムによって構成されている。アルミラミ
ネートフィルムを2枚重ね合わせ、周囲を熱溶着等によ
って接合している。接合面(図中、斜線部として示す)
の1辺にインク袋1内のインクを外部に導出するインク
取出口2を熱溶着等によって接合する。インク取出口2
は、プラスチック成形品で、その接合面は、少なくとも
対向する1対のテーパがつけられたナイフエッジ形状に
形成されていて、接合面の熱溶融面積(いわゆるノリし
ろ)を十分確保できるように肉厚に構成されている。 【0008】インク取出口2には固定溝2aが設けられ
ていて、インク取出口2をケース本体4に嵌合させて固
定する。このようにインク取出口2に固定溝2aを設け
たことにより、ケース4の嵌合部4bの形状の複雑化を
招くことが無く、またインク袋1のインク取出口2を容
易に正確な位置に取り付けることができる。ケース本体
4は、その挿入方向の面、つまり固定溝2aが形成され
ている面に、この固定溝2aを挟むように位置決め穴4
a、及びガイド穴4gが穿設されている。 【0009】このように構成されたインク袋1は、ケー
ス本体4の底面に図示しない両面テープで固着され、蓋
体側にインク袋1内のインク残量を検出するための検出
板5が両面テープ等により固着されている。検出板5に
はインク残量が少なくなると、ケース本体4の外部に露
出する検出突起5aが形成されている。 【0010】蓋6は、一対の角6aとケース本体4の一
対の穴部4dの嵌合、一対の爪6bと一対の凹部4eの
スナップフィットによりケース本体4に固定される。最
初に角6aと穴部4dの嵌合を行い、次に爪6bと凹部
4eのスナップフィットを行い固定する。爪6bは矢印
D方向へたわむように構成され、蓋6が矢印E方向へ挿
入されるとたわみ、凹部4eに嵌合する。蓋6を外すと
きには、ケース本体4の切欠き部4fに治具を入れF方
向にこじることにより、簡単に外すことが可能である。 【0011】次に、インクカートリッジと記録装置との
装着機構について図5に基づいて説明する。図5は、本
発明のインクカートリッジを記録装置のホルダーに位置
決めする機構を示すものであって、記録装置に設けられ
たホルダー9は、インクカートリッジ8の挿入を案内す
るとともに、所定位置にインクカートリッジ8を保持す
るための上下のフレーム10が設けられている。 【0012】ホルダー9には、インクカートリッジ8が
ないときに、ホルダー9の図示しない針座フレームに設
けた供給針15等に手が触れないように保護するシャッ
ター12が設けられている。フレーム10には、シャッ
ター12を図示した位置にロックするための弾性変位可
能な一対のロックアーム10a(片側のみ図示)が設け
られている。シャッター12は、回転中心12aを中心
に回動可能に軸支され、図示しないシャッターバネによ
って、図示した位置に付勢されている。この時、シャッ
ター12は、ロックアーム10aの溝部と係合し、保持
状態(ロック状態)になっている。インクカートリッジ
8を矢印I方向へ上下のフレーム10の間に挿入する
と、インクカートリッジ8のインク取出口側の上面と下
面に一対の機能リブ4cが、一対のレール10bに案内
されて奥に移動する。 【0013】インクカートリッジ8の一対の機能リブ4
cがロックアーム10aに到達し、ロックアーム10a
を矢印J方向へ弾性変位させる。この時シャッター12
は、ロックアーム10aの溝部からはずれ、インクカー
トリッジ8に押されシャッター回転中心12aを中心に
回動し、インクカートリッジ8の蓋6の上部まで逃げ
る。 【0014】インクカートリッジ8がさらに奥に移動す
ると、インクカートリッジ8の位置決め用穴4aが針座
フレームに設けられた位置決め軸16に係合してインク
カートリッジ8の上下の位置が決まる。同時に、インク
カートリッジ8のインク取出口の上部に形成されたガイ
ド穴4gがガイド軸17に係合してインクカートリッジ
8の左右の位置が決まる。 【0015】位置決め軸16、及びガイド軸17は、図
5に示したようにその先端がテーパとして形成され、か
つインク供給針15の先端よりもΔLだけ突出している
ため、機能リブ4cとレール10bとにより位置決め用
穴4a、ガイド穴4gの直径程度の誤差で粗位置決めさ
れていれば、インク供給針15がインク取出口2に当接
する以前に、位置決め軸16、及びガイド軸17は、位
置決め用穴4aとガイド穴4gを所定の位置に正確にガ
イドしてインク取出口2の中心をインク供給針15の先
端に対向させる。 【0016】この状態でインクカートリッジ8がさらに
奥に移動すると、上下のフレーム10に保持された一対
の板バネ13(片側のみ図示)と一対の機能リブ4cが
噛み合い、インクカートリッジ8は上下のフレーム10
に保持される。この状態では、ロックアーム10aの弾
性変位は元の形状(シャッター12とロックアーム10
aの溝部が係合している状態)に戻っている。インクカ
ートリッジ8が上下のフレーム10に保持された時に
は、供給針15は取出口ゴム3とインク取出口2を貫
き、インク袋1内のインクに到達している。インクカー
トリッジ8を図示以外の方向でホルダー9に挿入する
と、インクカートリッジ8の機能リブ4cや一対の誤挿
入防止リブ4wが上下のフレーム10の一対の誤挿入防
止面10cに接触し、ホルダー9への挿入を阻止する。 【0017】このように、挿入当初は、機能リブ4cと
レール10bとによりインクカートリッジを位置決めし
ながら、長い距離を奥に移動させ、インク供給針15に
当接する直前に位置決め用穴4a及びガイド穴4gを位
置決め軸16とガイド軸17により位置決めすることに
より、記録装置の一対のフレーム10の位置精度をある
程度下げることができ、また挿入当初にインクカートリ
ッジとの間に遊びを確保できるため、挿入時に小さい押
圧力で大きなカートリッジを奥に容易に移動させること
が可能となる。 【0018】記録装置に装着された状態で振動などによ
りカートリッジを倒すような力が作用すると、インク取
出口2の上下の位置決め用穴4aとガイド穴4gとに挿
入されている位置決め軸16とガイド軸17より垂直姿
勢を維持できるため、インク供給針15に曲げ力が作用
するのが防止され、またインク袋のインク残量に応じて
変位する検出突起5aによりインク残量を正確に検出す
ることができる。 【0019】インクカートリッジ8をホルダー9から取
り出すと、機能リブ4cと板バネ13の噛み合いが外
れ、機能リブ4cがロックアーム10aに到達し、ロッ
クアーム10aを矢印J方向へ弾性変位させる。この時
シャッター12はシャッターバネ(不図示)によって、
図示位置まで戻されシャッター12はロックアーム10
aの溝部と係合し、保持状態(ロック状態)になる。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、インクカートリッジを
ホルダに挿入した際、軸と穴とによりインクカートリッ
ジをガイドさせて、インク供給針をインク取出口の所定
位置に対向させ、その後にインク供給針をインク取出口
の所定の位置に係合させることができ、大型のインクカ
ートリッジであってもインク漏れを起こすことなく記録
ヘッドにインクを供給することができる。また、インク
供給針を挟むように配置された位置決め軸により2点で
支持されるため、カートリッジのローリングが防止さ
れ、インク袋のインク残量に応じて変位する検出突起に
よりインク残量を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のインクカートリッジの一実施例を示す
概略斜視図である。 【図2】インク取出口を形成する部材の一実施例を示す
断面図である。 【図3】インク取出口の固定溝を示す断面図である。 【図4】ケースと蓋とのスナップフィット形状を示す断
面図である。 【図5】本発明のインクカートリッジを記録装置に装着
する際の位置決め機構の一実施例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 インク袋 2 インク取出口 4 ケース本体 4a 位置決め用穴 4b 嵌合部 4c 機能リブ 4d 穴部 4e 凹部 4f 切欠き部 4g ガイド穴 4w 誤挿入防止リブ 4x シャッターリブ 4y 案内リブ 4z 突起 5 検出板 5a 検出突起 6 蓋 8 インクカートリッジ 9 ホルダ 10b レール 10c 誤挿入防止面 15 インク供給針 16 位置決め軸 17 ガイド軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−198862(JP,A) 特開 平2−108550(JP,A) 特開 昭61−233546(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 記録ヘッドに連通するインク供給針と、
    前記インク供給針を挟むように配置された位置決め軸と
    を備えたホルダに装着されるインクカートリッジにおい
    て、 前記インク供給針が挿通されるインク取出口が一端側に
    設けられ、インクが封入されたインク袋と、前記インク
    取出口からインクを外部に供給可能に前記インク袋を収
    容し、かつ前記ホルダに装着されて前記位置決め軸に係
    合する位置決め用穴が形成されたケースと、前記インク
    袋の表面に固定され、かつ前記ケースから外部に露出可
    能な検出突起が一体に形成された検出板とを有するイン
    クカートリッジ。
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