JP3376991B2 - 赤外線撮像方法及び赤外線撮像装置 - Google Patents
赤外線撮像方法及び赤外線撮像装置Info
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Description
び赤外線撮像装置に係り、特に固定パターンノイズの補
正技術に関するものである。
器がもつ感度のばらつきや回路のゲイン及びオフセット
のばらつきなどの装置固有の固定パターンノイズ(Fixe
d Pattern Noise、以下、FPNと略する )が発生す
る。特に、赤外線検知器が2次元的に配置されたフォー
カルプレーンアレイを用いた赤外線撮像装置では、アレ
イ内の各検知器が特性の変動を有しているため、結果と
して、比較的長い時間で変化するFPNが発生する。
すると、均一な温度の面を撮像しても、均一な撮像画面
が得られないという問題点があった。そこで、従来は、
FPNのデータを予め測定して、このデータをメモリに
保存しておき、所望の物体を実際に撮像して得られた画
像信号からFPNのデータを減算することでFPNを相
殺するようにしていた。FPNデータの取得方法として
は、均一な光量の光源を赤外線検知器の前面に設置し
て、外部から赤外線検知器に入射する光を遮断した上
で、FPNデータを手動で測定する方法がある。
正する手段を赤外線撮像装置に組み込むことが要求され
ている。この要求に応えるため、例えば特開平10−1
42065号公報に開示された赤外線撮像装置では、装
置内にシャッター機構を設け、外部から赤外線検知器に
入射する光を自動的に遮断してFPN補正することが提
案されている。
10−142065号公報に開示された赤外線撮像装置
では、光学系及び赤外線検知器の周辺にシャッター機構
を配置する必要があり、さらにシャッター機構を駆動す
る回路や配線が必要となるので、赤外線撮像装置の寸法
が大きくなるという問題点があった。また、均一な光量
を赤外線検知器の全面に入射させるには時間を要するた
め、時間の経過に伴ってシャッター機構に熱分布が生
じ、シャッターが温度の不均一な面となるので、安定し
た画像が得られないという問題点があった。本発明は、
上記課題を解決するためになされたもので、赤外線の光
路を遮断するシャッター機構等の手段を用いることな
く、安定した良質の画像を出力することができる赤外線
撮像方法及び赤外線撮像装置を提供することを目的とす
る。
電気信号に変換する赤外線検知器(6)と、目標物体か
ら放射された赤外光を集光して赤外線検知器に入射させ
る光学系(1)と、赤外線検知器から出力される画像信
号をディジタル信号に変換するA/D変換器(8)と、
このA/D変換器の出力画像データから固定パターンノ
イズ(FPN)データを減算してFPNを除去する減算
器(10)とを備えた赤外線撮像装置における赤外線撮
像方法であって、FPNデータの取得時に、光学系を非
合焦状態とし、減算器の出力画像データとFPNデータ
の所定の期待値との誤差を求め、この誤差に基づく帰還
データをFPNデータとして減算器に与える負帰還を行
い、減算器の出力画像データと期待値とが略同一になっ
たときの帰還データを取得すべきFPNデータとして保
持するようにしたものである。このように、FPNデー
タの取得時に光学系を非合焦状態とすることにより、赤
外線検知器面内の光量変化を緩やかにすることができ、
均一な光量を赤外線検知器に与えるのと同等な効果が得
られる。また、本発明の赤外線撮像方法の1構成例は、
誤差にループゲインα(α≦1)を乗算し、この乗算結
果を積分して積分結果を帰還データとし、誤差が所定の
しきい値より小さくなったときの帰還データを取得すべ
きFPNデータとして保持するようにしたものである。
また、本発明の赤外線撮像方法の1構成例として、通常
の撮像時は、赤外線撮像装置の周囲の環境温度から光学
系の合焦位置を算出して、この合焦位置に光学系を移動
させ、FPNデータの取得時は、合焦位置と光学系の現
在位置とに基づいて、光学系の観測視野内の全方向から
の光が赤外線検知器に均等に入射するよう光学系を非合
焦位置に移動させるようにしたものである。
データの取得時に光学系を非合焦状態にする焦点調整手
段と、FPNデータの取得時に、減算器の出力画像デー
タとFPNデータの所定の期待値との誤差を求め、この
誤差に基づく帰還データをFPNデータとして減算器に
与える負帰還を行い、減算器の出力画像データと期待値
とが略同一になったときの帰還データを取得すべきFP
Nデータとして保持するFPNデータ取得手段を有する
ものである。また、本発明の赤外線撮像装置の1構成例
として、FPNデータ取得手段は、減算器の出力画像デ
ータから期待値を減算して誤差を求める第2の減算器
(11)と、この第2の減算器から出力された誤差にル
ープゲインα(α≦1)を乗算する乗算器(12)と、
この乗算器の出力データを積分して、積分結果を帰還デ
ータとする積分器(9)と、乗算器の出力と積分器の入
力との間に設けられたスイッチ(13)と、通常の撮像
時はスイッチをオフ状態とし、FPNデータの取得時に
スイッチをオン状態に切り替え、誤差が所定のしきい値
より小さくなったときスイッチをオフ状態にして、この
ときの帰還データを取得すべきFPNデータとして積分
器に保持させる誤差判定器(14)とからなるものであ
る。そして、本発明の赤外線撮像装置の1構成例とし
て、焦点調整手段は、光学系の位置を検出する位置セン
サ(2)と、赤外線撮像装置の周囲の環境温度を検出す
る温度センサ(3)と、通常の撮像時は、環境温度から
光学系の合焦位置を算出して、この合焦位置と位置セン
サで検出された光学系の位置とを一致させるべく制御信
号を生成し、FPNデータの取得時は、合焦位置と位置
センサで検出された光学系の現在位置とに基づいて、光
学系の観測視野内の全方向からの光が赤外線検知器に均
等に入射する位置に光学系を移動させるべく制御信号を
生成する焦点調整制御回路(4)と、制御信号に従って
光学系を移動させる焦点調整機構(5)とからなるもの
である。
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態となる赤外線撮像装置の構成を示すブロック図で
ある。赤外線撮像装置は、入射赤外光を集光する光学系
1と、光学系1の位置を検出する位置センサ2と、赤外
線撮像装置の周囲の環境温度を検出する温度センサ3
と、温度センサ3から出力された温度信号tに基づいて
光学系1の合焦位置を算出し、この合焦位置と位置セン
サ2から出力された位置信号pより制御信号ctを生成
する焦点調整制御回路4と、制御信号ctに従って光学
系1の光学焦点を調整する焦点調整機構5と、光学系1
によって集光された赤外光を電気信号に変換する検知器
6と、検知器6の出力信号を増幅する増幅器7と、増幅
器7の出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換
器8とを有している。
FPNデータfを出力する積分器9と、A/D変換器8
の出力画像データvinからFPNデータfを減算して
FPNを除去する減算器10と、減算器10の出力画像
データvoutからFPNデータの期待値eを減算して
誤差εを求める減算器11と、誤差εにループゲインα
を乗算する乗算器12と、乗算器12の出力と積分器9
の入力との間に設けられたスイッチ13と、通常の撮像
時はスイッチ13をオフ状態とし、FPNデータの取得
時にスイッチ13をオン状態に切り替え、誤差εが所定
のしきい値βより小さくなったときスイッチ13をオフ
状態にして、このときのデータを取得すべきFPNデー
タとして積分器9に保持させる誤差判定器14とを有し
ている。
なっている。通常の撮像時、光学系1は、焦点調整機構
5により合焦位置に位置決めされる。一方、FPNデー
タの取得時、光学系1は、合焦位置と全く異なる非合焦
位置に位置決めされる。積分器9は、例えばメモリで構
成され、スイッチ13がオンからオフになる直前のデー
タを保持可能な機能を有している。
作について説明する。まず、FPN取得指令信号com
が有効(アクティブ)を示している場合、すなわちFP
Nデータを取得する場合の動作について説明する。位置
センサ2は、光学系1の位置を検出して、この光学系1
の位置を示す位置信号pを出力する。温度センサ3は、
赤外線撮像装置の周囲の環境温度を検出して、この環境
温度を示す温度信号tを出力する。
位置と環境温度との関係式が予め登録されている。焦点
調整制御回路4は、温度信号tが示す環境温度から光学
系1の合焦位置を算出し、この合焦位置と位置信号pが
示す光学系1の現在位置とに基づいて、光学系1の観測
視野内の全方向からの光が検知器6に均等に入射する位
置に光学系1を移動させるべく制御信号ctを生成し
て、この制御信号ctを焦点調整機構5に出力する。焦
点調整機構5は、制御信号ctに従って光学系1を移動
させる。これにより、光学系1は非合焦状態の位置に移
動する。
説明する。ここでは、簡略化のために、目標位置を無限
遠、検知器6を1次元、光学系1のレンズ構成を対物レ
ンズ1枚とする。図2に示すように、非合焦状態におけ
る光学系1(対物レンズ)は、検知器6から距離Y離れ
た位置にある。このとき、a,a’,a’’,b,
b’,b’’,c,c’,c’’の各方向から入射した
光束は、検知器6上の特定の点に結像せず、検知器6の
面上に均等に入射する。こうして、検知器6には、光学
系1の観測視野内からの光が均一に照射される。
を通って入射した赤外光を電気信号に変換する。図2で
は、検知器6を1次元としているが、実際の検知器6は
2次元のフォーカルプレーンアレイであるので、2次元
の画像信号が得られる。増幅器7は、検知器6から出力
された画像信号を増幅し、A/D変換器8は、増幅器7
の出力信号をディジタル信号に変換する。
D変換器8の出力信号である入力画像データvinから
積分器9の出力であるFPNデータfを減算して、減算
結果を出力画像データvoutとして出力する。続い
て、減算器11は、vout−e、すなわち出力画像デ
ータvoutからFPNデータの期待値eを減算して、
減算結果を誤差εとして出力する。期待値eは、均一な
光量の光源を光学系1の前面に設置して光源光を検知器
6に入射させた上で、この光源光以外の光をシャッター
機構等で遮断し、このときのA/D変換器8の出力を測
定する従来の方法で取得したFPNデータである。
ープゲインα(α≦1)を乗算する。FPN取得指令信
号comが有効となった最初の時点では、誤差判定器1
4は、スイッチ13をオン状態にする。このため、誤差
εのα倍のデータが積分器9に入力される。積分器9
は、スイッチ13を通して入力されたデータを積分し
て、積分結果をFPNデータfとして出力する。
得時の出力画像データvoutが期待値eと等しくなる
ように負帰還ループを形成している。これにより、入力
画像データvinの輝度値によらずに出力画像データv
outが期待値eと等しくなるようなFPNデータfを
生成することができる。誤差εがあらかじめ設定された
しきい値βより小さくなったとき、誤差判定器14はス
イッチ13をオフ状態にする。このとき、積分器9によ
って積分されたデータは、入力画像データvinから期
待値eを減算した値にほぼ等しい値に整定する。積分器
9は、この値を取得すべき最終的なFPNデータfとし
て保持する。
動作を信号波形図を用いてより詳細に説明する。図3は
FPNデータ取得時の各信号波形を示す信号波形図であ
る。ただし、図3では、ディジタル信号をアナログ化し
て記載している。各信号波形の横軸は時間を示し、縦軸
は信号強度を示している。また、図3(a)〜図3
(e)は負帰還ループの1ループ目を示し、図3(f)
〜図3(j)は2ループ目を示し、図3(k)〜図3
(o)は3ループ目を示している。なお、入力画像デー
タvinは全て同一であり、期待値eも全て同一であ
る。
ことにより、最初の1ループ目において、積分器9は、
FPN取得指令信号comに応じて、その出力を0にリ
セットする。したがって、減算器10から出力される出
力画像データvout(図3(b))は、図3(a)に
示す入力画像データvinと同一である。続いて、減算
器11が出力画像データvoutから図3(c)に示す
期待値eを減算すると、図3(d)のような誤差εが得
られる。
α倍のデータを積分(入力データε×αを直前のデータ
0に加算)する。これにより、図3(e)のような積分
器出力が得られる。次の2ループ目では、図3(e)の
積分器出力が入力画像データvinから減算され、図3
(g)のような出力画像データvoutが得られる。こ
の出力画像データvoutから期待値eを減算すると、
図3(i)のような誤差εが得られる。
(入力データε×αを直前のデータに加算)する。これ
により、図3(j)のような積分器出力が得られる。図
3(j)において、斜線部は図3(e)に示した前回の
データである。さらに、3ループ目では、図3(j)の
積分器出力が入力画像データvinから減算され、図3
(l)のような出力画像データvoutが得られる。こ
の出力画像データvoutから期待値eを減算すると、
図3(n)のような誤差εが得られる。
ると、図3(o)のような積分器出力が得られる。図3
(o)において、斜線部は前回のデータ、すなわち図3
(j)のデータである。以上のような動作を繰り返す
と、誤差εは次第に小さくなって0に近づき、やがてし
きい値βより小さくなる。このとき、出力画像データv
outは、ほぼ期待値eに近い値に整定する。
すくするために、ループゲインαを約1/5に設定して
いるが、実際には約1/16の値が望ましい。1以下の
ループゲインαを誤差εに乗算して積分することによ
り、入力画像データvinの値を徐々に減算するように
している。つまり、入力画像データvinが急激に変化
しても、出力画像データvoutが急激に変化しないよ
うにしている。ループゲインαを約1/16とするの
は、フレーム周波数30Hzに対して時定数を0.5s
ecに設定するからである。この程度の時定数にすれ
ば、入力画像データが急激に変化しても、この変化を人
間の目で捉えることはできない。
(イナクティブ)を示している場合、すなわち通常の赤
外線撮像画像を出力する場合の動作について説明する。
焦点調整制御回路4は、温度信号tが示す環境温度から
光学系1の合焦位置を算出して、算出した合焦位置と位
置信号pが示す光学系1の現在位置とを一致させるべく
制御信号ctを生成して、この制御信号ctを焦点調整
機構5に出力する。焦点調整機構5は、制御信号ctに
従って光学系1を移動させる。これにより、光学系1は
合焦状態の位置に移動する。
明する。図2に示すように、合焦状態における光学系1
(対物レンズ)は、検知器6から距離X離れた位置にあ
る。このとき、検知器6上では、a,a’,a’’方向
から入射した光束はA点に結像し、b,b’,b’’方
向から入射した光束はB点に結像し、c,c’,c’’
方向から入射した光束はC点に結像する。
光学系1によって集光された赤外光を電気信号に変換す
る。増幅器7は、検知器6から出力された画像信号を増
幅し、A/D変換器8は、増幅器7の出力信号をディジ
タル信号に変換する。減算器10は、vin−f、すな
わちA/D変換器8の出力信号である入力画像データv
inから積分器9で保持されているFPNデータfを減
算して、減算結果を出力画像データvoutとして後段
の回路(例えば、表示装置等)に出力する。通常の撮像
時、誤差判定器14は、スイッチ13をオフ状態にして
いる。こうして、実際に撮像して得られた入力画像デー
タvinからFPNデータfを減算することでFPNを
相殺することができる。
は、従来の課題を克服し、非合焦画像を作ることにより
検知器面内の光量変化を緩やかにすることができ、均一
な光量を検知器6に与えるのと同等な効果が得られるた
め、安定した良質画像を出力するためのFPNデータを
取得することができる。
に光学系を非合焦状態とすることにより、赤外線検知器
面内の光量変化を緩やかにすることができ、均一な光量
を赤外線検知器に与えるのと同等な効果が得られるの
で、赤外線の光路を遮断するシャッター機構等の手段を
用いることなく、FPNデータを取得してA/D変換器
の出力画像データからFPNを除去することができる。
その結果、シャッター機構等の手段を用いる場合と比べ
て、赤外線撮像装置を小型化でき、常に安定した良質な
画像データを出力することができる。また、高輝度の目
標を撮像する場合、焦点調整により光学系を非合焦状態
にしても、A/D変換器から出力される入力画像データ
の輝度値が高くなり、均一な高輝度光を赤外線検知器の
全面に照射させた場合と等しくなる。この場合、赤外線
の光路を遮断するシャッター機構等の手段を用いて取得
したFPNデータの場合と結果が異なるので、減算器か
ら出力される出力画像データの輝度値に差が生じるとい
う問題が発生する。このような場合でも、本発明では、
減算器の出力画像データとFPNデータの所定の期待値
との誤差を求め、この誤差に基づく帰還データをFPN
データとして減算器に与える負帰還を行うことにより、
減算器の出力画像データを常に期待値に整定させること
ができるため、赤外線の光路を遮断するシャッター機構
等の手段を用いて取得したFPNデータを期待値として
設定すれば、減算器の出力画像データはA/D変換器か
ら出力される入力画像データの輝度値に関係なく常に安
定した良質の画像データを出力することができる。ま
た、FPNデータの取得は実運用上においても頻繁に行
われるが、本発明によれば赤外線撮像装置内外にシャッ
ター機構等の手段を設ける必要がなくなり、かるFPN
の補正に時間を必要としないため、赤外線撮像装置の円
滑な運用に寄与することができる。
構成を示すブロック図である。
す図である。
波形図である。
点調整制御回路、5…焦点調整機構、6…検知器、7…
増幅器、8…A/D変換器、9…積分器、10…減算
器、11…減算器、12…乗算器、13…スイッチ、1
4…誤差判定器。
Claims (6)
- 【請求項1】 入射赤外光を電気信号に変換する赤外線
検知器と、目標物体から放射された赤外光を集光して前
記赤外線検知器に入射させる光学系と、前記赤外線検知
器から出力される画像信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器と、このA/D変換器の出力画像データか
ら固定パターンノイズ(FPN)データを減算してFP
Nを除去する減算器とを備えた赤外線撮像装置における
赤外線撮像方法であって、 前記FPNデータの取得時に、前記光学系を非合焦状態
とし、前記減算器の出力画像データと前記FPNデータ
の所定の期待値との誤差を求め、この誤差に基づく帰還
データを前記FPNデータとして前記減算器に与える負
帰還を行い、前記減算器の出力画像データと前記期待値
とが略同一になったときの前記帰還データを取得すべき
FPNデータとして保持することを特徴とする赤外線撮
像方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の赤外線撮像方法におい
て、 前記誤差にループゲインα(α≦1)を乗算し、この乗
算結果を積分して積分結果を前記帰還データとし、前記
誤差が所定のしきい値より小さくなったときの前記帰還
データを取得すべきFPNデータとして保持することを
特徴とする赤外線撮像方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の赤外線撮像方法におい
て、 通常の撮像時は、赤外線撮像装置の周囲の環境温度から
前記光学系の合焦位置を算出して、この合焦位置に前記
光学系を移動させ、前記FPNデータの取得時は、前記
合焦位置と前記光学系の現在位置とに基づいて、前記光
学系の観測視野内の全方向からの光が前記赤外線検知器
に均等に入射するよう前記光学系を非合焦位置に移動さ
せることを特徴とする赤外線撮像方法。 - 【請求項4】 入射赤外光を電気信号に変換する赤外線
検知器と、目標物体から放射された赤外光を集光して前
記赤外線検知器に入射させる光学系と、前記赤外線検知
器から出力される画像信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器と、このA/D変換器の出力画像データか
ら固定パターンノイズ(FPN)データを減算してFP
Nを除去する減算器とを備えた赤外線撮像装置におい
て、 前記FPNデータの取得時に前記光学系を非合焦状態に
する焦点調整手段と、 前記FPNデータの取得時に、前記減算器の出力画像デ
ータと前記FPNデータの所定の期待値との誤差を求
め、この誤差に基づく帰還データを前記FPNデータと
して前記減算器に与える負帰還を行い、前記減算器の出
力画像データと前記期待値とが略同一になったときの前
記帰還データを取得すべきFPNデータとして保持する
FPNデータ取得手段を有することを特徴とする赤外線
撮像装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の赤外線撮像装置におい
て、 前記FPNデータ取得手段は、前記減算器の出力画像デ
ータから前記期待値を減算して前記誤差を求める第2の
減算器と、 この第2の減算器から出力された誤差にループゲインα
(α≦1)を乗算する乗算器と、 この乗算器の出力データを積分して、積分結果を前記帰
還データとする積分器と、 前記乗算器の出力と前記積分器の入力との間に設けられ
たスイッチと、 通常の撮像時は前記スイッチをオフ状態とし、前記FP
Nデータの取得時に前記スイッチをオン状態に切り替
え、前記誤差が所定のしきい値より小さくなったとき前
記スイッチをオフ状態にして、このときの前記帰還デー
タを取得すべきFPNデータとして前記積分器に保持さ
せる誤差判定器とからなることを特徴とする赤外線撮像
装置。 - 【請求項6】 請求項4記載の赤外線撮像装置におい
て、 前記焦点調整手段は、前記光学系の位置を検出する位置
センサと、 赤外線撮像装置の周囲の環境温度を検出する温度センサ
と、 通常の撮像時は、前記環境温度から前記光学系の合焦位
置を算出して、この合焦位置と前記位置センサで検出さ
れた光学系の位置とを一致させるべく制御信号を生成
し、前記FPNデータの取得時は、前記合焦位置と前記
位置センサで検出された光学系の現在位置とに基づい
て、前記光学系の観測視野内の全方向からの光が前記赤
外線検知器に均等に入射する位置に前記光学系を移動さ
せるべく制御信号を生成する焦点調整制御回路と、 前記制御信号に従って前記光学系を移動させる焦点調整
機構とからなることを特徴とする赤外線撮像装置。
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JP2001336983A (ja) | 2001-12-07 |
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